JP2009049707A - 電子カメラおよび被写体認識プログラム、被写体認識装置、被写体認識方法 - Google Patents

電子カメラおよび被写体認識プログラム、被写体認識装置、被写体認識方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009049707A
JP2009049707A JP2007213909A JP2007213909A JP2009049707A JP 2009049707 A JP2009049707 A JP 2009049707A JP 2007213909 A JP2007213909 A JP 2007213909A JP 2007213909 A JP2007213909 A JP 2007213909A JP 2009049707 A JP2009049707 A JP 2009049707A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image data
subject
recognition
optical filter
subject recognition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2007213909A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiichi Nitta
啓一 新田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP2007213909A priority Critical patent/JP2009049707A/ja
Publication of JP2009049707A publication Critical patent/JP2009049707A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Studio Devices (AREA)

Abstract

【課題】
撮影光学系に光学フィルタを装着して撮影された画像から特定の被写体を認識する場合、光学フィルタの影響によって被写体の認識結果に誤りが生じるという問題があった。
【解決手段】
本発明では、撮影光学系から入射する被写体像を撮像して画像データを生成する撮像手段と、前記撮影光学系に着脱可能な光学フィルタまたは接写リングの種類を特定する情報を入力する情報入力手段と、前記撮像手段によって生成された画像データに対し、前記情報入力手段が入力した光学フィルタまたは接写リングの種類に応じた被写体認識処理を選択して実行する被写体認識手段と、前記被写体認識手段の認識結果と前記撮像手段によって生成された画像データとを関連付けて記憶媒体に記録する記録手段とを設けた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、撮影光学系に着脱可能な光学フィルタや接写リングを介して撮影された画像から被写体を認識する技術に関する。
従来、撮影者が撮影光学系に着脱可能な光学フィルタを装着して画像を撮像する装置が知られている(例えば、下記特許文献1参照)。一方、撮像した画像から被写体を認識する装置が知られている(例えば、下記特許文献2参照)。
特開2006−267749号公報 特開2005−252956号公報
一般に、撮影光学系に着脱可能な光学フィルタは、撮影画像に特殊な効果をもたらすために装着されることが多い。ところが、光学フィルタを装着して撮影された画像から特定の被写体(シーンを含む)を認識する場合、撮影された画像は光学フィルタの影響を受けているため、被写体の認識結果に誤りが生じる可能性があった。同様に、接写リング使用する場合も、撮影される被写体の大きさが変わるため、被写体の認識条件に合わなくなる恐れがあった。
本発明の目的は、撮影光学系に着脱可能な光学フィルタや接写リングを装着して撮影した画像であっても、画像中の被写体を高い精度で認識できる被写体認識装置、被写体認識方法、被写体認識プログラム、および電子カメラを提供することである。
本発明に係る電子カメラは、撮影光学系から入射する被写体像を撮像して画像データを生成する撮像手段と、前記撮影光学系に着脱可能な光学フィルタまたは接写リングの種類を特定する情報を入力する情報入力手段と、前記撮像手段によって生成された画像データに対し、前記情報入力手段が入力した光学フィルタまたは接写リングの種類に応じた被写体認識処理を選択して実行する被写体認識手段と、前記被写体認識手段の認識結果と前記撮像手段によって生成された画像データとを関連付けて記憶媒体に記録する記録手段とを有することを特徴とする。
特に、前記情報入力手段は、ユーザーの操作によって選択された光学フィルタまたは接写リングの種類を入力する入力手段であることを特徴とする。
或いは、前記情報入力手段は、光学フィルタまたは接写リングの種類を検出する検出手段であることを特徴とする。
本発明に係る被写体認識プログラムは、画像データ入力部を有するコンピュータのプログラムであって、前記画像データ入力部から画像データを入力する画像データ入力ステップと、前記画像データ入力ステップで入力した画像データを撮影した時の光学フィルタまたは接写リングの種類を特定する情報を入力する情報入力ステップと、前記画像データ入力ステップにより入力された画像データに対し、前記情報入力ステップで入力した光学フィルタまたは接写リングの種類に応じた被写体認識処理を選択して実行する被写体認識ステップとを有することを特徴とする。
さらに、認識された被写体の領域と被写体の種類とを示す認識結果をコンピュータの表示部に表示する表示ステップを更に設けたことを特徴とする。
さらに、前記被写体認識ステップの認識結果と前記画像データ入力ステップで入力した画像データとを関連付けてコンピュータの記憶部に記録する記録ステップを更に設けたことを特徴とする。
また、前記画像データ入力ステップで入力した画像データに、認識結果が付加されている場合は、認識された被写体の領域と被写体の種類とを示す認識結果をコンピュータの表示部に表示する表示ステップを実行し、前記画像データ入力ステップで入力した画像データに、認識結果が付加されていない場合は、前記画像データを撮影した時の光学フィルタまたは接写リングの種類を特定する情報の入力に関するユーザの操作を受け付ける情報入力ステップと、前記画像データ入力ステップにより入力された画像データに対して前記情報入力ステップで入力された光学フィルタまたは接写リングの種類に応じた被写体認識処理を選択して実行する被写体認識ステップとを実行した後、認識された被写体の領域と被写体の種類とを示す認識結果をコンピュータの表示部に表示する表示ステップを実行することを特徴とする。
本発明に係る被写体認識装置は、前記被写体認識プログラムを実行するコンピュータを有することを特徴とする。
本発明に係る被写体認識方法は、画像データ入力部から画像データを入力する画像データ入力手順と、前記画像データ入力手順で入力した画像データを撮影した時の光学フィルタまたは接写リングの種類を特定する情報を入力する情報入力手順と、前記画像データ入力手順により入力された画像データに対し、前記情報入力手順で入力した光学フィルタまたは接写リングの種類に応じた被写体認識処理を選択して実行する被写体認識手順とを有することを特徴とする。
本発明によれば、撮影光学系に着脱可能な光学フィルタや接写リングを装着して撮影された画像であっても、被写体を高い精度で認識することができる。
以下、図面を参照して本発明に係る被写体認識装置、被写体認識方法、被写体認識プログラム、および電子カメラの各実施形態について詳しく説明する。
(第1の実施形態)
図1は第1の実施形態に係る被写体認識機能を有する電子カメラ100のブロック図である。電子カメラ100は、カメラ本体101と、交換レンズ102と、光学フィルタ103と、接写リング104とで構成される。
カメラ本体101は、制御回路105と、フラッシュメモリ106と、システムバス107と、操作部材108と、撮像素子109と、撮像素子駆動回路110と、信号処理回路111と、データ処理回路112と、表示制御回路113と、モニタ114と、圧縮/伸長回路115と、記録I/F116と、記憶媒体117と、測光回路118と、レンズI/F119および120と、RAM121とで構成される。
ユーザーは、操作部材108にある電源スイッチやレリーズボタンなどの操作インターフェースを介して制御回路105に指示を与える。制御回路105は、予めフラッシュメモリ106に記憶されたプログラムに従って動作し、操作部材108の操作内容に応じて、システムバス107に接続されている電子カメラ100全体の動作を制御する。
図1において、光学フィルタ103,交換レンズ102,接写リング104を介して入射する被写体からの光は、撮像素子109の受光面に結像される。撮像素子109の受光面に結像された光は画像信号として、撮像素子駆動回路110からのタイミング信号に応じて、信号処理回路111に読み出される。尚、撮像素子109は、例えばCCD型撮像素子やCMOS型撮像素子などで構成される。
撮像素子駆動回路110は、システムバス107を介して入力される制御回路105の指令に従って露光タイミングや画像信号の読み出しタイミングを撮像素子109に出力する。尚、露光時間は、測光回路118が測定した被写体の光量に応じて制御回路105が求める。また、制御回路105は、被写界の明るさの情報を測光回路118の出力から求めてもよいし、撮像素子109より出力される画像信号から求めてもよい。
信号処理回路111は、システムバス107を介して入力される制御回路105の指令に従って、撮像素子109から読み出される画像信号を所定のレベルに増幅し、A/D変換してデジタルの画像データに変換する。さらに、ホワイトバランス処理やγ変換などの色変換処理を行って、データ処理回路112に出力する。
データ処理回路112は、システムバス107を介して入力される制御回路105の指令に従って、信号処理回路111から出力される画像データの解像度変換処理を行う。例えば、信号処理回路111は、画像データをモニタ114の表示画面の解像度に応じた解像度に変換して、表示制御回路113に出力する。或いは、信号処理回路111から出力される画像データをそのまま圧縮/伸長回路115に出力する。また、制御回路105の指令に従って電子ズームを利用する場合の拡大や縮小に伴う解像度変換もデータ処理回路112が行う。
表示制御回路113は、システムバス107を介して入力される制御回路105の指令に従って、データ処理回路112によって解像度変換された画像データをモニタ114に表示する。尚、表示制御回路113は、モニタ114に表示されている画像データに重畳して、撮影メニュー、カーソルなど制御回路105から指令されるオーバーレイ描画や文字を表示する処理も行う。
圧縮/伸長回路115は、システムバス107を介して入力される制御回路105の指令に従って、データ処理回路112からスルー出力された画像データをJPEG規格など所定の画像圧縮アルゴリズムで画像圧縮処理して、記録I/F116に出力する。記録I/F116は、システムバス107を介して入力される制御回路105のタイミングに従って、圧縮/伸長回路115が出力する画像圧縮された画像データを記憶媒体117に記録する。逆に、圧縮/伸長回路115は、記憶媒体117に記録されている画像圧縮された画像データを読み出して、伸長処理を施して非圧縮の画像に戻し、データ処理回路112に出力する。データ処理回路112は、上述したように、表示制御回路113を介してモニタ114に画像を表示する。尚、記憶媒体117は、例えば、メモリカード、小型ハードディスク、DVDなどの光ディスクなどで構成される。また、記憶媒体117は、電子カメラ100に内蔵されるものであっても、着脱可能に装着されるものであってもよい。さらに、記憶媒体117は電子カメラ100の外部に設けられ、有線または無線で電気的に接続されるものであってもよい。本実施形態の記憶媒体117は、カメラ本体101から取り外して外部のパソコンなどに接続可能なメモリカードとする。
レンズI/F119は、システムバス107を介して接続される制御回路105と交換レンズ102との間で制御データを入出力するインターフェースである。同様に、レンズI/F120は、システムバス107を介して接続される制御回路105と接写リング104との間で制御データを入出力するインターフェースである。尚、制御データについては後で詳しく説明する。
RAM121は、制御回路105が被写体認識などの画像処理を行う際にバッファとして利用される。また、信号処理回路111,データ処理回路112,圧縮/伸長回路115が画像データを処理する際のバッファとしても利用される。
次に、接写リング104は、レンズI/F151と、レンズI/F152と、ROM153と、レンズ154と、レンズI/F155とで構成される。カメラ本体101のレンズI/F119に接続されるレンズI/F151は、カメラ本体101の制御回路105に入出力される制御データをそのままレンズI/F155に入出力する。カメラ本体101のレンズI/F120に接続されるレンズI/F152はROM153に接続される。カメラ本体101の制御回路105は、システムバス107,レンズI/F120,レンズI/F152を介して、ROM153に記憶されている接写リング104に関する情報(型番,仕様(接写リングの長さや撮影倍率),特性など)を制御データとして読み出す。
次に、交換レンズ102は、CPU156と、ROM157と、システムバス158と、レンズI/F159と、レンズ駆動部160と、レンズ161と、読取装置162とで構成される。CPU156は、予めROM157に記憶されたプログラムに従って動作し、システムバス158を介してレンズ駆動部160や読取装置162など交換レンズ102全体の動作を制御する。また、CPU156は、システムバス158,レンズI/F159および接写リング104を介して、カメラ本体101の制御回路105との間で制御データを入出力する。
ここで、交換レンズ102とカメラ本体101の制御回路105との間で入出力する制御データについて説明する。カメラ本体101の制御回路105が出力する制御データは、例えば、レンズ161のフォーカス制御データ,ズーム制御データ,絞り制御データなどがある。制御回路105からフォーカス制御データを受け取ったCPU156は、その指令に応じてレンズ駆動部160を動作させ、レンズ161のフォーカス位置を合わせる。同様に、制御回路105からズーム制御データを受け取ったCPU156は、その指令に応じてレンズ駆動部160を動作させ、レンズ161のズーム位置を可変する。また、制御回路105から絞り制御データを受け取ったCPU156は、その指令に応じてレンズ161の絞りを可変する。
一方、カメラ本体101の制御回路105が入力する制御データは、例えば、交換レンズ102,光学フィルタ103,接写リング104に関する情報である。交換レンズ102に関する情報(型番,仕様,特性など)は、ROM157が記憶しており、CPU156が読み出してカメラ本体101の制御回路105に出力する。また、光学フィルタ103に関する情報(型番など)は、CPU156が読取装置162で読み取って、カメラ本体101の制御回路105に出力する。さらに、接写リング104に関する情報(型番,仕様,特性など)は、カメラ本体101の制御回路105によってROM153から読み出される。
次に、読取装置162について説明する。読取装置162は、交換レンズ102の先端に取り付けられている光学フィルタ103の型番などの情報が記された刻印163を読み取るセンサである。読取装置162が読み取った情報は、システムバス158を介してCPU156が一旦受け取り、接写リング104を介してカメラ本体101の制御回路105に出力される。尚、読取装置162が読み取った情報は、システムバス158,カメラI/F159,接写リング104を介して、直接、カメラ本体101の制御回路105から読み取れるようにしても構わない。
次に、読取装置162の配置について説明する。図2(a)は、カメラ本体101に交換レンズ102と光学フィルタ103とを装着した時の断面図である。尚、図1と同符号のものは同じものを示す。交換レンズ102の先端の光学フィルタ103側に配置された読取装置162は、光学フィルタ103の交換レンズ側に記された刻印163を読み取る。尚、刻印163は、光学フィルタ103の撮像に影響を及ぼさない領域に記されているものとする。また、読取装置162は、例えば、照射した光の反射をモニタして文字などを読み取るスキャナーと同じ構成で実現できる。さらに、図1の電子カメラ100では、接写リング104に関する情報を接写リング104のROM153に記憶しておくようにしたが、図2(b)に示すように、カメラ本体101に読取装置401を設け、接写リング104の刻印402を読み取るようにしても構わない。
次に、交換レンズ102の読取装置162と光学フィルタ103の刻印163との位置関係について図3を用いて説明する。図3(a)は、交換レンズ102の一部に配置された読取装置162が、光学フィルタ103の一部に記された刻印163を読み取る様子を示した図である。ところが、一般的な光学フィルタ103は交換レンズ102の前面にねじ込む構造になっているため、光学フィルタ103の刻印163が、必ずしも交換レンズ102の読取装置162に対面する位置に来るとは限らない。そこで、例えば、図3(b)に示すように、光学フィルタ103の刻印163が、刻印163のある円周上のどの位置に来ても読み取れるように、交換レンズ102の読取装置162bを円周上に連続して配置する方法を用いることができる。或いは、図3(c)に示すように、交換レンズ102の読取装置162に対面する光学フィルタ103の円周上に複数の同じ刻印163cを記しておくことによって、交換レンズ102の読取装置162はいずれかの刻印163cを読み取ることが可能になる。
次に、本実施形態に係る電子カメラ100の撮影時の処理の流れについて、図4のフローチャートを用いて説明する。尚、図4のフローチャートは、図1の制御回路105により実行されるプログラムを示す図である。
(ステップS201)操作部材108のレリーズボタンが半押しされると処理が開始される。
(ステップS202)操作部材108のレリーズボタンが半押しされたままの状態か否かを判別する。レリーズボタンの半押しが継続されている場合はステップS204に進み、レリーズボタンの半押しが解除された場合はステップS203に進む。
(ステップS203)レリーズボタンの半押しが解除されたので処理を終了する。
(ステップS204)レリーズボタンの半押しが継続されているので、AF(オートフォーカス)処理を行う。尚、AF処理は制御回路105によって行われる。例えば、信号処理回路111が撮像素子109から読み出した画像データを用いて、撮影画面内に予め設定されているフォーカス検出領域でコントラスト方式などのAF処理を行う。さらに、制御回路105は交換レンズ102のCPU156に対して、AF処理によって求められたフォーカス位置にレンズ161のフォーカスレンズを移動するよう指令する。
(ステップS205)操作部材108のレリーズボタンが全押しされたか否かを判別する。レリーズボタンが全押しされた場合はステップS206に進み、レリーズボタンが全押しされていない場合はステップS202に戻る。
(ステップS206)レリーズボタンが全押しされたので、光学フィルタ103および接写リング104の種類を読み取る。制御回路105は、先に図2および図3を用いて説明したように、光学フィルタ103の刻印163を交換レンズ102の読取装置162が読み取ることによって光学フィルタ103の種類を知ることができる。同様に、制御回路105は、図1で説明したように、接写リング104のROM153に記憶されている情報を読み取ることによって接写リング104の種類を知ることができる。
(ステップS207)撮影処理を行う。撮影処理は、撮像素子109が出力する画像信号を信号処理回路111で画像データに変換し、データ処理回路112が出力するスルーの画像データを圧縮/伸長回路115で画像圧縮して、記録I/F116を介して記憶媒体117に圧縮された画像データを記録する処理である。尚、撮像素子109が出力する画像信号は、データ処理回路112で解像度変換されて、表示制御回路113を介してモニタ114にも表示される。
(ステップS208)被写体認識処理を行う。尚、被写体認識処理については、図8のフローチャートで詳しく説明する。
(ステップS209)ステップS208で被写体認識処理された結果を圧縮/伸長回路115で画像圧縮した画像データに関連付けて、記録I/F116を介して記憶媒体117に圧縮された画像データと共に記録する。この時、例えば、Exif規格のメーカーノート領域(メーカー独自の記憶領域)に被写体認識結果を記録する方法を用いる。記録される被写体認識処理の結果には、被写体認識領域の情報と被写体認識結果の情報が含まれる。被写体認識領域の情報と被写体認識結果の情報について、図5を参照して説明する。図5は、画像414の中の被写体認識領域415に被写体認識結果として「空」が認識された状態を示している。この場合、被写体認識領域の情報は、被写体認識領域415の各画素のXY座標値として記録される。また、被写体認識結果の情報として「空」が記録される。さらに、光学フィルタ103の型番や接写リング104の型番なども記録するようにしても構わない。尚、制御回路105は、表示制御回路113を制御して、図5に示す画像をモニタ114に表示させる。よって、モニタ114に被写体認識領域415と認識結果「空」の文字416とが画像414に重畳して表示される。
(ステップS210)一連の撮影処理と被写体認識処理を終了する。
尚、図4のフローチャートにおいて、光学フィルタ103および接写リング104の種類を読み取るステップS206の処理は、ステップS207の撮影処理を行った後で実行するようにしても構わない。
次に、本実施形態に係る電子カメラ100の被写体認識処理について説明する。本実施形態で行う被写体認識処理は、制御回路105のソフトウェア処理によって行われる。制御回路105は、撮像素子109から信号処理回路111及びデータ処理回路112を介して出力された画像データの画像に対して被写体認識処理を実行する。被写体認識の方法は、予め検出対象の被写体に応じた条件テーブルをフラッシュメモリ106に記録しておき、撮影画像がその条件テーブルに合致した場合に検出対象の被写体が撮影画像に写っていると認識する。例えば、「空」を検出するための条件テーブルや「雲」を検出するための条件テーブルなど、複数の条件テーブルをフラッシュメモリ106に予め記録しておく。そして、被写体の種類として「空」を検出する場合は、フラッシュメモリ106に記憶されている「空」認識用の条件テーブルを用いて、撮影画像がその条件テーブルに合致するか否かを判別する。尚、「空」や「雲」など被写体の種類を判別する条件テーブルは、過去の様々なサンプル画像を評価した結果を学習することによって作成される。
ここで、撮影画像がその条件テーブルに合致するか否かの判別は、撮影画像を複数のブロックに分けて、ブロック毎に条件テーブルに合致するか否かを調べる。例えば、図6(a)に示すように、撮像素子109で撮影した画像417の有効画素数が縦20画素,横24画素の場合について説明する。先ず、図6(b)に示すように、画像417を4×4画素の16画素を1ブロックとして、縦5ブロック,横6ブロックの30ブロックに分ける。その後、ブロックB1からブロックB30まで各ブロック毎に、「空」認識用の条件テーブルに合致するか否かを判別する。尚、隣接するブロックが条件テーブルに合致する場合は、図6(b)の斜線で示したブロックB9,B15,B16,B21のように1つの検出領域として統合する。
次に、条件テーブルについて説明する。表1は「空」認識用の条件テーブルの一例である。
Figure 2009049707
表1の条件テーブルは、光学フィルタ103の有/無および種類と、接写リングの有/無との組み合わせによって、「空」の認識条件が異なる。例えば、デフォルトの認識条件を示す行には、光学フィルタ103および接写リング104を装着していない場合の「空」の認識条件が示されている。この場合の「空」の認識条件は、色比率B/Gが0.9以上で色比率R/Gが0.4以下の条件を満たし、且つその色比率を満たす領域の縦方向の大きさが0.5以上の条件を満たす場合に、その撮影画像には「空」が撮影されていると認識する。例えば、図6(b)の斜線で示したブロックB9,B15,B16,B21で、色比率B/Gが0.9以上で色比率R/Gが0.4以下の条件を満たしていた場合、その領域の縦方向の大きさが0.5以上の条件を満たすか否かを判別する。この判別方法は、画像417の縦方向の長さを1.0で正規化して、ブロックB9,B15,B16,B21の縦方向の長さが0.5以上あるか否かで判別する。ここで、1つのブロックの縦方向の長さは0.2なので、ブロックB9,B15,B21を合わせた縦方向の長さは0.6となり、0.5以上の条件を満たすことが分かる。この結果、ブロックB9,B15,B21に統合されたブロックB16を含めた領域が「空」の認識条件に合致するので、画像417のブロックB9,B15,B16,B21の位置に「空」が被写体として含まれていると認識できる。
認識条件1を示す行には、光学フィルタ103は装着されていないが、接写リング104が装着されている場合の「空」の認識条件が示されている。この場合の「空」の認識条件は、色比率はデフォルトの認識条件と同じであるが、領域の縦方向の大きさが0.7以上になっている。同様に、各認識条件において、接写リング104が装着されている場合の領域の縦方向の大きさは0.7以上になっている。これは、接写リング104を装着することによって、撮影倍率が大きくなり、撮影画像の被写体の大きさも大きくなるためである。
認識条件2を示す行には、青光低減用の光学フィルタ103が装着され、接写リング104は装着されていない場合の「空」の認識条件が示されている。青光低減用の光学フィルタ103は、青色の光を減衰させるフィルタなので、撮影画像の青色成分が少なくなる。このため、デフォルトの認識条件の色比率B/Gの閾値を用いると、「空」が認識されない可能性がある。そこで、青光低減用の光学フィルタ103が装着されている場合の「空」の認識条件は、同じ接写リング104がないデフォルトの認識条件において、色比率B/Gの条件だけデフォルトの認識条件よりも小さい色比率0.6以上を満たす認識条件が設定されている。この結果、青光低減用の光学フィルタ103の影響を受けずに、「空」を正確に認識することができる。
同様に、赤光低減用の光学フィルタ103が装着された場合の認識条件4,5において、赤光低減用の光学フィルタ103は、赤色の光を減衰させるフィルタなので、撮影画像の赤色成分が少なくなる。このため、デフォルトの認識条件の色比率R/Gの閾値を用いると、赤味を帯びた画像であっても誤って「空」と認識されてしまう可能性がある。そこで、赤光低減用の光学フィルタ103が装着されている場合の「空」の認識条件は、デフォルトの認識条件に対して色比率R/Gの条件だけデフォルトの認識条件よりも小さい色比率0.1以下を満たす認識条件が設定されている。この結果、赤光低減用の光学フィルタ103の影響を受けずに、「空」を正確に認識することができる。
撮影画像の光の部分に光条効果を出すためのクロス用の光学フィルタ103が装着された場合の認識条件6,7において、色比率B/G,R/Gおよび領域の縦方向の大きさの「空」の認識条件はデフォルトの認識条件と同じであるが、光条領域を除外する条件が付加される。
ここで、光条領域の除外方法について、図7を用いて説明する。図7(a)は、図6(b)で説明したブロックB4を例に挙げて、ブロックB4を構成する16個の画素A1から画素A16を示した図である。今、図7(b)に示すように、画素A9,A10,A11,A12の直線方向412と、画素A2,A7,A12の直線方向413とに光条部分(光の帯)が生じていたとする。この場合、画素A9,A10,A11,A12,A2,A7,A12の画素は高輝度なので、ブロックB4は表1の条件テーブルを満たさない可能性が高い。そこで、ブロックB4が「空」の認識条件に合致しているか否かの判別に際して、光条部分の画素A9,A10,A11,A12,A2,A7,A12を除外した残りの画素A1,A3からA6,A8,A13からA16の10個の画素を用いて、ブロックB4が「空」の認識条件に合致しているか否かの判別を行う。この結果、クロス用の光学フィルタ103が装着されている場合でも、光条領域の影響を受けずに、「空」を正確に認識することができる。尚、光条領域であるか否かの判断は、例えば、直線方向412および直線方向413のように、所定値以上の高輝度の画素が直線上に連続しているか否かによって行うことができる。
表1に戻って、センターフォーカス用の光学フィルタ103が装着された場合の認識条件8,9において、色比率B/G,R/Gおよび領域の縦方向の大きさに関する「空」の認識条件はデフォルトの認識条件と同じであるが、認識対象領域が異なる。センターフォーカス用の光学フィルタ103は撮影画像の周囲のフォーカスを甘くするフィルタで、例えば、図6(b)に示すように、画像417の四角線411の外側部分のフォーカスは甘くなるので、この部分は誤って認識される可能性がある。そこで、画像417が「空」の認識条件に合致しているか否かの判別に際して、画像417の四角線411の外側部分のブロックB1からB7,B12,B13,B18,B19,B24からB30の18個のブロックを除外する。つまり、画像417の四角線411の内側部分のブロックB8からB11,B14からB17,B20からB23の各ブロックを用いて、「空」の認識条件に合致しているか否かの判別を行う。この結果、光学フィルタ103として装着されたセンターフォーカスフィルタの影響を受けずに、「空」を正確に認識することができる。尚、光学フィルタ103として使用される可能性があるフィルタの型番と特性は、予めフラッシュメモリ106に記録してあるので、制御回路105は、読取装置162で光学フィルタ103の刻印163を読み取って得られた型番から、どの領域のフォーカスが甘くなるかを知ることができる。
このように、本実施形態に係る電子カメラ100は、装着されている光学フィルタ103や接写リング104に応じて、被写体認識条件を変えるので、光学フィルタ103や接写リング104の影響を受けることなく、正確に被写体認識を行うことができる。
尚、表1の条件テーブルにおいて、例えば、青光低減用の光学フィルタを用いた場合の色比率B/Gの閾値を変更するようにしたが、色比率B/Gの条件を除外するようにしても構わない。また、本実施形態では、青光低減用フィルタ,赤光低減用フィルタ,クロスフィルタ,センターフォーカスフィルタの4種類の光学フィルタ103を利用する場合を想定したが、減衰量の異なる複数の青光低減用フィルタを利用するなど、上記に限らず別の種類の色温度変換フィルタを用いても構わない。この場合は、被写体認識時に使用する光学フィルタの影響を受けないように、上記と同様に色に関する判断基準を除外もしくはその重み付けを低減して被写体認識条件を設定した条件テーブルを作成して、フラッシュメモリ106に予め記録しておく。
次に、図8を用いて被写体認識方法について説明する。図8は、表1で説明した「空」認識用の条件テーブルを用いて、被写体認識する処理のフローチャートである。尚、図8のフローチャートは、図1の制御回路105により実行されるプログラムを示す。また、本フローチャートは、図4のフローチャートのステップS208の処理に対応する。
(ステップS301)制御回路105は、被写体認識処理を開始する。
(ステップS302)制御回路105は、電子カメラ100の交換レンズ102に光学フィルタ103が装着されているか否かを判別する。判別方法は、先に説明したように、交換レンズ102の読取装置162が光学フィルタ103の刻印163を読み取ることにより検出することができる。ここでは、刻印163が認識されない場合は、光学フィルタ103が装着されていないと判断する。光学フィルタ103が装着されている場合はステップS306に進み、装着されていない場合はステップS303に進む。
(ステップS303)制御回路105は、電子カメラ100のカメラ本体101に接写リング104が装着されているか否かを判別する。判別方法は、先に説明したように、接写リング104のROM153に記憶されている情報を読み取ることにより検出する。接写リング104が装着されている場合はステップS305に進み、装着されていない場合はステップS304に進む。
(ステップS304)光学フィルタ103も接写リング104も装着していない場合は、表1のデフォルト条件による被写体認識を行う。尚、被写体認識は、先に説明したように、ブロック毎に行う。
(ステップS305)光学フィルタ103は装着されていないが、接写リング104が装着されている場合は、表1の認識条件1による被写体認識を行う。
(ステップS306)制御回路105は、電子カメラ100の交換レンズ102に青光低減用の光学フィルタ103が装着されているか否かを判別する。判別方法は、ステップS302と同様である。青光低減用の光学フィルタ103が装着されている場合はステップS307に進み、装着されていない場合はステップS310に進む。
(ステップS307)制御回路105は、電子カメラ100のカメラ本体101に接写リング104が装着されているか否かを判別する。判別方法は、ステップS303と同様である。接写リング104が装着されている場合はステップS309に進み、装着されていない場合はステップS308に進む。
(ステップS308)青光低減用の光学フィルタ103は装着されているが、接写リング104が装着されていない場合は、表1の認識条件2による被写体認識を行う。
(ステップS309)青光低減用の光学フィルタ103も接写リング104も装着されている場合は、表1の認識条件3による被写体認識を行う。
(ステップS310)制御回路105は、電子カメラ100の交換レンズ102に赤光低減用の光学フィルタ103が装着されているか否かを判別する。判別方法は、ステップS302と同様である。赤光低減用の光学フィルタ103が装着されている場合はステップS311に進み、装着されていない場合はステップS314に進む。
(ステップS311)制御回路105は、電子カメラ100のカメラ本体101に接写リング104が装着されているか否かを判別する。判別方法は、ステップS303と同様である。接写リング104が装着されている場合はステップS313に進み、装着されていない場合はステップS312に進む。
(ステップS312)赤光低減用の光学フィルタ103は装着されているが、接写リング104が装着されていない場合は、表1の認識条件4による被写体認識を行う。
(ステップS313)赤光低減用の光学フィルタ103も接写リング104も装着されている場合は、表1の認識条件5による被写体認識を行う。
(ステップS314)制御回路105は、電子カメラ100の交換レンズ102にクロス用の光学フィルタ103が装着されているか否かを判別する。判別方法は、ステップS302と同様である。クロス用の光学フィルタ103が装着されている場合はステップS315に進み、装着されていない場合はステップS318に進む。
(ステップS315)制御回路105は、電子カメラ100のカメラ本体101に接写リング104が装着されているか否かを判別する。判別方法は、ステップS303と同様である。接写リング104が装着されている場合はステップS317に進み、装着されていない場合はステップS316に進む。
(ステップS316)クロス用の光学フィルタ103は装着されているが、接写リング104が装着されていない場合は、表1の認識条件6による被写体認識を行う。
(ステップS317)クロス用の光学フィルタ103も接写リング104も装着されている場合は、表1の認識条件7による被写体認識を行う。
(ステップS318)制御回路105は、電子カメラ100の交換レンズ102にセンタフォーカス用の光学フィルタ103が装着されているか否かを判別する。判別方法は、ステップS302と同様である。センタフォーカス用の光学フィルタ103が装着されている場合はステップS319に進み、装着されていない場合はステップS322に進む。
(ステップS319)制御回路105は、電子カメラ100のカメラ本体101に接写リング104が装着されているか否かを判別する。判別方法は、ステップS303と同様である。接写リング104が装着されている場合はステップS321に進み、装着されていない場合はステップS320に進む。
(ステップS320)センタフォーカス用の光学フィルタ103は装着されているが、接写リング104が装着されていない場合は、表1の認識条件8による被写体認識を行う。
(ステップS321)センタフォーカス用の光学フィルタ103も接写リング104も装着されている場合は、表1の認識条件9による被写体認識を行う。
(ステップS322)制御回路105は、被写体認識処理が終了する。
このように、本実施形態に係る電子カメラ100は、装着されている光学フィルタ103や接写リング104に応じて、被写体認識条件を変えるので、光学フィルタ103や接写リング104の影響を受けることなく、正確に被写体認識を行うことができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係る被写体認識装置および被写体認識プログラムについて説明する。本実施形態では、第1の実施形態に係る電子カメラ100や他の電子カメラの撮影により得られた画像データを用いて被写体認識する。例えば、第1の実施形態に係る電子カメラ100の撮影により得られた画像データは、メモリカードなどで構成される記憶媒体117に記録されている。或いは、他の電子カメラの撮影により得られた画像データもメモリカードなどに記録されている。
ここでは、被写体認識装置としてパソコンを想定し、メモリカードに記憶されている画像データを読み取って、第1の実施形態で説明したような被写体認識処理を行う場合について説明する。尚、被写体認識方法については、第1の実施形態に係る電子カメラ100と同じなので、重複する説明は省略する。
パソコンの電源が投入され、パソコンのメモリカードI/Fには画像データが記憶されたメモリカードが挿入されている状態から説明する。パソコンのCPUは、メモリカードが挿入されたことを自動的に認識して、メモリカードに記憶されている画像データに予め対応付けられた被写体認識用のアプリケーションソフトウエアが立ち上がる。パソコンのCPUは、メモリカードI/Fを制御し、メモリカードに記憶されている画像データを入力する。パソコンの画面900には、図9(a)に示すように、被写体認識用のアプリケーションソフトウエアによって読み出されたメモリカードに記憶されている1枚の画像901が表示される。この状態で、ユーザーが被写体認識実行ボタン902をクリックすると、図10に示したフローチャートに従って、被写体認識処理が実行される。尚、図10のフローチャートは、パソコンのCPUが実行する。
(ステップS501)被写体認識実行ボタン902がクリックされ、画面に表示されている画像901に対して被写体認識処理が開始される。
(ステップS502)パソコンの画面に表示されている画像に対応するメモリカードの画像データに被写体認識結果が付加されているか否かを判別する。画像データに被写体認識結果が既に付加されている場合は被写体認識処理済みであると判断してステップS507に進み、画像データに被写体認識結果が付加されていない場合はステップS503に進む。例えば、第1の実施形態に係る電子カメラ100の撮影により得られた画像データには、被写体認識結果が付加されているが、被写体認識機能を持たない電子カメラの撮影により得られた画像データには、被写体認識結果は付加されていない。
(ステップS503)被写体認識結果が付加されていない画像データの場合は、図9(b)に示すように、フィルタ種類の選択画面903が表示される。ここでは、表示されている画像が撮影された時に、どのような種類の光学フィルタが装着されていたかをユーザーが選択する。例えば、青色光低減フィルタであった場合は、青色光低減フィルタのラジオボタン904を選択する。尚、選択画面903に表示されるフィルタ種類は、予めパソコンのプログラムやハードディスクなどに記憶されている。或いは、任意のフィルタ特性をフィルタ種類の選択画面903で設定できるようにしても構わない。
(ステップS504)フィルタ種類の選択終了ボタン905がクリックされたか否かを判別する。選択画面上の選択終了ボタン905がクリックされた場合はステップS506に進み、選択終了ボタン905がクリックされていない場合はステップS505に進む。
(ステップS505)キャンセルボタン906がクリックされたか否かを判別する。キャンセルボタン906がクリックされた場合はステップS508に進み、キャンセルボタン906がクリックされていない場合はステップS504に戻ってフィルタ種類の選択を継続する。
(ステップS506)被写体認識処理を行う。尚、被写体認識処理は、第1の実施形態の図8のフローチャートで説明した処理と基本的には同じで、本実施形態ではパソコンのCPUによって実行される。尚、図8のフローチャートと処理が異なる点は、第1の実施形態のように実際の電子カメラ100に光学フィルタ103や接写リング104が装着されているか否かを判別するのではなく、ステップS503のフィルタ種類の選択画面903で選択した内容に応じて処理されることである。
(ステップS510)ステップS506で被写体認識処理された結果を、入力した画像データのメーカノート領域に記録する。この記録処理については図4のステップS209と同様の処理なので詳細な説明は省略する。
(ステップS507)表示されている画像に重畳して、認識された領域と、認識された被写体の種類をパソコンの画面に表示する。尚、この時のパソコンの画面の様子は、第1の実施形態で説明した図5と同じである。
(ステップS508)被写体認識処理を終了する。
このように、本実施形態に係る被写体認識装置およびプログラムは、既に撮影された画像データを用いて被写体認識を行うことができる。特に、画像データに被写体認識結果が付加されている場合は、その認識結果を画面に表示し、画像データに被写体認識結果が付加されていない場合は、撮影時の光学フィルタを選択することによって、被写体認識条件を変えて被写体認識処理を行うので、光学フィルタの影響を受けることなく、正確に被写体認識を行うことができる。尚、ステップS503では、光学フィルタのみ選択するようにしたが、接写リングの有無を選択できるようにしても構わない。
以下、各実施形態の変形例について説明する。
(1)第2の実施形態では、メモリカードに記憶されている画像データをパソコンが入力して図10に示す処理を実行することとした。その代わりに、図1に示す電子カメラ100の制御回路が、図10に示す処理を実行することにしてもよい。即ち、制御回路105が、記録I/Fを制御して記憶媒体117から画像データを入力する。そして制御回路105が入力した画像データに対して図10に示す処理を実行することにしてもよい。
(2)第1の実施形態では、光学フィルタの種類を読取装置162の読み取り結果に基づいて制御回路105が判定することとした。また、接写リングの種類を、ROM153に記憶されている情報に基づいて制御回路105が判定することとした。その代わりに、第2の実施形態の図10のステップS303において説明したのと同様に、ユーザが電子カメラ100の操作部材108を操作することにより、光学フィルタの種類と接写リングの種類を選択して入力できるようにしてもよい。この場合、制御回路105は、操作部材108からの入力に基づいて光学フィルタの種類と接写リングの種類を判定する。
(3)第1の実施形態で読み取られ、撮影画像データに関連付けて記憶された光学フィルタ、接写リングの種類に基づいて、第2の実施形態の処理を実行するようにしてもよい。この場合は、ステップS503〜S506,S510の各処理は自動で行われる。
(4)第1の実施形態のステップS208の被写体認識処理は、ステップS207の撮影処理の手前で行われるスルー画撮影で行われるものであってもよい。この場合は、ステップS206はスルー画撮影の手前に行われる。また、認識結果はステップS209と同様に最終的に撮影して得られた画像ファイルに関連付けされて保存される。
以上、各実施形態で説明してきたように、撮影光学系に着脱可能な光学フィルタや接写リングを装着して撮影した画像であっても、画像中の被写体を高い精度で認識することが可能な電子カメラおよび被写体認識プログラム、被写体認識装置、被写体認識方法を実現することができる。
第1の実施形態に係る電子カメラ100のブロック図である。 電子カメラ100の断面図である。 読取装置162と刻印163の位置関係を示した説明図である。 電子カメラ100の全体処理を示すフローチャートである。 被写体認識結果を示す説明図である。 撮影画像の認識領域を示す説明図である。 光条領域の除外方法を示す説明図である。 被写体認識処理を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る被写体認識装置および被写体認識プログラムの処理画面を示す説明図である。 第2の実施形態に係る被写体認識装置および被写体認識プログラムのフローチャートである。
符号の説明
100・・・電子カメラ 101・・・カメラ本体
102・・・交換レンズ 103・・・光学フィルタ
104・・・接写リング 105・・・制御回路
106・・・フラッシュメモリ 107,158・・・システムバス
108・・・操作部材 109・・・撮像素子
110・・・撮像素子駆動回路 111・・・信号処理回路
112・・・データ処理回路 113・・・表示制御回路
114・・・モニタ 115・・・圧縮/伸長回路
116・・・記録I/F 117・・・記憶媒体
118・・・測光回路
119,120,151,152,155,159・・・レンズI/F
153,157・・・ROM 154,161・・・レンズ
156・・・CPU 160・・・レンズ駆動部
162・・・読取装置 163・・・刻印

Claims (9)

  1. 撮影光学系から入射する被写体像を撮像して画像データを生成する撮像手段と、
    前記撮影光学系に着脱可能な光学フィルタまたは接写リングの種類を特定する情報を入力する情報入力手段と、
    前記撮像手段によって生成された画像データに対し、前記情報入力手段が入力した光学フィルタまたは接写リングの種類に応じた被写体認識処理を選択して実行する被写体認識手段と、
    前記被写体認識手段の認識結果と前記撮像手段によって生成された画像データとを関連付けて記憶媒体に記録する記録手段と
    を有することを特徴とする電子カメラ。
  2. 請求項1に記載の電子カメラにおいて、
    前記情報入力手段は、ユーザーの操作によって選択された光学フィルタまたは接写リングの種類を入力する入力手段である
    ことを特徴とする電子カメラ。
  3. 請求項1に記載の電子カメラにおいて、
    前記情報入力手段は、光学フィルタまたは接写リングの種類を検出する検出手段である
    ことを特徴とする電子カメラ。
  4. 画像データ入力部を有するコンピュータのプログラムであって、
    前記画像データ入力部から画像データを入力する画像データ入力ステップと、
    前記画像データ入力ステップで入力した画像データを撮影した時の光学フィルタまたは接写リングの種類を特定する情報を入力する情報入力ステップと、
    前記画像データ入力ステップにより入力された画像データに対し、前記情報入力ステップで入力した光学フィルタまたは接写リングの種類に応じた被写体認識処理を選択して実行する被写体認識ステップと
    を有することを特徴とする被写体認識プログラム。
  5. 請求項4に記載の被写体認識プログラムを実行するコンピュータのプログラムであって、
    認識された被写体の領域と被写体の種類とを示す認識結果をコンピュータの表示部に表示する表示ステップを更に設けた
    ことを特徴とする被写体認識プログラム。
  6. 請求項4または5に記載の被写体認識プログラムを実行するコンピュータのプログラムであって、
    前記被写体認識ステップの認識結果と前記画像データ入力ステップで入力した画像データとを関連付けてコンピュータの記憶部に記録する記録ステップを更に設けた
    ことを特徴とする被写体認識プログラム。
  7. 請求項4に記載の被写体認識プログラムを実行するコンピュータのプログラムであって、
    前記画像データ入力ステップで入力した画像データに、認識結果が付加されている場合は、認識された被写体の領域と被写体の種類とを示す認識結果をコンピュータの表示部に表示する表示ステップを実行し、
    前記画像データ入力ステップで入力した画像データに、認識結果が付加されていない場合は、前記画像データを撮影した時の光学フィルタまたは接写リングの種類を特定する情報の入力に関するユーザの操作を受け付ける情報入力ステップと、前記画像データ入力ステップにより入力された画像データに対して前記情報入力ステップで入力された光学フィルタまたは接写リングの種類に応じた被写体認識処理を選択して実行する被写体認識ステップとを実行した後、認識された被写体の領域と被写体の種類とを示す認識結果をコンピュータの表示部に表示する表示ステップを実行する
    ことを特徴とする被写体認識プログラム。
  8. 請求項4から7のいずれか一項に記載の被写体認識プログラムを実行するコンピュータを有する被写体認識装置。
  9. 画像データ入力部から画像データを入力する画像データ入力手順と、
    前記画像データ入力手順で入力した画像データを撮影した時の光学フィルタまたは接写リングの種類を特定する情報を入力する情報入力手順と、
    前記画像データ入力手順により入力された画像データに対し、前記情報入力手順で入力した光学フィルタまたは接写リングの種類に応じた被写体認識処理を選択して実行する被写体認識手順と
    を有することを特徴とする被写体認識方法。
JP2007213909A 2007-08-20 2007-08-20 電子カメラおよび被写体認識プログラム、被写体認識装置、被写体認識方法 Withdrawn JP2009049707A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007213909A JP2009049707A (ja) 2007-08-20 2007-08-20 電子カメラおよび被写体認識プログラム、被写体認識装置、被写体認識方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007213909A JP2009049707A (ja) 2007-08-20 2007-08-20 電子カメラおよび被写体認識プログラム、被写体認識装置、被写体認識方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009049707A true JP2009049707A (ja) 2009-03-05

Family

ID=40501486

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007213909A Withdrawn JP2009049707A (ja) 2007-08-20 2007-08-20 電子カメラおよび被写体認識プログラム、被写体認識装置、被写体認識方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009049707A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010256287A (ja) * 2009-04-28 2010-11-11 Nikon Vision Co Ltd 測距装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010256287A (ja) * 2009-04-28 2010-11-11 Nikon Vision Co Ltd 測距装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5206494B2 (ja) 撮像装置、画像表示装置と、撮像方法及び画像表示方法並びに合焦領域枠の位置補正方法
JP4902562B2 (ja) 撮像装置、画像処理装置、制御方法およびプログラム
CN101848338B (zh) 具有变焦功能的摄影装置
US8576327B2 (en) Focus bracket photographing imaging apparatus, reproduction display apparatus, image recording method, and reproduction displaying method
JP2004343519A (ja) 撮像装置および画像処理装置
JP2007053537A (ja) 撮像装置
WO2010073619A1 (ja) 撮像装置
JP2008091999A (ja) カメラ
US8571404B2 (en) Digital photographing apparatus, method of controlling the same, and a computer-readable medium storing program to execute the method
JP2006238311A (ja) 撮影装置及びプログラム
JP2008054031A (ja) デジタルカメラ及び表示制御方法
JP2009290816A (ja) カメラ
JP5392336B2 (ja) 撮像装置、撮像方法および撮像プログラム
JP2008187230A (ja) カメラ、画像処理プログラム、および画像処理方法
JP2009049707A (ja) 電子カメラおよび被写体認識プログラム、被写体認識装置、被写体認識方法
JP4714516B2 (ja) 撮像装置
JP2010078631A (ja) 撮像装置及びプログラム
JP4453540B2 (ja) 撮影装置及びプログラム
JP4727526B2 (ja) 撮像装置
JP2006208487A (ja) 撮像装置及び撮像装置の合焦制御方法
JP5448799B2 (ja) 表示制御装置及び表示制御方法
JP6904560B2 (ja) 信号処理装置
KR101564414B1 (ko) 디지털 영상 처리기에서 영상 디스플레이 장치 및 방법
JP2010171841A (ja) 撮像装置
JP4934983B2 (ja) カメラ装置、撮影方法並びに撮影プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20101102