JP2009024566A - 圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】抽気通路から吸入室へ流出してしまうオイル量を低減できる圧縮機の提供を図る。
【解決手段】吸入室7とクランク室5とを連通する抽気通路31は、駆動軸10内に径方向に向けて形成され且つ間接的に吸入室7に連通する径方向通路31bと、駆動軸10に圧入固定されるロータ内に径方向に向けて形成され且つ駆動軸10の径方向通路31bとクランク室5とを連通接続する径方向通路31aと、を少なくとも備えて構成される。ロータの径方向通路31aの入口部61は、その外周側63よりも突設された筒状部61として構成されるとともに、ロータ21と斜板24とを連結するための連結機構40とは周方向において重ならない位置に設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、被圧縮媒体を圧縮する圧縮機に関し、特に車両用空調装置等の冷凍サイクルに介装されて冷凍サイクルを循環する冷媒を圧縮する圧縮機に関する。
する。
特許文献1に開示される圧縮機は、クランク室と吸入室とを連通する抽気通路を備えている。通常、クランク室内の各摺動部品に潤滑オイルを供給するためクランク室に潤滑オイルを貯留してある。そのため、抽気通路を備える圧縮機においては、クランク室内の潤滑オイルが抽気通路を通じて吸入室へ流出してしまい、主に以下の2つの問題点が生じる。第1に、潤滑オイルがクランク室から持ち出されてしまうと、クランク室内の摺動部品へのオイル供給が不足し、摺動部品に悪影響を与えてしまう。第2に、潤滑オイルがクランク室から持ち出されてしまうと、潤滑オイルがクランク室→吸入室→シリンダボア→吐出室→圧縮機外→冷凍サイクルの熱交換器(コンデンサ、エバポレータ)へと流通し、熱交換器の細管に付着して、熱交換器の熱交換効率を低下させてしまう。
このような観点から、従来の圧縮機には、特許文献2の図1〜3に開示されるようにクランク室と吸入室とを常時連通する抽気通路を駆動軸内に設け、抽気通路の入口部を駆動軸の径方向に設定したものがある。このような構造では、クランク室内に充満する冷媒に含まれるミスト状オイルは、抽気通路内に流れ込もうとする際に駆動軸の回転によって抽気通路の入口部の内周面に衝突して捕獲され、駆動軸の回転遠心力によってクランク室に押し戻されることとなる。そのため、クランク室内に充満する冷媒に含まれるミスト状オイルは、クランク室から吸入室へ流出しにくい構造となり、オイル流出量が減る。
特開昭62−203980号公報 特開2003−343440号公報
本発明はこのような従来技術をもとに為されたもので、その目的は抽気通路から吸入室へ流出してしまうオイル量をさらに低減できる圧縮機の提供である。
請求項1に記載の発明は、圧縮機であって、吸入室とクランク室とを連通する抽気通路が、駆動軸内に径方向に向けて形成され且つ前記吸入室と連通する径方向通路と、前記駆動軸の外周に圧入固定されるロータに径方向に向けて形成され且つ前記駆動軸の径方向通路と前記クランク室とを連通接続する径方向通路と、を少なくとも備えて構成され、前記ロータの径方向通路の入口部は、その外周側よりも突設された筒状部として構成されるとともに、前記ロータと斜板とを連結するための連結機構とは周方向において重ならない位置に設けられていることを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の圧縮機であって、前記駆動軸の径方向通路は前記駆動軸の径方向通路に対して通路断面積が小さいことを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の圧縮機であって、前記筒状部の外周面は、先端側が基端側よりも除々にせり出したアンダーカット部を備えることを特徴とするものである。
請求項1に記載の発明によれば、被圧縮媒体とともにクランク室から抽気通路内に流れ込もうとするミスト状オイルは、駆動軸の回転運動によって抽気通路の入口部となるロータの径方向通路の内周面に衝突して捕獲される。そして、このようにロータの径方向通路に付着したオイルは、ロータの回転遠心力によってクランク室に押し戻される。これにより、クランク室の潤滑オイルが抽気通路を通じて吸入室に流出しにくい構造となり、簡素な構成で抽気通路からのオイル流出量を低減できる。
また請求項1に記載の発明によれば、ロータの径方向通路の入口部がロータの外周面から突出した筒形状に形成されているため、ロータの外周面に付着するオイルが、筒状部の段差を乗り越えて抽気通路に流入しにくくなる。
しかも請求項1に記載の発明によれば、ロータの径方向通路の入口部が、筒状部として形成されるとともに連結機構とは周方向において重ならないように設けられているため、ロータを成型する際に筒状部と連結機構が干渉することで型抜きの邪魔になることを防止できる。
請求項2に記載の発明によれば、ロータの径方向通路は駆動軸の径方向通路に対して通路断面積が小さく設定されているため、抽気通路の入口において抽気通路に流入する被圧縮媒体の流速が上がる。そのため、抽気通路の入口において被圧縮媒体からミスト状のオイルを分離をしやすくなる。
請求項3に記載の発明によれば、前記筒状部の外周面は、先端側が基端側よりも除々にせり出したアンダーカット部を備えるため、ロータの外周面に付着するオイルが、さらに筒状部の段差を乗り越えて抽気通路に流入しにくくなる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
図1および2は第1実施形態の圧縮機を示し、図1は圧縮機の断面図、図2は図1の圧縮機の抽気通路の入口側を拡大して示す断面図である。
図1に示すように、本実施形態の圧縮機は斜板式の可変容量圧縮機であり、自動車などの車両に搭載される車両用空調装置の冷凍サイクルに介装されるものである。
この斜板式可変容量圧縮機は、複数のシリンダボア3を有するシリンダブロック2と、該シリンダブロック2の前端面に接合され該シリンダブロック2との間にクランク室5を形成するフロントヘッド4と、シリンダブロック2の後端面にバルブプレート9を介して接合され吸入室7および吐出室8を形成するリアヘッド6と、を備えている。
これらシリンダブロック2、フロントヘッド4およびリアヘッド6は、スルーボルトによって締結固定されて、圧縮機のハウジング1を構成している。
バルブプレート9は、シリンダボア3と吸入室7とを連通する吸入孔11と、シリンダボア3と吐出室8とを連通する吐出孔12と、を備えている。
バルブプレート9のシリンダブロック2側には、吸入孔11を開閉する図示せぬリード弁型の吸入弁が設けられ、一方、バルブプレート9のリアヘッド6側には、吐出孔12を開閉する図示せぬリード弁型の吐出弁と、該吐出弁を保持するとともに吐出弁の開限を規制するリテーナ15と、が設けられている。
シリンダブロック2およびフロントヘッド4の中心部には、ベアリング17、37、18を介して駆動軸10を回転自在に支持するシャフト支持孔19、20が設けられている。
クランク室5内には、駆動軸10の外周から圧入固定されたロータ21と、駆動軸10に摺動自在に嵌装されたスリーブ22と、スリーブ22に傾動自在に装着された斜板24と、が設けられている。斜板24は、スリーブ22に直接装着された略筒状のジャーナル25と、該ジャーナル25に固定された円板状の斜板本体26と、を備えて構成されている。また、ロータ21は、駆動軸10に圧入される筒状のハブ部分21aと、ハブ部分21aから外径方向に突設する円板部21bと、を備えて構成されている。
ロータ21と斜板24とは連結機構40により連結されており、この連結機構40は、斜板24の傾斜を許容しつつもロータ21の回転を斜板24に伝達してロータ21と斜板24を一体的に回転させるものである。なお、本実施形態の連結機構40は、ロータ21から斜板24側に突設されたヒンジアーム21hと、斜板24からロータ21側へ突設されたヒンジアーム24hと、これらヒンジアーム21h、24hをピン28、28を介して連結するリンク27と、を備えて構成されている。
各シリンダボア3に収容されたピストン29は、斜板本体26を挟んだ一対のシュー30を介して該斜板本体26に連結されていて、斜板本体26が回転するとシリンダボア3内で往復動する。
圧縮機の基本機能は、このピストン29の往復動により、被圧縮媒体としての冷媒を吸入室7→バルブプレート9の吸入孔→シリンダボア3内へと吸入し、シリンダボア3で圧縮したのち当該圧縮冷媒を、シリンダボア3→バルブプレート9の吐出孔12→吐出室8と吐出するものである。
本実施形態の圧縮機1は、圧縮機の吐出容量を可変とするために、圧力制御機構を備える。圧力制御機構は、クランク室5と吸入室7とを常時連通する抽気通路31(図1中矢示)と、クランク室5と吐出室8とを連通する給気通路32(図1中矢示)と、該給気通路32を開閉する制御弁33と、を備えて構成されている。抽気通路31は、クランク室5内の冷媒ガス圧力に応じてクランク室5内の冷媒ガスを吸入室7へ帰還させるものであり、給気通路32は、吐出室8からクランク室5への冷媒ガスを強制的に導入するものである。給気通路32が圧力制御弁33により開閉されると、吐出室8からクランク室5に向けて流れる冷媒ガス量が調整されてクランク室5の圧力が調節され、これにより斜板24の傾斜角が変化しつまりピストンストロークが変化して、圧縮機の吐出容量が変化することとなる。
次に、抽気通路の構造をより詳しく説明する。
抽気通路31は、クランク室5に一端が開口するようにロータ21に貫通形成された径方向に延びる径方向通路31aと、ロータの径方向通路31aと直接連通するように駆動軸10内に径方向に向けて設けられた径方向通路31bと、駆動軸の径方向通路31bと直接連通するように駆動軸10内に軸方向に沿って設けられた軸方向通路31cと、駆動軸の軸方向通路31cと連通するシャフト支持孔19の後端部31dと、このシャフト支持孔19の後端部31dに連通するようにシリンダブロック2の後端面に設けられた溝部31eと、このシリンダブロック2の溝部31eに連通するようにバルブプレート9に貫通形成された孔部31fと、このバルブプレート9の孔部31fと吸入室7とを連通するようにリアヘッド6に設けられた孔部31gと、を備えている(図1参照)。
ロータ21の径方向通路31aの入口部61は、ロータ21の外周面から突出した筒状部61として形成されている。
次に、本実施形態の圧縮機の作用を説明する。
駆動軸10が回転すると、駆動軸10と一体でロータ21が回転し、このロータ21の回転が連結機構40を介して斜板24に伝達される。斜板24の回転は、一対のピストンシュー30、30によってピストン29の往復動に変換され、ピストン29がシリンダボア3内を往復動する。このピストン29の往復動により、吸入室7内の冷媒がバルブプレート9の吸入孔11を通じてシリンダボア3内に吸入されたのちシリンダボア3内で圧縮され、圧縮された冷媒がバルブプレート9の吐出孔12を通じて吐出室8へと吐出される。
冷媒の吐出容量を変化させるには、制御弁33を開閉することで、クランク室5内の圧力を調整し、ピストンの前後の圧力バランスを調整して、ピストンストロークを変化させる。より具体的には、制御弁33によって給気通路32を開くと、吐出室8から高圧の冷媒ガスが給気通路32を通じてクランク室5に流れ込み、これによりクランク室5内の圧力が上昇する。クランク室5内の圧力が上昇すると、斜板24がシリンダブロック2側に近接移動しつつ斜板24の傾斜角が減少することで、ピストンストロークが小さくなり、吐出量が減少する。一方、制御弁33によって給気通路32を閉じると、抽気通路31を通じてクランク室5内の冷媒ガスが吸入室7に常時抜けていっているため、次第に吸入室7とクランク室5との圧力差が無くなくなって均圧化していく。すると、斜板24がシリンダブロック2から離れる方向に移動しつつ斜板24の傾斜角が増大して、ピストンストロークが大きくなり、吐出量が増大する。
ここで、クランク室5内には、当該クランク室5内の摺動部品の潤滑を目的として潤滑オイルが貯留されているが、このオイルはロータ21や斜板24などの回転部品などによって掻き上げられてミスト状になってクランク室5内に充満し、クランク室5内の各摺動部品の摺動面に供給される。このミスト状オイルは、クランク室5内の冷媒ガスとともに抽気通路31を通じて吸入室7へ流出していくことが懸念されるが、本実施形態では、以下のようにしてオイル流出量が少なくなる。
つまり、本実施形態の圧縮機においては、抽気通路31の入口となるロータ21の径方向通路31aが径方向に沿って延在しているため、クランク室5から冷媒ガスとともに抽気通路31内に流れ込もうとするミスト状オイルは、駆動軸10の回転運動によってロータ21の径方向通路31aの内周面に衝突して捕獲される。そして、このようにロータ21の径方向通路31aに付着したオイルは、ロータ21の回転遠心力によってクランク室5に押し戻される。これにより、潤滑オイルがクランク室5から吸入室7へ流出しにくい構造となり、簡素な構成で抽気通路31からのオイル流出量を低減できる。
また、本実施形態では、ロータ21の径方向通路31aの入口部61がロータ21の外周面から突出した筒状部61として形成されているため、ロータ21の外周面に付着するオイルが筒状部61の段差を乗り越えて抽気通路31に流入しにくくなる。
なお、筒状部61は、連結機構40を構成するロータ21のヒンジアーム21hとは周方向において重ならない位置に設けられているため、ロータ21を成型する際に筒状部61とヒンジアーム21hとが干渉することで型抜きの邪魔になることを、防止できるようになっている。
以下、本実施形態の効果をまとめる。
(1)本実施形態の圧縮機は、内部にクランク室5および吸入室7および吐出室8およびシリンダボア3を有するハウジング1と、前記ハウジング1に回動自在に軸支され前記クランク室5内で回転駆動する駆動軸10と、前記駆動軸10に固定されたロータ21と、前記駆動軸10に傾動自在に装着された斜板24と、前記ロータ21と前記斜板24とを連結して、前記斜板24の傾斜角の変更を許容しつつ前記斜板24を前記ロータ21とともに回転させる連結機構40と、前記斜板24の回転に伴って前記シリンダボア3内で往復動し当該往復動により被圧縮媒体としての冷媒を吸入・圧縮・吐出するピストン29と、前記吸入室7と前記クランク室5とを連通する抽気通路31と、を備えた圧縮機である。そして、前記抽気通路31は、前記駆動軸10内に径方向に沿って形成されて前記吸入室7に連通する径方向通路31bと、前記ロータ21内に径方向に沿って形成され且つ前記駆動軸10の径方向通路31bと前記クランク室5とを連通接続する径方向通路31aと、を少なくとも備えて構成されている。前記ロータの径方向通路31aの入口部61は、その外周側の部分63(この例ではロータのハブ部分21aの外周面63)よりも突設された筒状部61として構成されるとともに前記連結機構40とは周方向において重ならない位置に設けられている。
そのため、本実施形態の圧縮機によれば、クランク室5から抽気通路31内に冷媒ガスとともに流れ込もうとするミスト状オイルは、駆動軸10の回転運動に伴い抽気通路31の入口部としての径方向通路31a、31bの内周面に衝突して捕獲される。次に、径方向通路31a、31bでガスと分離されたオイルは、回転遠心力によってクランク室5に押し戻される。そのため、抽気通路31がクランク室5と吸入室7とを常時連通する通路でありながらも、駆動軸10の回転運動を利用して抽気通路31の入口部31a、31bで積極的にオイル分離(気液分離)する構造となる。結果、簡素な構成でクランク室からのオイル流出量を低減できる。
しかも、径方向通路31aの入口端末からクランク室5内に飛散するオイルによって、クランク室5内の摺動部品へオイル供給できる効果もある。
また、ロータ21の径方向通路31aの入口部61がロータ21の外周面から突出した筒状部61として形成されているため、ロータ21の外周面に付着するオイルが筒状部61の段差を乗り越えて抽気通路31に流入しにくくなる。また筒状部61がロータ21の外周面から突出する突出量dぶん、抽気通路31の入口部としての径方向通路31a、31bの距離が長くなるので、遠心分離作用がさらに大きくなる。
また、ロータ21の径方向通路31aの入口部61は、筒状部61として形成されるとともに連結機構40を構成するロータ21のヒンジアーム21hとは周方向において重ならない位置に設けられているため、ロータ21を成型する際に筒状部61とヒンジアーム21hとが干渉することで型抜きの邪魔になることを、防止できる。
なお、ロータの径方向通路の入口部を筒状部として形成するためにロータとは別部材からなる筒状部材をロータに嵌め込むことも考えられるが、このような構造に比べて本実施形態では部品点数が少なくて済み、製造コストを低減できる効果がある。
(2)また本実施形態の圧縮機は、駆動軸の径方向通路31bに対してロータの径方向通路31aの通路断面積が小さくなっている。そのため、抽気通路の入口31aにおいて抽気通路31に流入する冷媒の流速が上がり、抽気通路の入口31aにおいてミスト状オイルを冷媒から分離をしやすくなる。
次に、他の実施形態について説明する。なお、以下の説明において上述の実施形態と同様の構成については同一符号を付して重複する説明を省略する。
(第2実施形態)
図3および4は本発明の第2実施形態を示すものである。
図3および4に示す第2実施形態の圧縮機は、筒状部61の外周面の形状が異なる。具体的には、第2実施形態の圧縮機では、筒状部61の外周面が、先端側が基端側よりも除々にせり出したアンダーカット部61aを備えている。そのため、ロータ21のハブ部分21aの外周面63に付着するオイルが、筒状部61の段差をさらに乗り越え難くなり、さらにオイルが抽気通路31に流入しにくくなる。
(第3実施形態)
図5は本発明の第3実施形態を示すものである。
図5に示す第3実施形態の圧縮機は、筒状部61がヒンジアーム21hに対して円周方向に90°ズレている点で、筒状部61がヒンジアーム21hに対して円周方向に180°ズレている第1および第2実施形態と異なるが、この第3実施形態においても第1、2実施形態と同様の作用効果が得られる。
(変形例)
なお、上述の実施形態では、抽気通路31の入口部としての径方向通路31aは1本であったが、本発明においては抽気通路31の入口部としての径方向通路31aを軸方向に列べて複数設けたものであってもよいし、また、周方向に列べて複数設けたものであってもよい。
また、上述の実施形態においては駆動軸10の軸方向通路31cは駆動軸10の中心線に沿って設けられているが、本発明においては遠心分離作用が発揮されれば駆動軸10の軸方向通路31cは駆動軸10の中心線から偏心していてもよいしまた駆動軸10の中心線に対して傾斜していてもよい。
また、上述の実施形態においては駆動軸10およびロータ21の径方向通路31b、31aは駆動軸10の軸方向通路31cに対して直交しているが、本発明においては遠心分離作用が発揮されればこれら径方向通路31b、31aが傾斜していてもよい。
さらに、上述の実施形態では斜板本体26がジャーナル25に対して固定されていることで斜板本体26が駆動軸10と一体的に回転するスワッシュ式の可変容量圧縮機を示したが、本発明は斜板本体26がジャーナル25に対して回転自在に装着されることで斜板本体26が駆動軸10と一体的に回転しないウォブル式の可変容量圧縮機にも適用できるし、その他のタイプの可変容量圧縮機にも適用できるし、また無論、可変容量圧縮機に限らず固定式の圧縮機にも適用できる。
本発明の第1実施形態の圧縮機の断面図である。 同圧縮機の抽気通路の入口部分を拡大して示す拡大断面図。 本発明の第2実施形態の圧縮機の抽気通路の入口部分を拡大して示す拡大断面図。 図4中の矢視IV方向から見た側面図。 本発明の第3実施形態の圧縮機のロータを概略的に示す斜視図。
符号の説明
1…圧縮機のハウジング
2…シリンダブロック(ハウジング)
3…シリンダボア
4…フロントヘッド(ハウジング)
5…クランク室
6…リアヘッド(ハウジング)
7…吸入室
8…吐出室
9…バルブプレート
10…駆動軸
11…吸入孔
12…吐出孔
15…リテーナ
17…ベアリング
19…シャフト支持孔
21…ロータ
21h…ヒンジアーム
22…スリーブ
24…斜板
24h…ヒンジアーム
25…ジャーナル
26…斜板本体
27…リンク
28…ピン
29…ピストン
30…シュー
31…抽気通路
31a…径方向通路(抽気通路の入口部)
31b…径方向通路
31c…軸方向通路
31d…後端部
31e…溝部
31f…孔部
31g…孔部
32…給気通路
33…制御弁
40…連結機構
61…ロータの径方向通路の入口部(筒状部)
61a…アンダーカット部
63…外周側
d…突出量

Claims (3)

  1. 吸入室(7)とクランク室(5)とを連通する抽気通路(31)が、駆動軸(10)内に径方向に向けて形成され且つ前記吸入室(7)と連通する径方向通路(31b)と、前記駆動軸(10)の外周に圧入固定されるロータ(21)内に径方向に向けて形成され且つ前記駆動軸(10)の径方向通路(31b)と前記クランク室(5)とを連通接続する径方向通路(31a)と、を少なくとも備えて構成され、
    前記ロータの径方向通路(31a)の入口部(61)は、その外周側(63)よりも突設された筒状部(61)として構成されるとともに、前記ロータ(21)と斜板(24)とを連結するための連結機構(40)とは周方向において重ならない位置に設けられていることを特徴とする圧縮機。
  2. 請求項1に記載の圧縮機であって、
    前記ロータの径方向通路(31a)は、前記駆動軸の径方向通路(31b)よりも通路断面積が小さいことを特徴とする圧縮機。
  3. 請求項1または2に記載の圧縮機であって、
    前記筒状部(61)の外周面は、先端側が基端側よりも除々に迫り出したアンダーカット部(61a)を備えることを特徴とする圧縮機。
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