JP2009050992A - ラッピング装置及びラッピング方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】被加工物を高い精度で研磨することのできるラッピング装置及びラッピング方法を提供する。
【解決手段】アダプタ12aは、ラップベース11により支持された第1の支持部と、被加工物100の被加工面がラッピング面に接するように被加工物が取り付けられる第2の支持部と、第1の支持部と第2の支持部との間に延在するアーム部120aとを有する。高さ調整機構16は、ラッピング面からアダプタの第1の支持部までの高さを変更する。アダプタ12aの傾きを検出する傾き検出器18がアダプタに設けられる。高さ調整機構により第1の支持部の高さを調整することで、ラッピング面に対するアダプタ12aの傾きを調整する。
【選択図】図8

Description

本発明はラッピング装置及びラッピング方法に係り、特に磁気ヘッド素子などのように高精度が要求される加工物の加工に用いられるラッピング装置及びラッピング方法に関する。
パーソナルコンピュータやビデオ機器などの記憶装置としてハードディスクドライブ装置が用いられている。ハードディスクドライブ装置は他の記録装置に比べて大きな容量の記録領域を有しており、ビデオ機器等の記憶装置として好適であるが、さらなる大容量化が望まれている。
現在のハードディスクドライブ装置には、水平記録方式と称される記録技術が用いられているが、水平記録方式では大容量化に限度があり、他の記録方式によるハードディスクドライブの開発が望まれている。
そこで、ハードディスクの更なる大容量化を図るために、水平記録方式に代えて垂直記録方式と称される記録技術が提案されている。垂直記録方式がハードディスクドライブ装置に採用されると、ハードディスクの記録面の水平方向にではなくディスクの深さ方向に磁路が形成されて記録が行なわれるので、磁区をより狭小化することができ、一枚のハードディスクにより多くの情報を記録することができる。
従来の水平記録方式を採用したハードディスクドライブ装置においては、ライト素子(書き込み用)とリード素子(読み取り用)との双方を備えた複合型磁気ヘッドが用いられる。複合型磁気ヘッドにおいて、ハードディスクドライブ装置に搭載されたときにハードディスクの記録面への情報の書き込みとハードディスクの記録面からの情報の読み取りを自在に行なうことができるように、ライト素子の先端とハードディスクの記録面との間の距離とリード素子の先端とハードディスクの記録面との間の距離とを高精度に維持する必要がある。このため従来の複合型磁気ヘッドにおいては、ラッピング装置で仕上げ加工を行なうことによって所望の精度の高いヘッドの寸法を達成している。
ここで、複合型磁気ヘッドの製造プロセスを簡単に説明する。複合型磁気ヘッドの製造プロセスの第1ステップでは、ウエハプロセスにより、ライト素子とリード素子の両方を備える複合型磁気ヘッドがウエハ上に2次元的に多数個生成される。このときには、各複合型磁気ヘッドのライト素子とリード素子の近傍に、それぞれELGと称されるライト素子用抵抗素子とリード素子用抵抗素子とが埋め込まれる。これらの抵抗素子は、複合型磁気ヘッドがラッピングされているときの研磨量に応じて抵抗値が変化する。したがって、これらの抵抗素子の抵抗値を監視することにより、ラッピング中の研磨量を正確に把握することができる。これにより、複合型磁気ヘッドに対して適正なラッピング加工を施すことができる。
次に、第2ステップにおいて、ウエハが短冊状に切断され、複数の複合型磁気ヘッドが一列に配列された、長尺形状のロウバーが形成される。次に、第3ステップにおいて、ロウバーがラッピング装置に取り付けられて仕上げ加工としてロウバー内に配列された複数の磁気ヘッドのラッピングが一度に行なわれる。このとき、第1ステップでウエハ上に生成されたリード素子用抵抗素子やライト素子用抵抗素子それぞれの抵抗値がラッピング装置によって検出される。検出された抵抗値が所定の値になったところで所望の仕上げ寸法になったと判断してラッピングが停止される。その後、第4ステップにおいてロウバーが切断され、ロウバー内の複数の複合型磁気ヘッドが個片化されて複数の複合型磁気ヘッドが得られる。
図1は上述のようなラッピング加工が施されるロウバーを示す図である。図1に示すロウバー100は垂直記録型磁気ヘッドを形成するためのロウバーであり、ラッピング加工が施された後の状態が示されている。ロウバー100の内部にはリード素子を含む読み取り部(RD)が形成され、その近傍にライト素子を含む書き込み部WRが形成されている。垂直記録型磁気ヘッドでは、リード素子とライト素子との間の距離Dは、例えば6μmというように非常に小さくなっている。また、リード素子の高さ寸法(MR−h:リード素子ハイト)と、ライト素子の高さ寸法(NH:ネックハイト)には高い精度が要求される。この高い精度で高さ寸法を得るために、上述のようにロウバー100の被加工面100aをラッピング加工で研磨する。
水平記録型磁気ヘッドでは、リード素子ハイトMR−hには高い寸法精度が要求されていたが、ライト素子のネックハイトNHにはリード素子ハイトMR−hほどの高い寸法精度は要求されない。したがって、ラッピング加工で被加工面100aを研磨しながら、リード素子ハイトMR−hが所定の寸法となった時点で研磨を終了すれば、ライト素子のネックハイトNHも所定の寸法範囲に入るようになっていた。
ところが、垂直記録型磁気ヘッドでは、ライト素子のネックハイトNHもリード素子ハイトMR−hの寸法精度と同じように高精度とする必要がある。従来のラッピング方法のようにリード素子ハイトMR−hが所定の寸法となった時点で研磨を終了した場合、ロウバー1のリード素子とライト素子の整列方向がラップ定盤面に対して傾いていると、リード素子ハイトMR−hが所定の寸法となっても、ライト素子のネックハイトNHが傾きの分だけ長くなったり短くなったりして所定の寸法とはならないという問題が発生するおそれがある。この際のロウバー100の傾きとは、ロウバー100の短手方向の傾き(図1における左右方向)である。
そこで、垂直記録型磁気ヘッドを加工する場合はロウバーの傾きを調整する必要があるが、磁気ヘッド加工用の従来のラッピング装置では、上述のようなロウバーの傾きが問題にならないため、ロウバーの短手方向の傾きを調整する機構が設けられていない。
ここで、ラッピング装置に類似した研削装置において、研削ヘッドを移動可能に支持するコラムの傾きを検出する検出手段をコラムに設けて、加工前にコラムの傾きを検出し調整することが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。また、自由曲面を研磨加工する研磨装置において、研磨ヘッドに設けた傾斜センサの検出値に応じて研磨圧力を可変することが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平11−207615号公報 特開2001−260020号公報
磁気ヘッド加工用のラッピング装置は、加工精度を上げるために特殊な機構・構造を採用しており、一般のラッピング装置や研削装置の構造とは異なる。特に上述のロウバーを保持してラッピング定盤に押し付ける機構には揺動機構などが設けられており、一般的な研磨装置の構造とは大きく異なっている。したがって、特許文献1,2に開示された傾き調整機構や傾きセンサをそのまま磁気ヘッド加工用のラッピング装置に適用することはできない。
本発明は上述の問題に鑑みなされたものであり、被加工物を高い精度で研磨することのできるラッピング装置及びラッピング方法を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明によれば、被加工物をラッピング加工するラッピング方法であって、該被加工物の被加工面がラップ定盤のラッピング面に接触するように前記被加工物をアダプタの第2の支持部に取り付け、前記ラッピング面を摺動するラップベースに支持された前記アダプタの第1の支持部の高さを調整することにより前記被加工物の前記被加工面の傾斜を調整し、ラッピング加工中に前記アダプタの傾きを検出し、傾きの検出結果に基づいて前記被加工面の傾きをラッピング加工中に調整することを特徴とするラッピング方法が提供される。
また、本発明によれば、被加工物をラッピング加工するラッピング方法であって、該被加工物の被加工面がラップ定盤のラッピング面に接触するように前記被加工物をアダプタの第2の支持部に取り付け、前記ラッピング面を摺動するラップベースに支持された前記アダプタの第1の支持部の高さを調整することにより前記被加工物の前記被加工面の傾斜を調整し、ラッピング加工中に前記アダプタの傾きを検出し、傾きの検出結果に基づいて前記被加工面の傾きをラッピング加工中に調整することを特徴とするラッピング方法が提供される。
本発明によれば、垂直記録方式が採用されたハードディスクドライブ装置に採用される複合ヘッドのラッピング加工を高精度に行なうことのできるラッピング装置およびそのラッピング装置を用いたラッピング方法を実現することができる。
まず、本発明の一実施形態が適用されるラッピング装置について説明する。図2は本発明の一実施形態が適用されるラッピング装置1の斜視図である。図3は図1に示すアダプタ12の側面図である。図4は図3に示すアダプタ12の斜視図である。図5は図2に示す左右差修正機構14の正面図である。図6は図2に示すラッピング装置1に設けられたベンド修正機構の側面図である。図7は図6に示すホルダ1201の拡大斜視図である。
ラッピング装置1は、上述のロウバーの最終仕上げ加工として被加工物であるロウバー100にラッピングを施す加工装置である。ラッピング装置1は、ロウバー100に対し相対移動するラッピング面を上面に有するラップ定盤10と、ラッピング面に接触する支持面を有する底面部材111を有するラップベース11と、ラップベース11に所定の支持点1210(図4参照)で支持されたアダプタ12を有している。アダプタ12は、支持点1210から水平に延在しその先端から下方に延在するアーム部120と、アーム部120を支持点1210において回動可能に支持する支持部121(第1の支持部)とを有している。アダプタ12のアーム部120には、図3及び図4に示すようにホルダ1201が取り付け可能に構成されている。ホルダ1201はロウバー100を支持するための部材であり、ロウバー100は接着によりホルダ1201に固定される。
アーム部120の先端部分でホルダ1201(すなわちロウバー100)が取り付けられる部分はアダプタ12の第2の支持部に相当する。したがって、アダプタ12において、アーム部120は、支持点1210を有する第1の支持部121とホルダ1210が取り付けられる第2の支持部の間に延在している部分である。
なお、支持部121には、アーム部120を回動させることによってロウバー100をラップ定盤10に近づけたり、ロウバー100をラップ定盤10から遠ざけたりすることができるように回動機構が設けられている。ラッピングが行なわれる前にアーム部120が回動され、ロウバー100がホルダ1201に取り付けられた後、そのアーム部120が回動されてロウバー100がラップ定盤10のラッピング面上にセットされる。また図示はされていないが、アーム部120には、上述のライト素子用抵抗素子の抵抗値やリード素子用抵抗素子の抵抗値を検出するための抵抗検出プローブが設けられている。
ラッピング装置1において、ラップベース11がラップベース支持部13(図2参照)に回動かつ揺動自在に支持されている。ラップ定盤10が回転している間にその回転軸が多少変化しても、アダプタ12が支持するロウバー100の被加工面(研磨される面)100aがラップ定盤10のラッピング面に倣って被加工面100aとラップ定盤のラッピング面との間の平行度が常に保たれるように構成されている。
さらに、ラッピング装置1には、アーム部120を上から押圧することによりロウバー100のラッピング荷重を調整する荷重調整機構14が設けられている。荷重調整機構14によってアダプタ12を介してロウバー100にラッピング荷重が加えられると、ロウバー100の被加工面100aがラップ定盤10のラッピング面に確実に接触して安定したラッピングが行なわれる。荷重調整機構14を、図5に示すように、アーム部120が延在する方向とは直交する方向に配列された3本のアクチュエータ141〜143で構成することにより、ラッピング中のロウバー100の長手方向の傾き、すなわち左右差を修正することができる。
また、ラッピング装置1には、ロウバー100が図4に示すように長尺形状を有することを考慮して、ロウバー100にうねりやそりが生じたときにそのうねりやそりを修正することができるように図6に示すベンド修正機構が設けられている。なお、図7は図6に示すホルダ1201の拡大斜視図である。
図6に示すベンド修正機構15は、ホルダ1201に設けられた複数の孔1201hのそれぞれにリンク部材36,38を挿入し、リンク部材36,38を孔1201の内面に押し付けることでホルダ1201を変形させることにより、ロウバー100の被加工面100aにおける部分的なそりやうねりを矯正する。
以上のような構成を有するラッピング装置1において、アダプタ12のアーム部120先端に、ロウバー100が貼付けられたホルダ1201が取り付けられる。アーム部120が支持部121(図3参照)を中心に回動されてラップ定盤10のラッピング面に対向する位置にロウバー100の被加工面100aが配置される。
上述の荷重調整機構14によりアーム部120の上からラッピング荷重が加えられると、ロウバー100の被加工面100aがラップ定盤10のラッピング面に接触し、適度な押圧力を加えながらラッピングを行うことができる。
ラップ定盤10が回転してロウバー100に対してラッピングが行なわれている間には、上述の荷重調整機構14が左右差修整機構の役割を担い、ロウバー100の長手方向が常にラップ定盤10のラッピング面に対して平行になるように調整されるとともに上述のベンド修正機構によりロウバー100のうねりやそりが矯正される。
また、上述したようにラップベース11はラッピング装置1のラップベース支持部13に回動自在かつ揺動自在に支持され、ロウバー100の被加工面100aが常にラップ定盤10のラッピング面に倣うように構成されている。これにより、ラッピングが進行してロウバー100の断面形状が変化したとしてもロウバー100の被加工面100aがラップ定盤10のラッピング面に対して常に平行になるように調整され、ラッピングが精度良く行なわれる。
ここで、図1を参照しながら先に説明したように、垂直記録方式のヘッドでは、磁区の狭小化が図られた分、リード素子の素子寸法であるMR−hと呼ばれる寸法だけではなく、ライト素子の素子寸法であるネックハイトと呼ばれる寸法にも厳しい寸法精度が課される。このため図1に示すロウバー100(複合型磁気ヘッド)の被加工面100aの短手方向(リード素子とライト素子とが並んでいる方向)がラップ定盤10のラッピング面に対して傾くことが許容されなくなるので、上述のラッピング装置1では垂直記録方式が採用されたハードディスクドライブ装置に用いられる複合型磁気ヘッドのラッピングを行なうことが難しくなる。
そこで、本発明の一実施形態によれば、図3に示すアダプタ12に高さ調整機構と傾き検出器とを設けている。図8は高さ調整機構であるチルト機構16と傾き検出器である傾きセンサ18とが設けられたアダプタ12aの断面図である。
図8に示すように、チルト機構16は、直動アクチュエータ130とピボットPBとを有する。ピボットPBは、ラップベース11に設けられ、アダプタ12aの支持点1210a(直動アクチュエータ130上の点)を支持する。直動アクチュエータ130は、ボディとそのボディからの繰出量が制御信号に応じて調整されるロッドを有するアクチュエータである。直動アクチュエータ130のボディがアーム部120aに固定され、直動アクチュエータ130のロッド先端がピボットPBに接してロッドの繰出量に応じて支持点1210aの高さが微調整される。なお、この例では、千葉精密株式会社製のMSD−23D23H10(分解能1μm、ストローク10mm)の直動アクチュエータ130が用いられている。
ラッピング開始前に、オプチカル・フラットを用いた手法で、ロウバー100の被加工面100aとラップ定盤10のラッピング面とが平行になるように直動アクチュエータ130のストローク量を決定し固定する。この固定状態から直動アクチュエータ130を作動させてロッドを伸ばして支持点1201aの高さを200μm高くすると、ロウバー100内の短手方向に配列されているリード素子RDとライト素子WRの高さの差を10nm以内に収めることができる。直動アクチュエータ130は最小分解能として1μmの調整を行なうことができるので、最小0.05nmの高さの差にまでリード素子RDとライト素子WRとの平行度を高めることができる。
このように、チルト機構16はアダプタ12aの第2の支持部の高さを調整する高さ調整機構であって、支持点1201aを有する第1の支持部121aの高さ(ラッピング面からの距離)を調整することで、ラッピング面に対するアダプタ12aの傾きを調整することができる。アダプタ12aの傾きを調整することにより、アダプタの第2の支持部に取り付けられたロウバー100の短手方向の傾きを調整することができる。
傾きセンサ18は、アーム部120aのホルダ1201aを取り付ける部分の近傍(すなわちアダプタ12aの第2の支持部)に設けられる。傾きセンサ18は、アダプタ12aの傾き(図中、矢印で示す方向)、すなわちホルダ1201に固定されたロウバー100の短手方向の傾きを検出するセンサである。傾きセンサ18から出力される傾き検出値を用いて、ラッピング中にアダプタ12aの傾きを調整することができる。
すなわち、チルト機構16によりラッピング開始前にロウバー100の傾きを調整したとしても、ラッピングが進んでいくと、ロウバー100が短くなり、その分僅かではあるがロウバー100が傾斜してしまう。傾きセンサ18の傾き検出値に基づいてラッピング中に直動アクチュエータ130を駆動してアーム部120aの傾きを調整することで、より精度高くロウバー100の傾きを調整することができる。したがって、図8に示す構成であると、図1に示す短手方向の傾きが直動アクチュエータ130により精度良く調整されリード素子とライト素子の両方において高さ寸法を高精度で調整することができる。
ここで、傾きセンサ18について説明する。傾きセンサ18は小型で高分解能を有する必要があるため、磁気抵抗素子型傾斜角センサを用いることが好ましい。磁気抵抗素子型傾斜角センサは、ダンパオイル中において磁石よりなる重りを板バネで支持した構造を有する。センサ自体が傾斜すると磁石が重力により変位し、その磁石の変位を磁気抵抗素子で検出することができる。この変位量はセンサ自体の傾斜角に比例するので、傾斜角を精度よく検出することができる。
ところが、このような傾きセンサ18をアーム部120aの先端付近に取り付けると、アーム部120aの揺動運動が傾きセンサ18に作用し、精度よく傾斜を検出できない。すなわち、アーム部120aの揺動運動により、磁気抵抗素子型傾斜角センサの重りに慣性力が作用して変位してしまうため、この慣性による変位量が本来の傾斜による変位量に含まれてしまう。
ここで、アーム部120aの揺動運動について、図9及び図10を参照しながら説明する。図9はアダプタ12aを上から見た平面図である。ラッピング装置によるラッピングでは、ロウバー100の被加工面100aを均一にラッピングするために、アダプタ12aは単純揺動と旋回揺動の2つの揺動運動を行うように構成されている。ラップ定盤10を回転させながらアダプタ12aを2つの揺動運動を組み合わせて略8の字状に移動させることでロウバー100の被加工面100a全体を均一にラッピングする。
単純揺動は比較的大きな回転半径を有する往復旋回運動であり、その揺動中心はアダプタ12aの長手方向軸の延長線上に位置する。したがって、傾きセンサ18には単純揺動運動による慣性力が作用する。一方、旋回揺動は、ロウバー100の中心を揺動中心とする往復旋回運動であり、単純揺動より短い周期の往復旋回運動である。したがって、傾きセンサ18には旋回揺動による慣性力が作用する。この慣性力の方向は傾きセンサ18の重りを変位させる方向となる。単純揺動と旋回揺動を組み合わせた揺動運動を複合揺動と称する。
図10はラッピング加工中のロウバー100の複合揺動を示す図である。図10中の矢印はそれぞれラップ定盤の回転方向、単純揺動の方向、及び旋回揺動の方向を示す。単純揺動の1往復の間に、旋回揺動は2往復する。
上述の複合揺動により傾きセンサ18に作用する慣性力の影響を除去するために、図9に示すように傾きセンサ18は左右対称な位置に2つ設けられる。このように傾きセンサ18を2つ向けることで、複合揺動による影響は左右の傾斜センサ18で反対方向の傾きとなって現れるので、2つの傾きセンサ18の出力の和をとることで、複合揺動による傾き分を相殺することができる。
図11は2つの傾きセンサ18(センサ1,センサ2とする)を旋回揺動の中心に対して対称な位置に配置した場合の、旋回揺動に起因した出力(検出角度)の変動を示す波形図である。センサ1とセンサ2には反対方向の慣性力が作用するので、図11に示すように、センサ1とセンサ2の出力は互いにプラス・マイナスが反対の出力となる。したがって、これら出力の和をとれば、旋回揺動に起因した出力(検出角度)の変動を完全に相殺することができる。2つの傾きセンサ18を旋回揺動の中止軸上に配置することが好ましいが、そのような配置が困難な場合は、旋回揺動の中心に対して点対称な位置に2つの傾きセンサ18を配置すればよい。この場合、2つの出力の和から得られる角度検出値にオフセット量を加えることで、正確な角度検出値を求めることができる。
図12は実際のラッピング加工中における2つの傾きセンサ18からの出力をプロットして得られた波形図である。左右の一方の傾きセンサ18をセンサ1とし、他方をセンサ2として、センサ1,2の各々からの出力(傾き角度)を測定した。測定間隔は0.1秒であった。また、旋回揺動の周期は約1.35秒であり、単純揺動の周期は約2.7秒であった。
図中の複合揺動とは、単純揺動と旋回揺動を両方行った場合の揺動であり、図10に示す揺動運動である。複合揺動を行っている間は、センサ1,センサ2からの出力(傾き角度)は大きくおよそ±0.1°であり、単純揺動だけであるとセンサ1,センサ2からの出力は小さくおよそ±0.02°であった。これは、旋回運動の影響のほうが単純揺動より大きいことを示している。
図11中の指示値とは、センサ1,2からの出力中で揺動運動の影響を相殺したときの値であり、真の傾きを表すと言える値である。ラッピングが進むとその分ロウバー100の高さが減少するので、アーム部120aの傾きが増大するため、指示値はマイナス方向に次第に大きくなっている。マイナス方向は、図8で見た場合、アーム部120aの右側(すなわち第2の支持部)が下がる方向であり、ロウバー100が右側に傾斜する方向を示している。本実施例の場合、2つの傾きセンサの出力の和の平均値をとり、さらにソフトウェアによるフィルタリングを施すことにより、±0.01°の精度で傾きを検出することができた。
図13は図12における波形図の複合揺動中の波形を、時間軸を拡大して示す波形図である。複合運動中は、センサ1とセンサ2の出力の各々はプラス側とマイナス側に交互に振れており、互いに反対側に振れている。したがって、波形におけるセンサ1の一つの山はセンサ2の反対側に振れる山と相殺され、センサ1とセンサ2の出力のほぼ中央が指示値となる。なお、この例ではセンサ1の出力とセンサ2の出力の和をとり、その平均値(1/2とした値)を求め、その値を時間軸に沿って平均した値を指示値としている。
図14は図12における波形図の単純揺動中の波形を、時間軸を拡大して示す波形図である。単純揺動だけの場合はセンサ1は僅かに変動しながらマイナス側に振れ、センサ2の出力は僅かに変動しながらプラス側に振れている。この場合も、センサ1の出力とセンサ2の出力の和をとり、その平均値(1/2とした値)求め、その値を時間軸に沿って平均した値を指示値としている。
以上のように、傾きセンサ18を左右対称な位置に2つ設けて、それらの出力から傾き角度を求めることで、容易にロウバー100の傾きを求めることができ、ラッピング加工中に検出した傾きを傾き制御にフィードバックすることで、ロウバー100の被加工面100aの傾きをさらに精度高く調整することができる。
また、ロウバー100の自動加工において、ロウバー100が自動的にラップ定盤10のラッピング面に接触される場合、傾きセンサ18により傾きを検出し、傾きが0°±0.01°となるように直動アクチュエータ130を作動させる。これにより、ロウバー100の被加工面100aはラッピング面に対して精度高く平行となる。その後、ラップ定盤10の回転と、アダプタ12の揺動運動を開始することで、ロウバー100のエッジによってラップ定盤10を傷つけるような問題がなくなり、安定したラッピング加工を開始することができる。
次に、ラッピング装置1を含むラッピング加工装置の一例の全体構成について、図15を参照しながら簡単に説明する。図15はラッピング装置を含むラッピング加工装置全体の概略斜視図である。
図15に示すラッピング加工装置200は、制御用コンピュータを含む制御部210と、ラップ盤220と、2台の機構部240−1,240−2とよりなる。ラップ盤220はラッピング面を有するラップ定盤222(図2のラップ定盤10に相当)を有する。ラップ定盤222の両側に機構部240−1,240−2が配置される。機構部240−1,240−2の各々は、図2に示す機構部に相当し、各々が図8に示すアダプタ12aを有している。機構部240−1,240−2の各々は、旋回することによりロウバー100が取り付けられたアダプタ12aをラップ定盤222の上に配置することができる。機構部を2台設けているのは、2つのロウバー100を同時にラッピング加工して生産性を向上させるためである。機構部240−1,240−2の各々とラップ盤220とによりラッピング装置が構成される。
図16は図15に示すラッピング加工装置の機能ブロック構成図である。制御部210に設けられている制御装置1000aは、CPU1001aを備えており、CPU1001aがメモリ1002a内に格納されているプログラムの処理手順にしたがって処理を実行して各コントロール部に指令を送り、各コントロール部が各調整機構を駆動する。
制御装置1000a内には、ラップ盤220のラップ定盤222を回転させるモータの駆動を制御し、研磨液であるスラリー液をラップ定盤222上に流し込むための共通機構コントロール部1003aが備えられている。共通機構コントロール部1003a内には、定盤回転機構170内のモータを駆動するためのドライバやスラリー切り換え機構160内の電磁弁を駆動する駆動部などが設けられている。CPU1001aから共通機構コントロール部1003aのドライバや駆動部に指令が与えられると、定盤回転機構170のモータが回転してラップ定盤222が回転するとともにスラリー切り換え機構160の電磁弁が開かれてラップ定盤222上にスラリー液が流し込まれてラッピングが開始される。
こうしてラップ定盤222が回転し始めてロウバー100のラッピングが開始されたら、CPU1001aの制御の下にELG抵抗測定器1003aによってロウバー100内のリード素子用抵抗素子とライト素子用抵抗素子との双方の抵抗値の検出が開始される。
制御装置1000a内のCPU1001aは、ラッピング装置内のノイズ異常値除去部1004aに検出時のノイズなどを除去させる。ロウバー100内に配列されている複数の複合型磁気ヘッドそれぞれに設けられている各抵抗素子の正しい抵抗値が順次検出された、メモリ1001a内のプログラムに基づいて画像処理によりバー形状の生成が開始される。このバー形状の生成結果に基づいて、CPU1001aは左右差修正コントロール部1005aに指令を送り、左右差修正機構14にロウバー100の長手方向の左右差の調整を行なわせる。また、CPU1001aはベンドコントロール部1007aに指令を送り、ベンド機構(図6参照)にロウバー100のうねりやそり、あるいは曲がりの調整を行なわせる。さらに、CPU1001aはチルトコントロール部1006aに指示してチルト機構16にロウバーの短手方向の傾斜角度の調整を行なわせる。
チルトコントロール部1006aには、2つの傾きセンサ18からの傾き測定値が入力される。チルトコントロール部1006aは、傾きセンサからの傾き測定値に基づいて、フィードバック制御を行い、チルト機構16を駆動してロウバー100の傾きを調整する。
次に、上述のラッピング加工装置を用いて行うラッピング加工について説明する。ロウバー100を自動加工する前に、予め傾きセンサ18のキャリブレーションを行う。まず、ロウバー100の高さ基準となるマスターバーをホルダ1201に取り付けて、オプチカル・フラット上で干渉縞を見ながら直動アクチュエータ130を駆動してアダプタ12aの支持部121aの高さを調整する。具体的には、制御部210のキャリブレーション画面上で、直動アクチュエータ130をジョグ動作させ、干渉縞が最大となった位置をアクチュエータ位置の原点とする。
次に、図17に示すフローチャートに示される手順で傾きセンサ18のキャリブレーションを行う。キャリブレーションは傾きセンサ18の各々について行われる。
まず、ステップS110において、ラッピング加工装置の操作画面をマニュアルモードに切替える。次に、ステップ111において、マスターバーを機構部240−1(240−2)のアダプタ12aに取り付けてから、機構部240−1(240−2)をラップ定盤222上に配置して、マスターバーをラップ定盤222に接触(ローディング)させる。
マスターバーのローディングが終了したら、ステップS112において、荷重調整機構14を駆動してラッピング荷重を実際の加工時に加える荷重に設定する。次に、ステップS113において、チルト角度検出用キャリブレーションボタンを押す。すると、ステップS114において、キャリブレーションボタンを押下げから2秒経過するのを待ち、続いて、ステップS115において、0.1秒間隔で傾きセンサ18からの出力が取得される。続いて、ステップS116において、連続した10個の出力データから移動平均が算出される。さらに、ステップS117において、100個の移動平均値が算出され、この値がオフセット値に設定される。ステップS118において、傾きセンサ18の測定値を上述のように求めたオフセット値を減じた値に設定し、キャリブレーション処理が終了される。
以上のキャリブレーション処理は、2つの傾きセンサ18の各々について個別に行われる。キャリブレーション後の傾斜角度は、2つの傾きセンサ18による測定値の平均値とされる。
傾きセンサ18のキャリブレーションが終了したら、ロウバー100の自動加工に移る。自動加工する準備段階として、制御部210の専用画面を通じて制御部210にロウバー番号が入力される。図18は専用画面の一例を示す図である。ウエハ番号及びロウバーアドレスが入力されると、データサーバからロウバーに関する情報が取得され、一連の加工シーケンスや設定傾斜角度が即時に反映される。図18の画面における「Tilt Angle」は、データベースから入力された値となっているが、この画面で手動入力も可能となっている。傾斜角度の最小設定値は0.01°となっている。
上述の例では、作業者による手入力としたが、入力間違えの防止や工数削減を考慮すると、バーコードによるウエハ番号とロウバー番号の入力とすることとしてもよい。
加工対象であるロウバーは、実際には複数のロウバーが重なったブロックとなっている。例えば、フェムト(Femto)スライダにおいては、最大8本のロウバーにより一つのブロックが形成されている。このため一つのブロックに含まれるロウバーの数に応じて高さの調整を行う必要がある。図19は一つのブロックに含まれるロウバーの数に対応した高さのオフセット値を示す図である。図19では、最大厚さ(高さ)となる8本のロウバーから構成されるブロック(Stack 8)の厚さが基準となっている。
データサーバから取得するロウバーに関する情報(スタック情報)には、このスタック数(ブロック内のロウバーの数)も含まれており、ロウバー番号が入力されると自動的にスタック情報がデータサーバから取得される。
次に、自動加工におけるロウバーのラッピング加工処理について、図20を参照しながら説明する。図20はラッピング加工処理のフローチャートである。
ロウバー100のラッピング加工処理を行なう場合、作業者はラッピング加工を行うロウバー100を機構部240−1(240−2)に装着する。そして、操作者は上述の傾きセンサ18のキャリブレーション等の準備作業を行ってから、自動スタートボタンを押して自動加工を開始する。
自動加工が開始されると、まず、ステップS200において、スタック数に応じた高さ調整が行われる。具体的には、チルト用アクチュエータである直動アクチュエータ130を図19に示すオフセット量だけ動作させる。次に、ステップS201において、機構部240−1(240−2)がラップ定盤222の上に移動し、ステップS202において、機構部240−1(240−2)がラップ定盤222にローディングされる。その後、ロウバー100が取り付けられたアダプタ12aがラップ定盤222上に緩やかに載置される(ソフトランディング)。
図21はロウバー100をラップ定盤222上にソフトランディングさせる動作を示す図である。アダプタ12aのアーム部121a側は、エアシリンダ30を駆動することで支持部121aを支点として上方に回動して持ち上げられており、機構部240−1(240−2)がラップ定盤222にローディングされた後、エアシリンダ30が駆動されてアダプタ12aのアーム部121aが下降し、ロウバー100がラップ定盤222上に静かに載置される。図22はラップ定盤222上に載置されたロウバー100を示す図である。
ステップS202において機構部240−1(240−2)がローディングされたら、続いて、ステップS203において、ローディング正しく行われたか否かが判定される。ローディングの判定は下限センサがONであるかOFFであるかにより行われる。下限センサがOFFの場合は、ONになるまで判定を繰り返す。下限センサがONとなったら、ステップS204において、ロウバー100に加工圧力を加えてから傾きセンサ18の測定処理を開始する。このとき、ステップS205において、傾きセンサ18の出力が安定するまで、所定時間の経過を待つ。この例では所定時間は2秒である。
続いて、ステップS206において、傾きセンサ18による角度測定を行い、角度が0±0.01°の範囲に入っているかが判定される。範囲外であれば処理はステップS207に進み、チルト用アクチュエータ(直動アクチュエータ130)を作動させて角度の微調整が行われる。角度が0±0.01°の範囲に入っていたら、処理はステップS208に進み、所定時間の経過を待つ。この例の場合、所定時間は0.5秒である。
以上の処理がローディング処理であり、続いて、処理は本加工処理に進む。ステップS208で0.5秒が経過したら、ステップS209において研磨液が供給され、ステップS210においてラップ定盤222を低速回転させる。そして、ステップS211においてロウバー100(アダプタ12a)の複合揺動(図10参照)が開始される。これにより、低速で回転するラップ定盤222にロウバー100が低荷重で押圧されながら複合揺動が行われ、ロウバー100の被加工面100aが研磨される。この加工処理を加工処理1とする。
ステップS222にいて、加工処理1が終了したか否かが判定される。加工処理1が終了したら、処理はステップS223に進み、ラップ定盤の回転速度を高速にする。そして、ステップS224において、ロウバー100に加える加工圧力を増大して加工を続ける。この加工処理を加工処理2とする。
続いて、ステップS225において、加工処理2が終了したか否かが判定される。加工処理2が終了したら、処理はステップS226に進み、研磨液を仕上げ用の研磨液に切替えて加工処理を続ける。この加工処理を加工処理3とする。続いてステップS227において、加工処理3が終了したか否かが判定される。加工処理3が終了したら、処理はステップS228に進み、ラップ定盤222の回転速度を中速にする。そして、ステップS229において、加工圧力を小さくして加工を続ける。この加工処理を加工処理4とする。
続いて、ステップS230において、加工処理4が終了したか否かが判定される。加工処理4が終了したら、処理はステップS231に進み、ラップ定盤222の回転速度を低速にする。そして、ステップS232において、旋回揺動が停止され、単純揺動のみとされる。
続いて、ステップS233において、ロウバー100内のリード素子ハイトMR−hの平均値が目標の寸法になったか否かが判定される。リード素子ハイトMR−hの平均値が目標の寸法ではない場合は、そのまま加工処理を続ける。リード素子ハイトMR−hの平均値が目標の寸法となると、処理はステップ234に進み、アンローディング処理を開始する。
アンローディング処理では、ステップ235において、ラップ定盤222の回転が停止され、且つロウバー100の揺動が停止される。続いて、ステップS236において、研磨液の供給が停止される。その後、ステップ237において、アダプタ12aが持ち上げられてロウバー100がラップ定盤222から離間してから機構部240−1(240−2)が退避位置へ移動され、処理は終了する。
次に、上述の加工処理におけるロウバーの加工制御について説明する。ロウバー100の加工中には、ロウバー100に埋め込まれた複数のELG素子の抵抗が測定される。そして、この測定値を素子高さに換算して得られるロウバー100の被加工面100aの形状が真っ直ぐになるように、左右差修正、曲がり修正、傾き修正が行われる。
図23は、図16に示す制御部1001aに設けられた各コントロール部によってロウバー100がラッピングされていくときの形状の変化状態の遷移を示す図である。
図23の右側には、各コントロール部の制御の下に左右差修正機構14、ベンド修正機構15、チルト機構16によって調整が行なわれる前といずれかの機構によって修正が行なわれた後の、ロウバー100の短手方向の側面図が各々示されている。
左上に曲線で示されるように、ラッピング加工前のロウバー100の長手方向の形状は真っ直ぐではなく中央が突出した曲面となっている。ラッピング加工が終了した時点では、長手方向では真っ直ぐになっており、短手方向では所望のハイトが得られるように傾斜が付けられている。
まず、制御装置1000aのCPU1001aは、ラッピング加工が開始されたときにELG抵抗測定器150で検出したリード素子用抵抗値からロウバー100の被加工面100aの形状を検出して図23の最も上のバー形状の画像を作成する。図23の最も上のバー形状の右側には、ラッピングされる前のロウバー100の被加工面100aの形状が示されている。
制御装置1000aは、まず左右差修正コントロール部1005aに指令を送り、左右差修正機構14にロウバー100の長手方向の傾きの調整を行なわせる。これにより、ロウバー100の長手方向の傾きが無くなり、図23の上から2番目のバー形状となる。続いて、制御装置1000aは、ベンドコントロール部1007aに指令を送り、ベンド修正機構15にうねりやそりの調整を行なわせる。これにより、上から3番目のバー形状で示すようにロウバー100の被加工面100aのうねりやそりが修正される。これと同時に、制御装置1000aはチルトコントロール部1006aにも指令を送り、チルト機構16に傾斜角度を調整させる。このとき、上述の傾きセンサ18からの出力に基づく傾斜角度の調整が行われる。
長手方向のバー形状が上から3番目の形状のように真っ直ぐになった後に、リード素子WRハイトMR−hが目標寸法となるまで、左右傾き制御、ベンド制御、チルト制御が行われながらラッピング加工が進められ、図23の一番下に示すように被加工面100aは平坦となり、短手方向では適切に傾斜されてリード素子RDとライト素子WRとの双方のハイト寸法が調整された形状に仕上がる。
ここで、チルト制御について、図24を参照しながら説明する。図24はチルト制御処理のフローチャートである。
チルト制御は左右差制御やベンド制御とは独立しており、チルト角度は3秒毎に0.001°単位で微調整される。チルト制御が開始されると、まず、ステップS300において、ロウバーのラッピング加工中であるかが判定される。ラッピング加工中ではなければ、そのまま処理は終了する。ラッピング加工中である場合は、処理はステップS301に進む。
ステップ301において、傾きセンサ18により検出した傾斜角度が指定角度に等しいか否かが判定される。検出した傾斜角度が指定角度に等しい場合は、そのままラッピング加工を続けてステップS300に戻る。検出した傾斜角度が指定角度に等しくない場合は、処理はステップS302に進み、傾斜角度が指定角度に近づくようにチルト機構16を駆動してロウバーの傾きを調整する。次に、ステップS303において、所定時間の経過を待つ。この例では所定時間は3秒である。そして、ステップS304においてその時点のチルト量を保持してチルト制御を終了する。
この例では一定時間毎に一定の微小角度だけ増大させるが、ラップレート変動による影響を抑えるために、一定研磨量毎に一定の微小角度だけ増大させることとしてもよい。
また、加工の進捗度合(加工時間や換算素子高さ)に応じて、チルト制御を行うか否か、チルト角度の調整量、チルト角度の更新タイミング(時間又は加工量)を選択もしくは設定できるシーケンスデータに基づいてチルト制御を行うこととしてもよい。
さらに、2つの傾きセンサによる検出値の平均値が、レンジオーバーとなると等の異常値が一定時間継続した場合は、研磨液の供給不足や機構部240−1,240−2の異常であると判断し、直ちにラップ定盤222及び機構部240−1,240−2の作動を停止し、強制的にラッピング加工を終了させることとしてもよい。このような状態が継続すると、ラップ定盤222や機構部240−1,240−2に障害が発生するおそれがあるためである。
なお、本実施形態においては、チルト機構16を構成する直動アクチュエータ130により、3秒ごとにロウバー100の被ラッピング面の、ラッピング面への接触角度を、一定微小角度0.001度以下の調整量で段階的に調整している。こうして細かな分解能で調整することができるようにしておくと、被加工面100aでのリード素子RDとライト素子WRとの双方を、限りなくラップ定盤のラッピング面に対して平行にするようにラッピングを行なうことができる。また、このようにチルト機構16により傾斜角度を調整することができるようにしておくと、ラップ定盤に損傷を与えることなく安定したラッピングを行なわせることができる。
また、ラップ定盤222に損傷を与えないためには、さらに荷重調整機構14によりロウバー100に加えられている加工圧力を一旦低減してからチルト機構16を作動させて傾斜角度の調整を行なうことが好ましい。さらにラップ定盤222に損傷を与えないためには、チルト機構16により接触角度を調整するときに共通機構コントロール部1003a内のドライバに指示して定盤回転機構内のモータの回転速度を落としたり、モータの回転を停止させたりすることとしてもよい。
本実施形態では、傾きセンサ18として磁気抵抗素子型傾斜角センサを用いたが、この他に、レーザ角度計、ジャイロセンサ、ポテンショメータ、リニアスケール(2点間の高さの差分を角度換算)等を用いることもできる。
以上説明したように、本実施形態によれば、垂直記録方式が採用されたハードディスクドライブ装置に採用される複合ヘッドのラッピング加工を、研磨面の傾きを調整しながら高精度に行なうことのできるラッピング装置およびそのラッピング装置を用いたラッピング方法を実現することができる。
本明細書は以下の発明を開示する。
(付記1)
被加工物をラッピング加工するラッピング装置であって、
該被加工物の被加工面が接触するラッピング面を有するラップ定盤と、
該ラッピング面に接触して支持される支持面を有するラップベースと、
該ラップベースにより支持された第1の支持部と、前記被加工物の前記被加工面が前記ラッピング面に接するように前記被加工物が取り付けられる第2の支持部と、該第1の支持部と該第2の支持部との間に延在するアーム部とを有するアダプタと、
前記ラッピング面から前記アダプタの前記第1の支持部までの高さを変更する高さ調整機構と、
前記アダプタに設けられ、前記アダプタの傾きを検出する傾き検出器と
を有し、
前記高さ調整機構により前記第1の支持部の高さを調整することで、前記ラッピング面に対する前記アダプタの傾きを調整することを特徴とするラッピング装置。
(付記2)
付記1記載のラッピング装置であって、
前記傾き検出器は前記 被加工物の旋回揺動の中心に対して対称な位置に配置された2つの傾きセンサよりなることを特徴とするラッピング装置。
(付記3)
付記2記載のラッピング装置であって、
前記傾きセンサの各々は磁気抵抗素子型傾斜センサであることを特徴とするラッピング装置。
(付記4)
付記3記載のラッピング装置であって、
前記傾きセンサは前記第2の支持部において前記被加工物が取り付けられる位置の近傍に設けられることを特徴とするラッピング装置。
(付記5)
付記1記載のラッピング装置であって、
前記被加工物の被加工面の形状の短手方向が前記アダプタのアーム部の延在方向に一致するように前記被加工物が前記アダプタに取り付けられるよう構成されており、
前記高さ調整機構による高さ調整により、前記被加工物の短手方向の傾きが調整されることを特徴とするラッピング装置。
(付記6)
付記1記載のラッピング装置であって、
前記高さ調整機構は、前記ラップベースに設けられたピボットと、前記アダプタの前記第1の支持部に設けられた直動アクチュエータとを含み、該ピボットに該直動アクチュエータが接触して支持されていることを特徴とするラッピング装置。
(付記7)
付記1記載のラッピング装置であって、
前記第2の支持部に取り付けられた前記被加工物の長手方向の傾きを修正する左右差修正機構をさらに有し、
該左右差修正機構は、前記アーム部を上から押圧する、前記被加工物の長手方向に配列された複数のアクチュエータからなり、前記被加工物が取り付けられる部分を部分的に押圧することにより前記被加工物の長手方向の傾きを修正することを特徴とするラッピング装置。
(付記8)
付記1記載のラッピング装置であって、
前記被加工物が固定されるホルダを有し、該ホルダが前記第2の支持部に取り付けられることにより前記被加工物が前記第2の支持部に支持された状態で前記ラッピング面に接触するよう構成され、
前記被加工物の前記被加工面の長手方向に沿って前記ホルダを部分的に押圧することにより前記被加工面の長手方向における曲がりを修正するベンド修正機構をさらに有することを特徴とするラッピング装置。
(付記9)
被加工物をラッピング加工するラッピング方法であって、
該被加工物の被加工面がラップ定盤のラッピング面に接触するように前記被加工物をアダプタの第2の支持部に取り付け、
前記ラッピング面を摺動するラップベースに支持された前記アダプタの第1の支持部の高さを調整することにより前記被加工物の前記被加工面の傾斜を調整し、
ラッピング加工中に前記アダプタの傾きを検出し、傾きの検出結果に基づいて前記被加工面の傾きをラッピング加工中に調整する
ことを特徴とするラッピング方法。
(付記10)
付記9記載のラッピング方法であって、
前記アダプタの傾きの検出結果に基づいて、前記第1の支持部の高さを調整することにより前記被加工面の傾きをラッピング加工中に調整することを特徴とするラッピング方法。
(付記11)
付記9記載のラッピング方法であって、
前記アダプタの前記第2の支持部において前記アダプタの傾きを検出することを特徴とするラッピング方法。
(付記12)
付記9記載のラッピング方法であって、
前記アダプタを揺動することにより前記被加工物を揺動させながらラッピングを行い、
前記第2の支持部において揺動の中心に対して対称な2ヶ所において傾きを検出し、該2ヶ所の傾き検出値に基づいて前記アダプタの傾きを求めることを特徴するラッピング方法。
(付記13)
付記12記載のラッピング方法であって、
前記2ヶ所の傾き検出値の和を平均することにより前記アダプタの傾きを求めることを特徴とするラッピング方法。
(付記14)
付記9記載のラッピング方法であって、
前記第1の支持部の高さの調整を、前記アダプタの0.001°以下の傾斜角に相当する高さずつ調整することを特徴とするラッピング方法。
(付記15)
付記9記載のラッピング方法であって、
ラッピング中に、前記被加工物の前記被加工面の長手方向の傾きを修正してから、前記被加工面の長手方向の曲がりを修正し且つ前記被加工面の傾きを修正することを特徴とするラッピング方法。
(付記16)
付記9記載のラッピング方法であって、
前記被加工面の傾きを修正する際に、ラッピング荷重を一旦低減することを特徴とするラッピング方法。
(付記17)
付記9記載のラッピング方法であって、
前記被加工面の傾きを修正する際に、前記ラップ定盤の回転速度を一旦低減し、又は、一旦停止することを特徴とするラッピング方法。
(付記18)
付記9記載のラッピング方法により、読み取り素子及び書き込み素子を有する磁気ヘッドをラッピング加工することを特徴とする磁気ヘッドの加工方法。
ラッピング加工が施されるロウバーを示す図である。 本発明が適用されるラッピング装置の斜視図である。 図1に示すアダプタの側面図である。 図3に示すアダプタの斜視図である。 図2に示す左右差修正機構の正面図である。 図2に示すラッピング装置に設けられたベンド修正機構の側面図である。 図6に示すホルダの拡大斜視図である。 チルト機構と傾きセンサとが設けられたアダプタの断面図である。 図8に示すアダプタを上から見た平面図である。 ラッピング加工中のロウバーの運動を示す図である。 2つの傾きセンサを旋回揺動の中心に対して対称な位置に配置した場合の、旋回揺動に起因した出力(検出角度)の変動を示す波形図である。 実際のラッピング加工中における2つの傾きセンサからの出力をプロットして得られた波形図である。 図12における波形図の複合揺動中の波形を、時間軸を拡大して示す波形図である。 図12における波形図の単純揺動中の波形を、時間軸を拡大して示す波形図である。 ラッピング装置を含むラッピング加工装置全体の概略斜視図である。 図15に示すラッピング加工装置の機能ブロック構成図である。 傾きセンサのキャリブレーション処理のフローチャートである。 専用画面の一例を示す図である。 一つのブロックに含まれるロウバーの数に対応した高さのオフセット値を示す図である。 ラッピング加工処理のフローチャートである。 ロウバーをラップ定盤上にソフトランディングさせる動作を示す図である。 ラップ定盤上に載置されたロウバーを示す図である。 図16に示す制御部に設けられた各コントロール部によってロウバーがラッピングされていくときの形状の変化状態の遷移を示す図である。 チルト制御処理のフローチャートである。
符号の説明
10,222 ラップ定盤
11 ラップベース
12,12a アダプタ
13 ベース支持部
14 荷重調整機構
15 ベンド修正機構
16 チルト機構
18 傾斜センサ
100 ロウバー
100a 被加工面
120,120a アーム部
121,121a 支持部
1201 ホルダ
1201,1201a 支持点

Claims (10)

  1. 被加工物をラッピング加工するラッピング装置であって、
    該被加工物の被加工面が接触するラッピング面を有するラップ定盤と、
    該ラッピング面に接触して支持される支持面を有するラップベースと、
    該ラップベースにより支持された第1の支持部と、前記被加工物の前記被加工面が前記ラッピング面に接するように前記被加工物が取り付けられる第2の支持部と、該第1の支持部と該第2の支持部との間に延在するアーム部とを有するアダプタと、
    前記ラッピング面から前記アダプタの前記第1の支持部までの高さを変更する高さ調整機構と、
    前記アダプタに設けられ、前記アダプタの傾きを検出する傾き検出器と
    を有し、
    前記高さ調整機構により前記第1の支持部の高さを調整することで、前記ラッピング面に対する前記アダプタの傾きを調整することを特徴とするラッピング装置。
  2. 請求項1記載のラッピング装置であって、
    前記傾き検出器は前記 被加工物の旋回揺動の中心に対して対称な位置に配置された2つの傾きセンサよりなることを特徴とするラッピング装置。
  3. 請求項2記載のラッピング装置であって、
    前記傾きセンサの各々は磁気抵抗素子型傾斜センサであることを特徴とするラッピング装置。
  4. 請求項3記載のラッピング装置であって、
    前記傾きセンサは前記第2の支持部において前記被加工物が取り付けられる位置の近傍に設けられることを特徴とするラッピング装置。
  5. 請求項1記載のラッピング装置であって、
    前記被加工物の被加工面の形状の短手方向が前記アダプタのアーム部の延在方向に一致するように前記被加工物が前記アダプタに取り付けられるよう構成されており、
    前記高さ調整機構による高さ調整により、前記被加工物の短手方向の傾きが調整されることを特徴とするラッピング装置。
  6. 請求項1記載のラッピング装置であって、
    前記高さ調整機構は、前記ラップベースに設けられたピボットと、前記アダプタの前記第1の支持部に設けられた直動アクチュエータとを含み、該ピボットに該直動アクチュエータが接触して支持されていることを特徴とするラッピング装置。
  7. 被加工物をラッピング加工するラッピング方法であって、
    該被加工物の被加工面がラップ定盤のラッピング面に接触するように前記被加工物をアダプタの第2の支持部に取り付け、
    前記ラッピング面を摺動するラップベースに支持された前記アダプタの第1の支持部の高さを調整することにより前記被加工物の前記被加工面の傾斜を調整し、
    ラッピング加工中に前記アダプタの傾きを検出し、傾きの検出結果に基づいて前記被加工面の傾きをラッピング加工中に調整する
    ことを特徴とするラッピング方法。
  8. 請求項7記載のラッピング方法であって、
    前記アダプタの傾きの検出結果に基づいて、前記第1の支持部の高さを調整することにより前記被加工面の傾きをラッピング加工中に調整することを特徴とするラッピング方法。
  9. 請求項7記載のラッピング方法であって、
    前記アダプタを揺動することにより前記被加工物を揺動させながらラッピングを行い、
    前記第2の支持部において揺動の中心に対して対称な2ヶ所において傾きを検出し、該2ヶ所の傾き検出値に基づいて前記アダプタの傾きを求めることを特徴するラッピング方法。
  10. 請求項7記載のラッピング方法により読み取り素子及び書き込み素子を有する磁気ヘッドをラッピング加工することを特徴とする磁気ヘッドの加工方法。
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