JP2002274146A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JP2002274146A
JP2002274146A JP2001076713A JP2001076713A JP2002274146A JP 2002274146 A JP2002274146 A JP 2002274146A JP 2001076713 A JP2001076713 A JP 2001076713A JP 2001076713 A JP2001076713 A JP 2001076713A JP 2002274146 A JP2002274146 A JP 2002274146A
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air conditioner
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air
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JP2001076713A
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Masatoshi Sudo
正敏 須藤
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Calsonic Kansei Corp
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/00642Control systems or circuits; Control members or indication devices for heating, cooling or ventilating devices
    • B60H1/00964Control systems or circuits characterised by including features for automatic and non-automatic control, e.g. for changing from automatic to manual control

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 運転が停止された後に再始動されたときの初
期設定を適切に行って、車両の運転者による操作の負担
を軽減する。 【解決手段】 左右独立温調モードと左右連動温調モー
ドとを選択的に切り換え可能な車両用空調装置1におい
て、運転が停止されてその後再始動されたときに、初期
設定として左右連動温調モードを選択するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車室内における温
度環境を調整するための車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車両に搭載される車両用空調
装置としては、各種センサを用いて車室内の温度変化を
モニタリングしながら、車室内の温度が乗員により設定
された設定温度に保たれるように、各座席近傍に設けら
れた吹出口からの吹出温度を自動制御するようにしたも
のが広く普及している。
【0003】この種の車両用空調装置においては、日射
方向等に応じて車室内の温度が運転席側と助手席側とで
異なる場合や、運転席側の乗員と助手席側の乗員とで快
適と感じる温度が異なる場合等を想定すると、各吹出口
からの吹出温度を一意に決定することが適当でない場合
がある。
【0004】このような点を考慮して、例えば特開平9
−323529号公報等にて開示されるように、運転席
側での吹出温度の調整と助手席側での吹出温度の調整と
を独立して行えるようにした車両用空調装置が提案され
ている。
【0005】この車両用空調装置では、空調ダクト内の
エバポレータ下流側が隔壁によって2つの空気流路に分
離されており、これら2つの空気流路に互いに独立して
開度を制御可能なエアミックスドアがそれぞれ設けられ
ている。そして、車両の乗員により、運転席側での吹出
温度の調整と助手席側での吹出温度の調整とを独立して
行う独立温調モードを選択する旨の操作入力があると、
空調制御ユニットによって、運転席側の設定温度に応じ
て一方のエアミックスドアの開度が制御されると共に、
助手席側の設定温度に応じて他方のエアミックスドアの
開度が制御されるようになっている。これにより、ヒー
タコアを通過した温風とヒータコアを迂回した冷風との
割合が2つの空気流路毎に個別に決定され、運転席側の
吹出口からの吹出温度と助手席側の吹出口からの吹出温
度とが独立して調整されることになる。
【0006】なお、この車両用空調装置では、独立温調
モードが選択されない間は、空調制御ユニットによっ
て、双方のエアミックスドアの開度が共に運転席側の設
定温度に応じて制御され(連動温調モード)、助手席側
での吹出温度の調整が運転席側での吹出温度の調整に連
動して行われるようになっている。
【0007】このような車両用空調装置では、運転席側
と助手席側との差温や各座席の乗員の感覚に応じて、運
転席側での吹出温度と助手席側での吹出温度を個別に最
適な温度に調整できるので、運転席と助手席の双方に乗
員がいる場合に、双方の乗員に対してより快適な温度環
境を提供することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した車
両用空調装置においては、当該車両用空調装置の運転を
停止してその後再始動したときに、改めて温度設定等の
各種の条件設定を乗員が入力し直さなければならないと
いった煩わしさを回避するために、通常、運転停止時に
おける各種条件をメモリに記憶させておき、再始動時に
はこのメモリに記憶された各種条件を読み出して初期設
定を行い、これに基づいて動作制御を行うようにしてい
る。このため、独立温調モードで吹出温度の調整を行っ
ている間に車両用空調装置の運転を停止した場合、再始
動時には初期設定の段階で独立温調モードが選択され、
独立温調モードで吹出温度の調整が行われることにな
る。
【0009】しかしながら、独立温調モードは、上述し
たように運転席と助手席の双方に乗員がいる場合には極
めて有効であるが、各吹出口からの吹出温度が運転席側
での温度設定によって一意に決定されないので、助手席
に乗員がいない場合、すなわち車両の乗員が運転者のみ
の場合には適していない。このため、例えば、車両自体
の運転停止に伴って車両用空調装置の運転が独立温調モ
ードの状態で停止され、その後車両の乗員が運転者のみ
となったときに車両用空調装置が再始動されたときに
は、その都度、運転者が自ら独立温調モードから連動温
調モードへの切り換えを行わなければならず、操作が煩
雑なものとなる。
【0010】本発明は、以上のような従来の実情に鑑み
て創案されたものであって、再始動時における初期設定
を適切に行って、車両の運転者による操作の負担を軽減
する車両用空調装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、第1の吹出口からの吹出温度の調整と第2の吹出口
からの吹出温度の調整とを独立して行う独立温調モード
と、第2の吹出口からの吹出温度の調整を第1の吹出口
からの吹出温度の調整に連動させて行う連動温調モード
とを、乗員の操作入力に応じて選択的に切り換えて吹出
温度の調整を行う制御手段を備えた車両用空調装置にお
いて、前記制御手段が、当該車両用空調装置の運転が停
止され、その後再始動されたときに、初期設定として前
記連動温調モードを選択し、前記独立温調モードを選択
する旨の乗員の操作入力があるまで、前記連動温調モー
ドで吹出温度の調整を行うことを特徴とするものであ
る。
【0012】この請求項1に係る車両用空調装置では、
乗員により独立温調モードを選択する旨の操作入力がな
い間は連動温調モードが選択され、制御手段による制御
によって、第2の吹出口からの吹出温度の調整が第1の
吹出口からの吹出温度の調整に連動して行われる。そし
て、乗員により独立温調モードを選択する旨の操作入力
があると、独立温調モードが選択され、制御手段による
制御によって、第1の吹出口からの吹出温度の調整と第
2の吹出口からの吹出温度の調整とが独立して行われ
る。また、当該車両用空調装置の運転が停止され、その
後再始動されたときは、初期設定として連動温調モード
が選択され、乗員により独立温調モードを選択する旨の
操作入力があるまで、制御手段による制御によって、第
2の吹出口からの吹出温度の調整が第1の吹出口からの
吹出温度の調整に連動して行われる。
【0013】また、請求項2に記載の発明は、第1の吹
出口からの吹出温度の調整と第2の吹出口からの吹出温
度の調整とを独立して行う独立温調モードと、第2の吹
出口からの吹出温度の調整を第1の吹出口からの吹出温
度の調整に連動させて行う連動温調モードとを、乗員の
操作入力に応じて選択的に切り換えて吹出温度の調整を
行う制御手段を備えた車両用空調装置において、当該車
両用空調装置の運転が停止され、その後再始動されるま
での経過時間を推測するための情報を検出する情報検出
手段と、当該車両用空調装置の運転停止時に選択されて
いた温調モードを記憶する温調モード記憶手段とを更に
備え、前記制御手段が、当該車両用空調装置の運転が停
止され、その後再始動されたときに、前記情報検出手段
からの情報をもとに前記経過時間を推測し、前記経過時
間が所定時間以上と判断したときは、初期設定として前
記連動温調モードを選択し、前記独立温調モードを選択
する旨の乗員の操作入力があるまで、前記連動温調モー
ドで吹出温度の調整を行い、前記経過時間が所定時間に
満たないと判断したときは、初期設定として、前記温調
モード記憶手段に記憶されている温調モードを選択し、
温調モードの切り換えを指示する旨の乗員からの操作入
力があるまで、前記車両用空調装置の運転停止時に選択
されていた温調モードで吹出温度の調整を行うことを特
徴とするものである。
【0014】この請求項2に係る車両用空調装置では、
乗員により独立温調モードを選択する旨の操作入力がな
い間は連動温調モードが選択され、制御手段による制御
によって、第2の吹出口からの吹出温度の調整が第1の
吹出口からの吹出温度の調整に連動して行われる。そし
て、乗員により独立温調モードを選択する旨の操作入力
があると、独立温調モードが選択され、制御手段による
制御によって、第1の吹出口からの吹出温度の調整と第
2の吹出口からの吹出温度の調整とが独立して行われ
る。また、当該車両用空調装置の運転が停止され、その
後再始動されたときは、制御手段によって、運転停止時
から再始動時までの経過時間が情報検出手段からの情報
をもとにして推測される。そして、この経過時間が所定
時間以上と判断されたときは、初期設定として連動温調
モードが選択され、乗員により独立温調モードを選択す
る旨の操作入力があるまで、制御手段による制御によっ
て、第2の吹出口からの吹出温度の調整が第1の吹出口
からの吹出温度の調整に連動して行われる。一方、経過
時間が所定時間に満たないと判断されたときは、初期設
定として温調モード記憶手段に記憶されている温調モー
ドが選択され、乗員により温調モードの切り換えを指示
する旨の操作入力があるまで、制御手段による制御によ
って、運転停止時に選択されていた温調モードで吹出温
度の調整が行われる。
【0015】また、請求項3に記載の発明は、請求項2
に記載の車両用空調装置において、前記情報検出手段
が、前記経過時間を推測するための情報としてエンジン
冷却水の温度を検出し、前記制御手段が、前記情報検出
手段により検出されたエンジン冷却水の温度が所定の値
以上となっているか否かによって、前記経過時間を推測
することを特徴とするものである。
【0016】この請求項3に記載の車両用空調装置で
は、当該車両用空調装置の運転停止時から再始動時まで
の経過時間が、情報検出手段により検出されたエンジン
冷却水の温度をもとにして推測される。
【0017】
【発明の効果】請求項1に係る車両用空調装置は、当該
車両用空調装置の運転が停止されてその後再始動された
ときに、初期設定として連動温調モードが選択されるよ
うになっているので、例えば、車両自体の運転停止に伴
って車両用空調装置の運転が独立温調モードの状態で停
止され、その後車両の乗員が運転者のみとなったときに
車両用空調装置が再始動された場合でも、運転者が自ら
温調モードの切り換え操作を行うことなく、車両の乗員
が運転者のみの場合に適した連動温調モードでの吹出温
度の調整を行うことができる。
【0018】したがって、この車両用空調装置によれ
ば、運転者による操作の負担が軽減されることになる。
なお、例えば助手席側にも乗員がいる状態で当該車両用
空調装置が再始動された場合には、例えば助手席側の乗
員による操作入力で連動温調モードから独立温調モード
への切り換えを行うようにすればよく、このような温調
モードの切り換え操作が運転者への負担となることがな
い。
【0019】また、請求項2に係る車両用空調装置は、
当該車両用空調装置の運転が停止されてその後再始動さ
れたときに、運転停止時から再始動時までの経過時間が
推測され、経過時間が所定時間以上と判断されたとき
は、初期設定として連動温調モードが選択されるように
なっているので、例えば、車両自体の運転停止に伴って
車両用空調装置の運転が独立温調モードの状態で停止さ
れ、その後車両の乗員が運転者のみとなったときに車両
用空調装置が再始動された場合でも、運転者が自ら温調
モードの切り換え操作を行うことなく、車両の乗員が運
転者のみの場合に適した連動温調モードでの吹出温度の
調整を行うことができる。一方、経過時間が所定時間に
満たないと判断されたときは、初期設定として温調モー
ド記憶手段に記憶されている温調モードが選択されるよ
うになっているので、例えば、燃料補給を行う場合のよ
うに、一時的な運転停止で車両の乗員が運転停止前と変
わらない可能性が高い場合には、改めて乗員による操作
入力を要求することなく、運転停止前の温調モードでの
吹出温度の調整を継続して行うことができる。
【0020】したがって、この車両用空調装置によれ
ば、車両の乗員による操作の負担を軽減しながら、再始
動時に適切な温調モードの選択を行って、車両の乗員に
応じた最適な温度環境を提供することができる。
【0021】また、請求項3に係る車両用空調装置は、
運転停止時から再始動時までの経過時間を、この種の車
両用空調装置では常にモニタリングされるようになって
いるエンジン冷却水の温度をもとにして推測するように
しているので、情報検出手段として新たなセンサを別途
設けることなく、運転停止時から再始動時までの経過時
間を適切に推測して温調モードの選択を行うことができ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。
【0023】先ず、本発明を適用した第1の実施形態の
車両用空調装置について説明する。この第1の実施形態
の車両用空調装置は、運転席側の吹出口からの吹出温度
と助手席側の吹出口からの吹出温度とをそれぞれ独立に
調整できるように構成されている。具体的に説明する
と、この第1の実施形態の車両用空調装置1は、図1に
示すように、空気流路を構成する空調ダクト2を備えて
いる。この空調ダクト2内の空気導入側にはブロアファ
ン3が配設されており、このブロアファン3が空調制御
ユニット4による制御のもとで駆動されることで、外気
導入口から空調ダクト2内に外気が導入され、或いは内
気導入口から空調ダクト2内に内気が導入されて、これ
ら外気或いは内気が空調ダクト2内を流れるようになっ
ている。なお、外気導入口及び内気導入口の近傍には、
インテークドア5a,5bが設けられており、このイン
テークドア5a,5bの開度が空調制御ユニット4によ
って制御されることで、空調ダクト2内に導入される外
気と内気の比率が調整されるようになされている。
【0024】また、空調ダクト2内には、冷凍サイクル
の一部を構成するエバポレータ6が配設されている。こ
のエバポレータ6は、空調ダクト2内を流れる空気の熱
を低温低圧の循環冷媒に吸熱させる熱交換器である。す
なわち、空調ダクト2内に導入された空気は、エバポレ
ータ6を通過する際にエバポレータ6内の循環冷媒に吸
熱されて、除湿された冷風となって、空調ダクト2内の
下流側へと流れていくことになる。
【0025】また、空調ダクト2内には、エバポレータ
6の下流側に位置して、エンジン冷却水を熱源として発
熱するヒータコア7が配設されている。このヒータコア
7には、エンジンの廃熱により高温となったエンジン冷
却水が配管部材を介して供給されるようになっており、
ヒータコア7は、供給されたエンジン冷却水の熱を空調
ダクト2内を流れる空気に放熱する。すなわち、空調ダ
クト2内に導入されて、エバポレータ6によって冷却さ
れた空気のうちでヒータコア7を通過する空気は、ヒー
タコア7を通過する際にヒータコア7内のエンジン冷却
水の熱を吸熱して、温風となって空調ダクト2内の更に
下流側へと流れていくことになる。
【0026】また、この車両用空調装置1では、空調ダ
クト2内のエバポレータ6下流側が、隔壁2aによっ
て、第1の空気流路L1と第2の空気流路L2とに分離
されている。
【0027】第1の空気流路L1中には、ヒータコア7
の近傍に位置して、ヒータコア7を通過する空気の流量
とヒータコア7を迂回する空気の流量との割合を調整す
るための第1のエアミックスドア10が設けられてい
る。同様に、第2の空気流路L2中にも、ヒータコア7
の近傍に位置して、ヒータコア7を通過する空気の流量
とヒータコア7を迂回する空気の流量との割合を調整す
るための第2のエアミックスドア20が設けられてい
る。
【0028】これら第1のエアミックスドア10の開度
と第2のエアミックスドア20の開度はそれぞれ制御ユ
ニット4によって制御されるようになっており、特に、
本発明を適用した車両用空調装置1においては、第2の
エアミックスドア20を第1のエアミックスドア10に
連動させて、これらの開度を一様に制御する左右連動温
調モードと、第1のエアミックスドア10の開度制御と
第2のエアミックスドア20の開度制御とをそれぞれ独
立して行う左右独立温調モードとを選択的に切り換える
ことができるようになっている。そして、第1のエアミ
ックスドア10の開度が空調制御ユニット4によって制
御されることで、第1の空気流路L1のヒータコア7を
通過する空気の流量とヒータコア7を迂回する空気の流
量との割合が調整され、第2のエアミックスドア20の
開度が空調制御ユニット4によって制御されることで、
第2の空気流路L2のヒータコア7を通過する空気の流
量とヒータコア7を迂回する空気の流量との割合が調整
されることになる。
【0029】第1の空気流路L1のヒータコア7下流側
には、ヒータコア7を通過することで温風となった空気
と、ヒータコア7を迂回した冷風のままの空気とを混合
するための第1のエアミックスチャンバ11が設けられ
ている。そして、この第1のエアミックスチャンバ11
には、温風と冷風とが混合されて温度調整された空気を
運転席側の乗員の上半身に向けて吹き出すための運転席
側ベント吹出口12と、温風と冷風とが混合されて温度
調整された空気を運転席側の乗員の足下に向けて吹き出
すための運転席側フット吹出口13とがそれぞれ設けら
れている。これら運転席側ベント吹出口12と運転席側
フット吹出口13の近傍には、モードドア14,15が
それぞれ設けられており、これらモードドア14,15
の開度が空調制御ユニット4によって制御されること
で、運転席側ベント吹出口12や運転席側フット吹出口
13から吹き出される温度調整された空気の流量が調整
されるようになされている。
【0030】また、第2の空気流路L2のヒータコア7
下流側には、ヒータコア7を通過することで温風となっ
た空気と、ヒータコア7を迂回した冷風のままの空気と
を混合するための第2のエアミックスチャンバ21が設
けられている。そして、この第2のエアミックスチャン
バ21には、温風と冷風とが混合されて温度調整された
空気を助手席側の乗員の上半身に向けて吹き出すための
助手席側ベント吹出口22と、温風と冷風とが混合され
て温度調整された空気を助手席側の乗員の足下に向けて
吹き出すための助手席側フット吹出口23とがそれぞれ
設けられている。これら助手席側ベント吹出口22と助
手席側フット吹出口23の近傍には、モードドア24,
25がそれぞれ設けられており、これらモードドア2
4,25の開度が空調制御ユニット4によって制御され
ることで、助手席側ベント吹出口22や助手席側フット
吹出口23から吹き出される温度調整された空気の流量
が調整されるようになされている。
【0031】また、第1の空気流路L1と第2の空気流
路L2とが合流する空調ダクト2の下流側端部には、第
1のエアミックスチャンバ11及び第2のエアミックス
チャンバ21において温度調整された空気を車両のウィ
ンドウガラスに向けて吹き出すためのデフロスタ吹出口
8が設けられている。そして、このデフロスタ吹出口8
の近傍には、モードドア9が設けられており、このモー
ドドア9の開度が空調制御ユニット4によって制御され
ることで、デフロスタ吹出口8から吹き出される空気の
流量が調整されるようになされている。
【0032】空調制御ユニット4は、制御プログラムに
従って車両用空調装置1全体の動作を制御するものであ
る。この空調制御ユニット4には、車室内の温度を検出
する内気センサ30や、車室外の温度を検出する外気セ
ンサ31、日射量を検出する日射センサ32、エンジン
冷却水の温度を検出する水温センサ33等の各種センサ
が接続されており、これら各種センサからのセンサ情報
が供給されることで、車両の温度負荷等を認識できるよ
うになっている。
【0033】また、空調制御ユニット4には操作入力パ
ネル34が接続されており、この操作入力パネル34か
ら乗員の操作入力に応じた制御信号が供給されるように
なっている。操作入力パネル34には、例えば図2に示
すように、運転席側ベント吹出口12や運転席側フット
吹出口13からの吹出温度を設定するための運転席側温
度設定ダイヤル35や、助手席側ベント吹出口22や助
手席側フット吹出口23からの吹出温度を設定するため
の助手席側温度設定ダイヤル36、左右独立温調モード
で吹出温度の調整を行うか否かを指示するための左右独
立スイッチ37を含む様々な操作スイッチが設けられて
いる。なお、これらの操作スイッチのうちで、運転席側
温度設定ダイヤル35は、運転席から操作し易いように
操作入力パネル34の運転席側に設けられ、助手席側温
度設定ダイヤル36や左右独立スイッチ37は、助手席
から操作し易いように操作入力パネル34の助手席側に
設けられている。
【0034】また、空調制御ユニット4には、例えば液
晶表示器等よりなる表示装置38が接続されている。こ
の表示装置38は、空調制御ユニット4によって制御さ
れることで、例えば図3に示すように、車両用空調装置
1の動作状態を表示する。なお、図3は左右独立温調モ
ードが選択されているときの表示装置38の表示例を示
しており、運転席側の設定温度と助手席側の設定温度が
それぞれ表示されている。
【0035】また、空調制御ユニット4には、車両用空
調装置1の運転停止時における各種設定条件が記憶され
るメモリ39が接続されており、空調制御ユニット4
は、車両用空調装置1が再始動されたときに、このメモ
リ39から前回の運転停止時において設定されていた各
種設定条件を読み出すことができるようになっている。
【0036】ここで、以上のように構成される車両用空
調装置1の動作について、図4のフローチャートを参照
して説明する。
【0037】まず、当該車両用空調装置1が起動される
と、ステップS1−1において、空調制御ユニット4に
よって車両用空調装置1の初期設定が行われる。この初
期設定は、空調制御ユニット4に接続されたメモリ39
に記憶された各種設定条件に基づいて行われる。すなわ
ち、この車両用空調装置1では、前回の運転停止時にお
ける各種設定条件、具体的には、例えば吹出口の選択や
設定温度、ブロアファン3の風速等の各種設定条件が空
調制御ユニット4に接続されたメモリ39に記憶される
ようになっており、初期設定を行う際には、これらメモ
リ39に記憶された前回の運転停止時における各種設定
条件が読み出され、これに基づいて初期設定が行われる
ようになっている。
【0038】ここで、上述した左右連動温調モードと左
右独立温調モードの選択は左右独立フラグのオン/オフ
によって判断されるが、この車両用空調装置1において
は、詳細を後述するが、左右独立フラグが常にオフの状
態で運転を停止するようになっているので、初期設定に
おいては必ず左右連動温調モードが選択されることにな
る。
【0039】次に、ステップS1−2において、空調制
御ユニット4による制御のもとで、初期設定に応じてブ
ロアファン3が駆動され、また、図示しないコンプレッ
サが駆動されて冷媒の循環が行われると共に、内気セン
サ30や外気センサ31、日射センサ32、水温センサ
33等の各種センサからのセンサ情報に基づいて、イン
テークドア5a,5bや第1及び第2のエアミックスド
ア10,20、モードドア14,15,24,25,9
の開度が制御されて、左右連動温調モードでの空調制御
が行われる。また、空調制御ユニット4による制御のも
とで、この車両用空調装置1の動作状態が表示装置38
に表示される。
【0040】左右連動温調モードでは、第2のエアミッ
クスドア20が第1のエアミックスドア10に連動して
開度制御され、これら第1及び第2のエアミックスドア
10,20の開度が同じとされる。したがって、運転席
側ベント吹出口12や運転席側フット吹出口13から吹
き出される空気の吹出温度と、助手席側ベント吹出口2
2や助手席側フット吹出口23から吹き出される空気の
吹出温度とが同一温度となる。この場合、空調制御ユニ
ット4は、車室内の温度が操作入力パネル34の運転席
側温度設定ダイヤル35により設定された設定温度とな
るように、第1及び第2のエアミックスドア10,20
の開度を制御し、各吹出口12,13,22,23から
の吹出温度を調整する。
【0041】以上のような左右連動温調モードでの空調
制御を行っている間、空調制御ユニット4は、操作入力
パネル34の左右独立スイッチ37が押下されたかどう
かを監視し、左右独立フラグのオン/オフを判断する
(ステップS1−3)。そして、車両の乗員により左右
独立スイッチ37が押下され、左右独立フラグがオンと
されると、ステップS1−4において、左右連動温調モ
ードから左右独立温調モードへの切り換えが行われ、左
右独立温調モードでの空調制御が行われる。
【0042】左右独立温調モードでは、第1のエアミッ
クスドア10の開度と第2のエアミックスドア20の開
度とがそれぞれ独立に制御される。したがって、運転席
側ベント吹出口12や運転席側フット吹出口13から吹
き出される空気の吹出温度と、助手席側ベント吹出口2
2や助手席側フット吹出口23から吹き出される吹出温
度とを互いに異ならせることが可能である。この場合、
空調制御ユニット4は、車室内における運転席側の温度
が操作入力パネル34の運転席側温度設定ダイヤル35
により設定された設定温度となるように、第1のエアミ
ックスドア10の開度を制御して、運転席側ベント吹出
口12や運転席側フット吹出口13からの吹出温度を調
整すると共に、車室内における助手席側の温度が操作入
力パネル34の助手席側温度設定ダイヤル36により設
定された設定温度となるように、第2のエアミックスド
ア20の開度を制御して、助手席側ベント吹出口22や
助手席側フット吹出口23からの吹出温度を調整する。
【0043】ステップS1−3において、左右独立スイ
ッチ37が押下されずに左右独立フラグがオフのままで
ある場合は、左右連動温調モードでの空調制御が継続し
て行われる。この間、車両自体のエンジン停止や操作入
力パネル34からの操作入力等によって、車両用空調装
置1の運転を停止する旨の指示があるかどうかが空調制
御ユニット4によって判断される(ステップS1−
5)。そして、車両用空調装置1の運転を停止する旨の
指示がない場合には、左右連動温調モードでの空調制御
が継続され、ステップS1−2以降のシーケンスが繰り
返して行われる。
【0044】一方、ステップS1−5において車両用空
調装置1の運転を停止する旨の指示があると判断された
場合には、次に、ステップS1−8において、運転停止
時における各種設定条件、具体的には、例えば吹出口の
選択や設定温度、ブロアファン3の風速等の各種設定条
件が空調制御ユニット4に接続されたメモリ39に記憶
される。このとき、左右独立フラグがオフとされた状態
でメモリ39に記憶されることで、左右連動温調モード
が選択されている旨が記憶されることになる。そして、
各種設定条件がメモリ39に記憶されると、車両用空調
装置1の運転が停止されて、一連のシーケンスが終了す
る。
【0045】また、ステップS1−4において左右独立
温調モードでの空調制御が行われている間も、車両自体
のエンジン停止や操作入力パネル34からの操作入力等
によって、車両用空調装置1の運転を停止する旨の指示
があるかどうかが空調制御ユニット4によって判断され
る(ステップS1−6)。そして、車両用空調装置1の
運転を停止する旨の指示がない場合には、左右独立温調
モードでの空調制御が継続され、ステップS1−3以降
のシーケンスが繰り返して行われる。
【0046】一方、ステップS1−6において車両用空
調装置1の運転を停止する旨の指示があると判断された
場合には、まず、ステップS1−7において、左右独立
フラグがオンからオフへと書き換えられる。そして、次
に、ステップS1−8において、運転停止時における各
種設定条件、具体的には、例えば吹出口の選択や設定温
度、ブロアファン3の風速等の各種設定条件が空調制御
ユニット4に接続されたメモリ39に記憶される。この
とき、左右独立フラグがオンからオフへと書き換えられ
た状態でメモリ39に記憶されることで、左右連動温調
モードが選択されている旨が記憶されることになる。そ
して、各種設定条件がメモリ39に記憶されると、車両
用空調装置1の運転が停止されて、一連のシーケンスが
終了する。
【0047】以上説明したように、本発明を適用した第
1の実施形態の車両用空調装置1は、左右連動温調モー
ドと左右独立温調モードとを選択的に切り換えることが
できるので、車両の乗員に応じて最適な温度環境を提供
することができると共に、当該車両用空調装置1の運転
が停止されてその後再始動されたときに、初期設定とし
て左右連動温調モードが選択されるようになっているの
で、助手席側にも乗員がいて左右独立温調モードが選択
されている状態で当該車両用空調装置1の運転が停止さ
れ、その後車両の乗員が運転者のみとなったときに車両
用空調装置1が再始動された場合でも、運転者が自ら温
調モードの切り換え操作を行うことなく、車両の乗員が
運転者のみの場合に適した左右連動温調モードでの吹出
温度の調整を行うことができる。
【0048】したがって、この車両用空調装置1によれ
ば、運転者による操作の負担が軽減されることになる。
なお、助手席側にも乗員がいる状態で当該車両用空調装
置1が再始動された場合には、助手席側の乗員が操作入
力パネル34の左右独立スイッチ37を押下すること
で、左右連動温調モードから独立独立温調モードへの切
り換えが行われることになるので、このような温調モー
ドの切り換え操作が運転者への負担となることがない。
【0049】次に、本発明を適用した第2の実施形態の
車両用空調装置について説明する。この第2の実施形態
の車両用空調装置は、図1乃至図3に示した第1の実施
形態の車両用空調装置1と同様の構成を有し、当該車両
用空調装置の運転が停止された後、再始動されたときの
空調制御ユニットによる制御の仕方が第1の実施形態の
車両用空調装置1と若干異なっている。
【0050】具体的には、上述した第1の実施形態の車
両用空調装置1では、初期設定においては必ず左右連動
温調モードが選択されるようになっているが、この第2
の実施形態の車両用空調装置では、初期設定を行って左
右連動温調モードと左右独立温調モードの何れかを選択
する際に、当該車両用空調装置の運転が停止されてから
再始動されるまでの経過時間を推測し、その経過時間が
所定時間以上と判断したときは左右連動温調モードを選
択し、経過時間が所定時間に満たないと判断したときは
当該車両用空調装置の運転停止時において選択されてい
た温調モード、すなわち、空調制御ユニットに接続され
たメモリに記憶されている温調モードを選択するように
している。
【0051】以下では、第2の実施形態の車両用空調装
置における各部の構成については、上述した第1の実施
形態の車両用空調装置1と同一の符号を用いて詳細な説
明を省略し、第2の実施形態の車両用空調装置の動作に
ついてのみ、図5のフローチャートを参照して説明す
る。
【0052】まず、第2の実施形態の車両用空調装置が
起動されると、ステップS2−1において、空調制御ユ
ニット4によってメモリ39に記憶された各種設定条件
が読み出され、このメモリ39に記憶された各種設定条
件に基づいて初期設定が行われ、例えば吹出口の選択や
設定温度、ブロアファン3の風速等の初期設定値が決定
される。
【0053】次に、ステップS2−2において、制御ユ
ニット4によって、車両用空調装置の運転が前回停止さ
れたときから今回再始動されるまでの間の経過時間が推
測さる。そして、この経過時間が所定時間以上となって
いるかどうかが制御ユニット4によって判断される。
【0054】車両用空調装置の運転が前回停止されたと
きから今回再始動されるまでの間の経過時間が所定時間
以上となっている場合は、長時間にわたる運転停止であ
り、車両用空調装置が再始動されたときには車両の乗員
が変わっている場合が多い。特に、助手席側に乗員がい
る状態で車両用空調装置の運転が停止されたときでも、
経過時間が所定時間以上となれば、車両用空調装置が再
始動されたときには、車両の乗員が運転者のみとなるこ
とが頻繁に起こりうる。一方、経過時間が所定時間に満
たない場合は、例えば燃料補給を行う場合のような一時
的な運転停止であり、車両用空調装置が再始動されたと
きに車両の乗員に変化がない場合が多い。
【0055】そこで、第2の実施形態の車両用空調装置
では、当該車両用空調装置の運転が停止されてその後再
始動されたときに、それまでの経過時間が所定時間以上
となっているかどうかを判断し、経過時間が所定時間以
上と判断したときは左右連動温調モードを選択し、経過
時間が所定時間に満たないと判断したときは前回の運転
停止時において選択されていた温調モードを選択するよ
うにしている。
【0056】車両用空調装置の運転が前回停止されたと
きから今回再始動されるまでの間の経過時間は、例え
ば、水温センサ33によって検出されたエンジン冷却水
の温度に基づいて推測される。すなわち、エンジン冷却
水の温度が所定の値以上となっている場合、具体的に
は、例えば50℃以上となっている場合には、エンジン
冷却水の温度が所定の値以下にまで低下するだけの時間
が経過しておらず、経過時間が所定時間に満たないもの
と判断される。一方、エンジン冷却水の温度が所定の値
に満たない場合、具体的には、例えば50℃未満の場合
には、エンジン冷却水の温度が大幅に低下するだけの長
時間にわたる運転停止であり、経過時間が所定時間以上
となっているものと判断される。
【0057】なお、経過時間が所定時間以上となってい
るかどうかの判断は、以上のような水温センサ33等か
らのセンサ情報に基づいて間接的に行ってもよいし、例
えば、空調制御ユニット4にタイマを内蔵しておき、こ
のタイマにより経過時間を直接計測し、これに基づいて
経過時間が所定時間以上となっているかどうかを判断す
るようにしてもよい。また、GPS(Global Positioni
ng System)等を利用し、運転停止時の時刻情報を取得
して空調制御ユニット4に接続されたメモリ39に記憶
させておくと共に、再始動時の時刻情報を取得して、こ
れらの時刻情報をもとに経過時間を算出し、経過時間が
所定時間以上となっているかどうかを判断するようにし
てもよい。
【0058】また、経過時間が所定時間以上となってい
るかどうかを間接的に判断する場合、経過時間に応じて
センサ情報に違いが生じるものであれば、水温センサ3
3以外でも、いかなるセンサを用いるようにしてもよ
い。但し、水温センサ33は、ヒータコア7に供給され
るエンジン冷却水の温度を検出するために、この種の車
両用空調装置では既に一般的に設けられているものであ
るので、この水温センサ33を用いて経過時間の推測を
行うようにすれば、新たなセンサを別途設けてコストの
上昇を招くといった不都合を生じさせることなく、経過
時間を適切に推測することができる。
【0059】ステップS2−2において経過時間が所定
時間以上となっていると判断された場合には、次に、ス
テップS2−3において、メモリ39から読み出された
左右独立フラグの状態、すなわち、メモリ39に記憶さ
れていた左右独立フラグのオン/オフが空調制御ユニッ
ト4によって判断される。そして、左右独立フラグがオ
フとなっていると判断された場合には、ステップS2−
4において、左右連動温調モードでの空調制御が行われ
る。
【0060】一方、ステップS2−3において、左右独
立フラグがオンとなっていると判断された場合には、ま
ず、ステップS2−5において、左右独立フラグがオン
からオフへと書き換えられた後、ステップS2−4に進
み、左右連動温調モードでの空調制御が行われる。
【0061】また、ステップS2−2において経過時間
が所定時間に満たないと判断された場合には、次に、ス
テップS2−6において、メモリ39から読み出された
左右独立フラグの状態、すなわち、メモリ39に記憶さ
れていた左右独立フラグのオン/オフが空調制御ユニッ
ト4によって判断される。そして、左右独立フラグがオ
ンとなっていると判断された場合には、ステップS2−
7において、左右独立温調モードでの空調制御が行われ
る。
【0062】一方、ステップS2−6において、左右独
立フラグがオフとなっていると判断された場合には、ス
テップS2−4に進み、左右連動温調モードでの空調制
御が行われる。
【0063】ステップS2−4において左右連動温調モ
ードでの空調制御を行っている間、空調制御ユニット4
は、操作入力パネル34の左右独立スイッチ37が押下
されたかどうかを監視し、左右独立フラグのオン/オフ
を判断する(ステップS2−8)。そして、車両の乗員
により左右独立スイッチ37が押下され、左右独立フラ
グがオンとされると、ステップS2−7に進み、左右独
立温調モードでの空調制御が行われる。
【0064】一方、ステップS2−8において、左右独
立スイッチ37が押下されずに左右独立フラグがオフの
ままである場合は、左右連動温調モードでの空調制御が
継続して行われる。この間、車両自体のエンジン停止や
操作入力パネル34からの操作入力等によって、車両用
空調装置の運転を停止する旨の指示があるかどうかが空
調制御ユニット4によって判断される(ステップS2−
9)。そして、車両用空調装置の運転を停止する旨の指
示がない場合には、左右連動温調モードでの空調制御が
継続され、ステップS2−4以降のシーケンスが繰り返
して行われる。
【0065】一方、ステップS2−9において車両用空
調装置の運転を停止する旨の指示があると判断された場
合には、次に、ステップS2−10において、運転停止
時における各種設定条件、具体的には、例えば吹出口の
選択や設定温度、ブロアファン3の風速等の各種設定条
件が空調制御ユニット4に接続されたメモリ39に記憶
される。このとき、左右独立フラグはオフとされた状態
でメモリ39に記憶され、左右連動温調モードが選択さ
れている旨が記憶されることになる。そして、各種設定
条件がメモリ39に記憶されると、車両用空調装置の運
転が停止されて、一連のシーケンスが終了する。
【0066】また、ステップS2−7において左右独立
温調モードでの空調制御が行われている間も、空調制御
ユニット4は、操作入力パネル34の左右独立スイッチ
37が押下されたかどうかを監視し、左右独立フラグの
オン/オフを判断する(ステップS2−11)。そし
て、車両の乗員により左右独立スイッチ37が押下さ
れ、左右独立フラグがオフとされると、ステップS2−
4に進み、左右連動温調モードでの空調制御が行われ
る。
【0067】一方、ステップS2−11において、左右
独立スイッチ37が押下されずに左右独立フラグがオン
のままである場合は、左右独立温調モードでの空調制御
が継続して行われる。この間、車両自体のエンジン停止
や操作入力パネル34からの操作入力等によって、車両
用空調装置の運転を停止する旨の指示があるかどうかが
空調制御ユニット4によって判断される(ステップS2
−12)。そして、車両用空調装置の運転を停止する旨
の指示がない場合には、左右独立温調モードでの空調制
御が継続され、ステップS2−7以降のシーケンスが繰
り返して行われる。
【0068】一方、ステップS2−12において車両用
空調装置の運転を停止する旨の指示があると判断された
場合には、ステップS2−10に進み、運転停止時にお
ける各種設定条件、具体的には、例えば吹出口の選択や
設定温度、ブロアファン3の風速等の各種設定条件が空
調制御ユニット4に接続されたメモリ39に記憶され
る。このとき、左右独立フラグはオンとされた状態でメ
モリ39に記憶され、左右独立温調モードが選択されて
いる旨が記憶されることになる。そして、各種設定条件
がメモリ39に記憶されると、車両用空調装置の運転が
停止されて、一連のシーケンスが終了する。
【0069】以上説明したように、本発明を適用した第
2の実施形態の車両用空調装置は、当該車両用空調装置
の運転が停止されてその後再始動されたときに、それま
での経過時間が所定時間以上となっているかどうかを判
断し、経過時間が所定時間以上と判断したときは左右連
動温調モードを選択し、経過時間が所定時間に満たない
と判断したときは前回の運転停止時において選択されて
いた温調モードを選択するようにしているので、車両の
乗員による操作の負担を軽減しながら、車両の乗員に応
じた最適な温度環境を提供することができる。
【0070】すなわち、車両用空調装置の運転停止時か
ら再始動時までの経過時間が所定時間以上となっている
場合は、長時間にわたる運転停止であり、助手席側に乗
員がいる状態で車両用空調装置の運転が停止されたとき
でも、車両用空調装置が再始動されたときには、車両の
乗員が運転者のみとなることが頻繁に起こりうる。ここ
で、本発明を適用した第2の実施形態の車両用空調装置
では、経過時間が所定時間以上と判断されたときは、初
期設定として左右連動温調モードが選択されるようにな
っているので、運転者が自ら温調モードの切り換え操作
を行うことなく、車両の乗員が運転者のみの場合に適し
た連動温調モードでの吹出温度の調整を行うことができ
る。
【0071】一方、車両用空調装置の運転停止時から再
始動時までの経過時間が所定時間に満たない場合は、例
えば燃料補給を行う場合のような一時的な運転停止であ
り、車両用空調装置が再始動されたときに車両の乗員に
変化がない場合が多い。ここで、本発明を適用した第2
の実施形態の車両用空調装置では、経過時間が所定時間
に満たないと判断されたときは、初期設定として空調制
御ユニット4に接続されたメモリ39に記憶されている
温調モードが選択されるようになっているので、改めて
乗員による操作入力を要求することなく、運転停止前の
温調モードでの吹出温度の調整を継続して行うことがで
きる。
【0072】したがって、この車両用空調装置によれ
ば、車両の乗員による操作の負担を軽減しながら、再始
動時に適切な温調モードの選択を行って、車両の乗員に
応じた最適な温度環境を提供することができる。
【0073】なお、上述した第1の実施形態及び第2の
実施形態においては、運転席側の吹出口12,13から
の吹出温度の調整と助手席側の吹出口22,23からの
吹出温度の調整とを独立して行う左右独立温調モード
と、助手席側の吹出口22,23からの吹出温度の調整
を運転席側の吹出口12,13からの吹出温度の調整に
連動させて行う左右連動温調モードとを選択的に切り換
える車両用空調装置に本発明を適用した例について説明
したが、本発明は以上の例に限定されるものではなく、
例えば、車両前方の座席における吹出温度の調整と車両
後方の座席における吹出温度の調整とを独立して行う前
後独立温調モードと、車両後方の座席における吹出温度
の調整を車両前方の座席における吹出温度の調整に連動
させて行う前後連動温調モードとを選択的に切り換える
車両用空調装置に対しても有効に適用可能である。
【0074】この場合、前後独立温調モード又は前後連
動温調モードの選択を、上述した左右独立温調モード又
は左右連動温調モードの選択と同様に行うようにすれ
ば、上述した第1の実施形態或いは第2の実施形態の車
両用空調装置と同様の効果を得ることができる。
【0075】また、上述した第1の実施形態及び第2の
実施形態においては、本発明を適用した車両用空調装置
の具体的な一例を例示したが、本発明は以上の例に限定
されるものではなく、例えば、ベント吹出口12,22
からの吹出温度とフット吹出口13,23からの吹出温
度とに差をもたせる、いわゆるバイレベルモードを選択
可能な車両用空調装置等、構造の異なる車両用空調装置
に対しても広く適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した車両用空調装置の一例を示す
概略構成図である。
【図2】操作入力パネルの一例を示す模式図である。
【図3】表示装置の表示例を示す模式図である。
【図4】第1の実施形態の車両用空調装置の動作を説明
するフローチャートである。
【図5】第2の実施形態の車両用空調装置の動作を説明
するフローチャートである。
【符号の説明】
1 車両用空調装置 4 空調制御ユニット 6 エバポレータ 7 ヒータコア 10 第1のエアミックスドア 11 第1のエアミックスチャンバ 12 運転席側ベント吹出口 13 運転席側フット吹出口 20 第2のエアミックスドア 21 第2のエアミックスチャンバ 22 助手席側ベント吹出口 23 助手席側フット吹出口 33 水温センサ 39 メモリ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の吹出口(12,13)からの吹出
    温度の調整と第2の吹出口(22,23)からの吹出温
    度の調整とを独立して行う独立温調モードと、第2の吹
    出口(22,23)からの吹出温度の調整を第1の吹出
    口(12,13)からの吹出温度の調整に連動させて行
    う連動温調モードとを、乗員の操作入力に応じて選択的
    に切り換えて吹出温度の調整を行う制御手段(4)を備
    えた車両用空調装置において、 前記制御手段(4)は、当該車両用空調装置の運転が停
    止され、その後再始動されたときに、初期設定として前
    記連動温調モードを選択し、前記独立温調モードを選択
    する旨の乗員の操作入力があるまで、前記連動温調モー
    ドで吹出温度の調整を行うことを特徴とする車両用空調
    装置。
  2. 【請求項2】 第1の吹出口(12,13)からの吹出
    温度の調整と第2の吹出口(22,23)からの吹出温
    度の調整とを独立して行う独立温調モードと、第2の吹
    出口(22,23)からの吹出温度の調整を第1の吹出
    口(12,13)からの吹出温度の調整に連動させて行
    う連動温調モードとを、乗員の操作入力に応じて選択的
    に切り換えて吹出温度の調整を行う制御手段(4)を備
    えた車両用空調装置において、 当該車両用空調装置の運転が停止され、その後再始動さ
    れるまでの経過時間を推測するための情報を検出する情
    報検出手段(33)と、 当該車両用空調装置の運転停止時に選択されていた温調
    モードを記憶する温調モード記憶手段(39)とを更に
    備え、 前記制御手段(4)は、当該車両用空調装置の運転が停
    止され、その後再始動されたときに、前記情報検出手段
    (33)からの情報をもとに前記経過時間を推測し、前
    記経過時間が所定時間以上と判断したときは、初期設定
    として前記連動温調モードを選択し、前記独立温調モー
    ドを選択する旨の乗員の操作入力があるまで、前記連動
    温調モードで吹出温度の調整を行い、前記経過時間が所
    定時間に満たないと判断したときは、初期設定として、
    前記温調モード記憶手段(39)に記憶されている温調
    モードを選択し、温調モードの切り換えを指示する旨の
    乗員からの操作入力があるまで、前記車両用空調装置の
    運転停止時に選択されていた温調モードで吹出温度の調
    整を行うことを特徴とする車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 前記情報検出手段(33)は、前記経過
    時間を推測するための情報としてエンジン冷却水の温度
    を検出し、 前記制御手段(4)は、前記情報検出手段(33)によ
    り検出されたエンジン冷却水の温度が所定の値以上とな
    っているか否かによって、前記経過時間を推測すること
    を特徴とする請求項2に記載の車両用空調装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012086681A (ja) * 2010-10-20 2012-05-10 Denso Corp 車両用空調装置
JP2018095017A (ja) * 2016-12-09 2018-06-21 三菱自動車工業株式会社 車両用空調装置
KR20190022321A (ko) * 2017-08-23 2019-03-06 폭스바겐 악티엔 게젤샤프트 다채널-기기를 조작하기 위한 방법과 장치, 자동차 및 컴퓨터 프로그램

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