JP2009027687A - 圧電振動子及びその製造方法並びに圧電振動子用の蓋 - Google Patents

圧電振動子及びその製造方法並びに圧電振動子用の蓋 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、破損しにくい光透過性の窓部材を有する圧電振動子用の蓋を提供することを目的とする。
【解決手段】圧電振動片10は、振動腕14と振動腕14に形成された第1及び第2の金属膜56,58とを有する。蓋100は、貫通穴106を有する枠体108と、平行な上面116及び下面118を有して貫通穴106に位置する光透過性部材114と、を有し、光透過性部材114の下面118が第2の金属膜58と対向するように配置される。貫通穴106は、表面102又は裏面104に曲面を以って接続する曲面内壁面112を表面102及び裏面104の少なくとも一方の開口端部に有し、表面102及び裏面104に垂直な垂直内壁面110を枠体108の厚み方向の一部に有する。光透過性部材114は、垂直内壁面110の少なくとも一部と曲面内壁面112の少なくとも一部に密着してなる。
【選択図】図4

Description

本発明は、圧電振動子及びその製造方法並びに圧電振動子用の蓋に関する。
圧電振動片をパッケージ内に固定して蓋で封止することが知られおり、封止後に内部の光学的な認識が可能になるように窓部材が設けられた蓋を使用することが知られている(特許文献1)。窓部材の取り付けプロセスでは、金属枠体の開口部に、開口部の直径よりも小さく金属枠体よりも大きな厚みのガラスを配置し、これを熱で軟化させて押し拡げ、金属枠体から突出したガラスを研磨している。これによれば、研磨の際にガラスが割れるおそれがあった。しかも、特許文献1では、金属枠体の内壁面全体が曲面になっているので、金属枠体及びガラスに相対的に厚み方向にずれる力やガラスを圧縮・伸張する方向の力が加えられると応力が集中しやすく、破損しやすかった。特に圧電振動子を低背化するためには蓋を薄くする必要がありこの場合特に破損しやすい。
特開2005−191314号公報
本発明は、破損しにくい光透過性の窓部材を有する圧電振動子用の蓋を提供することを目的とする。
(1)本発明に係る圧電振動子は、
振動腕と、前記振動腕に形成された金属膜と、を有する圧電振動片と、
前記圧電振動片が固定された底部と、前記底部を囲む枠壁部と、を含み、前記底部の上方に開口を有するパッケージと、
表面及び裏面を貫通する貫通穴を有する枠体と、上面及び下面を有して前記貫通穴に位置する光透過性部材と、を有し、前記光透過性部材の前記下面が前記金属膜と対向するように配置され、前記底部及び前記枠壁部とオーバーラップして前記パッケージの前記開口を塞ぐ蓋と、
を有し、
前記貫通穴は、前記表面又は前記裏面に曲面を以って接続する曲面内壁面を前記表面及び前記裏面の少なくとも一方の開口端部に有し、前記表面及び前記裏面に垂直な垂直内壁面を前記枠体の厚み方向の一部に有し、
前記光透過性部材は、前記垂直内壁面の少なくとも一部と前記曲面内壁面の少なくとも一部に密着してなる。本発明によれば、貫通穴には、表面及び裏面に垂直な垂直内壁面があるので、この部分では、光透過性部材及び枠体に相対的に厚み方向の力が加わっても応力が分散するので、光透過性部材は破損しにくくなっている。
(2)この圧電振動子において、
前記貫通穴は、前記表面に前記曲面を以って接続する第1の前記曲面内壁面を前記表面の前記開口端部に有し、前記裏面に前記曲面を以って接続する第2の前記曲面内壁面を前記裏面の前記開口端部に有し、
前記第1の曲面内壁面の曲率半径は、前記第2の曲面内壁面の曲率半径よりも大きくてもよい。
(3)この圧電振動子において、
前記光透過性部材の前記上面及び前記下面の少なくとも一方は、前記蓋の前記表面又は前記裏面と面一になっていてもよい。
(4)この圧電振動子において、
前記光透過性部材の前記上面及び前記下面の少なくとも一方は、前記蓋の前記表面又は前記裏面から突出していてもよい。
(5)この圧電振動子において、
前記貫通穴は、円形の開口形状をなしていてもよい。
(6)この圧電振動子において、
前記金属膜には、レーザービームによって形成された孔が形成されていてもよい。
(7)本発明に係る圧電振動子用の蓋は、
圧電振動片が固定されるパッケージとオーバーラップさせて前記パッケージの開口を塞ぐための蓋であって、
表面及び裏面を貫通する貫通穴を有する枠体と、
上面及び下面を有し、前記上面が前記表面と同じ方向を向いて前記下面が前記裏面と同じ方向を向くように前記貫通穴に位置する光透過性部材と、
を有し、
前記貫通穴は、前記表面又は前記裏面に曲面を以って接続する曲面内壁面を前記表面及び前記裏面の少なくとも一方の開口端部に有し、前記表面及び前記裏面に垂直な垂直内壁面を前記枠体の厚み方向の一部に有し、
前記光透過性部材は、前記垂直内壁面の少なくとも一部と前記曲面内壁面の少なくとも一部に密着してなる。本発明によれば、貫通穴には、表面及び裏面に垂直な垂直内壁面があるので、この部分では、光透過性部材及び枠体に相対的に厚み方向の力が加わっても応力が分散するので、光透過性部材は破損しにくくなっている。
(8)この圧電振動子用の蓋において、
前記貫通穴は、前記表面に前記曲面を以って接続する第1の前記曲面内壁面を前記表面の前記開口端部に有し、前記裏面に前記曲面を以って接続する第2の前記曲面内壁面を前記裏面の前記開口端部に有し、
前記第1の曲面内壁面の曲率半径は、前記第2の曲面内壁面の曲率半径よりも大きくてもよい。
(9)この圧電振動子用の蓋において、
前記光透過性部材の前記上面及び前記下面の少なくとも一方は、前記蓋の前記表面又は前記裏面と面一になっていてもよい。
(10)この圧電振動子用の蓋において、
前記光透過性部材の前記上面及び前記下面の少なくとも一方は、前記蓋の前記表面又は前記裏面から突出していてもよい。
(11)この圧電振動子用の蓋において、
前記貫通穴は、円形の開口形状をなしていてもよい。
(12)本発明に係る圧電振動子の製造方法は、
表面及び裏面を有する枠体の前記表面及び前記裏面を貫通する貫通穴内に、前記枠体よりも厚みが大きい光透過性部材を配置し、前記光透過性部材と蓋を加熱し、対向する一対の平行面を以って前記光透過性部材を押圧することで、前記光透過性部材を、上面及び下面を有して前記貫通穴の内壁面に密着するように変形させて、前記枠体及び前記光透過性部材を含む蓋を形成する工程と、
底部と前記底部を囲む枠壁部とを含み前記底部の上方に開口を有するパッケージを用意して、振動腕及び前記振動腕に形成された金属膜を有する圧電振動片を前記底部に固定する工程と、
前記光透過性部材の前記下面が前記金属膜と対向するように前記蓋を配置し、前記枠壁部及び前記蓋を接合して、前記パッケージの前記開口を前記蓋によって塞ぐ工程と、
を含み、
前記貫通穴は、前記表面又は前記裏面に曲面を以って接続する曲面内壁面を前記表面及び前記裏面の少なくとも一方の開口端部に有し、前記表面及び前記裏面に垂直な垂直内壁面を前記枠体の厚み方向の一部に有し、
前記光透過性部材は、前記垂直内壁面の少なくとも一部と前記曲面内壁面の少なくとも一部に密着してなる。本発明によれば、貫通穴には、表面及び裏面に垂直な垂直内壁面があるので、この部分では、光透過性部材及び枠体に相対的に厚み方向の力が加わっても応力が分散するので、光透過性部材は破損しにくくなる。
(13)この圧電振動子の製造方法において、
前記蓋を形成する工程は、台に前記枠体を前記裏面が前記台に対向するように載せ、前記貫通穴を介して前記光透過性部材を前記台に載せ、前記台に対向するプレスによって前記光透過性部材を押圧することを含み、
前記貫通穴は、前記表面に前記曲面を以って接続する前記曲面内壁面を前記表面の前記開口端部に有していてもよい。
(14)この圧電振動子の製造方法において、
レーザービームで前記金属膜の一部を除去する工程をさらに含み、
前記金属膜の一部を除去する工程を、前記パッケージの前記開口を前記蓋によって塞いだ後に、前記光透過性部材を通して前記レーザービームを照射して行ってもよい。
(15)この圧電振動子の製造方法において、
前記パッケージの前記開口を前記蓋によって塞いだ後に、前記パッケージに形成された通気孔を介して前記蓋によって塞がれた前記パッケージ内を真空にして、前記通気孔を塞ぐ真空引き工程をさらに含み、
前記真空引き工程後に、前記金属膜の一部を除去する工程を行ってもよい。
(16)この圧電振動子の製造方法において、
前記金属膜の一部を除去する工程を、前記圧電振動片を前記底部に固定する工程前にも行ってもよい。
(圧電振動片(圧電振動子に組み込む前))
図1は、本発明の実施の形態に係る圧電振動子に使用される圧電振動片(音叉型圧電振動片)を示す平面図である。なお、圧電振動片10の底面図は平面図と対称に表れる。圧電振動片10は、水晶、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム等の圧電材料からなる。圧電振動片10は、基部12と、基部12から延びる一対の振動腕14と、を含む。
図2は、図1に示す圧電振動片10のII−II線断面拡大図である。振動腕14は、相互に反対を向く表裏面16と、表裏面16を両側で接続する第1及び第2の側面20,22とを有する。
一方(図1で左側)の振動腕14の第1の側面20と、他方(図1で右側)の振動腕14の第2の側面22が対向するように並列している。第1の側面20は、表裏面16の間隔によって定義される振動腕14の厚みの中央方向に高くなる山型となるように形成されている(図2参照)。第1の側面20が描く山型の高さは、第1及び第2の側面20,22の間隔によって定義される振動腕14の幅の、0%超12.5%以下である。
振動腕14は、基部12に接続される根本部24において、基部12側に向けて幅を拡げてあり、広い幅で基部12に接続するので剛性が高くなっている。振動腕14は、第1及び第2の側面20,22の間隔によって定義される幅が、基部12から先端に向けて細くなる第1のテーパ部26を含む。第1のテーパ部26を形成することにより、振動腕14は振動しやすくなっている。振動腕14は、第1のテーパ部26よりも先端に近い位置に、幅が第1のテーパ部26から先端に向けて太くなる第2のテーパ部28を含む。第2のテーパ部28は、錘の機能を果たすので、振動周波数を低くすることができる。振動腕14は、第1及び第2のテーパ部26,28が接続される幅変更点が長溝30よりも先端近くに位置するように形成されている。
振動腕14には、表裏面16に、長手方向に延びる長溝30がそれぞれ形成されている。長溝30によって振動腕14が動きやすくなって効率的に振動するのでCI値を下げることができる。長溝30は、振動腕14の長さの50〜70%の長さを有する。また、長溝30は、振動腕14の幅の60〜90%の幅を有する。
長溝30は、第1の側面20と背中合わせに延びる第1の内面32と、第2の側面22と背中合わせに延びる第2の内面34と、を含む。第1の内面32は第2の内面34よりも、表裏面16に対する角度が垂直に近くなっている。第1の内面32は平坦面であってもよい。第2の内面34も平坦面であってもよいが、図2に示す例では、異なる角度の面が接続されてなる。第1及び第2の側面20,22は、第2の内面34よりも表裏面16に対する角度(表裏面16と接続する部分の角度)が垂直に近くなっている。
圧電振動片10は、一対の支持腕36を含む。一対の支持腕36は、基部12から一対の振動腕14が延びる方向とは交差方向であってそれぞれ相互に反対方向に延び、一対の振動腕14の延びる方向に屈曲してさらに延びる。屈曲することで、支持腕36は小型化される。支持腕36は、パッケージ60に取り付けられる部分であり、支持腕36での取り付けによって、振動腕14及び基部12は浮いた状態になる。
基部12には、振動腕14の表裏面16と同じ側の面に括れた形状が表れるように、相互に対向方向に一対の切り込み38が形成されている。一対の切り込み38は、それぞれ、一対の支持腕36が基部12から延びて屈曲する方向の側で一対の支持腕36に隣接して基部12に形成されている。切り込み38によって、振動腕14の振動の伝達が遮断されるので、振動が基部12や支持腕36を介して外部に伝わること(振動漏れ)を抑制し、CI値の上昇を防止することができる。切り込み38の長さ(深さ)は、基部12の強度を確保できる範囲で長い(深い)ほど、振動漏れ抑制効果は大きい。一対の切り込み38の間の幅(一対の切り込み38に挟まれた部分の幅)は、一対の振動腕14の対向する第1及び第2の側面20,22の間隔よりも小さくしてもよいし大きくしてもよいし、一対の振動腕14の相互に反対を向く第1及び第2の側面20,22の距離よりも小さくしてもよいし大きくしてもよい。
振動腕14には、励振電極膜が形成されている。励振電極膜は、100Å以上300Å以下の厚みを有する下地のCr膜と、Cr膜上に形成された200Å以上500Å以下の厚みを有するAu膜と、を含む多層構造であってもよい。Cr膜は水晶との密着性が高く、Au膜は電気抵抗が低く酸化し難い。励振電極膜は、第1及び第2の側面20,22にそれぞれ形成された第1及び第2の側面電極膜42,44と、第1及び第2の内面32,34にそれぞれ形成された第1及び第2の内面電極膜46,48と、を含む。励振電極膜によって、第1及び第2の励振電極50,52が構成される。
第1の励振電極50は、長溝30に形成された第1及び第2の内面電極膜46,48を含む。1つの長溝30に形成された第1及び第2の内面電極膜46,48は、相互に連続的に形成されて電気的に接続されている。表裏面16の一方(例えば表面)の長溝30に形成された第1及び第2の内面電極膜46,48と、表裏面16の他方(例えば裏面)の長溝30に形成された第1及び第2の内面電極膜46,48と、は電気的に接続されている。すなわち、表裏面16それぞれに形成された一対の第1の励振電極50は電気的に接続されている。また、一方の振動腕14に形成された一対の第1の励振電極50は、基部12上の表裏面16それぞれに形成された引き出し電極53に接続され、これらの引き出し電極53が、他方の振動腕14の第1又は第2の側面電極膜42,44に接続されることで電気的に接続される。
第2の励振電極52は、第1及び第2の側面電極膜42,44を含む。また、第1及び第2の側面電極膜42,44は電気的に接続されている。その電気的接続は、振動腕14の長溝30が形成されていない部分において、表裏面16の少なくとも一方(あるいは両方)上に形成された接続電極54によってなされている。
一方の振動腕14に形成された第1の励振電極50と、他方の振動腕14に形成された第2の励振電極52と、は基部12上の引き出し電極53で電気的に接続されている。引き出し電極53は、第2の励振電極52が形成される振動腕14の隣に並ぶ支持腕36上に至るまで形成されている。引き出し電極53は、支持腕36の表裏面16(あるいはさらに側面)に形成されている。支持腕36上で、引き出し電極53を外部との電気的接続部にすることができる。
振動腕14には、表裏面16の少なくとも一方上に、第1及び第2の金属膜56,58が形成されている。表裏面16は振動腕14を構成する材料の面を指し、第1及び第2の金属膜56,58は、表裏面16に直接形成されており、励振電極膜は、第1及び第2の金属膜56,58を避けて形成されている。第1の金属膜56は、第2の金属膜58よりも振動腕14の先端近くに形成されている。また、第1の金属膜56は、第2の金属膜58よりも厚く形成されている。
第1及び第2の金属膜56,58は、振動腕14の錘の役割を果たしており、その一部を除去することで錘の重さを調整することができる。振動腕14の先端部の重さが重いほど振動腕14の振動周波数が小さくなり、軽いほど振動腕14の振動周波数が大きくなる。これを利用して周波数調整を行うことができる。第1の金属膜56には、孔57が形成されている。孔57の一部は貫通しており、振動腕14の表裏面16が露出している。
(圧電振動片の動作)
本実施の形態では、第1の側面電極膜42と第1の内面電極膜46との間に電圧を印加し、第2の側面電極膜44と第2の内面電極膜48との間に電圧を印加することで、振動腕14の一方の側端を伸ばし、他方の側端を縮ませて振動腕14を屈曲させて振動させる。言い換えると、1つの振動腕14において、第1及び第2の励振電極50,52間に電圧を印加して、振動腕14の第1及び第2の側面20,22を伸縮させることで振動腕14を振動させる。なお、第1及び第2の励振電極50,52は、振動腕14の70%までは、長いほどCI値が下がることが分かっている。
図2は、本実施の形態に係る圧電振動片10の動作を説明する図である。図2に示すように、一方の振動腕14の第1及び第2の励振電極50,52に電圧が印加され、他方の振動腕14の第1及び第2の励振電極50,52に電圧が印加される。ここで、一方(左側)の振動腕14の第1の励振電極50と他方(右側)の振動腕14の第2の励振電極52が同じ電位(図2の例では+電位)となり、一方(左側)の振動腕14の第2の励振電極52と他方(右側)の振動腕14の第1の励振電極50が同じ電位(図2の例では−電位)となるように、第1の励振電極50及び第2の励振電極52は、クロス配線によって交流電源に接続され、駆動電圧としての交番電圧が印加されるようになっている。印加電圧によって、図2に矢印で示すように電界が発生し、これにより、振動腕14は、互いに逆相振動となるように(振動腕14の先端側が互いに接近・離間するように)励振されて屈曲振動する。また、基本モードで振動するように交番電圧が調整されている。
(圧電振動子)
図3は、本発明の実施の形態に係る圧電振動子を示す平面図であり、図4は、図3に示す圧電振動子の枠壁部の一部を除去した側面図である。図5は、図3に示す圧電振動子の底面図である。
圧電振動子に組み込まれた圧電振動片10では、第2の金属膜58に孔59が形成されている。孔59から振動腕14の表裏面16が露出している。
圧電振動子は、パッケージ60を有する。パッケージ60は、圧電振動片10が固定される底部62と、底部62を囲む枠壁部64と、を含む。底部62には、真空引きを行うための通気孔66が形成され、通気孔66は、ロウ材(AuGe等)からなるシール部68で塞がれている。
パッケージ60の底部62に圧電振動片10が固定されている。支持腕36が底部62に固定されて、振動腕14がパッケージ60から浮いた状態になっている。底部62は、振動腕14の先端部と対向する領域が低くなっており、振動腕14が曲がっても底部62に接触し難いようになっている。導電性接着剤70を使用して、支持腕36上の引き出し電極53(図1参照)と、底部62に形成された配線72と、が電気的に接続されている。配線72は、パッケージ60の底面の外部電極74に電気的に接続されている。なお、圧電振動片10は2つの支持腕36を有し、パッケージ60には2つの外部電極74が形成され、一方の支持腕36上の引き出し電極53が一方の外部電極74に電気的に接続され、他方の支持腕36上の引き出し電極53が他方の外部電極74に電気的に接続されている。外部電極74は、ハンダによって、電気的に接続されて回路基板(図示せず)に実装される。
パッケージ60は、その全体を金属で形成してもよいが、主としてセラミックス等の非金属で形成する場合には、枠壁部64の上端面76はメタライズされている。例えば、枠壁部64の非金属部上に、Mo(又はW)膜、Ni膜及びAu膜が順に積層されて、上端面76はAuからなる。上端面76は、底部62の上方を囲む形状をなしている。
上端面76には、例えばAgを含む合金からなるロウ材層78を介して、リング80が固定されている。リング80は、上端面76の法線方向に重なって、底部62の上方を切れ目なく囲む。リング80は、シーム溶接用のものであり、例えばコバールから構成されている。リング80には、蓋100が固定されている。
(圧電振動子用の蓋)
図6は、本発明の実施の形態に係る圧電振動子用の蓋の一部拡大断面図である。蓋100は、圧電振動片10が固定されるパッケージ60の法線方向に重なってパッケージ60の開口を塞ぐ。蓋100は、表面102及び裏面104を貫通する貫通穴106を有する枠体108を含む。枠体108の表面102及び裏面104は、蓋100の表面102及び裏面104でもある。貫通穴106は、円形の開口形状をなしている。貫通穴106は、表面102及び裏面104に垂直な垂直内壁面110を枠体108の厚み方向の一部(少なくとも中間部)に有する。貫通穴106は、表面102又は裏面104に曲面(「曲面」は丸みを意味する。以下同じ。)を以って接続する曲面内壁面112を表面102及び裏面104の少なくとも一方の開口端部に有する。図6の例では、表面102(パッケージ60とは反対側の面)の開口端部のみに曲面内壁面112が形成され、裏面104(パッケージ60側の面)の開口端部は、裏面104に直角に形成されている。この場合、垂直内壁面110が裏面104の開口端部に至るまで形成されている。
本実施の形態によれば、貫通穴106には、表面102及び裏面104に垂直な垂直内壁面110があるので、この部分では、光透過性部材114及び枠体108に相対的に厚み方向の力が加わっても応力が分散するので、光透過性部材は破損しにくくなっている。また、表面102と裏面104との間のシールパスを長くすることができる。また、光透過性部材114の曲面内壁面112に対向する面は、曲面になっているのでクラックが入る可能性が低い。この点、貫通穴106を、垂直内壁面110と平坦なテーパ面とで形成すると、これらによって突出する角が形成されてしまうので、応力集中により光透過性部材114にクラックが入りやすい。また、図11の比較例のように枠体408の内壁面全体が曲面になっていると、ガラスを圧縮・伸張する方向の力が加わると、内壁面の頂点Pに応力が集中し、光透過性部材414にクラックが発生しやすい。
蓋100は、ガラス又は樹脂などの熱によって軟化する材料からなる光透過性部材114を含む。光透過性部材114は、平行な上面116及び下面118を少なくとも中央部に有する。光透過性部材114の端部には丸み120が形成されている。端部の丸み120は、枠体108の貫通穴106の曲面内壁面112と、蓋100の上面の法線方向に重なる。光透過性部材114は、その上面116が枠体108の表面102と同じ方向を向き、その下面118が枠体108の裏面104と同じ方向を向くように貫通穴106に位置している。光透過性部材114は、垂直内壁面110の少なくとも一部(例えば全部)と曲面内壁面112の少なくとも一部(例えば、枠体108の表面102又は裏面104に接続する部分を除いた、垂直内壁面110に接続する部分のみ)に密着してなる。光透過性部材114の上面116及び下面118の少なくとも一方は、枠体108の表面102又は裏面104と面一(表面102又は裏面104から突出しない形状)になっている。ただし、図6に示す例では、枠体108の表面102と光透過性部材114の上面116との間に、貫通穴106の曲面内壁面112と光透過性部材114の丸み120とで溝が形成される。
図7に示す変形例では、貫通穴206は、表面202に曲面を以って接続する第1の曲面内壁面212を表面202の開口端部に有し、裏面204に曲面を以って接続する第2の曲面内壁面214を裏面204の開口端部に有する。第1の曲面内壁面212の曲率半径は、第2の曲面内壁面214の曲率半径よりも大きい。このような形態にすると、厚み方向の力が加わった場合、効果的な応力分散を実現する。具体的には、第1の曲面内壁面212と光透過性部材220との界面には、上面216から下面218に向かう方向の力が加わった場合に圧縮応力が働く。一方、第2の曲面内壁面214と光透過性部材220との界面には、下面218から上面216に向かう方向の力が加わった場合に圧縮応力が働く。これらの圧縮応力により、垂直内壁面210と光透過性部材220との間に働くせん断応力を低減することができるため、枠体208と光透過性部材220の接合強度が高くなる。
図7に示す変形例では、後述する光透過性部材114を貫通穴206に押圧するのと同様の工程において、裏面204を台130に向けた状態で光透過性部材220を押圧する。この工程では、光透過性部材220が第2の曲面内壁面214と台130との間に入り込み、枠体208を押し上げる力が働き、光透過性部材220が枠体208の裏面204からはみ出す。しかし、第2の曲面内壁面214の曲率半径は第1の曲面内壁面212の曲率半径より小さいので、枠体208の表裏を反対にして押圧した場合と比べて、枠体208の裏面204から光透過性部材220がはみ出す量を相対的に小さくすることができる。ここで、第1の曲面内壁面212の曲率半径は、第2の曲面内壁面214の曲率半径よりも大きいため、光透過性部材220の上面216から下面218に向かう方向の力に対する枠体208と光透過性部材220との接合強度は、その逆の方向の力に対する接合強度よりも高い。そして、蓋200は、第2の曲面内壁面214が接続する裏面204が、パッケージ60と対向するように、すなわち、第2の曲面内壁面214が接続する裏面204を内側にして配置される。その結果、その外部から内部への力に強くなり、信頼性が高い圧電振動子を提供することができる。なお、図7に示す枠体208の製造方法は、板状の材料を表面から裏面に向かう方向にプレスする工程と、裏面を研磨する工程とを有する。
図8に示す変形例では、光透過性部材314の上面316及び下面318の少なくとも一方(例えば上面316)は、枠体308の表面302又は裏面304(例えば表面302)から突出している。
蓋100は、光透過性部材114の下面118が第2の金属膜58と対向するように配置され、底部62及び枠壁部64と、その蓋100の法線方向に重なってパッケージ60の開口を塞ぐ。
(圧電振動子の製造方法)
圧電振動子の製造方法は、圧電振動片10の形成を含む。圧電振動片10を水晶から構成する場合、水晶ウエハは、X軸、Y軸及びZ軸からなる直交座標系において、Z軸を中心に時計回りに0度ないし5度の範囲で回転して切り出した水晶Z板であって所定の厚みに切断研磨して得られるものを用いる。1つの水晶ウエハから複数の圧電振動片10を連結された状態で切り出し、最終的に個々の圧電振動片10に切断する。圧電振動片10には、励振電極膜及び第1及び第2の金属膜56,58を形成する。
金属膜の一部を除去する工程を、圧電振動片10をパッケージ60に固定する工程前に行う。つまり、圧電振動子に組み込む前(水晶ウエハから連結された状態で切り出された複数の圧電振動片10を個々に切断する前であっても後でもよい。)に、第1の金属膜56の一部を除去する(孔57を形成する)ことで周波数調整を行う。第1の金属膜56の一部の除去は、レーザービームによって行ってもよい。第1の金属膜56は、第2の金属膜58よりも振動腕14の先端に近いので、振動腕14を振動しやすくする(周波数を上げる)効果が大きい。しかも、第1の金属膜56は、第2の金属膜58よりも厚く形成されているので、同じ面積で除去した場合に、体積が大きくなるので、この効果は一層大きい。第1の金属膜56に対して行う周波数調整プロセスは、おおまかな調整を目的としたもので粗調整ということができる。
図9は、蓋の形成方法を説明する図である。圧電振動子の製造方法は、蓋100の形成を含む。蓋100の形成プロセスでは、枠体108の貫通穴106内に、枠体108よりも厚みが大きい光透過性部材114を配置する。当然、このときには、光透過性部材114の外形(例えば直径)は、貫通穴106の形状(例えば内径)よりも小さい。そして、光透過性部材114と枠体108を加熱し、対向する一対の平行面を以って光透過性部材114を押圧する。例えば、台130に枠体108を裏面104が台130に対向するように載せ、貫通穴106を介して光透過性部材114を台130に載せ、台130に対向するプレス132によって光透過性部材114を押圧する。これにより、光透過性部材114を、平行な上面116及び下面118を有して貫通穴106の内壁面(垂直内壁面110及び曲面内壁面112)に密着するように変形させる。
本実施の形態によれば、貫通穴106には、表面102及び裏面104に垂直な垂直内壁面110があるので、この部分では、光透過性部材114及び枠体108に相対的に厚み方向の力が加わっても応力が分散するので、光透過性部材114を破損しにくくすることができる。また、光透過性部材114の曲面内壁面112に対向する面を、曲面にするのでクラックが入る可能性を低くすることができる。この点、貫通穴106を、垂直内壁面110と平坦なテーパ面とで形成すると、突出する角が形成されてしまうので、応力集中により光透過性部材114にクラックが入りやすい。
図10は、本発明の実施の形態に係る圧電振動子の製造方法を説明する図である。圧電振動子の製造方法では、パッケージ60を用意する。なお、パッケージ60の枠壁部64には、ロウ接合によってリング80を固定しておく。そして、圧電振動片10を底部62に固定する。また、圧電振動子の製造方法は、光透過性部材114の下面118が金属膜と対向するように蓋100を配置し、枠壁部64及び蓋100(枠体108)を接合することを含む。接合は、シーム溶接によって行う。こうして、パッケージ60の開口を蓋100によって塞ぐ。
パッケージ60の開口を蓋100によって塞いだ後に、パッケージ60に形成された通気孔66を介して、蓋100によって塞がれたパッケージ60内を真空にし、その後、ロウ材134で通気孔66を塞ぐ。
さらに、圧電振動子の製造方法は、第2の金属膜58の一部を除去する工程をさらに含む。この工程は、パッケージ60の開口を蓋100によって塞いだ後(例えばさらに真空引き工程後)に行う。この工程は、光透過性部材114を通して、第2の金属膜58に対してレーザービームを照射して行う。第2の金属膜58は、第1の金属膜56よりも振動腕14の先端から離れているので、振動腕14を振動しやすくする(周波数を上げる)効果は小さいが、このことから逆に微調整が可能であると言える。しかも、第2の金属膜58は、第1の金属膜56よりも薄く形成されているので、同じ面積で除去した場合に体積が小さいので微調整の効果は一層大きい。
本実施の形態に係る圧電振動子の製造方法は、上記プロセスを含み、上述した圧電振動子の構成から自明の製造プロセスをさらに含む。
(圧電振動子の応用例)
上述した圧電振動子を使用して、発振器又はセンサを構成することができる。圧電振動子を含む発振回路で発振器を構成すると、周波数精度の高い交流信号を得ることができる。また、圧電振動子を使用したセンサは、物理量に応じて圧電振動片10の周波数が変動することを利用してその物理量を検出するセンサである。例えば、温度、加速度によって発生する応力、角速度によって発生するコリオリ力などを検出するセンサが例に挙げられる。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び結果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
図1は、本発明の実施の形態に係る圧電振動子に使用される圧電振動片(音叉型圧電振動片)を示す平面図である。 図2は、図1に示す圧電振動片10のII−II線断面拡大図である。 図3は、本発明の実施の形態に係る圧電振動子を示す平面図である。 図4は、図3に示す圧電振動子の枠壁部の一部を除去した側面図である。 図5は、図3に示す圧電振動子の底面図である。 図6は、本発明の実施の形態に係る圧電振動子用の蓋の一部拡大断面図である。 図7は、本発明の実施の形態に係る圧電振動子用の蓋の変形例を示す図である。 図8は、本発明の実施の形態に係る圧電振動子用の蓋の変形例を示す図である。 図9は、蓋の形成方法を説明する図である。 図10は、本発明の実施の形態に係る圧電振動子の製造方法を説明する図である。 図11は、本発明の比較例である圧電振動子用の蓋を示す図である。
符号の説明
10…圧電振動片、 12…基部、 14…振動腕、 16…表裏面、 20…第1の側面、 22…第2の側面、 24…根本部、 26…第1のテーパ部、 28…第2のテーパ部、 30…長溝、 32…第1の内面、 34…第2の内面、 36…支持腕、 38…切り込み、 42…第1の側面電極膜、 44…第2の側面電極膜、 46…第1の内面電極膜、 48…第2の内面電極膜、 50…第1の励振電極、 52…第2の励振電極、 53…引き出し電極、 54…接続電極、 56…第1の金属膜、 57…孔、 58…第2の金属膜、 59…孔、 60…パッケージ、 62…底部、 64…枠壁部、 66…通気孔、 68…シール部、 70…導電性接着剤、 72…配線、 74…外部電極、 76…上端面、 78…ロウ材層、 80…リング、 100…蓋、 102…表面、 104…裏面、 106…貫通穴、 108…枠体、 110…垂直内壁面、 112…曲面内壁面、 114…光透過性部材、 116…上面、 118…下面、 120…丸み、 130…台、 132…プレス、 134…ロウ材、 202…表面、 204…裏面、 206…貫通穴、 208…枠体、 210…垂直内壁面、 214…第2の曲面内壁面、 216…上面、 218…下面、 220…光透過性部材、 308…枠体、 314…光透過性部材、 318…下面、 408…枠体、 414…光透過性部材

Claims (16)

  1. 振動腕と、前記振動腕に形成された金属膜と、を有する圧電振動片と、
    前記圧電振動片が固定された底部と、前記底部を囲む枠壁部と、を含み、前記底部の上方に開口を有するパッケージと、
    表面及び裏面を貫通する貫通穴を有する枠体と、上面及び下面を有して前記貫通穴に位置する光透過性部材と、を有し、前記光透過性部材の前記下面が前記金属膜と対向するように配置され、前記底部及び前記枠壁部とオーバーラップして前記パッケージの前記開口を塞ぐ蓋と、
    を有し、
    前記貫通穴は、前記表面又は前記裏面に曲面を以って接続する曲面内壁面を前記表面及び前記裏面の少なくとも一方の開口端部に有し、前記表面及び前記裏面に垂直な垂直内壁面を前記枠体の厚み方向の一部に有し、
    前記光透過性部材は、前記垂直内壁面の少なくとも一部と前記曲面内壁面の少なくとも一部に密着してなる圧電振動子。
  2. 請求項1に記載された圧電振動子において、
    前記貫通穴は、前記表面に前記曲面を以って接続する第1の前記曲面内壁面を前記表面の前記開口端部に有し、前記裏面に前記曲面を以って接続する第2の前記曲面内壁面を前記裏面の前記開口端部に有し、
    前記第1の曲面内壁面の曲率半径は、前記第2の曲面内壁面の曲率半径よりも大きい圧電振動子。
  3. 請求項1又は2に記載された圧電振動子において、
    前記光透過性部材の前記上面及び前記下面の少なくとも一方は、前記蓋の前記表面又は前記裏面と面一になっている圧電振動子。
  4. 請求項1又は2に記載された圧電振動子において、
    前記光透過性部材の前記上面及び前記下面の少なくとも一方は、前記蓋の前記表面又は前記裏面から突出している圧電振動子。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載された圧電振動子において、
    前記貫通穴は、円形の開口形状をなしている圧電振動子。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載された圧電振動子において、
    前記金属膜には、レーザービームによって形成された孔が形成されてなる圧電振動子。
  7. 圧電振動片が固定されるパッケージとオーバーラップさせて前記パッケージの開口を塞ぐための蓋であって、
    表面及び裏面を貫通する貫通穴を有する枠体と、
    上面及び下面を有し、前記上面が前記表面と同じ方向を向いて前記下面が前記裏面と同じ方向を向くように前記貫通穴に位置する光透過性部材と、
    を有し、
    前記貫通穴は、前記表面又は前記裏面に曲面を以って接続する曲面内壁面を前記表面及び前記裏面の少なくとも一方の開口端部に有し、前記表面及び前記裏面に垂直な垂直内壁面を前記枠体の厚み方向の一部に有し、
    前記光透過性部材は、前記垂直内壁面の少なくとも一部と前記曲面内壁面の少なくとも一部に密着してなる圧電振動子用の蓋。
  8. 請求項7に記載された圧電振動子用の蓋において、
    前記貫通穴は、前記表面に前記曲面を以って接続する第1の前記曲面内壁面を前記表面の前記開口端部に有し、前記裏面に前記曲面を以って接続する第2の前記曲面内壁面を前記裏面の前記開口端部に有し、
    前記第1の曲面内壁面の曲率半径は、前記第2の曲面内壁面の曲率半径よりも大きい圧電振動子用の蓋。
  9. 請求項7又は8に記載された圧電振動子用の蓋において、
    前記光透過性部材の前記上面及び前記下面の少なくとも一方は、前記蓋の前記表面又は前記裏面と面一になっている圧電振動子用の蓋。
  10. 請求項7又は8に記載された圧電振動子用の蓋において、
    前記光透過性部材の前記上面及び前記下面の少なくとも一方は、前記蓋の前記表面又は前記裏面から突出している圧電振動子用の蓋。
  11. 請求項7から10のいずれか1項に記載された圧電振動子用の蓋において、
    前記貫通穴は、円形の開口形状をなしている圧電振動子用の蓋。
  12. 表面及び裏面を有する枠体の前記表面及び前記裏面を貫通する貫通穴内に、前記枠体よりも厚みが大きい光透過性部材を配置し、前記光透過性部材と蓋を加熱し、対向する一対の平行面を以って前記光透過性部材を押圧することで、前記光透過性部材を、上面及び下面を有して前記貫通穴の内壁面に密着するように変形させて、前記枠体及び前記光透過性部材を含む蓋を形成する工程と、
    底部と前記底部を囲む枠壁部とを含み前記底部の上方に開口を有するパッケージを用意して、振動腕及び前記振動腕に形成された金属膜を有する圧電振動片を前記底部に固定する工程と、
    前記光透過性部材の前記下面が前記金属膜と対向するように前記蓋を配置し、前記枠壁部及び前記蓋を接合して、前記パッケージの前記開口を前記蓋によって塞ぐ工程と、
    を含み、
    前記貫通穴は、前記表面又は前記裏面に曲面を以って接続する曲面内壁面を前記表面及び前記裏面の少なくとも一方の開口端部に有し、前記表面及び前記裏面に垂直な垂直内壁面を前記枠体の厚み方向の一部に有し、
    前記光透過性部材は、前記垂直内壁面の少なくとも一部と前記曲面内壁面の少なくとも一部に密着してなる圧電振動子の製造方法。
  13. 請求項12に記載された圧電振動子の製造方法において、
    前記蓋を形成する工程は、台に前記枠体を前記裏面が前記台に対向するように載せ、前記貫通穴を介して前記光透過性部材を前記台に載せ、前記台に対向するプレスによって前記光透過性部材を押圧することを含み、
    前記貫通穴は、前記表面に前記曲面を以って接続する前記曲面内壁面を前記表面の前記開口端部に有する圧電振動子の製造方法。
  14. 請求項12又は13に記載された圧電振動子の製造方法において、
    レーザービームで前記金属膜の一部を除去する工程をさらに含み、
    前記金属膜の一部を除去する工程を、前記パッケージの前記開口を前記蓋によって塞いだ後に、前記光透過性部材を通して前記レーザービームを照射して行う圧電振動子の製造方法。
  15. 請求項14に記載された圧電振動子の製造方法において、
    前記パッケージの前記開口を前記蓋によって塞いだ後に、前記パッケージに形成された通気孔を介して前記蓋によって塞がれた前記パッケージ内を真空にして、前記通気孔を塞ぐ真空引き工程をさらに含み、
    前記真空引き工程後に、前記金属膜の一部を除去する工程を行う圧電振動子の製造方法。
  16. 請求項14又は15に記載された圧電振動子の製造方法において、
    前記金属膜の一部を除去する工程を、前記圧電振動片を前記底部に固定する工程前にも行う圧電振動子の製造方法。
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