JP2009044666A - 液晶レンズを備えたカメラ - Google Patents
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Abstract
【課題】 解決しようとする問題点は液晶レンズを用いる過渡状態で、劣化した画質の画面が表示されてしまうことである。
【解決手段】 少なくとも一方が曲面になっている曲面レンズと液晶レンズとの双方のレンズと、通常撮影モードかマクロ撮影モードかを設定するスイッチと、前記レンズを通して取り込んだ画像信号を処理する信号処理回路と、該信号処理回路の出力を記録する画像記録レジスタと、特定画像を作成する特定画像作成手段と、前記画像記録レジスタの内容もしくは該特定画像を表示する表示モニタとを有し、前記設定スイッチによって通常撮影モードが設定されている時は前記液晶レンズをOFF状態とし、前記設定スイッチによってマクロ撮影モードが設定されている時は前記液晶レンズをON状態とし、該撮影モードが変更された場合は前記表示モニタに前記特定画像を表示する。
【選択図】 図4
【解決手段】 少なくとも一方が曲面になっている曲面レンズと液晶レンズとの双方のレンズと、通常撮影モードかマクロ撮影モードかを設定するスイッチと、前記レンズを通して取り込んだ画像信号を処理する信号処理回路と、該信号処理回路の出力を記録する画像記録レジスタと、特定画像を作成する特定画像作成手段と、前記画像記録レジスタの内容もしくは該特定画像を表示する表示モニタとを有し、前記設定スイッチによって通常撮影モードが設定されている時は前記液晶レンズをOFF状態とし、前記設定スイッチによってマクロ撮影モードが設定されている時は前記液晶レンズをON状態とし、該撮影モードが変更された場合は前記表示モニタに前記特定画像を表示する。
【選択図】 図4
Description
本発明は液晶レンズを備えたカメラに関し、特に該液晶レンズがONにされたときの表示に関する。
従来マクロ撮影機構を備えたカメラに関しては、通常の撮影モードから近接撮影であるマクロ撮影モードに移行した時の画質維持が大きな問題となっていた。
例えばマクロ撮影時には画像信号を増幅する回路のゲインを上昇させ、一方絞りを絞ってピントを合わせやすくする、すなわちピントの狂いを防いで画質を向上させるという提案がある(例えば特許文献1参照))。
例えばマクロ撮影時には画像信号を増幅する回路のゲインを上昇させ、一方絞りを絞ってピントを合わせやすくする、すなわちピントの狂いを防いで画質を向上させるという提案がある(例えば特許文献1参照))。
しかし携帯電話のような小型携帯機器に組み込まれるカメラにおいては状況が異なる。
このような小型機器に組み込まれるカメラにおいては機械的なサイズを小さくする必要があるため、オートフォーカス機構やズーム機構はもとより絞り量可変の絞り機構も用いないことが望ましい。一方通常の遠距離撮影モードである通常撮影モードに加え、接写モードであるマクロ撮影モードは必要である。
このような小型機器に組み込まれるカメラにおいては機械的なサイズを小さくする必要があるため、オートフォーカス機構やズーム機構はもとより絞り量可変の絞り機構も用いないことが望ましい。一方通常の遠距離撮影モードである通常撮影モードに加え、接写モードであるマクロ撮影モードは必要である。
このため少なくとも一方が曲面になっている通常の曲面レンズに加え液晶レンズを用い、通常撮影モードとマクロ撮影モードとでそれぞれピントを固定するという考えがある。
すなわち、液晶レンズを常時撮影光路内に置いておき、遠距離撮影モードである通常撮影モードにおいては液晶レンズをOFFにしておいてレンズ系の焦点距離を遠くし、接写モードであるマクロ撮影モードにおいては液晶レンズをONにしてレンズ系の焦点距離を近くするという方法である。
すなわち、液晶レンズを常時撮影光路内に置いておき、遠距離撮影モードである通常撮影モードにおいては液晶レンズをOFFにしておいてレンズ系の焦点距離を遠くし、接写モードであるマクロ撮影モードにおいては液晶レンズをONにしてレンズ系の焦点距離を近くするという方法である。
図8は液晶レンズ10の例を示した図である。
液晶レンズ10は透明な平面基板104と106の間に液晶物質を挟んで構成されており、平面基板104の液晶物質側には図7で斜線を施した同心円状の透明電極100が形成されており、平面基板106の液晶物質側には該透明電極100を覆うように全面にわたって共通電極が形成されている。
液晶レンズ10は透明な平面基板104と106の間に液晶物質を挟んで構成されており、平面基板104の液晶物質側には図7で斜線を施した同心円状の透明電極100が形成されており、平面基板106の液晶物質側には該透明電極100を覆うように全面にわたって共通電極が形成されている。
問題となるのは同心円状の透明電極100に駆動電圧を印加するための引き出し電極102で、この引き出し電極部102でも光が変調されるため、画質を落としてしまうという点である。また液晶は応答が遅いため切り換え時の過渡状態で正常に応答するまで時間がかかるということもあった。このように撮影モードを切り換えた時の画質低下が使用者に違和感を与えてしまい、カメラに対する信頼感も失ってしまうという問題があった。
なお透明電極を多層化してこのような引き出し電極の悪影響を省くという方法もあるが、工程の増加によるコストアップが大きく実現は難しい。
なお以下の図において、同様の部材には同様の番号を付して説明を省略している。
なお以下の図において、同様の部材には同様の番号を付して説明を省略している。
解決しようとする問題点は液晶レンズを用いる過渡状態で、劣化した画質の画面が表示されてしまうことである。
本発明による液晶レンズを備えたカメラは、少なくとも一方が曲面になっている曲面レンズと液晶レンズとの双方のレンズと、通常撮影モードかマクロ撮影モードかを設定するスイッチと、前記レンズを通して取り込んだ画像信号を処理する信号処理回路と、該信号処理回路の出力を記録する画像記録レジスタと、特定画像を作成する特定画像作成手段と、前記画像記録レジスタの内容もしくは該特定画像を表示する表示モニタとを有し、前記設定スイッチによって通常撮影モードが設定されている時は前記液晶レンズをOFF状態とし、前記設定スイッチによってマクロ撮影モードが設定されている時は前記液晶レンズをON状態とし、該撮影モードが変更された場合は前記表示モニタに前記特定画像を表示することを特徴とする。
また本発明による液晶レンズを備えたカメラは、前記信号処理回路が複数の信号処理方式を選択可能に構成され、前記設定スイッチが切り換えられた時は前記信号処理方式を選択し直し、該切り換え時には前記表示モニタに前記特定画像を表示するよう構成したことを特徴とする。
また本発明による液晶レンズを備えたカメラは、前記液晶レンズがONのとき選択する前記信号処理方式においては、入力輝度レベルに対し出力輝度レベルが低くなるよう処理されていることを特徴とする。
また本発明による液晶レンズを備えたカメラは、タイマー機能を有し、前記特定画像を該タイマー機能で定められた時間表示することを特徴とする。
撮影モードが切り換えられたことをユーザーに明確に知らせることが出来、また切り換え期間に生じる表示の白ボケや過渡状態を目立たなくすることが出来る。
少なくとも一方が曲面になっている曲面レンズと液晶レンズとの双方のレンズと、通常撮影モードかマクロ撮影モードかを設定するスイッチと、前記レンズを通して取り込んだ画像信号を処理する信号処理回路と、該信号処理回路の出力を記録する画像記録レジスタと、特定画像を作成する特定画像作成手段と、前記画像記録レジスタの内容もしくは該特定画像を表示する表示モニタとを有し、前記設定スイッチによって通常撮影モードが設定されている時は前記液晶レンズをOFF状態とし、前記設定スイッチによってマクロ撮影モードが設定されている時は前記液晶レンズをON状態とし、該撮影モードが変更された場合は前記表示モニタに前記特定画像を表示する。
以下実施例に基づいて本発明の説明を行う。
以下実施例に基づいて本発明の説明を行う。
図1は本発明による液晶レンズを備えたカメラ98の画像取り込み系を模式的に示した図である。
図1に示した被写体11から発せられる光13は液晶レンズ10,通常用いられる光学レンズである少なくとも一方が曲面になっている曲面レンズを有する鏡筒12、IRカットフィルター14,撮像素子であるセンサー16を介してカメラ内に取り込まれる。
すなわち本発明のカメラにおいては液晶レンズ10は常時撮影光路内に置かれている。
なお液晶レンズ10,鏡筒12、IRカットフィルター14の配置される順番は図1に限定されるものではなく、順不同に設計することができる。
図1に示した被写体11から発せられる光13は液晶レンズ10,通常用いられる光学レンズである少なくとも一方が曲面になっている曲面レンズを有する鏡筒12、IRカットフィルター14,撮像素子であるセンサー16を介してカメラ内に取り込まれる。
すなわち本発明のカメラにおいては液晶レンズ10は常時撮影光路内に置かれている。
なお液晶レンズ10,鏡筒12、IRカットフィルター14の配置される順番は図1に限定されるものではなく、順不同に設計することができる。
図2は本発明による液晶レンズを備えたカメラ98のブロック図である。
図2において、被写体からの光は液晶レンズ10,曲面レンズ18、もろもろの撮影機構20を経てCCD,CMOSセンサー等の撮像素子22の面に結像し光電変換される。そして撮像素子22から出力された撮像信号は信号処理回路24で所定方式の記録用出力に変換されて画像記録レジスタ26で記録され、該画像記録レジスタ26の内容はCPU32の指示によって表示モニタ28に表示される。信号処理回路24は前記撮像信号を増幅する等の画像処理機能を有する。
図2において、被写体からの光は液晶レンズ10,曲面レンズ18、もろもろの撮影機構20を経てCCD,CMOSセンサー等の撮像素子22の面に結像し光電変換される。そして撮像素子22から出力された撮像信号は信号処理回路24で所定方式の記録用出力に変換されて画像記録レジスタ26で記録され、該画像記録レジスタ26の内容はCPU32の指示によって表示モニタ28に表示される。信号処理回路24は前記撮像信号を増幅する等の画像処理機能を有する。
設定スイッチ30は通常撮影モードかマクロ撮影モードかを設定するもので、例えば2安定スイッチで一方の安定状態の時は遠距離撮影の通常撮影モードを、他方の安定状態の時は近距離撮影のマクロ撮影モードを設定することが出来る。また後述するバーコード読み取り状態は該マクロ撮影モードに含むことも出来る。また設定スイッチ30を3安定スイッチとして第3の安定状態をバーコード読み取りモードとすることも出来るし、設定スイッチ30内に複数のスイッチを設けてバーコード読み取りモード設定専用のスイッチとすることも出来る。CPU32は各ブロックの状態を見てカメラ系全体の制御を行う。
また本発明による液晶レンズを備えたカメラ98は特定画像を作成する特定画像作成手段27を有しており、CPU32の指令により特定画像作成手段27が作成した画像を表示モニタ28に表示させる。特定画像はレンズ系を通して撮影された画像ではなく、カメラ系内で生成された画面で、ユーザーにとってカメラからの出力画面ではない画像とわかるものである。このような特定画像は設定スイッチ30によって撮影モードが切り換えられた時に表示され、液晶レンズ10のON,OFFを切り換える過渡状態で、劣化した画質の画面が表示されてしまうことを防ぎ、また撮影モードが切り換えられたことをユーザーに明確に知らせている。
CPU32が表示モニタ28に対し現在選択されている撮影モードの表示を指示出来ることは勿論である。レリーズボタン34はいわゆるシャッターで、該ボタン34が操作されるとCPU32は画像を取り込み処理して表示モニタ28への表示を指示する。
CPU32が表示モニタ28に対し現在選択されている撮影モードの表示を指示出来ることは勿論である。レリーズボタン34はいわゆるシャッターで、該ボタン34が操作されるとCPU32は画像を取り込み処理して表示モニタ28への表示を指示する。
すなわち図2の液晶レンズを備えたカメラ98は 少なくとも一方が曲面になっている曲面レンズ18と液晶レンズ10との双方のレンズと、通常撮影モードかマクロ撮影モードかを設定するスイッチ30と、前記レンズを通して取り込んだ画像信号を処理する信号処理回路24と、該信号処理回路の出力を記録するレジスタ26と、特定画像を作成する特定画像作成手段27と、レジスタ26の内容もしくは該特定画像を表示する表示モニタとを有している。
ここで注意を要するのは、本発明による液晶レンズを備えたカメラ98は小型化を目的としているため、オートフォーカス機構を取り除くことが可能であることである。例えばオートフォーカス機構の代わりに少なくとも2つの撮影モード、遠距離撮影モードである通常撮影モードと、接写モードであるマクロ撮影モードとを設け、それぞれのモードで少なくとも曲面レンズ18に関しては固定焦点方式を採用していることが考えられる。マクロ撮影モードにおいては液晶レンズ10をONにすることにより焦点を近距離に合わせる。すなわち通常撮影モードとマクロ撮影モードとで曲面レンズ18の焦点距離は等しくしておいて小型化を計り、液晶レンズ10をONにするかOFFにするかのみで焦点距離を変える方式である。
図3は図2に示した信号処理回路24の構成例を示した図である。
図3において、信号処理回路24は画像処理レジスタ46を有し、該画像処理レジスタ46は複数であるN個の信号処理方式36,38,40,42のうち1つを選択回路44で選択して読み込む。例えば映像信号のγ補正はこの信号処理方式の一種である。 どの信号処理方式を選択するかはCPU32の指示による。
すなわち信号処理回路24は複数の信号処理方式を選択可能に構成されている。
図3において、信号処理回路24は画像処理レジスタ46を有し、該画像処理レジスタ46は複数であるN個の信号処理方式36,38,40,42のうち1つを選択回路44で選択して読み込む。例えば映像信号のγ補正はこの信号処理方式の一種である。 どの信号処理方式を選択するかはCPU32の指示による。
すなわち信号処理回路24は複数の信号処理方式を選択可能に構成されている。
図4は本発明による液晶レンズを備えたカメラ98の制御方法の例を示したフローチャートで、図3を参照しながら本発明による制御方法を説明する。
図4において、48でカメラの電源がONとなると50で初期設定される。ここでは例えば通常撮影モードに設定し液晶レンズをOFFにする。
次に52で設定スイッチ30を調べ撮影モードが切り換えられたか否かを調べる。
切り換えられた場合は51に進んで特定画像を表示するとともに液晶レンズ10のON/OFF状態を切り換え、54で信号処理方式を選択する、すなわち図3に示した信号処理方式36,38,40,42のうち切り換えられた撮影モードに適したものを選択する。
図4において、48でカメラの電源がONとなると50で初期設定される。ここでは例えば通常撮影モードに設定し液晶レンズをOFFにする。
次に52で設定スイッチ30を調べ撮影モードが切り換えられたか否かを調べる。
切り換えられた場合は51に進んで特定画像を表示するとともに液晶レンズ10のON/OFF状態を切り換え、54で信号処理方式を選択する、すなわち図3に示した信号処理方式36,38,40,42のうち切り換えられた撮影モードに適したものを選択する。
切り換えられなかった場合は55に進み液晶レンズ10のON/OFF状態を変更せず、すなわち維持し、55で信号処理方式も以前の状態を維持する。
54,もしくは57で信号処理方式が決定された後図3に示した信号処理回路24内で選択された信号処理方式が画像処理レジスタ46に書き込まれ、該処理方式で処理された画像信号が画像記録レジスタ26に書き込まれる。59で画像記録レジスタ26の内容が表示モニタ28に表示される。
54,もしくは57で信号処理方式が決定された後図3に示した信号処理回路24内で選択された信号処理方式が画像処理レジスタ46に書き込まれ、該処理方式で処理された画像信号が画像記録レジスタ26に書き込まれる。59で画像記録レジスタ26の内容が表示モニタ28に表示される。
したがってたとえ撮影モードが切り換ええられても該撮影モード用の信号処理方式に従って画像が処理された後、画像が表示モニタに表示されるため切り換え期間に生じる表示の画質劣化や過渡状態を目立たなくすることが出来ている。
なお液晶は応答が遅いという問題があるため例えば54で信号処理方式を変更した後61でタイマーを設け、一定時間特定画像を表示し続けることも効果があることは勿論である。
このような液晶の過渡応答やレジスタ切換時の双方のタイミングでは実際の画像と異なる画像が表示モニタに表示されてしまうため、その間表示モニタに特定画像を表示して使用者の違和感を取り除くことは重要である。
このように構成すれば液晶の過渡応答による影響も取り除くことが確実に出来る。
タイマーの時間的な長さは0.5秒から2秒程度が妥当である。
なお液晶は応答が遅いという問題があるため例えば54で信号処理方式を変更した後61でタイマーを設け、一定時間特定画像を表示し続けることも効果があることは勿論である。
このような液晶の過渡応答やレジスタ切換時の双方のタイミングでは実際の画像と異なる画像が表示モニタに表示されてしまうため、その間表示モニタに特定画像を表示して使用者の違和感を取り除くことは重要である。
このように構成すれば液晶の過渡応答による影響も取り除くことが確実に出来る。
タイマーの時間的な長さは0.5秒から2秒程度が妥当である。
次に56でシャッターであるレリーズボタン34が操作されたかを監視し、操作された場合は58で液晶レンズ10,曲面レンズ18,撮影機構20,撮像素子22を介して画像を取り込み、60に進んで該取り込んだ画像信号を信号処理回路24で画像信号処理し、該処理された画像信号を62で画像記録レジスタ26に記録し、64で該画像記録レジスタ26の内容を表示モニタ28に表示し52へ戻る。
レリーズボタン34が操作されなかった場合は52へ戻る。
このように本発明のカメラの制御は図4に示したループで待機しているので設定スイッチ30によって撮影モードが切り換えられた時は直ちに液晶レンズのON,OFFが切り換えられ、信号処理方式も切り換えられて画像処理レジスタ46に書き込まれる。
レリーズボタン34が操作されなかった場合は52へ戻る。
このように本発明のカメラの制御は図4に示したループで待機しているので設定スイッチ30によって撮影モードが切り換えられた時は直ちに液晶レンズのON,OFFが切り換えられ、信号処理方式も切り換えられて画像処理レジスタ46に書き込まれる。
本発明による液晶レンズを備えたカメラ98は、設定スイッチ30によって通常撮影モードが設定されている時は液晶レンズ10をOFF状態とし、マクロ撮影モードが設定されている時は液晶レンズ10をON状態としている。
またマクロ撮影が設定された時は液晶レンズONとするとともに画像レジスタ46で信号処理方式を読み直しており、その間特定画像を表示しているため、液晶レンズによる画質の変化を表示してしまうことがなく、違和感の発生を抑えることが出来ている。
また信号処理回路24は複数の信号処理方式を選択可能に構成され、設定スイッチ30が切り換えられ撮影モードが変更された場合は信号処理方式を選択し直すよう構成されている。
またマクロ撮影が設定された時は液晶レンズONとするとともに画像レジスタ46で信号処理方式を読み直しており、その間特定画像を表示しているため、液晶レンズによる画質の変化を表示してしまうことがなく、違和感の発生を抑えることが出来ている。
また信号処理回路24は複数の信号処理方式を選択可能に構成され、設定スイッチ30が切り換えられ撮影モードが変更された場合は信号処理方式を選択し直すよう構成されている。
液晶レンズを用いると、図8で説明したように引き出し電極部102でも光が変調されるため、画質を落としてしまうという問題がった。しかし本発明による液晶レンズを備えたカメラ98においては、液晶レンズ10を通して得られた画像を表示する前に信号処理回路24で信号処理方式を液晶レンズ用のものに選択し直し、かつその間特定画像作成手段27が作成した特定画像を表示モニタ28に表示しているため、劣化した画像が表示モニタ28に映ることを防ぐことが出来、違和感を生じる事態を回避出来る。
図9は本発明による液晶レンズを備えたカメラ98のブロック図の他の例で、図9のブロック図が図2と異なるのは温度センサー31を備えた点である。
図9において、温度センサー31の出力はCPU32に与えられている。液晶レンズは応答速度の温度依存性が大きいため、温度センサー31で検出した温度によって前記タイマー時間を可変にしている。
タイマー機能はCPU31内に持たせていることは勿論である。
図9において、温度センサー31の出力はCPU32に与えられている。液晶レンズは応答速度の温度依存性が大きいため、温度センサー31で検出した温度によって前記タイマー時間を可変にしている。
タイマー機能はCPU31内に持たせていることは勿論である。
図5は図3で示した信号処理方式の第1の実施例で液晶レンズ10がONの時、液晶レンズ10による画像劣化対策を施したものである。
図5において、横軸は入力輝度を、縦軸は出力輝度を示している。横軸に示したBwはカメラが実際に認識出来る黒から白の幅を示している。
点線66は入力輝度と出力輝度が等しい点を結んでいるが、太線68で示した信号処理結果の曲線は点線66よりも出力信号の輝度が小さい方向にシフトしている。
このような処理は入力輝度よりも出力輝度を大きくして黒部分の分解能をあげる、いわゆるナイトモードと逆の処理で、液晶レンズによる画像劣化を防ぐという液晶レンズを用いた場合特有の問題である。
このような処理方式に切り換えることにより、液晶レンズを用いることで白っぽくなってしまった画像の白っぽさを除去することが出来る。
図5において、横軸は入力輝度を、縦軸は出力輝度を示している。横軸に示したBwはカメラが実際に認識出来る黒から白の幅を示している。
点線66は入力輝度と出力輝度が等しい点を結んでいるが、太線68で示した信号処理結果の曲線は点線66よりも出力信号の輝度が小さい方向にシフトしている。
このような処理は入力輝度よりも出力輝度を大きくして黒部分の分解能をあげる、いわゆるナイトモードと逆の処理で、液晶レンズによる画像劣化を防ぐという液晶レンズを用いた場合特有の問題である。
このような処理方式に切り換えることにより、液晶レンズを用いることで白っぽくなってしまった画像の白っぽさを除去することが出来る。
一方液晶レンズ10がOFFのときの信号処理はいわゆる公知のγ補正を行う。図5に示した画像劣化対策の信号処理は、ガンマ補正と画像劣化対策を合わせたものにすることが望ましく、その具体的な変換値は実際に採用する曲面レンズ、液晶レンズ等の特性による。
すなわち本発明の液晶レンズを備えたカメラは、少なくとも液晶レンズがONのときとOFFの時とで異なる信号処理方式を選択するよう構成しており、液晶レンズがONのとき選択する信号処理方式においては、入力輝度レベルに対し出力輝度レベルが低くなるよう処理されている。
すなわち本発明の液晶レンズを備えたカメラは、少なくとも液晶レンズがONのときとOFFの時とで異なる信号処理方式を選択するよう構成しており、液晶レンズがONのとき選択する信号処理方式においては、入力輝度レベルに対し出力輝度レベルが低くなるよう処理されている。
図6は信号処理方式の第2の実施例で、バーコードを正確に読み取る方策を施したものである。バーコード読み取りはマクロ撮影モードで行われるので、図6に示した信号処理方式はマクロ撮影モードで選択されるものである。
図6は図5と同様に、横軸は入力輝度を、縦軸は出力輝度を、横軸に示したBwはカメラが実際に認識出来る黒から白の幅を示しており、点線66は入力輝度と出力輝度が等しい点を結んでいる。
図6に示した信号処理方式においては、入力輝度の閾値Bthを設けており、該閾値Bthよりも入力輝度が高い時は出力輝度は白レベルに近い太線72とし、該閾値Bthよりも入力輝度が低い時は出力輝度は黒レベルに近い太線70となるよう処理している。
図6は図5と同様に、横軸は入力輝度を、縦軸は出力輝度を、横軸に示したBwはカメラが実際に認識出来る黒から白の幅を示しており、点線66は入力輝度と出力輝度が等しい点を結んでいる。
図6に示した信号処理方式においては、入力輝度の閾値Bthを設けており、該閾値Bthよりも入力輝度が高い時は出力輝度は白レベルに近い太線72とし、該閾値Bthよりも入力輝度が低い時は出力輝度は黒レベルに近い太線70となるよう処理している。
このように画像信号を処理することにより、白と黒の2値で表されたバーコードを正確に読み取ることが出来る。この信号処理方式はバーコード読み取りモードで用いると特に効果がある。
バーコード読み取りモードにおいては液晶レンズ10をONにしてピントを近距離に合わせる。
また公知のエッジ強調機能を持たせることも有効である。
バーコード読み取りモードにおいては液晶レンズ10をONにしてピントを近距離に合わせる。
また公知のエッジ強調機能を持たせることも有効である。
さらに通常カラーで扱われる画像信号を白黒のみのモノクローム信号に変換することもバーコード読み取りの正確さを上昇させることに有効である。このような変換方式は前記信号処理方式の一つとして信号処理回路24内に設けることができるのは勿論である。
近年バーコードが普及し、特にバーコードが2次元に展開されたQRコードが出現するに至って小型携帯機器用のカメラではバーコードを正確には読み取れない、特にQRコードは読み取りエラーが多いという問題があったが、図6で説明した信号処理方式を用いればそれらの問題を解決可能である。
図7は図3に示した特定画像作成手段27で作成する特定画像の実施例を示した図である。
図7において、(a)は全画面白のブランク画像、(b)は全画面黒のブランク画像、(c)は「お待ちください」、(d)は「切り換え中です」のコメント表示画像としている。
またこのような特定画像中に現在設定されている撮影モードを合わせて表示することも勿論可能であり効果がある。
このように特定画像は明らかにレンズ系を通して撮影された画像ではなく、カメラ系内で生成された画面とわかる画像で、カメラ内部の設定変更で出力画面に乱れが出る可能性がある時に表示される。
図7において、(a)は全画面白のブランク画像、(b)は全画面黒のブランク画像、(c)は「お待ちください」、(d)は「切り換え中です」のコメント表示画像としている。
またこのような特定画像中に現在設定されている撮影モードを合わせて表示することも勿論可能であり効果がある。
このように特定画像は明らかにレンズ系を通して撮影された画像ではなく、カメラ系内で生成された画面とわかる画像で、カメラ内部の設定変更で出力画面に乱れが出る可能性がある時に表示される。
以上説明したように、本発明によれば撮影モードが切り換えられたことをユーザーに明確に知らせることが出来、また切り換え期間に生じる表示の画質劣化を目立たなくすることが出来る。
なお本明細書では液晶レンズを用いる場合について説明したが、液晶レンズの代わりに液体レンズを用いても同様の効果を生じさせることが出来る。
なお本明細書では液晶レンズを用いる場合について説明したが、液晶レンズの代わりに液体レンズを用いても同様の効果を生じさせることが出来る。
18 曲面レンズ
10 液晶レンズ
30 設定スイッチ
24 信号処理回路
26 画像記録レジスタ
27 特定画像作成手段
28 表示モニタ
10 液晶レンズ
30 設定スイッチ
24 信号処理回路
26 画像記録レジスタ
27 特定画像作成手段
28 表示モニタ
Claims (4)
- 少なくとも一方が曲面になっている曲面レンズと液晶レンズとの双方のレンズと、
通常撮影モードかマクロ撮影モードかを設定するスイッチと、
前記レンズを通して取り込んだ画像信号を処理する信号処理回路と、
該信号処理回路の出力を記録する画像記録レジスタと、
特定画像を作成する特定画像作成手段と、
前記画像記録レジスタの内容もしくは該特定画像を表示する表示モニタとを有し、
前記設定スイッチによって通常撮影モードが設定されている時は前記液晶レンズをOFF状態とし、
前記設定スイッチによってマクロ撮影モードが設定されている時は前記液晶レンズをON状態とし、
該撮影モードが変更された場合は前記表示モニタに前記特定画像を表示する
ことを特徴とする液晶レンズを備えたカメラ。 - 前記信号処理回路は複数の信号処理方式を選択可能に構成され、
前記設定スイッチが切り換えられた時は前記信号処理方式を選択し直し、
該切り換え時には前記表示モニタに前記特定画像を表示する
よう構成したことを特徴とする請求項1記載の液晶レンズを備えたカメラ。 - 前記液晶レンズがONのとき選択する前記信号処理方式においては、入力輝度レベルに対し出力輝度レベルが低くなるよう処理されていることを特徴とする請求項3記載の液晶レンズを備えたカメラ。
- タイマー機能を有し、前記特定画像を該タイマー機能で定められた時間表示する
ことを特徴とする請求項1記載の液晶レンズを備えたカメラ。
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Cited By (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010256837A (ja) * | 2009-04-22 | 2010-11-11 | Avermedia Information Inc | 書画カメラ装置 |
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