JP2009047508A - コヒーレントotdr - Google Patents

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Abstract

【課題】ダミー光のオンとオフを切り替えることができるコヒーレントOTDRを提供する。
【解決手段】パルス化および周波数変調されたプローブ光PMを発生するプローブ光発生器11と、プローブ光PMの波長と異なる波長のダミー光DMを発生するダミー光発生器12と、プローブ光PMとダミー光DMとを重畳する光結合器13と、光結合器13によって重畳されたプローブ光PMとダミー光DMとの重畳光Mを増幅して光海底ケーブルシステム100の光ファイバに送出する光ファイバ増幅器14と、光ファイバ増幅器14の後段に設置され、その透過帯域がプローブ光PMの波長を含む光フィルタ15と、光ファイバ増幅器14で増幅された重畳光Mのダミー光DMの成分の遮断あるいは透過を選択する選択信号Sとしてダミー光DMの波長を制御する制御信号を発生する指示部16とを含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、コヒーレントOTDRに係り、特に、プローブ光にプローブ光の波長と異なる波長のダミー光とを重畳して光ファイバに送出し、光ファイバからのプローブ光の戻り光を光ヘテロダイン検波して光ファイバの伝送損失等の特性を算出するコヒーレントOTDRに関する。
OTDR(Optical Time Domain Reflectometer)は、光ファイバに光パルス信号を送出し、光ファイバからの戻り光(反射光や後方散乱光)を受信して解析することにより、光ファイバの伝送損失等の特性を表示する装置である。
光海底ケーブルの敷設・保守用の測定器としては、コヒーレントOTDRが用いられる。光海底ケーブルシステムおよびコヒーレントOTDRの内部には増幅手段としてエルビウム添加ファイバ増幅器(EDFA:Erbium Doped Fiber Amplifier)などの光ファイバ増幅器が用いられている。
しかしながら、パルス幅Wとパルス周期Tとの比であるデューティ比d(=W/T)が比較的小さく、パルス周期Tが長い光パルス信号がEDFAに入射される場合には、図11に示すように、光パルスの先端部分が急激に増幅される光サージ現象の発生が顕著となる。
これは、EDFAのエルビウム添加ファイバ中に光パルスが入射されない時間(T−W)(以下、無パルス時間と記す)が長いほど、高いエネルギー準位に励起されるエルビウムイオンの数が増加し、一旦光パルスの先端部分がエルビウム添加ファイバ中に入射されると励起された多数のエルビウムイオンの急激なレーザ遷移が生じるためである。このような光サージ現象が発生するとEDFAおよび後続の光学機器に対してダメージを与える可能性がある。
この光サージ現象の発生を低減するため、コヒーレントOTDRとして、波長λ1の連続光をパルス化して周波数変調した波長λ1+Δλのプローブ光に、波長λ2(≠λ1+Δλ)のダミー光を重畳することにより、光パワーレベルが時間的にほぼ一定の連続光と見なせる重畳光を光海底ケーブルシステムに送出することが可能なものが既に提案されている(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。このようなコヒーレントOTDRにおいては、波長λ1+Δλのプローブ光の光ファイバからの戻り光および波長λ1の連続光から生成される光ビート信号に対してコヒーレント検波技術を用いることにより、光ファイバの伝送損失等の特性が算出される。
特許第3327416号明細書([0010]、図2) 特許第3596972号明細書([0020]、図4)
しかしながら、上記提案に係るコヒーレントOTDRを用いて、例えば、チャネル数が従来よりも多い128以上の波長分割多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)通信と並行して伝送特性の測定を行う際には、プローブ光の光パワーレベルが通信光の光パワーレベルの合計に比べて小さいため、光海底ケーブルシステムのEDFAにおける光サージ現象の発生がある程度抑制されてダミー光の重畳が必ずしも必要ではなくなる。むしろ、EDFAのトータルゲインは一定であるため、ダミー光を重畳することによって、通信光に対するEDFAのゲインが低下してしまうという弊害がある。
したがって、ユーザが、例えば、評価対象の光ファイバに通信光が流れていないときあるいは通信光のトータルの光パワーレベルが小さいときにはダミー光を重畳する上記提案に係るコヒーレントOTDRを、通信光の光パワーレベルの合計がプローブ光に比べて十分大きいときにはダミー光を重畳しないコヒーレントOTDRをそれぞれ用意しなければならないという課題があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、ユーザが複数台のコヒーレントOTDRを用意することなく、ダミー光のオンとオフを切り替えることができるコヒーレントOTDRを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のコヒーレントOTDRは、プローブ光を発生するプローブ光発生器と、前記プローブ光の波長と異なる波長のダミー光を発生するダミー光発生器と、前記プローブ光と前記ダミー光とを重畳する光結合器と、前記光結合器によって重畳された前記プローブ光と前記ダミー光との重畳光を増幅して光ファイバに送出する光ファイバ増幅器とを備え、前記光ファイバからの前記プローブ光の戻り光を光ヘテロダイン検波して前記光ファイバの特性を算出するコヒーレントOTDRにおいて、前記光ファイバ増幅器で増幅された前記重畳光の前記ダミー光の成分の遮断あるいは透過を選択する選択信号に従って、前記光ファイバ増幅器で増幅された前記重畳光のうち前記ダミー光の成分を遮断あるいは透過した後に前記重畳光を前記光ファイバに送出することを特徴とする構成を有している。
この構成により、本発明のコヒーレントOTDRは、光ファイバ増幅器でプローブ光とダミー光との重畳光を増幅した後にダミー光の成分を遮断あるいは透過することにより、ダミー光のオンとオフを切り替えることができる。
また、本発明のコヒーレントOTDRは、前記光ファイバ増幅器の後段に設置され、その透過帯域が前記プローブ光の波長を含む光フィルタと、前記選択信号として前記ダミー光の波長を制御する制御信号を発生する指示部とを備え、前記ダミー光発生器が、前記選択信号に従って前記ダミー光の波長を前記光フィルタの透過帯域外の波長あるいは透過帯域内の波長に切り替える波長可変光源を有することを特徴とする構成を有している。
この構成により、本発明のコヒーレントOTDRは、選択信号に従ってダミー光の波長を光フィルタの透過帯域外あるいは透過帯域内に切り替えることにより、ダミー光のオンとオフを切り替えることができる。
また、本発明のコヒーレントOTDRは、前記光ファイバ増幅器の後段に設置され、その透過帯域が前記プローブ光の波長を含む波長可変光フィルタと、前記選択信号として、前記波長可変光フィルタの前記透過帯域を制御する制御信号を発生する指示部とを備え、前記波長可変光フィルタが、前記選択信号に従って前記透過帯域を前記重畳光の前記ダミー光の成分を遮断あるいは透過する帯域に切り替えることを特徴とする構成を有している。
この構成により、本発明のコヒーレントOTDRは、選択信号に従って波長可変光フィルタの透過帯域を重畳光のダミー光の成分を遮断あるいは透過する帯域に切り替えることにより、ダミー光のオンとオフを切り替えることができる。
また、本発明のコヒーレントOTDRは、前記光ファイバ増幅器の後段に設置される波長可変光フィルタと、前記選択信号として、前記波長可変光フィルタの前記透過帯域を制御する制御信号、および、前記プローブ光の波長を制御する制御信号を発生する指示部とを備え、前記波長可変光フィルタが、前記選択信号に従って前記透過帯域を前記重畳光の前記ダミー光の成分を遮断あるいは透過する帯域に切り替えるとともに、前記プローブ光発生器が、前記選択信号に従って前記プローブ光の波長を前記波長可変光フィルタの透過帯域内に切り替える波長可変光源を有することを特徴とする構成を有している。
この構成により、本発明のコヒーレントOTDRは、選択信号に従って波長可変光フィルタの透過帯域を重畳光のダミー光の成分を遮断あるいは透過する帯域に切り替えるとともに、プローブ光の波長を波長可変光フィルタの透過帯域内に切り替えることにより、ダミー光のオンとオフを切り替えることができる。
本発明は、光ファイバ増幅器でプローブ光とダミー光との重畳光を増幅した後に、選択的に光フィルタでダミー光の成分を遮断することにより、装置内部の光ファイバ増幅器で光サージ現象を発生させることなく、ダミー光のオンとオフを切り替えることができるコヒーレントOTDRを提供することができる。
以下、本発明に係るコヒーレントOTDRの実施形態について、図面を用いて説明する。なお、本発明に係るコヒーレントOTDRは、例えば、WDM方式の光海底ケーブルシステム100を測定対象とするものである。光海底ケーブルシステム100は、WDM送信器Tx、WDM受信器Rx、それぞれ光中継器と光ファイバとが多段に縦続接続されている上り回線と下り回線、及びそれらの回線間に設けられたループバックパスで構成されており、それぞれの回線上を異なる複数の波長を持つ通信光がWDM送信器Txから出力されてWDM受信器Rxに向かって伝送されるものである。
(第1の実施形態)
本発明に係るコヒーレントOTDRの第1の実施形態を図1に示す。
即ち、図1に示すように、第1の実施形態のコヒーレントOTDR1は、パルス化および周波数変調されたプローブ光PMを発生するプローブ光発生器11と、プローブ光PMの波長と異なる波長のダミー光DMを発生するダミー光発生器12と、プローブ光PMとダミー光DMとを重畳する光結合器13と、光結合器13によって重畳されたプローブ光PMとダミー光DMとの重畳光Mを増幅して光海底ケーブルシステム100の光ファイバに送出する光ファイバ増幅器14とを含む。
さらに、コヒーレントOTDR1は、光ファイバ増幅器14の後段に設置され、その透過帯域がプローブ光PMの波長を含む光フィルタ15と、光ファイバ増幅器14で増幅された重畳光Mのダミー光DMの成分の遮断あるいは透過を選択する選択信号Sとしてダミー光DMの波長を制御する制御信号を発生する指示部16と、光海底ケーブルシステム100の光ファイバからの戻り光M’のうちプローブ光の戻り光PM’の成分を光ヘテロダイン検波して光ファイバの伝送損失等の特性を算出する処理部17とを含む。
ダミー光をオフにする際に、例えば、単純にダミー光発生器12の出力をオフにすると、光ファイバ増幅器14で光サージ現象が発生し装置を壊す恐れがあるため、コヒーレントOTDR1では、上述のように光ファイバ増幅器14でプローブ光PMとダミー光DMとの重畳光Mを増幅した後に、光フィルタ15でダミー光DMの透過(オン)と遮断(オフ)を切り替える構成となっている。
そして、図2(a)に示すように、プローブ光発生器11は、波長λ1の連続光Pを発生する光源111と、光源111から出射された連続光Pを分波する光分波器112と、予め定められた減衰率で連続光Pの光パワーレベルを減衰し、プローブ光PMのピークレベルとダミー光DMのピークレベルを等しくする減衰器113と、減衰器113から出射された連続光Pをパルス化するとともに光周波数変調して波長λ1+Δλのプローブ光PMを生成する音響光学変調器(以下、AOM(Acousto-Optic Modulator)と記す)114とを含む。図3(a)に示すように、プローブ光PMの典型的なパルス周期Tは100ミリ秒(ms)程度、パルス幅Wは10μs程度である。
また、図2(b)に示すように、ダミー光発生器12は、波長λ2(≠λ1+Δλ)あるいは波長λ2+Δλ2(≠λ1+Δλ)の連続光Dを発生する波長可変光源121と、予め定められた減衰率で連続光Dの光パワーレベルを減衰し、プローブ光PMのピークレベルとダミー光DMのピークレベルを等しくする減衰器122と、減衰器122から出射された連続光Dをパルス化してダミー光DMを生成するパルス変調器123とを含む。
ここで、ダミー光DMは、例えばプローブ光PMのパルス発生タイミングを除いて常に光の出力がある光パルス信号(図3(b))である。なお、ダミー光DMは、プローブ光PMのパルス発生タイミングを除いた周期的な光パルス信号(図3(c))あるいはランダムな光パルス信号(図3(d))であってもよいが、これらの場合には光サージ現象の発生が十分に抑制される程度に重畳光Mの無パルス時間が短いことが必要である。
ここで、プローブ光発生器11の光源111およびダミー光発生器12の波長可変光源121は、それぞれ例えば分布帰還型半導体レーザからなる。光源111が発生する連続光Pの波長λ1の典型的な値は、1260ナノメートル(nm)〜1360nm(Oバンド)、1530nm〜1565nm(Cバンド)、1565nm〜1625nm(Lバンド)であり、通信光の波長と重ならない値とする。なお、本実施形態では、例えばチャネル数が128以上のWDM通信を行う場合を想定しており、通信光の波長間隔は0.8nm程度である。
一方、波長可変光源121が発する連続光Dの波長λ2は、上記のプローブ光PMの波長λ1+Δλと比較して例えば0.1nm〜0.2nm程度異なるものであり、指示部16から出力される選択信号Sがダミー光DMの成分の透過(オン)を示すときにはλ2、選択信号Sがダミー光DMの成分の遮断(オフ)を示すときにはλ2+Δλ2である。
光フィルタ15は、その透過帯域がプローブ光PMの波長λ1+Δλおよびダミー光DMの波長λ2を含み、ダミー光DMの波長λ2+Δλ2を含まないものであればよい。光フィルタ15は、バンドパスフィルタであってもよく、ハイパスフィルタおよびローパスフィルタの組み合わせからなるものであってもよい。
指示部16は、ユーザがダミー光DMの成分の遮断(オフ)あるいは透過(オン)を切り替えることが可能なスイッチなどを有するものである。
なお、処理部17は、図4に示すように、光ファイバからの戻り光M’のうち、波長λ2のダミー光の戻り光DM’の成分を遮断し、波長λ1+Δλのプローブ光の戻り光PM’の成分を透過する波長可変光フィルタ172と、プローブ光発生器11の光分波器112(図2(a))から分波された波長λ1の連続光Pと波長可変光フィルタ172によって透過された波長λ1+Δλのプローブ光の戻り光PM’とを合波して光ビート信号Bを出力する光結合器173と、光結合器173から出力された光ビート信号Bを光−電気変換する受光器(以下、PD(Photo Diode)と記す)174と、PD174から出力された電気信号を増幅する増幅器175と、増幅器175によって増幅された電気信号をディジタル信号に変換するA/D変換部176と、A/D変換部176で生成されたディジタル信号に対してコヒーレント検波技術を用いることにより、光ファイバの伝送損失等の特性を算出する信号処理部177と、信号処理部177で算出された伝送損失等の特性を表示する表示部178とを含む。
なお、波長可変光フィルタ172は必須の構成要素ではないが、ASE(Amplified Spontaneous Emission)等の雑音を除去できるため、図4に示したように光結合器173の前段に設置されることが好ましい。
次に、本実施形態のコヒーレントOTDR1の動作について説明する。
まず、ユーザによって、指示部16を介してダミー光DMの成分の遮断(オフ)あるいは透過(オン)が選択され、選択信号Sとしてダミー光DMの波長を制御する制御信号がダミー光発生器12に送出される。
プローブ光発生器11の光源111から出射された波長λ1の連続光Pは、光分波器112を介して減衰器113に入射され、光ピークパワーを調整された後にAOM114に入射される。連続光Pは、AOM114において、一定の周期でパルス化されるとともに光周波数変調されてプローブ光PMとなる(図3(a))。
一方、ダミー光発生器12の波長可変光源121から出射された波長λ2あるいは波長λ2+Δλ2の連続光Dは、減衰器122に入射され、光ピークパワーを調整された後にパルス変調器123に入射される。連続光Dは、パルス変調器123において、パルス化されて例えば図3(b)に示すようなダミー光DMとなる。ダミー光DMの波長は、指示部16から出力された選択信号Sが透過(オン)を示す場合には、光フィルタ15の透過帯域内の波長λ2であり、遮断(オフ)を示す場合には、光フィルタ15の透過帯域外の波長λ2+Δλ2である。
そして、プローブ光発生器11およびダミー光発生器12からそれぞれ出射されたプローブ光PMおよびダミー光DMは光結合器13に入射されて、図3(e)に示すような重畳光Mとなる。
重畳光Mは、光結合器13から出射されて光ファイバ増幅器14に入射され、増幅されて光フィルタ15に入射される。図5は、光フィルタ15の透過帯域と、プローブ光PMおよびダミー光DMの波長との関係を示す模式図である。
選択信号Sが透過(オン)を示す場合には、プローブ光PMの波長λ1+Δλおよびダミー光DMの波長λ2の両方が、光フィルタ15の透過帯域内に含まれる(図5(a))。このときは、光ファイバ増幅器14で増幅されたプローブ光PMとダミー光DMとの重畳光M(図3(e))が光ファイバに送出される。
一方、選択信号Sが遮断(オフ)を示す場合には、ダミー光発生器12から出射されるダミー光DMの波長λ2+Δλ2が光フィルタ15の透過帯域外の波長であるため、プローブ光発生器11から出射されるプローブ光PMの波長λ1+Δλのみが光フィルタ15の透過帯域内に含まれる(図5(b))。このときは、光ファイバ増幅器14で増幅されたプローブ光PM(図3(a))のみが光ファイバに送出される。
なお、光ファイバからの戻り光M’は、処理部17に入射され、波長可変光フィルタ172で波長λ2のダミー光の戻り光DM’の成分を遮断された後に、プローブ光発生器11の光分波器112から分波された連続光Pとともに光結合器173に入射され、合波されて光ビート信号Bとなる。光ビート信号Bは、PD174、増幅器175、A/D変換部176を順次介して、信号処理部177で信号処理される。信号処理部177で算出された伝送損失等の特性は表示部178で表示される。
以上説明したように、第1の実施形態のコヒーレントOTDRは、選択信号に従ってダミー光の波長を光フィルタの透過帯域外の波長あるいは透過帯域内の波長に切り替えることによって、光ファイバ増幅器で光サージ現象を発生させることなく、光ファイバに送出するダミー光のオンとオフを切り替えることができる。
(第2の実施形態)
本発明に係るコヒーレントOTDRの第2の実施形態を図6および図9(a)に示す。なお、本実施形態の構成要素のうち、第1の実施形態と同様のものには同様の符号を付して説明を省略する。
図6および図9(a)に示すように、第2の実施形態のコヒーレントOTDR2は、波長λ2の連続光Dを発生する光源221を備え、波長λ2のダミー光DMを発生するダミー光発生器22と、光ファイバ増幅器14の後段に設置され、その透過帯域がプローブ光PMの波長λ1+Δλ(≠λ2)を含む波長可変光フィルタ25と、光ファイバ増幅器14で増幅された重畳光Mのダミー光DMの成分の遮断あるいは透過を選択する選択信号Sとして波長可変光フィルタ25の透過帯域を制御する制御信号を発生する指示部26とを備える点が第1の実施形態のコヒーレントOTDR1と異なる。
図7は、波長可変光フィルタ25の透過帯域と、プローブ光PMおよびダミー光DMの波長との関係を示す模式図である。
選択信号Sが透過(オン)を示す場合には、プローブ光PMの波長λ1+Δλおよびダミー光DMの波長λ2の両方が、波長可変光フィルタ25の透過帯域内に含まれる(図7(a))。このときは、光ファイバ増幅器14で増幅されたプローブ光PMとダミー光DMとの重畳光M(図3(e))が光ファイバに送出される。
一方、選択信号Sが遮断(オフ)を示す場合には、波長可変光フィルタ25の透過帯域がダミー光発生器22から出射されるダミー光DMの波長λ2を含まない帯域に制御され、プローブ光発生器11から出射されるプローブ光PMの波長λ1+Δλのみが波長可変光フィルタ25の透過帯域内に含まれる(図7(b))。このときは、光ファイバ増幅器14で増幅されたプローブ光PM(図3(a))のみが光ファイバに送出される。
以上説明したように、第2の実施形態のコヒーレントOTDRは、選択信号に従って波長可変光フィルタの透過帯域を重畳光のダミー光の成分を遮断あるいは透過する帯域に切り替えることによって、光ファイバに送出するダミー光のオンとオフを切り替えることができる。
(第3の実施形態)
本発明に係るコヒーレントOTDRの第3の実施形態を図8および図9(b)に示す。なお、本実施形態の構成要素のうち、第1または第2の実施形態と同様のものには同様の符号を付して説明を省略する。
図8および図9(b)に示すように、第3の実施形態のコヒーレントOTDR3は、波長λ1あるいは波長λ1+Δλ1(≠λ2)の連続光Pを発生する波長可変光源311を備え、波長λ1+Δλあるいは波長λ1+Δλ+Δλ1のプローブ光PMを発生するプローブ光発生器31と、光ファイバ増幅器14の後段に設置される波長可変光フィルタ25と、選択信号Sとして、波長可変光フィルタ25の透過帯域を制御する制御信号、および、プローブ光PMの波長を制御する制御信号を発生する指示部36とを含む。
ここで、プローブ光PMの波長は、指示部36から出力された選択信号Sが透過(オン)を示す場合には、波長λ1+Δλであり、遮断(オフ)を示す場合には、波長λ1+Δλ+Δλ1である。
図10は、波長可変光フィルタ25の透過帯域と、プローブ光PMおよびダミー光DMの波長との関係を示す模式図である。
選択信号Sが透過(オン)を示す場合には、プローブ光PMの波長λ1+Δλおよびダミー光DMの波長λ2の両方が、波長可変光フィルタ25の透過帯域内に含まれる(図10(a))。このときは、光ファイバ増幅器14で増幅されたプローブ光PMとダミー光DMとの重畳光Mが光ファイバに送出される。
一方、選択信号Sが遮断(オフ)を示す場合には、波長可変光フィルタ25の透過帯域がダミー光発生器12から出射されるダミー光DMの波長λ2を含まない帯域に制御されるとともに、プローブ光発生器31から出射されるプローブ光PMの波長λ1+Δλ+Δλ1が波長可変光フィルタ25の透過帯域内に含まれるようになる(図10(b))。このときは、光ファイバ増幅器14で増幅されたプローブ光PMのみが光ファイバに送出される。
以上説明したように、第3の実施形態のコヒーレントOTDRは、選択信号に従って波長可変光フィルタの透過帯域を重畳光のダミー光の成分を遮断あるいは透過する帯域に切り替えるとともに、プローブ光の波長を波長可変光フィルタの透過帯域内に切り替えることによって、光ファイバに送出するダミー光のオンとオフを切り替えることができる。
以上のように、本発明に係るコヒーレントOTDRは、光ファイバ増幅器でプローブ光とダミー光との重畳光を増幅した後に、選択的に光フィルタで増幅後のダミー光の成分のみを遮断できる。このような構成により、本発明に係るコヒーレントOTDRは、装置内部の光ファイバ増幅器で光サージ現象を発生させることなく、ダミー光のオンとオフを切り替えることができるという効果を有し、光パルス試験器等として有効である。
本発明の第1の実施形態のコヒーレントOTDRのブロック図 プローブ光発生器とダミー光発生器の構成を示すブロック図 プローブ光、ダミー光、重畳光を示す模式図 処理部の構成を示すブロック図 光フィルタの透過帯域とプローブ光およびダミー光の波長との関係を示す模式図 本発明の第2の実施形態のコヒーレントOTDRのブロック図 波長可変光フィルタの透過帯域とプローブ光およびダミー光の波長との関係を示す模式図 本発明の第3の実施形態のコヒーレントOTDRのブロック図 プローブ光発生器とダミー光発生器の構成を示すブロック図 波長可変光フィルタの透過帯域とプローブ光およびダミー光の波長との関係を示す模式図 光サージ現象を説明する模式図
符号の説明
1、2、3 コヒーレントOTDR
11、31 プローブ光発生器
12、22 ダミー光発生器
13 光結合器
14 光ファイバ増幅器
15 光フィルタ
16、26、36 指示部
17 処理部
25 波長可変光フィルタ

Claims (4)

  1. プローブ光(PM)を発生するプローブ光発生器(11、31)と、
    前記プローブ光の波長と異なる波長のダミー光(DM)を発生するダミー光発生器(12、22)と、
    前記プローブ光と前記ダミー光とを重畳する光結合器(13)と、
    前記光結合器によって重畳された前記プローブ光と前記ダミー光との重畳光(M)を増幅して光ファイバに送出する光ファイバ増幅器(14)とを備え、
    前記光ファイバからの前記プローブ光の戻り光(PM’)を光ヘテロダイン検波して前記光ファイバの特性を算出するコヒーレントOTDRにおいて、
    前記光ファイバ増幅器で増幅された前記重畳光の前記ダミー光の成分の遮断あるいは透過を選択する選択信号に従って、前記光ファイバ増幅器で増幅された前記重畳光のうち前記ダミー光の成分を遮断あるいは透過した後に前記重畳光を前記光ファイバに送出することを特徴とするコヒーレントOTDR。
  2. 前記光ファイバ増幅器の後段に設置され、その透過帯域が前記プローブ光の波長を含む光フィルタ(15)と、
    前記選択信号として前記ダミー光の波長を制御する制御信号を発生する指示部(16)とを備え、
    前記ダミー光発生器が、前記選択信号に従って前記ダミー光の波長を前記光フィルタの透過帯域外の波長あるいは透過帯域内の波長に切り替える波長可変光源(121)を有することを特徴とする請求項1に記載のコヒーレントOTDR。
  3. 前記光ファイバ増幅器の後段に設置され、その透過帯域が前記プローブ光の波長を含む波長可変光フィルタ(25)と、
    前記選択信号として、前記波長可変光フィルタの前記透過帯域を制御する制御信号を発生する指示部(26)とを備え、
    前記波長可変光フィルタが、前記選択信号に従って前記透過帯域を前記重畳光の前記ダミー光の成分を遮断あるいは透過する帯域に切り替えることを特徴とする請求項1に記載のコヒーレントOTDR。
  4. 前記光ファイバ増幅器の後段に設置される波長可変光フィルタ(25)と、
    前記選択信号として、前記波長可変光フィルタの前記透過帯域を制御する制御信号、および、前記プローブ光の波長を制御する制御信号を発生する指示部(36)とを備え、
    前記波長可変光フィルタが、前記選択信号に従って前記透過帯域を前記重畳光の前記ダミー光の成分を遮断あるいは透過する帯域に切り替えるとともに、前記プローブ光発生器が、前記選択信号に従って前記プローブ光の波長を前記波長可変光フィルタの透過帯域内に切り替える波長可変光源(311)を有することを特徴とする請求項1に記載のコヒーレントOTDR。
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