JP2009037728A - 情報記憶媒体 - Google Patents

Abstract

【課題】 ユーザ端末装置側で、配信センター装置から情報データが配信される時に提示される管理情報、伝達情報を視覚的に提示することのできる情報配信システムに利用可能で、提示情報の更新にも対応可能な情報記憶媒体を提供する。
【解決手段】 情報記憶媒体の印刷可能面にはリライタブルな電子ペーパーなどの素材が塗布されており、情報記憶媒体内の保存内容、ユーザ個別情報などの状況に応じて書き換え可能であるものとする。この装置を用いれば、電子配布され、情報記憶媒体内に記憶されている内容が視覚的に把握可能となり、媒体管理面、配信事業者からの情報把握面などでユーザの利便性の飛躍的向上が見込める。
【選択図】 図１

Description

本発明は、ユーザ端末装置側で配信センター装置から配信される情報の契約内容等を提示することが可能な情報配信システムに利用可能な情報記憶媒体に関する。

昨今、ブロードバンドの普及により、通信回線を利用して電子データを配信するサービスが盛んになってきている。中には、ユーザと配信事業者間で契約が成された特定の情報記憶媒体でのみサービスが受けられるものが出てきた。このようなサービスでは、配信情報の複製を防止するために、情報記憶媒体内のリードオンリー領域に書き込まれたメディアＩＤ等の固有の情報を利用して配信情報を暗号化するといった手法がとられている。

その中でも、映像配信サービスの分野では、ＣＰＲＭ（Content Protection for Recordable Media）対応の情報記憶媒体を利用して、映像コンテンツを配信するサービスがある（例えば特許文献１、２参照）。

このサービスでは、映像コンテンツを配信する際には、所定のキーで暗号化しておき、視聴要求時に配信された映像コンテンツを復号するためのキーを上記媒体のメディアＩＤにより暗号化して配信するようにしている。このため、そのＩＤを有する媒体を備えていなければキーを復号することができない。このことから、映像コンテンツが無断で複製された場合でも、その暗号化を復号するキーを得るためには、そのキーの暗号化に使用されたメディアＩＤを有するＣＰＲＭ対応の情報記憶媒体が必要であることから、複製物の不正使用を確実に防止することが可能であり、著作権保護に優れた利点を有している。また、このシステムでは、映像コンテンツをダウンロードして記憶媒体に保存しておくことが可能であるため、市販のＤＶＤパッケージ同様に永久視聴が可能な購入型、期間限定で視聴が可能なレンタル型のいずれかを選択することができる。

ところで、上記のような情報配信システムでは、通信回線を利用して情報記憶媒体と紐付く映像コンテンツを視聴する場合に、ユーザの要求に応じて、その情報記憶媒体で視聴可能な映像コンテンツの識別情報、視聴期間といった管理情報を提示するようにしている。その提示方法としては、例えば、管理情報をユーザ端末装置の内部メモリあるいは情報記憶媒体自体に記憶しておき、情報記憶媒体がセットされたときに、記憶エリアから管理情報を読み出して表示する、あるいは配信センター装置にアクセスしてセンター側で管理されるユーザ情報に含まれる管理情報を取得して表示するといった手法がとられるのが一般的である。

しかしながら、上記のような提示方法では、利用する媒体が多くなると、それぞれの媒体をユーザ端末装置に差し替えてセットしなければならず、ユーザにとって煩雑な作業となる。このことから、管理情報を識別するためには、ユーザが独自にプリントするか、あるいは手書きでメモしておく状況にある。

また、上記システムでは、配信センター装置から情報コンテンツを配信する際に、注意・制限事項等の伝達情報をユーザ端末装置に送り、ユーザ端末装置側で表示機能を利用してユーザに提示するようにしている。このため、映像コンテンツの配信に伝達情報を確認するためには、ユーザ端末装置側で情報記憶媒体をセットして配信センター装置にアクセスし、センター側で管理されているユーザ情報から必要な伝達情報を取得するという、煩雑な処理が必要となっている。
特開２００４−３５０１５０公報 特開２００５−１５９７５２公報

以上述べたように、従来の情報配信システムでは、配信センター装置から情報データが配信される時に提示される管理情報、伝達情報をユーザに視覚的に提示する有効な手段がなかった。

本発明は上記の課題を解決すべく、ユーザ端末装置側で、配信センター装置から情報データが配信される時に提示される管理情報、伝達情報を視覚的に提示することのできる情報配信システムに利用可能で、提示情報の更新にも対応可能な情報記憶媒体を提供することを目的とする。

上記問題を解決するために、本発明に係る情報記憶媒体は、媒体固有識別情報が記憶される記憶部と、ラベル面にリライタブル素材による印刷面が形成される外装部とを具備することを特徴とする。

すなわち、情報配信システムでは、ユーザ端末装置から通信回線を介して配信センター装置に情報配信を要求する際に、当該装置にセットまたは接続された情報記憶媒体（例えばＤＶＤ−ＲＯＭ，ＤＶＤ−ＲＡＭ，ＤＶＤ−Ｒ／Ｗ，ＤＶＤ−Ｒ，ＤＶＤ＋Ｒ，ＤＶＤ＋Ｒ／Ｗ，ＳＤメモリカード等）の媒体固有の識別情報を配信センター装置に送信し、予め蓄積されたユーザ情報と情報記憶媒体の情報を照合して印刷用素材を特定し、予め蓄積された印刷用素材データとユーザ個別情報を通信回線を介してユーザ端末装置に送付する。ユーザ端末装置では、印刷用素材データとユーザ個別情報を受け取り、情報記憶媒体の印刷可能面に情報を印刷するが、この際、情報記憶媒体の印刷可能面にはリライタブルな電子ペーパーなどの素材が塗布されており、情報記憶媒体内の保存内容、ユーザ個別情報などの状況に応じて書き換え可能であるものとする。

この装置を用いれば、電子配布され、情報記憶媒体内に記憶されている内容が視覚的に把握可能となり、媒体管理面、配信事業者からの情報把握面などでユーザの利便性の飛躍的向上が見込める。また、書き換え可能であることから、常に最新の情報を提示することが可能となる。

本発明によれば、ユーザ端末装置側で、配信センター装置から情報データが配信される時に提示される管理情報、伝達情報を視覚的に提示することのできる情報配信システムに利用可能で、提示情報の更新にも対応可能な情報記憶媒体を提供することができる。

以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。

（第１の実施形態）
図１は本発明に係る情報配信システムの第１の実施形態を示すブロック図である。図１に示すシステムでは、配信センター装置１１が通信回線１２を介してユーザ端末装置１３と接続され、配信センター装置１１にてユーザ端末装置１３からのアクセスに対して認証を行い、コンテンツ要求に応答して該当するコンテンツを配信する構成となっている。

ここで、本システムでは、詳細は図示しないが、ＣＰＲＭ対応の情報記憶媒体を利用して、映像コンテンツを配信するサービスを実現する（システムの概要は、例えば特許文献１，２参照）。このサービスでは、配信センター装置１１において、予め提供する映像コンテンツを所定の暗号化キーで暗号化しておく。そして、ユーザ端末装置１３から映像コンテンツの配信要求があると、そのユーザ端末装置１３に対して暗号化された映像コンテンツを配信すると共に、ＣＰＲＭ対応の情報記憶媒体に記録されているメディアＩＤを要求し、このメディアＩＤに基づくキーを作成して映像データを暗号化しているキーそのものを暗号化して提供する。

一方、ユーザ端末装置１３では、配信センター装置１１にアクセスして所望の映像コンテンツを要求することで、配信センター装置１１から該当する暗号化映像コンテンツを受け取る。そして、視聴時には、内部または外部接続の媒体ドライブ装置に上記情報記憶媒体がセットされた状態で配信センター装置１１にアクセスして視聴要求と共に上記メディアＩＤを送信し、当該メディアＩＤによって暗号化された暗号化キーを受け取り、受け取った暗号化キーを自身の持つメディアＩＤを用いて復号し、復号されたキーにより暗号化コンテンツを復号する。

ここで、上記システムでは、ユーザ端末装置１３において、映像コンテンツをダウンロードして記憶媒体に保存しておくことが可能であるものとし、市販のＤＶＤパッケージ同様に永久視聴が可能な購入型、期間限定で視聴が可能なレンタル型のいずれかを選択することができるものとする。この場合、通信回線を利用して情報記憶媒体と紐付く映像コンテンツを視聴する場合には、該当する情報記憶媒体で視聴可能な映像コンテンツの識別情報、視聴期間といった管理情報、配信コンテンツに対する注意・制限事項等の伝達情報をユーザに提示する必要がある。

そこで、本システムでは、配信センター装置１１において、ユーザ端末装置１３からの要求に応じて、配信した映像コンテンツの視聴条件に対応する印刷情報をユーザ端末装置１３に提供し、ユーザ端末装置１３にて、その印刷情報を内蔵プリンタまたは外部接続プリンタによって適宜印刷可能とする。図１に示すシステム全体の概念図に沿って、具体的な構成を説明する。

配信センター装置１１は、印刷用素材蓄積部１１１、ユーザ情報蓄積部１１２、印刷内容処理部１１３を備える。

上記印刷用素材蓄積部１１１には、コンテンツに対応したタイトル名、著作権保有・管理者、制作日付、監督名、出演者名、容量、時間、画質、音質、約款、ペアレンタル情報、バリアフリー情報（点字）、デザイン・静止画データ、レイアウトデータの全てまたは一部が含まれる印刷用素材データが登録される。配信センター装置１１では、複数のコンテンツに対応した印刷用素材データを印刷用素材蓄積部１１１にて管理する。

上記ユーザ情報蓄積部１１２には、ユーザ情報として、ユーザＩＤ、パスワード、氏名、住所、電話番号、生年月日、性別、コンテンツ利用履歴、印刷情報取得可能コンテンツ情報、印刷情報取得可能条件、印刷情報取得履歴、ユーザ端末装置情報、情報記憶媒体固有情報、コンテンツ視聴制限情報（レンタルの場合の視聴期限情報等）の全てまたは一部が登録される。配信センター装置１１では、複数のユーザ情報をユーザ情報蓄積部１１２にて管理する。

上記印刷内容処理部１１３は、ユーザ端末装置１３からの印刷情報取得要求を受け付け、ユーザ情報蓄積部１１２にて管理されたデータを参照して認証を行い、印刷情報取得可能条件を満たすかチェックを行い、条件を満たす印刷用素材データの全てまたは一部を印刷用素材蓄積部１１１から取得し、また、コンテンツ視聴制限情報などシステム許諾のユーザ情報の一部を取得する。そして、これらの印刷用素材データ、ユーザ個別データをまとめた印刷イメージを作成し、ユーザ端末装置１３に送付する。

一方、ユーザ端末装置１３は、印刷情報要求処理部１３１、印刷イメージ蓄積部１３２、印刷処理部１３３、媒体ドライブ装置１３４を備える。媒体ドライブ装置１３４は、情報記憶媒体のレーベル面にイメージを印刷するための機能を有する複合型であり、ユーザ端末装置１３の内部または外部に接続されるものとする。上記情報記憶媒体は、媒体固有識別情報が記憶される記憶部と、リライタブル素材による印刷面が形成される外装部を備える。

上記印刷情報要求処理部１３１は、印刷要求を受け付けると、媒体ドライブ装置１３４にセットされた情報記憶媒体の印刷可否判定、印刷種別判定（電子ペーパー等のリライタブル素材か否か等）を行い、情報記憶媒体の読み出し専用領域からメディア固有識別子（メディアＩＤ）及び情報記憶媒体に保存されているコンテンツ情報を取得する。そして、ユーザＩＤ、パスワード、ユーザ端末装置情報、情報記憶媒体固有情報の全てまたは一部を認証情報とし、情報記憶媒体に保存されているコンテンツ情報を加えて配信センター装置１１にアクセスし、印刷情報取得要求を行う。また、配信センター装置１１から送付された印刷イメージ（印刷用素材データ、ユーザ個別データ）を受け取る。この際、ウィルスチェック等を行うことが望ましい。

上記印刷イメージ蓄積部１３２は、印刷情報要求処理部１３１で受け取った配信センター装置１１からの印刷イメージを格納しておくためのものである。

上記印刷処理部１３３は、ユーザ端末装置１３内にて管理された蓄積部１３２から印刷イメージを取得し、媒体ドライブ装置１３４にセットされた情報記憶媒体の状態（サイズ、印刷可能領域）を把握した上で、必要に応じて印刷イメージをユーザに提示し、微調整要求を受け付け、ユーザの選択により印刷を行い、進捗状況を提示し、終了時にはその旨提示する処理を行う。

上記媒体ドライブ装置１３４は、レーベル面にリライタブルな印刷領域が形成された情報記憶媒体（例えばＤＶＤ−ＲＷあるいはＤＶＤ−ＲＡＭ等の円盤状の情報記憶媒体あるいは、ＳＤメモリカード（Secure Digital memory card）等のカード状の情報記憶媒体）がセットされた状態で、印刷処理部１３３からの印刷イメージをセットされた情報記憶媒体の印刷領域にプリントするものである。リライタブルな印刷領域を形成するものとして、電子ペーパーの技術を応用することができる。

上記構成において、以下、図２を参照して、システム全体の処理動作を説明する。図２は、配信センター装置１１の印刷内容処理部１１３とユーザ端末装置１３の印刷情報要求処理部１３１との間の通信手順を示している。

まず、ユーザ端末装置１３の印刷情報要求処理部１３１では、ユーザの入力操作による印刷要求を受け付けると（ステップＳ１１）、セットまたは接続された情報記憶媒体の印刷可否、印刷種別を判定する（Ｓ１２）。続いて、情報記憶媒体からメディア固有識別子、既保存コンテンツ情報等の情報記憶媒体固有情報を取得する（Ｓ１３）。この状態で配信センター装置１１にログインし、ユーザＩＤ、パスワード、ユーザ端末装置情報等を提示する。

一方、配信センター装置１１側の印刷内容処理部１１３では、ユーザ端末装置１３からのログイン情報を受けると、正規ユーザか否かを判定し（Ｓ１４）、そのログイン判定結果（ＯＫ：認証許可、ＮＧ：認証エラー）をユーザ端末装置１３に通知する。印刷情報要求処理部１３１では、このログイン判定結果に基づいて、認証情報、情報記憶媒体固有情報の全部または一部を配信センター装置１１に送信する。

印刷内容処理部１１３では、印刷情報取得要求を受け取ると、印刷情報取得可否条件をチェックし（Ｓ１５）、条件を満たす印刷用素材データの全てまたは一部を印刷用素材蓄積部１１１から取得して（Ｓ１６）、コンテンツ視聴制限情報など、許諾されているユーザ情報の一部（ユーザ個別データ）を取得する（Ｓ１７）。そして、これらの印刷用素材データ及びユーザ個別データから印刷イメージを作成し（Ｓ１８）、要求元のユーザ端末装置１３に送る。

一方、ユーザ端末装置１３側において、印刷情報要求処理部１３１では、配信センター装置１１から送られてくる印刷イメージを印刷イメージ蓄積装置１３２に蓄積しておく（Ｓ１９）。ここで、媒体ドライブ装置１３４にセットされている情報記憶媒体の状態（サイズ、印刷可能領域）を把握し（Ｓ２０）、印刷イメージをユーザに提示する（Ｓ２１）。このとき、ユーザが印刷イメージを見て微調整（項目、レイアウト等の変更）が要求入力される場合には、その微調整要求を受け付けて、蓄積データに調整による修正を加える（Ｓ２２）。印刷要求があった場合にはこれを受け付け（Ｓ２３）、印刷処理部１３３に印刷指示を出す（Ｓ２４）。印刷指示後、プリント部１３４からステータス情報を受け取り、進捗状況を提示する（Ｓ２５）。ステータス情報により印刷終了を検知してこれを提示し（Ｓ２６）、印刷終了情報（認証情報、印刷終了情報）を配信センター装置１１に送り、一連の処理を終了する。

一方、配信センター装置１１の印刷内容処理部１１３では、印刷イメージをユーザ端末装置１３に送った時点でその履歴を更新する（Ｓ２７）。また、ユーザ端末装置１３から印刷終了情報を受け取ると、素材提供先で印刷が終了したことを履歴に記し（Ｓ２８）、一連の処理を終了する。

尚、上記ステップＳ１５のチェック後、条件を満たす印刷用素材データのインデックスデータ（紹介情報）のみを印刷用素材蓄積部１１１から取得し、要求元のユーザ端末装置１３に送り、そのインデックスデータに基づいた選択情報をユーザ端末装置１３から受け取り、この選択情報に基づく印刷素材データを印刷イメージに反映してユーザ端末装置１３に送信するようにしてもよい。

以上のように上記実施形態では、ユーザ端末装置１３にセット情報記憶媒体の情報を、通信回線１２を介して配信センター装置１１に送り、予め蓄積されたユーザ情報と情報記憶媒体の情報を照合し、印刷用素材を特定し、予め蓄積された印刷用素材データとユーザ個別データとを合わせた印刷イメージを作成して、通信回線１２を介してユーザ端末装置１３に送付する。ユーザ端末装置１３では、印刷イメージを受け取り、情報記憶媒体の印刷可能面に情報を印刷する。この際、情報記憶媒体には、印刷可能面にリライタブルな電子ペーパーなどの素材が塗布されたものを使用する。これにより、情報記憶媒体内の保存内容、ユーザ個別情報などの状況に応じて書き換えることが可能となる。

したがって、上記構成によるシステムによれば、電子配布され、情報記憶媒体内に記憶されている内容が視覚的に把握可能となり、媒体管理面、配信事業者からの情報把握面などでユーザの利便性を飛躍的に向上させることができる。

尚、上記実施形態では、一つの配信コンテンツに対して一つの印刷素材データが用意される場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、配信センター装置１１は、１つの配信情報データに対して複数の印刷素材データを備え、ユーザ端末装置１３から配信情報データの印刷素材データが要求されたとき、ユーザ個別管理情報及び媒体固有識別情報に基づいて、その配信情報データに対応する複数の印刷素材データを要求元のユーザ端末装置１３に提示してユーザに印刷素材データを選択させ、選択された印刷素材データに基づいて印刷イメージを作成し、ユーザ端末装置１３に送信する。一方、ユーザ端末装置１３は、コンテンツ配信に際して、配信センター装置１１に印刷素材データを要求し、その要求に対して複数の印刷素材データが提示されるとき、ユーザにいずれかの印刷素材データを選択させ、ユーザ指定の印刷素材データに基づく印刷イメージを配信センター装置１１から取得して情報記憶媒体のレーベル印刷面に印刷する。これにより、ユーザは好みにあった印刷素材の選択が可能となる。

他の方法として、先に述べたインデックスデータを利用してもよい。すなわち、配信センター装置１１が、１つの配信情報データに対して複数の印刷素材データと印刷素材データそれぞれのインデックスデータを備えるようにし、ユーザ端末装置１３から配信情報データの印刷素材データが要求されたとき、ユーザ個別管理情報及び媒体固有識別情報に基づいて、その配信情報データに対応する複数の印刷素材データのインデックスデータを要求元のユーザ端末装置１３に提示する。そして、ユーザ端末装置１３から指定されるインデックスデータに対応する印刷素材データに基づく印刷イメージを作成してユーザ端末装置１３に送信する。この場合、ユーザ端末装置１３では、コンテンツ配信に際して、配信センター装置１１に印刷素材データを要求し、その要求に対して提供される複数の印刷素材データそれぞれのインデックスデータをユーザに提示する。そして、その中からユーザ指定の印刷素材データを配信センター装置１３に要求し、この要求によって配信センター装置１３から送信される印刷素材データに基づく印刷イメージを情報記憶媒体のレーベル印刷面に印刷する。

この方法によっても、ユーザは好みにあった印刷素材の選択が可能となる。特に、上記の例と比較すれば、先にファイルサイズの大きい素材データを全てユーザ端末装置１３に送るのではなく、素材データに比較して格段にファイルサイズの小さいインデックスデータをユーザ端末装置１３に送信し、ユーザが選択した素材データに基づく印刷イメージだけを送信するようにしているので、通信回線が低速の場合でも十分に対応することが可能であり、かつ通信回線のトラフィックを低減することができる。

また、上記実施形態では、ＣＰＲＭ対応の情報記憶媒体を利用して、映像コンテンツを配信するサービスを実現する場合について説明したが、次世代光ディスクの著作権保護を目的としたＡＡＣＳ（Advanced access content system）対応の情報記憶媒体についても同様に実施可能である。

（第２の実施形態）
図３は本発明に係る情報配信システムの第２の実施形態を示すブロック図、図４は第２の実施形態のシステム全体の処理動作を示すシーケンス図である。このシステムは、基本的に図１に示した第１の実施形態のシステムと同じであるため、ここでは第１の実施形態と異なる部分について説明する。

このシステムでは、印刷イメージを配信センター装置１１側で作成するのではなく、ユーザ端末装置１３側で作成するようにしている。具体的には、配信センター装置１１において、印刷内容処理部１１３では、ユーザ端末装置１３からの印刷情報取得要求を受け付けたとき、印刷用素材蓄積部１１１から取得した印刷用素材データとユーザ情報蓄積部１１２から取得したユーザ個別データをユーザ端末装置１３に送る。ユーザ端末装置１３では、印刷情報要求処理部１３１において、配信センター装置１１から送られてくる印刷用素材データ及びユーザ個別データを受け取り、これらのデータをデータ蓄積部１３５に蓄積する。そして、印刷処理部１３３において、データ蓄積部１３５から印刷用素材データ、ユーザ個別データを取得し、媒体ドライブ装置１３４にセットされた情報記憶媒体の状態（サイズ、印刷可能領域）を把握した上で、取得したデータの印刷イメージを作成し、必要に応じて作成した印刷イメージをユーザに提示して微調整要求を受け付け、ユーザの選択により印刷を行い、進捗状況を提示し、終了時にはその旨提示する処理を行う。

図４に示すシーケンスにおいて、図２と異なる点は、配信センター装置１１において、ステップＳ１７の処理後、印刷用素材データ及びユーザ個別データをユーザ端末装置１３に送るようにし、ユーザ端末装置１３において、配信センター装置１１からの印刷素材データ及びユーザ個別データをデータ蓄積部１３５に蓄積しておく（Ｓ２９）。ここで、媒体ドライブ装置１３４にセットされている情報記憶媒体の状態を把握した後（Ｓ２０）、データ蓄積部１３５から蓄積されている印刷素材データ及びユーザ個別データを読み出して印刷イメージを作成し、ユーザに提示する（Ｓ３０）。以後、第１の実施形態と同様処理する。一方、配信センター装置１１では、印刷用素材データ及びユーザ個別データの送信後、印刷用素材データの送付履歴を更新しておく（Ｓ３２）。

本実施形態の構成によれば、印刷イメージをユーザ端末装置１３側で作成するため、ユーザの好みにあったイメージに自由に編集することが可能となる。

尚、上記実施形態では、一つの配信コンテンツに対して一つの印刷素材データが用意される場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、配信センター装置１１は、１つの配信情報データに対して複数の印刷素材データを備え、ユーザ端末装置１３から配信情報データの印刷素材データが要求されたとき、ユーザ個別管理情報及び媒体固有識別情報に基づいて、その配信情報データに対応する複数の印刷素材データを要求元のユーザ端末装置１３に提供する。一方、ユーザ端末装置１３は、コンテンツ配信に際して、配信センター装置１１に印刷素材データを要求し、その要求に対して複数の印刷素材データが提供されるとき、ユーザ指定の印刷素材データを情報記憶媒体のレーベル印刷面に印刷する。これにより、ユーザは好みにあった印刷素材の選択が可能となる。

他の方法として、先に述べたインデックスデータを利用してもよい。すなわち、配信センター装置１１が、１つの配信情報データに対して複数の印刷素材データと印刷素材データそれぞれのインデックスデータを備えるようにし、ユーザ端末装置１３から配信情報データの印刷素材データが要求されたとき、ユーザ個別管理情報及び媒体固有識別情報に基づいて、その配信情報データに対応する複数の印刷素材データのインデックスデータを要求元のユーザ端末装置に提供し、ユーザ端末装置１３から指定されるインデックスデータに対応する印刷素材データを送信する。この場合、ユーザ端末装置１３では、コンテンツ配信に際して、配信センター装置１１に印刷素材データを要求し、その要求に対して提供される複数の印刷素材データそれぞれのインデックスデータをユーザに提示する。そして、その中からユーザ指定の印刷素材データを配信センター装置１３に要求し、この要求によって送信される印刷素材データを情報記憶媒体のレーベル印刷面に印刷する。

この方法によっても、ユーザは好みにあった印刷素材の選択が可能となる。特に、上記の例と比較すれば、先にファイルサイズの大きい素材データを全てユーザ端末装置１３に送るのではなく、素材データに比較して格段にファイルサイズの小さいインデックスデータをユーザ端末装置１３に送信し、ユーザが選択した素材データだけを送信するようにしているので、通信回線が低速の場合でも十分に対応することが可能であり、かつ通信回線のトラフィックを低減することができる。

また、上記実施形態でも、ＣＰＲＭ対応の情報記憶媒体を利用して、映像コンテンツを配信するサービスを実現する場合について説明したが、次世代光ディスクの著作権保護を目的としたＡＡＣＳ（Advanced access content system）対応の情報記憶媒体についても同様に実施可能である。

尚、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。

本発明の第１の実施形態に係る情報配信システムの構成を示すブロック図。 図１に示す情報配信システムの処理の流れを示すシーケンス図。 本発明の第２の実施形態に係る情報配信システムの構成を示すブロック図。 図３に示す情報配信システムの処理の流れを示すシーケンス図。

符号の説明

１１…配信センター装置、１１１…印刷用素材蓄積部、１１２…ユーザ情報蓄積部、１１３…印刷内容処理部、１２…、通信回線、１３…ユーザ端末装置、１３１…印刷情報要求処理部、１３２…印刷イメージ蓄積部、１３３…印刷処理部、１３４…媒体ドライブ装置、１３５…データ蓄積部。

Claims (1)

1. 媒体固有識別情報が記憶される記憶部と；
   ラベル面にリライタブル素材による印刷面が形成される外装部と
   を具備することを特徴とする情報記憶媒体。

Images