JP2009017880A - 革新的質感のための親水コロイド混合物 - Google Patents

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Abstract

【課題】質感を改良した親水コロイド混合物を提供する。
【解決手段】0.8:1から8:1の重量比の安定化かつ反応抑制された非高アミロース澱粉および酵素的に脱分岐されたもち澱粉から本質的になる混合物であって、両方の澱粉がもちトウモロコシ澱粉である混合物または、前記非高アミロース澱粉がタピオカ澱粉である混合物。前記安定化かつ反応抑制された澱粉がポリプロピレンオキシドで安定化され、オキシ塩化リンで反応抑制されている混合物。
【選択図】なし

Description

本発明は酵素的に脱分岐された(debranched)もち澱粉(waxy starch) および安定かつ反応抑制された(inhibited)非高アミロース澱粉を含む親水コロイド(hydrocolloid)混合物に関する。
本発明は組成物において革新的質感(texture)を示す親水コロイド混合物に関する。この混合物は0.8:1から8:1の重量比の安定かつ反応抑制された非高アミロース澱粉および酵素的に脱分岐された澱粉から本質的になる。
本発明は組成物において革新的質感を示す親水コロイド混合物に関する。この混合物は0.8:1から8:1の重量比の安定かつ反応抑制された非高アミロース澱粉および酵素的に脱分岐されたもち澱粉から本質的になる。
もち澱粉あるいは低アミロース澱粉は10重量%未満、一態様では5重量%未満、他の態様では2重量%未満、さらに他の態様では1重量%未満のアミロースを含む澱粉あるいは澱粉含有物(以下これらをまとめて澱粉という)を意味する。
非高アミロース澱粉は50重量%未満のアミロースを含む澱粉を意味する。
脱分岐とは澱粉が澱粉分子のアルファ−1,6−D−グルコシド結合を特異的に分解する酵素により加水分解されることを意味する。
顆粒状とは、偏光(polar light)のもとに複屈折とマルタ十字(Maltese cross)が破壊されないような、澱粉がその顆粒状構造を保持し幾分結晶性を持っていることを意味する。
水流動性(WF)は0から90のスケールにある経験的な粘度測定値を意味し、当該技術分野では公知である。水流動性はThomas回転剪断式粘度計(Arthur A. Thomas CO., Philadelphia, PAから市販) を用いて求められ、24.73cpsの粘度を持つ標準油を用いて30℃で標準化されている。この油は100回転に23.12±0.05秒かかる。水流動性の精密かつ再現性のある測定値が、澱粉の転化率に依存する種々の固形分水準(solid level)で100回転に要する時間を測定することで得られる。すなわち、転化率が増加すると粘度は減少する。
この混合物の2つの澱粉の代表的な供給源には穀物、塊茎、根、豆果、および果実が挙げられる。これらの供給源は、トウモロコシ(maize)、えんどう豆、ジャガイモ、サツマイモ、バナナ、大麦、小麦、米、サゴ、アマランス、タピオカ、クズウコン、カンナ、カラスムギ、またはサトウモロコシなどの各種の澱粉が制限なく使用できる。澱粉は自然界に存在する物でも自然界に存在する澱粉を用いて作られた物でもよい。ここで用いられる天然澱粉(native starch)は自然界に存在する物である。交雑育種、転座(translocation)、転化(inversion)、形質転換(transformation)、あるいは遺伝子工学または染色体工学に関する他のいかなる方法などの標準的な繁殖方法ならびにそれらの変異方法により得られる植物由来の澱粉もまた好適に使用できる。さらに、突然変異育種に関する既知の標準的な方法で生産される上記の包括組成物の誘導突然変異物から育成した植物由来の澱粉も本発明に好適に利用できる。
この混合物は酵素的に脱分岐し短鎖アミロースを生成したもち澱粉を含む。一態様において、もち澱粉はもちトウモロコシ澱粉である。一態様において、もちトウモロコシ澱粉のスラリーは酵素的処理の前に当業界で公知の方法を使用してゼラチン化される。澱粉分散液の固形レベル、温度、及びpHは酵素活性を大きくするために調節されてもよい。
澱粉分子の1,6結合を壊裂し、実質的に完全な(intact)1,4結合を実質的に残し、かつ短鎖アミロースを放出するような選択性を示す任意のエンド酵素(endo-enzyme)を用いることができる。このような酵素としてはプルラナーゼ(E.C. 3.2.1.41; プルラン6−グルカノヒドロラーゼ) およびイソアミラーゼ(E.C. 3.2.1. 68) があげられるが、これらに限定されない。一態様において、使用される酵素はバシラス属(Bacillus)の種から得られる熱安定性プルラナーゼである。このプルラナーゼは、側鎖に少なくとも2つのグルコース単位が存在する場合に、プルランとアミロペクチンにおけるアルファ−1,6結合の加水分解を触媒する。プルラナーゼはアルファ−1,6結合で一体化されたD−グルコピラノシルトリオース単位から本質的になる直鎖ポリマーである。他の態様において、使用される酵素はイソアミラーゼである。
酵素活性に関するパラメーターは酵素濃度、基質濃度、pH、温度、阻害物質の有無、および他の因子によって変化する。酵素および/またはその供給源の種類に応じて、種々のパラメーターが十分および/または最適な脱分岐速度を達成するために調節される必要があってもよい。一態様において、酵素による脱分岐が、最適の脱分岐速度を維持しながら澱粉の後続の乾燥工程を容易にするために、達成可能な最高の固形分含量で行われる。たとえば、脂肪代替物として使用するのに好適な澱粉を生産するためにプルラナーゼを用いる一態様において、固形分28%までの加熱処理済み(precooked)澱粉分散液が用いられる。
酵素と基質の最適濃度は、酵素源、酵素供給者、および市販のバッチで提供された酵素の濃度に依存する酵素活性の水準に支配される。本発明のプロセスでは酵素を溶液で使用するが、固体支持体に固定化した酵素を使用するプロセスは本発明の範囲に含まれるものとする。
酵素とより高固形分の澱粉を均一に混合する適切な混合を生み出すプロセスにより澱粉がゼラチン化されるなら、高固形分澱粉系(例、50%を超える固形分)を採用することができることを当業者は分かっている。熟練者は、酵素脱分岐プロセスの温度、処理時間、および他のパラメーターがより高固形分含量のために調節されることも分かっている。より高固形分の澱粉分散液を使用するプロセスは本発明の範囲に含まれるものであり、短鎖アミロースを調製するのに使用されてもよい。
反応は緩衝液の存在下で行われ、pHが分解中にずっとより適切なレベルに保つようにしてもよい。酢酸塩、クエン酸塩、あるいは他の弱酸の塩のようなバッファーが当該技術分野で公知の他のバッファーと同様に用いられる。たとえば、酵素がバシラス・プルラナーゼ(Bacillus pullulanase)で温度が60℃の場合、一態様では、反応は3.0と7.5の間のpH、他の態様では4.5と5.5の間、さらに他の態様では約5.0のpHで行うことができる。
酵素がバシラス・プルラナーゼでありpHが5.0である一態様において、澱粉水分散液は酵素の脱分岐中に25℃〜100℃、他の態様では55℃〜65℃、さらに第三の態様では約60℃の温度に保たれる。ただし、特にこれより短時間の処理が必要な場合には、 他の条件を採用してもよい。
酵素処理は所望量の短鎖アミロースが生成されるまで続けられる。酵素処理の進行は種々の方法で測定できる。終点は澱粉分散液の粘度の変化、ゲル浸透クロマトグラフ測定、ヨウ素反応における還元基含量、あるいは当業界で公知の他の澱粉分子の酵素脱分岐度測定法により求められる。
一態様において、脱分岐の終点は実施例のところで述べる漏斗粘度(funnel viscosity)法を用いて72°F(22℃)における澱粉分散液の粘度を求めることにより測定される。漏斗粘度法は周知の簡便迅速な粘度測定法であり、標準量の澱粉スラリーが標準サイズの漏斗を流れ抜けるのに必要な時間を記録する。一態様においては、漏斗粘度は0から25秒であり、第2の態様においては0から12秒である。
別の態様においては、澱粉の脱分岐度はゲル浸透クロマトグラフ法により測定される。澱粉を種々の分子量区画に分離した後、短鎖アミロースの割合を部分的に脱分岐された澱粉の低分子量区画の重量パーセントにより求める。これらの割合は脱分岐酵素によりアミロペクチンから遊離した短鎖アミロースの量にほぼ等しいことを熟練者は分かっている。ゲル浸透クロマトグラフ法の実験誤差(たとえば、酵素による汚染、澱粉と一緒に導入された糖類やデキストリン類、酵素溶液、緩衝液、あるいは他の処理成分による)により澱粉試料の短鎖アミロースのパーセントより最大で5%高いか低い低分子量区画が得られるかも知れない。
特別な用途に要求される短鎖アミロースの比率は利用される澱粉のタイプ、任意の置換基の存在やその性質、および転化度に依存する。熟練者は、いかなる特別な最終用途のために最小の実験で適切な澱粉を選択し必要な脱分岐の程度を決定することができる。一態様において、澱粉は脱分岐され十分な短鎖アミロースを生成し、12%〜100%の短鎖アミロース、他の態様では、35%〜100%の短鎖アミロースを含む混合物を調製する。一態様において、短鎖アミロースは80%を超え、他の態様では85%を超え、さらなる態様では89%を超える。当業者は実質的に100%アミロースという意味は理論的に100重量パーセントの直鎖からなるアミロースを意図したものであり、実際に高度に脱分岐されていてもはや酵素活性により測定できるだけの変化が直鎖比率に起こらないことを認めている。
所望の澱粉分岐度に達したら、酵素は当業者に公知の手段で失活させればよい。たとえば、プルラナーゼは約70℃を超える温度で速やかに失活するので、澱粉分散液の温度を少なくとも75℃で15分間加熱することで反応は簡単に終結される。
一態様において、澱粉は予備ゼラチン化され(加熱処理済み冷水膨潤澱粉)、他の態様においては、流動性澱粉はさらに弱酸分解、熱デキストリン化、アルファ−アミラーゼ分解、あるいは当業者に周知のいくつかの方法の内のいずれかによって転化される。たとえば、M. W. Rutenberg, "Starch and Its Modifications" P. 22-36, in Handbook of Water-Soluble Gums and Resins, R. L. Davidson, editor, McGraw Hill, Inc., New York, N.Y., 1980を参照のこと。これらの転化技術の1以上を組み合わせて使用してもよい。転化は酵素処理の前後いずれに行ってもよい。一態様において、澱粉は約60までの水流動性(Water Fluidity: WF)になるまで転化される。
他の態様において、澱粉は架橋、エステル化あるいはエーテル化によって化学的に変性される。このような化学変性は酵素処理の前あるいは後に、かつ任意の置換度まで行うことができる。一態様において、澱粉は疎水性誘導体で、他の態様においてはアルケニルコハク酸無水物、さらに他の態様においてはオクテニルコハク酸無水物で処理される。さらなる態様においては、澱粉は十分な反応物質を用いてオクテニルコハク酸無水物で処理されて澱粉エステルを生成し、0.25〜3.0重量パーセントのオクテニルスクシネートを含む澱粉誘導体を得る。
この混合物は安定化かつ反応抑制された非高アミロース澱粉をさらに含む。このような変性は変性技術と同様に当業者にとっては周知である。
一態様において澱粉は次のようにして安定化される。10%〜40%の固形分を含む水性澱粉スラリーを調製する。澱粉の重量基準で20〜30%の硫酸ナトリウムを加える。次いで、3%水酸化ナトリウム溶液を澱粉の重量基準で40〜60%加えてpHを11〜13に調節する。澱粉の貯蔵中の劣化を押さえて安定化するために十分な量の安定化剤を加える。温度を50℃未満にし、18〜24時間処理を行う。
安定化剤は澱粉の重量基準で1%〜25%、一態様では3〜20%、他の態様では5〜15%の量加える。本発明の安定化剤としてはエチレンオキシド、プロピレンオキシド、アセテート、ホスフェート、およびオクテニルコハク酸無水物のようなスクシネートが挙げられるが、これらに限定されるものではない。一態様において、安定化剤はプロピレンオキシドで、澱粉の重量基準の1%〜25%、他の態様においては3〜10%、さらに別の態様においては5〜10%の量加えられる。
一態様において、澱粉は次のようにして反応抑制される。澱粉スラリーを30℃の温度にし、架橋剤を加えて抑制される。使用される温度は当業者には公知であり、用いる架橋剤、反応時間と反応のpH、さらに所望の架橋度によって変わる。
本発明に適した架橋剤としては、無水アジピン酸/酢酸混合物、エピクロロヒドリン、三メタリン酸ナトリウム、三メタリン酸ナトリウム/三ポリリン酸ナトリウム、アクロレイン、およびオキシ塩化リンがあげられるが、これらに限定される物ではない。一態様において、架橋剤はオキシ塩化リンである。
エピクロロヒドリンまたはオキシ塩化リンは澱粉の重量基準で0.001〜1%、一態様において0.01〜0.15%、さらに他の態様において0.01〜0.05%の量加えられる。
無水アジピン酸/酢酸混合物、三メタリン酸ナトリウム、または三メタリン酸ナトリウム/三ポリリン酸ナトリウムは澱粉の重量基準で0.1〜10%、一態様において0.1〜1.5%、さらに他の態様において0.1〜0.5%の量加えられる。
アクロレインは澱粉の重量基準で0.001〜0.6%、一態様において0.1〜0.4%の量加えられる。
反応は反応の温度およびpH、架橋剤、ならびに所望の抑制度にもよるが、およそ15分から24時間続けられる。反応時間は当業者の技能の範囲であり、一態様においては加熱処理後に顆粒が膨潤粒子として形を保つような十分な時間である。
抑制は化学的に抑制あるいは架橋された澱粉だけでなく熱的にも抑制された澱粉を含むことを意図したものである。熱抑制は当該技術分野では周知である。たとえばWO 95/04082およびWO 96/40794を参照されたい。
抑制は安定化の前あるいは後に行われればよく、一態様では安定化後に行われる。一態様では変性後に硫酸を用いてpH約3.0に調節し、1時間その状態を保って未反応の安定化剤を除く。
上記の澱粉を安定化し抑制する方法は典型例である。当技術分野で公知の他の方法を用いてもよい。たとえば、Wurzburg, O.B., Modified Starches: Properties and Uses, CRC Press, Inc.: Florida (1986)を参照されたい。
一態様において、安定化はプロピレンキシドを用いて行われ、抑制はオキシ塩化リンを用いて行われる。
一態様において、混合、安定化、抑制された澱粉の第2成分は顆粒状態を保たなければならない。当業者は水中加熱のようなもはや澱粉顆粒からなっていないように澱粉をゼラチン化しそうな手順をよく知っている。
混合物の第2成分は10〜60、他の実施例において10〜25、別の実施例において25〜40、さらなる実施例において40〜60の膨潤体積を有する。膨潤体積は実施例に規定された方法により決定される。
澱粉は透析、ろ過、イオン交換プロセス、または遠心分離など、当技術分野で公知の方法により精製して、不純物、副成物、臭気および色を除去してもよい。澱粉はさらにpHを調節しおよび/またはドラム乾燥、噴霧乾燥、凍結乾燥、または空気乾燥など当技術分野で公知の方法で乾燥してもよい。このような精製/乾燥は、その方法が澱粉の要求特性に悪影響を及ぼさない限り、個々の澱粉または混合澱粉に関して行ってもよい。
混合物 は1.5kPa〜5.5kPaの破壊応力値を有する。破壊応力値は実施例に規定の方法を用いて決定される。
混合物は0.35〜0.86mm/mmの破壊歪み値を持つ。破壊歪み値は実施例において規定された方法によって求められる。
その結果得られる混合物はエンド酵素を用いて酵素的に脱分岐されたもち澱粉と安定化かつ抑制された非高アミロース澱粉の両方を含む。安定化かつ抑制された澱粉の酵素的に脱分岐された澱粉に対する重量比は0.8:1から8:1であり、他の実施例では1:1から5:1である。
混合物は任意の摂取可能な製品特に食品に使用してもよい。食品としては注ぎ口ドレッシングやスプーンで食べられるドレッシングのようなドレッシング類;フルーツフィリングやクリームフィリングのようなパイの詰め物;ホワイトソースやチーズソースを含む乳製品ソースのようなソース類;グレイビーソース;低カロリーシロップ;プリン;カスタード;ヨーグルト;サワークリーム;乳飲料などの飲料;グレーズ;およびスープがあげられるが、これらに限定されない。 さらに、食品は、これらに限定されるものではないが、レトルト加工、無菌包装、冷蔵および冷凍などの種々の加工や保存条件を受けるものも含むものとする。
この製品は本混合物以外のさらなる成分、具体的には少なくとも一つの摂取可能な(可食)成分を含む。一態様において、製品は少なくとも本混合物と水を含む。他の摂取可能な成分は当技術分野で公知で、乳固形分、卵、砂糖、マルトデキストリン、および小麦粉が挙げられるがこれらに限定されない。
この混合物は最終製品に要求される質感を達成するのに必要な量だけ使用すればよい。一実施例において、この混合物は非粘着性、弾性、及びこしのある質感を与える。澱粉を重量基準で組成物の約0.01%〜約15%の量加えてもよい。一態様において、製品の重量基準で少なくとも4.5%、他の実施例では少なくとも6.5%、さらに他の実施例では少なくとも8%の量で第2成分(安定化かつ抑制された澱粉)を製品が含むようにこの混合物が加えられる。さらに他の態様において、製品の重量基準で少なくとも6.5%〜15%および他の態様においては4.5〜12%の混合物を製品が含むようにこの混合物が加えられる。
さらなる態様
以下の態様は本発明をより詳細に説明するものであるが、いかなる場合も本発明を限定するものではない。
1.0.8:1から8:1の重量比の安定化かつ反応抑制された非高アミロース澱粉および酵素的に脱分岐されたもち澱粉から本質的になる混合物。
2.両方の澱粉がもちトウモロコシ澱粉である、上記態様1記載の混合物。
3.前記非高アミロース澱粉がタピオカ澱粉である、前記態様1記載の混合物。
4.前記安定化かつ反応抑制された澱粉が顆粒澱粉(granular starch)である、前記態様1〜3のいずれか1項に記載の混合物。
5.安定化かつ反応抑制された澱粉がプロピレンオキシドで安定化され、オキシ塩化リンで反応抑制されている、前記態様1〜4のいずれか1項に記載の混合物。
6.前記脱分岐された澱粉がイソアミラーゼを用いて脱分岐されている、前記態様1〜5のいずれか1項に記載の混合物。
7.前記脱分岐された澱粉がプルラナーゼを用いて脱分岐されている、前記態様1〜5のいずれか1項に記載の混合物。
8.前記脱分岐された澱粉が短鎖アミロースが80%を超えるように脱分岐されている、前記態様1〜7のいずれか1項に記載の混合物。
9.前記脱分岐された澱粉が短鎖アミロースが85%を超えるように脱分岐されている、前記態様1〜7のいずれか1項に記載の混合物。
10.前記安定化かつ反応抑制された澱粉が10〜60の膨潤体積を持つ、前記態様1〜9のいずれか1項に記載の混合物。
11.前記混合物が1.5kPaから5.5kPaの破壊応力値を持つ、前記態様1〜10のいずれか1項に記載の混合物。
12.前記混合物が0.35から0.86mm/mmの破壊歪み値を持つ、前記態様1〜11のいずれか1項に記載の混合物。
13.前記非高アミロース澱粉の酵素的に脱分岐されたもち澱粉に対する重量比が1:1から5:1である、前記態様1〜12のいずれか1項に記載の混合物。
14.前記態様1〜13のいずれか一つの混合物および少なくとも一つのさらなる摂取可能な成分を含む製品。
15.前記混合物を重量基準で組成物の0.01%から15%の量含む、前記態様14項記載の製品。
16.前記安定化かつ反応抑制された澱粉が製品の少なくとも4.5%(wt/wt)の濃度である、前記態様14または15項記載の製品。
17.前記安定化かつ反応抑制された澱粉が製品の少なくとも6.5%(wt/wt)の濃度である、前記態様16項記載の製品。
18.前記安定化かつ反応抑制された澱粉が製品の少なくとも8%(wt/wt)の濃度である、前記態様17項記載の製品。
19.前記混合物が製品の6.5%から15%(wt/wt)の濃度である、前記態様14〜18項のいずれか一項記載の製品。
20.前記混合物が製品の4.5%から12%(wt/wt)の濃度である、前記態様19項記載の製品。
表1に掲げる下記の澱粉を各実施例で評価した。
Figure 2009017880
全実施例を通して次の方法を用いた。
破壊応力および破壊歪みの測定方法
ゲル化試料の破壊応力εおよび破壊歪み(τ)は圧縮測定によってのみ行われた。
万能引っ張り試験器インストロン(Instron)・モデル5565を用いて、すべての澱粉ゲルをテストした。試験に使用したクロスヘッド速度は4mm/mm/minであった。測定には50N (Newton)ロードセルを使用した。ゲルテスト法は0.01N予加重(preload)でセットアップした。
大きな円筒状のゲル試料片をコルク穴開け器#15を用いて切断し、直径約20.5mmで高さ約20mmの試料を得た。試料表面はシリコンオイルで滑らかにした。
試験前に、各ゲル断面の大きさをデジタルマイクロメーターを用いて測定し、これらの大きさを破壊応力および破壊歪みの計算に使用した。
150mmのプラテンをゲル化試料のテストに用いた。各円筒状試料片を図1に示すようにプラテンの間に置いた。試験では、上側プラテンを下向きに移動して試料が破壊するまで圧縮した。ロードセルからの距離の関数として力のデータを測定し、応力および歪みを下記に従って計算した。
破壊応力
破壊応力(τ)は破壊時の材料中に発生する応力であり、図2に示すように一般的に応力−歪み曲線における最大応力である。
この応力はかかった力(F)を負荷が作用する実際の断面積(S)で割ったものである。負荷の変化につれて起こる断面積の変化を考慮してある。Sの量は(πR/H)に等しい、ここで、Rは試料の初期半径、Hはある時間における瞬間の高さ、Hは試料の初期高さ、ΔHは試験中の高さの変化である。真応力は次式で与えられる。
Figure 2009017880
ここで、Hは円柱試料の初期高さ、ΔHは試験中の高さの変化、Fは試験中に測定された力、それにRは円柱試料の初期半径である。
破壊歪み
破壊歪みは破壊時の材料中の歪みであり、図2に示すように一般的に応力−歪み曲線における最大応力時の歪みである。
歪みは機械試験における試料片の長さの瞬間的な変化の割合である。歪みは初期高さ(H)に対する任意の瞬間における高さ(H)の比の自然対数に等しい。
Figure 2009017880
ここで、Hは円柱試料の初期高さ、ΔHは試験中の高さの変化である。
膨潤体積の測定方法
膨潤体積は次の手順で測定した。5%の無水固形分の澱粉スラリー80グラムをクックアップビーカーに調製した。加熱のために適切な溶媒を使用すること。(pH6.5の緩衝液、pH3の緩衝液等からのデータが使用される。)
沸騰水温浴を用いて20分間試料を加熱する。加熱の度合いは重要なので、温浴の再現性に注意を払う必要がある。(温浴を95度より高い状態に完全に20分間保つのが最も好ましい。これは、ただ温浴を激しく沸騰させるだけでは達成できない、というのは湯面は急激に低下し試料を所望の温度に保つことができなくなる可能性があるからである。最もよい方法は再現性のよい結果が得られるまで、5分ごとに温浴の温度をチェックすることである。)
加熱したものを冷却し、加熱中に失われた水分を補給する。(つまり、スラリーと撹拌棒を含むビーカーの重量を加熱前に測定しておけば、簡単に失われた水分を補給することができる。)
試料を澱粉の加熱処理に使用されたものと同じ溶媒で固形分1%に希釈する。希釈物を調製するために、250mlビーカー中で5%の加熱試料21グラムを溶媒84グラムと混合し(合計105グラム)、撹拌プレートを用いて10分間撹拌する。
台秤(flat scale balance)に100mlのメスシリンダーを置いて風袋を測定し、次に100グラムの希釈物をシリンダーに移す(シリンダーの目盛の読みはおよそ98〜99mlになっているはずである)。パラフィルムでシリンダーを覆う。試料を24時間かけて沈殿させる。沈殿した試料の体積(ミリリットル)を記録する。
膨潤体積qは沈殿物の体積(ml)を沈殿物の質量で割ったものであった。
正式な目視評価方法
試料は常に1名ないし5名によって目視評価され、観測挙動(スプーンテスト、口に含んだときの所感)が記録された。
漏斗粘度
試験用の澱粉分散液は屈折計による測定値で19%(w/w)に調節される。分散液の温度を22℃に制御する。100mlの澱粉分散液をメスシリンダーで計量する。次に、指でオリフィスを閉じながら液を補正済みの漏斗に移す。付着した空気を除くために少量の液をメスシリンダーに流してもよいが、残りは漏斗に注ぐ。メスシリンダーを漏斗の上でひっくり返し、内容物が漏斗に流れ込み、同時に試料が流れるようにする。タイマーを用いて、100mlの試料が漏斗の頂上(apex)から流れ過ぎるのに必要な時間を記録する。
漏斗のガラス部分は標準の58℃肉厚耐性ガラス漏斗で、上端部の直径は約9〜約10cmで、柄の部分の内径は約0.381cmである。漏斗のガラス製の柄は頂上から約2.86cmに切り揃え、切断面を注意深く炎で磨き上げ長いステンレス製の先端部品(長さ約5.08cm、外径約0.9525cm)に再度取り付けた。ステンレス製の先端部品の内径はガラス製の柄に取り付けられている上端部で約0.5952cmで、流端部で約0.4445cmであるが、幅の制限が両端部から約2.54cmのところにある。ステンレス製先端部品はテフロン(登録商標)チューブでガラス製漏斗に取り付けられる。漏斗は100mlの水が上記の手順に従って6秒間で流れ過ぎるように校正される。
次の実施例は本発明をさらに詳細に説明するものであるが、いかなる事項においても限定するものではない。特に記載がない限り、「部」と「パーセント」はすべて重量基準、また温度は摂氏(℃)で表されている。
実施例1 もちトウモロコシ澱粉C/脱分岐もちトウモロコシ澱粉Aの10%シュガーミルク
材料
この実施例では次の材料を使用した。
成分1:酵素的に脱分岐されたもちトウモロコシ澱粉A
成分2:もちトウモロコシ澱粉C
全乳+砂糖(Domino Superfine Sugar)
混合
全乳を用いて10%砂糖溶液を調製した。澱粉を全乳と砂糖の溶液に乾式混合し手で撹拌した。100グラムの試料を標準沸騰浴中で20分加熱し、そのうち最初の3分間は撹拌し、残りの17分間は蓋をして放置した。加熱物を浴から取り出し、蒸発分を補充し2オンスのプラスチックジャーとステンレススチール管に分割した。ジャーと管はどちらも一夜冷蔵した。試料はどれも冷蔵庫から取り出し、室温に戻してから評価した。
評価
ゲル化試料の破壊歪み(ε)と破壊応力(τ)を測定した。
試料は常に1名によって目視評価され、観測挙動が記録された。
[変性もちトウモロコシ澱粉C/脱分岐もちトウモロコシ澱粉A]混合物の結果を表2に示す。
Figure 2009017880
実施例2 もちトウモロコシ澱粉B/脱分岐もちトウモロコシ澱粉Aの10%シュガーミルク
材料
この実施例では次の材料を使用した。
成分1:酵素的に脱分岐されたもちトウモロコシ澱粉A
成分2:もちトウモロコシ澱粉B
全乳+砂糖(Domino Superfine Sugar)
混合
全乳を用いて10%砂糖溶液を調製した。澱粉を全乳と砂糖の溶液に乾式混合し手で撹拌した。100グラムの試料を標準沸騰浴中で20分加熱し、そのうち最初の3分間は撹拌し、残りの17分間は蓋をして放置した。加熱物を浴から取り出し、蒸発分を補充し2オンスのプラスチックジャーとステンレススチール管に分割した。ジャーと管はどちらも一夜冷蔵した。試料はどれも冷蔵庫から取り出し、室温に戻してから評価した。
評価
ゲル化試料の破壊歪みと破壊応力を測定した。
試料は常に1名によって目視評価され、観測挙動が記録された。
[変性もちトウモロコシ澱粉B/脱分岐もちトウモロコシ澱粉A]混合物の結果を表3に示す。
Figure 2009017880
図3に、2つの澱粉の使用量(全固形分)の関数としての比を示す。図3において、三角は[A+B]非ゲル化試料、丸は[A+B]ゲル化試料、台形は[A+C]非ゲル化試料、また四角は[A+C]ゲル化試料を表す。
実施例3 もちトウモロコシ澱粉D/脱分岐もちトウモロコシ澱粉Aのミルクシュガー混合物
材料
この実施例では次の材料を使用した。
成分1:酵素的に脱分岐されたもちトウモロコシ澱粉A
成分2:もちトウモロコシ澱粉D
1.5%ファットミルク(セミスキムドミルク- Hansano-Milch AG, Germany)
蛋白質 3.3%
炭水化物 4.8%
砂糖(Sweet family - Nordzucker Braunschweig, Germany)
マルトデキストリンC*Dry MD 01915 (Cerestar) DE 18.5
サーモミックス(Thermomix)TM31(Vorwerk & Co.KG, Muhlenweg 17-37, 42270 Wuppertal, Germany).

混合
澱粉を砂糖と混合した。ミルクをサーモミックスTM31に入れた。ミルクを穏やかに撹拌し(剪断をステップ1:100RPMにセット) 、乾燥混合物をゆっくりとミルクに加えた。ミルクスラリーを穏やかに撹拌しながら80℃に加熱した。混合物を顆粒状澱粉(顕微鏡による評価)がほどよく調理されるまで約6分で加熱した。混合物を2つに分け、一つは暖かいまま180ml滅菌プラスチックビーカーに、もう一つは氷浴中で25℃に冷却した後180ml滅菌プラスチックビーカーに移した。試料を5℃の冷蔵庫で一夜保存した。
評価
いずれの試料も製造から1日後に室温で感覚評価した。試料は常に5名によって目視評価され、観測挙動が記録された。結果を表4に示す。
Figure 2009017880
これらの組成物に関して、澱粉と他の成分の合計固形分は砂糖とマルトデキストリンを用いて12%に保たれた。
実施例4 もちトウモロコシ澱粉E/脱分岐もちトウモロコシ澱粉Aのミルクおよび砂糖混合物
材料
この実施例では次の材料を使用した。
成分1:酵素的に脱分岐されたもちトウモロコシ澱粉A
成分2:もちトウモロコシ澱粉E
全乳+砂糖(Domino Superfine Sugar)
混合
澱粉と砂糖を乾式混合し、ミルクとともに容器に入れ、混合物を手でよく撹拌した。混合物をThermomix Kettleに通した。200°Fの温度で剪断をステップ1(100RPM)にセットした。200°Fの温度に25分間維持した。試料を熱いままジャーに移し、蓋をせずに約5〜10分間冷却した後蓋をして冷蔵庫に入れた。
試料は常に1名によって目視評価され、観測挙動が記録された。堅さ、口腔へのまつわりつき(mouth coating)、とろける感じ(meltaway)、それに粘度を評価した。表5に変性もちトウモロコシ澱粉E/脱分岐もちトウモロコシA混合物の結果を示す。
Figure 2009017880
実施例5 純粋成分、もちトウモロコシ澱粉Bまたは脱分岐もちトウモロコシ澱粉Aの10%シュガーミルク
材料
この実施例では次の材料を使用した。
成分1:酵素的に脱分岐されたもちトウモロコシ澱粉A、または
成分2:もちトウモロコシ澱粉B
全乳+砂糖(Domino Superfine Sugar)
混合
全乳を用いて10%砂糖溶液を調製した。各澱粉を別々にミルクと砂糖の溶液に加えて手で撹拌した。100グラムの各試料を標準沸騰浴で20分間加熱した。最初の3分間は撹拌し、残りの17分間は蓋をして放置した。加熱物を浴から取り出し、蒸発分を補充し、2オンスのプラスチックジャーとステンレススチール管に分けて入れた。ジャーと管を一晩冷蔵した。試料を冷蔵庫から取り出して、室温に戻した後評価した。結果を表6に示す。
Figure 2009017880
特許請求の範囲において、「含む」との記載は請求項に記載する要素を含むが他の要素も排除しないことを意味し、「からなる」との記載は請求項に記載された要素以外のものが微量より多く存在することを排除することを意味し、「から本質的になる」との記載は請求項に記載された組み合わせに対して本質的に有意な他の要素を排除することを意味する。
潤滑絞りテストのための実験装置を示す模式図。 応力歪み曲線における最大値における破壊応力と破壊歪みを有する典型的な応力―歪み曲線を示すグラフ。グラフには複数の実験結果が示されている。 混合物[A+B]および[A+C]における全澱粉使用量(%)の関数としての脱分岐もちトウモロコシAに対するもちトウモロコシ澱粉の比を示すグラフ。

Claims (4)

  1. 0.8:1から8:1の重量比の安定化かつ反応抑制された非高アミロース澱粉および酵素的に脱分岐されたもち澱粉から本質的になる混合物。
  2. 両方の澱粉がもちトウモロコシ澱粉である、請求項1記載の混合物。
  3. 前記非高アミロース澱粉がタピオカ澱粉である、請求項1記載の混合物。
  4. 前記安定化かつ反応抑制された澱粉がポリプロピレンオキシドで安定化され、オキシ塩化リンで反応抑制されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の混合物。
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