JP2009017610A - オーディオ信号増幅装置及び歪補正方法 - Google Patents

オーディオ信号増幅装置及び歪補正方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明はスピーカから出力させる音の音質を改善できるようにする。
【解決手段】本発明は、パワーアンプ72R及び72Lと右側音響ユニット77R及び左側音響ユニット77Lとの間に電流検出抵抗73R及び73Lがそれぞれ設けられ、当該電流検出抵抗73R及び73Lと差動アンプ74R及び74Lとにより左右各チャンネルの歪成分を算出して元のオーディオ信号S11R及びS11Lにそれぞれ逆位相で加算することにより、当該オーディオ信号S11R及びS11Lにそれぞれ逆位相で加算した歪成分と、右側音響ユニット77Rのボイスコイル78R及び左側音響ユニット77Lのボイスコイル78Lにおいて生じる逆起電力及び他のチャンネルからの漏れ電流による出力オーディオ信号S14R及びS14Lの歪成分とを相殺し、出力オーディオ信号S14R及びS14Lを元のオーディオ信号S11R及びS11Lと同等の信号波形に補正する。
【選択図】 図10

Description

本発明はオーディオ信号増幅装置及び歪補正方法に関し、例えば外部から供給されたオーディオ信号を増幅して外部のスピーカへ送出するオーディオ装置に適用して好適なものである。
従来、オーディオ装置においては、外部のCD(Compact Disc)プレーヤ等から供給されたオーディオ信号を増幅して外部のスピーカへ送出することにより、当該オーディオ信号に応じた音を当該スピーカから出力させるようになされたものが広く普及している。
ここで、一般にスピーカはオーディオ装置から供給された増幅後のオーディオ信号、すなわち電気信号をボイスコイルに流すことにより磁力を発生させて振動板を振動させているが、コイルの一般的な性質により、当該ボイスコイルに電気信号が流れる際に逆起電力を生じてしまう。
このためオーディオ装置は、スピーカからの逆起電力により当該スピーカに供給する増幅後のオーディオ信号に歪みを生じさせ、当該スピーカから出力する音の音質を低下させてしまうという問題があった。
この問題を解決するため、オーディオ装置には、スピーカのボイスコイルに流れる電流波形の歪成分を低減する負帰還方式を採用した低歪スピーカ装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開昭62−120195号公報(第1−2頁、第4図)
しかしながら、かかる構成のオーディオ装置においては、電流検出用の抵抗がグランドとスピーカとの間に接続されていたため、当該オーディオ装置内の電源回路等からノイズの回り込みが生じ、当該電流検出用の抵抗にいわゆる回生電流が流れることがあった。
この場合オーディオ装置は、回生電流の影響によりスピーカに流れる電流だけを正しく検出し得ないため、逆起電力による歪成分を正しく取り出すことができず、当該逆起電力による歪みを完全に除去することができずにスピーカから出力する音の音質を低下させてしまうという問題があった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、スピーカから出力させる音の音質を改善し得るオーディオ信号増幅装置及び歪補正方法を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、複数チャンネルのオーディオ信号をそれぞれ増幅して複数のスピーカへそれぞれ供給するオーディオ信号増幅装置であって、オーディオ信号を増幅して増幅オーディオ信号を生成するアンプと、アンプとスピーカとの間に設けられ、増幅オーディオ信号が当該アンプから当該スピーカへ送出される際に当該スピーカの影響により歪成分が重畳された増幅オーディオ信号の電流波形を検出する電流検出手段と、電流波形とアンプにより増幅される前のオーディオ信号における信号波形との差分を基に歪成分を算出する歪成分算出手段と、歪成分をオーディオ信号に加算した加算結果をアンプに供給する歪成分加算手段とをそれぞれ複数ずつ設け、各スピーカのグランド線を共用化するようにした。
これにより、スピーカの影響により増幅オーディオ信号に重畳された歪成分及び他のチャンネルからの漏れ電流成分による歪成分をノイズの回り込みによる影響を受けること無く正確に算出し、これらの歪成分とオーディオ信号に加算した歪成分とを相殺させることができるため、当該オーディオ信号に忠実な音をスピーカから出力させることができる。
本発明によれば、スピーカの影響により増幅オーディオ信号に重畳された歪成分及び他のチャンネルからの漏れ電流成分による歪成分をノイズの回り込みによる影響を受けること無く正確に算出し、これらの歪成分とオーディオ信号に加算した歪成分とを相殺させることができるため、当該オーディオ信号に忠実な音をスピーカから出力させることができるので、かくしてスピーカから出力させる音の音質を改善し得るオーディオ信号増幅装置及び歪補正方法を実現できる。
以下、図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)第1の実施の形態
(1−1)オーディオ装置の構成
図1において、第1の実施の形態によるオーディオ装置1は、例えばCD(Compact Disc)プレーヤ等でなるオーディオ信号源3から供給されるオーディオ信号S1を増幅してスピーカ2へ供給する、いわゆるオーディオアンプとして動作することにより、当該オーディオ信号S1に応じた音を当該スピーカ2から出力させるようになされている。
ここでスピーカ2は、図2の断面図を示すように、コーン型の振動板21を有しており、略すり鉢状のフレーム22の前側外周部において可撓性を有する樹脂素材でなるエッジ31を介して振動板21が取り付けられ、当該フレーム22に対して当該振動板21を前後方向へ自在に移動(振動)し得るようになされている。
フレーム22は、その後ろ側にそれぞれ略円盤状のトッププレート23、マグネット24及びバックプレート25が取り付けられており、当該バックプレート25の中央部から前方向に突出してポールヨーク26が設けられている。ポールヨーク26はマグネット24を貫通しており、トッププレート23との間に磁気ギャップ27を形成することにより磁気回路を構成するようになされている。
ボイスコイルボビン28は、略円筒形の金属材料でなり、ダンパー30によって軸支されると共に振動板21の後方中央部に取り付けられており、またボイスコイル29が磁気ギャップ27内に位置するように回巻されている。ボイスコイル29は、リード線(図示せず)を介してフレーム22に取り付けられた接続端子(図示せず)に接続されており、オーディオ装置1から交流波形の出力オーディオ信号S4が供給されるようになされている。
すなわちスピーカ2は、オーディオ装置1からの出力オーディオ信号S4に応じた電流がボイスコイル29に流れることにより、当該出力オーディオ信号S4の電流に応じた電磁力を生成させる。このときスピーカ2は、当該電磁力により振動板21、ボイスコイルボビン28及びボイスコイル29を一体としてフレーム22等の他の部品に対して前後方向に振動させ、周囲の空気を振動させることにより出力オーディオ信号S4に応じた音を発生し得るようになされている。
ところでスピーカ2は、図3に示すように、ボイスコイル29の性質によって周波数に応じてインピーダンスが変化しており、低音共振周波数でインピーダンスが極大値となり、当該低音共振周波数から周波数が上昇するとインピーダンスが減少して極小値、すなわち公称インピーダンスをとり、さらに周波数が上昇するに連れてインピーダンスが徐々に増加する。
またスピーカ2は、出力オーディオ信号S4がボイスコイル29に流れる際、一般的なコイルの性質により、当該ボイスコイル29において逆起電力を生じてしまうため、当該逆起電力によって出力オーディオ信号S4の電流波形を歪ませ、出力すべき音の音質を低下させてしまう。
そこでオーディオ装置1(図1)は、パワーアンプ12によりオーディオ信号S1を増幅すると共に、歪補正回路10によりスピーカ2のボイスコイル29の影響による歪みを補正するようになされている。
歪補正回路10は、まず歪成分加算器11によりオーディオ信号S1から歪成分信号S6(詳しくは後述する)を差し引くことにより加算オーディオ信号S2を生成し、これをパワーアンプ12へ供給する。
パワーアンプ12は加算オーディオ信号S2を所定の増幅率で増幅することにより増幅オーディオ信号S3を生成し、当該増幅オーディオ信号S3を歪補正回路10の電流検出抵抗13へ供給する。
電流検出抵抗13は、リアクタンス分を殆ど有さない純抵抗でなり、パワーアンプ12から供給された増幅オーディオ信号S3を僅かに減衰させて出力オーディオ信号S4としてスピーカ2へ送出する。このとき電流検出抵抗13は、増幅オーディオ信号S3と出力オーディオ信号S4との間に電位差を生じさせることにより、当該増幅オーディオ信号S3及び当該出力オーディオ信号S4における電流値の大きさを当該電位差に基づいて検出し得るようになされている。なお電流検出抵抗13は純抵抗であるため、両端における電位差は当該電流検出抵抗13に流れる電流の大きさにのみ比例する。
ちなみに電流検出抵抗13は、例えば0.1[Ω]程度の比較的小さな抵抗値が選定されており、当該電流検出抵抗13による増幅オーディオ信号S3の電力損失を最小限に抑えるようになされている。
ここで、歪成分信号S6は初期状態において「0」であるため、加算オーディオ信号S2はオーディオ信号S1とほぼ同波形となるものの、増幅オーディオ信号S3及び出力オーディオ信号S4は、上述したスピーカ2のボイスコイル29において生じる逆起電力の影響により歪んだ波形となる。実際上、例えば図4(A)に示すようにオーディオ信号S1が矩形波である場合、増幅オーディオ信号S3及び出力オーディオ信号S4は、図4(B)及び図4(C)に示すようにオーディオ信号S1(図4(A))に対して歪んだ波形となる。
差動アンプ14は、増幅オーディオ信号S3及び出力オーディオ信号S4が供給されており、増幅オーディオ信号S3と出力オーディオ信号S4との差分を算出して所定の増幅率で増幅することにより、電流検出抵抗13に流れる電流波形(すなわち増幅オーディオ信号S3及び出力オーディオ信号S4における電流波形)を表す電流検出信号S5(図4(D))を生成し、これを歪成分算出器15へ送出する。
ちなみに差動アンプ14は、電流検出信号S5の信号レベルがオーディオ信号S1の信号レベルとほぼ同等となる程度に増幅するようになされている。
歪成分算出器15は、電流検出信号S5と歪成分が含まれていない元のオーディオ信号S1との差分を算出することにより、増幅オーディオ信号S3及び出力オーディオ信号S4に含まれていた歪成分だけを抽出し、これを歪成分信号S6(図4(E))として歪成分加算器11へ送出する。
ここで歪成分信号S6は、スピーカ2からの逆起電力により生じた歪成分のみを抽出したものに相当する。すなわち歪補正回路10は、増幅オーディオ信号S3と出力オーディオ信号S4との間の電位差に基づき、出力オーディオ信号S4に含まれる歪成分を検出するようになされている。
歪成分加算器11は、上述したように歪成分が含まれていない元のオーディオ信号S1から歪成分信号S6を差し引く、すなわち当該オーディオ信号S1に歪成分信号S6の位相を反転させて加算することにより、図4(F)に示すように、歪成分が逆位相で加算された加算オーディオ信号S2を生成してパワーアンプ12へ送出する。
これに応じてパワーアンプ12は、歪成分が逆位相で加算された加算オーディオ信号S2をそのまま増幅して増幅オーディオ信号S3を生成し、電流検出抵抗13を介して出力オーディオ信号S4をスピーカ2へ送出する。
このとき、増幅オーディオ信号S3及び出力オーディオ信号S4は、上述したようにスピーカ2のボイスコイル29において生じる逆起電力により波形が歪まされるものの、予め加算されていた逆位相の歪成分信号S6により、当該逆起電力による歪成分が相殺される。このため当該増幅オーディオ信号S3及び当該出力オーディオ信号S4は、歪成分を殆ど含まず元のオーディオ信号S1とほぼ同等の波形に補正されることになる。
このようにオーディオ装置1は、電流検出抵抗13、差動アンプ14、歪成分算出器15及び歪成分加算器11の系を介して負の電流帰還をかけることにより、ボイスコイル29からの逆起電力の影響に拘らず、元のオーディオ信号S1とほぼ同等の波形に補正された出力オーディオ信号S4をスピーカ2のボイスコイル29に出力することができるので、当該スピーカ2から当該オーディオ信号S1に基づく高音質な音を忠実に出力させることができる。
(1−2)動作及び効果
以上の構成において、オーディオ装置1の歪補正回路10は、パワーアンプ12とスピーカ2との間に電流検出抵抗13が設けられ、当該スピーカ2へ送出する出力オーディオ信号S4の電流波形を当該電流検出抵抗13及び差動アンプ14により電流検出信号S5として検出し、当該電流検出信号S5とオーディオ信号S1との差分を算出することにより歪成分信号S6を抽出して、当該歪成分信号S6を逆位相で元のオーディオ信号S1に加算する。
これにより歪補正回路10は、オーディオ信号S1に対して負の電流帰還をかけることになるため、スピーカ2のボイスコイル29において生じる逆起電力による出力オーディオ信号S4の歪成分を相殺することができ、歪成分が含まれない状態の出力オーディオ信号S4を当該スピーカ2に供給することができる。
これに応じてスピーカ2は、歪成分が含まれない元のオーディオ信号S1とほぼ同一の信号波形でなる出力オーディオ信号S4の電流がボイスコイル29に供給されるため、当該元のオーディオ信号S1に忠実な音を出力することができる。
なお歪補正回路10は、オーディオ信号S1に対して負の電流帰還をかけているため、出力オーディオ信号S4にどのような歪みが生じた場合であっても、或いは歪みが生じていない場合であっても、当該出力オーディオ信号S4を元のオーディオ信号S1の信号波形に忠実に合わせて補正することができる。
また歪補正回路10は、オーディオ信号S1に対して常に負の電流帰還をかけているため、出力オーディオ信号S4にいつどのような歪みが生じた場合であっても、オーディオ信号S1に対して即座に歪成分を考慮した補正を行うことができるので、常時スピーカ2から高音質な音を出力させることができる。
ここで、歪補正回路10を用いることなくパワーアンプ12のみを用いた従来のオーディオ装置(図示せず)における電圧及び電流の周波数特性を図5(A)及び(B)に示す。従来のオーディオ装置は、可聴帯域(約20Hz〜20kHz)において、電圧に関しては利得及び位相がほぼ平坦であり良好な特性を示しているものの(図5(A))、電流に関しては利得及び位相が周波数によって大きく変動している(図5(B))。この場合、スピーカ2はボイスコイル29に流れる電流に比例した電磁力を発生させるため、当該電流の周波数特性に応じて出力する音の周波数特性を悪化させてしまい、音質を低下させてしまう。
これに対して本発明におけるオーディオ装置1の歪補正回路10は、スピーカ2に実際に流れる電流波形を電流検出抵抗13及び差動アンプ14により電流検出信号S5として検出し、当該電流検出信号S5に基づいた負の電流帰還によって出力オーディオ信号S4の信号波形を入力オーディオ信号S1に合わせて補正する。
この結果、本発明のオーディオ装置1は、図6(A)及び(B)に示すように、電圧に関して利得及び位相の特性が乱れるものの(図6(A))、電流に関して可聴帯域における利得及び位相の特性がほぼ平坦となり、良好な周波数特性となる(図6(B))。このためオーディオ装置1は、スピーカ2から良好な音質の音を出力させることができる。
さらに図7に示すように、本発明のオーディオ装置1において歪補正回路10により歪成分を補正した場合と、従来のオーディオ装置において当該歪成分を補正しなかった場合とにおける電圧(V)及び電流(I)の歪率特性を比較すると、オーディオ装置1では歪補正回路10によって電圧(V)の全高調波歪率(THD:Total Harmonic Distortion、以下単に歪率と呼ぶ)が増加(すなわち悪化)するものの電流(I)の歪率が減少し改善されている。すなわちオーディオ装置1は、スピーカ2から出力させる音の周波数特性を改善して音質を格段に向上させることができる。
また、電源回路等の他の回路からの電流の影響によりグランドを介して回生電流ITが生じた場合を想定すると、例えば図8(A)に示すように電流検出抵抗13がグランド側に接続されたオーディオ装置40の場合、歪成分加算器(図示せず)を介して電流帰還をかけてはいるものの、他の回路(図示せず)からの回生電流ITの影響により、グランド線上のインピーダンスZGによって点P1における電位が変動して電圧eoに当該回生電流ITの影響が及んでしまう。
このときオーディオ装置40では、当該電圧eoが電流検出抵抗13の両端における電位差と異なることになり、スピーカ2のボイスコイル29において生じる逆起電力による歪成分を正確に算出できず、当該スピーカ2を流れる信号電流ISの歪みを正しく補正できなくなってしまう。
これに対して本発明のオーディオ装置1は、図8(B)に示すように、パワーアンプ12とスピーカ2との間(すなわち信号ライン側)に電流検出抵抗13が接続されているため、電流検出信号S5の電位を表す電圧eoが回生電流ITによって影響を及ぼされることがない。
従ってオーディオ装置1は、当該電流検出信号S5により電流検出抵抗13の両端における電位差を正しく検出することができるため、回生電流ITの影響を受けずに歪成分を高精度に算出して出力オーディオ信号S4に生じた歪を正確に補正することができる。
さらに、電磁波等により電流検出抵抗13の両端において外乱の影響を受けた場合を想定すると、例えば図9(A)に示すように、オーディオ装置40の場合、当該電流検出抵抗13の両端における信号波形G1及びG2のように、当該外乱によってオーディオ信号に同レベルの外乱ノイズ成分N1及びN2がそれぞれ重畳される。
この場合オーディオ装置40では、グランド側のインピーダンスが低いためにオーディオ信号のノイズ成分N2がノイズ成分N1よりも小さくなり、信号波形G3のように、差動アンプ14により差分を算出したときの電圧eoにノイズ成分N1及びN2の差となるノイズ成分N3が重畳されてしまい、電流検出抵抗13の両端における電位差を正しく検出できない。
これに対して本発明のオーディオ装置1では、図9(B)に示すように、電流検出抵抗13の両端において外乱の影響を受けた場合、当該電流検出抵抗13の両端におけるインピーダンスがほぼ等しいため、信号波形G11及びG12のように、当該電流検出抵抗13の両端を流れる増幅オーディオ信号S3及び出力オーディオ信号S4にそれぞれ重畳されるノイズ成分N11及びN12の大きさがほぼ等しくなる。
これによりオーディオ装置1は、信号波形G13に示すように、差動アンプ14により差分を算出した際に電圧eoとしてはノイズ成分がほとんど重畳されることがない。この結果オーディオ装置1は、電流検出抵抗13の両端における電位差を正しく検出することができ、歪成分を高精度に算出して出力オーディオ信号S4に生じる歪を正確に補正することができる。
そのうえオーディオ装置1は、仮に当該オーディオ装置1とスピーカ2とを接続するケーブルが外乱等の影響を受け、出力オーディオ信号S4にノイズが重畳された場合にも、歪補正回路10によって元のオーディオ信号S1とは異なる歪成分のみを抽出して当該出力オーディオ信号S4に生じる歪成分を補正することができるので、当該外乱の影響に拘らず当該オーディオ信号S1を忠実に再現した音をスピーカ2から出力させることができる。
以上の構成によれば、オーディオ装置1の歪補正回路10は、パワーアンプ12とスピーカ2との間に電流検出抵抗13を設け、当該電流検出抵抗13及び差動アンプ14により歪成分を算出して元のオーディオ信号S1に逆位相で加算することにより、スピーカ2のボイスコイル29において生じる逆起電力により生じた出力オーディオ信号S4の歪みを相殺し、当該出力オーディオ信号S4を歪みが無い状態の入力オーディオ信号S1と同等の信号波形に補正することができ、かくして当該スピーカ2の音質を格段に向上させることができる。
(2)第2の実施の形態
(2−1)オーディオ装置の構成
図1との対応箇所に同一符号を付して示す図10において、第2の実施の形態によるオーディオ装置60は、例えばポータブルCD(Compact Disc)プレーヤでなる。このオーディオ装置60は、CD再生部を構成するオーディオ信号源63R及び63Lから供給される左右2チャンネルのオーディオ信号S11R及びS11Lをそれぞれパワーアンプ72R及び72Lにより増幅し、3極コネクタ62を介してヘッドホン61へ送出することにより、当該ヘッドホン61の右側音響ユニット77R及び左側音響ユニット77Lから左右それぞれの音を出力させるようになされている。
オーディオ装置60は、オーディオ装置1(図1)と比較して、歪補正回路10に対応した左右2チャンネル分の歪補正回路70R及び70Lを有する点と、スピーカ2に対応したヘッドホン61の右側音響ユニット77R及び左側音響ユニット77Lがグランド線76Cを共用化した3芯ケーブル76によって接続されている点が異なる以外、共通の構成を有している。
ここで3芯ケーブル76は、歪補正回路70Rと右側音響ユニット77Rとを右信号線76Rによって接続し、歪補正回路70Lと左側音響ユニット77Lとを左信号線76Lによって接続すると共に、当該右信号線76R及び当該左信号線76Lによりグランド線76Cが共用化されている。
オーディオ装置60の歪補正回路70R(右(R)チャンネル)は、上述したオーディオ装置1(図1)の歪補正回路10Rと同様に、歪成分加算器71によりオーディオ信号S11Rから歪成分信号S16Rを差し引くことにより加算オーディオ信号S12Rを生成し、これをパワーアンプ72Rへ供給する。
パワーアンプ72Rは、パワーアンプ12(図1)と同様に加算オーディオ信号S12Rを増幅して増幅オーディオ信号S13Rとし、これを電流検出抵抗73Rへ供給する。
電流検出抵抗73Rは純抵抗でなり、パワーアンプ72Rから供給された増幅オーディオ信号S3を僅かに減衰させて出力オーディオ信号S14Rとし、これを3極コネクタ62及びヘッドホン61の3芯ケーブル76を介して右側音響ユニット77Rへ供給する。
このとき歪補正回路70Rは、右側音響ユニット77Rへ送出する出力オーディオ信号S14Rの電流波形を電流検出抵抗73R及び差動アンプ74Rにより電流検出信号S15Rとして検出し、当該電流検出信号S15Rとオーディオ信号S11Rとの差分を算出することにより歪成分信号S16Rを抽出し、歪成分加算器71Rにより当該歪成分信号S16Rを逆位相で元のオーディオ信号S11Rに加算する。
これによりオーディオ装置60は、右側音響ユニット77Rのボイスコイル78Rにおいて生じる逆起電力による出力オーディオ信号S14Rの歪みを歪補正回路70Rによって予め補正することができるため、元のオーディオ信号S11Rとほぼ同等の信号波形に補正された出力オーディオ信号S14Rを右側音響ユニット77Rのボイスコイル78Rに流すことができ、かくして当該右側音響ユニット77Rから当該オーディオ信号S11Rに忠実な音を出力させることができる。
なおオーディオ装置60の歪補正回路70L(左(L)チャンネル)については、歪補正回路70R(右チャンネル)と同様、元のオーディオ信号S11Lとほぼ同等の信号波形に補正された出力オーディオ信号S14Lを左側音響ユニット77Lのボイスコイル78Lに流すことができるので、当該左側音響ユニット77Lから当該オーディオ信号S11Lに忠実な音を出力させることができる。
(2−2)動作及び効果
以上の構成においてオーディオ装置60の歪補正回路70R及び70L(図10)は、第1の実施の形態におけるオーディオ装置1の歪補正回路10(図1)と同様、パワーアンプ72R及び72Lと右側音響ユニット77R及び左側音響ユニット77Lとの間にそれぞれ電流検出抵抗73R及び73Lが設けられ、当該右側音響ユニット77R及び左側音響ユニット77Lへ供給する出力オーディオ信号S14R及びS14Lの電流波形を当該電流検出抵抗73R、73L及び差動アンプ74R、74Lにより電流検出信号S15R及びS15Lとして検出し、当該電流検出信号S15R及びS15Lとオーディオ信号S11R及びS11Lとの差分を算出することにより歪成分信号S16R及びS16Lを抽出し、当該歪成分信号S16R及びS16Lを逆位相で元のオーディオ信号S11R及びS11Lにそれぞれ加算することにより、いわゆる負の電流帰還をかける。
これにより歪補正回路70R及び70Lは、オーディオ信号S11R及びS11Lに対してそれぞれ負帰還をかけることになるため、右側音響ユニット77Rのボイスコイル78R及び左側音響ユニット77Lのボイスコイル78Lにおいてそれぞれ生じる逆起電力による出力オーディオ信号S14R及びS14Lの歪みを相殺することができ、歪成分が殆ど含まれない出力オーディオ信号S14R及びS14Lを右側音響ユニット77R及び左側音響ユニット77Lに供給することができる。
これに応じて右側音響ユニット77R及び左側音響ユニット77Lは、歪成分が含まれない元のオーディオ信号S11R及びS11Lとほぼ同等の信号波形でなる出力オーディオ信号S14R及びS14Lがボイスコイル78R及び78Lに供給されるため、当該元のオーディオ信号S11R及びS11Lに忠実な高音質な音を出力することができる。
また歪補正回路70R及び70Lは、歪補正回路10と同様に、オーディオ信号S11R及びS11Lに対してそれぞれ負の電流帰還をかけているため、出力オーディオ信号S14R及びS14Lにどのような歪みが生じた場合であっても、或いは歪みが生じていない場合であっても、それぞれ元のオーディオ信号S11R及びS11Lの信号波形と同等の状態で当該出力オーディオ信号S14R及びS14Lを右側音響ユニット77R及び左側音響ユニット77Lに供給することができる。
さらに、グランド線76Cが共用化されていることによる他チャンネルへの漏れ電流の影響について検討する。図11(A)に示すようにパワーアンプ72R及び72Lのみを有し、歪成分の補正が行われないオーディオ装置80では、例えば右チャンネルにのみオーディオ信号源63Rからオーディオ信号S11Rが供給された際、グランド線76CがインピーダンスZCを有し、当該グランド線76Cの分岐点P2における電位が「0」にならないため、信号電流ISの漏れ電流ILが左チャンネルの左側音響ユニット77Lに流れて当該左側音響ユニット77Lから僅かに右チャンネルの音が出力されてしまい、いわゆるチャンネルセパレーションが悪化してしまう。
これに対して図11(B)に示すように、本発明のオーディオ装置60の場合、右チャンネルにのみオーディオ信号源63Rからオーディオ信号S11Rが供給された際、オーディオ装置80の場合と同様に、グランド線76CにおけるインピーダンスZCの影響により分岐点P2の電位が「0」にならず、信号電流ISの漏れ電流ILが左チャンネルの左側音響ユニット77Lに流れてしまう。
しかしながらオーディオ装置60では、左チャンネルの歪補正回路70Lによって出力オーディオ信号S14Lの信号波形を元のオーディオ信号S11Lの信号波形に合わせるように補正するため、右チャンネルの信号電流ISの漏れ電流ILを歪成分として検出して当該歪成分を逆位相として加算した出力オーディオ信号S14Lを左側音響ユニット77Lに供給することができる。
これによりオーディオ装置60は、左チャンネルの歪補正回路70Lにより生成した出力オーディオ信号S14Lによって漏れ電流成分を相殺することができるので、左側音響ユニット77Lから左チャンネルの音を出力する際に、右チャンネルからの漏れ電流ILによる音が重畳されて出力されることを防止して、チャンネルセパレーションを向上させることができる。
またオーディオ装置60は、右チャンネルから左チャンネルへの漏れ電流ILと同様に、左チャンネルから右チャンネルへの漏れ電流についても、同様に歪成分として検出して補正することができ、さらに右チャンネル及び左チャンネルにおいて同時に互いの漏れ電流を歪成分として検出し補正することができるので、左右両チャンネルについてチャンネルセパレーションを向上させることができる。
ここで、オーディオ装置80(歪補正無し)の場合と本発明のオーディオ装置60(歪補正有り)の場合とにおけるチャンネルセパレーションの測定結果を図12に示す。図12において、右チャンネル(R)から左チャンネル(L)及び左チャンネル(L)から右チャンネル(R)の両方について、歪補正無しの場合と比較して歪補正有りの場合にチャンネルセパレーションが約30[dB]程度改善されており、右側音響ユニット77R及び左側音響ユニット77L(図10)からそれぞれ高音質な音を出力し得ることが示されている。
ちなみに図12において、歪補正有りの場合に右チャンネル(R)から左チャンネル(L)への漏れ電流による出力レベルと左チャンネル(L)から右チャンネル(R)への漏れ電流による出力レベルとで僅かに差異が生じているが、これは測定誤差によるものと推測される。
次に、オーディオ装置80(歪補正無し)と本発明のオーディオ装置60(歪補正有り)とにおける歪率特性の測定結果を図13に示す。この図13において、歪補正無しの場合と比較して、歪補正有りの場合に左右両チャンネルとも歪率が低下しており、右側音響ユニット77R及び左側音響ユニット77L(図10)から出力する音の音質が歪補正によって向上されていることが示されている。
また、図14(A)に示すオーディオ装置90のように、共用化されたグランド側に電流検出抵抗93を接続した場合、当該電流検出抵抗93に左右両チャンネルの信号電流が流れるため、左チャンネル及び右チャンネルにそれぞれ流れる電流波形を独立して検出することができず、すなわち歪成分を高精度に抽出することができないために当該歪成分を正確に補正することもできない。
これに対して図14(B)に示すように、本発明のオーディオ装置60は、パワーアンプ72R及び72Lと右側音響ユニット77R及び左側音響ユニット77Lとの間(すなわち信号ライン側)に電流検出抵抗73R及び73Lをそれぞれ接続しているため、当該電流検出抵抗73R及び73Lによって左チャンネル及び右チャンネルにそれぞれ流れる電流波形を独立して検出することができ、左チャンネル及び右チャンネルそれぞれの歪成分を高精度に抽出して当該歪成分を正確に補正することができる。
以上の構成によれば、オーディオ装置60の歪補正回路70R及び70L(図10)は、パワーアンプ72R及び72Lと右側音響ユニット77R及び左側音響ユニット77Lとの間に電流検出抵抗73R及び73Lがそれぞれ設けられ、当該電流検出抵抗73R及び73Lと差動アンプ74R及び74Lとにより左右各チャンネルの歪成分を算出して元のオーディオ信号S11R及びS11Lにそれぞれ逆位相で加算することにより、当該オーディオ信号S11R及びS11Lにそれぞれ逆位相で加算した歪成分と、右側音響ユニット77Rのボイスコイル78R及び左側音響ユニット77Lのボイスコイル78Lにおいて生じる逆起電力及び他のチャンネルからの漏れ電流による出力オーディオ信号S14R及びS14Lの歪成分とを相殺し、当該出力オーディオ信号S14R及びS14Lを元のオーディオ信号S11R及びS11Lと同等の信号波形に補正することができ、かくして当該右側音響ユニット77R及び左側音響ユニット77Lから出力させる音のチャンネルセパレーションを向上させて高音質化を図ることができる。
(3)他の実施の形態
なお上述した第1の実施の形態においては、電流検出抵抗13及び差動アンプ14を用いてスピーカ2に流れる電流波形を検出するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えばソレノイドコイル等を用いて当該スピーカ2に流れる電流波形を検出するようにしても良い。これは第2の実施の形態についても同様である。
また上述した第2の実施の形態においては、左右2チャンネルを有しグランド線76Cを共用化したオーディオ装置60において左右両チャンネルの歪成分をそれぞれ抽出し、当該歪成分をそれぞれ補正するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えばサラウンドシステムを実現するべく4チャンネルを有し当該4チャンネルのグランド線を共用化したオーディオ装置等、任意数でなるチャンネルのグランド線を共用化したオーディオ装置において各チャンネルの歪成分をそれぞれ抽出して当該歪成分をそれぞれ補正するようにしても良い。
さらに上述した第1の実施の形態においては、コーン型のスピーカ2へ出力オーディオ信号S4を供給するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えばドーム型スピーカ等、ボイスコイルを有する他の方式のスピーカ、或いは供給された出力オーディオ信号S4の電流波形を歪ませてしまう種々の方式のスピーカへ当該出力オーディオ信号S4を供給するようにしても良い。
さらに上述した第1及び第2の実施の形態においては、オーディオアンプとして動作するオーディオ装置1及びポータブルCDプレーヤでなるオーディオ装置60について本発明を適用するようにした場合について述べたが、これに限らず、例えばテレビジョン受信機に搭載されるオーディオ回路部や、パーソナルコンピュータや携帯電話機のオーディオ回路部等、所定のオーディオ信号源から供給されるオーディオ信号を増幅してスピーカやヘッドホン等へ供給するオーディオ信号増幅回路を有する種々の電子機器に本発明を適用しても良い。
さらに上述の実施の形態においては、アンプとしてのパワーアンプ12と、電流検出手段としての電流検出抵抗13及び差動アンプ14と、歪成分算出手段としての歪成分算出器15と、歪成分加算手段としての歪成分加算器11とによってオーディオ信号増幅装置としてのオーディオ装置1を構成する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、その他種々の回路構成でなるアンプと、電流検出手段と、歪成分算出手段と、歪成分加算手段とによってオーディオ信号増幅装置を構成するようにしても良い。
本発明は、オーディオ信号増幅回路を有する種々の電子機器でも利用できる。
第1の実施の形態によるオーディオ装置の構成を示す略線的回路図である。 スピーカの構成を示す略線的断面図である。 スピーカのインピーダンス特性を示す略線図である。 信号波形を示す略線的波形図である。 歪補正無しの場合の周波数特性を示す略線的波形図である。 歪補正有りの場合の周波数特性を示す略線的波形図である。 第1の実施の形態における歪率特性を示す略線的波形図である。 他の回路からの回生電流による影響の説明に供する略線的回路図である。 外乱による影響の説明に供する略線的回路図である。 第2の実施の形態によるオーディオ装置の構成を示す略線的回路図である。 他チャンネルからの漏れ電流の影響の説明に供する略線的回路図である。 チャンネルセパレーション特性を示す略線的波形図である。 第2の実施の形態における歪率特性を示す略線的波形図である。 電流検出抵抗の接続箇所の説明に供する略線的回路図である。
符号の説明
1、40、60、80、90……オーディオ装置、2……スピーカ、3、63……オーディオ信号源、10、70L、70R……歪補正回路、11、71R、71L……歪成分加算器、12、72R、72L……パワーアンプ、13、73R、73L、93……電流検出抵抗、14、74R、74L……差動アンプ、15、75R、75L……歪成分算出器、29、78R、78L……ボイスコイル、61……ヘッドホン、62……3極コネクタ、76……3芯ケーブル、76C……グランド線、77R……右側音響ユニット、77L……左側音響ユニット。

Claims (3)

  1. 複数チャンネルのオーディオ信号をそれぞれ増幅して複数のスピーカへそれぞれ供給するオーディオ信号増幅装置であって、
    上記オーディオ信号を増幅して増幅オーディオ信号を生成するアンプと、
    上記アンプと上記スピーカとの間に設けられ、上記増幅オーディオ信号が当該アンプから当該スピーカへ送出される際に当該スピーカの影響により歪成分が重畳された上記増幅オーディオ信号の電流波形を検出する電流検出手段と、
    上記電流波形と上記アンプにより増幅される前の上記オーディオ信号における信号波形との差分を基に上記歪成分を算出する歪成分算出手段と、
    上記歪成分を上記オーディオ信号に加算した加算結果を上記アンプに供給する歪成分加算手段と
    をそれぞれ複数ずつ有し、各スピーカのグランド線が共用化されている
    オーディオ信号増幅装置。
  2. 上記電流検出手段は、
    上記アンプと上記スピーカとの間における信号線に直列接続された純抵抗の両端における電位差を基に上記電流検出信号を検出する
    請求項1に記載のオーディオ信号増幅装置。
  3. 複数チャンネルのオーディオ信号をそれぞれ増幅し、グランド線が共用化された複数のスピーカへそれぞれ供給するオーディオ信号増幅装置の歪補正方法であって、
    上記アンプにより増幅された上記オーディオ信号が上記スピーカへ供給される前に、当該スピーカの影響により歪成分が重畳された増幅後の上記オーディオ信号の電流波形を検出する電流検出ステップと、
    上記電流波形と上記アンプにより増幅される前の上記オーディオ信号における信号波形との差分を基に、上記歪成分を算出する歪成分算出ステップと、
    上記歪成分を上記オーディオ信号に加算した加算結果を上記アンプに供給する歪成分加算ステップと
    有する歪補正方法。
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