JP2001223932A - 撮像装置及びデジタルカメラ - Google Patents

撮像装置及びデジタルカメラ

Info

Publication number
JP2001223932A
JP2001223932A JP2000035092A JP2000035092A JP2001223932A JP 2001223932 A JP2001223932 A JP 2001223932A JP 2000035092 A JP2000035092 A JP 2000035092A JP 2000035092 A JP2000035092 A JP 2000035092A JP 2001223932 A JP2001223932 A JP 2001223932A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
main subject
subject
image blur
amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000035092A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3788714B2 (ja
Inventor
Akira Suzuki
明 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2000035092A priority Critical patent/JP3788714B2/ja
Publication of JP2001223932A publication Critical patent/JP2001223932A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3788714B2 publication Critical patent/JP3788714B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 デジタルカメラなどの撮像装置において、三
脚などの固定具をすることなく、高品質の画素ずらし合
成画像を得る。 【解決手段】 合成モードが選択された場合、スルー画
表示動作中に、ビューファインダ内の視線検出センサ1
28を用いて撮影者の視線方向を検出することにより主
要被写体を特定する。画像処理部106でスルー画間の
パターンマッチングにより主要被写体と背景の像ぶれ量
をそれぞれ検出し、レリーズ操作で開始する撮像動作時
に主要被写体の像ぶれ量を補正するように撮像素子変位
機構118を制御する。手ぶれが大きく主要被写体の像
ぶれを補正できない時、並進ぶれにより主要被写体と背
景の像ぶれ量の差が許容値を超えた時に、警告を出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルカメラな
どの撮像装置に係り、特に、被写体の複数枚の画像情報
を得て、それを合成することにより精細度、ダイナミッ
クレンジなどを向上させた画像を作成する用途に好適な
撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタルカメラなどの撮像装置では、一
般にCCD固体撮像素子などの固体撮像素子が一般に用
いられる。撮影画像の解像度は、基本的に、使用する固
体撮像素子の画素数によって決まる。近年、固体撮像素
子の素子数が著しく増加したとはいえ、銀塩フィルムを
用いるカメラに匹敵するような高精細画像を得ることは
不可能である。
【0003】固体撮像素子の画素数の不足を補って、よ
り高精細な画像を得る方法として、被写体像を1画素又
は複数画素分だけ相対的に変位させて複数枚の画像情報
を撮像し、それら複数枚の画像情報を合成して、より高
精細な画像を得る、いわゆる「画素ずらし方式」が考案
されている(例えば特開平10−336686号、特開
平11−187309号など)。
【0004】このような「画素ずらし方式」では、手ぶ
れなどによって撮像装置が振動すると、正常な画像合成
が不可能になる場合がある。この問題に対処するため、
振動ジャイロを用いて手ぶれなどによる撮像装置の回転
(ピッチング、ヨーイング)を検出し、可変頂角プリズ
ムを用いて、画素ずらしと共に回転成分の補正(手ぶれ
補正)を行う技術が知られている(例えば、特開平7−
287268号、特開平11−187309号など)。
また、この特開平11−187309号公報には、露光
値、焦点距離及び手ぶれ補正量に基づいて、指定された
回数の画素ずらし撮影が可能か判断し、不可能な場合に
画素ずらし回数の変更などを警告する技術も開示されて
いる。
【0005】高精細・広範囲の画像を得るための技術と
して、複数枚の画像を貼り合わせて1枚の合成画像を作
成する技術も知られている。この技術に関しては、画像
間の比較によって、貼り合わせ合成に必要な画像のアフ
ィン変換や平行移動のパラメータを算出し、そのパラメ
ータを用いて複数枚の画像を補正して貼り合わせる技術
も知られている(例えば特開平5−260264号な
ど)。
【0006】また、CCD固体撮像素子などの固体撮像
素子は、銀塩フィルムに比べて入射光に対するダイナミ
ックレンジが狭いため、撮影画角内に明るい被写体と暗
い被写体が混在する場合に、明るい被写体の白とびや、
暗い被写体の潰れが起きやすい。これに対しては、異な
る露光量で同じ被写体を複数回撮像し、得られた複数枚
の画像情報から、ダイナミックレンジを拡大した画像情
報を合成する技術も知られている(例えば特開平10−
155112号など)。また、画素ずらしを行って複数
回撮像し、その少なくとも1回は露光量を変化させ、撮
像した複数枚の画像情報を合成することにより、ダイナ
ミックレンジを拡大し、かつ高精細化した画像を作成す
る技術も知られている(例えば特開平8−37628
号、特開平10−42182号など)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】特開平7−28726
8号公報、特開平11−187309号公報などに開示
されているような手ぶれ補正を行っても、必ずしも良好
な画像を合成できない場合がある。このような不都合
は、遠近差の大きい被写体を撮像した場合に起きやす
い。その1つの原因は、撮像装置の並進ぶれの影響が考
慮されていないことである。これについて図25乃至図
30によって説明する。図25、図26及び図28にお
いて、500と502は撮像装置の撮影光学系と撮像素
子である。
【0008】近距離の人物などの被写体を、無限遠の風
景などを背景にして撮影する時に、図25に実線で示す
ような方位から破線で示す方位へ角度θだけ撮像装置の
回転ぶれが生じたとする。この場合、近距離の被写体と
背景に分けて見ると、図26に示すように、撮像素子5
02の結像面上で、近距離の被写体の像と背景の像は回
転ぶれ角度θに対応した同じ量だけ移動する。したがっ
て、回転ぶれの前と後の画像を重ねると図27のように
なる。このような回転ぶれによる像の移動は、基本的に
は前記特開平7−287268号公報、特開平11−1
87309号公報などに開示されている従来技術の手ぶ
れ補正によって補正可能である。
【0009】一方、撮像装置が、図28に実線で示すよ
うな位置から破線で示すような位置へ、被写体に対し並
進ぶれを起こした場合には、無限遠にある背景の像は撮
像素子502上で移動しないが(移動量は無視できるほ
ど小さい)、近距離にある被写体の像は無視できない量
だけ移動する。並進ぶれによる像の移動量dは、基線長
を有する三角測量の原理に従い、撮像装置の並進量を
B、撮影光学系500の主点の位置から被写体までの距
離をL、撮影光学系500の焦点距離をfとすると、 d=(B×f)/L で計算される。すなわち、近い被写体ほど並進ぶれによ
る像の移動量が大きい。例えば、画角が54゜(35m
mフィルム換算で焦点距離35mm)、撮像素子の水平
画素数が1280画素のデジタルカメラで2m先の被写
体を撮影する場合、デジタルカメラが1.6mmだけ並
進すると、撮像素子上では像が1画素分移動する。
【0010】並進ぶれの前の画像と後の画像とを重ねる
と図29のようになる。また、図30に示すように主要
被写体像が重なるように2枚の画像情報をシフトする
と、背景部分の像が大きくずれてしまう。したがって、
回転ぶれによる像ぶれを補正できたとしても、並進ぶれ
のために画素ずらしによる画像合成を正常に行うことが
できない。
【0011】特開平7−287268号公報、特開平1
1−187309号公報などに開示されている従来技術
では、このような並進ぶれを検出できない。仮に、何ら
かの検出手段を用いて並進ぶれを検出できたとしても、
可変頂角プリズムによって並進ぶれと回転ぶれを同時に
補正することはできない。前述のように、回転ぶれによ
る像移動量は被写体の距離に依存しないが、並進による
像移動量は被写体の距離によって変化するためである。
したがって、無視できない程度の並進ぶれがあった場合
に、「画素ずらし」により画像合成を行うと合成画像の
品質が悪化する。このことは、画素ずらしを行わずに複
数枚の画像情報を撮影し、それを合成することによって
ダイナミックレンジを拡大した画像を作成する場合にお
いても同様である。
【0012】また、高精細・広範囲の画像を得るために
異なった方位から撮影した画像の貼り合わせ合成を行う
場合においても、同様に並進ぶれによる悪影響がある。
例えば、図31に示すような画像を図32に示すような
2枚の画像に分割して撮影し、それを貼り合わせ合成す
る場合、撮影時に並進ぶれが起こると、遠方の背景に関
しては、並進ぶれによる影響が小さいため単純に貼り合
わせ合成が可能であるが、並進ぶれの影響の大きい前景
(人物)に関しては、背景と同様に貼り合わせたのでは
正常に合成できない。
【0013】また、画素ずらしを行って撮影した複数枚
の画像情報から高精細な合成画像を作成する場合、合成
画像中の主要被写体部分で十分な精細度を得られること
が最重要である。手ぶれ補正を行ったとしても、主要被
写体部分の像ぶれを十分に補正することができない場合
には、合成画像において肝心な主要被写体部分の精細度
が上がらない。このことは、複数枚の画像情報の合成に
よってダイナミックレンジを拡大する場合や分割撮影し
た画像情報の貼り合わせ合成の場合でも同様である。し
たがって、手ぶれ補正や、正常な画像合成の可否判定な
どは、主要被写体に着目して行うのが望ましいはずであ
る。しかし、特開平11−187309号公報などに開
示されているような従来技術においては、そのような配
慮がなされていない。
【0014】本発明は、以上に述べたような画像合成に
関連した問題点を改良したデジタルカメラなどの撮像装
置を提供するものである。すなわち、本発明の1つの目
的は、高精度な合成画像を作成するための画像情報を取
得し、また、取得した画像情報から高品質な合成画像を
作成するための撮像装置を提供することにある。本発明
の他の目的は、少なくとも主要被写体に関して高精度な
画像合成が不可能な状況を検出し、それを警告する撮像
装置を提供することにある。本発明の他の目的は、合成
画像を作成する上で許容できない並進ぶれが生じた場合
に、それを検出して警告する撮像装置を提供することに
ある。本発明の他の目的は、並進ぶれの程度に応じて合
成画像の作成方法を切り替えることにより、並進ぶれが
ある場合にも高品質な合成画像を得ることができる撮像
装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明による撮像装置
は、三脚などの固定具を使用し、手ぶれの生じにくい場
合に、少なくとも主要被写体に関して高精度な画像合成
が可能な画像情報を確実に取得できるようにするため、
撮影光学系と、この撮像光学系を介して結像された被写
体像を撮像する撮像素子と、主要被写体を特定するため
の主要被写体特定手段と、前記撮像素子により撮像され
た、前記主要被写体特定手段により特定された主要被写
体の像ぶれ量を検出する像ぶれ検出手段と、撮影指示に
応答して前記撮像素子に静止画撮影のための撮像動作を
1回又は複数回行わせる制御手段と、この撮像動作によ
って画像合成が可能な画像情報を取得可能であるか、前
記像ぶれ検出手段により検出された主要被写体の像ぶれ
量に基づいて判定する判定手段と、この判定手段により
可能でないと判定された場合に警告をする手段とを具備
する。
【0016】また、三脚などの固定具を使用せず、手ぶ
れが生じやすい場合においても、少なくとも主要被写体
に関して高精度な画像合成が可能な画像情報を確実に取
得できるようにするため、本発明による撮像装置は、さ
らに撮像素子と被写体像とを相対変位させるための相対
変位手段を具備し、静止画撮影のための撮像動作時に、
前記制御手段によって前記像ぶれ検出手段により検出さ
れた主要被写体の像ぶれ量に基づいて主要被写体の像ぶ
れを補正するために前記相対変位手段によって前記撮像
素子と被写体像とを相対変位させ、この相対変位によっ
て主要被写体の像ぶれを補正不可能な場合に前記判定手
段は可能でないと判定し、前記警告手段により警告がな
される。
【0017】また、主要被写体の像ぶれを補正しても影
響を無視できない並進ぶれを撮影者に警告するため、本
発明による撮像装置は、前記像ぶれ検出手段によって前
記撮像素子により撮像される主要被写体以外の被写体
(以下、背景と呼ぶ)の像ぶれ量も検出し、また、前記
像ぶれ検出手段により検出された主要被写体の像ぶれ量
と背景の像ぶれ量の差が許容値以下であるか判定する第
2の判定手段と、この第2の判定手段により像ぶれ量差
が許容値を超えたと判定された場合に警告をする第2の
警告手段とを具備する。
【0018】また、並進ぶれが生じた場合でも高品質な
合成画像を得るために、本発明による撮像装置において
は、前記第2の判定手段の判定結果に応じて合成画像の
作成方法を切り替える。
【0019】以上に述べた本発明の特徴及びその他の特
徴について、以下、本発明の実施の形態に関連し詳細に
説明する。
【0020】
【発明の実施の形態】添付図面を参照し、本発明の実施
の一形態として、画素ずらしによる画像合成のための撮
影モードを持つデジタルカメラについて説明する。図1
は、このようなデジタルカメラのブロック構成の一例を
示すブロック図である。
【0021】このデジタルカメラは、図1に見られるよ
うに、撮影光学系100、撮像素子102、アナログ信
号処理部104、画像処理部106、画像処理バッファ
メモリ108、カードメモリ112の読み書きのための
カードメモリ・インタフェース110、内部表示装置1
14、外部表示装置116、撮像素子変位機構118と
その駆動回路120、ユーザ操作部122、三脚センサ
124、測距センサ126、視線検出センサ128、制
御部130などから構成されている。
【0022】このデジタルカメラの外観形状の一例を図
2乃至図4に示す。図2は、デジタルカメラ本体138
の開閉蓋部140を開いた状態を示す概略斜視図であ
る。図3と図4は開平蓋部140を閉じた状態の概略正
面図と概略底面図である。外部表示装置116は開閉蓋
部140に設けられる。この開閉蓋部140が開いた状
態であるか閉じた状態であるかを検知するための不図示
のセンサが設けられており、このセンサからの信号によ
って制御部130は開平蓋部140の状態を判断でき
る。内部表示装置114と視線検出センサ128は、図
2に示すビューファインダ142の内部に設けられる。
ユーザ操作部122は、撮影者によって操作されるスイ
ッチなどからなり、撮影指示の入力のためのレリーズス
イッチ144や、撮影モードを選択するためのモード選
択スイッチ146などを含む。レリーズスイッチ144
とモード選択スイッチ146は、例えば図2に示すよう
な位置に設けられる。なお、ここではレリーズスイッチ
144の押下によって撮影指示を入力するものとして説
明するが、タイマーによって撮影指示を入力したり、電
波や赤外光を用いるリモートコントローラの操作によっ
て撮影指示を入力するような構成とすることも可能であ
る。撮影光学系100の撮影レンズ148は、例えば図
3に示すような位置に設けられる。測距センサ126
は、例えば図3に示すような測距窓150の内部に設け
られる。三脚検出センサ124は、例えば図4に示すよ
うにデジタルカメラ本体138の底面に設けられた三脚
取付用ネジ穴152の近傍に設けられる。
【0023】撮影光学系100は、通常、撮影レンズ1
50のほかに絞り機構やシャッタ機構を含む。撮像素子
102は例えばCCD固体撮像素子であり、撮影光学系
100によって結像された被写体像を撮像し、アナログ
画像信号を出力する。このデジタルカメラは、特開平1
0−336686号公報に開示されているような画素ず
らしによる画像合成を行うため、同公報に開示されてい
る例と同様の、図14に示すようにR,G,B各色の画
素が配列された撮像素子が撮像素子102として用いら
れるものとする。言うまでもなく、撮像素子102上の
カラー配列はこれに限定されない。アナログ信号処理部
104は、例えば、アナログ画像信号をCDS(相関2
重サンプリング)回路に入力し、リセットノイズを除去
するための相関サンプリングを行ったのちAGC回路に
通して所定の信号レベルに増幅し、A/D変換器によっ
てデジタル信号に変換する構成である。
【0024】画像処理部106は、例えばプログラム制
御のDSP(デジタル信号プロセサ)やASIC(特定
用途向け集積回路)などからなり、アナログ信号処理部
104より入力するデジタル画像情報から、内部表示装
置114や外部表示装置116に表示するためのスルー
画を生成したり、カードメモリ・インタフェース110
を介してカードメモリ112に記録させる静止画を作成
したりする。画像処理部106は、後述のように、主要
被写体及びそれ以外の被写体(背景)の像ぶれ量の検
出、画像合成、カードメモリ112に書き込むための静
止画のJPEG圧縮や、カードメモリ112から読み込
んだJPEG圧縮画像の伸長など、画像情報に関連した
各種処理のための手段として利用される。画像処理バッ
ファ108は、アナログ信号処理部104より入力した
デジタル画像情報や、画像処理部106によって作成さ
れた画像データなどの一時記憶に利用される。
【0025】撮像素子変位機構118は、ピント合わせ
のために撮影光学系100の光軸方向に撮像素子102
を進退させたり、手ぶれ補正や「画素ずらし」のために
撮影光学系100の光軸と直交する方向への撮像素子1
02の変位(撮像光学系100により結像される被写体
像と撮像素子102との相対変位)を行うさせるための
機構であり、駆動回路120を介して制御部130によ
り制御される。すなわち、撮像素子変位機構118は、
ピント合わせ機構、手ぶれ補正機構及び画素ずらし機構
を兼ねるものである。
【0026】撮像素子変位機構118の構成例を図5及
び図6に示す。ここに示す例においては、撮像素子取付
枠200に形成された窓202の内部に、積層圧電素子
204,205を介して撮像素子102が取り付けら
れ、垂直方向の積層圧電素子205に対する印加電圧を
変化させることにより撮像素子102を上下に変位さ
せ、また、水平方向の積層圧電素子204に対する印加
電圧を変化させることにより撮像素子102を図中左右
に変位させることができる。撮像素子取付枠200には
フォーカスモータ206のリードネジ208と係合する
リードネジ穴210が設けられており、フォーカスモー
タ206を駆動することにより、図6に示すように、撮
像素子102が取り付けられた撮像素子取付枠200を
不図示のガイド部材に沿って撮影光学系100の光軸方
向に進退させることができる。
【0027】測距センサ126は、撮影画角内の被写体
との距離を検出するためのセンサである。この測距セン
サ126としては、例えば図7に示すように、デジタル
カメラの撮影画角内の被写体像を結像させるためのレン
ズ220と、その被写体像を撮像するための撮像素子2
22などからなり、例えば撮像素子222を進退させて
レンズ220との間隔を変化させ、画角全体又はその特
定領域の撮像信号の高周波成分が最大となる間隔を検出
することより距離情報を得る、いわゆるコントラスト法
によるものを用いることができる。あるいは、図8に示
すように、撮影画角内の被写体を撮像するためのレンズ
220と撮像素子222を含む、基線長を有する2組の
光学系を用いて、三角測量の原理によって被写体との距
離を算出する、いわゆる位相差検出法による測距センサ
を用いることもできる。コントラスト法により測距を行
う場合、撮影光学系100、撮像素子102及び撮像素
子変位機構118を測距センサ126として兼用するこ
とも可能である。
【0028】視線検出センサ128は、ビューファイン
ダ142を覗いている撮影者の視線方向を検出するため
のセンサである。この視線検出センサ128としては、
例えば、図9に示すように、ビューファインダ142を
覗いている撮影者の眼球231の特定位置に光像すなわ
ちプルキンエ像を形成するための赤外発光ダイオードな
どの光源230と、このプルキンエ像と眼球の黒目(瞳
孔)を検出するための受光素子232などからなる構成
である。図10に示すように、視線の移動によって眼球
の黒目234は移動するがプルキンエ像236は移動し
ない。したがって、図11に示すように、眼球の黒目2
34とプルキンエ像236との相対的な位置関係(Δ
x,Δy)から撮影者の視線方向を検出できる。より具
体的には、黒目234は背景より暗く、プルキンエ像2
36は背景より明るいので、背景より暗い部分の重心
と、背景より明るい部分の重心の相対的な位置関係を検
出すればよい。一般に、撮影者はレリーズ操作時に主要
被写体を見つめるため、視線方向を検出することによっ
て主要被写体を推定できる。なお、レリーズ操作時に主
要被写体を見つめるように撮影者に促すためのメッセー
ジを、内部表示装置114に表示させることも効果的で
ある。
【0029】三脚センサ124は、デジタルカメラに三
脚(又は、その他の固定具)が装着されているか否かを
検出するもので、例えば、図12に簡略化して示すよう
に、三脚取付用ネジ穴152に形成された貫通穴25
2,254を介して発光素子256と受光素子258を
対向させて配置した構成である。三脚が装着された状態
では、発光素子256の発した光は三脚の取付ネジ(不
図示)によって遮られて受光素子258に入射しない。
一方、三脚が装着されていない状態では、発光素子25
6の発した光は貫通穴256,258を通して受光素子
258に入射する。したがって、三脚が装着されている
か否かを受光素子258によって検知できる。また、図
13に簡略化して示すように、三脚に装着された時に、
三脚の取付ネジの先端によって操作されるような位置に
設けた機械的スイッチ260を三脚センサ124として
用いることもできる。
【0030】内部表示装置114は、前述のようにビュ
ーファインダ142の内部に設けられるLCDなどの小
型の表示装置である。この内部表示装置114にスルー
画、撮影した静止画、その他の情報を表示することによ
って、撮影者はビューファインダ142を覗いて、撮影
可能な被写体や撮影した静止画などを確認することがで
きる。内部表示装置114は、後述の警告のための手段
としても利用される。外部表示装置116は、前述のよ
うにデジタルカメラの開閉蓋部140に設けられるLC
Dなどの表示装置である。この外部表示装置116にス
ルー画や撮影した静止画像などを表示することにより、
撮影者はビューファインダ142から目を離した状態で
も、構図の確認などを行うことができる。この外部表示
装置116も後述の警告のための手段として利用され
る。
【0031】制御部130は、例えばマイクロコンピュ
ータからなり、撮像素子変位機構118の制御、撮像素
子102の撮像動作の制御、撮影光学系100の絞り機
構やシャッタ機構の制御、画像処理部106の制御など
のほか、デジタルカメラの全体の動作シーケンスを制御
する部分である。また、前記各センサ124,126,
128やユーザ操作部122からの信号は制御部130
に入力される。制御部130は、測距センサ126を利
用して距離情報を取得し、視線検出センサ128を利用
して撮影者の視線方向を検出し、ユーザ操作部122か
らの信号に応じて撮影モードの設定なども行う。また、
後述するように、検出した視線方向に基づいて主要被写
体を特定し、また、像ぶれに関連した判定も行う。
【0032】図19は、このデジタルカメラの全体的動
作フローの一例を示すフローチャートである。以下、こ
のフローチャート並びに図20乃至図24のフローチャ
ートを参照し、このデジタルカメラの動作を説明する。
【0033】撮影者は、撮影に先だって、ユーザ操作部
122のモード選択スイッチ146を操作することによ
り、撮影モードとして「通常モード」又は「合成モー
ド」を選択する。
【0034】ステップS1において、制御部130は、
モード選択スイッチ146の信号から選択された撮影モ
ードが合成モードであるか否かを判定する。そして、合
成モードが選択されていないと判定した場合にはステッ
プS2で撮影モードを通常モードにセットし、合成モー
ドが選択されていると判定した場合にはステップS5で
撮影モードを合成モードにセットする。
【0035】通常モードにセットされた場合には、ステ
ップS3で、制御部130は、スルー画表示(動画表
示)のための撮像素子102の駆動を開始するととも
に、画像処理部106にスルー画表示及び像ぶれ量検出
を行わせる。制御部130は、ステップS3の動作が1
回行われるたびにレリーズスイッチ144からの信号に
よってレリーズスイッチ144がオン状態であるか判定
し(ステップS4)、オン状態になるまでステップS3
の動作を繰り返す。
【0036】このようなスルー画表示動作中に、制御部
130は、視線検出センサ128を用いて撮影者の視線
方向を検出し、それを検出できた場合には、その視線方
向の被写体を主要被写体として特定し、その主要被写体
からの距離(被写体情報1)を測距センサ126を用い
て検出し、その距離情報に従って駆動回路120を介し
撮像素子変位機構118のフォーカスモータ206を駆
動することにより主要被写体へのピント合わせを行う。
視線方向を検出できない場合には、撮影画角内の予め指
定された領域、例えば撮影画角の中央部分にある被写体
を主要被写体とし、それとの距離を検出し、その距離情
報に従ってピント合わせを行う。なお、その指定領域を
ユーザ操作部122の操作によって撮影者が変更できる
ようにしてもよい。また、制御部130は、特定した主
要被写体に対応した領域を画像処理部106に指定す
る。操作者がレリーズスイッチ144を押下し、それが
オン状態になると、制御部130は静止画撮影動作(ス
テップS7)に移行する。
【0037】ステップS3において、画像処理部106
は、アナログ信号処理部104より入力したデジタル画
像情報からスルー画を作成し、それを内部表示装置11
4に表示させる。図1には図示されていないが、開閉扉
部140の開閉状態を検知するセンサの出力信号によっ
て制御部130は開閉扉部140が開いた状態か閉じた
状態かを検出し、それを画像処理部106に通知する。
画像処理部106は、開閉扉部140が開いた状態の時
には、スルー画を外部表示装置116にも表示させる。
また、画像処理部106は、前後2枚のスルー画間で、
制御部130より指定された主要被写体の領域について
パターンマッチングを行い、主要被写体の像ぶれ量(被
写体情報2)を検出する。この像ぶれ量検出の方法の詳
細については、ステップS25,S28に関連して後述
する。
【0038】ここで、スルー画表示動作について説明す
る。一般的に、デジタルカメラは、撮影者が撮影可能な
画像を確認できるようにするためにスルー画表示(動画
表示)機能を備えている。スルー画表示動作中は、一定
時間間隔(1/60秒間隔又は1/30秒間隔)で撮像
素子102によって撮像し、画像処理部106では、各
撮像時に入力されたデジタル画像情報からスルー画を作
成し、それを内部表示装置114、あるいは、内部表示
装置114及び外部表示装置116に表示させる。レリ
ーズ操作によって開始する静止画撮影動作の場合に作成
される画像(静止画)は、撮像素子102の全画素の情
報を利用して作成されるが、スルー画は撮像素子102
の一部の画素の情報のみを用いて作成されるため、スル
ー画の作成と表示を高速に行うことが可能である。
【0039】撮影モードが合成モードにセットされた場
合、ステップS6の動作が開始する。この動作は、撮影
者がレリーズスイッチ144を押すまで繰り返される。
ステップS6における動作については、図20及び図2
1のフローチャートを参照して後述する。レリーズスイ
ッチ144が押されてステップS6の動作又はステップ
S3の動作が終了すると、ステップS7の静止画撮影動
作が開始する。このステップS7における動作について
は、図22乃至図24のフローチャートを参照して後述
する。
【0040】ステップS7の動作が終了すると、制御部
130は画像処理部106に、ステップS7で作成され
た静止画について、例えば、エッジ強調のためのアパー
チャ処理(ステップS8)、ガンマ補正処理(ステップ
S9)、RGBデータからYUVデータへの変換処理
(ステップS10)、JPEG圧縮処理(ステップS1
1)を行わせ、そのJPEG圧縮画像データをカードメ
モリに記録させる(ステップS12)。
【0041】次に、図20及び図21を参照し、ステッ
プS6の動作について説明する。制御部130は、スル
ー画表示のための撮像動作を撮像素子102に連続的に
行わせる。
【0042】まず、ステップS21で、制御部130は
画像処理部106にスルー画表示を行わせる。画像処理
部106は、ステップS3に関連して述べたように撮像
素子102の一部の画素の情報のみを用いてスルー画を
作成し、開閉扉部140が閉じられている時には内部表
示装置114のみにスルー画を表示し、開閉扉部140
が開かれている時には内部表示装置114と外部表示装
置116の両方にスルー画を表示する。ステップS10
からステップS37のループの1回目のパスにおいて
は、ステップS21で、制御部130は、測距センサ1
26を用いて例えば画角中央の被写体からの距離を検出
し、その距離情報に従ってフォーカスモータ206を制
御しピント合わせを行うが、2回目以降のパスにおいて
は、前回パスにおいてステップS24又はS27で取得
された主要被写体と距離情報を用いてフォーカスモータ
206を制御し、ピント合わせを行う。
【0043】ステップS22で、制御部130は視線検
出センサ128を用いて撮影者の視線方向を検出する。
視線方向を検出できた場合(ステップS23,Ye
s)、ステップS24で、制御部130は、その視線方
向の被写体を主要被写体とし、それとの距離(被写体情
報1)を測距センサ126を用いて検出する。
【0044】次のステップS25で、制御部130は、
その主要被写体に対応した撮影画角内の領域を画像処理
部106に通知し、主要被写体の像ぶれ量(被写体情報
2)を画像処理部106で検出させる。この像ぶれ量を
検出するには、主要被写体の動きベクトルを検出すれば
よい。具体的には、スルー画表示動作中においては、主
要被写体が一定間隔で繰り返し撮像されるので、前後2
枚のスルー画の一方を基準画像、他方を比較画像とし、
両画像を相対的にシフトして主要被写体部分の相関を計
算し、相関が最大になるシフト量を前後2枚のスルー画
間での主要被写体の像ぶれ量として検出する。下記
(1)式が相関rの基本的な計算式であり、基準画像の
i番目の信号Iiと比較画像のi番目の信号Miとの積
和を計算する(i=1,2,...,N)。この基本式
に代えて、下記(2)式を用いてもよい。(2)式は画
像の明暗などの影響を受けにくい一般的な計算式であ
る。
【数1】
【数2】
【0045】ステップS22で視線方向を検出できなか
った場合(ステップS23,No)、撮影者がビューフ
ァインダを覗いていないと判断される。この場合、ステ
ップS26で、制御部130は、画像処理部106によ
って外部表示装置116の画面に予め指定された主要被
写体範囲を表示させる。例えば、図17に示すような主
要被写体範囲を表す矩形枠270を表示させ、その範囲
に主要被写体が入るような構図の設定を撮影者に促す。
なお、そのような構図設定を促すための文言を同時に表
示してもよい。そして、ステップS28で、制御部13
0は主要被写体範囲内の被写体を主要被写体とし、測距
センサ126を用いて主要被写体までの距離(被写体情
報1)を検出する。次のステップS27で、主要被写体
に対応した撮影画角内の領域を画像処理部106に通知
し、主要被写体の像ぶれ量(被写体情報2)を検出させ
る。この像ぶれ量の検出方法はステップS25と同様で
ある。
【0046】ステップS25又はS28が終了すると、
ステップS29で、制御部130は、画像処理部106
において主要被写体以外の被写体(背景)の像ぶれ量
(被写体情報3)を検出させる。この像ぶれ量の検出
は、背景に対応する領域を対象として、ステップS25
と同様のスルー画間のパターンマッチングによって行わ
れる。
【0047】次のステップS30で、制御部130は、
これまでに取得した被写体情報2(前後2枚のスルー画
間の主要被写体の像ぶれ量)から、レリーズ操作により
開始する静止画撮影のために必要な手ぶれ補正量1を算
出する。これについて図18を参照して説明する。スル
ー画表示動作中は図18(c)に示すように一定間隔Δ
Tで撮像しているので、主要被写体像が例えば図18
(a)に示すように移動した場合には、前後2枚のスル
ー画間の主要被写体の像ぶれ量Δdは図18(b)に示
すようになる。レリーズスイッチ144が押されること
により開始する静止画撮影時の露光間隔は、図18
(c)に示すようにスルー画表示動作中の露光間隔ΔT
と一般に異なる。したがって、静止画撮影時の露光間隔
がスルー画表示動作中の露光間隔のK倍とすると、静止
画像影時の露光中に主要被写体の像ぶれを生じさせない
ための手ぶれ補正量1は、被写体情報2(Δd)をK倍
することによって得られる。
【0048】次にステップS32で、制御部130は、
算出した手ぶれ補正量1より、主要被写体の像ぶれの補
正が可能か判定する。すなわち、算出した手ぶれ補正量
1が撮像素子変位機構118により補正可能な範囲内で
あれば補正可能と判定し、その範囲を超えていれば補正
不可能と判定する。なお、ここでは被写体情報2(像ぶ
れ量)ではなく、それより計算した手ぶれ補正量1を用
いて判定したが、被写体情報2そのものを判定に用いて
もよい。
【0049】手ぶれ補正が不可能な場合、主要被写体の
像ぶれが十分に補正されないため、仮に静止画撮影動作
によって得られる画像情報を合成したとしても少なくと
も主要被写体については高精細画像は得られない。すな
わち、ステップS32は、画像合成が可能な画像情報を
取得可能か否かの判定、あるいは、仮に画像合成用の画
像情報を取得したとしても、その画像情報の合成が可能
か否かの判定を行っている。そこで、ステップS32で
補正不可能(合成不可能)と判定した場合、制御部13
0は、画像処理部106により、合成が不可能である旨
の警告を内部表示装置114に、開閉扉部140が開か
れている場合には内部表示装置114と外部表示装置1
16の両方に表示させる(ステップS33)。この警告
は、例えば「合成できません。三脚を使用して下さい」
というようなメッセージである。なお、デジタルカメラ
にスピーカを設け、音声で警告することも可能である。
また、音声による警告と表示による警告を併用してもよ
い。このことは、後述の警告についても同様である。
【0050】前述のように、デジタルカメラが並進ぶれ
を生じた場合には、距離が異なる主要被写体と背景とで
は像ぶれ量が異なるから、主要被写体の像ぶれ量から算
出した手ぶれ補正量1に従い撮像素子変位機構118を
制御して撮像素子102を変位させたとしても、背景部
分については像ぶれを補正できず、したがって、撮影し
た2枚の画像情報を用いて背景部分を合成することはで
きない。
【0051】そこで、ステップS34において、制御部
130は、被写体情報2,3を用いて、主要被写体と背
景の像ぶれ量の差Δe=被写体情報2−被写体情報3を
算出する。そしてステップS35で、このΔeに基づい
て背景部分の合成が可能か判定する。ここでは1画素分
の画素ずらしを行って撮影した2枚の画像情報を合成す
るため、像ぶれ量の差Δeが1画素分を越えた場合に背
景部分の合成が不可能と判定する。背景部分の合成が不
可能と判定した場合、制御部130は、画像処理部10
6によって、内部表示装置114、あるいは内部表示装
置114及び外部表示装置116に、背景部分の合成が
不可能である旨の警告、例えば「背景が合成できませ
ん。三脚を使用して下さい」というようなメッセージを
表示させる(ステップS36)。
【0052】以上のステップS21からステップS35
又はS36までの動作は、撮影者によってレリーズスイ
ッチ144が押されるまで繰り返される。レリーズスイ
ッチ144が押され、同スイッチがオンすると(ステッ
プS37,Yes)、図19のステップS6の動作が終
了し、ステップS7の動作に進む。
【0053】なお、三脚が使用される場合、通常は手ぶ
れを心配する必要がないが、構図設定操作などで像ぶれ
が生じる。この像ぶれによって前述の警告が繰り返して
出ると、撮影者によっては煩わしさを感じる。そこで、
制御部130は、例えばステップS32の直前で、三脚
センサ124の信号から三脚装着の有無を判定し(ステ
ップS31)、装着されていると判定した場合には当該
ステップからステップS37までの間の処理ステップを
スキップすることにより、無用な警告の表示を抑止す
る。
【0054】次に、図22乃至図24を参照し、ステッ
プS7の動作について説明する。制御部130は、撮影
モードと、ステップS32,S35の判定結果を調べる
ことにより動作の流れを決定する(ステップS41,S
42,S43)。三脚が装着されていてステップS3
2,S35がスキップされる場合、ステップS32の判
定結果は「合成可能」、ステップS35の判定結果は
「背景合成可能」であるものとみなされる。
【0055】撮影モードが合成モードであって、ステッ
プS32で合成可能と判定されていて、かつ、ステップ
S35で背景合成可能と判定されている場合には、制御
部130は、静止画撮影動作を2回行う(ステップS4
4)。この静止画撮影動作では、図18(c)に関連し
て説明したように、スルー画表示動作中とは異なった露
光間隔で撮像が行われ、また、2回目の撮像動作は水平
方向に1画素分だけ撮像素子102を変位させて行う。
そして、画像処理部106において、撮像によって得ら
れた2枚の画像情報(撮像素子102の全画素の情報を
含む)から1枚の静止画すなわち合成画像を作成させる
(ステップS45)。この合成画像は、その全体が2枚
の画像情報を合成することによって作成されるが、その
詳細については後述する。
【0056】合成モードであって、ステップS32で合
成可能と判定されたが、ステップS35で背景合成不可
能と判定された場合には、制御部130は、ステップS
44と同様の静止画撮影動作を2回行い(ステップS4
6)、次に画像処理部106において、2枚の画像情報
から1枚の静止画すなわち合成画像を作成させる(ステ
ップS47)。このような動作となるのは並進ぶれなど
によって背景部分の像ぶれが補正されなかった場合であ
るので、ステップS47では、像ぶれが許容できる部分
については2枚の画像情報を合成して合成画像情報を求
めるが、像ぶれが許容できない部分については1枚目の
画像情報のみを用い合成画像情報を求める。この合成画
像の作成方法の詳細は後述する。
【0057】合成モードであるがステップS32で合成
不可能と判定された場合、又は、撮影モードが通常モー
ドである場合には、制御部130は、1回だけ静止画撮
影動作を行い(ステップS48)、画像処理部106に
おいて、1枚の画像情報のみから1枚の静止画を作成さ
せる(ステップS49)。
【0058】ステップS44,S46の静止画撮影動作
について、図23により説明する。制御部130は、被
写体情報1(ステップS24又はS27で最後に取得さ
れた主要被写体の距離情報)に従って、撮像素子変位機
構118のフォーカスモータ206を駆動回路120を
介して駆動することにより、主要被写体へのピント合わ
せを行い(ステップS51)、撮像素子102による撮
像を開始させる(ステップS52)。撮像素子102の
露光中に、制御部130はステップS30で得られた手
ぶれ補正量1に従って撮像素子変位機構118の積層圧
電素子204,205を駆動回路120を介して駆動す
ることにより、主要被写体の像ぶれを補正するように撮
像素子102を撮影光学系100に対して(結像された
被写体像に対して)上下左右に相対変位させる(ステッ
プS53)。このような主要被写体に着目した手ぶれ補
正を行いながら撮像を行い、所定時間経過後に1回目の
撮像を終了させる(ステップS54)。次に、制御部1
30は、撮像素子変位機構118の積層圧電素子(20
4,205)を駆動回路120を介して駆動することに
より、撮像素子102を画素ずらしに必要な量だけ変位
させる(ステップS55)。ここでは、水平方向に1画
素だけ画素ずらしを行うため、水平方向の積層圧電素子
204を駆動して、撮像素子102を水平方向に1画素
分だけ変位させる。そして、撮像素子102による2回
目の撮像を開始させ(ステップS56)、露光中にステ
ップS53と同様の手ぶれ補正を行い(ステップS5
7)、所定時間を経過すると2回目の撮像を終了させる
(ステップS58)。画像処理部106においては、こ
のような各回の撮像によってアナログ信号処理部104
より入力した画像情報(撮像素子の全画素の情報を含
む)を画像処理バッファメモリ108に保存する。
【0059】なお、ステップS48においては、図23
のステップS51からステップS54までの動作が行わ
れる。ただし、通常モードが選択されている場合には、
ステップS51においてステップS3で取得された距離
情報がピント合わせに用いられ、またステップS53に
おいてステップS3で検出された像ぶれ量よりステップ
S30と同様の方法で算出した手ぶれ補正量が手ぶれ補
正に用いられる。
【0060】次に、ステップS45,S47の画像作成
処理について説明する。前述のように、撮像素子102
にはR,G,B各色の画素が図14に示すように配列さ
れている。2回目の静止画撮影動作時には、図14にお
いて右方向に1画素分だけ画素ずらしが行われるので、
1枚目の画像情報のR,G,B情報をそのまま大文字の
R,G,Bで、2枚目の画像情報のR,G,B情報を小
文字のr,g,bで示し、これら2枚の画像情報を重ね
合わせると、図15のように表すことができ、また、G
成分のみに注目すれば図16のように表すことができ
る。図16に見られるように、全ての画素においてG成
分情報は得られているが、B成分情報又はR成分情報に
ついては周囲画素の情報から補間する必要がある。
【0061】ステップS45においては、全画面にわた
って十分な精度で像ぶれが補正されているため、全画面
にわたって2枚の画像情報を用いて高精細化した画像を
合成する。具体的には例えば、特開平10−33668
6号公報に述べられているように、図15に”B/g”
と示されている画素については、B,G成分情報として
そのB,g情報をそのまま用い、R成分情報は上下の画
素のr情報より補間する。また、図15に”G/r”と
示されている画素については、G,R成分情報としてそ
のG,r情報をそのまま用い、B成分情報は上下の画素
のB情報より補間する。同様に、”R/g”と示されて
いる画素については、R,G成分情報としてそのR,g
情報をそのまま用い、B成分情報は上下の画素のb情報
より補間する。”G/b”と示されている画素について
は、G,B成分情報としてそのG,b情報をそのまま用
い、R成分情報は上下の画素のR情報より補間する。な
お、特開平10−336686号公報に例示さているよ
うに、欠落した成分の補間のために注目画素のより広い
範囲の近傍画素の情報を利用してもよい。
【0062】次に、ステップS47について説明する。
このステップにおいても、主要被写体部分に関しては、
像ぶれが十分な精度で補正されているため、ステップS
45の場合と同様の方法で2枚の画像情報を合成するこ
とができる。しかし、背景部分では並進ぶれなどによる
像ぶれが大きいため、1枚の画像情報のみを用いて画像
を作成する必要がある。次に、このような画像作成処理
の具体例を図24のフローチャートを参照して説明す
る。
【0063】初めに、2枚の画像情報間の局所的パター
ンマッチングによって、画素毎に像ぶれの程度を判定す
る。ここに述べる例では、2枚の画像情報間の局所的な
相関を利用する。まず、1つの画素を注目画素として選
び、1枚目の画像情報における注目画素とその周辺画素
のG成分情報Giを基準画像信号Iiとして選び(ステ
ップS61)、2枚目の画像情報の対応画素のG成分情
報giを比較画像信号Miとして選び(ステップS6
2)、基準画像Iに対して比較画像Mを異なったシフト
量でシフトして、両画像間の相関を例えば前記(2)式
により計算する(ステップS63)。このシフト範囲
は、例えば x方向シフト量=−1,0,+1(画素) y方向シフト量=−1,0,+1(画素) の範囲とする。そして、相関が最大となったx,y方向
のシフト量X,Yを求め(ステップS64)、X=+1
かつY=0であるか判定する(ステップS65)。ここ
では、水平に右方向(正方向)に1画素分の画素ずらし
を行っているため、X=+1,Y=0であれば、注目画
素に関して並進ぶれなどによる像ぶれはないということ
である。
【0064】ステップS65で像ぶれがないと判定され
た注目画素に関しては、ステップS45と同様の2枚の
画像情報の合成を行って、そのR,G,B成分情報を求
める(ステップS66)。
【0065】一方、X=+1かつY=0の条件が満たさ
れない場合は、注目画素に関して並進ぶれなどによる許
容できない像ぶれがあるということであるので、1枚目
の画像情報のみを用いて注目画素のR,G,B成分情報
を求める(ステップS67)。例えば、次のようにして
注目画素のR,G,B成分情報を決定する。図15に”
B/g”と示されている画素が注目画素であるならば、
B成分情報としてはそのB情報をそのまま用い、G成分
情報は上下左右の画素のG情報より補間し、また、R成
分情報は左上、右上、左下、右下の画素のR情報より補
間する。図15に”G/r”と示されている画素が注目
画素であるならば、G成分情報としてはそのG情報をそ
のまま用い、R成分情報は左右の画素のR情報より補間
し、B成分情報は上下の画素のB情報より補間する。”
R/g”と示されている画素が注目画素ならば、R成分
情報としてそのR情報を用い、G成分情報は上下左右の
画素のG情報より補間し、B成分情報は左上、右上、左
下、右下の画素のB情報より補間する。”G/b”と示
された画素が注目画素ならば、G成分情報としてそのG
情報をそのまま用い、R成分情報は上下の画素のR情報
より補間し、B成分情報は左右の画素のB情報より補間
する。
【0066】以上の処理ステップを、注目画素を画面の
左上から右下まで移動させながら繰り返す。画面右下の
画素まで処理すると(ステップS68,Yes)、ステ
ップ47の処理を終了する。このようにして、並進ぶれ
がある場合でも、主要被写体部分の精細度が高く、ま
た、背景部分も像ぶれの影響が少ない高品質な合成画像
を作成することができる。
【0067】なお、ステップS49では、1枚の画像情
報のみしか得られていないため、図24のステップS6
7と同じ処理を全画面にわたって行うことにより静止画
を作成する。
【0068】本発明の他の実施形態によれば、以上に説
明したデジタルカメラと同様な構成において、合成モー
ドの場合に、静止画撮影動作(ステップS7)で画素ず
らし撮像動作が3回以上連続して行われ、これによって
得られた複数枚の画像情報から合成画像が作成される。
【0069】前記デジタルカメラにおいては、主要被写
体の特定方法として撮影者の視線方向を利用したが、本
発明の他の実施形態によれば、以下に述べるような構成
の主要被写体特定手段が用いられる。
【0070】(1)測距センサ126を利用して検出し
た距離が、予め指定した距離条件に合致する被写体(具
体的には、最も距離が近い被写体、指定した距離範囲に
ある被写体など)を主要被写体とする。
【0071】(2)スルー画中の、予め指定された色温
度の条件に合致する領域(具体的には、人物を撮影した
い場合に、肌色に相当する色温度を持つ領域など)に対
応する被写体を主要被写体とする。
【0072】(3)スルー画中の、予め指定されたパタ
ーン特徴条件に合致する領域(具体的には、人物を撮影
する場合に、人間の顔のパターン特徴に合致する領域な
ど)に対応する被写体を主要被写体とする。
【0073】(4)スルー画中の、予め指定された周波
数成分に関する条件に合致する領域、具体的には最も高
い周波成分が抽出された領域などに対応した被写体を主
要被写体とする。撮影者は、注目した主要被写体にピン
ト合わせをするので、その部分の高周波数成分が増加す
るからである。
【0074】(5)図20のステップS26に関連して
説明したような、予め指定した範囲に含まれる被写体を
常に主要被写体とする。この場合、撮影者が、その範囲
に主要被写体が入るように構図を決めさせる必要がある
ため、その範囲と被写体との関係を撮影者が確認できる
ように、例えば図17に示すように、その範囲と撮像画
像とを関連付けて表示すると好ましい。
【0075】また、前記デジタルカメラにおいては、手
ぶれ補正や画素ずらしのために撮像素子102を移動さ
せることによって、撮像素子102と被写体像とを相対
変位させたが、同様の相対変位を他の手段によって実現
してもよい。例えば特開平10−336686号公報な
どに述べられているように、撮影光学系100と撮像素
子102との間にプリズムを配し、このプリズムの姿勢
を変化させることによって被写体像と撮像素子102と
を相対変位させることも可能である。また、特開閉7−
287268号公報、特開平11−187309号公報
などに述べられているように、撮像光学系100の前方
に可変頂角プリズムを配置し、これによって主要被写体
の像ぶれ量に基づき被写体像の結像位置を変位させるこ
とにより被写体像と撮像素子102とを相対変位させる
ことも可能である。
【0076】本発明の他の実施形態によれば、前記デジ
タルカメラと同様な構成において、合成モードの場合
に、静止画撮影動作(ステップS7)で画素ずらし撮像
動作が2回以上連続して行われるが、その少なくとも1
回の撮像動作で露光量が変更され、得られた2枚以上の
画像情報から高精細・広ダイナミックレンジの合成画像
が作成される。例えば、図23のステップS55で、画
素ずらしとともに露光量変更を行うことによって、この
ような実施形態を実現できる。
【0077】本発明の他の実施形態によれば、前記デジ
タルカメラと同様な構成において、合成モードの場合
に、静止画撮影動作(ステップS7)で画素ずらしを行
うことなく撮像動作が2回以上連続して行われ、その少
なくとも1回の撮像動作で露光量が変更され、得られた
2枚以上の画像情報からダイナミックレンジが拡大され
た合成画像が作成される。例えば、図23のステップS
55で画素ずらしを行わず、露光量変更を行うことによ
って、このような実施形態を実現できる。
【0078】本発明の他の実施形態によれば、1回の撮
影指示に応答して1枚の静止画撮影を行い、貼り合わせ
合成によるパノラマ画像などを作成するための画像情報
を1枚ずつ取得する構成とされる。例えば、前記デジタ
ルカメラにおいて、合成モードの場合に、レリーズ操作
に応答してステップS7で撮像動作を1回だけ行い、再
びステップS6のスルー画表示動作に戻るような動作シ
ーケンスの変更を行うことによって、このような実施形
態を実現できる。
【0079】本発明の他の実施形態によれば、主要被写
体の像ぶれ量に基づいた手ぶれ補正を行わないが、前記
デジタルカメラの場合と同様な像ぶれに関する判定と警
告を行う構成とされる。例えば、前記デジタルカメラに
おいて、撮像素子変位機構118の積層圧電素子20
4,205を省き、撮像素子102を撮像素子取付枠2
00に固定し、ステップS7で手ぶれ補正を行わないよ
うにし、また、手ぶれ補正を行わないため、ステップS
32においては主要被写体の像ぶれが無視できるほど小
さい場合にのみ「合成可能」と判定するように判定条件
を変更し、また、三脚装着の有無の判定ステップS31
を省くことによって、このような実施形態を実現でき
る。三脚などの固定具を使用することを前提とした撮像
装置の場合、このような実施形態でも画像合成のための
画像情報を支障なく取得できる。
【0080】前記デジタルカメラにおいては取得された
画像情報から作成された合成画像のデータのみが出力さ
れたが、本発明の他の実施形態によれば、合成前の画像
情報又はその圧縮データとともに、その撮影に関連して
得られた主要被写体の範囲や距離、主要被写体と背景と
の像ずれ量の差又はその判定結果といった被写体情報が
カードメモリ112に出力されたり、他のインタフェー
ス手段を介してパソコンなどの外部装置へ出力される。
このような実施形態によれば、パソコンなどの外部装置
において、画像情報に付加された被写体情報を利用し、
より高度な画像合成処理が可能になる。
【0081】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、画像合成用の画像情報を取得し、また、その
合成画像を作成する用途に好適なデジタルカメラなどの
撮像装置を実現できる。すなわち、
【0082】(1)請求項1記載の発明の撮像装置によ
れば、画像合成が可能な画像情報を得られないような主
要被写体の像ぶれが生じると警告されるため、例えば三
脚などを使用することにより撮像装置の振動を防止すれ
ば、少なくとも静止した主要被写体に関して画像合成が
可能な画像情報を確実に取得できる。この撮像装置によ
れば、例えば露光量を変えて同じ被写体を2回以上撮影
することにより、少なくとも主要被写体に関し高精度な
ダイナミックレンジ拡大合成が可能な複数枚の画像情報
を確実に取得することができる。また、撮影方位を変え
て2回以上撮影することにより、少なくとも主要被写体
に関し高精度な貼り合わせ合成が可能な複数枚の画像情
報を確実に取得することができる。
【0083】(2)請求項2又は4記載の発明の撮像装
置によれば、手ぶれが生じた場合であっても主要被写体
の像ぶれが補正され、また、主要被写体の像ぶれ補正が
不可能な手ぶれが生じた場合には警告されるため、三脚
のような固定具を使用しなくとも、2回以上撮影するこ
とにより、少なくとも主要被写体に関して高精度なダイ
ナミックレンジ拡大合成や貼り合わせ合成が可能な複数
枚の画像情報を確実に取得でき、さらに、請求項4記載
の発明の撮像装置によれば、影響を無視できないような
並進ぶれが生じた場合は警告されるため、背景について
も高精度な合成が可能な画像情報を確実に取得できる。
【0084】(3)請求項3記載の発明の撮像装置によ
れば、手ぶれが生じた場合であっても主要被写体の像ぶ
れが補正され、また、影響を無視できないような並進ぶ
れが生じた場合には警告されるため、三脚などを使用し
なくとも、2回以上撮影することにより、主要被写体の
みならず背景についても高精度なダイナミックレンジ拡
大合成や貼り合わせ合成が可能な複数枚の画像情報を確
実に取得できる。
【0085】(4)請求項5乃至12記載の発明の撮像
装置によれば、手ぶれが生じた場合であっても主要被写
体の像ぶれが補正されるため、三脚などを使用しなくと
も、1回の撮影により、少なくとも主要被写体に関し高
精度なダイナミックレンジ拡大合成、貼り合わせ合成、
画素ずらし合成が可能な複数枚の画像情報を得ることが
できる。また、請求項6記載の発明の撮像装置によれ
ば、1回の撮影で、少なくとも主要被写体に関して高精
度な合成画像を得ることができる。また、請求項7記載
の発明の撮像装置によれば、主要被写体の像ぶれを補正
できないような手ぶれは警告されるため、撮影者は不適
切な画像情報の取得や合成画像の作成を容易に回避でき
る。また、請求項8記載の発明の撮像装置によれば、主
要被写体の像ぶれを補正できないような手ぶれが生じた
場合には撮影動作が抑止されるため、手ぶれによる不適
切な画像情報の取得や合成画像の作成を自動的に防止で
きる。請求項9記載の発明の撮像装置によれば、影響を
無視できないような並進ぶれが生じた場合には警告され
るため、主要被写体のみならず背景についても高精度な
画像合成が可能な複数枚の画像情報を確実に取得でき
る。また、請求項10又は11記載の発明の撮像装置に
よれば、並進ぶれがある場合にも、背景についても高品
質な合成画像を作成することができる。
【0086】(5)請求項13記載の発明の撮像装置に
よれば、三脚などの固定具を使用し手ぶれの心配がない
場合には警告を抑止することにより、構図設定などの操
作時に無用な警告によって撮影者に不快感を与えないよ
うにすることができる。
【0087】(6)請求項14又は15記載の発明の撮
像装置によれば、主要被写体又は/及び背景の像ぶれ量
を高精度に検出することができる。
【0088】(7)請求項16又は17記載の発明の撮
像装置によれば、撮影者が着目した被写体を注視するだ
けで、その被写体を主要被写体として撮像装置を動作さ
せることができ、また、請求項17記載の発明の撮像装
置によれば、撮影者の視線方向を検出できない状況にお
いても、撮影者が撮影画角内の予め指定した領域に着目
した被写体が入るように構図設定を行うだけで、その被
写体を主要被写体として撮像装置を動作させることがで
きる。
【0089】(8)請求項18記載の発明の撮像装置に
よれば、撮影者が撮影画角内の予め指定した領域に着目
した被写体が入るように構図設定を行うだけで、その被
写体を主要被写体として撮像装置を動作させることがで
きる。
【0090】(9)請求項19記載の発明の撮像装置に
よれば、例えば、撮影者が着目した被写体を遠方の風景
などを背景にして撮影するような場合に、その被写体を
主要被写体として撮像蔵置を動作させることができる。
【0091】(10)請求項20記載の発明の撮像装置
によれば、例えば、人物を撮影したい場合に、肌色に相
当する色温度を条件として指定することにより、その人
物を主要被写体として撮像装置を動作させることができ
る。
【0092】(11)請求項21記載の発明の撮像装置
によれば、例えば人間の顔の特徴点に相当するパターン
特徴条件を指定することにより、撮影画角内の人物を主
要被写体として撮像動作を動作させることができる。
【0093】(12)請求項22記載の撮像装置によれ
ば、例えば、撮影者が着目した被写体に手動又は自動で
ピント合わせを行うと、その被写体を主要被写体として
撮像装置を動作させることができる。
【0094】(13)請求項23乃至28記載の発明の
デジタルカメラによれば、撮影者はビューファインダを
覗いて着目する被写体を注視して撮影指示を与えるだけ
で、三脚などの固定具を使用することなく、少なくとも
主要被写体に関し高精細な画素ずらし合成画像を作成す
るための複数枚の画像情報を取得できる。また、請求項
24記載の発明のデジタルカメラによれば、画像合成が
可能な画像情報を得られないような手ぶれは撮影者に警
告されるため、不適切な画像情報の取得を容易に回避で
きる。また、請求項25記載の発明のデジタルカメラに
よれば、許容できないような並進ぶれは撮影者に警告さ
れるため、不適切な画像情報の取得を回避できる。ま
た、請求項26記載の発明のデジタルカメラによれば、
三脚などの固定具を使用し手ぶれの心配がない場合に、
構図設定などの操作時に無用な警告によって撮影者に不
快感を与えないようにすることができる。また、請求項
27記載の発明のデジタルカメラによれば、手ぶれによ
る不適切な画像情報の取得を自動的に防止できる。ま
た、請求項28記載の発明のデジタルカメラによれば、
並進ぶれがある場合にも、高品質な合成画像を得ること
ができる、等々の効果を得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態であるデジタルカメラの
ブロック構成の一例を示すブロック図である。
【図2】デジタルカメラの外観形状の一例を示す概略斜
視図である。
【図3】デジタルカメラの外観形状の一例を示す概略正
面図である。
【図4】デジタルカメラの外観形状の一例を示す概略底
面図である。
【図5】撮像素子変位機構の手ぶれ補正及び画素ずらし
に関連した構成の一例を示す概略構成図である。
【図6】撮像素子変位機構のピント合わせに関連した構
成の一例を示す概略構成図である。
【図7】コントラスト法による測距センサの説明図であ
る。
【図8】位相差検出法による測距センサの説明図であ
る。
【図9】視線検出センサの説明図である。
【図10】眼球の黒目とプルキンエ像の相対位置と視線
方向の関係を示す図である。
【図11】眼球の黒目とプルキンエ像の相対的な位置関
係の説明図である。
【図12】三脚センサの一例を示す概略断面図である。
【図13】三脚センサの他の例を示す概略断面図であ
る。
【図14】撮像素子上のカラー画素配列の一例を示す図
である。
【図15】水平方向への1画素分の画素ずらしにより撮
像された2枚の画像情報により得られる各画素位置の
R,G,B成分を示す図である。
【図16】水平方向への1画素分の画素ずらしにより撮
像された2枚の画像情報により得られる各画素位置のG
成分を示す図である。
【図17】撮影者の視線方向を検出できない場合に表示
される主要被写体範囲の説明図である。
【図18】主要被写体像の移動量と各露光間隔内での主
要被写体像の移動量を、スルー画表示動作時及び静止画
撮影時の露光間隔と対応付けて示す図である。
【図19】デジタルカメラの全体的動作の一例を示すフ
ローチャートである。
【図20】図19中のステップS6のフローチャートで
ある。
【図21】図20に示すフローチャートの続きを示すフ
ローチャートである。
【図22】図19中のステップS7のフローチャートで
ある。
【図23】図22中のステップS44,S46のフロー
チャートである。
【図24】図22中のステップS47のフローチャート
である。
【図25】撮像装置の回転ぶれを説明するための図であ
る。
【図26】撮像装置の回転ぶれによる像移動を、近距離
の被写体と遠方の背景とに分けて表した図である。
【図27】回転ぶれにより像ぶれが生じた2枚の画像を
重ねた画像を示す図である。
【図28】撮像装置の並進ぶれによる像移動の説明図で
ある。
【図29】並進ぶれにより像ぶれが生じた2枚の画像を
重ねた画像を示す図である。
【図30】並進ぶれによる像ぶれが生じた2枚の画像
を、主要被写体が重なるようにシフトして重ねた画像を
示す図である。
【図31】貼り合わせ合成の対象となる画像を示す図で
ある。
【図32】図31の画像の貼り合わせ合成のための分割
撮影画像を示す図である。
【符号の説明】
100 撮影光学系 102 撮像素子 104 アナログ信号処理部 106 画像処理部 108 画像処理バッファメモリ 110 カードメモリ・インタフェース 112 カードメモリ 114 内部表示装置 116 外部表示装置 118 撮像素子変位機構 120 駆動回路 122 ユーザ操作部 124 三脚センサ 126 測距センサ 128 視線検出センサ 130 制御部 144 レリーズスイッチ 146 モード選択スイッチ 140 開閉蓋部 142 ビューファインダ 148 撮影レンズ 150 測距窓 152 三脚取付用ネジ穴 200 撮像素子取付枠 204,205 積層圧電素子 210 リードネジ穴 206 フォーカスモータ 208 リードネジ

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影光学系と、この撮像光学系を介して
    結像された被写体像を撮像する撮像素子と、主要被写体
    を特定するための主要被写体特定手段と、前記撮像素子
    により撮像された、前記主要被写体特定手段により特定
    された主要被写体の像ぶれ量を検出する像ぶれ検出手段
    と、撮影指示に応答して前記撮像素子に静止画撮影のた
    めの撮像動作を行わせる制御手段と、この撮像動作によ
    って画像合成が可能な画像情報を取得可能であるか、前
    記像ぶれ検出手段により検出された主要被写体の像ぶれ
    量に基づいて判定する判定手段と、この判定手段により
    可能でないと判定された場合に警告をする手段とを具備
    することを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 撮影光学系と、この撮像光学系を介して
    結像された被写体像を撮像する撮像素子と、この撮像素
    子と被写体像とを相対変位させるための相対変位手段
    と、主要被写体を特定するための主要被写体特定手段
    と、前記撮像素子により撮像された、前記主要被写体特
    定手段により特定された主要被写体の像ぶれ量を検出す
    る像ぶれ検出手段と、撮影指示に応答して前記撮像素子
    に静止画撮影のための撮像動作を行わせるとともに、こ
    の撮像動作時に、前記像ぶれ検出手段により検出された
    主要被写体の像ぶれ量に基づいて主要被写体の像ぶれを
    補正するために前記相対変位手段によって前記撮像素子
    と被写体像とを相対変位させる制御手段と、前記像ぶれ
    検出手段により検出された主要被写体の像ぶれ量に基づ
    いて前記相対変位手段により主要被写体の像ぶれの補正
    が可能か判定する判定手段と、この判定手段により可能
    でないと判定された場合に警告をする警告手段とを具備
    することを特徴とする撮像装置。
  3. 【請求項3】 撮影光学系と、この撮像光学系を介して
    結像された被写体像を撮像する撮像素子と、この撮像素
    子と被写体像とを相対変位させるための相対変位手段
    と、主要被写体を特定するための主要被写体特定手段
    と、前記撮像素子により撮像された、前記主要被写体特
    定手段により特定された主要被写体の像ぶれ量及びそれ
    以外の被写体(以下、背景と呼ぶ)の像ぶれ量をそれぞ
    れ検出する像ぶれ検出手段と、撮影指示に応答して前記
    撮像素子に静止画撮影のための撮像動作を行わせるとと
    もに、この撮像動作時に、前記像ぶれ検出手段により検
    出された主要被写体の像ぶれ量に基づいて主要被写体の
    像ぶれを補正するために前記相対変位手段によって前記
    撮像素子と被写体像とを相対変位させる制御手段と、前
    記像ぶれ検出手段により検出された主要被写体の像ぶれ
    量と背景の像ぶれ量の差が許容値以下であるか判定する
    判定手段と、この判定手段により像ぶれ量差が許容値を
    超えたと判定された場合に警告をする警告手段とを具備
    することを特徴とする撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記像ぶれ検出手段は、前記撮像素子に
    より撮像される主要被写体以外の被写体(以下、背景と
    呼ぶ)の像ぶれ量も検出し、また、前記像ぶれ検出手段
    により検出された主要被写体の像ぶれ量と背景の像ぶれ
    量の差が許容値以下であるか判定する第2の判定手段
    と、この第2の判定手段により像ぶれ量差が許容値を超
    えたと判定された場合に警告をする第2の警告手段とを
    具備することを特徴とする請求項2記載の撮像装置。
  5. 【請求項5】 撮影光学系と、この撮像光学系を介して
    結像された被写体像を撮像する撮像素子と、この撮像素
    子と被写体像とを相対変位させるための相対変位手段
    と、主要被写体を特定するための主要被写体特定手段
    と、前記撮像素子により撮像された、前記主要被写体特
    定手段により特定された主要被写体の像ぶれ量を検出す
    る像ぶれ検出手段と、撮影指示に応答して画像合成用の
    複数枚の画像情報を取得するために静止画撮影のための
    撮像動作を複数回行わせ、この撮像動作時に前記像ぶれ
    検出手段により検出された主要被写体の像ぶれ量に基づ
    いて主要被写体の像ぶれを補正するために前記相対変位
    手段によって前記撮像素子と被写体像とを相対変位させ
    る制御手段とを具備することを特徴とする撮像装置。
  6. 【請求項6】 取得された画像合成用の複数枚の画像情
    報から合成画像を作成する画像合成手段を具備すること
    を特徴とする請求項5記載の撮像装置。
  7. 【請求項7】 前記像ぶれ検出手段により検出された主
    要被写体の像ぶれ量に基づいて、前記相対変位手段によ
    り主要被写体の像ぶれの補正が可能か判定する第1の判
    定手段と、この第1の判定手段により可能でないと判定
    された場合に警告をする第1の警告手段とを具備するこ
    とを特徴とする請求項5又は6記載の撮像装置。
  8. 【請求項8】 前記像ぶれ検出手段により検出された主
    要被写体の像ぶれ量に基づいて、前記相対変位手段によ
    り主要被写体の像ぶれの補正が可能か判定する第1の判
    定手段を具備し、前記制御手段は前記第1の判定手段に
    より可能でないと判定された場合に画像合成用の画像情
    報を取得するための撮像動作を抑止することを特徴とす
    る請求項5又は6記載の撮像装置。
  9. 【請求項9】 前記像ぶれ検出手段は前記撮像素子によ
    り撮像された主要被写体以外の被写体(以下、背景と呼
    ぶ)の像ぶれ量も検出し、また、前記像ぶれ検出手段に
    より検出された主要被写体の像ぶれ量及び背景の像ぶれ
    量に基づいて、背景に関し合成が可能な画像合成用の複
    数枚の画像情報を取得可能か判定する第2の判定手段
    と、この第2の判定手段により可能でないと判定された
    場合に警告をする第2の警告手段を具備することを特徴
    とする請求項5又は6記載の撮像装置。
  10. 【請求項10】 前記像ぶれ検出手段は前記撮像素子に
    より撮像される主要被写体以外の被写体(以下、背景と
    呼ぶ)の像ぶれ量も検出し、また、前記像ぶれ検出手段
    により検出された主要被写体の像ぶれ量及び背景の像ぶ
    れ量に基づいて、背景に関し合成が可能な画像合成用の
    複数枚の画像情報を取得可能か判定する第2の判定手段
    を具備し、前記画像合成手段は前記第2の判定手段によ
    る判定結果に応じて合成画像の作成方法を切り替えるこ
    とを特徴とする請求項6記載の撮像装置。
  11. 【請求項11】 前記画像合成手段において、前記第2
    の判定手段により可能であると判定された場合には、合
    成画像の全体の情報を複数枚の画像情報を用いて作成
    し、前記第2の判定手段により可能でないと判定された
    場合には、複数枚の画像情報間の局所的な像ずれ量を検
    出し、像ずれ量が所定値以下の部分では複数枚の画像情
    報を用いて合成画像情報を作成し、像ずれ量が所定値を
    越える部分では1枚の画像情報を用いて合成画像情報を
    作成することを特徴とする請求項10記載の撮像装置。
  12. 【請求項12】 前記制御手段は、画像合成用の画像情
    報を取得するための撮像動作時に前記相対変位手段によ
    って前記撮像素子と被写体像とを画素ずらしのために相
    対変位させることを特徴とする請求項5乃至11のいず
    れか1項記載の撮像装置。
  13. 【請求項13】 三脚などの固定具の装着を検知する検
    知手段を具備し、この検知手段により固定具の装着が検
    知された場合には前記警告をしないことを特徴とする請
    求項2,3,4,7又は9記載の撮像装置。
  14. 【請求項14】 前記像ぶれ検出手段は、前記撮像素子
    により被写体像を連続的に撮像することにより得られた
    相前後する画像情報間のパターンマッチングを主要被写
    体の領域について行うことによって、主要被写体の像ぶ
    れ量を検出することを特徴とする請求項1,2又は5記
    載の撮像装置。
  15. 【請求項15】 前記像ぶれ検出手段は、前記撮像素子
    により被写体像を連続的に撮像することによって得られ
    た相前後する画像情報間のパターンマッチングを主要被
    写体の領域及び背景の領域について行うことによって、
    主要被写体の像ぶれ量及び背景の像ぶれ量をそれぞれ検
    出することを特徴とする請求項3,4,9又は10記載
    の撮像装置。
  16. 【請求項16】 撮影者の視線方向を検出する視線検出
    手段を具備し、前記主要被写体特定手段は前記視線検出
    手段により検出された視線方向に基づいて主要被写体を
    特定することを特徴とする請求項1乃至12のいずれ1
    項記載の撮像装置。
  17. 【請求項17】 前記視線検出手段によって視線方向を
    検出できない場合に、前記主要被写体特定手段は撮影画
    角内の特定の領域に対応した被写体を主要被写体とする
    ことを特徴とする請求項16記載の撮像装置。
  18. 【請求項18】 前記主要被写体特定手段は撮影画角内
    の予め指定された領域に対応した被写体を主要被写体と
    することを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項
    記載の撮像装置。
  19. 【請求項19】 被写体との距離を検出する測距手段を
    具備し、前記主要被写体特定手段は、予め指定された距
    離に関する条件と前記測距手段により検出された距離と
    に基づいて主要被写体を特定することを特徴とする請求
    項1乃至12のいずれか1項記載の撮像装置。
  20. 【請求項20】 前記主要被写体特定手段は、予め指定
    された色温度に関する条件と、前記撮像素子により被写
    体像を撮像することにより得られた画像情報の色温度と
    に基づいて主要被写体を特定することを特徴とする請求
    項1乃至12のいずれか1項記載の撮像装置。
  21. 【請求項21】 前記主要被写体特定手段は、予め指定
    されたパターン特徴に関する条件と、前記撮像素子によ
    り被写体像を撮像することにより得られた画像情報のパ
    ターン特徴とに基づいて、主要被写体を特定することを
    特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項記載の撮像
    装置。
  22. 【請求項22】 前記主要被写体特定手段は、予め指定
    された周波数成分に関する条件と、前記撮像手段により
    被写体像を撮像することにより得られた画像情報の周波
    成分とに基づいて、主要被写体を特定することを特徴と
    する請求項1乃至12のいずれか1項記載の撮像装置。
  23. 【請求項23】 手ぶれ補正機構を備え、画素ずらしに
    よる画像合成のための複数枚の画像情報を複数回の撮像
    動作によって取得する動作モードを持つデジタルカメラ
    において、この動作モードが選択された場合に、 スルー画表示動作中に、ビューファインダを覗く撮影者
    の視線方向を検出するための視線検出手段と、相前後す
    るスルー画間のパターンマッチングによって、前記視線
    検出手段により検出された視線方向に対応した主要被写
    体の像ぶれ量を検出するための像ぶれ検出手段と、 撮影指示に応答して開始する画像合成用の画像情報を取
    得するための撮像動作時に、前記像ぶれ検出手段により
    検出された主要被写体の像ぶれ量に基づいて主要被写体
    の像ぶれを補正するように前記手ぶれ補正機構を制御す
    る制御手段と、を具備することを特徴とするデジタルカ
    メラ。
  24. 【請求項24】 前記像ぶれ検出手段により検出された
    主要被写体の像ぶれ量に基づき、主要被写体に関して画
    素ずらしによる画像合成が可能な複数枚の画像情報の取
    得が可能か判定する判定手段を具備し、この判定手段に
    より可能でないと判定されたときにビューファインダ内
    に警告が表示されることを具備することを特徴とする請
    求項23記載のデジタルカメラ。
  25. 【請求項25】 前記像ぶれ検出手段によって主要被写
    体以外の被写体(以下、背景と呼ぶ)の像ぶれ量も検出
    し、また、前記像ぶれ検出手段により検出された主要被
    写体の像ぶれ量及び背景の像ぶれ量に基づき、背景に関
    して画素ずらしによる画像合成が可能な複数枚の画像情
    報を取得可能か判定する第2の判定手段を具備し、この
    第2の判定手段により可能でないと判定されたときにビ
    ューファインダ内に警告が表示されることを特徴とする
    請求項23又は24記載のデジタルカメラ。
  26. 【請求項26】 三脚などの固定具の装着を検知する検
    知手段を具備し、この検知手段により固定具の装着が検
    知された場合には前記警告の表示が抑止されることを特
    徴とする請求項24又は25記載のデジタルカメラ。
  27. 【請求項27】 前記像ぶれ検出手段により検出された
    主要被写体の像ぶれ量に基づき、主要被写体に関して画
    素ずらしによる画像合成が可能な複数枚の画像情報を取
    得することが可能か判定する判定手段を具備し、この判
    定手段により可能でないと判定された場合には画像合成
    用の複数枚の画像情報を取得するための撮像動作が抑止
    されることを特徴とする請求項23記載のデジタルカメ
    ラ。
  28. 【請求項28】 前記像ぶれ検出手段によって主要被写
    体以外の被写体(以下、背景と呼ぶ)の像ぶれ量も検出
    し、また、取得された画像合成用の複数枚の画像情報か
    ら合成画像を作成する画像合成手段と、前記像ぶれ検出
    手段により検出された主要被写体の像ぶれ量及び背景の
    像ぶれ量に基づき背景に関して画素ずらしによる画像合
    成が可能か判定する第2の判定手段とを具備し、前記画
    像合成手段は前記第2の判定手段の判定結果に応じて合
    成画像の作成方法を切り替えることを特徴とする請求項
    23記載のデジタルカメラ。
JP2000035092A 2000-02-14 2000-02-14 撮像装置及びデジタルカメラ Expired - Fee Related JP3788714B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000035092A JP3788714B2 (ja) 2000-02-14 2000-02-14 撮像装置及びデジタルカメラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000035092A JP3788714B2 (ja) 2000-02-14 2000-02-14 撮像装置及びデジタルカメラ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001223932A true JP2001223932A (ja) 2001-08-17
JP3788714B2 JP3788714B2 (ja) 2006-06-21

Family

ID=18559339

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000035092A Expired - Fee Related JP3788714B2 (ja) 2000-02-14 2000-02-14 撮像装置及びデジタルカメラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3788714B2 (ja)

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006337778A (ja) * 2005-06-03 2006-12-14 Casio Comput Co Ltd カメラ、カメラ制御プログラム、及びカメラシステム
JP2006345147A (ja) * 2005-06-08 2006-12-21 Nikon Corp 画素ずらし画像の生成機能を有する電子カメラおよび撮像方法
JP2006350305A (ja) * 2005-05-05 2006-12-28 Avago Technologies General Ip (Singapore) Private Ltd 光学モーションセンサをジャイロスコープとして使用する撮像装置
JP2007129476A (ja) * 2005-11-02 2007-05-24 Nec Electronics Corp 画像ぶれ補正装置、画像ぶれ補正方法及び画像ぶれ補正プログラム
US7379094B2 (en) 2002-04-18 2008-05-27 Olympus Corporation Electronic still imaging apparatus and method having function for acquiring synthesis image having wide-dynamic range
US7450154B2 (en) 2004-10-26 2008-11-11 Konica Minolta Photo Imaging, Inc. Digital camera performing pixel shift based on electronic zoom
JP2009038442A (ja) * 2007-07-31 2009-02-19 Sanyo Electric Co Ltd ディジタルカメラ
US7505217B2 (en) 2006-07-13 2009-03-17 Hoya Corporation Anti-shake apparatus
JP2009171599A (ja) * 2009-03-17 2009-07-30 Sharp Corp 撮像制御装置、画像処理装置、撮像制御装置の制御方法、撮像制御装置制御プログラム、及び該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
US7693407B2 (en) 2006-07-13 2010-04-06 Hoya Corporation Anti-shake apparatus
US7760998B2 (en) 2006-07-13 2010-07-20 Hoya Corporation Anti-shake apparatus
JP2010171769A (ja) * 2009-01-23 2010-08-05 Nikon Corp 電子カメラ
US7853135B2 (en) 2006-07-13 2010-12-14 Hoya Corporation Anti-shake apparatus
US7856175B2 (en) 2006-07-13 2010-12-21 Hoya Corporation Anti-shake apparatus
US7995852B2 (en) 2004-11-29 2011-08-09 Fujifilm Corporation Imaging device and imaging method
JP2012014196A (ja) * 2011-10-04 2012-01-19 Casio Comput Co Ltd カメラ、及びカメラ制御プログラム
US8125527B2 (en) 2008-03-26 2012-02-28 Sanyo Electric Co., Ltd. Motion detection apparatus
US8558897B2 (en) 2003-01-15 2013-10-15 Canon Kabushiki Kaisha Image-pickup apparatus and method for obtaining a synthesized image
KR101446941B1 (ko) * 2007-12-10 2014-10-06 삼성전자주식회사 고속 촬영 시에 영상을 저장하는 장치 및 방법
JP2017021250A (ja) * 2015-07-13 2017-01-26 オリンパス株式会社 撮像装置、画像処理方法

Cited By (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7379094B2 (en) 2002-04-18 2008-05-27 Olympus Corporation Electronic still imaging apparatus and method having function for acquiring synthesis image having wide-dynamic range
US8558897B2 (en) 2003-01-15 2013-10-15 Canon Kabushiki Kaisha Image-pickup apparatus and method for obtaining a synthesized image
US7450154B2 (en) 2004-10-26 2008-11-11 Konica Minolta Photo Imaging, Inc. Digital camera performing pixel shift based on electronic zoom
US7995852B2 (en) 2004-11-29 2011-08-09 Fujifilm Corporation Imaging device and imaging method
JP2006350305A (ja) * 2005-05-05 2006-12-28 Avago Technologies General Ip (Singapore) Private Ltd 光学モーションセンサをジャイロスコープとして使用する撮像装置
JP4607048B2 (ja) * 2005-05-05 2011-01-05 アバゴ・テクノロジーズ・ジェネラル・アイピー(シンガポール)プライベート・リミテッド 光学モーションセンサをジャイロスコープとして使用する撮像装置
JP2006337778A (ja) * 2005-06-03 2006-12-14 Casio Comput Co Ltd カメラ、カメラ制御プログラム、及びカメラシステム
JP2006345147A (ja) * 2005-06-08 2006-12-21 Nikon Corp 画素ずらし画像の生成機能を有する電子カメラおよび撮像方法
JP4529804B2 (ja) * 2005-06-08 2010-08-25 株式会社ニコン 画素ずらし画像の生成機能を有する電子カメラおよび撮像方法
US7773825B2 (en) 2005-11-02 2010-08-10 Nec Electronics Corporation Image stabilization apparatus, method thereof, and program product thereof
JP2007129476A (ja) * 2005-11-02 2007-05-24 Nec Electronics Corp 画像ぶれ補正装置、画像ぶれ補正方法及び画像ぶれ補正プログラム
JP4536641B2 (ja) * 2005-11-02 2010-09-01 ルネサスエレクトロニクス株式会社 画像ぶれ補正装置、画像ぶれ補正方法及び画像ぶれ補正プログラム
US7693407B2 (en) 2006-07-13 2010-04-06 Hoya Corporation Anti-shake apparatus
US7760998B2 (en) 2006-07-13 2010-07-20 Hoya Corporation Anti-shake apparatus
US7853135B2 (en) 2006-07-13 2010-12-14 Hoya Corporation Anti-shake apparatus
US7856175B2 (en) 2006-07-13 2010-12-21 Hoya Corporation Anti-shake apparatus
US7505217B2 (en) 2006-07-13 2009-03-17 Hoya Corporation Anti-shake apparatus
JP2009038442A (ja) * 2007-07-31 2009-02-19 Sanyo Electric Co Ltd ディジタルカメラ
US8169488B2 (en) 2007-07-31 2012-05-01 Sanyo Electric Co., Ltd. Digital camera for performing exposure during rotation to produce a panoramic image
KR101446941B1 (ko) * 2007-12-10 2014-10-06 삼성전자주식회사 고속 촬영 시에 영상을 저장하는 장치 및 방법
US8125527B2 (en) 2008-03-26 2012-02-28 Sanyo Electric Co., Ltd. Motion detection apparatus
JP2010171769A (ja) * 2009-01-23 2010-08-05 Nikon Corp 電子カメラ
JP2009171599A (ja) * 2009-03-17 2009-07-30 Sharp Corp 撮像制御装置、画像処理装置、撮像制御装置の制御方法、撮像制御装置制御プログラム、及び該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2012014196A (ja) * 2011-10-04 2012-01-19 Casio Comput Co Ltd カメラ、及びカメラ制御プログラム
JP2017021250A (ja) * 2015-07-13 2017-01-26 オリンパス株式会社 撮像装置、画像処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3788714B2 (ja) 2006-06-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3788714B2 (ja) 撮像装置及びデジタルカメラ
JP4378272B2 (ja) 撮影装置
US8649574B2 (en) Imaging apparatus, control method of imaging apparatus, and computer program
JP5163409B2 (ja) 撮像装置、撮像方法、およびプログラム
JP6512810B2 (ja) 撮像装置および制御方法とプログラム
US8760526B2 (en) Information processing apparatus and method for correcting vibration
US20070019104A1 (en) Image pick-up apparatus, image pick-up program, and image processing program
JP6659130B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法およびプログラム
JP3823921B2 (ja) 撮像装置
JP2010136302A (ja) 撮像装置、撮像方法、およびプログラム
US20160134805A1 (en) Imaging apparatus, imaging method thereof, and computer readable recording medium
US8593545B2 (en) Imaging apparatus, imaging method, and computer-readable recording medium with switched image capturing mode
JP5263310B2 (ja) 画像生成装置、撮像装置、画像生成方法
JP2010263656A (ja) 撮像装置及び撮像方法
US5838370A (en) Image pickup apparatus
KR101599881B1 (ko) 화각 미리 보기 기능을 갖는 디지털 영상 신호 처리 장치, 이의 제어 방법 및 상기 방법을 기록한 기록 매체
JP4710983B2 (ja) 画像合成装置、撮像装置、画像合成方法
JP6833801B2 (ja) 撮像装置、撮像方法、プログラムおよび記録媒体
JP2006246354A (ja) 撮影装置及び撮影プログラム
JP5495598B2 (ja) 撮像装置及びその制御方法
JP5248951B2 (ja) カメラ装置、画像撮影支援装置、画像撮影支援方法、及び画像撮影支援プログラム
JP5693664B2 (ja) 撮像装置、撮像装置の制御方法及びプログラム
JP2011217334A (ja) 撮像装置および撮像装置の制御方法
JP2002214659A (ja) ぶれ補正機能付きカメラ
JP2004215062A (ja) 撮像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050111

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050526

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050705

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050905

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060322

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060323

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100407

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100407

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110407

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120407

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130407

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140407

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees