JP2009018321A - 取鍋 - Google Patents

取鍋 Download PDF

Info

Publication number
JP2009018321A
JP2009018321A JP2007182387A JP2007182387A JP2009018321A JP 2009018321 A JP2009018321 A JP 2009018321A JP 2007182387 A JP2007182387 A JP 2007182387A JP 2007182387 A JP2007182387 A JP 2007182387A JP 2009018321 A JP2009018321 A JP 2009018321A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ladle
gas
flow rate
valve
plug
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007182387A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5073392B2 (ja
Inventor
Tomohiro Kojima
智宏 小嶋
Junya Kondo
準也 近藤
Go Kayama
剛 萱間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TYK Corp
Original Assignee
TYK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TYK Corp filed Critical TYK Corp
Priority to JP2007182387A priority Critical patent/JP5073392B2/ja
Publication of JP2009018321A publication Critical patent/JP2009018321A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5073392B2 publication Critical patent/JP5073392B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)

Abstract

【課題】プラグからのガス吹き込み量を取鍋使用状況に応じて調整できるようにすると共に、ガス供給時間を長くできるようにすること。
【解決手段】金属溶湯を収容する取鍋本体11と、取鍋本体11に装着され外部のガス源と連通して該ガス源から供給されるガスを取鍋本体14に収容された金属溶湯に吹き込むガス吹き込みプラグ14と、外部のガス源と連通して該ガス源から供給されるガスを蓄積する少なくとも1個の蓄圧タンク20と、蓄圧タンク20とプラグ14とを連通するガス路中に複数並列配置され蓄圧タンク20からプラグ14に供給されるガスの流量を調整する流量調整手段39と、複数並列配置された流量調整手段39を切り換える切り換え手段307と、を有することを特徴とする取鍋。
【選択図】図4

Description

本発明は、金属溶湯を収容する取鍋本体にガスを吹き込む吹き込みプラグ、前記吹き込みプラグに供給可能な蓄圧タンク、および前記蓄圧タンクから前記プラグへのガス供給を制御する制御ユニットを有する取鍋に関するものである。
金属精錬の分野において、電気炉や転炉等の溶解炉を用いて行う1次精錬の後、金属溶湯(溶融金属:以下、溶湯という)から不純物を除去する、あるいは成分元素を添加するために2次精錬が行われている。この2次精錬として、取鍋に溶湯を取り出して行ういわゆる取鍋精錬が広く実施されている。
取鍋は、溶湯を収容し、またプラント内で運搬するための容器として構成され、取鍋本体の底部には、溶湯にアルゴンや窒素などの不活性ガス、酸素などの(用途に応じて異なる)ガスを吹き込むためのガス吹き込みプラグ(以下プラグという)が設けられている。取鍋精錬においては、プラントに設置されているガス源にプラグの配管を接続し、プラグから取鍋本体に収容された溶湯にガスを吹き込むことにより、溶湯を攪拌する。
溶湯を収容した取鍋をプラント内で移送する際には、取鍋のプラグをガス源から切り離す必要が生じるが、プラグをガス源から切り離してしまうとガス源からガスを取鍋内の溶湯に供給することができず、取鍋内の溶湯がプラグの通路に侵入、固化して目詰まりを起す問題がある。
この点に鑑み、ガスを蓄圧した蓄圧タンクを取鍋本体の底部や側面に取付け、取鍋の移送中、プラグをガス源から切り離している間でも、プラグにガス圧を印加できるようにした図14に示すような蓄圧タンク付き取鍋が知られている(例えば、特許文献1参照。)。図14において、1は取鍋、2は溶湯、3は吹き込みプラグ、4はガス源、5は蓄圧タンク式ガス吹き込み装置、6は制御部、7は蓄圧タンクである。このような取鍋によれば、取鍋の移送中も、プラグの通路中のガス圧が確保され、溶湯がプラグの通路に侵入して目詰まりを起すのを防止できる。
特開2003−239010号公報
上述のような従来の蓄圧タンク付きの取鍋では、蓄圧タンクからプラグへのガス供給流量が一定のため、取鍋使用状況によりプラグからのガス吹き込み量が過多になったり、ガス供給(ガス吹き込み)時間が短かったりする問題があった。例えば、鋳造時にガス吹き込み量が多すぎると、鋳込み巣が発生し易くなる。また、ガス供給時間が短いと、溶湯がプラグの通路に侵入して目詰まりを起すのを防止できなくなる。
本発明の課題は、上記の問題に鑑み、プラグからのガス吹き込み量を取鍋使用状況に応じて調整できるようにすると共に、ガス供給時間を長くできるようにすることにある。
上記課題を解決するための本発明は、金属溶湯を収容する取鍋本体と、前記取鍋本体に装着され外部のガス源と連通して該ガス源から供給されるガスを前記取鍋本体に収容された金属溶湯に吹き込むガス吹き込みプラグと、外部のガス源と連通して該ガス源から供給されるガスを蓄積する少なくとも1個の蓄圧タンクと、前記蓄圧タンクと前記プラグとを連通するガス路中に複数並列配置され該蓄圧タンクから該プラグに供給されるガスの流量を調整する流量調整手段と、前記複数並列配置された流量調整手段を切り換える切り換え手段と、を有することを特徴とする取鍋である。
本発明によれば、複数の流量調整手段で取鍋使用状況に応じた供給流量を設定し、それを取鍋使用状況に応じて切り換え手段で切り換えることができる。その結果、ガス供給過多を防止し、ガス供給時間を長くすることができる。
ここで、前記流量調整手段は、圧力調整器と流量調整器とを備えるようにするとよい。
このようにすることで、圧力と流量を独立に調整して設定できる。その結果、一層ガス供給時間を長くすることができる。
また、切り換え手段は、電磁弁を備えるようにするとよい。
このようにすることで、流量調整手段の切り換えを電気的に素早く行うことができる。すなわち、取鍋使用状況に応じた供給流量を取鍋使用状況に応じて素早く切り換えることができる。その結果、ガス供給過多を一層防止し、ガス供給時間を一層長くすることができる。
また、切り換え手段は、弁、弁操作部及び該弁操作部と前記取鍋本体の周囲の固定物との間に介在して該取鍋本体の移動に伴う該固定物との相対運動により該弁操作部を駆動する駆動手段、を備えるようにするとよい。
このようにすることで、取鍋使用状況に応じた供給流量を取鍋使用状況に応じて自動的に切り換えることができる。
複数の流量調整手段で取鍋使用状況に応じた供給流量を設定し、それを取鍋使用状況に応じて切り換え手段で切り換えることができる。その結果、ガス供給過多を防止し、ガス供給時間を長くすることができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
(実施形態1) 図1は、本発明を採用した取鍋の構造を示すもので、取鍋10の側面視図である。図2は、図1におけるA矢視図であり、取鍋10の下面視図である。
図示の取鍋10は、金属溶湯を収容できるよう上部が開放されたほぼバケツ状の取鍋本体11を有している。取鍋本体11の基本構造は任意であるが、たとえば、強度を確保するため金属などから構成された外殻と、その内部に画成された耐熱材料からなる溶湯収容部のような2重構造とする。
取鍋本体11の上端の周縁の一部には、スラグを取り出すための注ぎ口13が形成されている。取鍋本体11の側面の両端には、取鍋本体11を回動自在に支持するための支軸12、12が設けられており、支軸12、12を介して取鍋本体11を傾斜させることにより、注ぎ口13からスラグ及び溶湯を注ぎ出すことができる。
取鍋本体11の底部には、プラントのガス源(不図示)または後述の蓄圧タンク(以下タンクという)からガスを吹き込むためのプラグ14及び溶湯を取り出す開閉弁(図示せず)が設けられている。
15は、リング状の高台で、その内側の取鍋本体11の下面には、タンク20および制御ユニット30が装着されている。
プラントのガス源からの配管は、供給口31に装着される。その後、配管は、タンク20、およびタンク20と並列に接続された制御ユニット30を経て、プラグ14に接続される。制御ユニット30は、後述のように流量調整手段39a、39b及び流量調整手段の切り換え手段307a、307bを備えている。
図3は制御ユニット30周りの構造を、図4は、本実施形態の取鍋の配管の構成を示し、図5は、図2のB−B線断面の概略端面図、図6は図2のC−C線断面の概略端面図である。
図3の制御ユニット30は、図4に示すような配管および各構成部材をフレーム36内に収容してなるものである。フレーム36は、ボルト361、361、361、361を介して、取鍋本体11の下面に固定される(図2参照。)。
図3では、制御ユニット30の構成部材としては、図1の供給口31と接続される供給口31’、タンク20との接続口33、プラグ14への接続口34の各接続点、圧力計304、304a、304b、圧力調整弁(圧力調整器)305a、305b、及び開閉バルブ(切り換え手段)307a、307bのみを符号付きで示している。
ここで、本実施形態の取鍋の配管の構造を図4により詳細に説明する。
図4は、供給口31’〜タンク20〜制御ユニット30〜プラグ14の間の配管の構成を詳細に示している。ここでは、上述の各部材を同一符号により示すとともに、図3の接続口33、接続口34の各接続点の位置を1点鎖線で示してある。
制御ユニット30は供給口31’の下流側近くに設けられた不純物を除去するためのフィルター301を含む。
フィルター301の下流において、配管は、分岐点B1でタンク20を有する配管37と、取鍋本体11に向かう主配管38に分岐する。タンク20を有する配管37と、タンク20を介さず取鍋本体11に向かう主配管38は図示のように並列の接続関係となっている。
タンク20に向かう配管37には逆止弁302tが、取鍋本体11に向かう主配管38には逆止弁302pがそれぞれ配設されている。逆止弁302t、302p、或いは後述の逆止弁302a、302bは、ボール弁などから構成され、矢印の方向へのみガスの流通を許容するように構成されている。
逆止弁302tを経た配管37は、分岐点B2でタンク20へ向かう配管と、プラグ14へ向かう配管に分岐する。プラグ14へ向かう配管には、まず安全弁303が配置される。この安全弁303の下流には、さらにプラントのガス源またはタンクからの供給ガス圧を測定する圧力計304、不純物除去用のフィルター301’が配置さている。フィルター301’を経た配管は、分岐点B3で分岐した後、逆止弁302pの下流にある合流点Gで合流してプラグ14へ向かう。
分岐点B3で分岐した一方の配管には、圧力調整弁(圧力調整器)305a、圧力計304a、ニードルバルブ(流量調整器)306a、フィルター301a、逆止弁302aを含む流量調整手段a(39a)、及び開閉バルブ(切り換え手段)307aが配置されている。
分岐点B3で分岐した他方の配管も同様の構成部材が配置されている。すなわち、分岐点B3で分岐した他方の配管には、圧力調整弁(圧力調整器)305b、圧力計304b、ニードルバルブ(流量調整器)306b、フィルター301b、逆止弁302bを含む流量調整手段b(39b)、及び開閉バルブ(切り換え手段)307bが配置されている。
開閉バルブ307aは、図5(a)に示すように、一端部にバルブヘッド(弁)7a0を持つバルブスティック7a1がスプリング7a3で、タンク20に連通する配管T2に取り付けられたシリンダ7a2に付勢支持され、バルブスティック7a1の他端部が駆動手段308aのカムスティック(弁操作部)8a1に当接するように構成されている。カムスティック8a1は、一端部に半円柱状のカム部8a0を持ち、スプリング8a3で、取鍋本体11の下面に固定された(図示せず)シリンダ8a2に付勢支持されている。そして、カムスティック8a1の下端部は、フリー状態で高台15より飛び出しており、そのとき半円柱状カム8a0の頂点にバルブスティック7a1の下端部が当接し、バルブスティック7a1がスプリング7a3を圧縮してバルブヘッド7a0が配管T1、T2を繋ぐ穴を遮断するようになっている。
一方、図5(b)に示すように、取鍋10が受鋼台車等に載せられたとき、高台15が台車等の床面に当接すると、カムスティック8a1がスプリング8a3を圧縮してリフトし、バルブスティック7a3の下端部が半円柱状カム8a0から外れ、スプリング7a3が伸長しバルブヘッド7a0が配管T1とT2を繋ぐ穴から離れるようになっている。
開閉バルブ307bは、図6(a)に示すように、一端部にバルブヘッド(弁)7b0を持つバルブスティック7b1がスプリング7b3で、タンク20に連通する配管T2’に取り付けられたシリンダ7b2に付勢支持され、バルブスティック7b1の他端部が駆動手段308bのカムスティック(弁操作部)8b1に当接するように構成されている。カムスティック8b1は、一端部に半円柱状のカム部8b0と平坦部8bとを持ち、スプリング8b3で、取鍋本体11の下面に固定された(図示せず)シリンダ8b2に付勢支持されている。そして、カムスティック8b1の下端部は、フリー状態で高台15より飛び出しており、そのとき半円柱状カム8b0の上部の平坦部8bにバルブスティック7b1の下端部が当接し、バルブスティック7b1がスプリング7b3を伸長してバルブヘッド7b0が配管T1、T2を繋ぐ穴をから離れるようになっている。
一方、図6(b)に示すように、取鍋10が受鋼台車等に載せられたとき、高台15が台車等の床面に当接すると、カムスティック8b1がスプリング8b3を圧縮して上昇し、バルブスティック7b1の下端部が半円柱状カム8b0に当接し、スプリング7b3が圧縮されバルブヘッド7b0が配管T1とT2を繋ぐ穴を塞ぐようになっている。
以上の配管構成において、取鍋本体11に溶湯を収容し、供給口31を不図示のガス源と接続した状態において、ガス源からガス圧を印加すると、まずフィルタ301で不純物を除去され、分岐B1でタンク20を含む配管37とタンク20を含まない主配管38に分かれる。タンク20を含む配管37に流れるガスは逆止弁302tを介してタンク20にガスが蓄積(蓄圧)されるとともに、さらに分岐B2で分岐して安全弁303、圧力計304、及びフィルター301’を通って、分岐B3で分岐する。
分岐B3で分岐したガスの一方は、圧力調整弁305a、圧力計304a、ニードルバルブ306a、フィルター301a、逆止弁302a及び開閉バルブ307aを通ってプラグ14に流れる。
分岐B3で分岐したガスの他方は、圧力調整弁305b、圧力計304b、ニードルバルブ306b、フィルター301b、逆止弁302b及び開閉バルブ307bを通ってプラグ14に流れる。
タンク20を含まない主配管38に流れるガスは逆止弁302pを介して直接プラグ14にガス圧が印加され、取鍋精錬が行われる。この際のガス圧は、プラントのガス源側で制御される。
以下、取鍋整備工程−受鋼工程−鋳造工程を有する取鍋使用状態における本実施形態の取鍋の動作を説明する。
今、例えば、ガス源の圧力を10kg/cm、流量を500L/分とし、まず、蓄圧タンク20の蓄圧圧力が、例えば、10kg/cmの時、予め分岐B3で分岐される一方のガス流量を圧力調整弁305aとニードルバルブ306aを含む流量調整手段a(39a)で、例えば、10L/分、5kg/cmに調整し、他方のガス流量を圧力調整弁305bとニードルバルブ306bを含む流量調整手段b(39b)で、例えば、3L/分、2kg/cmに調整しておく。
並列配置された流量調整手段a、流量調整手段bを上記のように予め調整しておいて、取鍋10使用前及び操業時に、供給口31がガス源に接続されると、圧力10kg/cm、流量500L/分のガスが主配管38を通ってプラグ14に送られると共に、配管37を通ってタンク20に送られ、タンク20が10kg/cmの圧力に蓄圧される。この時、取鍋10は、床或いは台に載置されているので、図5(b)に示すように、カムスティック8a1の下端部が移動台車の床面に当接して上昇し、バルブスティック7a1の下端部が半円柱状カム8a3を滑り落ち、バルブヘッド7a0が配管T1とT2を繋ぐ穴から離れるので、開閉バルブ307aは開かれている。一方開閉バルブ307bは、図6(b)に示すように、バルブスティック7b1の下端部が半円柱状カム8b0に当接するので、閉じている。
取鍋10の移動時はガス源から供給口31が切り離され、開いている開閉バルブ307aを通って流量調整手段aで調整された流量10L/分、圧力5kg/cmガスがプラグ14に供給される。
取鍋10の鋳造時は台車から取鍋10をクレーン等で持ち上げ鋳造を行うので、図6(a)に示すように、カムスティック8b1が降下し、バルブスティック7b1の下端部が半円柱状カム8b0を滑り落ち、バルブヘッド7b0が配管T1’とT2’を繋ぐ穴から離れ、開閉バルブ307bは開く。その結果、流量調整手段bで3L/分、2kg/cmと調整されたガスがプラグ14に送られる。なお、鋳造中は、取鍋10が台車の床から浮いているので、図5(a)に示すように、バルブスティック7a1の下端部が半円柱状カム8a0に当接するので、開閉バルブ307aは、閉状態である。
上記のように、本実施形態では、ガス源から切り離された後、移動時は開閉バルブ307aを開(開閉バルブ307bを閉)にして流量調整手段aで調整されたガスをプラグ14に流し、鋳造時は開閉バルブ307bを開(開閉バルブ307aを閉)にして流量調整手段bで調整されたガスをプラグ14に流すので、タンク20からプラグ14にガスを流す時間を延ばすことができる。また、鋳造時に開閉バルブ307bを開にして微量のガス(3L/分)を吹き込むのでガス吹き込みの過多による鋳込み巣等の発生を抑制することができる。
なお、本実施形態では、並列配置された流量調整手段a、流量調整手段bで調整されたガスを切り換える切り換え手段である開閉バルブ307a、307bが、取鍋10の使用状態で自動的に開閉する構造のものを使用したが、手動で開閉するものでもよい。
(実施形態2) 図7に供給口31’〜タンク20〜制御ユニット30〜プラグ14の間の配管の構成を示す。実施形態1と同じ構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
本実施形態は、実施形態1で流量調整手段a、流量調整手段bの中に含まれていたフィルター301a、301bと逆止弁302a、302bを切り換え手段307の下流に集約して301ab、302abとした点が実施形態1と異なる。また、実施形態1では、切り換え手段307が開閉バルブ302aと開閉バルブ307bからなっていたが、本実施形態では1個の切替弁307’に統合している。切替弁307’は、3方切替弁で、流量調整手段a’と流量調整手段b’とを切り換えて下流に接続したり、両方の流量調整手段を下流に接続しないようにしたりできる。
本実施形態の取鍋は、上記のように構成部品点数が少なく、且つ切り換え手段が切替弁一つであるので、流量調整手段a’、流量調整手段b’の切替を手動でもタイミング良く行うことができる。
(実施形態3) 図8に供給口31’〜タンク20〜制御ユニット30〜プラグ14の間の配管の構成を示す。実施形態2と同じ構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
本実施形態は、図7の実施形態2で流量調整手段a’、流量調整手段b’の中に含まれていた圧力調整弁305a、305bと圧力計304a、304bを、分岐B3の上流に集約して圧力調整弁305ab、圧力計304abとした点が実施形態2と異なる。
したがって、本実施形態の取鍋は、実施形態2よりさらに部品点数が少ない。なお、本実施形態では、流量調整手段a”(39a”)と流量調整手段b”(39b”)での設定圧力は同じである。
(実施形態4) 図9に供給口31’〜タンク20〜制御ユニット30〜プラグ14の間の配管の構成を示す。実施形態2と同じ構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
実施形態2が分岐B3で配管を二つに分岐し、二つの流量調整手段a’、流量調整手段b’を並列配置したのに対し、本実施形態は、分岐B3で三つに分岐し、三つの流量調整手段a’(39a’)、流量調整手段b’(39b’)、流量調整手段c’(39c’)を並列配置したものである。そして、三つの流量調整手段を切り換えるために、二つの切替弁307’a、307’bを備えている。切替弁307’aは、流量調整手段a’と流量調整手段b’を切り換え、切替弁307’bは、流量調整手段a’或いは流量調整手段b’と流量調整手段c’を切り換える。
本実施形態の取鍋は、並列配置された三つの流量調整手段を有するので、三つの流量調整手段で取鍋使用状況に応じたガス流量をきめ細かに設定してタンク20からプラグ14にガスを流すことができる。その結果、ガス吹き込みの過多による鋳込み巣等を無くし、プラグ14へのガス吹き込み時間をより一層延ばすことができる。
(実施形態5) 図10に供給口31’〜タンク20〜制御ユニット30〜プラグ14の間の配管の構成を示す。図7の実施形態2と同じ構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
本実施形態は、実施形態2(図7)の配管37の分岐B2と分岐B3の間に二つのタンク20a、20bを並列配置し、切替弁307’を分岐B3に配置した点が実施形態2と大きく異なる点である。ボールバルブ21は、タンク20bからのガス供給を開閉するバルブである。逆止弁302ta、302tbは、実施形態2の逆止弁302tに相当し、安全弁303a、303bは、実施形態2の安全弁303に相当する。
最初ボールバルブ21を閉にしてタンク20aからのガスを切替弁307’で流量調整手段a(39a)と流量調整手段b(39b)に切り換えて供給し、プラグ14に供給する。タンク20aが空になる以前の所定時間経過後、ボールバルブ21を開にして、タンク20bからのガスを切替弁307’で流量調整手段aと流量調整手段bに切り換えて供給し、プラグ14に供給することで、実施形態2より2倍ガスを流す時間を延ばすことができる。
(実施形態6) 図11に供給口31’〜タンク20〜制御ユニット30〜プラグ14の間の配管の構成を示す。図8の実施形態3と同じ構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
本実施形態は、実施形態3(図8)の配管37の分岐B2と分岐B3の間に二つのタンク20a、20bを並列配置し、二つのタンク20a、20bを切替弁21’で切り換え使用できるようにした点が実施形態3と大きく異なる点である。
最初切替弁21’でタンク20aからのガスがプラグ14に供給されるようにする。タンク20aが空になる以前の所定時間経過後、タンク20bのガスがプラグ14に供給されるように切替弁21’を切り換えことで実施形態3より2倍ガスを流す時間を延ばすことができる。
本実施例の取鍋は、図7に示す実施形態2の取鍋である。比較例の取鍋は、図14に示す従来の取鍋である。実施形態2の取鍋と比較例の取鍋を図12に示す使用状況で運転して、タンクからプラグへのガス供給時間、ガス吹き込み量を調べた。
通常、取鍋で鋳造する場合、図12に示すような工程を経由する。すなわち、前回の鋳造後、まず「取鍋整備」が行われる。その後、受鋼台車に移動され、取鍋に溶融金属が「受鋼」される。次にLF台車に移動され溶融金属が入った取鍋が「LF」される。次にLF台車から移動され、「鋳造」が行われる。
「取鍋整備」と「LF」工程ではガス源との接続が可能で、この工程ではプラグへのガス吹き込みを量を多量にできると共に、蓄圧タンクに蓄圧することができる。蓄圧タンクからのガスをプラグに供給する必要があるのは、ガス源との接続が不可(タンクへの蓄圧が不可)で、取鍋に溶融金属が収容されている時である(図12参照。)。また、鋳造中は、鋳込み巣などの発生を抑制するためにガス吹き込み量を微量にする必要がある。
実施例の条件は以下の通りである。
蓄圧タンクの蓄圧圧力:10kg/cm
蓄圧タンクの容量:35L
流量調整手段a’での圧力、流量設定値:10L/分(少量)、3kg/cm
流量調整手段b’での圧力、流量設定値:2L/分(微量)、2kg/cm
切替弁操作による流量調整手段a’と流量調整手段b’の切断・接続:図12の通り
比較例の条件は以下の通りである。
蓄圧タンクの蓄圧圧力:10kg/cm
蓄圧タンクの容量:35L
制御部での圧力、流量設定値:10L/分(少量)、3kg/cm
上記実施例の条件による実施結果、比較例の条件による実施結果を図12及び図13に示す。図12のガス吹き込み量の欄を見ると、実施例の場合、鋳造中は流量調整手段a’が切断され、流量調整手段b’が接続されるので、プラグへのガス吹き込み量は2L/分(微量)であることがわかる。したがって、鋳込み巣等を抑制することができる。比較例の場合は、ガス源からのガスの供給がないときは、鋳造工程でもプラグへのガス吹き込み量が10L/分(少量)であり、鋳込み巣が発生する恐れがある。
図13は、蓄圧タンク内ガス容量の工程中経時変化を示すグラフであるが、本実施例(◇)の場合、全工程が終了してもタンク内にガスが残存していることがわかる。それに対し、比較例(●)の場合、ガス源からのガスの供給がなくなると、約25分にはタンク内のガスがなくなり、その後の工程でのガス吹き込みができなくなることがわかる。
本発明は、蓄圧タンクおよび制御ユニットを塔載した各種金属精錬用の取鍋に実施することができる。取鍋により精錬される金属の種類、精錬用のガスや、精錬において添加される成分元素などによって本発明が限定されるものでないことはいうまでもない。
実施形態1の取鍋の側面図である。 図1のA視図である。 本発明を採用した取鍋の制御ユニット部分の正面図である。 実施形態1の取鍋の配管構造を示した説明図である。 図2のB−B線断面の端面図である。 図2のC−C線断面の端面図である。 実施形態2の取鍋の配管構造を示した説明図である。 実施形態3の取鍋の配管構造を示した説明図である。 実施形態4の取鍋の配管構造を示した説明図である。 実施形態5の取鍋の配管構造を示した説明図である。 実施形態6の取鍋の配管構造を示した説明図である。 実施例と比較例の使用状況を示した説明図である。 実施例と比較例のタンク容量変化を示すグラフである。 従来の取鍋の概略構成図である。
符号の説明
10 取鍋
11 取鍋本体
14 プラグ
20 蓄圧タンク
30 制御ユニット
39 流量調整手段
305 圧力調整器
306 流量調整器
307、307’切り換え手段
7a0、7b0 弁(バルブヘッド)
308a、308b 駆動手段
7a2、7a3、7b2、7b3 駆動操作部
8a1、8b1 弁操作部

Claims (4)

  1. 金属溶湯を収容する取鍋本体と、
    前記取鍋本体に装着され外部のガス源と連通して該ガス源から供給されるガスを前記取鍋本体に収容された金属溶湯に吹き込むガス吹き込みプラグと、
    外部のガス源と連通して該ガス源から供給されるガスを蓄積する少なくとも1個の蓄圧タンクと、
    前記蓄圧タンクと前記プラグとを連通するガス路中に複数並列配置され該蓄圧タンクから該プラグに供給されるガスの流量を調整する流量調整手段と、
    前記複数並列配置された流量調整手段を切り換える切り換え手段と、を有することを特徴とする取鍋。
  2. 前記流量調整手段は、圧力調整器と流量調整器とを備える請求項1に記載の取鍋。
  3. 前記切り換え手段は、電磁弁を備える請求項1又は2に記載の取鍋。
  4. 前記切り換え手段は、弁、弁操作部及び該弁操作部と前記取鍋本体の周囲の固定物との間に介在して該取鍋本体の移動に伴う該固定物との相対運動により該弁操作部を駆動する駆動手段、を備える請求項1又は2に記載の取鍋。
JP2007182387A 2007-07-11 2007-07-11 取鍋 Active JP5073392B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007182387A JP5073392B2 (ja) 2007-07-11 2007-07-11 取鍋

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007182387A JP5073392B2 (ja) 2007-07-11 2007-07-11 取鍋

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009018321A true JP2009018321A (ja) 2009-01-29
JP5073392B2 JP5073392B2 (ja) 2012-11-14

Family

ID=40358418

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007182387A Active JP5073392B2 (ja) 2007-07-11 2007-07-11 取鍋

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5073392B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017136602A (ja) * 2016-02-01 2017-08-10 東京窯業株式会社 ガス吹き回路及び取鍋
JP2018062687A (ja) * 2016-10-12 2018-04-19 東京窯業株式会社 ガス供給装置
WO2021200225A1 (ja) * 2020-03-31 2021-10-07 東京窯業株式会社 ガス吹き込み装置
CN114901405A (zh) * 2019-12-26 2022-08-12 株式会社Posco 熔融材料处理设备和方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04506934A (ja) * 1989-07-26 1992-12-03 アルキャン・インターナショナル・リミテッド 低圧チル鋳造機の鋳型充填速度および鋳造圧の制御および調整のための方法および装置
JPH09323158A (ja) * 1996-06-03 1997-12-16 Tokyo Yogyo Co Ltd 溶融金属用取鍋
JP2003239010A (ja) * 2002-02-19 2003-08-27 Tokyo Yogyo Co Ltd 取鍋用蓄圧ボンベ式ガス吹込み装置を備えた取鍋。
JP2007132686A (ja) * 2005-11-08 2007-05-31 Dkk Toa Corp ガスクロマトグラフ装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04506934A (ja) * 1989-07-26 1992-12-03 アルキャン・インターナショナル・リミテッド 低圧チル鋳造機の鋳型充填速度および鋳造圧の制御および調整のための方法および装置
JPH09323158A (ja) * 1996-06-03 1997-12-16 Tokyo Yogyo Co Ltd 溶融金属用取鍋
JP2003239010A (ja) * 2002-02-19 2003-08-27 Tokyo Yogyo Co Ltd 取鍋用蓄圧ボンベ式ガス吹込み装置を備えた取鍋。
JP2007132686A (ja) * 2005-11-08 2007-05-31 Dkk Toa Corp ガスクロマトグラフ装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017136602A (ja) * 2016-02-01 2017-08-10 東京窯業株式会社 ガス吹き回路及び取鍋
JP2018062687A (ja) * 2016-10-12 2018-04-19 東京窯業株式会社 ガス供給装置
CN114901405A (zh) * 2019-12-26 2022-08-12 株式会社Posco 熔融材料处理设备和方法
EP4082689A4 (en) * 2019-12-26 2023-05-31 Posco MELT PROCESSING METHOD AND APPARATUS
WO2021200225A1 (ja) * 2020-03-31 2021-10-07 東京窯業株式会社 ガス吹き込み装置
JP7346780B2 (ja) 2020-03-31 2023-09-20 東京窯業株式会社 ガス吹き込み装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5073392B2 (ja) 2012-11-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5073392B2 (ja) 取鍋
JP5793112B2 (ja) 鋼製品を製造するためのフレキシブルな最小エネルギー利用アーク炉システムおよび方法
KR101324899B1 (ko) 연속 용융 도금 및 연속 어닐링의 겸용 설비
CN108300929B (zh) 一种板材的加工方法及其连铸设备的进料机构
US20200009647A1 (en) System for producing steel castings
AU2002300920B2 (en) Ladle equipped with gas-blowing device having accumulator cylinder
JP5504953B2 (ja) 蓄圧ボンベ式ガス吹込み装置を備えた取鍋
CN110508762A (zh) 一种快速更换中间包的连浇工艺
CN112935236A (zh) 真空铸造设备及方法
JP6175287B2 (ja) 蓄圧ボンベを持つ取鍋
JP2020530399A (ja) 鋳造設備及び鋳造方法
JP2004160538A (ja) 溶融金属供給用容器及び安全装置
JP5122842B2 (ja) 精錬用上蓋の地金付着防止方法
JP2004223575A (ja) スライディングノズル用ガス吹き込み装置
JP2002079367A (ja) 連続自動鋳造システムおよび連続自動鋳造鍛造システム
CN114901405A (zh) 熔融材料处理设备和方法
JP2005103552A (ja) 連続鋳造方法
JP5516393B2 (ja) 取鍋の操業方法
CN218964026U (zh) 一种连铸中间包与浸入式水口邻接处防氧化装置
KR100797836B1 (ko) 래들의 용강 유출 차단장치
CN215279855U (zh) 一种精炼炉双工位共置的钢水精炼处理装置
JP5236905B2 (ja) 取鍋
EP1276914B1 (en) Consumable electrode continuous feed system and method in electroslag refining
JP4885061B2 (ja) 取鍋
JP3884659B2 (ja) 溶融銅または銅合金の脱ガス装置及び方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100521

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120424

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120508

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120627

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120724

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120822

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5073392

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150831

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250