JP2009045342A - リクライニングシート - Google Patents

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Abstract

【課題】背もたれ部及び足載せ部の回動角度を簡単に調整でき、製造コストも低減できるリクライニングシートを提供する。
【解決手段】このリクライニングシート10は、基台部1と、座部20と、背もたれ部30と、足載せ部40と、背もたれ部30及び足載せ部40に回動可能に連結されたリンク部材50とを有している。座部20の裏面には筒体60が配設され、これにスライドバー70がスライド可能に配設されている。スライドバー70は、リンク部材50と共通の支軸52により足載せ部40に連結されている。背もたれ部30を倒すと、背もたれ部30が第1支軸36を中心に回動し、それに伴って4節リンクを構成する各部材をそれぞれの支軸を中心に回動させ、それに伴ってスライドバー70が筒体60内を摺動するため、その間の摩擦力により4節リンクの動きが規制される。
【選択図】図2

Description

本発明は、背もたれ部及び足載せ部の角度を調整することができるリクライニングシートに関する。
例えば、椅子や電動マッサージ装置等においては、使用者の好みに応じて背もたれ部(バックシート)や足載せ部(レッグレスト)の角度を調整することができる、いわゆるリクライニング機構を設けたものが広く用いられている。
下記特許文献1には、座部の前端及び後端にそれぞれ上下回動可能に連結されたレッグレスト及び背もたれと、背もたれの下方部に回動自在に連結されると共にレッグレストに連結される第1のリンク部材と、第1のリンク部材に回動自在に連結されると共にベースフレームに回動自在に連結される第2のリンク部材とを備えたリクライニングチェアが開示されている。また、第1のリンク部材と第2のリンク部材の連結部には、ロック手段が設けられていて、第1,第2のリンク部材を固定できるようになっている。
そして、ロック手段を解除して第1,第2のリンク部材を回動可能状態にした後、背もたれを倒すか或いは引き起こすと、第1,第2のリンク部材を介してレッグレストが上方又は下方に回動し、再度ロック手段によりロックすることにより、背もたれ及びレッグレストを所望の角度に調整することができる。
また、下記特許文献2には、座部体の前端及び後端にそれぞれ上下回動可能に連結された足載体及び背部体と、背部体を所定の回動角度で保持する駆動手段と、背部体の回動に連動して足載体を上下回動させるリンク機構とを備えたリクライニング椅子が開示されている。また、前記駆動手段は、モータ等からなる駆動原と、駆動原により進退駆動する駆動軸とを有している。
そして、駆動手段を駆動させて駆動軸が前方に引込まれると、背部体が後方に倒されると共にリンクを介して足載体が上方に持ち上げられ、一方、駆動軸が後方に押出されると、背部体が前方に引き上げられると共にリンクを介して足載体が下方に押し倒されるようになっている。
特開2004−229925号公報 特開2001−190353号公報
上記特許文献1のリクライニングチェアの場合、ロック手段により第1,第2のリンク部材をロックしたり解除したりする操作を、背もたれ及びレッグレストの回動角度を調整するたびに行う必要があり、煩雑で手間がかかっていた。また、上記特許文献2のリクライニング椅子の場合、別途、駆動手段を設けなければならず、構造が複雑となり製造コストが高くなるという問題があった。
したがって、本発明の目的は、背もたれ部及び足載せ部の回動角度を、簡単に調整することができると共に、製造コストも低減できるリクライニングシートを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明のリクライニングシートは、床面に設置される基台部と、この基台部に対して第1支軸を中心にして回動可能に連結された背もたれ部と、この背もたれ部に設けた前記第1支軸よりも下方に設けた第2支軸を介して後端部を回動可能に連結された座部と、この座部の前端部に第3支軸を介して基端部を回動可能に連結された足載せ部と、前記背もたれ部の下端部に第4支軸を介して後端部を連結され、前記足載せ部に第5支軸を介して前端部を連結されたリンク部材とを備え、前記背もたれ部と座部と足載せ部とリンク部材とで構成される4節リンクのいずれかの箇所に一端を回動可能に連結され、他端部が前記基台部に固定された筒体に挿通されて、前記4節リンクの移動に伴ってスライドするスライドバーとを有していることを特徴とする。
本発明によれば、背もたれ部に後方に押す力を加えると、背もたれ部が第1支軸を中心に回動し、それに伴って4節リンクを構成する各部材をそれぞれの支軸を中心に回動させることができる。その結果、背もたれ部の角度変化と、足載せ部の角度変化とが連動し、例えば背もたれ部を寝かすと、足載せ部を持ち上げることができ、背もたれ部を起こしたときには、足載せ部を下降させることができるので、背もたれ部の角度に応じて使用者の姿勢に適合するように足載せ部も回動させることができる。
また、4節リンクの動きに伴って、スライドバーが基台部に固定された筒体内を摺動するため、スライドバーと筒体との間の摩擦力により、4節リンクの動きを適度に規制する角度保持効果がもたらされる。
したがって、使用者は、背もたれ部に荷重を加えるか、座部の後端側に荷重を加えることにより、背もたれ部及び足載せ部の回動角度を所定の範囲で自由に調整できると共に、背もたれ部又は座部への負荷をやめれば、背もたれ部及び足載せ部の回動角度をその状態に保持することができるので、座ったままの簡単な操作で回動角度を任意に調整可能となり、使い勝手が極めて良い。
また、ガスシリンダやモータ等の駆動手段が不要で、使用者の力加減だけで背もたれ部及び足載せ部の角度を調整可能なので、リクライニングシートの構造が簡単となり、製造コストを低減させることができる。
本発明においては、前記スライドバーは、前記第5支軸を介してその一端を回動可能に連結されていることが好ましい。これによれば、外部に大きく露出することなく、スライドバーの移動量を大きくとることができ、筒体とスライドバーとの間の適度な摩擦力による角度保持力を効果的に付与して、背もたれ部や足載せ部をその角度に保持させることができる。
また、前記スライドバーは、前記リンク部材の両側に一対設けられており、前記第5支軸は、シート幅方向に延出されていて、その中央に前記リンク部材の前端部が支持され、その両側に前記スライドバーの一端が支持されていることが好ましい。これによれば、2本のスライドバーと筒体との摩擦力によって、4節リンクの角度保持効果を高めることができと共に、左右平均した保持力を得ることができる。
更に、前記リンク部材は、角形のパイプ部材からなることが好ましい。これによれば、リンク部材の剛性を向上させることができると共に、リンク部材が回動するときの横ぶれ等を防止できる。
更にまた、前記筒体の内周又は前記スライドバーの外周に、摩擦調整部材が介装されていることが好ましい。これによれば、筒体とスライドバーとが摩擦調整部材を介して接触するので、スライドバーの摺動に対する耐久性を高めることができると共に、よりスムーズなスライドを確保でき、更に、筒体又はスライドバーに適度な摩擦力を付与することが可能となる。
更にまた、前記摩擦調整部材は、ポリアセタール、ABS、ポリエチレンテレフタートから選ばれた樹脂からなることが好ましい。これによれば、強度及び耐久性に優れた樹脂を用いることができる。
本発明のリクライニングシートによれば、背もたれ部に荷重を加えるか、座部の後端側に荷重を加えることにより、背もたれ部及び足載せ部の回動角度を所定の範囲で自由に調整できると共に、背もたれ部又は座部への負荷をやめれば、背もたれ部及び足載せ部の回動角度をその位置に保持することができるので、使い勝手が向上し、また、モータ等の駆動手段が不用なので構造を簡単にでき、製造コストを低減させる。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
本発明のリクライニングシート10は、例えば、図1に示すようなチェアに適用することができる。図2を併せて参照すると、この実施形態におけるリクライニングシート10は、床面に設置される左右一対の基台部1,1と、この基台部1,1に対して第1支軸36を中心にして回動可能に連結された背もたれ部30と、この背もたれ部30の第1支軸36よりも下方に設けた第2支軸37を介して後端部を回動可能に連結された座部20と、この座部20の前端部に第3支軸44を介して基端部を回動可能に連結された足載せ部40と、背もたれ部30の下端部に第4支軸51を介して後端部を連結され、足載せ部40に第5支軸52を介して前端部を連結されたリンク部材50とを備えている。なお、基台部1,1の後方上側には、円弧状をなした肘掛け部3が取付けられている。
座部20は、所定間隔で平行に配設された一対の側部フレーム21,21を有しており、その前方が前フレーム22により連結されている。各側部フレーム21,21の間には、S字状に連続した形状をなすバネ体23が複数個架設され、この上にクッション体(図示せず)が載置されている。そして、側部フレーム21の後端に第2支軸37を介して背もたれ部30が回動可能に連結される。このときの背もたれ部30に対する座部20の回動中心をO2とする(図2及び図9参照)。一方、側部フレーム21の前端には、第3支軸44を介して足載せ部40が回動可能に連結される。なお、クッション体としては、特に限定されるものではないが、軟質ポリウレタンフォームと、低反発特性を有するポリウレタンフォームとを積層させたものを用いると、座り心地が向上すると共に、長時間の着座でも違和感がなく好適である。
背もたれ部30は、座部20の側部フレーム21,21よりも、広い間隔をあけて平行に配設された一対の側部フレーム31,31と、該側部フレーム31,31の上端を連結する上部フレーム32と、側部フレーム31,31の下端を連結する下部フレーム33とを有している。各側部フレーム31,31の間には、S字状に連続した形状をなすバネ体34が複数個架設され、この上に軟質ポリウレタンフォームと低反発特性を有するポリウレタンフォームとを積層させた、座部20と同様の材質からなるクッション体(図示せず)が載置されている。
各側部フレーム31には、その下端から所定距離をあけてやや上方に第2支軸37が挿通される支持孔(図示せず)が設けられ、更に、該支持孔から所定距離をあけてその上方に、第1支軸36が側部フレーム31の両側から突設されている。この第1支軸36が一対の基台部1,1の内側に設けられた軸受け(図示せず)に挿入されて、背もたれ部30が一対の基台部1,1に回動支持され、これによって、第1支軸36を中心にして背もたれ部30が回動可能となる。このときの基台部1に対する背もたれ部30の回動中心をO1とする(図9参照)。
一方、各側部フレーム31,31を、前記座部20の各側部フレーム21,21の外側に配設し、第2支軸37,37を図示しない各支持孔に挿通支持することにより、座部20と背もたれ部30とが回動可能に連結されるようになっている。
また、下部フレーム33の軸方向中央の前端面(後述する足載せ部40側の端面)からは、所定間隔をあけて平行に配設された一対の支持片38,38が斜め下方に向けて突設されている。この支持片38,38に、後述するリンク部材50の後端が第4支軸51を介して回動可能に連結される。
足載せ部40は、図1に示すように、円形パイプを略U字状に屈曲されてなる本体フレーム41を有しており、その両端を座部20の一対の側部フレーム21,21の前端内側に配設して、第3支軸44を挿通支持することにより、座部20の前端に回動可能に連結される。このときの座部20に対する足載せ部40の回動中心をO3とする(図2及び図9参照)。なお、本体フレーム41上には、座部20及び背もたれ部30と同様に、軟質ポリウレタンフォームと低反発特性を有するポリウレタンフォームとを積層させたクッション体が載置されている。
また、本体フレーム41の両端からやや離れた箇所には、支持フレーム42が幅方向に沿って架設されており、この支持フレーム42の裏側の中間部分には、一対の支持片43,43が所定間隔をあけて平行に垂設されている。この支持片43,43に、後述するリンク部材50の前端が第5支軸52を介して回動可能に連結される。
上述の背もたれ部30及び足載せ部40は、リンク部材50によって連結される。このリンク部材50は、図1に示すように角形をなしたパイプ部材からなっている。そして、その後端が支持片38,38の内側に配設されて、第4支軸51が挿入されることにより背もたれ部30に回動可能に連結される。一方、リンク部材50の前端も、支持片43,43の内側に配設されて第5支軸52が挿入されることにより、足載せ部40に回動可能に連結される(図3参照)。このときの背もたれ部30に対するリンク部材50の回動中心をO4とし、足載せ部40に対するリンク部材50の回動中心をO5とする(図2及び図9参照)。
以上説明したように、背もたれ部30、座部20、足載せ部40、リンク部材50のそれぞれは、各支軸37,44,51,52により連結されているので、4節リンクとして機能するようになる。
そして、本発明のリクライニングシート10においては、座部20の裏面側に筒体60が設けられていて、更に筒体60内に収容されるスライドバー70を備えている(図3〜5参照)。この実施形態の場合、リンク部材50の左右両側に筒体60とスライドバー70とがそれぞれ設けられている。
図4を併せて参照すると、筒体60は円形の筒状をなしていて、その内周に摩擦調整部材61が圧着されて取付けられている。この筒体60は、図3,4に示す取付け部材65によって、一対の基台部1,1に固定されている。取付け部材65は、座部20の幅方向に延設した支持ロッド66と、該支持ロッド66の両側に固設された取付け板67,67と、支持ロッド66の後方から斜め上方に突設した固定片68とを備えており、前記取付け板67を介して基台部1の内側に固定される。また、前記筒体60は固定片68を介して、その前端を斜め上方に向けて支持ロッド66に固定されている。より詳しくは、設置面S(図2参照)に対して20〜40°の角度θで傾けられて、筒体60が支持ロッド66に取付けられている。また、摩擦調整部材61は、ポリアセタール、ABS、ポリエチレンテレフタート等の樹脂が用いられる。
上記筒体60内に収容されるスライドバー70は、その先端部に挿通孔71が設けられていて、この挿通孔71にリンク部材50を回動可能に支持する支軸52が挿入され(図3参照)、これにより足載せ部40に回動可能に連結されている。このように、リンク部材50と共通の支軸52により、スライドバー70が連結されているため、リンク部材50の回動動作に連動して、スライドバー70が筒体60内をスライドするようになっている。また、スライドバー70の基端部には、半径方向外方に拡径したフランジ状をなしたストッパ72が設けられていて、スライドバー70のスライド幅が規制されている。
次に、上記構成からなるリクライニングシート10の作用について、図5及び図6を参照して説明する。
このリクライニングシート10は、上述したように、背もたれ部30、座部20、足載せ部40、リンク部材50が各支軸37,44,51,52により連結されて、4節リンクをなしているので、例えば、背もたれ部30に後方に押す力F1を加えると(図5参照)、背もたれ部30が第1支軸36を中心に回動し、それに伴って4節リンクを構成する各部材をそれぞれの支軸を中心に回動させることができる。その結果、背もたれ部30の角度変化と、足載せ部40の角度変化とが連動して、背もたれ部30を寝かすと、足載せ部40を持ち上げることができ、背もたれ部30を起こしたときには、足載せ部40を下降させることができるので、背もたれ部30の角度に応じて使用者の姿勢に適合するように足載せ部40も回動させることができる。
より具体的には、図5に示す着座した状態から、背もたれ部30を寝かせて横たわりたい場合には、背もたれ部30を押し倒す力F1を加えればよい。こうすると、背もたれ部30が第1支軸36を中心として下方に回動すると共に、座部20が前方に押し出される。更に、背もたれ部30に連動して、リンク部材50の後端部が座部20の裏面に近接する方向に持ち上げられ、スライドバー70が筒体60の前方に突き出されるようにスライドするので、足載せ部40を上方に回動させることができる。
一方、図6に示す状態から、背もたれ部30を起こして着座した状態に戻したい場合には、使用者は自分の背を引き起こして、座部20の後端側に深く腰掛けるようにすればよい。こうすると、使用者の臀部より座部20の後端側に力F2が作用して、座部20が若干下方に沈み込んで後方に引き込まれると共に、第1支軸36を中心として背もたれ部30が上方に回動する。更に、背もたれ部20に連動して、リンク部材50の後端側が座部20の裏面から離れる方向に押し下げられ、スライドバー70が筒体60の後方に引き込まれるようにスライドするので、足載せ部40を下方に回動させることができる。
また、4節リンクの動きに伴って、スライドバー70が基台部1に固定された筒体60内を摺動するため、スライドバー70と筒体60との間の摩擦力により(この実施形態の場合、筒体60内周に装着された摩擦調整部材61とスライドバー70との摩擦力)、4節リンクの動きが規制されて、背もたれ部30及び足載せ部40の回動角度が保持されるようになっている。
したがって、このリクライニングシート10によれば、使用者は、背もたれ部30に荷重を加えるか、座部20の後端側に荷重を加えることにより、背もたれ部30及び足載せ部40の回動角度を所定の範囲で自由に調整することができると共に、背もたれ部30又は座部20への負荷をやめれば、背もたれ部30及び足載せ部40の回動角度をその位置で不用意に動かないように保持することができる。すなわち、座ったままの状態で力の掛け具合を調整することにより、簡単に背もたれ部30及び足載せ部40の回動角度を任意に調整することができるので、使い勝手が極めて良い。
また、ガスシリンダやモータ等の駆動手段が不用で、使用者の力加減だけで背もたれ部30及び足載せ部40の角度を調整可能なので、リクライニングシート10の構造を簡単にすることができ、製造コストの低減を図れる。
更に、背もたれ部30の回動に連動して、足載せ部40が回動するようになっているので、背もたれ部30と足載せ部40とを個々に調整することなく、常に使用者の姿勢に合わせた角度にすることができる。
この実施形態の場合、スライドバー70は、第5支軸52を介して先端部を回動可能に連結されている。これによれば、外部に大きく露出することなく、スライドバー70の移動量を大きくとることができ、筒体60とスライドバー70との間の適度な摩擦力による角度保持力を効果的に付与して、背もたれ部30や足載せ部40をその角度に保持させることができる。
また、この実施形態の場合、スライドバー70は、リンク部材50の両側に一対設けられており、第5支軸52は、シート幅方向に延出されていて、その中央にリンク部材50の前端部が支持され、その両側にスライドバー70の一端が支持されている。これによれば、2本のスライドバー70と筒体60との摩擦力によって、4節リンクの角度保持効果を高めることができと共に、左右平均した保持力を得ることができる。
更に、この実施形態の場合、リンク部材50は、角形のパイプ部材からなっている。これによれば、リンク部材50の剛性を向上させることができると共に、リンク部材50が回動するときの横ぶれ等を防止できる。
また、この実施形態の場合、筒体60の内周には摩擦調整部材61が介装されている。これによれば、筒体60とスライドバー70とが摩擦調整部材61を介して接触するので、スライドバー70の摺動に対する耐久性を高めることができると共に、よりスムーズなスライドを確保でき、更に、スライドバー70に適度な摩擦力を付与することが可能となる。
摩擦調整部材61は、ポリアセタール、ABS、ポリエチレンテレフタートから選ばれた樹脂からなることが好ましく、これによれば、強度及び耐久性に優れた樹脂を用いることができる。なお、上記樹脂の中でも、ポリアセタールを採用することが好ましく、これを採用すると耐久力を向上させると共に、筒体60及びスライドバー70によくなじむため、スライドバー70のスライド動作をより一層スムーズにさせる。
また、この実施形態におけるリクライニングシート10は、チェアに適用したが、この態様に限定されるものではない。例えば、ソファー、ベッド、電動マッサージ装置、医療用器具等にも幅広く適用することができる。
更に、この実施形態においては、スライドバー70の先端部を第5支軸52を介して、リンク部材50の前端に連結しているが、この態様に限定されるものではなく、例えば、足載せ部40の下端部や、背もたれ部30の下端部等にも連結することができる。
図7及び図8には、本発明のリクライニングシートの他の実施形態が示されている。なお、前記実施形態と実質的に同一部分には同符合を付してその説明を省略する。
この実施形態におけるリクライニングシート10aは、前記実施形態のリクライニングシート10と比べて、背もたれ部30の構造、及び、同背もたれ部30とリンク部材50との連結構造が異なっている。
すなわち、前記実施形態の背もたれ部30を構成する一対の側部フレーム31,31が、ほぼ真っ直ぐに伸びているのに対して(図2参照)、この実施形態における背もたれ部30を構成する一対の側部フレーム31,31は、その上方部分及び下方部分が所定角度で屈曲し形状をなしている。図7に示すように、この実施形態の各側部フレーム31は、背もたれ部30が起こされた状態において、使用者の背中に沿って伸びる背もたれフレーム31aと、該背もたれフレーム31aの上端から足載せ部40側に所定角度で屈曲して、使用者の頭部をサポートする部分となる頭部フレーム31bと、前記背もたれフレーム31aの下端(第1支軸36により支持される位置)から前記頭部フレーム31bとは反対側(すなわち、足載せ部40に対して離反する方向)に所定角度で屈曲して、使用者の臀部に位置する臀部フレーム31cとを有している。
また、前記実施形態では、一対の側部フレーム31,31の下方に連結された下部フレーム33の軸方向中央の前端面から、一対の支持片38,38が斜め下方に向けて突設されている(図1参照)。これに対して、この実施形態のリクライニングシート10aでは、図7に示すように、一対の側部フレーム31,31の前記臀部フレーム31c,31cの下端内側に連結された下部フレーム33の軸方向中央の下端面から、一対の支持片38a,38aが斜め下方に向けて突設されており、この支持片38aは前記臀部フレーム31cと同様に、足載せ部40から離反する方向に屈曲した形状をなしている。そして、この一対の支持片38a,38aの内側に、リンク部材50の後端が配置されて、第4支軸51が挿通されることにより、リンク部材50が背もたれ部30に回動可能に連結されるようになっている。
また、一対の肘掛け部3a,3aは、それぞれアーチ状をなして設置面Sに載置されており、同アーチ状をなす肘掛け部3a,3aの高さ方向ほぼ中間であって、その前端部及び後端部には、長板状の取付けプレート65a,65aがそれぞれ連結されており、各取付けプレート65a,65aの外側に取付け板67,67及び固定片68,68がそれぞれ取付けられて、筒体60,60が所定角度で斜めに固定されている。また、各筒体60にスライド可能に収容されるスライドバー70の基端部(後端側)には、前記実施形態と同様に半径方向外方へ拡径したフランジ状のストッパ72が設けられており、スライドバー70のスライド幅が規制されている。更に、スライドバー70の基端側には、図7中想像線で示すように、円筒状の調整スリーブ73を装着させておいてもよく、これによればスライドバー70のスライド幅をより幅広く調整することができる。
この実施形態においては、前記実施形態と同様に、図7に示す着座状態から、背もたれ部30を押し倒すと、背もたれ部30が第1支軸36を中心として下方に回動すると共に、座部20が前方に押し出され、それに連動して、リンク部材50の後端部が座部20の裏面に近接する方向に持ち上げられ、スライドバー70が筒体60の前方にスライドして、足載せ部40が上方に回動して、図8に示す横たわった状態とすることができる。このとき、スライドバー70と筒体60との間の摩擦力によって、4節リンクの動きが規制されて、背もたれ部30及び足載せ部40の回動角度が保持されるようになっている。
そして、この実施形態においては、側部フレーム31の臀部フレーム31cを、足載せ部40に対して離反する方向に屈曲させると共に、該臀部フレーム31cから下部フレーム33を介して突設される支持片38aを、同じく足載せ部40から離反する方向に屈曲させた構造としたので、背もたれ部30を倒したときに、それに連動して座部20の裏面に近接するように持ち上げられるリンク部材50の後端部が、座部20の裏面に干渉することを防止することができる。その結果、前記実施形態と比べて、背もたれ部30をより深く、座部20に対してフラットに近くなるように倒すことができ、使用者の好みに応じて背もたれ部30の角度をより広い範囲で調整することができる。
また、背もたれ部30を倒して使用者が横たわった状態において、リンク部材50の後端部が、座部20の裏面に干渉せず、座部20から出っ張った状態となることが防止されるので、使用者の臀部近傍における違和感をなくすことができ、寝心地を向上させることができる。更に、背もたれフレーム31aの上方に設けた頭部フレーム31bにより、背もたれ部30を起こしたとき又は倒したときに、使用者の頭部がサポートされると共に、背もたれフレーム31aの下方に設けた臀部フレーム31cにより、背もたれ部30を倒したときに、使用者の臀部がサポートされるようになっているので、使用者の座り心地や寝心地を向上させることができる。
図7及び図8に示すリクライニングシート10の動作確認を行った。
各部の寸法を以下のように設定したリクライニングシート10を製造した。
すなわち、図9に示すように、回動中心O2(背もたれ部30に対する座部20の回動中心)と回動中心O3(座部20に対する足載せ部40の回動中心)との距離をaとし、回動中心O1(基台部1に対する背もたれ部30の回動中心)と回動中心O2との距離をbとし、回動中心O2と回動中心O4(背もたれ部30に対するリンク部材50の回動中心)との距離をcとし、回動中心O3と回動中心O5(足載せ部40に対するリンク部材50の回動中心)との距離をdとし、回動中心O4と回動中心O5との距離をeとした場合に、
aを464mm、bを120mm、cを172mm、dを50mm、eを345mmとし、スライドバー70の長さを345mmとした。
そして、上記寸法で製造されたリクライニングシート10に使用者が座り、背もたれ部30を押し倒して横たわった状態とすると共に、その状態で座部20の後端側に深く腰掛けて背もたれ部30を引き起こす動作を繰り返した。すなわち、着座状態から背もたれ部30が下方に回動後、再び着座状態に復帰するまでの動作を、リクライニング動作1回とし、このリクライニング動作を繰り返し行って動作確認を行った。
その結果、リクライニング動作を10000回繰り返しても、問題なく動作することが確認できた。
また、図10に示すように、着座したときの背もたれ部30の設置面Sに対する回動角度θ1,倒したときの背もたたれ部30の設置面Sに対する回動角度θ2を測定したところ、θ1が115°、θ2が170であって、背もたれ部30は115〜170°の範囲で回動可能であって、更に同範囲で回動角度を保持することができる(但し、155〜170°を除く範囲)ことを確認できた。
本発明は、背もたれ部及び足載せ部の回動角度を調整可能なリクライニングシートして、利用することができる。
本発明のリクライニングシートの一実施形態を示す斜視図である。 同リクライニングシートを、図1のA−A矢視線で切断したときの骨組み構造を示す断面図である。 同リクライニングシートの要部平面図である。 同リクライニングシートの要部断面図である。 同リクライニングシートの着座状態を示す説明図である。 同リクラインニグシートの背もたれ部を倒した状態を示す説明図である。 本発明のリクライニングシートの他の実施形態における、着座状態を示す説明図である。 同リクライニングシートの背もたれ部を倒した状態を示す説明図である。 リクライニングシートの各構造部材の連結状態を示す模式図である。 リクライニングシートの背もたれ部の回動角度を示す模式図である。
符号の説明
1 基台部
10,10a リクライニングシート
20 座部
21 側部フレーム
22 前フレーム
23 バネ体
30 背もたれ部
31 側部フレーム
31a 背もたれフレーム
31b 頭部フレーム
31c 臀部フレーム
32 上部フレーム
33 下部フレーム
34 バネ体
36 第1支軸
37 第2支軸
38 支持片
40 足載せ部
41 本体フレーム
42 支持フレーム
43 支持片
44 第3支軸
50 リンク部材
51 第4支軸
52 第5支軸
60 筒体
61 摩擦調整部材
65 取付け部材
66 支持ロッド
67 取付け板
68 固定片
70 スライドバー
71 挿通孔
72 ストッパ

Claims (6)

  1. 床面に設置される基台部と、
    この基台部に対して第1支軸を中心にして回動可能に連結された背もたれ部と、
    この背もたれ部に設けた前記第1支軸よりも下方に設けた第2支軸を介して後端部を回動可能に連結された座部と、
    この座部の前端部に第3支軸を介して基端部を回動可能に連結された足載せ部と、
    前記背もたれ部の下端部に第4支軸を介して後端部を連結され、前記足載せ部に第5支軸を介して前端部を連結されたリンク部材とを備え、
    前記背もたれ部と座部と足載せ部とリンク部材とで構成される4節リンクのいずれかの箇所に一端を回動可能に連結され、他端部が前記基台部に固定された筒体に挿通されて、前記4節リンクの移動に伴ってスライドするスライドバーとを有していることを特徴とするリクライニングシート。
  2. 前記スライドバーは、前記第5支軸を介してその一端を回動可能に連結されている請求項1記載のリクライニングシート。
  3. 前記スライドバーは、前記リンク部材の両側に一対設けられており、前記第5支軸は、シート幅方向に延出されていて、その中央に前記リンク部材の前端部が支持され、その両側に前記スライドバーの一端が支持されている請求項2記載のリクライニングシート。
  4. 前記リンク部材は、角形のパイプ部材からなる請求項1〜3のいずれか1つに記載のリクライニングシート。
  5. 前記筒体の内周又は前記スライドバーの外周に、摩擦調整部材が介装されている請求項1〜4のいずれか1つに記載のリクライニングシート。
  6. 前記摩擦調整部材は、ポリアセタール、ABS、ポリエチレンテレフタートから選ばれた樹脂からなる請求項1〜5のいずれか1つに記載のリクライニングシート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9332845B2 (en) 2013-02-12 2016-05-10 Toyota Boshoku Kabushiki Kaisha Vehicle seat and seatback-associated ottoman device
JP2021154974A (ja) * 2020-03-30 2021-10-07 いすゞ自動車株式会社 車両のシート装置

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