JP2009044798A - モータ - Google Patents

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Abstract

【課題】コイルの占積率を高めることができるモータを提供する。
【解決手段】ステータ4は、周方向Z2にスロットSを挟んで配置された複数のティース12を有する環状のステータコアと、各ティース12に複数層に巻回されたコイル10とを備えている。各ティース12に巻かれたコイル10は隣接する層間で交差部28を含み、その交差部28は、周方向Z2に対向するティース12の一対の側面26,26の一方のみに対向して配置されている。各ティース12に巻かれたコイル10は、一対の側面26,26の他方側から圧縮されており、これによって、コイル10の巻き膨れが抑制されている。
【選択図】図6

Description

この発明は、モータに関するものである。
モータには、複数のティースを有する環状のステータコアと、各ティースの外周に複数層をなして巻回された複数のコイルとを備えるものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−40948号公報
ティースに巻回されたコイルには、通常、巻き膨れが生じる。しかし、コイルに巻き膨れが生じたままであると、ステータコアの所定の断面においてコイルが占める面積の割合(以下、「コイルの占積率」という。)を高めることができないので、モータの出力を向上できない。そこで、例えばティースに巻回された層状のコイルを圧縮し、当該コイルを塑性変形させることでコイルの巻き膨れを抑えることが考えられる。
一方、コイルは、通常、ティースの一端から他端の間で複数回往復するようにティースに巻回される。このとき、ティースに巻回されたコイルの隣接する層間には、必ず交差部が形成される。しかし、このような交差部があると上記のような圧縮が行えない。これは、交差部を圧縮するとコイルに傷が生じるからである。したがって、上記交差部があるとコイルの占積率を高めることが困難である。
この発明は、かかる背景のもとになされたものであり、コイルの占積率を高めることができるモータを提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明は、互いに対向するステータ(4)およびロータ(3)を備え、上記ステータは、周方向(Z2)にスロット(S)を挟んで配置された複数のティース(12)を有する環状のステータコア(9)と、各ティースに複数層に巻回されたコイル(10)とを含み、各ティースに巻かれたコイルは隣接する層間で交差部(28)を含み、その交差部は、ステータコアの周方向に対向する、ティースの一対の側面(26)の一方のみに対向して配置されていることを特徴とするモータ(1)である。
本発明によれば、コイルの交差部をティースの一方の側面のみに対向して配置させ、ティースの他方の側面に対向して配置されたコイルの一部を圧縮する。これにより、コイルの巻き膨れが抑制され、コイルの占積率が高められる。本発明によれば、コイルの交差部が圧縮されないので、コイルに傷が生じることはない。
また、上記交差部が対向して配置される各ティースの側面は、ステータコアの周方向に関して同側に配置されている場合がある。この場合、各ティースに巻回されたコイルを同側から圧縮することができるので、上記圧縮のための装置や工程を簡素化することができる。
なお、上記において、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素の参照符号を表すものであるが、これらの参照符号により特許請求の範囲を限定する趣旨ではない。
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るモータ1の図解的な断面図である。また、図2は、図1におけるII−II線に沿うモータ1の図解的な断面図である。また、図3および図4は、それぞれ、図2の一部を拡大した図である。以下では、モータ1が、インナーロータ型のブラシレスモータである場合について説明する。
図1および図2を参照して、モータ1は、回転軸2に同行回転可能に連結された環状のロータ3と、ロータ3の周囲を取り囲む環状のステータ4と、ロータ3およびステータ4を収容する筒状のフレーム5とを備えている。
ロータ3は、回転軸2に同軸的に連結された環状のロータコア6と、このロータコア6の外周に貼り付けられた複数枚(例えば8枚)のセグメント磁石7とを備えている。各セグメント磁石7は、同一の形状であり、図2に示すように、ロータコア6の周方向Z1に等間隔を隔てて並べられている。ロータコア6の周方向Z1に隣接するセグメント磁石7の外面は、互いに異なる磁極に着磁されている。したがって、ロータ3の外周面の磁極は、N極およびS極がロータコア6の周方向Z1に交互に入れ替わっている。
各セグメント磁石7は、図2に示すように、厚みが連続的に変化している。各セグメント磁石7がロータコア6に貼り付けられた状態で、ロータコア6の中心O1から各セグメント磁石7の外面までの長さは、ロータコア6の周方向Z1に関する各セグメント磁石7の中央部で最も大きく、ロータコア6の周方向Z1に関する各セグメント磁石7の両端で最も小さくなっている。
また、ロータ3の外周には、セグメント磁石7の飛散防止のための保護管8が固定されている。保護管8は、例えばステンレス鋼などの金属によって形成された円筒状の部材である。保護管8は、ロータ3の外周全域を取り囲んでいる。
図3を参照して、保護管8の内周にロータ3が嵌合していない状態、つまり、自由状態における保護管8の内周寸法(周長)は、ロータコア6の中心O1を中心とし、ロータコア6の周方向Z1に関する各セグメント磁石7の中央部の外面を通る円C1の周長と、ロータコア6の中心O1を中心とし、ロータコア6の周方向Z1に関する各セグメント磁石7の両端を通る円C2の周長との和を2で割った値にほぼ等しい値に設定されている。
すなわち、上記「各セグメント磁石7の中央部の外面を通る円C1」の半径をR1とし、上記「各セグメント磁石7の両端を通る円」の半径をR2とすると、自由状態における保護管8の内周寸法(周長)は、(2π×R1+2π×R2)/2にほぼ等しい値に設定されている。
保護管8の内周にロータ3が嵌合している状態において、保護管8は、ロータ3によって押し広げられており、ロータコア6の径方向Y1外方に弾性変形している。そして、この弾性変形により生じる弾性反力によって、保護管8はロータ3を締め付けている。これにより、ロータ3と保護管8とが強固に固定されている。
図1および図2を参照して、ステータ4は、環状のステータコア9と、このステータコア9に巻回された複数のコイル10とを含む。ステータコア9は、例えば、軟磁性材料を含む粉末材料によって形成された圧粉磁心である。軟磁性材料としては、鉄、フェライト、センダスト、パーマロイ、パーメンジュールを例示することができる。
ステータコア9は、環状のヨーク11と、このヨーク11の内周からステータコア9の径方向Y2内方に向けて突出形成された複数のティース12とを含む。本実施形態では、例えば12個のティース12が設けられている。
図2に示すように、ステータコア9は、複数の分割コア13が環状に組み合わされることにより構成されている。すなわち、ヨーク11は、12個の分割ヨーク14が環状に組み合わされることにより構成されている。また、ティース12は、分割ヨーク14ごとに設けられている。
図4を参照して、複数のティース12は、ステータコア9の周方向Z2に等間隔を隔てて環状に配置されている。隣接するティース12の間には、スロットSが形成されている。本実施形態では、ティース12が12個設けられているので、スロット数は12である。すなわち、モータ1は、8極12スロットのモータである。
各ティース12は、概ね断面T字形形状をなしている。各ティース12は、ヨーク11の内周からステータコア9の径方向Y2内方に延びる径方向延伸部15と、この径方向延伸部15に連結され、ヨーク11と同心をなす円の周方向に沿って延びる周方向延伸部16とを含む。
図1を参照して、ステータコア9の径方向Y2に関する各ティース12の先端部には、ステータコア9の軸方向X2外方に延設された軸方向延設部17が設けられている。すなわち、各ティース12の周方向延伸部16が上記「各ティース12の先端部」を構成しており、ステータコア9の軸方向X2に関する各周方向延伸部16の端部が、それぞれ、ステータコア9の軸方向X2外方に延設され、軸方向延設部17を構成している。
また、本実施形態では、ステータコア9の軸方向X2に関するヨーク11の端部も、それぞれ、ステータコア9の軸方向X2外方に延設されており、軸方向延設部18を構成している。各ティース12の軸方向延設部17とヨーク11の軸方向延設部18とは、ステータコア9の径方向Y2に間隔を隔てて対向している。
図1および図2を参照して、フレーム5は、筒状部19と、筒状部19の端部に配置された一対の端壁20,21とを含む。ステータコア9は、例えば圧入嵌合によって筒状部19の内周に固定されている。一対の端壁20,21には、回転軸2が挿通する挿通孔22がそれぞれ形成されている。各挿通孔22には、軸受24を保持する軸受保持部23が形成されている。回転軸2は、各軸受保持部23に保持された軸受24を介してフレーム5に回転可能に支持されている。
図5は、ステータコア9の軸方向X2に直交する平面で切断した分割コア13の図解的な断面図である。
図5を参照して、コイル10は、ティース12の径方向延伸部15に複数層をなして巻回されている。具体的には、コイル10は、径方向延伸部15の一端15aから他端15bの間を複数回往復するように径方向延伸部15に巻回されている。コイル10は、例えば断面円形であり、径方向延伸部15に整列巻きされている。すなわち、コイル10は、規則正しく並んで径方向延伸部15に巻回されている。
一方、各分割ヨーク14は、ステータコア9の軸方向X2(図5では紙面に垂直な方向)に平行であり、且つ、平坦な内面25を有している。また、各ティース12の径方向延伸部15は、ステータコア9の周方向Z2に対向する一対の側面26,26を有している。また、各ティース12の周方向延伸部16は、対応する分割ヨーク14の内面25に概ね対向する一対の外面27,27を有している。
各ティース12の径方向延伸部15は、対応する分割ヨーク14の内面25からほぼ垂直に突出しており、各径方向延伸部15の各側面26は、対応する分割ヨーク14の内面25と直交している。また、各径方向延伸部15の各側面26は、対応する周方向延伸部16の外面27と例えば120°で交差している。
各径方向延伸部15の各側面26と、対応する分割ヨーク14の内面25とを直交させることにより、各ティース12の径方向延伸部15に対してコイル10を整列巻きすることができる。また、各径方向延伸部15の各側面26と、対応する周方向延伸部16の外面27とを120°で交差させることにより、各ティース12の径方向延伸部15に対してコイル10を整列巻きすることができる。
すなわち、各径方向延伸部15の各側面26と、対応する分割ヨーク14の内面25とを直交させることにより、各ティース12の径方向延伸部15にコイル10が巻回された状態において、コイル10の各層の端部(図5では、各層の上端部)が、一層置きに分割ヨーク14の内面25に接するようになっており、コイル10が分割ヨーク14の内面25に支えられて規則正しく整列されている。
また、各径方向延伸部15の各側面26と、対応する周方向延伸部16の外面27とを120°で交差させることにより、各ティース12の径方向延伸部15にコイル10が巻回された状態において、コイル10の各層の端部(図5では、各層の下端部)が、周方向延伸部16の外面27に接するようになっており、コイル10が周方向延伸部16の外面27に支えられて規則正しく整列されている。
図6は、図4におけるVI−VI線に沿うステータ4の図解的な断面図である。この図6では、理解を容易にするため、コイル10の線径を太く示し、かつ、径方向延伸部15に対して2層目の途中までコイル10が巻回された状態を示している。
図5および図6を参照して、コイル10は、上述のように、各ティース12の径方向延伸部15の一端15aから他端15bの間を複数回往復するように径方向延伸部15に巻回されている。このとき、各ティース12に巻回されたコイル10の隣接する層間には、交差部28が形成されている。本実施形態では、径方向延伸部15の一対の側面26の一方のみ、より具体的には、ステータコア9の周方向Z2に関して、同側の側面26(図6においては、左側の側面26)のみに、コイル10の交差部28が対向して配置されるように、コイル10が対応する径方向延伸部15に巻回されている。
一方、各ティース12の径方向延伸部15にコイル10が巻回されると、コイル10には、巻き膨れが生じる。すなわち、各径方向延伸部15に巻回されたコイル10が、当該径方向延伸部15から離れる方向に膨らんで、ステータコア9の軸方向X2における径方向延伸部15の中間部において、コイル10と径方向延伸部15との間に隙間が生じてしまう。しかし、コイル10に巻き膨れが生じたままであると、コイル10の占積率を高めることができない。本実施形態では、コイル10が圧縮されており、これによって、コイル10の巻き膨れが抑制されている。
具体的には、図6において矢印で示すように、上記同側の側面26と反対側の側面26(図6においては、右側の側面26)側から当該反対側の側面26に向けてコイル10が圧縮されている。これにより、コイル10に塑性変形が生じて、ステータコア9の周方向Z2に関する一方側(図6では右側)に生じたコイル10の巻き膨れが抑制されている。
すなわち、本実施形態では、コイル10の交差部28を各径方向延伸部15の一方の側面26のみに対向して配置させ、当該一方の側面26と反対側の側面26に対向して配置されたコイル10の一部を圧縮するようになっているので、コイル10を傷つけることなくコイル10の巻き膨れを抑制することができる。これにより、コイル10の占積率が高められ、モータ1の出力が向上される。
また、コイル10の交差部28は、各径方向延伸部15の同側の側面26に対向して配置されているので、各径方向延伸部15に巻回されたコイル10を同側から圧縮することができる。したがって、コイル10を圧縮するための装置や工程を簡素化することができる。図示はしないが、コイル10の圧縮は、例えば、径方向延伸部15にコイル10が巻回された分割コア13を保持部材に保持させた後、押圧部材によってコイル10を押圧することにより達成される。
図7は、本発明の他の実施形態に係る分割コア113の図解的な断面図である。また、図8は、本発明の他の実施形態に係る分割コア113の径方向延伸部15に対してコイル10を巻回するときの工程図である。図8において、(a)は、径方向延伸部15にコイル10の1層目が巻回されている状態を示しており、(b)は、径方向延伸部15にコイル10の1層目が巻回された状態を示している。また、この図7および図8において、上述の図1〜図6に示された各部と同等の構成部分については、図1〜図6と同一の参照符号を付してその説明を省略する。
図7を参照して、本実施形態が上述の実施形態と主に相違するのは、分割ヨーク14と径方向延伸部15との連結部に対応する分割ヨーク14の一部に、分割ヨーク14の内面25に対して直交する方向に凹む一対の凹部29が形成されており、各径方向延伸部15に巻回されたコイル10の1層目の一部(具体的には、後述の1回目のコイル10)が当該凹部29に入り込んでいることにある。
各凹部29は、ステータコア9の軸方向X2(図7では紙面に垂直な方向)に延びている。また、各凹部29の幅(径方向延伸部15の各側面26に直交する方向の長さ。図7では、左右方向の長さ。)は、コイル10の直径よりも大きくされている。
図7および図8を参照して、コイル10の1層目は、径方向延伸部15に対して、当該径方向延伸部15の一端15aから他端15bに向かって複数回(本実施形態では、8回)巻回されており、当該径方向延伸部15に沿って一直線上に並んでいる。
図8(a)では、径方向延伸部15に対して、1回目から7回目までのコイル10が隙間なく一直線上に並んで巻回されており、8回目のコイル10が巻回される状態を示している。この図8(a)において、1回目のコイル10(図8(a)において一直線上に並んだコイル10の上端)は、分割ヨーク14と径方向延伸部15との連結部付近において径方向延伸部15に巻回されており、各凹部29に入り込んでいない。
また、図8(a)において、7回目のコイル10(図8(a)において一直線上に並んだコイル10の下端)は、径方向延伸部15と周方向延伸部16との連結部付近において径方向延伸部15に巻回されている。したがって、1層目の1回目から7回目までのコイル10が径方向延伸部15に巻回された状態において、径方向延伸部15の各側面26は1回目から7回目までのコイル10によって殆ど覆われており、径方向延伸部15に沿って8回目のコイル10を巻回できないようになっている。
図8(a)に示すように、8回目のコイル10は7回目のコイル10に沿って巻回されている。このとき、8回目のコイル10を巻回する力F1が、1回目から7回目までのコイル10に伝達される。これにより、1回目から7回目までのコイル10と、径方向延伸部15との間に滑りが生じて、当該1回目から7回目までのコイル10が、図8(a)において矢印A1で示すように、径方向延伸部15に沿って分割ヨーク14側に移動する。そして、図8(b)に示すように、1回目のコイル10の一部が各凹部29に入り込む。
また、1回目から7回目までのコイル10が移動することにより、8回目のコイル10が径方向延伸部15に沿って巻回される。これにより、図8(b)に示すように、1回目から8回目までのコイル10が、一直線上に並んだ状態で径方向延伸部15に巻回されるようになっている。
図7に示すように、コイル10の2層目は、コイル10の1層目に沿って整列巻きされおり、コイル10の2層目の端部(図7では、2層目の上端部)は、分割ヨーク14の内面25に沿っている。また、コイル10の3層目以降は、上述の実施形態と同様に、径方向延伸部15の周囲で整列巻きされている。
以上のように本実施形態では、各分割ヨーク14に一対の凹部29を形成することにより、ステータコア9の磁気特性に影響を及ぼすことなくコイル10の巻回数を増やすことができる。
すなわち、本実施形態では、各分割ヨーク14に形成された一対の凹部29にコイル10の一部を入り込ませており、これによって、コイル10の巻回数を増加させている。具体的には、図1〜図6において示した実施形態では、コイル10の1層目を7回しか巻回できないが、本実施形態では、コイル10の1層目を8回巻回できるようになっている(図5および図7参照)。
また、図7において網掛けされた領域T1は、ステータコア9の磁気特性面において、磁気的に無駄な領域になっており、一対の凹部29はこの領域T1に形成されているので、一対の凹部29が各分割ヨーク14に形成されることでステータコア9の磁気特性が低下することはない。
図9は、参考例に係る分割コア13の図解的な断面図である。また、図10は、図9において分割コア13に巻回されているコイル110の図解的な正面図である。この図9および図10において、上述の図1〜図6に示された各部と同等の構成部分については、図1〜図6と同一の参照符号を付してその説明を省略する。
図9および図10を参照して、本参考例が図1〜図6において示した実施形態と主に相違するのは、断面矩形のコイル110が用いられており、径方向延伸部15に対してコイル110がエッジワイズ巻きされていることにある。
図10に示す正面視におけるコイル110の幅は、コイル110の長手方向に沿って変化している(具体的には、図10において、下方に行くにしたがってコイル110の幅が狭くなっている。)。また、コイル110の長手方向に直交する平面で切断したコイル110の断面は、コイル110の幅方向に長い長方形形状である。
コイル110は、径方向延伸部15に沿って巻回されている。径方向延伸部15に巻回されたコイル110の幅は、径方向延伸部15の一端15aから他端15bに向かうにしたがって狭くなっている。これにより、スロットS内におけるコイル110の占積率が大幅に高められており、モータ1の高出力化、小型化および高効率化が達成されている。
なお、本参考例では、コイル110をモータ1に用いる場合について説明したが、モータ1に限らず、ソレノイドやリレー等にコイル110を用いてもよい。
この発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。例えば、モータ1は、インナーロータ型のブラシレスモータに限らず、それ以外のモータであってもよい。
また、ステータコア9は、圧粉磁心に限らず、例えば、電磁鋼板を所定の形状に打ち抜いて形成された複数枚の薄板をステータコア9の軸方向X2に積層固定した積層体であってもよい。電磁鋼板としては、例えば表面に絶縁処理が施されたケイ素鋼板等を用いることができる。
また、上述の実施形態では、ステータコア9が複数の分割コア13,113により構成されている例について説明したが、これに限らず、ステータコア9は、ステータコア9の周方向Z2に分割されていない一体の部材であってもよい。
また、上述の実施形態では、ロータコア6に複数枚のセグメント磁石7が固定されている例について説明したが、ロータコア6に固定される磁石としては、リング磁石であってもよい。
本発明の一実施形態に係るモータの図解的な断面図である。 図1におけるII−II線に沿うモータの図解的な断面図である。 図2の一部を拡大した図である。 図2の一部を拡大した図である。 ステータコアの軸方向に直交する平面で切断した分割コアの図解的な断面図である。 図4におけるVI−VI線に沿うステータの図解的な断面図である。 本発明の他の実施形態に係る分割コアの図解的な断面図である。 本発明の他の実施形態に係る分割コアの径方向延伸部に対してコイルを巻回するときの工程図である。 参考例に係る分割コアの図解的な断面図である。 図9において分割コアに巻回されているコイルの図解的な正面図である。
符号の説明
1・・・モータ、3・・・ロータ、4・・・ステータ、9・・・ステータコア、10・・・コイル、12・・・ティース、26・・・側面、28・・・交差部、S・・・スロット、Z2・・・周方向

Claims (2)

  1. 互いに対向するステータおよびロータを備え、
    上記ステータは、周方向にスロットを挟んで配置された複数のティースを有する環状のステータコアと、各ティースに複数層に巻回されたコイルとを含み、
    各ティースに巻かれたコイルは隣接する層間で交差部を含み、その交差部は、ステータコアの周方向に対向する、ティースの一対の側面の一方のみに対向して配置されていることを特徴とするモータ。
  2. 請求項1において、上記交差部が対向して配置される各ティースの側面は、ステータコアの周方向に関して同側に配置されていることを特徴とするモータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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