JP2009025043A - 半導体集積装置およびその検査方法 - Google Patents

半導体集積装置およびその検査方法 Download PDF

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Abstract

【課題】精度の高いキャパシタを有する半導体集積装置およびその検査方法を提供する。
【解決手段】キャパシタC1を有する機能回路14と、キャパシタC0を有する発振回路15と、制御信号Vctrlに応じて、キャパシタC1を機能回路14から電気的に切り離すとともに、発振回路15のキャパシタC0に並列接続するスイッチング手段16と、発振回路15の発振出力RFoutを出力する出力部18とを具備する。発振回路15の発振周波数f0を求め、キャパシタC1がキャパシタC0に並列接続された後の発振回路15の発振周波数f1を求め、発振周波数f0と、発振周波数f1とから、キャパシタC1の容量を求める。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体集積装置およびその検査方法に関する。
半導体基板上に、モノリシックに形成されたキャパシタを有する半導体集積回路(IC)がある。
半導体基板上に形成したキャパシタには、半導体集積回路の製造条件などにより容量にバラツキが生るとともに、更に基板を介した寄生容量がある。
寄生容量自体にも、半導体集積回路の製造条件などによりバラツキが生じるので、精度の高いキャパシタを形成することは容易ではない。
その結果、半導体集積回路には、キャパシタの容量のバラツキに起因して、特性にバラツキが生じて期待する品質が得られなくなり、品質が低下するという問題がある。
従って、半導体集積回路の製造工程において、キャパシタの良否を検査することが望まれる。
従来、キャパシタの容量を測定する方法として、共振周波数が既知の共振回路に被測定容量を外付けし、その共振回路の共振周波数の変化から、キャパシタの容量を求める方法がある(例えば特許文献1参照。)。
特許文献1に開示されたキャパシタの容量の測定方法は、水晶振動子に被測定素子であるキャパシタを外付けしてキャパシタと水晶振動子との直列回路を形成し、その直列共振周波数を測定し、その測定値と水晶振動子の等価回路定数とに基づいて、演算によりキャパシタの容量を求めている。
然しながら、特許文献1に開示されたキャパシタの容量の測定方法は、個別のキャパシタを測定するためのものであり、測定ごとにキャパシタを共振回路に外付けしているので、測定ごとに測定系の配線間、および測定系の配線と被測定素子間の寄生容量のバラツキなどに起因して測定誤差が生じる問題がある。
そのため、半導体基板上にモノリシックに形成されたキャパシタの容量を外部から測定することが難しいという問題がある。
特開2006−105927号公報
本発明は、精度の高いキャパシタを有する半導体集積装置およびその検査方法を提供する。
本発明の一態様の半導体集積装置は、第1キャパシタを有する機能回路と、第2キャパシタを有する発振回路と、制御信号に応じて、前記第1キャパシタを前記機能回路から電気的に切り離すとともに、前記発振回路の前記第2キャパシタに並列接続するスイッチング手段と、前記発振回路の発振出力を出力する出力部と、を具備することを特徴としている。
本発明の一態様の半導体集積装置の検査方法は、第1キャパシタを有する機能回路と、第2キャパシタ有する発振回路と、制御信号に応じて、前記第1キャパシタを前記機能回路から電気的に切り離すとともに、前記発振回路の前記第2キャパシタに並列接続するスイッチング手段と、前記発振回路の発振出力を周波数測定手段に供給する出力部とを備えた半導体集積装置の検査方法であって、前記周波数測定手段に、前記発振回路の発振出力を供給し、第1発振周波数を求めるステップと、前記スイッチング手段に、前記制御信号を供給し、前記第1キャパシタを前記機能回路から切り離すとともに、前記発振回路の前記第2キャパシタに並列接続するステップと、前記周波数測定手段に、前記第1キャパシタが前記第2キャパシタに並列接続された後の前記発振回路の発振出力を供給し、第2発振周波数を求めるステップと、前記第1発振周波数と、前記第2発振周波数とから、前記第1キャバシタの容量を求めるステップと、を具備することを特徴としている。
本発明によれば、精度の高いキャパシタを有する半導体集積装置およびその検査方法が得られる。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
本発明の実施例について、図1乃至図9を用いて説明する。図1は本実施例の半導体集積装置を示すブロック図、図2は半導体集積装置が通常動作モード時の要部を示す回路図、図3は半導体集積装置のキャパシタを示す断面図、図4は半導体集積装置のスイッチング手段を示す回路図、図5は半導体集積装置の制御回路を示す回路図、図6は半導体集積装置の出力部を示す回路図、図7は半導体集積装置が検査モード時の要部を示す回路図、図8は半導体集積装置の検査システムを示すブロック図、図9は半導体集積装置の検査方法を示すフローチャートである。
本実施例は、移動体通信端末、例えば携帯電話に使用され、公規格で定められた無線周波数帯域を効率よく運用するために、複数バンドに対応した高周波信号処理回路を有する半導体集積装置、所謂RF―CMOS ICの例である。
図1に示すように、本実施例の半導体集積装置10は、半導体基板11上に、第1領域12と、第2領域13とを有し、第1領域12および第2領域13には、それぞれキャパシタC1(第1キャパシタ)を有する機能回路14と、キャパシタC0(第2キャパシタ)を有する発振回路15と、制御信号Vctrlに応じて、キャパシタC1を機能回路14から電気的に切り離すとともに、発振回路15のキャパシタC0に並列接続するスイッチング手段16とを具備している。
更に、第1領域12に、制御信号Vctrlに応じてスイッング手段16を制御するための制御回路17と、発振回路15の発振出力RFoutを周波数測定手段(図示せず)に供給する出力部18とを具備している。
制御回路17は、制御信号Vctrlをデコードして、第1領域12および第2領域13の選択されたスイッチング手段16を駆動する。
出力部18は、制御回路17からの指令に応じて、第1領域12および第2領域13の発信回路15の発振出力RFoutを周波数測定手段に出力する。
機能回路14は、例えばバリキャップを有する電圧制御発振回路(VCO:Voltage Controlled Oscillator)と、VCO制御回路を備えた発振回路である。
機能回路14は複数のキャパシタを有しており、バリキャップに並列接続されるキャパシタを切替えることにより、広い範囲(複数バンド)にわたって発振周波数を制御することができる。
更に、半導体集積装置10は、アンテナ20で受信され、アンテナ切替え器21を介してローノイズアンプ22に入力され、ローノイズアンプ22で増幅された受信信号を、第1領域12の機能回路14から供給される高周波信号を用いて復調する復調器23と、復調されたデジタル信号をアナログ信号Doutに変換して外部に出力するD/A変換器24とを具備している。
更に、半導体集積装置10は、外部から入力されたアナログ信号Dinをデジタル信号に変換するA/D変換器25と、デジタル信号により、第2領域13の機能回路14から供給される高周波信号を変調する変調器26とを具備している。
変調された高周波信号は、パワーアンプ27により増幅され、アンテナ切替え器21を介してアンテナ20から送信される。
これにより、半導体集積装置10を用いた移動体通信端末により、データの送受信が行われる。
発振回路15のキャパシタC0の容量は、機能回路14のキャパシタC1より、例えば2倍〜10倍程度大きくすることが望ましい。キャパシタC1がキャパシタC0に並列接続されたときに、発振回路15の発振を安定に継続させるためである。
第1領域12および第2領域13に、発振回路15をそれぞれ形成しているのは、発振回路15を機能回路14に近接して配置することにより、この間の配線が無用に長くなり、配線抵抗が増加して発振回路15のQ値が低下するのを防止するためである。
第1領域12にのみ制御回路17および出力部18を形成しているのは、発振回路15の発振特性に直接影響しないので、無用なチップ面積を削減するためである。
図2は、半導体集積装置10が通常動作モードのときの機能回路14および発振回路15の要部を示す回路図である。
図2に示すように、機能回路14は、例えば3個のキャパシタ、C1、C2、C3と、キャパシタC1を機能回路14から切り離すとともに、発振回路15のキャパシタC0に並列接続するスイッチング手段16a、16bと、キャパシタC2を機能回路14から切り離すとともに、発振回路15のキャパシタC0に並列接続するスイッチング手段16c、16dと、キャパシタC3を機能回路14から切り離すとともに、発振回路15のキャパシタC0に並列接続するスイッチング手段16e、16fとを有している。
スイッチング手段16a〜16fは、例えばMOSトランジスタを有する双投スイッチである(以後、スイッチング手段を双投スイッチともいう)。
双投スイッチ16a〜16fは、共通端子xと、第1接点yと、第2接点zとを有し、第1接点yはノーマリーオン接点であり、第2接点zはノーマリーオフ接点である。
双投スイッチ16aの共通端子xは、キャパシタC1の一端に接続され、双投スイッチ16bの共通端子xは、キャパシタC1の他端に接続されている。
双投スイッチ16aの第1接点yは、機能回路14内のVCOのバリキャップ(図示せず)の一端に接続され、双投スイッチ16bの第1接点yは、機能回路14内のVCOのバリキャップの他端に接続されている。
双投スイッチ16aの第2接点zは、第1配線31aを介して発振回路15のキャパシタC0の一端に接続され、双投スイッチ16bの第2接点zは、第2配線32aを介して発振回路15のキャパシタC0の他端に接続されている。
双投スイッチ16c、16d、および双投スイッチ16e、16fについても、同様であり、説明は省略する。
これにより、各キャパシタC1、C2、C3の一端は、別個の第1配線31a、31b、31cを介して発振回路15のキャパシタC0の一端に接続される。
各キャパシタC1、C2、C3の他端は、別個の第2配線32a、32b、32cを介して発振回路15のキャパシタC0の他端に接続される。
本明細書では、第1配線31a、31b、31cを一括して第1配線31とも称し、第2配線32a、32b、32cを一括して第2配線32とも称する。
第1配線31および第2配線32間には寄生容量Csが形成されている。
そのため、双投スイッチ16a〜16fのいずれがオンまたはオフしても、寄生容量Csが変動することはないので、発振回路15にその影響は及ばない。
発振回路15は、キャパシタC0とインダクタLとの並列共振回路と、ベースが並列共振回路の一端に接続され、コレクタが並列共振回路の他端に接続され、エミッタがインダクタLの中間タップに接続されたトランジスタQ1とを有する、所謂ハートレイ型の発振回路である。
ここで、半導体基板11上に形成された第1配線31および第2配線32は、寄生容量Csを有し、半導体基板11上に形成された発振回路15は、寄生容量Ctrを有していることを考慮して、発振回路15の発振周波数f0は次式で表される。
f0=1/2π√(L(C0+Ctr+Cs)) (1)
図3は、キャパシタC1を示す断面図である。図3に示すように、キャパシタC1は、半導体基板40、例えばp型シリコン基板上に形成された絶縁膜41、例えばシリコン酸化膜上に、誘電体膜42、例えば五酸化タンタル(Ta)を、金属電極43、44、例えば銅(Cu)で挟んで形成された、所謂MIM(Metal Insulator Metal)キャパシタである。
キャパシタC1上には、キャパシタC1全体を覆うように層間絶縁膜(図示せず)が形成されている。
金属電極43は双投スイッチ16bの共通端子xに接続され、金属電極44は双投スイッチ16aの共通端子xに接続される。
キャパシタC0、C2、C3についても、キャパシタC1と同様であり、説明は省略する。
MIMキャパシタは、電極界面の寄生容量をゼロにすることができるので、電極にシリコンを用いる従来のキャパシタに比べ、抵抗が小さく、高容量高密度化が可能で、無線通信に向けた高周波用チップに適している。
図4は、MOSトランジスタを2個用い、互いに相補的に作動するように構成した双投スイッチ16aを示す回路図である。
図4に示すようにソースが共通接続されたnチャネルMOSトランジスタ50、51と、MOSトランジスタ50のゲートとMOSトランジスタ51のゲートとを接続するインバータ52とを具備している。
双投スイッチ16aは、入力信号Vinが“L”レベルの時に、MOSトランジスタ50がオン、MOSトランジスタ51がオフになり、入力信号Vinが“H”レベルの時に、MOSトランジスタ50がオフ、MOSトランジスタ51がオンになる。
従って、nチャネルMOSトランジスタ50、51の共通接続されたソースが、双投スイッチ16aの共通端子xとなり、インバータ52を介したMOSトランジスタ50のドレインが双投スイッチ16aの第1端子yとなり、MOSトランジスタ51のドレインが双投スイッチ16aの第2端子zとなる。
双投スイッチ16b〜16fについても、双投スイッチ16aと同様であり、説明は省略する。
図5は制御回路17を示す回路図である。周知のように制御回路17は、例えば制御信号Vctrlとして、クロックCLK、データ信号DATA、スタンバイ信号STBを受け取り、データ信号DATAをクロックCLK毎にシフトレジスタ80に読み込み、スタンバイ信号STBの立ち上がりでシフトレジスタ80からラッチ回路81にストア(メモリ)する。
ラッチ回路81にストアされた信号(パラレル信号)は、バッファ82を介して双投スイッチ16a〜16fに供給され、入力信号VinとしてMOSトランジスタ50、51のオン、オフを制御する。
図6は出力回路18を示す回路図である。周知のように出力回路18は、例えば3段のバッファ82で構成されている。
図7は、半導体集積装置10が検査モードのときの機能回路14および発振回路15の要部を示す回路図である。
図7に示すように、キャパシタC1を検査する場合に、双等スイッチ16a、16bが駆動され、キャパシタC1が機能回路14から切り離され、発振回路15のキャパシタC0に並列接続される。このときの発振回路15の発振周波数f1は次式で表される。
f1=1/2π√(L(C1+C0+Ctr+Cs)) (2)
同様に、キャパシタC2を検査する場合に、双等スイッチ16c、16dが駆動され、キャパシタC2が機能回路14から切り離され、発振回路15のキャパシタC0に並列接続される。このときの発振回路15の発振周波数f2は次式で表される。
f2=1/2π√(L(C2+C0+Ctr+Cs)) (3)
同様に、キャパシタC3を検査する場合に、双等スイッチ16e、16fが駆動され、キャパシタC3が機能回路14から切り離され、発振回路15のキャパシタC0に並列接続される。このときの発振回路15の発振周波数f3は次式で表される。
f3=1/2π√(L(C3+C0+Ctr+Cs)) (4)
次に、半導体集積装置10の検査システムおよび検査方法について、図8および図9を用いて説明する。
図8に示すように、本実施例の検査システム60は、半導体集積装置10が挿入されるICソケット61と、半導体集積装置10の制御回路17に制御信号Vctrlを供給する制御信号生成手段62、例えばプログラマブル信号発生器と、半導体集積装置10の出力部18から発振回路15の発振出力RFoutが供給される周波数測定手段63、例えば周波数カウンタと、制御信号生成手段62に双等スイッチ選択コマンドCMD1を送出し、周波数測定手段63に測定開始コマンドCMD2を送出し、周波数測定手段63から測定結果f0、f1、f2、f3を受信し、測定結果を処理するコントローラ64、例えばパソコン(PC)と、処理結果を出力する出力装置65、例えばプリンタや外部記憶装置と、半導体集積装置10に電力を供給する電源66とを具備している。
図9に示すように、本実施例の検査方法は、始めに、半導体集積装置10を検査システム60にセットアップする(ステップS01)。
次に、初期設定として、測定するキャパシタ数N、各キャパシタCnの設計値などをコントローラ64に入力し、コントローラ64内のカウンタ値nを0に設定する(ステップS02)。
次に、コントローラ64は、制御信号生成手段42に双等スイッチ選択コマンドCMD1を送出して双等スイッチ16a〜16fをすべてオフにした後、周波数測定手段63に測定開始コマンドCMD2を送出し、発振回路15の発振周波数f0が測定される(ステップS03)。
次に、カウンタ値nに1を加えて、n=1とし(ステップS04)、双等スイッチ16a、16bをオンにして、キャパシタC1を機能回路14から切り離すとともに、発振回路15のキャパシタC0に並列接続する(ステップS05)。
次に、周波数測定手段63により、キャパシタC1がキャパシタC0に並列接続された後の発振回路15の発振周波数f1が測定される(ステップS06)。
次に、カウンタ値nとキャパシタ数Nとを比較し、nがNより小さい場合に、ステップS04へ戻り、ステップS04からステップS07までを繰り返す。
具体的には、カウンタ値nに1を加えて、n=2とし(ステップS04)、双等スイッチ16c、16dをオンにして、キャパシタC2を機能回路14から切り離すとともに、発振回路15のキャパシタC0に並列接続する(ステップS05)。
次に、周波数測定手段63により、キャパシタC2がキャパシタC0に並列接続された後の発振回路15の発振周波数f2が測定される(ステップS06)。
次に、カウンタ値nに1を加えて、n=3とし(ステップS04)、双等スイッチ16e、16fをオンにして、キャパシタC3を機能回路14から切り離すとともに、発振回路15のキャパシタC0に並列接続する(ステップS05)。
次に、周波数測定手段43により、キャパシタC3がキャパシタC0に並列接続された後の発振回路15の発振周波数f3が測定される(ステップS06)。
一方、nがN以上の場合に、発振周波数fnの測定を終了し、測定結果の処理を行う(ステップS08)。
原理的には、発振周波数f0の2乗の逆数と、発振周波数f1、f2、f3の2乗の逆数との差から、次式によりキャパシタC1、C2、C3の容量が求められる。
C1=(1/f1−1/f0)/4πL (5)
C2=(1/f2−1/f0)/4πL (6)
C3=(1/f3−1/f0)/4πL (7)
これから、発振回路15が有する寄生容量Ctr、および第1配線31、第2配線32が有する寄生容量Csの影響を受けることなく、キャパシタC1、C2、C3の容量を求めることができる。
次に、求めたキャパシタC1、C2、C3の容量と、設計値とを比較し、キャパシタC1、C2、C3の良否を評価する(ステップS09)。
次に、測定結果、評価結果などを出力装置65に出力し(ステップS10)、半導体装置10の検査を終了する。
これにより、否と判定されたキャパシタを有する半導体集積装置は、キャパシタの容量のバラツキに起因して、特性のバラツキが生じ品質が低下するのを避けるため、リジェクトすることができる。
以上説明したように、本実施例の半導体集積装置10は、半導体基板11上に、キャパシタC1を有する機能回路14と、キャパシタC0を有する発振回路15と、制御信号Vctrlに応じて、キャパシタC1を機能回路14から電気的に切り離すとともに、発振回路15のキャパシタC0に並列接続するスイッチング手段16と、発振回路15の発振出力を周波数測定手段に供給する出力部18と、を具備している。
その結果、半導体集積装置10の製造工程において、キャパシタC1の容量が設計通りに形成されているか否かをその場で検査することができる。
従って、精度の高いキャパシタを有する半導体集積装置およびその検査方法が得られる。
ここでは、測定された発振周波数f0〜f3からキャパシタC1〜C3の容量を算出し、キャパシタC1〜C3を直接評価する場合について説明したが、測定された発振周波数f0〜f3からキャパシタC1〜C3を間接的、且つ相対的に評価しても構わない。
例えば、発振周波数f0と、発振周波数f1、f2、f3との差、Δf1=f0−f1、Δf2=f0−f2、Δf3=f0−f3を求める。
キャパシタC1とキャパシタC2の設計容量が同一であり、管理幅が±10%である場合に、Δf1:Δf2が1:1±0.1の範囲を良品とすることができる。
キャパシタC1とキャパシタC2の設計容量が1:2であり、管理幅が±10%である場合に、Δf1:Δf2が1:2±0.2の範囲を良品とすることができる。
例えば、インダクタLが、300pH、トータルのキャパシタC0+Ctr+Csが、5pfの場合、発振周波数f0は4109MHzとなる。
キャパシタC1が1pf、キャパシタC2が1pf±10%とした場合、発振周波数f1=3751MHz、f2=3720〜3783MHzとなり、Δf1を基準とした場合に、Δf2が326〜388MHzの範囲にあれば、キャパシタC2は良品と判定することができる。
半導体集積装置10が、外囲器にパッケージされた状態で検査する場合について説明したが、フローバを用いてウェーハ状態で検査しても構わない。
ウェーハ状態の検査であれば、否と判定されたキャバシタを、トリミング手法などを用いてリペアすることも可能になる。
機能回路14が3個のキャパシタC1〜C3を有する場合について説明したが、キャパシタ数には特に制限は無く、またキャパシタを有する機能回路が複数ある場合でも同様である。
例えば、図10に示すように、半導体集積装置は、互いに機能が異なり、キャパシタC1を有する機能回路14a、キャパシタC2を有する機能回路14b、キャパシタC3を有する機能回路14cを具備していても構わない。
キャパシタC1が、機能回路14内のCVOのバリキャップに接続されるキャパシタである場合について説明したが、機能回路内の高周波電位を基準電位に固定するためのバイパスコンデンサであっても構わない。
また、機能回路14が発振回路である場合について説明したが、キャパシタとgmアンプを有するアクティブフィルタ回路またはキャパシタと抵抗を有するパッシブフィルタ回路であっても構わない。
これによれば、精度の高い周波数特性を有するフィルタ回路を備えた半導体集積装置が得られる利点がある。
例えば、図11は、キャパシタとgmアンプを有するバンドパスフィルタ(BPF)を示す回路図である。
図11に示すように、フィルタ回路70は、gmアンプ71と、gmアンプ71の出力端に正入力端が接続されたgmアンプ72と、gmアンプ72の出力端に接続されたバッファアンプ73とを具備している。
フィルタ回路70の信号入力端子74に高周波信号を入力すると、信号出力端子76から、バンドパスフィルタ特性が重畳された出力信号が得られる。
gmアンプ71、72は、衆知のとおり、電圧入力信号を増幅して電流信号に変換して出力するアンプである。
gmアンプ71の出力端にはキャパシタC1の一端が接続され、信号入力端子74(第1端子)にキャパシタC1の他端が接続されている。
同様に、gmアンプ72の出力端にはキャパシタC2の一端が接続され、接地端子75(第2端子)にキャパシタC2の他端が接続されている。バッファアンプ73は、gmアンプ72の出力バッファとして機能している。
また、gmアンプ71の正入力端は接地されており、gmアンプ71、72の負入力端は、それぞれバッフアアンプ73の出力端に接続されている。
gmアンプ71、72の増幅度は、例えばそれぞれ2.2μA/Vおよび0.28μA/Vである。キャパシタC1、C2の容量は、例えば1.25PF程度である。
フィルタ回路70の周波数特性は、例えば中心周波数f0が100KHzになるように設計されている。
ここでは、フィルタ回路70が、バンドパスフィルタ(BPF)である場合について説明したが、その他の特性のフィルタ、例えばローパスフィルタ(LPF)、ハイパスフィルタ(HPF)、バンドエリミネートーフィルタ(BEF)とすることもできる。
例えば、フィルタ回路がローパスフィルタ(LPF)の場合には、入力信号Vinをgmアンプ11の正入力端に供給し、第1および第2端子74、75を接地端子とすればよい。
フィルタ回路がハイパスフィルタ(HPF)の場合には、第1端子74を接地端子とし、第2端子75を信号入力端子とすればよい。
フィルタ回路がバンドエリミネートーフィルタ(BEF)の場合には、入力信号Vinをgmアンプ71の正入力端に供給し、第1端子74を接地端子とし、第2端子75を信号入力端子とすればよい。
キャパシタC1が無極性のキャパシタである場合について説明したが、有極性のキャパシタに適用することも可能である。
キャパシタC0〜C3が、MIMキャパシタである場合について説明したが、pn接合により電気的に分離されたキャパシタであっても構わない。
例えば、図12に示すように、キャパシタC1は、半導体基板40に形成されたn型拡散層46と、n型拡散層46上に形成された絶縁膜41、絶縁膜41上に形成された電極47、48、例えばアルミニウム電極で構成されている。
n型拡散層46はpn接合により半導体基板40と電気的に分離され、電極47に接続されている。キャパシタC0、C2、C3についても、キャパシタC1と同様であり、説明は省略する。
但し、pn接合により電気的に分離されたキャパシタC1は、半導体基板40が接地されているので、pn接合により半導体基板40と電気的に分離されたn型拡散層46と接地GNDとの間に寄生容量Cs1が存在する。
スイッチング手段16が、MOSトランジスタを用いた双投スイッチ16a〜16fである場合について説明したが、トランスミッションゲートを用いた双投スイッチでも構わない。
例えば、図13に示すように、双投スイッチ16aは、n型MOSトランジスタとp型MOSトランジスタが対称形に接続されたトランスミッションゲート55、56と、インバータ57とを具備している。
トランスミッションゲート55、56は、それぞれnチャネルMOSトランジスタに“H”レベルの信号を印加し、pチャネルMOSトランジスタに“L”レベルの信号を印加することにより双方向に導通する。
制御信号Vinとして“L”レベルの信号を印加すると、トランスミッションゲート55が導通し、トランスミッションゲート56が非導通になるので、共通端子xが第1接点yに接続される。
一方、制御信号Vinとして“H”レベルの信号を印加すると、トランスミッションゲート56が導通し、トランスミッションゲート55が非導通になるので、共通端子xが第2接点zに接続される。
双投スイッチ16b〜16fについても、双投スイッチ16aと同様であり、説明は省略する。
本発明は、上述した実施例に限定されるものではなく、本発明の用紙を変えない範囲において、種々変更可能である。
本発明の実施例に係る半導体集積装置を示すブロック図。 本発明の実施例に係る半導体集積装置の通常動作モード時の要部を示す回路図。 本発明の実施例に係る半導体集積装置のキャパシタを示す断面図。 本発明の実施例に係る半導体集積装置のスイッチング手段を示す回路図。 本発明の実施例に係る半導体集積装置の制御回路を示す回路図。 本発明の実施例に係る半導体集積装置の出力部を示す回路図。 本発明の実施例に係る半導体集積装置の検査モード時の要部を示す回路図。 本発明の実施例に係る半導体集積装置の検査システムを示すブロック図。 本発明の実施例に係る半導体集積装置の検査方法を示すフローチャート。 本発明の実施例に係る他の半導体集積装置の要部を示す回路図。 本発明の実施例に係る他の半導体集積装置の要部を示す回路図。 本発明の実施例に係る半導体集積装置の他のキャパシタを示す断面図。 本発明の実施例に係る半導体集積装置の他のスイッチング手段を示す回路図。
符号の説明
10 半導体集積装置
11 半導体基板
12 第1領域
13 第2領域
14 機能回路
15 発振回路
16 スイッチング手段
16a、16b、16c、16d、16e、16f 双投スイッチ
17 制御回路
18 出力部
20 アンテナ
21 切替え器
22 ローノイズアンプ
23 復調器
24 D/A変換器
25 A/D変換機器
26 変調器
27 パワーアンプ
31、31a、31b、31c 第1配線
32、32a、32b、32c 第2配線
40 半導体基板
41 絶縁膜
42 誘電体膜
43、44 金属膜
46 n型拡散層
47、48 電極
50、51 nチャネルMOSトランジスタ
52、57 インバータ
55、56 トランスミッションゲート
60 検査システム
61 ICソケット
62 制御信号生成手段
63 周波数測定手段
64 コントローラ
65 出力装置
66 電源
70 フィルタ回路
71、72 gmアンプ
73 バッファアンプ
74 信号入力端子(第1端子)
75 接地端子(第2端子)
76 信号出力端子
80 シフトレジスタ
81 ラッチ回路
82、83 バッファ
C0 キャパシタ(第2キャパシタ)
C1 キャパシタ(第1キャパシタ)
C2、C3 キャパシタ
L インダクタ
Q1 トランジスタ
Ctr、Cs 寄生容量

Claims (5)

  1. 第1キャパシタを有する機能回路と、
    第2キャパシタを有する発振回路と、
    制御信号に応じて、前記第1キャパシタを前記機能回路から電気的に切り離すとともに、前記発振回路の前記第2キャパシタに並列接続するスイッチング手段と、
    前記発振回路の発振出力を出力する出力部と、
    を具備することを特徴とする半導体集積装置。
  2. 前記第2キャパシタの容量が、前記第1キャパシタの容量より大きいことを特徴とする請求項1に記載の半導体集積装置。
  3. 複数の前記機能回路を有し、
    各前記第1キャパシタの一端が、個別の第1配線を介して前記第2キャパシタの一端に接続され、
    各前記第1キャパシタの他端が、個別の第2配線を介して前記第2キャパシタの他端に接続されることを特徴とする請求項1に記載の半導体集積装置。
  4. 第1領域と、第2領域とを有し、
    前記第1領域に、前記機能回路と、前記発振回路と、前記スイッチング手段とが形成され、
    前記第2領域に、前記機能回路と、前記発振回路と、前記スイッチング手段とが形成され、
    前記第1領域または前記第2領域に、前記第1領域に形成された前記発振回路の発振出力および前記第2領域に形成された前記発振回路の発振出力を、前記周波数測定手段に供給する前記出力部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体集積装置。
  5. 第1キャパシタを有する機能回路と、第2キャパシタ有する発振回路と、制御信号に応じて、前記第1キャパシタを前記機能回路から電気的に切り離すとともに、前記発振回路の前記第2キャパシタに並列接続するスイッチング手段と、前記発振回路の発振出力を周波数測定手段に供給する出力部とを備えた半導体集積装置の検査方法であって、
    前記周波数測定手段に、前記発振回路の発振出力を供給し、第1発振周波数を求めるステップと、
    前記スイッチング手段に、前記制御信号を供給し、前記第1キャパシタを前記機能回路から切り離すとともに、前記発振回路の前記第2キャパシタに並列接続するステップと、
    前記周波数測定手段に、前記第1キャパシタが前記第2キャパシタに並列接続された後の前記発振回路の発振出力を供給し、第2発振周波数を求めるステップと、
    前記第1発振周波数と、前記第2発振周波数とから、前記第1キャパシタの容量を求めるステップと、
    を具備することを特徴とする半導体集積装置の検査方法。
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