JP2009033128A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電極の周囲へのCuの拡散を防止することができ、かつ、リーク電流の低減を図ることができる、半導体装置およびその製造方法を提供する。
【解決手段】SiおよびOを含む材料からなる第1絶縁層2に下溝6が形成され、この下溝6には、Cuからなる下部電極7が埋設されている。下部電極7上には、少なくとも下部電極7側の最下層部分がSiOからなる絶縁膜8が積層されている。絶縁膜8上には、導電性材料からなる上部電極10が形成されている。上部電極10は、絶縁膜8を挟んで下部電極7と対向している。そして、第1絶縁層2および絶縁膜8と下部電極7との間には、MnSiOからなる第1バリア膜9が形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、MIM(Metal-Insulator-Metal)構造の容量素子を備えた半導体装置およびその製造方法に関する。
絶縁性の容量膜を下部電極および上部電極で挟み込んだMIM構造の容量素子(以下「MIM容量素子」という。)は、抵抗成分が小さく、高容量密度化が可能であることから、特に無線通信用システムLSIに搭載される容量素子として注目されている。
MIM容量素子としては、Al(アルミニウム)を含む金属膜で下部電極および上部電極を形成したものが一般的であるが、さらなる抵抗の低減化を図るため、下部電極の材料に、Alよりも導電性の高いCu(銅)を適用することが検討されている。
図4は、下部電極の材料としてCuを採用したMIM容量素子の模式的な断面図である。
MIM容量素子101は、図示しない半導体基板上に形成されている。
半導体基板上には、絶縁層102が積層されている。絶縁層102は、SiO(酸化シリコン)からなる層間絶縁膜103、SiC(炭化シリコン)からなるエッチストップ膜104およびSiOからなる層間絶縁膜105を半導体基板側からこの順に積層した構造を有している。
絶縁層102の表層部には、その表面から掘り下げた形状の溝106が形成されている。溝106には、Cuからなる下部電極107が埋設されている。
Cuは、Alに比べて、SiOへの拡散性が高い。このため、下部電極107が絶縁層102に直に接触していると、絶縁層102中にCuが拡散し、電極間の短絡などを生じるおそれがある。そのため、絶縁層102と下部電極107との間には、Cuの絶縁層102への拡散を防止するための拡散防止膜108が形成されている。この拡散防止膜108は、たとえば、Ta(タンタル)からなる。
絶縁層102および下部電極107の上には、誘電材料からなる容量膜109が積層されている。容量膜109上には、TiN(窒化チタン)からなる上部電極110が形成されている。この上部電極110は、容量膜109を挟んで下部電極107と対向し、平面視で下部電極107よりも小さい外形を有している。
容量膜109および上部電極110上には、SiOからなる層間絶縁膜111が積層されている。層間絶縁膜111上には、配線112,113がそれぞれ所定のパターンに形成されている。
層間絶縁膜111および容量膜109には、下部電極107と配線112とが対向する部分において、コンタクトホール114が膜厚方向(積層方向)に貫通して形成されている。コンタクトホール114には、下部電極コンタクトプラグ115が形成されている。この下部電極コンタクトプラグ115により、配線112と下部電極107とが電気的に接続されている。
また、層間絶縁膜111には、上部電極110と配線113とが対向する部分において、コンタクトホール116が膜厚方向(積層方向)に貫通して形成されている。コンタクトホール116には、上部電極コンタクトプラグ117が形成されている。この上部電極コンタクトプラグ117により、配線113と上部電極110とが電気的に接続されている。
特開平8‐274256号公報
誘電材料には、SiN(窒化シリコン)、SiCN(炭窒化シリコン)およびSiOなどがある。下部電極107の材料としてCuが用いられる場合、容量膜109の材料としては、Cuの拡散に対するバリア性を有するSiNまたはSiCNが一般的に用いられる。ところが、容量膜109の材料としてSiNまたはSiCNを用いた場合、容量膜109の材料としてSiOを用いた場合と比較して、リーク電流が多くなる。
そこで、本発明の目的は、電極の周囲へのCuの拡散を防止することができ、かつ、リーク電流の低減を図ることができる、半導体装置およびその製造方法を提供することである。
前記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、SiおよびOを含む材料からなる第1絶縁層と、前記第1絶縁層を掘り下げた形状の下溝と、前記下溝に埋設され、Cuを主成分とする金属材料からなる下部電極と、前記下部電極上に積層され、少なくとも前記下部電極側の最下層部分がSiOからなる絶縁膜と、前記絶縁膜を挟んで前記下部電極に対向して設けられ、導電性材料からなる上部電極と、前記下部電極と前記第1絶縁層および前記絶縁膜との各間に形成され、MnSi(x,y,z:零よりも大きい数)からなる第1バリア膜とを含む、半導体装置である。
この構造では、SiおよびOを含む材料からなる第1絶縁層に、下溝が形成されている。下溝には、Cuを主成分とする金属材料からなる下部電極が埋設されている。下部電極上には、少なくとも下部電極側の最下層部分がSiOからなる絶縁膜が積層されている。絶縁膜上には、導電性材料からなる上部電極が形成されている。上部電極は、絶縁膜を挟んで下部電極と対向している。すなわち、半導体装置は、絶縁膜を上部電極および下部電極で挟み込んだMIM構造の容量素子(MIM容量素子)を備えている。そして、下部電極と第1絶縁層および絶縁膜との各間には、MnSi(以下、単に「MnSiO」と記載する。)からなる第1バリア膜が形成されている。
第1バリア膜により、下部電極に含まれるCuが第1絶縁層および絶縁膜に拡散することを防止できる。
また、絶縁膜の少なくとも最下層部分の材料として、SiOが用いられている。そのため、同じ膜厚の絶縁膜をSiNまたはSiCNを用いて形成する場合と比較して、リーク電流を低減することができる。
さらに、第1バリア膜は、下部電極と上部電極との対向部分において、絶縁膜とともに、MIM容量素子の容量膜として機能する。第1バリア膜の材料であるMnSiOは、比誘電率がSiOよりも高い高誘電率材料(High−k膜材料)である。そのため、第1バリア膜が容量膜の一部として機能することにより、MIM容量素子の容量値を増大させることができる。
請求項2に記載のように、前記半導体装置は、前記絶縁膜を貫通して設けられており、前記下部電極に電気的に接続され、WからなるWプラグと、前記Wプラグと前記下部電極および前記絶縁膜との間に介在された積層バリア膜とを備えていてもよい。この場合、前記積層バリア膜は、前記下部電極および前記絶縁膜に接するTa膜と、および前記Wプラグに接するTiN膜とを備えていることが好ましい。
積層バリア膜がTiN膜を備えているので、WF(六フッ化タングステン)ガスを原料ガスとして用いたプラズマCVD法(以下、この方法を「W−CVD法」という。)によりWプラグが形成される場合において、WFが絶縁膜中へ拡散し、絶縁膜が腐食されることを防止できる。
また、WプラグがTiN膜と接することにより、積層バリア膜とWプラグとの優れた密着性を発揮することができる。一方、下部電極がTa膜と接することにより、積層バリア膜と下部電極との優れた密着性を発揮することができる。そのため、積層バリア膜の層剥がれを防止することができる。したがって、ストレスマイグレーションの発生を防止することができる。さらに、TiN膜と下部電極とが接さず、また、TaはCuとの反応に乏しいため、Cuを主成分とする材料からなる下部電極の腐食を生じさせることもない。したがって、エレクトロマイグレーションの発生を防止することができる。
請求項3に記載のように、前記半導体装置は、前記絶縁膜および前記上部電極上に積層され、SiおよびOを含む材料からなる第2絶縁層と、前記第2絶縁層を掘り下げた形状の上溝と、前記上溝に埋設され、Cuを主成分とする金属材料からなる配線と、前記下部電極と前記配線とが互いに対向する部分において、前記絶縁膜および前記第2絶縁層を貫通して設けられ、Cuを主成分とする金属材料からなるコンタクトと、前記第1バリア膜に連続して、前記配線と前記第2絶縁層との間、ならびに前記コンタクトと前記絶縁膜および前記第2絶縁層との各間に形成され、MnSiOからなる第2バリア膜とを備えていてもよい。
第2バリア膜により、配線およびコンタクトに含まれるCuが絶縁膜および第2絶縁層に拡散することを防止できる。
また、第1バリア膜と第2バリア膜とが連続しているので、半導体装置に外力が加わったときに、コンタクトと下部電極との接続部分付近でのストレスマイグレーションの発生を防止することができる。その結果、配線信頼性の向上を図ることができる。
請求項1に記載の半導体装置は、たとえば、請求項3に記載の製造方法で製造することができる。請求項3に記載の発明は、SiおよびOを含む材料からなる第1絶縁層に、その表面から掘り下がった形状の下溝を形成する工程と、前記下溝の内面に、CuおよびMnを含む合金材料からなる合金膜を被着させる工程と、前記合金膜上に、Cuを主成分とする金属材料を堆積させて、前記下溝に埋設される下部電極を形成する工程と、前記下部電極上に、SiHおよびNOを用いたCVD法によって、SiOからなる絶縁膜を形成する工程と、前記絶縁膜上に、導電性材料からなる上部電極を形成する工程と、熱処理を行うことにより、前記下部電極と前記第1絶縁層との間、および前記下部電極と絶縁膜との間に第1バリア膜を形成する工程と、を含む、半導体装置の製造方法である。
TEOS−Oガスを用いるCVD法によりSiOからなる絶縁膜を形成する手法では、下部電極に含まれるCuが酸化し、下部電極の表面にCuO(酸化銅)膜が形成される。下部電極の表面にCuO膜が形成されると、下部電極とWプラグとの接触抵抗が増大する。
これに対し、SiHおよびNOを用いるCVD法では、下部電極の表面にCuO膜を生じさせることなく、SiOからなる絶縁膜を形成することができる。
以下では、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る半導体装置の模式的な断面図である。
半導体装置1は、半導体基板(図示せず)を備えている。この半導体基板は、たとえば、Si(シリコン)基板からなる。半導体基板の表層部には、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)などの機能素子が作り込まれている。
半導体基板上には、第1絶縁層2が積層されている。第1絶縁層2は、SiO(酸化シリコン)からなる層間絶縁膜3と、SiC(炭化シリコン)からなるエッチストップ膜4と、SiOからなる層間絶縁膜5とを、半導体基板側からこの順に積層して形成されている。
第1絶縁層2の表層部には、下溝6が形成されている。下溝6には、Cu(銅)からなる下部電極7が埋設されている。
第1絶縁層2および下部電極7上には、SiOからなる絶縁膜8が積層されている。
下部電極7と第1絶縁層2および絶縁膜8との各間には、第1絶縁層2および絶縁膜8へのCuの拡散を防止するための第1バリア膜9が形成されている。第1バリア膜9は、MnSiOからなる。
絶縁膜8上には、TiNからなる上部電極10が形成されている。上部電極10は、絶縁膜8を挟んで下部電極7と対向し、平面視で下部電極7よりも小さい外形を有している。これにより、半導体装置1は、第1バリア膜9および絶縁膜8を容量膜とし、これを下部電極7と上部電極10とで挟み込んだMIM構造の容量素子を備えている。
絶縁膜8および上部電極10上には、SiOからなる第2絶縁層11が積層されている。
第2絶縁層11上には、配線12,13が形成されている。
配線12は、Al−Cu合金からなる配線本体14と、配線本体14の下面側に設けられ、TiN層およびTi層の積層構造を有する下バリア膜18と、配線本体14の上面側に設けられ、TiNからなる上バリア膜19とを備えている。なお、下バリア膜18に代えて、TiNからなる1層のバリア膜が設けられてもよい。
また、配線13は、Al−Cu合金からなる配線本体17と、配線本体17の下面側に設けられ、TiN層およびTi層の積層構造を有する下バリア膜18と、配線本体17の上面側に設けられ、TiNからなる上バリア膜19とを備えている。なお、下バリア膜18に代えて、TiNからなる1層のバリア膜が設けられてもよい。
第2絶縁層11および絶縁膜8には、下部電極7と配線12とが対向する部分において、これらの膜を膜厚方向に貫通するコンタクトホール20が形成されている。コンタクトホール20の側面および下部電極7におけるコンタクトホール20内に臨む部分には、積層バリア膜21が被着されている。
積層バリア膜21は、Taバリア層、TaNバリア層、Tiバリア層およびTiNバリア層の積層構造を有している。最外層のTaバリア層は、コンタクトホール20の側面および下部電極7に接している。
積層バリア膜21が被着されたコンタクトホール20には、W(タングステン)からなるWプラグ22が形成されている。Wプラグ22は、上端が配線12に接続され、その下端が下部電極7に接続されている。これにより、配線12と下部電極7とは、Wプラグ22を介して電気的に接続されている。
また、第2絶縁層11には、上部電極10と配線13とが対向する部分において、第2絶縁層11を膜厚方向に貫通するコンタクトホール23が形成されている。コンタクトホール23の側面および上部電極10におけるコンタクトホール23内に臨む部分には、積層バリア膜24が被着されている。なお、積層バリア膜24は、積層バリア膜21と同様に、Taバリア層、TaNバリア層、Tiバリア層およびTiNバリア層の積層構造を有している。
積層バリア膜24が被着されたコンタクトホール23には、WからなるWプラグ25が形成されている。Wプラグ25は、上端が配線13に接続され、その下端が上部電極10に接続されている。これにより、配線13と上部電極10とは、Wプラグ25を介して電気的に接続されている。
図2A〜2Mは、半導体装置1の製造工程を順に示す模式的な断面図である。
まず、第1絶縁層2を最表面に有する半導体基板が用意される。そして、フォトリソグラフィ工程およびエッチング工程により、第1絶縁層2の表層部に、下溝6が形成される。次に、図2Aに示すように、スパッタ法により、下溝6の内面を含む第1絶縁層2の表面全域に、CuとMnとの合金からなる合金膜31が被着される。
次いで、図2Bに示すように、めっき法により、合金膜31上に、Cuを主成分とする金属材料層32が形成される。この金属材料層32は、下溝6を埋め尽くす厚さに形成される。
その後、熱処理が行われることにより、図2Cに示すように、合金膜31中のMn(マンガン)が、第1絶縁層2に含まれるSiおよびO(酸素)と結合し、MnSiO膜33が形成される。また、このとき、合金膜31中のMnの一部は、金属材料層32中を移動し、金属材料層32の表面に析出する。なお、MnSiO膜33の形成に伴って、合金膜31は、金属材料層32と実質的に一体となる。
次いで、CMP(Chemical Mechanical Polishing:化学的機械的研磨)法により、金属材料層32およびMnSiO膜33が研磨される。この研磨は、図2Dに示すように、金属材料層32およびMnSiO膜33の下溝6外に形成されている不要部分がすべて除去されて、下溝6外の第1絶縁層2の表面が露出し、その第1絶縁層2の表面と下溝6内の金属材料層32の表面とが面一になるまで続けられる。これにより、下溝6内に埋設された下部電極7が得られる。
次に、図2Eに示すように、SiHおよびNOを原料ガスとして用いたCVD法により、第1絶縁層2および下部電極7の上に絶縁膜8が積層される。
絶縁膜8の積層後、再び熱処理が行われる。この熱処理によって、下部電極7中に残留していたMnが絶縁膜8に含まれるSiおよびOと結合し、図2Fに示すように、絶縁膜8と下部電極7との間にMnSiO膜34が形成される。その結果、第1絶縁層2と下部電極7との間、および絶縁膜8と下部電極7との間に、MnSiO膜33,34からなる第1バリア膜9が形成される。
次いで、スパッタ法により、絶縁膜8上の全面に、金属材料膜(図示せず)が形成される。その後、金属材料膜は、フォトリソグラフィ工程およびエッチング工程により、絶縁膜8を挟んで下部電極7に対向する一部を除いて除去される。これにより、図2Gに示すように、上部電極10が形成される。
その後、図2Hに示すように、CVD法により、絶縁膜8および上部電極10の上に、第2絶縁層11が積層される。そして、第2絶縁層11上に、コンタクトホール20,23を形成すべき部分のみを露出させる開口を有するレジストパターン35が形成される。
このレジストパターン35をマスクとして、下部電極7および上部電極10がそれぞれ露出するまで第2絶縁層11がエッチングされる。これにより、図2Iに示すように、下部電極7の一部を露出させるコンタクトホール20と、上部電極10の一部を露出させるコンタクトホール23とが形成される。コンタクトホール20,23の形成後、レジストパターン35は除去される。
次に、図2Jに示すように、CVD法により、第2絶縁層11、上部電極10および下部電極7の露出面(コンタクトホール20,23の側面を含む)の全域に、Taバリア層、TaNバリア層、Tiバリア層およびTiNバリア層が順次に積層されることにより積層バリア膜36が形成される。
その後、図2Kに示すように、W−CVD法により、積層バリア膜36上に、WからなるW層37が形成される。W層37は、コンタクトホール20,23を埋め尽くす厚さに形成される。
W層37の形成後、CMP法により、W層37および積層バリア膜36が研磨される。この研磨は、図2Lに示すように、W層37および積層バリア膜36のコンタクトホール20,23外に形成されている不要部分がすべて除去されて、コンタクトホール20,23外の第2絶縁層11の表面が露出し、その第2絶縁層11の表面とコンタクトホール20,23内のW層37および積層バリア膜36の表面とが面一になるまで続けられる。これにより、積層バリア膜36は、コンタクトホール20の側面および下部電極7の上面に被着した部分が積層バリア膜21となり、コンタクトホール23の側面および上部電極10の上面に被着した部分が積層バリア膜24となる。また、W層37は、コンタクトホール20内に残存した部分がWプラグ22となり、コンタクトホール23内に残存した部分がWプラグ25となる。
次いで、図2Mに示すように、スパッタ法により、第2絶縁層11およびWプラグ22,25の上に、TiN/Ti層38、Al−Cu合金層39およびTiN層40がこの順に積層される。
その後、フォトリソグラフィ工程およびエッチング工程を経て、TiN/Ti層38,Al−Cu合金層39およびTiN層40が選択的に除去されることにより、図1に示すように、配線12,13が形成される。これにより、図1に示す半導体装置1が得られる。
以上のように、半導体装置1では、SiおよびOを含む材料からなる第1絶縁層2に下溝6が形成され、この下溝6には、Cuを主成分とする金属材料からなる下部電極7が埋設されている。下部電極7上には、少なくとも下部電極7側の最下層部分がSiOからなる絶縁膜8が積層されている。絶縁膜8上には、導電性材料からなる上部電極10が形成されている。上部電極10は、絶縁膜8を挟んで下部電極7と対向している。そして、下部電極7と第1絶縁層2および絶縁膜8との各間には、MnSiOからなる第1バリア膜9が形成されている。
第1バリア膜9により、下部電極7に含まれるCuが第1絶縁層2および絶縁膜8に拡散することを防止できる。
また、絶縁膜8の材料として、SiOが用いられている。このSiOからなる絶縁膜8を有するMIM容量素子では、その絶縁膜8と同じ膜厚のSiNまたはSiCNからなる容量膜を有するMIM容量素子と比較して、リーク電流を低減することができる。
さらに、第1バリア膜9は、下部電極7と上部電極10との対向部分において、絶縁膜8とともに、MIM容量素子の容量膜として機能する。第1バリア膜9の材料であるMnSiOは、比誘電率がSiOよりも高い高誘電率材料(High−k膜材料)である。そのため、第1バリア膜9が容量膜の一部として機能することにより、MIM容量素子の容量値を増大させることができる。
また、Wプラグ22は、絶縁膜8を貫通して下部電極7と電気的に接続されている。絶縁膜8および下部電極7とWプラグ22との間には、積層バリア膜21が介在されている。
積層バリア膜21は、Wプラグ22に接する部分がTiNバリア層である。そのため、積層バリア膜21上へのWFガスの供給時(図2Kに示す工程時)に、WFガスが第2絶縁層11および絶縁膜8へ拡散し、第2絶縁層11および絶縁膜8を腐食されることを防止できる。
また、Wプラグ22が、積層バリア膜21のTiNバリア層と接することにより、積層バリア膜21とWプラグ22との優れた密着性を発揮することができる。一方、下部電極7が積層バリア膜21のTaバリア層と接することにより、積層バリア膜21と下部電極7との優れた密着性を発揮することができる。そのため、積層バリア膜21の膜剥がれを防止することができる。したがって、ストレスマイグレーションの発生を防止することができる。さらに、TiNバリア層と下部電極7とが接さず、また、TaはCuとの反応に乏しいため、Cuからなる下部電極7の腐食を生じることもない。したがって、エレクトロマイグレーションの発生を防止することができる。
その結果、下部電極7と配線12との接続信頼性を向上させることができる。
積層バリア膜21において、Taバリア層とTiNバリア層との間には、TaNバリア層が介在されている。TaNは、Taに比べて、たとえば、SiOなどの絶縁材料へのCuの拡散を防止する能力(Cu拡散防止能力)に優れている。そのため、下部電極7のCuが第2絶縁層11へ拡散することを防止することができる。
また、積層バリア膜21において、TaNバリア層とTiNバリア層との間には、Tiバリア層が介在されている。Tiは、TaNおよびTiNに対して優れた密着性を有する。そのため、TaNバリア層とTiNバリア層との密着性を向上させることができる。その結果、積層バリア膜21の膜剥がれを一層防止することができる。
また、第1絶縁層2および下部電極7の上に絶縁膜8を積層する際には、SiHおよびNOを原料ガスとするCVD法が用いられる。これにより、下部電極7の表面にCuO膜を生じさせることなく、SiOからなる絶縁膜8を形成することができる。
図3は、本発明の他の実施形態に係る半導体装置の模式的な断面図である。なお、図3において、図1に示す各部に相当する部分には、図1の場合と同一の参照符号を付している。また、以下では、図1に示す構造との相違点のみを取り上げて説明し、同一の参照符号を付した各部についての説明を省略する。
図1に示す半導体装置1では、配線12,13の両方が第2絶縁層11上に形成されている。これに対し、図3に示す半導体装置51では、下部電極7と電気的に接続される配線52が第2絶縁層11に埋設されている。
半導体装置51において、第2絶縁層11は、SiOからなる層間絶縁膜53と、SiCからなるエッチストップ膜54と、SiOからなる層間絶縁膜55とを、下部電極7側からこの順に積層して形成されている。
第2絶縁層11の表層部には、上溝56が形成されている。上溝56には、Cuからなる配線52が埋設されている。また、第2絶縁層11には、上溝56と下部電極7とが対向する部分において、コンタクトホール57が第2絶縁層11、絶縁膜8および第1バリア膜9を貫通して形成されている。コンタクトホール57には、Cuからなるコンタクト58が埋設されている。コンタクト58は、配線52と一体的に接続されるとともに、下部電極7に接続されている。そして、配線52と第2絶縁層11との間、ならびにコンタクト58と絶縁膜8および第2絶縁層11との各間には、MnSiOからなる第2バリア膜59が第1バリア膜9に連続して形成されている。
この構成によっても、図1に示す構成と同様な効果を得ることができる。そのうえ、配線52がCuからなるので、図1に示す構成と比較して、配線抵抗を低減することができる。
また、第2バリア膜59により、配線52およびコンタクト58に含まれるCuが絶縁膜8および第2絶縁層11中に拡散することを防止することができる。
さらに、第1バリア膜9と第2バリア膜59とが連続しているので、半導体装置51に外力が加わったときに、コンタクト58と下部電極7との接続部分付近でのストレスマイグレーションの発生を防止することができる。その結果、配線信頼性の向上を図ることができる。
以上、本発明の2つの実施形態を説明したが、本発明は、他の形態で実施することもできる。
たとえば、絶縁膜8は、少なくとも下部電極7側の最下層にSiO層を有していればよく、このSiO層上に、SiN、SiCまたはSiCNなどの他の絶縁材料からなる層が積層されてもよい。絶縁膜8が最下層にSiO層を有していれば、絶縁膜8と下部電極7との間にMnSiOからなる第1バリア膜9(MnSiO膜34)を形成することができる。
また、図2A〜2Mに示す製造方法では、第1絶縁層2と下部電極7との間にMnSiO膜33を形成する熱処理と、絶縁膜8と下部電極7との間にMnSiO膜34を形成する熱処理とが2回の工程に分けて行われる。しかしながら、MnSiO膜33,34は、1回の熱処理工程によって形成されてもよい。すなわち、金属材料層32を堆積させた後、熱処理を行わずに工程を進める。そして、絶縁膜8を積層した後に熱処理を行うことにより、同一工程において、下部電極7と第1絶縁層2および絶縁膜8との各間に、MnSiOからなる第1バリア膜9(MnSiO膜33,34)が形成されてもよい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
図1は、本発明の一実施形態に係る半導体装置の模式的な断面図である。 図2Aは、半導体装置の製造工程を示す模式的な断面図である。 図2Bは、図2Aの次の工程を示す模式的な断面図である。 図2Cは、図2Bの次の工程を示す模式的な断面図である。 図2Dは、図2Cの次の工程を示す模式的な断面図である。 図2Eは、図2Dの次の工程を示す模式的な断面図である。 図2Fは、図2Eの次の工程を示す模式的な断面図である。 図2Gは、図2Fの次の工程を示す模式的な断面図である。 図2Hは、図2Gの次の工程を示す模式的な断面図である。 図2Iは、図2Hの次の工程を示す模式的な断面図である。 図2Jは、図2Iの次の工程を示す模式的な断面図である。 図2Kは、図2Jの次の工程を示す模式的な断面図である。 図2Lは、図2Kの次の工程を示す模式的な断面図である。 図2Mは、図2Lの次の工程を示す模式的な断面図である。 図3は、本発明の他の実施形態に係る半導体装置の模式的な断面図である。 従来の半導体装置の模式的な断面図である。
符号の説明
1 半導体装置
2 第1絶縁層
6 下溝
7 下部電極
8 絶縁膜
9 第1バリア膜
10 上部電極
11 第2絶縁層
21 積層バリア膜
22 Wプラグ
24 積層バリア膜
25 Wプラグ
51 半導体装置
52 配線
56 上溝
58 コンタクト
59 第2バリア膜

Claims (4)

  1. SiおよびOを含む材料からなる第1絶縁層と、
    前記第1絶縁層を掘り下げた形状の下溝と、
    前記下溝に埋設され、Cuを主成分とする金属材料からなる下部電極と、
    前記下部電極上に積層され、少なくとも前記下部電極側の最下層部分がSiOからなる絶縁膜と、
    前記絶縁膜を挟んで前記下部電極に対向して設けられ、導電性材料からなる上部電極と、
    前記下部電極と前記第1絶縁層および前記絶縁膜との各間に形成され、MnSi(x,y,z:零よりも大きい数)からなる第1バリア膜とを含む、半導体装置。
  2. 前記絶縁膜を貫通して設けられており、前記下部電極に電気的に接続され、WからなるWプラグと、
    前記Wプラグと前記下部電極および前記絶縁膜との間に介在された積層バリア膜と、をさらに含み、
    前記積層バリア膜は、前記下部電極および前記絶縁膜に接するTa膜と、前記Wプラグに接するTiN膜とを備える、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記絶縁膜および前記上部電極上に積層され、SiおよびOを含む材料からなる第2絶縁層と、
    前記第2絶縁層を掘り下げた形状の上溝と、
    前記上溝に埋設され、Cuを主成分とする金属材料からなる配線と、
    前記下部電極と前記配線とが互いに対向する部分において、前記絶縁膜および前記第2絶縁層を貫通して設けられ、Cuを主成分とする金属材料からなるコンタクトと、
    前記第1バリア膜に連続して、前記配線と前記第2絶縁層との間、ならびに前記コンタクトと前記絶縁膜および前記第2絶縁層との各間に形成され、MnSi(x,y,z:零よりも大きい数)からなる第2バリア膜とを含む、請求項1に記載の半導体装置。
  4. SiおよびOを含む材料からなる第1絶縁層に、その表面から掘り下がった形状の下溝を形成する工程と、
    前記下溝の内面に、CuおよびMnを含む合金材料からなる合金膜を被着させる工程と、
    前記合金膜上に、Cuを主成分とする金属材料を堆積させて、前記下溝に埋設される下部電極を形成する工程と、
    前記下部電極上に、SiHおよびNOを用いたCVD法により、SiOからなる絶縁膜を形成する工程と、
    前記絶縁膜上に、導電性材料からなる上部電極を形成する工程と、
    熱処理により、前記下部電極と前記第1絶縁層および前記絶縁膜との各間に第1バリア膜を形成する工程とを含む、半導体装置の製造方法。
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