JP2009020663A - 情報処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】情報処理装置がハイバネーション状態にあるときに、ユーザに不快な待ち時間をなるべく与えず通常状態に復帰させることができるとともに、従来に比べて省電力を図ることができる情報処理装置を提供する。
【解決手段】情報処理装置は、ハイバネーション状態のときに、センサーにより人を検知すると、自動的に、サスペンド状態に移行する。この際、情報処理装置は、一旦、ハイバネーション状態から、通常動作状態に復帰するが、この復帰に連続してサスペンド状態に移行するものである。なお、ハイバネーション状態から、自動的にサスペンド状態へ移行する際、情報処理装置は、ディスプレイを省電力に制御する、例えばオフでい続ける。
【選択図】図4

Description

本発明は、情報処理装置の省電力に関し、特に情報処理装置の省電力モードの状態の制御に関する。
パーソナルコンピュータに代表される情報処理装置は、各種アプリケーションのユーザによる操作が可能な通常状態(起動状態)の他、サスペンド(スリープ)状態、及び、ハイバネーション状態をとることができる。
ここで、サスペンド状態と、ハイバネーション状態とを説明すると、サスペンド状態では、作業状態がメモリに退避され、ハイバネーション状態では、作業状態がハードディスクに退避される。情報処理装置が、通常状態から、サスペンド状態、または、ハイバネーション状態に入り、この状態から復帰(リジューム)して通常状態に戻ると、退避した作業状態にてユーザは処理を再開することができる。
ところで、サスペンド状態から通常状態に復帰するのにかかる時間と、ハイバネーションから通常状態に復帰するのにかかる時間とを比較すると、前者の方が後者より短い。その理由は、メモリからの作業状態の読み出し(サスペンドからの復帰)がハードディスクからの読み出し(ハイバネーションからの復帰)よりも早いからである。
一方、サスペンド状態とハイバネーション状態とでは電力消費に次のような差がある。サスペンド状態では、情報処理装置において、メモリ(揮発性)等に通電しておく必要があるが、ハイバネーション状態では、情報処理装置の電源をオフにすることができる(ただし、復帰に必要な回路がある場合には、その回路に通電しておかないと復帰することができない)。もちろん、情報処理装置が通常状態にあるときの消費電力は、サスペンド状態よりも、ハイバネーション状態よりも大きい。
次に、情報処理装置が、通常状態からサスペンド状態、または、ハイバネーション状態へどのように入るのかについて説明する。まず、ユーザによる情報処理装置の操作がユーザが予め指定した所定時間続けてない場合には、情報処理装置は、サスペンド状態、または、ハイバネーション状態に入る。情報処理装置が、所定時間経過後にサスペンド状態に入るか、ハイバネーション状態に入るかは、ユーザが情報処理装置に予め設定しておくことができる。なお、サスペンド状態がユーザが指定した所定時間続いた場合に、情報処理装置をハイバネーション状態に入らせることもユーザは指定できる。
なお、サスペンド状態から通常状態への復帰は、例えば、ユーザがマウス等入力装置を操作したときに行われる。また、ハイバネーション状態から通常状態への復帰は、例えばユーザによる電源ボタンの押下により行われる。
ところで、表示部の電源がオフである待機モード(低消費電力)から、人を検知することにより、表示部がオンである通常消費電力モードに移行させる端末が特許文献1に開示されている。
特開2003−255922号公報
ところで、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置は、通常状態から、ユーザの設定した所定時間後に、サスペンド状態、及び、ハイバネーション状態に入るのは上述したとおりである。ここで、サスペンド状態は、ユーザが情報処理装置を使用していなくて、且つ、ユーザが使用したいときに直ちに復帰させたいときに有効な、また、ハイバネーション状態は、ユーザが長時間、情報処理装置を使用しないときに有効な、省電力の方法である。
しかしながら、上述した従来の情報処理装置では、サスペンド状態やハイバネーション状態に、ユーザの行動にあうようには入ることはできなかった。その結果、十分に情報処理装置の省電力を図ることができない場合がある。詳細には、例えばユーザが5分離席するのであれば、その5分間、情報処理装置はサスペンド状態に入ってもよいのであるが、情報処理装置がサスペンド状態に入るまでの時間を、ユーザが操作無しから10分と設定していると、上述した5分では、サスペンド状態には入らない。このことはハイバネーションについても同様である。もちろん、ユーザが小まめに設定を変更したり、手動で情報処理装置をサスペンド状態やハイバネーション状態に入れたりすることも考えられるが、その操作はユーザにとって煩わしいものである。
さらに、情報処理装置がハイバネーション状態に入ってしまうと、通常状態に復帰するまでに、サスペンドからの復帰に比べて時間を要すため、ユーザにとって不便である。
そこで、本発明は、情報処理装置がハイバネーション状態にあるときに、ユーザに待ち時間をなるべく与えず通常状態に復帰させることができるとともに、従来に比べて省電力を図ることができる情報処理装置を提供する。
本発明の第1の情報処理装置は、ハイバネーション状態から、自動的に、サスペンド状態に移行する際、ハイバネーション状態から、通常動作状態に復帰するとともに、この復帰に連続してサスペンド状態に移行する情報処理装置であって、ハイバネーション状態から、自動的にサスペンド状態へ移行する際、前記情報処理装置に接続されたディスプレイに対して、状態の移行に基づいた供給電力の変更の制御をしないことを特徴とする。
本発明の第2の情報処理装置は、通常動作状態から、第1の省電力状態、及び、該第1の省電力状態より省電力であって、前記第1の省電力状態には直接移行できない第2の省電力状態に移行可能であり、ディスプレイを有する情報処理装置であって、前記第2の省電力状態から、前記通常動作状態に復帰し、この復帰に連続して前記第1の省電力に移行するとともに、この際、前記ディスプレイを省電力に制御することを特徴とする。
本発明の第3の情報処理装置は、ハイバネーション状態から、サスペンド状態に移行する際、ハイバネーション状態から、通常動作状態に復帰するとともに、この復帰に連続してサスペンド状態に移行する。
本発明によれば、情報処理装置がハイバネーション状態にあるときに、ユーザに待ち時間をなるべく与えず通常状態に復帰させることができるとともに、従来に比べて省電力を測ることができる情報処理装置を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。図1は、本発明の実施の形態の情報処理装置の外観図であり、図2は、本発明の実施の形態の情報処理装置を説明するためのブロック図である。
まず、本実施の形態の情報処理装置の概略を説明すると、まず、この情報処理装置は、各種アプリケーションのユーザによる操作が可能な通常状態(起動状態)の他、サスペンド(スリープ)状態、及び、ハイバネーション状態をとることができるものである。そして、この情報処理装置は、ハイバネーション状態のときに、センサーにより人を検知すると、自動的に、サスペンド状態に移行する。この際、情報処理装置は、一旦、ハイバネーション状態から、通常動作状態に復帰するが、この復帰に連続してサスペンド状態に移行するものである。なお、ハイバネーション状態から、自動的にサスペンド状態へ移行する際、情報処理装置は、ディスプレイを省電力に制御したり、ディスプレイへの供給電力を情報処理装置の状態によっては、変化させなかったり(例えばオフでい続ける)、するものである。以下、詳細に説明する。
図1を参照すると、情報処理装置は、ノート型パーソナルコンピュータであり、例えば液晶を有する表示部に、ユーザの顔を認識するためのカメラ8を有し、本体部に人を検知するためのセンサー9を有している。
次に、図2を参照すると、情報処理装置において、入力制御部3、電源制御部4、システムステート制御部6、CPU11、RAM12、ROM13、割り込み制御部14、ディスク制御部15、及び、液晶制御部17がそれぞれシステムバスに接続されている。
さらに、入力制御部3には、キーボード1及びポインティングデバイス2が接続されている。また、電源制御部4には、電源ボタン5が接続されており、電源制御部4は、システムステート制御部に接続されている。また、システムステート制御部6には、カメラ8に接続された顔認証検出部7、及び、センサー9に接続された人検出部10が接続されている。また、ディスク制御部15には、ディスク装置16が接続されており、液晶制御部17には、液晶表示装置18が接続されている。なお、センサー9は、人検出部10とあいまって人を検知するものであり、カメラ8は、顔認証検出部7とあいまって、ユーザを認証するものである。
また、システムステート制御部6は、情報処理装置の状態(通常状態、サスペンド状態等)を制御するものであるが、状態の移行のプロセス自体は、システムステート制御部6から信号を受信したCPU11が行う。
次に本実施の形態の情報処理装置の動作について説明する。図3は、情報処理装置が通常状態から、ハイバネーション状態に移行する様子を説明するための説明図であり、図4は、情報処理装置がハイバネーション状態からサスペンド(スリープ)状態に移行する様子を説明するための説明図であり、図5は、各状態のユーザからの見え方、情報処理装置の状態、復帰時間等を対照させた説明図である。
図3を参照すると、カメラ8と顔認証検出部7とでユーザを認識している場合(もちろん、センサー9及び人検出部10によりユーザを検出している。)には、システムステート制御部6は、ユーザが情報処理装置を使用中と判断し、情報処理装置の状態を通常状態とする。
ここで、ユーザが情報処理装置を見ていないが情報処理装置から離れていない場合には、カメラ8及び顔認証検出部7によりユーザは認識されないが、センサー9及び人検出部10によりユーザは検出されているので、システムステート制御部6は、ユーザが情報処理装置を使用していないが比較的早く使用を再開すると判断し、液晶表示装置18のバックライトをオフとする。なお、ここで、システムステート制御部6は、液晶表示装置18のバックライトをオフにする代わりに、情報処理装置をサスペンド状態に移行させてもよい。
次に、ユーザが席を離れるなどして、情報処理装置から離れると、カメラ8及び顔認証検出部7によりユーザは認識されず、さらに、センサー9及び人検出部10によりユーザは検出されないので、システムステート制御部6は、ユーザが情報処理装置を使用しておらず、その状態がしばらく続くと判断し、情報処理装置をハイバネーション状態へと移行させる。
このように、ユーザの動作にあわせて従来と比較して、小まめに、且つ、自動的に、情報処理装置の省電力の制御を行うことができる。
次に、図4を参照すると、情報処理装置がハイバネーション状態にあるとき、ユーザが席に戻るなどして、情報処理装置に近づくと、これだけでは、カメラ8及び顔認証検出部7によりユーザは認識されないが、センサー9及び人検出部10によりユーザは検出されるので、システムステート制御部6は、ユーザが近々情報処理装置を使用する可能性があると判断し、情報処理装置をサスペンド状態へと移行させる。なお、情報処理装置がハイバネーション状態にあるときでも、少なくとも、センサー9及び人検出部10には電力が供給されている必要がある。
ここで、前述のように、情報処理装置が、ハイバネーション状態からサスペンド状態に移行するとき、システムステート制御部は、一旦、情報処理装置を通常状態に戻す。ただし、この通常状態では、システムステート制御部6は、液晶表示装置のバックライトがオフになるよう制御する。そして、システムステート制御部6は、この特殊な通常状態から直ちにサスペンド状態に情報処理装置を移行させる。
このように制御すれば、ユーザが情報処理装置を使用する際、ハイバネーション状態からの復帰を待たず、サスペンド状態からの復帰を待てばよいのでユーザにとって便利である。
なお、情報処理装置がサスペンド状態にあるときに、カメラ8及び顔認証検出部7によりユーザが認識されると、システムステート制御部6は、情報処理装置を通常状態へ移行させる。また、情報処理装置がサスペンド状態にあるときに、センサー9及び人検出部10によってもユーザが検出されない場合には、システムステート制御部6は、情報処理装置をハイバネーション状態へ移行させる(図説せず)。
以上説明したように、本実施の形態によれば、ユーザがいちいち手動で制御しなくとも、情報処理装置は自動的にサスペンド状態や通常状態に復帰することができ、特に、上述のように、ハイバネーション状態からサスペンド状態へ移行させることは、通常状態への復帰にかかる時間を考慮するとユーザにとって便利である。もちろん、従来に比べて小まめに情報処理装置の状態を遷移させることができるため、情報処理装置の省電力をいっそう図ることができる。
本発明の実施の形態の情報処理装置の外観図である。 本発明の実施の形態の情報処理装置を説明するためのブロック図である。 情報処理装置が通常状態から、ハイバネーション状態に移行する様子を説明するための説明図である。 情報処理装置がハイバネーション状態からサスペンド(スリープ)状態に移行する様子を説明するための説明図である。 各状態のユーザからの見え方、情報処理装置の状態、復帰時間等を対照させた説明図である。
符号の説明
6 システムステート制御部
7 顔認証検出部
8 カメラ
9 センサー
10 人検出部
11 CPU
18 液晶表示装置

Claims (7)

  1. ハイバネーション状態から、サスペンド状態に移行する際、ハイバネーション状態から、通常動作状態に復帰するとともに、この復帰に連続してサスペンド状態に移行する情報処理装置であって、
    ハイバネーション状態から、自動的にサスペンド状態へ移行する際、前記情報処理装置に接続されたディスプレイを省電力に制御することを特徴とする情報処理装置。
  2. ハイバネーション状態から、自動的に、サスペンド状態に移行する際、前記ディスプレイへ電力を供給しないことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記ディスプレイは液晶表示装置であり、ハイバネーション状態から、自動的に、サスペンド状態に移行する際、前記液晶表示装置のバックライトへ電力を供給しないことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  4. 前記ハイバネーション状態は、作業データを不揮発性記録媒体に退避させた状態であり、前記サスペンド状態は、揮発性記録媒体に作業データを退避させた状態であり、前記揮発性記録媒体からのデータの読み出し速度は、前記不揮発性記録媒体からのデータの読み出し速度より速いことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一記載の情報処理装置。
  5. ユーザの存在を検出する検出手段をさらに有し、該検出手段がユーザを検出した場合に、ハイバネーション状態からサスペンド状態に移行することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一記載の情報処理装置。
  6. 通常動作状態から、第1の省電力状態、及び、該第1の省電力状態より省電力であって、前記第1の省電力状態には直接移行できない第2の省電力状態に移行可能であり、ディスプレイを有する情報処理装置であって、
    前記第2の省電力状態から、前記通常動作状態に復帰し、この復帰に連続して前記第1の省電力に移行するとともに、この際、前記ディスプレイを省電力に制御することを特徴とする情報処理装置。
  7. ハイバネーション状態から、サスペンド状態に移行する際、ハイバネーション状態から、通常動作状態に復帰するとともに、この復帰に連続してサスペンド状態に移行する情報処理装置。
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