JP2009023136A - ラインヘッドおよび画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ラインヘッドにおける光学系の相対位置の変動による光学系のデフォーカスに対して、形成されるスポットの精鋭度を維持するデフォーカス特性に優れた画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置1のラインヘッド4Yは、光を射出する発光素子411を複数有する発光素子グループ410が、離散的に並べて配置されたガラス基板450と、発光素子グループ410に対して一対一で対向して配置され、それぞれ対向する発光素子グループ410に属する複数の発光素子411から射出される光を受けて、表面200にそれぞれの発光素子411の正立像を形成する複数のマイクロレンズアレイ432と、ガラス基板450とマイクロレンズアレイ432との間に配置され、1つのマイクロレンズアレイ432と対向しない発光素子411から射出される光を、このマイクロレンズアレイ432に入射しないように遮断する遮光部440とを備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、被走査面に対して光ビームを走査するラインヘッドおよび画像形成装置に関する。
潜像担持体である感光体の被走査面に対して光を走査することにより潜像を形成するラインヘッドは、画像形成装置である電子写真式プリンタの光源に使用されている。このようなラインヘッドは、下記特許文献1に示すように、複数の光源をライン状に配置すると共に、それぞれの光源から射出された光束を、それぞれが正立像光学系である複数の結像レンズにそれぞれ入射させることにより、それぞれの光源像を感光体の被走査面に形成した。そして、このようにして形成された光源像の有無により感光体上に潜像を形成し、形成した潜像に基づいて画像を出力した。
特開2005−122041号公報
しかしながら、1つの光源に対応した光源像を複数の結像レンズにより形成するため、それぞれの結像レンズから射出された光束が1つに集光する結象点が、感光体の被走査面と一致せずに何れかの光軸方向にズレた場合、複数の光源像は、感光体の被走査面で一致することなく非合焦(デフォーカス)な状態で結像された。従って、例えばラインヘッド内の温度変化等の環境変動により、光学系の相対位置に変化が生じた場合、形成される潜像の精鋭度が低下すると共に、出力される画像の解像度が低下した。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本適用例にかかるラインヘッドは、それぞれが光を射出する発光素子を複数有する発光素子グループが、離散的に複数並べて配置された基板と、前記発光素子グループに対して一対一で対向して配置されると共に、それぞれ対向する前記発光素子グループに属する複数の前記発光素子から射出される光を、像面にそれぞれの前記発光素子の正立像を形成する複数の結像レンズで構成される結像光学系と、前記基板と前記結像レンズとの間に配置され、前記結像光学系と対向する前記発光素子グループに属する前記発光素子から射出される光を、前記結像光学系に入射させると共に、前記結像光学系と対向しない前記発光素子グループに属する前記発光素子から射出される光を、前記結像光学系に入射しないように遮断する遮光部とを備えることを特徴とする。
このような構成によれば、発光素子グループと結像レンズがそれぞれ一対一に対応し、1つの結像レンズと対応する発光素子グループから射出される光は、この結像レンズで構成される結像光学系に入射し、結像レンズと対応しない発光素子グループから射出される光は、この結像レンズで構成される結像光学系に入射しないように遮断される。従って、像面に形成される1つの実像は、この結像レンズに対応する発光素子グループから射出された光により形成されることから、結像レンズの非合焦な位置に像面が配置された場合であっても、実像は複数に分離されないため、形成される潜像の精鋭度、および出力される画像の解像度の低下を回避できる。
[適用例2]
上記適用例にかかるラインヘッドにおいて、前記基板には、前記発光素子グループが一方の方向に離間配置されてなる発光素子グループ列が形成されると共に、複数の当該発光素子グループ列が前記一方の方向と直交する他方の方向に相互に離間配置され、前記結像光学系は、前記正立像をそれぞれ等倍に形成しても良い。
[適用例3]
上記適用例にかかるラインヘッドにおいて、前記基板には、1つの前記発光素子グループが一方の方向に配置され、前記結像光学系は、前記正立像をそれぞれ拡大して形成しても良い。
[適用例4]
上記適用例にかかるラインヘッドにおいて、前記遮光部は、前記結像光学系と対向する前記発光素子グループに属する前記発光素子から射出される光を、前記結像レンズに導く導光孔を備えることが好ましい。
このような構成によれば、発光素子グループに属する発光素子から射出される光を、この発光素子グループに対応する1つの結像レンズに導くことができる。
[適用例5]
上記適用例にかかるラインヘッドにおいて、前記光選択部は、1つの前記結像光学系と対向しない前記発光素子グループに属する前記発光素子から射出される光を、前記導光孔の内部もしくは側壁に反射させることにより遮断しても良い。
[適用例6]
上記適用例にかかるラインヘッドにおいて、前記導光孔は、前記光の領域を絞る光学絞りを備えても良い。
[適用例7]
本適用例にかかる画像形成装置は、表面が1つの方向に搬送される潜像担持体と、前記表面を像面としてスポットを形成する上記に記載のラインヘッドとを備えることを特徴とする。
このような構成によれば、発光素子グループと結像レンズがそれぞれ一対一に対応し、1つの結像レンズと対応する発光素子グループから射出される光は、この結像レンズで構成される結像光学系に入射し、この結像レンズと対応しない発光素子グループから射出される光は、この結像レンズで構成される結像光学系に入射しないように遮断される。従って、像面に形成される1つの実像は、この結像レンズに対応する発光素子グループから射出された光により形成されることから、結像レンズの非合焦な位置に像面が配置された場合であっても、実像は複数に分離されないため、形成される潜像の精鋭度、および出力される画像の解像度の低下を回避できる。
以下、ラインヘッドおよび画像形成装置について図面を参照して説明する。
(実施形態)
図1は、本実施形態に係る画像形成装置1の一部分を模式的に示す図である。この画像形成装置1は、トナー粒子を液体キャリアに分散させた液体現像剤を用いて画像を形成する装置である。なお、回転する部材については、回転方向を実線矢印で示した。また、この画像形成装置1は、中間転写媒体である無端状の中間転写ベルト10と、中間転写ベルト10を張架する駆動ローラ11および従動ローラ12と、2次転写装置14と、中間転写ベルトクリーニング装置15と1次転写ユニットとを備えている。1次転写ユニットは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)およびブラック(K)のそれぞれの色に対応した、1次転写ユニット50Y、1次転写ユニット50M、1次転写ユニット50Cおよび1次転写ユニット50Kを備えている。以下、各色に対応する装置、部材等についても、装置、部材等の符号にそれぞれ各色を表すY,M,C,Kを付して表記する。
尚、図示は略すが、この画像形成装置1は、2次転写を行う従来の一般的な画像形成装置と同様に、2次転写装置14より転写材搬送方向上流側に、例えば紙等の転写材を収納する転写材収納装置と、この転写材収納装置からの転写材を2次転写装置14へ搬送供給するローラ対とを備えている。この図1において、転写材の搬送方向は、破線矢印で示す。また、この画像形成装置1は、2次転写装置14より転写材搬送方向下流側に定着装置および排紙トレイを備えている。
中間転写ベルト10は、互いに離間して配設された一対の駆動ローラ11および従動ローラ12に張架されて、反時計回りに回転可能に設けられている。この中間転写ベルト10は、紙等の転写材への2次転写の転写効率を向上させるうえで弾性中間転写ベルトにすることが好ましい。また、画像形成装置1では、各1次転写ユニット50Y,50M,50C,50Kは、中間転写ベルト10の回転方向上流側から色Y,M,C,Kの順に配設されているが、色Y,M,C,Kの配置順は任意に設定することができる。なお、中間転写ベルト10は中間転写ドラムで構成することもできる。
中間転写ベルト10の駆動ローラ11側には2次転写装置14が設けられ、また中間転写ベルト10の従動ローラ12側には中間転写ベルトクリーニング装置15が設けられている。2次転写装置14は、2次転写ローラ43を備えている。この2次転写ローラ43は、駆動ローラ11に掛けられた中間転写ベルト10に紙等の転写材を当接させて、中間転写ベルト10上の各色のトナー像が合わせられたカラーのトナー像を転写材に転写するものである。その場合、駆動ローラ11は2次転写時のバックアップローラとしても機能する。また、2次転写装置14は、2次転写ローラクリーナ46と2次転写ローラクリーナ回収液貯留容器47とを備えている。2次転写ローラクリーナ46は、ゴム等の弾性体からなる。そして、この2次転写ローラクリーナ46は2次転写ローラ43に当接されて2次転写後に2次転写ローラ43の表面に残留する液体現像剤を掻き落として除去する。また、2次転写ローラクリーナ回収液貯留容器47は、2次転写ローラクリーナ46によって2次転写ローラ43から掻き落とされた液体現像剤を回収して貯留する。
中間転写ベルトクリーニング装置15は、中間転写ベルトクリーナ44と中間転写ベルトクリーナ回収液貯留容器45とを備えている。中間転写ベルトクリーナ44は中間転写ベルト10に当接されて2次転写後に中間転写ベルト10の表面に残留する液体現像剤を掻き落として除去するものである。その場合、従動ローラ12は中間転写ベルトクリーニング時のバックアップローラとしても機能する。この中間転写ベルトクリーナ44はゴム等の弾性体からなっている。また、中間転写ベルトクリーナ回収液貯留容器45は、中間転写ベルトクリーナ44が中間転写ベルト10から掻き落とした液体現像剤を回収して貯留するものである。
各1次転写ユニット50Y,50M,50C,50Kは、それぞれ対応した現像装置5Y,5M,5C,5Kと、1次転写装置7Y,7M,7C,7Kと、直列に配置されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)およびブラック(K)の潜像担持体である感光体2Y,2M,2C,2Kとを備えている。また、各1次転写装置7Y,7M,7C,7Kより中間転写ベルト10の回転方向下流側の各1次転写装置7Y,7M,7C,7Kの近傍には、それぞれ、中間転写ベルトスクイーズ装置13Y,13M,13C,13Kが配設されている。
各感光体2Y,2M,2C,2Kは、図1に示す例ではいずれも、感光体ドラムから構成されている。そして、これらの感光体2Y,2M,2C,2Kは、いずれも作動時に図1に実線矢印で示すように時計回りに回転するように構成されている。なお、各感光体2Y,2M,2C,2Kは、無端ベルト状に構成してもよい。また、各1次転写装置7Y,7M,7C,7Kは、それぞれ、中間転写ベルト10を各感光体2Y,2M,2C,2Kに当接させる1次転写用のバックアップローラ37Y,37M,37C,37Kを備えている。
以下に、各1次転写ユニット50Y,50M,50C,50Kについて、1次転写ユニット50Yを例に詳しく説明する。1次転写ユニット50M,50C,50Kの構成要素は、色M,C,Kにかかるものが異なるだけで構造および配置は、1次転写ユニット50Yと同様である。
図2は、1次転写ユニット50Yを示す概略拡大図である。感光体2Yの周囲には、回転方向上流側から順に、帯電部材3Y、露光手段としてのラインヘッド4Y、現像装置5Y、感光体スクイーズ装置6Y、1次転写装置7Y、および除電装置8Yが配設されている。
最初に、帯電部材3Yは例えば帯電ローラから成り、図示しない電源装置から液体現像剤の帯電極性と同極性のバイアスが印加される。この結果、帯電部材3Yは、感光体2Yを帯電する。また、ラインヘッド4Yは、感光体2Yから離間して配置され、後述する走査光学系から光を感光体2Yの表面200に照射することによって、帯電された感光体2Y上に静電潜像を形成する。ここで、ラインヘッド4Yから引き出された実線矢印は、光の照射方向を示す。尚、走査光学系の走査方向は、図2の紙面に対して垂直な方向を主走査方向XXとし、主走査方向XXに直交し、光が照射される感光体2Yの表面200の接線方向を副走査方向YYとする。
次に、ラインヘッド4Yの詳細について、図3および図4を参照して説明する。尚、図3は、ラインヘッド4Yの概略を示す斜視図であり、図4は、ラインヘッド4Yの副走査方向YYの断面図である。このラインヘッド4Yは、主走査方向XXに配列された複数の発光素子グループ410を備え、それぞれの発光素子グループ410は、複数の発光素子411を備えている。これらの発光素子411から射出された光から成る光束は、後述する光学系をそれぞれ通過することにより、帯電された感光体2Yの被走査面である表面200上に集光され、表面200に静電潜像が形成される。
ラインヘッド4Yは、主走査方向XXを長手方向とするケース420を備えるとともに、このケース420の両端には、位置決めピン421とねじ挿入孔422が設けられている。この位置決めピン421を、図示しない感光体カバーに穿設された位置決め孔に嵌め込むことで、ラインヘッド4Yが感光体2Yに対して位置決めされる。ここで、感光体カバーは、感光体2Yを覆うと共に、感光体2Yに対して位置決めされる。また、ねじ挿入孔422を介して固定ねじを感光体カバーのねじ孔(図示省略)にねじ込んで固定することにより、ラインヘッド4Yは、感光体2Yに対して位置決めされて固定される。
また、このケース420は、感光体2Yの表面200に対向する位置に、2次元に配置された結像レンズが多段に積層されたレンズ装置430を保持するとともに、その内部には、レンズ装置430に近い側から、遮光部440とガラス基板450がそれぞれ積層されて配置される。このガラス基板450は透明な基板であり、ガラス基板450の裏面452には、封止部材480により覆われた複数の発光素子グループ410が設けられている。複数の発光素子グループ410は、ガラス基板450の裏面452に、主走査方向XXおよび副走査方向YYに互いに所定間隔だけ離れて2次元的に、離散的に並べて配置されている。尚、発光素子グループ410は、図3中の円で囲んだ部分に示すように、複数の発光素子411がそれぞれ2次元的に配列されると共に、それぞれの発光素子411から射出された光束は、ガラス基板450を透過して遮光部440の方向へ向かうように配置されている。尚、本実施形態では、発光素子411として有機EL(Electro Luminescence)を採用するが、有機ELに限定されるものでは無く、LED(Light Emitting Diode)のような発光デバイスであってもよい。
遮光部440は、図示を略すが、複数の孔部を厚さ方向にそれぞれ備える複数の遮光板を、これらの孔部が連通するように積層して形成されても良く、また、複数の遮光板が空隙層をそれぞれ介して、孔部がそれぞれ連通するように重畳することにより形成されても良い。このようにして形成された遮光部440は、複数の孔部が連通して成る導光孔444を複数備え、光選択部として機能する。即ち、これらの導光孔444は、発光素子グループ410と一対一に対応し、それぞれの導光孔444は、対応する発光素子グループ410からの光束を、レンズ装置430側から射出するように構成されている。従って、対応する発光素子グループ410の発光素子411から射出された光束が、導光孔444の発光素子グループ410側に入射する場合、導光孔444は、この光束を導光孔444のレンズ装置430側に導いて射出させる。この結果、対応する発光素子グループ410の発光素子411から射出された光束は、レンズ装置430に入射する。他方で、対応する発光素子グループ410とは異なる他の発光素子グループ410の発光素子411から射出された光束が、この導光孔444に入射した場合、遮光部440は、この光束を導光孔444の内部もしくは側壁において、反射等により減衰させ遮断する。この結果、対応する発光素子グループ410とは異なる他の発光素子グループ410の発光素子411から射出された光束は、レンズ装置430に入射しない。
レンズ装置430は、図5に示すように、一対一の対を成すレンズ対と、このレンズ対によって挟まれたガラス基板431とから成り結像光学系を構成するマイクロレンズMLがアレイ状に配置された複数のマイクロレンズアレイ432A,432B,432Cと、スペーサ433A,433Bとを備える。本実施形態では、マイクロレンズアレイは、遮光部440に近い側から光軸方向ZZに従い、432C、432B、432Aと積層される。また、スペーサ433Aは、2つのマイクロレンズアレイ432A、432Bの間に所定のレンズ面間隔LS1を確保すべく、これらの間に挿入される。更に、スペーサ433Bは、2つのマイクロレンズアレイ432B、432Cの間に所定のレンズ面間隔LS2を確保すべく、これらの間に挿入される。
このようにして、マイクロレンズアレイ432A,432B,432Cと、スペーサ433A,433Bとを、例えば外形基準でそれぞれを組み立てることで、マイクロレンズアレイ432A,432B,432Cのそれぞれ1つで構成される1組のマイクロレンズMLは、それぞれ光軸が一致する。更に、図4に示すように、ガラス基板450、遮光部440およびレンズ装置430を、それぞれケース420内に組み込むことにより、1つの発光素子グループ410、1つの導光孔444および1組のマイクロレンズMLがそれぞれ対向するように配置される。尚、本実施形態では、マイクロレンズアレイ432とスペーサ433とを別体にしたが、一体として形成された様態であっても良い。この場合、それぞれのマイクロレンズMLの光軸のアライメントが容易になることに加え、マイクロレンズアレイ432とスペーサ433の熱膨張率が同一になるため、温度変化によるアライメントのズレを抑制できる。
次に、図6は、レンズ装置430における1組のマイクロレンズMLの光学系を示し、図7は、レンズ装置430の光学系の数値データを示し、1組のマイクロレンズMLを構成する各レンズの面(S4〜S9)の形状データを示す。尚、図6は、光束の経路を強調すべく、光軸方向ZZに拡大して表示している。このレンズ装置430は、正立像を結像する正立光学系である。従って、レンズ装置430により結像される物体の像は、光軸方向ZZを基準にして2つの方向(走査方向XXおよび副走査方向YY)で定義される座標系において、物体と同一の象現に結像される。このような正立光学系では、隣接する発光素子411同士の像の向きが連続して正しく接続されると共に、発光素子411の設置が光軸に垂直な方向(走査方向XXおよび副走査方向YY)に対してズレた場合、倒立光学系と比較して、そのズレ量が抑えられることが知られている。更に、本実施形態では、レンズ装置430の光学系による物体と像との大きさの比率(倍率)が等倍(1倍)となる正立等倍光学系である。従って、感光体2Yの表面200上に結像されるスポットSP1,SP2,SP3は、発光素子グループ410内の隣接する発光素子411A,411B,411Cと同一の配置間隔(H1=h1、H2=h2)が保たれる。
このような正立等倍光学系においては周知のように、正立等倍光学系の光軸と物体高Yの物体との相対位置が所定量αだけズレた場合、正立等倍光学系の倍率をβとすると、像高Lは下記の式で表示できる。
L=β×(α+Y)・・・・・(式1)
ここで、正立等倍光学系の光軸がズレる前の光軸からの像高(L0)は、下記の式で表示できる。
L0=β×Y+α×(β−1)・・・・・(式2)
上記した式から、正立等倍光学系の光軸と物体との相対位置がズレない場合の像高(β×Y)を減ずると、ズレ量(dY)は下記の式で表示できる。
dY=α×(β−1)・・・・・(式3)
ここで光学系は等倍であるため、上記した(式3)にβ=1を代入すると、dY=0になることから、正立等倍光学系の光軸と物体との相対位置がズレた場合でも、像高位置は変動しない。
以上の構成において、1つの発光素子グループ410に属する複数の発光素子411A,411B,411Cから射出された光束は、この発光素子グループ410に一対一で対応する導光孔444および絞り孔446によって、1組のマイクロレンズMLに導かれ、それぞれの曲率半径を有するレンズにより屈折されて、感光体2Yの表面200にスポットSP1,SP2,SP3としてそれぞれ結像される。この場合、1つのマイクロレンズMLには、対応する発光素子グループ410の発光素子411A,411B,411Cから射出された光束のみが入射し、それ以外の発光素子411から射出された光束は、このマイクロレンズMLに入射されない。ここで、図10は、1つのマイクロレンズMLに対応する発光素子411から射出された光束のみが入射する場合(実線)と、1つのマイクロレンズMLに対応しない発光素子411から射出された光束も入射する場合(一点鎖線)における、デフォーカスとMTF(Modulation Transfer Function)の関係を示す。これらのことから、マイクロレンズML毎に対応した発光素子411から形成される実像は、デフォーカスな状態であっても、複数に分離されることなく1つであることに加え、MTF特性も優れることから、デフォーカス特性および結像性能に優れたスポットSP1,SP2,SP3が得られる。
続いて、図8は複数の発光素子グループ410の配置を示す図である。本実施形態では、主走査方向XXに4個の発光素子411を所定間隔ごとに並べて構成される発光素子列L411を、副走査方向YYに2列並べることにより1つの発光素子グループ410を構成している。即ち、同図の2点鎖線の円形で示される1つのマイクロレンズMLの外径の位置に対応して8個の発光素子411が、発光素子グループ410を構成している。そして、複数の発光素子グループ410は次のように配置されている。
主走査方向XXに発光素子グループ410を所定個数(2個以上)並べて構成される発光素子グループ列L410(グループ列)が副走査方向YYに3列並ぶように、発光素子グループ410は2次元的に配置されている。また、全ての発光素子グループ410は、互いに異なる主走査方向位置に配置されている。さらに、主走査方向位置が隣り合う発光素子グループ(例えば、発光素子グループ410C1と発光素子グループ410B1)の副走査方向位置が互いに異なるように、複数の発光素子グループ410は配置されている。尚、主走査方向位置および副走査方向位置とはそれぞれ注目する位置の主走査方向成分および副走査方向成分を意味する。
図9は、ラインヘッド4Yによるスポット形成動作を示す図である。このようなスポットの集合によって静電潜像が形成される。以下に、ラインヘッド4Yによるスポット形成動作を図8および図9を参照して説明する。尚、発明の理解を容易にするべく、主走査方向XXに伸びる直線上に複数のスポットを並べて形成する場合について説明する。本実施形態では、感光体2Yの表面200を副走査方向YYに搬送しながら、複数の発光素子を所定のタイミングで発光させることにより、主走査方向XXに伸びる直線上に複数のスポットを並べて形成する。
図8において、本実施形態のラインヘッド4Yでは、副走査方向位置Y1〜Y6の各位置に対応して、副走査方向YYに発光素子列L411が6列配置されている。副走査方向YYの同一の位置にある発光素子列L411は、略同一のタイミングで発光させるとともに、副走査方向YYの異なる位置にある発光素子列L411は、互いに異なるタイミングで発光させる。より具体的には、副走査方向位置Y1〜Y6の順番で、発光素子列L411を発光させる。そして、感光体2Yの表面200を副走査方向YYに搬送しながら、上述の順番で発光素子列L411を発光させることで、表面200の主走査方向XXに伸びる直線上に複数のスポットを並べて形成する。
より詳細には、最初に、副走査方向YYに最上流の発光素子グループ410A1,410A2,410A3・・・に属する副走査方向位置Y1の発光素子列L411の発光素子411を発光させる。そして、この発光動作により射出される複数の光は、上述の正立かつ等倍特性を有するマイクロレンズMLにより、同一の大きさの正立像が感光体2Yの表面200に結像される。この結果、図9の「1回目」のハッチングパターンの位置にスポットが形成される。尚、同図において、白抜きの丸印は、未だ形成されておらず今後形成される予定のスポットを表す。また、同図において、符号410C1,410B1,410A1,410C2でラベルされたスポットは、それぞれに付された符号に対応する発光素子グループ410により形成されるスポットであることを示す。
次に、発光素子グループ410A1,410A2,410A3・・・に属する副走査方向位置Y2の発光素子列L411の発光素子411を発光させる。そして、この発光動作により射出される複数の光は、マイクロレンズMLにより、同一の大きさの正立像が感光体2Yの表面200に結像される。この結果、図9において、「2回目」のハッチングパターンの位置にスポットが形成される。
次に、副走査方向YYの上流側から2番目の発光素子グループ410B1,410B2,410B3・・・に属する副走査方向位置Y3の発光素子列L411の発光素子411を発光させる。そして、この発光動作により射出される複数の光は、マイクロレンズMLより、同一の大きさの正立像が感光体2Yの表面200に結像される。この結果、図9の「3回目」のハッチングパターンの位置にスポットが形成される。
以下、同様にして、図9の「4回目」〜「6回目」のハッチングパターンの位置にスポットがそれぞれ形成される。この結果、主走査方向XXに伸びる直線上に、複数のスポットが並べて形成される。
次に、図2に戻って現像装置5Yについて説明する。現像装置5Yは、感光体2Yに形成された静電潜像を液体現像剤21Yによって現像する。この現像装置5Yは、それぞれ、現像剤供給部16Yと、現像ローラ17Yと、コンパクションローラ18Yと、現像ローラクリーナ19Yと、現像ローラクリーナ回収液貯留容器20Yとから構成されている。
現像剤供給部16Yは、それぞれ、トナー粒子および不揮発性の液体キャリアからなる液体現像剤21Yを収納する現像剤容器22Yと、現像剤汲み上げローラ23Yと、アニロクスローラ24Yと、現像剤規制ブレード25Yとからなっている。
現像剤容器22Y内に収納される液体現像剤21Yにおいて、トナーとしては、トナーに使用される公知の熱可塑性樹脂中へ同じく公知の顔料等の着色剤を分散させた例えば平均粒径1μmの粒子を用いることができる。また、低粘性低濃度の液体現像剤を得るには、液体キャリアとして、例えば、有機溶媒、フェニルメチルシロキサン、ジメチルポリシロキサンおよびポリジメチルシクロシロキサン等の引火点210℃以上のシリコーンオイル、鉱物油等の絶縁性液体キャリアを用いることができる。そして、液体現像剤21Yはトナー粒子を分散剤とともに液体キャリアへ添加し、トナー固形分濃度を約20%としたものである。
現像剤汲み上げローラ23Yは、それぞれ、現像剤容器22Y内の液体現像剤21Yを汲み上げてアニロクスローラ24Yに供給するローラである。現像剤汲み上げローラ23Yは、図2において矢印で示す時計回りに回転する。また、アニロクスローラ24Yは、円筒状の部材で表面に微細かつ一様に螺旋状の溝を形成したローラである。溝の寸法は、例えば、溝ピッチが約130μm、溝深さが約30μmに設定される。
もちろん、溝の寸法はこれらの値に限定されることはない。アニロクスローラ24Yは、現像ローラ17Yと同じ回転方向で図2において矢印で示す反時計回りに回転する。なお、アニロクスローラ24Yは、いずれも現像ローラ17Yと連れ回りで時計回りに回転するようにすることもできる。すなわち、アニロクスローラ24Yの回転方向は、限定されず任意である。
現像剤規制ブレード25Yは、アニロクスローラ24Yの表面に当接して設けられている。これらの現像剤規制ブレード25Yは、アニロクスローラ24Yの表面に当接する、ウレタンゴム等からなるゴム部と、このゴム部を支持する金属等の板とから構成されている。そして、現像剤規制ブレード25Yは、アニロクスローラ24Yの溝部以外の表面に付着する液体現像剤21Yをゴム部で掻き落として除去する。したがって、アニロクスローラ24Yは、それらの溝部内に付着する液体現像剤21Yのみを各現像ローラ17Yに供給するようになっている。
現像ローラ17Yは、例えば鉄等金属シャフトの外周部に、導電性ウレタンゴム等の導電性樹脂層や導電性ゴム層からなる所定幅の円筒状の導電性弾性体を備えたものである。
これらの現像ローラ17Yは感光体2Yに当接され、かつ図2において矢印で示すように反時計回りに回転する。
コンパクションローラ18Yは、それらの外周面が対応する現像ローラ17Yの外周面に当接されて配置されている。このとき、コンパクションローラ18Yと現像ローラ17Yとは互いに所定量の食い込みになっている。
そして、コンパクションローラ18Yは、図2において矢印で示すように時計回りに回転するようにされている。そして、コンパクションローラ18Yはそれぞれ電圧を印加されて、対応する現像ローラ17Yを帯電するようになっている。その場合、コンパクションローラ18Yへの印加電圧は、それぞれ直流電圧(DC)に設定されている。コンパクションローラ18Yへの印加電圧は、それぞれ直流電圧(DC)に交流電圧(AC)が重畳された電圧に設定することもできる。
これらのコンパクションローラ18Yによる現像ローラ17Yの帯電で、コンパクションローラ18Yは、それぞれ、現像ローラ17Y上の液体現像剤21Yに対して接触転圧を行う。
コンパクションローラ18Yによる接触転圧で、それぞれ、現像ローラ17Y上の液体現像剤21Yが現像ローラ17Yに押し付けられる。
コンパクションローラ18Yには、それぞれ、コンパクションローラクリーナブレード26Yと、コンパクションローラクリーナ回収液貯留容器27Yとが設けられている。これらのコンパクションローラクリーナブレード26Yは、それぞれ対応するコンパクションローラ18Yの表面に当接する例えばゴム等で構成され、コンパクションローラ18Yに残留する液体現像剤21Yを掻き落として除去するためのものである。さらに、コンパクションローラクリーナ回収液貯留容器27Yは、コンパクションローラクリーナブレード26Yによってコンパクションローラ18Yから掻き落とされた液体現像剤21Yを貯留するタンク等の容器から構成されている。
また、現像ローラクリーナ19Yは、現像ローラ17Yの表面に当接する例えばゴム等で構成され、現像ローラ17Yに残留する液体現像剤21Yを掻き落として除去するためのものである。さらに、現像ローラクリーナ回収液貯留容器20Yは、現像ローラクリーナ19Yによって現像ローラ17Yから掻き落とされた液体現像剤21Yを貯留するタンク等の容器から構成されている。
さらに、画像形成装置1は、液体現像剤21Yを現像剤容器22Yに補給する現像剤補給装置28Yを備えている。これらの現像剤補給装置28Yは、トナータンク29Yと、キャリアタンク30Yと、撹拌装置31Yとからなっている。
トナータンク29Yには、高濃度液体トナー32Yが収納されている。また、キャリアタンク30Yには、液体キャリア(キャリアオイル)33Yが収納されている。
さらに、撹拌装置31Yには、トナータンク29Yからの所定量の高濃度液体トナー32Yとキャリアタンク30Yからの所定量の液体キャリア33Yとが供給されるようになっている。
そして、撹拌装置31Yは、供給された高濃度液体トナー32Yおよび液体キャリア33Yをそれぞれ混合撹拌して現像装置5Yで使用する液体現像剤21Yを作製する。その場合、液体現像剤21Y全体の粘度は100mPas〜1000mPasであり、また液体キャリア(キャリアオイル)単体の粘度は10mPas〜200mPasであることが好ましい。粘度の測定方法は、例えば粘弾性測定装置ARES(TAインストルメント・ジャパン製)を用いて測定する。撹拌装置31Yで作製された液体現像剤21Yは、現像剤容器22Yに供給されるようになっている。
感光体スクイーズ装置6Yは、スクイーズローラ34Yと、スクイーズローラクリーナ35Yと、スクイーズローラクリーナ回収液貯留容器36Yとから構成されている。スクイーズローラ34Yは、それぞれ、感光体2Yと現像ローラ17Yとの当接部(ニップ部)より感光体2Yの回転方向下流側に設置されている。そして、スクイーズローラ34Yは、感光体2Yと逆方向(図2において反時計回り)に回転し、感光体2Y上の液体現像剤21Yを除去するようになっている。
スクイーズローラ34Yとしては、いずれも、金属製芯金の表面に導電性ウレタンゴム等の弾性部材とフッ素樹脂製表層を配した弾性ローラが好適である。また、スクイーズローラクリーナ35Yは、いずれもゴム等の弾性体からなり、それぞれ対応するスクイーズローラ34Yの面に当接され、これらのスクイーズローラ34Yに残留する液体現像剤21Yを掻き落として除去するものである。さらに、スクイーズローラクリーナ回収液貯留容器36Yは、それぞれ対応するスクイーズローラクリーナ35Yが掻き落とした液体現像剤21Yを貯留するタンク等の容器である。
コンパクションローラクリーナ回収液貯留容器27Y、現像ローラクリーナ回収液貯留容器20Yおよびスクイーズローラクリーナ回収液貯留容器36Yに溜まった液体現像剤21Yは、撹拌装置31Yに戻り再利用される。
バックアップローラ37Yは、トナー粒子の帯電極性と逆極性の例えば約−200Vが印加されて、感光体2Y上の液体現像剤21Yで形成された像を中間転写ベルト10に1次転写する。また、除電装置8Yは、1次転写後に感光体2Yに残留する電荷を除去するものである。
中間転写ベルトスクイーズ装置13Yは、中間転写ベルトスクイーズローラ40Yと、中間転写ベルトスクイーズローラクリーナ41Yと、中間転写ベルトスクイーズローラクリーナ回収液貯留容器42Yとからなっている。中間転写ベルトスクイーズローラ40Yは、中間転写ベルト10上の液体現像剤21Yを回収するものである。また、中間転写ベルトスクイーズローラクリーナ41Yは、中間転写ベルトスクイーズローラ40Yのローラ上の回収した液体現像剤21Yを掻き取るものである。これらの中間転写ベルトスクイーズローラクリーナ41Yは、スクイーズローラクリーナ35Yと同様にゴム等の弾性体からなっている。さらに、中間転写ベルトスクイーズローラクリーナ回収液貯留容器42Yは、中間転写ベルトスクイーズローラクリーナ41Yで掻き取った液体現像剤21Yを回収貯留するものである。
画像形成動作が開始されると、感光体2Yが帯電部材3Yによって一様帯電される。次いで、感光体2Yに、ラインヘッド4Yによって静電潜像が形成される。
次に、現像装置5Yにおいて、イエロー(Y)の液体現像剤21Yが現像剤汲み上げローラ23Yによってアニロクスローラ24Yに汲み上げられる。アニロクスローラ24Yに付着した液体現像剤21Yは、現像剤規制ブレード25Yによってアニロクスローラ24Yの溝内に適正量付着される。このアニロクスローラ24Yの溝内の液体現像剤21Yは現像ローラ17Yに供給される。
このとき、アニロクスローラ24Yの溝内の液体現像剤21Yの一部がアニロクスローラ24Yの左右両端の方に移動する。さらに、現像ローラ17Y上の液体現像剤21Yのイエロー(Y)のトナー粒子は、コンパクションローラ18Yによる接触コンパクションでその現像ローラ17Yに押し付けられる。
現像ローラ17Y上の液体現像剤21Yはコンパクションされた状態で、現像ローラ17Yの回転によって感光体2Yの方へ搬送される。
コンパクションローラ18Yによる接触コンパクションが終了してコンパクションローラ18Yに残留する液体現像剤21Yは、コンパクションローラクリーナブレード26Yによってコンパクションローラ18Yから除去される。
イエロー(Y)の感光体2Yに形成された静電潜像が現像装置5Yにおいてイエロー(Y)の液体現像剤21Yで現像され、感光体2Yにイエロー(Y)の液体現像剤21Yによって像が形成される。現像が終了して現像ローラ17Yに残留する液体現像剤21Yは、現像ローラクリーナ19Yによって現像ローラ17Yから除去される。感光体2Y上のイエロー(Y)の液体現像剤21Yによって形成される像は、スクイーズローラ34Yにより感光体2Y上の液体現像剤21Yが回収されてイエロー(Y)のトナー像とされる。
さらに、このイエロー(Y)のトナー像は1次転写装置7Yで中間転写ベルト10に転写される。中間転写ベルト10上のイエロー(Y)のトナー像は、中間転写ベルトスクイーズローラ40Yにより中間転写ベルト10上の液体現像剤21Yが回収されながら、図1に示したマゼンタ(M)の1次転写装置7Mの方へ搬送される。
図1において、次いで、マゼンタ(M)の感光体2Mに形成された静電潜像が現像装置5Mにおいて、イエロー(Y)の場合と同様にして搬送されてきたマゼンタ(M)の液体現像剤で現像され、感光体2Mにマゼンタ(M)の液体現像剤によって像が形成される。
このとき、コンパクションローラ18Mによる接触コンパクションの終了後コンパクションローラ18Mに残留するキャリアは、コンパクションローラクリーナブレード26Mによってコンパクションローラ18Mから除去される。また、現像が終了して現像ローラ17Mに残留する液体現像剤は、現像ローラクリーナ19Mによって現像ローラ17Mから除去される。
感光体2M上のマゼンタ(M)の液体現像剤で形成された像は、スクイーズローラ34Mにより感光体2M上の液体現像剤が回収されてマゼンタ(M)のトナー像とされ、このマゼンタ(M)のトナー像は1次転写装置7Mで中間転写ベルト10にイエロー(Y)のトナー像と色重ねされて転写される。同様にして、色重ねされたイエロー(Y)とマゼンタ(M)のトナー像は、中間転写ベルトスクイーズローラ40Yにより中間転写ベルト10上の液体現像剤が回収されながらシアン(C)の1次転写装置7Cの方へ搬送される。
以下、同様にして、シアン(C)のトナー像およびブラック(K)のトナー像が中間転写ベルト10に順次色重ねされて転写され、中間転写ベルト10にフルカラーのトナー像が形成される。
次いで、2次転写装置14により、中間転写ベルト10上のカラーのトナー像が紙等の転写材の転写面に2次転写される。転写材上に転写されたカラーのトナー像は、従来と同様に図示しない定着器によって定着され、フルカラーの定着像が形成された転写材は排紙トレイに搬送されて、カラー画像形成動作が終了する。
以上述べた実施形態によれば、以下のような効果を奏する。
(1)画像形成装置1が備える何れのラインヘッド4Y,4M,4C,4Kは、デフォーカス特性および結像性能に優れた鮮明なスポットを形成するため、温度変化や振動等の環境変動に対して画質の低下の少ない画像形成装置1を得ることができる。
以上、本発明の実施形態について、図面を参照して説明したが、具体的な構成は、この実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。例えば、発光素子グループ410を副走査方向YYに複数列並べ、等倍特性を有するマイクロレンズMLにより、等倍の発光素子411像を形成して露光する方法に代えて、副走査方向YYに発光素子グループ410を1列並べて発光素子列を形成し、それぞれが拡大特性を有するマイクロレンズMLにより、発光素子411の像を拡大して形成することにより露光しても良い。また、画像形成装置1が形成する画像は、カラー画像に限定されるものではなく、いわゆる単色(モノクロ)画像であっても良い。更に、画像形成装置1は、トナー粒子を不揮発性液体キャリアに分散させた液体トナーだけでなく、乾式のトナーを用いても良い。
実施形態に係る画像形成装置を部分的かつ模式的に示す図。 1次転写ユニットを示す概略拡大図。 ラインヘッドの概略を示す斜視図。 ラインヘッドの副走査方向の断面図。 マイクロレンズアレイの概略を示す斜視図。 レンズ装置における1組のマイクロレンズの光学系を示す図。 レンズ装置の光学系の数値データを示す図。 複数の発光素子グループの配置を示す図。 ラインヘッドによるスポット形成動作を示す図。 デフォーカスとMTFの関係を示す図。
符号の説明
1…画像形成装置、2Y,2M,2C,2K…感光体、4Y,4M,4C,4K…ラインヘッド、50Y,50M,50C,50K…1次転写ユニット、200…表面、410…発光素子グループ、411,411A,411B,411C…発光素子、430…レンズ装置、431…ガラス基板、432,432A,432B,432C…マイクロレンズアレイ、433,433A,433B…スペーサ、440…遮光部、444…導光孔、446…絞り孔、450…ガラス基板、ML…マイクロレンズ。

Claims (7)

  1. それぞれが光を射出する発光素子を複数有する発光素子グループが、離散的に複数並べて配置された基板と、
    前記発光素子グループに対して一対一で対向して配置されると共に、それぞれ対向する前記発光素子グループに属する複数の前記発光素子から射出される光を、像面にそれぞれの前記発光素子の正立像を形成する複数の結像レンズで構成される結像光学系と、
    前記基板と前記結像レンズとの間に配置され、前記結像光学系と対向する前記発光素子グループに属する前記発光素子から射出される光を、前記結像光学系に入射させると共に、前記結像光学系と対向しない前記発光素子グループに属する前記発光素子から射出される光を、前記結像光学系に入射しないように遮断する遮光部とを備えることを特徴とするラインヘッド。
  2. 請求項1に記載のラインヘッドにおいて、
    前記基板には、前記発光素子グループが一方の方向に離間配置されてなる発光素子グループ列が形成されると共に、複数の当該発光素子グループ列が前記一方の方向と直交する他方の方向に相互に離間配置され、
    前記結像光学系は、前記正立像をそれぞれ等倍に形成することを特徴とするラインヘッド。
  3. 請求項1に記載のラインヘッドにおいて、
    前記基板には、1つの前記発光素子グループが一方の方向に配置され、
    前記結像光学系は、前記正立像をそれぞれ拡大して形成することを特徴とするラインヘッド。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のラインヘッドにおいて、
    前記遮光部は、前記結像光学系と対向する前記発光素子グループに属する前記発光素子から射出される光を、前記結像レンズに導く導光孔を備えることを特徴とするラインヘッド。
  5. 請求項4に記載のラインヘッドにおいて、
    前記光選択部は、1つの前記結像光学系と対向しない前記発光素子グループに属する前記発光素子から射出される光を、前記導光孔の内部もしくは側壁に反射させることにより遮断することを特徴とするラインヘッド。
  6. 請求項4乃至5のいずれかに記載のラインヘッドにおいて、
    前記導光孔は、前記光の領域を絞る光学絞りを備えることを特徴とするラインヘッド。
  7. 表面が1つの方向に搬送される潜像担持体と、
    前記表面を像面としてスポットを形成する請求項1乃至5のいずれか1項に記載のラインヘッドとを備えることを特徴とする画像形成装置。
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