JP2009036124A - 筒内直接噴射式エンジン - Google Patents

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Koji Hiratani
康治 平谷
Shunsuke Shigemoto
俊介 重元
Daisuke Tanaka
大輔 田中
Takanobu Sugiyama
孝伸 杉山
Hirobumi Tsuchida
博文 土田
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

【課題】燃焼性能の低下を抑えて、エンジン出力の低下やエミッションの悪化を抑制できる吸気3弁構造の筒内直接噴射式エンジンを提供する。
【解決手段】1つの気筒に対してシリンダ配列方向に3つの吸気ポート10を形成するシリンダヘッド40を有する筒内直接噴射式エンジン100であって、シリンダヘッド40の吸気ポート側の側部に設置され、シリンダ軸心を通りシリンダ配列方向に対して直交する線からシリンダ配列方向に噴口をずらして配置した燃料噴射弁41と、シリンダヘッド40の上部に設置され、燃料噴射弁41によって噴射された燃料に点火する点火プラグ42と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、燃焼室内に燃料を噴射する筒内直接噴射式エンジンに関する。
従来から、1つの気筒に対して3つの吸気ポートが接続し、その吸気ポートを開閉する3つの吸気弁を備える構造(以下「吸気3弁構造」という。)の筒内直接噴射式エンジンが広く知られている。このような吸気3弁構造の筒内直接噴射式エンジンでは、吸気2弁構造の従来エンジンよりも吸気ポートと吸気弁との間の隙間(以下「吸気弁の開口面積」という。)の総和を大きく設定することができるので、1サイクルあたりの吸気量が増加して出力が向上する。
特許文献1には、燃料噴射弁と点火プラグとを隣接するようにシリンダヘッドに設置し、燃料噴射弁の軸心と点火プラグとの軸心とが燃焼室側から上方へ向かうにつれて離れるように傾斜させる吸気3弁構造の筒内直接噴射式エンジンが開示されている。この吸気3弁構造の筒内直接噴射式エンジンでは、燃料噴射弁や点火プラグの保守や点検作業を行う作業スペースをシリンダヘッド上部に確保することができ、保守・点検作業時の作業性が向上する。
特開平7−208177号公報
しかしながら、特許文献1に記載の筒内直接噴射式エンジンでは、燃焼温度が高くなるシリンダヘッドの燃焼室中心付近に燃料噴射弁を配置するので、燃焼室内に突出する燃料噴射弁の先端が高温になりやすい。燃料噴射弁の先端が高温になると、燃料噴射弁の噴口に残留した燃料がデポジットとなって噴口がつまり、燃料噴射量が要求量よりも少なくなって燃焼性能が低下するため、エンジン出力が低下したりエミッションが悪化したりするなどの問題がある。
そこで、本発明は、燃焼性能の低下を抑えて、エンジン出力の低下やエミッションの悪化を抑制できる吸気3弁構造の筒内直接噴射式エンジンを提供することを目的とする。
本発明は、以下のような解決手段によって前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために本発明の実施形態に対応する符号を付するが、これに限定されるものではない。
本発明は、1つの気筒に対してシリンダ配列方向に3つの吸気ポート(10)を形成するシリンダヘッド(40)を有する筒内直接噴射式エンジン(100)であって、シリンダヘッド(40)の吸気ポート側の側部に設置され、シリンダ軸心を通りシリンダ配列方向に対して直交する線からシリンダ配列方向に噴口をずらして配置した燃料噴射弁(41)と、シリンダヘッド(40)の上部に設置され、燃料噴射弁(41)によって噴射された燃料に点火する点火プラグ(42)と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、燃料噴射弁の噴口を、シリンダ軸心を通りシリンダ配列方向に対して直交する線からシリンダ配列方向にオフセットして配置し、点火プラグをシリンダヘッド上部に配置する。そのため、燃料噴射弁と点火プラグとの設置位置を離すことができ、燃料噴射弁の先端が燃焼熱の影響を受けにくくなって、燃料噴射弁の先端の温度上昇が抑制される。これにより、デポジットに起因する燃料噴射弁の噴口のつまりが防止され、燃焼性能の低下に起因するエンジン出力の低下やエミッションの悪化を抑制することができる。
(第1実施形態)
以下、図面を参照して本発明の第1実施形態について説明する。
図1は、第1実施形態の筒内直接噴射式エンジン100の構成を示す図である。図1(A)は、吸気ポート10と排気ポート20の配置を示す燃焼室1の平面図である。また、図1(B)は、図1(A)のB−B断面を示す図である。
筒内直接噴射式エンジン100では、図1(A)に示すように、1つの気筒に対して、3つの吸気ポート10と2つの排気ポート20とが接続する。そして、吸気ポート10ごとに吸気弁12が設置され、同様に排気ポート20ごとに排気弁22が設置される。このように筒内直接噴射式エンジン100は、吸気弁12を3つ有する吸気3弁構造のエンジンである。吸気弁12は、複数の気筒が配置されるシリンダ配列方向に設置されており、図面上側から下側に向けて順番に第1吸気弁12a、第2吸気弁12b、第3吸気弁12cとなる。
この筒内直接噴射式エンジン100は、図1(B)に示すようにシリンダブロック30とシリンダヘッド40とを備える。
シリンダブロック30には、ピストン32を収装するシリンダ31が形成される。そして、ピストン32の冠面32aと、シリンダ31の壁面と、シリンダヘッド40の下面とによって燃焼室1を形成する。この燃焼室1で混合気が燃焼すると、ピストン32は燃焼による燃焼圧力を受けてシリンダ31を往復動する。
シリンダヘッド40には、燃料噴射弁41と点火プラグ42とが設置される。
燃料噴射弁41は、吸気ポート10の下方であって、シリンダヘッド40の側部に設置される。燃料噴射弁41は、燃料を噴射する噴口を複数有するマルチホール型の燃料噴射弁であって、噴口が形成される燃料噴射弁41の先端は燃焼室1の内部に突出している。この燃料噴射弁41は、図示しない燃料供給パイプから供給された燃料を燃焼室内に噴射して混合気を形成する。
点火プラグ42は、シリンダ31の軸心上(燃焼室1の中心)のシリンダヘッド40に設置される。点火プラグ42の点火部は燃焼室1の内部に突出する。そして、この点火プラグ42は、燃焼室1の内部に形成された混合気に点火する。
一方、上記したシリンダヘッド40には、燃焼室1と連通するように吸気ポート10と排気ポート20とが形成される。
吸気ポート10には、外部から取り込んだ新気を流す吸気通路11が接続する。この吸気ポート10には、ピストン32の上下動に応じて駆動する第2吸気弁12bが設置される。この第2吸気弁12bは可変動弁装置200によって駆動され、吸気ポート10を開閉して燃焼室1に新気を導入する。第2吸気弁12bのリフト量や作動角(バルブ特性)は、この可変動弁装置200によって制御される。なお、図1(B)では図示しないが、第1吸気弁12a及び第3吸気弁12cも可変動弁装置200によって駆動される構成となっている。この可変動弁装置200の詳細については後述する。
排気ポート20には、燃焼室1からの排気を外部に流す排気通路21が接続する。この排気ポート20には、ピストン32の上下動に応じて駆動する排気弁22が設置される。排気弁22はカムシャフト23により駆動され、排気ポート20を開閉して、燃焼室1からの排気を排出する。排出された排気は、排気ポート20に接続する排気通路21に設置された図示しない触媒によって浄化される。
なお、上述した排気弁22についても、吸気弁12と同様に可変動弁装置200によって駆動するようにしてもよい。
次に、吸気弁12を駆動する可変動弁装置200について図2及び図3を参照して説明する。
図2は、可変動弁装置200の全体構成を示す概略図である。
可変動弁装置200は、図2に示すように、揺動カム210と、その揺動カム210を揺動させる揺動カム駆動機構220と、吸気弁12のリフト量を連続的に変化させ得るリフト量可変機構230とを備える。
揺動カム210は、シリンダ列方向に延びる駆動軸221の外周に回転自在に嵌合している。本実施形態では、一つの気筒に対して3つの吸気弁12(第1吸気弁12a〜第3吸気弁12c)を備えるので、一つの気筒に3つの揺動カム210a〜210cとバルブリフタ211a〜211cとが設けられる。この3つの揺動カム210a〜210cは、駆動軸221に対して回動自在に挿通された連結筒221aによって同一位相状態で結合され、互いに同期して同一的に作動する。このため、揺動カム駆動機構220は1つの揺動カム(第1吸気バルブ12aを駆動する揺動カム210に対してのみ備えられる。
揺動カム駆動機構220の駆動軸221には、偏心カム222が圧入等によって固定されている。円形外周面を有する偏心カム222は、その外周面の中心が駆動軸221の軸心から所定量だけオフセットする。駆動軸221は、クランクシャフトの回転に連動して回転するため、偏心カム222は駆動軸221の軸心回りに偏心回転する。
偏心カム222の外周面には、第1リンク223の基端側の環状部224が回転可能に嵌合している。第1リンク223の先端は、連結ピン225を介してロッカアーム226の一端と連結する。また、ロッカアーム226の他端は、連結ピン227を介して第2リンク228の上端と連結する。第2リンク228の下端は、連結ピン229を介して、第1吸気弁12aを駆動する揺動カム210aと連結する。なお、ロッカアーム226の略中央部は、リフト量可変機構230の制御軸231の偏心カム部232に揺動自在に支持される。
駆動軸221がエンジン回転に同期して回転すると、偏心カム222が偏心回転し、これにより第1リンク223が上下方向に揺動する。第1リンク223の揺動によりロッカアーム226が偏心カム部232の軸周りに揺動し、第2リンク228が上下に揺動して、揺動カム210aを駆動軸221の軸回りに所定の回転角度範囲で揺動運動させる。このように揺動カム210a〜210cは互いに同期して同一に揺動することで、第1吸気弁12a〜第3吸気弁12cが図示しない吸気ポート10を開閉する。
上記した可変動弁装置200では、駆動軸221の一端が図示しないカムスプロケットに挿入されており、駆動軸221はカムスプロケットに対して相対回転するように構成されている。そのため、駆動軸221はカムスプロケットに対する位相を変更でき、クランクシャフトに対する駆動軸221の回転位相を変更できる。
また、リフト量可変機構230の制御軸231の一端には、ギア等を介して図示しないアクチュエータが設けられている。このアクチュエータによって制御軸231の回転位置を変化させることで、ロッカアーム226の揺動中心となる偏心カム部232の軸心が制御軸231の回転中心周りを旋回し、これに伴いロッカアーム226の支点が変位する。これにより、第1リンク223及び第2リンク228の姿勢が変化して、揺動カム210の揺動中心とロッカアーム226の回転中心との距離が変化し、揺動カム210の揺動特性が変化する。
図3は、可変動弁装置200によって駆動される吸気弁12のリフト量及び作動角(バルブ特性)の一例を示す図である。実線は制御軸231を回転したときの吸気弁12のバルブ特性を示し、破線は駆動軸221のカムスプロケットに対する位相を変更したときの吸気弁12のバルブ特性を示す。可変動弁装置200では、制御軸231の角度及び駆動軸221のカムスプロケットに対する位相を変更することで、図3に示すように吸気弁12のリフト量や作動角(バルブ特性)を連続的に変更することが可能となる。本実施形態では、このような可変動弁装置200を用いることで、第1吸気弁12a〜第3吸気弁12cを駆動し、車両の運転状態に応じてバルブ特性を変更する。つまり、第1吸気弁12a〜第3吸気弁12cのリフト量は、可変動弁装置200によって、低負荷から高負荷になるにしたがって大きくなるように制御される。
上述の通り構成される第1実施形態の筒内直接噴射式エンジン100は、燃料噴射弁41、点火プラグ42や可変動弁装置200を制御するためにコントローラ50を備える。コントローラ50はCPU、ROM、RAM及びI/Oインタフェースから構成されている。このコントローラ50には、図示しない吸気量センサやエンジン回転速度センサなどの車両運転状態を検出する各種センサの出力が入力する。そして、コントローラ50は、これら出力に基づいて燃料噴射弁41の燃料噴射量や燃料噴射時期、点火プラグ42の点火時期、吸気弁12のバルブ特性を調整する。
ところで、特開平7−208177号公報に記載の従来手法による吸気3弁構造の筒内直接噴射式エンジンでは、燃料噴射弁と点火プラグとをシリンダヘッドの燃焼室中心付近に隣接するように配置するので、燃焼室内に突出する燃料噴射弁の先端が燃焼熱の影響によって高温になりやすい。燃料噴射弁の先端が高温になると、燃料噴射弁の噴口に残留した燃料がデポジットとなって料噴射弁の噴口がつまり、燃料噴射量が要求量よりも少なくなって燃焼性能が低下するため、エンジン出力が低下したりエミッションが悪化したりするなどの問題がある。
そこで、本実施形態の筒内直接噴射式エンジン100では、図4に示すように燃料噴射弁41を吸気ポート10よりも下方であって、シリンダヘッド40の側部に設置することで上記問題を解決する。
図4は、燃料噴射弁41の設置位置を示す燃焼室1の平面図である。
図4に示すように、燃料噴射弁41は、シリンダ列方向において第1吸気弁側にオフセットされて、シリンダヘッド側部に設置される。ここで、燃料噴射弁41の軸心C0は、シリンダ軸心Pを通りシリンダ配列方向に対して直交する線(以下「シリンダ中心線」という。)C1と平行になるように設定されている。また、燃料噴射弁41の噴口と第1吸気弁12aの中心との距離D1は、燃料噴射弁41の噴口と第2吸気弁12bの中心との距離D2と略同一になるように設定されている。
図4(A)のように設置された燃料噴射弁41は、図4(B)に示すように、燃焼室内に3方向に燃料を噴射する。ここで、燃料噴射弁41は、噴射される燃料の噴霧の中心線Lがシリンダ軸心Pを通るように燃料を噴射する。また、噴射された燃料の噴霧角度θは、図4(B)において中心線Lに対して線対称となるように設定されている。そのため、燃料噴射弁41は、燃焼室内に混合気を均質に形成する。
このように本実施形態では、燃料噴射弁41を点火プラグ42(図4において図示せず)から離れた位置に設置するので、燃料噴射弁41の先端は燃焼熱の影響を受けにくい。
一方、本実施形態の筒内直接噴射式エンジン100では、低負荷などの均質燃焼時において、第1吸気弁12aから燃焼室1に導入される吸気量を低下させることで、燃焼室内にガス流動を生起して燃焼性能の向上を図る。この燃焼室内に生起されるガス流動について図5及び図6を参照して説明する。
図5は、第1吸気弁12a〜第3吸気弁12cの動作を示す図である。
第1吸気弁12a〜第3吸気弁12cは、図5(A)に示すように可変動弁装置200の揺動カム210a〜210cで駆動する。ここで、第1吸気弁12aを駆動する揺動カム210aのカムプロフィールは、図5(A)の破線で示すように、第2吸気弁12b及び第3吸気弁12cを駆動するカムプロフィール210b、210cとは異なる形状となっている。そのため、低負荷時などの均質燃焼時において、図5(B)の破線Aで示される第1吸気弁12aのリフト量は、図5(C)の実線Cで示される第2吸気弁12b及び第3吸気弁12cのリフト量よりも小さくなる。これに対して、図5(B)の破線Bで示される高負荷時の第1吸気弁12aのリフト量は、図5(C)の実線Dで示される第2吸気弁12b及び第3吸気弁12cにリフト量と略同一になる。
なお、第1吸気弁12aのリフト量は、可変動弁装置200によって、エンジン運転状態に応じて破線Aから破線Bの間で連続的に調整される。同様に、第2吸気弁12b及び第3吸気弁12cのリフト量は、可変動弁装置200によって、エンジン運転状態に応じて実線Cから実線Dの間で連続的に調整される。
図6は、低負荷時などの均質燃焼時において生起される燃焼室内のガス流動を示す図である。
本実施形態では、低負荷時などの均質燃焼時に、燃料噴射弁41は吸気行程時に燃料を噴射する。また、均質燃焼時には、第1吸気弁12aのリフト量が第2吸気弁12b及び第3吸気弁12cのリフト量よりも小さくなるので(図5(B)及び図5(C)参照)、第1吸気弁12aと吸気ポート10との隙間から燃焼室1に導入される吸気量は低下する。そのため、吸気のほとんどは、第2吸気弁12bと第3吸気弁12cの側の吸気ポート10から燃焼室1に流入する。そうすると、図6の矢印に示すように、燃料噴射弁41の噴口が設置される位置から最も離れた位置にある第3吸気弁12cと、第2吸気弁12bとの間から、半時計回りのスワール流動が生起される。このスワール流動は、燃料噴射弁41から第1吸気弁側に向かって噴射される噴霧F1及びシリンダ中心を通る噴霧F2と衝突するので、この衝突によって燃焼室1の内部にはより均質な混合気が形成されることになる。
以上により、本実施形態の筒内直接噴射式エンジン100は下記の効果を得ることができる。
筒内直接噴射式エンジン100では、燃料噴射弁41の噴口をシリンダ列方向において第1吸気弁側にオフセットしてシリンダヘッド側部に配置し、点火プラグ42をシリンダ中心のシリンダヘッド40に配置するので、燃料噴射弁41と点火プラグ42との設置位置を離すことができる。そのため、燃料噴射弁41の先端が燃焼熱の影響を受けにくくなり、燃料噴射弁41の先端の温度上昇が抑制される。また、燃料噴射弁41の噴口は、排気側ではなく吸気側のシリンダヘッド側部に配置されるので、排気による燃料噴射弁41の先端の温度上昇も抑制することができる。これにより、デポジットに起因する燃料噴射弁41の噴口のつまりが防止され、燃焼性能の低下に起因するエンジン出力の低下やエミッションの悪化を抑制することができる。
また、燃料噴射弁41は、その軸心とシリンダ中心線とが平行になるように設置するので、燃料噴射弁41の後端側と燃料配管との組付けが容易となる。
さらに、筒内直接噴射式エンジン100では、低負荷時などの均質燃焼時に、第1吸気弁12aのリフト量が、第2吸気弁12b及び第3吸気弁12cのリフト量よりも小さくなるように設定するので、燃焼室内に吸気のスワール流動を生起することができる。このスワール流動は、燃料噴射弁41の噴口が設置される位置から最も離れた位置にある第3吸気弁12cと、第2吸気弁12bとの間から生起されるので、燃料噴射弁41から噴射された燃料の一部と衝突する。これにより、燃焼室内に均質な混合気が形成されて、燃焼性能が向上するので、エンジン出力の低下やエミッションの悪化を抑制することができる。
(第2実施形態)
図7は、第2実施形態に係る筒内直接噴射式エンジン100を示す図である。図7(A)は、吸気ポート10と排気ポート20の配置を示す燃焼室1の正面図である。また、図7(B)は、図7(A)のB−B断面を示す図である。
第2実施形態の構成は第1実施形態とほぼ同様であるが、第3吸気弁12cの側の吸気ポート10に流動生起弁60を備える点において一部相違する。つまり、エンジン運転状態に応じて流動生起弁60を開閉することで燃焼室1の内部にガス流動を生起するようにしたもので、以下にその相違点を中心に説明する。
第2実施形態の筒内直接噴射式エンジン100では、図7(A)に示すように第3吸気弁12cの側の吸気ポート10に、燃焼室内にガス流動を生起するための流動生起弁60を設置する。この流動生起弁60は、図7(B)に示すように吸気ポート10を全閉可能な弁であって、エンジン運転状態に応じて吸気ポート10を開閉する。
また、点火プラグ42は、シリンダ31の軸心から排気ポート側にずれた位置のシリンダヘッド40に設置される。この点火プラグ42の点火部は、燃焼室1の内部に突出する。
なお、第1吸気弁12a〜第3吸気弁12cは可変動弁装置200によって駆動されるが、揺動カム210のカムプロフィールは第1実施形態と異なり、それぞれ同一形状で構成されている。そのため、第2実施形態では、第1吸気弁12aのリフト量に起因したスワール流動は生起されない。
ところで、従来手法による筒内直接噴射式エンジンにおいては、エンジン始動直後など、排気ポートに接続する排気通路に設置された触媒を早期に活性させる必要がある場合に、排気温度を昇温する。しかしながら、排気温度を昇温するために、点火時期を遅角しすぎると、失火してしまい燃焼性能が低下するという問題がある。
そこで、第2実施形態では、エンジン始動直後など排気温度を昇温する場合に、流動生起弁60によって第3吸気弁12c側の吸気ポート10を閉じることで、燃焼室内にガス流動を生起して燃焼性能の向上を図る。この燃焼室内に生起されるガス流動について図8(A)及び図8(B)を参照して説明する。
図8(A)は燃料噴射弁41から噴射される燃料の噴霧を示す。
図8(A)に示すように、燃料噴射弁41は第1実施形態と同様にシリンダ列方向において第1吸気弁12aの側にオフセットされて、シリンダヘッド側部に設置される。また、点火プラグ42は、シリンダ中心線C1上であって、シリンダ軸心Pから排気ポート側にオフセットされた位置に設置されている。
ここで、燃料噴射弁41は、燃焼室1の内部に3方向に燃料を噴射する。噴射された燃料の噴霧の中心線Lは、シリンダ軸心Pではなく点火プラグ42の点火部を通るように調整されている。また、燃料噴射弁41の燃料噴射量は、中心線Lによって仕切られる燃焼室1の領域Q及び領域Rにおいて、領域面積の小さい領域Qの側では少なくなるように設定され、領域面積の大きい領域R側では領域Q側よりも多くなるように設定されている。
このように燃料噴射弁41は、中心線Lに対して燃料噴射量が非対称となるように設定されているので、シリンダ軸心Pからオフセットされた点火プラグ42を指向して燃料を噴射したとしても、燃焼室内に形成される混合気は均質となる。
図8(B)はエンジン始動直後において生起される燃焼室内のガス流動を示す図である。
第2実施形態では、エンジン始動直後など排気温度を昇温する場合には、燃料噴射弁41は吸気行程時に燃料を噴射するとともに、流動生起弁60によって第3吸気弁12c側の吸気ポート10を閉じる。そのため、吸気ポート10からの吸気は、第3吸気弁12cの側の吸気ポート10から燃焼室1に流入せず、第1吸気弁12a及び第2吸気弁12bの側の吸気ポート10から燃焼室1に流入する。そうすると、図8(B)の矢印に示すように、燃料噴射弁41の噴口が設置される位置に近い位置にある第1吸気弁12a及び第2吸気弁12bとの間から時計回りのスワール流動が生起される。このように燃料噴射弁41の噴口に近い位置からスワール流動が生起することで、噴射された燃料の一部はスワール流動とともに流れて成層化することができ、この燃料の成層化により燃焼性能を安定させることができる。
以上により、第2実施形態の筒内直接噴射式エンジン100は下記の効果を得ることができる。
第2実施形態では、エンジン始動直後など排気温度を昇温する場合に、第3吸気弁12cの側の吸気ポート10を流動生起弁60によって閉じる。そのため、燃料噴射弁41の噴口に近い位置からスワール流動が生起することができ、燃料噴射弁41から噴射された燃料の一部を成層化することができる。これにより、排気温度を昇温するために点火時期をピストン上死点位置から遅角したとしても失火を防止することができ、燃焼性能の低下を抑制することが可能となる。
(第3実施形態)
図9は、第3実施形態に係る筒内直接噴射式エンジン100を示す図である。
筒内直接噴射式エンジン100の構成は第1実施形態又は第2実施形態とほぼ同様であるが、ピストン32とクランクシャフト320とを連結する構成において一部相違する。つまり、筒内直接噴射式エンジン100では、ピストン32とクランクシャフト320とを複数のリンクで接続することでピストンストロークのロングストロークを図り、燃費性能を改善するようにしたもので、以下にその相違点を中心に説明する。
図9に示すように、筒内直接噴射式エンジン100は、ピストン行程を変化させて機械圧縮比を変更する圧縮比可変機構310を備える。圧縮比可変機構310は、ピストン32とクランクシャフト320とをアッパリンク311、ロアリンク312で連結して、コントロールリンク313でロアリンク312の姿勢を制御することで機械圧縮比を変更できるようになっている。
アッパリンク311は、その上端でピストンピン314を介してピストン32に連結する。また、アッパリンク311の下端は、連結ピン315を介してロアリンク312の一端に連結する。
ロアリンク312は、その一端が連結ピン315を介してアッパリンク311に連結する。また、ロアリンク312の他端は、連結ピン316を介してコントロールリンク313に連結する。ロアリンク312は、図中左右の2部材から分割可能に構成され、ほぼ中央に連結孔312aを有する。ロアリンク312は、連結孔312aにクランクシャフト320のクランクピン321を挿入し、クランクピン321を中心軸として揺動する。
クランクシャフト320は、クランクピン321、ジャーナル322及びカウンターウェイト323を備える。クランクピン321の中心はジャーナル322の中心から所定量偏心しており、このクランクピン321にロアリンク312が回転自在に連結する。ジャーナル322は、シリンダブロック30とラダーフレーム330とによって回転自在に支持される。ジャーナル322の軸心は、クランクシャフト320の軸心と一致している。カウンターウェイト323は、クランクアームに一体形成されて、ピストン運動の回転1次振動成分を低減する。
コントロールリンク313の上端は、連結ピン316を介してロアリンク312に対して回動自在に連結する。また、コントロールリンク313の下端は、連結ピン317を介して、クランクシャフト320と平行に配置されるコントロールシャフト341に連結する。連結ピン317は、コントロールシャフト341の軸心から所定量偏心しており、コントロールリンク313がその偏心した連結ピン317を軸心として揺動する。このコントロールシャフト341は、その外周にギア342を形成する。このギア342がピニオン343と噛合する。ピニオン343は、シリンダブロック30の側部に取付けられたアクチュエータ344の回転軸345に設けられている。
このように構成される第3実施形態の筒内直接噴射式エンジン100では、ピストン32の往復運動はアッパリンク311に伝達され、ロアリンク312を介してクランクシャフト320の回転運動に変化される。この場合には、ロアリンク312はクランクピン321を中心軸として揺動しながら、クランクシャフト320の中心に対して図中反時計回りに回転する。ロアリンク312に連結するコントロールリンク313は、その下端に連結するコントロールシャフト341の連結ピン317を支点として揺動する。コントロールシャフト341と連結ピン317とは偏心しているため、アクチュエータ344によってコントロールシャフト341が回転すると、連結ピン317が移動する。この連結ピン317の移動によってコントロールリンク313の揺動中心が変化するため、これによりアッパリンク311及びロアリンク312の傾斜を変えることができ、ピストン32の上死点位置を所定の範囲内で任意に調整できる。このように、筒内直接噴射式エンジン100では、ピストン32の上死点位置を調整することによって機械圧縮比が可変となる。そのため、車両の運転状態に応じて機械圧縮比を最適に制御して、燃焼効率を向上させて燃費性能を改善できる。例えば、低回転速度・低負荷側では機械圧縮比を高くして燃焼効率の向上を図り、高回転速度・高負荷側では機械圧縮比を低くしてノッキングの防止を図る。
第3実施形態の筒内直接噴射式エンジン100では、ピストンスカートを短縮したピストン32を使用することで、ピストンストロークのロングストローク化を図り、燃費性能を改善する。以下では、筒内直接噴射式エンジン100におけるピストンストロークのロングストローク化について、図10〜図12を参照して説明する。
図10は、ピストン32のサイドスラスト荷重の低減について説明する図である。
図10に示すように、筒内直接噴射式エンジン100では、圧縮比可変機構310のアライメントを選択することによって、燃焼室1の内部の圧力が最大となる膨張行程前半において、ピストン32と連結するアッパリンク311を直立姿勢(シリンダ軸心に対するアッパリンク311の軸心の傾き角度θが0°に近い状態)に維持することができる。このようにアッパリンク311の傾き角度θが小さくなると、アッパリンク311の傾き角度θに応じて生じるピストン32のサイドスラスト荷重は大幅に低減する。そのため、図11(A)〜図11(C)に示すようにピストン32のピストンスカート長さを短縮しても、ピストンスカート強度を確保することができる。つまり、筒内直接噴射式エンジン100のピストン32では、図11(C)に示すようにピストンピン314が挿入される方向のピストンスカートを短縮することができる。
図12は、ピストンストロークのロングストローク化を説明する図である。
筒内直接噴射式エンジン100では、ピストンスカートが短縮されたピストン32(図11(A)〜図11(C)参照)を使用するので、図12に示すようにクランクシャフト320のカウンターウェイト323は、ピストンピン314の側方を通過することができる。このため、アッパリンク311を最小限の長さとして、ピストン32の下死点位置をクランクシャフト320に最接近させることで、ピストンスカートを短縮した分のピストンストロークを拡大することができる。
以上により、第3実施形態の筒内直接噴射式エンジン100は下記の効果を得ることができる。
第3実施形態では、圧縮比可変機構310のアライメントによって、ピストン32に生じるサイドスラスト荷重を低減できるので、ピストン32のピストンスカートを短縮することができ、これによりピストンストロークのロングストローク化を図ることができる。そのため、排気量を低下させることなくボア径を小径にすることができ、S/V比が低減されて燃費性能の向上を図ることができる。また、ボア径を小径とすると、燃焼室形状が扁平になりにくく、吸気弁12や燃料噴射弁41のレイアウト性が向上する。
本発明は上記した実施形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなし得ることは明白である。
例えば、第1実施形態では第1吸気弁12aのリフト量に基づいてスワール流動を生起するようにしたが、第2実施形態のように第1吸気弁12a側の吸気ポート10に流動生起弁を備えるようにしてもよい。この場合には、低負荷時などの均質燃焼時に、流動生起弁60によって第1吸気弁12a側の吸気ポート10を閉じる。これにより、燃料噴射弁41の噴口が設置される位置から最も離れた位置にある第3吸気弁12cと、第2吸気弁12bとの間からスワール流動を生起することができる。
また、第2実施形態では、第3吸気弁12cの側の吸気ポート10に備えた流動生起弁60に基づいてスワール流動を生起するようにしたが、第1実施形態のように第3吸気弁12cのリフト量に基づいてスワール流動を生起するようにしてもよい。この場合には、エンジン始動直後など排気温度を昇温する場合に、第3吸気弁12cのリフト量が、第1吸気弁12a及び第2吸気弁12bのリフト量よりも小さくなるように設定する。これにより、燃料噴射弁41の噴口が設置される位置に近い位置にある第1吸気弁12a及び第2吸気弁12bの間からスワール流動を生起することができる。
さらに、第1実施形態と第2実施形態を組み合わせて、低負荷などの均質燃焼時に燃料噴射弁41の噴口が設置される位置から最も離れた位置にある第3吸気弁12cと、第2吸気弁12bとの間からスワール流動を生起し、エンジン始動直後などの排気温度の昇温時に燃料噴射弁41の噴口が設置される位置に近い位置にある第1吸気弁12a及び第2吸気弁12bの間からスワール流動を生起するようにしてもよい。このように燃焼室内に生起されるスワール流動を切り換えることで、エンジン運転状態に応じて燃焼性能の向上を図ることが可能となる。
さらに、第2実施形態では、エンジン始動直後など触媒温度を昇温する場合に、圧縮行程後半から膨張行程前半において燃料を噴射するように燃料噴射弁41の噴射時期を調整するようにしてもよい。これによれば点火プラグ42の点火部近傍において噴射された燃料を成層化でき、燃焼性能の向上を図ることが可能となる。
第1実施形態の筒内直接噴射式エンジンの構成を示す図である。 可変動弁装置の全体構成を示す概略図である。 可変動弁装置によって駆動される吸気弁のリフト量及び作動角(バルブ特性)を示す図である。 燃焼室をシリンダヘッド側から見たときの燃料噴射弁の設置位置を示す図である。 第1吸気弁〜第3吸気弁の動作を示す図である。 低負荷時などの均質燃焼時において生起される燃焼室内のガス流動を示す図である。 第2実施形態の筒内直接噴射式エンジンの構成を示す図である。 エンジン始動直後において生起される燃焼室内のガス流動を示す図である。 第3実施形態の筒内直接噴射式エンジンの構成を示す図である。 ピストンのサイドスラスト荷重の低減について説明する図である。 ピストンの構成を示す図である。 ピストンのピストンストロークのロングストローク化を説明する図である。
符号の説明
100 筒内直接噴射式エンジン
1 燃焼室
10 吸気ポート
12a 第1吸気弁
12b 第2吸気弁
12c 第3吸気弁
32 ピストン
40 シリンダヘッド
41 燃料噴射弁
42 点火プラグ
50 コントローラ
60 流動生起弁(噴口側吸気調整手段、反噴口側吸気調整手段)
200 可変動弁装置(噴口側吸気調整手段、反噴口側吸気調整手段)
210 揺動カム
220 揺動カム駆動機構
221 駆動軸
230 リフト量可変機構
231 制御軸
310 圧縮比可変機構
311 アッパリンク(第1リンク)
312 ロアリンク(第2リンク)
313 コントロールリンク(第3リンク)
320 クランクシャフト
323 カウンターウェイト
341 コントロールシャフト

Claims (16)

  1. 1つの気筒に対してシリンダ配列方向に3つの吸気ポートを形成するシリンダヘッドを有する筒内直接噴射式エンジンであって、
    前記シリンダヘッドの吸気ポート側の側部に設置され、シリンダ軸心を通りシリンダ配列方向に対して直交する線からシリンダ配列方向に噴口をずらして配置した燃料噴射弁と、
    前記シリンダヘッドの上部に設置され、前記燃料噴射弁によって噴射された燃料に点火する点火プラグと、
    を備えることを特徴とする筒内直接噴射式エンジン。
  2. 前記燃料噴射弁の軸心は、シリンダ軸心を通りシリンダ配列方向に対して直交する線と平行になる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の筒内直接噴射式エンジン。
  3. 前記燃料噴射弁は、シリンダ軸方向から見て、おおよそ燃焼室中心に向かって燃料を噴射する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の筒内直接噴射式エンジン。
  4. 前記燃料噴射弁は、シリンダ軸方向から見て、噴射された燃料噴霧の中心線が燃焼室中心を通り、噴霧形状がその中心線に対して線対称となるように、燃料を噴射する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の筒内直接噴射式エンジン。
  5. 前記点火プラグは、前記シリンダヘッドの上部にシリンダ軸心からずらして配置され、
    前記燃料噴射弁は、シリンダ軸方向から見て、噴射された燃料噴霧の中心線が前記点火プラグの点火部を通り、その中心線によって仕切られる燃焼室の領域のうち領域面積の大きい領域側では領域面積の小さい領域よりも燃料噴射量が多くなるように、燃料を噴射する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の筒内直接噴射式エンジン。
  6. 前記燃料噴射弁の噴口は、シリンダ軸方向から見て、3つの吸気弁のうち中央に配置される吸気弁と、両側に配置される吸気ポートのうちの一方の吸気ポートに配置される吸気弁との間に位置するように設置される、
    ことを特徴とする請求項3〜5のいずれか一つに記載の筒内直接噴射式エンジン。
  7. 前記燃料噴射弁の噴口と前記中央の吸気ポートの吸気弁との距離は、前記噴口と前記一方の吸気ポートの吸気弁との距離と等しくなる、
    ことを特徴とする請求項6に記載の筒内直接噴射式エンジン。
  8. 前記両側に配置される吸気ポートのうち、前記燃料噴射弁の噴口がずらされる方向と同方向に配置される噴口側吸気ポートから燃焼室に流入する吸気をエンジン運転状態に応じて調整する噴口側吸気調整手段を備え、
    前記噴口側吸気調整手段は、均質燃焼時に前記噴口側吸気ポートから燃焼室に流入する吸気量を他の吸気ポートから流入する吸気量よりも低下させて燃焼室内にガス流動を生起する、
    ことを特徴とする請求項6又は7に記載の筒内直接噴射式エンジン。
  9. 前記噴口側吸気調整手段は、
    前記噴口側吸気ポートを開閉する吸気弁の少なくともリフト量を可変にする可変動弁装置を備え、
    前記可変動弁装置は、均質燃焼時に前記噴口側吸気ポートの吸気弁のリフト量を他の吸気ポートの吸気弁よりも小さく設定する、
    ことを特徴とする請求項8に記載の筒内直接噴射式エンジン。
  10. 前記噴口側吸気調整手段は、
    前記噴口側吸気ポートに設置され、その吸気ポートを開閉する開閉弁を備え、
    前記開閉弁は、均質燃焼時に前記噴口側吸気ポートを閉じる、
    ことを特徴とする請求項8に記載の筒内直接噴射式エンジン。
  11. 前記両側に配置される吸気ポートのうち、前記燃料噴射弁の噴口がずらされる方向と反対方向に配置される反噴口側吸気ポートから燃焼室に流入する吸気をエンジン運転状態に応じて調整する反噴口側吸気調整手段を備え、
    前記反噴口側吸気調整手段は、排気温度の昇温時に前記反噴口側吸気ポートから燃焼室に流入する吸気量を他の吸気ポートから流入する吸気量よりも低下させて燃焼室内にガス流動を生起する、
    ことを特徴とする請求項6〜10のいずれか一つに記載の筒内直接噴射式エンジン。
  12. 前記反噴口側吸気調整手段は、
    前記反噴口側吸気ポートを開閉する吸気弁の少なくともリフト量を可変にする可変動弁装置を備え、
    前記可変動弁装置は、排気温度の昇温時に前記反噴口側吸気ポートの吸気弁のリフト量を他の吸気ポートの吸気弁よりも小さく設定する、
    ことを特徴とする請求項11に記載の筒内直接噴射式エンジン。
  13. 前記反噴口側吸気調整手段は、
    前記反噴口側吸気ポートに設置され、その吸気ポートを開閉する開閉弁を備え、
    前記開閉弁は、排気温度の昇温時に前記反噴口側吸気ポートを閉じる、
    ことを特徴とする請求項11に記載の筒内直接噴射式エンジン。
  14. 前記燃料噴射弁は、吸気行程において燃料を噴射する、
    ことを特徴とする請求項8〜13のいずれか一つに記載の筒内直接噴射式エンジン。
  15. 前記燃料噴射弁は、圧縮行程後半から膨張行程前半の間において燃料を噴射する、
    ことを特徴とする請求項11〜13のいずれか一つに記載の筒内直接噴射式エンジン。
  16. 前記気筒内を往復動するピストンに揺動自由に連結する第1リンクと、
    前記第1リンクに回動自由に連結するとともに、クランクシャフトに回転自由に装着される第2リンクと、
    前記第2リンクに連結ピンを介して回転自由に連結されるとともに、シリンダブロックに設けられた支持部を揺動軸心として揺動可能な第3リンクとを備え、
    前記クランクシャフトのカウンターウェイトが、前記ピストンと前記第1のリンクとを連結するピストンピンの側方を通過するようにした、
    ことを特徴とする請求項1から16のいずれか一つに記載の筒内直接噴射式エンジン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2016016229A3 (de) * 2014-07-30 2016-05-06 Fev Gmbh Brennkammergestaltung eines vcr-motors
JP2016176455A (ja) * 2015-03-23 2016-10-06 トヨタ自動車株式会社 エンジン

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