JP2009021176A - 電線の超音波接合方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電線の超音波接合時における導体の汚染物質や酸化被膜を取り除くことができ、これにより電線を被接合部が充分な接合強度で接合される優れた電線の超音波接合方法を提供する。
【解決手段】電線の超音波接合方法は、複数の芯線2からなる電線1の導体部分3を、被接続部4の幅に合わせて幅方向に規制した状態で、厚み方向から加圧して平板状にプレス成型する成型工程S11と、プレス成型する工程後の導体部分3の汚染物質を除去する除去工程S12と、被接続部4に導体部分3を配置させる配置工程S13と、導体部分3を加圧して超音波振動を加えて被接続部4に接合する接合工程S14とを含む。
【選択図】図4

Description

本発明は、電線の超音波接合方法に関し、複数の芯線からなる導体部分である撚り線等の電線を、端子等の被接続部に接合させるための電線の超音波接合方法に関する。
従来から電線の超音波接合方法は知られている(例えば、特許文献1参照)。図8及び図9は、特許文献1で開示されている電線の超音波接合方法を示す斜視図である。
図8及び図9を参照すると、電線の超音波接合方法では、複数の芯線101からなる電線100の導体部分102(図8(a)参照)を、厚み方向から加圧しながら各芯線101に超音波振動を与え(図8(b)参照)、平板状に一体成型する(図9(a)参照)。その後、当該導体部分102を端子103に超音波接合させる(図9(b)参照)。
上述した電線の超音波接合方法では、電線100の導体部分102を平板状に成型する際、超音波振動を与えることにより各芯線101を接合させるので、接合部の良好な電気的性能を得ることができる。
しかしながら、2回に渡っての超音波振動を与えることに起因する電線100の導体部分102へのストレスが大きく、芯線切れが起こり易くなるという問題があった。すなわち、1回目の超音波振動を与える時(図8(b)参照)には、電線100の符号A部分に接合ストレスが集中してかかる。また、2回目の超音波振動を与えることによる接合時(図9(b)参照)にも、電線100の符号A部分に更に接合ストレスが集中してかかり、それらの接合ストレスの集中に起因して、芯線切れが起こり易いという問題があった。
そこで、特許文献2では、電線の超音波接合方法として、複数の芯線からなる電線の導体部分を、被接続部の幅に合わせて幅方向に規制した状態で、厚み方向から加圧して平板状にプレス成型した後、被接続部に嵌挿させ、更に加圧しながら超音波振動により被接続部に接合させる方法が開示されている。
それにより、電線の導体部分を、被接続部の幅に合わせて平板状にプレス成型した後、超音波振動により被接続部に接合させることにより、電線の超音波接合時における導体(芯線)切れが防止され、耐久性及び信頼性に優れた電線の超音波接合方法が得られる。
特開2004―095293号公報 特開2006―172927号公報
上述した特許文献2に開示される電線の超音波接合方法では、超音波接合を実施する前に、超音波振動を与えないで厚み方向から加圧することのみにより電線を平板状に成型することで、接合による電線の切れを防止していた。また、導体部分と被接続部が同種の金属の場合には、この電線の超音波接合方法によって充分の強度で接合させることができていた。
しかしながら、電線の導体部分の金属と、被接続部の金属又は被接続部の表面にめっきされた金属が異種金属の場合、例えば、導体部分がアルミニウム又はアルミニウム合金からなり、被接続部又はそのめっきされた表面が銅又は銅合金からなる場合、あるいは、導体部分が銅又は銅合金からなり、被接続部又はそのめっきされた表面がアルミニウム又はアルミニウム合金からなる場合、電線を平板状に成型するときに、電線の被覆部から排出される酸化防止剤等により汚染されたり、アルミニウムやアルミニウム合金等からなる芯線が空気中にさらされることにより形成される酸化被膜により、電線と被接合部との接合が充分な接合強度で行われない可能性があるという問題点があった。
本発明の目的は、上記課題に鑑みてなされたものであり、電線の超音波接合時における導体の汚染物質や酸化被膜を取り除くことができ、これにより導体と被接続部が異種金属同士であっても電線を被接合部が充分な接合強度で接合される優れた電線の超音波接合方法を提供することにある。
本発明に係る電線の超音波接合方法は、上記の目的を達成するために、次のように構成される。
第1の電線の超音波接合方法(請求項1に対応)は、複数の芯線からなる電線の導体部分を、厚み方向から加圧して断面矩形にプレス成型する成型工程と、成型工程後の導体部分の汚染物質を除去する除去工程と、被接続部に導体部分を配置させる配置工程と、導体部分を加圧して超音波振動を加え被接続部に接合する接合工程とを含むことを特徴とする。
第2の電線の超音波接合方法(請求項2に対応)は、上記の方法において、好ましくは、被接続部は電線の導体部分とは異種の金属からなることを特徴とする。
第3の電線の超音波接合方法(請求項3に対応)は、上記の方法において、好ましくは、除去工程は、成型工程後の導体部分に機械的研磨を施す工程であることを特徴とする。
第4の電線の超音波接合方法(請求項4に対応)は、上記の方法において、好ましくは、除去工程は、成型工程後の導体部分にレーザ光を照射する工程であることを特徴とする。
第5の電線の超音波接合方法(請求項5に対応)は、上記の方法において、好ましくは、除去工程は、成型工程後の導体部分に熱エネルギを加える工程であることを特徴とする。
本発明によれば、成型工程の後に汚染物質の除去工程を設けたため、プレス成型後に、導体部分に付着した汚染物質や酸化被膜を除去することができるので、電線と被接続部との接合が充分な強度で行うことができる。
以下、本発明の好適な実施形態(実施例)を添付図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電線の超音波接合方法に用いられる超音波接合装置を示す概要図である。図2及び図3は、本発明の第1の実施形態に係る電線の超音波接合方法に用いられる超音波接合装置を示す要部斜視図であり、図2(a)は、皮むき後で接合前の電線であり、図2(b)は、電線及び電線の導体部分を平板状(断面矩形)にプレスするプレス成型機であり、図3(a)は、プレス成型機により導体部分が平板状(断面矩形)にプレスされた電線であり、図3(b)は、超音波振動するホーンにより加圧されつつ端子に導体部分を超音波接合される電線を示す。
最初に、図1〜図3を参照して、本発明の第1の実施形態に係る電線の超音波接合方法を適用される電線の超音波接合装置10について説明する。
電線の超音波接合装置10は、台座50の上に、成型手段51と、プレス成型後の導体部分の汚染物質を除去する除去手段52と、導体部分を加圧して超音波振動を加えて被接続部に接合する接合手段53を備えている。成型手段51は、複数の芯線2からなる電線1の導体部分3の幅を、被接続部である端子4の接合幅Wに合わせて規制するプレス金型11と、プレス金型11により幅を規制された電線1の導体部分3を、厚み方向から加圧するプレス成型機12とを備えている。除去手段52は、プレス成型した後の導体部分3の汚染物質を除去するために機械的研磨を施す機械研磨装置24から成っている。接合手段53は、プレス成型され、機械的研磨をされた電線1の導体部分3を、加圧しながら金型15の上に設置された端子4に超音波接合させる加圧加振ホーン13とを備えている。
なお、電線1としては、塑性変形し易い材質からなる導体部分を持つ電線(例えばアルミニウム電線又はアルミニウム合金電線)が用いられる。また、被接続部である端子4は導体部分とは異種の金属(例えば銅又は銅合金)からなるか、導体部分とは異種の金属(例えば銅又は銅合金)で表面がめっきされたものが用いられる。また、電線1に銅又は銅合金からなる導体部分を持つ電線が用いられ、被接続部である端子4に導体部分とは異種の金属(例えばアルミニウム又はアルミニウム合金)からなるか、導体部分とは異種の金属(例えばアルミニウム又はアルミニウム合金)で表面がめっきされたものが用いられる。さらに、電線1の導体部分の金属と被接続部又はそのめっきされた表面の金属が同種の場合でも良い。
すなわち、プレス金型11には、導体幅規制溝14が設けられており、導体幅規制溝14は、端子4の接合幅Wに合わせた幅を有し、電線1の導体部分3を嵌挿されることにより、導体部分3の幅を端子4の接合幅Wに合わせて規制する。導体幅規制溝14における電線1の導体部分3の嵌挿側には、面取り形状14aが設けられる。面取り形状14aにより、プレス金型11の導体幅規制溝14への電線1の導体部分3の嵌挿が、円滑かつ確実に行われる。
プレス成型機12は、プレス金型11により幅を規制された電線1の導体部分3を、厚み方向(図2(b)中の矢印B参照)から加圧して所定の平板状にプレス成型する。
機械研磨装置24は、図5に示すように駆動源21によって回転する回転軸22に取り付けられた砥石23からなり、端子4との接合面に対して機械的な研磨を行い、プレス成型時に導体に付着した汚染物質や酸化被膜を接合前に除去する。
加圧加振ホーン13は、プレス成型され機械的研磨された電線1の導体部分3を端子4に嵌合させた図3(b)に示す状態で、該導体部分3を金型15との間で加圧(図3(b)中の矢印C参照)しながら、端子4に図3(b)中の矢印Dで示した方向に振動する超音波振動を与え、超音波接合させる。なお、金型における端子4との接触部分は、端子4の形状に合わせた形状に形成されており、これにより電線1の導体部分3と端子4との高い密着性が確保され、良好な接合性が得られる。また、超音波振動の振動方向を矢印Dで示したが、この方向に限定する必要はない。
次に、本発明の第1の実施形態に係る電線の超音波接合方法について説明する。図4は、本発明の第1の実施形態に係る電線の超音波接合方法を説明する工程図である。第1の実施形態に係る電線の超音波接合方法は、成型工程(ステップS11)と、除去工程(ステップS12)と、配置工程(ステップS13)と、接合工程(ステップS14)を含んでいる。
ステップS11の成型工程では、複数の芯線2からなる電線1の導体部分3を、被接続部である端子4の幅に合わせて幅方向に規制した状態で、厚み方向から加圧して平板状にプレス成型する。最初に、図2(a)に示すように、電線1を皮剥きして複数の芯線2からなる導体部分3を露出させる。次に、図2(b)に示すように、露出した電線1の導体部分3を、プレス金型11の導体幅規制溝14に嵌挿させ、端子4の接合幅Wに合わせて幅方向に規制する。この状態で、プレス成型機12により、電線1の導体部分3を厚み方向から加圧して、図3(a)に示すような所定の平板状にプレス成型させる。
ステップS12の除去工程では、プレス成型する工程後の導体部分3の汚染物質を除去する。この除去工程では、成型工程後の導体部分3に機械的研磨を施す。図5に示すように駆動源21によって回転する回転軸22に取り付けられた砥石23からなる機械研磨装置24により端子4との接合面に対して機械的な研磨を行い、導体に付着した汚染物質や酸化被膜を接合前に除去する。このとき、成型で押し固められた平面を研磨するため、電線のよりに関係なく、接合面を広い範囲で容易かつ確実に研磨することで、清浄面が生成しやすくなっている。なお、機械的研磨は、砥石23の代わりにブラシを用いて行っても良い。
ステップS13の配置工程では、被接続部である端子4に導体部分3を配置させる。すなわち、プレス成型された電線1の導体部分3を、図3(b)に示すように、端子4に嵌挿させる。
ステップS14の接合工程では、導体部分3を加圧して超音波振動を加えて被接続部である端子4に接合する。すなわち、図3に示すように、加圧加振ホーン13により加圧しながら超音波振動により端子4に接合させる。
以上のように上記第1の実施形態によれば、複数の芯線からなる電線の導体部分を、被接続部の幅に合わせて幅方向に規制した状態で、厚み方向から加圧して平板状にプレス成型する成型工程と、成型工程後の導体部分の汚染物質を除去する除去工程と、被接続部に導体部分を配置させる配置工程と、導体部分を加圧して超音波振動を加えて被接続部に接合する接合工程とを含む。また、除去工程では、成型工程後の導体部分に機械的研磨を施す。
したがって、プレス成型後に、機械的研磨をすることによって、汚染物質や酸化被膜を除去するため、電線と被接続部との接合が充分な強度で行うことができる。さらに、導体部分に汚染物質や酸化被膜がないために導体部分と被接続部が容易に超音波接合することができるので、超音波エネルギを低減できる。また、従来のように薬品で汚染物質を除去する場合、芯線間に薬品が浸漬し、芯線と端子間の接触不良を招くおそれがあり、さらに、薬品を用いると、被覆部を損傷してしまうおそれがあったが、本実施形態では、導体部分に付着した汚染物質を除去するために薬品を用いないために、かかる問題が生じ得ない。
次に、本発明の第2の実施形態に係る電線の超音波接合方法と超音波接合装置について説明する。第2の実施形態における超音波接合装置は第1の実施形態において用いた装置のうち、機械研磨装置24の代わりにレーザ光源を設置した以外は同様であるので、後に図6を用いてのレーザ光照射の説明をする以外の超音波接合装置の説明は省略する。第2の実施形態では、図4で示した工程図のステップS12の除去工程が、成型工程後の導体部分にレーザ光を照射する工程である以外は、同様であるので、各工程は図4を用いて説明する。
ステップS11の成型工程では、複数の芯線2からなる電線1の導体部分3を、被接続部である端子4の幅に合わせて幅方向に規制した状態で、厚み方向から加圧して平板状にプレス成型する。最初に、図2(a)に示すように、電線1を皮剥きして複数の芯線2からなる導体部分3を露出させる。次に、図2(b)に示すように、露出した電線1の導体部分3を、プレス金型11の導体幅規制溝14に嵌挿させ、端子4の接合幅Wに合わせて幅方向に規制する。この状態で、プレス成型機12により、電線1の導体部分3を厚み方向から加圧して、図3(a)に示すような所定の平板状にプレス成型させる。
ステップS12の除去工程では、成型工程後の導体部分の汚染物質を除去する。この除去工程では、成型工程後の導体部分3にレーザ光を照射する。図6に示すように導体部分3の端子4との接合面に対してレーザ光源30からのレーザ光31を照射し、導体部分3に付着した汚染物質を接合前に除去する。このとき、成型で押し固められた平面にレーザ光31を照射するため、撚り線にレーザ光照射する場合に比べ、端子との接合面上にある汚染物質を容易かつ確実に除去できる。
ステップS13の配置工程では、被接続部に導体部分を配置させる。すなわち、プレス成型された電線1の導体部分3を、図3(b)に示すように、端子4に嵌挿させる。
ステップS14の接合工程では、導体部分を加圧して超音波振動を加えて被接続部に接合する。すなわち、図3に示すように、加圧加振ホーン13により加圧しながら超音波振動により端子4に接合させる。
以上のように上記第2の実施形態によれば、複数の芯線からなる電線の導体部分を、被接続部の幅に合わせて幅方向に規制した状態で、厚み方向から加圧して平板状にプレス成型する成型工程と、成型工程後の導体部分の汚染物質をレーザ光を照射することにより除去する除去工程と、被接続部に導体部分を配置させる配置工程と、導体部分を加圧して超音波振動を加えて被接続部に接合する接合工程とを含む。
したがって、プレス成型後に、レーザ光を導体部分に照射することにより、汚染物質を除去するため、電線と被接続部との接合が充分な強度で行うことができる。さらに、レーザ光照射によって導体部分に付着した汚染物質を除去することにより導体部分と被接続部との超音波接合が容易に行うことができるので、接合時の超音波エネルギを低減できる。また、薬品で汚染物質を除去する場合、芯線間に薬品が浸漬し、芯線と端子間の接触不良を招くおそれがあり、さらに、薬品を用いると、被覆部を損傷してしまうが、本実施形態では、レーザ光を導体部分に照射することにより汚染物質を除去するので、薬品を用いないために、かかる問題が生じ得ない。
次に、第3の実施形態の電線の超音波接合方法について説明する。第3の実施形態においては超音波接合装置は第1の実施形態において用いた装置のうち機械研磨装置24の代わりに図7で示す加熱装置40を用いる以外は同様の装置を用いるため、後に加熱装置の説明をする以外の超音波接合装置の説明は省略する。第3の実施形態では、図4で示した工程図のステップS12の除去工程が、成型工程後の導体部分に熱エネルギを加える工程である以外は、同様であるので、各工程は図4を用いて説明する。
ステップS11の成型工程では、複数の芯線からなる電線の導体部分を、被接続部の幅に合わせて幅方向に規制した状態で、厚み方向から加圧して平板状にプレス成型する。最初に、図2(a)に示すように、電線1を皮剥きして複数の芯線2からなる導体部分3を露出させる。次に、図2(b)に示すように、露出した電線1の導体部分3を、プレス金型11の導体幅規制溝14に嵌挿させ、端子4の接合幅Wに合わせて幅方向に規制する。
この状態で、プレス成型機12により、電線1の導体部分3を厚み方向から加圧して、図3(a)に示すような所定の平板状にプレス成型させる。
ステップS12の除去工程では、プレス成型する工程後の導体部分3の汚染物質を除去する。この除去工程では、成型工程後の導体部分3に熱エネルギを加える。図7に示すように導体部分3の端子4との接合面に対して加熱装置40により加熱して熱エネルギを与え、導体部分3に付着した汚染物質を接合前に除去する。このとき、成型で押し固められた平面状になった導体部分3を加熱するため、撚り線に加熱する場合に比べ、端子との接合面上にある汚染物質を容易かつ確実に除去できる。
ステップS13の配置工程では、被接続部に導体部分を配置させる。すなわち、プレス成型された電線1の導体部分3を、図3(b)に示すように、端子4に嵌挿させる。
ステップS14の接合工程では、導体部分を加圧して超音波振動を加えて被接続部に接合する。すなわち、図3に示すように、加圧加振ホーン13により加圧しながら超音波振動により端子4に接合させる。
以上のように上記第3の実施形態によれば、複数の芯線からなる電線の導体部分を、被接続部の幅に合わせて幅方向に規制した状態で、厚み方向から加圧して平板状にプレス成型する成型工程と、プレス成型する工程後の導体部分の汚染物質を加熱して熱エネルギを加えることにより除去する除去工程と、被接続部に導体部分を配置させる配置工程と、導体部分を加圧して超音波振動を加えて被接続部に接合する接合工程とを含む。
したがって、本実施形態によれば、成型工程の後に熱エネルギを導体部分に加えることにより汚染物質を除去する除去工程を設けたため、プレス成型後に、導体部分に付着した汚染物質を除去するので、電線と被接続部との接合が充分な強度で行うことができる。また、本実施形態によれば、導体部分に付着した汚染物質を熱エネルギを加えることにより除去しているので、導体部分と被接続部との超音波接合が容易にできるので、接合に必要な超音波エネルギを低減できる。また、従来、薬品で汚染物質を除去する場合、芯線間に薬品が浸漬し、芯線と端子間の接触不良を招くおそれがあり、さらに、薬品を用いると、被覆部を損傷してしまうおそれがあったが、本実施形態によれば、熱エネルギによって導体部分に付着した汚染物質を除去するため、薬品を用いないために、かかる問題が生じ得ない。
以上の実施形態で説明された構成、配置関係等については本発明が理解・実施できる程度に概略的にしたものにすぎない。従って本発明は、説明された実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示される技術的思想の範囲を逸脱しない限り様々な形態に変更することができる。
本発明は、撚り電線の超音波接合時に好適に用いられる電線の超音波接合方法として利用される。
本発明の第1の実施形態に係る電線の超音波接合装置の概略図である。 本発明の第1の実施形態に係る電線の超音波接合方法の前段階を示す要部斜視図であり、(a)は皮むき後で接合前の電線であり、(b)は電線及び電線の導体部分を平板状にプレスするプレス成型機である。 本発明の第1の実施形態に係る電線の超音波接合方法の後段階を示す要部斜視図であり、(a)はプレス成型機により導体部分を平板状にプレスされた電線であり、(b)はホーンにより加圧されつつ端子に導体部分を超音波接合される電線を示す。 本発明の第1の実施形態に係る電線の超音波接合方法を説明する工程図である。 除去工程での成型工程後の導体部分に機械的研磨する工程を示す模式図である。 除去工程での成型工程後の導体部分にレーザ光を照射する工程を示す模式図である。 除去工程での成型工程後の導体部分を加熱する工程を示す模式図である。 従来の電線の超音波接合方法の前段階を示す要部斜視図である。 従来の電線の超音波接合方法の後段階を示す要部斜視図である。
符号の説明
1 電線
2 芯線
3 導体部分
4 被接続部(端子)
10 電線の超音波接合装置
11 金型(プレス金型)
12 プレス成型手段(プレス成型機)
13 加圧加振手段(加圧加振ホーン)
14 導体幅規制溝
14a 面取り形状又は所要のR形状
23 砥石
24 機械的研磨装置
30 レーザ光源
31 レーザ光
40 加熱装置
51 成型手段
52 除去手段
53 接合手段
W 被接続部の幅(端子の接合幅)

Claims (5)

  1. 複数の芯線からなる電線の導体部分を、厚み方向から加圧して断面矩形にプレス成型する成型工程と、
    前記成型工程後の前記導体部分の汚染物質を除去する除去工程と、
    被接続部に前記導体部分を配置させる配置工程と、
    前記導体部分を加圧して超音波振動を加え前記被接続部に接合する接合工程とを含むことを特徴とする電線の超音波接合方法。
  2. 前記被接続部は前記電線の前記導体部分とは異種の金属からなることを特徴とする請求項1記載の電線の超音波接合方法。
  3. 前記除去工程は、前記成型工程後の前記導体部分に機械的研磨を施す工程であることを特徴とする請求項1または2記載の電線の超音波接合方法。
  4. 前記除去工程は、前記成型工程後の前記導体部分にレーザ光を照射する工程であることを特徴とする請求項1または2記載の電線の超音波接合方法。
  5. 前記除去工程は、前記成型工程後の前記導体部分に熱エネルギを加える工程であることを特徴とする請求項1または2記載の電線の超音波接合方法。
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