JP2009025247A - コンタクトプローブ、コンタクトプローブを使用する電気検査用試験機及びこれを用いたプリント板ユニットの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】弾性体により伸縮するプローブにおいて、プローブピン表面の汚れや曲がり等に起因する伸縮障害により、プローブピンが被測定体に所定以上の力を加えることなく、かつ伸縮障害を外観から検知できるプローブピンを提供する。
【解決手段】一端を被測定体に接触させるプローブピンと、プローブピンが長手方向に移動可能な第1のスリーブと、第1のスリーブが移動可能な第2のスリーブとを有し、第2のスリーブ内部には係脱可能な係止ブロックを備える。係止ブロックは弾性体を介してプローブピンとは2つのスリーブの一方または両方と係合し、係止ブロックに所定以上の力が加わると係止位置から外れて第2のスリーブ内を移動し、第1のスリーブも移動して前記被測定体に所定を超える力を加えない。第1のスリーブ外面には可視的な判別マークを備え、判別マークは係止ブロックの移動に伴い可視範囲内から隠れプローブの故障が検知される。
【選択図】図1

Description

本発明は、電気検査用のコンタクトプローブに関し、特にニードルタイプのプローブピンを有するコンタクトプローブ、コンタクトプローブを使用する電気検査用試験機及びこれを用いたプリント板ユニットの製造方法に関わる。
従来より、電子機器に用いられるプリント板ユニット(プリント配線板上にLSI等の電子部品が実装されたユニット)においては、電子部品が確実にプリント配線板上に実装されているかを電気的に検査するため、プリント配線板上に検査用のテストパッドを設け、そこにプローブを接触させて電気的な導通検査が行われている。
例えば、プローブの先端に取り付けられたニードルタイプのプローブピンは、プローブのスリーブにバネを介して支えられ、その先端を検査用のパッドに対して縦方向に接触,加圧することにより電気的な接触を得るようになっている。
図8にプローブの従来例Aを示す。プローブ80の縦断面図であって、先端のプローブピン81が円筒状のスリーブ82の内部を摺動する。プローブピン81の後端とスリーブ82のフタ84との間にバネ83を配してあり、被測定体(図示省略)にプローブピン81の先端が所望の押付力で接触するようになっている。プローブピン81の先端とリード線85との間は電気的導通性が保たれた構造になっている。
図9にプローブの従来例Bを示す。表面に絶縁処理を施された、あるいは絶縁体で作られたホルダ95、ホルダ96にプローブ91乃至プローブ94が保持されている。各プローブにおけるリード線は記載を省略してある。a)の図はプローブ91は未だ被測定体と接触していない初期状態を示し、b)の図は被測定体のプリント板ユニット表面にあるパターン97に接触している図示す。
プローブピン92−1の先端をほぼ一定加重で安定してパターン97の検査用パッドに接触させることが必要であるが、数千枚、数万枚のプリント板ユニットを試験しているうちに、c)の図に示すようにプローブ93におけるプローブピン93−1に曲がり(図示省略)や、ハンダのフラックス等による表面の汚れ100により、プローブピン93−1のスリーブ93−2に対する摺動性が阻害されて被測定体との電気的接触が不安定となる。
また、d)の図に示すプローブ94のプローブピン94−1がスリーブ94−2に押し込まれると、プローブピン94−1の表面の汚れ101によりプローブピン94−1がスリーブ94−2へ入り込む動きが阻害され、プリント板ユニットにおける表面層のパターン98に接触するプローブピン94−1の先端に過度の力が加わり、拡大図99に示すようにプローブピン94−1の先端は表面層のパターン98を突き破り、内面にある下層のパターンに接触することにより、期待する正しい測定ができなくなる。
実装された電子部品との安定した正しい電気的接触が得られなければ、不良でないプリント板ユニットを不良と判定してしまう要因ともなる。
このような不具合を低減させる公知の技術の一つが、特許文献1に示されている。特許文献1においては、被接触体に対して二重構造のコンタクトピンとしている。具体例として、第1のコンタクトプローブと第2のコンタクトプローブとの間に引掛りが発生したり、あるいは第1のばねが故障し、第1のコンタクトプローブが第2のコンタクトプローブ内に押し込まれたままの状態になった場合には、第2のばねの力による第2のコンタクトプローブのみによって被接触体との接触状態を維持する。また、第2のコンタクトプローブと収納管との間に引掛り等が発生し、第2のコンタクトプローブが収納管内に押し込まれたままの状態になった場合には、第1のばねの力による第1のコンタクトプローブのみによって被接触体との接触状態を維持するようになっている。
上記の構造においては、コンタクトピンの伸縮障害が1箇所で発生しても、他の伸縮個所で伸縮してプリント板ユニットの破損を防ぐことを意図しているが、コンタクトピンの伸縮障害を起こしているプローブをさらに使用していくうちに他の伸縮個所も伸縮障害を起こす可能性がある。
その結果、試験対象のプリント板ユニットに鋭利な針先を必要以上の力で押し付けることとなり、表面層のパターンを突き破り内面にあるパターンとショートし、障害を発生することとなる。
このように、単に伸縮個所を増やすことは延命措置とはなっても根本的は解決方法とはならない。
特開昭60−073468号公報
本発明は、以上のような問題を解決するため、内部に弾性体を設けてプローブピンが伸縮するプローブにおいて、プローブ内部にリミッタを設け、プローブピンの表面の汚れやプローブピンの曲がり等による伸縮障害が発生した場合でも、所定以上の力がプローブピンに働くと、リミッタが作動し、プローブピンが被測定体の表面に所定以上の力を加えることなく、かつプローブが障害を起こしているか否かを外観から判別しやすいプローブピンを提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載の発明は、電気検査用のコンタクトプローブであって、一端を被測定体に接触させるプローブピンと、前記プローブピンが前記プローブピンの長手方向に移動可能な第1のスリーブと、前記第1のスリーブが前記長手方向に移動可能な第2のスリーブとを有し、前記第2のスリーブの内部には前記第2のスリーブと係脱可能な係止ブロックを備え、前記係止ブロックは弾性体を介して前記プローブピンとは前記第1のスリーブと前記第2のスリーブのどちらか一方または両方と係合し、前記係止ブロックに所定以上の力が前記長手方向に加わると、前記係止ブロックは前記第2のスリーブの係止位置から外れて前記第2のスリーブ内を前記力の方向に移動することにより、前記第1のスリーブは前記力の方向に移動するとともに前記被測定体に所定を超える力が加わらないことを特徴とするコンタクトプローブである。
請求項1記載の発明によれば、例えばプローブピン、弾性体としてのコイル状バネ、第1のスリーブ、第2のスリーブはベリリウム銅でつくられている。第2のスリーブの第1のスリーブが出入りする端とは反対側の端にはリード線が設けられており、プローブピンが被測定体と接触する先端とリード線とは電気的導通性が保たれている。
第2のスリーブの内側には係脱可能な係止ブロックが設けられ、プローブピンの先端に所定以上の力が加わると、係止ブロックは加わる力の方向に離脱して第2のスリーブの内側を動くようになっている。
プローブピン先端の被測定体に対する接触加重の規定値を例えば150g重とし、係止ブロックはプローブピンの軸方向に200g重以上の力を受けると第2のスリーブの内側で係止されている位置から外れて移動するようになっているとする。
プローブピンと第1のスリーブとの動きがしぶくなった場合でも、第2のスリーブに対し第1のスリーブが摺動してさらに弾性体が縮められ、弾性体にかかる力が200g重となった時に、第2のスリーブ内にある係止ブロックが外れて第1のスリーブが第2のスリーブ内を力の方向に摺動し、第2のスリーブ内に第1のスリーブの一部または全部が隠れるようになっている。
ここで、第1のスリーブと摺動するプローブピンの摺動部分の、軸方向に垂直な断面の形状は、円、楕円、矩形、三角形等でもよく、これに伴い、第1のスリーブ、第2のスリーブの軸方向に垂直な断面形状は共に円筒形、あるいは楕円形、矩形、三角形等の外周形状をもったものでも構わない。
本発明の請求項2に記載の発明は、前記第1のスリーブの外面には外部からの可視範囲内に可視的な判別マークを備え、前記判別マークは前記係止部の移動に伴い前記可視範囲内からその一部または全部が隠れることを特徴とする請求項1に記載のコンタクトプローブである。
請求項2記載発明によれば、第1のスリーブの外面に帯状、円形、三角形といった外部より可視的に判別できる判別マークを付し、第1のスリーブが第2のスリーブの内側に入り込んでいるか否かを外部から可視的に観測できるようにする。
第1のスリーブの外面に設けられた好ましくは際立った色をもつ判別マーク、またはケガキやエッチング技術により形成される線状の判別マークを付け、第2のスリーブに第1のスリーブが隠れるのを外部から光学顕微鏡あるいは目視により、判別マークが隠れているか否かを観測する。
本発明の請求項3に記載の発明は、請求項2項における前記判別マークの一部または全部が前記可視範囲内から隠れることによりコンタクトプローブを不良と判定する判定方法である。
請求項3記載の発明によれば、第1のスリーブの外面に付した帯状、円形、三角形といった外部から可視的に判別できる判別マークにより、第2のスリーブに第1のスリーブが隠れるのを外部から光学顕微鏡あるいは目視により観測し、マークが隠れていることにより、プローブに異常があることを検知する。
本発明の請求項4に記載の発明は、請求項1または請求項2記載のコンタクトプローブを使用する電気検査用試験機である。
本発明の請求項5に記載の発明は、請求項4記載の電気検査用試験機を用いたプリント板ユニットの製造方法である。
第2のスリーブの内側に係脱自在な係止ブロックを設け、所定以上に力がプローブピンの先端に加わると、係止ブロックが第2のスリーブから外れて力の方向に第2のスリーブの内側を摺動して動き、被測定体に所定の力を超える力が加わることのないようにする。さらに、障害の生じているプローブを第1のスリーブの外面に付けられた判別マークが第2のスリーブに隠れているかどうかにより検出できる。
図1は、本発明による第一の実施例を示す図である。以下、コンタクトプローブは単にプローブと呼ぶ。図のa)はプローブピン1の先端に力がかかっていない場合のプローブ200の縦断面図を示し、図のb)はプローブピン1の先端に所定以上の力がかかって第2のスリーブ内に設けられている係止ブロックであるストッパ5が係止位置から外れている場合のプローブ300の縦断面図を示す。
図のa)において、プローブ200は、プローブピン1、プローブピン1が内部を摺動する第1のスリーブ2、第1のスリーブ2が内部を摺動する第2のスリーブ4と、プローブピン1の後端と第2のスリーブ4内のストッパ5に係合するバネ3と、第2のスリーブ4内のストッパ5を係止しているストッパ係止突起4−1、第2のスリーブ4の後端に例えばカシメによって固定されたフタ4−2、リード線6から構成されている。各部は電気的導通性が保たれるよう、例えばベリリウム銅でできている。各部はより良好な電気的導通性が保たれるよう、好ましくは、ベリリウム銅の表面に例えば金メッキが施されていてもよい。
図1においては、つるまきバネでできたバネ3を1つ用いた実施例を示しており、プローブピン1と第1のスリーブ2とは通常状態においては滑らかに摺動するようになっており、プローブピン1の先端には通常の接触力として例えば150g重の力を被測定体にかけるようになっている。第1のスリーブ2と第2のスリーブ4とは、例えば軸方向に180g重の力がかかったとき摺動し始めるようになっている。ストッパ係止突起4−1は、例えば第2のスリーブ4の外周の1箇所を均一に突き出し加工されて内部に線状に生じた凸部、あるいは第2のスリーブ4の外周を等間隔に点状に突き出し加工されて内部に生じた3点以上の突起であり、ストッパ5を係止している。
ストッパ5は軸方向に図左から右の方向に例えば200g重の力が加わるとストッパ係止突起4−1を乗り上げ図の右側に移動するようになっている。ストッパ5、フタ4−2に図示されている穴状の部分は空気の逃げ穴である。
図1において、プローブピン1と第1のスリーブ2とが、例えばプローブピン1の表面にハンダのフラックスが付着し摺動性が悪くなった場合、プローブピン1の先端に180g重の力が加わると第1のスリーブ2は第2のスリーブ4内を右に摺動し始め、さらにプローブピン1の先端に200g重の力が加わった時、ストッパ係止突起4−1からストッパ5が外れて図の右側に移動する。
ストッパ5がストッパ係止突起4−1から外れた状態を示した図が、b)の図である。a)の図と比較して、第1のスリーブ2が右側に移動し、プローブピン1も右側に移動し、プローブピン1の先端も被測定体から離れる方向に移動していることが分かる。
本図に示す実施例においては、プローブピン1と第1のスリーブ2とは正常に摺動する状態では、プローブピン1に180g重以上の力を加えなければ、プローブ200は繰り返し使用できるが、プローブピン1と第1のスリーブ2とが正常に摺動しなくなった場合には、プローブピン1に180g重以上の力が加わると第1のスリーブ2は第2のスリーブ4の内側を図の右側に向かって移動する。
図2は、本発明による第二の実施例を示す図である。本図は、プローブ20の縦断面図を示している。図のa)は、プローブ20のプローブピン21の先端に力が加わっていない時の状態を示す図であり、図のb)はストッパ26に所定以上の力が加わって、ストッパ26が係止位置から外れて第2のスリーブ24の内側を図の右方向に動いた後の状態を示す図である。
プローブ20は、プローブピン21、プローブピン21が内部を摺動する第1のスリーブ22、第1のスリーブ22が内部を摺動する第2のスリーブ24と、プローブピン21の後端と第2のスリーブ24内のストッパ26に係合する第1のバネ23と、第1のスリーブ22とストッパ26に係合する第2のバネ25と、第2のスリーブ24内のストッパ26を係止しているストッパ係止突起24−1、第2のスリーブ24の後端に例えばカシメによって固定されたフタ24−2、リード線27から構成されている。
本実施例においては、ストッパ26は第1のスリーブ22の後端に固定されている。第2のバネ25は、第2のスリーブ内部の図の左側に位置する端面とストッパ26に係合して予め圧縮された状態で配置されている。
プローブピン21の先端とリード線27とは電気的導通性が保たれるよう、各部は例えばベリリウム銅でできている。各部はより良好な電気的導通性が保たれるよう、好ましくは、ベリリウム銅の表面に例えば金メッキが施されていてもよい。
図2においては、つるまきバネでできた第1のバネ23と第2のバネ25の2つのバネを用いた実施例を示しており、プローブピン21と第1のスリーブ22とは通常状態においては滑らかに摺動するようになっており、また、第1のスリーブ22と第2のスリーブ24も滑らかに摺動するようになっている。ストッパ係止突起24−1は、例えば第2のスリーブ24の外周部に、外周に沿って一周を均一に突き出し加工され内側に線状に生じた凸部、あるいは第2のスリーブ24の外周を3点以上等間隔に点状に突き出し加工されて作られた内側方向の突起であり、ストッパ26を係止している。
ストッパ26は軸方向に図の左から右の方向に例えば200g重の力が加わるとストッパ係止突起24−1を乗り上げ図の右側に移動するようになっている。ストッパ26、フタ24−2に図示されている穴状の部分は空気の逃げ穴である。
図2において、プローブピン21と第1のスリーブ22と間で、例えばプローブピン21の表面にハンダのフラックスが付着し摺動性が悪くなった場合、プローブピン21の先端に力が加わり、第1のバネ23と第2のバネ25を合わせて200g重の力がストッパ26に対して図の右方向にかかると、ストッパ係止突起24−1からストッパ26が外れて図の右側に移動し、第1のスリーブ22も第2のスリーブ24内に一部または全部が引き込まれ、これに伴いプローブピン21も図の右側に移動し被測定体から離れる方向に動き、プローブピン21の先端は被測定体に対して所望の力がかけられずにプローブ20は使用不能となるようになっている。
また、プローブピン21と第1のスリーブ22と間の摺動性は正常でも、万が一、第1のスリーブ22と第2のスリーブ24との摺動性が悪くなって摺動しなくなった場合、プローブピン21の先端に力が加わり、第1のバネ23と第2のバネ25を合わせ200g重の力がストッパ26に対して図の右方向にかかると、ストッパ係止突起24−1からストッパ26が外れて図の右側に移動し、プローブピン21は第1のスリーブ22内に一部または全部が引き込まれプローブ20は使用不能となるようになっている。
本実施例においては、ストッパ5がストッパ係止突起24−1から外れたときに、予め圧縮されて配置されている第2のバネ25が伸び、確実にストッパ5をストッパ係止突起24−1から離れた図の右側へ移動させることにより、第1のスリーブ22が第2のスリーブ24の内部に引き込まれ、かつ、プローブピン21が被測定体から離れるようになっている。
図3は、本発明による第三の実施例を示す図である。本図においては、プローブ30の縦断面図を示している。プローブ30は、プローブピン31、プローブピン31が内部を摺動する第1のスリーブ32、第1のスリーブ32が内部を摺動する第2のスリーブ35と、プローブピン31の後端と第1のスリーブ32の後端に固定された止具34とに係合する第1のバネ33と、第2のスリーブ35の内側に設けたストッパ係止突起35−1に係止されたストッパ37と、止具34とストッパ37に係合する第2のバネ36と、第2のスリーブ35の後端に例えばカシメによって固定されたフタ35−2、リード線38から構成されている。
プローブピン31の先端とリード線38とは間は電気的導通性が保たれるよう、各部は例えばベリリウム銅でできている。各部はより良好な電気的導通性が保たれるよう、好ましくは、ベリリウム銅の表面に例えば金メッキが施されていてもよい。
図3においては、つるまきバネでできた第1のバネ33と第2のバネ36の2つのバネを用いた実施例を示しており、プローブピン31と第1のスリーブ32とは通常状態においては滑らかに摺動するようになっており、また、第1のスリーブ32と第2のスリーブ35も滑らかに摺動するようになっている。ストッパ係止突起35−1は、例えば第2のスリーブ35の外周に沿って均一に突き出し加工され内部に線状に生じた凸部、あるいは第2のスリーブ4の外周を等間隔に点状に突き出し加工されて内部に生じた3点以上の突起であり、ストッパ37を係止している。
ストッパ37は軸方向に図左から右の方向に例えば200g重の力が加わるとストッパ係止突起35−1を乗り上げ図の右側に移動するようになっている。ストッパ37、フタ35−2に図示されている穴状の部分は空気の逃げ穴である。
図3において、プローブピン31と第1のスリーブ32と間で、例えばプローブピン31の表面にハンダのフラックスが付着し摺動性が悪くなった場合、プローブピン31の先端から被測定体に力が加わり、第2のバネ36により200g重の力がストッパ37に対して図の右側にかかると、ストッパ係止突起35−1からストッパ37が外れて図の右側に移動し、第1のスリーブ32も第2のスリーブ35内に一部または全部が引き込まれ、これに伴いプローブピン31も図の右側に移動し被測定体から離れる方向に動くようになっている。ここで、ストッパ26が外れた時の図は省略してある。
図4は、本発明による第四の実施例を示す。図のa)はプローブ40の斜視外観図であり、第1のスリーブ42の外面の一部に判別マーク42−1を印した図である。
ここで、プローブ40の内部構造は、例えば図2に示すプローブ20と同じものとする。
プローブ40が正常状態の場合には、図のa)に示す外観を示しているが、プローブピン41と第1のスリーブ42との間で摺動性が悪くなり、スリーブ42の内部に設けられているストッパ(図示省略)に200g重の力が働き、異常状態になったプローブ400の外観図を図のb)に示す。第1のスリーブ42の表面に印されていた判別マーク42−1は第2のスリーブ43の内側に隠れて外観からは見えない状態となり、かつ、プローブピン41の先端も第2のスリーブ43側に移動している。
判別マーク42−1は、第1のスリーブ42の表面で、かつ、第2のスリーブ43に近い位置に、例えばエッチングによって作られた三角形、円形、帯状といった形状のマークが付けられ、あるいはケガキによって付けたれた線であり、マークの色は好ましくは、第1のスリーブ42の表面にあって際立つ、例えば赤、金、白等に着色されていても構わない。
図5は、本発明による第五の実施例を示す。図はいずれも本発明のプローブの斜視外観図を示し、a)の図は第1のスリーブ外面に三角形の判別マーク52−1をもつプローブ50の図、b)の図は第1のスリーブ外面に円形の判別マーク52−2をもつプローブ50−1の図、c)の図は第1のスリーブ外面に帯状の判別マーク52−3をもつプローブ50−2の図を示す。ここで、いずれのプローブの内部構造も、例えば図2に示すプローブ20と同じものとする。
図5において、判別マークはc)の図に示す帯状の判別マーク52−3が好ましく、どの方向からも見やすい特徴がある。
図6は、本発明による試験機の一実施例を示す。a)の図は本発明によるプローブを装着した図、b)の図は装着したプローブにより被測定体の試験を行っている図を示す。
試験機60は、被測定体であるプリント板ユニット61を載せるベース60−1と、継手60−2、高さ方向への支柱60−3、支柱60−3に沿って上下に可動な可動部60−4、可動部60−4に支持されて高さ方向に可動な例えばアクリル樹脂で作られたホルダ60−5、ホルダ60−5は複数のプローブ60を保持する穴をもち、各穴の所定位置にプローブ62をネジ止めし、可動部60−4によって下方の試験位置へと移動し、b)の図に示すように各プローブピン62−1の先端がプリント板ユニット61の各テストパッド61−1に例えば150g重の加重で接触するようになっている。
各プローブ62のリード線62−3は、試験機60の動き及びプローブを介してプリント板ユニット61の電気的試験を行う制御ユニット60−6に接続されている(図示省略)。
b)の図において、ベース60−1とホルダ60−5との間を横から光学顕微鏡(図示省略)あるいは目視にてプローブ62の第2のスリーブ62−2の外面に印されている認識マーク(図示省略)が正常に見えているかどうかにより、各プローブ62の異常を検知するようになっている。
なお、試験機60は、本説明における方向に設置されても、あるいは、逆さでも、90度回転した位置に設置されても構わない。
図7は、本発明によるプリント板ユニット試験の一フロー図を示す。図6に示す試験機を用い、ホルダ60−5にプローブ62を取り付け(S70)、試験機にプリント板ユニットをセットする初期位置にセットする(S71)。そして、例えばコンピュータを内臓した制御ユニット60−6により可動部60−4を動かしてホルダ60−5を試験位置まで移動し(S72)、被試験体にプローブ62を所望の力をかけて接触させ、被試験体に所定の試験を行う(S73)。
試験結果が正常かどうかを判定する(S74)。例えば制御ユニット60−6に設定されている各試験項目における許容値を外れた値が測定された場合にはアラーム音で知らせるようになっている。
試験結果が正常である場合には良品と判定する(S79−1)。
試験結果が正常でない場合には試験機の横から光学顕微鏡あるいは目視にて該当するプローブ62の第2のスリーブ62−2の外面に印されている判別マークが正常に見えているかどうかを確認(S75)し、判別マークが見えていない不良プローブは交換する(S76)。判別マークが見えている場合は、制御ユニット60−6とプローブ62間の接続等を確認した後、再試験を行う(S77)。
再試験の結果(S78)、正常と判断されたプリント板ユニットは良品と判定(S79−1)し、異常と判断されたプリント板ユニットは不良品と判定(S79−2)する。
本発明による第一の実施例 本発明による第二の実施例 本発明による第三の実施例 本発明による第四の実施例 本発明による第五の実施例 本発明による試験機の一実施例 本発明によるプリント板ユニット試験の一フロー図 プローブの従来例A プローブの従来例BA
符号の説明
1、21、31、41、51、81 プローブピン
2、22、32、42、52 第1のスリーブ
3、83 バネ
4、24、35、43、53 第2のスリーブ
5、26、37 ストッパ
6、27、38、44、54、85 リード線
23、33 第1のバネ
25、36 第2のバネ
34 止具
60 試験機
61 プリント板ユニット
82 スリーブ
84 フタ
95、96 ホルダ
97、98 パターン
100、101 汚れ
20、30、40、50、62、 プローブ
80、91、92、93、94、
200、300、400

Claims (5)

  1. 電気検査用のコンタクトプローブであって、
    一端を被測定体に接触させるプローブピンと、
    前記プローブピンが前記プローブピンの長手方向に移動可能な第1のスリーブと、
    前記第1のスリーブが前記長手方向に移動可能な第2のスリーブとを有し、
    前記第2のスリーブの内部には前記第2のスリーブと係脱可能な係止ブロックを備え、
    前記係止ブロックは弾性体を介して前記プローブピンとは前記第1のスリーブと前記第2のスリーブのどちらか一方または両方と係合し、
    前記係止ブロックに所定以上の力が前記長手方向に加わると、前記係止ブロックは前記第2のスリーブの係止位置から外れて前記第2のスリーブ内を前記力の方向に移動することにより、前記第1のスリーブは前記力の方向に移動するとともに前記被測定体に所定を超える力が加わらないことを特徴とするコンタクトプローブ。
  2. 前記第1のスリーブの外面には外部からの可視範囲内に可視的な判別マークを備え、前記判別マークは前記係止部の移動に伴い前記可視範囲内からその一部または全部が隠れることを特徴とする請求項1に記載のコンタクトプローブ。
  3. 請求項2項における前記判別マークの一部または全部が前記可視範囲内から隠れることによりコンタクトプローブを不良と判定する判定方法。
  4. 請求項1または請求項2記載のコンタクトプローブを使用する電気検査用試験機。
  5. 請求項4記載の電気検査用試験機を用いたプリント板ユニットの製造方法。
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