JP2009023173A - 記録装置および液体噴射装置 - Google Patents

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秀介 武内
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Abstract

【課題】記録ヘッド143に生じる振動を減衰させる。
【解決手段】往復移動方向に延在する案内部材145と、案内部材145に対してボールベアリング290を介して接して、往復移動方向に案内されつつ往復移動するキャリッジ300と、キャリッジ300に搭載されてキャリッジ300と共に往復移動しつつインクを吐出する記録ヘッド143と、記録ヘッド143に隣接して配置され、記録ヘッド143の質量を増加させるウエイト組立体400とを備える。
【選択図】図11

Description

本発明は記録装置および液体噴射装置に関する。より詳細には、案内部材に沿って往復移動するキャリッジと、キャリッジに搭載されて往復移動しつつインクまたは液体を吐出する記録ヘッドまたは液体噴射ヘッドとを備えた記録装置および液体噴射装置に関する。
微細なノズルを備えた記録ヘッドからインク等の液体を吐出して被記録媒体に付着させて画像を形成する記録装置がある。この種の記録装置では、主走査方向に延在する案内部材に沿って往復移動するキャリッジに記録ヘッドを搭載すると共に、主走査方向に対して交差する搬送方向に被記録媒体を移動させる搬送部を備える。そして、記録ヘッドの主走査と被記録媒体の搬送とを組み合わせることにより、被記録媒体上の任意の領域に液体を付着させて画像を形成する。
このような構造を有する記録装置において、キャリッジが往復移動する場合に発生する振動が記録ヘッドに伝達されると、記録ヘッドから吐出されるインクの飛翔方向にもぶれが生じ、被記録媒体に形成される画像の品質が低下する場合がある。そこで、記録ヘッドに伝達される振動を抑制する構造が種々試みられている。
下記の特許文献1には、印刷ヘッドがキャリッジに対して可動に連結されているとともに、その可動方向両側から少なくとも一側には緩衝要素を介して当接支持されている構造が記載される。これにより、記録ヘッドへの振動の伝播が低減される。
また、下記の特許文献2には、駆動装置により直接に往復移動を駆動されるメインキャリッジに対して、線形弾性部材を有する連結手段を介してサブキャリッジを設け、記録ヘッドをサブキャリッジに搭載する構造が記載される。これにより、キャリッジに発生した振動が記録ヘッドに伝播することが防止される。
特開2005−178023号公報 特開2005−238818号公報
ところで、記録装置が大型化してキャリッジの往復移動の距離が長くなった場合、キャリッジの移動速度も高くなる。そこで、案内部材に対するキャリッジの移動を円滑にする目的で、ボールベアリング等の転がり軸受けを介してキャリッジを支持する構造が採られる場合がある。しかしながら、転がり軸受けは、全体的な抵抗は低減させる替わりに、固有の振動を発生することが判った。
転がり軸受け独特の振動は、モータ等の動作に起因する振動とは特性が異なり、上記の特許文献1に記載の構造では十分に低減することが難しい。また、特許文献1に記載の構造は、記録ヘッドおよび被記録媒体の間隔であるプラテンギャップを調節する目的でサブキャリッジを変位させる記録装置に対しては適用できない。更に、特許文献2に記載の構造で、特性が異なる種々の振動を低減させる場合には、連結手段の規模が著しく大きくなることが避けられない。
そこで、上記課題を解決することを目的に、本発明の第1の形態として、所定の往復移動方向に延在する案内部材と、案内部材に対して転がり軸受けを介して接して、往復移動方向に案内されつつ往復移動するキャリッジと、キャリッジに搭載されて、キャリッジと共に往復移動しつつインクを吐出する記録ヘッドと、記録ヘッドに隣接して配置され、記録ヘッドの質量を増加させる錘とを備える記録装置が提供される。これにより、記録ヘッドを含む振動の系において記録ヘッドの重心を変化させて、記録ヘッドの振動を抑制することができる。従って、記録ヘッドの振動に起因する記録画像キャリッジ品質低下を防止できる。
錘は、往復移動方向について、記録ヘッドを挟んで配置されてもよい。これにより、記録ヘッドを含む振動の系において、記録ヘッドの回転に係る慣性モーメントを大きくして、記録ヘッドが回転する振動モードについて振動を抑制させることができる。従って、記録ヘッドの振動に起因する記録画像キャリッジ品質低下を防止できる。
錘は、記録ヘッドからインクが吐出される方向に対して直交する方向について、記録ヘッドの重心と位置が一致する重心を有してもよい。これにより、記録ヘッドを含む振動の系において、振動の節が記録ヘッドの重心に接近するので、記録ヘッドの振動を効果的に抑制できる。
錘は、記録ヘッドに対して固定されるフレームと、フレームに対して固定される複数のバラストとを含んでもよい。これにより、記録ヘッドの振動を効果的に抑制できると同時に、記録ヘッドと共に往復移動する系の質量が徒に増加することを防止できる。
記録ヘッドは、錘と共にヘッドホルダに収容され、ヘッドホルダがキャリッジに搭載されてもよい。これにより、記録ヘッドの直近に錘を配置できると共に、記録ヘッドの周囲において錘が占有するスペースを最小限に留めることができる。
キャリッジは、案内部材に案内されて往復移動するメインキャリッジと、メインキャリッジに搭載されて、往復移動の方向に直交する方向に変位させることによりメインキャリッジに対する位置を調節できるサブキャリッジとを含み、記録ヘッドは、サブキャリッジに搭載されてもよい。これにより、メインキャリッジおよびサブキャリッジを有するキャリッジを備えた記録装置においても、上記の一連の効果を得ることができる。
また、本発明の第2の形態として、所定の往復移動方向に延在する案内部材と、案内部材に対して転がり軸受けを介して接して、往復移動方向に案内されつつ往復移動するキャリッジと、キャリッジに搭載されて、キャリッジと共に往復移動しつつ液体を吐出する液体噴射ヘッドと、液体噴射ヘッドに隣接して配置され、液体噴射ヘッドの質量を増加させる錘とを備える液体噴射装置が提供される。これにより、液体噴射装置においても上記の効果を享受できる。
なお、上記発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションも発明となり得る。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明する。ただし、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明される特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、実施の形態に係るインクジェット式記録装置100の斜視図である。同図に示すように、このインクジェット式記録装置100は、長手方向が水平に配置された記録部140と、記録部140の端部に装着された筐体110と、記録部140の上側に装着された装填部130と、記録部140および筐体110を下方から支持する脚部170とを備える。
装填部130には、長尺の被記録媒体191を巻き重ねて形成したロール組立体190(図4参照)が装填されるが、この図ではロール組立体190はロールカバー132に覆われる。また、装填部130には、リリースレバー134が設けられ、装填されたロール組立体190の脱着を助ける。一方、記録部140においては、トップカバー142およびフロントカバー144がその内部機構を覆う。記録部140の内部には後述する記録ヘッド143(図4参照)が配置され、装填部130から記録部140に給送された被記録媒体191に対してインクが吐出される。
装填部130から給送されて記録部140において画像を形成された被記録媒体191は、記録部140の下方に形成された排出部160に排出される。なお、脚部170は、排出部160を通過した被記録媒体191をスタックするスペースを排出部160の下側に形成する。
筐体110は、記録部140から退避した記録ヘッド143が待機するホームポジションのスペースを形成すると共に、その下部に、カートリッジホルダ120を有する。カートリッジホルダ120には、記録ヘッド143に供給するインクを収容したインクカートリッジ124が装着される。また、筐体110の上面には、操作パネル180が配置される。操作パネル180は、ユーザが操作するスイッチ182の他、インクジェット式記録装置100の動作状態を示す表示部184等も含む。
図2は、フロントカバー144を取り外して記録部140の内部を露出させたインクジェット式記録装置100の斜視図である。同図に示すように、記録部140の内部には、その全幅にわたってプラテンプレート152が配置される。プラテンプレート152は、後述するようにその表面に負圧が形成され、装填部130のロール組立体190から引き出されて給送された被記録媒体191を吸着する。これにより、プラテンプレート152上において、被記録媒体191が平坦になると共に、その位置が決められる。
また、フロントカバー144を取り外した状態では、開口の下端に沿って、記録部フレーム141が露出する。記録部フレーム141は、記録部140の強度を担保する構造材であると同時に、後述する管路/線路組立体を支持する部材でもある。
図3は、インクジェット式記録装置100における記録部140の内部機構200を部分的に抜き出して示す図である。同図に示すように、キャリッジエンコーダスケール150の直上には、記録部140の全幅にわたって案内部材145が配置される。記録ヘッド143を搭載したキャリッジ300は、案内部材145に沿って往復移動する。
ここで、キャリッジ300に搭載された記録ヘッド143には、インクと駆動信号が供給される。このため、キャリッジ300には、フラットチューブ147およびフラットケーブル149の一端が結合される。キャリッジ300から出たフラットチューブ147およびフラットケーブル149は、下方に屈曲した後、記録部フレーム141に沿って延在して、やがて、記録部フレーム141の下に入り込む。フラットチューブ147の他端は、カートリッジホルダ120に収容されたインクカートリッジ124に連通する。また、フラットケーブル149の他端は、インクジェット式記録装置100の内部回路(不図示)に結合される。
また、フラットチューブ147およびフラットケーブル149は、クランプ部材139により相互に結束されて一体化されて管路/線路組立体を形成する。管路/線路組立体を形成したフラットチューブ147およびフラットケーブル149は、記録部フレーム141の上面に対して固定されておらず、キャリッジ300が移動した場合に、その屈曲部を移動させてキャリッジ300に追従する。なお、図3に示す状態では、キャリッジ300は案内部材145右端のホームポジションに位置している。
図4は、インクジェット式記録装置100の内部機構200における被記録媒体191の給送経路を示す模式的な断面図である。同図に示すように、被記録媒体191の給送経路は、装填部130内のロール組立体190から始まり、記録部140内を経て排出部160に至る。
装填部130においは、ロールカバー132の内部にはロール組立体190が装填される。ロール組立体190は、芯となる紙管192の外面に長尺の連続した被記録媒体191を巻き重ねて形成される。これにより、大判の被記録媒体191を取り扱い易くしている。更に、紙管192の内側には金属製のスピンドル部材194が挿通され、スピンドル部材194の両端が装填部130のスピンドル支持部136に支持される。なお、被記録媒体191は、紙の他、樹脂フィルム、テキスタイル製品等の場合もある。
記録部140には、被記録媒体191を給送する給送部111、被記録媒体191にインクを吐出する記録ヘッド143、記録ヘッド143を搭載したキャリッジ300、被記録媒体191を支持するプラテンプレート152等が配置される。給送部111は、図示していない給送モータにより回転駆動される給送駆動ローラ112と、給送駆動ローラ112に当接して連れ回される給送従動ローラ114とを含む。被記録媒体191は、給送駆動ローラ112および給送従動ローラ114の間に挟まれ、給送従動ローラ114により給送駆動ローラ112に押し付けられることにより、給送駆動ローラ112の回転に従ってロール組立体190から引き出される。
ロール組立体190から引き出されて給送部111を通過した被記録媒体191は、記録ヘッド143に対向する位置を通過する。このとき、被記録媒体191は、記録ヘッド143と対向するプラテンプレート152により支持される。これにより、プラテンプレート152上の被記録媒体191は、記録ヘッド143に対して一定の間隔をおいて位置決めされる。
プラテンプレート152の後方(図上右側)、つまり、被記録媒体を支持する面と反対側には、図示していないファンユニットが配置され、図中に矢印Aで示すように、プラテンプレート152から吸引した空気を排出ダクト159から外部へ排出する。これにより、プラテンプレート152の表面に負圧が形成されて、被記録媒体191がプラテンプレート152に吸いつけられる。
記録ヘッド143はキャリッジ300に搭載され、キャリッジ300は案内部材145から懸架される。案内部材145は、図4の紙面に垂直に、記録部140の略全幅にわたって延在して、キャリッジ300の往復移動を案内する。なお、記録ヘッド143が吐出するインクは、図示していないパイプを通じてインクカートリッジ124から供給される。従って、キャリッジ300にはインクカートリッジ124は搭載されず、キャリッジ300および記録ヘッド143の組立体が軽量になる。
図5は、記録ヘッド143を搭載したキャリッジ300の詳細な構造を示す斜視図である。同図に示すように、キャリッジ300は、記録ヘッド143を搭載したサブキャリッジ220と、サブキャリッジ220を支持するメインキャリッジ210とを含む。サブキャリッジ220は、上側連結部230および下側連結部240を介してメインキャリッジ210から支持されて、メインキャリッジと共に往復移動する。また、メインキャリッジ210は、サブキャリッジ220の他に、カッタユニット250も搭載する。
サブキャリッジ220は、調整レバー280を介した操作を受けて、記録ヘッド143からのインクの吐出方向に沿ってメインキャリッジ210に対して変位する。これにより、被記録媒体191および記録ヘッド143の間隔であるプラテンギャップを調整して、被記録媒体191の厚さ等が変化した場合に記録品質を維持できる。ただし、サブキャリッジ220は、メインキャリッジ210に対してガタが生じないように、ばね226により上方に付勢される。
記録ヘッド143は、記録ヘッドケース270に収容された状態で、サブキャリッジ220の下面に形成された穴に落とし込まれる。記録ヘッドケース270は、ばね224により付勢された押さえレバー222により後方に向かって付勢される。これにより、記録ヘッドケース270の取り付け位置を後方に寄せてサブキャリッジ220に対する取り付け位置を一定にすると共に、サブキャリッジ220に対して生じるガタを防止している。
記録ヘッド143の上面側には、逆止弁146とコネクタ272が設けられる。インクジェット式記録装置100が稼働する状態では、記録ヘッド143にインクを供給する管路が逆止弁146に結合される。また、コネクタ272にはフラットケーブル149の先端が接続される。フラットケーブル149は、記録ヘッド143に駆動信号を供給する。
図6は、図3に示した内部機構200を、インクジェット式記録装置100の側面側から見た様子を示す図である。同図に示すように、記録ヘッド143を搭載したキャリッジ300のメインキャリッジ210は、2対のボールベアリング290で案内部材145を挟み、2対のボールベアリング291で案内部材145に押し当てることにより懸架される。これにより、キャリッジ300は、案内部材145に沿って円滑に移動する。
図7は、キャリッジ300を裏面から見た様子を示す背面図である。同図に示すように、メインキャリッジ210は、上下左右に配置された2対のボールベアリング290を備える。これにより、キャリッジ300は、案内部材145に対して安定した姿勢で円滑に往復移動する。
上記のように、キャリッジ300および案内部材145の間にボールベアリング290を介在させることによりキャリッジ300の移動は円滑になり、キャリッジ駆動部301(図9参照)にかかる負荷も軽減される。しかしながら、ボールベアリング290のような転がり軸受けは、負荷を受けるボールまたはコロが交代する毎に不可避に振動を生じる。このため、キャリッジ300に振動が伝播されることが避けられない。これに対して、図11および図12を参照して後述するように、独特の構造を利用して記録ヘッド143の見かけ上の質量を変化させることにより、キャリッジ300に伝播された振動が記録品質に与える影響を抑制できる。
図8は、キャリッジ300に搭載されたカッタユニット250を単独で示す斜視図である。同図に示すように、カッタユニット250は、キャリッジ300に取り付ける場合のブラケットを兼ねたベースプレート254と、ベースプレート254の下面に配置されたカッタ刃252とを備える。また、図示は省略したが、カッタ刃252を昇降させる機構を備える。これにより、カッタ刃252を適宜降下させた状態でキャリッジ300を移動させて、被記録媒体191を切断できる。
また、カッタユニット250は、その上側を覆うカッタカバー256を備える。これにより、カッタ刃252が記録部140の内側に露出することを防止する。
図9は、内部機構200において、キャリッジ300の往復移動を駆動するキャリッジ駆動部301の配置を示す斜視図である。同図に示すように、キャリッジ駆動部301は、往復案内部材145に対してキャリッジ300と反対の側において、案内部材145に沿って配置される。ただし、図9においては、キャリッジモータ320が露出しているものの、他の部材はカバー部材310に覆われている。
図10は、図9に示したキャリッジ駆動部301からカバー部材310を取り外して、その内部の構造を示す斜視図である。同図に示すように、キャリッジモータ320は、キャリッジ駆動部301の内部においてプーリ322を備え、プーリ322には駆動ベルト330が掛け回される。
キャリッジモータ320によりプーリ322が回転駆動された場合、駆動ベルト330は、プーリ322の周囲で折り返して、案内部材145に沿って走行する。なお、図示は省略したが、案内部材145の他端においては、駆動ベルト330の他端を掛け回され、駆動ベルト330の変位に従って連れ回されるもうひとつのプーリ322が配置される。
また、駆動ベルト330は、その一部において、結合部材332を介してメインキャリッジ210に結合される。従って、キャリッジモータ320が駆動ベルト330を走行させた場合、キャリッジ300は案内部材145に沿って移動する。更に、キャリッジモータ320を逆転させることにより、キャリッジ300を往復移動させることができる。
インクジェット式記録装置100が大型である場合、駆動ベルト330は例えば金属製になる。また、その長手方向に直交する方向について反りを与えられ、それに応じて、プーリ322も、その軸方向について中央部が小径になる。これにより、駆動ベルト330がプーリ322から脱落することが防止されると共に、プーリ322の間において、駆動ベルト330が直線性の高い軌道を走行する。
しかしながら、このような構造では、キャリッジモータ320等で発生した振動が、プーリ322、駆動ベルト330等を介してキャリッジ300に伝播されやすくなる。これに対して、以下に説明するように記録ヘッド143の見かけ上の質量を変化させることにより、キャリッジ300に伝播された振動が記録品質に与える影響を抑制できる。
図11は、キャリッジ300における記録ヘッド143の取り付け構造を示す分解斜視図である。同図に示すように、メインキャリッジ210から支持されるサブキャリッジ220に対して、記録ヘッド143は、記録ヘッドケース270に収容された状態で搭載される。これにより、サブキャリッジ220および記録ヘッド143の形状の相違が記録ヘッドケース270により吸収される。
また、記録ヘッドケース270および記録ヘッド143の間の間隙は、後述するウエイトカバー410により埋められる。ウエイトカバー410は、記録ヘッドケース270のネジ穴274に螺入されるネジ413により、記録ヘッドケース270に対して固定される。なお、後述するように、ウエイトカバー410には、バラスト420を装着することができ、その場合はウエイト組立体400として装着される。
更に、記録ヘッド143およびウエイトカバー410を装着された記録ヘッドケース270は、ヘッドカバー340により覆われる。ヘッドカバー340は、記録ヘッドケース270のネジ穴273を利用して固定される。
図12は、ウエイト組立体400を単独で示す分解斜視図である。同図に示すように、記録ヘッドケース270に固定されるウエイトカバー410は、バラスト420を装着することにより、ウエイト組立体400を形成する。バラスト420は、鉄板により形成されたバラスト板422を複数重ねて形成される。これにより、バラスト板422の枚数を変更することにより、バラスト420全体の重さを調節することができる。
また、バラスト420は、ネジ430によりウエイトカバー410に対して固定される。既に説明した通り、ウエイトカバー410は、記録ヘッドケース270に対して固定されるので、バラスト420の質量が追加された場合、キャリッジ300から見て記録ヘッド143の質量が増したことになる。
なお、ウエイトカバー410には、ヘッドカバー340を固定するネジ(不図示)を挿通する挿通穴412が形成される。また、バラスト420を形成するバラスト板422の各々にも、対応する位置に切欠きが形成される。
上記のように、ウエイト組立体400は、ウエイトカバー410に装着するバラスト板422の枚数を変更することにより、その質量を変化させることができる。従って、いったん製造されたインクジェット式記録装置100において、例えば、記録ヘッド143が過剰に振動して被記録媒体191に形成される画像に縦むらが生じた場合に、バラスト板422の枚数を変更して対処することができる。
即ち、ウエイト組立体400に装着するバラスト板422の枚数を増加することにより記録ヘッド143の見かけ上の質量が増加する。これにより、サブキャリッジ220を含む系の振動モードを変化させることができる。この場合、ウエイト組立体400による重量は記録ヘッド143の直近にかけられるので、キャリッジ300全体の重量を徒に増加させることなく、記録ヘッド143の振動を抑制することができる。
また、上記のように、ウエイト組立体400の重量を製造後に変化させることができるので、稼働による磨耗あるいは経時変化により記録ヘッド143の伝播される振動が増加した場合も、ウエイト組立体400の重量を変化させて対処できる。
上記の実施形態では、インクジェット式記録装置100を例に挙げて具体的な構成を説明したが、この液体噴射装置は、例えば、液晶ディスプレイ用カラーフィルタの製造における色材噴射装置、有機ELディスプレイ、FED(面発光ディスプレイ)等の製造における電極形成装置、バイオチップ製造に使用する試料噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料噴射ヘッド、付け爪に絵、文字等を描く装置等としても実施でき、更に、これらに限定されない。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加え得ることは当業者に明らかである。また、そのような変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
インクジェット式記録装置100の斜視図である。 記録部140を露出させたインクジェット式記録装置100の斜視図である。 内部機構200を部分的に抜き出して示す図である。 内部機構200における給送経路を示す模式的な断面図である。 搭載したキャリッジ300の詳細な構造を示す斜視図である。 内部機構200を側面から見た様子を示す図である。 キャリッジ300を裏面から見た様子を示す背面図である。 カッタユニット250を単独で示す斜視図である。 キャリッジ駆動部301の配置を示す斜視図である。 キャリッジ駆動部301の内部構造を示す斜視図である。 記録ヘッド143の取り付け構造を示す分解斜視図である。 ウエイト組立体400を単独で示す分解斜視図である。
符号の説明
100 インクジェット式記録装置、110 筐体、111 給送部、112 給送駆動ローラ、114 給送従動ローラ、120 カートリッジホルダ、124 インクカートリッジ、130 装填部、132 ロールカバー、134 リリースレバー、136 スピンドル支持部、139 クランプ部材、140 記録部、141 記録部フレーム、142 トップカバー、143 記録ヘッド、144 フロントカバー、145 案内部材、146 逆止弁、147 フラットチューブ、149 フラットケーブル、150 キャリッジエンコーダスケール、152 プラテンプレート、159 排出ダクト、160 排出部、170 脚部、180 操作パネル、182 スイッチ、184 表示部、190 ロール組立体、191 被記録媒体、192 紙管、194 スピンドル部材、200 内部機構、210 メインキャリッジ、220 サブキャリッジ、222 押さえレバー、224、226 ばね、230 上側連結部、240 下側連結部、250 カッタユニット、252 カッタ刃、254 ベースプレート、256 カッタカバー、270 記録ヘッドケース、271、414 ネジ穴、272 コネクタ、273、274 ネジ穴、280 調整レバー、290、291 ボールベアリング、300 キャリッジ、301 キャリッジ駆動部、310 カバー部材、320 キャリッジモータ、322 プーリ、330 駆動ベルト、332 結合部材、340 ヘッドカバー、400 ウエイト組立体、410 ウエイトカバー、412 挿通穴、413、430 ネジ、420 バラスト、422 バラスト板

Claims (7)

  1. 所定の往復移動方向に延在する案内部材と、
    前記案内部材に接して、前記往復移動方向に案内されつつ往復移動するキャリッジと、
    前記キャリッジに搭載されて、前記キャリッジと共に往復移動しつつインクを吐出する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドに隣接して配置され、前記記録ヘッドの質量を増加させる錘と
    を備える記録装置。
  2. 前記錘は、前記往復移動方向について、前記記録ヘッドを挟んで配置される請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記錘は、前記記録ヘッドからインクが吐出される方向に対して直交する方向について、前記記録ヘッドの重心と位置が一致する重心を有する請求項1に記載の記録装置。
  4. 前記錘は、
    前記記録ヘッドに対して固定されるフレームと、
    前記フレームに対して固定される複数のバラストと
    を含む請求項1に記載の記録装置。
  5. 前記記録ヘッドは、前記錘と共にヘッドホルダに収容され、前記ヘッドホルダが前記キャリッジに搭載される請求項1に記載の記録装置。
  6. 前記キャリッジは、
    前記案内部材に案内されて往復移動するメインキャリッジと、
    前記メインキャリッジに搭載されて、前記往復移動の方向に直交する方向に変位させることにより前記メインキャリッジに対する位置を調節できるサブキャリッジと
    を含み、前記記録ヘッドは前記サブキャリッジに搭載される請求項1に記載の記録装置。
  7. 所定の往復移動方向に延在する案内部材と、
    前記案内部材に接して、前記往復移動方向に案内されつつ往復移動するキャリッジと、
    前記キャリッジに搭載されて、前記キャリッジと共に往復移動しつつ液体を吐出する液体噴射ヘッドと、
    前記液体噴射ヘッドに隣接して配置され、前記液体噴射ヘッドの質量を増加させる錘と
    を備える液体噴射装置。
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