JP2009046818A - 構造体の補強装置および補強工法 - Google Patents

構造体の補強装置および補強工法 Download PDF

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Abstract

【課題】施工管理が容易であってせん断補強強度に見合う施工品質を確保でき、かつ作業性に優れコスト面でも有利な構造体の補強装置および補強工法を提供すること。
【解決手段】
既設の柱などの既設構造体の補強装置2は、構造体の周方向において複数に分割された各補強部材21と、構造体1の周方向において隣合う補強部材21同士を連結するリング部材22とを備え、補強部材21はそれぞれ、構造体1の外周部に沿って設けられる中央部211と、この中央部211の両端に構造体1の周方向と交差するように設けられる連結端部212とを有し、リング部材22には、隣合う補強部材21のそれぞれの連結端部212が挿通される。
【選択図】図2

Description

本発明は、構造体の補強装置および補強工法に関する。
従来、既設の柱、梁などの構造体のせん断破壊等を防止するために、コンクリートを増し打ちしたり、鋼板や樹脂製のシート部材を構造体の外周に設けたり、スパイラル状に形成された棒鋼を現場で構造体に巻き付けるなどの各種の補強工法が用いられている。
また、棒鋼を適宜な長さに分割しておき、この分割された棒鋼同士を金物を介してねじ止めする工法が提案されている(例えば、特許文献1)。具体的に、特許文献1で用いられる補強装置は、雄ネジが両端部に形成された棒鋼、およびナットを有する緊締部材と、棒鋼の端部同士を連結するコーナーピースとを備えており、引張力が付与された状態の棒鋼がコーナーピースにナットで固定されることにより、柱を圧縮補強するものとなっている。
特開2000−034842号公報
上述したコンクリートを増し打ちする工法や鋼板を設ける工法には、構造体の重量増加による基礎への負担増や、断面拡大による有効面積の減少など、強度面の問題がある。なお、鋼板を柱の一部に設ける場合には、鋼板を固定するために柱に多数の穴を形成する必要があり、このような穴開け工事によって構造体がダメージを負うおそれがある。
また、鋼板を設ける工法には、強度面の問題に加えて、鋼板を扱う重機が必要となったり、溶接が必要となるなどの作業性の問題もある。
さらに、鋼板やシート部材を設ける工法や、スパイラル状の棒鋼を巻き付ける工法には、構造体に壁等の突起物が設けられている場合に補強工事が難しいという問題がある。なお、シート部材を設ける工法の場合、シート部材に含まれる有機溶剤が流出する懸念もある。
ここで、既設の構造体に壁等の突起物が設けられている場合でも、特許文献1のように特殊な補強装置を使うことによって補強工事が可能となるが、特許文献1の工法では、棒鋼をコーナーピースを介してねじ止めする際のトルク管理が煩雑であり、施工には電動または手動のトルクレンチ、あるいは鋼棒を直接引張するための油圧ジャッキ等が必要となって工事が大掛かりとなる問題がある。また、コーナーピースなどの特殊な金物を必要とするため、コストが嵩む。
ここで、構造体の補強装置および補強工法においては、従来より、構造および施工の簡略化への要望が強かった。この点、前述のようにねじ止めを行う補強装置および補強工法は不利であった。
本発明の目的は、施工管理が容易であって施工品質を確保でき、かつ作業性に優れコスト面でも有利な構造体の補強装置および補強工法を提供することにある。
本発明の構造体の補強装置は、軸方向を有する既設の構造体の周方向において複数設けられる補強部材と、前記構造体の周方向において隣合う前記補強部材同士を連結するリング部材とを備え、前記補強部材はそれぞれ、前記構造体の外周部に沿って設けられる中央部と、この中央部の前記周方向における両端に前記周方向と交差するように設けられる連結端部とを有し、前記リング部材には、前記隣合う補強部材のそれぞれの連結端部が挿通されることを特徴とする。
この発明によれば、各補強部材の連結端部同士をリング部材に通すことにより、補強部材とリング部材とが一体化され、構造体の外周を囲む閉鎖型補強筋が形成される。すなわち、本発明に係る補強装置はせん断補強筋として機能する。
このような本発明では、リング部材に補強部材が通っていることを確認するだけで容易に施工管理ができ、これによってせん断補強強度に見合う施工品質を確保できる。すなわち、補強装置をねじ止めで組み立てる場合に必要となるトルク管理の煩雑さとは無縁となる。
加えて、補強部材は構造体の周方向において分割して形成されているため、構造体に突起物などが有る場合でも施工し易く、また、分割形成により補強部材の重量がさほど大きくないため、重機を不要にできる。さらに、リング部材に補強部材を通すだけでリング部材を継手として各補強部材を簡単に連結可能であり、施工に特殊な工具を要さないため、作業性に優れる。
以上をまとめると、本発明によれば、施工のし易さを確保できる。
また、リング部材と補強部材とが組み立てられて一体化されるので、モルタル吹き付けやコンクリート打設を行わない乾式工事が可能となり、これによって工期を短縮できる。なお、モルタル吹き付けやコンクリート打設を行ってもよく、この場合には、リング部材と補強部材とをより強固に一体化できる。
そして、本発明では、コンクリートを増し打ちする従来工法とは異なり、断面拡大による有効面積の減少や重量増加による基礎への負担増などの問題が生じない。
さらに、構造体に穴開け工事を行う必要が無いため、構造体がダメージを負わない。
ここで、補強部材には、棒鋼や帯鋼などが好適である。補強部材の連結端部は、リング部材に挿通し得る任意の形状であってよい。例えば、補強部材の連結端部の断面形状は、円形や楕円形、多角形などであってよい。また、リング部材には、鋼管を適宜な長さに切断したものや、鋼板を打抜いたもの、棒状部材を曲げて両端部を閉鎖加工したものなどを使用できる。すなわち、本発明の補強装置は特殊な金物を必要としないので、コスト面で有利となる。
そして、構造体は、柱、梁などであり、これらの周方向において補強部材は二以上ある。よって、補強部材の連結端部同士を連結するリング部材も二以上ある。このように、補強部材同士を連結する箇所が二以上あっても前述のように施工管理が容易であるから、施工品質を確保できることの効果を大きなものにできる、
本発明の構造体の補強装置では、前記リング部材の内周形状は、略円形であり、前記連結端部の断面形状は、略円形であることが好ましい。
この発明によれば、リング部材の内周面の形状に連結端部が倣うので、リング部材の内径を小さくしても連結端部を挿入し易く、連結端部をリング内に良好に拘束できる。
なお、略円形には、楕円も含まれ、また異形のものも含まれる。
本発明の構造体の補強装置では、前記連結端部は、前記中央部の両端で前記補強部材を折り曲げることにより形成されていることが好ましい。
この発明によれば、折り曲げ加工により、連結端部を容易に形成できる。
また、構造体の外周形状に沿って補強部材を曲げる加工と同じ加工装置によって連結端部の形成を行えるので、作業が効率的となる。
本発明の構造体の補強装置では、前記連結端部は、前記構造体の軸方向に沿っていることが好ましい。
この発明によれば、連結端部を構造体の外周部に沿わせて収まり良く施工できる。
本発明の構造体の補強装置では、前記リング部材に挿通された前記連結端部同士の間に挿入される楔を備えることが好ましい。
この発明によれば、リング部材と連結端部とのガタが楔によって無くなるので、リング部材と補強部材とをより強固に一体化できる。これにより、コンクリートやモルタルの配設を行わなくても、それと同等の連結強度でリング部材と補強部材とを一体化することが可能となる。
本発明の構造体の補強装置は、前記構造体の軸方向において所定の設置間隔で複数設けられ、前記補強装置のそれぞれにおいて、少なくとも1つの連結端部が前記設置間隔に応じた寸法とされていることが好ましい。
この発明によれば、複数の補強装置のそれぞれにおいて、少なくとも1つの連結端部が設置間隔に応じた寸法とされているので、この寸法が決められた連結端部の設置位置に基づいて、構造体の軸方向に順次、各補強装置を設置していくことで、各補強部材を所定間隔で設置できる。つまり、この寸法が決められた連結端部に、各補強装置間の設置間隔を保持する機能を持たせることができる。
本発明の構造体の補強装置は、既設の構造体の外周に複数設けられる補強部材と、隣合う二以上の前記補強部材同士を連結するリング部材と、を備え、前記補強部材はそれぞれ、前記構造体の外周部に沿って設けられる中央部と、この中央部の端部に対して交差するように設けられる連結端部とを有し、前記リング部材には、前記隣合う補強部材のそれぞれの連結端部が挿通されることを特徴とする。
この発明によれば、二や三、あるいは四以上の補強部材を1つのリング部材を継手として連結し構造体を補強することが可能となる。本発明は、前述した発明と同様に、施工管理が容易であり、これによって施工品質を確保できる。また、前述した発明と同様に、作業性が良く、構造体がダメージを負わず、かつコスト面でも有利となる。なお、補強部材同士を連結する箇所が多いほど、施工管理が容易で施工品質を確保できることの効果を顕著にできる。
本発明の構造体の補強装置は、軸方向を有する既設の構造体の周方向に巻回される中央部と、この中央部の前記周方向における両端にそれぞれ設けられて互いに対向する連結端部とを有する補強部材と、前記連結端部同士を連結するリング部材とを備え、前記各連結端部は、前記周方向と交差するように設けられ、前記リング部材に挿通されることを特徴とする。
この発明によれば、補強部材の連結端部同士をリング部材に通すことにより、補強部材とリング部材とが一体化され、構造体の外周を囲む閉鎖型補強筋が形成される。すなわち、本発明に係る補強装置はせん断補強筋として機能する。
このような本発明では、リング部材に補強部材が通っていることを確認するだけで容易に施工管理ができ、これによって施工品質を確保できる。加えて、リング部材に補強部材を通すだけで良く、施工に特殊な工具を要さないため、作業性に優れる。すなわち、本発明によれば、施工のし易さを確保できる。
そのうえ、補強部材およびリング部材に特殊な金物を必要としないので、コスト面で有利となる。
さらに、コンクリートを増し打ちする従来工法のような断面拡大による有効面積の減少や重量増加による基礎への負担増などの問題や、穴開け工事による構造体のダメージなどの問題が生じない。
本発明の構造体の補強工法は、軸方向を有する既設の構造体の周方向に沿った中央部とこの中央部の両端に対してそれぞれ交差するように設けられる連結端部とを有するとともに、前記周方向において複数設けられる補強部材の隣合う前記連結端部同士をリング部材に挿通する補強部材連結工程を備えることを特徴とする。
この発明によれば、各補強部材の連結端部同士をリング部材に通す補強部材連結工程を実施することにより、補強部材とリング部材とを一体化し、これら補強部材とリング部材とを構造体のせん断補強筋として機能させることが可能となる。
このような本発明では、リング部材に補強部材が通っていることを確認するだけで容易に施工管理ができ、これによって施工品質を確保できる。
加えて、前述と同様に、構造体に突起物などが有る場合でも施工し易く、また、重機が不要であり、かつ特殊な工具を要さないことから、作業性に優れる。
すなわち、本発明によれば、施工のし易さを確保できる。
そのうえ、補強部材およびリング部材に特殊な金物を必要としないので、コスト面で有利となる。
さらに、コンクリートを増し打ちする従来工法のような断面拡大による有効面積の減少や重量増加による基礎への負担増などの問題や、穴開け工事による構造体のダメージなどの問題が生じない。
本発明の構造体の補強工法では、前記構造体の外周における少なくとも前記リング部材の内側を含む領域に、後硬化型材料を設けて硬化させる硬化処理工程を備えることが好ましい。
ここで、後硬化型材料とは、例えばモルタル、コンクリート、樹脂等である。
この発明によれば、後硬化型材料の硬化により、リング部材と補強部材とをより強固に一体化できる。
本発明の構造体の補強工法は、既設の構造体の外周に沿った中央部と、この中央部の両端に対して交差するように設けられる連結端部とを有するとともに、前記構造体の外周に複数設けられる補強部材の隣合う二以上の前記連結端部同士をリング部材に挿通する補強部材連結工程を備えることを特徴とする。
この発明によれば、二や三、あるいは四以上の補強部材を1つのリング部材を継手として連結し構造体を補強することが可能となる。本発明は、前述した発明と同様に、施工管理が容易であり、これによって施工品質を確保できる。また、前述した発明と同様に、作業性が良く、構造体にダメージを与えず、かつコスト面でも有利となる。なお、補強部材同士を連結する箇所が多いほど、施工管理が容易であり施工品質を確保できることの効果を顕著にできる。
本発明の構造体の補強工法は、軸方向を有する既設の構造体の周方向に巻回される中央部と、この中央部の前記周方向における両端にそれぞれ設けられて互いに対向する連結端部とを有する補強部材の前記連結端部同士をリング部材に挿通する補強部材連結工程を備えることを特徴とする。
この発明によれば、補強部材連結工程を実施することにより、補強部材とリング部材とを一体化し、これら補強部材とリング部材とを構造体のせん断補強筋として機能させることが可能となる。
このような本発明では、リング部材に補強部材が通っていることを確認するだけで容易に施工管理ができ、これによって施工品質を確保できる。加えて、特殊な工具を要さないことから、作業性に優れる。すなわち、本発明によれば、施工のし易さを確保できる。
そのうえ、補強部材およびリング部材に特殊な金物を必要としないので、コスト面で有利となる。
さらに、コンクリートを増し打ちする従来工法のような断面拡大による有効面積の減少や重量増加による基礎への負担増などの問題や、穴開け工事による構造体のダメージなどの問題が生じない。
以上の本発明によれば、施工管理が容易であってせん断補強強度に見合う施工品質を確保できるので、施工のし易さを確保できる。そのうえ作業性に優れコスト面でも有利となる。
以下、本発明の各実施形態について図面を参照して説明する。なお、第2実施形態以降の説明において、以下に説明する第1実施形態と同様の構成については、同一符号を付して、説明を省略もしくは簡略化する。
なお、以下では柱を補強する補強装置および補強工法を示すが、当該補強装置および補強工法は、柱だけでなく、梁等の構造体の補強にも適用できる。
〔第1実施形態〕
図1は、第1実施形態に係る構造体としての既設の柱1と、この柱1の外周に設けられた複数の補強装置2とを示す。
各補強装置2は、柱1の軸方向に沿って所定の設置間隔Hで設置されている。なお、本実施形態では柱1の外周部にコンクリート10が打設されている。
図2は、補強装置2を示す。補強装置2は、柱1の周方向において四分割された4つの補強部材21と、隣合う補強部材21同士を連結するリング部材22とを備えている。
各補強部材21には、断面略円形状の異形PC鋼棒が使用されており、各補強部材21はそれぞれ、柱1の外周部に沿って平面視略L字状とされた中央部211と、この中央部211の両端から柱1の軸方向にそれぞれ略直角に折り曲げられた連結端部212,212とを有している。
ここで、各連結端部212の中央部211からの立ち上がり寸法は、各補強装置2の設置間隔H(図1)に応じた寸法となっている。
リング部材22は、鋼板の打ち抜き、棒状部材の曲げ加工、鋼管の切断などによって円環状に形成されている。このリング部材22の内側には、隣合う補強部材21,21のそれぞれの連結端部212が挿通されている。
図3および図4を参照して、本実施形態の補強装置2を使った補強工法を説明する。
図3(A)に示した補強部材21,21の重なり部Aを略直角に折り曲げ加工することにより、図3(B)のように連結端部212が形成される。この連結端部212の形成は、現場で行ってもよいし工場で行ってもよい。
次に、図3(C)のように補強部材21,21の連結端部212同士を同様の向きに揃えた状態で、リング部材22に挿通する補強部材連結工程を実施する。なお、補強部材21の扱いに重機などは不要である。図3(D)は、リング部材22の内側に各連結端部212が挿通された状態を示す。本実施形態の補強工事における施工管理は、リング部材22に補強部材21が通っていることを確認することで行われる。
以上の図3(A)〜(D)の手順を補強部材21同士の4つの連結箇所でそれぞれ行うことにより、各補強部材21および各リング部材22は一体化され、これによって柱1の外周を囲む閉鎖型補強筋が形成される。すなわち、補強装置2は柱1のせん断補強筋として機能する。
各補強装置2は、図4に示すように所定の設置間隔Hで、柱1の軸方向に順次設置される。ここで、補強装置2を柱1に設置する際は、既に設置された補強装置2の連結端部212の先端の高さに基づいて、補強部材21を設置する高さを決める。これにより、各補強装置2を設置間隔Hを保持して容易に設置できる。
本実施形態では、補強装置2の周りにコンクリート10(図1)を打設して硬化させる硬化処理工程を実施することにより、柱1の補強工事を完了する。
なお、上記各工程において、適宜、補強部材21を柱1の外周部に保持する図示しない治具等を用いてもよい。
以上の本実施形態によれば、次のような効果が得られる。
(1)リング部材22に補強部材21を通すだけでリング部材22を継手とする閉鎖型補強筋を簡単に施工でき、リング部材22に補強部材21が通っていることを確認するだけで容易に施工管理ができる。これによってせん断補強強度に見合う施工品質を確保できる。
すなわち、本実施形態の補強装置2および補強工法により、施工のし易さを確保できる。
(2)また、特殊な金物でなく、汎用部材から形成可能なリング部材22と補強部材21とを使用するため、低コスト化できる。
(3)各補強部材21が柱1の周方向において分割形成されているため、柱1に突起物などが設けられていた場合でも施工し易い。
また、本実施形態の補強部材21は四分割されており、このように連結箇所が4つと多くても前述のように施工管理が容易であるから、品質を確保できることの効果を大きくできる。
(4)コンクリートを増し打ちしたり鋼板で柱を囲む従来工法とは異なり、断面拡大による有効面積の減少や重量増加による基礎への負担増などの問題が生じない。
さらに、柱1への補強装置2の設置に関し、リング部材22と補強部材21とを組み立てるだけでよく、柱1への穴開け工事などは不要のため、柱1がダメージを受けない。
(5)リング部材22の内周形状が円形であり、かつ連結端部212の断面形状が略円形であるため、リング部材22に連結端部212を挿通した際に、リング部材22の内周面に連結端部212が倣う。このため、リング部材22の内径を小さくしても連結端部212を挿通し易く、リング内に連結端部212を良好に拘束できる。
(6)連結端部212,212は、中央部211の両端で折り曲げられているので、連結端部212を容易に形成できる。そのうえ、現場で柱1の外周形状に沿って補強部材21を曲げるのと同じ加工装置で連結端部の形成を行えるので、補強部材連結工程を効率的に行える。
(7)連結端部212が柱1の軸方向に沿っており、かつ、所定の設置間隔Hに応じた寸法とされているので、既に柱1に設置された補強装置2の連結端部212の高さに基づいて、柱1の軸方向に順次、各補強装置2を設置していくことで、各補強部材21を所定間隔で容易に設置できる。
また、連結端部212が柱1の軸方向に沿っていることにより、補強装置2の全体を柱1の外周部に沿わせて収まり良く配置できる。
(8)補強装置2の周りにコンクリート10を打設することにより、補強部材21とリング部材22とをより強固に一体化できる。
ここで、本実施形態において、コンクリート10の打設を後硬化型材料としてのモルタル、あるいは樹脂の配設に置換しても良い。この場合、モルタルや樹脂を補強部材21とリング部材22との連結箇所に設けることにより、補強部材21とリング部材22とが一体化され、コンクリート打設と略同様の効果を奏する。なお、モルタルや樹脂は、柱1の外周において、少なくともリング部材22の内側を含む領域に設ければよい。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態について図5および図6を参照して説明する。
図5は、本実施形態に係る構造体としての既設の柱1を示す。本実施形態では、柱1の外周にコンクリートは打設されない。
また、図6に示すように、本実施形態の補強装置3は、連結端部212,212の間に挿入される楔31を有している。
本実施形態では、第1実施形態と同様に図3(A)〜(D)を行った後、リング部材22内の連結端部212,212の間に楔31を打ち込んで挿入する。これにより、リング部材22内側におけるガタがなくなり、補強部材21とリング部材22とが強固に一体化される。
本実施形態によれば、第1実施形態の(1)〜(7)で述べた効果と同様の効果に加え、次の効果が得られる。
(9)楔31を介して補強部材21およびリング部材22をより強固に一体化できる。これにより、コンクリートの打設等を行わない乾式工事が可能となり、工期を短縮できる。
〔第3実施形態〕
次に、本発明の第3実施形態について図7および図8を参照して説明する。
図7は、本実施形態に係る補強装置4を示す。この補強装置4は、既設の構造体である柱1に梁7を新設する際に用いられ、断面略円形の異形PC鋼棒である5つの補強部材41〜45と、補強部材41〜45の隣合う連結端部同士を連結する円環状のリング部材46〜48とを備えている。
補強部材41〜45はそれぞれ、柱1の外周部に沿って設けられる中央部411と、この中央部211の端部に折り曲げによって形成された連結端部412とを有している。なお、補強部材41の一方の連結端部412と、補強部材43の一方の連結端部412とは、柱1の角部に対応する位置に設けられている。
リング部材46には、2つの補強部材41,42の各連結端部412が挿通されており、リング部材47には、2つの補強部材42,43の各連結端部412が挿通されている。
また、リング部材48には、4つの補強部材41,43,44,45の各連結端部412が挿通されている。図8は、このリング48による連結部分の拡大図である(柱1および梁7は図示省略)。
本実施形態では、第1実施形態と略同様に図3(A)〜(D)の手順を行う。
本実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果が得られる。
なお、リング部材46〜48に挿通された連結端部412間に楔を挿入することにより、第2実施形態と同様の効果が得られる。
さらに、リング部材46〜48の内側を含む領域に、モルタルやコンクリート、樹脂等の後硬化型材料を配設することにより、補強部材41〜45とリング部材46〜48とを一層強固に一体化できる。
なお、上記実施形態では、4つの連結端部が1つのリング部材に挿通される例を示したが、リング部材に挿通される補強部材の連結端部の数は問わない。例えば、図9に示した補強装置4´は、5つの補強部材41´,42,43´,44´,45と、4つのリング部材46,47,49,50とを備え、既設の柱1および新設の梁7´を補強する。この図9の構成では、3つの補強部材41´,44´,45の各連結端部412が1つのリング部材50に挿通されている。この構成においても、施工方法は上記実施形態と略同様であり、上記実施形態と略同様の効果が得られる。
〔第4実施形態〕
以上に示した補強装置は、構造体の周方向に分割された補強部材を備えていたが、補強部材が分割されていなくても、本発明の作用および効果を享受できる。図10は、本実施形態に係る補強装置8を示す。この補強装置8は、1つの補強部材81と、1つのリング部材22とを備えている。補強部材81は、図示しない既設の構造体の周方向に巻回される中央部211と、この中央部211の両端にそれぞれ折り曲げ形成され互いに対向する連結端部212,212とを有している。この補強装置8においても、第1実施形態と略同様に図3(A)〜(D)の手順を行うことにより、補強部材81の両端とリング部材22とが一体化され、閉鎖型補強筋が形成されるので、第1実施形態と略同様の効果が得られる。
〔本発明の変形例〕
図11は、本発明の変形例に係る補強装置5を示す。第1実施形態の補強装置2(図2)は柱1の周方向において四分割されていたが、この補強装置5は構造体の周方向において二分割され、2つの補強部材21と2つのリング部材22とを備えている。このように、本発明において、補強部材の分割数は問わない。図示を省略するが、三分割や五分割以上など、構造体の外周長さや壁等の突起物の存在などを考慮して、補強部材を何分割とするか、そして各補強部材の形状などを決めればよい。なお、各補強部材は、等分ではなく不均等な長さに分割されていてもよい。
さらに、前記各実施形態において、各補強部材21が連結される位置は柱1の側面の略中央であったが、隣合う補強部材が連結される位置はこれに限定されず、例えば柱の角部で補強部材同士が連結される構成としてもよい。
また、構造体の断面形状は、円形や楕円形、多角形など特に限定されず、補強部材の中央部を構造体の外周部に沿った形状とすればよい。
図12は、本発明の他の変形例に係る補強装置6を示す。前述した補強部材21の連結端部212は棒状部材を折り曲げることによって形成されていたが、本例の補強部材は、棒状の中央部211と、この中央部211の両端に略直角に設けられた他部材である連結端部612とを有している。ここで、中央部211とは別体の連結端部612は、棒鋼や帯鋼、板材などであり、この連結端部612は溶接、圧設、ねじ込み等の適宜な手段によって中央部211の端部に設けられている。
ここで、各補強装置6のそれぞれにおいて、柱1の周方向における少なくとも1箇所で、中央部211からの連結端部612の立ち上がり寸法(高さ)を各補強装置6の設置間隔Hに応じた寸法とすることが好ましい。これにより、各補強装置6を所定の設置間隔Hを保持して柱1に容易に設置できる。なお、同じリング部材22に挿通される2つの連結端部612のうち少なくとも一方が設置間隔Hに応じた高さであればよい。
本発明において、リング部材の形状は、円形に限らず、楕円や多角形などであってよい。
また、補強部材の断面形状も問わない。
さらに、補強部材の連結端部が形成される向きは、連結端部が補強部材の中央部に対して交差する限り、任意であり、例えば構造体の外周面から面外方向に起立するように連結端部が形成されていてもよい。
以上、本発明を実施するための最良の構成について具体的に説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形および改良を加えることができるものである。
上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
本発明の第1実施形態に係る柱および補強装置を示す図。 前記補強装置の斜視図。 補強部材連結工程の手順を示す図。 所定の設置間隔を保持して各補強装置が設置されることを示す図。 本発明の第2実施形態に係る柱および補強装置を示す図。 前記補強装置の側面図。 本発明の第3実施形態に係る補強装置を示す図。 図7の部分拡大図。 第3実施形態の変形例に係る補強装置を示す図。 本発明の第4実施形態に係る補強装置を示す図。 本発明の変形例に係る補強装置を示す図。 本発明の他の変形例に係る補強装置を示す図。
符号の説明
1 柱(構造体)
2〜8 補強装置
10 コンクリート(後硬化型材料)
21 補強部材
22 リング部材
31 楔
41〜45 補強部材
46〜50 リング部材
81 補強部材
211 中央部
212 連結端部
411 中央部
412 連結端部
612 連結端部
H 設置間隔

Claims (12)

  1. 軸方向を有する既設の構造体の周方向において複数設けられる補強部材と、
    前記構造体の周方向において隣合う前記補強部材同士を連結するリング部材とを備え、
    前記補強部材はそれぞれ、前記構造体の外周部に沿って設けられる中央部と、この中央部の前記周方向における両端に前記周方向と交差するように設けられる連結端部とを有し、
    前記リング部材には、前記隣合う補強部材のそれぞれの連結端部が挿通される
    ことを特徴とする構造体の補強装置。
  2. 請求項1に記載の構造体の補強装置において、
    前記リング部材の内周形状は、略円形であり、
    前記連結端部の断面形状は、略円形である
    ことを特徴とする構造体の補強装置。
  3. 請求項1または2に記載の構造体の補強装置において、
    前記連結端部は、前記中央部の両端で前記補強部材を折り曲げることにより形成されている
    ことを特徴とする構造体の補強装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の構造体の補強装置において、
    前記連結端部は、前記構造体の軸方向に沿っている
    ことを特徴とする構造体の補強装置。
  5. 請求項4に記載の構造体の補強装置において、
    前記リング部材に挿通された前記連結端部同士の間に挿入される楔を備える
    ことを特徴とする構造体の補強装置。
  6. 請求項4または5に記載の構造体の補強装置において、
    当該補強装置は、前記構造体の軸方向において所定の設置間隔で複数設けられ、
    前記補強装置のそれぞれにおいて、少なくとも1つの連結端部が前記設置間隔に応じた寸法とされている
    ことを特徴とする構造体の補強装置。
  7. 既設の構造体の外周に複数設けられる補強部材と、
    隣合う二以上の前記補強部材同士を連結するリング部材と、を備え、
    前記補強部材はそれぞれ、前記構造体の外周部に沿って設けられる中央部と、この中央部の端部に対して交差するように設けられる連結端部とを有し、
    前記リング部材には、前記隣合う補強部材のそれぞれの連結端部が挿通される
    ことを特徴とする構造体の補強装置。
  8. 軸方向を有する既設の構造体の周方向に巻回される中央部と、この中央部の前記周方向における両端にそれぞれ設けられて互いに対向する連結端部とを有する補強部材と、
    前記連結端部同士を連結するリング部材とを備え、
    前記各連結端部は、前記周方向と交差するように設けられ、前記リング部材に挿通される
    ことを特徴とする構造体の補強装置。
  9. 軸方向を有する既設の構造体の周方向に沿った中央部とこの中央部の両端に対してそれぞれ交差するように設けられる連結端部とを有するとともに、前記周方向において複数設けられる補強部材の隣合う前記連結端部同士をリング部材に挿通する補強部材連結工程を備える
    ことを特徴とする構造体の補強工法。
  10. 請求項9に記載の構造体の補強工法において、
    前記構造体の外周における少なくとも前記リング部材の内側を含む領域に、後硬化型材料を設けて硬化させる硬化処理工程を備える
    ことを特徴とする構造体の補強工法。
  11. 既設の構造体の外周に沿った中央部と、この中央部の両端に対して交差するように設けられる連結端部とを有するとともに、前記構造体の外周に複数設けられる補強部材の隣合う二以上の前記連結端部同士をリング部材に挿通する補強部材連結工程を備える
    ことを特徴とする構造体の補強工法。
  12. 軸方向を有する既設の構造体の周方向に巻回される中央部と、この中央部の前記周方向における両端にそれぞれ設けられて互いに対向する連結端部とを有する補強部材の前記連結端部同士をリング部材に挿通する補強部材連結工程を備える
    ことを特徴とする構造体の補強工法。
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