JP2009033302A - 取付器具及び表示ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】対象物の向きを調整したときに対象物と取付面との距離を確保可能な取付器具を提供する。
【解決手段】テレビ3を壁面Wに取り付ける取付器具5は、テレビ3に固定されるホルダ17と、ホルダ17及び壁面Wに対して回転可能に連結される第1アーム13と、第1アーム13に交差しており、ホルダ17及び壁面Wに対して回転可能に連結される第2アーム15とを有している。第2アーム15は伸縮可能に構成されている。調整部33は、第2アーム15を伸縮させつつ、ホルダ17、第1アーム13、第2アーム15及び壁面Wにより形成される取付面側三角形T1及びホルダ側三角形T2の形状を調整し、固定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、表示装置等の対象物を取付面に対して対象物の向きを調整可能に取り付ける取付器具、及び、当該取付器具を有する表示ユニットに関する。
表示装置等の対象物を壁面に取り付けるための技術が種々提案されている(例えば特許文献1及び2)。特許文献1及び2等に代表される技術の基本的な原理を図6に示す。図6は、テレビ103と、テレビ103を壁面W(図6(c))に掛けるための取付器具105とを示しており、図6(a)は背面図、図6(b)はテレビ103の表示面103aを鉛直にしているときの側面図、図6(c)はテレビ103の表示面103aを下方に向けているときの側面図である。
図6(b)及び図6(c)に示すように、取付器具105は、壁面Wに固定されるベース111と、ベース111に係合されるフック113と、下端がフック113の下端に回転可能に連結され、テレビ103を保持するホルダ117と、一端がホルダ117の上端に回転可能に連結され、他端がフック113に対して固定されるアーム115(図6(c))とを有している。アーム115のフック113への固定位置を上下方向において調整することにより、ホルダ117が回転軸R102回りに回転し、テレビ103の向きが調整される。
特開2002−152628号公報 特開2006−253296号公報
特許文献1及び2の技術では、図6(c)に示されるように、表示装置を下方に向けると、テレビ103の下端と壁面Wとのクリアランスkが小さくなる。このため、種々の問題が生じる。例えば、クリアランスkは、テレビ103から垂下されたケーブル109がテレビ103と壁面Wとの間に挟まれないように、一定の大きさが確保される必要がある。テレビ103を下方に向けた場合にもクリアランスkを一定の大きさ確保するためには、テレビ103の下端とホルダ117の下端(回転軸R102)との距離s(図6(b))を小さくすることが考えられる。しかし、距離sを小さくすれば、接続端子エリア103b(図6(a))を小さくせざるを得ず、近年の表示装置の多機能化に伴う端子の数(種類)の増加に対応できない。
本発明の目的は、対象物の向きを調整したときに対象物と取付面との距離を確保可能な取付器具及び表示ユニットを提供することにある。
本発明の取付器具は、対象物を取付面に対して前記対象物の向きを調整可能に取り付ける取付器具であって、前記対象物に固定されるホルダと、前記取付面に対して前記取付面に平行な所定方向に平行な回転軸回りに回転可能に連結される第1連結部と、前記ホルダに対して前記所定方向に平行な回転軸回りに回転可能に連結される第2連結部とを有する第1アームと、前記所定方向に見て前記第1アームに交差しており、前記取付面に対して前記所定方向に平行な回転軸回りに回転可能に連結される第3連結部と、前記ホルダに対して前記所定方向に平行な回転軸回りに回転可能に連結される第4連結部とを有する第2アームと、前記第1連結部、前記第3連結部及び前記第1アームと前記第2アームとの交差点により構成される取付面側三角形、並びに、前記第2連結部、前記第4連結部及び前記交差点により構成されるホルダ側三角形の形状を調整して固定可能な調整部と、を有し、前記第2アームは、前記第3連結部を有する第3アームと、前記第4連結部を有する第4アームとを有し、前記第3アーム及び前記第4アームの相対移動により伸縮可能に構成され、前記調整部は、前記第2アームを伸縮させつつ前記取付面側三角形及び前記ホルダ側三角形の形状を調整可能に構成されている。
好適には、前記調整部は、前記第4連結部が前記取付面から離間する方向に移動し、前記第2連結部が前記取付面から離間する方向に移動し、前記第4連結部の前記取付面から離間する方向への移動量が前記第2連結部の前記取付面から離間する方向への移動量よりも大きくなるように、前記取付面側三角形及び前記ホルダ側三角形の形状を調整して固定可能である。
好適には、前記調整部は、前記第1アームに設けられた被ガイド部と、前記第2アームに設けられた、前記被ガイド部を前記第2アームの長手方向に案内するガイド部と、前記第2アームの伸縮量を調整する伸縮量調整部と、を有する。
好適には、前記伸縮量調整部は、前記第3アーム及び前記第4アームの一方に設けられ、前記第2アームの伸縮方向に配列された複数の位置決め部と、前記第3アーム及び前記第4アームの他方に設けられ、前記複数の位置決め部に選択的に固定される被位置決め部と、を有する。
好適には、前記調整部は、前記第1アームと、前記第3アーム及び前記第4アームの少なくとも一方とを、前記交差点の位置を調整して、固定可能である。
好適には、前記調整部は、前記第3アーム及び前記第4アームの少なくとも一方に設けられ、前記第2アームの長手方向に沿って配列された複数の位置決め部と、前記第1アームに設けられ、前記複数の位置決め部に選択的に固定される被位置決め部と、を有する。
本発明の表示ユニットは、表示装置と、前記表示装置を取付面に対して前記表示装置の向きを調整可能に取り付ける取付器具と、を有し、前記取付器具は、前記表示装置に固定されるホルダと、前記取付面に対して前記取付面に平行な所定方向に平行な回転軸回りに回転可能に連結される第1連結部と、前記ホルダに対して前記所定方向に平行な回転軸回りに回転可能に連結される第2連結部とを有する第1アームと、前記所定方向に見て前記第1アームに交差しており、前記取付面に対して前記所定方向に平行な回転軸回りに回転可能に連結される第3連結部と、前記ホルダに対して前記所定方向に平行な回転軸回りに回転可能に連結される第4連結部とを有する第2アームと、前記第1連結部、前記第3連結部及び前記第1アームと前記第2アームとの交差点により構成される取付面側三角形、並びに、前記第2連結部、前記第4連結部及び前記交差点により構成されるホルダ側三角形の形状を調整して固定可能な調整部と、を有し、前記第2アームは、前記第3連結部を有する第3アームと、前記第4連結部を有する第4アームとを有し、前記第3アーム及び前記第4アームの相対移動により伸縮可能に構成され、前記調整部は、前記第2アームを伸縮させつつ前記取付面側三角形及び前記ホルダ側三角形の形状を調整可能に構成されている。
好適には、前記取付面は鉛直面であり、前記表示装置は、筐体と、前記筐体の正面に設けられる表示面と、前記筐体の背面から延び、前記筐体よりも下方へ垂下可能なケーブルと、を有し、前記ホルダは、前記筐体の前記背面に固定され、前記背面の広さよりも小さく、前記所定方向は水平であり、前記第1連結部は前記第3連結部よりも上方に、前記第4連結部は前記第2連結部よりも上方に配置され、前記調整部は、前記第4連結部が前記取付面から離間する方向に移動し、前記第2連結部が前記取付面から離間する方向に移動し、前記第4連結部の前記取付面から離間する方向への移動量が前記第2連結部の前記取付面から離間する方向への移動量よりも大きくなるように、前記取付面側三角形及び前記ホルダ側三角形の形状を調整して固定可能である。
本発明によれば、対象物の向きを調整したときに対象物と取付面との距離を確保できる。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の実施形態に係る表示ユニット1の外観を示す図であり、図1(a)は、正面図、図1(b)は、鉛直状態を示す側面図、図1(c)は、最大傾斜状態を示す側面図である。
表示ユニット1は、表示装置の一例としてのテレビ3と、テレビ3を取付面の一例としての壁面W(図1(b)及び図1(c))に取り付けるための取付器具5とを有している。なお、壁面Wは鉛直面である。
テレビ3は、筐体7を有している。筐体7は、例えば、樹脂及び/又は金属により形成されている。筐体7は、例えば、概ね薄型直方体状に形成されている。筐体7の正面側(図1(a)の紙面手前側、図1(b)及び図1(c)の紙面左側)には、表示面3aが設けられている。筐体7の背面下方側には、接続端子エリア3bが設けられている。なお、図1(a)では、接続端子エリア3bとして利用可能な領域をハッチングして示している。
接続端子エリア3bには、特に図示しないが、各種のケーブルをテレビ3に接続するための複数のコネクタが設けられている。各種のケーブルは、例えば、テレビ3に電力を供給するためのケーブル、DVDプレイヤー等の再生装置からの信号をテレビ3に入力するためのケーブル、DVDレコーダ等の記録装置へテレビ3から信号を出力するためのケーブル等である。図1では、1本のケーブル9を例示している。
ケーブル9は、可撓性を有している。ケーブル9は、特に図示しないが、例えば、銅等の導電性を有する線材が樹脂等の絶縁性部材により被覆されて形成されている。ケーブル9は、接続端子エリア3b、換言すれば、筐体7の背面から延びている。そして、ケーブル9は、筐体7よりも下方へ垂下されている。なお、ケーブル9は、接続端子エリア3bに設けられた端子を介してテレビ3に接続されるものであってもよいし、筐体7内部において筐体7内部の機器に接続され、筐体7の孔部を介して筐体7の外部へ延出するものであってもよい。
筐体7の内部には、特に図示しないが、映像や音響の情報を含む電波を受信する受信機、受信機が受信した信号を復調して出力する処理部、処理部からの信号に基づいて画像を表示する表示部、処理部からの信号に基づいて音響を出力するスピーカ等が設けられている。表示部は、例えば、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイにより構成されている。表示部は表示面3aに画像を表示する。
図2は、取付器具5の一部を正面側(テレビ3側)から見た斜視図である。図3は、取付器具5の一部を背面側から見た斜視図である。なお、図2及び図3は、取付器具5の最大傾斜状態を示している。
取付器具5は、壁面Wに固定されるベース11と、ベース11に連結される第1アーム13及び第2アーム15と、第1アーム13及び第2アーム15に連結されるとともに、テレビ3に固定されるホルダ17とを有している。各部材は、例えば、金属により構成されている。
第1アーム13、第2アーム15及びホルダ17は、例えば、これらを一組として、一のベース11に対して2組設けられている(図2)。なお、以下では、第1アーム13、第2アーム15及びホルダ17の組み合わせを、アームユニット19ということがある。アームユニット19は、水平方向に2つ配列されている。
ベース11は、例えば、概略形状が板状に形成されている。ベース11は、例えば、複数の孔部にネジが挿通され、ネジが壁面Wにねじ込まれることにより、壁面Wに対して固定される。
第1アーム13は、ベース11を介して壁面Wに連結される第1連結部21と、ホルダ17に連結される第2連結部23とを有している。第2アーム15は、ベース11を介して壁面Wに連結される第3連結部25と、ホルダ17に連結される第4連結部27とを有している。第1アーム13と第2アーム15とは、壁面Wに平行な水平方向(取付面に平行な所定方向の一例)に見て互いに交差している。
第1アーム13は、例えば、概略形状が直線状の長尺状に形成されている。第1連結部21及び第2連結部23は、例えば、第1アーム13の一端及び他端に設けられている。第1アーム13は、例えば、基面部13aと、基面部13aの縁部から基面部13aに直交する方向に延びる2つの側面部13bとを有している。
第2アーム15は、例えば、第1アーム13と同様に、概略形状が直線状の長尺状に形成されている。第3連結部25及び第4連結部27は、例えば、第2アーム15の一端及び他端に設けられている。第2アーム15は、第3連結部25を有する第3アーム29と、第4連結部27を有する第4アーム31とを有しており、第3アーム29及び第4アーム31の相対移動により伸縮可能に構成されている。
第3アーム29は、例えば、概略形状が直線状の長尺状に形成されている。第3アーム29は、例えば、基面部29a(図2)と、基面部29aの縁部から基面部29aに直交する方向に延びる2つの側面部29bとを有している。
第4アーム31は、例えば、概略形状が直線状の長尺状に形成されている。第4アーム31は、例えば、基面部31a(図2)と、基面部31aの縁部から基面部31aに直交する方向に延びる2つの側面部31bと、側面部31bの基面部31aとは反対側の縁部から基面部31aに対向する側に突出する突出部31cとを有している。
第3アーム29は、第4アーム31の、基面部31a、側面部31b及び突出部31cにより形成された空間に挿入されて嵌合している。従って、第3アーム29及び第4アーム31は、長手方向への相対移動(摺動)のみが許容されている。
ホルダ17は、例えば、第1アーム13等と同様に、概略形状が直線状の長尺状に形成されている。第1アーム13の第2連結部23及び第2アーム15の第4連結部27は、例えば、ホルダ17の一端及び他端に連結されている。ホルダ17は、例えば、基面部17aと、基面部17aの縁部から基面部17aに直交する方向に延びる2つの側面部17bとを有している。
ホルダ17は、適宜な方法によりテレビ3に対して固定される。例えば、ホルダ17の基面部17aに形成された孔部に挿通された不図示の雄ネジがテレビ3の筐体7の背面に形成された不図示の雌ネジ部に螺合することにより、ホルダ17はテレビ3に対して固定される。
第1連結部21は、壁面Wに対して、平行移動が規制され、且つ、壁面Wに平行且つ水平な第1回転軸R1(図2)回りの回転が許容されるように構成されている。具体的には、以下に例示するとおりである。
第1連結部21は、例えば、鉤状の係合部を有している。係合部は、例えば、第1アーム13の側面部13bを切り欠くことにより形成されている。従って、2つの側面部13bに対応して、2つの係合部が形成されている。
一方、図2に示すように、ベース11には、第1連結部21の係合部が係合する被係合部としての係合穴部が形成されている。係合穴部は、例えば、ベース11からテレビ3側(図2の紙面左側)に突出し、水平方向に延びる突条部の上面に形成されている。突条部は、例えば、折り曲げ加工によって形成されている。
第1連結部21の係合部がベース11の係合穴部に上方から挿入され、係合することにより、第1連結部21は、下方(第3連結部25に近接する方向)、壁面Wに平行な水平方向(取付面に平行且つ第3連結部25に近接又は離間する方向に直交する方向)、及び、壁面Wに直交する方向における移動が規制される。第1連結部21の上方(第3連結部25から離間する方向)への移動は、重力により規制される。
第2連結部23は、ホルダ17に対して、平行移動が規制され、且つ、壁面Wに平行な水平方向に平行な第2回転軸R2(図2)回りの回転が許容されるように構成されている。具体的には、以下に例示するとおりである。
第1アーム13は、側面部13bがホルダ17の側面部17bに対向するように配置される。第2連結部23は、第1アーム13の側面部13bに形成された、不図示の雌ネジ部を有している。一方、ホルダ17の側面部17bには、第2連結部23の雌ネジ部に対向する位置に、不図示の孔部が設けられている。そして、雄ネジが側面部17bの孔部に挿通され、側面部13bに形成された雌ネジ部に螺合されることにより、第2連結部23はホルダ17に連結される。
第3連結部25は、壁面Wに対して、平行移動が規制され、且つ、壁面Wに平行な水平方向に平行な第3回転軸R3(図2)回りの回転が許容されるように構成されている。具体的には、以下に例示するとおりである。
ベース11は、壁面Wに直交する方向に突出する板状部を有する支持部11bを有している。支持部11bは、例えば、ベース11の大部分を構成する本体部11aに対してネジなどにより固定されている。第3連結部25は、第3アーム29の側面部29bに形成された、不図示の雌ネジ部を有している。一方、支持部11bには、第3連結部25の雌ネジ部に対向する位置に、不図示の孔部が設けられている。そして、雄ネジが支持部11bの孔部に挿通され、側面部29bに形成された雌ネジ部に螺合されることにより、第3連結部25はベース11に対して連結される。
第4連結部27は、ホルダ17に対して、平行移動が規制され、且つ、壁面Wに平行な水平方向に平行な第4回転軸R4(図2)回りの回転が許容されるように構成されている。具体的には、以下に例示するとおりである。
第4アーム31は、第1アーム13と同様に、側面部31bがホルダ17の側面部17bに対向するように配置される。第4連結部27は、第4アーム31の側面部31bに形成された、不図示の雌ネジ部を有している。一方、ホルダ17の側面部17bには、第4連結部27の雌ネジ部に対向する位置に、不図示の孔部が設けられている。そして、雄ネジが側面部17bの孔部に挿通され、側面部31bに形成された雌ネジ部に螺合されることにより、第4連結部27はホルダ17に対して連結される。
なお、アームユニット19は、取付対象となるテレビ3の大きさ等の各種事情に応じて、ベース11の本体部11aに対して、壁面Wに平行な水平方向における位置を調整可能に構成されている。例えば、図2に示すように、第1連結部21の係合部が係合する本体部11aの穴部は、水平方向に複数(図2では4組を例示)設けられている。また、本体部11aには、第3連結部25を支持する支持部11bを固定するための雌ネジ部等が水平方向に複数(図2では4個。ただし、1個はアームユニット19に隠れて不図示。)設けられている。
以上のような構成を有するアームユニット19においては、第1連結部21、第3連結部25及び第1アーム13と第2アーム15との交差点CPにより構成される取付面側三角形T1(図2)、並びに、第2連結部23、第4連結部27及び交差点CPにより構成されるホルダ側三角形T2(図2)の形状を調整することにより、ホルダ17(テレビ3)の向きを調整することができる。そこで、アームユニット19には、以下に例示する、取付面側三角形T1及びホルダ側三角形T2の形状を調整して固定する調整部33が設けられている。
調整部33は、例えば、交差点CPの移動を第2アーム15の長手方向に延びる一定の経路内に規制可能なガイド機構35と、第2アーム15の伸縮量を調整する伸縮量調整部37(図2)とを有している。
ガイド機構35は、第1アーム13に設けられた、被ガイド部としての雄ネジ39と、雄ネジ39を第2アーム15の長手方向に案内するガイド部41とを有している。
ガイド部41は、第3アーム29に形成されたスリット29sと、第4アーム31に形成されたスリット31sとにより構成されている。雄ネジ39は、第1アーム13の側面部13bに形成された不図示の雌ネジ部に螺合されている。雄ネジ39は、スリット29s及びスリット31sに挿通されている。従って、雄ネジ39の移動がスリット29s及びスリット31sにより規制されることにより、交差点CPの移動は一定の経路内に規制される。
スリット29sは、例えば、第3アーム29の長手方向に平行に延びている。スリット29sは、第3アーム29の適宜な範囲に設けられてよいが、例えば、第4アーム31寄りの範囲に設けられている。なお、図2及び図3では、スリット29sの第4アーム31側の端部は、第1アーム13等に隠れて不図示となっているが、スリット29sは、第3アーム29の第4アーム31側の端部までは到達しておらず、雄ネジ39の第4アーム31側への移動を規制可能である。
スリット31sは、例えば、第4アーム31の長手方向に平行に延びている。スリット31sは、第4アーム31の適宜な範囲に設けられてよいが、例えば、第3アーム29寄りの範囲に設けられている。なお、図2及び図3では、スリット31sの第3アーム29側の端部は、第1アーム13等に隠れて不図示となっているが、スリット31sは、第4アーム31の第3アーム29側の端部までは到達しておらず、雄ネジ39の第3アーム29側への移動を規制可能である。
スリット29s及びスリット31sは、少なくとも一部が互いに重複するように構成されており、その重複部分に雄ネジ39を挿通可能となっている。なお、スリット29s及びスリット31sの重複部分は、第2アーム15の伸縮に伴って、スリット29s及びスリット31sに対する位置が移動及び/又は範囲が伸縮する。図2及び図3の例では、スリット29s及びスリット31sは、第2アームの幅方向において同一位置にあるとともに直線状であるから、第2アーム15の伸縮に伴ってスリット29s及びスリット31sの重複部分は範囲が伸縮する。
伸縮量調整部37は、例えば、第4アーム31の基面部31aに設けられた複数の位置決め部としての複数の孔部31h(図2)と、第3アーム29の基面部29aに設けられた被位置決め部としての孔部(第4アーム31等に隠れて不図示)とを有している。第3アーム29に設けられた孔部は、複数の孔部31hのいずれかに選択的に位置決めされ、ピン42(図2)が挿入されることにより固定される。なお、ピン42を第3アーム29に設けられた被位置決め部として捉えてもよい。
以上の構成を有する表示ユニット1の動作を説明する。
表示面3aが水平方向を向く状態(図1(b))では、第2アーム15は、最も短縮した状態になっている。すなわち、第3アーム29の基面部29aに設けられた不図示の孔部は、第4アーム31の基面部31aに設けられた複数の孔部31hのうち、最も第4連結部27側の孔部31hに位置決めされ、ピン42により固定されている。なお、このとき、雄ネジ39が、スリット29sの第3連結部25側の端部に、スリット31sの第4連結部27側の端部に位置していることが好ましい。また、表示面3aが水平方向を向く状態では、取付面側三角形T1及びホルダ側三角形T2は、交差点CPにおける角度が比較的大きくなっている。
ピン42を引き抜くと、第2アーム15は伸長可能になる。ただし、第1アーム13と第2アーム15との交差点CPの移動は、ガイド機構35により第2アーム15の長手方向に延びる経路内に規制されている。換言すれば、ホルダ側三角形T2は、ホルダ17及び第1アーム13の一部により構成される2辺の長さが固定されており、取付面側三角形T1は、ベース11及び第1アーム13の一部により構成される2辺の長さが固定されている。従って、第2アーム15の伸長は、ホルダ側三角形T2及び取付面側三角形T1の交差点CPにおける角度が小さくなるような第1アーム13及び第2アーム15の回転を伴って行われる。
すなわち、第2アーム15を伸長させると、第1アーム13は第1連結部21回りに上方へ回転し、第2アーム15は第3連結部25回りに下方へ回転する。第2アーム15の伸長及び第2アーム15の回転により、第4連結部27は、壁面Wから離間する方向へ移動する。第1アーム13の回転により、第2連結部23は、壁面Wから離間する方向へ移動する。
ただし、第2連結部23の壁面Wから離間する方向への移動量は、第4連結部27の壁面Wから離間する方向への移動量よりも小さい。これは、第2連結部23の壁面Wから離間する方向への移動は、第1アーム13の回転によってのみ行われる一方で、第4連結部27の壁面Wから離間する方向への移動は、第2アーム15の回転に加えて第2アーム15の伸長によって行われることが大きな要因である。その他にも、ガイド機構35により規定される交差点CPの移動経路の位置等によって、第2連結部23及び第4連結部27の壁面Wから離間する方向への移動量は適宜に調整可能である。
第4連結部27の壁面Wから離間する方向への移動量は、第2連結部23の壁面Wから離間する方向へ移動量よりも大きいことから、表示面3aは、下方へ向くように傾斜することになる。また、第4連結部27だけでなく、第2連結部23も壁面Wから離間する方向へ移動していることから、ホルダ17は、第2連結部23(第2回転軸R2)よりも下方に位置する第5回転軸R5(図1(c))回りに回転することになる。その結果、テレビ3の下端と壁面Wとのクリアランスk(図1(c))は、縮小されることが抑制され、または、同一の長さが維持されることになる。なお、第5回転軸R5は、壁面Wに対して一定の位置に固定されていてもよいし、テレビ3の傾斜に伴って移動してもよい。
以上の実施形態によれば、テレビ3を壁面Wに対してテレビ3の向きを調整可能に取り付ける取付器具5は、テレビ3に固定されるホルダ17と、壁面W及びホルダ17に回転可能に連結される第1アーム13と、第1アーム13に交差しており、壁面W及びホルダ17に回転可能に連結される第2アーム15とを有し、第2アーム15は、第3アーム29及び第4アーム31の相対移動により伸縮可能に構成され、取付面側三角形T1並びにホルダ側三角形T2の形状を調整して固定可能な調整部が設けられていることから、テレビ3の表示面3aを下方へ傾斜させつつ、テレビ3と壁面Wとの間に適宜な間隔を確保することが可能となる。
例えば、本実施形態において例示したように、調整部33が、第4連結部27が壁面Wから離間する方向に移動し、第2連結部23が壁面Wから離間する方向に移動し、第4連結部27の壁面Wから離間する方向への移動量が第2連結部23の壁面Wから離間する方向への移動量よりも大きくなるように、換言すれば、テレビ3の傾斜の第5回転軸R5が取付器具5の外方、更には、テレビ3の外方に位置するように、取付面側三角形T1及びホルダ側三角形T2の形状を調整して固定可能であることにより、テレビ3の下方端と壁面Wとの距離が短くなることを抑制することができる。その結果、テレビ3の背面部から下方へ垂下されたケーブルの配置領域が確保される。また、取付器具5を小型化し、ホルダ17をテレビ3の上方側へ取り付け、接続端子エリア3bを広く確保することもできる。
調整部33は、第1アーム13に設けられた被ガイド部としての雄ネジ39と、第2アーム15に設けられた、雄ネジ39を第2アーム15の長手方向に案内するガイド部41(スリット29s及び31s)と、第2アーム15の伸縮量を調整する伸縮量調整部37とを有することから、第2アーム15の伸縮量と、第1アーム13及び第2アーム15の回転量とは、一定の相関を有するように規制される。その結果、調整部33がこれら伸縮量及び回転量を自由に調整可能に構成されている場合に比較して、好適な位置にテレビ3を案内し、ユーザの負担を軽減することができる。
(第2の実施形態)
図4は、第2の実施形態に係る表示ユニットの取付器具の一部を示す斜視図である。なお、第1の実施形態と同様の構成については、第1の実施形態と同一符号を付す。
第2の実施形態は、調整部233の構成が第1の実施形態の調整部33の構成と相違する以外は、第1の実施形態と同様である。第1の実施形態の調整部33は、交差点CPの移動を第2アーム15の長手方向に延びる経路に規制するとともに第2アーム15の伸縮量を調整して固定することにより、取付面側三角形T1及びホルダ側三角形T2の形状を調整して固定したのに対し、第2の実施形態の調整部233は、第1アーム213と第2アーム215とを、交差点CPの位置を調整して、固定することにより、取付面側三角形T1及びホルダ側三角形T2の形状を調整して固定する。また、補助的に、第2アーム215の伸縮量も調整して固定する。具体的には、以下に例示するとおりである。
調整部233は、第2アーム215に設けられ、第2アーム215の長手方向に沿って配列された複数の位置決め部235と、第1アーム213に設けられ、複数の位置決め部235に選択的に位置決めされる被位置決め部としての孔部237とを有している。
複数の位置決め部235は、第3アーム229の側面部に形成され、第3アーム229の長手方向に配列された複数の孔部239と、第4アーム231の側面部に形成され、第4アーム231の長手方向に配列された複数の孔部241とにより構成されている。複数の孔部239と複数の孔部241とは、第2アーム215を伸縮させることにより、第2アーム215の幅方向の位置が同一のもの同士が選択的に重ねられる。
複数の孔部239及び複数の孔部241は、適宜な位置に配置されてよいが、図4では、複数の孔部239は、第4回転軸R4側ほど第1回転軸R1側に位置するものが例示され、複数の孔部241は、第3回転軸R3側ほど第1回転軸R1側に位置するものが例示されている。従って、この例では、一の孔部239は、一の孔部241とのみ重なることが可能である。
孔部237は、例えば、第1アーム213の側面部に設けられている。孔部237は、1つでも複数でもよいが、図4では、2つ(ただし、一つは雄ネジ243が挿通されており、雄ネジ243に隠れて不図示)設けられている場合を例示している。
調整部233では、雄ネジ243が、孔部237に挿通されるとともに、互いに重なった一の孔部239及び孔部241に挿通される。これにより、第1アーム213と、第3アーム229及び第4アーム231とは、互いに固定され、ひいては、取付面側三角形T1及びホルダ側三角形T2の形状が固定される。なお、孔部237、孔部239及び孔部241の少なくとも一つには、雄ネジ243が螺合される雌ネジ部が形成されている。そして、挿通する孔部237、孔部239及び孔部241を変更することにより、取付面側三角形T1及びホルダ側三角形T2の形状が調整される。
以上の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果が得られる。すなわち、テレビ3の表示面3aを下方へ傾斜させつつ、テレビ3と壁面Wとの間に適宜な間隔を確保することが可能となる。
(第3の実施形態)
図5は、第3の実施形態に係る表示ユニットの取付器具を示す側面図である。図5(a)は鉛直状態を示し、図5(b)は傾斜状態を示し、図5(c)は、最大傾斜状態を示している。
第3の実施形態は、調整部333の構成が第1の実施形態の調整部33や第2の実施形態の調整部233の構成と相違する以外は、第1及び第2の実施形態と、概ね、同様である。第3の実施形態の調整部333は、第2の実施形態の調整部233と同様に、第1アーム313と第2アーム315とを、交差点CPの位置を調整して、固定することにより、取付面側三角形T1及びホルダ側三角形T2の形状を調整して固定する。ただし、第2の実施形態の調整部233は、第1アーム213と、第3アーム229及び第4アーム231の双方とを固定可能に構成され、また、第2アーム215の伸縮量を調整して固定可能に構成されていたのに対し、第3の実施形態の調整部333は、そのようには構成されていない。具体的には、以下に例示するとおりである。
調整部333は、第2の実施形態の調整部233と同様に、第2アーム315の長手方向に配列された孔部からなる複数の位置決め部335を有している。しかし、位置決め部335は、第3アーム329にのみ形成されており、第4アーム331には形成されていない。第4アーム331には、位置決め部335が第4アーム331によって塞がれてしまわないように、第4アーム331の長手方向に延びる長孔331h(図解が難解になるのを防止するために、図5(c)に一部のみ図示)が形成されている。
取付面側三角形T1及びホルダ側三角形T2の形状を調整して固定する際には、第2の実施形態と同様に、第1アーム313に設けられた被位置決め部としての孔部337が、複数の位置決め部335のいずれかに選択的に位置合わせされ、不図示の雄ネジやピンが孔部237及び位置決め部335に挿通される。第2アーム315の伸縮量は、第2の実施形態のように、直接的には位置決め部等により規制されないが、第1アーム313と第3アーム329とが交差点CPにおいて固定されることにより、取付面側三角形T1及びホルダ側三角形T2の形状は一意に決定され、第2アーム315の伸縮量は規制される。
なお、本実施形態では、第1アーム313と第3アーム329とが固定されることにより、第2アーム315の伸縮量が間接的に規制される例を示したが、第1アーム313と第4アーム331とが固定されように構成した場合も同様に、第2アーム315の伸縮量は間接的に規制される。
以上の実施形態によれば、第1及び第2の実施形態と同様の効果が得られる。すなわち、テレビ3の表示面3aを下方へ傾斜させつつ、テレビ3と壁面Wとの間に適宜な間隔を確保することが可能となる。
本発明は、以上の実施形態に限定されず、種々の態様で実施されてよい。
取付器具により取付面に取り付けられる対象物は、テレビ等の表示装置に限定されない。例えば、指向性を有するスピーカやマイクロフォンであってもよい。また、電子機器に限定されず、鏡等の部材であってもよい。対象物の向きが調整される方向は、上下方向に限定されず、例えば、水平方向であってもよい。向きを調整する範囲も適宜に設定されてよく、例えば、上向きから下向きまで調整可能であってもよい。取付面は、壁面のような鉛直面に限定されず、例えば、天井のように水平面であってもよい。
第1〜第4連結部は、ホルダや取付面に対して、回転軸に直交する方向等の位置が調整可能であってもよい。例えば、第1の実施形態において、支持部11bが上下方向に複数設けられていることなどにより、第3連結部25の位置を上下方向(第1連結部21に近接又は離間する方向)において調整可能であってもよい。この場合、実質的に第1アーム及び第2アームの回転範囲が広くなることになるから、対象物をより広い範囲で傾斜及び壁面から離間させることができる。
第2アームは、3つ以上のアームから構成されることにより、伸縮可能に構成されていてもよい。
第1〜第3の実施形態は、適宜に組み合わされてよい。例えば、第2アームの2つの側面部のうち一方側には第1の実施形態のガイド機構35が設けられ、他方側には第2の実施形態の複数の位置決め部235及び被位置決め部としての孔部237が設けられていてもよい。なお、この場合、ガイド機構35のスリット29s及び31sと、複数の位置決め部235を構成する複数の孔部239及び241は、第1〜第4回転軸R1〜R4の方向に見て、互いに重複するように設けられる。
ガイド部(41)の経路や複数の位置決め部(235、335)の配列は、第2アームの長手方向に対して平行でもよいし、傾斜していてもよいし、曲線状でもよい。対象物(3)の傾斜状態において、対象物と取付面との間に確保したいクリアランス(図1(c)のk)等の各種の設計条件に応じて、適宜に決定されてよい。
第1〜第4連結部、調整部、被ガイド部、ガイド部、伸縮量調整部、位置決め部、被位置決め部の具体的構成は、実施形態において例示したものに限定されない。例えば、伸縮量調整部は、第1の実施形態において、雄ネジ39に螺合するナットを設け、雄ネジ39とナットとにより第3アーム29と第4アーム31とを共締め可能とすることにより、構成されてもよい。なお、この場合、伸縮量は、適宜な位置に調整されるから(複数の位置決め部及び被位置決め部のように離散的に調整しないから)、対象物の傾斜角度は任意の角度に調整されることになる。
本発明の第1の実施形態に係る表示ユニットの外観を示す図。 図1の表示ユニットの取付器具の一部をテレビ側から見た斜視図。 図1の表示ユニットの取付器具の一部を壁面側から見た斜視図。 本発明の第2の実施形態に係る表示ユニットの取付器具の一部を示す斜視図。 本発明の第3の実施形態に係る表示ユニットの取付器具の一部を示す側面図。 従来技術の基本的な原理を説明する図。
符号の説明
1…表示ユニット、3…テレビ(対象物、表示装置)、5…取付器具、13…第1アーム、15…第2アーム、17…ホルダ、21…第1連結部、23…第2連結部、25…第3連結部、27…第4連結部、29…第3アーム、31…第4アーム、33…調整部、W…壁面(取付面)、R1…第1回転軸、R2…第2回転軸、R3…第3回転軸、R4…第4回転軸。

Claims (8)

  1. 対象物を取付面に対して前記対象物の向きを調整可能に取り付ける取付器具であって、
    前記対象物に固定されるホルダと、
    前記取付面に対して前記取付面に平行な所定方向に平行な回転軸回りに回転可能に連結される第1連結部と、前記ホルダに対して前記所定方向に平行な回転軸回りに回転可能に連結される第2連結部とを有する第1アームと、
    前記所定方向に見て前記第1アームに交差しており、前記取付面に対して前記所定方向に平行な回転軸回りに回転可能に連結される第3連結部と、前記ホルダに対して前記所定方向に平行な回転軸回りに回転可能に連結される第4連結部とを有する第2アームと、
    前記第1連結部、前記第3連結部及び前記第1アームと前記第2アームとの交差点により構成される取付面側三角形、並びに、前記第2連結部、前記第4連結部及び前記交差点により構成されるホルダ側三角形の形状を調整して固定可能な調整部と、
    を有し、
    前記第2アームは、前記第3連結部を有する第3アームと、前記第4連結部を有する第4アームとを有し、前記第3アーム及び前記第4アームの相対移動により伸縮可能に構成され、
    前記調整部は、前記第2アームを伸縮させつつ前記取付面側三角形及び前記ホルダ側三角形の形状を調整可能に構成されている
    取付器具。
  2. 前記調整部は、前記第4連結部が前記取付面から離間する方向に移動し、前記第2連結部が前記取付面から離間する方向に移動し、前記第4連結部の前記取付面から離間する方向への移動量が前記第2連結部の前記取付面から離間する方向への移動量よりも大きくなるように、前記取付面側三角形及び前記ホルダ側三角形の形状を調整して固定可能である
    請求項1に記載の取付器具。
  3. 前記調整部は、
    前記第1アームに設けられた被ガイド部と、
    前記第2アームに設けられた、前記被ガイド部を前記第2アームの長手方向に案内するガイド部と、
    前記第2アームの伸縮量を調整する伸縮量調整部と、
    を有する請求項1に記載の取付器具。
  4. 前記伸縮量調整部は、
    前記第3アーム及び前記第4アームの一方に設けられ、前記第2アームの伸縮方向に配列された複数の位置決め部と、
    前記第3アーム及び前記第4アームの他方に設けられ、前記複数の位置決め部に選択的に固定される被位置決め部と、
    を有する請求項3に記載の取付器具。
  5. 前記調整部は、前記第1アームと、前記第3アーム及び前記第4アームの少なくとも一方とを、前記交差点の位置を調整して、固定可能である
    請求項1に記載の取付器具。
  6. 前記調整部は、
    前記第3アーム及び前記第4アームの少なくとも一方に設けられ、前記第2アームの長手方向に沿って配列された複数の位置決め部と、
    前記第1アームに設けられ、前記複数の位置決め部に選択的に固定される被位置決め部と、
    を有する請求項5に記載の取付器具。
  7. 表示装置と、
    前記表示装置を取付面に対して前記表示装置の向きを調整可能に取り付ける取付器具と、
    を有し、
    前記取付器具は、
    前記表示装置に固定されるホルダと、
    前記取付面に対して前記取付面に平行な所定方向に平行な回転軸回りに回転可能に連結される第1連結部と、前記ホルダに対して前記所定方向に平行な回転軸回りに回転可能に連結される第2連結部とを有する第1アームと、
    前記所定方向に見て前記第1アームに交差しており、前記取付面に対して前記所定方向に平行な回転軸回りに回転可能に連結される第3連結部と、前記ホルダに対して前記所定方向に平行な回転軸回りに回転可能に連結される第4連結部とを有する第2アームと、
    前記第1連結部、前記第3連結部及び前記第1アームと前記第2アームとの交差点により構成される取付面側三角形、並びに、前記第2連結部、前記第4連結部及び前記交差点により構成されるホルダ側三角形の形状を調整して固定可能な調整部と、
    を有し、
    前記第2アームは、前記第3連結部を有する第3アームと、前記第4連結部を有する第4アームとを有し、前記第3アーム及び前記第4アームの相対移動により伸縮可能に構成され、
    前記調整部は、前記第2アームを伸縮させつつ前記取付面側三角形及び前記ホルダ側三角形の形状を調整可能に構成されている
    表示ユニット。
  8. 前記取付面は鉛直面であり、
    前記表示装置は、
    筐体と、
    前記筐体の正面に設けられる表示面と、
    前記筐体の背面から延び、前記筐体よりも下方へ垂下可能なケーブルと、
    を有し、
    前記ホルダは、前記筐体の前記背面に固定され、前記背面の広さよりも小さく、
    前記所定方向は水平であり、
    前記第1連結部は前記第3連結部よりも上方に、前記第4連結部は前記第2連結部よりも上方に配置され、
    前記調整部は、前記第4連結部が前記取付面から離間する方向に移動し、前記第2連結部が前記取付面から離間する方向に移動し、前記第4連結部の前記取付面から離間する方向への移動量が前記第2連結部の前記取付面から離間する方向への移動量よりも大きくなるように、前記取付面側三角形及び前記ホルダ側三角形の形状を調整して固定可能である
    請求項7に記載の表示ユニット。
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