JP2009039792A - 自動工具交換装置付き工作機械及び工具離脱方法 - Google Patents

自動工具交換装置付き工作機械及び工具離脱方法 Download PDF

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守 秋山
Masahiko Iida
正彦 飯田
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Abstract

【課題】テーパ嵌合部の食い込みが強い場合でも、テーパ嵌合を確実に緩め、工具抜出し不良状態よりの脱出が確実に行われるようにすること。
【解決手段】打撃装置61によってドローバ17に打撃力を繰返し与える第1の打撃力付与工程が実行されても、工具抜出し不良状態よりの脱出が行われない場合には、第2の打撃力付与工程として、打撃装置61によってドローバ17に打撃力を繰返し与える動作と、工具交換アームによって抜出し対象の工具にテーパ孔に対する挿入力と抜出し力を与える動作とを複合させる。
【選択図】図3

Description

本発明は、自動工具交換装置付き工作機械及び工具離脱方法に関し、特に、工具交換アームを主軸軸線方向に移動させることにより、工具ホルダのテーパシャンク部を主軸のテーパ孔より抜き出す自動工具交換装置付き工作機械及び工具離脱方法に関するものである。
自動工具交換装置付きの工作機械においては、工具を装着された工具ホルダは、工具ホルダのテーパシャンク部をもって、主軸に形成されたテーパ孔に嵌合し、主軸に組み込まれているコレットチャックによって着脱可能にクランプされている。工具交換に際しては、コレットチャックのドローバをアンクランプ用流体圧シリンダ装置によって押圧することにより、コレットチャックを工具アンクランプ状態にし、当該状態で、自動工具交換装置の工具交換アームを主軸軸線方向に移動させることにより、工具ホルダのテーパシャンク部をテーパ孔より抜き出すことが行われる。
上述のような工作機械では、主軸の高速回転による遠心力によって工具ホルダと主軸とのテーパ嵌合部が膨らむことや、重切削による切削荷重、振動によって工具ホルダのテーパシャンク部が主軸のテーパ孔奥部に強く押し込まれることや、切削熱が工具ホルダと主軸とのテーパ嵌合部に伝わり、工具ホルダと主軸との材質の相違による熱膨張差によって工具と主軸とのテーパ嵌合が強くなること等により、コレットチャックを工具アンクランプ状態にして工具交換アームを主軸軸線方向に移動させても、工具がテーパ孔より抜き出ない状態(固着状態)に陥ることがある。
上述のような固着状態になると、工具交換動作が中断され、タイムオーバ等によるエラー処理として強制停止が行われ、長時間無人化運転を適正に行うことができない。
このことに対して、工具交換アームによる工具抜出し工程において、工具がテーパ孔より抜き出ない状態に陥った場合には、コレットチャックによる工具クランプ状態動作と工具アンクランプ状態動作とを繰り返すことによって工具に振動を与え、工具ホルダと主軸とのテーパ嵌合を緩め、工具抜出し不良状態より脱出するように図ったものがある(例えば、特許文献1)。
特開平11−42527号公報
コレットチャックによる工具クランプ状態動作と工具アンクランプ状態動作とを繰り返すことによって工具に振動を与えて工具ホルダと主軸とのテーパ嵌合を緩めることは、それなりの効果を期待できるものの、工具抜出し方向の強い振動をテーパ嵌合部に効果的に与えることができず、テーパ嵌合部の食い込みが強い場合には、テーパ嵌合を適切に緩める効果が得られないことがあり、確実性にかけるものであった。
本発明は、テーパ嵌合部の食い込みが強い場合でも、テーパ嵌合を確実に緩め、工具抜出し不良状態よりの脱出が確実に行われるようにすることである。
本発明による自動工具交換装置付き工作機械の工具離脱方法は、主軸に形成されたテーパ孔にテーパシャンク部をもって嵌合している工具ホルダをコレットチャックによって着脱可能にクランプし、前記コレットチャックのドローバをアンクランプ用流体圧シリンダ装置によって押圧することにより、前記コレットチャックを工具アンクランプ状態にし、当該状態で、自動工具交換装置の工具交換アームを主軸軸線方向に移動させることにより、前記工具ホルダの前記テーパシャンク部を前記テーパ孔より抜き出す自動工具交換装置付き工作機械の工具離脱方法であって、前記工具交換アームによる工具抜出し工程において、前記工具ホルダが前記テーパ孔より抜き出ない場合には、前記工具交換アームによって抜出し対象の工具に抜出し力を与えた状態で、打撃装置によって前記ドローバに軸力方向の打撃力を繰返し与える第1の打撃力付与工程と、前記第1の打撃力付与工程によって前記工具ホルダが前記テーパ孔より抜き出ない場合には、前記打撃装置によって前記ドローバに打撃力を繰返し与える動作と、前記工具交換アームによる抜出し対象の工具に前記テーパ孔に対する挿入力と抜出し力を与える動作とを複合して行う第2の打撃力付与工程とを有する。
本発明による自動工具交換装置付き工作機械は、主軸に形成されたテーパ孔にテーパシャンク部をもって嵌合している工具ホルダをコレットチャックによって着脱可能にクランプし、前記コレットチャックのドローバをアンクランプ用流体圧シリンダ装置によって押圧することにより、前記コレットチャックを工具アンクランプ状態にし、当該状態で、自動工具交換装置の工具交換アームを主軸軸線方向に移動させることにより、前記工具ホルダの前記テーパシャンク部を前記テーパ孔より抜き出す自動工具交換装置付き工作機械であって、前記アンクランプ用流体圧シリンダ装置は、前記ドローバに当接する前側ピストンロッドに加えてその軸線方向と反対の側に突出した後側ピストンロッドを有するダブルロッド型のものにより構成されており、前記アンクランプ用流体圧シリンダ装置の前記後側ピストンロッドの側に配置されて、当該後側ピストンロッドに軸力方向の打撃力を与える打撃装置が配置されている。
本発明による自動工具交換装置付き工作機械の工具離脱方法によれば、工具交換アームによる工具抜出し工程において、工具ホルダが主軸のテーパ孔より抜き出ない場合には、まず、第1の打撃力付与工程として、工具交換アームによって抜出し対象の工具に抜出し力を与えた状態で、打撃装置によってドローバに軸力方向の打撃力を繰返し与えることが行われる。これにより、工具抜出し方向の衝撃的な力がテーパ嵌合部に効果的に与えられることになり、工具抜出し不良状態よりの脱出が行われる。
この第1の打撃力付与工程が実行されても、工具抜出し不良状態よりの脱出が行われない場合には、第2の打撃力付与工程として、打撃装置によって前記ドローバに打撃力を繰返し与える動作と、工具交換アームによって抜出し対象の工具に前記テーパ孔に対する挿入力と抜出し力を与える動作とが複合して行われる。これにより、工具抜出し方向の衝撃的な力がテーパ嵌合部に効果的に与えられることに加えて工具交換アームによって抜出し対象の工具に対して挿入力と抜出し力とが与えられる。この結果、テーパ嵌合部の食い込みが強い場合でも、テーパ嵌合を確実に緩め、工具抜出し不良状態よりの脱出が確実に行われるようになる。
本発明による自動工具交換装置付きの工作機械の一つの実施形態を、図を参照して説明する。
まず、本発明による工具離脱方法が適用される工作機械の自動工具交換装置の一つの実施形態を、図1(a)〜(f)を参照して説明する。
自動工具交換装置は、工具マガシン(図示省略)と主軸1の近傍との間に延在する走行レール21を有し、走行レール21にATCヘッド23が走行可能に設けられている。ATCヘッド23は、両端に工具把持部25、27を有する工具交換アーム(ATCアーム)29を、180度往復旋回可能に、且つ主軸1の軸線方向と同じ方向に往復動可能(工具挿入完了位置と工具抜き動作完了位置との間に往復動可能)に設けられている。
次に上述の自動工具交換装置による正常時の自動工具交換動作について説明する。
(1)図1(a)に示されているように、工具交換アーム29の一方の工具把持部25に交換すべき新たな工具101Aを取り付けられた工具ホルダ103Aを工具マガジンより取り出して把持した状態で、ATCヘッド23を主軸1側の工具交換位置へ走行させる。
(2)主軸1のコレットチャックを工具アンクランプ状態にする。
(3)図1(b)に示されているように、ATCヘッド23が主軸1側の工具交換位置で停止した状態で、工具交換アーム29の他方の工具把持部27によって主軸1に装着されている抜出し対象の工具ホルダ103Bを把持する。工具ホルダ103Bには工具101Bが取り付けられている。
(4)図1(c)に示されているように、工具交換アーム29を主軸1の軸線方向に工具挿入完了位置より工具抜き動作完了位置へ移動させ、主軸1に装着されている工具ホルダ103Bのテーパシャンク部105Bを主軸1のテーパ孔3より抜き出す。
工具ホルダ103Bのテーパシャンク部105Bが主軸1のテーパ孔3より抜き出たことの確認は、工具交換アーム29が工具挿入完了位置より工具抜き動作完了位置へ移動したことを見ることによりでき、これは、工具交換アーム29が工具挿入完了位置に位置している時にオンする工具挿入完了検知スイッチ31がオフし、工具交換アーム29が工具抜き動作完了位置に位置している時にオンする工具抜き動作完了検知スイッチ33がオンすることにより検知できる。
(5)図1(d)に示されているように、工具交換アーム29が工具挿入完了位置に位置している時にオンする工具挿入完了検知スイッチ31がオフし、工具交換アーム29が工具抜き動作完了位置に位置している時にオンする工具抜き動作完了検知スイッチ33がオンすることにより、工具ホルダ103Bのテーパシャンク部105Bが主軸1のテーパ孔3より抜き出たことが確認されると、工具交換アーム29を180度旋回させ、工具把持部25が把持している交換装着すべき工具ホルダ103Aを主軸位置に位置させる。
(6)図1(e)に示されているように、工具交換アーム29を主軸1の軸線方向に工具抜き動作完了位置より工具挿入完了位置へ移動させ、交換装着すべき工具ホルダ103Aのテーパシャンク部105Aを主軸1のテーパ孔3内に押し込み挿入する。これにより、主軸1はテーパ孔3に工具ホルダ103Aのテーパシャンク部105Aを受け入れて工具ホルダ103Aとテーパ嵌合する。
(7)主軸1に装着された工具ホルダ103Aのプルスタットを主軸1のコレットチャックによって把持し、当該コレットチャックを工具クランプ状態にする。
(8)図1(f)に示されているように、工具交換アーム29の他方の工具把持部27に把持している交換済みの工具ホルダ101Bを工具マガシンに戻すために、ATCヘッド23を工具マガシン側へ走行させる。これにより、一連の工具交換動作が完了する。
図2は、工具交換アーム29の工具挿入・抜出し駆動部の一つの実施形態を示している。工具挿入・抜出し駆動部は、工具交換アーム29を工具挿入方向(図2にて上方向)と抜出し方向(図2にて下方向)に往復駆動するのであり、本実施形態では、ATCヘッド23に組み込まれた流体シリンダ装置(たとえば、油圧シリンダ装置)80により構成されている。
流体シリンダ装置80は、ATCヘッド本体よりなるシリンダチューブ81及びエンド部材82と、シリンダチューブ81内に摺動可能に設けられて両側にシリンダ室83、84を画定するピストン85と、ピストン85のシリンダ室84の側に設けられたピストンロッド86とを有する。ピストンロッド86の先端はシリンダチューブ81の外側に摺動可能に嵌合したカップ部材87にナット88等によって固定連結されている。カップ部材87に工具交換アーム29が固定連結されており、カップ部材87はシリンダチューブ81の外壁に案内されて上下移動(工具挿入・抜出し方向の移動)する。
シリンダ室83、84に対する流体圧源(たとえば油圧源)200よりの流体圧の給排切換は電磁切換弁89に行われる。
本実施形態では、シリンダ室83に流体圧が供給されることにより、ピストン85が降下移動し、工具交換アーム29が工具抜出し方向に移動(工具抜出し力の付与)する。これとは逆に、シリンダ室84に流体圧が供給されることにより、ピストン85が上昇移動し、工具交換アーム29が工具挿入方向(工具挿入力の付与)に移動する。
図3は本発明による自動工具交換装置付きの工作機械の一つの実施形態の要部を示している。
主軸1は、前部軸受5、後部軸受7によってラム9より回転可能に支持されている。主軸1はコレットチャック11を内蔵している。コレットチャック11は、皿ばね13のばね力によって引き上げられることにより、コレット爪15をもって工具ホルダ103のプルスタット107を把持することで工具クランプ状態になる。コレットチャック11は、当該コレットチャック11に連結されているドローバ17が、図3に示されているように、皿ばね13のばね力に抗して押し下げられることにより、コレット爪15がプルスタット107との係合より離脱することで工具アンクランプ状態になる。
主軸1の上方部には、アンクランプ用流体圧シリンダ装置51が主軸1と同一軸線上に固定配置されている。アンクランプ用流体圧シリンダ装置51は、ピストン53の両側にピストンロッドを有するダブルロッド型のものに構成されており、ドローバ17の側の前側ピストンロッド55と、前側ピストンロッド55とは反対の側に突出した後側ピストンロッド57を有する。
アンクランプ用流体圧シリンダ装置51は、アンクランプ動作を行わない時には、シリンダ室59Aに油圧あるいは空気圧(以下、流体圧と云う)を供給され、ピストン53が上昇移動することにより、前側ピストンロッド55の下端面がドローバ17の上端面より離間し、主軸1より切り離される。この状態下では、コレットチャック11は、皿ばね13のばね力によって工具クランプ状態になる。
アンクランプ用流体圧シリンダ装置51は、アンクランプ動作を行う時には、図3に示されているように、シリンダ室59Bに流体圧を供給され、ピストン53が降下移動することにより、前側ピストンロッド55の下端面がドローバ17の上端面に当接し、ドローバ17を皿ばね13のばね力に抗して押し下げ、コレットチャック11を工具アンクランプ状態にする。
アンクランプ用流体圧シリンダ装置51の更に上方部には、打撃装置として、打撃用流体圧シリンダ装置61が主軸1ならびにアンクランプ用流体圧シリンダ装置51と同一軸線上に固定配置されている。打撃用流体圧シリンダ装置61は、ピストン63の両側にピストンロッドを有するダブルロッド型のものに構成されており、アンクランプ用流体圧シリンダ装置51の側の前側ピストンロッド65と、前側ピストンロッド65とは反対の側に突出した後側ピストンロッド67を有する。
打撃用流体圧シリンダ装置61は、シリンダ室69Aに油圧あるいは空気圧(以下、流体圧と云う)を供給されることにより、ピストン53が上昇移動し、前側ピストンロッド65の下端面がアンクランプ用流体圧シリンダ装置51の後側ピストンロッド57の上端面より離間し、これに対しシリンダ室69Bに流体圧を供給されることにより、ピストン53が降下移動し、前側ピストンロッド65の下端面がアンクランプ動作状態にあるアンクランプ用流体圧シリンダ装置51の後側ピストンロッド57の上端面に当接し、アンクランプ用流体圧シリンダ装置51の後側ピストンロッド57、ピストン53、前側ピストンロッド55を介してドローバ17に軸力方向の打撃力を与える。
シリンダ室69A、69Bに対する流体圧源200の流体圧の給排切換は電磁切換弁71により行われる。シリンダ室69A、69Bに対する流体圧の給排路の途中には、各々、メータアウト制御流量調整弁73、75が設けられている。後側ピストンロッド67の側には、突出検知リミットスイッチ77と待避検知リミットスイッチ79が設けられている。
図1(b)、(c)に示されている工具交換アーム29による工具抜出し工程において、工具ホルダ103Bのテーパシャンク部105Bが主軸1のテーパ孔3より抜き出ない場合には、突出検知リミットスイッチ77、待避検知リミットスイッチ79のオン・オフ状態に応じて電磁切換弁71を繰り返し切換動作させ、打撃流体圧シリンダ装置61によってドローバ17に軸力方向の繰返し打撃力を与える。
これにより、テーパ嵌合部に工具抜出し方向の衝撃的な力を効果的に与えることができる。これにより、工具ホルダ103Bのテーパシャンク部105Bと主軸1のテーパ孔3とによるテーパ嵌合部の食い込みが強い場合でも、テーパ嵌合を確実に緩め、工具抜出し不良状態よりの脱出が確実に行われるようになる。
この打撃用流体圧シリンダ装置61による繰返し打撃力付与に併せて工具交換アーム26を主軸軸線方向に往復移動させて工具ホルダ103Bのテーパシャンク部105Bを主軸1のテーパ孔3に挿入する動作と抜き出だす動作とを行ってもよい。
この場合には、テーパ嵌合部に、工具抜出し方向の衝撃的な力が与えることに加えて、工具挿入方向の力と抜出し方向の力が交互に作用し、テーパ嵌合を確実に緩めて工具抜出し不良状態より脱出することが、より確実に行われるようになる。
本実施形態は、要約すると、工具交換アーム25による工具抜出し工程において、工具ホルダ103Bがテーパ孔3より抜き出ない場合には、工具交換アーム25による抜出し対象の工具101Bに抜出し力を与えた状態で、打撃用流体圧シリンダ装置61によってドローバ17に軸力方向の打撃力を繰返し与える第1の打撃力付与工程と、第1の打撃力付与工程によって工具ホルダ103Bがテーパ孔3より抜き出ない場合には、打撃用流体圧シリンダ装置61によってドローバ17に打撃力を繰返し与える動作と、工具交換アーム25による抜出し対象の工具101Bにテーパ孔3に対する挿入力と抜出し力を与える動作とを複合して行う第2の打撃力付与工程とを有する。
第1の打撃力付与工程が実行されても、工具抜出し不良状態よりの脱出が行われない場合には、第2の打撃力付与工程が実行されることにより、工具抜出し方向の衝撃的な力がテーパ嵌合部に効果的に与えられることに加えて工具交換アーム25によって抜出し対象の工具101Bに対して挿入力と抜出し力とが与えられる。この結果、テーパ嵌合部の食い込みが強い場合でも、テーパ嵌合を確実に緩め、工具抜出し不良状態よりの脱出が確実に行われるようになる。
図4は、工具交換制御部の一例を示している。工具交換制御部は、工作機械のマイクロコンピュータ式の制御装置に組み込まれているものであり、制御処理部301と、工具離脱方法を実行する制御プログラム等を記憶した記憶部302と、入力I/F部303と、出力I/F部304とを有する。
入力I/F部303は、工具挿入完了検知スイッチ31、工具抜き動作完了スイッチ33、突出検知リミットスイッチ77、待避検知リミットスイッチ79の各々よりオン・オフ信号を入力する。
出力I/F部304は、工具挿入・抜出し駆動部の電磁切換弁89、打撃装置の電磁切換弁71に対して駆動信号を出力する。
次に、本発明による工具離脱方法の実施手順を図5に示されているフローチャートを参照して説明する。
まず、アンクランプ用流体圧シリンダ装置51によって主軸1のドローバ17を皿ばね13のばね力に抗して押し下げ、コレットチャック11を工具アンクランプ状態にする工具アンクランプ動作を実行する(ステップS10)。
次に、図1(b)に示されているように、工具交換アーム29によって主軸1に装着されている抜出し対象の工具ホルダ103Bを把持する(ステップS11)。
次に、図1(c)に示されているように、工具交換アーム29を主軸1の軸線方向に工具挿入完了位置より工具抜き動作完了位置へ移動させ、主軸1に装着されている工具ホルダ103Bのテーパシャンク部105Bを主軸1のテーパ孔3より抜き出すATCアーム抜き動作を実行する(ステップS12)。
次に、工具挿入完了検知スイッチ31がオフし、工具抜き動作完了検知スイッチ33がオンしたか否かにより、ATCアーム抜き動作が完了したか否かを判定する(ステップS13)。ATCアーム抜き動作が完了したと判定された場合には、前述した残りの工具交換動作を実行する(ステップS14)。
これに対し、ATCアーム抜き動作が完了しない場合には、パラメータ設定されている工具離脱動作の実行回数を確認し(ステップS15)、第1の打撃力付与工程として、打撃用流体圧シリンダ装置(打撃装置)61による打撃動作(打撃動作1)を実行する(ステップS17)。この打撃動作1は、ATCアーム抜き動作を継続とした状態、つまり、工具交換アーム25によって抜出し対象の工具に抜出し力を与えた状態のもとに行われる。
打撃用流体圧シリンダ装置61による打撃動作1は、図6に示されているように、打撃用流体圧シリンダ装置61の前側ピストンロッド65を突出させてアンクランプ動作状態にあるアンクランプ用流体圧シリンダ装置51の後側ピストンロッド57を叩く打撃動作を行い(ステップS30)、その後に前側ピストンロッド65を元の退避位置に後退させる(ステップS31)。その後、打撃動作回数をアップカウントし(ステップS32)、打撃動作をパラメータ設定されている所定回数に亘って比較的高速度で切り返し実行する(ステップS33)。
打撃動作1完了後に、再びATCアーム抜き動作が完了したか否かを判定する(ステップS18)。ATCアーム抜き動作が完了したと判定された場合には、前述した残りの工具交換動作を実行する(ステップS14)。
これに対し、ATCアーム抜き動作が完了しない場合には、第2の打撃力付与工程として、打撃用流体圧シリンダ装置(打撃装置)61による打撃動作(打撃動作2)を実行する(ステップS19)。
この打撃用流体圧シリンダ装置61による打撃動作2は、図7に示されているように、一旦、ATCアーム25を挿入動作に切り換え(ステップS40)、その後、打撃用流体圧シリンダ装置61の前側ピストンロッド65を突出させてアンクランプ動作状態にあるアンクランプ用流体圧シリンダ装置51の後側ピストンロッド57を叩く打撃動作(ステップS41)と、工具交換アーム26を主軸軸線方向に移動させて工具ホルダ103Bのテーパシャンク部105Bを主軸1のテーパ孔3より抜き出だす工具抜出し動作(ステップS42)とを同時に行い、その後に前側ピストンロッド65を元の退避位置に後退させる(ステップS43)。
打撃動作2が完了すると、工具離脱動作の実行回数をアップカウントし(ステップS20)、再度、ATCアーム抜き動作が完了したか否かを判定する(ステップS13)。工具離脱動作によってATCアーム抜き動作が完了すれば、前述した残りの工具交換動作を実行する(ステップS14)。
これに対して、工具離脱動作を所定回数に亘って繰り返し実行しても、ATCアーム抜き動作が完了しない場合には、アラーム停止を行う(ステップS21)。
なお、打撃装置は、打撃用流体圧シリンダ装置61に限られることはなく、図8に示されているような電磁式打撃装置91であってもよい。電磁式打撃装置91は、固定側に電磁コイル93を有し、ピストンロッド65側に強磁性は金属スリーブ95を有するものである。
なお、図6において、図2に対応する部分は、図1に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
(a)〜(f)は本発明による工具離脱方法が適用される工作機械の自動工具交換装置の一つの実施形態の動作説明図である。 本発明による工具離脱方法が適用される工作機械の自動工具交換装置の工具交換アームの工具挿入・抜出駆動部の一つの実施形態を示す縦断面図である。 本発明による自動工具交換装置付きの工作機械の一つの実施形態の要部を示す縦断面図である。 本発明による自動工具交換装置付きの工作機械の工具交換制御部を示すブロック図である。 本発明による工具離脱方法の一実施形態を示すフローチャートである。 本発明による工具離脱方法における打撃動作1の一実施形態を示すフローチャートである。 本発明による工具離脱方法における打撃動作2の他の実施形態を示すフローチャートである。 本発明による自動工具交換装置付きの工作機械の他の実施形態の要部を示す縦断面図である。
符号の説明
1 主軸
3 テーパ孔
11 コレットチャック
13 皿ばね
17 ドローバ
23 ATCヘッド
25、27 工具把持部
29 工具交換アーム(ATCアーム)
51 アンクランプ用流体圧シリンダ装置
61 打撃用流体圧シリンダ装置
80 流体圧シリンダ装置
91 電磁式打撃装置
103、103A、103B 工具ホルダ
105、105A、105B テーパシャンク部

Claims (2)

  1. 主軸に形成されたテーパ孔にテーパシャンク部をもって嵌合している工具ホルダをコレットチャックによって着脱可能にクランプし、前記コレットチャックのドローバをアンクランプ用流体圧シリンダ装置によって押圧することにより、前記コレットチャックを工具アンクランプ状態にし、当該状態で、自動工具交換装置の工具交換アームを主軸軸線方向に移動させることにより、前記工具ホルダの前記テーパシャンク部を前記テーパ孔より抜き出す自動工具交換装置付き工作機械の工具離脱方法であって、
    前記工具交換アームによる工具抜出し工程において、前記工具ホルダが前記テーパ孔より抜き出ない場合には、前記工具交換アームによって抜出し対象の工具に抜出し力を与えた状態で、打撃装置によって前記ドローバに軸力方向の打撃力を繰返し与える第1の打撃力付与工程と、
    前記第1の打撃力付与工程によって前記工具ホルダが前記テーパ孔より抜き出ない場合には、前記打撃装置によって前記ドローバに打撃力を繰返し与える動作と、前記工具交換アームによる抜出し対象の工具に前記テーパ孔に対する挿入力と抜出し力を与える動作とを複合して行う第2の打撃力付与工程と、
    を有する工作機械の工具離脱方法。
  2. 主軸に形成されたテーパ孔にテーパシャンク部をもって嵌合している工具ホルダをコレットチャックによって着脱可能にクランプし、前記コレットチャックのドローバをアンクランプ用流体圧シリンダ装置によって押圧することにより、前記コレットチャックを工具アンクランプ状態にし、当該状態で、自動工具交換装置の工具交換アームを主軸軸線方向に移動させることにより、前記工具ホルダの前記テーパシャンク部を前記テーパ孔より抜き出す自動工具交換装置付き工作機械であって、
    前記アンクランプ用流体圧シリンダ装置は、前記ドローバに当接する前側ピストンロッドに加えてその軸線方向と反対の側に突出した後側ピストンロッドを有するダブルロッド型のものにより構成されており、
    前記アンクランプ用流体圧シリンダ装置の前記後側ピストンロッドの側に配置されて、当該後側ピストンロッドに軸力方向の打撃力を与える打撃装置が配置されていることを特徴とする自動工具交換装置付き工作機械。
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