JP2009046821A - 鉄道用のコンクリート構造物およびその補強構造 - Google Patents

鉄道用のコンクリート構造物およびその補強構造 Download PDF

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Abstract

【課題】レールに流される信号を乱すことのない鉄道用のコンクリート構造物およびその補強構造を提供すること。
【解決手段】熱可塑性樹脂で被覆した鋼材6を補強材としてコンクリート16に埋め込み配置するようにしたことを特徴とする鉄道用のコンクリート構造物の補強構造。軌条用レールを支承するコンクリート製枕木またはコンクリート製軌道用スラブ13あるいはこれらを支承するコンクリート製路床またはコンクリート製床版あるいは軌道側部に設置されるコンクリート製ガードパネルにおけるコンクリートに埋め込み配置される補強用の鋼材を、熱可塑性樹脂で被覆した鋼材としたコンクリート構造物の補強構造。熱可塑性樹脂で被覆した鋼材が補強材としてコンクリート16に埋め込み配置されている鉄道用のコンクリート構造物。
【選択図】図1

Description

本発明は、バラストレス軌道用スラブ等のコンクリート製軌道スラブまたはコンクリート製枕木あるいはコンクリート製路床、コンクリート製床版、コンクリート製ガードパネルその他の鉄道用のコンクリート構造物およびその補強構造に関し、特に、コンクリート製軌道スラブまたはコンクリート製枕木あるいはコンクリート製路床その他のレール付近に配置されるコンクリート構造物であって、コンクリート内に配置される補強用の鋼材とレールの電気信号との間に発生する磁気誘導を防止するために、高い絶縁性を有する熱可塑性樹脂で被覆した鋼材を補強材とした、鉄道用のコンクリート構造物およびその補強構造に関する。
従来、コンクリート製軌道スラブまたはコンクリート製枕木あるいはコンクリート製路床等のコンクリート構造物(以下、これらを総称して、単にコンクリート構造物という。)に埋め込み配置される鋼材として、鉄筋を単に埋め込み配置したり、あるいはPC鋼材を緊張状態で埋め込み配置して、コンクリート製軌道スラブまたはコンクリート製枕木あるいはコンクリート製路床等のコンクリート構造物を補強するようにしている。
前記のようなコンクリート構造物に鉄筋を埋め込み位置したり、PC鋼材を埋め込み位置する場合、図10に拡大して示すように、前後方向の鉄筋1aと左右方向の鉄筋1bとを、格子状に埋め込み位置したり、PC鋼材2を前後方向の鉄筋1aあるいは左右方向の鉄筋1bに対して交差するように埋め込み位置して、コンクリート構造物を補強するようにしている。
また、図示を省略するが、PC鋼材2をコンクリートに埋め込み配置する場合には、PC鋼材2とコンクリートとの付着により定着させたり、必要に応じ、PC鋼材2の端部に定着用の鋼製アンカープレートを埋め込み配置したり、アンカープレートの背後に定着具を埋め込み配置して、PC鋼材2の定着を確実にしている。
前記のように前後方向および左右方向の鉄筋1a,1bを格子状に埋め込み配置したり、PC鋼材2を鉄筋1a,1bに対して交差するように配置し、交差部を金属製の結束線(例えば、線径0.8mmのなまし鉄線)7により結束すると、コンクリート構造物内では、一対の前後方向の鉄筋1aと一対の左右方向の鉄筋1bとにより、あるいはこれらと結束線とにより、平面視で、鉄筋または結束線による多数の矩形状の電気的な閉回路24が形成され、このような電気的な閉回路24が磁場の中に配置された場合、例えば、図10に実線で示すような電流Iが生じ、この電流による磁界(磁場)も生じるようになる。このような磁界(磁場)が発生すると後記のような問題が生じるようになる。
また、PC鋼材2をコンクリート16に埋め込み配置する場合には、前後方向に埋め込み配置されるPC鋼材2と左右方向に埋め込み配置されるPC鋼材2とにより、あるいは結束線も含めて、前記と同様に、平面視で、PC鋼材2による複数あるいは多数の矩形状に閉鎖された電気的な閉回路24が形成される。
あるいは前後方向または左右方向に埋め込み配置されるPC鋼材2と、左右方向または前後方向に埋め込み配置される鉄筋1a,1bとにより、平面視で、PC鋼材2および鉄筋1a,1bによる複数あるいは多数の矩形状に閉鎖された電気的な閉回路が形成される。
前記のように平面視で、閉鎖された矩形状の電気的な閉回路24を構成するようになると、軌条用レールに流される電気信号とにより下記のような問題が生じるようになる。
すなわち、鉄道の制御信号は、一般的にレールを利用して電気信号として送信されている。しかし、前記ように閉回路24が形成されると、レールに近い鉄筋コンクリート構造物内にある鋼材による閉回路24と、レールとの間に、磁気による相互誘導作用が発生し、レールに流れている信号電流の周波数が高くなると妨害あるいは障害することが顕著になる。
コンクリート構造物にある鋼材による閉回路とレールとの間に発生する磁気誘導は、電気信号の周波数が高いほど大きい。例えば、日本では、鉄道用信号に比較的低い周波数(1000Hz以下)が使用されているため、磁気誘導が小さく、信号障害の問題は少ない。
一方、海外では、鉄道信号に1700Hz以上の比較的高い周波数を使用しており、磁気誘導が大きく、信号を障害する恐れが高くなる。
このような問題を解決するために、レールに近い鉄筋コンクリート構造物にある鋼材に磁気誘導しないように、次の(1)または(2)対策が考えられる。
(1)鉄筋等の鋼材による閉じた閉回路が形成されないように、鋼材の分割、鋼材と鋼材の間の絶縁および鋼材の接地などの措置を取るようにすることも考えられる。
(2)鉄筋等の鋼材の表面に、図9に示すように、エポキシ樹脂塗料粒子30を付着させて、静電粉末塗装層31を形成した鋼材とし、鋼材を電気的に絶縁被覆し、そのような静電粉末塗装31を形成したエポキシ樹脂塗装鋼材33とし、これを図7に示すように前後方向あるいは左右方向の鉄筋として格子状に配筋してコンクリート16に埋め込んで、コンクリート製軌道スラブ13a等の鉄道用のコンクリート構造物にすることも考えられる。
しかし、前記(1)のように、コンクリート構造物の補強材である鋼材により、閉鎖された電気的な閉回路24が形成しないように、鋼材を分割すると、鉄筋の補強効果が著しく低下し、連続鋼材に比べ、分割鋼材の組み立て作業が複雑になり、作業効率は格段に悪くなるという問題がある。また、鋼材と鋼材の間の絶縁および鋼材の接地においても同様に複雑になり、作業性が悪くなるという問題がある。
一方、前記(2)のように、エポキシ樹脂塗料粒子30を静電粉末塗装した鋼材(以下、エポキシ樹脂塗装鋼材と略称)を使用する場合、エポキシ樹脂塗料粒子30を静電塗装装置29により吹き付けて鋼材表面に付着させる方法であるので、この塗装方法に起因して、鋼材表面を被覆しているエポキシ樹脂塗装層31に多数のピンポール32という弱点があり、その部分で電気的な絶縁性が著しく低下するという問題がある。さらに、また、エポキシ樹脂塗装鋼材33を曲げ加工および組み立てする時、塗装層が損傷されやすく、塗装層の剥離が生じ、エポキシ樹脂粉体塗装鋼材33の絶縁性が低下する。
前記のようにピンホール32あるいは剥離が生じたエポキシ樹脂塗装鋼材33を、コンクリート内に格子状に埋め込み配置すると、ピンホール32およびこの部分に浸み込む水分等により電気的に閉じた閉回路24を形成されるようになり、前記従来の場合と同様に、磁気の相互誘導作用により、レールに流されている電気信号を障害するようになる。
なお、コンクリート内に埋め込み配置される異形鉄筋の防錆のみを目的として、鉄筋に熱可塑性樹脂を被覆することは知られている(例えば、特許文献1参照)。しかし、前記文献には、コンクリート内に配置された場合に、電気的に閉回路が形成されないようにする技術ではない。
特開2006−348670号公報
本発明は、前記の(1)のように分割鋼材とすることもなく、前記(2)のように、ピンホールあるいは加工による剥離の起こる恐れのない被覆鋼材を使用し、これを鉄道用のバラストレス軌道用スラブ等のコンクリート製軌道スラブおよびコンクリート製枕木等を含むコンクリート構造物内に配置される補強用の被覆鋼材として配置することにより、前記被覆鋼材により閉回路を形成しないようにして、被覆鋼材とレールの電気信号との間に発生する磁気誘導をなくし、レールに流される電気信号を乱すことのない鉄道用のコンクリート構造物およびその補強構造を提供することを目的とする。
前記の課題を有利に解決するために、第1発明の鉄道用のコンクリート構造物の補強構造では、熱可塑性樹脂で被覆した鋼材を補強材としてコンクリートに埋め込み配置するようにしたことを特徴とする。
また、第2発明では、第1発明の鉄道用のコンクリート構造物の補強構造において、軌条用レールを支承するコンクリート製枕木またはコンクリート製軌道スラブあるいはこれらを支承するコンクリート製路床またはコンクリート製床版、あるいは軌道側部に設置されるコンクリート製ガードパネルにおけるコンクリートに埋め込み配置される補強用の鋼材を、熱可塑性樹脂で被覆した鋼材としたことを特徴とする。
また、第3発明では、第1発明または第2発明の鉄道用のコンクリート構造物の補強構造において、鋼材が、鉄筋またはPC鋼材あるいは結束線のいずれかであることを特徴とする。
また、第4発明では、第1〜第3発明のいずれかの鉄道用のコンクリート構造物の補強構造において、前記の熱可塑性樹脂は、ポリアミド樹脂、ポリエンチレ樹脂、ポリプロピレン樹脂、塩化ビニル樹脂を代表とする熱可塑性樹脂のいずれかであることを特徴とする。
また、第5発明の鉄道用のコンクリート構造物においては、熱可塑性樹脂で被覆した鋼材が補強材としてコンクリートに埋め込み配置されていることを特徴とする。
また、第6発明では、第5発明の鉄道用のコンクリート構造物において、前記コンクリート構造物は、バラストレス軌道用スラブ等のコンクリート製軌道スラブまたはコンクリート製枕木あるいはコンクリート製路床またはコンクリート製床版、あるいは軌道側部に設置されるコンクリート製ガードパネルのいずれかであることを特徴とする。
また、第7発明では、第5発明または第6発明の鉄道用のコンクリート構造物において、鋼材が、鉄筋またはPC鋼材あるいは結束線のいずれかであることを特徴とする。
第8発明では、第5発明〜第7発明のいずれかの鉄道用のコンクリート構造物において、前記の熱可塑性樹脂は、ポリアミド樹脂、ポリエンチレ樹脂、ポリプロピレン樹脂、塩化ビニル樹脂を代表とする熱可塑性樹脂のいずれかであることを特徴とする。
本発明によれば、エポキシ樹脂粉末静電塗装方法で塗装されたエポキシ樹脂塗装鋼材に比べ、溶融押出成型方法によって熱可塑性樹脂、例えば、ポリアミド樹脂(例えば、ナイロン(登録商標)12)を鋼材の表面被覆することにより製造された熱可塑性樹脂被覆鋼材は、高い絶縁性を確保することができ、さらに、熱可塑性樹脂は、靭性があり、鋼材との付着力が高く、耐熱性、耐低温性、耐候性、対油性が優れて、鋼材を曲げ加工および組み立てする時、被覆層の剥離が発生しにくい。
本発明は、高い絶縁性を有する熱可塑性樹脂被覆鋼材を、鉄道コンクリート構造物、バラストレス軌道用スラブ等のコンクリート製軌道スラブおよびコンクリート製枕木あるいはこれらを支承するコンクリート製路床またはコンクリート製床版、あるいは軌道側部に設置されるコンクリート製ガードパネルの補強材として使用し、これらの構造物中にある熱可塑性樹脂被覆鋼材とレールの電気信号との間に磁気誘導が発生させないようにすることができる。よって、鉄道のレールに高い周波数の電気信号が流れても、レールに近いコンクリート構造物や、バラストレスコンクリート軌道用スラブおよび枕木あるいはコンクリート製路床またはコンクリート製床版、あるいは軌道側部に設置されるコンクリート製ガードパネル中の鋼材から磁気の影響はなく、レールに流れる電気信号に障害を与えることはない。
高い絶縁性を有する熱可塑性樹脂被覆鋼材を鉄道コンクリート構造物、バラストレス軌道用スラブ等のコンクリート製軌道スラブおよび枕木の補強材として使用し、これらの構造物自身の電気抵抗が高くなり、レールの電気信号に及ぼす影響がほとんどない。
熱可塑性樹脂は、靭性があり、鋼材との付着力が高く、耐熱性、耐低温性、耐候性、対油性が優れて、熱可塑性樹脂被覆鋼材を曲げ加工および組み立てする時、被覆層の剥離が発生しにくく、作業性がよい。
熱可塑性樹脂は高い防水性および耐食性があるため、これを被覆した熱可塑性樹脂被覆鋼材は高い防食性があり、熱可塑性樹脂被覆鋼材を用いたコンクリート構造物の耐久性が極めて高くなる。
次に、本発明を図示の実施形態に基づいて詳細に説明する。
まず、本発明において使用する熱可塑性樹脂被覆鋼材の特徴について、図4を参照して説明する。図4は、本発明の鉄道用のコンクリート構造物またはその補強構造において、コンクリート内に埋め込み配置される補強用鋼材の代表例として、上下の主筋等に用いられる図11に示すような鉄筋1等の棒状鋼材あるいは線状鋼材に適用した一形態を示すものであって、異形鉄筋等の鉄筋1あるいはPC鋼材2の外側に、熱可塑性樹脂3が丸ダイ4から押出成形により熱可塑性樹脂被覆層5が接着剤を介して被覆され、適宜外形が成形された熱可塑性樹脂被覆鋼材6とされている。
前記の鉄筋1あるいはPC鋼材2に代えて鉄線7とした場合は、その外側に、接着剤を介して熱可塑性樹脂3が溶融押出成形により被覆されて、熱可塑性樹脂被覆層5が被覆形成された熱可塑性樹脂被覆結束線8とされる。
前記のように主筋以外にも、図示を省略するが、幅止め筋、繋ぎ筋等にも同様に、熱可塑性樹脂被覆鋼材6が使用される。なお、前記の各鋼材の表面は、酸化皮膜の除去などの表面処理を施し、接着剤が塗布された後、被覆する熱可塑性樹脂に応じて適宜加熱された状態で、熱可塑性樹脂が被覆される。
前記の熱可塑性樹脂被覆層5を形成する熱可塑性樹脂としては、例えば、ナイロン(登録商標)―12,―6,―11,―66等のポリアミド樹脂、高密度ポリエチレン樹脂あるいは低密度ポリエチレン樹脂等のポリエンチレ樹脂、ポリプロピレン樹脂、軟質塩化ビニル樹脂等の塩化ビニル樹脂等を代表とする熱可塑性樹脂のいずれかを使用し、溶融状態の樹脂を鉄筋1またはPC鋼材2あるいは鉄線7に押出成形により被覆した被覆鋼材6または被覆PC鋼材6aを使用する。したがって、前記以外の公知の熱可塑性樹脂により熱可塑性樹脂被覆層5を形成するようにしてもよい。
溶融押出成形法は、鋼材の熱可塑性樹脂被覆層5にピンホ−ルが生じないので、確実に熱可塑性樹脂被覆層5を形成することができ、従来の静電粉末塗装法により塗装された塗装層31に比べて、従来の技術のように、ピンホールに起因する電気的な閉回路が形成されない特徴を有している。
前記のようなピンホールが生成されない熱可塑性樹脂被覆層5を形成している熱可塑性樹脂被覆鋼材6を、本発明では、コンクリート構造物内に補強用の鋼材として埋め込み配置している特徴を有している。
さらに、図示の形態に基づいて説明する。
図1および図2に示す本発明の鉄道用のコンクリート構造物の一形態として、コンクリート製軌道スラブ13に適用した形態では、前後方向および左右方向の鉄筋に適用して、これらを前後方向に延長する熱可塑性樹脂被覆鋼材6と、これに交差するように左右方向に延長する左右方向の熱可塑性樹脂被覆鋼材6とし、それぞれ、コンクリート16に埋め込み配置し、コンクリート製軌道スラブ13としている。なお、コンクリート製軌道スラブ13には、インサート類および埋め込み栓(雌ねじ筒体)17が、それぞれ軌条中心に沿ってその左右両側に埋め込み配置され、前記埋め込み栓17に、図5に示すように、軌条用鋼製タイプレート14がボルト(図示を省略)により固定され、その軌条用タイプレート14上に、必要に応じタイパッド(弾性板)15を介して、軌条用レール18が載置され、レールクリップ19およびボルト・ナット20により軌条用タイプレート14に固定される。
なお、前記コンクリート軌道用スラブ13内に鉄筋1またはPC鋼材2が配置される場合には、前記鉄筋1またはPC鋼材2に熱可塑性樹脂が溶融押出被覆された、熱可塑性樹脂被覆鋼材6または熱可塑性樹脂被覆PC鋼材6aが、コンクリート製軌道スラブ13の長手方向(前後方向)あるいは幅方向(左右方向)に埋め込み配置されている。
また、前記のような熱可塑性樹脂被覆鋼材6または熱可塑性樹脂被覆PC鋼材6aの交差部を結束する結束線としては、熱可塑性樹脂被覆結束線8により結束されて、熱可塑性樹脂被覆鋼材6または熱可塑性樹脂被覆PC鋼材6aにより、電気的に、矩形状の閉回路を形成しないようにされている。
したがって、レールに流れる信号電流との相互誘導作用が起こらないので、図2に2点鎖線で示すような電流Iが生じることはない。
なお、前記のようなコンクリート軌道用スラブ13を製作する場合には、適宜、鉄筋およびPC鋼材が組み立てられた鉄筋籠が型枠内に配置され、コンクリート16が打設されて製作される。
なお、PC鋼材としては、PC鋼棒または中空PC鋼棒あるいはPC鋼拠り線等を使用することができる。
熱可塑性樹脂被覆層5の膜厚としては、例えば、ポリアミド樹脂とした場合、0.005mm〜0.50mmの範囲、好ましくは、0.11〜0.35mmの範囲で形成されている。
前記の膜厚は、被覆鉄筋等の被覆鋼材が曲げ加工されている場合には、熱可塑性樹脂被覆鋼材6のうち、鉄筋等の鋼材に被覆した後、曲げ加工された後の熱可塑性樹脂被覆層5の厚み寸法である。
次に、前記のような熱可塑性樹脂被覆鋼材6あるいは熱可塑性樹脂被覆PC鋼材6aをコンクリートに埋め込み配置した鉄道用のコンクリート構造物の他の代表形態について説明する。
図3は本発明の鉄道用コンクリート構造物の一形態として、コンクリート製枕木21に適用した形態を示すものであって、この形態では、部材の厚さ方向の上下にそれぞれ配置され、部材長手方向の主筋22およびPC鋼材2に適用して、部材長手方向に延長する熱可塑性樹脂被覆鋼材6からなる主筋22およびPC鋼材2と、これに交差するように左右方向に熱可塑性樹脂被覆鋼材6からなるスターラップ筋23を、それぞれ、コンクリート16に埋め込み配置し、コンクリート製枕木21としている。
また、前記のコンクリート軌道用スラブ13あるいはコンクリート製枕木21以外にも、図5に示すように、プレストレスコンクリート桁10上に設けられるコンクリート製路床11内に埋め込み配置される前後方向あるいは左右方向の主筋あるいはPC鋼材が、熱可塑性樹脂被覆鋼材6あるいは熱可塑性樹脂被覆PC鋼材6aとされている。
本発明の鉄道用のコンクリート構造物としては、工場あるいは現場付近で製作されるプレキャスト製であっても、現場施工のコンクリート構造物であってもよい。本発明では、2つ以上の部材を一体化して構成されるものを構造物として定義される。したがって、多数の鉄筋とコンクリートあるいは埋め込み栓等からなるコンクリート製軌道スラブ、コンクリート製枕木、コンクリート床版、コンクリート道床等は、それぞれ鉄道用のコンクリート構造物の一形態としている。
図5に示す形態では、PC鋼線等からなるPCケーブル9が部材端部等において、緊張状態で定着されて、プレストレスが導入されているプレストレスコンクリート桁10が図示省略の橋脚等により支承され、前記プレストレスコンクリート桁10上に、コンクリート製路床11が、現場施工あるいはプレキャスト製部材により形成され、そのコンクリート製路床11の上に、耐荷緩衝層12が、例えば厚さ10mm程度形成され、その耐荷緩衝層12上にコンクリート製軌道スラブ13が設けられ、そのコンクリート製軌道スラブ13上に、前記のように鋼製タイプレート14あるいはタイパッド15あるいは軌条用レール18が設置されている。
前記の耐荷緩衝層12の形成にあたっては、プレキャストコンクリート製軌道スラブ13を設置した後、コンクリート製路床11とコンクリート製軌道スラブ13との間隙に充填するようにされて形成されて、バラストレス軌道用スラブとしている。
前記の耐荷緩衝層12は、充填式常温混合性の耐荷緩衝層12であり、充填材が充填されて形成され、その充填材としては、セメント系、アスファルト系、樹脂系またはゴム系等の単一材料もしくはそれらの複合材料が使用される。
例えば、コンクリート軌道用スラブ13直下部隙間に注入する充填材には、施工が容易で耐荷性や緩衝性や耐久性等に優れる常温混合性のセメントアスファルト系モルタル、セメントラテックス系モルタル、セメントアスファルトラテックス系モルタルまたはセメントアスファルトウレタン系グラウト等が適する。前記のような耐荷緩衝層12を設けることで、砂利などの軌道用のバラストを省略するようにしている。
なお、前記の図5では、プレストレスコンクリート製桁10内に配置される鉄筋等の鋼材も、熱可塑性樹脂被覆鋼材6とされている。軌条用レール18を流れる信号に障害が起こらないように構成されている。
図6に示す形態では、鋼桁10a上に、プレキャスト製等のコンクリート床版11aが設置され、そのコンクリート床版11aとコンクリート製軌道スラブ13の間に、前記と同様な耐荷緩衝層12が充填形成され、コンクリート製軌道スラブ13を介して軌道用レール18を支承している鋼桁製の高架軌道が示されている。その他の構成は、前記実施形態と同様であるので、同様な要素には同様な符号を付している。
前記のように、本発明では、高い絶縁性を有する熱可塑性樹脂被覆鋼材6を、鉄道用のコンクリート構造物、例えば、コンクリート製軌道スラブおよびバラストレス軌道用スラブまたはコンクリート製枕木あるいはコンクリート製路床またはコンクリート製床版の補強材として使用し、これらの構造物自身の電気抵抗が高くなり、レールの電気信号に及ぼす影響がほとんどない。
熱熱可塑性樹脂は、靭性があり、鋼材との付着力が高く、耐熱性、耐低温性、耐候性、対油性が優れて、熱可塑性樹脂被覆鋼材を曲げ加工および組み立てする時、被覆層の剥離が発生しにくく、作業性がよい。
熱可塑性樹脂は高い防水性および耐食性があるため、これを被覆した熱可塑性樹脂被覆鋼材は高い防食性があり、熱可塑性樹脂被覆鋼材を用いたコンクリート構造物の耐久性が極めて高くなる。
前記のように、本発明の鉄道用のコンクリート構造物では、熱可塑性樹脂を被覆した鋼材を補強材としてコンクリートに埋め込み配置しているので、レール側において、電気信号によるレール磁界が生じて、そのレール側磁界内に、コンクリート16内に埋め込み配置された熱可塑性樹脂被覆鋼材6が位置していても、熱可塑性樹脂被覆鋼材6に誘導電流およびその誘導電流による磁界が発生することはなく、したがって、レールを流れる信号に障害を与えることはなく、レールに正確な電気信号を流すことができる。
よって、鉄道のレールに高い周波数の信号が流れても、レールに近いコンクリート構造物や、バラストレス軌道用スラブおよび枕木中の鋼材から磁気の影響はなく、信号に障害はない。
なお、前記の鉄線のみからなる結束線7は、これを、熱可塑性樹脂が被覆された熱可塑性樹脂被覆結束線とするとよい。
本発明を実施する場合、コンクリート構造物内に、PC鋼材を定着させる場合に、支圧プレート等の鋼材の配置にも、そのような鋼板に熱可塑性樹脂の被覆を設けるとよい。
なお、本発明を実施する場合、裸鋼材とコンクリートとの付着強度と同等に近い程度にするために、熱可塑性樹脂被覆鋼材6の表面を粗面とするとよく、この場合、鉄筋(または異形鉄筋)の表面の凹凸部とは別個に、部材長手方向に連続する凸部あるいは凹部を設けるようにしてもよい。また、部材周方向に凹部および凸部が交互に形成した表面形態としてもよい。
前記実施形態では、コンクリート製軌道スラブあるいはコンクリート製枕木について、図示して説明したが、本発明を実施する場合、軌道側部に設置される側壁、等レール近傍に設置されるコンクリート製ガードパネルに埋め込み配置される補強用の鋼材として、前記実施形態と同様に熱可塑性樹脂被覆鋼材を使用するとよい。
本発明の鉄道用のコンクリート構造物の補強構造として、コンクリート製軌道スラブに適用した一実施形態を示すものであって、(a)は一部横断平面図、(b)は正面図である。 図1の一部を拡大して示す一部横断平面図である。 本発明の鉄道用のコンクリート構造物の補強構造として、コンクリート製枕木に適用した形態を示すものであって、(a)はコンクリート製枕木の横断平面図、(b)正面図である。 本発明の鉄道用のコンクリート構造物の補強構造における鋼材を被覆する形態を示す説明図であって、(a)は溶融押し出し成形により鉄筋を被覆している状態を示す縦断側面図、(b)は、被覆された鉄筋またはPC鋼材を示す縦断正面図である。 路床コンクリートおよび充填式常温混合性の耐荷緩衝層並びにコンクリート製軌道スラブを介して軌道用レールを支承しているプレストレスコンクリート桁製の高架軌道を示す縦断正面図である。 コンクリート床版および充填式常温混合性の耐荷緩衝層並びにコンクリート製軌道スラブを介して軌道用レールを支承している鋼桁製の高架軌道を示す縦断正面図である。 本発明で使用する被覆鋼材を使用しないコンクリート製軌道スラブとした場合を示すものであって、(a)は一部横断平面図、(b)は正面図である。 図7の一部を拡大して示す一部横断平面図であり、閉回路が形成されることを示す説明図である。 静電粉末塗装により鋼材を塗装する場合の説明図であって、(a)は概略縦断側面図、(b)は、静電粉末塗装により塗装された鋼材の縦断正面図である。 鋼材を格子状に配筋する場合に、閉回路が形成されることを示す説明図である。 鉄筋の一形態を示す側面図である。
符号の説明
1 鉄筋
2 PC鋼材
3 熱可塑性樹脂
4 ダイ
5 熱可塑性樹脂被覆層
6 熱可塑性樹脂被覆鋼材
6a 熱可塑性被覆樹脂PC鋼材
7 鉄線
8 熱可塑性樹脂被覆結束線
9 PCケーブル
10 プレストレスコンクリート桁
10a 鋼桁
11 コンクリート製路床
11a コンクリート床版
12 耐荷緩衝層
13 コンクリート軌道用スラブ
14 鋼製タイプレート
15 タイパッド
16 コンクリート
17 埋め込み栓(雌ねじ筒体)
18 レール
19 レールクリップ
20 ボルト・ナット
21 コンクリート製枕木
22 主筋
23 スターラップ筋
24 閉回路
29 塗装装置
30 エポキシ樹脂粉末塗料粒子
31 エポキシ樹脂塗装層
32 ピンポール
33 エポキシ樹脂塗装鋼材

Claims (8)

  1. 熱可塑性樹脂で被覆した鋼材を補強材としてコンクリートに埋め込み配置するようにしたことを特徴とする鉄道用のコンクリート構造物の補強構造。
  2. 軌条用レールを支承するコンクリート製枕木またはコンクリート製軌道スラブあるいはこれらを支承するコンクリート製路床またはコンクリート製床版、あるいは軌道側部に設置されるコンクリート製ガードパネルにおけるコンクリートに埋め込み配置される補強用の鋼材を、熱可塑性樹脂で被覆した鋼材としたことを特徴とする請求項1に記載の鉄道用のコンクリート構造物の補強構造。
  3. 鋼材が、鉄筋またはPC鋼材あるいは結束線のいずれかであることを特徴とする請求項1または2に記載の鉄道用のコンクリート構造物の補強構造。
  4. 前記の熱可塑性樹脂は、ポリアミド樹脂、ポリエンチレ樹脂、ポリプロピレン樹脂、塩化ビニル樹脂を代表とする熱可塑性樹脂のいずれかであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の鉄道用のコンクリート構造物の補強構造。
  5. 熱可塑性樹脂で被覆した鋼材が補強材としてコンクリートに埋め込み配置されていることを特徴とする鉄道用のコンクリート構造物。
  6. 前記コンクリート構造物は、コンクリート製軌道スラブまたはコンクリート製枕木あるいはコンクリート製路床またはコンクリート製床版、あるいは軌道側部に設置されるコンクリート製ガードパネルのいずれかであることを特徴とする請求項5に記載の鉄道用のコンクリート構造物。
  7. 鋼材が、鉄筋またはPC鋼材あるいは結束線のいずれかであることを特徴とする請求項5または6に記載の鉄道用のコンクリート構造物。
  8. 前記の熱可塑性樹脂は、ポリアミド樹脂、ポリエンチレ樹脂、ポリプロピレン樹脂、塩化ビニル樹脂を代表とする熱可塑性樹脂のいずれかであることを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載の鉄道用のコンクリート構造物。
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