JP2009044931A - モータ及びこれを用いた電動パワーステアリング装置 - Google Patents

モータ及びこれを用いた電動パワーステアリング装置 Download PDF

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Abstract

【課題】コスト増を抑制しつつ作動音を抑制することができるモータ及びこれを用いた電動パワーステアリング装置の提供。
【解決手段】ベアリングハウジング58内に設けられたベアリング59によってロータ70の出力軸71を支持するモータ13であり、ベアリングハウジング58の少なくとも内周部に周方向に間隔をあけて複数の溝80を設け、これら溝80のそれぞれに嵌合された弾性支持部82の内側にベアリング59の外輪86を接触させてベアリング59を支持する。
【選択図】図3

Description

本発明は、作動音の発生を抑制できるモータ及びこれを用いた電動パワーステアリング装置に関する。
モータは、出力性能は勿論のこと、用途によっては特に静粛性が求められる。例えば、車両の電動パワーステアリング装置用のモータは、車室内あるいは車室近傍に配置されるものであるため、操舵力をアシストする際に発生する作動音を低減することが課題の一つとなっている。
具体的には、例えば、組付性を考慮して、ベアリングの内輪にロータの出力軸を圧入しベアリングの外輪とモータケースのベアリングハウジングとの間に挿入のための隙間を設ける構造を採用したものがある。ところが、モータの出力端に連結された減速機構におけるウォームのラジアル方向への動きにより、モータ出力軸に振れ回る力が発生し、当該出力軸の両端に配置されたベアリングにラジアル方向の不均一な力が作用することがある。このような場合に、特にモータの出力端とは反対側のベアリングの外輪とベアリングハウジングとが接触して叩き音を発生することがある。この叩き音対策として、ベアリングの外周部に周方向の全周にわたって溝を形成し、この溝にOリングを挿入することで、ベアリングハウジングにOリングを介してベアリングの外輪を保持するもの(例えば、特許文献1,2参照)や、ベアリングハウジングとベアリング外輪との間に筒状の弾性体、防振材を配置するもの(例えば、特許文献3参照)、さらにはベアリングハウジングとベアリングの外輪との間にグリースを塗布する方法等がある。
特開2000−166169号公報 特開2005−188527号公報 特開平11−252851号公報
しかしながら、上記のようにベアリングの外輪に溝を形成し、この溝にOリングを挿入するものは、ベアリングの外輪溝を形成するための手間を要することから、コストが上昇してしまうおそれがある。また、ベアリングハウジングとベアリングの外輪との間に筒状の弾性体等を配置するものでは、出力軸の偏芯を抑えようとすればベアリングハウジングの内径寸法の精度を高くしなければならず、コスト増を招く場合がある。さらに、ベアリングハウジングとベアリング外輪との間にグリースを塗布する方法では、グリースを一定量塗布するのが難しいため手間がかかり、やはり組付コストが増大してしまうことがある。
本発明は、コスト増を抑制しつつ作動音を抑制することができるモータ及びこれを用いた電動パワーステアリング装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のモータは、モータケースのベアリングハウジング内に設けられたベアリングによってロータの出力軸を支持するモータにおいて、ベアリングハウジングの少なくとも内周部に周方向に間隔をあけて複数の溝を設け、これら溝それぞれに嵌合された弾性支持部の内側にベアリングの外輪を接触させて該ベアリングを支持することを特徴とする。
係る構成とすることにより、ベアリングハウジングの内周部の複数の溝それぞれに弾性支持部を嵌合させ、これら弾性支持部の内側にベアリングの外輪を接触させてベアリングを支持することができる。こうした場合、複数の弾性支持部によって軸の偏芯を抑え、作動音を抑制することが可能である。また、例えばベアリングにOリングを設けるという方法に比べ、弾性支持部の形状や材質をモータ毎に任意に選択することが可能であるから、納期短縮、低コスト化が図れるという点で有利である。しかも、このように複数の弾性支持部を備えた構造の場合には、モータケースのベアリングハウジングにベアリングの外輪を組み付けやすくなるから、作業性向上によりコスト増を抑制しつつ作動音を抑制することができる。また、ベアリングを支持する複数の弾性支持部で出力軸の偏芯を吸収することが可能であるため、ベアリングハウジングの内径加工の高精度化が不要となり、この点でもコストを低減できる。
また、環状のリング形状部の内周部に周方向に間隔をあけて複数の弾性支持部を突設させてなる弾性部材を備え、ベアリングハウジングには、リング形状部が配設されるリング配設部が外周外側または径方向肉厚内に設けられ、該リング配設部から内周内側に貫通して溝が設けられていても良い。この場合、リング形状部に複数の弾性支持部が保持された構造の弾性部材となり、ベアリングハウジングの各溝に各弾性支持部の位置を合わせつつ弾性部材を組み付けるという作業が行いやすくなる。これによれば組付作業性がさらに向上し、尚かつ組付コストをさらに低減することができる。
また、ベアリングハウジングは、軸線方向一側にモータケースの外面位置で開口する外面開口部を有しており、弾性部材には、リング形状部の軸方向一側を閉塞する蓋部が形成され、該蓋部が外面開口部を閉塞するようにしても良い。係る構成とすることにより、ハウジングの底部が開口およびモータ筐体の蓋を兼ねることとなり、ベアリングハウジングの外面開口部を別途の蓋部材で閉塞する必要がなくなるため、部品コスト及び組付コストをさらに低減できる。
また、複数の弾性支持部が個別に設けられていても良い。係る構成とすることにより、力の加わる方向等に応じて弾性支持部の形状及び材質等を溝毎に選択することが可能となり、さらに高い作動音抑制効果が得られる。
また、複数の弾性支持部の溝への配設状態での内接円径が、ベアリングハウジングの内径よりも小さく設定されていても良い。係る構成とすることにより、ベアリングの外輪を複数の弾性支持部で確実に支持することができ、作動音抑制効果が確実に得られる。
本発明の電動パワーステアリング装置は、上記したモータを備えるため、それ自体が、静粛性に優れ、低コストな装置である。
本発明によれば、コスト増を抑制しつつ作動音を抑制することができるモータ及びこれを用いた電動パワーステアリング装置を提供できる。
以下、本発明に係るモータ及びこれを用いた電動パワーステアリング装置の各実施形態について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
まず、本発明に係るモータ及びこれを用いた電動パワーステアリング装置の第1実施形態について図1〜図3、図10を参照して説明する。
図10は、コラム式の電動パワーステアリング装置10を示したものであり、符号11はステアリングシャフト、12はステアリングシャフト11のハウジング、20はラック・ピニオン式運動変換機構、30はウォーム減速機構であり、これらは車両のステアリング系を構成している。また、13はステアリング系に操舵補助トルクを与えるパワーアシスト用の電動モータ、40はトルクセンサである。
ステアリングシャフト11は、ステアリング入力軸(入力軸)11aとステアリング出力軸(出力軸)11bとを備えており、ハウジング12の内部に軸芯回りに回転自在に支持されている。ハウジング12は車室内部の所定位置に下部を前方に向けて傾斜した状態に固定されている。ステアリング入力軸11aは、その上端にステアリングホイール(図示せず)が固定されることになり、ステアリングホイールと同期回転する。
さらに、ステアリング入力軸11aとステアリング出力軸11bとはトルクセンサ40のトーションバーを介して連結されており、ステアリングホイールからステアリング入力軸11aを経てステアリング出力軸11bに伝達される操舵トルクがトルクセンサ40により検出され、検出された操舵トルクに基づいてモータ13の出力が制御される。
ラック・ピニオン式運動変換機構20は、長手方向を例えば車両の左右方向として車両前部のエンジンルーム内にほぼ水平に配置され、軸方向に移動自在なラック軸21と、ラック軸21の軸芯に対して斜めに支承されてラック軸21の歯部に噛合する歯部を有するピニオン軸22と、ラック軸21及びピニオン軸22を支承する筒状のケース23とを備えている。ラック・ピニオン式運動変換機構20のラック軸21の両端側に設けられた図示略のナックルに、前輪のホイールが取り付けられる。
ピニオン軸22とステアリング出力軸11bの下端とは、2個の自在継手15,16及び連結部材17で連結されている。また、ステアリング出力軸11bの軸方向の中間位置にはウォーム減速機構30が配置され、このウォーム減速機構30を介してモータ13から、車両のステアリング系であるステアリング出力軸11bに対して操舵補助トルクを与えるパワーが付与される。このウォーム減速機構30は、図示は略すが、ステアリング出力部11bと一体回転するウォームホイールと、このウォームホイールに直交方向に沿って噛み合うウォームとを備えており、ウォームがモータ13の後述する出力軸に同軸且つ一体回転可能に連結されている。
次にモータ13について説明する。図2に示すように、モータ13は、略有底円筒状の鋳物からなるケース本体50と、このケース本体50の開口側に取り付けられる略円環状のフランジ51とでその外側部分のモータケース52が構成されている。
ケース本体50は、モータ軸方向に沿う円筒状の胴部53と、胴部53のモータ軸方向の一側を閉塞する底部54とを有している。
ケース本体50の底部54の中央には、開口側に有底円筒状に突出するベアリングハウジング58が形成されている。このベアリングハウジング58の内側にはリヤ側のベアリング59が設けられている。
ケース本体50の胴部53の内周面には、ステータコア61が固定されており、ステータコア61にはインシュレータ62を介してコイル63が巻回されている。また、ケース本体50の胴部53の内周面には、ステータコア61よりもフランジ51側に給電用のパワーハーネス64を接続させる端子台65が固定されている。
フランジ51は、モータケース50の開口側に嵌合するもので、モータケース50とは反対側の中央位置に、モータケース50側に凹んでベアリング保持凹部66が形成されている。このベアリング保持凹部66にはフロント側のベアリング67が保持されることになり、このベアリング67と上記したモータケース52のベアリングハウジング58に設けられたベアリング59とでロータ70の出力軸71が回転可能に支持される。
ロータ70は、出力軸71と、この出力軸71が中心位置に固定されるロータコア72と、ロータコア72の外周面に固定されるマグネット73とを有している。また、ロータ70は、出力軸71がフランジ51から外側に突出しており、この突出部分には、図10に示すウォーム減速機構30のウォームを一体的に連結させるための連結部材74がスプライン結合されている。
ロータ70の出力軸71には、フランジ51よりも内側位置に、レゾルバロータ75が固定されている。そして、このレゾルバロータ75と対向配置された状態でレゾルバステータ76が上記した端子台65に固定されている。このレゾルバステータ76は、レゾルバロータ75の回転位置を検出することで、ロータ70の回転位置を検出する。
上記したベアリングハウジング58は、図3に示すように、モータ軸方向に沿う円筒状の壁部78と、壁部78のロータ70とは反対側を閉塞する底部79とを有しており、壁部78の内周部には、周方向に所定の等間隔をあけて複数の溝80が形成されている。これらの溝80は、それぞれが、ベアリングハウジング58の軸方向に沿い且つ周方向に一定幅をなして底部79側の位置から開口側に抜けて形成されており、径方向においても壁部78を貫通している。
そして、このようなベアリングハウジング58に、円環状のリング形状部81の内周部に周方向に所定の等間隔をあけて複数の弾性支持部82を突設させてなる弾性部材83が取り付けられる。この弾性部材83は、合成ゴム等の弾性材料から一体成形されるもので、複数の弾性支持部82のそれぞれが、リング形状部81から半径方向内側に突出し、リング形状部81の軸方向に沿って全長にわたって形成され、しかもリング形状部81の周方向に一定幅をなしている。この弾性部材83は、リング形状部81が円筒状の壁部78の外周面に嵌合し、その際に、この外周面から内周内側に貫通する複数の溝80にそれぞれ一対一で弾性支持部82を嵌合させることでベアリングハウジング58に取り付けられる。なお、壁部78の外周外側がリング形状部81が配設されるリング配設部84となっており、このリング配設部84から壁部78の内周内側に複数の溝80が貫通している。
上記のようにベアリングハウジング58に取り付けられた弾性部材83は、すべての弾性支持部82が壁部78の内周面から内側に突出する。言い換えれば、複数の弾性支持部82の溝80への配設状態での内接円径が、ベアリングハウジング58の内径よりも小さく設定されている。ここで、この内接円径は、ベアリング59の外径よりも小さく設定されている。
ベアリング59は、円環状をなして半径方向内側に配置される内輪85と、円環状をなして半径方向外側に配置される外輪86と、外輪86の外輪軌道面と内輪85の内輪軌道面との間に配置される複数の球状の転動体87とを備えている。ここで、組付性を考慮して、ベアリング59の内輪85にロータ70の出力軸71が圧入され、ベアリング59の外輪86とモータケース52のベアリングハウジング58との間には挿入のための隙間が形成されている。
そして、ベアリングハウジング58の内側に、出力軸71が圧入された状態のベアリング59を挿入することになるが、このとき、ベアリング59をベアリングハウジング58に取り付けられた弾性部材83の複数の弾性支持部82の内側に嵌合させる。その結果、複数の弾性支持部82の内側に外輪86を接触させてベアリング59を支持する構造となる。なお、径差があることから複数の弾性支持部82は外輪86によって半径方向外側に押されることになるが、リング形状部81がベアリングハウジング58に嵌合されて形状が保持されることによって弾性支持部82の半径方向外側への移動を規制し、弾性支持部82の弾性変形で径差を吸収するように、弾性部材83の各部の大きさ及び材質等が設定されている。
以上に述べたモータ13によれば、ベアリングハウジング58の内周部の複数の溝80のそれぞれに弾性支持部82を嵌合させ、これら弾性支持部82の内側にベアリング59の外輪86を接触させてベアリング59を支持するため、モータ13の作動音を抑制できる。つまり、上記のように、内輪85に出力軸71を圧入し外輪86とベアリングハウジング58との間に挿入のための隙間を設ける構造を採用すると、出力軸71に接続されたウォーム減速機構30の影響で出力軸71にラジアル方向に不均一な力が発生することになり、ベアリング59の外輪86とベアリングハウジング58とが接触して叩き音を発生することがあるが、このような叩き音を含む作動音を弾性支持部82によって低減できる。
また、ベアリングハウジング58の内周部の複数の溝80のそれぞれに弾性支持部82を嵌合させ、これら弾性支持部82の内側にベアリング59の外輪86を接触させてベアリング59を支持するため、弾性支持部82の形状を溝80で保持できることからベアリング59の正確な挿入が容易にできることになる。したがって、作業性向上によりコスト増を抑制できる。
また、モータ13毎に弾性支持部82を含む弾性部材83の形状及び材質等を選択することが可能となり、さらに高い作動音抑制効果が得られる。
また、複数の弾性支持部82でベアリング59を支持することによってベアリングハウジング58の偏芯を吸収可能であるため、ベアリングハウジング58の内径加工の高精度化が不要となり、この点でもコストを低減できる。
また、弾性部材83がリング形状部81に複数の弾性支持部82を保持する構成となっているため、ベアリングハウジング58の各溝80に弾性支持部82の位相を合わせつつ弾性部材83を嵌合させれば一度に各溝80に弾性支持部82を嵌合させることができる。したがって、組付作業性が向上し、組付コストをさらに低減できる。
また、複数の弾性支持部82の溝80への配設状態での内接円径が、ベアリングハウジング58の内径よりも小さく設定されているため、ベアリング59の外輪86を複数の弾性支持部82で確実に支持することができ、作動音抑制効果が確実に得られる。
よって、上記したモータ13を備える電動パワーステアリング装置10も、それ自体が、静粛性に優れ、且つ低コストな装置となる。
(第2実施形態)
本発明に係るモータ及びこれを用いた電動パワーステアリング装置の第2実施形態を、主に図4を参照して第1実施形態との相違部分を中心に以下に説明する。第2実施形態においては、モータ13の出力軸71に設けられるベアリング59の支持構造が異なっている。
この第2実施形態では、第1実施形態の溝80とほぼ同様であって半径方向内端部に周方向両側に広がる切欠部88Aが形成された点が相違する溝80Aが壁部78に形成されている。
また、第2実施形態では、第1実施形態の弾性支持部82とほぼ同様であって半径方向内端部に周方向両側に突出する突起部89Aが設けられた点が相違する弾性支持部82Aが弾性部材83に形成されている。この弾性部材83をベアリングハウジング58に取り付ける際に、切欠部88Aに突起部89Aを係止しつつ溝80Aに弾性支持部82Aを嵌合させる。このようにして、ベアリングハウジング58の複数の溝80Aのそれぞれに嵌合されて内方に突出する複数の弾性支持部82Aの内側にベアリング59の外輪86を接触させてベアリング59を弾性部材83で支持する。
このような第2実施形態によれば、切欠部88Aに突起部89Aを係止しつつ溝80Aに弾性支持部82Aを嵌合させることで、溝80A内への弾性支持部82Aの内端部の潜り込みを確実に規制することができる。
(第3実施形態)
本発明に係るモータ及びこれを用いた電動パワーステアリング装置の第3実施形態を、主に図5を参照して第2実施形態との相違部分を中心に以下に説明する。第3実施形態においては、モータ13の出力軸71に設けられるベアリング59の支持構造が異なっている。
この第3実施形態では、第2実施形態の弾性支持部82Aとほぼ同様であって、個別に分離形成された点が相違する複数の弾性支持部82Bを用いている。
そして、第2実施形態と同様に、ベアリングハウジング58の複数の溝80Aのそれぞれに嵌合されて内方に突出する複数の弾性支持部82Bの内側にベアリング59の外輪86を接触させてベアリング59を支持する。
このような第3実施形態によれば、複数の弾性支持部82Bを個別に設ける構造としていることから、力の加わる方向等に応じて、例えば加わる力が大きい方を硬くする等、弾性支持部82Bの形状及び材質等を溝80A毎に選択することが可能となり、さらに高い作動音抑制効果が得られる。
(第4実施形態)
本発明に係るモータ及びこれを用いた電動パワーステアリング装置の第4実施形態を、主に図6を参照して第2,第3実施形態との相違部分を中心に以下に説明する。第4実施形態においても、モータ13の出力軸71に設けられるベアリング59の支持構造が異なっている。
この第4実施形態では、第2実施形態の溝80Aとほぼ同様であって、壁部78の内周面から径方向肉厚の中間部まで形成される点が相違する溝80Cが壁部78に形成されている。つまり、溝80Cは壁部78を径方向に貫通はしていない。そして、これら複数の溝80Cに、第3実施形態とほぼ同様の構造であって、厚さが異なる個別の弾性支持部82Bが嵌合されている。
そして、第3実施形態と同様に、ベアリングハウジング58の複数の溝80Cのそれぞれに嵌合されて内方に突出する複数の弾性支持部82Cの内側にベアリング59の外輪86を接触させてベアリング59を支持する。
このような第4実施形態によれば、溝80Cの底面によっても弾性支持部82Bの溝80C内への潜り込みを規制することができる。
(第5実施形態)
本発明に係るモータ及びこれを用いた電動パワーステアリング装置の第5実施形態を、主に図7を参照して第1,第4実施形態との相違部分を中心に以下に説明する。第5実施形態においても、モータ13の出力軸71に設けられるベアリング59の支持構造が異なっている。
この第5実施形態では、第1実施形態の溝80とほぼ同様であって、壁部78の内周面から径方向肉厚の中間部まで形成される点が相違する溝80Dが壁部78に形成されている。つまり、溝80Dは壁部78を径方向に貫通はしていない。そして、これら溝80Dの底部をつなげるように、円環状の周溝91Dが壁部78の径方向肉厚の中間部に形成されている。
このようなベアリングハウジング58に、第1実施形態と同様の構造で、各部のサイズが異なる弾性部材83が取り付けられる。この弾性部材83は、リング形状部81が円環状の周溝91Dに嵌合し、その際に、この周溝91Dから内周内側に貫通する複数の溝80Dにそれぞれ一対一で弾性支持部82を嵌合させることでベアリングハウジング58に取り付けられる。なお、この場合、周溝91Dがリング形状部81が配設されるリング配設部となる。
そして、第1,第4実施形態と同様に、ベアリングハウジング58の複数の溝80Dそれぞれに嵌合されて内方に突出する複数の弾性支持部82の内側にベアリング59の外輪86を接触させてベアリング59を支持する。
(第6実施形態)
本発明に係るモータ及びこれを用いた電動パワーステアリング装置の第6実施形態を、主に図8及び図9を参照して第1,第2実施形態との相違部分を中心に以下に説明する。第6実施形態においても、モータ13の出力軸71に設けられるベアリング59の支持構造が異なっている。
この第6実施形態では、第1実施形態のベアリングハウジング58とほぼ同様であって、ケース本体50の底部54からフランジ51とは反対側に突出する点が異なるベアリングハウジング58Eがケース本体50に形成されている。このベアリングハウジング58Eは底部54からの突出方向に開口する無底円筒状をなしており、その壁部78の軸線方向一側の開口がモータケース50の外面位置で開口する外面開口部92Eとなっている。なお、第6実施形態では、ケース本体50は板金によって形成されている点も異なっており、このため、壁部78の径方向肉厚が薄肉となっている。
また、図9に示すように、第6実施形態では、第2実施形態の弾性部材83とほぼ同様の構造であって、各部のサイズが異なり、しかもリング形状部81の軸方向一側を閉塞する蓋部93Eが形成された点が相違する、一体成形の弾性材料からなる弾性部材83Eが取り付けられる。この弾性部材83Eは、リング形状部81が円筒状の壁部78の外周面に嵌合し、この外周面から内周内側に貫通する複数の溝80にそれぞれ一対一で弾性支持部82Aを嵌合させることでベアリングハウジング58Eに取り付けられ、その際に、弾性支持部82Aの突起部89Aが壁部78の内周面に係止されるとともに、蓋部93Eがベアリングハウジング58Eの外面開口部92Eを閉塞する。なお、この場合も、壁部78の外周外側がリング形状部81が配設されるリング配設部84となっている。
そして、第2実施形態と同様に、ベアリングハウジング58Eの複数の溝80のそれぞれに嵌合されて内方に突出する弾性支持部82Aの内側にベアリング59の外輪86を接触させてベアリング59を支持する。
以上の第6実施形態によれば、ベアリングハウジング58Eの外面開口部92Eを別途の蓋部材で閉塞する必要がなくなるため、部品コスト及び組付コストをさらに低減できる。
本発明に係るモータの内部の構成例を示す斜視図である。 同モータの第1実施形態を示す全体断面図である。 同モータの第1実施形態の要部を示すもので(a)はベアリングハウジング近傍の軸直交断面図、(b)は(a)のIII-III断面図である。 同モータの第2実施形態の要部を示すベアリングハウジング近傍の軸直交断面図である。 同モータの第3実施形態の要部を示すもので(a)はベアリングハウジング近傍の軸直交断面図、(b)は(a)のV-V断面図である。 同モータの第4実施形態の要部を示すベアリングハウジング近傍の軸直交断面図である。 同モータの第5実施形態の要部を示すもので(a)はベアリングハウジング近傍の軸直交断面図、(b)は(a)のVII-VII断面図である。 同モータの第6実施形態を示す全体断面図である。 同モータの第6実施形態の要部を示すもので(a)はベアリングハウジング近傍の軸直交断面図、(b)は(a)のIX-IX断面図である。 本発明に係るモータ及びそれを用いた電動パワーステアリング装置の一例を示す正面図である。
符号の説明
10…電動パワーステアリング装置、13…モータ、52…モータケース、58,58E…ベアリングハウジング、59…ベアリング、70…ロータ、71…出力軸、80,80A,80C,80D…溝、81…リング形状部、82,82A,82B,82C…弾性支持部、83,83E…弾性部材、84…リング配設部、86…外輪、91D…周溝(リング配設部)、92E…外面開口部、93E…蓋部。

Claims (6)

  1. モータケースのベアリングハウジング内に設けられたベアリングによってロータの出力軸を支持するモータにおいて、
    前記ベアリングハウジングの少なくとも内周部に周方向に間隔をあけて複数の溝を設け、これら溝それぞれに嵌合された弾性支持部の内側に前記ベアリングの外輪を接触させて該ベアリングを支持することを特徴とするモータ。
  2. 環状のリング形状部の内周部に周方向に間隔をあけて複数の前記弾性支持部を突設させてなる弾性部材を備え、
    前記ベアリングハウジングには、前記リング形状部が配設されるリング配設部が外周外側または径方向肉厚内に設けられ、該リング配設部から内周内側に貫通して前記溝が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のモータ。
  3. 前記ベアリングハウジングは、軸線方向一側に前記モータケースの外面位置で開口する外面開口部を有しており、
    前記弾性部材には、前記リング形状部の軸方向一側を閉塞する蓋部が形成され、該蓋部が前記外面開口部を閉塞することを特徴とする請求項2に記載のモータ。
  4. 複数の前記弾性支持部が個別に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のモータ。
  5. 複数の前記弾性支持部の前記溝への配設状態での内接円径が、前記ベアリングハウジングの内径よりも小さく設定されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のモータ。
  6. 前記請求項1乃至5のいずれか一項に記載のモータによって車両のステアリング系に操舵補助トルクを与える電動パワーステアリング装置。
JP2007210032A 2007-08-10 2007-08-10 モータ及びこれを用いた電動パワーステアリング装置 Expired - Fee Related JP5099485B2 (ja)

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