JP2009052968A - Ntpによる時刻情報取得方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】NTPによる時刻情報取得方法及び装置に関し、商用電源の停電復旧時等に多数の装置の電源が一斉にオン状態となった場合でも、NTPサーバに対する時刻情報取得要求の高負荷が発生しないようにする。
【解決手段】各装置1−1の電源がオン状態となった時点から、NTPサーバ4−3に対して時刻情報の取得を開始する時間間隔を、電源がオン状態となる毎に自装置で発生したランダム関数の値に従って決定し、自装置の電源がオン状態となった時点から、前記時間間隔が経過した後に、NTPサーバ4−3に対して時刻情報の取得を開始する。或いは、前記時間間隔を、自装置のIPアドレス若しくはMACアドレスの何れか一方又は両者の下位ビットの値を用いて決定し、該時間間隔が経過した後に、NTPサーバ4−3に対して時刻情報の取得を開始する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ネットワークに接続し、ネットワーク上のNTP(Network Time Protocol)サーバから時刻情報を取得し、自装置の設定時刻を自動的に修正する機能を備えた装置におけるNTPによる時刻情報取得方法及び装置に関する。
ネットワークに接続し、ネットワーク上のNTPサーバから時刻情報を取得する装置の接続構成例を図4に示す。ネットワーク4−2に接続された各装置4−1(#1〜#n)は、ネットワーク上のNTPサーバ4−3にアクセスして時刻情報を取得し、自装置の設定時刻を自動的に修正する。
NTPサーバ4−3にアクセスして自装置の設定時刻の自動修正を行う従来の装置4−1(#1〜#n)は、当該装置の電源投入直後に、NTPサーバ4−3にアクセスして時刻情報の取得を行い、以後、定められた一定の時間間隔毎にNTPサーバ4−3にアクセスして時刻情報の取得を行う。この動作により、各装置4−1(#1〜#n)の設定時刻は、装置ユーザの手動操作によることなく、常にNTPサーバの標準時刻に同期した時刻に調整される。
時刻配信サーバから時刻情報を取得するシステムに関しては、下記の特許文献1及び2等に記載されている。
特開2004−30358号公報 特開2001−281368号公報
前述のように、電源がオン状態となった直後に、ネットワーク上のNTPサーバ4−3にアクセスして時刻情報を取得する装置4−1(#1〜#n)が、ネットワーク4−2に多数接続されている場合、例えば広範囲の区域に亘って商用電源の停電が発生した後、該停電が復旧すると、多数の装置4−1(#1〜#n)の電源が一斉にオン状態となり、多数の装置4−1(#1〜#n)からNTPサーバ4−3に対する時刻情報取得の動作が一斉に開始される。
各装置4−1(#1〜#n)がNTPによる時刻情報取得先を、同一のNTPサーバ4−3に設定している場合、商用電源の停電復旧時等に、図5に示すように、複数の装置4−1(#1〜#n)が一斉にNTPサーバ4−3に対して時刻情報取得要求を行うためにアクセスする。
このように、電源がオン状態となったときにNTPサーバ4−3に時刻情報取得要求を行う装置4−1(#1〜#n)がネットワーク4−2に多数接続されている場合、商用電源の停電復旧時等に、多数の装置4−1(#1〜#n)からNTPサーバ4−3へのアクセスが一斉に開始され、NTPサーバ4−3に急峻な高負荷が掛かってしまう。
本発明は、商用電源の停電復旧時等に、ネットワークに接続された多数の装置の電源が一斉にオン状態となった場合でも、NTPサーバに高負荷が発生することがない時刻情報取得方法及び装置を提供する。
本発明のNTPによる時刻情報取得方法は、NTP(Network Time Protocol)サーバにアクセスして時刻情報を取得する装置の時刻情報取得方法において、自装置の電源がオン状態となった時点から、前記NTPサーバに対して時刻情報の取得を開始する時間間隔を、電源がオン状態となる毎に自装置で発生したランダム関数の値に従って決定する第1のステップと、自装置の電源がオン状態となった時点から、前記第1のステップで決定した時間間隔が経過した後に、前記NTPサーバに対して時刻情報の取得を開始する第2のステップを含むことを特徴とする。
また、自装置の電源がオン状態となった時点から、前記NTPサーバに対して時刻情報の取得を開始する時間間隔を、自装置のIP(Internet Protocol)アドレス若しくはMAC(Media Access Control)アドレスの何れか一方の下位ビットの値又はそれら両者の下位ビットの値を組み合わせて演算した値に従って決定する第1のステップと、自装置の電源がオン状態となった時点から、前記第1のステップで決定した時間間隔が経過した後に、前記NTPサーバに対して時刻情報の取得を開始する第2のステップを含むことを特徴とする。
また、本発明のNTPによる時刻情報取得装置は、NTP(Network Time Protocol)サーバにアクセスして時刻情報を取得する時刻情報取得装置において、自装置の電源がオン状態となった時点から、前記NTPサーバに対して時刻情報の取得を開始する時間間隔を、電源がオン状態となる毎に自装置で発生したランダム関数の値に従って決定する第1の手段と、自装置の電源がオン状態となった時点から、前記第1の手段で決定した時間間隔が経過した後に、前記NTPサーバに対して時刻情報の取得を開始する第2の手段を備えたことを特徴とする。
また、自装置の電源がオン状態となった時点から、前記NTPサーバに対して時刻情報の取得を開始する時間間隔を、自装置のIP(Internet Protocol)アドレス若しくはMAC(Media Access Control)アドレスの何れか一方の下位ビットの値又はそれら両者の下位ビットの値を組み合わせて演算した値に従って決定する第1の手段と、自装置の電源がオン状態となった時点から、前記第1の手段で決定した時間間隔が経過した後に、前記NTPサーバに対して時刻情報の取得を開始する第2の手段を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、装置の電源オンとなった状態から最初にNTPによる時刻情報取得を開始するまでの時間間隔を、電源オン毎のランダム関数の値を用いて定めることにより、装置毎にNTPサーバに対する時刻情報取得のアクセスタイミングが異なり、また、同一の装置でも、電源オンとなる毎に時刻情報取得時間間隔は異なるものとなり、多数の装置が一斉に電源オンの状態となっても、NTPサーバに対して時刻情報取得を行うタイミングが分散化し、NTPサーバに急峻な高負荷が掛かることを防ぐことができる。
また、一度、ランダムな開始時間で時刻情報の取得が行われると、以降は各装置で共通の一定の取得間隔でNTPサーバへの時刻情報取得を行っても、NTPサーバに対する時刻情報取得を行うタイミングが分散化し、NTPサーバは急峻な高負荷が加わることを免れることとなる。
また、装置の電源オンとなった状態から最初にNTPによる時刻情報取得を開始するまでの時間間隔を、各装置のIPアドレス又はMACアドレス等の装置毎に異なる値を用いて決定することにより、他の装置と時刻情報取得時間間隔が異なるように定め、多数の装置が一斉に電源オンの状態となっても、NTPサーバに対して時刻情報取得を行うタイミングが分散化し、NTPサーバに急峻な高負荷が掛かることを防ぐことができる。
この場合でも、一度、ランダムな開始時間で時刻情報の取得が行われると、以降は各装置で共通の一定の取得間隔でNTPサーバへの時刻情報取得を行っても、NTPサーバに対する時刻情報取得を行うタイミングが分散化し、NTPサーバは急峻な高負荷が加わることを免れることとなる。
本発明は、各装置1−1(#1〜#n)が電源オン状態となった時点から時刻情報取得の動作を開始するまでの時間間隔を、各装置1−1(#1〜#n)で発生したランダム関数の値に従ってランダムに決定する、又は各装置1−1(#1〜#n)で自装置のIPアドレス若しくはMACアドレスを用いて決定する。
図3の表1には、各装置1−1(#1〜#n)が電源オン状態後に時刻情報取得開始する時間間隔を、ランダム関数に従って決定した数値例を示している。同表に示すように、第1の装置(#1)は時刻取得間隔を111秒、第2の装置(#2)は時刻取得間隔を500秒、第3の装置(#3)は時刻取得間隔を10秒、第nの装置(#n)は時刻取得間隔を300秒と決定したものとする。
図3の表1に示すように、電源オン状態後からNTPによる時刻情報取得までの間隔が決定されるとすると、各装置1−1(#1〜#n)が一斉に電源オンの状態となった時点からから10秒経過後に、図1に示すように、第3の装置1−1(#3)がNTPサーバ4−3にアクセスして時刻情報取得を行う。このとき、他の装置からは未だ時刻情報取得の動作は開始されない。
その後、101秒後、即ち、一斉に電源オン状態となった時点から111秒後に、図2に示すように、第1の装置1−1(#1)がNTPサーバ4−3にアクセスして時刻情報取得を行う。このとき、他の装置からは時刻情報取得の動作は開始されない。
以後、第1の装置1−1(#1)及び第3の装置1−1(#3)以外の装置は、それぞれ図3の表1に示すようにランダムに定めた時刻取得間隔の時間が経過した後に、時刻情報の取得を行う。そして、第1の装置1−1(#1)及び第3の装置1−1(#3)のように、一度時刻情報の取得を行った装置は、該ランダムに定めた電源オン状態後の時刻取得間隔の経過時点から、予め定められた所定の時間の経過毎に自動的にNTPによる時刻情報の取得動作を実施する。
上述の実施形態は、電源オン状態となった時点から時刻情報取得開始の間隔をランダム関数により決定する手法を用いた実施形態であるが、電源オン状態となった時点から時刻情報取得開始の間隔を、各装置1−1(#1〜#n)で自装置のIPアドレス又はMACアドレスなど、装置毎に与えられた装置固有の値を用い決定する手法を用いることができる。
図3の表2には、各装置(#1〜#n)が電源オン状態後に時刻情報取得開始する時間間隔を、各装置(#1〜#n)に与えられたIPアドレスの下位8ビット(1〜254)とMACアドレス下位8ビット(01〜EF)との積の値を用いて決定した数値例を示している。
同表に示すように、第1の装置(#1)は時刻取得間隔を1秒(=1×1)、第2の装置(#2)は時刻取得間隔を4秒(=2×2)、第3の装置(#3)は時刻取得間隔を9秒(=3×3)、第nの装置(#n)は時刻取得間隔を64516(254×254)秒と決定したものとする。表2のMACアドレスのFEは16進数表示であり、10進数では254である。
なお、各装置(#1〜#n)が電源オン状態後に時刻情報取得開始する時間間隔を、各装置(#1〜#n)に与えられたIPアドレス又はMACアドレスを用いて決定する際に、上記のようにそれらの下位8ビットの積によって決定した以外に、任意のビットに対して任意の演算を施して決定することができる。また、IPアドレス又はMACアドレスの一方のみのアドレスを用いて決定してもよい。但し、上位ビットは各装置(#1〜#n)で同一となる場合があるため、下位ビットを用いた方が装置(#1〜#n)毎に異なる値が得られやすくなり、時刻情報取得開始する時間間隔がより分散化される。
本発明による装置の電源オン状態後から10秒経過後のNTPサーバへのアクセスを示す図である。 本発明による装置の電源オン状態後から111秒経過後のNTPサーバへのアクセスを示す図である。 本発明による電源オン状態後の時刻情報取得開始時間間隔の数値例の表を示す図である。 NTPサーバから時刻情報を取得する装置の接続構成例を示す図である。 商用電源の停電復旧時等の各装置からNTPサーバへのアクセスを示す図である。
符号の説明
1−1 装置
4−2 ネットワーク
4−3 NTPサーバ

Claims (4)

  1. NTP(Network Time Protocol)サーバにアクセスして時刻情報を取得する装置の時刻情報取得方法において、
    自装置の電源がオン状態となった時点から、前記NTPサーバに対して時刻情報の取得を開始する時間間隔を、電源がオン状態となる毎に自装置で発生したランダム関数の値に従って決定する第1のステップと、
    自装置の電源がオン状態となった時点から、前記第1のステップで決定した時間間隔が経過した後に、前記NTPサーバに対して時刻情報の取得を開始する第2のステップと
    を含むことを特徴とするNTPによる時刻情報取得方法。
  2. NTP(Network Time Protocol)サーバにアクセスして時刻情報を取得する装置の時刻情報取得方法において、
    自装置の電源がオン状態となった時点から、前記NTPサーバに対して時刻情報の取得を開始する時間間隔を、自装置のIP(Internet Protocol)アドレス若しくはMAC(Media Access Control)アドレスの何れか一方の下位ビットの値又はそれら両者の下位ビットの値を組み合わせて演算した値に従って決定する第1のステップと、
    自装置の電源がオン状態となった時点から、前記第1のステップで決定した時間間隔が経過した後に、前記NTPサーバに対して時刻情報の取得を開始する第2のステップと
    を含むことを特徴とするNTPによる時刻情報取得方法。
  3. NTP(Network Time Protocol)サーバにアクセスして時刻情報を取得する時刻情報取得装置において、
    自装置の電源がオン状態となった時点から、前記NTPサーバに対して時刻情報の取得を開始する時間間隔を、電源がオン状態となる毎に自装置で発生したランダム関数の値に従って決定する第1の手段と、
    自装置の電源がオン状態となった時点から、前記第1の手段で決定した時間間隔が経過した後に、前記NTPサーバに対して時刻情報の取得を開始する第2の手段と
    を備えたことを特徴とするNTPによる時刻情報取得装置。
  4. NTP(Network Time Protocol)サーバにアクセスして時刻情報を取得する装置の時刻情報取得装置において、
    自装置の電源がオン状態となった時点から、前記NTPサーバに対して時刻情報の取得を開始する時間間隔を、自装置のIP(Internet Protocol)アドレス若しくはMAC(Media Access Control)アドレスの何れか一方の下位ビットの値又はそれら両者の下位ビットの値を組み合わせて演算した値に従って決定する第1の手段と、
    自装置の電源がオン状態となった時点から、前記第1の手段で決定した時間間隔が経過した後に、前記NTPサーバに対して時刻情報の取得を開始する第2の手段と
    を備えたことを特徴とするNTPによる時刻情報取得装置。
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