JP2009039722A - 抜き加工プレス型 - Google Patents

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Abstract

【課題】スクラップW1が引っかかる等せず、プレス加工をスムーズに行える抜き加工プレス型の提供。
【解決手段】上型3のカム切刃34を摺動させるに当たり、上型3のパッド部32の移動が直接カム切刃34に伝達されるのではなく、カム切刃34とパッド部32との間に、カム切刃4を摺動移動させるための摺動カム33を設ける。摺動カム33は、上型3に設けるので、下型3にはカム切刃34を摺動させるための手段を設けていない。
【選択図】 図1

Description

この発明は、プレス型の構造にかかり、詳細には、上型と下型とに設ける切刃によって抜き加工が可能な抜き加工プレス型の構造に関する。
プレス加工において、抜き加工を伴うプレス加工の場合には種々の手法がとられるが、上型と下型に切刃を設け、両切刃によって加工品を切り抜き抜き加工を行うのが一般的である。
従来の抜き加工プレス型は、上型に設けたカム切刃をカム機構によって動作させ、上型が下型に近接するにつれ下方の切刃に近づけ、プレス作業終了時には上型と下型とに設けた切刃が加工物の一部を抜き加工していた。
即ち、図5に表すように、下型100には、被加工物Wの形状に合わせた下型切刃101を固定して設けてある。尚、図5は従来例を表し、(a)は上死点に位置した下型100と上型200を、(b)は下死点に位置した下型100と上型200とを表す。
一方、上型200は、プレス時の圧力を上型200に付与するための圧力源202が用意されており、被加工物Wをプレス加工するために下型100の形状に合わせたパッド203を下型100に予め定められた圧力でプレス可能にしている。圧力源202は、打ち抜き加工の際に下型100との間でパッド203が被加工物Wを押さえ付け移動しないように加圧させるためのものである。従って、上型200は摺動部204が下型100に対して近接するあるいは離隔する方向へ摺動移動可能にしている。また、上型200には、下型100の下型切刃101とによって被加工物Wを切り抜くカム切刃201を設けてある。カム切刃201は、上型200の斜面205に沿って摺動移動可能であり、下型100の下方切刃101と当接して被加工物Wを切り抜く際には切り抜き動力源206によって被加工物Wを切り抜く方向へ加圧される。
また、下型100には、上型200に設けたカム切刃201を下型100に近接するにつれ切り抜き動作方向へ摺動移動させるためのカムドライバー102を設ける。カムドライバー102は、カム切刃201のプレス方向下方に位置して固定されており、カム切刃201のカム当接面201aと当接し、更に上型200がプレス方向へ移動してカム切刃201がプレス方向へ移動するとカム切刃201を被加工物Wを切り抜く方向へ摺動移動させる。このカム切刃201の摺動移動は、上型200の斜面205とカムドライバー102の摺動面102aとの距離が狭まることでカム切刃201が切り抜き加工方向へ押し出されるようにして摺動可能としている。従って、上型200の斜面205とカムドライバー102摺動面102aとは、カム切刃201を移動させたい方向へ開いた状態と成るようにそれぞれの面を構成している。勿論カム切刃201のカム当接面201aと斜面当接面201bもそれぞれ摺動面102a及び斜面205と当接して摺動可能な面をなしている。
上記のように構成された従来のプレス加工機では、下型100の上に加工前の被加工物Wを載置する。この状態で上型200を下型100に近接させるとやがて上型200のカム当接面201aがカムドライバー102の摺動面102aに当接する。
そして更に上型200がプレス方向に移動してプレス加工を行うとカム切刃201は、当接面201aがカムドライバー102の摺動面102aに沿って、また、斜面当接面201bは斜面205に沿って、それぞれが下型100の下方切刃101に近接するように摺動されることとなる
そして、やがて下死点に達すると、図5(b)に表す状態となり加工前の被加工物Wから加工後の被加工物Wを切り抜き生成して、スクラップW1を切り落とす。
切り落とされたスクラップW1は、下型100のスクラップW1発生位置に設けた滑落樋103を伝って滑落し、下型100の外部へ排出されるようになっている。
しかしながら、上記従来例では、プレス加工そのものは問題なく終了することができるが、カムドライバー102を下方へ位置させているので滑落樋103とカムドライバー102との間隙を大きくとることが困難なため、スクラップW1をカムドライバー102の下をくぐらせることとなり、プレス加工終了後に滑落するはずのスクラップW1が、滑落樋103を滑落途中でカムドライバー102に引っ掛かって詰まってしまうという問題点が生じていた。しかも、滑落樋103とカムドライバー102との間隙が僅かなので作業員によるスクラップW1の取り除き作業が困難を極め、簡単に取り除くことができなくなる場合が生じてしまい、作業員が時間をかけて引っ掛かったスクラップW1を取り除くので、連続して行われるプレス加工の工程を停止して作業を行うので、作業効率が落ちてしまうという問題点を有した。
この発明は、上記問題点に鑑み、プレス加工後のスクラップが引っ掛からず順次下型の外へ排出可能なプレス型の提供を課題とする。
そこでこの発明は、下型に設けたカムドライバーがスクラップを排出する際に邪魔と成らないようにするために以下のようなプレス型を提供する。
即ち、下型方向と反対方向に摺動可能であり且つ下型方向に付勢されるパッド部を有すると共にパッド部の摺動移動によって移動し下型切刃との間で被加工物を切断可能なカム切刃を有する上型と、下型切刃を設け上型と当接することで被加工物を圧縮挟持しプレスすると共に下型切刃と上型のカム切刃との間で抜き加工を行う下型とからなるプレス型において、
上型は、パッド部を摺動自在に支持する上型本体と、パッド部の摺動移動に伴って上型本体及びパッド部に接しながら摺動可能な摺動カムと、摺動カムに押圧されて下型切刃との間で被加工物を切断可能に摺動移動するカム切刃とからなり、
パッド部側部には摺動カムが当接して摺動可能なパッド部摺動方向と鋭角をなす第1カム斜面を設け、且つ、上型本体にも摺動カムが当接して摺動可能な第2カム斜面を設け、摺動カムはカム基部が第1カム斜面及び第2カム斜面に当接した状態で摺動可能であり、
カム基部からはカム切刃を押圧可能な押圧腕部を下型側へ延設し、カム基部の第2カム斜面当接面の反対側面摺動カムの摺動に伴ってカム切刃を押圧摺動可能な第1切刃摺動面を設け、押圧腕部のカム切刃側にも摺動カムの摺動に伴ってカム切刃を押圧摺動可能な第2切刃摺動面を設け、
カム切刃は、上型本体の下型側で、且つ摺動カムの押圧腕部とパッド部との間に位置して第1切刃摺動面及び第2切刃摺動面と当接して摺動可能に設置され、
摺動カムと上型本体との間には摺動カムをパッド部の第1カム斜面方向に付勢するカム付勢手段を設け、カム切刃と摺動カムとの間にはカム切刃が第1切刃摺動面及び第2切刃摺動面と当接した状態で摺動可能に付勢する切刃付勢手段を設けることを特徴とする抜き加工プレス型である。
そして、上記抜き加工プレス型では、上型が下型方向へ移動しパッド部が下型との間に被加工物に接し、更に上型本体が下型方向へ移動することでパッド部が被加工物を挟持すると共に、パッド部は上型に対して下型とは反対側へ移動することとなる。
パッド部が下型とは反対側へ移動すると、パッド部に設けた第1カム斜面が鋭角を持って形成されているので、第1カム斜面は上型本体に設けた第2カム斜面と相対的に離れる方向へ移動されることとなる。すると、第1カム斜面及び第2カム斜面に当接して設けてある摺動カムは、カム付勢手段の付勢力によって両斜面との当接を維持するので、第2カム斜面上をパッド側へ摺動移動することとなる。
摺動カムがパッド部側へ移動すると、摺動カムのカム基部から延設した押圧腕部もパッド部側へ移動することとなる。
押圧腕部がパッド部側へ移動すると、カム切刃は押圧腕部の第2切刃摺動面の移動に伴い第1切刃摺動面及び第2切刃摺動面と当接しながら下型切刃側へ摺動移動し、下型切刃との間で被加工物を切断することとなり被加工物を抜き加工することとなる。
従って、この発明によれば、抜き加工を行うプレス型において、カム切刃の切断のための移動は上型のみで行えるので、上型に設けたカム切刃を摺動移動させるためのカムドライバーを必要とせず、抜き加工時に発生する被加工物のスクラップを難なく排出することが可能となり、従来のプレス型に比し、スクラップがカムドライバーと下型本体との間に引っ掛かる等して処理する時間を必要としないので、プレス加工の効率化が図れるという特段の効果を有する。
以下に、この発明を実施するための最良の形態を図面に基づき説明する。図1はこの発明を実施するための最良の形態を表し上型が上死点位置している状態であり、図2はこの発明を実施するための最良の形態を表し上型が下死点位置している状態であり、図3は被加工物を狭持した状態を表す説明図であり、図4は被加工物を切断する寸前の説明図である。
抜き加工可能なプレス型1は、下型2を固定し、上型3を下型2側へ移動させて行う。
下型2は、被加工物を所望の形状に型抜きプレス可能な型形状を成す下型本体21の周囲部に抜き加工用の下刃22を形成している。下型本体21の上型3側となる上面は、上型3とで被加工物Wを挟持すると共にプレスによって所望の型成形が可能な面を形成する。下型切刃22は、上型3に設けるカム切刃とで被加工物Wを切断して抜き加工を行う。
上型3は、上型本体31が下型2に近接あるいは離隔可能に制御される。該制御は予めプログラムされた制御部(図示せず)によって油圧シリンダ(図示せず)を作動させ動作制御可能に設ける。上型本体31の下型2側にはパッド部32を設け、更にパッド部32の外側には摺動カム33及びカム切刃34を、カム切刃34が下型2側となるように設ける。
パッド部32は、上型本体31に対し上型3の移動方向に、即ち、下型2に近接あるいは離隔可能する方向に移動可能である。この移動は、上型本体31に穿設したガイド孔31aに、パッド部32の上型本体31側に立設するガイド軸32aを摺動自在に挿通させ行う。そして、上型本体31とパッド部32との間に、圧力源となるパッドシリンダ32bを設ける。パッドシリンダ32bは、パッド部32を常に下型2側へ付勢するが、パッド部32が下型2に当接して下型2とパッド部32との間に載置された被加工物Wを挟持した際に、プレス加工に必要な圧力で被加工物Wをパッド部32が押さえ付けるような付勢力を供給する。
パッド部32の側方には、第1カム斜面32cを設ける。第1カム斜面32cは、パッド部の摺動方向と鋭角をなして形成し、摺動カム33が当接して摺動可能に形成する。また、上型本体31のパッド部32より外側にも、第1カム斜面32c同様に第2カム傾斜面31bを形成する。第2カム傾斜面31bは、第1カム斜面32cとは逆勾配となるようにパッド部32の摺動方向と鋭角をなして形成する。
摺動カム33は、カム切刃34の上方に位置して第2カム傾斜面31bと当接し第2カム傾斜面31bに沿って摺動移動可能な第2斜面当接面33aを設ける。従って、第2斜面当接面33aはカム切刃34の反対側の面となる。更に摺動カム33には、第1カム斜面32cと当接して摺動移動可能な第1斜面当接面33bを設ける。従って、第1カム斜面32c及び第2斜面当接面33aは、上型本体31が上死点に位置しているときには第1カム斜面32c及び第2カム傾斜面31bと同様の位置関係にある。このように第2斜面当接面33a及び第1斜面当接面33bを設けたカム基部33cには、その外側にカム付勢シリンダ31cが接続される。そして、パッド部32が上方(下型とは反対方向)へ摺動移動した際に、第1カム斜面32cが第2斜面当接面33aから斜め上方へ離れることとなり、これに伴い第1カム斜面32cと第1斜面当接面33b、並びに、第2カム傾斜面31bと第2斜面当接面33aとがカム付勢シリンダ31cの付勢力によって摺動しながら移動するので、摺動カム33はパッド部32に近付く方向へ移動することとなる。
摺動カム33には更に、カム基部33cのパッド部32と反対側の端部から、下型2側へ突出して先端がパッド部32側へ湾曲された形状を成す押圧腕部33dを延設する。押圧腕部33dは湾曲した先端の内側面が、カム切刃34と当接してカム切刃34を摺動移動可能とさせる平坦な第1切刃摺動面33eを形成する。従って、第2切刃摺動面33eは、摺動カム33が移動するとカム切刃34を押圧して移動させることが可能となる。また更にカム基部33cには、第1斜面当接面33bとは反対側の面に、即ち、カム基部33cのカム切刃34側の面に、カム切刃34が摺動移動可能な第1切刃摺動面33fを設ける。尚、第2切刃摺動面33eと第1切刃摺動面33fとを、相互が成す角度が鋭角と成るようにそれぞれの面33e、33fを形成させることで、第2切刃摺動面33eと第1切刃摺動面33fとに接しながら摺動するカム切刃34が、第2切刃摺動面33eあるいは第1切刃摺動面33fから離れてしまうことを防ぎ、カム切刃34が被加工物Wを切断するための移動を可能としている。
カム切刃34は、下型2の下型切刃22より外側となるように、摺動カム33のカム基部33cと押圧腕部33dとの間に位置される。そして、カム切刃34の下型切刃22側先端には、切刃34aを設ける。この切刃34aは、下型切刃22との間で被加工物Wを切断可能に形成する。また、カム切刃34は、第1切刃摺動面33f側の面を、第1切刃摺動面33fと当接して摺動可能な第1切刃当接面34bとして形成し、同様に第2切刃摺動面33e側の面を第2切刃摺動面33eと当接して摺動可能な第2切刃当接面34cとして形成する。そして第2切刃当接面34cは、第2切刃摺動面33eと当接し押圧腕部33dの押圧によって押されることとなり、第1切刃摺動面33f上を第1切刃当接面34bが摺動して移動可能である。
尚、上型本体31に設けたカム付勢シリンダ31cは、第2カム傾斜面31bの外側に摺動カムを付勢するカム付勢手段となり、パッドシリンダ32b同様の圧力源をなす。そして、摺動カム33が第1カム斜面32c及び第2カム傾斜面31bから離れることなく両斜面に沿って摺動移動可能に摺動カム33を付勢する。このカム付勢シリンダ31cもパッドシリンダ32b同様に油圧シリンダあるいはエアシリンダなどから形成する。
4は、切刃付勢手段となる切刃付勢シリンダである。切刃付勢シリンダ4は、カム付勢シリンダ31c同様に油圧シリンダあるいはエアシリンダなどで形成して伸縮自在に形成されており、一端がカム基部33cに固定され他端がカム切刃34に固定され、カム切刃34を摺動カムの第1切刃摺動面33f及び第2切刃摺動面33eから離れないで摺動移動可能としている。
上記のように形成するプレス型1では、カム付勢シリンダ31c、パッドシリンダ32b、及び、切刃付勢シリンダ4は、それぞれ制御部(図示せず)によって圧力制御がなされる。そしてカム付勢シリンダ31cは、パッド部32が上方(下型とは反対方向)へ移動した際に、押圧腕部33dがカム切刃34を、被加工物Wを切断する側へ押圧すると共に切断力を実質的に付与している。また、パッドシリンダ32bは、上型本体31が下方へ移動してパッド部32が下型2に載置された被加工物Wに当接してからのち、更に上型本体31が下方へ移動した際に、パッド部32と下型2との間で挟持する被加工物Wの挟持力を適切とするために用意される。更にまた、切刃付勢シリンダ4は、先に述べたとおりカム切刃34が摺動した際にカム切刃34を、摺動カムの第1切刃摺動面33f及び第2切刃摺動面33eから離れないように押圧しておくためのものであり、被加工物Wの切断加工には殆ど寄与していない。
次に、この実施の形態の作用をプレス作業の順を追って説明する。
上型3が図1に表す上死点に位置している時には、パッド部32は下型2側に位置している。この状態では、摺動カム33はパッドシリンダ32bとパッド部32の自重の作用により、パッド部32が下型2側に位置し、第1カム斜面32cがカム付勢シリンダ31cを圧縮して摺動カム33を図中I方向へ移動させている。このとき、カム切刃34は、摺動カム33がI方向へ移動しているので、切刃付勢シリンダ4の押圧力によりやはりI方向に移動されている。
次いで被加工物Wを抜き加工するために、上型3が下型2側へ移動しパッド部32を下型2上に載置された被加工物Wと当接させる。図3はパッド部32が被加工物Wと当接している状態を表している。プレス加工の工程中でのこの状態では、上型3の状態は図1に表す上死点での状態と何ら変わってはいない。
更に図3の状態から、プレス加工工程が進み、上型3が更に下方(下型3方向)へ移動すると、パッド部32が被加工物Wを上型3との間で押圧狭持するが、パッド部32が被加工物Wを狭持した状態を表す図4のように、上型3の上型本体31は図3の状態よりも下方(下型3方向)へ移動しているが、パッド部32は下型2上で被加工物Wを狭持した図3と同様の位置に有るので、被加工物Wの狭持力は、パッドシリンダ32bの付勢力とパッド部32の自重によって発生している。
そして図4の状態では、第1カム斜面32cと第2カム斜面31bとの横方向(プレス方向と交差する方向)の距離が開き、摺動カム33はカム付勢シリンダ31cの付勢力により第2カム斜面31b上をパッド部32側へ移動することとなる。
すると、摺動カム33の押圧腕部33dでは、第2切刃摺動面33eがこの移動に伴いカム切り刃34を切刃付勢シリンダ4の付勢力に抗して押圧移動させる。このとき、カム切り刃34は、切刃付勢シリンダ4の付勢作用により、第1切刃摺動面33fに第1切刃当接面34bが、第2切刃摺動面33eに第2切刃当接面34cが、それぞれ摺動して移動することができる。
そして、図4の状態で、カム切り刃34の切刃34aが下型2の下型切刃22と当接して今にも被加工物Wを剪断する状態となる。
そして更にプレス加工工程が進み、図2の状態となる。即ち、上型3は更に加工を続け下死点に到達する。
図4の状態から図2の状態までの間の工程では、図4の状態同様上型本体31の下方(下型3方向)への移動に伴って摺動カム33およびカム切り刃34が移動され続け、やがて図4に表す下死点に達したときには、下型切刃22と切刃34aとで被加工物WのスクラップW1部分を切断加工する。
切断加工されたスクラップW1は下方へ落下し、下型3の外側へ予め設置されている滑落樋5を滑落して回収されることとなる。
下死点から再び上死点へ上型3が移動する際には、パッドシリンダ32bの付勢力により、上型本体31が上方へ移動しても、パッドシリンダ32bが最も伸張した状態となるまでは、上型本体31とパッド部32との間隙が広がり、カム付勢シリンダ31c、切刃付勢シリンダ4の付勢力により摺動カム33およびカム切り刃34は、それぞれの摺動面に当接した状態で、上死点から下死点へ移動したときの反対の移動を行う。
この発明は、抜き加工を行う抜き加工プレス型に利用可能である。
この発明を実施するための最良の形態を表し上型が上死点位置している状態の説明図 この発明を実施するための最良の形態を表し上型が下死点位置している状態の説明図 プレス加工工程中で被加工物を狭持した状態を表す説明図 プレス加工工程中で被加工物を切断する寸前の説明図 従来例を表し、(a)は上型が上死点にある状態の説明図、(b)は上型が下死点にある状態の説明図
符号の説明
W 被加工物
W1 スクラップ
1 プレス型
2 下型
21 下型本体
22 下型切刃
3 上型
31 上型本体
31a ガイド孔
31b 第2カム傾斜面
31c カム付勢シリンダ
32 パッド部
32a ガイド軸
32b パッドシリンダ
32c 第1カム斜面
33 摺動カム
33a 第2斜面当接面
33b 第1斜面当接面
33c カム基部
33d 押圧腕部
33e 第2切刃摺動面
33f 第1切刃摺動面
34 カム切刃
34a 切刃
34b 第1切刃当接面
34c 第2切刃当接面
4 切刃付勢シリンダ
5 滑落樋

Claims (1)

  1. 下型方向と反対方向に摺動可能であり且つ下型方向に付勢されるパッド部を有すると共にパッド部の摺動移動によって移動し下型切刃との間で被加工物を切断可能なカム切刃を有する上型と、下型切刃を設け上型と当接することで被加工物を圧縮挟持しプレスすると共に下型切刃と上型のカム切刃との間で抜き加工を行う下型とからなるプレス型において、
    上型は、パッド部を摺動自在に支持する上型本体と、パッド部の摺動移動に伴って上型本体及びパッド部に接しながら摺動可能な摺動カムと、摺動カムに押圧されて下型切刃との間で被加工物を切断可能に摺動移動するカム切刃とからなり、
    パッド部側部には摺動カムが当接して摺動可能なパッド部摺動方向と鋭角をなす第1カム斜面を設け、且つ、上型本体にも摺動カムが当接して摺動可能な第2カム斜面を設け、摺動カムはカム基部が第1カム斜面及び第2カム斜面に当接した状態で摺動可能であり、
    カム基部からはカム切刃を押圧可能な押圧腕部を下型側へ延設し、カム基部の第2カム斜面当接面の反対側面には摺動カムの摺動に伴ってカム切刃を押圧摺動可能な第1切刃摺動面を設け、押圧腕部のカム切刃側にも摺動カムの摺動に伴ってカム切刃を押圧摺動可能な第2切刃摺動面を設け、
    カム切刃は、上型本体の下型側で、且つ摺動カムの押圧腕部とパッド部との間に位置して第1切刃摺動面及び第2切刃摺動面と当接して摺動可能に設置され、
    摺動カムと上型本体との間には摺動カムをパッド部の第1カム斜面方向に付勢するカム付勢手段を設け、カム切刃と摺動カムとの間にはカム切刃が第1切刃摺動面及び第2切刃摺動面と当接した状態で摺動可能に付勢する切刃付勢手段を設けることを特徴とする抜き加工プレス型。
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