JP2009030758A - 軸の取着構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】組立性、経済性等を維持しながら高精度な軸体の止着可能な軸の取着構造を提供すること。
【解決手段】所要径の取着穴1aが設けると共に、取着穴1aの入り口周囲に第一凹部1cを周設して環状の第一凸部1dを表面1bに形成した被取着体1と、歯車やプーリー等の機械要素を支持する支軸部2aの一端側に中径部2eと大径部2fとを設けると共に中径部2eの端面に第二凸部2hを設けた軸体とを備え、大径部2fを取着穴1aに挿入し、第一凸部1dを圧潰し、第二凸部2hを圧潰して、大径部2fの内側端面2nと、圧潰した第二凸部2hとで、圧潰した第一凸部1dを挟持して、被取着体1に軸体2を取着する。
【選択図】図1
【解決手段】所要径の取着穴1aが設けると共に、取着穴1aの入り口周囲に第一凹部1cを周設して環状の第一凸部1dを表面1bに形成した被取着体1と、歯車やプーリー等の機械要素を支持する支軸部2aの一端側に中径部2eと大径部2fとを設けると共に中径部2eの端面に第二凸部2hを設けた軸体とを備え、大径部2fを取着穴1aに挿入し、第一凸部1dを圧潰し、第二凸部2hを圧潰して、大径部2fの内側端面2nと、圧潰した第二凸部2hとで、圧潰した第一凸部1dを挟持して、被取着体1に軸体2を取着する。
【選択図】図1
Description
本発明は、軸体を被取着体に取着させる軸の取着構造に関する。
従来から、鋼板を板金加工して形成した機枠等に、例えば、プーリーや歯車、ローラ等の機械要素を組み込む場合、これらの機械要素を軸体に取着し、その軸体を機枠に止着するのが一般的である。
この軸体を機枠に止着する技術手段は様々なものがあるが、特に、組立性、経済性等の理由から、所謂、カシメ構造を採用する場合がある。
例えば、軸体に相当する非磁性板にボス状の嵌合突起を設け、被取着体に相当する磁性板に嵌合突起が挿通可能な穴を設け、その穴に嵌合突起を挿通し、磁性板から突出した嵌合突起をポンチで圧潰・カシメて、非磁性板を磁性板に取着させたカシメ構造がある(例えば特許文献1参照)。
他の例として、ボス状の部分にセンター穴を設けてカシメ用輪体部を形成し、そのボス状の部分の基部に円錐状の端面を形成してカシメピン(軸体に相当する)を構成し、そのカシメピンのボス状の部分を、遮光羽根(被取着体に相当する)に形成した穴に挿通し、先鋭状のポンチをセンター穴に押し当て、所要のプレス力でカシメ用輪体部を外方へ圧潰する。このように圧潰することで、遮光羽根の穴周縁部が円錐状の端面に沿うように変形し、圧潰したカシメ用輪体部と円錐状の端面とで遮光羽根の穴周縁部を挟持したカシメ構造がある(例えば特許文献2参照)。
特開2006−126764公報(第9頁、図14)
特許第2769527号(第3頁、図2)
この軸体を機枠に止着する技術手段は様々なものがあるが、特に、組立性、経済性等の理由から、所謂、カシメ構造を採用する場合がある。
例えば、軸体に相当する非磁性板にボス状の嵌合突起を設け、被取着体に相当する磁性板に嵌合突起が挿通可能な穴を設け、その穴に嵌合突起を挿通し、磁性板から突出した嵌合突起をポンチで圧潰・カシメて、非磁性板を磁性板に取着させたカシメ構造がある(例えば特許文献1参照)。
他の例として、ボス状の部分にセンター穴を設けてカシメ用輪体部を形成し、そのボス状の部分の基部に円錐状の端面を形成してカシメピン(軸体に相当する)を構成し、そのカシメピンのボス状の部分を、遮光羽根(被取着体に相当する)に形成した穴に挿通し、先鋭状のポンチをセンター穴に押し当て、所要のプレス力でカシメ用輪体部を外方へ圧潰する。このように圧潰することで、遮光羽根の穴周縁部が円錐状の端面に沿うように変形し、圧潰したカシメ用輪体部と円錐状の端面とで遮光羽根の穴周縁部を挟持したカシメ構造がある(例えば特許文献2参照)。
しかしながら、これらの先行技術は、いずれも、被取着体の裏面から突出したボス状の部分を圧潰するもので、部材同士の締結手段としては、何ら問題は無いものの、上記したように、軸体に歯車等の機械要素を組み込む場合は、被取着体に対して軸体の直角度が要求され、また、組立精度を確保するために、被取着体の裏面と軸体の端面との平面度が要求されるため、上記した締結手段をそのまま採用しても、組立性、経済性等を維持しながら高精度な軸体の止着を担保することができなかった。
そこで本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、上記問題点を解決できる軸の取着構造を提供することを目的とする。
そこで本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、上記問題点を解決できる軸の取着構造を提供することを目的とする。
上記技術課題を達成するために、本発明にかかる軸の取着構造は、下記の技術的手段を講じた。
すなわち、請求項1にかかる軸の取着構造は、所要径の取着穴が設けられると共に、該取着穴の入り口周囲に第一凹部が周設されて環状の第一凸部が表面に形成された被取着体と、支軸部と、該支軸部の一端側に形成され該支軸部の径より漸次拡径されて中径部と前記取着穴に挿入可能な大径部との二段の段部と、前記中径部の端面 に第二凹部が周設されて形成された環状の第二凸部とを備えた軸体とを備えてなり、前記大径部を前記取着穴に挿入させ、前記第一凸部を圧潰させ、前記第二凸部を圧潰させて、前記中径部側となる前記大径部の内側端面と、圧潰させた前記第二凸部とで、圧潰させた前記第一凸部を挟持させて、前記被取着体に前記軸体を取着させたことを特徴とする。
請求項2にかかる軸の取着構造は、請求項1において、前記被取着体は、前記取着穴が連通された板材であり、前記大径部の外側端面と、前記被取着体の裏面とが面一となるように構成されていることを特徴とする。
請求項3にかかる軸の取着構造は、請求項1または2において、前記第一凹部と前記第二凹部とが、断面視略V字状または断面視略レ字状に形成されて、前記第一凸部と前記第二凸部とが、先鋭状に形成されていることを特徴とする。
請求項4にかかる軸の取着構造は、請求項1乃至3の何れか1項において、前記大径部と前記取着穴とが、廻り止め可能に形成されていることを特徴とする。
請求項5にかかる軸の取着構造は、請求項4において、前記大径部は、Dカット形状、または、Hカット形状に形成され、前記取着穴は、前記大径部を挿入可能に、少なくともDカット形状に形成されていることを特徴とする。
請求項6にかかる軸の取着構造は、請求項1乃至5の何れか1項において、前記大径部の外側端面に、カシメ治具と係合可能なセンター穴が設けられていることを特徴とする。
すなわち、請求項1にかかる軸の取着構造は、所要径の取着穴が設けられると共に、該取着穴の入り口周囲に第一凹部が周設されて環状の第一凸部が表面に形成された被取着体と、支軸部と、該支軸部の一端側に形成され該支軸部の径より漸次拡径されて中径部と前記取着穴に挿入可能な大径部との二段の段部と、前記中径部の端面 に第二凹部が周設されて形成された環状の第二凸部とを備えた軸体とを備えてなり、前記大径部を前記取着穴に挿入させ、前記第一凸部を圧潰させ、前記第二凸部を圧潰させて、前記中径部側となる前記大径部の内側端面と、圧潰させた前記第二凸部とで、圧潰させた前記第一凸部を挟持させて、前記被取着体に前記軸体を取着させたことを特徴とする。
請求項2にかかる軸の取着構造は、請求項1において、前記被取着体は、前記取着穴が連通された板材であり、前記大径部の外側端面と、前記被取着体の裏面とが面一となるように構成されていることを特徴とする。
請求項3にかかる軸の取着構造は、請求項1または2において、前記第一凹部と前記第二凹部とが、断面視略V字状または断面視略レ字状に形成されて、前記第一凸部と前記第二凸部とが、先鋭状に形成されていることを特徴とする。
請求項4にかかる軸の取着構造は、請求項1乃至3の何れか1項において、前記大径部と前記取着穴とが、廻り止め可能に形成されていることを特徴とする。
請求項5にかかる軸の取着構造は、請求項4において、前記大径部は、Dカット形状、または、Hカット形状に形成され、前記取着穴は、前記大径部を挿入可能に、少なくともDカット形状に形成されていることを特徴とする。
請求項6にかかる軸の取着構造は、請求項1乃至5の何れか1項において、前記大径部の外側端面に、カシメ治具と係合可能なセンター穴が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、軸体の大径部を被取着体に形成した取着穴に挿入して、軸体の大径部と取着穴の内周面とが係合して位置決めするから、被取着体に対して軸体が振れることなく直角度を確保でき、加えて、被取着体に形成した第一凸部を圧潰し、軸体に形成した第二凸部を圧潰して、中径部側となる大径部の内側端面と圧潰した第二凸部とで、圧潰した第一凸部を挟持する構成にして、被取着体の裏面側でカシメることがないから、被取着体の裏面と軸体の端面との平面度を確保可能にできる。したがって、組立性、経済性等を維持しながら、高精度な軸体の止着を担保でき、プーリーや歯車、ローラ等の機械要素を高精度に、かつ、簡単に組み込むことができる。
次に、本発明にかかる軸の取着構造の実施の形態を、添付図面を参照しながら説明する。図中、符号1は被取着体を、符号2は軸体を夫々示す。
(実施の形態1)
実施の形態1にかかる軸の取着構造は、図1に示すように、被取着体1と、軸体2とを備えて構成される。
被取着体1は、鋼板を所望形状に板金加工して形成した板材であり、その板材の表裏面を連通する所要径の取着穴1aが設けられていると共に、被取着体1の一方の面(以下、「表面1b」とする)側に、取着穴1aと同心となるように、板厚の概ね半分に達する所要深さの縦断面視略V字状の第一凹部1cが周設されて、取着穴1aの内周面1fと第一凹部1cの内側傾斜面1gとその両者に跨る表面1bとで先鋭状の第一凸部1dが環状に形成されてなる。
軸体2は、4段の段付状に形成されており、歯車やプーリー等の機械要素を支持させるための所要径・所要長さの支軸部2aと、その支軸部2aの一端側に2段の段差状に形成された段部2bと、支軸部2aの他端側にその支軸部2aより小径となるように段差状に形成され、歯車やプーリー等の機械要素の抜けを防止させると共に軸体2を両持ちさせるためのブラケットや機枠等と係合させる小径部2cとを備えて構成される。なお、小径部2c側の端面の中央には、そのブラケットや機枠等を螺着させる螺子穴2dが設けられている。
上記の構成のうち、段部2bは、中径部2eと大径部2fとで構成される。
(実施の形態1)
実施の形態1にかかる軸の取着構造は、図1に示すように、被取着体1と、軸体2とを備えて構成される。
被取着体1は、鋼板を所望形状に板金加工して形成した板材であり、その板材の表裏面を連通する所要径の取着穴1aが設けられていると共に、被取着体1の一方の面(以下、「表面1b」とする)側に、取着穴1aと同心となるように、板厚の概ね半分に達する所要深さの縦断面視略V字状の第一凹部1cが周設されて、取着穴1aの内周面1fと第一凹部1cの内側傾斜面1gとその両者に跨る表面1bとで先鋭状の第一凸部1dが環状に形成されてなる。
軸体2は、4段の段付状に形成されており、歯車やプーリー等の機械要素を支持させるための所要径・所要長さの支軸部2aと、その支軸部2aの一端側に2段の段差状に形成された段部2bと、支軸部2aの他端側にその支軸部2aより小径となるように段差状に形成され、歯車やプーリー等の機械要素の抜けを防止させると共に軸体2を両持ちさせるためのブラケットや機枠等と係合させる小径部2cとを備えて構成される。なお、小径部2c側の端面の中央には、そのブラケットや機枠等を螺着させる螺子穴2dが設けられている。
上記の構成のうち、段部2bは、中径部2eと大径部2fとで構成される。
中径部2eは、被取着体1の板厚の略半分の長さと略同じ長さ分で後述する大径部2fから一段低くなるように、支軸部2aの径より大きく、且つ、取着穴1aの穴径より小さい所要の径で、支軸部2aの一端側に形成されている。さらに、この中径部2eの端面 2jには、略レ字状の第二凹部2gが周設されており、その第二凹部2gの傾斜面2pと中径部2eの外周面2qとで先鋭状の第二凸部2hが環状に形成されている。
大径部2fは、取着穴1aの穴径と所要の嵌め合い関係となるよう所要の径で、中径部2eから段差状に形成されると共に、被取着体1の厚さの略半分の厚さで形成されている。また、この大径部2fの外側端面2kの中央には、後述するカシメ治具の台座31と係合させる円錐状のセンター穴2mが形成されている。
大径部2fは、取着穴1aの穴径と所要の嵌め合い関係となるよう所要の径で、中径部2eから段差状に形成されると共に、被取着体1の厚さの略半分の厚さで形成されている。また、この大径部2fの外側端面2kの中央には、後述するカシメ治具の台座31と係合させる円錐状のセンター穴2mが形成されている。
ここで、被取着体1に軸体2を取着する際に用いられるカシメ治具を説明する。
カシメ治具は、図4に示すように、センター穴2mと係合される円錐状凸部31aが突設され取着穴1aより大きく平面状に形成された台座31と、第一凸部1dを内方へ向かって平面状に圧潰させる第一ポンチ32と、第二凸部2hを外方へ向かって平面状に圧潰させる第二ポンチ33とを備えてなる。
第一ポンチ32は、第一凹部1c内の外側傾斜面1hと同じ傾斜角で形成され、その外側傾斜面1hと係合可能な先端部外周面32aと、その先端部外周面32aと山形状に連続形成され、第一凹部1c内の内側傾斜面1gより緩斜面状に形成されて内側傾斜面1gの頂部と係合可能な内周面32bとが環状に形成されている。また、その内側には、第一凹部1c内の内側傾斜面1gを内方に押し曲げて平面状に塑性変形させる底面32cと、その底面32c内に連通され中径部2eとの逃げ穴32dとが形成されてなる。
第二ポンチ33は、図5に示すように、第二凹部2g内の内側垂直面2rより内方と干渉しないように逃げ穴33aが形成され、第二凸部2hの頂部の位置を略中央にした台形状の凹部33bが環状に形成された中空軸状に形成されてなる。
カシメ治具は、図4に示すように、センター穴2mと係合される円錐状凸部31aが突設され取着穴1aより大きく平面状に形成された台座31と、第一凸部1dを内方へ向かって平面状に圧潰させる第一ポンチ32と、第二凸部2hを外方へ向かって平面状に圧潰させる第二ポンチ33とを備えてなる。
第一ポンチ32は、第一凹部1c内の外側傾斜面1hと同じ傾斜角で形成され、その外側傾斜面1hと係合可能な先端部外周面32aと、その先端部外周面32aと山形状に連続形成され、第一凹部1c内の内側傾斜面1gより緩斜面状に形成されて内側傾斜面1gの頂部と係合可能な内周面32bとが環状に形成されている。また、その内側には、第一凹部1c内の内側傾斜面1gを内方に押し曲げて平面状に塑性変形させる底面32cと、その底面32c内に連通され中径部2eとの逃げ穴32dとが形成されてなる。
第二ポンチ33は、図5に示すように、第二凹部2g内の内側垂直面2rより内方と干渉しないように逃げ穴33aが形成され、第二凸部2hの頂部の位置を略中央にした台形状の凹部33bが環状に形成された中空軸状に形成されてなる。
以上のように構成された実施の形態1にかかる軸の取着構造は、上記したカシメ治具を用いて、被取着体1に軸体2を取着する。以下、その取着手順を説明する。
まず、第一凸部1dと第二凸部2hとが同じ方向に向くように大径部2fを取着穴1aに挿入し、これと前後して、被取着体1の裏面1eに台座31をあてがって、大径部2fの外側端面2kと被取着体1の裏面1eとが面一となるようにセットする。
次いで、大径部2fの内側端面2n上で、第一凸部1dが略板状に塑性変形するまで、第一ポンチ32を用いて第一凸部1dを圧潰する(図4、図5参照)。
大径部2fの内側端面2n上で第一凸部1dが略板状に塑性変形したら、その第一凸部1d上で、第二凸部2hが被取着体1の表面1bと面一となる略板状に塑性変形するまで、第二ポンチ33を用いて第二凸部2hを圧潰する(図6、図7参照)。
斯くして、図7に示すように、圧潰した第一凸部1dを、大径部2fの内側端面2nと圧潰した第二凸部2hとが挟持して、被取着体1に軸体2を取着する。
まず、第一凸部1dと第二凸部2hとが同じ方向に向くように大径部2fを取着穴1aに挿入し、これと前後して、被取着体1の裏面1eに台座31をあてがって、大径部2fの外側端面2kと被取着体1の裏面1eとが面一となるようにセットする。
次いで、大径部2fの内側端面2n上で、第一凸部1dが略板状に塑性変形するまで、第一ポンチ32を用いて第一凸部1dを圧潰する(図4、図5参照)。
大径部2fの内側端面2n上で第一凸部1dが略板状に塑性変形したら、その第一凸部1d上で、第二凸部2hが被取着体1の表面1bと面一となる略板状に塑性変形するまで、第二ポンチ33を用いて第二凸部2hを圧潰する(図6、図7参照)。
斯くして、図7に示すように、圧潰した第一凸部1dを、大径部2fの内側端面2nと圧潰した第二凸部2hとが挟持して、被取着体1に軸体2を取着する。
このように実施の形態1にかかる軸の取着構造は、軸体2の大径部2fを被取着体1に形成した取着穴1aに挿入して、軸体2の大径部2fと取着穴1aの内周面1fとが係合して位置決めするから、被取着体1に対して軸体2が振れることなく直角度を確保できる。
加えて、圧潰した第一凸部1dを、大径部2fの内側端面2nと圧潰した第二凸部2hとで挟持する構成にして、被取着体1の裏面1e側でカシメないから、被取着体1の裏面1eと軸体2の端面(大径部の外側端面2k)との平面度を確保できる。
したがって、組立性、経済性等を維持しながら、高精度な軸体2の止着を担保でき、プーリーや歯車、ローラ等の機械要素を高精度に、かつ、簡単に組み込むことができる。
特に、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の電子写真方式を用いた画像形成装置は、その紙搬送部や、感光体への書込み・紙への文字の転写・分離・定着といった作像に係る駆動部などの各部に、軸体2の端部を従来のカシメ技術で止着しているが、本実施の形態を適用することで、簡易な方法でより高精度な部材の組み込みができるため、画像品質のさらなる向上が期待できる。
加えて、圧潰した第一凸部1dを、大径部2fの内側端面2nと圧潰した第二凸部2hとで挟持する構成にして、被取着体1の裏面1e側でカシメないから、被取着体1の裏面1eと軸体2の端面(大径部の外側端面2k)との平面度を確保できる。
したがって、組立性、経済性等を維持しながら、高精度な軸体2の止着を担保でき、プーリーや歯車、ローラ等の機械要素を高精度に、かつ、簡単に組み込むことができる。
特に、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の電子写真方式を用いた画像形成装置は、その紙搬送部や、感光体への書込み・紙への文字の転写・分離・定着といった作像に係る駆動部などの各部に、軸体2の端部を従来のカシメ技術で止着しているが、本実施の形態を適用することで、簡易な方法でより高精度な部材の組み込みができるため、画像品質のさらなる向上が期待できる。
(実施の形態2)
実施の形態2にかかる軸の取着構造は、実施の形態1で例示した大径部2fと取着穴1aとを廻り止め形状にした例であり、その他の構成は実施の形態1と同じであるため、かかる共通部の構成は同一符号を付して省略する。
実施の形態2にかかる軸の取着構造は、その大径部2tが、図8及び図9に示すように、その外周面の一部に平面部2sを設けて、所謂、Dカット形状に形成されている。一方、取着穴1kが、このDカット形状の大径部2tが挿入可能にDカット形状(またはHカット形状)に形成されている。このように両者を形成することで、被取着体1に対して軸体2が回転する恐れを払拭する。なお、図8に示すように、カシメ治具の台座31をフラットにした場合、大径部2fの外側端面2kにセンター穴2mは不要である。
廻り止めの他の形状としては、図10に示すように、その外周面を二面幅の平面部2sを設けて、所謂、Hカット形状に形成し、取着穴1mを、このHカット形状の大径部2uを挿入可能にHカット形状に形成しても良い。
このように両者をDカット形状やHカット形状にすることで、歯車やプーリー等の回転系の機械要素を支持させた際の軸体2の耐トルク性が向上し、さらに、カット形状側を被取着体1の縁部に寄せることで、軸体2の取着位置の自由度を増すことができる。
以上、本実施の形態にかかる軸の取着構造を説明したが、上述した実施の形態は、本発明の好適な実施の形態の一例を示すものであり、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において、種々変形実施が可能である
実施の形態2にかかる軸の取着構造は、実施の形態1で例示した大径部2fと取着穴1aとを廻り止め形状にした例であり、その他の構成は実施の形態1と同じであるため、かかる共通部の構成は同一符号を付して省略する。
実施の形態2にかかる軸の取着構造は、その大径部2tが、図8及び図9に示すように、その外周面の一部に平面部2sを設けて、所謂、Dカット形状に形成されている。一方、取着穴1kが、このDカット形状の大径部2tが挿入可能にDカット形状(またはHカット形状)に形成されている。このように両者を形成することで、被取着体1に対して軸体2が回転する恐れを払拭する。なお、図8に示すように、カシメ治具の台座31をフラットにした場合、大径部2fの外側端面2kにセンター穴2mは不要である。
廻り止めの他の形状としては、図10に示すように、その外周面を二面幅の平面部2sを設けて、所謂、Hカット形状に形成し、取着穴1mを、このHカット形状の大径部2uを挿入可能にHカット形状に形成しても良い。
このように両者をDカット形状やHカット形状にすることで、歯車やプーリー等の回転系の機械要素を支持させた際の軸体2の耐トルク性が向上し、さらに、カット形状側を被取着体1の縁部に寄せることで、軸体2の取着位置の自由度を増すことができる。
以上、本実施の形態にかかる軸の取着構造を説明したが、上述した実施の形態は、本発明の好適な実施の形態の一例を示すものであり、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において、種々変形実施が可能である
1 被取着体、1a 取着穴、1b 表面、1c 第一凹部、1d 第一凸部、1e 裏面、1f 取着穴の内周面、1g 内側傾斜面、1h 外側傾斜面、2 軸体、2a 支軸部、2b 段部、2c 小径部、2d 螺子穴、2e 中径部、2f 大径部、2g 第二凹部、2h 第二凸部、2j 中径部の端面、2k 外側端面、2m センター穴、2n 内側端面、2p 傾斜面、2q 中径部の外周面、2r 内側垂直面、2s 平面部、31 台座、31a 円錐状凸部、32 第一ポンチ、32a 先端部外周面、32b 内周面、32c 底面、32d 逃げ穴、33 第二ポンチ、33a 逃げ穴、33b 凹部
Claims (6)
- 所要径の取着穴が設けられると共に、該取着穴の入り口周囲に第一凹部が周設されて環状の第一凸部が表面に形成された被取着体と、
支軸部と、該支軸部の一端側に形成され該支軸部の径より漸次拡径されて中径部と前記取着穴に挿入可能な大径部との二段の段部と、前記中径部の端面 に第二凹部が周設されて形成された環状の第二凸部とを備えた軸体とを備えてなり、
前記大径部を前記取着穴に挿入させ、前記第一凸部を圧潰させ、前記第二凸部を圧潰させて、前記中径部側となる前記大径部の内側端面と、圧潰させた前記第二凸部とで、圧潰させた前記第一凸部を挟持させて、前記被取着体に前記軸体を取着させたことを特徴とする軸の取着構造。 - 前記被取着体は、前記取着穴が連通された板材であり、前記大径部の外側端面と、前記被取着体の裏面とが面一となるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の軸の取着構造。
- 前記第一凹部と前記第二凹部とが、断面視略V字状または断面視略レ字状に形成されて、前記第一凸部と前記第二凸部とが、先鋭状に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の軸の取着構造。
- 前記大径部と前記取着穴とが、廻り止め可能に形成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の軸の取着構造。
- 前記大径部は、Dカット形状、または、Hカット形状に形成され、前記取着穴は、前記大径部を挿入可能に、少なくともDカット形状に形成されていることを特徴とする請求項4に記載の軸の取着構造。
- 前記大径部の外側端面に、カシメ治具と係合可能なセンター穴が設けられていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の軸の取着構造。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007197212A JP2009030758A (ja) | 2007-07-30 | 2007-07-30 | 軸の取着構造 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007197212A JP2009030758A (ja) | 2007-07-30 | 2007-07-30 | 軸の取着構造 |
Publications (1)
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ID=40401483
Family Applications (1)
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JP (1) | JP2009030758A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020519819A (ja) * | 2017-05-09 | 2020-07-02 | ペン エンジニアリング アンド マニュファクチュアリング コーポレイションPenn Engineering & Manufacturing Corp. | きわめて薄いシートを対象としたファスナーおよび装着方法 |
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2007
- 2007-07-30 JP JP2007197212A patent/JP2009030758A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020519819A (ja) * | 2017-05-09 | 2020-07-02 | ペン エンジニアリング アンド マニュファクチュアリング コーポレイションPenn Engineering & Manufacturing Corp. | きわめて薄いシートを対象としたファスナーおよび装着方法 |
JP7094302B2 (ja) | 2017-05-09 | 2022-07-01 | ペン エンジニアリング アンド マニュファクチュアリング コーポレイション | きわめて薄いシートを対象としたファスナーおよび装着方法 |
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