JP2009043663A - 面状照明装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
透明樹脂基板24は、ハウジングフレーム部24Bと導光板部24Aとの境界付近に、互いに間隔をおいて設けられた複数のスリット52、54、56を有しており、各スリットは、第1光路変換部52a、54a、56a、および第2光路変換部54bのいずれか一方または両方から構成され、リフレクタの折り曲げ部は、少なくとも第1光路変換部52a、54a、56aに挿通される。また、複数のスリットの第2光路変換部54bは、光源からその前面側に出射された出射光がハウジングフレーム部に直接到達する仮想的な光路のうち、第1光路変換部と交差しない光路P’の少なくとも一部と交差するように配設されている。
【選択図】図7
Description
ここで、導光板1の、LED2が配置された導光板1の一側面8と直交する側面11、12には、それぞれの側面11、12に対して鉛直方向に延びる突起部12a、12cが設けられている。これらの突起部は、導光板1がハウジングフレーム7に収納された状態で、ハウジングフレーム7内における導光板1の配設位置を決定すると共に、その位置に導光板1を固定するためのものである。また、ハウジングフレーム7には、凹部20a、20cが形成されており、導光板1の突起部12a、12cが各凹部に嵌入されることで、導光板1はハウジングフレーム7に保持されるものである(例えば、特許文献1参照)。
そこで、図17に示す例では、導光板に相当する部分421の、ハウジングフレームに相当する部分422の近傍に溝425を形成し、光源410から出射され導光板に相当する部分421を進行する光を溝425で全反射させることにより、光漏れの防止を図っている。
さらに、溝425は、間欠的に設けられた複数の溝から構成されており、各溝間には、ハウジングフレームに相当する部分422と導光板に相当する部分421とを連結して、装置に必要な機械的強度を確保するための連結部427が存在する。したがって、導光板に相当する部分421から、この連結部427を通じてハウジングフレームに相当する部分442に侵入する光が存在し、これも光漏れの大きな要因となる。
以下の発明の態様は、本発明の構成を例示するものであり、本発明の多様な構成の理解を容易にするために、項別けして説明するものである。各項は、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、発明を実施するための最良の形態を参酌しつつ、各項の構成要素の一部を置換し、削除し、または、さらに他の構成要素を付加したものについても、本願発明の技術的範囲に含まれ得るものである。
これによって、光源からのその前面側に出射される光のうち、例えば、導光板部から、複数のスリットを構成する各々のスリット間の間隔(以下、連結部ともいう)を通じてハウジングフレーム部へ到達する光、および/または、入光部から導光板部を介することなくハウジングフレーム部へ到達する光の少なくとも一部を、第2光路変換部により散乱(反射および/または透過)するものである。この構成によれば、少なくとも透明樹脂基板の外周側面から外部へ漏れる光の光束密度が低減し、例えば携帯機器等に面状照明装置を組み込んだ場合の、漏れ光による携帯機器の見栄えの悪化を防止することができる。さらに、複数のスリットの配置構成を、第2光路変換部による散乱光の少なくとも一部の進行方向が導光板部側に向くようにすることにより、上述した第1光路変換部による反射に加えて、第2光路変換部による散乱によって、導光板部からの光の損失および透明樹脂基板の外周側面からの光漏れを、さらに効果的に防止することが可能となる。
本項に記載の面状照明装置は、光源の側方に設けられた第1のスリットに含まれる第2光路変換部により、光源の側方から漏れる光の少なくとも一部を散乱することによって、入光部からハウジングフレーム部を経て、透明樹脂基板の外周側面から外部へ漏れる光の光量およびその光束密度を低減するものである。
本項に記載の面状照明装置は、第1のスリットが、光源側の端部から導光板部側に向かって八の字状に広がるように傾斜して延在する2つのスリットからなることによって、第2光路変換部を含む第1のスリットによって反射される光を導光板部側に向けることが可能となり、透明樹脂基板の外周側面から外部へ漏れる光の光量およびその光束密度を低減することに加えて、光源の側方から漏れる光を導光板部に導き、照明光として有効に活用することが可能となる。
本項に記載の面状照明装置は、互いに間隔をおいて設けられた少なくとも1組の2つのスリットの、互いに隣接する端部のいずれか一方または両方に含まれる第2光路変換部により、導光板部から、当該2つのスリットに関連する連結部に侵入する光の少なくとも一部を散乱することによって、導光板部からこの連結部を通じてハウジングフレーム部へ到達し、次いで、透明樹脂基板の外周側面から外部へ漏れる光の光量およびその光束密度を低減するものである。
本項に記載の面状照明装置は、上記構成により、光源から前方に出射された光のうち、導光板部から連結部に侵入する光の少なくとも一部を散乱することによって、導光板部から連結部を通じてハウジングフレーム部へ到達し、次いで、透明樹脂基板の外周側面から外部へ漏れる光の光量およびその光束密度を低減するものである。本項に記載の面状照明装置によれば、簡易な構成により、かかる作用効果を得ることができる。
本項に記載の面状照明装置は、第2のスリットが、第1光路変換部側から導光板部側に向かって八の字状に広がるように傾斜して延在することによって、第2のスリットの第2光路変換部によって反射される光を導光板部側に向けることが可能となり、透明樹脂基板の外周側面から外部へ漏れる光の光量およびその光束密度を低減することに加えて、第2のスリットの第2光路変換部によって反射される光を導光板部に導き、照明光として有効に活用することが可能となる。
本項に記載の面状照明装置は、上記構成により、第2光路変換部による散乱が、階段状に構成された壁面の形状および第2光路変換部への入射角度等に応じて、階段を構成する多数のスリット要素により多数回繰返されることによって、導光板部からこの第2光路変換部に関連する連結部を通じてハウジングフレーム部へ到達し、次いで、透明樹脂基板の外周側面から外部へ漏れる光の光量およびその光束密度を、より効果的に低減するものである。さらに、このような多数回の散乱を繰返すことにより、第2光路変換部からの散乱光のうち、その最終的な進行方向が導光板部側に向く光の割合が増大し、導光板部からの光の損失が低減される。
さらに、本項の構成は、光源から出射した後、導光板部内を進行する過程で透明樹脂基板の主面によって反射されることなく、したがって、所定の入射角度で第2光路変換部に入射する光(直接光)だけでなく、光源から出射した後、導光板部内を進行する過程で透明樹脂基板の主面により(特に、その主面に設けられた光散乱パターンにより拡散的に)1回以上反射された結果、任意の角度で第2光路変換部に入射する光(間接光)についても、そのスリット要素のいずれかによって散乱される可能性が増大し、また、その多数回の散乱による作用効果が、直接光と同等のものである点で有利な構成である。
本項に記載の面状照明装置は、第2光路変換部の壁面を粗面状に形成することにより、第2光路変換部からの散乱光(反射光および/または透過光)を、広角に拡散させることによって、透明樹脂基板の外周側面から外部へ漏れる光の光量およびその光束密度を、より効果的に低減するものである。
本項に記載の面状照明装置は、第2光路変換部が光吸収材を有することによって、第2光路変換部からの散乱光の光量を低減し、透明樹脂基板の外周側面から外部へ漏れる光の光量を、より効果的に低減するものである。本項の構成は、第2光路変換部からの散乱光のうち、導光板部に向けて進行する光の光量が小さい場合、または、かかる進行方向の光が存在しない場合に、好適な構成である。
本項に記載の面状照明装置は、第2光路変換部が反射材を有することによって、第2光路変換部から散乱光のうち、透過光を遮断して反射光のみとするものである。本項に記載した構成は、第2光路変換部からの反射光のうち、導光板部に向けて進行する光の光量が大きい場合に、好適な構成である。
図1には、本発明の第1の実施形態に係る面状照明装置22の主要構成部品が示されている。この面状照明装置22は、透明樹脂基板24を備え、透明樹脂基板24の裏面側にはリフレクタ26が配置され、粘着テープ28によって、リフレクタ26は透明樹脂基板24に固定されている。
また、各スリット52、54、56は、各スリットの第1光路変換部52a、54a、56aを構成する壁面のみを、図6に示すような傾斜面にて構成し、第2光路変換部52bは、一定幅とするものであってもよい。
なお、図示の面状照明装置22は、透明樹脂基板24には入光部50が一箇所のみ設けられ、LED42も1つのみ用いられているが、必要に応じ、これらを2つ以上備えることとしても良い。
まず、本実施形態における面状照明装置22は、ハウジングフレーム部24Bと導光板部24Aとの境界付近に複数のスリット52、54、56が設けられており、各々のスリットの第1光路変換部52a、54a、56aに、リフレクタ26の各折り曲げ部26B、26C、26Dを、例えば透明樹脂基板24の裏面側から表面へと挿通することで、透明樹脂基板24の裏面側に配置されるリフレクタ26の、透明樹脂基板24に対する位置決めが、確実になされることとなる。
また、リフレクタ26の折り曲げ部26B、26C、26Dが、各々スリット52、54、56の第1光路変換部52a、54a、56aに格納され、若しくは第1光路変換部52a、54a、56aを貫通することで、LED42から出射され透明樹脂基板24を進行する光を、第1光路変換部52a、54a、56a内部に位置するリフレクタの折り曲げ部26B、26C、26Dによってほぼ完全に反射させ(例えば、図7に示す光路R)、透明樹脂基板24の外周側面からの光漏れの大部分を、確実に防止することができる。
したがって、本実施形態においても、直接光P1として連結部64に入射した光のうち、第2光路変換部54bからの反射光P2、透過光P4は、透明樹脂基板24の外周側面から漏れ光とはなるものの、図8に示す参照例の場合と比較して、少なくともその出射範囲は拡大され、漏れ光の光束密度が低減するものである。このことは、面状照明装置が組み込まれる携帯機器等の見栄えの悪化の防止に対して有利なものである。
但し、仮に、第2光路変換部54bが理想的な平面により構成され、その反射光P2、透過光P4に図示したような拡散が生じない場合でも、連結部64への入射光が、このように反射光P2と透過光P4に分波すること自体が、図8に示す参照例の場合と比較して、漏れ光の光束密度の低減に対して、有利な効果を奏するものである。
勿論、この凹凸の程度および連結部64への入射光の入射角度等によって、第2光路変換部54bからの反射光に、導光板部24A側に向けて進行する反射光P3が含まれる場合には、さらに、導光板部24Aからの光の損失を低減するとともに、透明樹脂基板24の外周側面からの漏れ光の光量を低減する効果を奏するものである。
しかしながら、連結部64への入射光は、直接光の割合が高いものと考えられるため、必要な機械的強度を確保可能な連結部64を残しつつ、連結部64への入射光に対して十分な散乱を作用させるためには、本実施形態におけるスリット54が有する第2光路変換部54bのように、連結部64に入射する直接光の略全ての光路が交差するように、スリット56の、スリット54に隣接する端部の前方を覆うことが望ましいものである。
尚、間接光には、直接光の入射角度の範囲内の入射角度をもって連結部64に入射する光も存在し、そのような間接光に対しては、第2光路変換部54bによる散乱により上述したような作用効果を奏することは言うまでもない。
本実施形態では、ハウジングフレーム部224Bと導光板部224Aとの境界付近に互いに間隔をおいて設けられる複数のスリットには、LED42の両側方にそれぞれ設けられるスリット70(第1のスリット)が含まれており、スリット70は、その全体が第2光路変換部70bからなるものである。
本実施形態では、上記第3の実施形態と同様に、ハウジングフレーム部234Bと導光板部234Aとの境界付近に互いに間隔をおいて設けられる複数のスリットには、LED42の両側方にそれぞれ設けられるスリット730(第1のスリット)が含まれており、このスリット730は、その全体が第2光路変換部730bからなるものである。
本実施形態では、透明樹脂基板254の入光部50が形成された側端には、入光部50を避けるようにしてスリット552が、入光部50が形成された側端に対向する側端にはスリット554が、入光部50が形成された側端に直交する側端にはスリット556が、各々形成されている。そして、スリット552、554、556のいずれも、中央の第1光路変換部552a、554a、556aと、第1光路変換部552a、554a、556aにそれぞれ連接する両端部の第2光路変換部552b、554b、556bからなる。
本実施形態では、上記構成により、連結部652に入射した光は、第2光路変換部556b、552bを構成する3つのスリット要素556b1、556b2、552bにより散乱され、同様に、連結部654に入射した光は、第2光路変換部556b、554bを構成する3つのスリット要素556b1、556b2、554bにより散乱されることになる。したがって、連結部652への入射角度等に応じて、階段を構成する上記多数のスリット要素により多数回繰返されることによって、導光板部254Aから連結部652、654を通じてハウジングフレーム部254bへ到達し、次いで、透明樹脂基板254の外周側面から外部へ漏れる光の光量およびその光束密度を、より効果的に低減することができる。
さらに、このような多数回の散乱を繰返すことにより、第2光路変換部552b、554b、556bからの散乱光のうち、その最終的な進行方向が導光板部254A側に向く光の割合が増大し、導光板部からの光の損失が低減される。
またさらに、本実施形態では、光源42から、所定の角度で連結部654へ入射する直接光(例えば、図13に示す光路P)だけでなく、任意の入射角度で連結部652、654に入射する間接光(例えば、図13に示す光路Q)についても、そのスリット要素556b1、556b2、554bのいずれかによって散乱される可能性が増大し、その後の多数回の散乱による作用効果が、直接光とほぼ同等のものであるため、外周側面から外部へ漏れる光の光量およびその光束密度を低減し、かつ、導光板部254Aからの光の損失を低減する上で、有利な構成である。
この場合には、LED42から側方に漏れる光についても、第2光路変換部576b、572bにり、多数回散乱させることができるため、外周側面から外部へ漏れる光の光量およびその光束密度を低減し、かつ、導光板部274Aからの光の損失を低減する上で、さらに有利なものである。
また、図13〜図15に示す各第2光路変換部において、階段をなす角度は、必ずしも90°でなくともよい。さらに、本実施形態において、その第2光路変換部は、一体型導光板の射出成形が可能な形状であり、かつ、任意の方向から連結部に入射する光を、少なくとも1回はその壁面により散乱させることが可能である限り、図13〜図15に示す形状に限定されるものではない。
Claims (8)
- 透明樹脂基板と、前記透明樹脂基板の裏面側に配置されるリフレクタと、前記透明樹脂基板の一側端に配置される光源とを備え、前記リフレクタは、平板状の本体部と、該本体部の外周に沿って起立する折り曲げ部とからなり、前記透明樹脂基板は、外周側のハウジングフレーム部と、該ハウジングフレーム部に略囲繞される導光板部と、前記光源が配置される入光部とからなるとともに、前記ハウジングフレーム部と前記導光板部との境界付近に、互いに間隔をおいて設けられた複数のスリットを有しており、
前記複数のスリットの各々は、第1光路変換部および第2光路変換部のいずれか一方または両方から構成され、前記リフレクタの折り曲げ部は、前記複数のスリットの少なくとも前記第1光路変換部に挿通され、前記複数のスリットの前記第2光路変換部は、前記光源からその前面側に出射された出射光が前記ハウジングフレーム部に直接到達する仮想的な光路のうち、前記第1光路変換部と交差しない前記光路の少なくとも一部と交差するように配設されていることを特徴とする面状照明装置。 - 前記複数のスリットは、前記光源の側方に設けられた第1のスリットを含み、該第1のスリットは、前記第2光路変換部を含むことを特徴とする請求項1に記載の面状照明装置。
- 前記第1のスリットは、前記光源側の端部から前記導光板部側に向かって八の字状に広がるように傾斜して延在する2つのスリットからなることを特徴とする請求項2に記載の面状照明装置。
- 前記複数のスリットのうち、互いに間隔をおいて設けられた少なくとも1組の2つのスリットの、互いに隣接する端部のいずれか一方または両方は、前記第2光路変換部を含むことを特徴とする請求項1に記載の面状照明装置。
- 前記少なくとも1組の2つのスリットの、互いに隣接する端部の両方は、前記第2光路変換部を含んでおり、前記2つのスリットの端部に含まれる前記第2光路変換部のいずれか一方または両方は、その壁面が階段状に構成され、前記2つのスリット間の間隔は、クランク状に形成されていることを特徴とする請求項4に記載の面状照明装置。
- 前記第2光路変換部は、その壁面が粗面状に形成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の面状照明装置。
- 前記第2光路変換部は、光吸収材を有することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の面状照明装置。
- 前記第2光路変換部は、光反射材を有することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の面状照明装置。
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