JP2009027468A - プリンタプロファイル作成方法およびその装置 - Google Patents

プリンタプロファイル作成方法およびその装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 プロファイルに関する知識を持っていない操作者でも簡単に精度のよいプロファイルを作成することを可能とするプロファイル作成方法およびその装置を提供する。
【解決手段】 カラー画像形成装置のためのカラープリンタプロファイルを作成する場合に、カラーパッチ画像から取得された測色データから、対象とするカラー画像形成装置のエンジンの特性を算出し、算出されたエンジンの特性から、エンジンでの限界格子点数、プロファイルの作成に要する時間、作成するプロファイルのサイズを含むプロファイル情報を算出して、操作者に表示し、プロファイル情報を操作者が変更した場合に、変更されたプロファイル情報に基づいて、他のプロファイル情報を変更して表示し、算出されたプロファイル情報または変更されたプロファイル情報に基づいて、カラープリンタプロファイルを作成する。
【選択図】 図4B

Description

本発明は、プリンタの印刷色特性を定義するカラープリンタプロファイルを作成するプリンタプロファイル作成方法およびその装置に関するものである。
近年、出力デバイスのカラー化が進み、色情報を管理するカラーマネージメント技術の重要性が増してきている。また、入力色空間と出力色空間とでは一般的に色空間の定義が異なる。そこで、入力デバイスの色情報を一度、絶対色空間へと変換し、その絶対色空間の情報を出力デバイスの色空間へと変換するカラーマネージメントシステム(以下、CMSと呼ぶ)が重要となる。CMSにより、入力デバイスの色データを出力デバイスで再現可能な色データに変換することが可能となる。
従来のプリンタプロファイル作成装置300の構成図を図7Aに示し、処理の流れを図7Bに示す。
プリンタプロファイル作成装置300は、システムのマネージメントPC内に構成されており、マネージメントPC内のHDDから読み出されてRAMにストアされたプログラムが、CPU上で実行されることにより実現される。
パッチ出力部3004は、プロファイル作成部3002で使用するプロファイル作成用パッチをパッチ格納部3003から読み出して、ネットワークI/F3005を介してシステム内のプリンタに対してプリント送信する処理を行う。プロファイル作成用パッチ400は、例えば図8に示すような、RGB色空間を均等分割した値を示す複数の矩形型の測定用パッチから構成されるデータを集めたものである。パッチ出力の際には、入力色空間を絶対色空間へと変換するソースプロファイルや、絶対色空間を出力色空間へと変換するデスティネーションプロファイルを介さずに、画像データを出力するようプリンタに指示する(ステップS301)。
測色機203は、試料に対し光源を照射し、反射光を収集するためのセンサで読み取られた分光感度をLabに変換した測定値を出力する。測色機I/F3001は、測色機203とのインタフェースを行うモジュールであり、測色機203の出力したLab値を受け取る(ステップS302)。測色機I/F3001は、USBインタフェースモジュールおよび測色機ハンドリング用モジュールで実現される。なお、ここでは、測色機203とのI/FはUSBとしているが、もちろん、USB以外のPCが備えているシリアルI/FやパラレルI/Fなどでも構わない。
測色値格納部3008には、出力されたパッチデータを測色機203で測色したLab値が測色機I/F3001を介して格納される。
GUI部3006は、キーボード、マウス、ディスプレイによって、操作者の指示を受け付け、また、状態を表示するための操作部である。パッチ出力においては、プリンタを特定するための入力を受け付けたり、測色においては、測色状態を表示したり、処理のスタートの指示を行うための入力を受け付けたりする。
これら各部の動作は、GUI部3006の指示に従って、制御部3007で制御される。
図9は、プロファイルを作成する処理を制御するためのユーザインタフェース(UI)の一例を示す図である。GUI501は、パッチ出力、測色、LUT作成の処理の開始を指示するボタン502〜504を持つ。LUT作成の際には、グリッド数設定ボックス505において、操作者がグリッド数を設定する(ステップS303)。
上記処理により作成されたプリンタプロファイルは、通常は出力デバイスの製品出荷時に配布されたり、機器に組み込まれたりしている。しかし、どのようなデバイスでも経時変化による特性変動が避けられず、変動したデバイスに対しては初期のプロファイルが適切なものであるとは言い難くなる場合がある。また、複数の同じ出力デバイスに対して同じプロファイルを用いてデータを出力した場合、デバイスの個体差により、必ずしも同じ色味でプリントされない場合がある。
このような出力デバイスの経時変化や個体間差の問題への対処として、処理時点、また、それぞれのデバイスの処理時点の状態に応じて、プロファイルを作り直すことが行われる。これにより、経時変化や個体間差に関係なく、個体毎の処理時点のデバイス特性に適合した色再現を得ることが出来る。
特開2003-18419
しかしながら、プロファイルを作り直す際には、操作者が、作成するプロファイルの格子点数を指定しなければならないため、ある程度プロファイルに関する知識を必要とする。これでは、プロファイルに関する知識を持っていない操作者においては、そのデバイスにおいて精度の良いプロファイルを作成することができない場合がある。
したがって、本発明は、プロファイルに関する知識を持っていない操作者でも簡単に精度のよいプロファイルを作成することを可能とするプロファイル作成方法およびその装置を提供する。
上記の目的を達成するために、本発明のプリンタプロファイル作成装置は、
カラー画像形成装置のためのカラープリンタプロファイルを作成するプリンタプロファイル作成装置であって、カラーパッチ画像を記憶する記憶手段と、前記記憶手段から読み出したカラーパッチ画像を出力する画像出力手段と、出力されたカラーパッチ画像の測色データを得る測色データ取得手段と、前記測色データ取得手段で取得された測色データから、カラー画像形成装置のエンジンの特性を算出する特性算出手段と、前記特性算出手段で算出されたエンジンの特性から、該エンジンで出力が可能な最大の格子点数である限界格子点数、プロファイルの作成に要する時間、作成するプロファイルのサイズを含むプロファイル情報を算出するプロファイル情報算出手段と、前記プロファイル情報算出手段で算出されたプロファイル情報を操作者に表示する情報表示手段と、前記情報表示手段で表示されたプロファイル情報を操作者が変更した場合に、変更されたプロファイル情報に基づいて、他のプロファイル情報を変更して表示する情報変更手段と、算出されたプロファイル情報または変更されたプロファイル情報に基づいて、カラープリンタプロファイルを作成する作成手段と、を有することを特徴とする。
ここで、前記情報変更手段は、変更されたプロファイル情報でカラープリンタプロファイルを作成することができるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段で判定した結果からカラープリンタプロファイルの作成が不可能である場合に、操作者に警告を表示する警告表示手段とを有し、前記作成手段は、前記情報表示手段で表示されたプロファイル情報を操作者が変更しない場合、あるいは前記判定手段で判定した結果からカラープリンタプロファイルの作成が可能である場合に、カラープリンタプロファイルを作成する。また、前記プロファイル情報算出手段は、前記算出されたエンジンの特性からエンジンでの限界格子点数を算出する限界格子点数算出手段と、前記算出されたエンジンでの限界格子点数から、予め記憶された前記限界格子点数とプロファイルの作成に要する時間および作成するプロファイルのサイズとを対応づけた情報に基づいて、プロファイルの作成に要する時間および作成するプロファイルのサイズを求めるプロファイル情報取得手段とを有する。また、前記記憶手段は複数のカラーパッチ画像を記憶し、前記画像出力手段は、操作者により入力された、使用するカラー画像形成装置およびその使用目的の情報に基づいて、前記複数のカラーパッチ画像から適切なカラーパッチ画像を選択して出力する。また、操作者が出力を望む代表画像を入力する代表画像入力手段と、前記代表画像に基づいて、カラーパッチ画像の再出力が必要か否かを判定する再出力判定手段と、再出力が必要な場合に、再度、前記画像出力手段に、新たに選択したカラーパッチ画像を出力させ、前記測色データ取得手段に、出力されたカラーパッチ画像の測色データを取得させる再出力制御手段とを更に有し、前記作成手段は、再度、取得された測色データからのプロファイル情報に基づいてカラープリンタプロファイルを作成する。また、前記再出力判定手段は、カラーパッチ画像の再出力を行なうか否かを操作者に問い合わせる再出力問合手段を有する。また、算出されたプロファイル情報をログ情報ファイルとして格納するログファイル格納手段を更に有する。
また、本発明のプリンタプロファイル作成方法は、カラー画像形成装置のためのカラープリンタプロファイルを作成するプリンタプロファイル作成方法であって、カラーパッチ画像を記憶する記憶手段から読み出したカラーパッチ画像を出力する画像出力工程と、出力されたカラーパッチ画像の測色データを得る測色データ取得工程と、前記測色データ取得工程で取得された測色データから、カラー画像形成装置のエンジンの特性を算出する特性算出工程と、前記特性算出工程で算出されたエンジンの特性から、該エンジンで出力が可能な最大の格子点数である限界格子点数、プロファイルの作成に要する時間、作成するプロファイルのサイズを含むプロファイル情報を算出するプロファイル情報算出工程と、前記プロファイル情報算出工程で算出されたプロファイル情報を操作者に表示する情報表示工程と、前記情報表示工程で表示されたプロファイル情報を操作者が変更した場合に、変更されたプロファイル情報に基づいて、他のプロファイル情報を変更して表示する情報変更工程と、算出されたプロファイル情報または変更されたプロファイル情報に基づいて、カラープリンタプロファイルを作成する作成工程と、を有することを特徴とする。
さらに、上記プリンタプロファイル作成方法を実現する工程をコンピュータに実行させるためのプログラム、および該コンピュータを記憶したコンピュータで読み取り可能な記憶媒体を提供する。
本発明によれば、プロファイルに関する知識を持っていない操作者でも簡単に精度の良いプリンタプロファイルを作成することが可能となる。
以下、本発明のプリンタプロファイル作成方法を実現する実施形態のプリンタプロファイル作成装置の構成と動作を、添付図面を参照して詳細に説明する。
<本実施形態のプリンタプロファイルの概念図>
図1は、入力デバイスから出力デバイスへ画像を出力するカラーマネージメントシステム(CMS)の処理フロー例を表した図である。
入力色空間101は、ソースプロファイル102によって絶対色空間103へと変換される。そして絶対色空間103は、ディスティネーションプロファイル104によって出力色空間105へと変換される。ここで、ソースプロファイル102は入力色空間を絶対色空間に変換するプロファイル、デスティネーションプロファイル104は絶対色空間を出力色空間に変換するプロファイルを示している。現在では、ICCで規定されたフォーマットであるICCプロファイルが多く使われている。
<本実施形態のプリンタプロファイル作成装置を含むシステムの構成例>
図2は、プリンタプロファイルを作成するためのシステム200の構成例を示すブロック図である。このシステム200は、オフィス20内のLAN202に各機器が接続された環境で実現される。
オフィス20内に構築されたLAN202には、カラー画像形成装置であるプリンタ201、マネージメントPC204、クライアントPC205が接続されている。なお、PCはパーソナルコンピュータを表わす。この環境において、プリンタ201は、クライアントPC205からLAN202を経由して送られたPDLデータを、プリンタエンジンに出力可能な形式に変換して出力する。クライアントPC205は、様々なアプリケーションからプリントドライバを介してPDLデータを生成し、プリンタ201に向けて送出する。一方、マネージメントPC204は、USB202で接続されている測色機203で得られた測色値の処理やプロファイルの作成処理などを担当する。マネージメントPC204は、そのほかにも、内部に画像記憶手段、画像処理手段、表示手段、入力手段などを有する。
(本実施形態のプリンタ201の構成例)
図3は、本実施形態のプリンタ201の構成例を示す図である。
図3において、オートドキュメントフィーダ(ADF)を含む画像読み取り部601は、束状の或いは1枚の原稿画像を光源で照射し、原稿反射像をレンズで固体撮像素子上に結像する。そして、固体撮像素子からラスター状の画像読み取り信号を600DPIの密度のイメージ情報として得る。
通常の複写機能では、この画像信号をデータ処理部605で記録信号へ画像処理し、複数毎複写の場合は記憶装置602に一旦1ページ分の記録データを記憶保持した後、記録装置603に順次出力して紙上に画像を形成する。
これに対して、プリント機能では、クライアントPC205からLAN202を経由してネットワークI/F606に入力されたPDLデータを、記憶装置602にスプールする。次に、データ処理装置605内に設けられた、図示しないPDL処理部でレンダリング処理とICCプロファイルによるCMS処理を行う。その後、画像処理部でγ変換などの画像処理を行い、データ処理装置605で記録可能なラスタデータに変換する。かかるラスタデータにより、前記記録装置で紙媒体上に記録画像を形成する。
また、操作部604では、プリンタに対する操作者の指示を行うための入力を受けつけたり、操作入力の状態表示及び画像データの処理状態の表示などを行う。
[実施形態1]
以下、実施形態1のプリンタプロファイル作成装置の構成例およびその動作例を説明する。
<本実施形態のプリンタプロファイル作成装置の構成例>
図4Aに、本実施形態のプリンタプロファイル作成装置の構成例を示す。なお、図4Aの構成例には、実施形態1および2で必要な構成要素が共に図示されている。
本実施形態のプリンタプロファイル作成装置は、図2のマネージメントPC204内に構成されており、PC内のHDDから読み出されてRAMにストアされたプログラムがCPU上で実行されることにより実現される。
測色機I/F7001は、資料に光源を照射し、反射光を収集するセンサで読み取られた分光感度をLabに変換した測定値を出力する測色機203とのインタフェースを行うモジュールで、測色機203の出力したLab値を受け取る。測色機I/F7001は、USBインタフェースモジュールおよび測色機ハンドリング用モジュールで実現される。なお、ここでは、測色機とのI/Fは、USBとしているが、もちろん、USB以外のPCが備えているシリアルI/FやパラレルI/Fなどでも構わない。
GUI部3006は、キーボード、マウス、ディスプレイによって、操作者の指示を受け付け、また、状態を表示するための操作部である。
プロファイル作成部3002、パッチ出力部3004、GUI部3006、制御部3007、算出部3009、作成可否判定部3010、パッチ再出力判定部3013は、RAMに配置され、CPUより実行されるプログラムのモジュールに相当する。制御部3007は、GUI部3006の指示をもとに、各部を制御している。測色値格納部3008、ログファイル格納部3014は、RAM上に確保された領域である。パッチ格納部3003、格子点数に対応した時間・サイズ情報格納部3011、デバイス特性格納部3012は、HDD内に構成され、必要に応じてRAMに読み出される。
ここで、本発明の画像出力手段はパッチ出力部3004に対応し、測色データ取得手段は測色機203およびI/F3001に対応し、特性算出手段、限界格子点数算出手段およびプロファイル情報算出手段は算出部3009に対応する。また、情報表示手段、情報変更手段および警告表示手段はGUI部3006に対応し、作成手段はプロファイル作成部3002に対応し、プロファイル情報取得手段は格子点数に対応した時間・サイズ情報格納部3011に対応する。
<本実施形態のプリンタプロファイル作成装置の処理例>
次に、本実施形態における処理例のフローチャートを図4Bに示す。
まず、パッチ出力部3004において、そのデバイスの特性を取得するために図5に示すようなパッチデータをパッチデータ格納部3003から読み出して、ネットワークI/F3005を介してプリンタ201に対してプリント送信する処理を行う。この際には、図1におけるソースプロファイル102、デスティネーションプロファイル104を介さず、画像データを出力するようにプリンタに指示する(ステップS701)。出力するパッチデータについては、後で図5を参照して詳細に説明する。
次に、出力されたパッチデータを測色機203で測色し、そのLab値を測色値格納部3008に格納する(ステップS702)。測色値格納部3008に格納されたLab値を用いて、算出部3009においてそのデバイスでの限界格子点数を算出する。同時に、算出部3009において、そのプロファイルを作成する際に要する時間、作成するプロファイルのサイズも算出する(ステップS703)。この処理については、後で図10を参照して詳細に説明する。
次に、算出部3009において算出されたそのデバイスでの限界格子点数を、GUI部3006で操作者に表示する(ステップS704)。図6は、操作者に限界格子点数、作成に要する時間、作成するプロファイルのサイズを表示するためのユーザインタフェース(UI)の一例を示す図である。GUI901では、そのデバイスでの限界格子点数、作成に要する時間、作成するプロファイルのサイズを表示するボックス902〜904を持つ。このようにそのデバイスで作成できる限界格子点数を自動的に算出し、表示することによって、操作者が、デバイスに応じて格子点数を指定しなおす必要がなくなる。
次に、ステップS704で表示した内容で、プロファイルを作成するか、あるいは表示された、格子点数、時間、サイズから変更を要するか判定して、操作者が操作する(ステップS705)。例えば、操作者の使用目的によっては、ある程度の精度を保証できていれば時間はもっと短縮したいため格子点数を減らす、といった場合などに変更することになる。このとき、GUI901においては、ボタン905,906を押下することによって操作する。
次に、前の操作(ステップS705)において、ボタン906を押下した場合について、ボックス902を入力可能にすることにより、操作者が変更内容を入力できるようにする(ステップS706)。ただし、ステップS704で表示した限界格子点数よりも大きな値と、9×9×9よりも小さな値は作成するプロファイルの精度を保証することができないことが経験から既知であるため、入力できないものとする。また、操作者が格子点数を変更したときは、図4Aにおける格子点数に対応した時間・サイズ情報格納部3011から変更した格子点数に対応する時間とサイズの情報を取得することにより、ボックス903、904の内容を自動的に更新するようにする。これにより、操作者が視覚的に各格子点数に対する、作成時間、サイズを知ることができる。
次に、ステップS706において操作者が変更した内容で、プロファイルを作成することが可能か否かを判定する(ステップS707)。作成が不可能であると判定した場合は、ステップS706を繰り返す。変更した内容でプロファイルを作成することが可能か否かを判定する方法については、後で図13を参照して詳細に説明する。
次にステップS705において変更しないままプロファイルを作成する場合、あるいはステップS707においてプロファイルが作成可能であると判定した場合、プリンタプロファイルを作成する(ステップS708)。プリンタプロファイルの作成は、測色値格納部3008に格納したLab値と、最終的に操作者が決定した格子点数、サイズ、時間をもとに行われる。
以上の処理を行い、実際にプリンタプロファイルを作成する際に、そのデバイスでの限界格子点数を自動的に算出する。これによって、プロファイルに関する知識を持っていない操作者でも簡単に精度の良いプリンタプロファイルを生成することが可能となる。
以下、図4Bの各処理について詳細に説明していく。
(デバイスの特性を取得するためのパッチデータ例:図4BのS701)
本実施形態によるデバイス特性を取得するためのパッチデータについて、図5を用いて説明する。
あらかじめ格納しているカラーパッチ画像は、デバイスRGB色空間を均等分割するように作成される。本来、プリンタ201に従属する色空間はCMYK色空間であるが、RGB色空間からの変換ルールよりCMYK色空間に変換可能であるという意味で、RGB色空間をプリンタ201に従属する色空間であると考える。
図5の例では、RGBそれぞれ8ビットのRGB色空間を33×33×33に均等分割して35937個のパッチを得る。出力されたこれらのパッチデータは、測色機203で測色し、そのLab値は測色値格納部3008に格納される。
(限界パッチ数の算出例:図4BのS703)
本実施形態による限界パッチ数を算出する方法について、図10のフローチャートを用いて説明する。
図5に示したようなパッチデータを出力し、測色機203で測色し、Lab値を得ることにより、そのデバイスの特性(以下、ガマットとする)を取得する。図11は、ガマットの分布図である。1101はa*−b*図、1102はa*−L図、1103はb*−L図である。
まず、図4Bにおいて、ステップS701でパッチ出力する際に使用したカラーパッチを構成するパッチ数を取得する(ステップS1001)。次に、以下の式を用いて算出した値に対応するLab値を、図4BにおけるステップS702で測色したLab値から周知の手法である線形補間を用いて算出する(ステップS1002)。
{(パッチ数1/3)×2}−1
次に、ガマットの形状において、ゆがみや凸凹などの問題を生じる場合があるか分析する(ステップS1005)。ステップS1005においてゆがみや凸凹などの問題を生じる場合があると判定した場合、スムージング処理を行う(ステップS1006)。上記ステップS1005、ステップS1006は、同じパッチ数に対して最高2回まで処理を繰り返す(ステップS1004)。
次に、ステップS1004を終了した後でも、なおかつゆがみや凸凹の問題を生じる場合があると判定した場合、以下の式を用いて算出した値に対応するLab値を間引き処理を用いて算出する(ステップS1007)。
{(パッチ数1/3)+1}/2
上記ステップS1007は、パッチ数が729よりも小さくなるまで処理を繰り返す(ステップS1003)。
次に、図12に示したような、上記処理結果を記述したログ情報ファイル1201を作成してログファイル格納部3014に格納する(ステップS1008)。ステップS1008で、作成したログ情報ファイルから、ガマット形状に問題がないと判定したパッチ数のうち最大パッチ数を選び出し、選び出したパッチ数からLUTを作成するための限界格子点数を算出する(ステップS1009)。この限界格子点数を算出する処理については、後で詳細に説明する。
次に、図4Aにおける格子点数に対応した時間・サイズ情報格納部3011から、その格子点数に対応した情報を取得する(ステップS1010)。
(操作者の変更した内容でのプロファイル作成が可能か否かの判定例:図4BのS707)
本実施形態による操作者の変更した内容でのプロファイル作成が可能か否かを判定する方法について、図13のフローチャートを用いて説明する。
まず、操作者により、図6におけるボックス902に変更したい格子点数を入力される(ステップS1301)。入力した格子点数Nを取得する(ステップS1302)。
次に、図10におけるステップS1008で作成したログ情報ファイルを、ログファイル格納部3014から取得する(ステップS1303)。ステップS1302で取得した格子点数Nより算出したN3の値が、ログ情報ファイルに記述したパッチ数のうち、どことどこの間に入っているのかを算出し、その中で大きいパッチ数に当る方のログ情報を取得する(ステップS1304)。
ステップS1304で取得したログ情報に基づいて、ガマット形状に問題があるか否か判定する(ステップS1305)。ステップS1305からガマット形状に問題がないと判定した場合、図14に示したようなUI1401を操作者に表示する(ステップS1306)。ステップS1305からガマット形状に問題があると判定した場合、図15に示したような警告のUI1501を操作者に表示し、ステップS1301の処理に戻る(ステップS1307)。
(パッチ数からの限界格子点数の算出例:図10のS1009)
図10におけるステップS1009で、パッチ数を選び出すことにより、そのパッチ数からなるデバイスRGB→Lab変換LUTのテーブルを得ることができる。このデバイスRGB→Lab変換LUTを用いてLab→デバイスRGB変換を行う。
ところで、LUTを利用する場合、周知の手法である立方体補間や四面体補間などの補間演算が利用される。これらの補間演算では、LUTの入力側に相当するグリッドが等間隔である必要がある。デバイスRGB→Lab変換LUTのテーブルにおけるデバイスRGB値は、図5で示したように均等に並んでいるが、図4BにおけるステップS702で測色したLab値は均等に並んでいない。このため、Lab値を入力とする場合、Lab→デバイスRGB変換LUTのテーブルは等間隔のグリッドをもつLUTを構成しない。したがって、単純にLab値を入力する補間演算を行うことができない。
しかし、デバイスRGB→Lab変換LUTのテーブルに含まれるLab値は、ガマット形状に問題がないと判定したものである。かつ、以下の処理によりデバイスRGB色空間においても階調ジャンプ、低明度領域でのホワイトバランスの崩れ、などの問題を効果的に解決した、Lab→デバイスRGB変換LUTを作成することができる。従って、図10におけるステップS1009で選び出したパッチ数を、そのまま格子点数(=パッチ数1/3)に採用することとする。
以下、選び出したパッチ数をそのままLab→デバイスRGB変換LUTの格子点数とした場合の、テーブルを作成する処理の一例について説明する。
ステップS1:デバイスRGB→Lab変換LUTのテーブルに含まれるLab値と、入力Lab値との距離d(Lab色差式による色差と等価)を計算してメモリに格納する。入力Lab値に対して、距離dが小さい順にN個のエントリを選択する。このとき、距離dが小さい順に下記のように表記する。
Figure 2009027468
ステップS2:入力Lab値に対する変換値(RGB値)を次式により計算する。
RGB=(1/N)×Σi=1 NRGBi×f(di) ここで、f(x)=1/(1+x4
関数f(x)の特性から、上式による計算は、Lab色空間上で、より近傍にあるLab測色値に対応するRGB値に、より大きい重みをつけて補間演算を行っていることになる。
補間演算に用いるサンプル点の数Nは、Lab色空間全域において、定数(たとえば8)にすることもできる。しかし、デバイスRGB→CMYK変換における変換手法によっては、図11に示すように明度L*が低い領域に測色値が集中するために、Nを定数にすると不都合が生じることがある。つまり、測色値が集中する領域においては距離dが極めて小さいくなり、Nが小さいと、小数のサンプル点の大きい重みをつけて補間演算が行われる。その結果、デバイスRGB色空間における階調ジャンプ、低明度領域でのホワイトバランスの崩れ、などの問題を生じやすい。そこで、入力Lab値のL*値に応じてサンプル点の数を変化させて補間演算を行えば、上記問題を効果的に解決できる。
上記ステップS1,S2の処理を入力Lab値全てに繰り返し行えば、Lab信号をデバイスRGB信号に変換することができる。
[実施形態2]
以下、実施形態2のプリンタプロファイル作成装置の構成例およびその動作例を説明する。なお、本実施形態において、実施形態1と略同様の構成については、同一符号を付して、その詳細を省略する。
<本実施形態のプリンタプロファイル作成装置の構成および動作例>
実施形態2のプリンタプロファイル作成装置は、あらかじめ操作者に使用するエンジンと使用目的とを入力させる。これにより、そのデバイスが本来持っている特性(経時変化や、環境変化に左右されない安定した状態での特性)と操作者の使用目的にあった適切なカラーパッチを出力させ、その測色値から自動的に最適格子点数を算出する。また、操作者がさらに大きい格子点数に変更したい場合には、変更内容によっては再度カラーパッチを出力させることにより、操作者が期待する格子点数のプロファイルを作成することができる。これらの点で、実施形態2のプリンタプロファイル作成装置は、実施形態1のプリンタプロファイル作成装置と異なる。以下、詳細に説明する。
図16の、実施形態2のプロファイル作成装置の処理のフローチャートに従い、処理の流れについて説明する。なお、プリンタプロファイル作成装置の構成図は、図4Aの構成図と同様である。
まず、操作者は、GUI部3006から使用するエンジンや使用目的を入力操作する。図17は使用機種や使用目的を入力するユーザインタフェース(UI)の一例である。GUI1701は、入力の決定を支持するボタン1702を持つ。使用するエンジンは、使用エンジン設定ボックス1703において設定する。また、使用目的は、使用目的設定チェックボックス1704〜1706において、イメージ・テキスト・グラフィックスの3つのうち、ひとつもしくは複数を選択することで設定する(ステップS1601)。なお、使用目的として挙げられている項目の優先順位は、イメージ、グラフィックス、テキストの順で高く、複数の項目が選択された場合において、内部的には優先順位の一番高いものを使用目的として採用する。
次に、操作者が入力した、使用するエンジンと使用目的とから、プロファイルを作成するために適切なカラーパッチデータを、パッチ格納部3003から選択する(ステップS1602)。ここでの処理については、後で図20を参照して詳細に説明する。選択したカラーパッチデータを、パッチ出力部3004においてネットワークI/F3005を介してプリンタ201に対してプリント送信する処理を行う。この際には、図1におけるソースプロファイル102、デスティネーションプロファイル104を介さず、画像データを出力するようにプリンタに指示する(ステップS1603)。ここで出力するカラーパッチデータついては、実施形態1の図5と同様とする。
次に、出力されたパッチデータを測色機203で測色し、そのLab値を測色値格納部3008に格納する(ステップS1604)。測色値格納部3008において格納されたLab値を用いて、算出部3009においてそのデバイスでの最適格子点数を算出する。同時に、そのプロファイルを作成する際に要する時間、作成するプロファイルのサイズも算出する(ステップS1605)。この処理については、実施形態1の図10と同様の処理を用いる。ただし、実施形態2においては、適切な格子点数を算出するため、実施形態1の限界格子点数を算出するのとは異なる。この処理については、後で図22を参照して詳細に説明する。
次に、算出部3009において算出された、そのデバイスでの最適格子点数、作成時間、プロファイルのサイズを、GUI部3006で操作者に表示する(ステップS1606)。図18は、操作者に最適格子点数、作成に要する時間、作成するプロファイルのサイズを表示するためのユーザインタフェース(UI)の一例を示す図である。GUI1801では、そのデバイスでの最適格子点数、作成に要する時間、作成するプロファイルのサイズを表示するボックス1804〜1806を持つ。ステップS1606で表示した内容で、プロファイルを作成するか、あるいは表示された、格子点数、時間、サイズから変更を要するか、操作者が判定して操作する(ステップS1607)。例えば、操作者の使用目的によっては、ある程度の精度を保証できていれば、時間はもっと短縮したい、といった場合に変更する。このとき、GUI1801において、ボタン1805、1806を押下することによって判定する。
次に、前の操作(ステップS1607)において、ボタン1806を押下した場合について、ボックス1802を入力可能にすることにより、操作者が変更内容を入力できるようにする(ステップS1608)。ただし、ステップS1606で表示した最適格子点数をNとした場合に、格子点数が(2N−1)より大きな値、もしくは9×9×9よりも小さな値では、プロファイルの精度が保障できないことが、経験から既知である。そのため、格子点数が(2N−1)より大きな値、もしくは9×9×9よりも小さな値は入力できないものとする。また、操作者が格子点数を変更したときは、図4Aにおける格子点数に対応した時間・サイズ情報格納部3011から、変更した格子点数に対応する時間とサイズの情報を取得する。これにより、ボックス1805、1806の内容を自動的に更新するようにすることで、操作者が変更した格子点数に対する、作成時間、サイズを知ることができる。
次に、ステップS1608において操作者が変更した内容で、プロファイルを作成することが可能か否かを判定する(ステップS1609)。作成が不可能である判定した場合は、ステップS1608を繰り返す。変更した内容でプロファイルを作成することが可能か否かを判定する方法については、実施形態1で図13を参照して既に詳細に説明されている。
ステップS1609でプロファイルの作成が可能であると判定した場合において、操作者が、より出力する画像に特化したプロファイルを希望する場合、出力する画像の代表的な画像を入力する(ステップS1610)。ここでの処理については、後で図23を参照して詳細に説明する。次に、変更内容でプロファイルを作成するためにカラーパッチを再出力する必要があるかどうかを分析し、再出力する必要がある場合は適切なカラーパッチを選択する(ステップS1611)。ここでの処理は、後で図25を参照して詳細に説明する。
ステップS1610で、カラーパッチを再出力する必要があると判定した場合において、カラーパッチを再出力する必要があることを、図19のようなユーザインタフェース(UI)を用いて操作者に促す、再出力問合を行なう(ステップS1612)。次に、ステップS1610で選択したカラーパッチを、ネットワークI/F3005を介してプリンタ201に対してプリント送信する処理を行う。この際には、図1におけるソースプロファイル102、デスティネーションプロファイル104を介さず、画像データを出力するようにプリンタに指示する(ステップS1613)。
次に、出力されたパッチデータを測色機203で測色し、そのLab値を測色値格納部3008に格納する(ステップS1614)。ただし、ステップS1610で代表画像を入力した場合においては、測色値を測色値格納部3008に格納する際に、ステップS1604で測色したデータとステップS1614で測色したデータとを結合させて、ひとつの測色データを作成する。以上のステップS1613,S1614の処理を、本発明では再出力制御と称す。
ステップS1607で操作者が変更を要しないと判定した場合、あるいはステップS1611においてカラーパッチを再出力せずにプロファイルを作成することが可能であると判定された場合は、ステップS1615に進む。一方、ステップS1613においてカラーパッチを再出力した場合も、測色値格納部3008に格納したLab値と、最終的に決定した格子点数、時間サイズをもとに、プリンタプロファイルを作成する(ステップS1615)。
以上の処理を行い、実際にプリンタプロファイルを作成する際に、そのデバイスでの最適格子点数を自動的に算出し、そのデバイスの特性や機種の特性から利用するパッチデータを変更する。これによって、プロファイルに関する知識を持っていない操作者でも簡単に精度の良いプリンタプロファイルを生成することが可能となる。
以下では、図16の各処理について詳細に説明していく。
(使用するエンジンと使用目的とからの適切なパッチデータの選択例:図16のS1602>
本実施形態において、適切なパッチデータを選択する方法について、図20を用いて説明する。
図16のステップS1601の入力より、使用するエンジンの種類を取得する(ステップS2001)。図16のステップS1601の入力より、使用目的を取得する(ステップS2002)。
ステップS2001で取得したエンジンの種類をもとに、オフィス系エンジン/ハイエンド系エンジンなどのカテゴリに分ける。そのカテゴリ2101とステップS2002で取得したイメージ/グラフィックス/テキストなどの使用目的2102の情報をもとに、図21のように一意の適切なカラーパッチのパッチ数2103が決定する。そして、決定したパッチ数をもとに、カラーパッチ格納部3003よりそのパッチ数のカラーパッチデータを選択する(ステップS2003)。なお、オフィス系/ハイエンド系とイメージ/グラフィックス/テキストとの組み合わせからどのカラーパッチを選出するかは、あらかじめ決めておくものとする。かかる関係は、テーブルなどで記憶しておくのが望ましい。
(デバイスのエンジン状態において適切な格子点の算出例:図16のS1605>
図16のステップS1603において、出力したカラーパッチのパッチ数は、発明者の経験値に基づいたものとする。とはいえ、デバイスの経時変化や個体間の差によっては、経験から求めた格子点数(=パッチ数1/3)が必ずしも適切であるとはかぎらない。
そこで、経験から求めたパッチ数と、図10のステップS1008で作成したログファイルとをもとに、デバイスのエンジン状態における最適格子点数を算出する。算出する処理の流れを図22に示す。
まず、作成したログファイルを取得する(ステップS2201)。次に、出力したカラーパッチのパッチ数Nを取得する(ステップS2202)。ステップS2201で取得したログファイルにおいて、パッチ数Nの場合における情報を取得する(ステップS2203)。
取得した情報から、パッチ数Nにおいてガマット形状に問題がないか否かを判定する(ステップS2204)。ステップS2204で、ガマット形状に問題がないと判定した場合、パッチ数Nを最適格子点数(=N1/3)とする(ステップS2206)。ステップS2204で、ガマット形状に問題があると判定した場合、以下の式を用いてパッチ数を減らし、ステップS2203に戻る(ステップS2205)。
{(パッチ数1/3)+1}/2
(操作者が出力する代表画像入力を行なう場合の処理例:図16のS1610>
本実施形態において、操作者が出力画像の中の代表的な画像を入力する場合の処理について、図23を用いて説明する。
まず、図16のステップS1605で算出した最適格子点数を取得する(ステップS2301)。次に、図16のステップS1608で変更した格子点数を取得する(ステップS2302)。
次に、最適格子点数と変更した格子点数の大小関係を比較する(ステップS2303)。ステップS2303において、変更した格子点数が最適格子点数より大きい場合、図24に示したようなUI2410を操作者に表示し、代表画像を入力するか否かの選択を操作者に促す(ステップS2304)。ステップS2304において、代表画像を入力することを選択した場合、代表画像を入力する(ステップS2305)。
次に、入力された画像の色成分を分析し、画像の色傾向を取得する(ステップS2306)。たとえばRGB画像データであれば、図26で示すような画像データ全体におけるRGBヒストグラム2601を求めることにより、入力画像の色傾向がわかる。
(カラーパッチを再出力するか否かを判定する処理例:図16のS1611>
本実施形態において、カラーパッチを再出力するか否かを判定する再出力判定処理について、図25を用いて説明する。
まず、図16のステップS1605で算出した最適格子点数を取得する(ステップS2501)。次に、図16のステップS1608で変更した格子点数を取得する(ステップS2502)。次に、最適格子点数と変更した格子点数の大小関係を比較する(ステップS2503)。
ステップS2503において、変更した格子点数が最適格子点数より大きい場合、図16のステップS1610において代表画像を入力したか否かを判別する(ステップS2504)。
ステップS2504において、代表画像が入力されていると判別した場合、図23のステップS2306において取得した代表画像の色傾向と、変更後の格子点数をもとに、カラーパッチ格納部3003からカラーパッチデータを選択する(ステップS2505)。たとえば、図26で示したように、Redの色成分を多く含んだ画像の場合、図27で示すようなカラーパッチ2700をカラーパッチ格納部3003から選択する。すなわち、カラーパッチ2700は、ステップS2502で取得した変更後の格子点数と同じ数で均等分割された色空間(R=0〜255,G=0〜85,B=0〜85)で構成される。
ステップS2504において、代表画像が入力されていないと判別された場合、変更後の格子点数をもとに、カラーパッチ格納部3003からカラーパッチデータを選択する(ステップS2506)。
[他の実施形態]
本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インターフェース機器、プリンタなど)から構成されるシステムあるいは統合装置に適用しても、ひとつの機器からなる装置に適用してもよい。
また、本発明の目的は、実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給してもよい。その場合、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RWを用いることができる。また、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。または、プログラムコードをネットワークを介してダウンロードしてもよい。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現される。しかし、それ以外にも、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した各実施の形態の機能が実現される。これ以外にも、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOSなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した各実施の形態の機能が実現される場合も、本発明に含まれることは言うまでもない。
この場合、上記プログラムは、該プログラムを記憶した記憶媒体から直接、又はインターネット、商用ネットワーク、若しくはローカルエリアネットワーク等に接続された不図示の他のコンピュータやデータベース等からダウンロードすることで供給される。
上記プログラムの形態は、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラムコード、OS(オペレーティングシステム)に供給されるスクリプトデータ等の形態から成ってもよい。
カラーマネージメントシステム(CMS)の処理フロー例を示した図である。 本実施形態における、システムの構成例を示した図である。 本実施形態における、プリンタの構成例を示した図である。 本実施形態における、プリンタプロファイル作成装置の構成例を示す図である。 本プリンタプロファイル作成装置の実施形態1の処理の流れを示したフローチャートである。 本実施形態における、プロファイル作成用パッチの例を示した図である。 実施形態1における、ログ情報表示GUIの例を示した図である。 従来のプリンタプロファイル作成装置の構成例を示した図である。 従来のプリンタプロファイル作成装置の動作例を示したフローチャートである。 従来のプリンタプロファイル作成用パッチの例を示した図である。 従来のプリンタプロファイル作成装置のGUIの例を示した図である。 実施形態1における、最大格子点数を算出する方法について示したフローチャートである。 本実施形態における、カラーパッチ測色結果の一例を示した図である。 本実施形態における、限界格子点数を算出する際に作成するログ情報ファイルの一例を示した図である。 本実施形態における、操作者が変更した内容でプロファイルが作成可能か否かを判定する方法について示したフローチャートである。 実施形態1における、操作者が変更した内容でプロファイルが作成可能であることを操作者に表示するためのGUIの例を示した図である。 本実施形態における、操作者が変更した内容でプロファイルが作成不可能であることを操作者に表示するためのGUIの例を示した図である。 本プリンタプロファイル作成装置の実施形態2の処理の流れを示したフローチャートである。 実施形態2における、使用するエンジンと使用目的を入力するGUIの例を示した図である。 実施形態2における、ログ情報表示GUIの例を示した図である。 実施形態2における、操作者に対してパッチを追加出力する必要があることを表示するGUIの例を示した図である。 実施形態2における、使用するエンジンと使用目的から適切なカラーパッチデータを選択する処理の流れを示したフローチャートである。 実施形態2における、使用するエンジンと使用目的とからカラーパッチを選択する選択基準例を示した図である。 実施形態2における、ログファイルをもとにデバイスのエンジン状態における最適格子点数を算出する処理の流れを示すフローチャートである。 実施形態2における、操作者が出力画像の中の代表的な画像を入力する場合の処理の流れを示したフローチャートである。 実施形態における、代表画像を入力するか否かを操作者に促すGUIの例を示した図である。 実施形態2における、操作者が格子点数を変更した場合においてカラーパッチを再出力するか否かを判定する処理の流れを示すフローチャートである。 実施形態2における、入力画像に対するRGBヒストグラムの一例を示す図である。 実施形態2における、入力した代表画像の画像情報を加味したカラーパッチの一例を示す図である。

Claims (16)

  1. カラー画像形成装置のためのカラープリンタプロファイルを作成するプリンタプロファイル作成装置であって、
    カラーパッチ画像を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段から読み出したカラーパッチ画像を出力する画像出力手段と、
    出力されたカラーパッチ画像の測色データを得る測色データ取得手段と、
    前記測色データ取得手段で取得された測色データから、カラー画像形成装置のエンジンの特性を算出する特性算出手段と、
    前記特性算出手段で算出されたエンジンの特性から、該エンジンで出力が可能な最大の格子点数である限界格子点数、プロファイルの作成に要する時間、作成するプロファイルのサイズを含むプロファイル情報を算出するプロファイル情報算出手段と、
    前記プロファイル情報算出手段で算出されたプロファイル情報を操作者に表示する情報表示手段と、
    前記情報表示手段で表示されたプロファイル情報を操作者が変更した場合に、変更されたプロファイル情報に基づいて、他のプロファイル情報を変更して表示する情報変更手段と、
    算出されたプロファイル情報または変更されたプロファイル情報に基づいて、カラープリンタプロファイルを作成する作成手段と、
    を有することを特徴とするプリンタプロファイル作成装置。
  2. 前記情報変更手段は、
    変更されたプロファイル情報でカラープリンタプロファイルを作成することができるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段で判定した結果からカラープリンタプロファイルの作成が不可能である場合に、操作者に警告を表示する警告表示手段とを有し、
    前記作成手段は、前記情報表示手段で表示されたプロファイル情報を操作者が変更しない場合、あるいは前記判定手段で判定した結果からカラープリンタプロファイルの作成が可能である場合に、カラープリンタプロファイルを作成することを特徴とする請求項1に記載のプリンタプロファイル作成装置。
  3. 前記プロファイル情報算出手段は、
    前記算出されたエンジンの特性からエンジンでの限界格子点数を算出する限界格子点数算出手段と、
    前記算出されたエンジンでの限界格子点数から、予め記憶された前記限界格子点数とプロファイルの作成に要する時間および作成するプロファイルのサイズとを対応づけた情報に基づいて、プロファイルの作成に要する時間および作成するプロファイルのサイズを求めるプロファイル情報取得手段とを有することを特徴とする請求項1に記載のプリンタプロファイル作成装置。
  4. 前記記憶手段は複数のカラーパッチ画像を記憶し、
    前記画像出力手段は、操作者により入力された、使用するカラー画像形成装置およびその使用目的の情報に基づいて、前記複数のカラーパッチ画像から適切なカラーパッチ画像を選択して出力することを特徴とする請求項1に記載のプリンタプロファイル作成装置。
  5. 操作者が出力を望む代表画像を入力する代表画像入力手段と、
    前記代表画像に基づいて、カラーパッチ画像の再出力が必要か否かを判定する再出力判定手段と、
    再出力が必要な場合に、再度、前記画像出力手段に、新たに選択したカラーパッチ画像を出力させ、前記測色データ取得手段に、出力されたカラーパッチ画像の測色データを取得させる再出力制御手段とを更に有し、
    前記作成手段は、再度、取得された測色データからのプロファイル情報に基づいてカラープリンタプロファイルを作成することを特徴とする請求項4に記載のプリンタプロファイル作成装置。
  6. 前記再出力判定手段は、カラーパッチ画像の再出力を行なうか否かを操作者に問い合わせる再出力問合手段を有することを特徴とする請求項5に記載のプリンタプロファイル作成装置。
  7. 算出されたプロファイル情報をログ情報ファイルとして格納するログファイル格納手段を更に有することを特徴とする請求項1または3または5に記載のプリンタプロファイル作成装置。
  8. カラー画像形成装置のためのカラープリンタプロファイルを作成するプリンタプロファイル作成方法であって、
    カラーパッチ画像を記憶する記憶手段から読み出したカラーパッチ画像を出力する画像出力工程と、
    出力されたカラーパッチ画像の測色データを得る測色データ取得工程と、
    前記測色データ取得工程で取得された測色データから、カラー画像形成装置のエンジンの特性を算出する特性算出工程と、
    前記特性算出工程で算出されたエンジンの特性から、該エンジンで出力が可能な最大の格子点数である限界格子点数、プロファイルの作成に要する時間、作成するプロファイルのサイズを含むプロファイル情報を算出するプロファイル情報算出工程と、
    前記プロファイル情報算出工程で算出されたプロファイル情報を操作者に表示する情報表示工程と、
    前記情報表示工程で表示されたプロファイル情報を操作者が変更した場合に、変更されたプロファイル情報に基づいて、他のプロファイル情報を変更して表示する情報変更工程と、
    算出されたプロファイル情報または変更されたプロファイル情報に基づいて、カラープリンタプロファイルを作成する作成工程と、
    を有することを特徴とするプリンタプロファイル作成方法。
  9. 前記情報変更工程は、
    変更されたプロファイル情報でカラープリンタプロファイルを作成することができるか否かを判定する判定工程と、
    前記判定工程で判定した結果からカラープリンタプロファイルの作成が不可能である場合に、操作者に警告を表示する警告表示工程とを有し、
    前記作成工程では、前記情報表示工程で表示されたプロファイル情報を操作者が変更しない場合、あるいは前記判定工程で判定した結果からカラープリンタプロファイルの作成が可能である場合に、カラープリンタプロファイルを作成することを特徴とする請求項8に記載のプリンタプロファイル作成方法。
  10. 前記プロファイル情報算出工程は、
    前記算出されたエンジンの特性からエンジンでの限界格子点数を算出する限界格子点数算出工程と、
    前記算出されたエンジンでの限界格子点数から、予め記憶された前記限界格子点数とプロファイルの作成に要する時間および作成するプロファイルのサイズとを対応づけた情報に基づいて、プロファイルの作成に要する時間および作成するプロファイルのサイズを求めるプロファイル情報取得工程とを有することを特徴とする請求項8に記載のプリンタプロファイル作成方法。
  11. 前記記憶手段は複数のカラーパッチ画像を記憶し、
    前記画像出力工程では、操作者により入力された、使用するカラー画像形成装置およびその使用目的の情報に基づいて、前記複数のカラーパッチ画像から適切なカラーパッチ画像を選択して出力することを特徴とする請求項8に記載のプリンタプロファイル作成方法。
  12. 操作者が出力を望む代表画像を入力する代表画像入力工程と、
    前記代表画像に基づいて、カラーパッチ画像の再出力が必要か否かを判定する再出力判定工程と、
    再出力が必要な場合に、再度、前記画像出力工程で、新たに選択したカラーパッチ画像を出力させ、前記測色データ取得工程で、出力されたカラーパッチ画像の測色データを取得させる再出力制御工程とを更に有し、
    前記作成工程では、再度、取得された測色データからのプロファイル情報に基づいてカラープリンタプロファイルを作成することを特徴とする請求項11に記載のプリンタプロファイル作成方法。
  13. 前記再出力判定工程は、カラーパッチ画像の再出力を行なうか否かを操作者に問い合わせる再出力問合工程を有することを特徴とする請求項12に記載のプリンタプロファイル作成方法。
  14. 算出されたプロファイル情報をログ情報ファイルとして格納するログファイル格納工程を更に有することを特徴とする請求項8または10または12に記載のプリンタプロファイル作成方法。
  15. 請求項8乃至14のいずれか1項に記載のプリンタプロファイル作成方法を実現する工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  16. 請求項15に記載のコンピュータを記憶したコンピュータで読み取り可能な記憶媒体。
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