JP2009026663A - 鰐口クリップ、及びその支持部材 - Google Patents
鰐口クリップ、及びその支持部材 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009026663A JP2009026663A JP2007190032A JP2007190032A JP2009026663A JP 2009026663 A JP2009026663 A JP 2009026663A JP 2007190032 A JP2007190032 A JP 2007190032A JP 2007190032 A JP2007190032 A JP 2007190032A JP 2009026663 A JP2009026663 A JP 2009026663A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tooth
- clip
- pieces
- piece
- portions
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Clamps And Clips (AREA)
Abstract
【課題】端子部が挟着し難い形状、寸法であったとしても、十分な挟着力、挟着性を確保できるばかりでなく、挟着した状態で振動、衝撃が加わったとしても容易には脱落することがない鰐口クリップを提供する。
【解決手段】機器の端子部30に接する導電性の歯部2a、11aを先端側に備え、且つ回動軸15によって開閉自在に連結された一対の挟着片2、10と、を有した鰐口クリップ1であって、少なくとも一方の挟着片の先端側は少なくとも2つの分岐片11、12を備えると共に各分岐片は夫々歯部を備え、一方の挟着片の歯部と他方の挟着片の歯部との協働によって端子部外周の少なくとも三箇所に挟着可能に構成した。
【選択図】図1
【解決手段】機器の端子部30に接する導電性の歯部2a、11aを先端側に備え、且つ回動軸15によって開閉自在に連結された一対の挟着片2、10と、を有した鰐口クリップ1であって、少なくとも一方の挟着片の先端側は少なくとも2つの分岐片11、12を備えると共に各分岐片は夫々歯部を備え、一方の挟着片の歯部と他方の挟着片の歯部との協働によって端子部外周の少なくとも三箇所に挟着可能に構成した。
【選択図】図1
Description
本発明は各種機器の端子部に対して着脱される鰐口クリップの改良に関し、特に端子部が挟着し難く、脱落し易い形状、寸法である場合であっても、十分な挟着力を確保することができる構造を備えた鰐口クリップ、及びその支持部材に関する。
測定装置を用いて電子装置、電気装置、機械装置等の各種機器の特定部位に流れる電流、電圧を測定する際には、測定装置から延びるリード線の先端に設けた鰐口クリップを各種装置の端子部に挟んで取り付けた状態で測定が行われる。
図6(a)(b)及び(c)は従来の鰐口クリップの外観斜視図、鰐口クリップにより端子部を挟着している状態を示す図、及び端子部に歯部が挟着している状態を示す略図である。
鰐口クリップ100は、ブレーカ等の測定対象機器110に設けた端子部111に接する導電性の歯部102を先端側に備え、且つ回動軸103により互いに開閉自在に連結された一対の挟着片101と、一対の挟着片を各歯部同士が近接する方向へ弾性付勢する図示しない弾性部材と、歯部102と電気的に接続され且つ図示しない測定装置本体と接続されたケーブル104と、を有している。
測定対象機器110は取付け板115に対してネジ止め固定されている。端子部111はボルトとナットからなり、端子部111を機器110側の電極に設けたネジ穴に挿入して締結することにより配線ケーブル120の導線を機器110の電極に接続固定している。
図6(a)(b)及び(c)は従来の鰐口クリップの外観斜視図、鰐口クリップにより端子部を挟着している状態を示す図、及び端子部に歯部が挟着している状態を示す略図である。
鰐口クリップ100は、ブレーカ等の測定対象機器110に設けた端子部111に接する導電性の歯部102を先端側に備え、且つ回動軸103により互いに開閉自在に連結された一対の挟着片101と、一対の挟着片を各歯部同士が近接する方向へ弾性付勢する図示しない弾性部材と、歯部102と電気的に接続され且つ図示しない測定装置本体と接続されたケーブル104と、を有している。
測定対象機器110は取付け板115に対してネジ止め固定されている。端子部111はボルトとナットからなり、端子部111を機器110側の電極に設けたネジ穴に挿入して締結することにより配線ケーブル120の導線を機器110の電極に接続固定している。
被挟着対象物としての端子部111が十分大きな頭部形状を有した六角ボルト、ナットであったり、歯部102を引っ掛け易い凹部や凸部を有している場合には、鰐口クリップ100を用いた挟着が可能となる。しかし、図6(c)に示すように被挟着端子部111が過小であったり、丸ビスのように滑りやすい半球形状であったり、或いは鰐口クリップの歯部102を引っ掛ける凹部や凸部が存在しない場合には、鰐口クリップを正しく装着することができないことがある。また、一旦鰐口クリップを取り付けたとしても、周囲に振動、衝撃を生成するプレス機等の機械装置等がある場合には、端子部に伝搬する振動、衝撃によって鰐口クリップは容易に外れることとなる。
このような不具合は、従来の鰐口クリップが例外なく、図6(c)に示すように対向する2つの挟着片に夫々設けた歯部102によって被挟着端子部111の外周面の二箇所を180度の周方向間隔で挟着しているに過ぎないために、挟着力、挟着箇所数が不足していることに原因があると考えられる。仮に弾性部材により挟圧力を増強させたとしても歯部と被挟着端子部との接触点数が過少であり、且つ各歯部間の周方向間隔が180度に過ぎないため歯先が歯部の無い方向へ滑り易く、挟着性を向上させることはできない。
このような不具合は、従来の鰐口クリップが例外なく、図6(c)に示すように対向する2つの挟着片に夫々設けた歯部102によって被挟着端子部111の外周面の二箇所を180度の周方向間隔で挟着しているに過ぎないために、挟着力、挟着箇所数が不足していることに原因があると考えられる。仮に弾性部材により挟圧力を増強させたとしても歯部と被挟着端子部との接触点数が過少であり、且つ各歯部間の周方向間隔が180度に過ぎないため歯先が歯部の無い方向へ滑り易く、挟着性を向上させることはできない。
従来、鰐口クリップの脱落を防止するために絶縁テープ等を挟着片と端子部周辺との間に接着することも行われているが、端子部の構造や、端子部周辺の構造(狭所である等)によっては絶縁テープを接着するスペースを確保できなかったり、接着作業自体ができなくなることが多々あった。また、絶縁テープを貼る作業自体が煩雑であるばかりでなく、一旦接着しても剥離し易いという不具合があった。また、測定作業を外部業者が行う場合には、顧客が所有する機器に粘着力が強力な絶縁テープを貼り付けることにより端子部周辺を粘着剤により汚損する虞もある。
また、電気設備における電流、電圧の変化を長期間にわたって測定し続ける場合には鰐口クリップを端子部に継続的に安定して挟着しておく必要があるが、従来の鰐口クリップや、絶縁テープ等を用いた補強方法では脱落することが多々あった。
いずれにしても、鰐口クリップ単体の挟着力によって必要な期間だけ端子部に取り付くことができることが望ましい。
特許文献1乃至3には、夫々鰐口クリップが提案されているが、挟着しにくい構造を備えた端子部に対しても歯部を安定して係止できる構成例は一切開示されていない。
特開平10−095190号公報
特開2003−036905公報
特開2005−294071公報
また、電気設備における電流、電圧の変化を長期間にわたって測定し続ける場合には鰐口クリップを端子部に継続的に安定して挟着しておく必要があるが、従来の鰐口クリップや、絶縁テープ等を用いた補強方法では脱落することが多々あった。
いずれにしても、鰐口クリップ単体の挟着力によって必要な期間だけ端子部に取り付くことができることが望ましい。
特許文献1乃至3には、夫々鰐口クリップが提案されているが、挟着しにくい構造を備えた端子部に対しても歯部を安定して係止できる構成例は一切開示されていない。
以上のように鰐口クリップの歯部により挟着する対象物としての端子部は挟着し易い形状、寸法であるとは限らない。従って、鰐口クリップと接続された測定装置による測定が困難化することが多々ある。特に、従来の鰐口クリップは2つの挟着片によって端子部の対向する2つの部位を挟着するに過ぎないため、挟着力が不足し易く、また挟着しにくいばかりでなく僅かな振動、衝撃により脱落し易い。特に、鰐口クリップを端子部に長期間に亘って取り付けておく場合には継続的に安定して挟着する必要があるが、従来の鰐口クリップでは脱落することが多々あった。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、鰐口クリップの歯部により挟着する対象物としての端子部が挟着し難い形状、寸法であったとしても、十分な挟着力、挟着性を確保できるばかりでなく、挟着した状態で振動、衝撃が加わったとしても容易には脱落することがない鰐口クリップ、及びその支持部材を提供することを目的としている。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、鰐口クリップの歯部により挟着する対象物としての端子部が挟着し難い形状、寸法であったとしても、十分な挟着力、挟着性を確保できるばかりでなく、挟着した状態で振動、衝撃が加わったとしても容易には脱落することがない鰐口クリップ、及びその支持部材を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、請求項1に係る鰐口クリップは、機器の端子部に接する導電性の歯部を先端側に備え、且つ回動軸によって開閉自在に連結された一対の挟着片と、該一対の挟着片の先端側を各歯部同士が近接する方向へ弾性付勢する弾性部材と、を有した鰐口クリップであって、少なくとも一方の前記挟着片の先端側は少なくとも2つの分岐片を備えると共に各分岐片は夫々歯部を備え、前記一方の挟着片の歯部と他方の前記挟着片の歯部との協働によって前記端子部外周の少なくとも三箇所に挟着可能に構成されたことを特徴とする。
2つの挟着片のうちの一方を二股に分岐した2つの分岐片から構成した場合には、挟着対象物としての端子部の外周に約120度の周方向間隔で3つの歯部を当接させることができるため、挟着性が高まり、脱落し難くなる。2つの挟着片に夫々2つの分岐部をもたせた場合には合計4つの歯部によって約90度の周方向間隔で挟着することができ、更に挟着性を高めることができる。
2つの挟着片のうちの一方を二股に分岐した2つの分岐片から構成した場合には、挟着対象物としての端子部の外周に約120度の周方向間隔で3つの歯部を当接させることができるため、挟着性が高まり、脱落し難くなる。2つの挟着片に夫々2つの分岐部をもたせた場合には合計4つの歯部によって約90度の周方向間隔で挟着することができ、更に挟着性を高めることができる。
請求項2の発明は、機器の端子部に接する導電性の歯部を先端側に備え、且つ回動軸によって開閉自在に連結された少なくとも3個の挟着片と、該各挟着片を各歯部同士が近接する方向へ弾性付勢する弾性部材と、を有した鰐口クリップであって、前記各挟着片の歯部によって前記端子部外周の三箇所以上に挟着するように構成されたことを特徴とする。
3個の挟着片を夫々内外径方向へ回動自在に軸支することにより、挟着対象物としての端子部の外周に約120度の周方向間隔で3つの歯部を当接させることができるため、挟着性が高まり、脱落し難くなる。また、4つの挟着片を個別に開閉自在に軸支した場合には合計4つの歯部によって約90度の周方向間隔で挟着することができ、更に挟着性を高めることができる。
3個の挟着片を夫々内外径方向へ回動自在に軸支することにより、挟着対象物としての端子部の外周に約120度の周方向間隔で3つの歯部を当接させることができるため、挟着性が高まり、脱落し難くなる。また、4つの挟着片を個別に開閉自在に軸支した場合には合計4つの歯部によって約90度の周方向間隔で挟着することができ、更に挟着性を高めることができる。
請求項3の発明は、請求項1又は2において、前記各挟着片の歯部を構成する先端部の歯は反っ歯状に前方へ突出していることを特徴とする。
突出長が小さい端子部を各挟着片の歯部で挟着させる場合、専ら先端部の歯によって端子部外周を係止することになるが、この先端部の歯を反っ歯状に斜め前方へ突出させることにより、僅かな凹所、凸部を利用して挟着することが可能となる。
請求項4の発明は、請求項1、2又は3において、前記歯部の少なくとも一部を磁石にて構成したことを特徴とする。
端子部は鉄等の磁性体であることが多いため、歯部を磁石により構成することにより磁力による吸着力を併用して挟着力を高めることができる。
突出長が小さい端子部を各挟着片の歯部で挟着させる場合、専ら先端部の歯によって端子部外周を係止することになるが、この先端部の歯を反っ歯状に斜め前方へ突出させることにより、僅かな凹所、凸部を利用して挟着することが可能となる。
請求項4の発明は、請求項1、2又は3において、前記歯部の少なくとも一部を磁石にて構成したことを特徴とする。
端子部は鉄等の磁性体であることが多いため、歯部を磁石により構成することにより磁力による吸着力を併用して挟着力を高めることができる。
請求項5の発明は、請求項1、2又は3において、前記挟着片に磁石を固定することにより前記歯部を着磁したことを特徴とする。
歯部は薄板からなるベースの外周縁を切り起こすことによって形成されており、このベース部分は外装体を構成する絶縁部材の内側面に露出配置されている。そこで、挟着片の内側面に露出しているベース部分に磁石を固定しておくことにより歯部を着磁させることができる。
請求項6の発明に係る支持部材は、請求項1乃至5の何れか一項に記載の鰐口クリップの前記挟着片に取り付けられる支持部材であって、該支持部材の一部を前記機器の一部により保持したことを特徴とする。
鰐口クリップを長期間端子部に取り付けておく必要がある場合や、周辺環境によって振動、衝撃が加わる場合には、補助的な支持部材を用いて鰐口クリップの脱落を防止するのが好ましい。
歯部は薄板からなるベースの外周縁を切り起こすことによって形成されており、このベース部分は外装体を構成する絶縁部材の内側面に露出配置されている。そこで、挟着片の内側面に露出しているベース部分に磁石を固定しておくことにより歯部を着磁させることができる。
請求項6の発明に係る支持部材は、請求項1乃至5の何れか一項に記載の鰐口クリップの前記挟着片に取り付けられる支持部材であって、該支持部材の一部を前記機器の一部により保持したことを特徴とする。
鰐口クリップを長期間端子部に取り付けておく必要がある場合や、周辺環境によって振動、衝撃が加わる場合には、補助的な支持部材を用いて鰐口クリップの脱落を防止するのが好ましい。
本発明の鰐口クリップによれば、挟着対象となる端子部の外周面の3箇所以上を挟着するように3個以上の歯部を備えたので、安定した接続状態を長期間維持することができる。従って、端子部が挟着し難い形状、寸法であったとしても、十分な挟着力、挟着性を確保できるばかりでなく、挟着した状態で振動、衝撃が加わったとしても容易には脱落することがない。
また、端子部と接する歯部を斜め前方へ突出した反っ歯状にすることにより、挟む力を高めることができる。
更に、歯部を着磁することより磁性体からなる端子部に対する保持力を高めることができる。
また、端子部と接する歯部を斜め前方へ突出した反っ歯状にすることにより、挟む力を高めることができる。
更に、歯部を着磁することより磁性体からなる端子部に対する保持力を高めることができる。
以下、本発明を図面に示した実施の形態により詳細に説明する。
図1(a)(b)及び(c)は本発明の一実施形態に係る鰐口クリップの開放状態を示す外観斜視図、先端面の説明図、及び被挟着端子部に歯部が挟着した状態を示す略図である。
鰐口クリップ1は、ブレーカ等の被測定対象機器に設けられた端子部(被挟着端子部)30に接する導電性の歯部を先端側に備え、且つ回動軸15により互いに開閉自在に連結された一対の挟着片2、10と、一対の挟着片2、10を各歯部同士が近接する方向へ弾性付勢する弾性部材16と、を有している。各挟着片2、10の後端側は、絶縁体からなる把持部2A、10Aとなっている。
一方の挟着片2は、その先端部下面、その他の下面外周部位に複数の歯からなる歯部2aを有している。
他方の挟着片10は、先端部が二股に分岐した構成を備えており、各分岐片11、12の先端部上面、その他の上面の外周部位に夫々複数の歯からなる歯部11a、12aを有している。
図1(a)(b)及び(c)は本発明の一実施形態に係る鰐口クリップの開放状態を示す外観斜視図、先端面の説明図、及び被挟着端子部に歯部が挟着した状態を示す略図である。
鰐口クリップ1は、ブレーカ等の被測定対象機器に設けられた端子部(被挟着端子部)30に接する導電性の歯部を先端側に備え、且つ回動軸15により互いに開閉自在に連結された一対の挟着片2、10と、一対の挟着片2、10を各歯部同士が近接する方向へ弾性付勢する弾性部材16と、を有している。各挟着片2、10の後端側は、絶縁体からなる把持部2A、10Aとなっている。
一方の挟着片2は、その先端部下面、その他の下面外周部位に複数の歯からなる歯部2aを有している。
他方の挟着片10は、先端部が二股に分岐した構成を備えており、各分岐片11、12の先端部上面、その他の上面の外周部位に夫々複数の歯からなる歯部11a、12aを有している。
挟着片10の後部には各歯部2a、11a、12aと導通するケーブル17が接続され、このケーブル17は図示しない測定装置に接続されている。
本発明の鰐口クリップにより端子部30を挟着する場合には、図1(c)に示すように端子部30の頭部が小径(直径数mm)の丸ビスであったとしても、端子部30の外周面三箇所を120度間隔で3つの歯部2a、11a、12aにより三方向から同時に挟着することができるため、挟着保持力が大幅に向上して挟着し易くなり、一旦挟着した後の振動、衝撃による脱落も防止することができる。
本発明の鰐口クリップにより端子部30を挟着する場合には、図1(c)に示すように端子部30の頭部が小径(直径数mm)の丸ビスであったとしても、端子部30の外周面三箇所を120度間隔で3つの歯部2a、11a、12aにより三方向から同時に挟着することができるため、挟着保持力が大幅に向上して挟着し易くなり、一旦挟着した後の振動、衝撃による脱落も防止することができる。
次に、図2(a)(b)及び(c)は本発明の他の実施形態に係る鰐口クリップを開放した状態を示す斜視図、先端部の説明図、及び端子部に歯部が挟着した状態を示す略図である。
本実施形態に係る鰐口クリップ20は、ブレーカ等の機器に設けられた端子部30に接する導電性の歯部21a、22a、23aを先端側に備え、且つ2つの回動軸24a、24bにより夫々個別に開閉自在に連結された3個の挟着片21、22、23と、各挟着片21、22、23を各歯部同士が近接する方向へ弾性付勢する弾性部材25、26と、を有している。各挟着片21、22、23の後端側は、絶縁体からなる把持部21A、22A、23Aとなっている。
挟着片21の後部には各歯部21a、22a、23aと導通するケーブル27が接続され、このケーブル27は図示しない測定装置に接続されている。
この例では、第1の挟着片21の両側方から斜め上方に突出した軸受部材28a、28bと、第1の挟着片21の上面から上方に突設した軸受部材29により夫々所定の角度にて軸支した2つの回動軸24a、24bにより夫々第2、第3の挟着片22、23を異方向へ回動自在に支持しており、各挟着片の歯部21a、22a、23aは120度の周方向間隔で端子部30に挟着することとなる。
従って、従来のように2群の歯部を180度間隔で対向配置したに過ぎない挟着構造と比べて、挟着箇所が増えるために挟着し易くなるばかりでなく、抜け落ちが発生し難くなる。
本実施形態に係る鰐口クリップ20は、ブレーカ等の機器に設けられた端子部30に接する導電性の歯部21a、22a、23aを先端側に備え、且つ2つの回動軸24a、24bにより夫々個別に開閉自在に連結された3個の挟着片21、22、23と、各挟着片21、22、23を各歯部同士が近接する方向へ弾性付勢する弾性部材25、26と、を有している。各挟着片21、22、23の後端側は、絶縁体からなる把持部21A、22A、23Aとなっている。
挟着片21の後部には各歯部21a、22a、23aと導通するケーブル27が接続され、このケーブル27は図示しない測定装置に接続されている。
この例では、第1の挟着片21の両側方から斜め上方に突出した軸受部材28a、28bと、第1の挟着片21の上面から上方に突設した軸受部材29により夫々所定の角度にて軸支した2つの回動軸24a、24bにより夫々第2、第3の挟着片22、23を異方向へ回動自在に支持しており、各挟着片の歯部21a、22a、23aは120度の周方向間隔で端子部30に挟着することとなる。
従って、従来のように2群の歯部を180度間隔で対向配置したに過ぎない挟着構造と比べて、挟着箇所が増えるために挟着し易くなるばかりでなく、抜け落ちが発生し難くなる。
このように本実施形態の鰐口クリップにより端子部30を挟着する場合には、図2(c)に示すように端子部30の頭部が小径の丸ビスであったとしても、端子部30の外周面の三箇所を3つの歯部21a、22a、23aにより三方向から同時に挟着することができるため、挟着力が大幅に向上して挟着し易くなり、一旦挟着した後の振動、衝撃による脱落も防止することができる。
なお、各挟持片の先端部を開放させるために各把持部21A、22A、23Aを作業者の指によって挟圧する際に、第2、第3の挟着片22、23の各把持部22A、23Aを一括して挟圧できるように一方の把持部22Aから他方の把持部23Aの上面に向けて張出し片を突出させておくのが好ましい。
なお、各挟持片の先端部を開放させるために各把持部21A、22A、23Aを作業者の指によって挟圧する際に、第2、第3の挟着片22、23の各把持部22A、23Aを一括して挟圧できるように一方の把持部22Aから他方の把持部23Aの上面に向けて張出し片を突出させておくのが好ましい。
次に、図3は本発明の他の実施形態に係る鰐口クリップの要部構成を示す説明図であり、この鰐口クリップ1(20)は各挟着片2、10(21、22、23)の先端に位置する歯部2a、10a(21a、22a、23a)を反っ歯状に斜め前方へ突出させた構成が特徴的である。
このように先端に位置する歯部が反っ歯状に突出しているため、被挟着端子部30としてのビスの頭部と、機器35の面との間に僅かな凹所、或いは小凸部があれば、この部位に歯部の先端を引っ掛けて係止することができる。
このように先端に位置する歯部が反っ歯状に突出しているため、被挟着端子部30としてのビスの頭部と、機器35の面との間に僅かな凹所、或いは小凸部があれば、この部位に歯部の先端を引っ掛けて係止することができる。
次に、図4(a)及び(b)は本発明の他の実施形態に係る鰐口クリップの構成を示す正面図、及びB−B断面図である。
この実施形態に係る鰐口クリップ40は、歯部41a、42aを有した2個以上の挟着片41、42を軸部43によって開閉自在に軸支すると共に、弾性部材によって各挟着片の先端部が接近する方向へ弾性付勢した構成を有している。挟着片は図1、或いは図2の各実施形態のように構成したものであっても良いし、従来のように2つの挟着片を開閉自在に構成したものであってもよい。
本発明の鰐口クリップの特徴的な構成は、歯部の少なくとも一部を磁石にて構成するか、或いは挟着片に磁石を固定することにより歯部を着磁した点にある。
図4の例は、両挟着片41、42の内面に夫々異極同士が対向するように磁石45を固定することにより、各磁石45によって各歯部41a、42aを着磁させたものである。
挟着対象物としての端子部は鉄等の磁性体であることが多いため、歯部を磁石により構成するか、或いは着磁することにより磁力による吸着力を併用して挟着力を高めることができる。
歯部41a、42aは薄板からなるベースの外周縁を切り起こすことによって形成されており、このベース部分は各挟着片の内面に露出配置されている。そこで、挟着片の内側面に露出しているベース部分に磁石を固定しておくことにより歯部を着磁させることができる。
この実施形態に係る鰐口クリップ40は、歯部41a、42aを有した2個以上の挟着片41、42を軸部43によって開閉自在に軸支すると共に、弾性部材によって各挟着片の先端部が接近する方向へ弾性付勢した構成を有している。挟着片は図1、或いは図2の各実施形態のように構成したものであっても良いし、従来のように2つの挟着片を開閉自在に構成したものであってもよい。
本発明の鰐口クリップの特徴的な構成は、歯部の少なくとも一部を磁石にて構成するか、或いは挟着片に磁石を固定することにより歯部を着磁した点にある。
図4の例は、両挟着片41、42の内面に夫々異極同士が対向するように磁石45を固定することにより、各磁石45によって各歯部41a、42aを着磁させたものである。
挟着対象物としての端子部は鉄等の磁性体であることが多いため、歯部を磁石により構成するか、或いは着磁することにより磁力による吸着力を併用して挟着力を高めることができる。
歯部41a、42aは薄板からなるベースの外周縁を切り起こすことによって形成されており、このベース部分は各挟着片の内面に露出配置されている。そこで、挟着片の内側面に露出しているベース部分に磁石を固定しておくことにより歯部を着磁させることができる。
次に、図5は鰐口クリップを長期間端子部に挟着する場合に鰐口クリップの脱落を防止するために使用する支持治具を示している。
この支持治具50は、L字状の支持部材51からなり、鰐口クリップ1の適所、この例では挟着片10の適所(この例では把持部)に支持部材51の一端部を着脱自在に取り付けると共に、この支持部材51の他端部に設けた吸盤(仮固定部材)52を、ブレーカ60を支持する支持板61の面に吸着させることによって鰐口クリップ1の脱落を防止するようにしている。
仮固定部材52としては吸盤以外の手段、例えば両面テープ、マジックテープ(登録商標)等を使用してもよい。
この支持治具50は、L字状の支持部材51からなり、鰐口クリップ1の適所、この例では挟着片10の適所(この例では把持部)に支持部材51の一端部を着脱自在に取り付けると共に、この支持部材51の他端部に設けた吸盤(仮固定部材)52を、ブレーカ60を支持する支持板61の面に吸着させることによって鰐口クリップ1の脱落を防止するようにしている。
仮固定部材52としては吸盤以外の手段、例えば両面テープ、マジックテープ(登録商標)等を使用してもよい。
1…鰐口クリップ、2、10…挟着片、2a…歯部、2A…把持部、10…挟着片、10A…把持部、11…挟着片、11、12…分岐片、11a…歯部、15…回動軸、16…弾性部材、17…ケーブル、20…鰐口クリップ、21、22、23…挟着片、21A、22A、23A…把持部、21a、22a、23a…歯部、24a…回動軸、25、26…弾性部材、27…ケーブル、28a…軸受部材、29…軸受部材、30…端子部、35…機器、40…鰐口クリップ、41、42…挟着片、41a…歯部、43…軸部、45…磁石、50…支持治具、51…支持部材、52…仮固定部材、60…ブレーカ、61…支持板。
Claims (6)
- 機器の端子部に接する導電性の歯部を先端側に備え、且つ回動軸によって開閉自在に連結された一対の挟着片と、該一対の挟着片の先端側を各歯部同士が近接する方向へ弾性付勢する弾性部材と、を有した鰐口クリップであって、
少なくとも一方の前記挟着片の先端側は少なくとも2つの分岐片を備えると共に各分岐片は夫々歯部を備え、
前記一方の挟着片の歯部と他方の前記挟着片の歯部との協働によって前記端子部外周の少なくとも三箇所に挟着可能に構成されたことを特徴とする鰐口クリップ。 - 機器の端子部に接する導電性の歯部を先端側に備え、且つ回動軸によって開閉自在に連結された少なくとも3個の挟着片と、該各挟着片を各歯部同士が近接する方向へ弾性付勢する弾性部材と、を有した鰐口クリップであって、
前記各挟着片の歯部によって前記端子部外周の三箇所以上に挟着するように構成されたことを特徴とする鰐口クリップ。 - 前記各挟着片の歯部を構成する先端部の歯は反っ歯状に前方へ突出していることを特徴とする請求項1又は2に記載の鰐口クリップ。
- 前記歯部の少なくとも一部を磁石にて構成したことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の鰐口クリップ。
- 前記挟着片に磁石を固定することにより前記歯部を着磁したことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の鰐口クリップ。
- 請求項1乃至5の何れか一項に記載の鰐口クリップの前記挟着片に取り付けられる支持部材であって、該支持部材の一部を前記機器の一部により保持したことを特徴とする鰐口クリップの支持部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007190032A JP2009026663A (ja) | 2007-07-20 | 2007-07-20 | 鰐口クリップ、及びその支持部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007190032A JP2009026663A (ja) | 2007-07-20 | 2007-07-20 | 鰐口クリップ、及びその支持部材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009026663A true JP2009026663A (ja) | 2009-02-05 |
Family
ID=40398290
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007190032A Pending JP2009026663A (ja) | 2007-07-20 | 2007-07-20 | 鰐口クリップ、及びその支持部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009026663A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016219345A (ja) * | 2015-05-25 | 2016-12-22 | 日置電機株式会社 | 計測用端子取着ユニット |
EP4287408A1 (en) * | 2022-05-30 | 2023-12-06 | Alfen B.V. | Grounding device for grounding a din modular component in a position of use |
-
2007
- 2007-07-20 JP JP2007190032A patent/JP2009026663A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016219345A (ja) * | 2015-05-25 | 2016-12-22 | 日置電機株式会社 | 計測用端子取着ユニット |
EP4287408A1 (en) * | 2022-05-30 | 2023-12-06 | Alfen B.V. | Grounding device for grounding a din modular component in a position of use |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
ATE507589T1 (de) | Batterie und verfahren zur anbringung dieser an einem kleidungsstück | |
US9083099B2 (en) | Magnetic alligator clip | |
WO2008005385A3 (en) | Atraumatic clamp | |
JP2009026663A (ja) | 鰐口クリップ、及びその支持部材 | |
EP2386384B1 (en) | Magnetic attractive conjunction mechanism of rotating gripper in clamping device | |
JP6437071B2 (ja) | 磁気的クランプデバイスを有する腕時計 | |
GB2450850A (en) | Electrode wire retaining member for an electrostatic precipitator | |
JP2004268147A (ja) | 把持装置 | |
JP2017228342A (ja) | ネジなし端子台用の端子及びネジなし端子台 | |
JP2018073571A (ja) | ジャンパ線 | |
JP3119355U (ja) | プローブ | |
CN107980016B (zh) | 用于建立与目标表面的电接触的设备 | |
JPH07262982A (ja) | 端子構造 | |
KR200478422Y1 (ko) | 고정장치 | |
JP3166542U (ja) | 吸着保持部材 | |
WO2022190934A1 (ja) | 端子接続装置 | |
JP4778375B2 (ja) | Mems部品の保護治具、ナノピンセット装置、ナノピンセット装置の装着方法 | |
JP2000137224A (ja) | 液晶表示装置 | |
JP2002103241A (ja) | ピンセット | |
JP2016114608A (ja) | 磁気固定式アセンブリ及び磁気固定式アセンブリ・システム | |
JP4805855B2 (ja) | クリップ型プローブ | |
JP3143879U (ja) | プラグ抜け防止装置 | |
JP2009291926A (ja) | ビスの脱落防止ホルダ | |
JP2012174474A (ja) | 開閉規制具、及び該開閉規制具を備えるワニ口クリップ | |
JP2003026180A (ja) | ボックス用ホルダ及びその取り付け構造 |