JP2009037755A - 非接触スイッチ - Google Patents

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Abstract

【課題】誤作動を抑制でき、検出精度を高めることが可能で、更に、小型化が可能な非接触スイッチを提供する。
【解決手段】N極に磁化された凸部260b、260c及び基底部260aのN極によって生じる磁気ベクトル262が、一方向に揃った領域A、BにMRセンサ261aのハーフブリッジ部261M、261Nを配置し、被検出部20aとセンサ26の距離dの変化による磁気ベクトル262の変化に基づいたMRセンサ261aの出力電圧Vに応じて、ECU100は、ブレーキランプ10aの点灯又は消灯を制御する。
【選択図】図4

Description

本発明は、磁気センサを用いた非接触スイッチに関する。
従来の技術として、磁石のN極の一部に凹部を形成し、この凹部の三方をN極によって包囲し、この凹部を磁束を検出する検出領域とし、この検出領域に磁性部材が接近するようにするとともにここに磁界感応素子を配置した非接触スイッチがある(例えば、特許文献1)。
この非接触スイッチによると、磁性部材が検出領域から離間した位置から検出領域に接近する位置に変位すると、三方をN極によって包囲されていたために無磁束の空間であった検出領域において、N極と磁性部材の間を流れる磁束のために磁束が発生する。この磁束の発生を磁界感応素子によって検出することによってスイッチ回路をオン・オフすることができる。
特許第2921603号
しかし、従来の非接触スイッチでは、検出領域における磁束の発生の有無を検出するため、外部磁界によって誤作動が生じ、検出精度を高めるのに限界があり、また、磁石の形状から非接触スイッチの小型化に限界があった。
従って、本発明の目的は、誤作動を抑制でき、検出精度を高めることが可能で、更に、小型化が可能な非接触スイッチを提案することにある。
本発明は上記目的を達成するため、基底部と凸部とによって形成され、前記基底部と前記凸部で作られる段差部を有する略L字形状を有し、前記段差部における前記基底部の端面、及び前記凸部の端面を同一の極性を有する磁極に着磁され、磁気ベクトルが所定の方向に揃った領域を有する磁石と、前記磁石の前記磁気ベクトルが所定の方向に揃った領域に配置され、磁性部材との距離に応じた前記磁気ベクトルの変化に基づいた出力信号を出力する磁気センサと、前記磁気センサから出力された前記出力信号に基づいてスイッチ回路のオン又はオフを判断する判断部とを備えたことを特徴とする非接触スイッチを提供する。
このような構成によれば、誤作動を抑制でき、検出精度を高めることが可能で、更に小型化が可能な非接触スイッチを提供することができる。
以下に、本発明の非接触スイッチの実施の形態を図面を参考にして詳細に説明していく。
[第1の実施の形態]
(車両1の構成)
図1(a)は、本発明の第1の実施の形態に係る車両の側面図であり、図1(b)は、本発明の第1の実施の形態に係る車両内部の概略図である。車両1は、運転者の操作によって車両1を減速させる非接触スイッチとしてのブレーキ装置2と、運転者のブレーキ操作によって点灯(オン)するブレーキランプ10aと、運転者のブレーキ操作によって車両1を減速させる油圧ブレーキ10bと、車両1の内部に設けられ、ブレーキ装置2及びアクセルペダル12等が備えられたパネル11と、運転者の操作によって車両1の加速度の調整ができるアクセルペダル12と、車両1の走行・停車・後退等の操作ができるシフトレバー13とを有している。
(ブレーキ装置2の構成)
図2(a)は、本発明の第1の実施の形態に係るブレーキ装置の側面図であり、図2(b)は、本発明の第1の実施の形態に係るブレーキ装置の正面図であり、図3は、本発明の第1の実施の形態に係るブレーキ装置のブロック図である。
ブレーキ装置2は、鋼等の強磁性金属で作製されたブレーキペダル20と、センサ26に接近、又は、離れることよって後述する磁石から発生する磁束を変化させる被検出部20aと、ブレーキペダル20に設けられたペダルパッド21と、車両1のパネル11の側面に設けられ、図2(b)に示すように、ブレーキペダル20の上部先端に設けられた貫通孔に対応した位置に貫通孔を備え、ボルト23によってブレーキペダル20を図2(a)に示す矢印Aの方向、及び矢印Aの逆方向に回転移動可能に支持するペダルブラケット22と、運転者の操作によって油圧ブレーキ10bを作動させるシリンダ24aと、シリンダ24a内の図示しないピストンに接続され、先端に設けられたジョイント24dと共にブレーキペダル20とピストンピン24cを介して連動して移動するピストンロッド24bと、取付け部22aとブレーキペダル20の間に設けられ、矢印Aの逆方向にブレーキペダル20に弾性力を与え、ブレーキ操作後にブレーキペダル20をブレーキ操作前の初期位置に戻すリターンスプリング25と、ペダルブラケット22の取付け部22aに設けられ、被検出部20aとの距離に基づいた出力信号としての出力電圧を出力するセンサ26とを有する。
更に、ブレーキ装置2のセンサ26は、車両1を制御し、後述するしきい値101を図示しない記憶部に備えた判断部としてのECU(Electronic Control Unit)100にコネクタ部26Bを介して接続され、ECU100は、被検出部20a及びセンサ26と共に非接触スイッチを構成し、センサ26からの出力電圧としきい値101を比較してブレーキ操作の有無を判断し、例えば、ブレーキ操作が行われたと判断したとき、ブレーキランプ10aを点灯(オン)させるための制御を行う。ブレーキ装置2は、ブレーキ操作に伴うブレーキランプ10aの点灯(オン)、及び消灯(オフ)の制御を非接触で行うので、接点式スイッチに比べて長寿命化することができる。
(センサ26の構成)
図4(a)は、本発明の第1の実施の形態に係るセンサ部の斜視図であり、図4(b)は、本発明の第1の実施の形態に係るセンサ部の正面図、図4(c)は、本発明の第1の実施の形態に係るセンサ部の側面図である。センサ26は、図示しない筐体に収容されており、樹脂材料によりモールド化されている。なお、ハーフブリッジ部261M、261Nは、後述するMRセンサ261aを構成しており、図4(a)、(b)及び(c)に示す位置に固定するため、繋がった形状を有していても良く、更に、領域A及びBに対応した位置にハーフブリッジ部261M、261Nを有する一体化されたMRセンサ261aを用いても良く、また、MRセンサ261aのハーフブリッジ部261M、261Nの位置に合わせて、磁石260を作製しても良い。
センサ26は、センサ部26Aと、コネクタ部26Bとによって概略構成され、センサ部26Aは、略L字形状を有する磁石260と、後述するハーフブリッジ部261M、261bとを有する。
(磁石260の構成)
磁石260は、樹脂にNd(ネオジム)を混ぜてL字形状として成形され、基底部260aと、凸部260bとを有し、基底部260aと凸部260bとによって段差部260fが、形成されている。また、基底部260aは、その両端に、N極に着磁されたN極端面260cと、S極端面260eとを有し、凸部260bは、N極端面260dと、S極端面260eとを有している。
また、磁石260は、対向する方向から着磁用ピースが近接して、所定の磁界を印加されることにより、N極端面260d、及び、基底部260aのS極端面260eに対向する面であるN極端面260cが着磁されると共に形成されている。なお、S極とN極は、上記に示したものと逆の組合わせで着磁されても同様に機能することが可能である。また、磁石260は、図4(b)に示すN極端面260c、260dの投影面が小さいので、センサ26を小型化することができ、また、部品点数を削減することができる。
(MRセンサ261aの構成)
図5(a)は、本発明の第1の実施の形態に係るMRセンサの概略構成図であり、図5(b)は、本発明の第1の実施の形態に係るMRセンサを構成するブリッジ回路の概略図であり、図6(a)は、本発明の第1の実施の形態に係る被検出部が接近しているときのMRセンサのハーフブリッジ部が配置される平面の磁気ベクトルの向きを表した概略図であり、図6(b)は、本発明の第1の実施の形態に係る被検出部が離れているときのMRセンサのハーフブリッジ部が配置される平面の磁気ベクトルの向きを表した概略図である。図6(a)、(b)は、図4(a)に示す平面S1における、磁気ベクトル262を測定した。図6(a)は、図4(a)に示す被検出部20aと磁石260のN極端面260cまでの距離dが、1mmのときの磁気ベクトル262を表し、図6(b)は、距離dが、8mmのときの磁気ベクトル262を表している。なお、磁気ベクトル262の長さは、磁界の強さに比例しているが、矢印の大きさは、磁界の強さには関係しないものとする。
図5(a)に示すMRセンサ261aは、シリコン等の絶縁体である基板261Aと、基板261A上に設けられ、フォトリゾグラフィ等の周知の方法によってFe−Ni等の強磁性体を用いて作製された磁気抵抗素子261B〜261Eと、車両1の図示しない電源部に接続される入力端子261Fと、車両1の図示しないアース回路に接続されるアース端子261Gと、磁気抵抗素子261B及び261Cの中点電位V1が出力される出力端子261Hと、磁気抵抗素子261D及び261Eの中点電位V2が出力される出力端子261Iとによって構成されている。なお、後述する出力電圧Vは、V1とV2の差分値(V1−V2)であるものとする。また、MRセンサ261aが出力する出力電圧Vは、これに限定されず、MRセンサ261aにしきい値101等を持たせてIC(Integrated Circuit)化し、ブレーキランプ10aの点灯、又は、消灯の指示をする指示信号をECU100に出力するようにしても良く、また、これに限定されない。
各磁気抵抗素子261B〜261Eは、磁界の方向の変化によって電気的な抵抗値が変化する感磁部261Jと、各感磁部261Jを繋ぐ折返し部261Kとによってそれぞれ構成されている。磁束の方向が、図5(a)に示すθ=0°のとき、各磁気抵抗素子261B〜261Eは、磁気抵抗素子261C、261Dの抵抗値が最小、及び、磁気抵抗素子261B、261Eの抵抗値が最大になり、θ=45°のとき、各磁気抵抗素子261B〜261Eの各抵抗値は等しくなり、θ=90°のとき、磁気抵抗素子261B、261Eの抵抗値が最小、及び、磁気抵抗素子261C、261Dの抵抗値が最大になるように構成されている。
また、各磁気抵抗素子261B〜261Eは、図5(b)に示すブリッジ回路261Lを形成しており、図5(b)において縦の線で示した磁気抵抗素子261B、261Eは、図5(b)において横の線で示した磁気抵抗素子261C又は261Dを90°回転させた形状になっている。
被検出部20aのセンサ26に対する距離dの変化を安定して精度良く検出するためには、磁気ベクトル262の向きが所定の方向に揃い、かつ、距離dの変化によって揃っていた磁気ベクトル262がほぼ同じ方向に変化する領域に磁気センサを配置することが望ましい。なぜなら、本実施の形態において磁気センサとして用いる異方性磁気抵抗素子は、異方性磁気抵抗素子に印加された磁界の磁気ベクトル262の向きの変化を検出するものであり、磁束の有無や磁界強度の変化を検出する用途には適さないからである。よって安定した精度の良い検出を行うため、磁石260によって磁気センサに磁気抵抗値が飽和する磁界を印加する必要がある。なぜなら、磁気抵抗値が飽和する磁界を磁気センサに印加することによって、磁気抵抗値が最大となり、磁気ベクトル262の向きの変化に基づいた磁気抵抗値の変化が検出し易いからである。
図6(a)に示す領域A及びBは、磁気ベクトル262が一定方向に揃っており、被検出部20aとセンサ26の間の距離dが大きい状態を表す図6(b)において、図6(a)に示す領域A及びBの磁気ベクトル262の向きは、大きく変化している。一方、中央付近の無磁束に近い領域の磁気ベクトル262は、磁気ベクトル262の方向変化は大きいが、磁束が弱く十分な出力が得られないため、被検出部20aの接近の有無の検出には適さない。
上記の結果より、MRセンサ261aのハーフブリッジ部261M、261Nは、図4(a)に示すようにN極端面260cを含む平面と直交する平面S1内で、かつ、図4(c)に示すように基底部260cの先端付近の磁気ベクトル262が一方向に揃った領域A、B内に、配置されるのが望ましい。なお、ハーフブリッジ部261M、261Nの配置位置はこれに限定されず、磁気ベクトル262が一方向に揃い、かつ、被検出部20aの接近によって磁気ベクトル262の向きが変化する領域、例えば、平面S1に平行な平面内であれば、自由に配置可能である。また、平面S1内において、ハーフブリッジ部261M、261Nの配置位置がずれたとしても、ハーフブリッジ部261M、261Nが対称に配置されるので、配置された平面S1上の磁気ベクトル262の角度のずれに基づいた出力電圧の位相のずれは、キャンセルされる。言い換えるなら、後述するブレーキ操作の有無の境界におけるd(後述する図7の出力電圧Vが0となるdの値)は、変化しないので、ECU100は、出力電圧Vに基づいて安定して精度良くブレーキ操作の有無を判断することができる。
図7は、本発明の第1の実施の形態に係るMRセンサの出力電圧に関する概略図であり、出力電圧Vの最大値が50mVとなるようにブリッジ回路261Lに電圧を印加した場合について表している。縦軸は、出力電圧V、横軸は、ハーフブリッジ部261M、261Nと被検出部20aの距離dを表している。曲線T1は、ハーフブリッジ部261M、261Nの中点電位V1及びV2の差分(V1−V2)を表している。
被検出部20aと磁石260のN極端面260cとの距離dは、運転者がブレーキ操作を行わないとき(初期位置)は、1mmであるとし、運転者がブレーキ操作を行い、被検出部20aが矢印Aの方向に3mm移動したとき、ブレーキランプ10aが点灯(オン)するように、しきい値101は、0mvとする。なお、これらの値は、これに限定されず、例えば、センサ26の取り付け位置やブレーキ装置2の遊びの設定等に合わせて、自由に変更可能である。
(動作)
以下に本実施の形態の動作を図1から図7を参照しながら、詳細に説明していく。
運転者が、車両1の運転操作中に、ブレーキ操作を行ったとき、ブレーキペダル20は、ブレーキペダル20の先端に取り付けられたボルト23を中心にして、図2に示す矢印Aの方向に移動する。
ブレーキペダル20の矢印A方向の移動に伴って、被検出部20aは、図4(a)に示す距離dが大きくなり、磁気ベクトル262は、図5(a)の状態から図5(b)の状態に連続的に変化する。
ECU100は、センサ26、すなわちMRセンサ261aから出力される出力電圧Vとしきい値101を比較する。ブレーキ操作が矢印A方向に3mmを超え、図7に示す距離dが3mm以上になり、しきい値101である0mv以上の出力電圧Vをセンサ26が出力したとき、ECU100は、ブレーキ操作が行われたと判断し、ブレーキランプ10aを点灯(オン)させるための制御を行う。同時に、ブレーキペダル20の矢印A方向の移動に伴って、ピストンピン24c、ジョイント24dを介してピストンロッド24bが力を受けて矢印A方向に移動し、図示しないシリンダ24aのピストンを押すことによって油圧が発生し、その油圧によって油圧ブレーキ10bを作動させ、車両1は減速する。
運転者のブレーキ操作が終了し、図7に示す距離dが、3mm以下になったとき、ECU100は、ブレーキ操作が終了したと判断し、ブレーキランプ10aを消灯(オフ)させるための制御を行う。このとき、ブレーキペダル20は、リターンスプリング25の弾性力によって、初期位置に戻るので、ピストンピン24c、ジョイント24d及びピストンロッド24bが矢印Aとは逆の方向に移動し、シリンダ24a内の図示しないピストンが矢印Aとは逆の方向に移動して油圧ブレーキ10bに印加されていた油圧が解除され、ブレーキ操作が終了する。
(効果)
上記した第1の実施の形態によれば、誤作動を抑制でき、検出精度を高めることが可能で、更に、小型化することができる。
[第2の実施の形態]
(構成)
図8(a)は、本発明の第2の実施の形態に係るセンサ部の斜視図であり、図8(b)は、本発明の第2の実施の形態に係るセンサ部の正面図、図8(c)は、本発明の第2の実施の形態に係るセンサ部の側面図である。本実施の形態においては、第1の実施の形態と異なる部分だけを説明する。
本実施の形態においては、例えば、図5(b)に示すブリッジ回路261Lを有するMRセンサ261a、261bを用いている。MRセンサ261a、261bは、図8(a)、(b)及び(c)に示す位置に配置されるが、これに限定されず、図6(a)及び(b)に示す領域A及びB、又は、磁気ベクトル262が所定の方向を向いている領域内であれば自由に配置することができる。
図9は、本発明の第2の実施の形態に係るMRセンサの出力電圧に関する概略図であり、出力電圧Vの最大値が50mVとなるように図5(b)に示すブリッジ回路261Lに電圧を印加した場合について表している。縦軸は、出力電圧V、横軸は、MRセンサ261a、261bと被検出部20aの距離dを表している。曲線T2は、MRセンサ261aの出力電圧を、曲線T3は、MRセンサ261bの出力電圧を、曲線T4は、曲線T3の出力電圧を反転させて、曲線T2と加算した場合の曲線を表している。なお、曲線T3は、MRセンサ261bを通過する磁束が、MRセンサ261aと比べて90°異なることから、出力電圧Vの正負が反転している。
(動作)
運転者が、車両1の運転操作中に、ブレーキ操作をしたとき、ブレーキペダル20は、ブレーキペダル20の先端に取り付けられたボルト23を中心にして、矢印Aの方向に移動する。
ブレーキペダル20の矢印A方向の移動に伴って、被検出部20aは、図8(a)に示す距離dが大きくなり、磁気ベクトル262は、図6(a)の状態から図6(b)の状態に連続的に変化する。
MRセンサ261aは、図9に示す曲線T2を、MRセンサ261bは、曲線T3を反転させた出力をECU100に出力する。
ECU100は、MRセンサ261a、261bから出力される出力電圧を加算した値としきい値101を比較する。ブレーキ操作が、矢印A方向に3mmを超え、図8に示す距離dが3mm以上になり、しきい値101である0mv以上の出力電圧がセンサ26、すなわち、MRセンサ261a、261bから出力されたとき、ECU100は、ブレーキ操作が行われたと判断し、ブレーキランプ10aを点灯(オン)させるための制御を行う。同時に、ブレーキペダル20の矢印A方向の移動に伴って、ピストンピン24c、ジョイント24dを介してピストンロッド24bが力を受けて矢印A方向に移動し、図示しないシリンダ24aのピストンを押すことによって油圧が発生し、その油圧によって油圧ブレーキ10bを作動させ、車両1は減速する。
運転者のブレーキ操作が終了し、図8に示す距離dが、3mm以下になったとき、ECU100は、センサ26の出力電圧に基づいてブレーキ操作が終了したと判断し、ブレーキランプ10aを消灯(オフ)させる。このとき、ブレーキペダル20は、リターンスプリング25の弾性力によって、初期位置に戻るので、ピストンピン24c、ジョイント24d及びピストンロッド24bが矢印Aとは逆の方向に移動し、シリンダ24a内の図示しないピストンが矢印Aとは逆の方向に移動し、油圧ブレーキ10bに印加されていた油圧が解除され、ブレーキ操作が終了する。
本実施の形態において、MRセンサ261a、又は、MRセンサ261bの何れか1つが故障した場合であっても、図9に示すように、曲線T2、又は、曲線T3を反転させた曲線に基づいた出力電圧によって、ECU100は、ブレーキ操作の有無を判断することができる。
なお、本実施の形態において、MRセンサ261bの出力電圧を反転させて、MRセンサ261aの出力電圧と加算したが、これに限定されず、MRセンサ261a、261bの個々の出力電圧に基づいてECU100がブレーキ操作の有無を判断するようにしても良く、また、MRセンサ261a、261bの出力電圧の差分を取り、所定の幅を有したしきい値101と比較するようにしても良い。更に、領域A又はBに、MRセンサを1つ配置する構成であっても同様にブレーキ操作の有無をECU100は、判断することができる。
(効果)
上記した第2の実施の形態によれば、2つのMRセンサ261a、261bを用いてのブレーキ操作の有無を検出するので、何れか1つのMRセンサが故障した場合であっても、ブレーキ操作の有無を精度良く検出することができる。
なお、本発明は、上記の第1及び第2の実施の形態によって限定されることはない。例えば、第1及び第2の実施の形態では、ブレーキランプ10aの点灯・消灯が説明されたが、インパネの収納ボックス内の照明の制御等の他の制御にも適用できることは言うまでもなく、また車両以外の用途にも適用でき、本発明の技術思想を逸脱あるいは変更しない範囲内で種々の変形が可能であるのは、言うまでも無い。
(a)は、本発明の第1の実施の形態に係る車両の側面図であり、(b)は、本発明の第1の実施の形態に係る車両内部の概略図である。 (a)は、本発明の第1の実施の形態に係るブレーキ装置の側面図であり、(b)は、本発明の第1の実施の形態に係るブレーキ装置の正面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るブレーキ装置のブロック図である。 (a)は、本発明の第1の実施の形態に係るセンサ部の斜視図であり、(b)は、本発明の第1の実施の形態に係るセンサ部の正面図、(c)は、本発明の第1の実施の形態に係るセンサ部の側面図である。 (a)は、本発明の第1の実施の形態に係るMRセンサの概略構成図であり、(b)は、本発明の第1の実施の形態に係るMRセンサを構成するブリッジ回路の概略図である。 (a)は、本発明の第1の実施の形態に係る被検出部が接近しているときのMRセンサのハーフブリッジ部が配置される平面の磁気ベクトルの向きを表した概略図であり、(b)は、本発明の第1の実施の形態に係る被検出部が離れているときのMRセンサのハーフブリッジ部が配置される平面の磁気ベクトルの向きを表した概略図である。 本発明の第1の実施の形態に係るMRセンサの出力電圧に関する概略図である。 (a)は、本発明の第2の実施の形態に係るセンサ部の斜視図であり、(b)は、本発明の第2の実施の形態に係るセンサ部の正面図、(c)は、本発明の第2の実施の形態に係るセンサ部の側面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るMRセンサの出力電圧に関する概略図である。
符号の説明
1…車両、2…ブレーキ装置、10a…ブレーキランプ、10b…油圧ブレーキ、11…パネル、12…アクセルペダル、13…シフトレバー、20…ブレーキペダル、20a…被検出部、21…ペダルパッド、22…ペダルブラケット、23…ボルト、24a…シリンダ、24b…ピストンロッド、24c…ピストンピン、24d…ジョイント、25…リターンスプリング、26A…センサ部、26B…コネクタ部、26…センサ、101…しきい値、260…磁石、260a…基底部、260b…凸部、260c…N極端面、260d…N極端面、260e…S極端面、260f…段差部、261a、261b…MRセンサ、261A…基板、261B〜261E…磁気抵抗素子、261F…入力端子、261G…アース端子、261H、261I…出力端子、261J…感磁部、261K…折返し部、261L…ブリッジ回路、261M、261N…ハーフブリッジ部、262…磁気ベクトル、A、B、C…領域、d…距離、S1…平面、T1、T2、T3、T4…曲線、V…電圧、V1、V2…出力電圧

Claims (3)

  1. 基底部と凸部とによって形成され、前記基底部と前記凸部で作られる段差部を有する略L字形状を有し、前記段差部における前記基底部の端面、及び前記凸部の端面を同一の極性を有する磁極に着磁され、磁気ベクトルが所定の方向に揃った領域を有する磁石と、
    前記磁石の前記磁気ベクトルが所定の方向に揃った領域に配置され、磁性部材との距離に応じた前記磁気ベクトルの変化に基づいた出力信号を出力する磁気センサと、
    前記磁気センサから出力された前記出力信号に基づいてスイッチ回路のオン又はオフを判断する判断部と、
    を備えたことを特徴とする非接触スイッチ。
  2. 前記磁気センサは、複数の磁気抵抗素子によって形成されるブリッジ回路を有し、前記ブリッジ回路は、2つに分割したハーフブリッジ回路としてそれぞれ前記検出領域に配置されることを特徴とする請求項1に記載の非接触スイッチ。
  3. 前記磁気センサは、複数の磁気抵抗素子によってブリッジ回路が形成された複数の磁気抵抗センサから成り、前記複数の磁気抵抗センサは、前記検出領域に配置されることを特徴とする請求項1に記載の非接触スイッチ。
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