JP2009055275A - 画像処理システム及び画像処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】マークシートを利用して写真画像と手書き文字とを合成する場合に、ユーザの書いた文字が切れるかどうかを手軽に判断することできる画像処理システム及び画像処理方法を提供することを目的とする。
【解決手段】写真画像領域と自由描画領域とを示す領域表記を、上記写真画像領域と自由描画領域との合成結果に、認識可能な状態で、1ページに印刷させる印刷制御手段を有する。また、上記印刷制御手段によって印刷され、上記自由描画領域に対象物が記録されている用紙から、上記自由描画領域の画像を、撮像部に読み取らせる読み取り制御手段を有する。さらに、上記撮像部が読み取った上記自由描画領域の画像と、上記写真画像とを合成する合成手段と、上記合成手段が合成した画像を印刷した場合に、所望の結果となるかどうかの判断を支援する判断支援手段とを有する画像処理システムの例である。
【選択図】図3

Description

本発明は、画像処理システム及び画像処理方法に関する。
従来、パーソナルコンピュータ等に接続せずに、リムーバブルメモリ等に保存されている画像データを、自ら読み込んで印刷する印刷システムが知られている。
このような印刷システムで、印刷対象の様々な画像処理の設定操作等を、小さな画面に表示されるメニューで行うと、メニューの階層が深くなり、操作が煩雑であるという問題がある。一方、大きな画面にメニューを表示すると、製造コストが増大するという問題がある。
また、グリーティングカード等を作成するとき、次のような問題が生ずる。一般に、グリーティングカードには、デジタルカメラ等で記録した画像だけではなく、送り主のメッセージ等が記入される。
しかし、画像だけが印刷されたカード毎に同一のメッセージを繰り返し手書きするのは手間がかかる。また、高品質印刷のための専用光沢紙は、特定の筆記具でなければ、筆跡が定着しにくく、画像の印刷後にメッセージを書き込むことが難しいという問題がある。
リムーバブルメモリ等に保存されている画像ファイルのサムネイル画像の一覧と、選択可能な印刷条件が印刷されたマークシートとを印刷する発明が知られている(たとえば、特許文献1参照)。この特許文献1記載の発明では、マークシート上に、領域表記を印刷させ、手書き文字等の対象物を記録すべき領域であり、読み取り時にその領域を特定可能な領域である自由描画領域を、ユーザに認識させることができる。
予め決められた自由描画領域に、手書き文字等の対象物を、ユーザに記録させる。マークシートに書き込まれたマークを、光学的に認識し、種々の印刷条件の設定操作を受け付け、自由描画領域に記録された手書き文字等の対象物の画像と、写真画像とを合成する。
特開2006−050386号公報
一般に、縁なし画像を、記録紙上に印刷するためには、記録紙上に白いふちが残らないように、記録紙サイズよりも数ミリ程度、画像を予め大きくし、画像を切り取って印刷している。
このために、上記特許文献1記載の画像処理システムでは、縁なし写真に手書き文字を合成すると、その位置によっては、手書きした文字が切れる(手書きした文字が、印刷領域から外れ、印刷されない)という問題がある。
特許文献1記載の発明では、ユーザは、写真画像と手書き文字との位置関係を把握できるが、記録用紙との関係(すなわち画像がどれくらい拡大されて切り取られるのか)が分からない。このために、手書き文字の位置を確認するためには、実際に印刷する必要がある
この印刷結果を見て、もし、手書き文字が記録用紙上の予め定められた位置へ印刷されなかったり、文字が切れていた場合、再度マークシートを印刷する作業から始める必要がある。このように、ユーザにとって使い勝手が好ましくなく、インクや用紙や時間等、資源が無駄であるという問題がある。
本発明は、マークシートを利用して写真画像と手書き文字とを合成する場合に、ユーザの書いた文字が切れるかどうかを手軽に判断することできる画像処理システム及び画像処理方法を提供することを目的とする。
本発明は、写真画像領域と自由描画領域とを示す領域表記を、上記写真画像領域と自由描画領域との合成結果に、認識可能な状態で、1ページに印刷させる印刷制御手段を有する。また、本発明は、上記印刷制御手段によって印刷され、上記自由描画領域に対象物が記録されている用紙から、上記自由描画領域の画像を、撮像部に読み取らせる読み取り制御手段を有する。さらに、本発明は、上記撮像部が読み取った上記自由描画領域の画像と、上記写真画像とを合成する合成手段と、上記合成手段が合成した画像を印刷した場合に、予め定められた結果となるかどうかの判断を支援する判断支援手段とを有する画像処理システムの例である。
本発明によれば、マークシートを利用して写真画像と手書き文字とを合成する場合に、ユーザの書いた文字が切れる(手書きした文字が、印刷領域から外れ、印刷されない)かどうかを判断することができる。したがって、ユーザの操作性を向上させることができ、またインクや記録紙や時間等の資源を無駄にすることなく、写真に手書き文字を手軽に合成することができる効果がある。
各実施例で対応する構成要素及び処理には、同一の符号を付し、各実施例で対応する構成要素及び処理についての重複説明は省略する。
図1は、本発明の実施例1であるMFP装置100を示すブロック図である。
MFP装置100は、画像処理システムの一例であるマルチファンクションプリンタ装置である。
MFP装置100は、CPU1と、ROM2と、RAM3と、画像メモリ4と、データ変換部5と、読取制御部6と、読取部7と、操作パネル制御部8と、操作パネル部9と、通信制御部10と、解像度変換処理部11とを有する。また、MFP装置100は、符号復号化処理部12と、記録制御部13と、記録部14と、USBファンクション制御部15と、USBホスト制御部16と、メモリカードスロット17と、メモリカード制御部18と、CPUバス21とを有する。
CPU1は、システム制御部であり、MFP装置100の全体を制御する。
ROM2は、CPU1が実行する制御プログラムや、組み込みオペレーティングシステム(OS)プログラム等を格納する。上記実施例1では、ROM2に格納されている各制御プログラムは、ROM2に格納されている組み込みOSの管理下で、スケジューリングやタスクスイッチ等のソフトウェア制御を行う。
RAM3は、SRAM(static RAM)等で構成され、プログラム制御変数等を格納し、また、オペレータが登録した設定値やMFP装置100の管理データ等を格納し、各種ワーク用バッファ領域が設けられている。
画像メモリ4は、DRAM(dynamic RAM)等で構成され、画像データを蓄積する。
データ変換部5は、ページ記述言語(PDL)等の解析や、キャラクタデータのCG(computer graphics)展開等、画像データの変換を行う。
読取制御部6は、CCDやCIS等によって構成されている読取部7が、原稿を光学的に読み取り、電気的な画像データに変換するものである。
その画像データに変換した画像信号を、図示しない画像処理制御部を介して、2値化処理や中間調処理等の各種画像処理を施し、高精細な画像データを出力する。
なお、上記実施例では、読取制御部6は、原稿台にある原稿をスキャンするブック読取制御方式に対応している。
操作パネル制御部8は、オペレータによる各種入力操作の表示や、MFP装置100の動作状況、エラー等のステータス状況の表示や、画像メモリ4に蓄積された画像データの表示等を行い、画像送信相手先データを決定し、設定データを登録する。
操作パネル部9は、数値入力キー、文字入力キー、ワンタッチ電話番号キー、モード設定キー、決定キー、取り消しキー等を備え、LED(発光ダイオード)とLCD(液晶ディスプレイ)等によって構成される。
通信制御部10は、MODEM(変復調装置)や、NCU(網制御装置)等によって構成されている。上記実施例では、通信制御部10は、アナログの通信回線(PSTN)31に接続され、T30プロトコルでの通信制御、通信回線に対する発呼と着呼等の回線制御を行っている。
解像度変換処理部11は、画像データのミリ−インチ解像度変換等の解像度変換制御を行う。なお、解像度変換処理部11は、画像データを拡大縮小処理することもできる。
符号復号化処理部12は、MFP装置100で扱う画像データ(MH、MR、MMR、JBIG、JPEG等)を符号復号化処理し、拡大縮小処理を行う。
記録制御部13は、印刷される画像データに対し、図示しない画像処理制御部を介して、スムージング処理や記録濃度補正処理、色補正等の各種画像処理を施し、印刷用の画像データに変換し、画像メモリ4に蓄積する。また、記録制御部13は、定期的に記録部14の状態情報データを取得する。
記録部14は、インクジェットプリンタ等からなる印刷装置であり、記録制御部13で変換され画像メモリ4に蓄積されている印刷用の画像データを取り出し、カラー画像データ、またはモノクロ画像データを記録紙に印刷する。
USBファンクション制御部15は、USBインタフェースの通信制御を行い、USB通信規格に従って、プロトコル制御を行う。具体的には、CPU1が実行するUSB制御タスクからのデータを、パケットに変換し、外部の情報処理端末にUSBパケット送信し、逆に外部からのUSBパケットをデータに変換し、CPU1に送信する。
MFP装置100は、パーソナルコンピュータ(以下PC)32に接続され、PC上からメモリカードへアクセスし、PC上の画像データを印刷する。
USBホスト制御部16は、USB通信規格で定められたプロトコルで通信を行う為の制御部である。
USB通信規格は、双方向のデータ通信を高速に行うことができる規格であり、1台のホスト(マスター)に対し、複数のハブまたはファンクション(スレーブ)を接続することができる。USBホスト制御部16は、USB通信におけるホストの機能を有する。
メモリカードスロット17は、USBインタフェースを介して、USBホスト制御部16に接続され、着脱可能なメモリカードが装着される。
メモリカード制御部18は、メモリカードスロット17に装着されているメモリカードに格納されているデータファイルにアクセスし、読み出すことが可能である。
上記構成要素1〜6、8、10〜13、15、16、18は、CPU1が管理するCPUバス21を介して、相互に接続されている。
なお、CPU1とROM2とは、撮像部が読み取った自由描画領域(手書きエリア)の画像と、写真画像とを合成する合成手段の例である。また、CPU1とROM2とは、合成手段が合成した画像を印刷した場合に、予め定められた結果となるかどうかの判断を支援する判断支援手段の例である。
次に、MFP装置100の動作(画像処理方法)について説明する。
図2は、MFP装置100の動作を示すフローチャートである。
図3は、MFP装置100における合成シートSH1を示す模式図である。
まず、不図示のAC電源が投入されると、CPU1がROM2のプログラムに従い、RAM3等に各種初期設定を行う。
次に、操作者が操作パネル部9から電源オンを指示すると、各種メカ機構等の初期化動作を行い、初期化動作が終了すると、操作パネル部9上のLEDが点灯し、読み取り及び印字動作が可能になる。
S1で、操作者は操作パネル部9から、図3に示す合成シートSH1を作成する指示を行う。
合成シートSH1は、図3に示すように、基準マーク41と、参照情報部42と、用紙サイズ枠43と、薄だし写真画像エリア44と、手書きエリア検出マーク45と、各種設定47とが印刷されているシートである。合成シートSH1の構成は一例であり、この構成に限定されるものではない。
基準マーク41は、読取り時に、この合成シートSH1が画像合成シートであることを認識させ、各種レイアウトや参照のための基準位置となる。
参照情報部42は、合成するための写真画像ファイルの格納位置や用紙サイズ等の印刷時に参照すべき情報がコード化されている。
用紙サイズ枠43は、自由描画領域を示すL判の枠の例であり、操作者が操作パネル部9で、L判の用紙サイズが選択された場合の枠を予め示してある。操作者が、はがきサイズを選択すれば、はがきサイズの枠を表示し、名刺を選択すれば、名刺サイズの枠を表示する。
薄だし写真画像エリア44の枠は、写真画像領域を示す薄だし写真画像エリアの枠であり、操作者によって操作パネル部9で選択された画像を表示するエリアである。
用紙サイズ枠43と薄だし写真画像エリア44との関係は、縁なし印刷時のはみ出し量を考慮し、写真画像エリアが外側にはみ出すように配置されている。
手書きエリア検出マーク45は、合成シート読取り時に、手書き画像を抽出するための手書きエリアを検出するマークである。
各種設定47は、レイアウトや部数等の操作者が小さな表示画面では設定し難いような項目が配置されている。
手書き文字46は、手書きエリアへ記入した場合の一例であり、実際とは異なる。
次に、S2で、操作者は、操作パネル部9で合成するための画像を選択する。この画像は、デジタルカメラ等で撮影された画像データの入ったメモリカードを、メモリカードスロット17へ挿入し、メモリカード制御部18で画像を読み出して操作パネル部9へ表示させるようにしてもよい。また、ホストPC32からUSBインタフェースを介して、USBファンクション制御部15で、画像データを受信し、操作パネル部9へ表示させるようにしてもよい。
次に、S3で、操作者は、操作パネル部9で手書き合成して印刷するための用紙サイズを選択する。
次に、S4で、合成シートSH1を作成する。まず、RAM3上に、合成シートSH1を作成するためのエリアを設け、基準マーク41を、所定の位置へセットする。次に、操作パネル部9で設定された情報に基づいて、参照情報部42のデータを作成し、所定位置へセットする。次に、レイアウトや部数等の各種設定47を、上記と同様に、所定の位置へセットする。そして、S3で選択された用紙サイズに基づいて、手書きエリア検出マーク45、用紙サイズ枠43、薄だし写真画像エリア44を、それぞれRAM3上の所定の位置へ配置する。また、用紙サイズ枠43は、合成シートSH1の読取り時の画像処理で消えるような薄さになっている。
次に、S2で選択された画像を、メモリカードスロット17から読み出し、データ変換部5で、トーンや彩度等を調整し、薄くした画像データを、薄だし写真画像エリア44の中に埋め込む。この処理によって、写真上の予め定められた位置に、ユーザが直接手書きできるので、直接手書きできる領域をユーザが認識し易い。
また、用紙サイズ枠43と同様に、合成シートSH1の読取り時に、画像データが消え、手書きデータだけを抽出することができる。
次に、S5でRAM3上に配置された合成シートSH1を、記録制御部13が印字データへ変換し、記録部14で印刷を実行する。このときに、操作パネル部9で部数を設定し、複数枚の合成シートSH1を一度に印刷するようにしてもよい。
次に、操作者は、印刷された合成シートSH1の各種設定にマークし、手書きエリアへ記入する。このときに、図3に示す手書き文字46のように、「3000年」は用紙サイズ枠43の内側にあるので、印刷した際に文字が切られずに、正しく印字できることを認識することができる。しかし、図3に示す「おめでとう」は、用紙サイズ枠43からはみ出しているので、文字が切られ、文字の一部が印刷されないことを認識できる。
操作者は、手書きエリアへ記入した後に、合成シートSH1を読取部7へセットし、S6で、操作パネル部9を介して、合成画像の印刷指示を行う。
次に、S7で、読取制御部6を介して、合成シートSH1をRAM3へ読み込む。
次に、S8で、RAM3上に読み込んだ合成シートSH1を解析する。まず、基準マーク41を検出する。パターンマッチング等によって基準マーク41を、RAM3上で検出できれば、その位置を原点座標とし、RAM3上の所定のエリアへ記憶する。
次に、参照情報部42を検出する。原点座標を基準とし、所定の位置に配置された参照情報部42のエリアを、デコードし、用紙サイズや画像ファイル格納場所等の各種情報を、RAM3上の所定のエリアへ記憶する。
次に、各種設定47を検出する。原点座標を基準とし、所定の位置に配置されている各種設定47のエリアをサーチし、レイアウトや部数等の各種ユーザ設定情報を、RAM3上の所定のエリアへ記憶する。
次に、手書きエリア検出マーク45を検出する。原点座標を基準とし、参照情報部42に記憶されている用紙サイズに応じて配置されている4つの手書きエリア検出マーク45を、パターンマッチング等で検出し、この検出された位置を、RAM3上の所定のエリアへ記憶する。
次に、画像処理を施し、手書き文字を抽出する。手書きエリア検出マーク45によって特定された自由描画領域に対して、所定のしきい値を用いた公知の領域分割処理を施し、手書き文字46を特定する。また、公知の孤立点除去等も行い、薄だしの写真画像や枠画像が消去され、文字だけが抽出される。
次に、S9で、画像データと手書き文字とを合成する。特定した手書き文字46を不透明にし、その他の領域を透明に設定したアルファチャンネルを生成する。RAM3上に、記憶した画像ファイル格納場所から画像データを読み出し、合成シートSH1に展開した画像と同様の位置へ配置し、画素毎にアルファチャンネルで重み付けし、加算し画像を合成する。
最後に、S10で、合成画像を印刷する。S9でRAM3上に合成された画像データを記録制御部13が印字データへ変換し、RAM3上に記憶した部数を、記録部14で印刷実行する。
実施例1によれば、ユーザは、自由描画領域に手書き文字等を書き込み、MFP装置100に読み取らせることによって、手書き文字等を他の画像に合成して得られた画像を、MFP装置100で印刷させることができる。したがって、このようにして得られた合成画像を印刷した印刷物を、容易に大量に作成することができる。また、光沢紙に印刷した写真画像に、手書き文字をきれいに上書きすることは紙とインクの性質上困難であるが、実施例1によれば、手書き文字をきれいに上書きしたような印刷物を容易に作成することができる。また、シート上で印刷結果を予測できるので、手書き文字が切れる等の印刷時の失敗を予防することができる。
図4は、本発明の実施例2における画像処理方法を示すフローチャートである。
なお、実施例2における構成は、図1に示すMFP装置100の構成と基本的には同じである。
図5は、実施例2に係る合成シートSH2を示す模式図である。
まず初めに、不図示のAC電源が投入されると、CPU1がROM2のプログラムに従いRAM3等に各種初期設定を行う。
次に、操作者が操作パネル部9から電源オンを指示すると、各種メカ機構等の初期化動作を行い、初期化動作が終了すると、操作パネル部9上のLEDが点灯し、読み取りと印字動作とが可能になる。
まず、S21で、操作者は、操作パネル部9を介して、図5に示す合成シートSH2を作成する指示を行う。
ここで、合成シートSH2について簡単に説明する。
合成シートSH2には、基準マーク51、参照情報部52、用紙サイズ設定部53と、レイアウト設定部54、写真画像エリア55と、写真画像エリア用のL判サイズ枠56と、名刺サイズ枠57とが印刷されている。また、合成シートSH2には、手書きエリア検出マーク58と、手書きエリア59と、手書きエリア用のL判サイズ枠60と、名刺サイズ枠61とが印刷されている。
基準マーク51、参照情報部52、レイアウト設定部54、手書きエリア検出マーク58は、実施例1におけるそれぞれ、基準マーク41、参照情報部42、各種設定47、手書きエリア検出マーク45と同様である。
写真画像エリア55や、手書きエリア59の中にある各種用紙サイズ枠は、一例であり、はがきサイズや2L判サイズ等、設定可能な用紙サイズの枠を表示するようにしてもよい。
用紙サイズ設定部53は、合成シートSH2上にあることによって、1枚の合成シートSH2で、異なった用紙サイズへ手書き合成することが簡単にできる。ここで、設定可能な用紙サイズは、写真画像エリア55や手書きエリア59中に用紙サイズ枠として配置される。
写真画像領域を示す写真画像エリア55の枠は、縦横の比が3対4の固定の枠であり、この中に写真画像が読み込まれる。
写真画像エリア用のL判サイズ枠56と名刺サイズ枠57とは、各用紙サイズであって、縁なし印刷された場合に切り取られる画像を考慮して配置されている。また、各枠は、全て色が異なり、どのサイズの枠かがわかり易く表示されている。また、各枠は、各色の外側に無色または白色の枠が設けられ、枠の色と同じ背景色であっても、そのサイズがわかるようになっている。
自由描画領域を示す手書きエリア59の枠は、縦横の比が3対4の固定の枠であり、写真画像エリア55と同じ比率にされているので、写真のどこに手書き文字を配置するのかが分かり易い。
手書きエリア用のL判サイズ枠60と名刺サイズ枠61とは、実施例1と同様に、合成シートSH2の読取り時に消えるような薄さで、かつ、写真画像エリア内の枠と同様に、画像が切り取られる量を考慮して配置されている。
次に、S22で、実施例1と同様に、操作パネル部9で合成するための画像を、操作者が選択する。
次に、S23で、合成シートSH2を作成する。
まず、RAM3上に、合成シートSH2作成用のエリアを設け、基準マーク51を所定の位置へセットする。そして、操作パネル部9で設定された情報に基づいて、参照情報部52のデータを作成し、所定位置へセットする。次に、用紙サイズ設定部53やレイアウト設定部54等の各種設定項目も、上記と同様に、所定の位置へセットする。
S22で選択された画像を、メモリカードスロット17から読み出し、写真画像エリア55の中に埋め込む。この写真画像の上に、各種用紙サイズ枠56、57を合成する。そして、手書きエリア検出マーク58、手書きエリア59、手書きエリア用各種用紙サイズ枠60、61を、それぞれRAM3上の所定の位置へ配置する。
次に、S24で、RAM3上に配置された合成シートSH2を記録制御部13で印字データへ変換し、記録部14で印刷を実行する。
操作者は、印刷された合成シートSH2の各種設定項目にマークし、手書きエリアへ記入する。このときに、実施例1と同様に、ユーザが選択した用紙サイズの枠の内側に文字を書けば、印刷した際に文字が切られずに正しく印字できることを認識することができ、枠をはみ出して文字を書けば、文字が切られることを認識できる。
操作者は、手書きエリア59へ記入した後に、合成シートSH2を読取部7へセットし、S25で、操作パネル部9から合成画像の印刷指示を行う。S26で、実施例1と同様に、読取制御部6を介して、合成シートSH2をRAM3へ読み込む。S27で、RAM3上に読み込んだ合成シートSH2を解析する。まず、基準マーク51を検出し、RAM3上で、基準マーク51をパターンマッチング等で検出したら、その位置を原点座標とし、RAM3上の所定のエリアへ記憶する。参照情報部52を検出する。原点座標を基準にし、所定の位置へ配置された参照情報部52のエリアをデコードし、用紙サイズや画像ファイル格納場所等各種情報を、RAM3上の所定のエリアへ記憶する。
そして、各種設定部53、54を検出する。原点座標を基準とし、所定の位置へ配置された各種設定部53、54のエリアをサーチし、用紙サイズやレイアウト等の各種ユーザ設定情報を、RAM3上の所定のエリアへ記憶する。
次に、手書きエリア検出マーク58を検出する。原点座標を基準として4つの手書きエリア検出マーク58を、パターンマッチング等で検出し、その位置をRAM3上の所定のエリアへ記憶する。そして、画像処理を施し、手書き文字を抽出する。手書きエリア検出マーク58によって特定された自由描画領域について、所定のしきい値を用いた公知の領域分割処理を施し、手書き文字領域を特定する。この処理によって、枠画像は消去され、文字だけが抽出される。
S28で、実施例1と同様に、画像データと手書き文字とを合成する。特定した手書き文字領域を不透明に、その他の領域を透明に設定したアルファチャンネルを生成する。RAM3上に記憶されている画像ファイル格納場所から、画像データを読み出し、合成シートSH2に展開した画像と同様の位置へ配置し、画素毎にアルファチャンネルで重み付けして加算し、画像を合成する。
最後に、S29で、実施例1と同様に、画像を印刷する。S28でRAM3上に合成されている画像データを、記録制御部13が印字データへ変換し、記録部14で印刷実行する。このときに、操作パネル部9で印刷部数を予め入力するようにしてもよい。
実施例2によれば、マークシートを利用して写真画像と手書き文字とを合成する場合、ユーザの書いた文字が切れるかどうかを判断することができる。このために、ユーザの操作性を向上させることができ、またインクや記録紙や時間等の資源を無駄にせずに、写真に手書き文字を合成することが手軽にできる。
つまり、上記実施例は、写真画像領域と自由描画領域とを示す領域表記を、上記写真画像領域と自由描画領域との合成結果に、認識可能な状態で、1ページに印刷させる印刷制御手段を有する。また、上記実施例は、上記印刷制御手段によって印刷され、上記自由描画領域に対象物が記録されている用紙から、上記自由描画領域の画像を、撮像部に読み取らせる読み取り制御手段を有する。さらに、上記実施例は、上記撮像部が読み取った上記自由描画領域の画像と上記写真画像とを合成する合成手段を有する。しかも、上記実施例は、上記合成手段が合成した画像を印刷した場合に、予め定められた結果となるかどうかの判断を支援する判断支援手段を有する画像処理システムの例である。
この場合、上記判断支援手段は、印刷時に切り取られる画像を考慮した枠を、上記自由描画領域へ設ける手段である。また、上記判断支援手段は、複数の記録紙サイズに応じて、印刷時に切り取られる画像を考慮した複数の枠を、上記自由描画領域へ設ける手段である。
さらに、上記自由描画領域へ設けた枠を、上記読み取り制御時に消去する枠消去手段を有する。しかも、上記判断支援手段は、印刷時に切り取られる画像を考慮した枠を、上記写真画像領域へ設ける手段である。そして、上記写真画像領域へ設けた枠は、2色の枠である。加えて、上記判断支援手段は、複数の記録紙サイズに応じて、印刷時に切り取られる画像を考慮した複数の枠を、上記写真画像領域へ設ける手段である。そして、上記写真画像領域へ設けた複数の枠は、記録紙サイズ毎に、異なった色の枠である。
また、上記実施例を方法の発明として把握することができる。つまり、上記実施例は、写真画像領域と自由描画領域とを示す領域表記を、上記写真画像領域と自由描画領域との合成結果に、認識可能な状態で、1ページに印刷させる印刷制御工程を有する。また、上記実施例は、上記印刷制御工程で印刷され、上記自由描画領域に対象物が記録されている用紙から、上記自由描画領域の画像を、撮像部に読み取らせる読み取り制御工程を有する。さらに、上記実施例は、上記撮像部が読み取った上記自由描画領域の画像と、上記写真画像とを合成する合成工程を有する。しかも、上記実施例は、上記合成工程で合成された画像を印刷した場合に、予め定められた結果となるかどうかの判断を支援する判断支援工程を有する画像処理方法の例である。
この場合、上記判断支援工程は、印刷時に切り取られる画像を考慮した枠を、上記自由描画領域へ設ける工程である。また、上記判断支援工程は、複数の記録紙サイズに応じて、印刷時に切り取られる画像を考慮した複数の枠を、上記自由描画領域へ設ける工程である。そして、上記自由描画領域へ設けた枠を、上記読み取り制御時に消去する枠消去工程を有する。
しかも、上記判断支援工程は、印刷時に切り取られる画像を考慮した枠を、上記写真画像領域へ設ける工程である。そして、上記写真画像領域へ設けた枠は、2色の枠である。加えて、上記判断支援工程は、複数の記録紙サイズに応じて、印刷時に切り取られる画像を考慮した複数の枠を、上記写真画像領域へ設ける工程である。そして、上記写真画像領域へ設けた複数の枠は、記録紙サイズ毎に、異なった色の枠である。
また、上記実施例の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムまたは装置に供給し、その供給されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、本発明の目的を達成することができる。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上記実施例の機能を実現し、このプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成する。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することによって、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上記機能が実現される場合も含まれる。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づいて、上記実施例の機能が実現される場合も含まれる。
さらに加えて、本発明であるMFP等の画像処理システムの形態としては、コンピュータ等の情報処理機器と単機能の読取装置と単機能のインクジェット式画像記録装置とを組合せた複写装置の形態が考えられる。
本発明の実施例1であるMFP装置100を示すブロック図である。 MFP装置100の動作を示すフローチャートである。 MFP装置100における合成シートSH1を示す模式図である。 本発明の実施例2における画像処理方法を示すフローチャートである。 実施例2に係る合成シートSH2を示す模式図である。
符号の説明
100…MFP装置、
1…CPU、
2…ROM、
4…画像メモリ、
5…データ変換部、
6…読取制御部、
9…操作パネル部、
SH1…合成シート、
41…基準マーク、
42…参照情報部、
43…用紙サイズ枠、
44…薄だし写真画像エリア、
45…手書きエリア検出マーク、
46…手書き文字、
47…各種設定、
SH2…合成シート、
51…基準マーク、
52…参照情報部、
53…用紙サイズ設定部、
54…レイアウト設定部、
55…写真画像エリア、
56…写真画像エリア用のL判サイズ枠、
57…名刺サイズ枠、
58…手書きエリア検出マーク、
59…手書きエリア、
60…手書きエリア用のL判サイズ枠、
61…名刺サイズ枠。

Claims (16)

  1. 写真画像領域と自由描画領域とを具備する領域表記を、上記写真画像領域と自由描画領域との合成結果に、認識可能な状態で、1ページに印刷させる印刷制御手段と;
    上記印刷制御手段によって印刷され、上記自由描画領域に対象物が記録されている用紙から、上記自由描画領域の画像を、撮像部に読み取らせる読み取り制御手段と;
    上記撮像部が読み取った上記自由描画領域の画像と、上記写真画像とを合成する合成手段と;
    上記合成手段が合成した画像を印刷した場合に、予め定められた結果となるかどうかの判断を支援する判断支援手段と;
    を有することを特徴とする画像処理システム。
  2. 請求項1において、
    上記判断支援手段は、印刷時に切り取られる画像を考慮した枠を、上記自由描画領域へ設ける手段であることを特徴とする画像処理システム。
  3. 請求項1において、
    上記判断支援手段は、複数の記録紙サイズに応じて、印刷時に切り取られる画像を考慮した複数の枠を、上記自由描画領域へ設ける手段であることを特徴とする画像処理システム。
  4. 請求項2又は請求項3において、
    上記自由描画領域へ設けた枠を、上記読み取り制御時に消去する枠消去手段を有すること特徴とする画像処理システム。
  5. 請求項1において、
    上記判断支援手段は、印刷時に切り取られる画像を考慮した枠を、上記写真画像領域へ設ける手段であることを特徴とする画像処理システム。
  6. 請求項5において、
    上記写真画像領域へ設けた枠は、2色の枠であることを特徴とする画像処理システム。
  7. 請求項1において、
    上記判断支援手段は、複数の記録紙サイズに応じて、印刷時に切り取られる画像を考慮した複数の枠を、上記写真画像領域へ設ける手段であることを特徴とする画像処理システム。
  8. 請求項1において、
    上記写真画像領域へ設けた複数の枠は、記録紙サイズ毎に、異なった色の枠であることを特徴とする画像処理システム。
  9. 写真画像領域と自由描画領域とを示す領域表記を、上記写真画像領域と自由描画領域との合成結果に、認識可能な状態で、1ページに印刷させる印刷制御工程と;
    上記印刷制御工程で印刷され、上記自由描画領域に対象物が記録されている用紙から、上記自由描画領域の画像を、撮像部に読み取らせる読み取り制御工程と;
    上記撮像部が読み取った上記自由描画領域の画像と、上記写真画像とを合成する合成工程と;
    上記合成工程で合成された画像を印刷した場合に、予め定められた結果となるかどうかの判断を支援する判断支援工程と;
    を有することを特徴とする画像処理方法。
  10. 請求項9において、
    上記判断支援工程は、印刷時に切り取られる画像を考慮した枠を、上記自由描画領域へ設ける工程であることを特徴とする画像処理方法。
  11. 請求項9において、
    上記判断支援工程は、複数の記録紙サイズに応じて、印刷時に切り取られる画像を考慮した複数の枠を、上記自由描画領域へ設ける工程であることを特徴とする画像処理方法。
  12. 請求項10又は請求項11において、
    上記自由描画領域へ設けた枠を、上記読み取り制御時に消去する枠消去工程を有すること特徴とする画像処理方法。
  13. 請求項9において、
    上記判断支援工程は、印刷時に切り取られる画像を考慮した枠を、上記写真画像領域へ設ける工程であることを特徴とする画像処理方法。
  14. 請求項13において、
    上記写真画像領域へ設けた枠は、2色の枠であることを特徴とする画像処理方法。
  15. 請求項9において、
    上記判断支援工程は、複数の記録紙サイズに応じて、印刷時に切り取られる画像を考慮した複数の枠を、上記写真画像領域へ設ける工程であることを特徴とする画像処理方法。
  16. 請求項9において、
    上記写真画像領域へ設けた複数の枠は、記録紙サイズ毎に、異なった色の枠であることを特徴とする画像処理方法。
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