JP2009050053A - 間接活線把持工具 - Google Patents
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Abstract
【課題】操作レバーの絶縁操作棒に対する角度の調整を可能とし、作業効率の向上を図る。
【解決手段】操作レバー131の絶縁操作棒110に対する角度調整機構150は、固定部135に設けられた第1の歯合部151と、操作レバー131に設けられた第2の歯合部152とを有し、第1の歯合部151に対する第2の歯合部152の円周方向の相対位置を変更して操作レバー131の角度調整を行うものであり、操作レバー131の絶縁操作棒110に対する角度調整を凸歯のピッチを単位として行うことができると共に、調整後の状態を安定して保持できる。第1、第2の歯合部151,152が歯合した状態を、スプリングによる付勢力で保持するものであり、第2の歯合部152をスプリングの付勢力に抗して第1の歯合部151から引き離して、操作レバー131の絶縁操作棒110に対する角度調整を行うことができ、当該角度調整を簡単に行うことができる。
【選択図】図5
【解決手段】操作レバー131の絶縁操作棒110に対する角度調整機構150は、固定部135に設けられた第1の歯合部151と、操作レバー131に設けられた第2の歯合部152とを有し、第1の歯合部151に対する第2の歯合部152の円周方向の相対位置を変更して操作レバー131の角度調整を行うものであり、操作レバー131の絶縁操作棒110に対する角度調整を凸歯のピッチを単位として行うことができると共に、調整後の状態を安定して保持できる。第1、第2の歯合部151,152が歯合した状態を、スプリングによる付勢力で保持するものであり、第2の歯合部152をスプリングの付勢力に抗して第1の歯合部151から引き離して、操作レバー131の絶縁操作棒110に対する角度調整を行うことができ、当該角度調整を簡単に行うことができる。
【選択図】図5
Description
この発明は、高圧の架空配電線等の間接活線作業において使用される間接活線把持工具に関する。
従来から高圧の架空配電線等の間接活線作業を安全かつ効率よく行うため、絶縁操作棒の先端に把持具を装備し、この把持具を絶縁操作棒の後端側に装備した操作レバーを有する操作部を介して遠隔操作を行うようにした間接活線把持工具が使用されている(例えば、特許文献1参照)。
図8は、従来の間接活線把持工具の一例としての絶縁ヤットコ200の構成例を示している。この絶縁ヤットコ200は、絶縁操作棒210と、把持具220と、操作部230とを備えている。把持具220は、被把持物(対象物)を把持するためのものであり、絶縁操作棒210の先端に設けられている。操作部230は、把持具220を操作するためのものであり、絶縁操作棒210の後端側に取り付けられている。
絶縁操作棒210は、円筒状(パイプ状)の絶縁性部材により形成されている。絶縁性部材としては、エポキシ樹脂系強化プラスチック、ポリエステル樹脂系強化プラスチック等の、変形し難く、かつ絶縁性が低下しない絶縁性部材が用いられる。この絶縁操作棒210の中間部には、感電事故を防ぐために、把持してよい部分とそれ以外の部分との境界を明確にするための安全限界つば211が嵌合固定されている。把持具220が取り付けられた先端から、当該安全限界つば211までの長さは、600mm(安全限界距離)以上とされている。また、降雨時対策として、絶縁操作棒210の、先端と安全限界つば211の固定位置との中間には、水切りつば212が嵌合固定されている。安全限界つば211および水切りつば212は、軟質性の合成ゴムにより形成されている。
また、この絶縁操作棒210の後端には、足し棒を連結するためのアルミニウム合金で形成された筒状の連結金具219が固定されている。
把持具220は、間接活線作業において、被把持物(対象物)を把持するための部分であり、例えば、アルミニウム合金で形成されている。把持具220は、固定把持片221と、この固定把持片221に対して先端部が接離可能に設けられた回動把持片222とから構成されている。固定把持片221は、絶縁操作棒210の先端に固定具223によって配置固定されている。また、回動把持片222は、その後端側部分が枢着ピン224を介して固定具223に回動(揺動)可能に固定されている。また、回動把持片222の後端部は、絶縁操作棒210とほぼ平行に設けられている連結棒213(リンク機構)の先端部に連結されている。この連結部は、図示しない連結ピンによって回動可能に連結されている。
連結棒213は、絶縁操作棒210と同様に、円筒状(パイプ状)の絶縁性部材により形成されている。この連結棒213の中間部には、水切りつば214が嵌合固定されている。この連結棒213の後端部は接続部材215を通じて操作部230に接続されている。この場合、接続部材215の、連結棒213に接続される側とは反対側の端部は、連結ピン218を介して、操作レバー231の突出部232に回動可能に連結されている。
操作部230は、操作レバー231を備えている。この操作レバー231は、アルミニウム合金により形成されている。この操作レバー231には上述した突出部232が一体的に形成されている。この操作レバー231の一端は、絶縁操作棒210の後端側に設けられた支持具233に、支持ピン234を介して回動(揺動)可能に固定されている。支持具233は、アルミニウム合金により形成されており、絶縁操作棒210が貫通した状態で、当該絶縁操作棒210にねじ止めされている。
図8に示す絶縁ヤットコ200においては、作業者が操作レバー231を握り込むことで、当該操作レバー231が矢印A方向に回動し、連結棒213が矢印B方向に移動し、その結果、把持具220を構成する回動把持片222が矢印C方向に回動し、固定把持片221の先端と回動把持片222の先端とが接近して把持具220は閉じた状態となり、被把持部物(対象物)を把持できる。一方、操作レバー231を矢印Aとは反対の方向に回動させると、連結棒213は矢印Bとは反対の方向に移動し、回動把持片222が矢印C方向とは反対の方向に回動し、把持具220は開いた状態となり、被把持物(対象物)を解放できる。
特開2007−49852号公報
図8に示す絶縁ヤットコ200においては、操作レバー231の絶縁操作棒210に対する角度は固定となっている。そのため、把持具220で大きいサイズの被把持物を把持する場合、操作レバー231の角度が大きく作業者が力をあまり出せない状態で把持状態を維持しなければならず、特に手の小さい人にとっては、把持状態の安定した維持が困難であった。
この発明の目的は、操作レバーの絶縁操作棒に対する角度の調整を可能とし、作業効率の向上を図ることにある。
この発明の概念は、
絶縁操作棒の先端に被把持部物を把持する開閉可能な把持具を設け、上記絶縁操作棒の後端側に該把持具を操作する揺動可能な操作レバーを有する操作部を設けた間接活線把持工具であって、
上記操作レバーの上記絶縁操作棒に対する角度を調整する角度調整機構を備える
ことを特徴とする間接活線把持工具にある。
絶縁操作棒の先端に被把持部物を把持する開閉可能な把持具を設け、上記絶縁操作棒の後端側に該把持具を操作する揺動可能な操作レバーを有する操作部を設けた間接活線把持工具であって、
上記操作レバーの上記絶縁操作棒に対する角度を調整する角度調整機構を備える
ことを特徴とする間接活線把持工具にある。
この発明においては、角度調整機構により、操作レバーの絶縁操作棒に対する角度の調整が可能となる。例えば、作業者が把持具で大きいサイズの被把持物を把持する場合、把持状態で当該作業者が最も力を出せる位置に操作レバーの角度を調整できる。これにより、把持状態の安定した維持が可能となり、あるいは、作業者は片手でレバー操作を行うことが可能となり、作業効率の向上を図ることができる。
この発明において、例えば、角度調整機構は、操作部の本体側に設けられ、一の面の円周方向に所定の角間隔で凸歯が形成されている第1の歯合部と、操作レバーの一端に設けられ、一の面の円周方向に上記所定の角間隔で、第1の歯合部に歯合する凸歯が形成されている第2の歯合部と、第1の歯合部と第2の歯合部とが歯合された状態で、操作部の本体側に操作レバーを固定する固定具とを有してなるものとされてもよい。
また、この発明において、例えば、操作レバーは、一端が操作部の本体側に固定された基端片と、一端がこの基端片の他端に接続される握持片とからなり、角度調整機構は、基端片の他端に設けられ、一の面の円周方向に所定の角間隔で凸歯が形成されている第1の歯合部と、握持片の一端に設けられ、一の面の円周方向に上記所定の角間隔で、第1の歯合部に歯合する凸歯が形成されている第2の歯合部と、第1の歯合部と第2の歯合部とが歯合された状態で、基端片に握持片を固定する固定具とを有してなるものとされてもよい。
上述のように角度調整機構が構成されるものにあっては、第1の歯合部に対する第2の歯合部の円周方向の相対位置を変更することで、操作レバーあるいは握持片の絶縁操作棒に対する角度調整を凸歯のピッチを単位として行うことができると共に、調整後の状態を安定して保持できる。
また、この発明において、例えば、固定具は、スプリングを備え、第1の歯合部と第2の歯合部とが歯合した状態を、スプリングによる付勢力で保持するようにされてもよい。この場合、第2の歯合部をスプリングの付勢力に抗して第1の歯合部から引き離して、操作レバーあるいは握持片の絶縁操作棒に対する角度調整を行うことができ、当該角度調整を簡単に行うことができる。
この発明によれば、操作レバーの絶縁操作棒に対する角度を調整できることから、作業効率の向上を図ることができる。
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態について説明する。図1は、実施の形態としての絶縁ヤットコ100の構成例を示している。この絶縁ヤットコ100は、絶縁操作棒110と、把持具120と、操作部130とを備えている。把持具120は、被把持物(対象物)を把持するためのものであり、絶縁操作棒110の先端に設けられている。操作部130は、把持具120を操作するためのものであり、絶縁操作棒110の後端側に設けられている。
絶縁操作棒110は、円筒状(パイプ状)の絶縁性部材により形成されている。絶縁性部材としては、エポキシ樹脂系強化プラスチック、ポリエステル樹脂系強化プラスチック等の、変形し難く、かつ絶縁性が低下しない絶縁性部材が用いられる。この絶縁操作棒110の中間部には、感電事故を防ぐために、把持してよい部分とそれ以外の部分との境界を明確にするための安全限界つば111が嵌合固定されている。把持具120が取り付けられた先端から、当該安全限界つば111までの長さは、600mm(安全限界距離)以上とされている。
また、降雨時対策として、絶縁操作棒110の、先端と安全限界つば111の固定位置との中間には、水切りつば112が嵌合固定されている。安全限界つば111および水切りつば112は、軟質性の合成ゴムにより形成されている。また、この絶縁操作棒110の後端には、足し棒を連結するためのアルミニウム合金で形成された筒状の連結金具119が固定されている。
把持具120は、間接活線作業において、被把持物(対象物)を把持するための部分であり、例えば、アルミニウム合金で形成されている。把持具120は、固定把持片121と、この固定把持片121に対して先端部が接離可能に設けられた回動把持片122とから構成されている。固定把持片121は、絶縁操作棒110の先端に固定具123によって配置固定されている。また、回動把持片122は、その後端側部分が枢着ピン124を介して固定具123に回動(揺動)可能に固定されている。また、回動把持片122の後端部は、絶縁操作棒110とほぼ平行に設けられている連結棒113(リンク機構)の先端部に連結されている。この連結部は、図示しない連結ピンによって回動可能に連結されている。
連結棒113は、絶縁操作棒110と同様に、円筒状(パイプ状)の絶縁性部材により形成されている。この連結棒113の中間部には、水切りつば114が嵌合固定されている。この連結棒113の後端部は接続部材115を通じて操作部130に接続されている。この場合、接続部材115の、連結棒113に接続される側とは反対側の端部は、連結ピン118を介して、操作レバー131が接続される固定部135に一体的に設けられた突出部132に回動可能に連結されている。
操作部130は、操作レバー131を備えている。この操作レバー131は、アルミニウム合金により形成されている。この操作レバー131は、操作部130の本体側、つまり、絶縁操作棒110の後端側に取り付けられた支持具133に支持ピン134を介して回動(揺動)可能に固定されている固定部135に、接続されている。支持具133は、アルミニウム合金により形成されており、絶縁操作棒110が貫通した状態で、当該絶縁操作棒110に取り付けられている。
この実施の形態においては、操作部130の本体側としての固定部135と操作レバー131との接続部分に、操作レバー131の絶縁操作棒110に対する角度を調整する角度調整機構150が備えられている。
この角度調整機構150の詳細について、図2、図3を参照して説明する。図2は角度調整機構150の斜視図であり、図3は角度調整機構150の分解斜視図である。この角度調整機構150は、第1の歯合部151と、第2の歯合部152と、固定具153とを有している。
第1の歯合部151は、固定部135に設けられており、円盤状に形成されている。この第1の歯合部151の一の面には、円周方向に所定の角間隔で、この実施の形態においては45度の間隔で、凸歯151aが形成されている。また、この第1の歯合部151の中心部には、後述するビス153aのネジ部を通すための貫通孔151bが設けられている。また、この第1の歯合部151の他の面側には、後述するスプリング153cの一端側を挿入するための、断面が円形の凹部151c(図1、図2には図示せず)が設けられている。
第2の歯合部152は、操作レバー131の一端に設けられており、上述した固定部135に設けられている第1の歯合部151と同様に、円盤状に形成されている。この第2の歯合部152の一の面(第1の歯合部151の凸歯151aが形成されている面に対向した面)には、第1の歯合部151と同様に、円周方向に所定の角間隔で、この実施の形態においては45度の間隔で、凸歯152aが形成されている。また、第2の歯合部152の中心部には、後述するビス153aのネジ部を通すための貫通孔152bが設けられている。
固定具153は、ビス153aと、スプリング153cと、ビス153aとスプリング153cとの間に配置されるドーナッツ状のスプリング係止板153bと、ワッシャ153dと、蝶ナット153eとからなっている。この固定具153は、スプリング係止板153b、スプリング153c、第1の歯合部151、第2の歯合部152、ワッシャ153dをこの順に配置した状態で、ビス153aのネジ部をスプリング係止板153b側から挿入し、ワッシャ153dから突出したビス153aのネジ部に蝶ナット153eを螺合することで、第1の歯合部151と第2の歯合部152とが歯合された状態で、固定部135に操作レバー131を固定する。
図4(a)は、固定部135に操作レバー131が固定された状態を示している。固定具153は、第1の歯合部151と第2の歯合部152とが歯合された状態を、スプリング153cによる付勢力で保持している。この場合、図4(b)に示すように、第2の歯合部152をスプリング153cの付勢力に抗して、矢印Pで示すように、第1の歯合部151から引き離すことができる。
この状態で、第1の歯合部151に対する第2の歯合部152の円周方向の相対位置を変更でき、操作レバー131の絶縁操作棒110に対する角度調整を、凸歯151a,151bのピッチを単位として行うことが可能となる。なお、第2の歯合部152をスプリング153cの付勢力に抗して第1の歯合部151から引き離すことを止めれば、再び、図4(a)に示すように、スプリング153cの付勢力によって第1の歯合部151と第2の歯合部152とが歯合された状態となり、固定部135に操作レバー131が固定すされる。
図1に示す絶縁ヤットコ100においては、作業者が操作レバー131を握り込むことで、当該操作レバー131が矢印A方向に回動し、連結棒113が矢印B方向に移動し、その結果、把持具120を構成する回動把持片122が矢印C方向に回動し、固定把持片121の先端と回動把持片122の先端とが接近して把持具120は閉じた状態となり、被把持部物(対象物)を把持できる。一方、操作レバー131を矢印Aとは反対の方向に回動させると、連結棒113は矢印Bとは反対の方向に移動し、回動把持片122が矢印C方向とは反対の方向に回動し、把持具120は開いた状態となり、被把持物(対象物)を解放できる。
また、図1に示す絶縁ヤットコ100においては、操作部130の本体側としての固定部135と操作レバー131の接続部分に設けられた角度調整機構150により、操作レバー131の絶縁操作棒110に対する角度を任意に調整できる。図5は、操作レバー131の角度調整の様子を示している。操作レバー131を、矢印aに示すように、実線の位置から一点鎖線の位置に移動させることで、操作レバー131の絶縁操作棒110に対する角度は大きくなる。逆に、操作レバー131を、矢印bに示すように、実線の位置から二点鎖線の位置に移動させることで、操作レバー131の絶縁操作棒110に対する角度は小さくなる。
以上説明したように、図1に示す絶縁ヤットコ100においては、角度調整機構150により、操作レバー131の絶縁操作棒110に対する角度の調整が可能となっている。そのため、例えば、作業者が把持具120で大きいサイズの被把持物を把持する場合、把持状態で作業者が最も力を出せる位置に操作レバー131の角度を調整できる。これにより、把持状態の安定した維持が可能となり、あるいは、作業者は片手でレバー操作を行うことが可能となり、作業効率の向上を図ることができる。
また、図1に示す絶縁ヤットコ100においては、角度調整機構150は、操作部130の本体側としての固定部135に設けられた第1の歯合部151と、操作レバー131に設けられた第2の歯合部152とを有し、第1の歯合部151に対する第2の歯合部152の円周方向の相対位置を変更して操作レバー131の角度調整を行うものであり、操作レバー131の絶縁操作棒110に対する角度調整を凸歯のピッチを単位として行うことができると共に、調整後の状態を安定して保持できる。
また、図1に示す絶縁ヤットコ100においては、第1の歯合部151と第2の歯合部152とが歯合した状態を、スプリング153cによる付勢力で保持するものであり、第2の歯合部152をスプリング153cの付勢力に抗して第1の歯合部151から引き離して、操作レバー131の絶縁操作棒110に対する角度調整を行うことができ、当該角度調整を簡単に行うことができる。
次に、この発明の他の実施の形態について説明する。図6は、第2の実施の形態としての絶縁ヤットコ100Aの構成例を示している。この図6において、図1と対応する部分には、同一符号を付し、その詳細説明は省略する。
図6に示す絶縁ヤットコ100Aにおいては、操作レバー131は、操作部130の本体側としての固定部135に接続される基端片131aと、作業者が握る握持片131bとからなっている。基端片131aと握持片131bとの接続部分に、握持片131bの絶縁操作棒110に対する角度を調整する角度調整機構150Aが備えられている。この角度調整機構150Aは、図1に示す絶縁ヤットコ100の角度調整機構150と同様に構成されている。
すなわち、基端片131aの一端は固定部135に接続され、当該基端片131aの他端に、上述の図1に示す絶縁ヤットコ100における固定部135に設けられていると同様の第1の歯合部151が設けられている。また、握持片131aの一端に、上述の図1に示す絶縁ヤットコ100における操作レバー131に設けられていると同様の第2の歯合部152が設けられている。そして、固定具153により、第1の歯合部151に第2の歯合部152が歯合された状態で、基端片131aに握持片131bが固定されている。
図6に示す絶縁ヤットコ100Aは、このように操作レバー131の構成が異なるだけで、その他の構成は図1に示す絶縁ヤットコ100と同様に構成されている。この絶縁ヤットコ100Aは、図1に示す絶縁ヤットコ100における操作レバー131と同様に、握持片131bの絶縁操作棒110に対する角度を任意に調整できる。
図7は、握持片131bの角度調整の様子を示している。握持片131bを、矢印cに示すように、実線の位置から一点鎖線の位置に移動させることで、握持片131bの絶縁操作棒110に対する角度は大きくなる。逆に、握持片131bを、矢印dに示すように、実線の位置から二点鎖線の位置に移動させることで、握持片131bの絶縁操作棒110に対する角度は小さくなる。
このように、図6に示す絶縁ヤットコ100Aにおいても、角度調整機構150Aにより、操作レバー131を構成する握持片131bの絶縁操作棒110に対する角度の調整が可能となっている。そのため、例えば、作業者が把持具120で大きいサイズの被把持物を把持する場合、把持状態で作業者が最も力を出せる位置に把持片131bの角度を調整できる。これにより、把持状態の安定した維持が可能となり、あるいは、作業者は片手でレバー操作を行うことが可能となり、作業効率の向上を図ることができる。
なお、上述実施の形態においては、この発明を絶縁ヤットコに適用したものであるが、この発明は、絶縁操作棒の先端に把持具を装備し、この把持具を絶縁操作棒の後端側に装備した操作レバーを有する操作部を介して遠隔操作を行うようにしたその他の間接活線把持工具にも同様に適用できることは勿論である。
この発明は、操作レバー(握持片)の絶縁操作棒に対する角度の調整を可能とし、作業効率の向上を図ることができるものであり、絶縁操作棒の先端に装備した把持具を当該絶縁操作棒の後端側に装備した操作レバーを有する操作部を介して遠隔操作を行うようにした絶縁ヤットコ等の間接活線把持工具に適用できる。
100,100A・・・絶縁ヤットコ、110・・・絶縁操作棒、111・・・安全限界つば、112,114・・・水切りつば、113・・・連結棒、115・・・接続部材、118・・・連結ピン、119・・・連結金具、120・・・把持具、121・・・固定把持片、122・・・回動把持片、123・・・固定具、130・・・操作部、131・・・操作レバー、131a・・・基端片、131b・・・握持片、132・・・突出部、133・・・支持具、134・・・支持ピン、135・・・固定部、150,150A・・・角度調整機構、151・・・第1の歯合部、151a・・・凸歯、151b・・・貫通孔、151c・・・凹部、152・・・第2の歯合部、152a・・・凸歯、152b・・・貫通孔、153・・・固定具、153a・・・ビス、153b・・・スプリング係止板、153c・・・スプリング、153d・・・ワッシャ、153e・・・蝶ナット
Claims (4)
- 絶縁操作棒の先端に被把持部物を把持する開閉可能な把持具を設け、上記絶縁操作棒の後端側に該把持具を操作する揺動可能な操作レバーを有する操作部を設けた間接活線把持工具であって、
上記操作レバーの上記絶縁操作棒に対する角度を調整する角度調整機構を備える
ことを特徴とする間接活線把持工具。 - 上記角度調整機構は、
上記操作部の本体側に設けられ、一の面の円周方向に所定の角間隔で凸歯が形成されている第1の歯合部と、
上記操作レバーの一端に設けられ、一の面の円周方向に上記所定の角間隔で、上記第1歯合部に歯合する凸歯が形成されている第2の歯合部と、
上記第1の歯合部と上記第2の歯合部とが歯合された状態で、上記操作部の本体側に上記操作レバーを固定する固定具とを有してなる
ことを特徴とする請求項1に記載の間接活線把持工具。 - 上記操作レバーは、一端が上記操作部の本体側に固定された基端片と、一端が該基端片の他端に接続される握持片とからなり、
上記角度調整機構は、
上記基端片の他端に設けられ、一の面の円周方向に所定の角間隔で凸歯が形成されている第1の歯合部と、
上記握持片の一端に設けられ、一の面の円周方向に上記所定の角間隔で、上記第1の歯合部に歯合する凸歯が形成されている第2の歯合部と、
上記第1の歯合部と上記第2の歯合部とが歯合された状態で、上記基端片に上記握持片を固定する固定具とを有してなる
ことを特徴とする請求項1に記載の間接活把持工具。 - 上記固定具は、
スプリングを備え、
上記第1の歯合部と上記第2の歯合部とが歯合した状態を、上記スプリングによる付勢力で保持する
ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の間接活線把持工具。
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JP (1) | JP2009050053A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102290648A (zh) * | 2011-07-11 | 2011-12-21 | 江苏省电力公司金坛市供电公司 | 配变令克临时通电应急过渡装置 |
CN103728474A (zh) * | 2013-12-31 | 2014-04-16 | 国家电网公司 | 高空接线钳 |
JP2016192874A (ja) * | 2015-03-31 | 2016-11-10 | 中国電力株式会社 | 間接活線把持工具 |
-
2007
- 2007-08-16 JP JP2007212019A patent/JP2009050053A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102290648A (zh) * | 2011-07-11 | 2011-12-21 | 江苏省电力公司金坛市供电公司 | 配变令克临时通电应急过渡装置 |
CN103728474A (zh) * | 2013-12-31 | 2014-04-16 | 国家电网公司 | 高空接线钳 |
JP2016192874A (ja) * | 2015-03-31 | 2016-11-10 | 中国電力株式会社 | 間接活線把持工具 |
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