JP2009051364A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009051364A
JP2009051364A JP2007220165A JP2007220165A JP2009051364A JP 2009051364 A JP2009051364 A JP 2009051364A JP 2007220165 A JP2007220165 A JP 2007220165A JP 2007220165 A JP2007220165 A JP 2007220165A JP 2009051364 A JP2009051364 A JP 2009051364A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conditioning control
passengers
air
passenger compartment
air conditioner
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007220165A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazutoshi Koyanagi
一敏 小柳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2007220165A priority Critical patent/JP2009051364A/ja
Publication of JP2009051364A publication Critical patent/JP2009051364A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/80Technologies aiming to reduce greenhouse gasses emissions common to all road transportation technologies
    • Y02T10/88Optimized components or subsystems, e.g. lighting, actively controlled glasses

Landscapes

  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】車室内の乗員数を推定してエアコンの省力空調制御を実現し得る車両用空調装置を提供する。
【解決手段】車両用空調装置は、エアコンユニット10およびエアコンECU20(空調制御手段,乗員数推定手段)を備える。エアコンECU20には、車室内のCO濃度を検出するCOセンサ35(CO検出手段)が接続されている。エアコンECU20は、COセンサ35により検出された車室内のCO濃度に応じて車室内の乗員数を推定する。そして、エアコンECU20は、推定した車室内の乗員数に応じてエアコンユニット10を省力空調制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用空調装置に関し、特に車室内の乗員数に応じてエアコンを省力空調制御可能な車両用空調装置に関する。
この種の車両用空調装置として、例えば下記特許文献1に記載されているように、座席毎にシートセンサ(着座検出手段)を設け、シートセンサにより検出された乗員の有無に応じて乗員が不在の座席に対応した吹き出し口からの送風状態を自動的に制御するようにしたものが知られている。これによれば、エアコンの省力化を有効に図ることが可能である。
特開2005−145327号公報
しかしながら、シートセンサは、前席のみに設けられているのが一般的であり、上記特許文献1に記載された車両用空調装置では、後席も含めた座席に着座する乗員の数を推定して空調装置の制御を行うことについては考慮されていない。
本発明の課題は、車室内の乗員数を推定してエアコンの省力空調制御を実現し得る車両用空調装置を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記課題を解決するために、本発明は、車室内の乗員数に応じてエアコンを省力空調制御可能な車両用空調装置において、車室内のCO濃度を検出するCO検出手段と、前記CO検出手段により検出された車室内のCO濃度に応じて車室内の乗員数を推定する乗員数推定手段と、前記乗員数推定手段により推定された車室内の乗員数に応じて前記エアコンを省力空調制御する空調制御手段とを備えたことを特徴とする。
これによれば、乗員数推定手段によって、CO検出手段により検出された車室内のCO濃度を用いて車室内の乗員数が推定され、推定された車室内の乗員数に応じてエアコンが省力空調制御される。
本発明の実施に際して、前記車両用空調装置は、前席の乗員の着座を検出する前席着座検出手段による検出信号を入力可能とされており、前記空調制御手段は、前記乗員数推定手段により推定された車室内の乗員数が前記前席着座検出手段により検出された前席の乗員数と一致する場合は前席を限定とした省力空調制御を行い、前記乗員数推定手段により推定された車室内の乗員数が前記前席着座検出手段により検出された前席の乗員数と一致しない場合は後席を加味した省力空調制御を行うことも可能である。
これによれば、空調制御手段によって、推定された車室内の乗員数が前席着座検出手段により検出された前席の乗員数と一致する場合は前席を限定とした省力空調制御が行われ、推定された車室内の乗員数が前席着座検出手段により検出された前席の乗員数と一致しない場合は後席を加味した省力空調制御が行われる。
このため、車両に標準装備された前席着座検出手段を用いて、前席の乗員数を検出するようにすることで、乗員数推定手段により推定される車室内の乗員数の精度を向上させることができ、省力空調制御の実効を図ることが可能である。
また、本発明の実施に際して、前記乗員数推定手段は、前記空調制御手段に記憶された車室内の乗員数とCO濃度との関係を予め定めた乗員数判定テーブルの閾値に基づいて、車室内の乗員数を推定することも可能である。
これによれば、CO濃度と車室内の乗員数とを適切に関連付けることができ、CO濃度を用いて車室内の乗員数を簡易に推定することが可能である。
また、本発明の実施に際して、前記空調制御手段は、前記省力空調制御中に、車両が停止しかつドアが開けられたことを条件として、前記省力空調制御を乗員数に限定されない通常空調制御に切り替えることも可能である。
省力空調制御中に、車両が停止しかつドアが開けられた場合は、車室内の乗員数が変更した可能性が高い。したがって、この場合は、通常空調制御に切り替えることで、乗員が被るおそれのある省力空調制御時の不快感を解消することが可能である。
また、本発明の実施に際して、前記車両用空調装置は、ナビゲーション装置と多重通信線を介して接続されており、前記乗員数判定テーブルの閾値が、前記ナビゲーション装置の画面部からの操作に応じて設定変更可能とされているとよい。
車室内のCO濃度は、乗員の年齢、体格等に応じてバラツキが生じる。したがって、ナビゲーション装置からの操作に応じて、乗員数判定テーブルの閾値を設定変更可能な構成とすることで、乗員数判定テーブルに基づいた乗員数の推定の精度を高めることが可能である。
また、本発明の実施に際して、前記乗員数推定手段により推定された車室内の乗員数は、前記ナビゲーション装置の画面部に表示され、前記ナビゲーション装置の画面部に表示された乗員数が同画面部からの操作に応じて訂正入力可能とされているとよい。
上記したように、車室内のCO濃度は、乗員の年齢、体格等に応じてバラツキが生じるものである。したがって、ナビゲーション装置の画面部からの操作に応じて、乗員数推定手段により推定された車室内の乗員数を訂正可能な構成とすることで、乗員数に応じた省力空調の実効を確保することが可能である。
また、本発明の実施に際して、前記空調制御手段は、前記省力空調制御中に、窓が開けられたことを条件として、前記ナビゲーション装置の画面部を介して前記省力空調制御を続行するか否かを問い合わせるように設定されていることも可能である。
窓が開けられると、車室内の空調状態が変化する。したがって、この場合には、省力空調制御を続行するか否かを乗員に問い合わせるようにすることで、省力空調制御に関する乗員の意志を尊重することが可能である。
また、本発明の実施に際して、前記車両用空調装置は、さらに車室内の湿度を検出する湿度検出手段を備えており、前記空調制御手段は、前記検出された車室内のCO濃度に、前記検出された湿度を加味して車室内の乗員数を推定し、前記推定された車室内の乗員数に応じて前記エアコンを省力空調制御することも可能である。
これによれば、車室内の乗員数をより一層精度良く推定することが可能である。
a.第1実施形態
以下、本発明の第1実施形態について図面を用いて説明する。図1は本発明の車両用空調装置の第1実施形態を概略的に示したブロック図であって、この車両用空調装置(エアコン)は、前席に対応して設けられたエアコンユニット10と、このエアコンユニット10に接続されたエアコンECU20と備えている。なお、この車両用空調装置では、車室内の空気の潜熱を奪う冷媒として、COガスが用いられている。
エアコンユニット10は、周知のものであり、内気吸入口または外気吸入口から空気を吸入して複数の吹出口(運転席側サイドレジスター、助手席側サイドレジスター、センターレジスター、運転席側ロワレジスター、助手席側ロワレジスター、後席側足元吹出口など)に向けて送風するためのブロワモータ11、各吸入口を選択的に開閉する内外気切り替えダンパを動作させるための内外気切り替えダンパ用モータ12、ヒータコアを通る暖気とバイパス通路を通る冷気との混合割合を変化させるエアミックスダンパを動作させるエアミックスダンパ用モータ13、各吹出口を選択的に開閉するモード切り替えダンパを動作させるためのモード切り替えダンパ用モータ14などで構成されている。
エアコンECU20(空調制御手段)は、CPU,ROM,RAMなどからなるマイクロコンピュータ21、入力インタフェース回路22および出力インタフェース回路23を主要構成部品としている。マイクロコンピュータ21は、イグニッションスイッチのオンによりROM等に記憶された図3の省力空調制御プログラムを所定の短時間毎に繰り返し実行し、その実行に応じた制御信号を出力インタフェース回路23に出力する。出力インタフェース回路23は、駆動回路を含んで構成され、マイクロコンピュータ21の制御指令に応じて各モータ11〜14に駆動電流を流す。入力インタフェース回路22には、各種センサ群30が接続されている。
各種センサ群30は、内気センサ31、外気センサ32、日射センサ33、エバ後センサ34およびCOセンサ35で構成されている。内気センサ31は、車室内の内気温度を検出して入力インタフェース回路22に出力する。外気センサ32は、外気温度を検出して入力インタフェース回路22に出力する。日射センサ33は、日射量を検出して入力インタフェース回路22に出力する。エバ後センサ34は、エバポレータを通過した直後の空気の温度を検出して入力インタフェース回路22に出力する。COセンサ35(CO検出手段)は、冷媒として使用されているCOの漏れを主として検出するものであるが、車室内のCO濃度をも検出できる位置に配置されており、CO濃度を検出して入力インタフェース回路22に出力する。
また、エアコンECU20には、操作パネル40が接続されている。操作パネル40は、ブロワモータ11の風量を変更するためのブロワコントロールスイッチ、内外気切り替えダンパ用モータ12を作動させるための内外気切り替えスイッチ、温度を設定するための温度コントロールスイッチ(エアミックスダンパ用モータ13を作動させるためのスイッチ)、モード切り替えダンパ用モータ14を作動させるための吹出口切り替えスイッチ、フルオート制御状態とするためのオートモードスイッチ、コンプレッサに取り付けられたマグネットクラッチ(エバポレータへの冷媒通路を開閉動作する)をオン・オフするためのA/Cスイッチなどの各種スイッチを備えている。また、操作パネル40は、上記各種スイッチにより切り替えられた各モード、および設定温度を表示するための表示部(例えば、LCD)を備えている。
また、エアコンECU20は、多重通信のための多重通信入力回路51と多重通信出力回路52を備えており、図2に示すように、これらの入出力回路51,52を経て多重通信バスBUS(例えば、CAN,Flex Ray,LIN)を介してナビECU100、エンジンECU110、エアバッグECU120、ドアECU130などと双方向通信可能に接続されている。
これにより、エアコンECU20は、エンジンECU110に接続された車速センサ111や、車両に標準装備されてエアバッグECU120に接続されている前席着座センサ121(運転席着座センサおよび助手席着座センサで構成:前席着座検出手段)、ドアECU130に接続されたドア開センサ131、窓開センサ132などの検出信号を多重通信バスBUSを介して受信できるようになっている。一方、ナビECU100は、エアコンECU20から送信された省力空調制御に関する信号を受信して画面部101(例えば、タッチスイッチ機能を備えたLCD)にメッセージ文の態様で表示させ、また画面部101のタッチ操作に応じて省力空調制御に関する制御信号をエアコンECU20に送信するようになっている。
次に、上記のように構成した第1実施形態の作動について説明する。エアコンECU20のマイクロコンピュータ21は、イグニッションスイッチのオンによりROM等に記憶されている図3の省力空調制御プログラムを所定の短時間毎に繰り返し実行する。
この省力空調制御プログラムは、ステップS10にてその実行が開始され、ステップS11にて、ドアECU130から多重通信BUS経由で取得したドア開センサ131、窓開センサ132による各検出信号、および操作パネル40の内外気切り替えスイッチのモードに基づいて、ドアが全閉とされ、窓が全閉とされ、かつ吸い込み口が内気循環モードとなっているか否かを判定する。ドアが開いていたり、窓が開いていたり、または吸い込み口が外気モードとなっている場合には、ステップS11にて「No」と判定し、ステップS13にて操作パネル40の操作状況に応じた通常の空調制御を実行する。ステップS13の処理後、ステップS14にて省力空調フラグKFを「0」に維持設定した後、ステップS25にてこの省力空調制御プログラムの実行を一旦終了する。
ステップS11にて「Yes」、すなわちドアが全閉とされ、窓が全閉とされ、かつ吸い込み口が内気循環モードとなっている場合には、ステップS12にて、省力空調フラグKFが“1”に設定されているか否かを判定する。この省力空調フラグKFは、“1”により省力空調制御が実行されていることを表し、“0”により省力空調制御が実行されていないことを表すものであり、初期状態では「0」に設定されている。この省力空調制御プログラムの最初の実行時には、省力空調フラグKFが「0」に設定されているため、ステップS12にて「No」と判定し、ステップS15以降の処理を実行する。
ステップS15では、COセンサ35により検出された乗車直後の車室内のCO濃度(den_00)を初期測定値として入力する。これは、車室内外の環境条件により、CO濃度が異なるため、CO濃度の初期値を明確にしておく必要があるからである。
次に、ステップS16では、エアバッグECU120から多重通信BUS経由で取得した前席着座センサ121による検出信号に基づいて、前席乗員数を決定する。この場合、運転席のみに乗員がいれば、人数「1人」が決定され、助手席にも乗員がいれば、人数「2人」が決定されることとなる。
ステップS17では、ステップS15にてCO濃度を検出してから所定時間の経過後(例えば、5分後)、再びCOセンサ35により検出された車室内のCO濃度(den_05)を2回目測定値として入力する。ステップS18では、2回目測定値であるCO濃度(den_05)と、初期測定値であるCO濃度(den_00)との減算値(den_05−den_00)を計算し、この計算した減算値に基づいて乗員数を推定する。この場合、エアコンECU20のマイクロコンピュータ21は、ROM内に記憶された乗員数判定テーブルを参照して、前記減算値(den_05−den_00)に基づいて乗員数を推定する。
この乗員数判定テーブルは、図4に示すように、車室内の乗員の呼気に含まれる最大CO濃度を考慮に入れて、乗員数が増加するに従ってほぼ比例的に増加するCO濃度閾値Tn(nは乗員数を表す)を記憶している。具体的には、図5に示すように、前記減算値(den_05−den_00)がT1以下であれば((den_05−den_00)≦T1)、乗員数が「1人」と判定される。同様にして、前記減算値(den_05−den_00)がT1よりも大きく、T2以下であれば(T1<(den_05−den_00)≦T2)、乗員数が「2人」と判定される。すなわち、前記減算値(den_05−den_00)がT(n−1)よりも大きく、Tn以下であれば(T(n−1)<(den_05−den_00)≦Tn)、乗員数が「n人」と判定されるようになっている。なお、この乗員数判定テーブルを利用するのに代えて、CO濃度に応じて変化する乗員数を関数により予め定義しておき、同関数を利用して乗員数を計算するようにしてもよい。
ステップS19では、ステップS18の処理により推定された乗員数と、ステップS16の処理により決定された前席乗員数とが一致するか否かを判定する。後席に乗員がいなければ、推定された乗員数と決定された前席乗員数とが一致するので、ステップS19にて「Yes」と判定し、ステップS20にて、その乗員数が「1人」であるか否かを判定する。
この場合、乗員が運転者1人のみ、すなわち運転席着座センサのみから検出信号が出力された場合は、ステップS20にて「Yes」と判定して、ステップS21の処理を実行する。ステップS21では、エアコンユニット10による運転席を限定とした省力空調制御を行う。具体的には、モード切り替えダンパ用モータ14を駆動して運転席側サイドレジスターおよび運転席側ロワレジスターのみから送風されるようにするとともに、ブロワモータ11の出力レベルを所定量だけ下げるようにする。
乗員が運転者と助手の2人、すなわち運転席着座センサおよび助手席着座センサの両センサから検出信号が出力された場合は、ステップS20にて「No」と判定して、ステップS22の処理を実行する。ステップS22では、エアコンユニット10による前席を限定とした省力空調制御を行う。具体的には、モード切り替えダンパ用モータ14を駆動して運転席および助手席側サイドレジスターと、運転席および助手席側ロワレジスターから送風されるようにするとともに、ブロワモータ11の出力レベルを所定量だけ下げるようにする。
一方、後席に乗員がいれば、ステップS18の処理により推定された乗員数と、ステップS16の処理により決定された前席乗員数とが一致しなくなるので、ステップS19にて「No」と判定して、ステップS23の処理を実行する。ステップS23では、エアコンユニット10による後席を考慮した省力空調制御を行う。具体的には、モード切り替えダンパ用モータ14を駆動してセンターレジスターのみから送風されるようにするとともに、モード切り替えダンパ用モータ14を駆動し吹出口モードをフェイスモードに切り替えて後席まで風が届くようにする。
ステップS21,S22またはS23の処理後、ステップS24にて省力空調フラグKFを「1」に設定し、ステップS25にてこの省力空調制御プログラムの実行を一旦終了する。以後、ドアの全閉状態、窓の全閉状態および吸い込み口の内気循環モードが維持されている限り、ステップS10,S11,S12,S19〜S25の処理が繰り返し実行され、乗員数に応じた省力空調制御の実行が維持される。
以上の説明からも明らかなように、この第1実施形態では、ステップS18の処理によって、COセンサ35により検出された車室内のCO濃度を用いて車室内の乗員数が推定され、ステップS19〜S23の処理によって、推定された車室内の乗員数に応じてエアコンユニット10が省力空調制御される。
また、この第1実施形態では、ステップS19の処理によって、推定された車室内の乗員数が前席着座センサ121により検出された前席の乗員数と一致する場合は前席を限定とした省力空調制御が行われ、推定された車室内の乗員数が前席着座センサ121により検出された前席の乗員数と一致しない場合は後席を加味した省力空調制御が行われる。
これにより、車両に標準装備された前席着座センサ121を用いて、前席の乗員数を検出するようにすることで、ステップS18の処理により推定される車室内の乗員数の精度を向上させることができ、省力空調制御の実効を図ることが可能である。
また、この第1実施形態では、ステップS18の処理に際して、エアコンECU20のマイクロコンピュータ21に記憶された車室内の乗員数とCO濃度との関係を予め定めた図4の乗員数判定テーブルの閾値Tn(nは乗員数を表す)に基づいて、車室内の乗員数が推定される。
これにより、CO濃度と車室内の乗員数とを適切に関連付けることができ、CO濃度を用いて車室内の乗員数を簡易に推定することが可能である。
b.第2実施形態
上記第1実施形態では、エアコンECU20のマイクロコンピュータ21によって、図3の省力空調制御プログラムが実行されるように構成した。しかし、図3の省力空調制御プログラムに代えて、例えば図6に示すような省力空調制御プログラムが実行されるように構成してもよい。なお、図6の省力空調制御プログラムにおいて、図3の省力空調制御プログラムと同じ処理については、同じステップ番号を付して説明を省略し、以下の説明では図3の省力空調制御プログラムと異なる処理についてのみ説明する。
図6の省力空調制御プログラムは、ステップS11とステップS12とが入れ替えられるとともに、ステップS12による「Yes」の判定処理後に、ステップS201の処理が実行されるように構成されている点で、図3の省力空調制御プログラムと異なっている。すなわち、ステップS24の処理により省力空調フラグKFが「1」に設定された後、ステップS201にて、車両が停車し(例えば、エンジンECU110から多重通信BUS経由で取得した車速センサ111による検出信号で判定する)、かつドアが開けられたときは、ステップS201にて「Yes」と判定し、ステップS13にて操作パネル40の操作状況に応じた通常の空調制御が実行されるようになっている。車両の停車中にドアの開閉があった場合は、車室内の乗員数が変更した可能性が高いため、省力空調制御を中止することが有効だからである。したがって、単に窓が開けられた場合や、吸い込み口が外気導入モードに切り替えられたにすぎない場合は、乗員数が変更しないので、ステップS201にて「No」と判定し、ステップS19以降の処理によって省力空調制御が続行される。
この第2実施形態では、ステップS21,S22およびS23のうちの何れかの処理が実行されている最中に、車両が停止しかつドアが開けられた場合は、ステップS201,S13の処理により、省力空調制御が通常空調制御に切り替えられる。これにより、乗員が被るおそれのある省力空調制御時の不快感(例えば、後席乗員数が増えた場合)を解消することが可能である。
c.第3実施形態
上記第1および第2実施形態では、図4の乗員数判定テーブルの閾値Tnを設定変更できない構成としたが、その閾値を設定変更可能に構成することも可能である。この場合、図3および図6の省力空調制御プログラムに代えて、例えば図7に示すような省力空調制御プログラムが実行される。なお、図7の省力空調制御プログラムにおいて、図3および図6の省力空調制御プログラムと同じ処理については、同じステップ番号を付して説明を省略し、以下の説明では図3および図6の省力空調制御プログラムと異なる処理についてのみ説明する。
図7の省力空調制御プログラムは、ステップS17の処理後に、ステップS301の処理が実行されるように構成されている点で、図3および図6の省力空調制御プログラムと異なっている。すなわち、ステップS17の処理後のステップS301では、ナビECU100に接続された画面部101のタッチ操作に応じて図4の乗員数判定テーブルの閾値を設定変更可能とされていて、エアコンECU20は、乗員数判定テーブルの閾値が設定変更された場合は、ナビECU100から多重通信BUS経由で、設定変更された閾値を入力するようになっている。
車室内のCO濃度は、乗員の年齢、体格等に応じてバラツキが生じる。この第3実施形態によれば、ステップS301の処理により、ナビECU100に接続された画面部101からの操作に応じて、図4の乗員数判定テーブルの閾値を設定変更可能とされているので、乗員数判定テーブルに基づいた乗員数の推定の精度を高めることが可能である。
また、この第3実施形態では、ステップS18の処理後に、ステップS302〜S304の処理が実行されるように構成されている点で、図3および図6の省力空調制御プログラムと異なっている。すなわち、ステップS302では、ステップS18の処理により推定された車室内の乗員数を、ナビECU100に接続された画面部101に表示させる。画面部101に表示された乗員数は、画面部101のタッチ操作に応じて訂正可能とされていて、推定された乗員数が訂正された場合(ステップS303にて「Yes」)は、エアコンECU20は、ナビECU100から多重通信BUS経由で、訂正された乗員数を入力するようになっている(ステップS304)。
上記したように、車室内のCO濃度は、乗員の年齢、体格等に応じてバラツキが生じるものである。この第3実施形態によれば、ステップS302〜S304の処理により、ナビECU100に接続された画面部101からの操作に応じて、ステップS18の処理により推定された車室内の乗員数を訂正可能とされているので、乗員数に応じた省力空調の実効を確保することが可能である。
また、この第3実施形態では、ステップS201の処理後に、ステップS305〜S307の処理が実行されるように構成されている点で、図6の省力空調制御プログラムと異なっている。すなわち、ステップS24の処理により省力空調フラグKFが「1」に設定された後、車両が停車し、かつドアが開けられたときは、ステップS201にて「Yes」と判定して通常の空調制御を実行する。
一方、ステップS201にて「No」と判定した場合は、ステップS305にて、窓開センサ132による検出信号に基づいて窓が開けられたか否かを判定する。窓が開けられていない場合(ステップS305にて「No」)は、ステップS19以降の処理が実行されて省力空調制御が続行される。窓が開けられた場合(ステップS305にて「Yes」)は、省力空調制御の解除の可否を問い合わせるメッセージを、ナビECU100に接続された画面部101に表示させる(ステップS306)。乗員による画面部101のタッチ操作に応じて省力空調制御の解除が選択された場合(ステップS307にて「Yes」)は、通常の空調制御が実行され、省力空調制御の解除が選択されない場合(ステップS307にて「No」)は、省力空調制御が続行される。
窓が開けられると、車室内の空調状態が変化する。この第3実施形態によれば、ステップS305,S306の処理により、窓が開けられた場合には、省力空調制御を続行するか否かが乗員に問われるので、省力空調制御に関する乗員の意志を尊重することが可能である。
d.第4実施形態
上記第1〜第3実施形態では、COセンサ35により検出された車室内のCO濃度を用いて、エアコンECU20のマイクロコンピュータ21に記憶された車室内の乗員数とCO濃度との関係を予め定めた図4の乗員数判定テーブルの閾値Tn(nは乗員数を表す)に基づいて、車室内の乗員数を推定するように構成したが、COセンサ35に加えて、例えば図1にて破線で示すように、車室内の湿度を検出する湿度センサ36を使用してもよい。この場合、エアコンECU20のマイクロコンピュータ21は、図4の乗員数判定テーブルと同様に構成された乗員数判定テーブル(例えば、車室内の乗員数と、CO濃度および湿度との関係を予め定めたテーブル)、またはCO濃度および湿度に応じて変化する乗員数を予め定義した関数に基づいて、車室内の乗員数を推定することとなる。
この第4実施形態によれば、車室内の乗員数をより一層精度良く推定することが可能である。
本発明の第1〜第4実施形態に係る車両用空調装置を概略的に示すブロック図。 図1のエアコンECUと、車両に搭載された他のECUとの多重通信線を介した接続状態を概略的に示すブロック図。 本発明の第1実施形態に係り、図1のエアコンECUのマイクロコンピュータによって実行される省力空調制御プログラムを示すフローチャート。 図3の省力空調制御プログラムにおいて、ステップS18の処理に際して用いられる乗員数判定テーブルを示す説明図。 図4の乗員数判定テーブルを用いて乗員数を推定する場合の説明図。 本発明の第2実施形態に係り、図1のエアコンECUのマイクロコンピュータによって実行される省力空調制御プログラムを示すフローチャート。 本発明の第3実施形態に係り、図1のエアコンECUのマイクロコンピュータによって実行される省力空調制御プログラムを示すフローチャート。
符号の説明
10 エアコンユニット
11 ブロワモータ
12 内外気切り替えダンパ用モータ
13 エアミックスダンパ用モータ
14 モード切り替えダンパ用モータ
20 エアコンECU(空調制御手段)
21 マイクロコンピュータ
22 入力インタフェース回路
23 出力インタフェース回路
30 各種センサ群
35 COセンサ(CO検出手段)
36 湿度センサ(湿度検出手段)
40 操作パネル
51 多重通信入力回路
52 多重通信出力回路
BUS 多重通信バス
100 ナビECU
101 画面部
110 エンジンECU
111 車速センサ
120 エアバッグECU
121 前席着座センサ(前席着座検出手段)
130 ドアECU
131 ドア開センサ
132 窓開センサ

Claims (8)

  1. 車室内の乗員数に応じてエアコンを省力空調制御可能な車両用空調装置において、
    車室内のCO濃度を検出するCO検出手段と、
    前記CO検出手段により検出された車室内のCO濃度を用いて車室内の乗員数を推定する乗員数推定手段と、
    前記乗員数推定手段により推定された車室内の乗員数に応じて、前記エアコンを省力空調制御する空調制御手段とを備えたことを特徴とする車両用空調装置。
  2. 前記車両用空調装置は、前席の乗員の着座を検出する前席着座検出手段による検出信号を入力可能とされており、
    前記空調制御手段は、前記乗員数推定手段により推定された車室内の乗員数が前記前席着座検出手段により検出された前席の乗員数と一致する場合は前席を限定とした省力空調制御を行い、前記乗員数推定手段により推定された車室内の乗員数が前記前席着座検出手段により検出された前席の乗員数と一致しない場合は後席を加味した省力空調制御を行う請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 前記乗員数推定手段は、前記空調制御手段に記憶された車室内の乗員数とCO濃度との関係を予め定めた乗員数判定テーブルの閾値に基づいて、車室内の乗員数を推定する請求項2に記載の車両用空調装置。
  4. 前記空調制御手段は、前記省力空調制御中に、車両が停止しかつドアが開けられたことを条件として、前記省力空調制御を乗員数に限定されない通常空調制御に切り替える請求項2または3に記載の車両用空調装置。
  5. 前記車両用空調装置は、ナビゲーション装置と多重通信線を介して接続されており、前記乗員数判定テーブルの閾値が、前記ナビゲーション装置の画面部からの操作に応じて設定変更可能とされている請求項3または4に記載の車両用空調装置。
  6. 前記乗員数推定手段により推定された車室内の乗員数は、前記ナビゲーション装置の画面部に表示され、前記ナビゲーション装置の画面部に表示された乗員数が同画面部からの操作に応じて訂正入力可能とされている請求項5に記載の車両用空調装置。
  7. 前記空調制御手段は、前記省力空調制御中に、窓が開けられたことを条件として、前記ナビゲーション装置の画面部を介して前記省力空調制御を続行するか否かを問い合わせるように設定されている請求項5または6に記載の車両用空調装置。
  8. 前記車両用空調装置は、さらに車室内の湿度を検出する湿度検出手段を備えており、
    前記空調制御手段は、前記検出された車室内のCO濃度に、前記検出された湿度を加味して車室内の乗員数を推定し、前記推定された車室内の乗員数に応じて前記エアコンを省力空調制御する請求項1に記載の車両用空調装置。
JP2007220165A 2007-08-27 2007-08-27 車両用空調装置 Pending JP2009051364A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007220165A JP2009051364A (ja) 2007-08-27 2007-08-27 車両用空調装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007220165A JP2009051364A (ja) 2007-08-27 2007-08-27 車両用空調装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009051364A true JP2009051364A (ja) 2009-03-12

Family

ID=40502840

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007220165A Pending JP2009051364A (ja) 2007-08-27 2007-08-27 車両用空調装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009051364A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102019835A (zh) * 2009-09-10 2011-04-20 福特全球技术公司 设定机动车乘客数量的方法
EP2407326B1 (en) * 2010-07-14 2016-01-27 Thermo King Corporation Demand-based fresh air control system
JP2016124519A (ja) * 2015-01-08 2016-07-11 株式会社デンソー 車両用空調装置
CN107000534A (zh) * 2014-03-31 2017-08-01 标致·雪铁龙汽车公司 使机动车辆的空气调节系统运行的方法和装置
WO2020246035A1 (ja) * 2019-06-07 2020-12-10 三菱電機株式会社 車両用空調換気装置
CN112265426A (zh) * 2020-10-28 2021-01-26 珠海格力电器股份有限公司 运输工具的空调控制方法及装置、电子装置、运输工具

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102019835A (zh) * 2009-09-10 2011-04-20 福特全球技术公司 设定机动车乘客数量的方法
EP2407326B1 (en) * 2010-07-14 2016-01-27 Thermo King Corporation Demand-based fresh air control system
CN107000534A (zh) * 2014-03-31 2017-08-01 标致·雪铁龙汽车公司 使机动车辆的空气调节系统运行的方法和装置
EP3126168A4 (en) * 2014-03-31 2017-12-27 PSA Automobiles SA Method and device for operating an air conditioning system of an automotive vehicle
JP2016124519A (ja) * 2015-01-08 2016-07-11 株式会社デンソー 車両用空調装置
WO2020246035A1 (ja) * 2019-06-07 2020-12-10 三菱電機株式会社 車両用空調換気装置
JPWO2020246035A1 (ja) * 2019-06-07 2021-11-18 三菱電機株式会社 車両用空調換気装置
CN112265426A (zh) * 2020-10-28 2021-01-26 珠海格力电器股份有限公司 运输工具的空调控制方法及装置、电子装置、运输工具

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002046445A (ja) 車両用空調装置およびその制御方法
JP6558490B2 (ja) 車両用空調装置
JP2009051364A (ja) 車両用空調装置
JP2009184555A (ja) 自動車用空気調和装置
JP2004136852A (ja) 車両用空調装置
JP4543954B2 (ja) 車両用空調装置
JP2008149998A (ja) 車両用空調装置
JP2006240403A (ja) 車両用空調装置
JP2009299960A5 (ja)
JP2009299960A (ja) 車両用空調制御装置
JP2003335121A (ja) 車両用空調装置のオート内外気制御装置
JP2009149125A (ja) 車両用空調装置
JP4501643B2 (ja) 車両用空調装置および車両用空調制御方法
JP2009196539A (ja) 車室内空気排出装置
JP3951698B2 (ja) 車両用空調装置
JP4457501B2 (ja) 車両用空調装置
JP2013107477A (ja) 車両用空調装置の制御装置
KR101645184B1 (ko) 차량용 공조장치
KR20050021044A (ko) 차량용 공기청정 시스템의 제어방법
JP2008024032A (ja) 車両用空調装置
JP2011105283A (ja) 車両用エアコンシステム
JP2002274146A (ja) 車両用空調装置
JP2005138793A (ja) 車両用空気調和装置
JP2005138681A (ja) 車両用空気調和装置
JP2020179792A (ja) 車両用空調装置