JP2009023683A - 排気構造付袋体 - Google Patents

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Abstract


【課題】
本発明は、袋体内に商品を封入した際に袋体内の不要な気体や液体などを排出可能な排気構造付袋体であって、更に袋体内の商品の外部への排出を防止すると共に極めて微細な粉体類の排出をも防ぐことのできる気構造付袋体の提供を課題とする。
【解決手段】
係る課題を解決するため、袋体の一辺部に表裏フィルム間に不織布を挟み込んで融着すると共に内部から外部に連通する導通路を有し、不織布は二つに折り込んでフィルム間に挟んでこの折り込み部を袋体内部に融着せずに突出位置し、この部分内側と袋体の融着部との間に非融着部の袋体内導通路を有し、これが導通路に連通して袋体内部の気体や液体を袋体内部から外部に排出することのできる排気構造付袋体を提供するものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、袋体内の空気等を排出可能とする排気構造付袋体に関する。
従来より、各種商品類を樹脂製の袋体内に収納して保管・運搬、更には販売等を行っているものである。
従って、各種樹脂製のフィルムをもって構成する袋体内に商品を入れることは各種業種に亘って多用されているものである。
この場合、袋体内に収納すべき各種商品類は、袋体内に入れた状態で保管や運搬などされるものであるが、袋体内に収納した後に開口部を封鎖すると、どうしても袋体内に気体類例えば空気が残ってしまうものである。
このことは、例えば袋体を重ねて保管する場合に不必要な嵩を有してしまうこととなり、袋体が空気等の気体によって膨らんだ膨らみ部分が安定せずに上部に積んだ荷物の重量によってぐらつくこととなってしまう。
従って、重ねて保管する場合や移動する場合に積み重ね状態がぐらつき極めて不安定となってしまう。
さらには、空気などの本来全く不必要な要素によって、袋体の嵩が増え保管や運搬に際して必要以上の手間や場所等を必要とするものである。
又、これらは気体に限らず、例えば液体などであっても同様である。
従って、これらの袋体内に商品を封入する際には、袋体内の空気や液体などを極力排出した状態で封鎖することが必要であった。
このため、例えば袋体内に商品を収納した時点で、袋体の周囲を押さえて不必要に気体を外部に排出した状態で袋体の開口部を封鎖することが必要となっていた。
さらには袋体に排気を行なうための逆止弁を構造的に別途有する袋体も使用されている。
或いは、特開平10−24968号(特許文献1)に示す飲食料品収納袋がある。
特開平10−24968号
以上の様に、樹脂製のフィルム地からなる袋体内に商品を封入するに際して、内部の空気などを排気するものとして前記構成のものがあるが、まず袋体内に入った空気を袋体の開口部を封鎖する時点で排気するのは、極めて手間が係るばかりでなく、空気の残留は極めて多く、所期の排気効果を達することは殆んどできないものであった。
例えば排気装置を用いて行なうことによっては域効率を高めることは可能であるが、この様な構造は極めて高価な機器を必要とし、さらには機器のある場所でないと作業が行なえないこととなってしまう。
又、逆止弁機構等を別途製造し、これを袋体に配設して排気を可能とする袋体もあるが、逆止弁機構自体が嵩張ってしまうものや高価なもの、或いはその袋体への取り付けの手間が係る等各種の弊害を有するものである。
さらに特許文献1に示す飲食料品収納袋は、不織布を用いて排気孔部を設ける点で極めて有用であり、画期的である。
しかし、本構成においては不織布を間に挟みこんだ構成であって、不織布の布地自体をもって通気や排気或いは水分の排出を行なうものである。
従って、きめの細かい不織布の布地内を抜けると共に一定の長さを有し独特の形状よりなる排気孔部を通り抜けることによって初めて排気できるものであり、袋体内の空気等を排出するためには長時間の排出工程を必要とし、更には効率のよい排気は難しいものである。
又、水分等においては布地内に浸透して外部に排出する等のことまではできす、袋体内の液体類の排出はほぼ無理であった。
さらに、通気制御部を必要とし、独特の形状よりなる排気孔部を必要とすることから、製造段階において極めて手間が係り、製造コストが高くなるものであった。
併せて、独特の形状よりなる排気孔部構成によって、袋体内の空気の排出を阻害する要素となること、即ち排気孔部が屈曲して構成されていることから袋体の各方向への折れ曲がりなどによって簡単に封鎖されてしまうものとなり、排気を阻害するものとなっていた。
即ち排気孔部は非溶着部であり、強度が弱いものであるが、この排気口部が一方向ではなく屈曲して複数方向に向かって構成されているものであると共に一定の幅を有する構成となってしまうものである。
このことは、袋体のこの部分の強度が周囲に比較して弱いものであって折れ曲がりやすいこととなり、幅広にかつ複数方向に亘って非溶着部を有すること、及びこの排気孔部を多数箇所に有することから、この袋体の該辺の部分は多数方向に折れ曲がりやすいものとなってしまう。
この折れ曲がりは排気孔の封鎖を行なうこととなってしまい、効率的な排気を阻害するものである。
さらには、該袋体自体を運搬等する際或いは販売時の持ち帰り時などにおいて、重量を有する該袋体を持ち運びやすくすると共に袋体自体の構成をしっかり維持できる何らかの構成が望まれているものである。
以上より、係る各課題を解決するために請求項1に係る発明は表裏のプラスチックフィルムからなる袋体の少なくとも一辺部に、該表裏となるプラスチックフィルム間に不織布を挟み込んで該一辺部を融着すると共に該一辺部に袋体内部から外部に連通する非融着部からなる導通路を少なくとも二列以上有する袋体において、該不織布は二つに折り込み又は折り曲げた状態で表裏のプラスチックフィルム間に挟まれると共に不織布の該折り込み又は折り曲げ部分は袋体内部方向に突出して位置し、表裏のプラスチックフィルムとは融着せず、更に折り込み又は折り曲げ部分の内側と袋体の該一辺の融着部との間にできている折り曲げ又は折り込み部に沿った非融着部からなる袋体内導通路を有するものであり、該折り曲げ又は折り込み部に沿った非融着部からなる袋体内導通路は更に袋体内部から外部に連通する非融着部からなる導通路に連通し、袋体内部の気体や液体を該不織布の折り曲げ又は折り込み部に沿った非融着部を通過し、該非融着部からなる袋体内導通路と袋体内部から外部に連通する非融着部からなる導通路とから袋体外部に排出可能とした排気構造付袋体からなり、係る発明によって前記課題を解決できる。
又、請求項2に係る発明は、袋体の該一辺で不織布とその不織布の外側に位置するプラスチックフィルムとがそれぞれ融着し、不織布同士が非融着部からなる導通路を構成した排気構造付袋体からなり、係る発明によっても解決できる。
或いは、請求項3に係る発明の様に不織布を挟み込む一辺部が袋体の上辺部である排気構造付袋体でもよい。
これらの場合、請求項4に係る発明のように上辺部に取っ手の孔を有し、少なくとも該孔の周囲がプラスチックフィルムと不織布の融着部によって構成する排気構造付袋体でもよい。
これらの他、請求項5に係る発明の様に不織布を挟み込む一辺部が袋体の側辺部であっても、或いは、請求項6に係る発明の様に不織布を挟み込む一辺部が袋体の底辺部であってもよい。
更に、請求項7に係る発明の様に袋体内部から外部に連通する非融着部からなる導通路を略直線状に構成しても、或いは請求項8に係る発明の様に袋体内部から外部に連通する非融着部からなる導通路を略曲線状に構成しても、請求項9に係る発明の様に袋体内部から外部に連通する非融着部からなる導通路を屈曲状に構成しても良い。
以上のように構成したことから、まず請求項1に係る発明に係る発明によって、袋体内に商品を密封した後に袋体内に残余した気体や液体を簡単かつ効率よく袋外に排出できるものであり、特に袋体内の気体等を袋体内導通路を介して導通路に導き、更に外部に排出できるものである。
更に袋体内から袋体内導通路へ導くに際して不織布によって細かい粉類等まで袋体内に留め置くことができ、この不織布の目を任意に設定することによって希望する大きさの商品を気体類と分離して袋体内に残すことができる。
したがって、一定の大きさを有するものの他、米などの粒状物や小麦粉類などの粉類を袋体内に入れた場合でも、不必要な空気等について該粉類を袋体内に残した状態で外部に排出できる。
更にこの不織布の目や厚みを任意に設定することによって袋体内に残すべき固体類の大きさの設定なども可能である。
又、係る排気構造付袋体の製造は容易であってかつ大量生産に向くものであると共に低廉にて製造できるという大きなメリットも有する。
次に請求項2に係る発明によって導通路を容易に構成できると共に袋体の骨格をより強固に構成できるものとなる。
又、請求項3に係る発明によって上辺部からの排気を可能とするものであり、更に請求項4に係る発明によって取っ手付の袋体の提供を可能とする。
この場合取っ手の周囲には融着部が存在するものであると共に該融着部は表裏のフィルムと折り返した二つ折りの不織布が一体として融着しているものであって、極めて強固なものとなり袋体内に重量物を入れた場合であっても取っ手は変形しにくくなることから極めて持ちやすい取っ手を有する袋体の提供を可能とする。
更に、請求項5に係る発明や請求項6に係る発明によって、排気構造を袋体の側辺でもあるいは底辺でも配設できることとなる。
請求項7乃至請求項9に係る各発明によって、導通路を任意形状にて構成できるものであって、袋体の形状や内容物の形状或いはデザイン性などを考慮して任意の導通路の構成を可能とするものである。
特に排気効率を考慮することも、或いは商品ごとに応じた導通路の構成等ができることとなる。
図1は、本発明に係る排気構造付袋体の一例を示す図である。
まず本図に示す袋体本体は2枚のプラスチックフィルム1、2をもって構成するものであり、両側辺4と底辺5が該両フィルムを融着することによって、シールした両側辺部40と底辺部50とを形成している。
更に上辺部30には、該2枚の表裏を構成するプラスチックフィルム1、2の間に折り込んだ不織布6を挟んだ状態で特定の箇所が融着していると共にその中央部分に提げ手用の孔39を有している。
以上のように構成することにより該2枚の表裏のプラスチックフィルム1、2及び底辺部50・両側辺部40・上辺部30によってそれぞれ構成される中央部分に収納部7を有する袋体が構成できるものである。
この場合、2枚の表裏のプラスチックフィルム1、2として本発明の排気構造付袋体の一例を明示するが、これに限らずプラスチックフィルムを折り込んでその一辺を融着部ではなく折り込み部で同様に表裏面を有する袋体形状に構成するものであってもよい。
尚、本図構成に示す袋体は四辺共に閉じた状態で構成されているが、例えば底辺部50や側辺部40を未融着状態で残し、袋体内の収納部分7に商品を入れた後、該辺部を融着或いは接着等によって密封するものであってももちろんよい。
この様に構成する上辺部30に関し、まずプラスチックフィルム1、2間には不織布6が挟まれているものである。
この挟まれた不織布6は、折り込み構成即ち2つに折り込んで、その折り目61部分を袋体内部に位置させ、袋体外部方向の上辺部3端部は2枚の不織布が重なって2枚のプラスチックフィルム1、2に挟まれた状態で構成されるものである。
該袋体の上辺部分30の2枚のプラスチックフィルム1、2間に挟まれた折り込んだ2つ折の不織布6は、これらを任意箇所で必要な部分同士を融着して上辺部30の融着部32を構成するが、袋体内部から外部にかけて非融着部からなる導通路31を少なくとも一列以上有するものである。
即ち本図においては略直線状に袋体内部から外部にかけて連通する導通路31を有するものである。
本図構成においては取っ手の孔39を挟んで両側方向にそれぞれ3列ずつ非融着部よりなる導通路31を有する。
この場合、不織布の折り目部分は全て袋体内部に位置するものであり、その折り目である折り込み部61周辺は上辺部30の融着部32から外れており、袋体内部に非融着状態として形成されている。
従って、袋体内の収納部7に内容物を封入した後、袋体開口部を密封し、内部空気を外部に排出するに際しては、袋体内部にある不織布6の折り目部分である折り込み部61全体から不織布の厚み方向に通過し、その後、折り目に沿った非融着部からなる袋体内導通路62を通り、更に略直線状に非融着部を袋体内部から外部にかけて形成した導通路31内を通って袋体外部に排出されるものである。
即ち不織布6の一連の折り目部分61は袋体内部に位置して融着されていないものであり、袋体内部の気体や液体はこの不織布6の厚み方向を通過し、更に折り目である折り込み部61の内側と袋体の上辺部30の融着部32との間にできている折り目である折り込み部61に沿った非融着部からなる袋体内導通路62を通り、次に袋体内部から外部に非融着部によって形成した導通路31を通って袋体外部に排出されるものである。
この様に構成することによって、極めて簡単に袋体内部の空気などを外部に排出できるものである。
更に、折り目である折り込み部61の内側と袋体の上辺部30の融着部32との間にできている折り目に沿った非融着部によって形成される袋体内導通路62から非融着部によって形成される導通路31との連接部分即ち融着部32の袋体内部の導通路31の周囲は略弧状に融着部32を形成するものである。
即ち弧状に形成することによって折り目である折り込み部61の内側と袋体の上辺部30の融着部32との間にできている折り目である折り込み部61に沿った非融着部の袋体内導通路62から導通路31への流れをスムーズにし、排出効率を高めることができる。
又、非融着部よりなる導通路31に関しては、本図構成は挟まれた不織布6同士が非融着であり、本図においては導通路の袋体側の弧状の融着部近傍において不織布6とその外側に位置するそれぞれのプラスチックフィルム1、2の一とが一部融着しているものである。
即ちプラスチックフィルムと不織布の融着部33を構成するものである。
これにより不織布6同士は非融着であるが袋体の上辺部30においてプラスチックフィルム1、2と不織布6とが融着し、袋体内部と外部は不織布6を介して連通するものとなる。
次に該不織布6に関しては、例えば布地の目の細かい不織布6を用いることによって例えば数十ミクロン程度以上の例えば粉体類を外部に漏れることなく袋目体内に留めおくことが可能であり、更には不織布6の厚みや目の細かさを適宜調整することによって数十ミクロン以下の極めて細かい粉体等を不織布6によって外部に漏れないように留めおくこともできる。
以上のように、袋体内に外部に漏れやすい粉体等を封入した場合であっても、空気類だけを効率よく排出することもできるものである。
特に、該排出に際しては例えば袋体を周囲から押し又は絞り込み、或いは導通路31方向に内部空気などを集めるようにして外部に排出すればよく、簡単にかつ誰でも効率よく排出できるものである。
更に、取っ手部分39の周囲は少なくとも2枚のプラスチックフィルム1、2と折り込んで2枚形状となった不織布6、6とを併せて融着するものであることから極めて強固に取っ手39の周囲を形作ることができ、該取っ手39を使用して袋体を持ち上げた場合でもこの取っ手39周囲の融着部32と共に前記プラスチックフィルムと不織布の融着部33及び側辺の融着部40等によって袋体の形が崩れることを極力防ぐことができる。
もとより取っ手39周辺の融着部32によって取っ手39の形状を型崩れなく維持する効果を有するものであり、これとプラスチックフィルムと不織布の融着部33とによって、及び周囲の融着部32によって上辺部30の形状の型崩れの防止ができる。
尚、本図において取っ手39を有する構成を示すが、もとより取っ手39を有しないものでもよい。
更に上辺部30に不織布6を有するが、この上辺部30に限らず、側辺部40にだけ或いは底辺部50にだけ、不織布6を有すると共に非融着部よりなる袋体内導通路と導通路を有する構成を有するものであってもよい。
又、いずれか一の箇所に有するのではなく上辺部30と側辺部40等の複数個所の組み合わせであってもよい。
又、導通路は、本図のように6箇所に限るのではなく任意の箇所有するものであってよい。
又、非融着部よりなる導通路31における不織布6とその外側のフィルムとの溶着に関しては、図示する袋体の上辺部30の内部方向に一部融着部33を有する構成に限らず導通路31全体に亘って不織布とその外側に位置するプラスチックフィルムとが融着して融着部を33構成するものであってもよい。
図2は、図1のA−A線断面図のフィルムや不織布の厚みを強調して示した図であり、袋体を構成するプラスチックフィルム1、2の底部5はそれぞれが融着して底辺部50を形成し、更に上辺部30は両プラスチックフィルム1、2の間に不織布6が折り込まれて配設している。
尚、本明細書上不織布6が折り込まれているという表示は折り目である折り込み部61をもって折りたたまれている状態だけを指すものではなく、これと共に更に折り目を有さずに本図のように曲線にて折り曲げ部61をもって二つに折り曲げられているものであっても含まれるものであり、具体的な折り目の有無を問わないものである。
したがって折り込み構成でも折り曲げ構成でもよく、折り目の有無を問わない。
この様に、不織布6を有することによって、袋体の内部方向の該不織布6の屈曲又は折り込み部分は何ら融着していないものであり、不織布6の厚み方向に袋体内部の気体や液体が通過することができる。
更に、これに続く不織布6の2つ折りの間における非融着部は導通路31を構成することから該導通路に沿って袋体外部に気体や液体が排出できる。
又、導通路31における不織布6とその外側に位置するフィルムとは、それぞれ融着して融着部33を構成するが、本図においてはこの融着部33は袋体の上辺部30の内部方向において設けられ、開口部方向は非融着部をもって形成している。
したがって袋体の内部と外部とは袋体の上辺部30の不織布6の袋体内部の非融着部によって区分けをされるものであり、この不織布6を通過する気体類や液体類は外部に送り出すことができ、この不織布6の目によって遮られる粉類等の固体類は袋体内に残る。
更に不織布6を通して通気できるものであり、通気を行なうのに際して極めて簡単かつ効率よく行なうことができる。
図3は、図2に代えて、袋体の上辺部30の導通路31全体で表側のプラスチックフィルム1と表側の不織布6とが融着し、更に裏側のプラスチックフィルム2と裏側の不織布6とがそれぞれ融着し、不織布6、6同士は非融着である本発明に係る排気構造付袋体の一例を示す。
本図に示す構成であっても、前記と同様に袋体の内部方向の該不織布6の折り曲げ又は折り込み部分61によって形成される袋体内導通路62は何ら融着していないものであり、不織布の厚み方向で袋体内部の気体や液体が通過することができ、更にこれに続く不織布の2つ折りの間における非融着部の導通路31に沿って袋体外部に気体や液体が排出できる。
以上のように極めて効率的に袋体内部の気体や液体を外部に排出できる。
更に、この不織布6によって袋体内部に微粒物例えば粉体などを封入した場合であっても、不要な空気のみを排出でき、粉体は不織布6で袋体内部に封入しておくことができる。
図4は、図1のB−B線断面図のフィルムや不織布の厚みを強調して示した図であり、袋体を構成するプラスチックフィルム1、2の底部5はそれぞれが融着して底辺部50を形成し、更に上辺部30は両プラスチックフィルム1、2の間に不織布6が折り込まれて、これらが一体に融着して融着部32を形成している。
但し、この融着部32の下部即ち袋体内部の融着部下部は不織布6の折り曲げ部分或いは折り込み部分61が融着せずに融着部32の端辺部に沿って袋体内導通路62を構成している。
即ち、折り曲げ又は折り込み部分61の内側と袋体の上辺部30の融着部32との間にできている折り曲げ又は折り込み部に沿った非融着部からなる袋体内導通路62が袋体の上辺部30を形作る端辺沿いに亘って袋体内導通路62を形作りこの間を通気可能としている。
図5は、袋体上辺部30に形成した非融着部からなる導通路31を傾斜した直線部にて構成した一例を示し、図6は導通部31を曲線を持って形成した一例を示す図である。
尚、これらの図においても袋体内導通路62を有するものである。
図7は、袋体の非融着部からなる導通路41を袋体上辺部40ではなく、側辺部40に構成した本発明に係る袋体の一例を示す図である。
本図に示すように、袋体の上辺部30に限らず側辺部40に設けたものであってもよい。
この様に構成しても側辺部40の不織布6の折り曲げ又は折り込み部分61の内側と袋体の側辺4の融着部42との間にできている折り曲げ又は折り込み部61に沿った非融着部よりなる袋体内導通路62を気体や液体が通った上で、側辺部40に設けた非融着部からなる袋体外部に連通する導通路41を通って外部に排出される。
この場合、袋体の側辺部40の導通路41の袋体内部方向において表側のプラスチックフィルム1と表側の不織布6とが融着し、更に裏側のプラスチックフィルム2と裏側の不織布6とがそれぞれ融着し、融着部43を構成している。
この融着部43は、導通路41全体に亘って構成したものであってももちろんよい。
更に両側辺部に導通路構成を設けたものであっても、或いは取っ手のない構成であってもよい。
図8は、同じく不織布6同士が非融着によって構成する導通路41を袋体の一側辺に設けた構成であり、導通路41を直線又は曲線ではなく屈曲形状とした一例を示す。
本構成のように形成とした場合であっても、不織布6を2つに折り曲げ又は折り込んで側辺部の必要か所でフィルム間に融着して融着部42を形成し、更に不織布6の該折り曲げ又は折り込み部分61を融着せず、袋体内部に突出して位置させることにより、充分に通気性や通水性を保つ袋体内導通路62を有し、袋体内部の気体や液体を外部に排出できる。
尚、この場合も同様に袋体の側辺部40の導通路41の袋体内部方向において表側のプラスチックフィルム1と表側の不織布6とが融着し、更に裏側のプラスチックフィルム2と裏側の不織布6とがそれぞれ融着し、融着部43を構成している。
この融着部43は、導通路41全体に亘って構成したものであっても、両側辺部に導通路構成を設けたものであっても、或いは取っ手のない構成であってもよい。
図9は、図1に示す本発明に係る排気構造付袋体の他の一例を示す図である。
袋体上辺部30の導通路31を取っ手をはさんで左右方向にそれぞれ2箇所ずつ設け、更にこの袋体の底部5を開口部として用いた一例を示す図である。
本図に示すように該袋体には開口部を有することから、底部5の該開口部から商品例えば米などを袋体内部に入れる。
その後、袋体の底部を融着して開口部を封鎖する。
図10は、該袋体内の米Xを封入して底部5を密封して底辺部50を形成した状態を示す図である。
この様に袋体内に米Xを封入し、更に底部5を融着して底辺部50を形成して密封した後に、この袋体内部の封鎖に伴って一緒に袋体内に封入されている空気を不織布6の袋体内部に突出している折り込み又は折り曲げ部分61と袋体の上辺部30の融着部32との間にできている非融着部からなる袋体内導通路62方向に押し集め、さらに上辺部30に形成した非融着部によって形作られた導通路31に集めた上で袋体内部から外部に排出するものである。
以上のように簡単かつ確実には脱気あるいは排気が行なえるものである。
図11は、本発明の他の一例を示す図であり、袋体の両側辺部40に不織布6をそれぞれ折り込んで挟み込み、不織布6の袋体内導通路62を非融着とし、更に袋体側辺部40の内部から外部に亘って側辺を形作るために表裏フィルムと折り込んだ不織布全体を融着する融着部42に設け、更に融着部42間に袋体内部から外部にかけて連通する不織布6とその外側に位置するフィルム1、2とをそれぞれ融着するが不織布同士は非融着の導通路41を有するものである。
この場合袋体の上部3の端辺部分は融着38して所謂封鎖状態となっている。
反面底辺4は開口部となっており、袋体内に該部分から商品を入れることができ、商品を 入れた後に底辺を融着などによって底辺部の融着部50を形成し密封すれば袋体の閉鎖ができる。
この様に構成された袋体の側辺部40の導通路41は不織布6とその外側に位置するプラスチックフィルムとが融着しているものであり、更に袋体内導通路62は非融着となっている。
係る導通路31においては、略L字状に形成されていると共に等間隔に本図では9個並んで設けられている。
本図構成は一例であり、導通路の形状や個数、或いは配設位置や間隔は任意であり、他の構成をもってももちろんよい。
以上の構成により側辺部において袋体内の気体や液体を袋体封鎖後に外部に排出することができると共に、粉体など微細な商品類などをも不織布によって袋体内に留めおくことができる。
本発明に係る排気構造付袋体の一例を示す図 図1のA−A線断面図 本発明に係る排気構造付袋体の他の一例の断面図 図1のB−B線断面図 本発明に係る排気構造付袋体の他の一例を示す図 本発明に係る排気構造付袋体の他の一例を示す図 本発明に係る排気構造付袋体の他の一例を示す図 本発明に係る排気構造付袋体の他の一例を示す図 本発明に係る排気構造付袋体の他の一例を示す図 図9に示す袋体に内容物を封入して底辺部を封鎖した状態の一例を示す図 本発明に係る排気構造付袋体の他の一例を示す図
符号の説明
1 プラスチックフィルム
2 プラスチックフィルム
3 上辺
30 上辺部
31 導通路
32 融着部
33 プラスチックフィルムと不織布の融着部
39 取っ手
4 側辺
40 側辺部
41 導通路
42 融着部
43 プラスチックフィルムと不織布の融着部
5 底辺
50 底辺部
6 不織布
61 折り目である折り込み部(折り曲げ部)
62 袋体内導通路
7 収納部
X 米

Claims (9)

  1. 表裏のプラスチックフィルムからなる袋体の少なくとも一辺部に、該表裏となるプラスチックフィルム間に不織布6を挟み込んで該一辺部を融着すると共に該一辺部に袋体内部から外部に連通する非融着部からなる導通路を少なくとも二列以上有する袋体において
    該不織布6は二つに折り込み又は折り曲げた状態で表裏のプラスチックフィルム間に挟まれると共に不織布6の該折り込み又は折り曲げ部分61は袋体内部方向に突出して位置し、表裏のプラスチックフィルムとは融着せず、
    更に折り込み又は折り曲げ部分61の内側と袋体の該一辺の融着部との間にできている折り曲げ又は折り込み部に沿った非融着部からなる袋体内導通路62を有するものであり、
    該折り曲げ又は折り込み部61に沿った非融着部からなる袋体内導通路62は更に袋体内部から外部に連通する非融着部からなる導通路に連通し、
    袋体内部の気体や液体を該不織布6の折り曲げ又は折り込み部に沿った非融着部を通過し、該非融着部からなる袋体内導通路62と袋体内部から外部に連通する非融着部からなる導通路とから袋体外部に排出可能としたことを特徴とする排気構造付袋体。
  2. 袋体の該一辺で不織布6とその不織布6の外側に位置するプラスチックフィルムとがそれぞれ融着し、不織布6、6同士が非融着部からなる導通路を構成したことを特徴とする請求項1記載の排気構造付袋体。
  3. 不織布6を挟み込む一辺部が袋体の上辺部30であることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の排気構造付袋体。
  4. 上辺部に取っ手39の孔を有し、少なくとも該孔の周囲がプラスチックフィルムと不織布6の融着部32によって構成することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の排気構造付袋体。
  5. 不織布6を挟み込む一辺部が袋体の側辺部40であることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の排気構造付袋体。
  6. 不織布6を挟み込む一辺部が袋体の底辺部50であることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の排気構造付袋体。
  7. 袋体内部から外部に連通する非融着部からなる導通路を略直線状に構成した請求項1乃至6のいずれかに記載の排気構造付袋体。
  8. 袋体内部から外部に連通する非融着部からなる導通路を略曲線状に構成した請求項1乃至6のいずれかに記載の排気構造付袋体。
  9. 袋体内部から外部に連通する非融着部からなる導通路を屈曲状に構成した請求項1乃至6のいずれかに記載の排気構造付袋体。
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