JP2009031086A - マーカー像識別装置及びマーカー像識別方法 - Google Patents

マーカー像識別装置及びマーカー像識別方法

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【課題】 一のカメラに撮影された複数のマーカー像と、二のカメラで撮影された複数のマーカー像との組をそれぞれ正確かつ素早く対応付けることができるマーカー像識別装置及びマーカー像識別方法を提供する。
【解決手段】 エピポーララインL間で最も離れているエピポーララインLを基準エピポーララインとして選択する基準エピポーラライン選択部32と、基準エピポーララインに距離が最も近いマーカー像18を、基準エピポーララインに対応するマーカー像18と同一のマーカー18の画像であると認識するマーカー像認識部33と、マーカー像認識部33で認識されたマーカー像18に対する残りのマーカー像18の位置関係を決定するマーカー像位置決定部34と、マーカー像位置決定部34で決定されたマーカー像18の位置関係に基づいて、第一画像A上における残りのマーカー像18と第二画像B上における残りのマーカー像18との組を対応付けるマーカー像識別部35とを備えることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、物体にマーカー群となる発光体を取り付け、ステレオ視が可能な一対のカメラ装置でマーカー群を撮影し、一方のカメラで撮影された複数のマーカー像と、他方のカメラで撮影された複数のマーカー像との組を対応付けるマーカー像識別装置及びマーカー像識別方法に関し、例えば、物体の動き、すなわち時々刻々変化する物体の位置情報や角度情報(方向)を検出するマーカー像識別装置及びマーカー像識別方法等に利用される。
一定形状の物体の動きを正確にモニタリングする技術は、さまざまな分野で利用されている。例えば、ゲーム機等ではバーチャルリアリティ(VR)を実現するために、頭部装着型表示装置を用いて動画を表示することがなされている。このとき、頭部の動きをモニタリングし、頭部の動きに合わせて表示画像を変化させる必要があり、頭部に装着される頭部装着型表示装置の動きを検出するヘッドモーショントラッカ(HMT)が、取り付けられている。
ヘッドモーショントラッカ(HMT)としては、磁気ソースを用いて周囲の空間に磁界を発生させておき、頭部装着型表示装置に取り付けられた磁気センサにより磁気を測定し、測定された磁気データから磁気センサの位置や角度、ひいては頭部装着型表示装置の位置や角度を検出する磁気測定方式によるものが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
磁気測定方式は、磁気センサが移動する空間に磁界が発生している限り特に制限なく使用することができるものの、磁気センサが移動する空間の磁気情報を予め測定し、磁気マッピングしておく必要がある。また、この空間内に金属等の磁気歪を生じる物体が存在すると、その影響で測定誤差を生じてしまうので、その補正を行う必要がある。
これに対し、光学的に頭部装着型表示装置の位置や角度を測定するものも開示されている。例えば、頭部装着型表示装置に反射板(マーカー群)を取り付けて、光源から光を照射して反射光を一対のカメラ装置で撮影し、その映像データを利用してマーカー群の位置や角度を測定するような光学測定方式によるものが開示されている(例えば、特許文献2参照)。
光学測定方式では、マッピングの補正を行う必要がなく、また、金属等による影響を受けることはないので、磁気歪の影響を受けやすい環境や場所では光学測定方式によるものが使いやすい。
このような光学測定方式のHMTで、一定形状の物体についての3次元の位置情報や角度情報(方向)を正確に測定しようとすると、その物体上に位置が固定された、異なる3点の位置を知る必要がある。そのため、物体の外表面の異なる3箇所に、それぞれが識別可能なマーカーを取り付けて位置を測定することになる。
例えば、ヘルメット状の頭部装着型表示装置で具体的に説明すると、頭部装着型表示装置のヘルメットの外表面に、互いに異なる発光波長の赤外光を発光するLED(発光ダイオード)をマーカーとして、互いに離隔するようにして3箇所に取り付け、これら3つのLEDのヘルメットに固定されたヘルメット座標上の位置関係を予め測定し定めておく。これら3つのLEDを、ステレオ視が可能でかつ設置場所が固定された2台のカメラで(すなわち2台のカメラ間の距離が既知の条件の下で)、それぞれのカメラで同時に撮影して、発光波長の差により各LEDをそれぞれ識別した上で、いわゆる三角測量の原理により、3つのLEDの絶対座標(一対のカメラ装置に対して定めた座標)を測定する。そして、これら3つのLEDの位置を用いて、絶対座標と、頭部装着型表示装置上に固定されたヘルメット座標の位置関係とを対応付けることにより、絶対座標に対する頭部装着型表示装置の位置や角度を特定する。
しかしながら、上述したような光学測定方式では、個々のLED(マーカー)を識別する必要があるため、LED自身に、それぞれ他のLEDと識別可能な何らかの識別情報を持たせて、検出側(カメラ装置側)で識別できるようにしている。つまり、発光波長をLEDごとに変化させ、カメラ装置側で発光波長を識別するようにして各LEDをそれぞれ識別している。
ところが、個々のLEDに識別可能な識別情報を持たせる場合、故障等でLEDを交換するたびに、識別情報を改めて記憶させておく必要があり、手間がかかる。
また、識別情報を持たないLEDで、個々のLEDを識別しようとするなら、LEDを1つ1つ点灯させて識別すればよいが、その場合、全てのLEDを順次点灯させなければならず、一巡するまでに長時間必要となるため、時々刻々変化する動きをモニタリングすることは困難である。
そこで、カメラ装置で撮影される3つの異なるLEDの位置を光学的に測定し、これら3つのLEDの動きから物体の動き(位置、角度)をモニタリングする際に、LEDを1つ1つ順番に点灯させることなく、LED自身には他のLEDと識別するための識別情報を持たせることもなく、LEDの位置情報のみから個々のLEDを識別するようにして、LED群の位置、ひいては、LEDが取り付けられた物体の動き(位置、角度)をモニタリングする方法が提案されている。
特開2002−81904号公報 特表平9−506194号公報
上述した物体の動きをモニタリングする方法では、第一カメラの撮影方向と第二カメラの撮影方向とが定まった状態において、エピポーラ幾何学に基づく予測により、第一カメラで撮影された第一画像と第二カメラで撮影された第二画像との間での共通のLEDの組を認識することが行われている。図4及び図5は、エピポーラ幾何学に基づく予測を説明する図である。
図4に示すように、第一カメラ12で撮影された第一画像Aには、点灯中の3つのLED18a、18b、18cのいずれにそれぞれ対応するかは認識できないが、3つのLED像18x、18y、18zが映し出されている。一方、第二カメラ14で撮影された第二画像Bにも、点灯中の3つのLED18a、18b、18cのいずれにそれぞれ対応するかは認識できないが、3つのLED像18s、18t、18uが映し出されている。このとき、第一画像Aにおける各LED像18x、18y、18zが、第二画像BにおけるLED像18s、18t、18uのいずれにそれぞれ対応するかも認識できない。
そこで、第一画像Aにおける各LED像18x、18y、18zと、第二画像BにおけるLED像18s、18t、18uとの組を対応付けるため、図5に示すように、第一カメラ12と3つのLED18a、18b、18cとを結ぶそれぞれのエピポーラライン(仮想直線)La、Lb、Lcが存在するとして、エピポーララインLx、Ly、Lzを第二カメラ14で撮影したとすると、第二画像B上にエピポーララインLx、Ly、Lzが作成されることになる。なお、第二画像B上のエピポーララインLa、Lb、Lcの位置は、第一画像A上でのLED像18x、18y、18zが映し出される位置、及び、第一カメラ12の撮影方向と第二カメラ14の撮影方向との関係に基づいて一意的に定まる。
一方、第二画像Bにおいて、3つのLED18a、18b、18cに対応する各LED像18s、18t、18uは、3つのLED18a、18b、18cを映し出したものであるので、それぞれ対応することになるエピポーララインLx、Ly、Lzのいずれかの上の位置に存在することになる。したがって、第二画像B上に映し出されるLED像のうちで、エピポーララインLx上に存在するものがあれば、それがLED像18xに対応するLED像であると特定することができる。同様に、他の2つのLED像18y、18zに対応するLED像ついても特定することにより、第一画像Aに映し出された3つのLED像18x、18y、18zと、第二画像Bに映し出された3つのLED像18s、18t、18uとのそれぞれの組の対応付けを行うことができる。
しかしながら、例えば、図5に示すように、第二画像Bにおいて、2つのLED像18y、18zに対応するエピポーララインLy、Lzが極近い距離に存在する場合がある。このような場合では、第二画像B上に映し出されるLED像のうちで、エピポーララインLy上に存在するLED像が、LED像18tであるのか又はLED像18uであるのかが困難であることがあった。同様に、第二画像B上に映し出されるLED像のうちで、エピポーララインLz上に存在するLED像が、LED像18tであるのか又はLED像18uであるのかが困難であることがあった。つまり、2つのエピポーララインが接近したときに、第一画像Aに映し出された3つのLED像18x、18y、18zと、第二画像Bに映し出された3つのLED像18s、18t、18uとのそれぞれの組の対応付けが困難になることがあった。
そこで、識別情報を有していないマーカーを利用して、かつ、1つ1つのマーカーを別々に点灯させて順次識別しながら測定するのではなく、少なくとも3つのマーカーを同時に点灯させて、これらマーカー群をほぼ同時に測定するようにしても、一のカメラに映し出された複数のマーカー像と、二のカメラに映し出された複数のマーカー像との組をそれぞれ正確かつ素早く対応付けることができるマーカー像識別装置及びマーカー像識別方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本発明のマーカー像識別装置は、物体の外表面に取り付けられた少なくとも3つの点灯可能なマーカーを識別するためのマーカー像識別装置であって、点灯した少なくとも3つのマーカーが含まれる第一画像を撮影する第一カメラと、前記第一カメラと異なる方向から、少なくとも3つのマーカーが含まれる第二画像を同時に撮影する第二カメラと、前記第一カメラで映し出された各マーカー像のエピポーララインを、前記第二画像上に作成するエピポーラライン作成部と、前記第二画像上において、エピポーラライン間で最も離れているエピポーララインを基準エピポーララインとして選択する基準エピポーラライン選択部と、前記第二画像上において、基準エピポーララインに距離が最も近いマーカー像を、前記基準エピポーララインに対応するマーカー像と同一のマーカーの画像であると認識するマーカー像認識部と、前記第一画像及び第二画像のそれぞれの画像上において、前記マーカー像認識部で認識されたマーカー像に対する残りのマーカー像の位置関係を決定するマーカー像位置決定部と、前記マーカー像位置決定部で決定されたマーカー像の位置関係に基づいて、前記第一画像上における残りのマーカー像と第二画像上における残りのマーカー像との組を対応付けるマーカー像識別部とを備えるようにしている。
本発明のマーカー像識別装置によれば、まず、少なくとも3つのマーカー像が第一カメラ及び第二カメラのそれぞれの画像に映し出される。そして、第一カメラに映し出された各マーカー像のエピポーララインを、第二カメラに映し出された第二画像上に作成する。次に、第二画像上において、エピポーラライン間で最も離れているエピポーララインを基準エピポーララインとして選択する。これにより、第二画像上において、基準エピポーララインに距離が最も近いマーカー像を、基準エピポーララインに対応するマーカー像と同一のマーカーの画像であると認識する。つまり、最も離れているエピポーララインを基準エピポーララインとして選択しているので、第二画像上に映し出される基準エピポーララインに対応するLED像も、他のLED像と離れているので、基準エピポーララインに対応するマーカー像を確実に特定することができる。また、第一画像及び第二画像のそれぞれの画像上において、マーカー像認識部で認識されたマーカー像に対する残りのマーカー像の位置関係を決定する。例えば、3つのマーカーを点灯したときには、第一画像及び第二画像のそれぞれの画像上において、マーカー像認識部で認識されたマーカー像を始点として、他の2つのマーカー像を終点とするベクトルを作成して外積を算出することにより、マーカー像認識部で認識されたマーカー像に対する残りのマーカー像の位置関係を決定する。これにより、第一画像及び第二画像のそれぞれの画像上において、それぞれ算出された外積が同符号となる場合には、同じ回転方向となるとしてマーカー像の組を対応付け、一方、外積が異符号となる場合には、異なる回転方向となるとして逆にマーカー像の組を対応付け、第一画像上における残りのマーカー像と第二画像上における残りのマーカー像との組を対応付ける。よって、例えば、図5に示すように、第二画像Bにおいて、2つのLED像18y、18zに対応するエピポーララインLb、Lcが極近い距離に存在する場合でも、外積を用いて、第一画像上におけるLED像18y、18zと第二画像上におけるLED像18t、18uとの組をそれぞれ対応付けることができる。
本発明によれば、識別情報を有していないマーカーを利用して、かつ、1つ1つのマーカーを別々に点灯させて順次識別しながら測定するのではなく、少なくとも3つのマーカーを同時に点灯させて、これらマーカー群をほぼ同時に測定するようにしても、第一カメラに映し出された複数のマーカー像と、第二カメラに映し出された複数のマーカー像との組をそれぞれ正確かつ素早く対応付けることができる。
(他の課題を解決するための手段および効果)
また、本発明においては、前記マーカーは、前記物体上に定義される物体固定座標上での位置を定められるとともに、前記第一カメラ及び第二カメラを用いて、空間上に定義された絶対座標が記憶され、さらに、前記マーカー像認識部及びマーカー像識別部により対応付けられた各マーカー像の組について、前記絶対座標上での位置を三角測量で算出することで探索用マーカーを作成することにより、前記探索用マーカーとマーカーとの組を対応付けて絶対座標上での物体の位置と角度とを決定する物体モニタリング部を備えるようにしてもよい。
本発明によれば、第一画像と第二画像との間で対となるマーカー像の組が特定されると、それぞれの探索用マーカーについての第一カメラ及び第二カメラからの方向角が特定できるので、第一カメラと第二カメラとの間の距離とこれら方向角とから所謂、三角測量を行うことにより、それぞれの探索用マーカーの絶対座標での位置を算出することができる。これを、定められた物体固定座標系上での各マーカーの座標と比較する。そして、絶対座標と物体固定座標とに基づいて、絶対座標に対する物体の位置と角度とを算出する。このようにして、絶対座標上に対する物体の位置と角度とを決定することにより、物体の動きをモニタリングすることができる。
また、本発明においては、点灯した少なくとも3つのマーカーをそれぞれ結んだ線は、等距離でなく、前記物体モニタリング部は、前記物体固定座標上において、最も短い又は最も長いマーカー間距離を基準マーカー間距離として選択する基準マーカー間距離選択部と、前記マーカー像認識部及びマーカー像識別部により対応付けられた各マーカー像の組について、前記絶対座標上での探索用マーカーの位置を三角測量で算出することにより、最も短い又は最も長い探索用マーカー間距離を、前記基準マーカー間距離と同一のマーカー間距離であると認識するマーカー間距離認識部と、前記マーカー間距離認識部で認識されたマーカー間距離を基準にして、前記物体の外表面に取り付けられたマーカーと、探索用マーカーとの組を対応付けることにより、前記絶対座標上での物体の位置と角度とを決定するマーカー識別部とを備えるようにしてもよい。
本発明によれば、例えば、物体固定座標上において、最も短いマーカー間距離を基準マーカー間距離として選択する。一方、第一画像と第二画像との間で対となるマーカー像の組が特定されると、絶対座標での探索用マーカー間距離を算出する。これによって、最も短い探索用マーカー間距離を、基準マーカー間距離と同一のマーカー間距離であると認識する。つまり、点灯した少なくとも3つのマーカーをそれぞれ結んだ線は、等距離でないようにしてあるので、一つのマーカー間距離の組が対応付けできれば、例えば、3つのマーカーを点灯したときには、絶対座標において、マーカー間距離認識部で認識されたマーカー間距離上にない探索用マーカーを始点として、他の2つの探索用マーカーを終点とするベクトルを作成して外積を算出することにより、探索用マーカーの位置関係を決定する。同様に、絶対座標において、マーカー間距離認識部で認識されたマーカー間距離上にないマーカーを始点として、他の2つのマーカーを終点とするベクトルを作成して外積を算出することにより、マーカーの位置関係を決定する。その後、探索用マーカー及びマーカーのそれぞれ算出された外積を比較して、外積が同符号となる場合には、同じ回転方向となるとして組を対応付け、一方、外積が異符号となる場合には、異なる回転方向となるとして組を逆に対応付ける。このようにして、物体の外表面に取り付けられたマーカーと、第一画像Aと第二画像Bとにより算出された探索用マーカーとの組を対応付けることができることになる。これにより、絶対座標と物体固定座標とに基づいて、絶対座標に対する物体の位置と角度とを算出することができる。
また、本発明のマーカー像識別方法は、物体の外表面に取り付けられた少なくとも3つの点灯可能なマーカーと、点灯した少なくとも3つのマーカーが含まれる第一画像を撮影する第一カメラと、前記第一カメラと異なる方向から、点灯した少なくとも3つのマーカーが含まれる第二画像を撮影する第二カメラとを備えるマーカー像識別システムにおけるマーカー像識別方法であって、(a)前記第一カメラで映し出された各マーカー像のエピポーララインを、前記第二カメラで映し出された第二画像上に作成するエピポーラライン作成工程と、(b)前記第二画像上において、エピポーラライン間で最も離れているエピポーララインを基準エピポーララインとして選択する基準エピポーラライン選択工程と、(c)前記第二画像上において、基準エピポーララインに距離が最も近いマーカー像を、前記基準エピポーララインに対応するマーカー像と同一のマーカーの像であると認識するマーカー像認識工程と、(d)前記第一画像及び第二画像のそれぞれの画像上において、前記マーカー像認識工程で認識されたマーカー像に対する残りのマーカー像の位置関係を決定するマーカー像位置決定工程と、(e)前記マーカー像位置決定工程で決定されたマーカー像の位置関係に基づいて、前記第一画像上における残りのマーカー像と第二画像上における残りのマーカー像との組を対応付けるマーカー像識別工程とを含むようにしている。
そして、本発明においては、前記マーカーは、前記物体上に定義される物体固定座標上での位置を定められるとともに、前記第一カメラ及び第二カメラを用いて、空間上に定義された絶対座標が記憶され、さらに、(f)前記マーカー像認識工程及びマーカー像識別工程により対応付けられた各マーカー像の組について、前記絶対座標上での位置を三角測量で算出することで探索用マーカーを作成することにより、前記探索用マーカーとマーカーとの組を対応付けて絶対座標上での物体の位置と角度とを決定する物体モニタリング工程を含むようにしてもよい。
さらに、本発明においては、点灯した少なくとも3つのマーカーをそれぞれ結んだ線は、等距離でなく、(f)物体モニタリング工程は、(f−1)前記物体固定座標上において、最も短い又は最も長いマーカー間距離を基準マーカー間距離として選択する基準マーカー間距離選択工程と、(f−2)前記マーカー像認識部及びマーカー像識別部により対応付けられた各マーカー像の組について、前記絶対座標上での探索用マーカーの位置を三角測量で算出することにより、最も短い又は最も長い探索用マーカー間距離を、前記基準マーカー間距離と同一のマーカー間距離であると認識するマーカー間距離認識工程と、(f−3)前記マーカー間距離認識部で認識されたマーカー間距離を基準にして、前記物体の外表面に取り付けられたマーカーと、探索用マーカーとの組を対応付けることにより、前記絶対座標上での物体の位置と角度とを決定するマーカー識別工程とを含むようにしてもよい。
以下、本発明の一実施形態であるマーカー像識別方法について、マーカー像識別方法を用いたヘッドモーショントラッカ(HMT)を具体例として、図面を用いて説明する。ただし、本発明は以下に説明する具体例に限られず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適用されるものである。
図1は、本発明の一実施形態であるHMTの概略構成を示す図である。HMT10は、ステレオ視ができるように距離dを隔てて並ぶように設置される一対のカメラ装置11と、頭部装着型表示装置付ヘルメット16と、頭部装着型表示装置付ヘルメット16の外表面に取り付けたLED群18と、コンピュータにより構成される制御演算部20とから構成される。
カメラ装置11は、第一カメラ12と第二カメラ14とを有する。これにより、第一カメラ12で撮影された第一画像Aが作成されるとともに、第二カメラ14で撮影された第二画像Bが作成されることになる。このとき、第一画像Aにおいて、2次元座標系(XaYaZa座標)が設定されるが、原点及び各座標軸の方向を任意に定めることができ、本実施形態では図6に示すように、底辺をXa軸とし、左辺をYa軸とするように定義し、原点を底辺と左辺との交点として定義するようにしてある。同様に、第二画像Bにおいて、2次元座標系(XbYbZb座標)が設定されるが、原点及び各座標軸の方向を任意に定めることができ、本実施形態では図6(a)に示すように、底辺をXb軸とし、左辺をYb軸とするように定義し、原点を底辺と左辺との交点として定義するようにしてある。
また、第一カメラ12及び第二カメラ14は、撮影方向がそれぞれヘルメット16に向けられており、LED群18のうち少なくとも3つのLED(第一カメラ12と第二カメラ14とで同一のLED)が同時に視野内に入るように、LED群18の数や配置に応じて設置位置が定められている。
なお、第一カメラ12及び第二カメラ14は、ヘルメット16の全体像が視野内に入るように、ヘルメット16から距離を隔てた位置に設置してもよい。この場合は、ヘルメット16に取り付けるLEDの数を比較的少なくしても、第一カメラ12及び第二カメラ14の視野内に3つのLEDを含ませることができる。
一方、第一カメラ12及び第二カメラ14を、ヘルメット16に接近させてヘルメット16の一部だけが視野内に入るようにしてもよい。この場合は、ヘルメット16に取り付けるLEDの数を増やして、視野内に少なくとも3つのLEDが含まれるようにしなければならないが、LEDの位置を精度よく測定することができる。
頭部装着型表示装置付ヘルメット16は、表示器(図示せず)と、表示器から出射される画像表示光を反射することにより、装着者の目に導くコンバイナ8とを有する。なお、頭部装着型表示装置付ヘルメット16を装着した装着者は、表示器による表示映像とコンバイナ8の前方実在物とを視認することが可能となっている。
LED群18は、図2に示すように、赤外光を発光する6個のLED18a、18b、18c、・・・、18fが互いに異なる距離で離隔するようにして頭部装着型表示装置付ヘルメット16の外表面に取り付けられている。なお、頭部装着型表示装置付ヘルメット16に固定されたヘルメット座標でのLED18a、18b、18c、・・・、18fの位置は、予め、後述するメモリ41のヘルメット座標記憶部44に記憶されるようにしてある。よって、例えば、後述する三角測量の手法で、現時点における空間(絶対座標)上での3個のLED18a、18b、18cの位置を算出すると、ヘルメット座標記憶部44に記憶されたデータを参照することにより、LED18a、18b、18cが固定されているヘルメット16の空間(絶対座標)上での位置や角度(方向)が特定できる。
なお、LED群18は、第一カメラ12及び第二カメラ14で点灯状態が確認できるものであれば、発光波長に制限はない。
また、ヘルメット16が動く範囲に応じて、ヘルメット16上でのLED群18を取り付ける範囲を調整してもよい。すなわち、ヘルメット16の動く範囲が小さい場合は、その領域に限ってLED群18を取り付ければよい。一方、ヘルメット16があらゆる方向に動く場合は、ヘルメット16の全体にわたってLED群18を取り付ける必要がある。
制御演算部20は、カメラ装置11及びLED群18についての制御とともに、これらと連動して種々の演算処理を行うものである。制御演算部20が実行する制御・演算内容を機能ごとに分けて説明すると、制御演算部20は、図1に示すように、マーカー点灯部21と、エピポーラライン作成部31と、基準エピポーラライン選択部32と、マーカー像認識部33と、マーカー像位置決定部34と、マーカー像識別部35と、物体モニタリング部36と、映像表示部25とを備える。
また、メモリ41には、制御演算部20が処理を実行するために必要な種々のデータを蓄積する領域が形成してあり、絶対座標(XYZ座標)を記憶する絶対座標記憶部42と、ヘルメット座標(X’Y’Z’座標)とヘルメット座標でのLED18a、18b、18c、・・・、18fの位置とを記憶するヘルメット座標記憶部44とを有する。
ここで、絶対座標について説明する。絶対座標は、カメラ装置11に固定された3次元座標系(XYZ座標)であり、原点及び各座標軸の方向を任意に定めることができるが、本実施形態では図3に示すように、第二カメラ14から第一カメラ12への方向をX軸方向とし、X軸方向に垂直かつ天井に垂直で下向きな方向をZ軸方向とし、X軸方向に垂直かつ天井に水平で右向き方向をY軸方向とするように定義し、原点を第一カメラ12と第二カメラ14との中点として定義するようにしてある。
また、ヘルメット座標は、ヘルメット16に固定された3次元座標系(X’Y’Z’座標)であり、原点及び各座標軸の方向を任意に定めることができるが、本実施形態では図2に示すように、LED18aからLED18bへの方向をX’軸方向とし、LED18cを含む面でX’軸方向に垂直な方向をY’軸方向とし、X’軸方向及びY’軸方向に垂直な方向をZ’軸方向とするように定義し、原点(O)をLED18aとして定義するようにしてある。
さらに、ヘルメット16の現在位置と現在角度とを、XYZ座標系を用いて表現するために、ヘルメット16上の基準点をLED18a(ヘルメット座標の原点)と定め、さらにX’軸方向を基準方向と定めている。これにより、ヘルメット16の現在位置と現在角度とは、絶対座標(XYZ座標)におけるLED18aの位置(x,y,z)と、X’軸方向のX軸方向、Y軸方向、Z軸方向に対するそれぞれの角度(θ,φ,ψ)とを用いて表現することができる。
マーカー点灯部21は、LED群18(マーカー群)のうち、第一カメラ12及び第二カメラ14それぞれの画像に同時に撮影される3つのLED(マーカー)であり、かつ、これらLED間を結んだ線が正三角形を形成しない位置関係となる3つのLEDを点灯する制御を行うものである。このとき、その他のLEDは、消灯されていなければならない。
エピポーラライン作成部31は、第一カメラ12で映し出された各マーカー像のエピポーララインを、第二カメラ14で映し出された第二画像B上に作成する制御を行うものである。つまり、図6(a)に示すように、第一カメラ12と3つのLED18a、18b、18cとを結ぶそれぞれのエピポーラライン(仮想直線)La、Lb、Lcが存在するとして、エピポーララインLx、Ly、Lzを第二カメラ14で撮影したとして、第二画像B上にエピポーララインLx、Ly、Lzを作成することになる。なお、第二画像B上のエピポーララインLa、Lb、Lcの位置は、第一画像A上でのLED像18x、18y、18zが映し出される位置、及び、第一カメラ12の撮影方向と第二カメラ14の撮影方向との関係に基づいて一意的に定まる。
基準エピポーラライン選択部32は、第二画像B上において、エピポーラライン間で最も離れているエピポーララインを基準エピポーララインとして選択する制御を行うものである。
例えば、図6(b)に示すように、第二画像B上において、第二画像B上の中心を通りかつXb軸に対して垂直となる垂線lを作成することにより、垂線lとエピポーララインLx、Ly、Lzとの交点lx、ly、lzの位置を算出する。さらに、各交点lx、ly、lz間の距離を算出することで、最も離れている交点lxを選択する。この結果、図6(c)に示すように、選択された交点lxに対応するエピポーララインLxを基準エピポーララインとして選択することになる。
マーカー像認識部33は、第二画像B上において、基準エピポーララインに距離が最も近いマーカー像を、基準エピポーララインに対応するマーカー像と同一のマーカーの画像であると認識する制御を行うものである。このとき、最も離れているエピポーララインLxを基準エピポーララインとして選択しているので、第二画像B上に映し出される基準エピポーララインに対応するLED像18sも、他のLED像18t、18uと離れているので、基準エピポーララインに対応するマーカー像を確実に特定することができる。
マーカー像位置決定部34は、第一画像A及び第二画像Bのそれぞれの画像上において、マーカー像認識部33で認識されたマーカー像に対する残りのマーカー像の位置を決定する制御を行うものである。
例えば、図7(a)に示すように、第一画像A上において、マーカー像認識部33で認識されたマーカー像18xを始点として、他の2つのマーカー像18y、18zを終点とするベクトル<18x18y>、ベクトル<18x18z>を作成して外積<18x18y>×<18x18z>を算出することにより、マーカー像認識部33で認識されたマーカー像18xに対する残りのマーカー像18y、18zの位置関係を決定する。同様に、第二画像B上において、マーカー像認識部33で認識されたマーカー像18sを始点として、他の2つのマーカー像18t、18uを終点とするベクトル<18s18t>、ベクトル<18s18u>を作成して外積<18s18t>×<18s18u>を算出することにより、マーカー像認識部33で認識されたマーカー像18sに対する残りのマーカー像18t、18uの位置関係を決定する。
なお、下述するように、<18x18y>は、18xを始点として18yを終点とするベクトルのことであり、<18x18z>、<18s18t>、<18s18u>も同様である。
Figure 2009031086
マーカー像識別部35は、マーカー像位置決定部34で決定されたマーカー像の位置関係に基づいて、第一画像A上における残りのLED像と第二画像B上における残りのマーカー像との組を対応付ける制御を行うものである。
例えば、第一画像A及び第二画像Bのそれぞれの画像上において、それぞれ算出された外積<18x18y>×<18x18z>と外積<18s18t>×<18s18u>とを比較して、外積が同符号となる場合には、図 7(b)に示すように、マーカー像18xを中心としたマーカー像18yからマーカー像18zへの方向と、マーカー像18sを中心としたマーカー像18sからマーカー像18tへの方向とが同じ回転方向となるとして、マーカー像18yとマーカー像18tとの組及びマーカー像18zとマーカー像18uとの組を対応付け、一方、外積が異符号となる場合には、マーカー像18xを中心としたマーカー像18yからマーカー像18zへの方向と、マーカー像18sを中心としたマーカー像18sからマーカー像18tへの方向とが異なる回転方向となるとして、LED像18yとマーカー像18tとの組及びマーカー像18zとマーカー像18uとの組を対応付ける。よって、図5に示すように、第二画像Bにおいて、2つのLED像18y、18zに対応するエピポーララインLb、Lcが極近い距離に存在する場合でも、外積を用いて、第一画像A上におけるLED像18y、18zと第二画像上におけるLED像18t、18uとの組をそれぞれ対応付けることができる。
物体モニタリング部36は、基準マーカー間距離選択部36aと、マーカー間距離認識部36bと、マーカー識別部36cとを備える。
基準マーカー間距離選択部36aは、マーカー点灯部21で点灯したLEDについて、ヘルメット座標(X’Y’Z’座標)上において最も短いマーカー間距離を基準マーカー間距離として選択する制御を行うものである。
例えば、ヘルメット座標記憶部44に記憶されているデータに基づいて、マーカー点灯部21で点灯したLED18a、18b、18cのマーカー間距離a、b、cを比較することにより、最も短いマーカー間距離aを基準マーカー間距離として選択する。
マーカー間距離認識部36bは、マーカー像認識部33及びマーカー像識別部35により対応付けられた各LED像の組について、絶対座標(XYZ座標)上での探索用マーカーの位置を三角測量で算出することにより、最も短い探索用マーカー間距離を、基準マーカー間距離と同一のマーカー間距離であると認識する制御を行うものである。
具体的には、まず、図3に示すように、絶対座標(XYZ座標)におけるLED18lの位置は、第一カメラ12からLED18lへの方向角αと、第二カメラ14からLED18lへの方向角βと、第一カメラ12と第二カメラ14との間のカメラ間距離dとがわかれば一意的に算出できる。方向角αは、第一カメラ12の撮影方向と第一画像AにおけるLED像18xの位置とにより定めることができ、同様に、方向角βは、第二カメラ14の撮影方向と第二画像BにおけるLED像18sの位置とにより定めることができる。また、カメラ間距離dは既知であることから、絶対座標(XYZ座標)における探索用LED18lの位置が算出される。同様に、絶対座標(XYZ座標)における他の探索用LED18m、18nの位置についても算出される。その後、探索用マーカー間距離を比較することで、最も短い探索用マーカー間距離を、基準マーカー間距離と同一のマーカー間距離であると認識する。このとき、探索用LED18l、18m、18nが、LED18a、18b、18cのいずれにそれぞれ対応するかは認識できない。
マーカー識別部36cは、マーカー間距離認識部36bで認識されたマーカー間距離を基準にして、ヘルメット16の外表面に取り付けられたLED18a、18b、18cと、探索用LED18l、18m、18nとの組を対応付けることにより、絶対座標(XYZ座標)上でのヘルメット16の位置(x,y,z)と角度(θ,φ,ψ)とを決定する制御を行うものである。このとき、点灯した3つのLED18a、18b、18cをそれぞれ結んだ線は、等距離でないようにしてあるので、一つのマーカー間距離の組が対応付けできれば、例えば、絶対座標において、マーカー間距離認識部36bで認識されたマーカー間距離上にない探索用LEDを始点として、他の2つの探索用LEDを終点とするベクトルを作成して外積を算出することにより、探索用LEDの位置関係を決定する。同様に、絶対座標において、マーカー間距離認識部36bで認識されたマーカー間距離上にないLEDを始点として、他の2つのLEDを終点とするベクトルを作成して外積を算出することにより、LEDの位置関係を決定する。その後、探索用LED及びLEDのそれぞれ算出されたベクトル積を比較して、外積が同符号となる場合には、同じ回転方向となるとして組を対応付け、一方、外積が異符号となる場合には、異なる回転方向となるとして組を対応付ける。このようにして、ヘルメット16の外表面に取り付けられたLED18a、18b、18cと、第一画像Aと第二画像Bとにより算出された探索用マーカー18l、18m、18nとの組を対応付けることができることになる。なお、ヘルメット16の位置(x,y,z)と角度(θ,φ,ψ)とは、絶対座標(XYZ座標)におけるLED18aの位置(x,y,z)と、X’軸方向のX軸方向、Y軸方向、Z軸方向に対するそれぞれの角度(θ,φ,ψ)とを用いて表現する。
映像表示部25は、ヘルメット16の位置(x,y,z)と角度(θ,φ,ψ)とに基づいて、映像表示光を出射する制御を行うものである。これにより、装着者は、表示器による表示映像を視認することができるようになる。
次に、HMT10によるヘルメット16のモニタリング、すなわち時々刻々の位置、角度をモニタリングする動作について説明する。図8は、HMT10によりヘルメット16の位置(x,y,z)、角度(θ,φ,ψ)をモニタリングする際の動作フローを示す図である。
まず、ステップS101の処理において、マーカー点灯部21は、3つのLED(ただし3つのLEDの位置関係が正三角形とならないもの)を点灯し、それ以外のLEDを消灯する。
次に、ステップS102の処理において、マーカー点灯部21は、第一カメラ12の第一画像A及び第二カメラ14の第二画像B内に、点灯中の3つのLEDが映っているか否かを確認する。第一カメラ12の第一画像A及び第二カメラ14の第二画像B内に、点灯中の3つのLEDが映っていないと判定されたときには、ステップS101の処理に戻り、3つのLEDを消灯して、他のLEDの組を点灯させることになる。つまり、第一カメラ12の第一画像A及び第二カメラ14の第二画像B内に、点灯中の3つのLEDが映っていると判定されるときまで、ステップS101及びS102の処理は繰り返される。一方、第一カメラ12の第一画像A及び第二カメラ14の第二画像B内に、点灯中の3つのLEDが映っていると判定されたときには、ステップS103の処理に進む。図4は、このときの画像例を示す。
次に、ステップS103の処理において、エピポーラライン作成部31は、第一カメラ12で映し出された各マーカー像のエピポーララインを、第二カメラ14で映し出された第二画像B上に作成する(図6(a)参照)。
次に、ステップS104の処理において、基準エピポーラライン選択部32は、第二画像B上において、エピポーラライン間で最も離れているエピポーララインを基準エピポーララインとして選択する。例えば、図6(b)に示すように、第二画像B上において、第二画像B上の中心を通りかつXb軸に対して垂直となる垂線lを作成することにより、垂線lとエピポーララインLa、Lb、Lcとの交点la、lb、lcの位置を算出する。さらに、各交点la、lb、lc間の距離を算出することで、最も離れている交点laを選択する。この結果、選択された交点laに対応するエピポーララインLaを基準エピポーララインとして選択することになる。
次に、ステップS105の処理において、マーカー像認識部33は、第二画像B上において、基準エピポーララインに距離が最も近いマーカー像を、基準エピポーララインに対応するマーカー像と同一のマーカーの画像であると認識する。
次に、ステップS106の処理において、マーカー像位置決定部34は、第一画像A及び第二画像Bのそれぞれの画像上において、マーカー像認識部33で認識されたマーカー像に対する残りのマーカー像の位置関係を決定する。例えば、図7(a)に示すように、第一画像A上において、マーカー像認識部33で認識されたマーカー像18xを始点として、他の2つのマーカー像18y、18zを終点とするベクトル<18x18y>、ベクトル<18x18z>を作成して外積<18x18y>×<18x18z>を算出することにより、マーカー像認識部33で認識されたマーカー像18xに対する残りのマーカー像18y、18zの位置関係を決定する。同様に、第二画像B上において、マーカー像認識部33で認識されたマーカー像18sを始点として、他の2つのマーカー像18t、18uを終点とするベクトル<18s18t>、ベクトル<18s18u>を作成して外積<18s18t>×<18s18u>を算出することにより、マーカー像認識部33で認識されたマーカー像18sに対する残りのマーカー像18t、18uの位置関係を決定する。
次に、ステップS107の処理において、マーカー像識別部35は、マーカー像位置決定部34で決定されたマーカー像の位置関係に基づいて、第一画像A上における残りのLED像と第二画像B上における残りのマーカー像との組を対応付ける。例えば、第一画像A及び第二画像Bのそれぞれの画像上において、それぞれ算出された外積<18x18y>×<18x18z>と外積<18s18t>×<18s18u>とを比較して、外積が同符号となる場合には、マーカー像18yとマーカー像18tとの組及びマーカー像18zとマーカー像18uとの組を対応付け、一方、外積が異符号となる場合には、LED像18yとマーカー像18tとの組及びマーカー像18zとマーカー像18uとの組を対応付ける。
次に、ステップS108の処理において、基準マーカー間距離選択部36aは、マーカー点灯部21で点灯したLEDについて、ヘルメット座標(X’Y’Z’座標)上において、最も短いマーカー間距離を基準マーカー間距離として選択する。
次に、ステップS109の処理において、マーカー間距離認識部36bは、マーカー像認識部33及びマーカー像識別部35により対応付けられた各LED像の組について、絶対座標(XYZ座標)上での探索用LED18l、18m、18nの位置を三角測量で算出することにより、最も短い探索用マーカー間距離を、基準マーカー間距離と同一のマーカー間距離であると認識する。
次に、ステップS110の処理において、マーカー識別部36cは、マーカー間距離認識部36bで認識されたマーカー間距離を基準にして、ヘルメット16の外表面に取り付けられたLED18a、18b、18cと、第一画像Aと第二画像Bとにより算出された探索用LED18l、18m、18nとの組を対応付けることにより、絶対座標(XYZ座標)上でのヘルメット16の位置(x,y,z)と角度(θ,φ,ψ)とを決定する制御を行うものである。
次に、ステップS111の処理において、映像表示部25は、ヘルメット16の位置(x,y,z)と角度(θ,φ,ψ)とに基づいて、映像表示光を出射する。
次に、ステップS112の処理において、本フローチャートを終了させるか否かを判断する。本フローチャートを終了させないと判定されたときには、ステップS101の処理に戻る。つまり、本フローチャートを終了させると判定されるときまで、ステップS101〜ステップS112の処理は繰り返される。
一方、本フローチャートを終了させると判断されたときには、本フローチャートを終了させる。
以上の演算処理により、空間(絶対座標)に対するヘルメット16の位置、角度を決定し、ヘルメットの位置や方向を特定することができる。すなわち、時々刻々変化するヘルメット16の位置や方向を特定することができる。
また、上述したHMT10において、マーカー点灯部21は、3つのLEDを点灯するとともに、マーカー像位置決定部34は、マーカー像認識部33で認識されたマーカー像を始点として、他の2つのマーカー像を終点とするベクトルを作成して外積を算出する構成としたが、マーカー点灯部は、4つのLEDを点灯するとともに、マーカー像位置決定部は、4つのLED像の中心を重心として、マーカー像認識部33で認識されたマーカー像を始点として右回り又は左回りに他の3つのマーカー像の順番を算出するような構成としてもよい。
本発明は、識別情報を持たない発光体を利用する光学測定方式のモーショントラッカ等に利用することができる。
本発明の一実施形態であるHMTの概略構成を示す図。 本発明に係る頭部装着型表示装置付ヘルメットに取り付けられたLED群の概略構成を示す図。 本発明に係る絶対座標について説明する図。 エピポーラ幾何学に基づく予測を説明する図。 エピポーラ幾何学に基づく予測を説明する図。 本発明に係るエピポーラ幾何学に基づく予測を説明する図。 本発明に係るエピポーラ幾何学に基づく予測を説明する図。 図1のヘッドモーショントラッカによる動作を説明するフローチャート。
符号の説明
10 ヘッドモーショントラッカ
12 第一カメラ
14 第二カメラ
16 ヘルメット(物体)
18 LED群(マーカー群)
20 演算制御部
21 マーカー点灯部
31 エピポーラライン作成部
32 基準エピポーラライン選択部
33 マーカー像認識部
34 マーカー像位置決定部
35 マーカー像識別部

Claims (6)

  1. 物体の外表面に取り付けられた少なくとも3つの点灯可能なマーカーを識別するためのマーカー像識別装置であって、
    点灯した少なくとも3つのマーカーが含まれる第一画像を撮影する第一カメラと、
    前記第一カメラと異なる方向から、少なくとも3つのマーカーが含まれる第二画像を同時に撮影する第二カメラと、
    前記第一カメラで映し出された各マーカー像のエピポーララインを、前記第二画像上に作成するエピポーラライン作成部と、
    前記第二画像上において、エピポーラライン間で最も離れているエピポーララインを基準エピポーララインとして選択する基準エピポーラライン選択部と、
    前記第二画像上において、基準エピポーララインに距離が最も近いマーカー像を、前記基準エピポーララインに対応するマーカー像と同一のマーカーの画像であると認識するマーカー像認識部と、
    前記第一画像及び第二画像のそれぞれの画像上において、前記マーカー像認識部で認識されたマーカー像に対する残りのマーカー像の位置関係を決定するマーカー像位置決定部と、
    前記マーカー像位置決定部で決定されたマーカー像の位置関係に基づいて、前記第一画像上における残りのマーカー像と第二画像上における残りのマーカー像との組を対応付けるマーカー像識別部とを備えることを特徴とするマーカー像識別装置。
  2. 前記マーカーは、前記物体上に定義される物体固定座標上での位置を定められるとともに、
    前記第一カメラ及び第二カメラを用いて、空間上に定義された絶対座標が記憶され、
    さらに、前記マーカー像認識部及びマーカー像識別部により対応付けられた各マーカー像の組について、前記絶対座標上での位置を三角測量で算出することで探索用マーカーを作成することにより、前記探索用マーカーとマーカーとの組を対応付けて絶対座標上での物体の位置と角度とを決定する物体モニタリング部を備えることを特徴とする請求項1に記載のマーカー像識別装置。
  3. 点灯した少なくとも3つのマーカーをそれぞれ結んだ線は、等距離でなく、
    前記物体モニタリング部は、前記物体固定座標上において、最も短い又は最も長いマーカー間距離を基準マーカー間距離として選択する基準マーカー間距離選択部と、
    前記マーカー像認識部及びマーカー像識別部により対応付けられた各マーカー像の組について、前記絶対座標上での探索用マーカーの位置を三角測量で算出することにより、最も短い又は最も長い探索用マーカー間距離を、前記基準マーカー間距離と同一のマーカー間距離であると認識するマーカー間距離認識部と、
    前記マーカー間距離認識部で認識されたマーカー間距離を基準にして、前記物体の外表面に取り付けられたマーカーと、探索用マーカーとの組を対応付けることにより、前記絶対座標上での物体の位置と角度とを決定するマーカー識別部とを備えることを特徴とする請求項2に記載のマーカー像識別装置。
  4. 物体の外表面に取り付けられた少なくとも3つの点灯可能なマーカーと、
    点灯した少なくとも3つのマーカーが含まれる第一画像を撮影する第一カメラと、
    前記第一カメラと異なる方向から、点灯した少なくとも3つのマーカーが含まれる第二画像を撮影する第二カメラとを備えるマーカー像識別システムにおけるマーカー像識別方法であって、
    (a)前記第一カメラで映し出された各マーカー像のエピポーララインを、前記第二カメラで映し出された第二画像上に作成するエピポーラライン作成工程と、
    (b)前記第二画像上において、エピポーラライン間で最も離れているエピポーララインを基準エピポーララインとして選択する基準エピポーラライン選択工程と、
    (c)前記第二画像上において、基準エピポーララインに距離が最も近いマーカー像を、前記基準エピポーララインに対応するマーカー像と同一のマーカーの像であると認識するマーカー像認識工程と、
    (d)前記第一画像及び第二画像のそれぞれの画像上において、前記マーカー像認識工程で認識されたマーカー像に対する残りのマーカー像の位置関係を決定するマーカー像位置決定工程と、
    (e)前記マーカー像位置決定工程で決定されたマーカー像の位置関係に基づいて、前記第一画像上における残りのマーカー像と第二画像上における残りのマーカー像との組を対応付けるマーカー像識別工程とを含むことを特徴とするマーカー像識別方法。
  5. 前記マーカーは、前記物体上に定義される物体固定座標上での位置を定められるとともに、
    前記第一カメラ及び第二カメラを用いて、空間上に定義された絶対座標が記憶され、
    さらに、(f)前記マーカー像認識工程及びマーカー像識別工程により対応付けられた各マーカー像の組について、前記絶対座標上での位置を三角測量で算出することで探索用マーカーを作成することにより、前記探索用マーカーとマーカーとの組を対応付けて絶対座標上での物体の位置と角度とを決定する物体モニタリング工程を含むことを特徴とする請求項4に記載のマーカー像識別方法。
  6. 点灯した少なくとも3つのマーカーをそれぞれ結んだ線は、等距離でなく、
    (f)物体モニタリング工程は、(f−1)前記物体固定座標上において、最も短い又は最も長いマーカー間距離を基準マーカー間距離として選択する基準マーカー間距離選択工程と、
    (f−2)前記マーカー像認識部及びマーカー像識別部により対応付けられた各マーカー像の組について、前記絶対座標上での探索用マーカーの位置を三角測量で算出することにより、最も短い又は最も長い探索用マーカー間距離を、前記基準マーカー間距離と同一のマーカー間距離であると認識するマーカー間距離認識工程と、
    (f−3)前記マーカー間距離認識部で認識されたマーカー間距離を基準にして、前記物体の外表面に取り付けられたマーカーと、探索用マーカーとの組を対応付けることにより、前記絶対座標上での物体の位置と角度とを決定するマーカー識別工程とを含むことを特徴とする請求項5に記載のマーカー像識別方法。
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