JP2008302606A - 遮光部材、ラインヘッドおよびそれを用いた画像形成装置 - Google Patents
遮光部材、ラインヘッドおよびそれを用いた画像形成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008302606A JP2008302606A JP2007152428A JP2007152428A JP2008302606A JP 2008302606 A JP2008302606 A JP 2008302606A JP 2007152428 A JP2007152428 A JP 2007152428A JP 2007152428 A JP2007152428 A JP 2007152428A JP 2008302606 A JP2008302606 A JP 2008302606A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- light
- light shielding
- shielding member
- guide hole
- light guide
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Ceased
Links
Images
Landscapes
- Printers Or Recording Devices Using Electromagnetic And Radiation Means (AREA)
- Led Device Packages (AREA)
- Led Devices (AREA)
Abstract
【解決手段】導光孔4410の開口部4411に凹部4420が設けられ、凹部4420には導光孔4410が存在しない。導光孔4410に入射した光の一部は、遮光部材440の導光孔4410の内面4413で反射し、導光孔4410を通過する。一方、凹部4420が設けられているところでは、導光孔4410の内面4413が存在しないので、内面4413による反射が起こらない。したがって、反射によって遮光部材440を通過する迷光の少ない遮光部材440を得ることができる。
【選択図】図9
Description
特許文献1に記載のラインヘッドでは、複数の発光素子グループを並べて配置するとともに、複数の発光素子グループに対して、一対一で複数の結像レンズを対向配置している。さらに、LEDアレイ間に遮光部材である遮光板を配することで、LEDアレイからの光が、隣接するLEDアレイあるいは外部に漏れ出て潜像ににじみ等が発生する現象、いわゆるクロストークを低減させる構成が知られている。
発光素子と結像レンズとの間に配置された遮光部材によってクロストークは低減できる。しかし、遮光部材自体によって反射された光は、結像レンズに色々な入射角度で入射し、本来スポットが形成される位置とは大きく外れた位置に向かう。迷光であるこれらの反射された光によって、本来形成されるスポットの領域外にいわゆるゴーストが発生する。ゴーストによって感光体に形成される潜像が不鮮明になり、画像形成装置によって得られる画像の画質も低下する。
複数の導光孔を備え、前記導光孔の開口部のどちらか一方側に凹部が設けられていることを特徴とする遮光部材。
上記遮光部材であって、前記遮光部材は、複数の遮光板を備え、前記導光孔は、前記遮光板の厚さ方向に形成され、前記遮光板は、前記導光孔が連通するように重ねられていることを特徴とする遮光部材。
この適用例では、遮光部材が、遮光板を積み重ねて構成されているので、連通した導光孔の内面に、遮光板に応じた凹凸が形成され、この凹凸によって導光孔の内面に入射した光の反射の方向が変わる。したがって、連通した導光孔の内面での一定方向への光の反射が抑えられ、遮光部材を通過する迷光のより少ない遮光部材が得られる。
上記遮光部材であって、前記導光孔の内面に接する面によって囲まれる領域が、前記凹部に向かって広がるテーパ形状を有していることを特徴とする遮光部材。
この適用例では、導光孔の内面に接する面によって囲まれる領域が、凹部に向かって広がるテーパ形状を有することにより、導光孔が凹部側の開口部から他の開口部に向かって狭くなっている。したがって、凹部側の開口部から導光孔に入射する光は、必要な光だけに絞られ、他方の開口部から射出し、遮光部材を通過する迷光のより少ない遮光部材が得られる。
基板と、発光素子を複数個有するとともに、前記基板に離散的に並べて配置された複数の発光素子グループと、前記発光素子グループに対して一対一で対向して配置されるとともに、それぞれが対向する前記発光素子グループに属する複数の前記発光素子から射出される光を被走査面に結像する複数の結像レンズと、前記基板と前記結像レンズとの間に遮光部材とを有し、前記遮光部材は、前記結像レンズに一対一で対応する複数の導光孔を備え、前記遮光部材の前記基板側に凹部が設けられていることを特徴とするラインヘッド。
上記ラインヘッドであって、前記遮光部材は、複数の遮光板を備え、前記導光孔は、前記遮光板の厚さ方向に形成され、前記遮光板は、前記導光孔が連通するように重ねられていることを特徴とするラインヘッド。
この適用例では、前述の効果を有する遮光部材を備えているので、前述の効果をより達成できるラインヘッドが得られる。
上記ラインヘッドであって、前記導光孔の内面に接する面によって囲まれる領域が、前記凹部に向かって広がるテーパ形状を有していることを特徴とするラインヘッド。
この適用例では、前述の効果を有する遮光部材の導光孔が発光素子グループ側に向かって広がっているので、前述の効果を達成できるラインヘッドが得られる。
上記ラインヘッドであって、前記基板の前記遮光部材に対向する面に、反射防止膜が形成されていることを特徴とするラインヘッド。
この適用例では、遮光部材によって反射されて基板に向かう光は、基板に形成された反射防止膜によって、基板での反射が抑えられ、再び導光孔へと向かう光が低減される。したがって、反射によって遮光部材を通過する迷光のより少ない、ゴーストの発生が抑えられたラインヘッドが得られる。
その表面が副走査方向に搬送される潜像担持体と、前記潜像担持体の表面を被走査面として該潜像担持体表面にスポットを形成する上述のラインヘッドと同一構成を有する露光手段とを備えていることを特徴とする画像形成装置。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態にかかる画像形成装置1を模式的にかつ部分的に示す図である。画像形成装置1は、トナー粒子を液体キャリアに分散させた液体現像剤を用いて画像を形成する装置である。なお、回転する部材については、回転方向を実線矢印で示した。
図1において、画像形成装置1は、中間転写媒体である無端状の中間転写ベルト10と、中間転写ベルト10を張架する駆動ローラ11および従動ローラ12と、2次転写装置14と、中間転写ベルトクリーニング装置15と、1次転写ユニットとを備えている。
中間転写ベルト10の駆動ローラ11側には2次転写装置14が設けられ、また中間転写ベルト10の従動ローラ12側には中間転写ベルトクリーニング装置15が設けられている。
1次転写ユニットは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)およびブラック(K)のそれぞれの色に対応した、1次転写ユニット50Y、1次転写ユニット50M、1次転写ユニット50Cおよび1次転写ユニット50Kからなる。以下、各色に対応する装置、部材等についても、装置、部材等の符号にそれぞれ各色を表すY,M,C,Kを付して表記する。
また、画像形成装置1では、各1次転写ユニット50Y,50M,50C,50Kは、中間転写ベルト10の回転方向上流側から色Y,M,C,Kの順に配設されているが、色Y,M,C,Kの配置順は任意に設定することができる。なお、中間転写ベルト10は中間転写ドラムで構成することもできる。
また、2次転写装置14は、2次転写ローラクリーナ46と2次転写ローラクリーナ回収液貯留容器47とを備えている。2次転写ローラクリーナ46は、ゴム等の弾性体からなる。そして、この2次転写ローラクリーナ46は2次転写ローラ43に当接されて2次転写後に2次転写ローラ43の表面に残留する液体現像剤を掻き落として除去する。また、2次転写ローラクリーナ回収液貯留容器47は、2次転写ローラクリーナ46によって2次転写ローラ43から掻き落とされた液体現像剤を回収して貯留する。
また、各1次転写装置7Y,7M,7C,7Kより中間転写ベルト10の回転方向下流側の各1次転写装置7Y,7M,7C,7Kの近傍には、それぞれ、中間転写ベルトスクイーズ装置13Y,13M,13C,13Kが配設されている。
各1次転写装置7Y,7M,7C,7Kは、それぞれ、中間転写ベルト10を各感光体2Y,2M,2C,2Kに当接させる1次転写用のバックアップローラ37Y,37M,37C,37Kを備えている。
感光体2Yの周囲には、回転方向上流側から順に、帯電部材3Y、露光手段としてのラインヘッド4Y、現像装置5Y、感光体スクイーズ装置6Y、1次転写装置7Y、および除電装置8Yが配設されている。
ラインヘッド4Yは、例えば有機EL素子、LEDを用いた走査光学系等から光を感光体2Yの表面200に照射することによって、帯電された感光体2Y上に静電潜像を形成する。光の照射方向は、ラインヘッド4Yから引き出された実線矢印で示した。ラインヘッド4Yは、感光体2Yから離間配置されている。
なお、走査光学系の走査方向は、紙面に対して垂直な方向を主走査方向XXとし、主走査方向XXに直交し、光が照射される感光体2Yの表面200の接線方向を副走査方向YYとした。
図3は、本実施形態にかかるラインヘッド4Yの概略斜視図である。また、図4は、ラインヘッド4Yの副走査方向YYの断面図である。
図3において、ラインヘッド4Yは、主走査方向XXに配列された発光素子グループ410を備えている。発光素子グループ410は、複数の発光素子411を備えている。これらの発光素子411から、図2に示したように、帯電部材3Yにより帯電された感光体2Yの被走査面である表面200に対して光が照射され、表面200に静電潜像が形成される。
ヘッド基板450のうら面452(ヘッド基板450が有する2つの面のうち遮光部材440に対向するおもて面451とは逆側の面)には、複数の発光素子グループ410が設けられている。複数の発光素子グループ410は、ヘッド基板450のうら面452に、図3に示すように、主走査方向XXおよび副走査方向YYに互いに所定間隔だけ離れて2次元的に、離散的に並べて配置されている。ここで、発光素子グループ410は、図3中の円で囲んだ部分に示すように、複数の発光素子411を2次元的に配列することによって構成されている。
発光素子はLEDであってもよい。この場合、基板はガラス基板でなくてもよく、LEDは、おもて面451に設けることができる。
マイクロレンズアレイ430は、レンズ基板431を有するとともに、レンズ基板431を挟むように一対一で配置された2枚のレンズ432,433により構成されるレンズ対を複数有している。なお、レンズ基板431はガラス基板により、レンズ432,433は樹脂により形成することができる。
本実施形態では、主走査方向XXに4個の発光素子411を所定間隔ごとに並べて構成される発光素子行L411を、副走査方向YYに2行並べて、1つの発光素子グループ410を構成している。つまり、同図の2点鎖線の円形で示される1つのマイクロレンズMLの外径の位置に対応して8個の発光素子411が、発光素子グループ410を構成している。そして、複数の発光素子グループ410は次のように配置されている。
なお、主走査方向位置および副走査方向位置とはそれぞれ注目する位置の主走査方向成分および副走査方向成分を意味する。また、本明細書において「発光素子グループの幾何重心」とは、同一の発光素子グループ410に属する全ての発光素子411の位置の幾何重心を意味する。以後、幾何重心の位置を幾何重心位置E0と表す。
図8は、遮光部材440に本実施形態にかかる凹部4420が形成されていない場合を示す図である。一方、図9は、凹部4420が形成されている場合を示す図である。
反射防止膜453には、低屈折率材料である酸化シリコン、フッ化マグネシウム等誘電体の単層の構造、あるいは高屈折率材料である酸化ジルコニウム、酸化タンタル、酸化チタン等の誘電体と組み合わせた多層の構造を用いることができる。また、有機薄膜からなる反射防止膜であってもよい。
反射防止膜453に使用する各層の物質、膜厚は、ヘッド基板450の屈折率と光の波長を用いて、よく知られた多層膜の設計方法によって決めることができる。
発光素子グループ410から射出された光のうち、発光素子グループ410の幾何重心位置E0から射出され、遮光部材440を通過してマイクロレンズMLに到達する光の光路を実線で、遮光部材440の内面4413で反射される光の光路等を破線で表した。
図8および図9において、発光素子グループ410の幾何重心位置E0から射出された光は、ヘッド基板450のうら面452に入射した後、ヘッド基板450のおもて面451から射出される。そして、ヘッド基板450のおもて面451から射出された光は、導光孔4410を通過し、マイクロレンズアレイ430を透過して、被走査面である感光体2Yの表面200の結像位置I0に到達する。
図8において、反射される光のうち、発光素子グループ410に近い導光孔4410の内面4413に入射角θ1で入射した光は、反射位置がマイクロレンズMLに近い光の入射角および反射角θ2,θ3と比較して、小さな反射角θ1で反射され、マイクロレンズMLに大きな入射角で入射する。この光は、本来の結像位置I0とは大きく外れた位置Iθ1に向かう。
反射位置がマイクロレンズMLに近づくにつれ、光の入射角および反射角は、θ2、θ3と大きくなる。それにしたがい、ゴーストの発生位置もIθ2、Iθ3と本来の結像位置I0に近づく。
図9において、発光素子グループ410に近い導光孔4410の内面4413(図9では存在しないが、図8で示した入射角θ1の位置)に向かう光の光路をB1で示した。本実施形態の遮光部材440では凹部4420が形成されているため、その位置には内面4413が存在しないので、光は遮光部材440のヘッド基板450に対向する面で反射される。反射された光は、ヘッド基板450のおもて面451の反射防止膜453に向かう。反射防止膜453によってヘッド基板450のおもて面451での反射は低減し、光はヘッド基板450の中へ向かう。
また、凹部4420を通過した光は他の導光孔4410に進むが、他の導光孔4410での発光素子グループ410に近い内面4413での反射は、入射角度が小さくなるため、内面4413で複数回反射され減衰する。
したがって、図8に示したような、発光素子グループ410に近い導光孔4410の内面4413に入射角θ1で入射した光によるゴーストの発生は減少する。
また、発光素子グループ410の幾何重心位置E0から射出される光は、感光体2Yの表面200と図6に示したマイクロレンズMLの光軸OAとの交点となる結像位置に結像される。これは、上述の通り、本実施形態では、発光素子グループ410の幾何重心位置E0がマイクロレンズMLの光軸OAの上に在ることに起因するものである。
さらに、縮小光学系であるので、感光体2Yの表面200では、幾何重心位置E0から射出される光の結像位置と位置E1から射出される光の結像位置との距離が、発光素子グループ410における幾何重心位置E0と位置E1との距離より短くなる。
本実施形態では、マイクロレンズMLが、「結像レンズ」として機能している。
以下に、図7、図10を用いて本実施形態におけるラインヘッドによるスポット形成動作を説明する。また、発明の理解を容易にするため、ここでは主走査方向XXに伸びる直線上に複数のスポットを並べて形成する場合について説明する。本実施形態では、感光体2Yの表面200を副走査方向YYに搬送しながら、複数の発光素子411を所定のタイミングで発光させることで、主走査方向XXに伸びる直線上に複数のスポットを並べて形成する。
なお、同図において、白抜きの丸印は、未だ形成されておらず今後形成される予定のスポットを表す。また、同図において、符号410C1,410B1,410A1,410C2でラベルされたスポットは、それぞれに付された符号に対応する発光素子グループ410により形成されるスポットであることを示す。
図2において、現像装置5Yは、それぞれ、現像剤供給部16Yと、現像ローラ17Yと、コンパクションローラ18Yと、現像ローラクリーナ19Yと、現像ローラクリーナ回収液貯留部20Yとから構成されている。
次に、現像装置5Yにおいて、イエロー(Y)の液体現像剤21Yが現像剤汲み上げローラ23Yによってアニロクスローラ24Yに汲み上げられる。アニロクスローラ24Yに付着した液体現像剤21Yは、現像剤規制ブレード25Yによってアニロクスローラ24Yの溝内に適正量付着される。このアニロクスローラ24Yの溝内の液体現像剤21Yは現像ローラ17Yに供給される。
現像ローラ17Y上の液体現像剤21Yはコンパクションされた状態で、現像ローラ17Yの回転によって感光体2Yの方へ搬送される。
(1)導光孔4410の開口部4411に凹部4420が設けられ、凹部4420には導光孔4410が存在しない。導光孔4410に入射した光の一部は、遮光部材440の導光孔4410の内面4413で反射し、導光孔4410を通過する。一方、凹部4420が設けられているところでは、導光孔4410の内面4413が存在しないので、内面4413による反射が起こらない。したがって、反射によって遮光部材440を通過する迷光の少ない遮光部材440を得ることができる。
図11に、本実施形態にかかる遮光部材490の分解斜視図を示した。本実施形態にかかる画像形成装置およびラインヘッドは、第1実施形態とは遮光部材の構成が異なる。遮光部材以外の構成は第1実施形態と同様である。
図11において、遮光部材490は、遮光板441と外枠部材442とが積層されることによって形成されている。遮光部材490は、8枚の遮光板441と2枚の外枠部材442とを備えている。
遮光板441の厚さ方向に、複数の発光素子グループ410に対して一対一で複数の導光孔4414が形成されている。また、外枠部材442は、略長方形の抜き部4402を備えている。抜き部4402は、遮光板441に設けられた複数の導光孔4414を通過する光を遮らないように形成されている。本実施形態では、抜き部4402によって、図3および図4に示した凹部4420が形成されている。
図11において、2枚の外枠部材442は、連通した導光孔4410の一方の図4に示した開口部4411側に設けられている。また、2枚の外枠部材442は、ヘッド基板450との関係では、ヘッド基板450とヘッド基板450に対向する遮光板441との間に重ね合わされて設けられている。
また、遮光板441および外枠部材442の位置合わせは、位置合わせ用の孔4400によって行うほか、図3および図4に示したケース420に収めることによっても行うことができる。
図12および図13において、プレス加工は遮光板441の面の一方向から行う。プレス加工によって、遮光板441の導光孔4414のプレスのポンチが最初に当る面のエッジ部4416は丸くなる。また、ポンチが抜ける側には、かえり4418が生じる。本実施形態では、マイクロレンズアレイ430側にエッジ部4416が、発光素子グループ410側にかえり4418がくるように、遮光板441が積層されている。
本実施形態では、導光孔4410の径は全て1.00mmとした。
遮光板441および外枠部材442を形成する材料には、金属、例えばリン青銅を用いることができる。
この場合、連通した導光孔4410の内面に段差部4417が生じる。以下に図14に基づいて連通した導光孔4410の内面の様子を詳しく説明する。図14には、連通した導光孔4410に入射する光の光路の一部を太い点線で示した。
図14において、連通した導光孔4410には、導光孔4414をずらして積層したことにより、発光素子グループ410側からマイクロレンズML側に向かって高くなる段差部4417が形成されている。段差部4417を生じさせるための導光孔4414のずれ量は、30μm〜200μmが好ましい。
遮光板441の材質としては、合成樹脂、セラミック等を用いることができる。合成樹脂、セラミックの場合は、成形により形成することができる。
(5)遮光部材490,491が、遮光板441を積み重ねて構成されているので、連通した導光孔4410の内面に、遮光板441のエッジ部4416とかえり4418で生じる凹部である間隙、あるいは凹凸による段差部4417が形成される。かえり4418または段差部4417によって導光孔4410の内面に入射した光の反射の方向が変わる。したがって、連通した導光孔4410の内面での一定方向への光の反射が抑えられ、遮光部材490,491を通過する迷光のより少ない遮光部材490,491、迷光によるゴーストの発生が抑えられたラインヘッド4Y,4M,4C,4K、および画質の低下の少ない画像形成装置1を得ることができる。
本実施形態にかかる画像形成装置およびラインヘッドは、第1実施形態とは遮光部材の構成が異なる。遮光部材以外の構成は第1実施形態と同様である。
図15には、第3実施形態にかかる遮光部材492の分解斜視図を示した。
図16は、ヘッド基板450、遮光部材492およびマイクロレンズアレイ430付近の概略断面図である。
図15および図16において、遮光部材492は、マイクロレンズアレイ430側から遮光板443、2枚の遮光板444、遮光板445、2枚の遮光板444、遮光板446、遮光板444と2枚の外枠部材442とが順に積層されることによって形成されている。外枠部材442は、連通した導光孔4410の開口部4411側で、遮光板444とヘッド基板450との間に設けられている。
遮光板443の厚さ方向には、複数の発光素子グループ410に対して一対一で複数の導光孔4430が形成されている。同様に、遮光板444には導光孔4440が、遮光板445には導光孔4450が、遮光板446には導光孔4460が形成されている。
導光孔4430,4440,4450,4460の大きさは、導光孔4440が最も大きく、導光孔4430が最も小さく、導光孔4450、導光孔4460の順に大きく形成されている。
本実施形態では、連通した導光孔4410の内面4418が、導光孔4410の内面に接する面4419によって囲まれる領域外に位置している。したがって、連通した導光孔4410は、発光素子グループ410が設けられたヘッド基板450に向かって広がっている。
したがって、縮小光学系であっても発光素子グループ410から射出される光を十分取り込みつつ、ゴーストが低減する。
(6)導光孔4410の内面に接する面4419によって囲まれる領域が、凹部である抜き部4402に向かって広がるテーパ形状を有することにより、導光孔4410が抜き部4402側の開口部4411から他の開口部に向かって狭くなっている。したがって、抜き部4402側の開口部4411から導光孔4410に入射する光は、必要な光だけに絞られ、他方の開口部から射出し、遮光部材492を通過する迷光のより少ない遮光部材492、迷光によるゴーストの発生が抑えられたラインヘッド4Y,4M,4C,4K、および画質の低下の少ない画像形成装置1を得ることができる。
例えば、導光孔4410の内面4413には、光吸収性を有する光吸収層4415が設けられていてもよい。光吸収層4415としては、つや消し黒色塗料層、クロムメッキ層、亜鉛メッキ層、ニッケルメッキ層、ニッケル−リン系メッキ層、酸化銅層、黒色アルマイト処理層、ダイアモンドライクカーボン等の黒色皮膜を用いることができる。
図17において、光吸収層4415は、内面4413の全ておよびヘッド基板450のおもて面451に対向する面に形成されている。また、図18において、光吸収層4415は、内面4413のヘッド基板450側半分およびヘッド基板450のおもて面451に対向する面に形成されている。
また、図18に示したように、ゴーストの発生しやす位置である内面4413のヘッド基板450側半分に光吸収層4415を形成すれば、少ない材料でより効果的に前述の効果を得ることができる。
さらに、トナー粒子を不揮発性液体キャリアに分散させた液体トナーだけでなく、乾式のトナーを用いた画像形成装置に対しても適用することができる。
Claims (8)
- 複数の導光孔を備え、
前記導光孔の開口部のどちらか一方側に凹部が設けられている
ことを特徴とする遮光部材。 - 請求項1に記載の遮光部材において、
前記遮光部材は、複数の遮光板を備え、
前記導光孔は、前記遮光板の厚さ方向に形成され、
前記遮光板は、前記導光孔が連通するように重ねられている
ことを特徴とする遮光部材。 - 請求項1または請求項2に記載の遮光部材において、
前記導光孔の内面に接する面によって囲まれる領域が、前記凹部に向かって広がるテーパ形状を有している
ことを特徴とする遮光部材。 - 基板と、
発光素子を複数個有するとともに、前記基板に離散的に並べて配置された複数の発光素子グループと、
前記発光素子グループに対して一対一で対向して配置されるとともに、それぞれが対向する前記発光素子グループに属する複数の前記発光素子から射出される光を被走査面に結像する複数の結像レンズと、
前記基板と前記結像レンズとの間に遮光部材とを有し、
前記遮光部材は、前記結像レンズに一対一で対応する複数の導光孔を備え、
前記遮光部材の前記基板側に凹部が設けられている
ことを特徴とするラインヘッド。 - 請求項4に記載のラインヘッドにおいて、
前記遮光部材は、複数の遮光板を備え、
前記導光孔は、前記遮光板の厚さ方向に形成され、
前記遮光板は、前記導光孔が連通するように重ねられている
ことを特徴とするラインヘッド。 - 請求項4または請求項5に記載のラインヘッドにおいて、
前記導光孔の内面に接する面によって囲まれる領域が、前記凹部に向かって広がるテーパ形状を有している
ことを特徴とするラインヘッド。 - 請求項4〜請求項6のいずれか一項に記載のラインヘッドにおいて、
前記基板の前記遮光部材に対向する面に、反射防止膜が形成されている
ことを特徴とするラインヘッド。 - その表面が副走査方向に搬送される潜像担持体と、
前記潜像担持体の表面を被走査面として該潜像担持体表面にスポットを形成する請求項4〜請求項7のいずれか一項に記載のラインヘッドと同一構成を有する露光手段とを備えている
ことを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007152428A JP2008302606A (ja) | 2007-06-08 | 2007-06-08 | 遮光部材、ラインヘッドおよびそれを用いた画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007152428A JP2008302606A (ja) | 2007-06-08 | 2007-06-08 | 遮光部材、ラインヘッドおよびそれを用いた画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008302606A true JP2008302606A (ja) | 2008-12-18 |
Family
ID=40231729
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007152428A Ceased JP2008302606A (ja) | 2007-06-08 | 2007-06-08 | 遮光部材、ラインヘッドおよびそれを用いた画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008302606A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102456816A (zh) * | 2010-10-26 | 2012-05-16 | 聚积科技股份有限公司 | 发光二极管封装结构及发光二极管立体显示装置 |
JP7415681B2 (ja) | 2020-03-10 | 2024-01-17 | コニカミノルタ株式会社 | 光書込装置及び画像形成装置 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09234901A (ja) * | 1996-02-29 | 1997-09-09 | Kyocera Corp | 画像装置 |
JP2000301762A (ja) * | 1999-04-23 | 2000-10-31 | Oki Data Corp | Ledプリントヘッド |
JP2002200787A (ja) * | 2000-10-19 | 2002-07-16 | Fuji Photo Film Co Ltd | 露光ヘッド及び導光部材の製造方法 |
JP2004133308A (ja) * | 2002-10-11 | 2004-04-30 | Fuji Photo Film Co Ltd | 転写装置 |
-
2007
- 2007-06-08 JP JP2007152428A patent/JP2008302606A/ja not_active Ceased
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09234901A (ja) * | 1996-02-29 | 1997-09-09 | Kyocera Corp | 画像装置 |
JP2000301762A (ja) * | 1999-04-23 | 2000-10-31 | Oki Data Corp | Ledプリントヘッド |
JP2002200787A (ja) * | 2000-10-19 | 2002-07-16 | Fuji Photo Film Co Ltd | 露光ヘッド及び導光部材の製造方法 |
JP2004133308A (ja) * | 2002-10-11 | 2004-04-30 | Fuji Photo Film Co Ltd | 転写装置 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102456816A (zh) * | 2010-10-26 | 2012-05-16 | 聚积科技股份有限公司 | 发光二极管封装结构及发光二极管立体显示装置 |
JP7415681B2 (ja) | 2020-03-10 | 2024-01-17 | コニカミノルタ株式会社 | 光書込装置及び画像形成装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9128458B2 (en) | Developing unit to effectively supply toner to developing roller and image forming apparatus employing same | |
JP2009037200A (ja) | レンズアレイ、ラインヘッドおよびそれを用いた画像形成装置 | |
JP5256796B2 (ja) | ラインヘッドおよびそれを用いた画像形成装置 | |
US20150117901A1 (en) | Process unit and image forming apparatus incorporating same | |
EP1992492B1 (en) | A line head and an image forming apparatus comprising the line head | |
EP2012145A2 (en) | A lens array, a line head and an image forming apparatus using the line head | |
JP2009037199A (ja) | レンズアレイ、ラインヘッドおよびそれを用いた画像形成装置 | |
JP2011112812A (ja) | 除電装置、現像装置及び画像形成装置 | |
JP2008302606A (ja) | 遮光部材、ラインヘッドおよびそれを用いた画像形成装置 | |
JP2009196350A (ja) | ラインヘッドおよびそれを用いた画像形成装置 | |
JP2019061060A (ja) | レンズアレイ、レンズユニット、露光装置、ledヘッド、および画像形成装置 | |
JP2008302538A (ja) | 遮光部材、ラインヘッドおよびそれを用いた画像形成装置 | |
JP2009023137A (ja) | ラインヘッドおよび画像形成装置 | |
JP2009023136A (ja) | ラインヘッドおよび画像形成装置 | |
JP2010048850A (ja) | レンズアレイ及びラインヘッド | |
US20180074452A1 (en) | Process cartridge and image forming apparatus | |
JP2008185667A (ja) | 遮光部材およびそれを用いたラインヘッド、画像形成装置 | |
JP2008185668A (ja) | 遮光部材およびそれを用いたラインヘッド、画像形成装置 | |
JP2008049692A (ja) | ラインヘッド及び該ラインヘッドを用いた画像形成装置 | |
JP2009080393A (ja) | 転写装置、画像形成装置および転写方法 | |
JP2009172893A (ja) | ラインヘッドおよび画像形成装置 | |
JP6528734B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2009083467A (ja) | 露光装置およびこの露光装置を備えた画像形成装置 | |
JP2008073872A (ja) | ラインヘッドおよびそれを用いた画像形成装置 | |
JP2008168436A (ja) | 遮光部材およびそれを用いたラインヘッド、画像形成装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20091013 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120228 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20120302 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120306 |
|
AA92 | Notification of invalidation |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971092 Effective date: 20120327 |