JP2009026933A - 電磁波遮蔽フィルムの製造方法及び電磁波遮蔽フィルム - Google Patents

電磁波遮蔽フィルムの製造方法及び電磁波遮蔽フィルム Download PDF

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Abstract

【課題】帯状支持体の上に感光性層を有する感光材料を使用し、消費電力を低くし、所定のパターンを有するマスクを介して露光し、現像処理を経て、帯状支持体の上に連続した金属パターンを形成する電磁波遮蔽フィルムの製造方法及び電磁波遮蔽フィルムの提供。
【解決手段】帯状支持体の上に感光性層を有する感光材料を使用し、遮光部分と透過部分とから構成されたパターンを有する中空円筒状マスクを介して露光し、金属パターンを形成する電磁波遮蔽フィルムの製造方法において、パターンの内面側が、特定の式で示される感光材料の感光波長領域の光に対する平均反射率が70%以上、100%未満の鏡面を有し、中空円筒状マスクは内部に光源を配設し、中空円筒状マスクの周面に感光材料を密着させ、感光材料の搬送速度と中空円筒状マスクの周速度とを同じにして露光する電磁波遮蔽フィルムの製造方法。
【選択図】図2

Description

本発明は電磁波遮蔽フィルムの製造方法及び電磁波遮蔽フィルムに関するものであり、詳しくは積分球の効果を用いて、従来無駄になっていた遮光部分の反射光を有効に利用した携帯電話、電子レンジ、CRT、及びプラズマディスプレイ(以下、PDPとも言う)等の電子機器から発生する電磁波を遮断する透明電磁波遮断フィルムの製造方法及び電磁波遮蔽フィルムに関する。
近年、携帯電話やパソコン、TVなどに用いられるディスプレイ装置などに代表されるような電子機器の使用する機会の増加に伴い、電磁波障害(Electro−Magnetic Interference:EMI)が急増し、電子機器では、このようなEMIを低減する必要性が高まっており、欧米を中心に電磁波放出の強さに関する規格又は規制が設けられ、最近の電子機器にはこれらの基準を満たすことが求められている。
電磁波を遮断する方法として、金属の電磁波を貫通させない性質を利用すればよい。例えば、筐体を金属体又は高導電体にする方法や、回路基板間に金属板を挿入する、ケーブルを金属箔で覆う方法などである。しかし、これらの材料は、一般的に不透明であるため、CRTやPDP、あるいは窓ガラスのように視認性を必要とする機材には用いることが出来ず、その用途は限られていた。CRT、PDP等では観察者が画面に表示される文字等を認識する必要があり、透光性が要求されている。特に、PDPは、CRT等と比較すると多量の電磁波を発生し強い電磁波遮蔽性能が求められるため、PDP用の透光性電磁波遮蔽材料では極めて高い導電性が要求されている。又、透明性に関する要求レベルとしても透過率が70%以上、PDP用として透過率が80%以上と言う高い透明性が望まれている。
電磁波遮断性能と、透明性を両立させる手段として、これまでに多くの検討が成されてきた。例えば、特開2004−179405号公報には、銀などの導電性材料の薄膜をスパッタ法などにより透明基材上に形成する方法が記載されている。特開2003−23290号公報には、金属薄膜のフォトリソグラフィー法を利用したエッチング加工により、透明基体上に金属薄膜のメッシュを形成する方法が記載されている。
しかし、何れも上記の作製方法は煩雑であり、大量生産するための連続生産性と言う観点からは技術が不十分であることから、改良が行われ、感光性ハロゲン化銀への露光、現像プロセスを利用して導電性メッシュを作製する方法が検討されてきた。特開2004−172041号公報には、銀塩感光材料により容易に金属銀(導電性)パターンを形成出来ることを利用し、銀塩拡散転写法によって金属銀の薄膜パターンを形成する方法が知られている。拡散転写法は、予め基材に物理現像核を均一に塗布するため、非導電性部分に不要な触媒が残存し、透過性を損ねやすく、又現像に銀イオンあるいは銀錯体の拡散現象を利用するため、鮮鋭性が劣化しやすいためこれらの改良が進められてきた。例えば、透明支持体上に設けられたハロゲン化銀を有するハロゲン化銀乳剤層を有する帯状の感光材料を使用し、円筒中空状のフォトマスクを使用し、内部に配設した開口部を有するカバーに覆われた光源により、開口部より光りを帯状の感光材料に照射することで露光・現像を行い直接的に現像銀を形成して、それを触媒としてメッキ等を行うことにより導電性パターンを作製した電磁波シールド材が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。
特許文献1、特許文献2に記載の方法で、電磁波遮蔽材料に求められてきた連続生産、透明性、電磁波遮断性能に対してはかなりの改良が認められるのであるが次の欠点を有している。
1.光源に設けられた開口部を持つカバーにより光が吸収されるため、露光に必要な光量を得るために吸収される分だけ光量を上げる必要があり無駄な電力消費となる。
2.通常のマスクでは遮光部分の反射光は使われておらず、露光面の大部分が遮光される電磁波シールド材では光源の光の大半は無駄になり電力消費が多くなり電磁波遮蔽材料のコストが高くなる危険がある。
この様な状況から、帯状支持体の上に感光性層を有する感光材料を使用し、消費電力を低くし、所定のパターンを有するマスクを介して露光し、現像処理を経て、帯状支持体の上に連続した金属パターンを形成する電磁波遮蔽フィルムの製造方法及び電磁波遮蔽フィルムを開発することが望まれている。
特開2007−80901号公報 特開2007−80902号公報
本発明は、上記状況に鑑みなされたものであり、その目的は、帯状支持体の上に感光性層を有する感光材料を使用し、消費電力を低くし、所定のパターンを有するマスクを介して露光し、現像処理を経て、帯状支持体の上に連続した金属パターンを形成する電磁波遮蔽フィルムの製造方法及び電磁波遮蔽フィルムを提供することである。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成された。
1.帯状支持体の上に感光性金属塩微粒子を含有する感光性層形成用塗布液を塗布し形成した感光性層を有する感光材料を使用し、前記感光材料に中空円筒状基体の周面に所定の遮光部分と透過部分とから構成されたパターンを有する中空円筒状マスクを介して露光した後、現像処理を経て、前記帯状支持体の上に金属パターンを形成する電磁波遮蔽フィルムの製造方法において、前記パターンの内面側が、下記、式1で示される感光材料の感光波長領域の光に対する平均反射率が70%以上、100%未満の鏡面を有し、前記中空円筒状マスクは内部に光源を配設し、前記中空円筒状マスクの周面に前記感光材料を密着させ、前記感光材料の搬送速度と前記中空円筒状マスクの周速度とを同じにして露光することを特徴とする電磁波遮蔽フィルムの製造方法。
式1 平均反射率=遮光部分の内面の反射率×遮光部分の内面の面積比
(遮光部分の内面の面積比とは、前記パターンの全面積に対する遮光部分の内面の面積の比を示す。)
2.前記鏡面の赤外波長領域の光に対する反射率が0%を越え、50%未満であることを特徴とする前記1に記載の電磁波遮蔽フィルムの製造方法。
3.前記1又は2に記載の電磁波遮蔽フィルムの製造方法で製造したことを特徴とする電磁波遮蔽フィルム。
帯状支持体の上に感光性層を有する感光材料を使用し、消費電力を低くし、所定のパターンを有するマスクを介して露光し、現像処理を経て、帯状支持体の上に連続した金属パターンを形成する電磁波遮蔽フィルムの製造方法及び電磁波遮蔽フィルムを提供することが出来、大サイズの電磁波遮蔽材料であってもコストを上げることなく、CRTやPDP、あるいは窓ガラスのように視認性を必要とする電子機器へのサイズ対応も容易になった。
本発明の実施の形態を図1〜図9を参照しながら説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
図1は帯状の基材を使用した電磁波遮蔽フィルムの製造装置の模式図である。
図中、1aは製造装置を示す。製造装置1aは供給工程2と、塗布工程3と、露光工程4と、現像処理工程5と、導電性付与工程6と、反射防止付与工程7と、回収工程8とを有している。供給工程2では、供給装置(不図示)から帯状の基材201が繰り出され塗布工程3に供給される。塗布工程3は塗布部301と乾燥部302とを有している。塗布部301では、供給される帯状の基材201をバックアップロール301aで保持し、塗布装置301bで帯状基材の上に感光性金属塩微粒子を含有する感光性層形成用塗布液を塗布する。乾燥部302は乾燥装置302aを有し、塗布装置301bで塗布された感光性層形成用塗布液を乾燥し、感光性層を有する感光材料202が出来上がる。
露光工程4は露光装置4aとアキュームレータ4bとを有している。露光装置4aは、感光材料202にパターンを有するマスクを介して光を照射し、パターンの露光を行うことが可能となっている。露光装置4aに関しては図2〜図7で詳細に説明する。アキュームレータ4bは上側のロール4b1と下側のロール4b2とを有し、ロール4b2の上下方向に移動(図中の矢印方向)することで露光装置4aでの露光速度と感光材料202の搬送速度を調整することが可能となっている。尚、アキュームレータ4bは必要に応じて配設することが可能となっている。
現像処理工程5は現像処理装置5aとアキュームレータ5bとを有している。現像処理装置5aで、パターンが露光された感光材料202が現像処理されることでパターンの露光に対応した金属パターンが形成される。アキュームレータ5bは上側のロール5b1と下側のロール5b2とを有し、ロール5b2の上下方向に移動(図中の矢印方向)することで露光装置4aでの露光速度と現像処理装置5aとの速度を調整することが可能となっている。尚、アキュームレータ5bは必要に応じて配設することが可能となっている。
導電性付与工程6は導電性付与装置6aを有している。導電性付与装置6aでは現像処理装置5aで処理することで得られた金属パターンの導電性を付与するためメッキ処理が行われる。導電性付与工程6を終了することで導電性を有した金属パターンを有する電磁波遮蔽フィルム203が出来上がる。
反射防止付与工程7は反射防止付与装置7aを有している。反射防止付与装置7aで、更に電磁波遮蔽フィルム203の性能を上げるために表面に反射防止機能が付与される。
回収工程8は巻き取り装置(不図示)を有し、反射防止付与工程7から送られてくる電磁波遮蔽フィルム203を巻き芯に巻き取りロール状として回収する。203aは回収されたロール状の磁波遮蔽フィルムを示す。以上の工程により、感光材料の製造、露光、現像処理、導電性付与処理、反射防止付与処理が連続搬送によって可能となり、電磁波遮蔽材料のロールトゥーロールの生産が可能になる。
尚、本図では感光材料の製造から反射防止付与工程7迄を連続して行う場合を示しているが、感光材料が出来た状態で一旦巻き取り回収し、回収した感光材料を使用し、露光工程4から始めても構わない。勿論、別工程で感光材料を製造し、露光工程に供給しても構わない。必要に応じて適宜選択することが可能である。
本発明は、本図に示す様に感光材料202を使用し、露光工程でパターンを有するマスクを介して光を照射し露光した後、現像処理することでパターンを有する電磁波遮蔽フィルムの製造方法及び電磁波遮蔽フィルムに関するものである。
図2は図1のRで示される部分の拡大概略斜視図である。
図中、4aは露光装置を示す。露光装置4aは、マスク4a1と駆動ローラ4a2と、保持ローラ4a3と、保持ローラ4a4と、測定機4a51、4a52とを有している。マスク4a1は外周面4a111に所定のパターンを有し、遮光部分の内側が回動可能で透明な中空円筒状基体4a11を有している。外周面4a111は、両端の内面が鏡面加工された遮光性の非パターン形成部4a112と、感光材料202のスリップ防止手段4a14(図6参照)と、遮光部分の内面が鏡面加工されたパターン形成部4a113とを有している。
本発明で利用する積分球の効果とは内面を反射率100%に加工し一部に小窓を開けた球体では、球体の内側から発せられた光のすべてが小窓から外部に出て行くという効果であり、底面と側面の内側に完全反射加工を施した中空の円柱内に光源を配置した場合でも同様の効果がある。この効果を利用すれば通常は開口部分に到達した光しか露光に利用できないマスクがすべての発光を利用できるようになり、開口比率10%のマスクでは従来の10倍、開口比率1%のマスクでは従来の100倍の利用効率が得られる。
中空円筒状基体4a11は2本の保持ローラ4a4と、保持ローラ4a3との上に載置されており、駆動ローラ4a2により回動する様になっている。駆動ローラ4a2は中空円筒状基体4a11の両端の非パターン形成部4a112に接する様に配設されており、露光装置4aのフレーム(不図示)に取り付けられた駆動部(不図示)により回動し中空円筒状基体4a11を回動可能としている。尚、中空円筒状基体4a11を回動する方式は特に限定はなく、例えば中空円筒状基体4a11の片側に軸を取り付け軸を駆動部に繋げることで回転させる方式、中空円筒状基体4a11の両端にベルトを取り付けプーリーを介して回転させる方式等が挙げられる。
中空円筒状基体4a11の材質は上記透過率を有していれば特に限定はなく、取り扱い性、加工性等を考慮し、例えばガラス、樹脂等が挙げられる。
保持ローラ4a3は感光材料202の感光層202aを中空円筒状基体4a11の外周面4a111に密着させ巻き回す様に中空円筒状基体4a11の両側の位置に配設されている。尚、本発明において密着させ巻き回すとは、感光材料202と中空円筒状基体4a11とが接触する領域で、感光材料202の感光層202aの表面全面とマスク4a1の中空円筒状基体4a11上に形成されたパターンの全ての遮蔽部分U(図6参照)とが接触している状態を言う。
保持ローラ4a4は中空円筒状基体4a11を回動可能に保持するため、中空円筒状基体4a11の両側の位置に配設されており、露光装置4aのフレーム(不図示)に取り付けられている。
測定機4a51は感光材料202の搬送速度を測定する測定機を示す。測定機としては特に限定はなく、例えばCCDカメラ、エンコーダ等が挙げられ適宜使用することが可能である。測定機4a52は中空円筒状基体4a11の周速度を測定する測定機を示す。測定機としては特に限定はなく、測定機4a51と同じであることが好ましい。
本図に示される露光装置4aを使用し、感光材料202にマスク4a1を介して露光する時、マスク4a1のパターンの鮮鋭性を上げるため、中空円筒状基体4a11の周速度と、感光材料202の搬送速度とを同じになるように測定機4a51と測定機4a52とを使用してフィードバック制御する必要がある。
測定機4a51と測定機4a52とを使用した具体的な制御の一例を以下に示す。
S1では、測定機4a51により感光材料の搬送速度が測定され、測定された情報はメモリーとCPUとを有する制御装置に入力される。
S2では、測定機4a52によりマスク4a1の中空円筒状基体4a11の周速度が測定され、測定された情報はメモリーとCPUとを有する制御装置に入力される。
S3では、入力された測定機4a51からの情報と、測定機4a52からの情報とを演算処理し、感光材料の搬送速度と中空円筒状基体4a11の周速度とを合わせる様に制御が行われる。
本図に示す如く、感光材料202の感光層202aを中空円筒状基体4a11の外周面4a111に密着させ巻き回し、中空円筒状基体4a11の周速度と、感光材料202の搬送速度とを同じにすることで、1)鮮鋭性が高い連続パターンを得ることが可能となる。
4a6は、マスク4a1の感光材料202と非接触の部分の外周面に配設された遮蔽部材を示す。遮蔽部材4a6はマスク4a1の透過部分からの漏光による感光材料202の曝射を防止するために配設されている。遮蔽部材4a6の配設する場所はマスク4a1の感光材料202と非接触の部分の外周面の全面を覆ってもよいし、本図に示すようにマスク4a1から感光材料202が離れる箇所を覆ってもよい。
露光装置4aは中空円筒状基体4a11のパターン形成部4a113を掃除するための清掃手段(不図示)を配設することが、鮮鋭性が高いパターンを得ることから好ましい。清掃手段としては特に限定はなく、例えばブラシ、粘着ローラ、空気の吹き付け・吸引、イオン風の吹き付け等が挙げられる。又、帯電によるゴミ付着を防止することからアースを取ることも好ましい。
図3は図2に示されるマスクのパターン形成部に設けられているパターンの一例を示す拡大概略平面図である。
図中、4a114はパターンを示す。パターン4a114はメッシュ模様構成部分Uと、第1透過部分T1とを有している。メッシュ模様構成部分Uは、遮蔽部分U1(図中、黒塗り部分)と第2透過部分U2とを有している。
メッシュ模様構成部分Uは第1透過部分T1に挟まれる様に構成されており、感光材料202(図2を参照)に露光され、図1に示される現像処理工程5と、導電性付与工程6と、反射防止付与工程7と、回収工程8を経て得られる電磁波遮蔽フィルムになった場合、メッシュ模様構成部分Uは電磁波遮蔽部となり、第1透過部分T1はアース部となる。
パターン4a114は、連続的に外周面4a111(図2参照)に設けられていてもよいし不連続に設けられていてもよい。尚、連続的とは、切れ目及び繋ぎ目がないことを言う。本図に示す如きパターンを有するマスクを介して感光材料に露光し、現像処理することで、遮蔽部分Uが光透過性部となり、透過部分U2、T1が導電性金属部分となる。
外周面4a111(図2参照)に設けられているパターン4a114の形状は特に限定はなく、例えば、(a)は遮蔽する部分の形状が矩形の場合、(b)は菱形、(c)は三角形、(d)は6角形の場合を示している。この他の形状としては、正三角形、二等辺三角形、直角三角形などの三角形、正方形、長方形、菱形、平行四辺形、台形などの四角形、(正)六角形、(正)八角形などの(正)n角形、円、楕円、星形などを組み合わせた幾何学図形が挙げられる。EMI遮蔽性の観点からは三角形の形状が最も有効であるが、可視光透過性の観点からは同一のライン幅なら(正)n角形のn数が大きいほど開口率が上がり可視光透過性が大きくなるので有利である。
パターン4a114の内面側は、下記、式1で示される平均反射率が70%以上、100%未満の鏡面を有している。
式1 平均反射率=遮光部分の内面の反射率×遮光部分の内面の面積比
(遮光部分の内面の面積比とは、前記パターンの全面積に対する遮光部分の内面の面積の比を示す。)
本発明では積分球の原理を用いているため通常のマスクでは利用できない遮蔽部分の反射光も透過部分の露光に再利用できる。再利用される反射光は通常、複数回の反射を繰返して透過部分に到達するため平均反射率が低いと反射のたびにロスが生じ反射光を有効に利用できない。平均反射率が70%未満の場合は、露光の際の反射光が反射を繰返すたびに急激に減衰するため消費電力が多く掛かり好ましくない。平均反射率が100%の場合、透過部分の形成が困難となる。
反射率はウシオ電機(株)製URE−30で測定した分光反射率の感光材料の感光波長範囲の平均値でした。感光材料の感光波長範囲とは感度が2.0以上の部分である。
第2透過部分U2(露光後の現像で導電性金属部となる部分)の幅は、パターンの隠蔽効果等を考慮し、5μm〜20μmが好ましい。幅は(株)キーエンス製 光学顕微鏡VE8800を使用し200倍で測定した値を示す。第1透過部分T1(露光後の現像で導電性金属部となる部分)の幅は、アース接続性等を考慮し、1mm〜50mmが好ましい。
パターン4a114の内面(鏡面)の赤外波長領域の反射率が0%を越え50%未満であることが好ましい。赤外波長領域の反射率が50%以上の場合、電磁波遮蔽材料の露光部に熱が集中するため、カブリが生じ鮮鋭性を劣化させる場合がある。
遮蔽部分Uの遮蔽率は、現像処理後の可視光透過面積、出来上がった電磁波遮蔽フィルムの画像視認性、アース適性等を考慮し、85%〜97%が好ましい。遮蔽率とは、光を遮蔽する部分Uの一定面積に占める割合を示す。例えば、透過部分Tが幅10μm、ピッチ300μmで直交する網目パターンの場合、遮蔽率は93.5%である。
パターン4a114の中空円筒状基体4a11(図2参照)の外周面4a111(図2参照)からの厚さは、露光時の感光材料の密着性、感光材料の平面性を考慮し、200nm〜2μmであることが好ましい。厚さは、エスアイアイ・ナノテクノロジー(株)製 蛍光X線膜厚計 SFT9455で測定した値を示す。
本図に示す如きパターンは、内面の平均反射率を得るため蒸着法で形成することが好ましい。反射膜としては、クロム(Cr)、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)、コバルト(Co)、銅(Cu)等の金属蒸着膜や低屈折率誘電体薄膜と高屈折率誘電体薄膜を交互に複数層積層したダイクロイック膜が挙げられ、単層または多層の膜として形成される。
パターン4a114の外側表面(円柱の側面)は、MgF2やSiO2等による乾式法やフッ素樹脂等による湿式法で反射防止処理をする事が好ましい。表面の最小反射率は反射による露光部のにじみや中空円筒状基体表面の加工性等を考慮し、0.1%〜10%とすることが好ましく、最小反射波長は、感光材料の感光波長範囲にあることが好ましい。最小反射率はウシオ電機(株)製URE−30を用い280nm〜800nmの範囲で測定した外側表面のみの(裏面からの反射分を含まない)分光反射率から求めた。
パターン4a114の表面は、上記の反射防止処理の有無に関わらず、鉛筆硬度で2H以上の硬度を持つことが好ましく、4H以上であれば更に好ましい。硬度が不足する場合、感光体との繰返し摩擦により表面に擦傷が付きやすくマスクの寿命が短くなる。非パターン形成部4a1122の外側表面(円柱の側面)は、パターン4a114の外側表面と同等の鏡面加工がなされていることが好ましい。
中空円筒状基体4a11の内側表面には、MgF2やSiO2等による乾式法やフッ素樹脂等による湿式法で反射防止処理をする事が好ましい。表面の最小反射率は反射による露光部のにじみや中空円筒状基体表面の加工性等を考慮し、0.1%〜10%とすることが好ましく、最小反射波長は、感光材料の感光波長範囲にあることが好ましい。反射防止処理の手法は、外側表面と異なっても良い。
本図に示すパターンは第1透過部分T1に挟まれる単位を1つとして、1単位毎に形成されていてもよいし、第1透過部分T1に挟まれる単位を繋ぎ目がない様に連続的に形成して合っても構わない。必要に応じて使い分けることが可能となっている。
図4は図2に示す露光装置の概略拡大断面図である。図4(a)は図2のA−A′に沿った概略拡大断面図である。図4(b)は図2のB−B′に沿った概略拡大断面図である。
図中、4a5は中空円筒状基体4a11の内部に配設された光源を示す。光源4a5は中空円筒状基体4a11の外周面に設けられたパターンに合わせ幅方向に配設されている。光源4a5の形状は特に限定はなく、例えば線状連続光源、線状光源を平行に並べた光源、点光源を線状に連続に並べた光源等が挙げられる。光源4a5の配置位置は、中空円筒状基体4a11の中心近傍に配置することが好ましい。
Iは光源4a5の中空円筒状基体4a11の幅方向の幅を示す。幅Iはパターンの幅に対して、感光材料の使用効率等を考慮し、長いことが好ましい。尚、長いとは中空円筒状基体4a11の直径以上を言う。パターンの幅よりも長い場合は、パターンの幅よりも広い部分に遮光カバーを取り付けることが好ましい。
4a7は中空円筒状基体4a11の内部の幅方向に配設された第1反射鏡を示す。第1反射鏡4a7は、マスク4a1と感光材料202との非接触の部分の外周面に相当する長さで、マスク4a1の内面側に配設されている。又、第1反射鏡4a7の幅は、パターン形成部4a113の幅より長いことが好ましい。
第1反射鏡4a7の反射率は、反射効率、反射鏡の加工性等を考慮し、感光材料の感光波長範囲の平均反射率として70%以上、100%未満であることが好ましい。第1反射鏡4a7の反射率は、パターンの内面の反射率の測定と同じ方法で測定した値を示す。
第1反射鏡4a7を配設することで次の効果が挙げられる。
1.第1反射鏡4a7を配設した領域から、マスクの透過部分を通しての漏光を防止し、感光材料への不要の曝射を防止し、鮮鋭性の高いパターンの露光が可能となる。
2.光源からの照射光をより有効に利用することが可能とり、消費電力の低下が可能となる。
尚、第1反射鏡4a7を配設する場合は、遮蔽部材4a6は必要に応じて併用することが好ましい。
第1反射鏡4a7の内面4a71に使用する材料としては、反射率が得られれば特に限定はなく、例えばアルミ板に硫酸バリウムを塗設した材料、一般の照明器具に使用している反射板、アルミ板にチタン、シリコンの酸化物を蒸着した材料等が挙げられ。
光源4a5から出る光の波長としては、使用する感光材料の感光波長に合わせ適宜変更することが可能である。
4a8は中空円筒状基体4a11の両側の非パターン形成部の中空部に配設された第2反射鏡を示す。第2反射鏡4a8はマスクの軸に対して直角な底面に平行で、底面の面積の90%以上を覆う様に配設されている。第2反射鏡の設置位置は中空円筒状基体の底面近傍の外側でも良い。第1反射鏡と併用する場合は第2反射鏡の内面の反射率は第1反射鏡4a7の内面4a71の反射率と同じであることが好ましく、使用する材料も同じであることが好ましい。
第2反射鏡を配設することで次の効果が挙げられる。
1.底面からの漏光を防止することが可能となる。
2.底面からの漏光する光を反射することで光源からの照射光の有効利用が可能となり、消費電力の低下が可能となる。
Hは中空円筒状基体4a11の胴体の厚さを示し、強度、透過率、変形、コスト等を考慮し、2mm〜30mmが好ましい。
図5は汚れ検出装置と清掃手段とを配設した図2に示される露光装置の概略斜視図である。
図中、4a9はマスク4a1のパターン形成部4a113の外周面の汚れ、異物付着等を検出する検出装置を示す。検出装置4a9としては特に限定はなく、例えば、エリアセンサー、ラインセンサー等が挙げられる。本図の場合は、(株)テクノス社製のテクノス5000の専用カメラを3台、マスク4a1の幅方向に配設した場合を示している。4a10はマスク4a1のパターン形成部4a113の外周面の清掃手段を示す。清掃手段4a10は、検出装置4a9は平常時はマスク4a1から離れた位置に待機しており、検出装置4a9の情報によりマスク4a1の外周面に接触する様に配設されていることが好ましい。清掃手段としては特に限定はなく、例えば、粘着ロール、吸引孔管等が挙げられる。他の符号は図2と同義である。
汚れ検出装置と清掃手段とを配設することで次の効果が上げられる。
1.マスクの第2透過部分U2(図3を参照)への汚れ、ゴミ付着に伴う断線がなくなり、製品としての性能が安定した磁波遮蔽フィルムの製造が可能となった。
2.連続生産が可能となり、生産コストを抑制することが可能となった。
図6は円筒状マスクの中空部に送風管を配設した図2に示す露光装置のA−A′に沿った概略拡大断面図である。
図中、4cは送風管を示し、一方は送風装置(不図示)に繋がっている。送風管4cの周面には円筒状マスクの幅方向に複数の送風孔(不図示)が開けられており、円筒状マスクの内面に向けて風を噴出(図中の矢印方向)する様になっている。噴出した風は第2反射鏡4a8と円筒状マスクの内面との隙間から外部に排出(図中の矢印方向)される様になっている。他の符号は図4と同義である。
送風管4cを配設することで次の効果が上げられる。
1.マスクの第2透過部分U2(図3を参照)の内面側への汚れ、ゴミ付着に伴う断線がなくなり、製品としての性能が安定した磁波遮蔽フィルムの製造が可能となった。
2.連続生産が可能となり、生産コストを抑制することが可能となった。
図7は帯状の基材を使用した電磁波遮蔽フィルムの他の製造装置の模式図である。
尚、本図に示す製造装置と図1に示す製造装置との違いは、図1に示す製造装置は露光工程が一つに対して、本図に示す製造装置は、第1露光装置、第2露光装置の2つの露光装置を有する露光工程を有していることである。露光工程を除いて他は全て図1に示す製造装置と同じである。
図中、1bは製造装置を示す。製造装置1bは供給工程2と、塗布工程3と、露光工程9、現像処理工程5と、導電性付与工程6と、反射防止付与工程7と、回収工程8とを有している。供給工程2と、塗布工程3と、現像処理工程5と、導電性付与工程6と、反射防止付与工程7と、回収工程8は図1に示す供給工程2と、塗布工程3と、現像処理工程5と、導電性付与工程6と、反射防止付与工程7と、回収工程8と同じであるため説明は省略する。
露光工程9は第1露光装置9a1と第2露光装置9a2とアキュームレータ9bとを有している。第1露光装置9aと第2露光装置9a2とは使用するマスクのパターンが異なる他は、図2に示す露光装置4aと同じ構造の露光装置となっている。
本図に示す製造装置1bは、図3に示すパターン(a)〜(d)をメッシュ模様構成部分U(図3を参照)と第1透過部分T1(図3を参照)とに分解したマスクを使用し、感光材料202(図1を参照)に露光する様になっている。具体的のマスクのパターンは図8に示す。
アキュームレータ4bは上側のロール4b1と下側のロール4b2とを有し、ロール4b2の上下方向に移動(図中の矢印方向)することで露光装置4aでの露光速度と感光材料202の搬送速度を調整することが可能となっている。尚、アキュームレータ4bは必要に応じて配設することが可能となっている。
図8は図7に示す製造装置の第1露光装置と第2露光装置に使用するマスクの概略図である。
(a)に示されるパターンは、図3(a)に示されるパターンと同じである。(a1)に示されるパターンは、(a)に示されるパターンより第1透過部分T1を取り除き、遮蔽部分U1(図中、黒塗り部分)と第2透過部分U2とを有するメッシュ模様構成部分Uのみのパターンを示す。(a2)に示されるパターンは、(a)に示されるパターンよりメッシュ模様構成部分Uを取り除き、第1透過部分T1のみのパターンを示す。
(a1)に示されるパターンを有するマスクは図7に示す第1露光装置に使用し、(a2)に示されるパターンを有するマスクは図7に示す第2露光装置に使用される。図7に示す製造装置で図8に示す分解したパターンを使用したマスクで感光材料に露光することで最終的には図9(a)に示す電磁波遮蔽フィルムが出来上がる。
この様に図7に示す製造装置で図8に示す分解したパターンを使用したマスクで感光材料に露光することで次の効果が挙げられる。
1.第1透過部分T1の間隔を調整することでメッシュ模様構成部分Uの面積の調整が容易になり、要求される電磁波遮蔽フィルムのサイズへの対応が容易になる。
2.パターンの作成が容易になる。
3.第1透過部分T1の形状を変えることで電磁波遮蔽フィルムとした時にアース部の位置の設定が容易になる。
図9は図3に示されるマスクを使用し図1に示される電磁波遮蔽フィルムの製造装置で製造した電磁波遮蔽フィルムの電磁波遮蔽パターンの概略図である。
図中、U′1は光透過部を示す。光透過部U′1は、マスク4a1(図2参照)を使用し感光材料202(図1参照)に露光し、現像処理することで外周面4a111(図2参照)に設けられているパターンの遮蔽部分U1(図3参照)の感光性金属塩微粒子が除去された部分である。U′2は導電性金属部を示す。導電性金属部U′2はマスク4a1(図2参照)を使用し感光材料202(図1参照)に露光し、現像処理することで外周面4a111(図2参照)に設けられているパターンの第2透過部分U2(図3参照)の感光性金属塩微粒子が現像された部分である。T′1は導電性金属部を示す。導電性金属部T′1はマスク4a1(図2参照)を使用し感光材料202(図1参照)に露光し、現像処理することで外周面4a111(図2参照)に設けられているパターンの第1透過部分T1(図3参照)の感光性金属塩微粒子が現像された部分である。
光透過部U′1の透過率は、基材の光吸収及び反射の寄与を除いた380〜780nmの波長領域における透過率の最小値で示される透過率が90%以上、好ましくは95%以上、更に好ましくは97%以上であり、更により好ましくは98%以上であり、最も好ましくは99%以上であることが好ましい。導電性金属部U′1の幅はアース接続性等を考慮し、5μm〜20μmが好ましい。導電性金属部T′1の幅はアース接続性等を考慮し、1mm〜50mmが好ましい。
本発明に使用する感光材料の感光層の厚さは、露光のにじみ、露光後の導電性、物理強度等を考慮して、メッシュ模様構成部分U(図3を参照)を構成している第2透過部分U2(図3を参照)の幅の1/1000〜1/2であることが好ましい。1/1000未満では、物理現像後の導電性や強度が確保できず、1/2を越えると露光時のにじみが過大になる。
以下に、本発明に係わる材料に付き説明する。
(感光性材料)
本発明の感光性材料の基材に使用する樹脂は、フィルムにした時に可視光の透過率が、80%以上を有していれば特に限定はない。これらの樹脂としては例えば、セルロースジアセテート樹脂、セルローストリアセテート樹脂、セルロースアセテートブチレート樹脂、セルロースアセテートプロピオネート樹脂等のセルロースエステル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアリレート系樹脂、ポリスルホン(ポリエーテルスルホンも含む)系樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂等のポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、セロファン、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、エチレンビニルアルコール樹脂、シンジオタクティックポリスチレン系樹脂、ポリカーボネート樹脂、シクロオレフィン系樹脂、ポリメチルペンテン樹脂、ポリエーテルケトン樹脂、ポリエーテルケトンイミド樹脂、ポリアミド樹脂、フッ素樹脂、ナイロン樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂、アクリル樹脂等を挙げることが出来る。
本発明の感光性材料の基材としては、これらの樹脂から製造された厚さ25μm〜250μmの透明樹脂フィルムを用いることが出来る。これらの基材は、感光性形層成用塗布液を塗設するための公知の親水性下引き層を有してもよい。又、基材上に感光性形層を形成する際に、基材の裏面にハレーション防止層を設けてもよい。ハレーション防止層は、感光性形層を透過し基材を透過した光の反射抑える層であり、露光による光の滲みを抑え形成される金属パターンの鮮鋭度を上ることが出来る。
(感光性形層成用塗布液)
感光性金属塩微粒子、各種添加剤をバインダー中に分散した感光性形層成用塗布液が使用される。
(感光性金属塩微粒子)
感光性金属塩微粒子としては、例えば銅、クロム等の重金属塩、感光性銀塩等が挙げられ、感光性であれば何れの金属も用いることが出来るが、感光性銀塩微粒子、中でもハロゲン化銀微粒子が好ましく、写真用ハロゲン化銀乳剤が好ましく用いられる。
(感光性銀塩)
本発明で用いられる感光性銀塩としては、ハロゲン化銀などの無機銀塩及び酢酸銀などの有機銀塩が挙げられるが、光センサーとしての特性に優れるハロゲン化銀を用いることが好ましい。
本発明では、ハロゲン化銀を光センサーとして機能させるために使用するが、銀塩写真フィルムや印画紙、印刷製版用フィルム、フォトマスク用エマルジョンマスク等で用いられるハロゲン化銀に関する技術は、本発明においてそのまま用いることが出来る。
ハロゲン化銀に含有されるハロゲン元素は、塩素、臭素、ヨウ素及びフッ素の何れであってもよく、これらを組み合わせでもよい。例えば、AgCl、AgBr、AgIを主体としたハロゲン化銀が好ましく用いられ、更にAgBrを主体としたハロゲン化銀が好ましく用いられる。
ここで、「AgBr(臭化銀)を主体としたハロゲン化銀」とは、ハロゲン化銀組成中に占める臭化物イオンのモル分率が50%以上のハロゲン化銀を言う。このAgBrを主体としたハロゲン化銀粒子は、臭化物イオンの他に沃化物イオン、塩化物イオンを含有していてもよい。
ハロゲン化銀は固体粒子状であるため、露光、現像処理後に形成されるメッシュパターン状金属銀層の品質の観点からは、ハロゲン化銀の平均粒子サイズは、球相当径で0.1〜1000nm(1μm)であることが好ましく、1nm〜100nmであることがより好ましく、10nm〜100nmであることが更に好ましい。尚、ハロゲン化銀粒子の球相当径とは、粒子形状が球形の同じ体積を有する粒子の直径である。
ハロゲン化銀粒子の形状は特に限定されず、例えば、球状、立方体状、平板状(6角平板状、三角形平板状、4角形平板状など)、八面体状、14面体状など様々な形状であることが出来る。
ハロゲン化銀は、更に他の元素を含有していてもよく、例えば、写真乳剤において、硬調な乳剤を得るために用いられる金属イオンをドープすることも有用である。特にロジウムイオンやイリジウムイオンなどの遷移金属イオンは、金属銀像の生成の際に露光部と未露光部の差が明確に生じやすくなるため好ましく用いられる。ロジウムイオン、イリジウムイオンに代表される遷移金属イオンは、各種の配位子を有する化合物であることも出来る。そのような配位子としては、例えば、シアン化物イオンやハロゲンイオン、チオシアナートイオン、ニトロシルイオン、水、水酸化物イオンなどを挙げることが出来る。具体的な化合物の例としては、K3Rh2Br9及びK2IrCl6などが挙げられる。
本発明において、ハロゲン化銀に含有されるロジウム化合物及び/又はイリジウム化合物の含有率は、好ましくは、ハロゲン化銀の銀のモル数に対して、10-10〜10-2モル/モルAgであり、10-9〜10-3モル/モルAgであることが更に好ましい。
その他、Pd(II)イオン及び/又はPd金属を含有するハロゲン化銀も好ましく用いることが出来る。この様なハロゲン化銀粒子は、ハロゲン化銀粒子を形成する過程においてPdを添加することにより作製することが出来。又Pd(II)イオンを後熟時に添加するなどの方法でハロゲン化銀表層に存在させることも好ましい。
Pdは、無電解メッキ触媒としてよく知られて用いられており、このPdの含有によって、物理現像や無電解メッキの速度を速め、所望の電磁波遮蔽材料の生産効率を上げ、生産コストの低減に寄与する。
ハロゲン化銀に含まれるPdイオン及び/又はPd金属の含有率は、ハロゲン化銀の銀のモル数に対して10-8〜10-4モル/モルAgであることが好ましく、10-6〜10-5モル/モルAgであることが更に好ましい。
又、ゼラチンとの結合を抑制しAgXへより効率的に配位させるために、Pd(SCN)2錯体やパラジウムグリシネートとして添加することが好ましい。
Pd化合物の例としては、PdCl4やNa2PdCl4等が挙げられる。
ハロゲン化銀は、更に光センサーとしての感度を向上させるため、ハロゲン化銀写真乳剤で行われる化学増感を施すことが出来る。化学増感としては、例えば、金増感などの貴金属増感、イオウ増感などのカルコゲン増感、還元増感等を利用することが出来る。
本発明で使用出来る乳剤としては、例えば、特開平11−305396号公報、特開2000−321698号公報、特開平13−281815号公報、特開2002−72429号公報の実施例に記載されたカラーネガフィルム用乳剤、特開2002−214731号公報に記載されたカラーリバーサルフィルム用乳剤、特開2002−107865号公報に記載されたカラー印画紙用乳剤などを好適に用いることが出来る。
(バインダー)
本発明の銀塩微粒子(含有)層において、バインダーは、銀塩粒子を均一に分散させ、かつ銀塩含有層と支持体との密着を補助する目的で用いることが出来、本発明においては、非水溶性ポリマー及び水溶性ポリマーの何れもバインダーとして用いることが出来るが、水溶性ポリマーを用いることが好ましい。
バインダーとしては、例えば、ゼラチン、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリビニルピロリドン(PVP)、澱粉等の多糖類、セルロース及びその誘導体等が挙げられる。ゼラチンが特に好ましい。
本発明の銀塩微粒子含有層中に含有されるバインダーの含有量は、特に限定されず、分散性と密着性を発揮し得る範囲で適宜決定することが出来る。銀塩含有層中のバインダーの含有量は、Ag/バインダー体積比で1/4〜100であることが好ましく、1/3〜10であることがより好ましく、1/2〜2であることが更に好ましい。1/1〜2であることが最も好ましい。銀塩含有層中にバインダーをAg/バインダー体積比で1/4以上含有すれば、物理現像及び/又はメッキ処理工程において金属粒子同士が互いに接触しやすく、高い導電性を得ることが可能であるため好ましい。
又、本発明の銀塩微粒子含有層には、感光性銀塩微粒子のほか、活性剤、硬膜剤等各種の添加剤を含んでもよい。
本発明の銀塩微粒子層で用いられる溶媒は、特に限定されるものではないが、例えば、水、有機溶媒(例えば、メタノールなどのアルコール類、アセトンなどのケトン類、ホルムアミドなどのアミド類、ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド類、酢酸エチルなどのエステル類、エーテル類等)、イオン性液体、及びこれらの混合溶媒を挙げることが出来る。ハロゲン化銀ゼラチン乳剤を用いるには水を主体とすることが好ましい。
(塗布装置)
上記の銀塩微粒子層の塗設は上記各成分を含有する例えばハロゲン化銀乳剤の水性の塗布液を被塗布物上に塗布液を塗布する方式としては、一つは必要な塗布液膜を形成する量だけ塗布液を吐出させて被塗布物上に塗布液を塗布する前計量型塗布方式、もう一つは予め必要な塗布液膜形成量よりも余剰な塗布液を被塗布物上に吐出させ、その後なんらかの掻き取り手段で余剰分を取り除く後計量型塗布方式である。後計量型塗布方式としては、ブレード型塗布方式、エアーナイフ型塗布方式、ワイヤーバー型塗布方式などが挙げられる。又、前計量型塗布方式としては、スロット型(エクストルージョン型とも言う)塗布方式、カーテン型塗布方式、スライド型塗布方式などが挙げられる。
一般的には、前計量方式では装置構成等は複雑であるが高精度な塗布液膜が得られることから本発明に係わる塗布方式として向いている。
こうした前計量方式の塗布方式における塗布装置とは、スロット型(エクストルージョン型とも言う)塗布方式にはエクストルージョン型塗布装置、カーテン型塗布方式にはカーテン型塗布装置、スライド型塗布方式にはスライド型塗布装置が使用されており、必要に応じて選択死使用することが可能である。
(現像処理)
本発明では、銀塩微粒子含有層を露光した後、現像処理が行われる。現像処理は、銀塩写真フィルムや印画紙、印刷製版用フィルム、フォトマスク用エマルジョンマスク等に用いられる通常の現像処理の技術を用いることが出来る。現像液については特に限定はしないが、PQ現像液、MQ現像液、MAA現像液等を用いることも出来、例えば、KODAK社製のC−41、E−6、RA−4、D−19、D−72などの現像液、又はそのキットに含まれる現像液、又、D−85などのリス現像液を用いることが出来る。
本発明では、上記の露光及び現像処理を行うことにより金属銀部、好ましくはパターン状金属銀部が形成されると共に、後述する光透過性部が形成される。
本発明における現像処理は、未露光、未現像部分の銀塩を除去して安定化させる目的で行われる定着処理を含むことが出来る。本発明における定着処理は、銀塩写真フィルムや印画紙、印刷製版用フィルム、フォトマスク用エマルジョンマスク等に用いられる定着処理の技術を用いることが出来る。
現像処理で用いられる現像液は、画質を向上させる目的で、画質向上剤を含有することが出来る。画質向上剤としては、例えば、ベンゾトリアゾールなどの含窒素ヘテロ環化合物を挙げることが出来る。又、リス現像液を利用する場合特に、ポリエチレングリコールを使用することも好ましい。
現像処理後の露光部(現像された部分)に含まれる金属銀の質量は、露光前に含まれていた銀の質量に対して50質量%以上の含有率であることが好ましく、80質量%以上であることが更に好ましい。露光部に含まれる銀の質量が露光前の露光部に含まれていた銀の質量に対して50質量%以上であれば、高い導電性を得ることが出来るため好ましい。
本発明における現像処理後の階調は、特に限定されるものではないが、4.0を超えることが好ましい。現像処理後の階調が4.0を超えると、光透過性部の透明性を高く保ったまま、導電性金属部の導電性を高めることが出来る。階調を4.0以上にする手段としては、例えば、前述のロジウムイオン、イリジウムイオンのドープが挙げられる。
又、金属画像に変換されなかったハロゲン化銀は、現像工程に含まれる写真用の定着処理により除去される。例えば、現像液として、25℃のCDH−100現像液(コニカミノルタ製)で60秒現像し、その後、CFL871定着液(コニカミノルタ製)で3分処理後、40℃の温純水で5分洗浄する現像処理を行うことが出来る。
(導電性付与(メッキ処理))
本発明の電磁波遮蔽材料の製造方法においは、現像工程の後、更に、金属銀の導電性を高めるための導電性付与工程を設ける。導電性付与工程は、具体的には、物理現像及び/又はメッキ処理で、これにより導電性金属粒子を金属銀部に担持させることからなる。
本発明では、露光及び現像処理により形成された金属銀部に導電性金属粒子を担持させ更に導電性を付与する目的で、金属銀部に物理現像及び/又はメッキ処理を行う。本発明では物理現像又はメッキ処理のみで導電性金属粒子を金属性部に担持させることが可能であるが、更に物理現像とメッキ処理を組み合わせて導電性金属粒子を金属銀部に担持させることも出来る。
本発明において「物理現像」とは、金属や金属化合物の核上に、銀イオンなどの金属イオンを還元剤で還元して金属粒子を析出させることを言う。この物理現象は、インスタントB&Wフィルム、インスタントスライドフィルムや、印刷版製造等に利用されており、本発明ではその技術を用いることが出来る。又、物理現像は、露光後の現像処理と同時に行っても、現像処理後に別途行ってもよい。
本発明において、メッキ処理は、無電解メッキ(化学還元メッキや置換メッキ)、電解メッキ、又は無電解メッキと電解メッキの両方を用いることが出来る。
本発明における無電解メッキは、公知の無電解メッキ技術を用いることが出来、例えば、プリント配線板などで用いられている無電解メッキ技術を用いることが出来、無電解メッキは無電解銅メッキであることが好ましい。
無電解銅メッキ液に含まれる化学種としては、硫酸銅や塩化銅、還元剤としてホルマリンやグリオキシル酸、銅の配位子としてEDTAやトリエタノールアミン等、その他、浴の安定化やメッキ皮膜の平滑性を向上させるための添加剤としてポリエチレングリコール、黄血塩、ビピリジン等が挙げられる。電解銅メッキ浴としては、硫酸銅浴やピロリン酸銅浴が挙げられる。
本発明におけるメッキ処理時のメッキ速度は、緩やかな条件で行うことが出来、更に5μm/hr以上の高速メッキも可能である。メッキ処理において、メッキ液の安定性を高める観点からは、例えば、EDTAなどの配位子など種々の添加剤を用いることが出来る。例えばメッキ液としては、硫酸銅0.06モル/L、ホルマリン0.22モル/L、トリエタノールアミン0.12モル/L、及びポリエチレングリコール100ppm、黄血塩50ppm、α、α′−ビピリジン20ppmを含有する、pH=12.5の無電解Cuメッキ液等が具体例として挙げられ、例えば、該メッキ液を用いて45℃にて無電解銅メッキ処理を行った後、10ppm程度のFe(III)イオンを含有する水溶液で酸化処理を行う。
金属部に担持させる導電性金属粒子としては、上述した銀(物理現像の場合)のほか、銅、アルミニウム、ニッケル、鉄、金、コバルト、スズ、ステンレス、タングステン、クロム、チタン、パラジウム、白金、マンガン、亜鉛、ロジウムなどの金属、又はこれらを組み合わせた合金の粒子を挙げることが出来る。導電性、価格等の観点から導電性金属粒子は、銅、アルミニウム又はニッケルの粒子であることが好ましい。又、磁場遮蔽性を付与する場合、導電性金属粒子として常磁性金属粒子を用いることが好ましい。
導電性金属部において、コントラストを高くし、かつ導電性金属部が経時的に酸化され退色されるのを防止する観点からは、導電性金属部に含まれる導電性金属粒子は銅粒子であることが好ましい。
(酸化処理)
本発明では、現像処理後の金属銀部、並びに物理現像及び/又はメッキ処理後に形成される導電性金属部には、好ましくは酸化処理が行われる。酸化処理を行うことにより、例えば、光透過性部に金属が僅かに沈着していた場合に、沈着している金属を除去し、光透過性部の透過性をほぼ100%にすることが出来る。
酸化処理としては、例えば、Fe(III)イオン処理など、種々の酸化剤を用いた公知の方法が挙げられる。酸化処理は、銀塩含有層の露光及び現像処理後、あるいは物理現像又はメッキ処理後に行うことが出来、更に現像処理後と物理現像又はメッキ処理後のそれぞれで行ってもよい。
本発明では、更に露光及び現像処理後の金属銀部を、Pdを含有する溶液で処理することも出来る。Pdは、2価のパラジウムイオンであっても金属パラジウムであってもよい。この処理により無電解メッキ又は物理現像速度を促進させることが出来る。
導電性金属部は、導電性金属部に含まれる金属の全質量に対して、銀を50質量%以上含有することが好ましく、60質量%以上含有することが更に好ましい。銀を50質量%以上含有すれば、物理現像及び/又はメッキ処理に要する時間を短縮し、生産性を向上させ、かつ低コストとすることが出来る。
更に、導電性金属部を形成する導電性金属粒子として銅及びパラジウムが用いられる場合、銀、銅及びパラジウムの合計の質量が導電性金属部に含まれる金属の全質量に対して80質量%以上であることが好ましく、90質量%以上であることが更に好ましい。
本発明における導電性金属部は、導電性金属粒子を担持するため良好な導電性が得られる。このため、本発明の透光性電磁波遮蔽膜(導電性金属部)の表面抵抗値は、103Ω/sq以下であることが好ましく、102Ω/sq以下であることがより好ましく、10Ω/sq以下であることが更に好ましく、0.1Ω/sq以下であることが最も好ましい。
以下、実施例を挙げて本発明の具体的な効果を示すが、本発明の態様はこれに限定されるものではない。
実施例1
図1に示す製造装置を使用し、電磁波遮蔽フィルムを作製した。
感光材料の準備
ハロゲン化銀乳剤の調製
35℃に保温した0.5%ゼラチン水溶液1リットル中に下記(A1液)及び(B1液)を銀電位(EAg)=85mV、pH=5.8に制御しつつ同時添加し、更に下記(C1液)及び(D1液)をEAg=85mV、pH=5.8に制御しつつ同時添加した。この時、銀電位の制御は10%臭化カリウム水溶液を用い、pHの制御は酢酸又は水酸化ナトリウム水溶液を用いて行った。
(A1液)
臭化カリウム 104g
沃化カリウム 3.0g
水を加えて 1300ml
(B1液)
硝酸銀 150g
水を加えて 1360ml
(C1液)
臭化カリウム 310g
ヘキサクロロイリジウム(IV)酸カリウム 4×10-8モル
ヘキサシアノ鉄(II)酸カリウム 2×10-5モル
沃化カリウム 10g
水を加えて 4000ml
(D1液)
硝酸銀 480g
水を加えて 4200ml
添加終了後、花王アトラス社製デモールNの5%水溶液と硫酸マグネシウムの20%水溶液を用いて脱塩を行った後、ゼラチン水溶液と混合して平均粒径0.04μm、粒径分布の変動係数0.13のハロゲン化銀乳剤を得た。この後、チオ硫酸ナトリウムをハロゲン化銀1モル当たり2.0mg用い40℃にて80分間化学増感を行い、化学増感終了後に4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テトラザインデン(TAI)をハロゲン化銀1モル当たり500mg添加して、ハロゲン化銀乳剤を得た。
感光性層形成用塗布液の調製
準備したハロゲン化銀乳剤を使用し、ゼラチン水溶液、硬膜剤(H−1:テトラキス(ビニルスルホニルメチル)メタン)をゼラチン1g当たり50mgの比率となるようにして添加し、塗布助剤として、界面活性剤(SU−2:スルホ琥珀酸ジ(2−エチルヘキシル)・ナトリウム)を添加し、感光性層形成用塗布液を調製した。
帯状基材の準備
帯状基材として厚さ100μm、幅320mm、長さ200mのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを準備した。
塗布
準備した帯状基材の上に、スライドコータを使用し、銀量0.5g/m2、ゼラチン量0.108g/m2になるように塗布・乾燥し、感光層の有効幅が300mm、感光波長域350nm〜520nmの感光材料を準備した。感光性層の膜厚は0.3μmであった。尚、銀量は用いたハロゲン化銀乳剤の量を等モルの銀に換算した値を示す。
マスクの準備
中空円筒状基体の準備
厚さ7mm、透過率99%、直径200mm、幅600mmのガラス製の中空円筒状基体を準備し以下に示すマスクを作製した。厚さはノギスで測定した値を示す。透過率は中空円筒状基体と同一製法で作成されたサンプルの小片を(株)日立ハイテクノロジーズ製 日立分光硬度計 U−3010で測定し、可視光領域の平均透過率で示した。
マスクの作製
準備した中空円筒状基体の周全面、幅手の中央に、図2に示される様に感光材料の有効幅より狭い280mmで図3(a)に示されるパターンを蒸着法にて連続して形成した。蒸着による反射面自体は中空円筒状基体の全幅に形成した。その際、する際、内面側の平均反射率を表1に示す様に変えて作製しNo.1−1〜1−7とした。
尚、平均反射率は下式により計算で求めた。
平均反射率=遮光部分の内面の反射率×遮光部分の内面の面積比
(遮光部分の内面の面積比とは、前記パターンの全面積に対する遮光部分の内面の面積の比を示す。)
遮光部分の内面の反射率はウシオ電機(株)製URE−30で分光反射率を測定し、感光材料の感光波長範囲の波長350nm〜520nmの平均値で示した。赤外線領域の波長(700nm〜800nm)に対する反射率は40%であった。
第1透過部分T1の幅は10mmとした。遮蔽部分の厚さは300nmであった。厚さは、エスアイアイ・ナノテクノロジー(株)製 蛍光X線膜厚計 SFT9455で測定した値を示す。尚、遮蔽率は以下の計算式から計算で求めた値を示す。
遮蔽率=(遮蔽部分の面積/(遮蔽部分の面積+遮蔽部分の周囲の透過部分の面積))×100
形成したパターンの表面は、MgF2とSiO2の多層膜でコーティングし反射防止層を形成した。最小反射波長は400nm、最小反射率は1%、反射防止層表面の鉛筆硬度は4Hであった。
Figure 2009026933
準備したマスクNo.1−1〜1−7の各中空円筒状基体の内部に、図4(a)に示す様に線状連続光源を配設した。尚、反射鏡は配設しなかった。各マスクNo.1−1〜1−7の感光材料と非接触の部分の外周面には図2に示す様にマスクから感光材料が離れる箇所に長さ30mm、厚さ1mmで表面に黒色ツヤ消し塗装した金属製の遮蔽部材を配設した。
線状光源は、点光源のタングステン光源(可視光光源)を50mm間隔で幅550mmにわたって配置した物をマスクに対して左右対称となるように配置して使用した。
(電磁波遮蔽フィルムの作製)
準備した感光材料200mと、準備したマスクNo.1−1〜1−7とを使用し以下に示す露光条件で露光を行った後、下記現像液(DEV−1)を用いて25℃で60秒間現像処理を行った後、下記定着液(FIX−1)を用いて25℃で120秒間の定着処理を行い、ついで水洗処理を行った。更に、下記物理現像液(PD−1)を用いて、25℃300秒間の物理現像を行い、ついで水洗処理を行った。その後、25℃のPd触媒液(CAT−1)に30秒間浸漬したのち、水洗処理し、更にメッキ液(PL−1)を用いて45℃で無電解銅メッキ処理を600秒間行い乾燥後巻き取り、電磁波遮蔽フィルムを作製しNo.101〜107とした。
露光条件
感光材料の張力:100N
感光材料の搬送速度:3m/min
マスクの周速度:3m/min
感光材料の張力は今田製作所製プッシュプルゲージで測定した値を示す。マスクの周速度は、感光材料の搬送速度を測定しフィードバック制御で感光材料の搬送速度と一致する様に制御した。
(DEV−1:現像液)
純水 500ml
メトール 2g
無水亜硫酸ナトリウム 80g
ハイドロキノン 4g
ホウ砂 4g
チオ硫酸ナトリウム 10g
臭化カリウム 0.5g
水を加えて全量を1リットルとする。
(FIX−1:定着液)
純水 750ml
チオ硫酸ナトリウム 250g
無水亜硫酸ナトリウム 15g
氷酢酸 15ml
カリミョウバン 15g
水を加えて全量を1リットルとする。
(PD−1:物理現像液)
純水 800ml
クエン酸 5g
ハイドロキノン 7g
硝酸銀 3g
水を加えて全量を1リットルとする。
(CAT−1:Pd触媒液)
硫酸パラジウム 20mg
水を加えて全量を1リットルとする。
(PL−1:メッキ液)
硫酸銅 0.04モル
ホルムアルデヒド(37%) 0.08モル
水酸化ナトリウム 0.10モル
トリエタノールアミン 0.05モル
ポリエチレングリコール 100ppm
水を加えて全量を1リットルとする。
評価
作製した電磁波遮蔽フィルムNo.101〜107に対して表面比抵抗、鮮鋭性、透過率、電磁波遮蔽性を以下に示す方法で測定し、以下に示す評価ランクに従って評価した結果を表2に示す。
表面比抵抗の測定方法
幅手中央部と幅手端部(メッシュの最外部から2cm入り〜3cm入り)との表面比抵抗を1cm×5cmの金属電極2本を1cm間隔でフィルムの長手方向に平行に配置し、市販のテスターで抵抗値を測定し下式で表面比抵抗を算出し、以下に述べる基準で表示した。
表面比抵抗(Ω/sq)=測定値(Ω)÷5
幅手中央部とはマスクの幅手中心を基準に−2cm〜+2cmの範囲の任意の1cm幅の部分を言う。幅手端部とはマスクの幅手最外部を基準に2cm〜3cmの1cm幅の部分を言う。
表面比抵抗の評価ランク
◎:1Ω/sq未満
○:1Ω/sq以上、100Ω/sq未満
△:100Ω/sq以上、1000Ω/sq未満
×:1000Ω/sq以上(無電解銅メッキ処理不可能)
鮮鋭性の測定方法
作製した試料の内から、先頭から90m、180mから各々20cm×20cmを切り取り、得られたパターンの導電性金属部を(株)キーエンス製 光学顕微鏡VE8800を使用し、倍率200倍で観察し金属部の線幅を求め、以下の式でにじみ幅を求め鮮鋭性の代用値とした。
にじみ幅=(金属部線幅−マスク線幅)/2
鮮鋭性の評価ランク
○:にじみ幅≦0.5μm
△:0.5μm<にじみ幅≦2.0μm
×:2.0μm<にじみ幅
透過率の評価方法
鮮鋭性を測定した試料を使用し、入江(株)製 分光透過率測定機TM−2を使用し、可視光での透過率を測定した。
透過率の評価ランク
○:透過率が90%以上
△:透過率が80%以上、90%未満
×:透過率が80%未満
電磁波遮蔽性の測定方法
鮮鋭性を測定した試料を使用し、生活環境研究所製 デジタル電磁界強度テスタEMF−823を使用し、電磁波遮蔽性を測定した。
電磁波遮蔽性の評価ランク
○:電磁波遮蔽性が99%以上
△:電磁波遮蔽性が95%以上、99%未満
×:電磁波遮蔽性が95%未満
Figure 2009026933
本発明の有効性が確認された。
実施例2
図1に示す製造装置を使用し、電磁波遮蔽フィルムを作製した。
感光材料の準備
実施例1と同じ感光材料を準備した。
マスクの準備
中空円筒状基体の準備
実施例1と同じガラス製の中空円筒状基体を準備し以下に示すマスクを作製した。厚さはノギスで測定した値を示す。
マスクの作製
準備した中空円筒状基体の周面に、図2に示される様に感光材料と密着する領域に図3(a)に示されるパターンをマスクNo.2−1は実施例1の方法で、No.2−2〜2−6は特開平4−86404号公報に示される蒸着法を用いて基体、ダイクロイック膜、黒色クロム吸熱膜の順に形成した。その際、内面側の赤外領域の波長に対する反射率を表3に示す様に変えて作製しNo.2−1〜2−5とした。尚、特開平4−86404号公報では基体の表面で光線を反射させるため、基体、黒色クロム吸熱膜、ダイクロイック膜の順に積層しているが、本試作では基体内部からの光線を反射させるため層の積層順序を変更した。遮光部分の内面の反射率はウシオ電機(株)製URE−30で分光反射率を測定し赤外線領域の波長(700nm〜800nm)の平均値で示す。
第1透過部分T1の幅5μmとした。遮蔽部分の厚さは300nmであった。厚さは、エスアイアイ・ナノテクノロジー(株)製 蛍光X線膜厚計 SFT9455で測定した値を示す。尚、遮蔽率は以下の計算式から計算で求めた値を示す。
遮蔽率=(遮蔽部分の面積/(遮蔽部分の面積+遮蔽部分の周囲の透過部分の面積))×100
形成したパターンの表面は、更にMgF2とSiO2と を交互に蒸着処理し反射率を1%とした。鉛筆硬度は4Hであった。
Figure 2009026933
(電磁波遮蔽フィルムの作製)
準備した感光材料200mと、準備したマスクNo.2−1〜2−5とを使用し実施例1と同じ方法・条件で露光、現像処理、メッキ処理を経て電磁波遮蔽フィルムを作製しNo.201〜205とした。
評価
作製した電磁波遮蔽フィルムNo.201〜205に対して表面比抵抗、鮮鋭性、透過率、電磁波遮蔽性を実施例1と同じ方法で測定し、実施例1と同じ評価ランクに従って評価した結果を表4に示す。
Figure 2009026933
本発明の有効性が確認された。
実施例3
図1に示す製造装置を使用し、電磁波遮蔽フィルムを作製した。
感光材料の準備
実施例1と同じ感光材料を準備した。
マスクの準備
中空円筒状基体の準備
厚さ7mm、透過率99%、直径200mm、幅を表5に従って変化させたガラス製の中空円筒状基体を準備し以下に示すマスクを作製した。厚さ、透過率は実施例1と同じ方法で測定した値を示す。
マスクの作製
準備した中空円筒状基体の周面に、図2に示される様に感光材料と密着する領域に実施例1のマスクNo.1−5と同じパターンを同じ方法で形成した。尚、パターンは表5に示すマスク幅とデザイン幅で円筒の軸と垂直の方向から見て線対称になるように形成しNo.3−1〜3−6とした。
Figure 2009026933
(電磁波遮蔽フィルムの作製)
準備した感光材料200mと、準備したマスクNo.3−1〜3−6とを使用し実施例1と同じ方法・条件で露光、現像処理、メッキ処理を経て電磁波遮蔽フィルムを作製しNo.301〜306とした。なお、試料No.305、306では露光時に第2の反射鏡(4a8)に相当する平面鏡を中空円筒状基体の両底面近傍に幅手に対称となるよう設置した。平面鏡には通風と光源への電源コードを通すため、円筒と同心の穴を開けてあり、反射鏡の有効面積と中空円筒状基体の外周円の面積との比を反射鏡面積比として表5に示した。試料No.305に使用した平面鏡は直径170mm、中心孔直径30mmで中空円筒状基体の内部に設置し、試料No.306に使用した平面鏡は直径210mm、中心孔直径20mmで中空円筒状基体の底面に隣接する外部に設置した。反射鏡の反射面は実施例1の中空円筒状基体の内側への鏡面処理と同じ方法で鏡面化し、処理面を内側に向けて設置した。図4に示した第1の反射鏡(4a7)は省略した。50mmピッチで点状光源を配置した連続光源の幅は表5のように変化させた。設置に当ってはマスクに対して左右対称となるように配置して使用した。
評価
作製した電磁波遮蔽フィルムNo.301〜306に対して表面比抵抗、鮮鋭性、透過率、電磁波遮蔽性を実施例1と同じ方法で測定し、実施例1と同じ評価ランクに従って評価した結果を表6に示す。
Figure 2009026933
本発明の有効性が確認された。
帯状の基材を使用した電磁波遮蔽フィルムの製造装置の模式図である。 図1のRで示される部分の拡大概略斜視図である。 図2に示されるマスクのパターン形成部に設けられているパターンの一例を示す拡大概略平面図である。 図2に示す露光装置の概略拡大断面図である。 汚れ検出装置と清掃手段とを配設した図2に示される露光装置の概略斜視図である。 円筒状マスクの中空部に送風管を配設した図2に示す露光装置のA−A′に沿った概略拡大断面図である。 帯状の基材を使用した電磁波遮蔽フィルムの他の製造装置の模式図である。 図7に示す製造装置の第1露光装置と第2露光装置に使用するマスクの概略図である。 図3に示されるマスクを使用し図1に示される電磁波遮蔽フィルムの製造装置で製造した電磁波遮蔽フィルムの電磁波遮蔽パターンの概略図である。
符号の説明
1a、1b 製造装置
2 供給工程
201 基材
202 感光材料
203 磁波遮蔽フィルム
3 塗布工程
4、9 露光工程
4a 露光装置
4a1 マスク
4a11 中空円筒状基体
4a111 外周面
4a112 非パターン形成部
4a113 パターン形成部
4a114 パターン
4a2 駆動ローラ
4a3、4a4 保持ローラ
4a51、4a52 測定機
4a5 光源
4a6 遮蔽部材
4a7 第1反射鏡
4a8 第2反射鏡
4a9 検出装置
4a10 清掃手段
4c 送風管
5 現像処理工程
6 導電性付与工程
7 反射防止付与工程
8 回収工程
9a1 第1露光装置
9a2 第2露光装置
T1 第1透過部分
U メッシュ模様構成部
U1 遮蔽部分
U2 第2透過部分
U′1 光透過部
U′2、T′1 導電性金属部

Claims (3)

  1. 帯状支持体の上に感光性金属塩微粒子を含有する感光性層形成用塗布液を塗布し形成した感光性層を有する感光材料を使用し、前記感光材料に中空円筒状基体の周面に所定の遮光部分と透過部分とから構成されたパターンを有する中空円筒状マスクを介して露光した後、現像処理を経て、前記帯状支持体の上に金属パターンを形成する電磁波遮蔽フィルムの製造方法において、
    前記パターンの内面側が、下記、式1で示される感光材料の感光波長領域の光に対する平均反射率が70%以上、100%未満の鏡面を有し、
    前記中空円筒状マスクは内部に光源を配設し、
    前記中空円筒状マスクの周面に前記感光材料を密着させ、前記感光材料の搬送速度と前記中空円筒状マスクの周速度とを同じにして露光することを特徴とする電磁波遮蔽フィルムの製造方法。
    式1 平均反射率=遮光部分の内面の反射率×遮光部分の内面の面積比
    (遮光部分の内面の面積比とは、前記パターンの全面積に対する遮光部分の内面の面積の比を示す。)
  2. 前記鏡面の赤外波長領域の光に対する反射率が0%を越え、50%未満であることを特徴とする請求項1に記載の電磁波遮蔽フィルムの製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載の電磁波遮蔽フィルムの製造方法で製造したことを特徴とする電磁波遮蔽フィルム。
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