JP2010171769A - 電子カメラ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電子カメラ1は、被写体像を撮像して画像データを出力する撮像手段14,15と、被写体像のブレを所定範囲内にする第1シャッター秒時で撮像手段14,15に複数回の撮像をさせる撮像制御手段16と、撮像手段14,15から出力される複数の画像データを用いて、各画像から主要被写体を検出する検出手段16と、検出手段16によって検出された主要被写体の位置を基準に複数の画像データを重ね合わせて1つの画像を生成する画像合成手段17とを備える。
【選択図】図1
Description
(2)請求項1に記載の電子カメラにおいて、撮像制御手段は、電子カメラの揺れに起因する第1のブレを第1所定範囲内にする第2シャッター秒時、および被写体の動きに起因する第2のブレを第2所定範囲内にする第3シャッター秒時のうち短い方を第1シャッター秒時とすることもできる。
(3)請求項1に記載の電子カメラにおいて、検出手段は、各画像から顔を検出することもできる。
(4)請求項2に記載の電子カメラにおいて、撮像制御手段は、撮影指示に応じて重ね合わせ用として撮像手段に複数回の撮像をさせる一方、撮影指示前に重ね合わせ用と異なる複数回の撮像を撮像手段にさせた上で、撮影指示前の画像データから第2のブレを算出することもできる。
(5)請求項4に記載の電子カメラにおいて、撮影指示前の複数回の撮像は焦点調節時のコントラスト検出用であり、撮像制御手段は、コントラスト検出用の画像データから第2のブレを算出することもできる。
(6)請求項2に記載の電子カメラにおいて、撮像制御手段は、撮影光学系の焦点距離情報から第1のブレを算出することもできる。
(7)請求項2に記載の電子カメラにおいて、撮像制御手段は、露出演算に基づいて算出される第4シャッター秒時と第1シャッター秒時との比に基づいて、第1シャッター秒時で撮像手段に撮像をさせる回数を決定することもできる。
CPU16は、振れセンサ25からの加速度検出信号に基づいて、電子カメラ1の揺動(いわゆる手ブレ)に起因して生じる撮像素子14上における被写体像の揺れを抑制するために必要な防振光学系13bの駆動量を演算し、その駆動量および駆動方向を示す防振光学系13bの駆動情報を不図示の光学系駆動機構へ送信する。光学系駆動機構は、防振光学系13bの駆動情報に基づいて防振光学系13bを光軸と直交する方向に進退駆動する。
また、光学系駆動機構は、CPU16から出力されるフォーカス調節信号に基づいて、撮影光学系13を構成するフォーカスレンズ(不図示)を光軸方向に進退駆動する。さらにまた、光学系駆動機構は、CPU16から出力されるズーム調節信号に基づいて、撮影光学系13を構成するズームレンズ(不図示)を光軸方向(テレ側もしくはワイド側)へ進退駆動する。
図2のステップS101において、CPU16は、スルー画像を入力してステップS102へ進む。具体的には、バッファメモリ18に新たに格納されたスルー画像データを読み出す。CPU16は、スルー画像データに基づいて被写体検出、たとえば顔検出処理を行うことにより、スルー画像内に含まれる人物の顔を検出する。顔検出処理は、公知の技術であるため説明を省略する。なお、スルー画像データのサイズは、LCDモニタ21の表示解像度に合わせて決定されるため、後述する本画像データのサイズに比べて小さく抑えられている。
分割秒時Tfおよび分割数Nの決定方法について、図4のフローチャートを参照して説明する。図4のステップS201において、CPU16は、撮影光学系13の焦点距離情報に応じて、手ブレ限界秒時TL1を算出してステップS202へ進む。焦点距離情報は、ズーム調節時に光学系駆動機構(不図示)へ送出したズーム調節値をフラッシュメモリ22に残しておき、この情報を参照する。手ブレ限界秒時TL1は、たとえば、1/f(秒)とする。fは35mm判カメラの場合に換算した焦点距離(mm)である。
(1)1撮影指示(全押し操作信号入力)に応じて、被写体像のブレを所定範囲内にするシャッター秒時(分割秒時Tf)で、複数の画像をそれぞれ取得するようにした。いわゆるブラケット撮影の場合と異なり、ユーザーは1コマ撮影と同様の感覚で撮影操作を行うことができる。
上記(5)の代わりに、ステップS103において決定した絞り値Aより絞り11を開放側に、またはステップS103において決定した撮像感度(撮像信号に対する増幅利得)Sより高い感度をセットするようにしてもよい。この場合には、本画像1枚当たりの露出が増え、重ね合わせ合成後に低輝度部分のS/N比が向上するように制御できる。
上記実施形態では、電子カメラ1の振れを検出し、振れ検出値に応じて防振光学系13bを駆動する例を説明した。本発明は、このような防振機構をオフさせている場合、あるいは防振機構を備えていない場合にも有効である。
焦点距離情報に応じて算出する手ブレ限界秒時TL1は、防振機構のオン時とオフ時との間で異ならせてもよい。たとえば、防振機構オン時には、防振機構オフ時に比べて手ブレ限界秒時TL1を2段階低速側にする。
ステップS101およびステップS102を繰り返し中に取得したスルー画像のフレーム間の顔に対応するデータ座標のずれに基づいて像ブレ限界秒時TL2を算出する代わりに、ステップS103において行うAF処理において取得されるコントラスト検出用のスルー画像のフレーム間の顔に対応するデータ座標のずれに基づいて像ブレ限界秒時TL2を算出してもよい。この場合にも、像ブレ限界秒時TL2を算出するために専用の画像を取得しなくてよいので、電子カメラ1の負担を軽減できる。
分割秒時Tfがシャッター12の高速側の限界秒時より短い場合は、所定の報知信号を発した上で該限界秒時を分割秒時Tfとしてもよい。あるいは、「合成」モードから「通常」モードへ切り替えて通常撮影を行うようにしてもよい。通常撮影は、操作部材24から全押し操作信号が入力された場合に、ステップS103において決定されている絞り値A、シャッター秒時Tp、撮像感度(撮像信号に対する増幅利得)Sをセットして1枚の本画像を取得する。
フレーム間の被写体の動きが所定値より大きい場合にも、「合成」モードから「通常」モードへ切り替えて通常撮影を行うようにしてもよい。たとえば、ステップS202において、「d」が所定値より大きいことが判明した場合には通常撮影を行うようにする。「d」が大きい場合は分割数Nが大きくなる可能性が高い。分割数Nを無制限に許容すると、必要なバッファメモリ18の容量も増大になる。「合成」モードから「通常」モードへ切り替えることで、大きな分割数Nでの撮像を行わないように制限できるので、電子カメラ1の負担を軽減できる。
分割数Nが所定の分割数より大きい場合にも、「合成」モードから「通常」モードへ切り替えて通常撮影を行うようにしてもよい。上記(6)と同様に、電子カメラ1の負担を軽減できる。
ステップS108においてバッファメモリ18に格納するデータ形式をYCbCrデータとしたが、このデータ形式はRAWデータでもRGBデータでもよい。たとえば、バッファメモリ18の容量や、他の処理との関連性を考慮して扱いやすいデータ形式で格納するとよい。
主要被写体として画像から人物の「顔」を検出する例に説明したが、顔以外の画像パターンを検出してもよい。この場合には、各画像の画像パターンに対応するデータの位置を基準に各画像を重ね、重ねた画像間で共通する画素データをそれぞれ加算することによって1枚の合成画像を得るようにする。
電子カメラ1は、一眼レフタイプの電子カメラでも、一眼レフタイプでない電子カメラであってもよい。
12…シャッタ
13…撮影光学系
14…撮像素子
15…A/D変換回路
16…CPU
17…画像処理回路
18…バッファメモリ
21…LCDモニタ
22…フラッシュメモリ
24…操作部材
Claims (7)
- 被写体像を撮像して画像データを出力する撮像手段と、
前記被写体像のブレを所定範囲内にする第1シャッター秒時で前記撮像手段に複数回の撮像をさせる撮像制御手段と、
前記撮像手段から出力される複数の画像データを用いて、各画像から主要被写体を検出する検出手段と、
前記検出手段によって検出された前記主要被写体の位置を基準に前記複数の画像データを重ね合わせて1つの画像を生成する画像合成手段とを備えることを特徴とする電子カメラ。 - 請求項1に記載の電子カメラにおいて、
前記撮像制御手段は、電子カメラの揺れに起因する第1のブレを第1所定範囲内にする第2シャッター秒時、および被写体の動きに起因する第2のブレを第2所定範囲内にする第3シャッター秒時のうち短い方を前記第1シャッター秒時とすることを特徴とする電子カメラ。 - 請求項1に記載の電子カメラにおいて、
前記検出手段は、前記各画像から顔を検出することを特徴とする電子カメラ。 - 請求項2に記載の電子カメラにおいて、
前記撮像制御手段は、撮影指示に応じて前記重ね合わせ用として前記撮像手段に複数回の撮像をさせる一方、前記撮影指示前に前記重ね合わせ用と異なる複数回の撮像を前記撮像手段にさせた上で、前記撮影指示前の画像データから前記第2のブレを算出することを特徴とする電子カメラ。 - 請求項4に記載の電子カメラにおいて、
前記撮影指示前の複数回の撮像は焦点調節時のコントラスト検出用であり、
前記撮像制御手段は、前記コントラスト検出用の画像データから前記第2のブレを算出することを特徴とする電子カメラ。 - 請求項2に記載の電子カメラにおいて、
前記撮像制御手段は、撮影光学系の焦点距離情報から前記第1のブレを算出することを特徴とする電子カメラ。 - 請求項2に記載の電子カメラにおいて、
前記撮像制御手段は、露出演算に基づいて算出される第4シャッター秒時と前記第1シャッター秒時との比に基づいて、前記第1シャッター秒時で前記撮像手段に撮像をさせる回数を決定することを特徴とする電子カメラ。
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