JP2009028877A - チャック - Google Patents
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Abstract
【課題】部品をチャックしたとき部品の自由端部の径方向位置が一定位置に収まるチャックを提供し、さらに該チャックを使用して燃料噴射弁の部品を製造する方法を提供する。
【解決手段】2つの爪10,20により円柱または円筒形状の部品90を把持するチャック30であって、1つの爪10は第1接触保持部11aを有し、別の爪20は対をなす4つの第2、第3、第4、第5接触保持部21a,21b,22a,22bを有し、第2接触保持部21aと第3接触保持部21bとは部品軸線方向90cにおいて同一の第1位置を占め、第4接触保持部22aと第5接触保持部22bとは部品軸線方向90cにおいて同一の第2位置を占め、第1接触保持部11aは、部品軸線方向90cにおいて第1位置と第2位置との中間の位置を占めるチャック。
【選択図】図1
【解決手段】2つの爪10,20により円柱または円筒形状の部品90を把持するチャック30であって、1つの爪10は第1接触保持部11aを有し、別の爪20は対をなす4つの第2、第3、第4、第5接触保持部21a,21b,22a,22bを有し、第2接触保持部21aと第3接触保持部21bとは部品軸線方向90cにおいて同一の第1位置を占め、第4接触保持部22aと第5接触保持部22bとは部品軸線方向90cにおいて同一の第2位置を占め、第1接触保持部11aは、部品軸線方向90cにおいて第1位置と第2位置との中間の位置を占めるチャック。
【選択図】図1
Description
本発明は、円柱または円筒形状の部品を把持するためのチャックに関し、さらに該チャックを使用して燃料噴射弁の部品を製造する方法に関する。
従来、円柱または円筒形状の部品の移動時、加工時または組立時に部品(ワーク)を把持するための手段として用いられるチャック50は、例えば図3(a),(b)のように形成されていた。図3(a)は、従来のチャックの上面図であり、図3(b)は、このチャックの正面図である。すなわち、従来のチャック50は、2つの爪51,52がチャック本体(図2参照)に開閉自在に設けられ、2つの爪51,52により部品90を把持する。2つの爪の一方を第1の爪51とし、他方を第2の爪52とする。第1の爪51は、第1接触保持部51aを有し、第2の爪52は、対となる第2接触保持部52aと第3接触保持部52bとを有している。そして、第1接触保持部51a、第2接触保持部52aおよび第3接触保持部52bは、部品軸線方向90cにおいて同一の位置を占め同一の幅Zを有して、部品端部の外周部90bと接触してこれを保持する。
しかし、部品が細長く、特にその外周部が未加工状態であるときに、その端部90bをチャック50が把持する場合、部品90の別の端部90aの径方向(軸直角)位置は、新しい同一種類の部品をチャックする度に、矢印Yのように大きく変化する。この理由は、以下による。すなわち、外周部が未加工状態のときは外周部の表面は微視的に凹凸がある。このため、図3(a)に示すように、各保持部は、幅Zの全幅において部品90と密着しているわけではなく、実質上、幅Zの1点において接触している。このため、軸線方向において(上面から見た場合)部品90は、軸線90cの左側の1点および右側の1点による2点支持方式で保持されているに等しい状態となっている。
そして、新しい同一種類の部品をチャックしたとき、外周部90bと爪51,52の接触保持部51a,52a,52bとの接触部は、微視的に同一位置となるとは限らない。そして、爪と部品との接触部の位置が変わると、その接触部における部品の外径精度も変わるため微視的コンタクトライン(接触線)の部品軸線90cに対する傾斜が相違することとなる。このため、部品90の自由端部90aの径方向位置は、矢印Yに示すようにチャックごとに大きく変化する。すなわち、軸線方向90cにおける部品90の2点支持方式が自由端部90aの径方向位置を大きく変化させる要因となっている。
これは、例えば、部品90の外周部を加工するために部品を把持してダイヤフラムチャックへ部品を挿入してチャックさせるときに問題となる。ダイヤフラムチャックの部品保持用穴と部品90との隙間は余裕がないからである。部品90の自由端部90aの径方向位置が大きく外れてチャックされた状態では、部品をダイヤフラムチャック内へ挿入するとき、その端部同士が干渉して、挿入ができなくなる。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、部品をチャックしたとき部品の自由端部の径方向位置が一定位置に収まるチャックを提供し、さらに該チャックを使用して燃料噴射弁の部品を製造する方法を提供することである。
本発明は、前記課題を解決するための手段として、特許請求の範囲の各請求項に記載のチャックおよび該チャックを使用して燃料噴射弁の部品を製造する方法を提供する。
請求項1に記載の発明によれば、チャック30は、
1つの爪10は第1接触保持部11aを有し、別の爪20は対をなす4つの第2、第3、第4、第5接触保持部21a,21b,22a,22bを有し、
第2接触保持部21aと第3接触保持部21bとは部品軸線方向90cにおいて同一の第1位置を占め、第4接触保持部22aと第5接触保持部22bとは部品軸線方向90cにおいて同一の第2位置を占め、
第1接触保持部11aは、部品軸線方向90cにおいて第1位置と第2位置との中間の位置を占めることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、チャック30は、
1つの爪10は第1接触保持部11aを有し、別の爪20は対をなす4つの第2、第3、第4、第5接触保持部21a,21b,22a,22bを有し、
第2接触保持部21aと第3接触保持部21bとは部品軸線方向90cにおいて同一の第1位置を占め、第4接触保持部22aと第5接触保持部22bとは部品軸線方向90cにおいて同一の第2位置を占め、
第1接触保持部11aは、部品軸線方向90cにおいて第1位置と第2位置との中間の位置を占めることを特徴とする。
部品軸線方向90cにおいて第2の爪20が2箇所の接触保持位置を有し、第1の爪10が1箇所の接触保持位置を有する。これにより、部品は部品軸線方向90cにおいて、いわゆる3点支持により保持される。このため、部品をチャックしたとき、部品は部品軸線方向90cにおいて安定して位置決めされる。そして、部品の自由端部の径方向位置は、ぶれが少なくなり一定位置に収まることが可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、チャック30は、第2接触保持部21aと第3接触保持部21bがV字を形成し、第4接触保持部22aと第5接触保持部22bがV字を形成していることを特徴とする。単純な構造で、同一軸線方向位置において3点支持構造を実現することが可能となる。
請求項3に記載の発明によれば、部品搬送装置60は、請求項1または2に記載のチャック30を備えることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、燃料噴射弁の製造方法は、請求項1または2に記載のチャック30または請求項3に記載の部品搬送装置60を使用して燃料噴射弁の部品を製造することを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、燃料噴射弁の製造方法は、請求項1または2に記載のチャック30または請求項3に記載の部品搬送装置60を使用して燃料噴射弁の部品を製造することを特徴とする。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1(a)は、本発明に係るチャックの上面図であり、図1(b)は、このチャックの正面図である。図2は、本発明に係るチャックを備えた部品搬送装置の外観図である。図3(a)は、従来のチャックの上面図であり、図3(b)は、このチャックの正面図である。
図2に示すように、本発明に係るチャック10を備えた部品搬送装置60は、ベース部61、回転塔62、第1アーム63、第2アーム64、上下移動手段65、チャック本体66、チャック10を備えている。そして、チャック10は、部品90を把持している。第1アーム63は、回転塔62を中心として回転し、第2アーム64は第1アーム63の第2アーム64取付け部63aを中心として回転する。上下移動手段65は、チャック本体66を上下に移動する。
部品90は例えば燃料噴射弁の部品であって、薄肉円筒状のものである。部品90は、未加工状態のパイプを切断したワークであり、その外周を機械加工する必要がある。そして、部品搬送装置60は、上記構造により部品(ワーク)90を所望の場所、例えばダイヤフラムチャックへ搬送する。
次に、図1(a)および図1(b)を参照しながら、本発明の実施形態であるチャック30について説明する。チャック30は、2つの爪10,20がチャック本体66(図2参照)に開閉自在に設けられており、2つの爪10,20を矢印方向に閉じることにより部品90を把持し、2つの爪10,20を図示矢印と反対方向に開くことにより部品90を解放する。2つの爪の一方を第1の爪10とし、他方を第2の爪20とする。第1の爪10は、第1の端部爪11を有し、端部爪11は第1接触保持部11aを有している。
一方、第2の爪52は、2つの端部爪21,22を有している。2つの第2の端部爪21,22は同一形状をしており、対となっている。そして、一方の第2の端部爪21は、対となる第2接触保持部21aと第3接触保持部22bとを有しており、他方の第2の端部爪22は、対となる第4接触保持部22aと第5接触保持部22bとを有している。
そして、第2接触保持部21aと第3接触保持部21bとは部品軸線方向90cにおいて各々、同一の第1位置を占め、同一の幅Wを有して、部品端部の外周部90bと接触してこれを保持する。さらに、第4接触保持部22aと第5接触保持部22bとは部品軸線方向において各々、同一の第2位置を占め、同一の幅Wを有して、部品端部の外周部90bと接触してこれを保持する。幅Wは、従来チャックの爪幅Zよりも大きく縮小している。その理由は、爪と部品との接触方式を、線接触ではなく、より安定した支持構造のベースとなる点接触に近づけるためである。これにより、後述するように部品を3点で支持することの効果を確実にすることが可能となる。一方、第1接触保持部11aは、部品軸線方向90cにおいて第1位置と第2位置との中間の位置を占める。これにより、部品90は、第1接触保持部11aと第1位置と第2位置との理論的3位置で確実に安定して固定保持される。
図1(b)に示すように、チャック30を正面から見た場合、第2接触保持部21aと第4接触保持部22aとは同一位置となり、第3接触保持部21bと第5接触保持部22bとは同一位置となる。チャック30を正面から見た場合、チャック30は、第1接触保持部11a、第2接触保持部21a、第3接触保持部21bの3箇所で部品90を3点支持し、第1接触保持部11a、第4接触保持部22a、第5接触保持部22bの3箇所で部品90を3点支持する。
図1(a)に示すように、部品90を上面から見た場合、チャック30は、第1接触保持部11a、第2接触保持部21a、第4接触保持部22aの3箇所で部品90を3点支持し、第1接触保持部11a、第3接触保持部21b、第5接触保持部22bの3箇所で部品90を3点支持する。すなわち、3点支持を2重にして部品90を保持する構造となっている。
この2重3点支持方式の部品保持構造により、部品90の自由端部90aの径方向位置は、ぶれが少なくなり一定位置に収まることが可能となる。
そして、第2接触保持部21aと前記第3接触保持部21bがV字を形成し、第4接触保持部22aと第5接触保持部22bがV字を形成している。周知のVブロックの思想を応用したものであり、簡単な構造で点接触を可能にする。
こうして、本発明により、部品をチャックしたとき部品の自由端部の径方向位置が一定位置に収まるチャックを提供し、さらに該チャックを使用して燃料噴射弁の部品を製造する方法を提供することが可能となる。
10 第1の爪
20 第2の爪
30 本発明のチャック
50 従来のチャック
60 本発明の部品搬送装置
90 部品
20 第2の爪
30 本発明のチャック
50 従来のチャック
60 本発明の部品搬送装置
90 部品
Claims (4)
- 2つの爪(10,20)がチャック本体(66)に開閉自在に設けられ、前記2つの爪(10,20)により円柱または円筒形状の部品(90)を把持するチャック(30)であって、
1つの前記爪(10)は第1接触保持部(11a)を有し、別の前記爪(20)は対をなす4つの第2、第3、第4、第5接触保持部(21a,21b,22a,22b)を有し、
第2接触保持部(21a)と第3接触保持部(21b)とは部品軸線方向(90c)において同一の第1位置を占め、第4接触保持部(22a)と第5接触保持部(22b)とは前記部品軸線方向(90c)において同一の第2位置を占め、
前記第1接触保持部(11a)は、前記部品軸線方向(90c)において前記第1位置と前記第2位置との中間の位置を占めることを特徴とするチャック(30)。 - 前記第2接触保持部(21a)と前記第3接触保持部(21b)がV字を形成し、前記第4接触保持部(22a)と前記第5接触保持部(22b)がV字を形成していることを特徴とする請求項1に記載のチャック(30)。
- 請求項1または2に記載のチャック(30)を備える部品搬送装置(60)。
- 請求項1または2に記載のチャック(30)または請求項3に記載の部品搬送装置(60)を使用して燃料噴射弁の部品を製造することを特徴とする燃料噴射弁の製造方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007197784A JP2009028877A (ja) | 2007-07-30 | 2007-07-30 | チャック |
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JP2015085435A (ja) * | 2013-10-30 | 2015-05-07 | Thk株式会社 | 作業装置 |
CN105144706A (zh) * | 2013-04-04 | 2015-12-09 | 泰拉能源系统解决方案有限公司 | 利用电磁感应供电方式的监控摄像头系统 |
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2007
- 2007-07-30 JP JP2007197784A patent/JP2009028877A/ja active Pending
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