JP2009052441A - 排気浄化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】保護カバーと排気浄化ユニットのシェルの接触・干渉による異音が生じず、過熱時の放熱性を確保でき、遮熱空間層内への異物混入を防止できる、排気浄化性能に優れた低コストの排気浄化装置を提供する。
【解決手段】内燃機関の排気経路中に位置する排気浄化ユニット11と、これを収納する筒状をなし少なくとも一端部に錐台形状部12a、12bを有するシェル12と、シェル12の周囲に遮熱空間層13を隔てて装着された保護カバー14とを有する排気浄化装置において、保護カバー14の少なくとも一端部14a、14bがシェル12の錐台形状部12a、12bに対し遮熱空間層13を隔てて対向し、保護カバー14の少なくとも一端部14a、14bとシェル12の錐台形状部12a、12bとの間に、保護カバー14の内外を区画するよう可撓性を有する多孔質部材21が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、排気浄化ユニットのシェルに空間層を隔てて保護カバーを装着した排気浄化装置に関し、特に保護カバーの端部のクランプが困難な場合に好適な排気浄化装置に関する。
近時、内燃機関を搭載した自動車等の車両においては、高度な排気浄化性能が要求されているため、内燃機関の排気経路中で排気中の有害物質を無害化する触媒や排気中の粒子状物質を捕集するフィルタを筒状のシェル内に収納した排気浄化装置が設けられている。また、排気浄化用触媒は活性温度領域に達するまでは排気浄化性能が不十分であるため、内燃機関の始動時には早期に触媒を活性温度領域に昇温させる必要があり、排気浄化装置を内燃機関の排気ポートに近い排気マニホルド直後に配置して暖気効果を高めたり、排気浄化ユニットのシェルを保護カバーで覆って断熱性や保温性といった遮熱効果を高めたりしているものが多い。
この種の排気浄化装置としては、例えば触媒ユニットのシェルと保護カバーを内外の筒状シェルとし、それら内外の筒状シェルの間に断熱空間を形成したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、内外の筒状シェルのうち内側の筒状シェルの肉厚を厚くして触媒からの輻射熱を遮熱するとともに、外側の筒状シェルの端部をスピニング加工によって縮径させるようにすることで、外側の筒状シェルをいわゆる最中合せ構造とする必要をなくしたものが知られている(例えば、特許文献2参照)。この場合、外側の筒状シェルの一端側ストレート部が、筒状の金属メッシュを介して、内側の筒状シェルの一端側ストレート部に支持されている。
特開平11−36851号公報 特開2002−227640号公報
上述のような従来の排気浄化装置にあっては、触媒ユニットのシェルと保護カバーとなる外側の筒状シェルとの間で熱による伸縮量の差異を吸収しつつ保護カバーの両端部を触媒ユニットのシェルの両端部又は排気管に確実にクランプしていないと、車両の走行時に保護カバーとシェルの接触による異音が生じ易かった。そのため、通常、保護カバーの端部と触媒ユニットの端部とにそれぞれストレート部を設けて触媒ユニットの端部を2重管構造とし、そのストレート部をクランプ材でクランプするといったことがなされている。
しかし、排気浄化性能に対する近時の要求の高度化に伴って、排気浄化装置をエンジンの排気ポート側により近付けて配置する必要から、保護カバーのストレートを確保することができない場合がある。その場合、保護カバーの端部が触媒ユニットのシェルの錐台形状部で切れてしまい、その保護カバーの端部とシェルとの間に隙間ができることで、保護カバー内に枯れ草等の異物が混入し易くなるという問題があった。
これに対し、保護カバーの最端部のみシェルとの間の隙間を小さくすることも考えられるが、部品の寸法精度や高度な組立て精度が要求されることになり、コスト高を招くばかりか、触媒ユニットのシェルの錐台形状部に保護カバーが接触すると、前述の異音が生じてしまう。
また、外側の筒状シェルの端部を内側の筒状シェルに固着させたのでは、前述した内外の筒状シェル間の熱による伸縮量の差異を吸収できないばかりでなく、触媒ユニットの過熱時における放熱性が悪く、触媒ユニットが早期に劣化し易くなるという問題がある。
本発明は、上述のような従来の問題を解決するためになされたもので、保護カバーと触媒ユニット等の排気浄化ユニットのシェルとの接触による異音が生じることがなく、排気浄化ユニットの過熱時の放熱性を確保することができ、しかも、空間層内に異物が混入するのを確実に防止することができる、排気浄化性能に優れた低コストの排気浄化装置を提供することを目的とする。
本発明に係る排気浄化装置は、上記目的達成のため、(1)内燃機関の排気経路中に位置する排気浄化ユニットと、前記排気浄化ユニットを収納する筒状をなすとともに少なくとも一端部に錐台形状部を有するシェルと、前記シェルの周囲に空間層を隔てて装着された保護カバーと、を有する排気浄化装置において、前記保護カバーの少なくとも一端部が前記シェルの錐台形状部に対し前記空間層を隔てて対向し、前記保護カバーの少なくとも一端部と前記シェルの錐台形状部との間に、前記保護カバーの内外を区画するよう可撓性を有する多孔質部材が設けられたものである。
この構成により、保護カバーの少なくとも一端部とシェルの錐台形状部との間に可撓性の多孔質部材を密着させて配置することができる。したがって、保護カバーと触媒ユニットのシェルとの干渉による異音が生じることがなく、多孔質部材によって排気浄化ユニットの過熱時の放熱性を確保できるのみならず、空間層内に異物が混入するのを確実に防止することができることになる。
上記(1)に記載の排気浄化装置においては、好ましくは、(2)前記多孔質部材が、前記シェルの錐台形状部の周方向に延在する紐状に形成されるとともに、前記保護カバーの少なくとも一端部で前記保護カバーと前記シェルの錐台形状部との間の隙間を閉塞している。
この構成により、シェルの錐台形状部の周囲に沿わせるために多孔質部材に特別な成形を施したりすることなく、保護カバーの端部と排気浄化ユニットのシェルの錐台形状部との間の隙間を多孔質部材によって確実に閉塞でき、シェルの錐台形状部に対する多孔質部材の装着も容易である。なお、ここにいう紐状とは、シェル半径方向の多孔質部材の厚さとシェル長さ方向の多孔質部材の幅とが近い寸法であり、保護カバーの端部と排気浄化ユニットのシェルの錐台形状部との間に配置されたときに、両者に対して例えば遮熱空間層の厚さ程度以下の幅で環状に線接触又は面接触する円形断面あるいは多角形その他の異形断面の細長い形状を有する意であって、中実、中空を問わない。
上記(1)又は(2)に記載の排気浄化装置においては、(3)前記多孔質部材が、筒編みされた金属メッシュからなるのが好ましい。
この場合、筒編みされた金属メッシュを排気浄化ユニットのシェルの錐台形状部の周囲に沿わせるだけでよく、装着が非常に容易で密着性も良く、しかも、耐熱性に優れるので過熱時の放熱性を確保できる。
上記(1)〜(3)に記載の排気浄化装置においては、(4)前記保護カバーの一端部に前記多孔質部材が前記保護カバー内方から抜け出るのを阻止する抜止め部が設けられ、前記多孔質部材が前記抜止め部と前記シェルの錐台形状部との間に保持されているのがよい。
この場合、抜止め部によって保護カバーに対する多孔質部材の位置が排気浄化装置の長さ方向の最適な位置に的確に保持されるとともに、抜止め部の内径を適宜設定して、保護カバーの端部と排気浄化ユニットのシェルとの間に過熱時の放熱性に適した隙間を容易に設定することができる。
また、上記(1)〜(4)に記載の排気浄化装置においては、(5)前記保護カバーがそれぞれ前記シェルに対向する内面側で凹状をなす一対のカバー部材からなり、前記多孔質部材が前記一対のカバー部材のうち少なくとも一方に固着された部分を有するのが好ましい。
この構成により、多孔質部材をカバー部材と一体に取り扱うことができ、組付けが容易化できるとともに、その組付け位置の安定した組立てが可能となる。なお、一対のカバー部材のそれぞれに円弧状をなす多孔質部材の一部を固着させ、一対のカバー部材が排気浄化ユニットのシェルに装着されるのと同時に、多孔質部材がカバー部材と排気浄化ユニットのシェルとの間に装着されるようにすることもできる。
本発明によれば、保護カバーの少なくとも一端部とシェルの錐台形状部との間に可撓性の多孔質部材を密着させて配置することができるようにしているので、保護カバーと触媒ユニットのシェルとの干渉による異音が生じることがなく、多孔質部材によって排気浄化ユニットの過熱時の放熱性を確保できる低コストで排気浄化性能に優れた排気浄化装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る排気浄化装置の外観斜視図であり、図2は、その一実施形態に係る排気浄化装置の保護カバーの上半部を取り外した状態を示す斜視図、図3は、その一実施形態に係る排気浄化装置の保護カバーの一端側における要部構成を示す部分断面図である。また、図4は、その一実施形態に係る排気浄化装置における多孔質部材の保護カバーへの装着部分を示す断面図で、(a)はその多孔質部材が単品で環状に形成された一態様を、(b)はその多孔質部材が2つの円弧状部材に分割された他の態様を、それぞれ示している。
本実施形態の排気浄化装置は、図1および図2に示すように、図示しない内燃機関からの排気経路10中に挿入された公知の排気浄化ユニット11と、その排気浄化ユニット11を収納するシェル12と、シェル12の周囲に遮熱空間層13(空間層)を隔てて装着された保護カバー14とを有している。
排気浄化ユニット11は、内燃機関の排気経路中で排気中の有害物質を無害化する触媒や排気中の粒子状物質を捕集するフィルタ等をシェル12内に内蔵する公知のもので、例えばガソリン車で使用される三元触媒、ディーゼル車で使用される酸化触媒や還元触媒、あるいはDPF(ディーゼルパティキュレートフィルタ)を内蔵している。また、シェル12は、その長手方向の中間部が筒状をなすとともに、少なくとも一端部、例えば両端部に、前後の排気管10a、10bに接続された錐台形状部12a、12bを有する耐熱性容器、例えばステンレス製の容器である。
保護カバー14の少なくとも一端部、例えば両端部14a、14bは、シェル12の錐台形状部12a、12bに対して遮熱空間層13を隔ててシェル12の半径方向に対向している。また、保護カバー14の両端部14a、14bとシェル12の錐台形状部12a、12bとの間には、それぞれ保護カバー14の内外を区画・分離するよう可撓性および耐熱性を有する紐状および環状の多孔質部材21が設けられている。なお、ここでの可撓性は、シェル12の錐台形状部12a、12bと保護カバー14の両端部14a、14bとの間で両者から圧縮されるときに、それに追従して弾性変形することができること(圧縮可能性)、あるいはそれに加えて組付け時の湾曲が可能であることを意味し、耐熱性は、保護カバー14の耐熱性と同程度かそれ以上の耐熱性を意味する。
多孔質部材21は、シェル12の錐台形状部12a、12bの周方向に延在する紐状に形成されており、保護カバー14の両端部14a、14bで、保護カバー14とシェル12の錐台形状部12a、12bとの間の隙間を塞ぎつつ略一定に保持している。ここにいう紐状とは、シェル12の半径方向の多孔質部材の厚さとシェル12の長さ方向の多孔質部材の幅とが近い寸法、例えば図3に示す厚さtと幅wの比t/wが、1/2より大きく、2より小さくなるように設定された細長い形状を意味し、円形断面のみならず多角形その他の異形断面であってもよく、中実または中空のいずれであってもよい。
この紐状の多孔質部材21は、保護カバー14の各端部14a、14bと排気浄化ユニット11のシェル12の錐台形状部12a、12bとの間に配置されたとき、保護カバー14の各端部14a、14bと排気浄化ユニット11のシェル12の錐台形状部12a、12bとの両者に対して例えば遮熱空間層13の厚さ程度以下の幅で環状に線接触又は面接触するような細長さと可撓性を有する。
具体的には、本実施形態における多孔質部材21は、例えば円筒状に筒編みされたステンレス線材からなる金属メッシュで構成されている。この金属メッシュは、通常のステンレス鋼の密度(g/cm)からすれば数分の1程度の密度で、その線材径も保護カバーの板圧より数分の1以下の小さいものであり、保護カバー14が排気浄化ユニット11のシェル12に装着されたときに保護カバー14の各端部14a、14bと排気浄化ユニット11のシェル12の錐台形状部12a、12bとに密着するのに十分な可撓性と、耐熱性および耐食性と、遮熱空間層13内への異物の侵入を防止するフィルタ特性および通気性とを有している。
もっとも、これらの特性を具備するものであれば、多孔質部材21は金属メッシュに限定されるものではなく、例えば、細い金属線材を低密度でロープ状によったり螺旋状に巻いたりしたようなものでもよいし、金属繊維を不織布状や低密度の紐状に成形したもの、多数の小径パンチ穴や狭幅スリットを有する薄い金属板を巻いたもの等であってもよい。要するに、多孔質部材21は、枯れ草等の異物の侵入を阻止できる程度の大きさで保護カバー14の内外に空気を通過させる多数の空気通路(多孔)を形成することができるものであればよい。
一方、保護カバー14の両端部14a、14bには、多孔質部材21が保護カバー14内方から抜け出るのを阻止する抜止め部14cが設けられており、この抜止め部14cは、円筒状の金属メッシュからなる多孔質部材21が排気浄化ユニット11のシェル12の錐台形状部12a、12bの端部の周囲に延在する巻き付け形状に配置されたときの多孔質部材21の外径より小さい内径を有している。
より具体的には、図3に示すように、保護カバー14の両端部14a、14bに設けられた各抜止め部14cは、例えば排気浄化ユニット11のシェル12の錐台形状部12a、12bに一定隙間で対面するコーン部分14fに連続して設けられ、このコーン部分14fの端部から多孔質部材21の中心径の近傍まで多孔質部材21の外周に沿って縮径し湾曲した縮径部14sを有している。本実施形態では、さらに、その縮径部14sに連続して、排気管10との間に排気浄化ユニット11の過熱時の放熱に適した隙間gを形成する内径まで縮径された環状の開口縁部14tを有している。ここで、図3中の多孔質部材21より左側の隙間gの部分は、多孔質部材21によって保護カバー14外に区画され、図3中の多孔質部材21より右側の保護カバー14内の空間、すなわち遮熱空間層13の部分は、多孔質部材21によって保護カバー14内に区画されていることになる。
多孔質部材21は、保護カバー14の抜止め部14cと排気浄化ユニット11のシェル12の錐台形状部12a、12bとの間で、抜止め部14cによって同図中左方への移動を規制されるとともに、シェル12の錐台形状部12a、12bによって同図中右方への移動を規制され、両者間に保持されている。
また、図1、図4に示すように、保護カバー14は、それぞれシェル12に対向する内面側で凹状をなす一対のカバー部材31、32からなり、多孔質部材21は一対のカバー部材31、32のうち少なくとも一方に例えばスポット溶接で固着されている。また、保護カバー14は、周方向および長手方向にそれぞれ離間する複数のリブR1、R2を有するように凹凸にプレス加工されており、抜止め部14cは長手方向に離間する環状のリブR2の一部としても機能するよう内方に凹状をなす環状溝となっている。
多孔質部材21は、例えば図4(a)に示すように、単品で環状に形成されていてもよいが、同図(b)に示すように、一対の円弧状部品21a、21bで構成されてもよく、それら一対の円弧状部品21a、21bがカバー部材31、32にそれぞれ複数箇所でスポット溶接されるようにしてもよい。後者の場合、一対のカバー部材31、32が排気浄化ユニット11のシェル12に装着されて保護カバー14を構成するとき、多孔質部材21が両端部を近接して対向させるか突き合わされ、カバー部材14と排気浄化ユニット11のシェル12との間にリング状となって装着される。また、カバー部材31、32は、短手方向両側のつば部31a、31b、32a、32bの長手方向中間部にそれぞれ形成された複数の締結穴31c、31d等(図1につば部31aの締結孔のみ図示し、他の部分の図示は省略している)の部分で、図示しないボルトにより一体に締結されている。これにより、カバー部材14は、シェル12に対して着脱可能になっている。なお、カバー部材31、32の短手方向両側のつば部31a、31b、32a、32bの外縁部は、対面する一対のうち一方側から他方側に曲げ加工されている。
次に、作用について説明する。
前述のように構成された本実施形態の排気浄化装置では、排気ガスが排気浄化ユニット11を通過する内燃機関の運転状態では、排気浄化装置には排気ガスからの熱が加わり、排気浄化ユニット11のシェル12と保護カバー14との間で熱による伸縮量の差異が生じるが、この伸縮量の差は可撓性・圧縮性のある多孔質部材21によって吸収される。
本実施形態の排気浄化装置には、内燃機関や車両の運転に伴う振動が加わるが、多孔質部材21が保護カバー14の各端部14a、14bとシェル12の各錐台形状部12a、12bとの間に密着配置されることから、保護カバー14の両端部14a、14bがその多孔質部材21を介してシェル12の両端部12a、12bに対し適度に弾性支持され、排気管10a、10bやシェル12に接触することがない。したがって、保護カバー14と排気浄化ユニット11のシェル12との接触・干渉による異音が生じることがない。しかも、十分な空気流通性(通気性)を有する多孔質部材21が遮熱空間層13の端部に配置されることで、遮熱空間層13内に異物が混入するのを確実に防止することができるとともに、排気浄化ユニット11の過熱時の放熱性をも確保することができる。
また、本実施形態においては、多孔質部材21が可撓性の紐状であるので、シェル12の錐台形状部12a、12bの周囲に沿わせるために多孔質部材21に特別な成形(成型)を施す必要がない。また、保護カバー14の端部14a、14bと排気浄化ユニット11のシェル12の錐台形状部12a、12bとの間の隙間を多孔質部材21によって確実に塞ぎつつ安定保持することができる。この場合、多孔質部材21を抜け止めする保護カバー14の抜止め部14cが保護カバー14の端部14a、14bのリブとしても機能させることで、保護カバー14の端部14a、14bがクランプ材によるクランプなしでも、より確実に安定保持されることになる。
さらに、円形断面に筒編みされた金属メッシュ製の多孔質部材21を排気浄化ユニット11のシェル12の錐台形状部12a、12bの周囲に沿わせるだけでよいので、その装着が非常に容易である。それに加え、多孔質部材21の適度の柔軟性および可撓性によりシェル12および保護カバー14への密着性が良く、金属メッシュ製の多孔質部材21の十分な空気流通性と耐熱性によって過熱時の放熱性をより十分に確保できる。
また、保護カバー14の抜止め部14cによって保護カバー14に対する多孔質部材21の位置が排気浄化装置の長さ方向の最適な位置に的確に保持されるのに加えて、抜止め部14cの開口縁部14tの内径を適宜設定することで、保護カバー14の端部14a、14bと排気浄化ユニット11のシェル12との間に過熱時の放熱性に適した隙間gを容易に設定することができる。
加えて、保護カバー14を構成するカバー部材31、32に多孔質部材21の円弧状部品21a、21bがそれぞれスポット溶接されることで、保護カバー14と多孔質部材21を一体的に取り扱うことができ、組付けが容易化できるとともに、多孔質部材21の組付け位置の安定した組立て作業が可能となる。
このように、本実施形態の排気浄化装置では、保護カバー14の少なくとも一端部14a、14bとシェル12の錐台形状部12a、12bとの間に可撓性の多孔質部材21を密着させて配置することができるようにしているので、保護カバー14と排気浄化ユニット11のシェル12との接触・干渉による異音が生じることがなく、多孔質部材21によって排気浄化ユニット11の過熱時の放熱性を確保できる、低コストで排気浄化性能に優れた排気浄化装置を提供することができるものである。
なお、本発明にいう多孔質部材は、前述のように厚さと幅の比が1に近い断面形状を有する金属メッシュ製であるのが好ましいが、上述例のような円形断面に限らず、楕円形、小判型、ひし形といった異形断面形状であってもよい。さらに、金属メッシュ製のものと略同等の柔軟性および可撓性、耐熱性および耐食性、異物の侵入を防止するフィルタ特性および通気性を有していれば、金属メッシュ製に限定されないことは前述の通りである。また、多孔質部材を排気浄化ユニット11の一端側のみに設け、他端部側を従来のようなストレート部を有するクランプ構造とすることも可能である。さらに、排気浄化ユニット11の一端側と他端側とで遮熱空間層13の端部となる隙間の大きさが相違していてもよく、互いに形状や要求される特性の相違する多孔質部材を設けるようにしてもよい。また、上述例では、シェル12の両端側の錐台形状部12a、12bをそれぞれ円錐台形状のものとしたが、本発明にいう錐台形状部は、排気浄化ユニットのシェルの軸方向中央部よりも端部が縮径される形状をなすものであれば、その横断面が任意の非円形形状であってもよく、その縦断面が湾曲した輪郭線(錐台の湾曲した外周面に相当する)を有する略台形形状等であってもよい。
以上説明したように、本発明に係る排気浄化装置は、保護カバーの少なくとも一端部とシェルの錐台形状部との間に可撓性の多孔質部材を密着させて配置することができるようにしているので、保護カバーと排気浄化ユニットのシェルとの接触・干渉による異音を生じさせることなく、多孔質部材によって排気浄化ユニットの過熱時の放熱性を確保できる低コストで排気浄化性能に優れた排気浄化装置を提供することができるという効果を奏するものであり、排気浄化ユニットのシェルに遮熱空間層を隔てて保護カバーを装着した車両用の排気浄化装置全般に有用である。
本発明の一実施形態に係る排気浄化装置の外観斜視図である。 一実施形態に係る排気浄化装置の保護カバーの上半部を取り外した状態を示す斜視図である。 一実施形態に係る排気浄化装置の保護カバーの一端側における要部構成を示す部分断面図である。 一実施形態に係る排気浄化装置における多孔質部材の保護カバーへの装着部分を示す断面図で、(a)はその多孔質部材が単品で環状に形成された一態様を、(b)はその多孔質部材が2つの円弧状部品に分割された他の態様を、それぞれ示している。
符号の説明
10 排気管(排気経路)
11 排気浄化ユニット
12 シェル
12a、12b 錐台形状部
13 遮熱空間層(空間層)
14 保護カバー
14a 端部(一端部)
14b 端部(他端部)
14c 抜止め部
14f コーン部分
14s 縮径部
14t 開口縁部
21 多孔質部材
21a、21b 円弧状部品
31、32 カバー部材

Claims (5)

  1. 内燃機関の排気経路中に位置する排気浄化ユニットと、前記排気浄化ユニットを収納する筒状をなすとともに少なくとも一端部に錐台形状部を有するシェルと、前記シェルの周囲に空間層を隔てて装着された保護カバーと、を有する排気浄化装置において、
    前記保護カバーの少なくとも一端部が前記シェルの錐台形状部に対し前記空間層を隔てて対向し、前記保護カバーの少なくとも一端部と前記シェルの錐台形状部との間に、前記保護カバーの内外を区画するよう可撓性を有する多孔質部材が設けられていることを特徴とする排気浄化装置。
  2. 前記多孔質部材が、前記シェルの錐台形状部の周方向に延在する紐状に形成されるとともに、前記保護カバーの少なくとも一端部で前記保護カバーと前記シェルの錐台形状部との間の隙間を閉塞していることを特徴とする請求項1に記載の排気浄化装置。
  3. 前記多孔質部材が、筒編みされた金属メッシュからなることを特徴とする請求項2に記載の排気浄化装置。
  4. 前記保護カバーの一端部に前記多孔質部材が前記保護カバー内方から抜け出るのを阻止する抜止め部が設けられ、前記多孔質部材が前記抜止め部と前記シェルの錐台形状部との間に保持されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1の請求項に記載の排気浄化装置。
  5. 前記保護カバーがそれぞれ前記シェルに対向する内面側で凹状をなす一対のカバー部材からなり、前記多孔質部材が前記一対のカバー部材のうち少なくとも一方に固着された部分を有することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1の請求項に記載の排気浄化装置。
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