JP2009052392A - モルタル吹付層の補強工法 - Google Patents

モルタル吹付層の補強工法 Download PDF

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Abstract

【課題】地山の法面に施工されるモルタル吹付層において、法面に設置される水抜き等のパイプの周囲に発生するクラックを防止し、モルタル吹付層の劣化を防止することのできる、モルタル吹付層の補強工法を提供する。
【解決手段】地山の法面1に設置される水抜き等のパイプ6の周囲に形成されるモルタル吹付層5を補強する工法で、パイプよりも一回り大きい環状補強筋11と、この環状補強筋をパイプの周囲で法面から所定の高さおよび法面と略平行に保持するための複数の足部材12,13,14とを備える補強筋ユニット10を用い、モルタル吹付け前に、法面に設置されたパイプの周囲に補強筋ユニット10を設置することにより、パイプの周囲に所定の距離L1をおいて環状補強筋11を配置すると共に、この環状補強筋を複数の足部材によって法面から所定の高さH3に保持し、しかる後、パイプ周囲で補強筋ユニットを被覆する高さH2にモルタルを吹付ける。
【選択図】図2

Description

本発明は、地山の法面に施工されるモルタル吹付層の補強工法であって、特に水抜き用やアンカー挿通用として法面に設置されるパイプの周囲に発生するクラックを防止するための補強工法に関するものである。
地山の法面を保護する方法の一つとして、コンクリートモルタルを高圧で法面に吹付けるモルタル吹付工法が知られている。このモルタル吹付工法は、図13(A)に示すように、法面1に沿って所定の高さにラス網2をスペーサ3によって支持し、その上からモルタル4を吹き付けて、モルタル吹付層5を形成する工法であるが、地山からの湧水がモルタル吹付層5の表面にクラックを発生させたり、背後に空洞を形成したりすることから、モルタル4を吹付ける前に、法面1の湧水箇所に、湧水を外部に排水するための水抜きパイプ6を設置するようにしている。ところが、この水抜きパイプ6の周囲に、図13(B)に示すように、いわゆるヘアークラック(白い筋状のもの)と称される微小なクラック7が生じる場合がある。クラックが発生すると、クラック沿いの湧水や植生の発生によりクラック7が水抜きパイプ6の周囲から放射状に進展し、モルタル吹付層5の劣化を助長する原因となる。
図14は、現場吹付法枠工と称されるもので、鉄筋40を配置したフレーム型枠41内にモルタル4を吹付けるとともに、アンカー工法を併用することで、法面の安定化をさらに高めたものである。モルタル吹付け前に、法面1に設置されたフレーム型枠41内の交差部Cにグラウンドアンカー42を挿通するためのパイプ43を設置するようにしている。このグラウンドアンカー42は、パイプ43の周囲のフレーム型枠41内にモルタル吹付け後に定着板44を介して、パイプ43内に挿通し、法面1の岩盤に定着させるようにしている。ところが、このパイプ43の周囲にも、前述したような微小なヘアクラックが生じたり、交差部のコーナー部から斜めにクラック7’が進展する場合がある。
モルタル吹付層5が劣化あるいは老朽化した場合、例えば、モルタル4をはつり取って産業廃棄物として処理処分し、はつり後の法面の上に新たにコンクリートモルタルを吹付施工する等の補修をしている。しかしながら、産業廃棄物として処理処分することへの問題や、モルタル吹付層の補修費用が嵩む問題等が大きな課題となっている。
法面の補強に関しては、例えば、水抜きパイプの地山からの突出部分を法面に張設されるロープで相互に固縛し、法面を覆うように張設された網体(ラス網)に前記ロープを結合したもの(特許文献1)、法面の補修に関しては、既存の吹付材の表面にアンカーピンを打ち込んで、吹付材の表面に接着剤膜を設け、接着剤膜の表面に補修モルタルを吹付けるようにしたもの(特許文献2)が、知られている。
実開64−5942号公報 特開2000−319892号公報
しかしながら、前者はロープで水抜きパイプ相互を固縛し、法面全体に張設するので、施工が大掛かりとなり、後者は補修コストが高くつく欠点がある。また、いずれも水抜き等のパイプの周囲に発生するクラックの問題に対しては、直接の解決策を提供してはいない。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、地山の法面に設置された水抜き等のパイプの周囲に施工されるモルタル吹付層において、前記パイプの周囲に発生するクラックを防止し、モルタル吹付層の劣化を防止することのできる、モルタル吹付層の補強工法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係るモルタル吹付層の補強工法は、地山の法面に設置される水抜き等のパイプの周囲に形成されるモルタル吹付層を補強する工法であって、
前記パイプよりも一回り大きい環状補強筋と、この環状補強筋を前記パイプの周囲で法面から所定の高さおよび法面と略平行に保持するための複数の足部材とを備える補強筋ユニットを用い、
モルタル吹付け前に、前記法面に設置されたパイプの周囲に前記補強筋ユニットを設置することにより、前記パイプの周囲に所定の距離をおいて環状補強筋を配置しかつこの環状補強筋を複数の足部材によって法面から所定の高さおよび法面と略平行に保持し、しかる後、前記パイプの周囲で補強筋ユニットを被覆する高さにモルタルを吹付けることを特徴とするものである。
モルタル吹付面にクラックが発生する要因は、法面の土質、モルタルの性状、法面の傾斜角度、湧水量など、様々な要因が考えられる。ここで、一例として水抜きパイプによる水抜き穴周縁部から派生するクラックの発生メカニズムは、水抜き穴周縁部に主に二つの応力が働くためであると考えられる。
一つは、水抜きパイプの周囲にモルタルを吹付けた直後にモルタルが乾燥収縮して、水抜き穴周縁部に水抜き穴中心から放射方向に働く引張力である。図12(A)に引張力の作用図を示す。もう一つは、法面から下方向に働く重力である。
水抜き穴の内側部分はモルタルが欠落しているため、水抜き穴周縁部のうち下部分では法面から下方向への重力に見合う上方向への引張力が不足し、水抜き穴周縁部の下部分では重力の影響を強く受ける。図12(B)に重力Gによって水抜き穴周縁部下部に下方向に働く引張力の作用図を示す。このようにして、水抜き穴周縁部には、全周にわたり、モルタルの乾燥収縮による放射方向への引張力と法面からの下方向への重力による引張力の合力が働く。図12(C)にその合力の作用図を示す。
水抜き穴周縁部からのクラックを防ぐには、水抜き穴周縁部に発生する上記の引張力や歪を解消する必要がある。そのためには、水抜き穴の周囲を囲むようにして環状の補強筋を配置し、当該環状補強筋に上記引張力を負担させるのが最も有効である。
同じく、アンカー挿通用のパイプの周囲からのクラックを防ぐには、アンカー挿通用のパイプの周囲の穴周縁部に発生する上記の引張力や歪を解消する必要があり、そのためには、同穴を囲むようにして環状の補強筋を配置し、当該環状補強筋に上記引張力を負担させるのが最も有効である。
請求項1記載の発明によれば、モルタル吹付け前に、前記法面に設置されたパイプの周囲に補強筋ユニットを設置することにより、前記パイプの周囲に所定の距離をおいて環状補強筋を配置すると共に、この環状補強筋を複数の足部材によって法面から所定の高さおよび法面と略平行に保持し、これにより、モルタル吹付け後に各パイプの周囲の穴周縁部に放射方向に働く引張力の大部分を環状補強筋に負担させることができる。
モルタル吹付け後のパイプの周囲の穴周縁部に働く引張力の分布は、前述したように、パイプを中心として図12に示すような分布形状となるから、環状補強筋の形状は、パイプの周囲に配置したときに、モルタルの乾燥収縮による引張力の分布形状に合わせて、円形状とするか、あるいは、下方への重力による引張力の合力の分布形状に合わせて、左右が短く上下が長くなる楕円形状とする。四角形状、菱形形状でもよい。
パイプ周囲に働く引張力の負担を最適化する観点からは、環状補強筋の形状を、パイプの周囲に配置したときに、パイプの中心からの距離が上側よりも下側がより長くなる楕円形状とすることが望ましい。ただし、環状補強筋の製作の容易化の観点からは、環状補強筋の形状を円形状、四角形状、楕円形状としてもよい。
本発明の請求項2に係るモルタル吹付面の補強方法は、前記環状補強筋が、円形、楕円形、四角形、菱形の形状のいずれかであることを特徴とする。
現場状況、コスト面その他の諸要因を考慮して、最適な形状の環状補強筋を選択することができる。
本発明の請求項3に係るモルタル吹付面の補強方法は、法面から所定の高さに張設されたラス網に複数の足部材を係止させることにより、補強筋ユニットを同ラス網に固定することを特徴とするものである。
既設のラス網を利用して、ラス網に複数の足部材を引っ掛けるようにして係止させることにより、補強筋ユニットをラス網に固定し、これによって補強筋ユニット全体を法面にしっかりと固定することができる。環状補強筋を容易にパイプの周囲に配置すると共に、法面から所定の高さに容易に保持することができる。各足部材の先端を折り曲げることにより、各足部材をラス網に簡単に引っ掛けることができる。
本発明の請求項4に係るモルタル吹付層の補強工法は、前記複数の足部材から前記パイプを支持するための支持部を延ばして、当該各支持部により同パイプを支持するようにしたことを特徴とするものである。
前記法面に設置された水抜き等のパイプの周囲に所定の距離をおいて環状補強筋を配置した状態において、環状補強筋に取付けた複数の足部材から前記パイプを支持する支持部を延ばして、当該各支持部によって同パイプを支持させることにより、モルタル吹付け作業時やその他の法面作業時において、法面に設置されたパイプが動いたりずれたりすることがないように、同パイプをしっかりと支持固定することができる。
本発明の請求項5に係るモルタル吹付面の補強方法は、前記各支持部を、前記パイプの外周面に当接させて、さらに当該外周面に沿って所定の角度に折り曲げるようにしたことを特徴とするものである。
水抜き等のパイプは法面に対し所定の角度で設置されるが、モルタル吹付け作業時やその他の法面作業時において、法面に対するパイプの設置角度が変わったりずれたりすることがないように、法面に対するパイプの設置角度をしっかりと支持固定することができる。
本発明の請求項6に係るモルタル吹付面の補強方法は、前記各支持部を、前記パイプに外挿されると共にラス網の上に配置されるリング体に対して接続し、同リング体を介して前記パイプを支持するようにしたことを特徴とするものである。
支持部を水抜き等のパイプに外挿されるリング体に接続させることにより、法面に対する前記パイプの設置角度をしっかりと支持固定することができる。また、リング体がラス網の上に配置されることで、ラス網の開口部の大きさの大小にかかわらず、リング体を介して支持部で前記パイプをしっかりと法面に対して支持固定することができる。
以上説明したように、本発明に係るモルタル吹付層の補強工法によれば、モルタル吹付け前に、前記法面に設置されたパイプの周囲に補強筋ユニットを設置して、前記パイプの周囲に所定の距離をおいて環状補強筋を配置すると共に、この環状補強筋を複数の足部材によって法面から所定の高さおよび法面と略平行に保持し、しかる後、前記パイプの周囲で前記補強筋ユニットを被覆する高さにモルタルを吹付けることにより、モルタル吹付け後に、前記パイプの周囲の穴周縁部に働く引張力を前記環状補強筋に負担させて、同穴周縁部に発生する歪を解消し、これによって、前記パイプの周囲に発生するクラックを防止し、モルタル吹付層の劣化を防止することができる。これにより、モルタル吹付層の維持補修費用を低減し、また、地山斜面の安全性を確保することができる効果を奏する。
また、補強筋ユニットの複数の足部材から支持部を延ばして、各支持部によって法面に設置されたパイプを支持させることにより、モルタル吹付などの法面作業に伴う同パイプの設置ずれや設置角度のずれを防止して、モルタル吹付施工の作業性や施工品質を良好にすることができる効果を奏する。
以下に、本発明に係る実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1ないし図5は、本発明に係る第1の実施形態を示すもので、これらの図において、図13に示す部材または要素と同一の部材または要素には同一符号を付してその説明を省略する。符号10は水抜きパイプの周囲に設置される補強筋ユニットを示している。以下、本発明の補強工法を用いて、水抜きパイプ周囲のモルタル吹付層を補強する手順について説明する。
図1に示すように、地山の法面1には、地山からの湧水を外部に排水するための水抜きパイプ6が地山に差し込まれる形で設置されている。本実施形態における法面1の勾配は1:0.3〜1:0.8程度の急勾配とされている。同法面勾配における水抜きパイプ6の、法面1に対する設置角度αは法面1に対し通常60度〜35度とされている。図示例の場合、同設置角度αは法面1に対し45度とされている。
水抜きパイプ6の周囲には、法面1を保護すると共に法面1に吹付けられる後述のモルタルを補強するラス網2が法面1と略平行に張設されている。このラス網2は図示しないスペーサによって法面1から所定の高さかつ法面1と略平行に保持されている。なお、図示例では、法面1からラス網2までの高さHが約40mm、法面1から水抜きパイプ2の先端までの高さHが約80mmとされ、水抜きパイプ2の外径Dは約50〜60mmとされている。
法面1に水抜きパイプ6が設置された状態で、モルタル吹付け前に、図2および図3に示すように、法面1に設置された水抜きパイプ6の周囲に、ラス網2の上から補強筋ユニット10を設置する。補強筋ユニット10は、水抜きパイプ6の、法面1と平行な断面よりも一回り大きい楕円形状の環状補強筋11に3本の足部材12,13,14を取付けたものである。3本の足部材12,13,14は、環状補強筋11を法面1から離して所定の高さH3でかつ法面1と略平行に保持すると共に、補強筋ユニット10全体を法面1に対し固定する機能を奏するものであり、それぞれ溶接等の手段により、環状補強筋11を平面視して、環状補強筋11に沿って周方向の3箇所に取付けられている。
水抜きパイプ6の周囲に配置される環状補強筋11は、後述するように、モルタル吹付け後の水抜きパイプ6の周囲のモルタルに発生する引張応力を適切に負担できるような形状および大きさとされている。
水抜きパイプ6によってモルタル吹付後に形成される水抜き穴8の周縁部には、モルタル吹付け直後の乾燥収縮によって図12(A)に示すような大きさの引張応力が、放射方向に働く。また、水抜き穴8の周縁下部には図12(B)に示すような法面2の下向きへの重力が加わるため、同周縁下部には、前記引張応力と重力による引張応力の合力が働く。このため、水抜き穴8の周囲に放射方向に働く引張応力の各先端を結ぶ線は、図12(C)に示すような、水抜きパイプ6を中心として左右が短く上下に長くなる楕円形を描く。
このため、環状補強筋11の形状も、上記引張応力の分布に合わせて、水抜きパイプ6を中心として円形状とし、または左右が短く上下に長くなる楕円形状とする。図示例の環状補強筋11は楕円形状とされている。環状補強筋11の大きさは、水抜きパイプ6の外面から環状補強筋11の内面までの距離L1を十分確保して上記引張応力を効果的に負担できるようなサイズのものを用い、本実施形態では、前記距離L1を全周にわたって40mm〜80mm確保する。
環状補強筋11に取付ける3本の足部材12,13,14は、図2および図3に示すように、環状補強筋11を平面視して、1本の足部材12を環状補強筋11の下部に取付け、残る2本の足部材13,14は、前記足部材12から等しく離れた上部左右の位置、例えば足部材12に対し120度〜150度をなす角度の位置に取付ける。各点に取付けた3本の足部材12,13,14は、同じく環状補強筋11を平面視して、それぞれ環状補強筋11から遠心方向へ延ばすと共に、途中から下向きに折り曲げて、各先端部12a,13a,14aを法面1に接地させるようにする。上側の2本の足部材13,14の各先端部13a,14aの折曲げ角度(図4(A)の角度α)は、それら2本の足部材13,14をラス網2に引っ掛け易いように、40〜50度とする。上側の2本の足部材13,14をラス網2に引っ掛けて係止させると共に、下側の1本の足部材12の先端部12aを法面1に接地させることにより、補強筋ユニット10全体を法面1に対ししっかりと固定することができる。そして、これらの3本の足部材12,13,14によって環状部材11が法面1と平行にかつ法面1から所定の高さに保持される。
各足部材12,13,14は、水抜きパイプ6を支持する支持部15,16,17を環状補強筋11の求心方向へそれぞれ延ばして、環状補強筋11の内側に配置される水抜きパイプ6を3方向から支持固定する。各支持部15,16,17は、図2(A)に示すように、水抜きパイプ6の外面に一旦当接させて、水抜きパイプ6の外面に沿って折り曲げ、各前端部15a,16a,17aを法面1に接地させるようにする。
各支持部15,16,17のうち、環状補助筋11の下部位置から水抜きパイプ6に向けて延びる支持部15は、水抜きパイプ6の外面に一旦当接させて、水抜きパイプ6の外面に沿って、45度下向きに(図4(A)の角度α)折り曲げる。環状補強筋11の上部左右位置から水抜きパイプ6に向けて延びる残り2つの支持部16,17は、水抜きパイプ6の外面に一旦当接させて、水抜きパイプ6の外面に沿って、135度下向き内側に(図4(A)の角度α)折り曲げる。これら3つの支持部15,16,17によって、水抜きパイプ6の法面1に対する設置角度αが極めて安定的に支持固定される。
以上のようにして、補強筋ユニット10をラス網2にしっかりと固定して、同補強筋ユニット10を法面1に設置された水抜きパイプ6の周囲に設置した後、図5に示すように、補強筋ユニット10を被覆する高さである、法面1から水抜きパイプ2の先端までの高さHまでモルタル4を吹付け、水抜きパイプ2の周囲にモルタル吹付層5を形成する。吹付け直後のモルタル4の乾燥収縮および法面1の下向きに作用する重力Gのそれぞれによって、水抜きパイプ2の周囲の水抜き穴8の周縁部には放射方向に引張応力が働くが、同引張応力は水抜きパイプ6の周囲に配置された環状補強筋11によって効果的に負担されるので、引張応力によって水抜き穴8の周縁部に発生される歪も解消される結果、水抜き穴8の周縁部にクラックが発生することが防止される。
補強筋ユニット10によって水抜き穴8の周縁部からのクラック発生を防止することができるので、モルタル吹付層5の耐久性を向上させることができ、モルタル吹付層5の補修費用の削減を図ることができる。
モルタル吹付け前に、補強筋ユニット10によって水抜きパイプ6を固定することができるので、モルタル吹付作業時やその他の法面作業時に法面に設置した水抜きパイプ6がずれるのを防止することができ、モルタル吹付作業を効率よく行なえると共に、施工品質を向上させることができる。
図6は、本発明に係るコンクリート吹付層の補強工法の、第2の実施形態を示すもので、本実施形態における法面1’の勾配は1:1.0〜1:1.2程度の緩勾配とされている。同法面勾配における水抜きパイプ6の、法面1’に対する設置角度αは、法面1’に対し通常30〜24度とされている。図示例の場合、同設置角度αは法面1に対し35度とされている。
これに合わせて、図示例の補強筋ユニット10’は、環状補強筋11に取付けられた3本の足部材12,13,14から水抜きパイプ2の外面に向けて延びる支持部15,16,17の折り曲げ角度がそれぞれ、35度,125度,125度に設定されている。その他は、前記実施形態における補強筋ユニット10と同一の構造とされている。図示例の補強筋ユニット10’は、3本の足部材12,13,14によって、法面1’に対し、平行にかつ法面1’から所定の高さに保持されている。
図7および図8は、本発明に係るコンクリート吹付層の補強工法の、第3の実施形態を示すもので、第1の実施形態におけるラス網2のピッチPよりも、本実施形態におけるラス網2’のピッチPが狭くなっている。
ラス網2’のピッチPが狭く、図7(B)に示すように、水抜きパイプ6の外径Dとの関係で、第1の実施形態の図2に示すように、ラス網2の1つの開口部に対し、水抜きパイプ6と一緒に補強筋ユニット10の足部材12,13,14の各支持部15,16,17の折り曲げ部分を挿入することが難しい場合がある。
本実施形態の補強筋ユニット20は、法面1に設置された水抜きパイプ6に対し、環状のリング体21を外挿して、同リング体21をラス網2’の上に保持させる形で配置し、足部材12,13,14から水抜きパイプ6に向けて延びる3つの支持部15’,16’,17’の各前端部15a’,16a’,17a’を同リング体21に対し、溶接等の手段で接続させる。
このようにして、ラス網2’のピッチPが狭い場合であっても、3つの支持部15’,16’,17’を水抜きパイプ6に外挿されたリング体21に接続させることで、法面1に対する水抜きパイプ6の設置角度αをしっかりと支持固定することができる。また、リング体21をラス網2’の上に配置することで、ラス網2’のピッチPの大小にかかわらず、リング体21を介して、3つの支持部15’,16’,17’で水抜きパイプ6をしっかりと法面1に対して支持固定することができる。
図9は、本発明に係るコンクリート吹付層の補強工法の、第4の実施形態を示すもので、図14で説明した現場吹付法枠工に適用したものである。図14における部材と同一部材には同一符号を付してその説明は省略する。
図9に示すように、法面1に設置されたフレーム型枠41内の各交差部Cに、グラウンドアンカー(図12の符号42参照)を挿通するためのパイプ43が設置されている。本実施形態では、同パイプ43の周囲に、フレーム型枠41内の鉄筋40の上から補強筋ユニット30を設置する。補強筋ユニット30は、パイプ43の外径よりも一回り大きい円形状の環状補強筋31に、前記実施形態と同様の3本の足部材32,33,34を一体に取付けたものである。補強筋ユニット30は、さらに、環状補強筋31に、フレーム型枠41の各交差部Cの四隅のコーナー部内側に配置される合計4つのL型補強部材35が一体に取り付けられている。各L型補強部材35は、交差部Cの四隅のコーナー部から斜めに進展するクラック(図14の符号7’参照)の発生を防止する役目を果すものである。
図示しないが、フレーム型枠41内の各交差部Cに、環状補強筋31でパイプ43を囲むようにして、補強筋ユニット30を設置し、その上から、パイプ43の周囲のフレーム型枠41内に、補強筋ユニット30を被覆する高さに、図12に示すモルタル4を吹付け、モルタル吹付層5を形成する。最後に、定着板(図12の符号44を参照)を介して、パイプ43内にグラウンドアンカーを挿通し、グラウンドアンカーを法面1の岩盤に定着させる。
本実施形態によると、補強筋ユニット30の設置によって、その環状補強筋31によりグラウンドアンカー用のパイプ43の周囲のクラックを防止すると共に、L型補強部材35により各交差部Cの四隅のコーナー部から発生、進展するクラックを同時に防止することができ、現場吹付法枠工で施工されたモルタル吹付面の耐久性を向上させ、補修費用の削減を図り、また、地山法面の安全をさらに高めることができる。
図10は、本発明に係るコンクリート吹付層の補強工法の、第5の実施形態を示すもので、本実施形態の補強筋ユニット50は、水抜きパイプ6の周囲を囲む大きさで菱形形状をなす環状補強筋51に4本の足部材52,53,54,55を取付けたものである。菱形形状をなす環状補強筋51は、所定長さの4本の棒状鉄筋51aを菱形に組み、その四隅を溶接等して組み立てたもので、同四隅に前記の足部材52,53,54,55が溶接等で固定されている。図10(B)に示すように、環状補強筋51は、四隅を上下方向および左右方向に向ける形で水抜きパイプ6の周囲に配置され、四隅の足部材52,53,54,55は、各上端から、水抜きパイプ6を支持する支持部56,57,58,59が水抜きパイプ6に向けて求心方向へ延ばされると共に、同図(A)に示すように、各支持部56,57,58,59は、途中から下向きに折り曲げられて、各先端部56a,57a,58a,59aが法面1に接地されている。
本実施形態の補強筋ユニット50によれば、菱形形状の環状補強筋51は、所定長に切断した4本の棒状鉄筋51aを菱形に組んで溶接等により簡単に組み立てることができ、補強筋ユニット50を容易にかつ低コストで製作することができる。
図11は、本発明に係るコンクリート吹付層の補強工法の、第6の実施形態を示すもので、本実施形態の補強筋ユニット60は、水抜きパイプ6の周囲を囲む大きさで四角形状をなす環状補強筋61に4本の足部材62,63,64,65を取付けたものである。四角形状をなす環状補強筋61は、所定長さの4本の棒状鉄筋61aを四角に組み、その四隅を溶接等して組み立てたもので、各棒状鉄筋61aの略中間位置に前記の足部材62,63,64,65が溶接等で固定されている。図11(B)に示すように、環状補強筋61は、四辺を上下方向および左右方向に向ける形で水抜きパイプ6の周囲に配置され、また、各足部材62,63,64,65は、各上端から、水抜きパイプ6を支持する支持部66,67,68,69が水抜きパイプ6に向けて求心方向へ延ばされると共に、同図(A)に示すように、途中から下向きに折り曲げられて、各先端部66a,67a,68a,69aが法面1に接地されている。
本実施形態の補強筋ユニット60によっても、四角形状の環状補強筋61を溶接等で簡単に組み立てることができ、補強筋ユニット60を容易にかつ低コストで製作することができる。
本発明に係るモルタル吹付層の補強工法は、モルタル吹付後の水抜き等のパイプの周縁部に発生し、放射方向に進展する、微小クラックを含むクラックを防止できる補強工法として、利用可能である。
本発明の第1の実施形態を示すモルタル吹付層の補強工法の手順を示すもので、(A)は法面に水抜きパイプを設置した状態を示す一部断面側面図、(B)はそのA方向矢視平面図、 (A)は法面に設置した水抜きパイプの周囲に補強筋ユニットを設置した状態を示す一部断面側面図、(B)はそのA方向矢視平面図、 法面に設置した水抜きパイプの周囲に補強筋ユニットを設置した状態を示す斜視図、 (A)は補強筋ユニットの側面図、(B)はその平面図、 (A)は水抜きパイプの周囲に補強筋ユニットを設置した状態から、モルタルを補強筋ユニットの被覆高さまで吹付けてモルタル吹付層を形成した状態を示す一部断面側面図、(B)はそのA方向矢視平面図、 本発明の第2の実施形態を示すモルタル吹付層の補強工法を示すもので、法面に設置した水抜きパイプの周囲に補強筋ユニットを設置した状態を示す一部断面側面図、 本発明の第3の実施形態を示すモルタル吹付層の補強工法を示すもので、(A)は法面に設置した水抜きパイプの周囲にリング体を備えた補強筋ユニットを設置した状態を示す一部断面側面図、(B)はそのA方向矢視平面図、 法面に設置した水抜きパイプの周囲にリング体を備えた補強筋ユニットを設置した状態を示す斜視図、 本発明の第4の実施形態を示すもので、現場吹付法枠工において、フレーム型枠内の交差部に設置したパイプの周囲に補強筋ユニットを設置した状態を示す説明図、 本発明の第5の実施形態を示すもので、(A)は法面に設置した水抜きパイプの周囲に補強筋ユニットを設置した状態を示す一部断面側面図、(B)はそのA方向矢視平面図、 本発明の第6の実施形態を示すもので、(A)は法面に設置した水抜きパイプの周囲に補強筋ユニットを設置した状態を示す一部断面側面図、(B)はそのA方向矢視平面図、 (A)はモルタル吹付直後のモルタルの乾燥収縮によって水抜きパイプの周囲に作用する引張力の作用を示す図、(B)は重力によって同水抜きパイプの周囲の下部に作用する引張力の作用を示す図、(C)は(A)に示す引張力と(B)に示す引張力の合力の作用を示す図、 (A)は従来一般のモルタル吹付工法によって法面に設置された水抜きパイプの周囲にモルタル吹付層が形成されている状態を示す一部断面側面図、(B)はそのA方向矢視平面図で、水抜きパイプの周囲にヘアークラックが生じた様子を示す説明図、 従来の現場吹付法枠工を示す説明図である。
符号の説明
1,1’ 法面
2,2’ ラス網
3 スペーサ
4 モルタル
5 モルタル吹付層
6 水抜きパイプ
7,7’ クラック
8 水抜き穴
10,10’,20,30,50,60 補強筋ユニット
11,31,51,60 環状補強筋
12,13,14,32,33,34,52,53,54,55,62,63,64,65 足部材
12a,13a,14a 足部材の先端部
15,16,17,15’,16’,17’,56,57,58,59,66,67,68,69 支持部
15a,16a,17a,15a’,16a’,17a’, 56a,57a,58a,59a,66a,67a,68a,69a 支持部の前端部
21 リング体
35 L型補強部材
40 鉄筋
41 フレーム型枠
42 グラウンドアンカー
43 グラウンドアンカー挿通用のパイプ
44 定着板
水抜きパイプの外径
G 重力
法面からラス網までの高さ
法面から水抜きパイプの先端までの高さ
法面から環状補強筋を保持する高さ
1 水抜きパイプの外面から環状補強筋の内面までの距離
,P ラス網のピッチ
α,α 法面に対する水抜きパイプの設置角度
α 上側の足部材の折曲げ角度
α,α 支持部の前端部の折曲げ角度

Claims (6)

  1. 地山の法面に設置される水抜き等のパイプの周囲に形成されるモルタル吹付層を補強する工法であって、
    前記パイプよりも一回り大きい環状補強筋と、この環状補強筋を前記パイプの周囲で法面から所定の高さおよび法面と略平行に保持するための複数の足部材とを備える補強筋ユニットを用い、
    モルタル吹付け前に、前記法面に設置されたパイプの周囲に前記補強筋ユニットを設置することにより、前記パイプの周囲に所定の距離をおいて環状補強筋を配置しかつこの環状補強筋を複数の足部材によって法面から所定の高さおよび法面と略平行に保持し、しかる後、前記パイプの周囲で補強筋ユニットを被覆する高さにモルタルを吹付けることを特徴とするモルタル吹付層の補強工法。
  2. 前記環状補強筋は、円形、楕円形、四角形、菱形の形状のいずれかであることを特徴とする、請求項1記載のモルタル吹付層の補強工法。
  3. 法面から所定の高さに張設されたラス網に複数の足部材を係止させることにより、補強筋ユニットを同ラス網に固定することを特徴とする、請求項1または請求項2記載のモルタル吹付層の補強工法。
  4. 前記複数の足部材から前記パイプを支持するための支持部を延ばして、当該各支持部により同パイプを支持するようにしたことを特徴とする、請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のモルタル吹付層の補強工法。
  5. 前記各支持部は、前記パイプの外面に当接させて、さらに当該外面に沿って所定の角度に折り曲げるようにしたことを特徴とする、請求項4記載のモルタル吹付層の補強工法。
  6. 前記各支持部は、前記パイプに外挿されると共にラス網の上に配置されるリング体に対して接続し、同リング体を介して前記パイプを支持するようにしたことを特徴とする、請求項4記載のモルタル吹付層の補強工法。
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