JP2001189021A - 光ディスク、光ディスク記録装置及び方法、並びに光ディスク再生装置及び方法 - Google Patents

光ディスク、光ディスク記録装置及び方法、並びに光ディスク再生装置及び方法

Info

Publication number
JP2001189021A
JP2001189021A JP2000290426A JP2000290426A JP2001189021A JP 2001189021 A JP2001189021 A JP 2001189021A JP 2000290426 A JP2000290426 A JP 2000290426A JP 2000290426 A JP2000290426 A JP 2000290426A JP 2001189021 A JP2001189021 A JP 2001189021A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
area
key
data
recording
recorded
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000290426A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3169366B1 (ja
Inventor
Mamoru Shoji
衛 東海林
Takahiro Nagai
隆弘 永井
Shuji Ishihara
秀志 石原
Yuji Takagi
裕司 高木
Takashi Yumiba
隆司 弓場
Mitsuaki Oshima
光昭 大嶋
Shunji Ohara
俊次 大原
Motoyuki Itou
基志 伊藤
Takashi Ishida
隆 石田
Masaji Shiyabana
正司 謝花
Atsushi Nakamura
敦史 中村
Kohei Nakada
浩平 中田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2000290426A priority Critical patent/JP3169366B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3169366B1 publication Critical patent/JP3169366B1/ja
Publication of JP2001189021A publication Critical patent/JP2001189021A/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 BCAなどの第1の領域を形成するときに、
記録形光ディスクの記録膜を保護する。 【解決手段】 光ディスクにおいて、周方向にストライ
プ状に形成され、反射光量が低下した信号が断続的に得
られる領域を備えた第1の領域と、光ビームを第2の領
域に照射することによりユーザがユーザデータを記録可
能な第2の領域とが形成される。ここで、上記第1の領
域は、上記第2の領域に対して径方向の所定間隔を有す
るように離れて形成される。また、上記第2の領域の内
側に形成されたリードイン領域を備え、上記リードイン
領域は上記第1の領域の少なくとも一部を含む。上記第
2の領域は、好ましくは書き換え可能な領域、又は追記
可能な領域である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、著作権を有する映
画の画像データや音楽の音声データを含むAVデータ
(Audio and Visual Data)などのデータが記録されて
いる光ディスクから、他の記録型光ディスクなどの記録
媒体への不正なディジタルコピーを防止することができ
る、光ディスク、光ディスク記録装置及び方法、並びに
光ディスク再生装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスクは、従来のテープメディアに
比べてランダムアクセス性に優れており、また、レーザ
光を利用した非接触な記録及び再生が可能なため繰り返
し利用による劣化が少ないという特徴を有している。さ
らに、光ディスクは、ディスク製造者によるマスタリン
グによって、安価に大量の複製が可能という特徴を有し
ており、高音質のディジタルオーディオとしてCD(Co
mpact Disk)が従来のアナログ記録のレコードにとって
代わって一般的になっている。さらに、近年、高品質の
画像データがディジタル記録されたDVD(Digital Vi
deo Disk、又はDigital Versatile Disk)が商品化され
AVデータのディジタル記録媒体としての光ディスクが
今後さらに発展していくことが予想される。
【0003】一方、音楽CD、CD−ROMやDVD−
ROMのように、ディスク製造業者によってデータがプ
リピットの形式で予め記録されている再生専用の光ディ
スクだけでなく、近年、ユーザが家庭でAVデータを記
録できる、例えば、CD−R、CD−RW、MO、MD
やDVD−RAMなどの記録型の光ディスクが開発さ
れ、世に広がりつつある。
【0004】また、テレビ放送においても従来のアナロ
グ方式から多チャンネル化や様々なサービスが可能なデ
ィジタル方式が導入されており、このような傾向は今後
さらに広がっていく。特に、記録型光ディスクは、ディ
ジタル化された放送や通信で配信されてくるコンテンツ
の記録媒体として、配信時に蓄積した後プログラム選択
して視聴するタイムシフト利用を目的の中心としたAV
データの記録に利用されることが予想される。
【0005】従来、コンピュータを中心に利用されてき
た記録型の光ディスクは、利用者自らが作成したデータ
の保存を目的として利用されており、記録型の光ディス
ク間でのコピーを制限する仕組みを有していなかった。
記録型の光ディスクが広く利用されるようになると、記
録された光ディスクのデータを、一般ユーザがそのまま
他の記録型光ディスクに違法にコピーすることにより、
本来そのAVデータの著作者に支払われるべき著作料を
払うこと無しに、また、ディジタル記録が可能なことか
ら音質や画質の劣化なしに不当な複製を入手することが
可能になり、良質のコンテンツの広まりを阻害する要因
にもなってきている。音楽等をディジタル記録するMD
では、記録回数を制限する世代管理を行う仕組みが導入
され、世代管理データとともに光ディスクに記録し、そ
の世代管理データによりコピー回数の制限を行ってい
る。
【0006】また、例えば、CD−ROMやDVD−R
OMの不正なコピーを防止するために、光ディスクのピ
ット部にバーコードを重ね書きするための追記領域であ
るバーストカッティング領域(Burst Cutting Area;以
下、BCAという。)を設け、光ディスクの製造時にB
CAにディスク毎に異なるIDを記録しておく方法が、
国際公開番号WO97/14144号の国際出願におい
て提案されている。この方法によると、パスワードはデ
ィスクIDにより異なるので、1つのパスワードは1枚
のディスクの暗号しか解読することができなくなり、コ
ンテンツが不正にコピーされてもディスクIDの情報が
欠落しているため、コンテンツは解読されなくなる。
【0007】図39は、従来技術のDVD−ROMのユ
ーザデータ領域の構成と、ユーザデータ領域のデータか
ら暗号化コンテンツを復号する光ディスク再生装置の構
成を示すブロック図である。DVD−ROMでは、図3
9に示すように、ディスク上に記録するコンテンツのデ
ータに対して暗号化を行っている。
【0008】図39において、DVD−ROMのユーザ
データ領域は、セクタヘッダ領域3201と、メインデ
ータ領域3202と、誤り検出コード3203とから構
成される。ここで、セクタヘッダ領域3201には、セ
クタの位置を示すセクタアドレス3204と、メインデ
ータ領域3202に記録されるデータに関する著作権制
御情報(例えば、スクランブルフラグ、コピー制御情報
など)が記録される著作権制御情報3205と、メイン
データ領域3202のデータに暗号が施されている場合
に復号するための復号鍵3206とが記録される。ま
た、メインデータ領域3202には、主に著作権保護を
必要とするAVデータなどが暗号化されて記録される。
【0009】このようなユーザデータ領域の再生時に
は、まず、セクタヘッダ領域3201から暗号化コンテ
ンツの再生に必要な復号鍵3206を得る。取得した復
号鍵3206は鍵復号器3207に入力され、鍵復号器
3207は入力された復号鍵3206を所定のディスク
鍵を用いてコンテンツ復号鍵を復号して、復号器320
8に出力する。次いで、復号器3208は、メインデー
タ領域3202に対応するセクタヘッダ領域3201に
格納された著作権制御情報3205に従って、メインデ
ータ領域3202の暗号化コンテンツを上記復号された
コンテンツ復号鍵を用いて復号を行い、再生可能なデー
タである復号化コンテンツを得る。
【0010】図39に示した構成による光ディスクで
は、パーソナルコンピュータのドライブ装置などからメ
インデータ領域3202に対する読み出しが可能である
が、復号鍵3206を記録した領域を正規の認証機能を
有する光ディスク再生装置しか読み出しできないように
構成することにより、不正な複製や海賊版の作成を防止
できるようにしている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、世代管
理データを用いた不正コピー防止方法では、コピー時に
世代管理データの変更(“1回コピー可能”から“コピ
ー不可”への情報の変更“)が不可欠である。これに対
して、光ディスク上のデータを世代管理データとともに
変更を加えずコピーしたり、コンピュータ等で世代管理
データを改ざんして記録したりすることにより、不正コ
ピーを十分に防止できないという問題点を有していた。
さらに、コンテンツとともに予め記録した世代管理デー
タによりコピー回数の制限を行うため、たとえ正規の著
作料を払ったとしても光ディスク上の“コピー不可”と
なったデータは他の光ディスクへのコピーが全く許され
ず、利用者はコンテンツ供給者から供給を待たなければ
ならないという問題を有していた。いずれもコンテンツ
供給者が利用者の行う記録型光ディスクへのコピーを十
分に管理できないことによるものである。
【0012】近年、パーソナルコンピュータが高性能化
し、さらにそれらがネットワークに接続されることによ
って、高性能でかつ、複数台のパーソナルコンピュータ
による高速な暗号の解読が行われている。このような解
読に対して、より暗号の強度を高めるためには、暗号に
使用する鍵の鍵長を拡張することが必要となる。しかし
ながら、従来から提案されているようなセクタヘッダに
復号鍵を記録するような鍵管理方法では、予め決められ
た長さ(復号鍵領域のサイズ)以下の復号鍵しか記録す
ることができず、将来に暗号の強度を高めるために鍵長
を長くできないという問題点があった。
【0013】さらに、上述のように、BCAを設け、光
ディスクの製造時にBCAにディスク毎に異なるIDを
記録しておく方法が、国際公開番号WO97/1414
4号の国際出願において提案されている。このBCAは
コントロールデータ領域の内周部分の凹凸ピット上の記
録膜をトリミングしているが、書き換え型又は追記型の
光ディスクである記録形光ディスクを構成する記録膜
は、再生専用の光ディスクにおける反射膜に対して熱に
よる影響を受けやすいという問題点があった。
【0014】本発明の目的は、以上の問題点を解決し、
BCAなどの第1の領域を形成するときに、記録形光デ
ィスクの記録膜を保護することができる、光ディスク、
光ディスク記録装置及び方法、並びに光ディスク再生装
置及び方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光ディスク
は、周方向にストライプ状に形成され、反射光量が低下
した信号が断続的に得られる領域を備えた第1の領域
と、光ビームを第2の領域に照射することによりユーザ
がユーザデータを記録可能な第2の領域とを備えた光デ
ィスクであって、上記第1の領域は、上記第2の領域に
対して径方向の所定間隔を有するように離れて形成され
たことを特徴とする。
【0016】また、上記光ディスクにおいて、好ましく
は、上記第2の領域の内側に形成されたリードイン領域
を備え、上記リードイン領域は上記第1の領域の少なく
とも一部を含むことを特徴とする。さらに、上記光ディ
スクにおいて、上記第2の領域は、好ましくは書き換え
可能な領域、又は追記可能な領域であることを特徴とす
る。
【0017】本発明に係る光ディスク記録装置は、所定
の第1の領域と、光ビームを第2の領域に照射すること
によりユーザがユーザデータを記録可能な第2の領域と
を備えた光ディスクのための光ディスク記録装置であっ
て、再生時に反射光量が低下した信号が断続的に得られ
るようなデータを、周方向にストライプ状に形成され、
かつ上記第2の領域に対して径方向の所定間隔を有する
ように離れた第1の領域に記録する記録手段を備えたこ
とを特徴とする。
【0018】また、本発明に係る光ディスク記録方法
は、所定の第1の領域と、光ビームを第2の領域に照射
することによりユーザがユーザデータを記録可能な第2
の領域とを備えた光ディスクのための光ディスク記録方
法であって、再生時に反射光量が低下した信号が断続的
に得られるようなデータを、周方向にストライプ状に形
成され、かつ上記第2の領域に対して径方向の所定間隔
を有するように離れた第1の領域に記録するステップを
含むことを特徴とする。
【0019】さらに、本発明に係る光ディスク再生装置
は、再生時に反射光量が低下した信号が断続的に得られ
るようなデータが、周方向にストライプ状に形成され、
かつ第2の領域に対して径方向の所定間隔を有するよう
に離れた第1の領域に記録された第1の領域と、光ビー
ムを第2の領域に照射することによりユーザによりユー
ザデータが記録された第2の領域とを備えた光ディスク
のための光ディスク再生装置であって、上記第1の領域
に記録されたデータを再生する第1の再生手段と、上記
第2の領域に記録されたユーザデータを再生する第2の
再生手段とを備えたことを特徴とする。
【0020】またさらに、本発明に係る光ディスク再生
方法は、再生時に反射光量が低下した信号が断続的に得
られるようなデータが、周方向にストライプ状に形成さ
れ、かつ第2の領域に対して径方向の所定間隔を有する
ように離れた第1の領域に記録された第1の領域と、光
ビームを第2の領域に照射することによりユーザにより
ユーザデータが記録された第2の領域とを備えた光ディ
スクのための光ディスク再生方法であって、上記第1の
領域に記録されたデータを再生するステップと、上記第
2の領域に記録されたユーザデータを再生するステップ
とを含むことを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
る実施形態について説明する。
【0022】<第1の実施形態>図1は、本発明に係る
第1の実施形態である記録型光ディスク100のデータ
記録領域を示す平面図である。この記録型光ディスク1
00は、ディジタルデータを記録することが可能な記録
媒体であって、追記型光ディスクと、書き換え型光ディ
スクを含む。
【0023】図1において、101は光ディスク100
の管理情報が記録されたリードイン領域、102は映画
などの画像データ(静止画及び動画を含む。)や音楽な
どの音声データの少なくとも一方を含むAVデータのコ
ンテンツや、コンピュータのソフトウェアなどの、著作
権保護が必要なディジタルデータが記録されるユーザデ
ータ領域、103は欠陥管理情報等が記録されるリード
アウト領域である。リードイン領域101は、プリピッ
トの形で記録された再生専用領域104と、ガイド溝を
有する書き換え可能領域である記録再生領域105によ
り構成される。ここで、再生専用領域104には、光デ
ィスク100の物理特性を記述したコントロール領域な
どが製造業者によりプリピットの形式で記録される。リ
ードアウト領域103や書き換え可能領域105には、
光ディスク記録装置による書き込みテストのためのデー
タや光ディスク100上の欠陥を管理するための管理情
報などが光ディスク記録装置により記録される。さら
に、リードイン領域101の再生専用領域104の内周
側には、ディスク個別情報としてBCA106は、以下
に示すように公知の方法で、コンテンツが記録された光
ディスク100が完成した後に、光ディスク100に追
記される。
【0024】図2(a)は図1の光ディスク100のB
CA106を形成するときの装置構成を示すブロック図
及び縦断面図であり、図2(b)は図1の光ディスク1
00のBCA106を形成した後の光ディスク100の
縦断面図及びその水平方向に対する反射光の強度を示す
グラフである。図2(a)及び図2(b)では、両面記
録型の光ディスク100の例を示しており、光ディスク
100は、2つの基板201,207の間に、記録層2
02、反射層203、接着層204、反射層205及び
記録層206が挿入されて構成される。
【0025】BCAを光ディスク100に記録するとき
においては、図2(a)に示すように、高パワーレーザ
光源211からのレーザ光をフォーカスレンズ212を
介して、例えば光ディスク100の反射層205にパル
ス状に照射して一部の反射層205を除去することによ
り、位相符号化変調(phase encoding modulation)し
たストライプ状のデータをピットに重ねて記録する。再
生時には、図2(b)に示すように、反射層205が除
去されている部分で反射光量が低下した信号が断続的に
再生され、再生された信号を2値化した後、位相符号化
復調(phase encoding demodulation)することによ
り、BCAのデータを再生する。このような記録方式に
より作成されたBCAは、各光ディスク100毎に固有
な情報であるディスク識別子を記録することができ、さ
らに改ざんすることが不可能であるなどの特徴を有す
る。
【0026】図3は、図1のBCA106の記録フォー
マットを示す図である。図3に示すように、BCA10
6には、同期コード301、エラー検出コード302、
エラー訂正コード303などがBCAデータ304の読
み取り率を改善するために記録される。これらの複数の
BCAデータ304を連結することによって、ディスク
識別情報305が構成される。ディスク識別情報305
には、ユーザデータ領域へ記録可能なデータの種別の種
別、ユーザデータ領域から再生可能なデータの種別が記
録される。BCA106のデータは改ざんが不可能であ
るため、光ディスク100の製造時に記録されるディス
ク識別情報により利用者のディスク使用に一定の制限を
与えることができる。
【0027】図4は、図1のユーザデータ領域102内
のセクタデータ401のセクタ構造を示す図である。図
4において、図1のユーザデータ領域102は、一定量
の単位でアクセス可能なセクタ構造を有しており、その
セクタデータ401は、ヘッダ402、メインデータ4
03、エラー検出コード404により構成される。
【0028】ここで、メインデータ403は、AVデー
タやコンピュータのデータなどが記録される領域であ
る。また、ヘッダ402には、データID(Data Ident
ifier)405、IDエラー検出コード406、スクラ
ンブル制御情報407、キー情報408などが記録され
る。データID405には、セクタを識別するための論
理アドレスなどが記録され、IDエラー検出コード40
6はデータIDのエラー検出するためのコードである。
また、スクランブル制御情報407は、メインデータに
スクランブルが施されているか否かを示すフラグであ
り、キー情報408はメインデータをデスクランブルす
るためのキーに関する情報が記録される。キーに関する
情報としては、デスクランブルキーそのもの(第1の実
施形態の変形例)や、光ディスク100上の別領域に記
録したデスクランブルキーへのポインタであるキーイン
デックス(第1の実施形態)が記録される。図4の例で
は、光ディスク100上の別領域である図1のキー管理
情報領域107に記録したデスクランブルキーを参照す
るためのキーインデックスが記録されている場合を示し
ている。
【0029】図5は、図1のキー管理情報領域107の
構成を示す図である。図5において、キー管理情報領域
107は、キー情報領域501と、コンテンツ情報領域
502と、キーインデックスリスト領域503とから構
成される。
【0030】キー情報領域501には、使用済みのデス
クランブルキー領域の数504が記録されるとともに、
キー情報領域501は、AVデータ等に施されたスクラ
ンブルを解くためのデスクランブルキーを記録する領域
であるデスクランブルキー領域505と、デスクランブ
ルキー領域505に記録されるデスクランブルキーの記
録状態(未使用、領域予約済、記録済などを示す。)を
記録するキーステータス領域506とを含む。デスクラ
ンブルキー領域505には複数のデスクランブルキーが
記録され、デスクランブルキー領域505中での格納位
置を表すキーインデックスがキーインデックスリスト領
域503に記録され、上記複数のデスクランブルキーは
当該キーインデックスにより参照可能である。キーステ
ータス領域506には、先のデスクランブルキーの記録
状態を表すステータス情報がキーインデックスで参照可
能な位置に格納される。
【0031】コンテンツ情報領域502には、光ディス
ク100上に記録されるコンテンツの中で著作権保護が
必要なものが登録され、それとともにコンテンツで使用
されるキーに関する情報が登録される。コンテンツ情報
領域502は、キーインデックスリスト領域503に登
録されるコンテンツ数507と、コンテンツ数分のコン
テンツ情報508が記録される。さらに、コンテンツ情
報508には、コンテンツを識別するためのコンテンツ
IDと、そのコンテンツで使用されるデスクランブルキ
ーの個数と、使用するキーを記録したキーインデックス
リスト509へのポインタが記録される。キーインデッ
クスリスト領域503は、コンテンツで使用するキーを
参照するためのインデックスをコンテンツ単位でのリス
ト形式で記録する領域である。キーインデックスリスト
領域503には、コンテンツで使用されている全デスク
ランブルキーの記録領域を参照するキーインデックスが
記録される。
【0032】このように構成された記録型光ディスク1
00では、書き換えが困難なディスク識別情報にディス
クの使用条件を表すような情報として、地域識別子、デ
ータカテゴリ識別子、ディスク識別子などを製造時に記
録することにより、光ディスク記録再生装置でこれらの
情報を検出し、コンテンツが持つ著作権の保護レベルや
利用レベルに応じて記録動作及び再生動作を制御するこ
とを可能とする。また、書き換えが困難な方法によって
記録されており利用者の側での変更ができないため、別
の光ディスクに著作権保護されたコンテンツをコピーし
た場合でも、ユーザデータ領域はコピー可能であるが、
ディスク識別情報はコピーすることはできない。従っ
て、ディスク識別情報を用いてスクランブルしたデータ
を光ディスク上に記録しておくことで、異なるディスク
識別情報を有する光ディスクではデスクランブルできな
いユーザデータ領域が存在し正しい再生ができない。
【0033】図15(a)は第1の実施形態においてコ
ンテンツの記録時に地域識別子を記録する場合に、同一
の地域内で、並びに異なる地域で、コンテンツのコピー
や再生が可能であるか否かを示す図であり、図15
(b)は第1の実施形態において地域識別子が光ディス
クの出荷時に予め記録されている場合に、同一の地域内
で、並びに異なる地域で、コンテンツのコピーや再生が
可能であるか否かを示す図である。
【0034】例えば、図15(a)に示すように、光デ
ィスクの出荷時に地域識別コードが記録されておらず、
コンテンツの記録時にコンテンツが利用可能な地域を表
す地域識別子を記録及び再生領域に記録した場合には、
他の地域での利用は防止できる。しかしながら、他の地
域で使用すべきディスク(図15(a)中の地域RC2
用)にもコンテンツの記録が可能であり、正しくコンテ
ンツの再生が可能である。コンテンツのディジタルコピ
ーが可能な記録媒体では、著作権者の利益を保護するた
めに賦課金制度などが設けられ、光ディスクの販売時に
料金に上乗せされて回収されている。しかしながら、上
乗せされる賦課金は国毎に異なるため、他の国で使用さ
れるべき記録媒体が不正に利用されると、本来、利益を
得るべき著作権者に正しく配分されない可能性が有る。
【0035】また、図15(b)に示すように、地域識
別子が光ディスクの出荷時に予め改ざんできない方法に
より記録しておくことで、他の地域で使用されるべき光
ディスクへのコンテンツのコピーや再生を防止すること
ができる。同様に、データカテゴリ識別子をディスク識
別情報として記録した場合には、記録するデータが有す
るカテゴリ識別子と比較することで、データを記録及び
再生可能なディスクへのコンテンツのコピーや再生を制
限できる。光ディスク毎で固有なディスク識別子をディ
スク識別情報として記録した場合には、記録するデータ
をディスク識別子で暗号化するなどして、その光ディス
クでのみ利用可能とすることができる。
【0036】本実施形態において、ディスク識別情報に
よってスクランブルされるデータは、著作権保護が必要
なAVデータやコンピュータデータでもよいし、AVデ
ータやコンピュータデータに施されているスクランブル
を解くためのデスクランブルキーでもよい。
【0037】図13は、第1の実施形態の変形例に係
る、暗号化デスクランブルキーから正規のデスクランブ
ルキーであるか否かを判定するための方法を示すブロッ
ク図である。図13に示すように、デスクランブルキー
に、デスクランブルキーの誤りを検出するための誤り検
出コードを付加したデータを、ディスク識別情報を用い
てスクランブルすることにより計算した暗号化デスクラ
ンブルキーを光ディスクに記録してもよい。光ディスク
再生装置では、暗号化デスクランブルキーをデスクラン
ブルキーと誤り検出コードとに復号し、復号された誤り
検出コードにおけるパリティチェックなどに基づいて誤
り検出することにより復号されたデスクランブルキーが
正規のものであるか否かを判定する。例えば、異なるデ
ィスク識別情報によってデスクランブルした場合、誤っ
たデスクランブルキーが生成され、誤り検出コードをチ
ェックすることにより、正規のデスクランブルキーでな
いことを判定できるので、不正なコピーを検出すること
ができる。
【0038】なお、ディスク識別情報を記録する別の方
法として複数種類のディスク識別情報をプリピットで作
成したスタンパを用意しそれぞれから光ディスクを作成
することによって、異なるスタンパから作成される光デ
ィスク毎で異なる利用制限を与えるようにしてもよい。
さらに、ディスク識別情報を、秘密鍵を用いてスクラン
ブルしてスクランブルされたディスク識別情報を光ディ
スクに記録しておくことによって、ディスク識別情報に
記述される著作権の保護レベルを利用者にわからなく
し、その結果、著作権保護がより強化される。
【0039】図4において説明したキーに関する情報と
してデスクランブルキーそのものを記録した場合(第1
の実施形態の変形例)と、ディスク上の別領域に記録し
たデスクランブルキーへのポインタであるキーインデッ
クスを記録した場合(第1の実施形態)について、図6
(a)及び図6(b)を参照して説明する。ここで、図
6(a)は第1の実施形態の変形例に係る、図1のセク
タデータ401にデスクランブルキー及びAVデータを
記録する記録方法を示すブロック図であり、図6(b)
は第1の実施形態に係る、図1のセクタデータ401に
デスクランブルキーへのキーインデックス及びAVデー
タを記録する記録方法を示すブロック図である。
【0040】図6(a)の場合においては、同一のセク
タデータ401に、メインデータ403と、メインデー
タ403をデスクランブルするために必要なキー情報4
08aであるデスクランブルキーとを記録する。このた
め、AVデータの記録時には、デスクランブルに必要な
デスクランブルキーを取得しておく必要がある。つま
り、AVデータの記録時にキーそのものの入手や購入が
不可欠である。
【0041】一方、図6(b)の場合では、同一のセク
タデータ401に、メインデータ403と、メインデー
タ403をデスクランブルするために必要な情報を記録
するデスクランブルキー領域を参照するキー情報408
であるキーインデックスとを記録し、キーインデックス
にて指定される領域にデスクランブルキーを記録する。
AVデータの記録時には、記録するコンテンツで使用さ
れるキーの中のどのキーでデータがデスクランブルでき
るのかを示すキーIDを取得し、コンテンツ情報に含ま
れるキーインデックスリストからキーIDに対応するキ
ーインデックスであるキー情報408を取得し、メイン
データ403とともに記録する。デスクランブルキーの
記録はデスクランブルキーを入手した際に行われ、キー
IDに対応するキーインデックスにより示されるデスク
ランブルキー領域に記録される。この結果、AVデータ
とそれに対応するデスクランブルキーの記録は独立して
行うことができる。つまり、AVデータの記録とキーの
入手又は購入は独立に行うことができ、AVデータの記
録時にキーの入手又は購入は必ずしも必要でなくなる。
利用者はコンテンツを記録しておいて、実際に再生する
際にキーを入手するという利用法が可能となる。
【0042】図14は、第1の実施形態の変形例に係
る、デスクランブル領域管理テーブルの構成を示す図で
ある。以上の実施形態においては、暗号化されたコンテ
ンツとその暗号を解くためのデスクランブルキーを関連
付けるために、同一セクタデータ401にデスクランブ
ルキーを参照するためのキーインデックスを記録する場
合について説明したが、暗号化されたコンテンツが記録
されるセクタのアドレス範囲とデスクランブルキーとの
対応関係を管理する図14のデスクランブル領域管理テ
ーブルを用いてもよい。このデスクランブル領域管理テ
ーブルでは、暗号化されたコンテンツが記録されるセク
タのアドレス範囲が開始アドレスと終了アドレスで表さ
れ、それらのセクタのデータを再生する場合に、デスク
ランブルキーを参照し、暗号化されたコンテンツをデス
クランブルする。
【0043】記録するコンテンツと、そこで使用される
デスクランブルキーを取得するために、コンテンツを識
別可能とするコンテンツIDを利用する。図5に示した
ように光ディスク上に記録したコンテンツ情報領域50
2内のコンテンツ管理リストに記録されるコンテンツ情
報中に、コンテンツIDとそのコンテンツで使用される
デスクランブルキーのリストとして記録される。1つの
コンテンツに対して複数のデスクランブルキーを使用で
きるようなリスト構成を取ることによって、一部のコン
テンツやソフトウェアの切り売りするようなサービスが
可能となる。
【0044】また、図13を参照して上述した変形例に
おいては、チェックサムや巡回冗長検査符号などのエラ
ー検出コードが付加されたデスクランブルキーをディス
ク識別情報でスクランブルしたデータを他のディスクへ
不正にコピーした場合には、異なるディスク識別情報で
デスクランブルを行うことによりエラーとして検出され
る。このような場合に、このデスクランブルキーを光デ
ィスク上に記録されているディスク識別情報によってス
クランブルされたデスクランブルキーを入手し、それに
置きかえることによって正しく再生できるようなディス
クを作成することもできる。
【0045】図1のキー管理情報領域107は書き換え
可能なリードイン領域101に記録される。通常、ユー
ザデータ領域102はパーソナルコンピュータのドライ
ブ装置からアクセス可能なユーザ領域と、光ディスク上
の欠陥セクタに対するスペア領域とからなり、通常の読
み出しコマンドや書き込みコマンドでは、ユーザ領域の
みが論理的な連続領域としてアクセス可能である。キー
管理情報をリードイン領域101に配置することによ
り、パーソナルコンピュータのドライブ装置などから直
接アクセスされることを防止し、パーソナルコンピュー
タからAVデータ等に施されたスクランブルを解くため
のキーの取得を不可能とすることができる。
【0046】<第2の実施形態>図7は、本発明に係る
第2の実施形態である光ディスク記録再生装置の構成を
示すブロック図である。この光ディスク記録再生装置
は、第1の実施形態に係る光ディスク100に著作権保
護を必要とする画像データや音楽データなどのAVデー
タのコンテンツを記録する装置である。
【0047】図7において、701は第1の実施形態の
光ディスク、702は半導体レーザと光学素子から構成
される光ピックアップである光ヘッド、703は半導体
レーザの動作制御及び再生信号の2値化を行う記録再生
制御回路、704は記録すべきディジタルデータをディ
ジタル変調するとともに2値化された再生信号をディジ
タル復調する変復調回路、705は光ディスク701上
の傷や埃等で生起したエラーの誤り検出及び訂正処理
と、誤り検出及び訂正処理に必要な誤り訂正コードの生
成処理を行う誤り検出及び訂正回路、706は誤り検出
及び訂正回路705の作業用メモリ及びデータバッファ
メモリとして用いるRAMであるバッファメモリ、70
7はスクランブルされて記録されているAVデータをデ
スクランブルするデスクランブル回路、708は圧縮さ
れて記録された動画データ等を伸長するMPEG復号回
路、709は伸長された画像データをD/A変換してビ
デオ信号及びオーディオ信号を生成して出力する出力回
路、710は光ディスク記録再生装置全体の動作を制御
する制御CPU、711はコンテンツに施された暗号を
解くデスクランブルキーを取得する通信回路、712は
セットトップボックスなどの通信端末装置から画像デー
タや音楽データなどの暗号化されたコンテンツのディジ
タルデータを受信するデータ受信回路である。
【0048】以上のように構成された、図7の光ディス
ク記録再生装置におけるデータ記録動作について説明す
る。セットトップボックスやMPEGエンコーダなどの
通信端末装置から送信されてきた画像データや音楽デー
タなどの暗号化されたコンテンツのディジタルデータは
データ受信回路712によって受信された後、バッファ
メモリ706に一時的に保存される。誤り検出及び訂正
回路705は、保存されたコンテンツのディジタルデー
タに、光ディスク701の傷や埃等に起因する誤りの検
出及び訂正処理に必要な誤り検出及び訂正コードを生成
し、記録データを再構成する。誤り検出及び訂正コード
には、例えば公知のリードソロモン符号などの符号が用
いられる。ここで、再構成された記録データは、コンテ
ンツのディジタルデータと、誤り検出及び訂正コードと
を含む。変復調回路704は、記録の際に8/16変調
方式などの変調方式を用いて、記録データをディジタル
変調する。そして、記録再生制御回路703は、ディジ
タル変調された記録データに従って、光ヘッド702か
ら出力されるレーザ光のパワーを強度変調して、当該レ
ーザを光ディスク701に照射することにより、記録デ
ータを光ディスク701上に記録する。
【0049】図8は、図7の光ディスク記録再生装置の
制御CPU710によって実行されるAVデータの記録
処理を示すフローチャートである。
【0050】図8において、まず、ステップS801に
おいて、光ディスク701からのAVデータの記録に先
立ち、リードイン領域101のディスク識別情報を再生
し、次いで、ステップS802において、ディスク識別
情報に記録されている、ユーザデータ領域102に記録
可能なデータの種別から、現在記録しようとしているコ
ンテンツのディジタルデータが記録可能であるか否かを
判断する。ステップS802でYESのときはステップ
S803に進む一方、NOであるときはステップS81
0で記録動作を中止して当該AVデータの記録処理を終
了する。
【0051】ステップS803では、リードイン領域1
01においてキー管理情報が記録されたセクタのデータ
を再生し、ステップS804では、再生したキー管理情
報にコンテンツの記録に必要なキー情報に対する領域が
割り当て済みであるか否かを判断する。ステップS80
4でNOであるときは、キー管理情報領域107にキー
情報を記録するための領域を割り当てた後、ステップS
806に進む。一方、ステップS804でYESのとき
はそのままステップS806に進む。
【0052】コンテンツの記録を行う場合には、光ディ
スク記録再生装置の制御CPU710は、記録する暗号
化されたコンテンツのデータと、暗号を解くためのデス
クランブルキーに関する情報を、通信端末装置からデー
タ受信回路712を介して受信する。ここで、キーに関
する情報とは、コンテンツで使用されるキーそのもの、
もしくは、コンテンツ全体で使用するキーのうち何番目
のキーに対応するのかを示すキーIDである。キーID
を受信した場合に、ステップS806では、受信された
キーIDを、キーIDに対応するデスクランブルキーが
記録されている領域を示すポインタであるキーインデッ
クスに変換し、変換されたデスクランブルキーを、その
デスクランブルキーで復号されるコンテンツのデータが
記録されるセクタのヘッダ領域に配置される。そして、
ステップS807では、制御CPU710は、記録再生
制御回路703と、変復調回路704と、誤り検出及び
訂正回路705とを制御することにより、以下の記録デ
ータの処理を実行する。この処理では、記録したいセク
タデータに対してエラー検出及び訂正用のコードを付加
し、これらのコードが付加されたセクタデータを、公知
の8/16変調方式などの変調方式を用いてディジタル
変調し、所定の記録位置に光ヘッド702を制御すると
ともに、ディジタル変調された記録データに従ってレー
ザ光を強度変調する。これによって、記録データを光デ
ィスク701上に記録する。さらに、ステップS808
では、コンテンツの記録の終了であるか否かを判断し、
NOであるときはステップS806に戻り、上記の処理
を繰り返す。ステップS808でYESであれば、ステ
ップS809で、更新されたキー管理情報を光ディスク
701上のキー管理情報領域107に記録して当該AV
データの記録処理を終了する。
【0053】図9は、図7の光ディスク記録再生装置の
制御CPU710によって実行されるキー管理情報領域
の割り当て処理を示すフローチャートである。この処理
は、コンテンツのデータの記録に先立ち、デスクランブ
ルキーを記録するための領域を割り当てる処理である。
【0054】図9において、まず、ステップS901に
おいて、例えば電子プログラムガイド等から記録するコ
ンテンツのキーに関する情報(使用するデスクランブル
キーの個数などを含む。)を取得し、次いで、ステップ
S902では、光ディスク701に記録されているキー
管理情報領域107内のキー管理情報を再生し、ステッ
プS903において、デスクランブルキー領域505の
空き領域をキーステータス領域506から調べ、記録し
ようとしているコンテンツで使用するデスクランブルキ
ーを記録できるか否かを判定する。ステップS903で
NOであるときは、ステップS907で記録動作を中止
して当該割り当て処理を終了する。一方、ステップS9
03でYESであるときは、ステップS904で、記録
するコンテンツをコンテンツ情報領域502内のコンテ
ンツリストに登録し、ステップS905においてデスク
ランブルキー領域505に対して、デスクランブルキー
の記録に必要な領域を予約するために、対応するキース
テータス領域に領域予約済みフラグを設定することによ
り記録用領域を割り当てる。さらに、ステップS906
で、デスクランブルキーを記録するために割り当てられ
た領域を示すキーインデックスをキーリストとして作成
し、コンテンツ情報としてのポインタを割り当てた後、
当該割り当て処理を終了する。
【0055】図10は、図7の光ディスク記録再生装置
の制御CPU710によって実行されるデスクランブル
キーの記録処理を示すフローチャートである。この記録
処理は、キー管理センターからデスクランブルキーを取
得して光ディスク701に記録するための処理である。
【0056】図10において、まず、ステップS100
1において、光ディスク701のリードイン領域101
のディスク識別情報を再生した後、ステップS1002
において、キー管理センターからデスクランブルキーを
取得するために、ディスク識別情報と、所望のコンテン
ツのデスクランブルに必要なキーを識別するためのキー
IDを通信回路711を介してキー管理センターに送信
する。キー管理センターでは、与えられたキーIDから
コンテンツのデスクランブルに必要なデスクランブル鍵
を選択し、送られてきたディスク識別情報等の情報によ
って、デスクランブルキーを暗号化して返信する。
【0057】ステップS1003で、キー管理センター
から通信回路711を介して、キーIDに対応するデス
クランブルキーを取得した後、ステップS1004で、
キー管理情報領域107のデータを再生し、再生された
キー管理情報領域107内のデータのうちキーIDで示
されるキーインデックスリストから、デスクランブルキ
ーを記録する領域を示すキーインデックスを取得する。
次いで、ステップS1005において、キーインデック
スにより示されたデスクランブルキー領域に上記取得し
たデスクランブルキーを配置し、対応するキーステータ
ス領域506にキー取得済みを示す取得済みフラグを設
定する。さらに、ステップS1006で、すべてのキー
の取得が終了したか否かが判断され、NOであれば、ス
テップS1003に戻り上記の処理を繰り返す。一方、
ステップS1006でYESであるときは、ステップS
1007において、更新されたキー管理情報をキー管理
情報領域107に記録して当該デスクランブルキーの記
録処理を終了する。
【0058】次いで、本実施形態の光ディスク記録再生
装置のデータ再生動作について図7を参照して説明す
る。光ディスク701に記録されたディジタルデータ
は、以下のようにして再生される。光ヘッド702の半
導体レーザからのレーザ光は光ディスク701に照射さ
れ、そのときに光ディスク701で反射される反射光が
光ヘッド702を介して記録再生制御回路703に入射
する。記録再生制御回路703は、入射する反射光を光
電変換した後、増幅及び2値化処理を実行することによ
り、ディジタル化された再生信号を生成して変復調回路
704に出力する。変復調回路704は、記録の際に公
知の8/16変調方式などの変調方式を用いてディジタ
ル変調された信号をディジタル信号にディジタル復調し
て、誤り検出及び訂正回路705に出力する。次いで、
誤り検出及び訂正回路705は、バッファメモリ706
を作業用メモリとして用いて、光ディスク701の傷や
埃など起因する誤りの検出及び訂正処理を実行する。こ
の誤り検出及び訂正処理は、例えば、既知のリードソロ
モン符号などの復号を行うことで実行される。
【0059】誤り検出及び訂正処理された再生データ
は、デスクランブル処理を行うために、デスクランブル
回路707に出力される。デスクランブル回路707
は、予めデータの再生に先立って再生したキー管理情報
領域107のデスクランブルキーを用いて再生データに
デスクランブル処理を施した後、MPEG復号回路70
8に出力する。次いで、MPEG復号回路708は、圧
縮された動画データや音楽データを伸長した後、伸長後
のデータを出力回路709に出力する。さらに、出力回
路709は、入力される伸長されたデータをビデオ信号
及びオーディオ信号にD/A変換して、テレビジョン装
置やオーディオ機器などの上位の機器に出力する。
【0060】図11は、図7の光ディスク記録再生装置
の制御CPU710によって実行されるAVデータの再
生処理を示すフローチャートである。図11において、
まず、ステップS1101において、光ディスク701
からのAVデータの記録に先立ち、リードイン領域10
1内のディスク識別情報を再生し、ステップS1102
において、ディスク識別情報に記録されている再生可能
なデータの種別から、現在再生しようとしているコンテ
ンツが再生可能であるか否かを判断する。ステップS1
102でNOであるときは、ステップS1112で再生
動作を中止して当該AVデータの再生処理を終了する。
一方、ステップS1102でYESであるときは、ステ
ップS1103で、リードイン領域101のキー管理情
報領域107内でキー管理情報が記録されたセクタのデ
ータを再生し、ステップS1104において再生したキ
ー管理情報において、コンテンツの再生に必要なキー情
報が記録済みであるか否かを判断する。ステップS11
04でYESであるときはそのままステップS1106
に進む一方、NOであれば、ステップS1105におい
て、キーを管理しているキー管理センターから通信回路
711を介してデスクランブルキーを取得し、光ディス
ク701のキー管理情報領域107に記録してステップ
S1106に進む。
【0061】次いで、ステップS1106では、制御C
PU710は、光ディスク701のユーザデータ領域に
光ヘッド702を移動させ、記録再生制御回路703、
変復調回路704、誤り検出及び訂正回路705を制御
してAVデータを再生する。そして、ステップS110
7では、再生されたセクタのヘッダに含まれるキーイン
デックスにより示されるデスクランブルキー領域505
から、セクタデータのデスクランブルに必要なデスクラ
ンブルキーを取得し、ステップS1108では、デスク
ランブルキーに対して行われているスクランブルを、デ
ィスク識別情報によってデスクランブルすることにより
復号する。さらに、ステップS1108において、デス
クランブルキーに付与されているエラー検出コードをチ
ェックすることにより、デスクランブルキーに誤りがあ
るか否かを判断する。ステップS1108でYESであ
るときは、不正に入手したコンテンツ(又は不正にコピ
ーしたコンテンツ)とみなし、ステップS1112で再
生動作を中止して当該AVデータの再生処理を終了す
る。
【0062】一方、ステップS1108でNOであると
きは、S1109において、デスクランブルキーにより
コンテンツのデータをデスクランブルし、ステップS1
110において、デスクランブルされたAVデータをM
PEG復号回路708に出力する。そして、制御CPU
710は、MPEG復号回路708及び出力回路709
を制御することにより、デスクランブルされたAVデー
タをMPEG伸長した後、ビデオ信号とオーディオ信号
にD/A変換してテレビジョン装置やオーディオ機器な
どの上位機器に出力する。次いで、ステップS1111
では、コンテンツの再生の終了か否かが判断され、NO
であるときはステップS1106に戻り、上記の処理を
繰り返す。一方、ステップS1111でYESのときは
当該AVデータの再生処理を終了する。
【0063】なお、ステップS1109で誤りが検出さ
れた場合には、不正に入手したコンテンツとみなし、例
えば、不正にコピーしたコンテンツとみなし、再生動作
を中止したが、キーが記録されていない場合と同様に、
ステップS1105の処理を実行することにより、通信
回路711を介して、キーを管理しているキー管理セン
ターからキー情報を取得し、光ディスク701のキー管
理情報領域107に記録してもよい。これにより、コピ
ーしたAVデータであっても、キーを正規に入手するこ
とによって再生可能にすることができる。
【0064】図12は、図7の光ディスク記録再生装置
の制御CPU710によって実行されるデスクランブル
キーの取得処理を示すフローチャートである。この処理
は、再生されたキーインデックスからデスクランブルキ
ーを再生する処理であり、図11に図示されたAVデー
タの再生処理に先立って実行される。
【0065】図12において、まず、ステップS120
1では、再生されたセクタ領域のデータがスクランブル
されているか否かをスクランブル制御情報により判断
し、NOであるときはステップS1206に進む一方、
YESであるときは、ステップS1202において上記
セクタ領域と同一のセクタ領域内に記録されているキー
情報を再生することによりキーインデックスを取得し、
次いで、ステップS1203においてデスクランブルキ
ー領域505から上記キーインデックスによって示され
るデスクランブルキーを取得した後、ステップS120
4では、取得されたデスクランブルキーをディスク識別
情報を用いてデスクランブルし、エラー検出コードを調
べることによりデスクランブルキーが誤りがあるか否か
を判断する。ステップS1204でYESのときは、ス
テップS1205で再生動作を中止して当該デスクラン
ブルキーの取得処理を終了する。一方、ステップS12
04でNOであるときは、ステップS1206に進む。
再生されたセクタがスクランブルされていない場合やデ
スクランブルキーをディスク識別情報によってデスクラ
ンブルされた結果に誤りがない場合には、ステップS1
206において再生動作の許可を行い、再生されたセク
タのデータを出力して当該デスクランブルキーの取得処
理を終了する。
【0066】以上説明したように、本発明に係る実施形
態の光ディスク及び光ディスク記録再生装置では、ディ
スク製造段階で作成された再生専用のディスク識別情報
を用いて利用者による記録や再生動作を制御するでき
る。さらに、上記のディスク識別情報を用いてデータの
一部をスクランブルすることにより、ユーザデータ領域
の物理コピーが行われたディスクに対して正常に再生す
ること防止することができる。また、データのデスクラ
ンブルに必要なデスクランブルキーをデータとは別領域
に配置することにより、コンテンツの記録とデスクラン
ブルキーの記録を独立に行うことができる。このため、
コンテンツを記録しておき、必要に応じて、例えばコン
テンツのデータの再生時に、デスクランブルキーを取得
することにより、コンテンツの再生可能な状態とするこ
とができる。この際、デスクランブルキーをディスク識
別情報によりスクランブルしておくことで、上述した場
合と同様に、物理的なコピーによる不正な利用を防止で
きることは明らかである。それに加えて、不正にコピー
したディスクであっても、その光ディスクのディスク識
別情報でスクランブルされたデスクランブルキーを正式
にキー管理センターから取得し、光ディスクに記録する
ことにより、正しく再生できる光ディスクにすることも
できる。
【0067】なお、光ディスク記録再生装置に入力され
るコンテンツのデータについて既に暗号化されたものに
ついて説明したが、光ディスク記録再生装置内にコンテ
ンツを暗号化する回路を備えることで、入力されたコン
テンツのデータを暗号化し、光ディスク上に記録するこ
とにより同様の効果が得られる。
【0068】また、本実施形態では、暗号化されたコン
テンツの解読に必要なデスクランブルキーのみをディス
ク識別情報を用いて暗号化することにより、異なるディ
スク識別情報を有するディスク間でのコピーの防止を行
ったが、コンテンツ自身にディスク識別情報を用いた暗
号化を施すことにより、同様にコピーの防止を行うこと
ができる。さらに、ディスク識別情報にも秘密鍵を用い
て暗号化を施すことにより、ディスク上に記録されたコ
ンテンツの不正な解読をより困難にすることができる。
【0069】<第1及び第2の実施形態の効果>本発明
に係る実施形態の光ディスクは、ユーザデータ領域への
記録動作や再生動作を光ディスク毎に行うディスク識別
情報が書き換え不可能な再生専用領域に記録されること
により、利用者による光ディスク上へのコンテンツの記
録動作や再生動作を光ディスクの製造時に記録する情報
を用いて制御することができる。
【0070】本発明に係る実施形態の光ディスクは、書
き換えが不可能な再生専用のディスク識別情報を鍵とし
て暗号化されたデータが光ディスク上のユーザデータ領
域に記録することにより、利用者によるユーザデータ領
域の他の記録型光ディスクにコピーしたとしても、ディ
スク識別情報をコピーすることができず、データの正し
い復号並びに再生が不可能とすることができる。
【0071】本発明に係る実施形態の光ディスクは、暗
号化されたデータと暗号を解くデスクランブルキーとが
異なるセクタ領域に記録されることにより、映画や音楽
などの著作権保護が必要なデータの取得と暗号を解くた
めのデスクランブルキーの取得を独立に行うことが可能
となる。さらに、ディスク識別情報を鍵としてデスクラ
ンブルキーを暗号化して記録することにより、利用者に
よるユーザデータ領域の他の記録型光ディスクにコピー
したとしても、ディスク識別情報をコピーすることがで
きず、データの正しい復号並びに再生が不可能とし、コ
ピー先の光ディスクのディスク識別情報を鍵として暗号
化したデスクランブルキーを取得し記録することで、デ
ータの正しい復号並びに再生を可能とすることができ
る。
【0072】<第3の実施形態>次いで、本発明に係る
第3の実施形態である暗号化コンテンツ記録及び再生方
法について図面を参照しながら説明する。図16は、本
発明に係る第3の実施形態である光ディスク1101の
データ記録領域を示す平面図である。
【0073】図16において、1101はディジタルデ
ータを記録することが可能な記録媒体であって、書き換
え型又は追記型の光ディスクである記録型光ディスク、
1102はディスク情報が微小な凹凸ピットの形式で記
録されたコントロールユーザデータ領域、1103はレ
ーザ光の光ビームを光ディスクに照射することによりユ
ーザがデータを記録するユーザデータ領域、1104は
ディスクIDが記録されたBCAである。BCA110
4において、コントロールユーザデータ領域1102の
内周部分の微小な凹凸ピット上の記録膜は、半径方向に
長い形状でかつ複数個のトリミング領域1105が形成
されるように、その記録膜に対して部分的にYAGレー
ザなどのパルスレーザのレーザ光を放射することにより
トリミングされ、これによりデスクランブル識別情報で
あるディスクIDが記録される。
【0074】図17は、第3の実施形態に係るBCA再
生回路1401における再生信号1201及び再生2値
化信号1207の信号波形を示す波形図であり、図18
は、第3の実施形態に係るBCA再生回路1401の構
成を示すブロック図である。図17において、BCA1
104のデータを再生したときの再生信号1201を示
している。図18において、1301は光ピックアッ
プ、1302はプリアンプ、1303は低域通過フィル
タ(LPF)、1304は2値化回路、1305は復調
回路である。
【0075】図18において、光ピックアップ1301
から出力されるレーザ光は光ディスク1101のBCA
1104を照射し、その反射光は光ピックアップ130
1により光電変換された後、光電変換後の電気信号は、
プリアンプ1302で増幅されて再生信号1201が得
られる。ここで、図17の再生信号1201はコントロ
ールユーザデータ領域1102の凹凸ピットに応じたレ
ベルを有する信号であり、この再生信号1201におい
て、1202、1203、1204はパルスレーザによ
るトリミング処理により記録膜が取り除かれて、凹凸ピ
ットによる信号が欠落しているトリミング部分である。
このトリミング処理は、光ディスクの製造者によって行
われる。
【0076】図18に戻り説明すると、再生信号120
1は低域通過フィルタ1303に入力されて、凹凸ピッ
トによる変調信号が除去された後に、2値化回路130
4に入力される。2値化回路1304に入力された再生
信号は、コントロールユーザデータ領域1102の信号
を2値化する通常のスライスレベル1205ではなく、
スライスレベル1205よりも十分に低いレベルである
スライスレベル1206を用いて2値化されて、再生2
値化信号1207が得られる。2値化回路1304から
出力される再生2値化信号1207は、復調回路130
5で復調されてディスクID信号1306が得られる。
【0077】以上説明したように、光ディスクを識別す
るディスク識別情報を付加することにより、光ディスク
の管理を容易に実現することができる。また、BCA1
104が凹凸ピット上に記録されることにより、BCA
1104内の光ディスクを識別する情報が容易に改ざん
されることを防止することができる。さらに、図16の
コントロールユーザデータ領域1102とBCA110
4が隣接していることにより、コントロールユーザデー
タ領域1102のデータを再生する際に、BCA110
4のデータも続けて再生することができ、もしくはBC
A1104のデータを再生する際に、コントロールユー
ザデータ領域1102のデータを続けて再生することが
できるので、例えば光ディスクを起動する際にCPUが
速やかに光ディスクを識別するためのBCA1104の
情報を入手し、暗号化されたコンテンツを記録するため
の処理を早めることが可能になる。
【0078】なお、本実施形態のBCA1104は、コ
ントロールユーザデータ領域1102の内周部分の凹凸
ピット上の記録膜をトリミングすることにより形成され
ているが、書き換え型又は追記型の光ディスクである記
録形光ディスクを構成する記録膜は、再生専用の光ディ
スクにおける反射膜に対して熱による影響を受けやす
い。コントロールユーザデータ領域1102の内周部分
をトリミングすることにより、外周部分をトリミングす
る場合に比べて、トリミングの際に発生する熱からユー
ザデータ領域1103を保護することができる。また、
コントロールユーザデータ領域1102の内周側にBC
A1104を形成するのは、フォーカスサーボ回路の不
安定性によりレーザ光のビームのスポットの径が変化す
る場合のマージンを考慮しているためである。
【0079】なお、トリミング前のBCA1104に記
録されているデータが、コントロールユーザデータ領域
1102に記録されていてもよい。BCA1104に記
録されているデータが、コントロールユーザデータ領域
1102にも記録されていることにより、トリミングを
行ってもコントロールユーザデータ領域1102の上記
データを保護することができる。さらに、BCA110
4に記録されているデータが、BCA1104から、コ
ントロールユーザデータ領域1102まで連続して繰り
返し記録されている場合には、コントロールユーザデー
タ領域1102の上記データを見つけることによって、
BCA1104の位置を予想することができる。
【0080】次いで、上記BCA1104を有する光デ
ィスク1101に、ネットワークを介して、ディスクI
Dで暗号化されたコンテンツを記録する手順を述べる。
第3乃至第5の実施形態において、ネットワークとは、
例えば、インターネット、公衆電話回線、又は専用線な
どの通信網をいう。図19は、第3の実施形態に係る光
ディスク記録再生システムの構成を示すブロック図であ
り、上記BCA1104を有する書き換え型又は追記型
の光ディスクである記録型光ディスク1101に暗号化
コンテンツを記録する装置構成を示す。
【0081】図19において、光ディスク記録再生シス
テムは、互いにインターネットなどのネットワーク14
05を介して接続された、光ディスク記録再生装置14
10と、暗号化部1406とを備えて構成される。光デ
ィスク記録再生装置1410は、光ピックアップ130
1と、BCA再生回路1401と、インターネット40
3と、記録回路1411と、データ再生部1412と、
暗号デコーダ1413とを備える。また、暗号化部14
06は、インターフェース1404と、コンテンツメモ
リ1407と、暗号化エンコーダ1408とを備える。
【0082】まず、光ピックアップ1301から出力さ
れるレーザ光は、例えばRAM型光ディスク1101の
BCA1104を照射し、その反射光は光ピックアップ
1301によって光電変換された後、光電変換された再
生信号がBCA再生回路1401に入力される。BCA
再生回路1401は入力された再生信号に基づいてBC
A内のディスクID信号1402を再生して、再生され
たディスクID信号1402を暗号デコーダ1413に
出力するとともに、インターフェース1403及び14
04とネットワーク1405を介して、暗号化部140
6の暗号化エンコーダ1408に送られる。暗号化エン
コーダ1408は、コンテンツメモリ1407内のコン
テンツのデータが記録される光ディスク1101のディ
スクID信号1402が暗号を解く復号鍵となるよう
に、当該コンテンツのデータを暗号化し、又は画像音声
用のスクランブルを行う。
【0083】なお、本実施形態では、暗号化処理につい
て、コンテンツ1407を、ディスクID信号1402
を暗号鍵として用いて暗号化すると表現しても同一の意
味とする。また、本実施形態においては、暗号化や復号
化を、錠と鍵の関係で考え、上記錠を上記鍵で閉めるこ
とを暗号化とし、上記錠を上記鍵で開けることを復号化
とする。従って、暗号化と復号化で実際の演算は異なる
が、暗号化するための鍵と復号化するための鍵は、同一
であるとする。なお、コンテンツ1407をCとし、デ
ィスクID信号1402をBCASとし、暗号化された
コンテンツ1409をC[BCAS]とし、暗号化処理
の演算を*で表し、次式のように表記する。
【0084】
【数1】C*BCAS=C[BCAS]
【0085】暗号化部1406によって暗号化されたコ
ンテンツ1409は、インターフェース1403及び1
404とネットワーク1405を介して記録再生装置1
410の記録回路1411に送られる。記録回路141
1は、入力されるコンテンツのデータを所定のディジタ
ル変調し、ディジタル変調されたデータに応じて光ピッ
クアップ1301からのレーザ光を強度変調して光ディ
スク1101に照射することにより、コンテンツのデー
タを光ディスク1101に記録する。
【0086】次に、光ディスク1101に暗号化されて
記録された上記コンテンツを再生する際は、光ピックア
ップ1301から出力されるレーザ光がユーザデータ領
域1103の上記暗号化コンテンツが記録された領域を
照射し、その反射光が光ピックアップ1301によって
光電変換された後、光電変換された再生信号がデータ再
生部1412に入力される。データ再生部1412は、
入力された再生信号をディジタルデータにA/D変換し
て暗号デコーダ1413に出力する。一方、光ピックア
ップ1301からのレーザ光は光ディスク1101のB
CA1104を照射し、その反射光は光ピックアップ1
301によって光電変換された後、光電変換された再生
信号はBCA再生回路1401に入力される。BCA再
生回路1401は入力された再生信号をA/D変換して
ディスクID信号1402を発生して、当該ディスクI
D信号を暗号デコーダ1413に出力する。
【0087】暗号デコーダ1413は、入力されたディ
スクID信号1402を鍵として用いて、暗号化された
コンテンツのデータを復号する。このとき、コンテンツ
が正規に光ディスク1101に記録されている場合は、
光ディスク1101に記録されている暗号化コンテンツ
を復号するための鍵は、光ディスク1101のディスク
ID信号1402であり、再生時にBCA再生回路14
01から出力されるディスクID信号1402も、光デ
ィスク1101のディスクID信号(BCAS)であ
る。従って、復号又はデスクランブルされたコンテンツ
が暗号デコーダ1413から出力信号1414として出
力される。なお、復号化処理の演算を#とすると、次式
のように表記される。
【0088】
【数2】C[BCAS]#BCAS=C
【0089】ここで、コンテンツのデータが画像データ
の場合は、例えばMPEG信号のデータが伸長されて、
画像信号のデータが得られる。
【0090】以上説明したように、本実施形態における
暗号化は、ディスクIDを鍵としており、ディスクID
は、1枚の光ディスクに対応して1個しか存在しないた
め、当該1枚の光ディスクにしか同一の暗号化コンテン
ツの記録をすることができないという効果がある。すな
わち、上記コンテンツ1407を、例えばID1という
ディスクIDを持つ正規の光ディスクから、ID2とい
う別のディスクIDを持つ別の光ディスクにコピーして
再生しようとした場合、BCA再生回路401からディ
スクID信号1402としてID2が出力される。しか
しながら、暗号化コンテンツはID1というディスクI
D信号で暗号化されているので、暗号デコーダ1413
で、暗号化コンテンツを復号することができない。
【0091】なお、暗号化エンコーダ1408はコンテ
ンツの供給元ではなく、ネットワークに対して記録再生
装置側にあり、暗号化エンコーダを搭載したICカード
などの形態であってもよい。また、上記光ディスク11
01はディスクIDのみで暗号化されているので、BC
A再生回路1401と暗号デコーダ1413を有する任
意の光ディスク記録再生装置で再生することが可能であ
る。
【0092】<第4の実施形態>次いで、本発明に係る
第4の実施形態である暗号化コンテンツ記録方法につい
て図面を参照しながら説明する。図20は、本発明に係
る第4の実施形態である光ディスク記録再生システムの
構成を示すブロック図であり、BCAを有する書き換え
型又は追記型光ディスクである記録型光ディスクに、暗
号化コンテンツを記録する装置構成を示す。なお、第4
の実施形態の説明において、第3の実施形態と共通の部
分はその説明を簡略化する。
【0093】図20において、第4の実施形態に係る光
ディスク記録再生システムは、CATV会社装置150
1と、鍵発行センター装置1507と、CATVデコー
ダ1506と、光ディスク記録再生装置1514と、テ
レビジョン装置1530とを備えて構成される。ここ
で、CATV会社装置1501は、映画ソフトウエアな
どのコンテンツのデータを格納するコンテンツメモリ1
502と、第1暗号鍵を格納する第1暗号鍵メモリ15
03と、第1暗号化エンコーダ1504とを備える。ま
た、鍵発行センター装置1507は、その装置1507
の動作を制御する制御部1507aと、時間制限情報を
格納する時間制限情報メモリ1510と、記録許可コー
ドを格納する記録許可コードメモリ1511とを備え
る。さらに、CATVデコーダ1506は、CATVデ
コーダ1506のシステムIDを格納するシステムID
メモリ1508と、第1暗号デコーダ1513と、第2
暗号化エンコーダ1516と、ICカード1522内の
会社識別信号メモリ1523とを備える。またさらに、
光ディスク記録再生装置1514は、記録回路1518
と、データ再生部1519と、BCA再生回路1521
と、第2暗号デコーダ1520と、ICカード1524
内の会社識別信号メモリ1526とを備える。
【0094】まず、CATV会社装置1501の第1暗
号化エンコーダ1504は、映画ソフトウエアなどのコ
ンテンツメモリ1502内のコンテンツのデータを第1
暗号鍵1503を用いて暗号化することにより、第1暗
号化コンテンツ1505を生成し、生成された第1暗号
化コンテンツ1505をネットワークを介して各ユーザ
のCATVデコーダ1506の第1暗号化デコーダ15
13に送信する。ここで、コンテンツメモリ1502内
のデータをCとし、第1暗号鍵1503をFKとし、第
1暗号化コンテンツ1505をC[FK]とすると、次
式のように表記される。
【0095】
【数3】C*FK=C[FK]
【0096】CATVデコーダ1506は、システムI
Dメモリ1508内の当該CATVデコーダ1506の
システムIDと、視聴もしくはRAM型光ディスク11
01への記録を行いたい上記コンテンツに予め付与さ
れ、例えば当該CATVデコーダ1506のキーボード
(図示せず。)を用いて入力されたタイトルコード15
09とを、ネットワークを介して鍵発行センター装置1
507に送信する。ここで、タイトルコード1509は
TVの画面に従って選択することにより入力してもよい
し、直接にキーボードから入力してもよいし、リモート
コントローラー等から入力してもよい。従って、タイト
ルコード1509は、ユーザが独自に入手していてもよ
いし、第1暗号化コンテンツ1505とともにCATV
デコーダ1506に送られてきてもよいし、番組案内な
どの形態で第1暗号化コンテンツ1505とは別の時刻
に予め送られていてもよい。
【0097】鍵発行センター装置1507の制御部15
07aは、CATVデコーダ1506のシステムID
と、上記コンテンツのタイトルコード1509とに基づ
いて、時間制限情報メモリ1510内の時間制限情報
と、記録許可コードメモリ1511内の記録許可コード
とを参照して、これらに対応する鍵(K)1512を記
録許可コード及び時間制限コードとともにCATVデコ
ーダ1506の第1暗号デコーダ1513に対して、ネ
ットワークを介して送信する。なお、時間制限情報によ
り、同一のコンテンツを時刻を変えて複数回放送する場
合を区別することができる。ここで、第1復号鍵をFK
とし、CATVデコーダ1506のシステムIDをDI
Dとし、時間制限情報をTIMEとし、記録許可コード
をCOPYとし、コンテンツのタイトルコード1509
をTとするとき、鍵(K)は、次式の関係を満たしてい
る。
【0098】
【数4】FK=K*T*DID*TIME*COPY
【0099】なお、記録許可コードメモリ1511内の
記録許可コードは、例えばCATV会社装置1501
が、放送するコンテンツが新作品か旧作品かを判断し
て、視聴のみ許可するのか、視聴、記録の両方を許可す
るのかを決定する。
【0100】CATVデコーダ1506の第1暗号デコ
ーダ1513は、第1復号鍵(FK)と、鍵(K)15
12と、上記コンテンツのタイトルコード1509と、
システムIDと、記録許可コードと、時間制限情報とが
上述の関係を満たしており、かつクロック回路1527
から出力される現在時刻情報が当該時間制限情報の条件
を満たしていれば、第1暗号化コンテンツ1505を復
号する。ここで、上記暗号化されたコンテンツが画像信
号の場合は、デスクランブルされた画像信号が第1暗号
化デコーダ1513からテレビジョン装置1530に出
力されて視聴できる。ここで、第1暗号化デコーダ15
13の復号化処理は次式で表される。
【0101】
【数5】 C[FK]#(K*T*DID*TIME*COPY) =C[FK]#FK =C
【0102】なお、記録許可コードが視聴のみ許可する
場合は、光ディスク1101に記録できないが、視聴と
記録の両方を許可する場合は記録することができるの
で、以下でこの方法について説明する。
【0103】光ディスク記録再生装置1514のBCA
再生回路1521は、光ディスク1101のBCA11
04のデータを再生してディスクID信号1515を得
て、当該ディスクID信号をCATVデコーダ1506
の第2暗号化エンコーダ1516に出力する。CATV
デコーダ1506の第2暗号化エンコーダ1516は、
ディスクID信号1515を第2暗号鍵として用いて、
第1暗号デコーダ1513から出力されたコンテンツの
データを暗号化することにより、第2暗号化コンテンツ
1517を生成して光ディスク記録再生装置1514の
記録回路1518に送信する。なお、第2暗号デコーダ
1516の上記暗号化は、第1暗号デコーダ1513か
ら第1暗号化コンテンツが復号されて出力されている時
間に限られる。ここで、第1暗号デコーダ1513の出
力信号であるコンテンツをCとし、第2暗号鍵であるデ
ィスクID信号1515をBCASとし、第2暗号化コ
ンテンツ1517をC[BCAS]とすると、次式のよ
うに表記される。
【0104】
【数6】C*BCAS=C[BCAS]
【0105】光ディスク記録再生装置1514の記録回
路1518に送られた第2暗号化コンテンツ1517
は、記録回路1518により、例えば公知の8/16変
調方式により変調されて、光ピックアップ(図示せ
ず。)により光ディスク1101のユーザデータ領域1
103に記録される。光ディスク1101に暗号化され
て記録された上記コンテンツを再生する際は、光ピック
アップから出力されるレーザ光が光ディスク1101の
上記暗号化されたコンテンツが記録されている領域を照
射し、その反射光が光ピックアップに入射する。上記光
ピックアップは入射する反射光を光電変換し、光電変換
された再生信号をデータ再生部1519に出力し、デー
タ再生部1519は、入力された再生信号をディジタル
再生信号にA/D変換して第2暗号デコーダ1520に
出力する。
【0106】一方、光ピックアップから出力されるレー
ザ光は光ディスク1101のBCA1104を照射し、
その反射光が光ピックアップに入射する。上記光ピック
アップは入射する反射光を光電変換し、光電変換された
再生信号をBCA再生回路1521に出力する。BCA
再生回路1521は入力された再生信号に基づいてディ
スクID信号1515を生成して第2暗号デコーダ15
20に出力する。これに応答して、第2暗号デコーダ1
520は、入力されたディスクID信号1515を鍵と
して用いて、データ再生部1519から出力される再生
された暗号化コンテンツの復号を行う。このとき、コン
テンツが正規に光ディスク1101に記録されている場
合は、光ディスク1101に記録されている暗号化コン
テンツを復号するための鍵は光ディスク1101のディ
スクIDであり、BCA再生回路1521から出力され
るディスクID信号も、光ディスク1101のディスク
ID信号(BCAS)であるので、第2暗号デコーダ1
520は正常に復号処理を実行することができる。従っ
て、復号又はデスクランブルされたコンテンツのデータ
は第2暗号デコーダ1520から出力信号1525とし
て出力される。ここで、第2暗号デコーダ1520の復
号化処理は次式で表記することができ、コンテンツが画
像信号の場合は、第2暗号デコーダ1520は、例えば
MPEG信号を伸長して元の画像信号を再生して出力す
る。
【0107】
【数7】C[BCAS]#BCAS=C
【0108】また、上記光ディスク1101はディスク
ID信号(BCAS)1515のみで暗号化されている
ので、BCA再生回路1521と第2暗号デコーダ15
20を有する任意の光ディスク記録再生装置で再生する
ことが可能である。なお、暗号エンコーダ1504,1
516で暗号化し、暗号デコーダ1513,1520で
復号化することを説明したが、各装置1501,150
6,1514内の制御部であるCPUで実行されるプロ
グラムに、暗号アルゴリズム及び復号アルゴリズムのプ
ログラムを備えて暗号化や復号化を実行するように構成
してもよい。
【0109】なお、本実施形態において、CATVデコ
ーダ1506の第2暗号化エンコーダ1516はディス
クID信号1515を第2暗号鍵として用いてコンテン
ツを暗号化したが、以下のようにコンテンツを暗号化し
てもよい。例えば各CATV会社装置1501毎に準備
されたICカード1522をCATVデコーダ1506
に装着して、ICカード1522の会社識別信号メモリ
1523内に記録されている会社識別信号と、BCA再
生回路1521により再生されたディスクID信号(B
CAS)を組み合わせて第2暗号鍵として用いて、第2
暗号化エンコーダ1516によりコンテンツを暗号化し
てもよい。ここで、第1暗号デコーダ1513の出力信
号であるコンテンツをCとし、第1の第2暗号鍵である
ディスクID信号1515をBCASとし、第2の第2
暗号鍵である会社識別信号1523をCKとし、第2暗
号化コンテンツ1517をC[BCAS,CK]とする
とき、第2暗号化エンコーダ1516の暗号化処理を次
式のように表記される。
【0110】
【数8】C*BCAS*CK=C[BCAS,CK]
【0111】次に、光ディスク1101に暗号化して記
録されたコンテンツを再生する際には、光ピックアップ
から出力されるレーザ光が光ディスク1101の上記暗
号化されたコンテンツが記録されている領域を照射し、
その反射光が光ピックアップに入射する。光ピックアッ
プは入射される反射光を再生信号に光電変換してデータ
再生部1519に出力する。データ再生部1519は入
力される再生信号をディジタル再生信号にA/D変換し
て第2暗号デコーダ1520に出力する。一方、光ピッ
クアップから出力されるレーザ光は光ディスク1101
のBCA1104を照射し、その反射光が光ピックアッ
プに入射する。光ピックアップは入射される反射光を再
生信号に光電変換してBCA再生回路1521に出力す
る。BCA再生回路1521は入力される再生信号に基
づいてディスクID信号1515を再生して、ディスク
ID信号1515を第2暗号化エンコーダ1516及び
第2暗号デコーダ1520に出力する。
【0112】さらに、光ディスク記録再生装置1514
に装着されたICカード1524の会社識別信号メモリ
1526内の会社識別信号は、第2暗号デコーダ152
0に入力される。なお、当該会社識別信号は、ICカー
ド1524の会社識別信号メモリ1526内に記録され
ていなくてもよく、例えば、光ディスク記録再生装置1
514の記録プログラムのインストール時に、会社識別
信号が、光ディスク記録再生装置1514の制御部であ
るCPUに接続されたメモリ(図示せず。)に記録され
ていてもよい。とって代わって、会社識別信号を光ディ
スク記録再生装置1514のキーボード(図示せず。)
を用いて入力してもよい。
【0113】第2暗号デコーダ1520は、入力された
ディスクID信号1515と、会社識別信号を復号鍵と
して用いて、暗号化されたコンテンツの復号を行う。こ
のとき、CATVデコーダ1506のユーザがCATV
会社装置1502を有する特定のCATV会社と正式に
契約をし、コンテンツ1502が正規に光ディスク11
01に記録されている場合は、光ディスク1101に暗
号化されて記録されている暗号化コンテンツの第1の復
号鍵は、まさに再生しようとする光ディスク1101の
ディスクID信号(BCAS)であり、第2の復号鍵
は、契約したCATV会社から提供されたICカード1
524の会社識別信号メモリ1526内の会社識別信号
(CK)である。従って、復号又はデスクランブルされ
たコンテンツの出力信号1525が、第2暗号デコーダ
1520から出力される。ここで、第2暗号デコーダ1
520の復号化処理は次式のように表記され、コンテン
ツが画像信号の場合は、例えばMPEG信号が第2暗号
デコーダ1520により伸長されて、画像信号の出力信
号1525が出力される。
【0114】
【数9】 C[BCAS,CK]#(BCAS*CK)=C
【0115】また、上記光ディスク1101のコンテン
ツは、ディスクID信号1515と会社識別信号で暗号
化されているので、上記コンテンツの提供元のCATV
会社と契約を結んでいれば、BCA再生回路1521
と、第2暗号デコーダ1520を有する任意の光ディス
ク記録再生装置で再生することが可能である。逆に、上
記CATV会社と契約していなければ、会社識別信号を
入手できないので、コンテンツを再生することができ
ず、契約済みのユーザとの差別化を可能にする。
【0116】また、本実施形態では、各ユーザは自宅の
CATVデコーダ1506に光ディスク記録再生装置1
514からディスクID信号を送り、画像データ等を暗
号化するので、CATV会社装置1501は各ユーザに
配信する暗号化コンテンツを個別に変える必要がなく、
放送時のシステムを簡単にでき、低コストで、大量の視
聴者に同じコンテンツを提供することができる。さら
に、本実施形態によれば、CATVデコーダ1506を
有する各ユーザ毎にRAM型光ディスク1枚だけに記録
を許可することができる。
【0117】なお、本実施形態では、ケーブルテレビジ
ョンのヘッドエンドからコンテンツを放送する場合につ
いて説明したが、電波による放送でも同様である。
【0118】<第5の実施形態>さらに、本発明に係る
第5の実施形態である暗号化コンテンツ記録及び再生方
法について図面を参照しながら説明する。図21は、本
発明に係る第5の実施形態である光ディスク1601の
データ記録領域を示す平面図であり、図22は、第5の
実施形態に係る光ディスク記録再生システムの構成を示
すブロック図である。なお、第5の実施形態において、
第3及び第4の実施形態と共通の部分はその説明を簡略
化する。
【0119】図21において、1601は書き換え型又
は追記型光ディスクである記録型光ディスク、1602
はディスク情報を凹凸ピットの形式で記録されたコント
ロールユーザデータ領域、1603はレーザ光の光ビー
ムを光ディスクに照射することによりユーザがデータを
記録するためのユーザデータ領域、1604はディスク
IDが記録されたBCAである。
【0120】BCA1604では、コントロールユーザ
データ領域1602の内周部分の凹凸ピット上の記録膜
が部分的にYAGレーザなどのパルスレーザでトリミン
グされることにより、半径方向に長い形状でかつ複数個
のトリミング領域1606が形成される。なお、トリミ
ングはディスク製造者によって行われる。また、BCA
1604に記録されるデータにディスクIDを付加する
ことにより、光ディスクの管理を容易に実現することが
できる。さらに、BCA1604のデータが凹凸ピット
上に記録されることにより、BCA1604に記録され
た、光ディスクを識別する情報が容易に改ざんされるこ
とを防止することができる。
【0121】さらに、コントロールユーザデータ領域1
602とBCA1604が隣接していることにより、コ
ントロールユーザデータ領域1602のデータを再生す
る際に、BCA1604のデータも続けて再生すること
ができ、もしくはBCA1604のデータを再生する際
に、コントロールユーザデータ領域1602のデータを
続けて再生することができるので、例えば光ディスクを
起動する際にCPUが速やかにディスクを識別するため
のBCA1604の情報を入手し、暗号化されたコンテ
ンツを記録するための処理を早めることが可能になる。
【0122】なお、本実施形態のBCA1604を、コ
ントロールユーザデータ領域1602の内周部分の凹凸
ピット上の記録膜をトリミングすることにより形成して
いるが、書き換え型又は追記型光ディスクである記録型
光ディスクを構成する記録膜は、再生専用の光ディスク
における反射膜に対して熱による影響を受けやすい。コ
ントロールユーザデータ領域602の内周部分をトリミ
ングすることにより、外周部分をトリミングする場合に
比べて、トリミングの際に発生する熱からユーザデータ
領域1603の記録データを保護することができる。ま
た、コントロールユーザデータ領域1602の内周側に
BCA1604を形成するのは、フォーカスサーボ回路
の不安定性によりレーザ光のビームのスポットの径が変
化する場合のマージンを考慮しているためである。な
お、トリミング前のBCA1604に記録されているデ
ータが、コントロールユーザデータ領域1602に記録
されていてもよい。BCA1604に記録されているデ
ータが、コントロールユーザデータ領域1602にも記
録されていることにより、トリミングを行ってもコント
ロールユーザデータ領域1602の上記データを保護す
ることができる。
【0123】さらに、上記データが、BCA1604か
ら、コントロールユーザデータ領域1602まで連続し
て繰り返し記録されている場合には、コントロールユー
ザデータ領域1602の上記データを見つけることによ
って、BCA1604の位置を予想することができる。
また、鍵情報記録領域1605のデータは、ユーザデー
タ領域1603と同じく光ビームを照射することにより
記録される。
【0124】本実施形態のように、コントロールユーザ
データ領域1602と鍵情報記録領域1605が隣接し
ていることにより、コントロールユーザデータ領域16
02のデータを再生する際に、鍵情報記録領域1605
のデータも続けて再生することができ、もしくは鍵情報
記録領域1605のデータを再生する際に、コントロー
ルユーザデータ領域1602のデータを続けて再生する
ことができるので、例えば光ディスクを起動する際にC
PUが速やかにディスクを識別するためのBCA160
4の情報を入手し、暗号化されたコンテンツを再生する
ための処理を早めることが可能になる。
【0125】図22において、第5の実施形態に係る光
ディスク記録再生システムは、CATV会社装置170
1と、鍵発行センター装置1707と、CATVデコー
ダ1706と、光ディスク記録再生装置1714と、テ
レビジョン装置1730とを備えて構成される。ここ
で、CATV会社装置1701は、映画ソフトウエアな
どのコンテンツを格納するコンテンツメモリ1702
と、第1暗号鍵を格納する第1暗号鍵メモリ1703
と、第1暗号化エンコーダ1704とを備える。また、
CATVデコーダ1706はシステムIDメモリ170
8と、第1暗号デコーダ1713と、現在時刻情報を出
力するクロック回路1725とを備える。さらに、鍵発
行センター装置1707は、当該装置1707の動作を
制御する制御部1707aと、時間制限情報を格納する
時間制限情報メモリ1710とを備える。またさらに、
光ディスク記録再生装置1714は、記録回路1717
と、鍵情報記録回路1719と、BCA再生回路172
0と、データ再生部1721と、第2暗号デコーダ17
22と、鍵情報再生部1723とを備える。
【0126】まず、CATV会社装置1701の第1暗
号化エンコーダ1704は、コンテンツメモリ1702
内の映画ソフトウエアなどのコンテンツのデータを第1
暗号鍵1703を用いて暗号化することにより、第1暗
号化コンテンツ1705を生成し、ネットワークを介し
て各ユーザのCATVデコーダ1706の第1暗号デコ
ーダ1713に送信する。ここで、コンテンツメモリ1
702内のコンテンツをCとし、第1暗号鍵メモリ17
03内の第1暗号鍵をFKとし、第1暗号化コンテンツ
1705をC[FK]とすると、次式のように表記され
る。
【0127】
【数10】C*FK=C[FK]
【0128】CATVデコーダ1706は、CATVデ
コーダ1706のシステムIDメモリ1708内のシス
テムIDと、例えばキーボード(図示せず。)を用いて
入力された、視聴したい上記コンテンツのタイトルコー
ド1709を、ネットワークを介して鍵発行センター装
置1707の制御部1707aに送信する。なお、上記
タイトルコードは、テレビジョン装置1730の画面に
従って選択することにより入力してもよいし、直接キー
ボードから入力してもよいし、リモートコントローラー
等から入力してもよい。従って、タイトルコードは、ユ
ーザが独自に入手していてもよいし、第1暗号化コンテ
ンツとともにCATVデコーダ1706に送られてきて
もよいし、番組案内などの形態で第1暗号化コンテンツ
とは別の時刻に予め送られていてもよい。
【0129】鍵発行センター装置1707の制御部17
07aは、CATVデコーダ1706のシステムID
と、上記コンテンツのタイトルコードとに基づいて、時
間制限情報メモリ1710内の対応する時間制限情報を
参照して、対応する鍵(K)1712を生成して、CA
TVデコーダ1706の第1暗号デコーダ1713にネ
ットワークを介して送信する。なお、時間制限情報によ
り、同一のコンテンツを時刻を変えて複数回放送する場
合を区別することができる。ここで、第1復号鍵をFK
とし、CATVデコーダ1706のシステムIDをDI
Dとし、時間制限情報をTIMEとし、コンテンツのタ
イトルコードをTとするとき、鍵(K)1712は、次
式の関係を満たしている。
【0130】
【数11】FK=K*T*DID*TIME
【0131】第1暗号デコーダ1713は、第1復号鍵
(FK)と、鍵発行センター装置1707から送信され
てくる上記鍵(K)1712と、上記コンテンツのタイ
トルコードと、システムIDと、時間制限情報とが上述
の関係を満たしており、かつ時間制限情報がクロック回
路1725からの現在時刻情報の条件を満たしていれ
ば、第1暗号化コンテンツ1705を復号することがで
きる。ここで、第1暗号化コンテンツ1705が画像信
号の場合は、デスクランブルされた画像信号が第1暗号
化デコーダ1713からテレビジョン装置1730に出
力され、ユーザはコンテンツをテレビジョン装置173
0で視聴できる。ここで、第1暗号化デコーダ1713
の復号化処理は次式のように表記される。
【0132】
【数12】 C[FK]#(K*T*DID*TIME) =C[FK]#FK =C
【0133】次に、上記コンテンツを光ディスク160
1に記録する方法を説明する。光ディスク1601にコ
ンテンツを記録する際には、CATVデコーダ1706
にて復号化されていない、第1暗号化コンテンツ170
5が、CATV会社装置1701の第1暗号化エンコー
ダ1704から光ディスク記録再生装置1714の記録
回路1717に送信される。記録回路1717は、受信
された第1暗号化コンテンツ1705のデータを、例え
ば公知の8/16変調方式などの変調方式を用いてディ
ジタル変調し、変調後のディジタルデータは、光ピック
アップ(図示せず。)により光ディスク1601に記録
される。従って、光ディスク1601に暗号化されて記
録された上記コンテンツを再生するためには、第1暗号
化コンテンツ1705を復号する必要がある。
【0134】光ディスク記録再生装置1714は、BC
A再生回路1720により再生された、光ディスク16
01のディスクID信号1715と、例えばキーボード
(図示せず。)を用いて入力された、再生したい上記コ
ンテンツのタイトルコード1716とを、ネットワーク
を介して鍵発行センター装置1707の制御部1707
aに送信する。なお、ディスクIDを送るタイミング
は、鍵発行センター装置1707とアクセスする際に送
ってもよいし、もしくは、視聴の際に、タイトルコード
と一緒に送ってもよい。
【0135】また、ディスクIDの送信方法として、図
22に示すように光ディスク1601のBCA1604
を再生して、BCA再生回路1720の出力信号を直接
鍵発行センター装置1707に送る方法を上記で開示し
ているが、本発明はこれに限らず、下記の方法を用いて
もよい。例えばディスク起動時などの、鍵発行センター
装置1707とのアクセス以前に、BCA1604のデ
ータを再生して、光ディスク記録再生装置1714又は
CATVデコーダ1706のメモリ(図示せず。)に保
管しておき上記タイミングで鍵発行センター装置170
7の制御部1707aに送信してもよい。さらに、ディ
スクIDが、ラベルなどの形態で視覚的にも認識できる
場合には、キーボードから入力してもよいし、ラベルが
バーコードになっている場合にはバーコードリーダーか
ら読みとってもよい。
【0136】鍵発行センター装置1707の制御部17
07aは、光ディスク1601のディスクID信号17
15及びコンテンツのタイトルコード1716に対応す
る鍵(DK)1718を生成して、光ディスク記録再生
装置1714の鍵情報記録回路1719に送信する。こ
こで、第1復号鍵をFKとし、光ディスク1601のデ
ィスクID信号1715をBCASとし、コンテンツの
タイトルコード1716をTとするとき、鍵(DK)
は、次式の関係を満たしている。
【0137】
【数13】FK=DK*BCA*T
【0138】光ディスク記録再生装置1714の鍵情報
記録回路1719に入力された鍵(DK)は、例えば公
知の8/16変調方式などの変調方式を用いてディジタ
ル変調され、変調後のディジタルデータが光ピックアッ
プ(図示せず。)により光ディスク1601の鍵情報記
録領域1605に記録される。なお、鍵(DK)は鍵情
報記録領域1605に、同一の鍵が複数個記録されても
よい。同一の鍵が複数個記録されることにより、鍵情報
記録領域1605の記録膜が劣化した場合や、光ディス
ク1601に傷がついた場合に鍵(DK)を保護するこ
とができ、いずれか1つの鍵(DK)のデータを再生す
ることができれば、コンテンツを復号できる。
【0139】また、本実施形態では、鍵情報記録領域1
605はユーザデータ領域1603の内周側に設けられ
ているが、ユーザデータ領域1603の外周側にあって
も良く、内周側と外周側の両方に設けられていてもよ
い。外周側に設けられることにより、より多くの鍵(D
K)を記録することが可能となる。また、鍵情報記録領
域が複数個、分散して設けられることにより、1つの鍵
情報記録領域が再生できなくなった場合でも、他の鍵情
報記録領域により鍵(DK)を保護することができる。
【0140】一方、光ピックアップから出力されるレー
ザ光が光ディスク1601の上記コンテンツが記録され
た領域を照射し、その反射光が光ピックアップに入射す
る。光ピックアップは入射する反射光を光電変換し、光
電変換された再生信号をデータ再生部1721に出力す
る。これに応答して、データ再生部1721は、入力さ
れた再生信号を暗号化ディジタルデータにA/D変換し
て第2暗号デコーダ1722に出力する。さらに、光ピ
ックアップから出力されるレーザ光は光ディスク160
1のBCA604を照射し、その反射光が光ピックアッ
プに入射する。光ピックアップは入射する反射光を光電
変換し、光電変換された再生信号をBCA再生回路17
20に出力する。これに応答して、BCA再生回路17
20は、入力される再生信号に基づいてディスクID信
号1715を再生して、暗号デコーダ1722に出力す
る。さらに、光ピックアップから出力されるレーザ光は
光ディスク1601の鍵情報記録領域1605を照射
し、その反射光が光ピックアップに入射する。光ピック
アップは入射する反射光を光電変換して再生信号を鍵情
報再生部1723に出力し、これに応答して、鍵情報再
生部1723は、入力される再生信号に基づいて鍵(D
K)のデータを生成して、第2暗号デコーダ1722に
出力する。
【0141】なお、鍵発行センター装置1707に対し
てアクセスしてすぐにコンテンツを再生する際は、鍵情
報記録回路1719は、鍵(DK)を鍵情報記録領域1
605に記録する前に、直接に第2暗号デコーダ172
2に入力してもよい。このようにすることにより、再生
を開始するまでの時間を短縮することができる。暗号デ
コーダ1722は、入力されたディスクID信号171
5と、鍵(DK)と、上記コンテンツのタイトルコード
1716とからなる復号鍵とを用いて、暗号化されたコ
ンテンツの復号を行う。第2暗号デコーダ1722の復
号化処理は次式で表される。コンテンツが画像信号の場
合は、例えばMPEG信号が伸長されて、画像信号の出
力信号1724が第2暗号デコーダ1722から出力さ
れる。
【0142】
【数14】 C[FK]#(DK*BCA*T) =C[FK]#FK =C
【0143】本実施形態において、鍵発行センター装置
1707の制御部1707aから鍵信号を受信するとき
に課金されるとすると、視聴するときと、光ディスク1
601に記録したコンテンツを初めて再生するときに別
々に課金され、光ディスク1601に記録しただけでは
課金されない。従って、視聴と光ディスク1601への
記録の両方に対してまとめて課金する場合に対して、視
聴はしたいが光ディスク1601に記録する必要がない
ユーザや、光ディスク1601に記録したいが、放送さ
れるときに視聴する必要がないユーザにとっては課金さ
れる金額を安くすることができる。また、光ディスク1
601に記録しただけでは課金されないので、ユーザは
視聴した後で、再度視聴するために光ディスク1601
を再生するための鍵を受け取るかどうかを決定すること
ができる。以上の実施形態においては、鍵(DK)は鍵
発行センター装置1707の制御部1707aからネッ
トワークを介して受信する方法を用いているが、本発明
はこれに限らず、コンテンツのタイトルとディスクID
番号を電話等で口頭で伝えることにより、口頭で受け取
ってキーボードから入力してもよい。
【0144】次に、鍵情報記録領域1605に鍵(D
K)が記録された光ディスク1601を鍵発行センター
装置1707とのアクセス終了後に再生する場合につい
て説明する。まず、光ピックアップから出力されるレー
ザ光が光ディスク1601の上記コンテンツが記録され
た領域を照射し、その反射光が光電変換を行う光ピック
アップを介してデータ再生部1721に入力される。こ
れに応答して、データ再生部1721は暗号化されたコ
ンテンツのデータを第2暗号デコーダ1722に出力す
る。一方、光ピックアップから出力されるレーザ光は光
ディスク1601のBCA1604を照射し、その反射
光が光電変換を行う光ピックアップを介してBCA再生
回路1720に入力される。これに応答して、BCA再
生回路1720は入力される再生信号に基づいてディス
クID信号1715を生成して第2暗号デコーダ172
2に出力する。
【0145】さらに、光ピックアップから出力されるレ
ーザ光は光ディスク1601の鍵情報記録領域1605
を照射し、その反射光が光電変換を行う光ピックアップ
を介して鍵情報再生部1723に入力される。これに応
答して、鍵情報再生部1723は入力される再生信号に
基づいて鍵(DK)のデータを生成して第2暗号デコー
ダ1722に出力する。第2暗号デコーダ1722は、
入力されたディスクID信号1715と、鍵(DK)
と、上記コンテンツのタイトルコード1716からなる
復号鍵を用いて、データ再生部1721から出力され
る、暗号化されたコンテンツの復号を行う。第2暗号デ
コーダ1722の復号化処理は次式で表される。コンテ
ンツが画像信号の場合は、例えばMPEG信号が伸長さ
れて、画像信号が第2暗号デコーダ1722から出力さ
れる。
【0146】
【数15】 C[FK]#(DK*BCA*T) =C[FK]#FK =C
【0147】鍵情報記録領域1605に鍵(DK)のデ
ータが一度記録されることにより、鍵発行センター装置
1707とのアクセスをすることなく、常に上記暗号化
コンテンツを再生することができる。また、復号化処理
に必要な復号鍵は全て光ディスク1601に記録されて
いるので、上記光ディスク1601は、BCA再生回路
1720と、鍵情報再生部1723と、第2暗号デコー
ダ1722とを有する任意の光ディスク記録再生装置で
再生することができる。
【0148】さらに、上記暗号化コンテンツをディスク
IDの異なる光ディスク1601にコピーして再生しよ
うとした場合には、BCA再生回路1720から上記光
ディスク1601とは異なるディスクID信号が出力さ
れるので、暗号化されたコンテンツを復号することがで
きず、コンテンツはコピーされても再生されない。た
だ、この場合にも、コンテンツのタイトルとディスクI
Dをネットワークもしくは口頭で鍵発行センターに伝え
ることにより、課金の後、復号鍵を受け取ってもよい。
このように、暗号化されたコンテンツを別の光ディスク
1601にコピーされても、不正に再生されることはな
く、暗号化されたコンテンツをコピーした光ディスク1
601を再生する際には必ず課金が伴うことから著作権
を保護することができる。
【0149】図23は、第5の実施形態に係るID付与
テーブルの構成を示す表であり、システムIDやディス
クIDが異なる場合の第1暗号デコーダ1713に入力
される鍵(K)と、鍵情報記録回路1719に入力され
る鍵(DK)とを整理して示したものである。図23に
おいて、T1、T2、T3は異なるコンテンツのタイト
ルコードであり、FK1、FK2、FK3はそれぞれT
1、T2、T3のタイトルコードを有する暗号化コンテ
ンツを復号するための復号鍵である。また、DID1、
DID2、DID3はそれぞれ異なるCATVデコーダ
1706のシステムIDであり、BCAS1、BCAS
2、BCAS3はそれぞれ異なる光ディスク1601の
ディスクIDである。このとき、CATVデコーダ17
06に入力される鍵(Kmn)は、次式を満足するよう
に決定される。
【0150】
【数16】FKn=Kmn*Tn*DID*TIMEn
【0151】また、光ディスク記録再生装置1714に
入力される鍵(DKmn)は、次式を満足するように決
定される。
【0152】
【数17】FKn=DKmn*BCAm*Tn
【0153】図23に示すように、コンテンツが異なる
ときはもちろんのこと、コンテンツが同じ場合でも、異
なるCATVデコーダ1706、異なる光ディスク、異
なる放送時間毎に鍵発行センター装置1707から入手
する鍵情報は異なることから細部にわたる著作権の保護
が可能になる。同様に、コンテンツが同じでもシステム
ID、ディスクID、時間情報が異なれば鍵情報が異な
ることから、CATV会社装置1701は、ユーザ毎に
暗号化コンテンツを変える必要がなく、1つのコンテン
ツに対して1つの暗号化コンテンツを準備すればよい。
これにより放送時のシステムを簡単にでき、低コスト
で、大量の視聴者へのコンテンツの提供が可能になる。
【0154】なお、本実施形態では、ケーブルテレビジ
ョンのヘッドエンドからのコンテンツを放送する場合に
ついて説明したが、電波による放送でも同様である。
【0155】<第3乃至第5の実施形態の効果>本実施
形態に係る光ディスクは、第1のディスク情報が記録さ
れている第1の情報領域と、個々のディスクを識別する
ための第2のディスク情報が記録されている第2の情報
領域と、光ビームを照射することにより情報の記録が可
能なユーザデータ領域を有する。従って、従来技術の光
ディスクに、上記光ディスクを識別する情報を付加する
ことにより、光ディスクの管理を容易に実現することが
できる。ここで、上記第2の情報領域は、好ましくは、
上記第1の情報領域内に記録されているものであり、上
記第1の情報領域を再生する光ピックアップによって再
生することができる。また、上記第2の情報領域は、上
記第1の情報領域内の記録膜を、半径方向に長い形状で
かつ複数個のトリミング領域が形成されるように、部分
的に除去することにより記録されているものであり、容
易に上記第2のディスク情報が改ざんされることを防止
することができる。
【0156】また、本実施形態に係る暗号化コンテンツ
の記録方法によれば、第1のディスク情報が記録されて
いる第1の情報領域と、個々のディスクを識別するため
の第2のディスク情報が記録されている第2の情報領域
と、光ビームを照射することにより情報の記録が可能な
ユーザデータ領域を有する光ディスクの上記ユーザデー
タ領域にコンテンツのデータを記録する際に、少なくと
も上記第2のディスク情報を用いた演算によりコンテン
ツのデータを復号して再生することができるように、コ
ンテンツのデータを暗号化して記録する。従って、特定
の1枚の光ディスクにしか存在しない光ディスクの識別
情報を用いて、コンテンツを暗号化することにより、コ
ンテンツの不正なコピーを防止することができ、著作権
が保護できるという特有の効果がある。
【0157】さらに、本実施形態に係る光ディスクは、
ユーザデータ領域内に、暗号化されて記録されたコンテ
ンツを解読するための鍵情報を記録する鍵情報記録領域
を有する。従って、暗号化されて記録されたコンテンツ
を解読する際に鍵情報が必要なシステムにおいて、鍵情
報記録領域に鍵情報が一度記録されることにより、再生
する度に鍵情報を入力する必要がなくなるという特有の
効果がある。
【0158】またさらに、本実施形態に係る暗号化コン
テンツの記録方法によれば、第1のディスク情報が記録
されている第1の情報領域と、個々のディスクを識別す
るための第2のディスク情報が記録されている第2の情
報領域と、光ビームを照射することにより情報の記録が
可能なユーザデータ領域と、ユーザデータ領域内に、暗
号化されて記録されたコンテンツのデータを解読するた
めの鍵情報を記録する鍵情報記録領域を有する光ディス
クの上記ユーザデータ領域にコンテンツを記録する際
に、少なくとも上記第2のディスク情報と、上記鍵情報
を用いた演算によりコンテンツのデータを復号して再生
することができるようにコンテンツのデータを暗号化し
て記録する。従って、暗号化されたコンテンツのデータ
を別の光ディスクにコピーされても、不正に再生される
ことはなく、暗号化されたコンテンツのデータをコピー
した光ディスクを再生する際には必ず課金が伴うことか
ら著作権を保護することができる。
【0159】ここで、第1のディスク情報は、好ましく
は、微少な凹凸ピットにより構成され、光ディスクを識
別するための第2のディスク情報が、上記凹凸ピット上
に記録される。従って、容易に第2のディスク情報が改
ざんされることを防止することができる。さらに、好ま
しくは、上記第1のディスク情報と第2のディスク情報
が隣接するように形成される。これにより、上記第1の
ディスク情報を再生する際に、第2のディスク情報も続
けて再生することができ、もしくは第2のディスク情報
を再生する際に、第1のディスク情報を続けて再生する
ことができるので、例えば光ディスクを起動する際にC
PUが速やかにディスクを識別するための第2のディス
ク情報を入手し、暗号化されたコンテンツを記録するた
めの処理を早めることが可能になる。
【0160】また、本実施形態に係る暗号化データの記
録方法によれば、コンテンツが同じでもシステムID、
ディスクID、時間情報が異なれば鍵情報が異なること
から、CATV会社装置701は、ユーザ毎に暗号化コ
ンテンツを変える必要がなく、1つのコンテンツに対し
て1つの暗号化コンテンツを準備すればよく、これによ
り放送時のシステムを簡単にでき、低コストで、大量の
視聴者へのコンテンツの提供が可能になる。
【0161】<第3及び第5の実施形態の変形例>以上
の第3と第5の実施形態においては、図16及び図21
に示すように、トリミング領域1105,1606はそ
れぞれ、コントロールユーザデータ領域1102,16
02内の内周部に位置するBCA1104,1604に
形成しているが、本発明はこれに限らず、それぞれ第3
と第5の実施形態の変形例に係る光ディスク1101
a,1601aのデータ記録領域を示す図24及び図2
5に示すように、コントロールユーザデータ領域110
2,1602から光ディスクの内周側にはみ出るように
記録膜をトリミングしてトリミング領域1105a,1
606aを形成してもよい。すなわち、BCA1104
a,1604aはそれぞれ、コントロールユーザデータ
領域1102,1602内に含まれず、コントロールユ
ーザデータ領域1102,1602の内周部から、コン
トロールユーザデータ領域1102,1602の内側に
はみ出るように配置されて形成される。この変形例にお
いて、BCA1104a,1604aをこのように形成
するのは、フォーカスサーボ回路の不安定性によりレー
ザ光のビームのスポットの径が変化する場合のマージン
を考慮しているためである。この変形例においても、コ
ントローラユーザデータ領域1102,1602の外側
にユーザデータ領域1103,1603が存在している
ので、これらのユーザデータ領域1103,1602に
記録されたデータを破壊しないように保護するために、
トリミング領域1105a,1606aが配置されて形
成される。
【0162】<第6の実施形態>図26は、本発明に係
る第6の実施形態である光ディスク内のユーザデータ領
域の構成と、ユーザデータ領域のデータから暗号化コン
テンツを復号する光ディスク再生装置の構成を示すブロ
ック図である。本実施形態において、光ディスクは、例
えば、DVD−RAMなどの記録型光ディスクである。
【0163】図26に示すように、ユーザデータ領域2
150は、セクタヘッダ領域2101と、メインデータ
領域2102と、誤り検出コード2103とから構成さ
れる。セクタヘッダ領域2101には、セクタの位置を
示すセクタアドレス2104と、メインデータ領域21
02に記録されるデータに関する著作権制御情報(スク
ランブルフラグ、コピー制御情報などを含む。)が記録
される著作権制御情報2105とが記録されるととも
に、セクタヘッド領域2101は、メインデータ領域2
102のデータに暗号が施されている場合に復号するた
めの復号鍵領域2106を含む。また、メインデータ領
域2102は、非暗号化コンテンツ2107が記録され
る領域と、暗号化コンテンツ2108が記録される領域
とに分割され、非暗号化コンテンツ2107は、MPE
Gにおける同期パターンや、各種制御情報などの後続す
るデータの制御情報を含む。さらに、暗号化コンテンツ
2108は、主に著作権保護を必要とするAVデータな
どが暗号化されたコンテンツのデータを含む。
【0164】復号鍵領域2106には、後続するメイン
データ領域2102を再生するための復号鍵が所定のサ
イズを有する複数の分割された復号鍵(以下、分割復号
鍵という。)に分割されて記録される。例えば、4バイ
トの1つの復号鍵領域に対して復号鍵が8バイトである
場合、8バイトの復号鍵を各4バイトの分割復号鍵に分
割し、論理的に連続する2つのセクタの復号鍵領域21
06,2109にそれぞれ、分割された2つの分割復号
鍵を記録する。このようなユーザデータ領域の再生時に
は、論理的に連続する(ただし、欠陥等により使用不可
能なセクタはスキップする。)複数のセクタの復号鍵領
域2106,2109から分割された複数の分割復号鍵
を取得し、取得された必要数の分割復号鍵をデータ連結
器2111にて連結し、再生に必要な暗号化復号鍵(8
バイト)を得る。暗号化復号鍵(8バイト)を得ること
のできたセクタのメインデータ領域2102に記録され
たデータに対して、それぞれの著作権制御情報2105
の内容に従って、復号器2114を用いて復号化処理を
実行する。
【0165】さらに、より暗号の強度を高めるために、
復号鍵に対して暗号化を施すことも可能であるし、暗号
の結果が一定とならないように、データ中の情報である
復号鍵変換データを鍵に加えることにより、同一の暗号
鍵であっても、異なる暗号結果を提供することも可能で
ある。具体的には、図26に示すように、データ連結器
2111から出力される暗号化復号鍵が鍵復号器211
2に入力され、鍵復号器2112は、入力された暗号化
復号鍵を、所定のディスク鍵を用いて、ダミーデータで
あるパディングデータ(1バイト)と復号鍵(7バイ
ト)に復号化して鍵変換器2113に出力する。ここ
で、ディスク鍵は、例えば、光ディスクに記録された暗
号化ディスク鍵を、所定のマスター鍵である秘密鍵を用
いて、ディスク鍵復号器(図示せず。)により復号する
ことにより取得される。次いで、鍵変換器2113は、
メインデータ領域2102から読み出した復号鍵変換デ
ータ2110を、上記鍵復号器2112から出力される
復号鍵を用いて、例えば乗算や除算、所定の重み係数を
用いた演算などの所定の変換演算によりデータ変換する
ことによりコンテンツ復号鍵(7バイト)を生成して復
号器2114に出力する。そして、復号器2114は、
メインデータ領域2102から読み出したコンテンツの
データを、上記鍵変換器2113から出力されるコンテ
ンツ復号鍵(7バイト)を用いて復号することにより、
復号化されたコンテンツのデータを生成して出力する。
なお、復号鍵変換データ2110としては、コピー世代
管理情報や、アナログのマクロビジョン制御フラグなど
の改ざんがされることによりデータの不正利用がすぐに
検出可能であるようなデータを利用することが好まし
い。
【0166】図27は、第6の実施形態に係る光ディス
クにおいて、ユーザデータ領域への著作権制御情報と復
号鍵の配置と、メインデータ領域への暗号化コンテンツ
の配置を示すブロック図である。図27に図示されたユ
ーザデータ領域2150の一例においては、復号鍵領域
が、4バイトの分割復号鍵を有する第1の復号鍵領域2
201と、4バイトの分割復号鍵を有する第2の復号鍵
領域2202とに分割されて配置されている。このた
め、これらの2つのセクタに記録する暗号化コンテンツ
の大きさによらず、複数のセクタ(図27では2つのセ
クタ)が使用されることとなる。この場合、未使用の領
域には、ダミーデータが補完データとして記録される。
図27の例では、1セクタ分の暗号化コンテンツ220
4しかない場合には、1セクタ分の補完データ2203
が記録される。
【0167】図28は、第6の実施形態に係る光ディス
クにおいて、エラー訂正の単位が複数のセクタにまたが
る場合の配置を示すブロック図である。例えば、光ディ
スクがDVDである場合、16セクタのエラー訂正コー
ドの単位ブロック(以下、ECCブロックという。)を
用いることにより、エラー訂正の能力を高めている。こ
のため、データの記録や再生を行う際には、ECCブロ
ック単位での記録が必要となる。復号鍵を任意の複数の
分割復号鍵に分割して記録を行ったとすると、1つの復
号鍵が複数のエラー訂正ブロックにまたがって記録され
る場合が発生する。再生の際には、分割された複数の分
割復号鍵のすべてを再生する必要があるため、暗号化コ
ンテンツのデータを記録したセクタ以外にも、復号鍵を
記録した直前のECCブロックまでも再生する必要があ
る。図28の例では、復号鍵を分割するときの分割数を
ECCブロックのセクタ数の約数に設定することを特徴
としている。これにより、分割された複数の分割復号鍵
がECCブロックにまたがって記録されることがなくな
る。さらに、1つのECCブロック内で使用する復号鍵
として、1種類の復号鍵のみを用い、記録するAVデー
タがECCブロックに満たない場合には、補完データ、
並びに補完セクタを配置することによって、再生時に不
要なセクタのデータを光ディスクから読み出すことを防
止することができる。
【0168】<第7の実施形態>図29は、本発明に係
る第7の実施形態である光ディスク内のリードイン領域
2401とユーザデータ領域2402の構成と、リード
イン領域2401とユーザデータ領域2402のデータ
から暗号化コンテンツを復号する光ディスク再生装置の
構成を示すブロック図である。
【0169】図29において、図26の第6の実施形態
と同様に、リードイン領域2401とユーザデータ領域
2402はそれぞれ、セクタヘッダ領域2101と、メ
インデータ領域2102と、誤り検出コード2103と
を有するセクタから構成される。セクタヘッダ領域21
01には、セクタの位置を示すセクタアドレス2104
と、メインデータ領域2102に記録されるデータに関
する著作権制御情報(スクランブルフラグ、コピー制御
情報などを含む。)が記録される著作権制御情報210
5とが記録されるとともに、セクタヘッダ領域2101
は、メインデータ領域2102のデータに対して暗号が
施されている場合に復号するための復号鍵を参照するた
めの、復号鍵の記録位置(メインデータ領域2102内
の復号鍵テーブル2404での記録位置又は格納位置を
いう。)を示す鍵インデックスを記録する鍵インデック
ス領域2403を含む。ユーザデータ領域2402に記
録された暗号化コンテンツを復号するための復号鍵は、
テーブル形式で書き換え可能なリードイン領域2401
に復号鍵テーブル2404の形式で記録される。鍵イン
デックス領域2403に記録される鍵インデックスによ
りリードイン領域2401に記録された復号鍵が参照さ
れる。図26に図示された第6の実施形態と同様に、上
記参照された復号鍵は、所定のディスク鍵を用いる鍵復
号器2112によりパディングデータと復号鍵(又はタ
イトル鍵)とに復号された後、上記復号された復号鍵
(又はタイトル鍵)は、復号鍵変換データを用いる鍵変
換器2113によりコンテンツ復号鍵に変換されて復号
器2114に出力される。復号器2114は、暗号化さ
れたコンテンツのデータを、コンテンツ復号鍵を用いて
復号することにより、復号化コンテンツのデータを生成
して出力する。
【0170】以上のように構成された第7の実施形態に
係る光ディスクと光ディスク再生装置においては、セク
タヘッダ領域2101内にある鍵インデックス領域24
03に参照用の鍵インデックスを記録することにより、
鍵インデックス領域2403のサイズとは独立に復号鍵
テーブル2404の復号鍵サイズを割り当てることがで
きる。また、復号鍵テーブル2404のサイズを割り当
てた後も、鍵インデックス領域2403内の鍵インデッ
クスで示される復号鍵テーブル2404から連続して複
数の復号鍵を使用することにより、自由なサイズの復号
鍵を利用することができる。
【0171】図30(a)は第7の実施形態に係る光デ
ィスク内のリードイン領域2401のメインデータ領域
2102において、復号鍵の初期値で未記録状態を表示
する場合のデータ構成を示すブロック図である。図30
(a)において、光ディスクのフォーマット時などにお
いて記録される復号鍵の初期値として、鍵として使用し
ない既知の固定値(例えば、オール0などのデータ)で
ある未記録状態データ2501を記録し、これにより、
復号鍵の未記録状態を示す。
【0172】図30(b)は第7の実施形態に係る光デ
ィスク内のリードイン領域2401のメインデータ領域
2102において、復号鍵状態テーブルで記録状態を表
示する場合のデータ構成を示すブロック図である。図3
0(b)においては、図30(a)に図示された復号鍵
と同様に、インデックスにより参照可能なテーブル形式
の復号鍵状態テーブル2502をリードイン領域240
1に配置し、復号鍵の記録状態を記録状態データ250
3として以下のように記載している。 (1)0x00:未使用、 (2)0x01:領域予約、 (3)0x03:鍵記録済み、 (4)その他:予約済み。 ここで、0xは、それに続く文字について16進数表示
を示す。
【0173】図31は、第7の実施形態に係る光ディス
クにおいて復号鍵の配置を示すブロック図である。図3
1の例では、復号鍵の信頼性を高めるためにディスク上
への復号鍵領域の配置を工夫している。通常、ユーザデ
ータ領域2602においては欠陥管理が行われるため、
書き込み不良が発生した場合には、代替領域等へ交代処
理が行われる。しかしながら、リードイン領域2601
では、上記のような欠陥管理は行われない。このため、
書き込み不良や読み出し不良などの発生により、AVデ
ータの再生に必要な復号鍵が利用不能となり、さらには
光ディスクそのものが利用不能となる場合がある。従っ
て、異なる複数のECCブロックにわたって、合計複数
の復号鍵を記録しておくことが望ましい。また、近接し
た領域に複数の復号鍵を記録した場合、傷や埃等により
複数記録したものがすべて読めなくなる場合がある。こ
のため、図31に示すように、リードイン領域2601
とリードアウト領域2603においてそれぞれ、光ディ
スクの内周側と外周側といったようなレイアウト上離れ
た位置に各復号鍵を記録しておくことがより好ましい。
【0174】なお、図29の実施形態においては、復号
鍵領域をリードイン領域2401,2601に配置して
いる。これは、ユーザデータ領域2602が通常のリー
ドコマンドやライトコマンドでアクセス可能な領域であ
ることを考慮し、パーソナルコンピュータのドライブ装
置などからアクセスするときの安全性を高めるためであ
る。従って、これらをユーザデータ領域2602に配置
しても、同様の効果を得ることができる。
【0175】<第8の実施形態>図32は、本発明に係
る第8の実施形態である光ディスクのデータをファイル
管理システムにより管理するときのデータ構成を示すブ
ロック図である。図32の例では、ファイルシステムの
構造に基づいて、所望のファイルが格納されたセクタア
ドレスを管理している。
【0176】国際標準化機構によりISO13346に
おいて規定されたファイルシステムの構造では、書き換
え可能型光ディスクに対応するために、ファイルの記録
位置はファイルエントリと呼ばれる情報を用いて管理さ
れる。図32に示すように、例えば、ファイル(1)2
703の記録位置のデータは、ファイル管理情報領域2
751内のファイルエントリ(1)2701として格納
され、ファイル(2)2704の記録位置のデータはフ
ァイルエントリ(2)2702として格納される。各フ
ァイルは、光ディスク上で連続した複数のセクタの領域
を管理するエクステント2705,2706で構成され
る。光ディスク上には、ファイルエントリが示すメイン
データ領域2102において、第7の実施形態で示した
暗号化コンテンツが記録され、また、復号鍵がリードイ
ン領域2601内の復号鍵テーブル2707に記録され
る。暗号化コンテンツが記録されたユーザデータ領域2
602内のセクタヘッダ領域2101には、復号に必要
な復号鍵を参照するための記録位置を示すポインタが、
鍵インデックス領域2708において記録される。な
お、本実施形態では、ファイル単位とエクステント単位
で復号鍵を管理して記録しているが、本発明はこれに限
らず、ファイル単位とエクステント単位とのうちの少な
くとも一方で復号鍵を管理して記録してもよい。
【0177】上記のようにファイルシステムにより管理
される光ディスクにおいて、著作権保護を必要とするコ
ンテンツの記録動作について図33を用いて説明する。
図33は、第8の実施形態に係るファイル管理システム
によって実行される、著作権保護を必要とするコンテン
ツの記録処理を示す。
【0178】暗号化コンテンツの記録の際には、まず、
ステップS2801において、図30(b)に図示され
た復号鍵状態テーブル2502を読み出して、復号鍵テ
ーブル2707の空き領域を調べる。次いで、ステップ
S2802において、復号鍵テーブル2707の空き領
域があるか否かが判断され、NOのときは、暗号化コン
テンツに対する復号鍵が記録できないために、ステップ
S2807において記録動作を中止して当該コンテンツ
の記録処理を終了する。一方、ステップS2802でY
ESであるときは、取得済みの復号鍵(又はタイトル
鍵)を記録し、また、復号鍵を取得できていない場合に
は、復号鍵領域の予約を行う。次いで、ステップS28
04では、記録するコンテンツの著作権制御情報(暗号
化を行うか否かの情報と、暗号化の種類を示す種別の情
報などを含む。)と、鍵インデックス領域2708に記
録する鍵インデックスの設定を行った後、ステップS2
805においてコンテンツを暗号化してエクステント単
位でファイル形式で光ディスク上に記録する。このと
き、ファイル単位で同一の著作権制御情報と鍵インデッ
クスを使用してもよいし、エクステント単位でこれらを
切り替えてもよい。すなわち、ステップS2804及び
S2805において、処理する単位は、ファイル単位
と、エクステント単位とのうちの少なくとも一方であ
る。最後に、ステップS2806において、記録したコ
ンテンツに関する情報に基づいて、上記記録されたデー
タを管理するためのファイル管理情報の更新を行った
後、当該コンテンツの記録処理を終了する。
【0179】図34は、第8の実施形態に係るファイル
管理システムによって実行される、コンテンツの再生処
理を示すフローチャートである。図34では、図33に
示した方法によりファイル形式で記録したコンテンツを
光ディスクから再生する処理を示す。
【0180】ファイルの再生動作を行う際には、再生す
るファイルが使用している復号鍵テーブルの領域を知る
ため、ファイル管理情報領域2751内のファイルエン
トリにより示される領域に対する鍵インデックスを取得
する。具体的には、ステップS2901において、ファ
イル管理情報2751から再生するファイルのファイル
エントリを読み出して再生することにより取得した後、
ステップS2902において、ファイルエントリにより
示される領域のセクタヘッダ領域2102から鍵インデ
ックス領域の値を読み出して再生することにより取得す
る。エクステント単位で異なる暗号を行っている場合に
は、それぞれのエクステントにおいてセクタヘッダ中の
鍵インデックス領域を読み出す。次いで、ステップS2
903において、取得した鍵インデックスにより示され
る復号鍵テーブル2707の復号鍵領域から復号鍵を読
み出して再生することにより取得する。さらに、ステッ
プS2904において、ファイルエントリで示される領
域からファイル内のコンテンツのデータを読み出して再
生し、再生したコンテンツのデータを復号する。ここ
で、コンテンツのファイルの再生と復号が終了すれば、
当該コンテンツの再生処理を終了する。
【0181】図35は、第8の実施形態に係るファイル
管理システムによって実行される、コンテンツの削除処
理を示すフローチャートであり、図35では、図33に
示した方法により記録したファイル形式のコンテンツの
データを削除する動作について示す。
【0182】ファイルの削除動作を行う際には、削除す
るファイルが使用している復号鍵テーブル2707の領
域を知るため、ファイルエントリにより示される領域に
対する鍵インデックスを取得する。具体的には、ステッ
プS3001において、ファイル管理情報領域2751
内のファイル管理情報から削除するファイルのファイル
エントリを取得した後、ステップS3002においてフ
ァイルエントリにより示される領域のセクタヘッダから
鍵インデックス領域の値を取得する。ここで、エクステ
ント単位で異なる暗号を行っている場合には、それぞれ
のエクステントにおいてセクタヘッダ中の鍵インデック
ス領域を読み出す。次いで、ステップS3003におい
て、取得した鍵インデックスにより示される復号鍵テー
ブル2707の復号鍵領域から復号鍵を開放した(ここ
で、復号鍵の開放とは、当該復号鍵を当該テーブルから
削除することをいう。)後、ステップS3004におい
て削除するファイルの書き込み位置を示すファイルエン
トリをファイル管理情報から削除して、当該コンテンツ
の削除処理を終了する。従来のファイルシステムでは、
ファイルを削除する際にファイルエントリのみの削除を
行っていたが、復号鍵と暗号化コンテンツの記録セクタ
が別の領域に記録されているために、別の領域に記録さ
れた復号鍵を削除できない。上述の実施形態において
は、ファイルエントリの削除に先立って、セクタヘッダ
領域中の鍵インデックスの示す復号鍵を復号鍵テーブル
2707から削除することにより、光ディスク上での復
号鍵の管理を行っている。
【0183】<第9の実施形態>図36は、本発明に係
る第9の実施形態である光ディスクシステムの構成を示
すブロック図であり、この光ディスクシステムは、光デ
ィスク3100に著作権保護を必要とするコンテンツを
記録及び再生する情報処理システムである。当該光ディ
スクシステムは、エンコード装置3101と、光ディス
ク装置3102と、デコード装置3103と、パーソナ
ルコンピュータ3104とを備えて構成される。
【0184】エンコード装置3101は、コンテンツの
データを格納するコンテンツメモリ3131と、上記コ
ンテンツのデータをMPEGフォーマットの形式で符号
化する符号化回路3132と、暗号鍵を格納する暗号鍵
メモリ3133と、符号化されたコンテンツのデータを
暗号鍵を用いて暗号化するとともに復号鍵を生成して復
号鍵メモリ3111に格納する暗号回路3134と、復
号鍵を格納する復号鍵メモリ3111と、復号鍵をバス
暗号化するバス暗号回路3112と、パーソナルコンピ
ュータ3104のインターフェース3122にPCIバ
ス3151を介して接続され暗号化されたコンテンツの
データや復号鍵を送信するインターフェース3124と
を備える。また、光ディスク装置3102は、複数の復
号鍵を格納する復号鍵テーブルメモリ3113と、バス
暗号及び復号回路3114と、光ディスク3100に対
してデータを記録するとともに光ディスク3100から
データを読み出して再生する記録再生回路3119と、
パーソナルコンピュータ3104のインターフェース3
121とSCSIバス3152を介して接続されデータ
や信号の送信及び受信並びに信号変換、プロトコル変換
などの処理を実行するインターフェース3120とを備
える。なお、SCSIバス3152はATAPIバスで
あってもよい。ここで、バス暗号化及びバス復号化とは
それぞれ、PCIバス3151やSCSIバス3152
上で暗号鍵や復号鍵を暗号化して送信し受信するために
用いる暗号化処理、及び復号化処理をいう。
【0185】さらに、パーソナルコンピュータ3104
は、その動作を制御する制御部3130と、複数のバス
暗号化復号鍵を格納するバス暗号化復号鍵テーブルメモ
リ3115と、上記複数のバス暗号化復号鍵に対応する
複数の復号鍵ステータス(復号鍵の記録状態を示し、具
体的には、未使用、領域予約、鍵記録済み、予約済みな
どを示す。)のデータを格納する復号鍵状態テーブルメ
モリ3116と、光ディスク装置3102のインターフ
ェース3120とSCSIバス3152を介して接続さ
れデータや信号の送信及び受信並びに信号変換、プロト
コル変換などの処理を実行するインターフェース312
1と、デコード装置3103のインターフェース312
3及びエンコード装置3101のインターフェース31
24とPCIバス3151を介して接続されデータや信
号の送信及び受信並びに信号変換、プロトコル変換など
の処理を実行するインターフェース3122とを備え
る。またさらに、デコード装置3103は、パーソナル
コンピュータ3104のインターフェース3122と接
続されデータや信号の送信及び受信並びに信号変換、プ
ロトコル変換などの処理を実行するインターフェース3
123と、インターフェース3123によって受信され
た暗号化復号鍵をバス復号化するバス復号回路3117
と、復号鍵を格納する復号鍵メモリ3118と、インタ
ーフェース3123によって受信された暗号化コンテン
ツのデータを復号鍵メモリ3118の復号鍵を用いて復
号するとともに、MPEGフォーマットの復号化処理を
行って画像信号や音声信号を生成してディスプレイ装置
3105に出力する復号化回路3141とを備える。
【0186】この光ディスクシステムのエンコード装置
3101においては、符号化回路3132は、コンテン
ツメモリ3131に格納され又は入力されるAVデータ
などのコンテンツのデータをMPEGのフォーマットの
形式で符号化し、暗号回路3134は、パーソナルコン
ピュータ3104上でのコンテンツの不正利用を避ける
ために生成された暗号鍵メモリ3133内の暗号鍵を用
いて上記符号化されたコンテンツのデータを暗号化し、
暗号化されたコンテンツのデータをインターフェース3
124及びパーソナルコンピュータ3104を介して光
ディスク装置3102に送信する。ここで、暗号化され
たコンテンツのデータは、エンコード装置3101のイ
ンターフェース3124からPCIバス3151と、パ
ーソナルコンピュータ3104のインターフェース31
22及びインターフェース3121と、光ディスク装置
3102のインターフェース3120を介して記録再生
回路3119に送信される。そして、暗号化されたコン
テンツのデータは、光ディスク装置3102の記録再生
回路3119により光ディスク3100に記録される。
また、光ディスク装置3102の記録再生回路3119
は、光ディスク3100に記録されている暗号化コンテ
ンツのデータを再生して、再生された暗号化コンテンツ
のデータを、インターフェース3120と、パーソナル
コンピュータ3104のインターフェース3121及び
インターフェース3122と、デコード装置3103の
インターフェース3123を介して復号化回路3141
に送信する。デコード装置3103の復号化回路314
1は、暗号化コンテンツのデータに対する暗号を復号化
しかつMPEGフォーマットの復号化処理を行い、復号
化されたコンテンツの画像信号や音声信号をそれぞれデ
ィスプレイ装置3105やスピーカ装置(図示せず。)
に出力する。
【0187】エンコード装置3101の暗号回路313
4は、MPEGフォーマットの形式で符号化されたコン
テンツのデータに対して、暗号鍵メモリ3133内の暗
号鍵を用いて暗号化を行うと同時に、再生時に必要な復
号鍵を生成して復号鍵メモリ3111に格納する。光デ
ィスク3100には、符号化されたコンテンツのデータ
と復号鍵を記録する必要があるが、パーソナルコンピュ
ータ3104上で復号鍵を平文のまま取り扱う場合に
は、復号鍵を光ディスク3100から読み出すことによ
り、暗号化されたコンテンツのデータの解読が容易にな
ってしまう可能性がある。これを避けるために、エンコ
ード装置3101と光ディスク装置3102の間で、相
互認証を行うとともに相互に共有したバス鍵を用いてバ
ス暗号を行う。
【0188】すなわち、具体的には、復号鍵メモリ31
11内の復号鍵はエンコード装置3101のバス暗号回
路3112によって暗号化が施された後、その暗号化復
号鍵は、インターフェース3124、PCIバス315
1及びインターフェース3122を介してパーソナルコ
ンピュータ3104のバス暗号化復号鍵テーブルメモリ
3115に格納される。一方、光ディスク装置3102
のバス暗号及び復号回路3114においては、光ディス
ク3100から記録再生回路3119により再生され
た、暗号化復号鍵の復号化が行われた後、復号化された
復号鍵は復号鍵テーブルメモリ3113に格納される。
また、バス暗号及び復号回路3114は、例えば更新さ
れたバス暗号化された復号鍵を、バス暗号化復号鍵テー
ブルメモリ3115からインターフェース3121、S
CSIバス3152及びインターフェース3120を介
して受信してバス復号化して復号鍵テーブルメモリ31
13に格納した後、記録再生回路3119を介して光デ
ィスク3100に記録する。
【0189】また、復号鍵状態テーブルは記録再生回路
3119により光ディスク3100から再生された後、
インターフェース3120、SCSIバス3152及び
インターフェース3121を介して復号鍵状態テーブル
メモリ3116に転送されて格納される。さらに、パー
ソナルコンピュータ3104で更新された復号鍵状態テ
ーブルは、復号鍵状態テーブルメモリ3116から読み
出されて、インターフェース3121、SCSIバス3
152及びインターフェース3120を介して記録再生
回路3119に転送された後、記録再生回路3119は
受信した復号鍵状態テーブルを光ディスク3100に記
録する。従って、中間に位置するパーソナルコンピュー
タ3104上では、複数のバス暗号化復号鍵を格納する
バス暗号化復号鍵テーブル3115と復号鍵状態テーブ
ルメモリ3116とを用いて、暗号化された復号鍵のみ
が取り扱われることになり、一層の安全性が確保される
ことになる。
【0190】光ディスク装置3102とデコード装置3
103の間でも同様に復号鍵のバス暗号を行うことによ
り、一層の安全性が確保される。すなわち、デコード装
置3103のバス復号回路3117は、パーソナルコン
ピュータ3104からインターフェース3123を介し
て受信した暗号化復号鍵を復号して復号鍵メモリ311
8に格納する。復号化回路3141は、復号鍵メモリ3
118内の復号鍵を用いて暗号化されたコンテンツのデ
ータを復号する。
【0191】上述の第7の実施形態に示したように、光
ディスク3100上に暗号化されたコンテンツのデータ
を復号するための復号鍵をテーブル形式で記録するよう
な場合には、光ディスク装置3102上で再生した復号
鍵テーブルをバス暗号及び復号回路3114によりバス
暗号化した後、バス暗号化された復号鍵テーブルのデー
タをインターフェース3120を介してパーソナルコン
ピュータ3104のバス暗号化復号鍵テーブルメモリ3
115に転送して格納する。コンテンツのデータを記録
するときには、パーソナルコンピュータ3104が平文
で光ディスク3100に記録されている復号鍵状態テー
ブルから復号鍵テーブルの空き領域を検索することによ
り調べ、エンコード装置3101から転送されるバス暗
号化された復号鍵を空き領域に割り当てる。このとき、
バス暗号として復号鍵単位で完結するような暗号(例え
ば、復号鍵長単位でのブロック暗号)を用いれば、復号
鍵ブロックへの割り当て時に、復号鍵を復号し再暗号す
る必要がない。
【0192】なお、光ディスク装置3100と、光ディ
スク装置3102と、パーソナルコンピュータ3104
と間で転送されて格納される復号鍵テーブルや復号鍵状
態テーブルはそれぞれ、1つのかたまりのブロックのデ
ータであるので、ブロックデータということができる。
【0193】コンテンツの再生時の場合も、光ディスク
装置3102から再生された復号鍵ブロックから再生し
ようとしているコンテンツの復号化に必要な復号鍵のみ
を、バス暗号化復号鍵テーブルメモリ3115から検索
して抜き出し、パーソナルコンピュータ3104及びデ
コード装置3103のバス復号回路3117を介して復
号鍵メモリ3118に転送して格納する。そして、復号
化回路3141は、光ディスク装置3102の記録再生
回路3119によって光ディスク3100から再生され
た暗号化されたAVデータを、パーソナルコンピュータ
3104及びインターフェース3123を介して受信し
て、受信された暗号化されたAVデータを復号鍵メモリ
3118内の復号鍵を用いて画像信号や音声信号に復号
化して出力する。この場合も、上述のコンテンツの記録
時と同様に、バス暗号として復号鍵単位で完結するよう
な暗号(例えば、復号鍵長単位でのブロック暗号)を用
いれば、復号鍵ブロックからの復号鍵を抜き取る時に、
復号鍵の復号し、再暗号する必要がない。さらに、復号
鍵のサイズを大きくする場合には、光ディスク装置31
02の構成を変更すること無く、複数の復号鍵を割り当
てるなどの復号鍵領域の拡張がパーソナルコンピュータ
3104上で容易かつ安全に行うことができる。
【0194】<第10の実施形態>図37は、本発明に
係る第10の実施形態である光ディスク内のユーザデー
タ領域の構成と、コンテンツを暗号してユーザデータ領
域に記録する光ディスク記録装置の構成と、ユーザデー
タ領域のデータから暗号化コンテンツを復号する光ディ
スク再生装置の構成を示すブロック図である。この第1
0の実施形態は、第6の実施形態において光ディスク記
録装置の構成を追加したことを特徴としており、この構
成について詳細に説明する。
【0195】光ディスク記録装置においては、暗号の結
果が一定とならないように暗号の強度を高めるために、
入力される暗号鍵を、コンテンツ中の情報である復号鍵
変換データを用いて鍵変換器2119により、例えば乗
算や除算、所定の重み係数を用いた演算などの所定の鍵
変換の演算を行ってコンテンツ復号鍵を得た後、当該コ
ンテンツ復号鍵を用いてコンテンツのデータを暗号化す
る。
【0196】すなわち、コンテンツの記録時には、コン
テンツのデータと、コンテンツのデータを暗号化するた
めの暗号鍵が光ディスク記録装置に入力される。ここ
で、コンテンツのデータは鍵変換器2119と暗号器2
120に入力され、暗号鍵は鍵暗号器2118と鍵変換
器2119に入力される。鍵変換器2119は、上記入
力された暗号鍵に対して、コンテンツ中の一部の情報で
ある第1と第2の復号鍵変換データ2115,2116
を用いて所定の鍵変換の演算を行うことにより、コンテ
ンツ復号鍵を生成して暗号器2120に出力する。次い
で、暗号器2120は、上記入力されるコンテンツのデ
ータを、上記コンテンツ復号鍵を用いて暗号化して暗号
化コンテンツを光ディスクのユーザデータ領域2150
内のAVデータ記録セクタ2152に記録する。
【0197】ここで、光ディスク再生装置において用い
る復号鍵変換データとしては、セクタ単位でおおむね異
なるようなAVデータ中の情報である第2の復号鍵変換
データ2116や、制御情報が記録されたセクタ中に含
まれるコピー世代管理情報やアナログのマクロビジョン
制御フラグなどを含むコピー制御情報である第1の復号
鍵変換データ2115を利用する。前者の第2の復号鍵
変換データを利用することにより、コンテンツのデータ
を暗号化するためのコンテンツ復号鍵をセクタ毎で、第
2の復号鍵変換データの内容に応じて鍵変換器2113
により復元することが可能となる。また、後者の第1の
復号鍵変換データは、その改ざん時にデータの不正利用
を容易に検出できるデータであるので、当該第1の復号
鍵変換データが改ざんされたときに、コンテンツのデー
タを復号することができなくすることが容易にできると
いう効果が得られる。具体的には、AVデータの再生制
御に用いられる再生制御情報が記録される再生制御記録
セクタのデータを第1の復号鍵変換データとして用いて
暗号鍵を所定の変換演算により復号鍵に変換し、これを
暗号器2120においてコンテンツ復号鍵として用い
る。さらには、再生制御記録セクタのデータである第1
の復号鍵変換データと、暗号化されたコンテンツが記録
されるセクタの非暗号化コンテンツの一部である第2の
復号鍵変換データとを含む2つの復号鍵変換データを用
いて、暗号鍵を所定の変換演算をすることにより、別の
コンテンツ復号鍵を演算し、この別のコンテンツ復号鍵
を暗号器2120においてコンテンツ復号鍵として用い
てもよい。
【0198】一方、鍵暗号器2118は、上記入力され
る暗号鍵を、光ディスク再生装置と同様に入力されるデ
ィスク鍵を用いて暗号化することにより、暗号化復号鍵
を生成する。この暗号化復号鍵のサイズに比較して、セ
クタヘッダ領域中の復号鍵領域2106,2109が小
さいため、データ分割器2121は暗号化復号鍵を複数
の分割復号鍵に分割した後、各分割復号鍵を異なる復号
鍵領域2106,2109に記録する。図37の例で
は、暗号化復号鍵は2つの暗号化分割復号鍵に分割さ
れ、それぞれ連続する2つのセクタの復号鍵領域210
6,2109に記録される。ここでは、鍵暗号器211
8により暗号鍵である復号鍵に対して暗号化を施してい
るので、暗号鍵に対する暗号の強度を高めることができ
る。
【0199】コンテンツの再生時には、鍵変換器211
3は、上述の第1の復号鍵変換データ2115と第2の
復号鍵変換データ2116の情報を用いて、鍵復号器2
112からの復号鍵を所定の鍵変換の演算を行うことに
より、コンテンツ復号鍵を生成して復号器2114に出
力する。次いで、復号器2114は、このコンテンツ復
号鍵を用いて、暗号化コンテンツのデータを復号するこ
とにより、復号化コンテンツを得る。ここで、鍵変換器
2113は、第1の復号鍵変換データ2115のみの情
報を用いて、鍵復号器2112からの復号鍵を所定の鍵
変換の演算を行ってもよい。
【0200】<第11の実施形態>図38は、本発明に
係る第11の実施形態である光ディスク内のユーザデー
タ領域の構成と、コンテンツを暗号してユーザデータ領
域に記録する光ディスク記録装置の構成と、ユーザデー
タ領域のデータから暗号化コンテンツを復号する光ディ
スク再生装置の構成を示すブロック図である。この第1
1の実施形態は、第7の実施形態において光ディスク記
録装置の構成を追加したことを特徴としており、この構
成について詳細に説明する。
【0201】図38において、光ディスク記録装置は、
図37の第10の実施形態と同様に、所定のディスク鍵
を用いて暗号鍵の暗号化を行う鍵暗号器2118と、コ
ンテンツ中の第1と第2の復号鍵変換データ2115,
2116を用いて暗号鍵に対して所定の鍵変換の演算を
行ってコンテンツ復号鍵を演算する鍵変換器2119
と、上記コンテンツ復号鍵を用いてコンテンツを暗号化
する暗号器2120を備えて構成される。ここで、鍵暗
号器2118から出力される復号鍵はリードイン領域2
401内のメインデータ領域2102に記録される。一
方、光ディスク再生装置は、図29の第7の実施形態と
同様に、鍵復号器2112と、鍵変換器2113と、復
号器2114とを備えて構成される。ここで、リードイ
ン領域2401内のメインデータ領域2102に記録さ
れた復号鍵が読み出されて鍵復号器2112に入力さ
れ、鍵復号器2112は、所定のディスク鍵を用いて復
号鍵を復号して鍵変換器2113に出力する。また、鍵
変換器2113は、第1と第2の復号鍵変換データ21
15,2116を用いて、鍵復号器2112からの復号
鍵に対して所定の鍵変換の演算を行ってコンテンツ復号
鍵を演算して復号器2114に出力する。
【0202】<第6乃至第9の実施形態の効果>以上詳
述したように、本実施形態に係る記録型光ディスクは、
復号鍵をセクタヘッダ領域に配置された所定サイズの復
号鍵領域に分割して記録し、あるいは可変長の復号鍵を
セクタヘッダ領域に配置された鍵インデックス領域で示
された復号鍵領域に記録することによって、セクタヘッ
ダ領域に予め規定されたサイズの復号鍵領域にとらわれ
ることなく、自由な長さの復号鍵を利用できる記録型光
ディスクを提供できる。これにより、記録するコンテン
ツに対する著作権保護レベルに応じて、任意の鍵長を用
いた暗号を利用可能とすることができる。
【0203】<好ましい変形例>以上の実施形態におい
て、上記ディスク識別情報は、好ましくは、書き換える
ことができないプリピットにより構成され、上記ディス
ク識別情報には、好ましくは、ディスクが使用される地
域を表す地域識別子を有する。また、上記ディスク識別
情報には、好ましくは、光ディスク上で記録及び再生可
能なコンテンツの種類を示すデータカテゴリ識別子を有
する。さらに、上記ディスク識別情報は、好ましくは、
秘密鍵を用いて暗号化されてディスク識別情報領域に製
造時に記録される。またさらに、上記ディスク識別情報
は、好ましくは、データ記録再生領域に記録可能なデー
タの種別、又はデータ記録再生領域から再生可能なデー
タの種別を表すデータを含む。
【0204】以上の実施形態において、好ましくは、コ
ンテンツのデータが記録されるセクタ領域と、デスクラ
ンブルキーとの対応関係を管理するデスクランブル領域
管理テーブルを有する。また、キー管理情報領域は、好
ましくは、ディスク識別情報を鍵として暗号化されたデ
スクランブルキーを記録するデスクランブルキー領域
と、デスクランブルキーの記録状態を表すデスクランブ
ルキーステータス領域を有するキー情報領域と、ディス
ク上に記録されたコンテンツ再生時に使用するキー情報
を記録するコンテンツ情報領域と、コンテンツを再生す
るために必要なデスクランブルキーを参照するためのポ
インタを記録したキーインデックス領域とを含む。さら
に、コンテンツのデータが記録されるセクタには、好ま
しくは、上記コンテンツのデータとともに、デスクラン
ブルキーが記録される領域を示すポインタを記録する。
【0205】以上の実施形態において、光ディスク記録
再生装置のディスク識別情報の再生回路は、好ましく
は、秘密鍵を用いて暗号化されたディスク識別情報を解
読する回路を備える。また、光ディスク記録再生装置に
おいて、ディスク識別情報を鍵として暗号化されるデー
タは、好ましくは、画像データや音楽データなどのコン
テンツのデータである。さらに、ディスク識別情報は、
好ましくは、データ記録再生領域に記録可能なデータの
種別を表し、ディスク識別情報の再生回路は、上記デー
タの種別により記録可能なコンテンツのデータであるか
否かを判断する。またさらに、ディスク識別情報を鍵と
して用いて復号されるデータは、好ましくは、画像デー
タや音楽データなどのコンテンツのデータである。ま
た、ディスク識別情報は、好ましくは、データ記録再生
領域から再生可能なデータの種別を表し、ディスク識別
情報の再生回路は、上記データの種別により再生可能な
コンテンツのデータであるか否かを判断する。
【0206】以上の実施形態において、コンテンツの記
録回路は、好ましくは、暗号化された画像データや音楽
データなどのコンテンツのデータと、上記コンテンツの
データに施された暗号を解くデスクランブルキーを同一
のセクタに記録する。また、コンテンツの再生回路は、
好ましくは、暗号化された画像データや音楽データなど
のコンテンツのデータと、上記コンテンツのデータに施
された暗号を解くデスクランブルキーを同一のセクタか
ら再生する。
【0207】以上の実施形態において、キー領域の割当
回路又は方法は、好ましくは、デスクランブルキーの記
録状態を表すデスクランブルキーステータス領域に領域
予約済みフラグを配置し、コンテンツのデータの再生時
に使用するキーに関する情報を記録し、コンテンツのデ
ータに対して割り当てたデスクランブルキーの記録領域
を表すキーインデックスを記録する。また、デスクラン
ブルキーの配置回路又は方法は、好ましくは、コンテン
ツ情報領域からコンテンツで使用されるデスクランブル
キー領域のインデックスを再生し、記録するデスクラン
ブルキーに対応するキーインデックスに示されるデスク
ランブルキー領域にデスクランブルキーを配置し、記録
するデスクランブルキーに対応するキーインデックスに
示されるデスクランブルキーステータス領域に記録済み
フラグを配置する。
【0208】以上の実施形態において、光ディスク再生
装置は、好ましくは、ディスク識別情報を再生し、コン
テンツが再生可能であるか否かを調べ、キー管理情報を
再生し、画像データや音楽データなどのコンテンツのデ
ータが記録されたセクタを再生し、再生されたセクタか
らデスクランブルキーを取得する。さらに、好ましく
は、再生したコンテンツのデータをデスクランブルキー
によりデスクランブルし出力する。
【0209】以上の実施形態において、コンテンツのデ
ータを記録する方法は、好ましくは、第1のディスク情
報が記録されている第1の情報領域と、個々のディスク
を識別するための第2のディスク情報が記録されている
第2の情報領域と、光ビームを照射することにより情報
の記録が可能なユーザデータ領域とを有する光ディスク
の上記ユーザデータ領域にコンテンツを記録する際に、
少なくとも上記第2のディスク情報を用いた演算により
復号して再生することができるように、暗号化して記録
する。ここで、好ましくは、ユーザデータ領域内に、暗
号化されて記録されたデータを解読するための鍵情報を
記録する鍵情報記録領域を有する。
【0210】以上の実施形態において、コンテンツのデ
ータを記録する方法は、好ましくは、第1のディスク情
報が記録されている第1の情報領域と、個々のディスク
を識別するための第2のディスク情報が記録されている
第2の情報領域と、光ビームを照射することにより情報
の記録が可能なユーザデータ領域と、上記ユーザデータ
領域内に、暗号化されて記録されたコンテンツを解読す
るための鍵情報を記録する鍵情報記録領域とを有する光
ディスクの、上記ユーザデータ領域にコンテンツを記録
する際に、少なくとも上記第2のディスク情報と、上記
鍵情報を用いた演算により復号して再生することができ
るように、暗号化して記録する。
【0211】以上の実施形態において、連続する複数の
セクタに、分割された複数の分割復号鍵を記録する復号
鍵領域を有する光ディスクのセクタにおいて、好ましく
は、AVデータを含むデータのサイズが(メインデータ
サイズ)×(復号鍵の分割数)に満たないメインデータ
領域に、ダミーデータを記録する。また、ECCブロッ
クにおいて、好ましくは、連続する複数のセクタに分割
された分割復号鍵を記録した復号鍵領域を有するセクタ
が、(ECCブロック単位)/(復号鍵の分割数)回だ
け記録され、AVデータを含むデータのサイズが(メイ
ンデータサイズ)×(ECCブロック単位)に満たない
メインデータ領域に、ダミーデータを記録する。
【0212】以上の実施形態において、AVデータを含
むデータに施された暗号を復号するための復号鍵は、好
ましくは、所定のサイズを有する複数の分割復号鍵に分
割され、分割された複数の分割復号鍵は、復号鍵テーブ
ルの連続する複数の復号鍵領域に記録される。また、上
記復号鍵テーブルは、好ましくは、書き換え可能なリー
ドイン領域内のメインデータ領域に記録される。さら
に、復号鍵テーブルの記録状態を表す情報は、好ましく
は、復号鍵テーブルの各復号鍵領域に固定値として記録
される。またさらに、復号鍵テーブルは、光ディスクの
内周と外周に配置された異なる上記ECCブロックに複
数回だけ記録される。
【0213】以上の実施形態において、データ暗号化装
置であるエンコード装置3101と、光ディスク記録再
生装置である光ディスク装置3102は、好ましくは、
相互認証方式によりバス鍵の共有を行う。また、データ
復号化装置であるデコード装置3103と光ディスク記
録再生装置である光ディスク装置3102は、好ましく
は、相互認証方式によりバス鍵の共有を行う。
【0214】以上の実施形態においては、RAM型を含
む書き換え型又は追記型の光ディスクであるデータを記
録することができる記録型光ディスクについて説明して
いるが、本発明はこれに限らず、予め記録されたデータ
を読み出して再生することができるが新たに記録するこ
とができない再生専用型光ディスクに適用できる。再生
専用型光ディスクの場合においては、データ記録再生領
域をデータを読み出して再生するデータ再生領域と置き
換え、コンテンツのデータやその他の種々の制御情報の
データは製造時に予め記録される。ここで、記録型光デ
ィスクは、CD−R、CD−RW、MO、MD、DVD
−RAMなどを含む。再生専用型光ディスクは、音楽C
D、CD−ROM、DVD−ROMなどを含む。
【0215】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明に係る光デ
ィスクによれば、周方向にストライプ状に形成され、反
射光量が低下した信号が断続的に得られる領域を備えた
第1の領域と、光ビームを第2の領域に照射することに
よりユーザがユーザデータを記録可能な第2の領域とを
備えた光ディスクであって、上記第1の領域は、上記第
2の領域に対して径方向の所定間隔を有するように離れ
て形成される。従って、上記第1の領域は上記第2の領
域から離れて形成されているので、BCAなどの第1の
領域を形成するときに、形成時に発生する熱から、記録
形光ディスクの記録膜を保護することができ、当該光デ
ィスクに記録されたユーザデータを容易にかつ確実に保
護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る第1の実施形態である記録型光
ディスク100のデータ記録領域を示す平面図である。
【図2】 (a)は図1の光ディスク100のBCA1
06を形成するときの装置構成を示すブロック図及び縦
断面図であり、(b)は図1の光ディスク100のBC
A106を形成した後の光ディスク100の縦断面図及
びその水平方向に対する反射光の強度を示すグラフであ
る。
【図3】 図1のBCA106の記録フォーマットを示
す図である。
【図4】 図1のユーザデータ領域102内のセクタデ
ータ401のセクタ構造を示す図である。
【図5】 図1のキー管理情報領域107の構成を示す
図である。
【図6】 (a)は第1の実施形態の変形例に係る、図
1のセクタデータ401にデスクランブルキー及びAV
データを記録する記録方法を示すブロック図であり、
(b)は第1の実施形態に係る、図1のセクタデータ4
01にデスクランブルキーへのキーインデックス及びA
Vデータを記録する記録方法を示すブロック図である。
【図7】 本発明に係る第2の実施形態である光ディス
ク記録再生装置の構成を示すブロック図である。
【図8】 図7の光ディスク記録再生装置の制御CPU
710によって実行されるAVデータの記録処理を示す
フローチャートである。
【図9】 図7の光ディスク記録再生装置の制御CPU
710によって実行されるキー管理情報領域の割り当て
処理を示すフローチャートである。
【図10】 図7の光ディスク記録再生装置の制御CP
U710によって実行されるデスクランブルキーの記録
処理を示すフローチャートである。
【図11】 図7の光ディスク記録再生装置の制御CP
U710によって実行されるAVデータの再生処理を示
すフローチャートである。
【図12】 図7の光ディスク記録再生装置の制御CP
U710によって実行されるデスクランブルキーの取得
処理を示すフローチャートである。
【図13】 第1の実施形態の変形例に係る、暗号化デ
スクランブルキーから正規のデスクランブルキーである
か否かを判定するための方法を示すブロック図である。
【図14】 第1の実施形態の変形例に係る、デスクラ
ンブル領域管理テーブルの構成を示す図である。
【図15】 (a)は第1の実施形態においてコンテン
ツの記録時に地域識別子を記録する場合に、同一の地域
内で、並びに異なる地域で、コンテンツのコピーや再生
が可能であるか否かを示す図であり、(b)は第1の実
施形態において地域識別子が光ディスクの出荷時に予め
記録されている場合に、同一の地域内で、並びに異なる
地域で、コンテンツのコピーや再生が可能であるか否か
を示す図である。
【図16】 本発明に係る第3の実施形態である光ディ
スク1101のデータ記録領域を示す平面図である。
【図17】 第3の実施形態に係るBCA再生回路14
01における再生信号1201及び再生2値化信号12
07の信号波形を示す波形図である。
【図18】 第3の実施形態に係るBCA再生回路14
01の構成を示すブロック図である。
【図19】 第3の実施形態に係る光ディスク記録再生
システムの構成を示すブロック図である。
【図20】 本発明に係る第4の実施形態である光ディ
スク記録再生システムの構成を示すブロック図である。
【図21】 本発明に係る第5の実施形態である光ディ
スク1601のデータ記録領域を示す平面図である。
【図22】 第5の実施形態に係る光ディスク記録再生
システムの構成を示すブロック図である。
【図23】 第5の実施形態に係るID付与テーブルの
構成を示す表である。
【図24】 第3の実施形態の変形例に係る光ディスク
1101aのデータ記録領域を示す平面図である。
【図25】 第5の実施形態の変形例に係る光ディスク
1601aのデータ記録領域を示す平面図である。
【図26】 本発明に係る第6の実施形態である光ディ
スク内のユーザデータ領域の構成と、ユーザデータ領域
のデータから暗号化コンテンツを復号する光ディスク再
生装置の構成を示すブロック図である。
【図27】 第6の実施形態に係る光ディスクにおい
て、ユーザデータ領域への著作権制御情報と復号鍵の配
置と、メインデータ領域への暗号化コンテンツの配置を
示すブロック図である。
【図28】 第6の実施形態に係る光ディスクにおい
て、エラー訂正の単位が複数のセクタにまたがる場合の
配置を示すブロック図である。
【図29】 本発明に係る第7の実施形態である光ディ
スク内のリードイン領域2401とユーザデータ領域2
402の構成と、リードイン領域2401とユーザデー
タ領域2402のデータから暗号化コンテンツを復号す
る光ディスク再生装置の構成を示すブロック図である。
【図30】 (a)は第7の実施形態に係る光ディスク
内のリードイン領域のメインデータ領域において、復号
鍵の初期値で未記録状態を表示する場合のデータ構成を
示すブロック図であり、(b)は第7の実施形態に係る
光ディスク内のリードイン領域のメインデータ領域にお
いて、復号鍵状態テーブルで記録状態を表示する場合の
データ構成を示すブロック図である。
【図31】 第7の実施形態に係る光ディスクにおいて
復号鍵の配置を示すブロック図である。
【図32】 本発明に係る第8の実施形態である光ディ
スクのデータをファイル管理システムにより管理すると
きのデータ構成を示すブロック図である。
【図33】 第8の実施形態に係るファイル管理システ
ムによって実行される、著作権保護を必要とするコンテ
ンツの記録処理を示すフローチャートである。
【図34】 第8の実施形態に係るファイル管理システ
ムによって実行される、コンテンツの再生処理を示すフ
ローチャートである。
【図35】 第8の実施形態に係るファイル管理システ
ムによって実行される、コンテンツの削除処理を示すフ
ローチャートである。
【図36】 本発明に係る第9の実施形態である光ディ
スクシステムの構成を示すブロック図である。
【図37】 本発明に係る第10の実施形態である光デ
ィスク内のユーザデータ領域の構成と、コンテンツを暗
号してユーザデータ領域に記録する光ディスク記録装置
の構成と、ユーザデータ領域のデータから暗号化コンテ
ンツを復号する光ディスク再生装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図38】 本発明に係る第11の実施形態である光デ
ィスク内のユーザデータ領域の構成と、コンテンツを暗
号してユーザデータ領域に記録する光ディスク記録装置
の構成と、ユーザデータ領域のデータから暗号化コンテ
ンツを復号する光ディスク再生装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図39】 従来技術のDVD−ROMのユーザデータ
領域の構成と、ユーザデータ領域のデータから暗号化コ
ンテンツを復号する光ディスク再生装置の構成を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
100…光ディスク、 101…リードイン領域、 102…ユーザデータ領域、 103…リードアウト領域、 104…再生専用領域、 105…記録再生領域、 106…バーストカッティング領域(BCA)、 107…キー管理情報領域、 201…基板、 202…記録層、 203…反射層、 204…接着層、 205…反射層、 206…記録層、 207…基板、 211…高パワーレーザ光源、 212…フォーカスレンズ、 301…同期コード、 302…誤り検出コード、 303…誤り訂正コード、 304…BCAデータ、 305…ディスク識別情報、 401…セクタデータ、 402…ヘッダ、 403…メインデータ、 404…エラー検出コード、 405…データID、 406…IDエラー検出コード、 407…スクランブル制御情報、 408,408a…キー情報、 501…キー情報領域、 502…コンテンツ情報領域、 503…キーインデックスリスト領域、 504…記録済みキー数、 505…デスクランブルキー領域、 506…キーステータス領域、 507…コンテンツ数、 508…コンテンツ情報、 509…キーインデックス、 701…記録型光ディスク、 702…光学ヘッド、 703…記録再生制御回路、 704…変復調回路、 705…誤り検出及び訂正回路、 706…バッファメモリ、 707…デスクランブル回路、 708…MPEG復号回路、 709…出力回路、 710…制御CPU、 711…通信回路、 712…データ受信回路、 801…暗号化デスクランブルキー、 802…デスクランブルキー、 803…誤り検出コード、 1101,1101a…光ディスク、 1102…コントロールユーザデータ領域、 1103…ユーザデータ領域、 1104,1104a…BCA、 1105,1105a…トリミング領域、 1201…再生信号、 1202乃至1204…トリミング部分、 1205,1206…スライスレベル、 1207…再生2値化信号、 1301…光ピックアップ、 1302…プリアンプ、 1303…低域通過フィルタ(LPF)、 1304…2値化回路、 1305…復調回路、 1306…ディスクID信号、 1401…BCA再生回路 1402…ディスクID信号、 1403,1404…インターフェース、 1405…ネットワーク、 1406…暗号化部、 1407…コンテンツメモリ、 1408…暗号化エンコーダ、 1409…暗号化コンテンツ、 1410…光ディスク記録再生装置、 1411…記録回路、 1412…データ再生部、 1413…暗号デコーダ、 1414…出力信号、 1501…CATV会社装置、 1502…コンテンツメモリ、 1503…第1暗号鍵メモリ、 1504…第1暗号化エンコーダ、 1505…第1暗号化コンテンツ、 1506…CATVデコーダ、 1507…鍵発行センター装置、 1507a…制御部、 1508…システムIDメモリ、 1509…入力されたタイトルコード、 1510…時間制限情報メモリ、 1511…記録許可コードメモリ、 1512…鍵(K)、 1513…第1暗号デコーダ、 1514…光ディスク記録再生装置、 1515…ディスクID信号、 1516…第2暗号化エンコーダ、 1517…第2暗号化コンテンツ、 1518…記録回路、 1519…データ再生部、 1520…第2暗号デコーダ、 1521…BCA再生回路、 1522…ICカード、 1523…会社識別信号メモリ、 1524…ICカード、 1525…出力信号、 1526…会社識別信号メモリ、 1527…クロック回路、 1530…テレビジョン装置、 1601,1601a…光ディスク、 1602…コントロールユーザデータ領域、 1603…ユーザデータ領域、 1604,1604a…BCA、 1605…鍵情報記録領域、 1606,1606a…トリミング領域、 1701…CATV会社装置、 1702…コンテンツメモリ、 1703…第1暗号鍵、 1704…第1暗号化エンコーダ、 1705…鍵(K)、 1706…CATVデコーダ、 1707…鍵発行センター装置、 1707a…制御部、 1708…システムIDメモリ、 1709…入力されたタイトルコード、 1710…時間制限情報メモリ、 1712…鍵(K)、 1713…第1暗号化デコーダ、 1714…光ディスク記録再生装置、 1715…ディスクID、 1716…入力されたタイトルコード、 1717…記録回路、 1718…鍵(DK)、 1719…鍵情報記録回路、 1720…BCA再生回路、 1721…データ再生部、 1722…第2暗号デコーダ、 1723…鍵情報再生部、 1724…出力信号、 1725…クロック回路、 1730…テレビジョン装置、 2101…セクタヘッダ領域、 2102…メインデータ領域、 2103…誤り検出コード、 2104…セクタアドレス、 2105…著作権制御情報、 2106…復号鍵領域、 2107…非暗号化コンテンツ、 2108…暗号化コンテンツ、 2109…復号鍵領域、 2110…復号鍵変換データ、 2111…データ連結器、 2112…鍵復号器、 2113…鍵変換器、 2114…復号器、 2115…第1の復号鍵変換データ、 2116…第2の復号鍵変換データ、 2117…非暗号化制御情報、 2118…鍵暗号器、 2119…鍵変換器、 2120…暗号器、 2121…データ分割器、 2150…ユーザデータ領域、 2151…制御情報記録セクタ、 2152…AVデータ記録セクタ、 2201…第1の復号鍵領域、 2202…第2の復号鍵領域、 2203…補完データ、 2204…暗号化コンテンツ、 2401…リードイン領域、 2402…ユーザデータ領域、 2403…鍵インデックス領域、 2404…復号鍵テーブル、 2451…制御情報記録セクタ、 2452…AVデータ記録セクタ、 2501…未記録状態データ、 2502…復号鍵状態テーブル、 2503…記録状態データ、 2601…リードイン領域、 2602…ユーザデータ領域、 2603…リードアウト領域、 2701…ファイルエントリ(1)、 2702…ファイルエントリ(2)、 2703…ファイル(1)、 2704…ファイル(2)、 2705…ファイル(1)のエクステント(1)、 2706…ファイル(2)のエクステント(1)、 2707…復号鍵テーブル、 2708…鍵インデックス領域、 2751…ファイル管理情報領域、 3101…エンコード装置、 3102…光ディスク装置、 3103…デコード装置、 3104…パーソナルコンピュータ、 3111…復号鍵メモリ、 3112…バス暗号回路、 3113…復号鍵テーブルメモリ、 3114…バス暗号及び復号回路、 3115…バス暗号化復号鍵テーブルメモリ、 3116…復号鍵状態テーブルメモリ、 3117…バス復号回路、 3118…復号鍵メモリ、 3119…記録再生回路、 3120,3121,3123,3124…インターフ
ェース、 3130…制御部、 3131…コンテンツメモリ、 3132…符号化回路、 3133…暗号鍵メモリ、 3134…暗号回路、 3141…復号化回路、 3151…PCIバス、 3152…SCSIバス。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年2月1日(2001.2.1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石原 秀志 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 高木 裕司 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 弓場 隆司 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 大嶋 光昭 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 大原 俊次 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 伊藤 基志 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 石田 隆 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 謝花 正司 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 中村 敦史 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 中田 浩平 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5D044 BC05 CC06 DE02 DE17 DE27 DE50 DE54 DE57 5D090 AA01 BB03 CC14 DD03 FF09 GG17 GG24 KK07

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周方向にストライプ状に形成され、反射
    光量が低下した信号が断続的に得られる領域を備えた第
    1の領域と、 光ビームを第2の領域に照射することによりユーザがユ
    ーザデータを記録可能な第2の領域とを備えた光ディス
    クであって、 上記第1の領域は、上記第2の領域に対して径方向の所
    定間隔を有するように離れて形成されたことを特徴とす
    る光ディスク。
  2. 【請求項2】 上記第2の領域の内側に形成されたリー
    ドイン領域を備え、 上記リードイン領域は上記第1の領域の少なくとも一部
    を含むことを特徴とする請求項1記載の光ディスク。
  3. 【請求項3】 上記第2の領域は書き換え可能な領域で
    あることを特徴とする請求項1又は2記載の光ディス
    ク。
  4. 【請求項4】 上記第2の領域は追記可能な領域である
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の光ディスク。
  5. 【請求項5】 所定の第1の領域と、光ビームを第2の
    領域に照射することによりユーザがユーザデータを記録
    可能な第2の領域とを備えた光ディスクのための光ディ
    スク記録装置であって、 再生時に反射光量が低下した信号が断続的に得られるよ
    うなデータを、周方向にストライプ状に形成され、かつ
    上記第2の領域に対して径方向の所定間隔を有するよう
    に離れた第1の領域に記録する記録手段を備えたことを
    特徴とする光ディスク記録装置。
  6. 【請求項6】 所定の第1の領域と、光ビームを第2の
    領域に照射することによりユーザがユーザデータを記録
    可能な第2の領域とを備えた光ディスクのための光ディ
    スク記録方法であって、 再生時に反射光量が低下した信号が断続的に得られるよ
    うなデータを、周方向にストライプ状に形成され、かつ
    上記第2の領域に対して径方向の所定間隔を有するよう
    に離れた第1の領域に記録するステップを含むことを特
    徴とする光ディスク記録方法。
  7. 【請求項7】 再生時に反射光量が低下した信号が断続
    的に得られるようなデータが、周方向にストライプ状に
    形成され、かつ第2の領域に対して径方向の所定間隔を
    有するように離れた第1の領域に記録された第1の領域
    と、光ビームを第2の領域に照射することによりユーザ
    によりユーザデータが記録された第2の領域とを備えた
    光ディスクのための光ディスク再生装置であって、 上記第1の領域に記録されたデータを再生する第1の再
    生手段と、 上記第2の領域に記録されたユーザデータを再生する第
    2の再生手段とを備えたことを特徴とする光ディスク再
    生装置。
  8. 【請求項8】 再生時に反射光量が低下した信号が断続
    的に得られるようなデータが、周方向にストライプ状に
    形成され、かつ第2の領域に対して径方向の所定間隔を
    有するように離れた第1の領域に記録された第1の領域
    と、光ビームを第2の領域に照射することによりユーザ
    によりユーザデータが記録された第2の領域とを備えた
    光ディスクのための光ディスク再生方法であって、 上記第1の領域に記録されたデータを再生するステップ
    と、 上記第2の領域に記録されたユーザデータを再生するス
    テップとを含むことを特徴とする光ディスク再生方法。
JP2000290426A 1999-04-28 2000-09-25 光ディスク、光ディスク記録装置及び方法、並びに光ディスク再生装置及び方法 Expired - Lifetime JP3169366B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000290426A JP3169366B1 (ja) 1999-04-28 2000-09-25 光ディスク、光ディスク記録装置及び方法、並びに光ディスク再生装置及び方法

Applications Claiming Priority (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12210499 1999-04-28
JP12819799 1999-05-10
JP29963599 1999-10-21
JP11-128197 1999-10-21
JP11-299635 1999-10-21
JP11-122104 1999-10-21
JP2000290426A JP3169366B1 (ja) 1999-04-28 2000-09-25 光ディスク、光ディスク記録装置及び方法、並びに光ディスク再生装置及び方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000125933A Division JP4394250B2 (ja) 1999-04-28 2000-04-26 光ディスク、光ディスク記録装置及び光ディスク再生装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP3169366B1 JP3169366B1 (ja) 2001-05-21
JP2001189021A true JP2001189021A (ja) 2001-07-10

Family

ID=27470835

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000290426A Expired - Lifetime JP3169366B1 (ja) 1999-04-28 2000-09-25 光ディスク、光ディスク記録装置及び方法、並びに光ディスク再生装置及び方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3169366B1 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004527065A (ja) * 2001-05-22 2004-09-02 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ デジタル作品を保存する記録担体
JP2007513452A (ja) * 2003-12-02 2007-05-24 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 記録担体上のコンテンツ保護
JP2009037728A (ja) * 2006-06-08 2009-02-19 Toshiba Corp 情報記憶媒体
US8139248B2 (en) 2006-06-08 2012-03-20 Kabushiki Kaisha Toshiba Information distribution system, its distribution center apparatus and user terminal apparatus, and information storage medium usable for the system

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006082961A1 (ja) * 2005-02-07 2006-08-10 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 記録装置、再生装置、集積回路及び制御プログラム

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004527065A (ja) * 2001-05-22 2004-09-02 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ デジタル作品を保存する記録担体
JP2010198727A (ja) * 2001-05-22 2010-09-09 Uqe Llc アクセスを制限する方法、記録担体に情報を書き込む方法、記録担体及びコンピュータシステム
JP2011181179A (ja) * 2001-05-22 2011-09-15 Uqe Llc 記録担体、記録担体に情報を書き込む方法及びコンピュータシステム
US8364981B2 (en) 2001-05-22 2013-01-29 Koninklijke Philips Electronics N.V. Record carrier for storing a digital work
JP2007513452A (ja) * 2003-12-02 2007-05-24 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 記録担体上のコンテンツ保護
JP2009037728A (ja) * 2006-06-08 2009-02-19 Toshiba Corp 情報記憶媒体
US8139248B2 (en) 2006-06-08 2012-03-20 Kabushiki Kaisha Toshiba Information distribution system, its distribution center apparatus and user terminal apparatus, and information storage medium usable for the system

Also Published As

Publication number Publication date
JP3169366B1 (ja) 2001-05-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100665440B1 (ko) 광 디스크, 광 디스크 기록 및 재생장치, 광 디스크 상의 데이터의 기록 및 재생 방법
KR100800372B1 (ko) 보호 데이터 영역을 갖는 기록가능한 저장매체 및 데이터 저장방법
KR100707807B1 (ko) 데이터기록매체, 데이터기록장치, 데이터기록방법,데이터재생장치 및 데이터재생방법
JP4790457B2 (ja) 記録媒体の複写防止情報管理方法と、複写防止情報が記録された記録媒体及びその記録媒体の再生方法
US20010033658A1 (en) Information recording apparatus and method, information reproducing apparatus and method, information recording medium and program information recording medium
JP2002279727A (ja) 信号記録媒体とコンテンツ信号生成装置及びコンテンツ信号再生方法とコンテンツ信号再生装置
JP4394250B2 (ja) 光ディスク、光ディスク記録装置及び光ディスク再生装置
JPWO2005122164A1 (ja) 情報記録媒体、情報記録装置及び方法、情報配信装置及び方法、並びにコンピュータプログラム
US7796754B2 (en) Information recording processing apparatus, information reproduction processing apparatus, information recording medium, information recording processing method, information reproduction processing method, and computer program
JP2006108754A (ja) コンテンツ管理方法及び記録再生装置及び記録媒体
KR20020040587A (ko) 정보 기록·재생 방법, 기록·재생 장치, 기록 매체, 및그 기록 매체의 제조 방법
JP3169366B1 (ja) 光ディスク、光ディスク記録装置及び方法、並びに光ディスク再生装置及び方法
CA2624895C (en) Dvd replication system and method
US20070226520A1 (en) Information Recording Medium, Information Recording Device and Method, Information Distribution Device and Method, and Computer Program
JP3668176B2 (ja) 秘匿情報を伴う情報記録方法及び装置及び再生方法及び装置及び記録媒体
JP3709198B1 (ja) 光ディスク、光ディスク記録装置及び方法、並びに光ディスク再生装置及び方法
JP2006524408A (ja) 記録媒体の複写防止情報管理方法
JP3828288B2 (ja) 情報生成方法及び装置、情報再生方法及び装置並びに情報記録媒体
JP2007528561A (ja) 記録媒体の複写防止情報管理方法
JP2003187535A (ja) 情報記録装置及び方法、情報記録プログラム、記録媒体、ディスク記録媒体、ディスク記録装置及び方法、並びにディスク再生装置及び方法
JP2003196922A (ja) 記録媒体、再生装置および記録装置、再生方法および記録方法、並びに、再生処理プログラムおよび記録処理プログラム
JP2003228909A (ja) 光ディスク記録再生システム、ドライブ装置、記録再生方法及び光ディスク
KR100932508B1 (ko) 고밀도 광디스크의 디스크 주요 정보 관리방법

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3169366

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080316

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090316

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100316

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110316

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110316

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120316

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130316

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130316

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140316

Year of fee payment: 13

EXPY Cancellation because of completion of term