JP2009015155A - ディスプレイ用光学フィルタ、および、これを用いたディスプレイ - Google Patents

ディスプレイ用光学フィルタ、および、これを用いたディスプレイ Download PDF

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祐二 鈴木
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Abstract

【課題】透明性を低下させることなく、巻取性が向上されたディスプレイ用光学フィルタを提供する。
【解決手段】透明フィルム11の表面側に、ハードコート層12を有し、
前記透明フィルム11の裏面側に、近赤外線吸収層13を有する、または、近赤外線吸収層13と色調調整層14および/または透明樹脂層15とを有するディスプレイ用光学フィルタにおいて、
前記透明フィルム11の裏面側の最表層が、ポリマー微粒子を含むことを特徴とするディスプレイ用光学フィルタ。
【選択図】図2

Description

本発明は、プラズマディスプレイなどのディスプレイの画像表示ガラス板に用いられ、反射防止性能および近赤外線吸収性能を有するディスプレイ用光学フィルタに関する。
液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマディスプレイ(PDP)、ELディスプレイ等のフラットパネルディスプレイ(FPD)、及びCRTディスプレイなどのディスプレイが、表示装置として広く普及している。近年では、ディスプレイは大画面表示が主流となり、次世代の大画面表示デバイスとしてPDPが一般的になってきている。
しかしながら、このPDPでは表示のため発光部に高周波パルス放電を行っているため、不要な近赤外線の輻射の恐れがある。近赤外線は、赤外線リモコンおよび精密機器等への誤動作の原因ともなり得る。そこで、近赤外線を遮蔽するために、近赤外線吸収層を用いたディスプレイ用光学フィルタが提案されている。
このような近赤外線吸収層は、近赤外線吸収剤としてジイモニウム系化合物などを含む場合、ディスプレイ上の映像が黄褐色〜緑色となり易い。そのため、近赤外線吸収層の色調を中性化して、カラーバランスを調整するために、近赤外線吸収層上に色調調整層をさらに設置する手段なども用いられている。
また、ディスプレイ前面に外光が差し込んだ場合、外光の反射によるコントラスト低下や像の映り込みによって、視認性の低下を招く恐れがある。そこで、光学干渉の原理を用いて反射率を低減するための反射防止層を、ディスプレイ用光学フィルタに用いることも提案されている。
ディスプレイ用光学フィルタでは、上述したものの他にも、画面の傷つき防止のためのハードコート層、電磁波の漏洩防止のための電磁波シールド層、帯電防止層などが提案されている。
従来のディスプレイ用光学フィルタでは、上述した各層を積層一体化させ、反射防止・近赤外線吸収機能を兼ね備えたディスプレイ用複合機能フィルタとして用いられている(特許文献1)。各層の積層順序は、例えば、近赤外線吸収層/透明フィルム/ハードコート層、近赤外線吸収層/透明フィルム/反射防止層、近赤外線吸収層/透明フィルム/ハードコート層/反射防止層、近赤外線吸収層/透明フィルム/電磁波シールド層/ハードコート層/反射防止層、などの順で積層され、用途に応じて変更される。
特開2006−91163号公報
上述したディスプレイ用光学フィルタは、一般的に、各層を積層一体化した後、輸送時や保管時の取り扱い性を考慮して、所定の長さのものを巻き取ってロール状にすることにより製造される。しかしながら、従来のディスプレイ用光学フィルタでは、巻き取る際に、突起状物やシワが発生し、次の工程での巻出し時にフィルムが破れたり、後の工程でさらに積層される他の層との密着性が低下し、歩留まりの低下を招く。また、ディスプレイ用光学フィルタには、ディスプレイの画像表示に形成された画像の鮮明度を低下させないように、高い透明性(ヘイズ)を有している必要がある。
そこで、本発明は、透明性を低下させることなく、巻取性が向上されたディスプレイ用光学フィルタを提供することを目的とする。
従来のディスプレイ用光学フィルタは、表面がほぼ平滑である。平滑面同士は滑り性が低く、これに起因して、ディスプレイ用光学フィルタをロール状に巻き取る際に突起状物やシワが発生する。したがって、ディスプレイ用光学フィルタの巻取性を向上させるには、ディスプレイ用光学フィルタの滑り性を改善するのが有効な手段である。
ディスプレイ用光学フィルタの滑り性を改善するには、滑り性に優れる保護フィルムをディスプレイ用光学フィルタの少なくとも片面に貼る手段なども有効な手段であるが、製造コストの増加、保護フィルムの積層工程などをさらに必要とし、製造工程の増加などを招くため望ましくない。
本発明者等は、このような観点から種々の検討を行った結果、不活性微粒子をディスプレイ用光学フィルタの裏面側の最表層に添加することにより、簡易かつ低コストで、ディスプレイ用光学フィルタの各機能を低下させることなく、巻取性を向上できることを見出した。しかしながら、不活性微粒子によっては、ディスプレイ用光学フィルタの透明性などを低下させる恐れがあるため、さらに改善する必要がある。
そこで、本発明は、透明フィルムの表面側に、ハードコート層を有し、かつ、
前記透明フィルムの裏面側に、近赤外線吸収層を有する、または、近赤外線吸収層と色調調整層および/または透明樹脂層とを有するディスプレイ用光学フィルタにおいて、
前記透明フィルムの裏面側の最表層が、ポリマー微粒子を含むことを特徴とするディスプレイ用光学フィルタにより、上記目的を達成する。
本発明のディスプレイ用光学フィルタの好ましい態様を以下に列記する。
(1)前記ハードコート層上に、さらに、低屈折率層を有する。
(2)前記透明フィルムの表面側の最表層が、さらに、酸化物微粒子、導電性金属酸化物微粒子、およびフッ素樹脂微粒子よりなる群から選択される少なくとも一種の屈折率調整用微粒子を含む。
(3)前記ポリマー微粒子の平均粒子径が、前記屈折率調整用微粒子の平均粒子径よりも大きい。これにより、得られるディスプレイ用光学フィルタの巻取性をさらに向上させることができる。
(4)前記透明フィルムの表面側の最表層と、前記透明フィルムの表面側の最表層とを重ね合わせた際の静摩擦係数が、0.7以下である。これにより、得られるディスプレイ用光学フィルタの巻取性をさらに向上させることができる。
(5)前記透明フィルムの裏面側の最表層がバインダーとして合成樹脂をさらに含み、
前記合成樹脂と、前記ポリマー微粒子との屈折率の差が、0.05以下である。これにより、ディスプレイ用光学フィルタの透明性を低下させることなく、巻取性を向上させることができる。
(6)前記ポリマー微粒子が、アクリル樹脂粒子である。
本発明によれば、優れた透明性および巻取性を有するディスプレイ用光学フィルタを提供することが可能となる。したがって、ディスプレイ用光学フィルタは、ロール状に巻き取っても突起状物やシワの発生がなく、輸送性、取り扱い性にも優れる。
本発明のディスプレイ用光学フィルタの構成は、図1に示すように、透明フィルム11の表面側にハードコート層12を有し、前記透明フィルム11の裏面側に、近赤外線吸収層13を有する構成、図2に示すように、透明フィルム11の表面側にハードコート層12を有し、前記透明フィルム11の裏面側に、近赤外線吸収層13、色調調整層14、および/または透明樹脂層15がこの順で積層された構成などが好ましく挙げられる。
なお、ディスプレイ用光学フィルタの構成は、上記構成に限定されず、目的に応じて変更されてもよい。例えば、ハードコート層よりも屈折率が低い低屈折率層、および/または、低屈折率層よりも高い屈折率を有する高屈折率層を、ハードコート層上にさらに有していてもよい。また、上述した各層の間に、さらに、電磁波シールド層、および/または、透明接着層を有していてもよい。
このような構成を有する本発明の前記ディスプレイ用光学フィルタは、前記透明フィルムの裏面側の最表層が、ポリマー微粒子を含むことを特徴とする。
ディスプレイ用光学フィルタをロール状に巻き取る際には、ディスプレイ用光学フィルタの表面側の最表層と裏面側の最表層とが接触する。本発明のディスプレイ用光学フィルタでは、少なくとも裏面側の最表層に粒子状のポリマーを含有させることにより、裏面側最表層の表面に微細な凹凸を付与して粗面化することができる。これにより、得られるディスプレイの透明性(ヘイズ)を低下させることなく、ディスプレイ用光学フィルタの表面側の最表層と裏面側の最表層との滑り性が改善され、ディスプレイ用光学フィルタの巻取性を向上させることが可能となる。
さらに、ポリマー微粒子の大きさや含有量が高くなる程、滑り性が改善されるが、一方で、ディスプレイ用光学フィルタ表面側は、優れた視認性や意匠性を得るために、平滑であるのが望ましい。したがって、ポリマー微粒子をディスプレイ用光学フィルタの裏面側の最表層に添加することによって、ディスプレイ用光学フィルタが有する機能を低下させずに、滑り性を向上させることが可能となる。
本発明のディスプレイ用光学フィルタは、上述した通り、透明フィルムの裏面側の最表層がポリマー微粒子を含むことを特徴とする。透明フィルムの裏面側には、少なくとも近赤外線吸収層が配置され、必要に応じて、色調調整層および/または透明樹脂層がさらに前記近赤外線吸収層上に配置される。したがって、透明フィルムの裏面側に近赤外線吸収層のみが配置された場合にはポリマー微粒子は近赤外線吸収層に添加され、色調調整層および/または透明樹脂層がさらに配置された場合には最表層に配置された色調調整層または透明樹脂層にポリマー微粒子が添加される。
本発明のディスプレイ用光学フィルタにおいて、透明フィルムの表面側には、少なくともハードコート層が配置される。反射防止機能を向上させるために、前記ハードコート層上には、さらに、低屈折率層が配置されるのが好ましい。また、さらに高屈折率層が配置されてもよい。従来から、ハードコート層、低屈折率層、および高屈折率層においては、屈折率を調整して反射防止機能などを向上させるために、酸化物微粒子、導電性金属酸化物微粒子、およびフッ素樹脂微粒子などの屈折率調整用微粒子を添加する手段が用いられているが、本発明のディスプレイにおいては、巻取性を向上させるために、前記透明フィルムの表面側の少なくとも最表層に前記屈折率調整用微粒子を含有させるのが好ましい。
さらに、前記透明フィルムの裏面側の最表層に含まれるポリマー微粒子の平均粒子径を、前記透明フィルムの表面側の最表層に含まれる前記屈折率調整用微粒子の平均粒子径よりも大きくするのが特に好ましい。このような構成とすることにより、ディスプレイ用光学フィルタ表面の視認性や意匠性を低下させることがなく、ロール状に巻き取る際に表面粗さの異なる層同士が重なり合うことにより滑り性が向上し、巻き取り性をさらに向上させることが可能となる。
前記ポリマー微粒子の平均粒子径(P1)に対する、前記屈折率調整用微粒子の平均粒子径(P2)の差(P1−P2)として、具体的には、好ましくは0.1μm以上とするのがよい。これにより巻取性を十分に向上させることができる。
本発明のディスプレイ用光学フィルタでは、上述の通り、透明フィルムの少なくとも裏面側、好ましくは裏面側および表面側の双方に微細な凹凸を付与することにより巻取性を向上させる。しかしながら、裏面側および表面側の双方の表面の凹凸が大きすぎると、かえって、滑り性が低下して、巻取性を向上させることが困難となる恐れがある。
したがって、前記透明フィルムの表面側の最表層、および、前記透明フィルムの表面側の最表層を重ね合わせた際の静摩擦係数を、0.7以下、特に0.6以下とするのが好ましい。これにより、巻取性に優れるディスプレイ用光学フィルタを得ることができる。なお、前記静摩擦係数の測定は、後述の実施例に記載の方法で行うことができる。
ディスプレイ用光学フィルタは、ディスプレイの視認性を低下させないように透明性に優れるものが望ましい。一方、近赤外線吸収層、色調調整層、および透明樹脂層は、通常は、バインダーとして合成樹脂を含むが、ポリマー微粒子を含む層においては、ポリマー微粒子と、バインダーとしての合成樹脂との屈折率が適した値でない場合、ポリマー微粒子が入射光を散乱させて、白化を生じるなどして透明性の低下を招く恐れがある。
したがって、ポリマー微粒子と、前記ポリマー微粒子を含む層におけるバインダーとして用いられる合成樹脂との屈折率の差を、0.05以下、特に0.04以下とするのが好ましい。なお、前記屈折率の測定は、後述の実施例に記載の方法で行うことができる。
本発明のディスプレイ用光学フィルタの透明フィルムの裏面側の最表層に含まれるポリマー微粒子の平均粒子径は、好ましくは0.1〜20μm、より好ましくは0.5〜10μm、特に好ましくは1〜10μmである。前記ポリマー微粒子の平均粒子径が、0.1μm未満では裏面側最表層に十分な凹凸を付与することができない恐れがあり、20μmを超えるとポリマー微粒子によって光が散乱し、ディスプレイ用光学フィルタの透明性が低下する恐れがある。
なお、ポリマー微粒子、ならびに、酸化物微粒子、導電性金属酸化物微粒子、およびフッ素樹脂微粒子などの屈折率調整用微粒子の平均粒子径は、ディスプレイ用光学フィルタの断面を透過電子顕微鏡(TEM)などで撮影し、得られた写真などから測定した少なくとも100個のポリマー微粒子または屈折率調整用微粒子の面積円相当径を求めた数平均値とする。
ポリマー微粒子として、具体的には、アクリル樹脂粒子、シリコーン樹脂粒子、ナイロン樹脂粒子、スチレン樹脂粒子、ポリエチレン樹脂粒子、ベンゾグアナミン樹脂粒子、ウレタン樹脂粒子などを用いることができる。
なかでも、前記ポリマー微粒子としては、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ヘキシル等のアクリル酸アルキルエステル類、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ヘキシル等のメタアクリル酸アルキルエステル類のホモポリマー、これらのホモポリマーと、アクリル酸、メタクリル酸等のコモノマーとの共重合体などのアクリル樹脂粒子が特に好ましい。アクリル樹脂粒子であれば、アクリル樹脂粒子が添加される層における他の成分との屈折率差が少なく、粒子表面の乱反射が抑制され、透明性の高いディスプレイ用光学フィルタが得られる。
本発明のディスプレイ用光学フィルタは、上述した通り、透明フィルムの裏面側の最表層にポリマー微粒子を含むことを特徴とする。以下に、ディスプレイ用光学フィルタを構成するその他の部材について説明するが、従来公知のものであれば下記に限定されることはなく用いることができる。
[透明フィルム]
前記透明フィルムの材料としては、透明(「可視光に対して透明」を意味する。)であれば特に制限はないが、一般にプラスチックフィルムが使用される。例えば、ポリエステル{例、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート}、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、アクリル樹脂、ポリカーボネート(PC)、ポリスチレン、トリアセテート樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール、金属イオン架橋エチレン−メタクリル酸共重合体、ポリウレタン、セロファン等を挙げることができる。これらの中でも、加工時の負荷(熱、溶剤、折り曲げ等)に対する耐性が高く、透明性が特に高い等の点で、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、アクリル樹脂及びポリカーボネート(PC);特にPET、ポリカーボネートPC、ポリメチルメタクリレート(PMMA)が好ましい。中でも、PETが、屈折率が高いので好ましい。またPETは、透明性、可撓性の点、そして引張強度、伸び率等の機械的特性、さらに絶縁耐電圧においても優れており、特に好適である。
透明フィルムの表面には、ハードコート層との接着性を向上させるために易接着層を設けても良い。透明フィルムの厚さは、光学フィルタの用途によっても異なるが、1μm〜5mm、特に25〜250μmとするのが好ましい。
[近赤外線吸収層]
近赤外線吸収層(即ち、近赤外線遮蔽層)は、一般に、透明フィルムの表面に色素等を含む層が形成することにより得られる。近赤外線吸収層は、例えば色素及びバインダとしての合成樹脂等を含む紫外線硬化性又は電子線硬化性の樹脂を含む塗工液を塗工、必要により乾燥、そして硬化させることにより得られる。フィルムとして使用する場合は、一般に近赤外線カットフィルムであり、例えば色素等を含有するフィルムである。
色素としては、一般に800〜1200nmの波長に吸収極大を有するもので、例としては、フタロシアニン系色素、金属錯体系色素、ニッケルジチオレン錯体系色素、シアニン系色素、スクアリリウム系色素、ポリメチン系色素、アゾメチン系色素、アゾ系色素、ポリアゾ系色素、ジイモニウム系色素、アミニウム系色素、アントラキノン系色素、を挙げることができ、特にシアニン系色素又はスクアリリウム系色素が好ましい。これらの色素は、単独又は組み合わせて使用することができる。
バインダとしての合成樹脂の例としては、アクリル樹脂、フッ素樹脂、ポリエステル樹脂、塩化ビニル樹脂、スチレン樹脂、およびノルボルネン樹脂などが好ましく用いられる。これらは、1種単独で用いられてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
本発明では、近赤外線吸収層に、ネオン発光の吸収機能を付与することにより色調の調節機能を持たせても良い。このために、ネオン発光の吸収層を設けても良いが、近赤外線吸収層にネオン発光の選択吸収色素を含有させても良い。
ネオン発光の選択吸収色素としては、シアニン系色素、スクアリリウム系色素、アントラキノン系色素、フタロシアニン系色素、ポリメチン系色素、ポリアゾ系色素、アズレニウム系色素、ジフェニルメタン系色素、トリフェニルメタン系色素を挙げることができる。このような選択吸収色素は、585nm付近のネオン発光の選択吸収性とそれ以外の可視光波長において吸収が小さいことが必要であるため、吸収極大波長が575〜595nmであり、吸収スペクトル半値幅が40nm以下であるものが好ましい。
また、近赤外線やネオン発光の吸収色素を複数種組み合わせる場合、色素の溶解性に問題がある場合、混合による色素間の反応ある場合、耐熱性、耐湿性等の低下が認められる場合には、すべての近赤外線吸収色素を同一の層に含有させる必要はなく、別の層に含有させても良い。
また、光学特性に大きな影響を与えない限り、さらに着色用の色素、紫外線吸収剤、酸化防止剤等を加えても良い。
本発明の光学フィルタの近赤外線吸収特性としては、850〜1000nmの透過率を、20%以下、さらに15%するのが好ましい。また選択吸収性としては、585nmの透過率が50%以下であることが好ましい。特に前者の場合には、周辺機器のリモコン等の誤作動が指摘されている波長領域の透過度を減少させる効果があり、後者の場合は、575〜595nmにピークを持つオレンジ色が色再現性を悪化させる原因であることから、このオレンジ色の波長を吸収させる効果があり、これにより真赤性を高めて色の再現性を向上させたものである。
本発明のディスプレイ用光学フィルタにおいて、近赤外線吸収層がポリマー微粒子を含む最表層である場合、前記近赤外線吸収層におけるポリマー微粒子の含有量は、バインダーとしての合成樹脂100質量部に対して、好ましくは0.1〜20質量部、より好ましくは0.1〜10質量部とするのがよい。これにより、巻取性に優れるディスプレイ用光学フィルタが得られる。
近赤外線吸収層の厚さは、特に制限はないが、近赤外線の吸収性及び可視光透過性の点で、0.5〜50μm程度が好ましい。
近赤外線吸収層は、色調補正用の色素を含有していることが好ましい。或いは色調補正用の色素を含む色調補正層を、近赤外線吸収層と同様にして設けても良い。
[色調調整層]
色調補正用の色素としては、近赤外線遮蔽層の黄褐色〜緑色の色調を中性化してカラーバランスを整えるために、それらの補色となるようなものが好ましい。このような色素としては、無機系顔料、有機系顔料、有機系染料、色素等一般的なものが挙げることができる。無機顔料としては、コバルト化合物、鉄化合物、クロム化合物等を挙げることができ、有機顔料としては、アゾ系、インドリノン系、キナクリドン系、バット系、フタロシアニン系、ナフタロシアニン系等を挙げることができ、前記有機系染料及び色素には、アゾ系、アジン系、アントラキノン系、インジゴイド系、オキサジン系、キノフタロン系、スクワリウム系、スチルベン系、トリフェニルメタン系、ナフトキノン系、ピラロゾン系、ポリメチン系等を挙げることができるが、これらの内で、発色性と耐久性の兼合いから有機系顔料が好適に用いられる。
色調調整層の厚さは、特に制限はないが、2〜10μm程度が好ましい。
色調調整層は、上述した色材の他に、バインダーとしての合成樹脂、および、必要に応じてポリマー微粒子を含有する。なお、色調調整層に用いられる前記合成樹脂としては、近赤外線吸収層において上述したものと同様のものが用いられる。
本発明のディスプレイ用光学フィルタにおいて、色調調整層がポリマー微粒子を含む最表層である場合、前記色調調整層におけるポリマー微粒子の含有量は、バインダーとしての合成樹脂100質量部に対して、好ましくは0.1〜20質量部、より好ましくは0.1〜10質量部とするのがよい。これにより、巻取性に優れるディスプレイ用光学フィルタが得られる。
[透明樹脂層]
透明樹脂層は、近赤外線吸収層および色調調整層のいずれにもポリマー微粒子を含有させない場合に、これらの層上に形成される最表層として形成されるポリマー微粒子を含有する層である。このように近赤外線吸収層および色調調整層の他に、ポリマー微粒子により微細な凹凸を有する層を別途、設置することにより、近赤外線吸収層および色調調整層の各機能を損なわずに得られるディスプレイ用フィルタの巻取性を向上させることができる。
透明樹脂層は、ポリマー微粒子の他に、バインダーとしての合成樹脂を含む層である。なお、透明樹脂層に用いられる前記合成樹脂としては、近赤外線吸収層において上述したものと同様のものが用いられる。透明樹脂層の厚さは、特に制限されないが、0.1〜10μm、好ましくは0.5〜2μmとするのがよい。
本発明のディスプレイ用光学フィルタにおいて、透明樹脂層がポリマー微粒子を含む最表層である場合、前記透明樹脂層におけるポリマー微粒子の含有量は、バインダーとしての合成樹脂100質量部に対して、好ましくは0.1〜20質量部、より好ましくは0.1〜10質量部とするのがよい。これにより、巻取性に優れるディスプレイ用光学フィルタが得られる。
透明樹脂層の製造には、透明樹脂およびポリマー微粒子を溶剤に、分散させて組成物とし、前記組成物をバーコーター、ロールコーター、スリットダイコーターなどの塗工手段によって近赤外線吸収層または色調調整層上に塗布した後、前記溶剤を除去する方法などが用いられる。
[ハードコート層]
次に、ハードコート層としては、アクリル樹脂層、エポキシ樹脂層、ウレタン樹脂層、シリコーン樹脂層等を挙げることができる。また、ハードコート層は、熱硬化性樹脂層、紫外線硬化性樹脂層のいずれでもよいが、紫外線硬化性樹脂層が好ましい。ハードコート層の厚さは、1〜50μm、好ましくは1〜10μmである。
熱硬化性樹脂としては、フェノール樹脂、レゾルシノール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、フラン樹脂、シリコン樹脂などを挙げることができる。
紫外線硬化性樹脂(モノマー、オリゴマー)としては、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシルポリエトキシ(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、フェニルオキシエチル(メタ)アクリレート、トリシクロデカンモノ(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、アクリロイルモルホリン、N−ビニルカプロラクタム、2−ヒドロキシ−3−フェニルオキシプロピル(メタ)アクリレート、o−フェニルフェニルオキシエチル(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジプロポキシジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメチロールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、トリス〔(メタ)アクリロキシエチル〕イソシアヌレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリレートモノマー類;ポリオール化合物(例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,9−ノナンジオール、2−エチル−2−ブチル−1,3−プロパンジオール、トリメチロールプロパン、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,4−ジメチロールシクロヘキサン、ビスフェノールAポリエトキシジオール、ポリテトラメチレングリコール等のポリオール類、前記ポリオール類とコハク酸、マレイン酸、イタコン酸、アジピン酸、水添ダイマー酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸等の多塩基酸又はこれらの酸無水物類との反応物であるポリエステルポリオール類、前記ポリオール類とε−カプロラクトンとの反応物であるポリカプロラクトンポリオール類、前記ポリオール類と前記、多塩基酸又はこれらの酸無水物類のε−カプロラクトンとの反応物、ポリカーボネートポリオール、ポリマーポリオール等)と有機ポリイソシアネート(例えば、トリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ジフェニルメタン−4,4′−ジイソシアネート、ジシクロペンタニルジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、2,4,4′−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、2,2′−4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート等)と水酸基含有(メタ)アクリレート(例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェニルオキシプロピル(メタ)アクリレート、シクロヘキサン−1,4−ジメチロールモノ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリレート等)の反応物であるポリウレタン(メタ)アクリレート、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂等のビスフェノール型エポキシ樹脂と(メタ)アクリル酸の反応物であるビスフェノール型エポキシ(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリレートオリゴマー類等を挙げることができる。これら化合物は1種又は2種以上、混合して使用することができる。これらの紫外線硬化性樹脂を、熱重合開始剤とともに用いて熱硬化性樹脂として使用してもよい。
ハードコート層とするには、上記の紫外線硬化性樹脂(モノマー、オリゴマー)の内、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等の硬質の多官能モノマーを主に使用することが好ましい。
ハードコート層は、透明フィルムより屈折率が低いことが好ましく、上記紫外線硬化性樹脂を用いることにより一般に基板より低い屈折率を得られやすい。従って、透明フィルムとしては、PET等の高い屈折率の材料を用いることが好ましい。このため、ハードコート層は、屈折率を、1.60以下にすることが好ましい。これにより、ハードコート層に反射防止性能を付与することが可能となる。
ハードコート層は、上記の通り屈折率を調整するために、さらに、屈折率調整用微粒子として酸化物微粒子を含有していてもよい。前記酸化物微粒子としては、例えば、シリカ、酸化アルミニウム、ジルコニア、チタニア、酸化亜鉛、酸化ゲルマニウム、酸化インジウム、酸化スズ、インジウムスズ酸化物(ITO)、酸化アンチモン及び酸化セリウムを挙げることができる。中でも、高硬度の観点から、シリカ、酸化アルミニウム、ジルコニア及び酸化アンチモンが好ましく、特にシリカが好ましい。これらは1種単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
ハードコート層において、これらの酸化物微粒子の平均粒子径は、0.001〜2μm、好ましくは0.001〜0.2μmとするのがよい。前記平均粒子径がこれらの範囲内であれば、ハードコート層が最表層となった場合に、酸化物微粒子の添加によって得られるディスプレイ用光学フィルタの巻取性を向上させることができる。
ハードコート層における酸化物微粒子の含有量は、上述した紫外線硬化性樹脂などのバインダ樹脂100質量部に対して、5〜90重量部、好ましくは10〜70重量部とするのがよい。
前記ハードコート層を作製するには、前記合成樹脂または前記合成樹脂のモノマーもしくはオリゴマーの他、必要に応じて光重合開始剤などの反応開始剤、溶剤、酸化物粒子、および添加剤を含む組成物を塗布または印刷した後に、好ましくは、加熱、電子線または紫外線の照射により硬化させる方法が好ましく用いられる。また、加熱、電子線または紫外線の照射により硬化させる場合には、後述する反射防止層の硬化と同時に行っても良い。
紫外線硬化性樹脂の光重合開始剤として、紫外線硬化性樹脂の性質に適した任意の化合物を使用することができる。例えば、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−1−(4−(メチルチオ)フェニル)−2−モルホリノプロパン−1などのアセトフェノン系、ベンジルジメチルケタールなどのベンゾイン系、ベンゾフェノン、4−フェニルベンゾフェノン、ヒドロキシベンゾフェノンなどのベンゾフェノン系、イソプロピルチオキサントン、2−4−ジエチルチオキサントンなどのチオキサントン系、その他特殊なものとしては、メチルフェニルグリオキシレートなどが使用できる。特に好ましくは、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−1−(4−(メチルチオ)フェニル)−2−モルホリノプロパン−1、ベンゾフェノン等が挙げられる。これら光重合開始剤は、必要に応じて、4−ジメチルアミノ安息香酸のごとき安息香酸系叉は、第3級アミン系などの公知慣用の光重合促進剤の1種または2種以上を任意の割合で混合して使用することができる。また、光重合開始剤のみの1種または2種以上の混合で使用することができる。特に1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(チバ・スペシャリティケミカルズ社製、イルガキュア184)が好ましい。
光重合開始剤の量は、樹脂組成物に対して0.1〜10質量%、好ましくは0.1〜5質量%である。
[反射防止層]
本発明の光学ディスプレイにおいて、反射防止層として、一般に基板である透明フィルムより屈折率の低いハードコート層とその上に設けられた低屈折率層との複合膜、或いはハードコート層と低屈折率層との間にさらに高屈折率層が設けられた複合膜が挙げられる。反射防止層は基板より屈折率の低いハードコート層のみであっても有効である。但し、基板の屈折率が低い場合、透明フィルムより屈折率の高いハードコート層とその上に設けられた低屈折率層との複合膜、或いは低屈折率層上にさらに高屈折率層が設けられた複合膜としても良い。
[低屈折率層]
低屈折率層は、酸化物微粒子およびフッ素樹脂微粒子などの屈折率調整用微粒子を、ポリマー、好ましくは紫外線硬化性樹脂中に分散させた硬化層であることが好ましい。この低屈折率層の屈折率は、1.40〜1.51が好ましい。この屈折率が1.51超であると、反射防止フィルムの反射防止性能が低下する。膜厚は一般に10〜500nmの範囲、好ましくは20〜200nmである。
なお、紫外線硬化性樹脂などのバインダ樹脂としては、ハードコート層において上述したのと同様のものが用いられる。
前記酸化物微粒子としては、上述したハードコート層において列記した酸化物微粒子が好ましく挙げられる。また、前記フッ素樹脂微粒子としては、FET(フルオロエチレン/プロピレン共重合体)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、ETFE(エチレン/テトラフルオロエチレン)、PVF(ポリフッ化ビニル)、PVD(ポリフッ化ビニリデン)などからなるものが挙げられる。
低屈折率層における屈折率調整用微粒子の平均粒子径は、1nm〜1μm、好ましくは5〜200nmとするのがよい。また、前記平均粒子径がこれらの範囲内であれば、屈折率調整用微粒子の添加によって、得られる光学フィルタの巻取性を向上させることができる。なかでも、中空シリカが特に好ましく挙げられる。中空シリカとしては、平均粒子径10〜100nm、好ましくは10〜50nm、比重0.5〜1.0、好ましくは0.8〜0.9のものが好ましい。
低屈折率層における屈折率調整用微粒子の含有量は、上述した紫外線硬化性樹脂などのバインダ樹脂100質量部に対して、5〜90重量部、好ましくは10〜70重量部とするのがよい。
ハードコート層は、可視光線透過率が85%以上であることが好ましい。高屈折率層及び低屈折率層の可視光線透過率も、いずれも85%以上であることが好ましい。
反射防止層が上記3層より構成される場合、例えば、ハードコート層の厚さは2〜20μm、高屈折率層の厚さは75〜200nm、低屈折率層の厚さは75〜200nmであることが好ましい。
[高屈折率層]
高屈折率層は、ポリマー、好ましくは紫外線硬化性樹脂中に、錫ドープ酸化インジウム(ITO)、アンチモンドープ酸化錫(ATO)、フッ素ドープ酸化錫(FTO)、リンドープ酸化錫(PTO)、アンチモン酸亜鉛、インジウムドープ酸化亜鉛、酸化ルテニウム、酸化レニウム、酸化銀、酸化ニッケル、酸化銅、Sb23、SbO2、In23、SnO2、ZnO、AlをドープしたZnO、TiO2等の導電性金属酸化物微粒子(無機化合物)を屈折率調整用微粒子として分散させた層であるのが好ましい。
高屈折率層における金属酸化物微粒子の平均粒子径は、10〜10000nm、好ましくは10〜50nmとするのがよい。また、前記平均粒子径がこれらの範囲内であれば、屈折率調整用微粒子の添加によって、得られる光学フィルタの巻取性を向上させることができる。なかでも、ITO、特に平均粒子径10〜50nmのITOが好ましい。
なお、高屈折率層における紫外線硬化性樹脂などのバインダ樹脂は、ハードコート層において上述したのと同様のものが挙げられる。
高屈折率層における屈折率調整用微粒子の含有量は、紫外線硬化性樹脂などのバインダ樹脂100質量部に対して、5〜90重量部、好ましくは10〜70重量部とするのがよい。
高屈折率層は、屈折率を1.6以上、特に1.64以上としたものが好適である。膜厚は一般に10〜500nmの範囲、好ましくは20〜200nmである。
反射防止層の、各層を形成するには、前記の通り、ポリマー(好ましくは紫外線硬化性樹脂)に必要に応じ上記の屈折率調整用微粒子を配合し、得られた塗工液を塗工し、次いで乾燥、必要により熱硬化させるか、或いは塗工後、必要により乾燥し、紫外線を照射する。この場合、各層を1層ずつ塗工し硬化させてもよく、全層を塗工した後、まとめて硬化させてもよい。
塗工の具体的な方法としては、アクリル系モノマー等を含む紫外線硬化性樹脂をトルエン等の溶媒で溶液にした塗工液をグラビアコータ等によりコーティングし、その後乾燥し、次いで紫外線により硬化する方法を挙げることができる。このウェットコーティング法であれば、高速で均一に且つ安価に成膜できるという利点がある。このコーティング後に例えば紫外線を照射して硬化することにより密着性の向上、膜の硬度の上昇という効果が得られる。前記電磁波シールド層も同様に形成することができる。
紫外線硬化の場合は、光源として紫外〜可視領域に発光する多くのものが採用でき、例えば超高圧、高圧、低圧水銀灯、ケミカルランプ、キセノンランプ、ハロゲンランプ、マーキュリーハロゲンランプ、カーボンアーク灯、白熱灯、レーザー光等を挙げることができる。照射時間は、ランプの種類、光源の強さによって一概には決められないが、数秒〜数分程度である。また、硬化促進のために、予め積層体を40〜120℃に加熱し、これに紫外線を照射してもよい。
本発明の反射防止層は、上記のように塗工により形成することが好ましいが、気相成膜法により形成しても良い。通常、高屈折率層及び低屈折率層を、物理蒸着法または化学蒸着法により成膜することができる。物理蒸着法としては、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、レーザーアブレーション法が挙げられるが、一般的にはスパッタリング法で成膜するのが好ましい。化学蒸着法としては、常圧CVD法、減圧CVD法、プラズマCVD法が挙げられる。
上記高屈折率層及び低屈折率層等は、物理蒸着法または化学蒸着法により成膜することができる。物理蒸着法としては、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、レーザーアブレーション法が挙げられるが、一般的にはスパッタリング法で成膜するのが好ましい。化学蒸着法としては、常圧CVD法、減圧CVD法、プラズマCVD法が挙げられる。
[電磁波シールド層]
本発明のディスプレイ用光学フィルタは、上述した各層の他にも、電磁波シールド層を有していてもよい。
メッシュ(格子)状の電磁波シールド層が好ましい。或いは、気相成膜法により得られる層(金属酸化物(ITO等)の透明導電薄膜)でも良い。さらに、ITO等の金属酸化物の誘電体膜とAg等の金属層との交互積層体(例、ITO/銀/ITO/銀/ITOの積層体)であっても良い。また電磁波シールド層は、塗工層でもよい。
メッシュ状の電磁波シールド層としては金属繊維及び金属被覆有機繊維の金属を網状にしたもの、透明フィルム上の銅箔等の層を網状にエッチング加工し、開口部を設けたもの、透明フィルム上に導電性インク(例、金属粒子含有樹脂層)をメッシュ状に印刷したもの、等を挙げることができる。
メッシュ状の電磁波シールド層の場合、メッシュとしては、金属繊維及び/又は金属被覆有機繊維よりなる線径(線幅)1μm〜1mm、開口率40〜95%のものが好ましい。より好ましい線径は10〜500μm、開口率は50〜95%である。他の材料のメッシュ状の電磁波シールド層についても、一般に同様の範囲が好ましい。メッシュ状の電磁波シールド層において、線径が1mmを超えると電磁波シールド性が向上するが、開口率が低下し両立させることができない。1μm未満では、メッシュとしての強度が下がり取扱いが困難となる。また開口率が95%を超えるとメッシュとしての形状を維持することが困難であり、40%未満では光透過性が低下し、ディスプレイからの光量も低下する。
なお、導電性メッシュの開口率とは、当該導電性メッシュの投影面積における開口部分が占める面積割合を言う。
メッシュ状の電磁波シールド層を構成する金属繊維及び金属被覆有機繊維の金属としては、銅、ステンレス、アルミニウム、ニッケル、チタン、タングステン、錫、鉛、鉄、銀、炭素或いはこれらの合金、好ましくは銅、ステンレス、ニッケルが用いられる。
金属被覆有機繊維の有機材料としては、ポリエステル、ナイロン、塩化ビニリデン、アラミド、ビニロン、セルロース等が用いられる。
メッシュ状の電磁波シールド層として、金属箔等の導電性の箔をパターンエッチングしたものも好ましい。この場合、金属箔の金属としては、銅、ステンレス、アルミニウム、ニッケル、鉄、真鍮、或いはこれらの合金、好ましくは銅、ステンレス、アルミニウムが用いられる。
金属箔の厚さは、薄過ぎると取扱い性やパターンエッチングの作業性等の面で好ましくなく、厚過ぎると得られるフィルムの厚さに影響を及ぼし、エッチング工程の所要時間が長くなることから、1〜200μm程度とするのが好ましい。
エッチングパターンの形状には特に制限はなく、例えば四角形の孔が形成された格子状の金属箔や、円形、六角形、三角形又は楕円形の孔が形成されたパンチングメタル状の金属箔等が挙げられる。また、孔は規則的に並んだものに限らず、ランダムパターンとしても良い。この金属箔の投影面における開口部分の面積割合は、20〜95%であることが好ましい。
メッシュ状の電磁波シールド層を、透明基板に導電性インキをパターン印刷して形成しても良い。次のような導電性インキを用い、スクリーン印刷法、インクジェット印刷法、静電印刷法等により透明基板の表面に印刷することができる。
一般に、粒径100μm以下のカーボンブラック粒子、或いは銅、アルミニウム、ニッケル等の金属又は合金の粒子等の導電性材料の粒子を50〜90重量%濃度にPMMA、ポリ酢酸ビニル、エポキシ樹脂等のバインダ樹脂に分散させたものである。このインクは、トルエン、キシレン、塩化メチレン、水等の溶媒に適当な濃度に希釈または分散させて透明基板の板面に印刷により塗布し、その後必要に応じ室温〜120℃で乾燥させ基板上に塗着させる。上記と同様の導電性材料の粒子をバインダ樹脂で覆った粒子を静電印刷法により直接塗布し熱等で固着させる。
このようにして形成される印刷膜の厚さは、薄過ぎると電磁波シールド性が不足するので好ましくなく、厚過ぎると得られるフィルムの厚さに影響を及ぼすことから、0.5〜100μm程度とするのが好ましい。
このようなパターン印刷によれば、パターンの自由度が大きく、任意の線径、間隔及び開口形状の電磁波シールド層を形成することができ、従って、所望の電磁波遮断性と光透過性を有するプラスチックフィルムを容易に形成することができる。
電磁波シールド層のパターン印刷の形状には特に制限はなく、例えば四角形の開口部が形成された格子状の印刷膜や、円形、六角形、三角形又は楕円形の開口部が形成されたパンチングメタル状の印刷膜等が挙げられる。また、開口部は規則的に並んだものに限らず、ランダムパターンとしても良い。この印刷膜の投影面における開口部分の面積割合は、20〜95%であることが好ましい。
上記の他に、メッシュ状の電磁波シールド層として、フィルム面に、溶剤に対して可溶な材料によってドットを形成し、フィルム面に溶剤に対して不溶な導電材料からなる導電材料層を形成し、フィルム面を溶剤と接触させてドット及びドット上の導電材料層を除去することによって得られるメッシュ状電磁波シールド層を用いても良い。
塗工による電磁波シールド層としては、ポリマー中に無機化合物の導電性粒子が分散された塗工層を挙げることができる。
導電性粒子を構成する無機化合物としては、例えば、アルミニウム、ニッケル、インジウム、クロム、金、バナジウム、スズ、カドミウム、銀、プラチナ、銅、チタン、コバルト、鉛等の金属、合金;或いはITO、酸化インジウム、酸化スズ、酸化亜鉛、酸化インジウム−酸化スズ(ITO、いわゆるインジウムドープ酸化スズ)、酸化スズ−酸化アンチモン(ATO、いわゆるアンチモンドープ酸化スズ)、酸化亜鉛−酸化アルミニウム(ZAO;いわゆるアルミニウムドープ酸化亜鉛)等の導電性酸化物等を挙げることができる。特に、ITOが好ましい。平均粒径は10〜10000nm、特に10〜50nmが好ましい。
ポリマーの例としては、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、マレイン酸樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂、ポリイミド樹脂、含ケイ素樹脂等を挙げることができる。さらに、これらの樹脂のうち熱硬化性樹脂であることが好ましい。
或いは、ポリマーは上述したハードコート層に使用される紫外線硬化性樹脂を用いることが特に好ましい。
上記塗工による電磁波シールド層の形成は、ポリマー(必要により溶剤を用いて)中に上記導電性微粒子を混合等により分散させて塗工液を作製し、この塗工液を、透明基板上に塗工し、適宜乾燥、硬化させる。熱可塑性樹脂を用いた場合は、塗工後乾燥することにより、熱硬化型の場合は、乾燥、熱硬化することにより得られる。紫外線硬化性樹脂を用いた場合は、塗工後、必要に応じて乾燥し、紫外線照射することにより得られる。
上記塗工形成された電磁波シールド層の厚さとしては、0.01〜5μm、特に0.05〜3μmが好ましい。前記厚さが、0.01μm未満であると、電磁波シールド性が充分でないことがあり、一方5μmを超えると、得られるフィルムの透明性を低下させる場合がある。
本発明の電磁波シールド層は、塗工により形成される導電性ポリマーの層であることも好ましい。例えば、ポリアセチレン、ポリフェニレン、ポリフェニレンビニレン、ポリアセン、ポリフェニルアセチレン、ポリナフタレン等の炭化水素系ポリマー;ポリピロール、ポリアニリン、ポリチオフェン、ポリエチレンビニレン、ポリアズレン、ポリイソチアナフテン等のヘテロ原子含有ポリマーを挙げることができる。ポリピロール、ポリチオフェンが好ましい。上記導電性ポリマーの明電磁波シールド層の厚さとしては、0.01〜5μm、特に0.05〜3μmが好ましい。前記厚さが、0.01μm未満であると、電磁波シールド性が充分でないことがあり、一方5μmを超えると、得られるフィルムの透明性を低下させる場合がある。
電磁波シールド層として、金属酸化物層を設ける場合、一般に気相成膜法により形成される。その形成方法としては、特に制限はないが、スパッタリング、イオンプレーティング、電子ビーム蒸着、真空蒸着、化学蒸着等の気相製膜法や、印刷、塗工等が挙げることができるが、気相製膜法(スパッタリング、イオンプレーティング、電子ビーム蒸着、真空蒸着、化学蒸着)が好ましい。前記の導電性粒子を構成する無機化合物を用いて電磁波シールド層を形成することができる。電磁波シールド層を気相成膜法で形成した場合は、その層厚は、30〜50000nm、特に50nm程度が好ましい。
また電磁波シールド層は、誘電体層(金属酸化物)と金属層との交互積層膜でも良い。特に、誘電体層/金属層/誘電体層/金属層/誘電体層の5層以上の積層体が好ましい。例えば、ITO等の金属酸化物の誘電体層とAg等の金属層との交互積層体(例、ITO/銀/ITO/銀/ITOの積層体)を挙げることができる。
上記電磁波シールド層は、物理蒸着法または化学蒸着法により成膜することができる。物理蒸着法としては、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、レーザーアブレーション法が挙げられるが、一般的にはスパッタリング法で成膜するのが好ましい。化学蒸着法としては、常圧CVD法、減圧CVD法、プラズマCVD法が挙げられる。
電磁波シールド層(特にメッシュ状電磁波シールド層、中でもメッシュ状金属含有電磁波シールド層)をさらに低い抵抗値にして、電磁波シールド効果を向上させたい場合は、電磁波シールド層上に金属メッキ層を形成することが好ましい。
金属メッキ層は、公知の電解メッキ法、無電解メッキ法により形成することができる。メッキに使用される金属としては、一般に銅、銅合金、ニッケル、銀、金、亜鉛又はスズ等を使用することが可能であり、これらは単独で使用しても、2種以上の合金として使用しても良い。好ましくは銅、銅合金、銀、又はニッケルであり、特に経済性、導電性の点から、銅又は銅合金を使用することが好ましい。
また、防眩性能を付与させても良い。この防眩化処理は、(メッシュ)電磁波シールド層の表面に黒化処理を行って、黒化層を設けることにより行っても良い。例えば、金属膜の酸化処理、クロム合金等の黒色メッキ、黒又は暗色系のインクの塗布等により行うことができる。
また、ディスプレイ用光学フィルタが電磁波シールド層を有する場合には、巻取性向上の観点から、電磁波シールド層は他の層の間に配置されるのが好ましい。なお、電磁波シールド層を有しないディスプレイ用光学フィルタをロール状に巻き取った後、ディスプレイに適用する際に、前記ディスプレイ用光学フィルタを引き出して、電磁波シールド層をさらに積層し、所望する機能を有するディスプレイ用複合機能フィルタとしてディスプレイに適用することもできる。
[その他]
本発明のディスプレイ用光学フィルタは、例えば、1枚の長尺状透明フィルムに、ハードコート層、低屈折率層をそれぞれ塗布、光硬化することにより形成し、その後長尺状透明フィルムの裏側に近赤外線吸収層を塗布、乾燥することにより形成する方法等により有利に得ることができる。
上述した本発明のディスプレイ用光学フィルタは、ポリマー微粒子を用いることにより、透明性を低下させることなく、巻取性を向上させることが可能となる。したがって、本発明のディスプレイ用光学フィルタは、厚さ方向のヘイズ値が、1.5%以下、好ましくは1.0%以下、特に好ましくは0.5%以下であり、優れた透明性を有する。ヘイズ値が1.5%を超えると、鮮明な画像を形成することが困難となる恐れがある。
本発明のディスプレイ用光学フィルタは、通常は、透明フィルムの裏面側の最表層上に透明粘着層が設置された接着性ディスプレイ用光学フィルタとし、前記透明粘着層によって画像表示ガラス板の表面に貼り合わされることによって、ディスプレイに適用される。
前記粘着性ディスプレイ用光学フィルタにおいて、前記透明フィルムの裏面側の最表層と、前記透明粘着層との屈折率の差は、0.05以下、好ましくは0.04以下とするのがよい。これにより、透明性が高く、視認性、意匠性に優れる粘着性ディスプレイ用光学フィルタとすることができる。なお、前記屈折率の測定は、後述の実施例に記載の方法で行うことができる。
前記透明接着層は、本発明の光学フィルムをディスプレイに接着するための層であり、接着機能を有するものであればどのような樹脂でも使用することができる。例えば、ブチルアクリレート等から形成されたアクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、SEBS(スチレン/エチレン/ブチレン/スチレン)及びSBS(スチレン/ブタジエン/スチレン)等の熱可塑性エラストマー(TPE)を主成分とするTPE系粘着剤及び接着剤等も用いることができる。
前記透明接着層の厚さは、一般に5〜500μm、特に10〜100μmの範囲が好ましい。光学フィルタは、一般に上記粘着剤層をディスプレイのガラス板に加熱圧着することによる装備することができる。
前記透明接着層の材料として、上記EVAを使用しても良い。EVAを使用する場合、EVAとしては酢酸ビニル含有量が5〜50重量%、好ましくは15〜40重量%のものが使用される。酢酸ビニル含有量が5重量%より少ないと透明性に問題があり、また40重量%を超すと機械的性質が著しく低下する上に、成膜が困難となり、フィルム相互のブロッキングが生じ易い。
EVAを含む透明接着層では、架橋剤が使用されているのが好ましい。EVAの架橋剤としては加熱架橋する場合は、有機過酸化物が適当であり、シート加工温度、架橋温度、貯蔵安定性等を考慮して選ばれる。使用可能な過酸化物としては、例えば2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジハイドロパーオキサイド;2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン−3;ジーt−ブチルパーオキサイド;t−ブチルクミルパーオキサイド;2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン;ジクミルパーオキサイド;α,α’−ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン;n−ブチル−4,4−ビス(t−ブチルパーオキシ)バレレート;2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタン;1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン;1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン;t−ブチルパーオキシベンゾエート;ベンゾイルパーオキサイド;第3ブチルパーオキシアセテート;2,5−ジメチル−2,5−ビス(第3ブチルパーオキシ)ヘキシン−3;1,1−ビス(第3ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン;1,1−ビス(第3ブチルパーオキシ)シクロヘキサン;メチルエチルケトンパーオキサイド;2,5−ジメチルヘキシル−2,5−ビスパーオキシベンゾエート;第3ブチルハイドロパーオキサイド;p−メンタンハイドロパーオキサイド;p−クロルベンゾイルパーオキサイド;第3ブチルパーオキシイソブチレート;ヒドロキシヘプチルパーオキサイド;クロルヘキサノンパーオキサイド等を挙げることができる。これらの過酸化物は1種を単独で又は2種以上を混合して、通常EVA100重量部に対して、5質量部以下、好ましくは0.5〜5.0質量部の割合で使用される。
有機過酸化物は通常EVAに対し押出機、ロールミル等で混練されるが、有機溶媒、可塑剤、ビニルモノマー等に溶解し、EVAのフィルムに含浸法により添加しても良い。
なお、EVAの物性(機械的強度、光学的特性、接着性、耐候性、耐白化性、架橋速度など)改良のために、各種アクリロキシ基又はメタクリロキシ基及びアリル基含有化合物を透明接着層に添加することができる。この目的で用いられる化合物としてはアクリル酸又はメタクリル酸誘導体、例えばそのエステル及びアミドが最も一般的であり、エステル残基としてはメチル、エチル、ドデシル、ステアリル、ラウリル等のアルキル基の他、シクロヘキシル基、テトラヒドロフルフリル基、アミノエチル基、2−ヒドロキシエチル基、3−ヒドロキシプロピル基、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル基などが挙げられる。また、エチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等の多官能アルコールとのエステルを用いることもできる。アミドとしてはダイアセトンアクリルアミドが代表的である。
その例としては、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、グリセリン等のアクリル又はメタクリル酸エステル等の多官能エステルや、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、フタル酸ジアリル、イソフタル酸ジアリル、マレイン酸ジアリル等のアリル基含有化合物が挙げられ、これらは1種を単独で或いは2種以上を混合して、通常EVA100質量部に対して0.1〜2質量部、好ましくは0.5〜5質量部用いられる。
EVAを光により架橋する場合、上記過酸化物の代りに光増感剤が通常EVA100質量部に対して5質量部以下、好ましくは0.1〜3.0質量部使用される。
この場合、使用可能な光増感剤としては、例えばベンゾイン、ベンゾフェノン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、ジベンジル、5−ニトロアセナフテン、ヘキサクロロシクロペンタジエン、p−ニトロジフェニル、p−ニトロアニリン、2,4,6−トリニトロアニリン、1,2−ベンズアントラキノン、3−メチル−1,3−ジアザ−1,9−ベンズアンスロンなどが挙げられ、これらは1種を単独で或いは2種以上を混合して用いることができる。
また、透明接着層には接着促進剤としてシランカップリング剤が併用されてもよい。このシランカップリング剤としては、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−クロロプロピルメトキシシラン、ビニルトリクロロシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−β(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシランなどが挙げられる。
シランカップリング剤は、一般にEVA100質量部に対して0.001〜10質量部、好ましくは0.001〜5質量部の割合で1種又は2種以上が混合使用される。
なお、本発明に係る透明接着層には、その他、紫外線吸収剤、赤外線吸収剤、老化防止剤、塗料加工助剤、着色剤等を少量含んでいてもよく、また、場合によってはカーボンブラック、疎水性シリカ、炭酸カルシウム等の充填剤を少量含んでも良い。
上記接着層(或いは透明接着層)は、例えばEVAと上述の添加剤とを混合し、押出機、ロール等で混練した後、カレンダー、ロール、Tダイ押出、インフレーション等の成膜法により所定の形状にシート成形することにより製造される。
前記透明接着層上には、剥離シートが設けられてもよい。透明粘着剤層上に設けられる剥離シートの材料としては、ガラス転移温度が50℃以上の透明のポリマーが好ましく、このような材料としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリシクロヘキシレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル系樹脂、ナイロン46、変性ナイロン6T、ナイロンMXD6、ポリフタルアミド等のポリアミド系樹脂、ポリフェニレンスルフィド、ポリチオエーテルサルフォン等のケトン系樹脂、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン等のサルフォン系樹脂の他に、ポリエーテルニトリル、ポリアリレート、ポリエーテルイミド、ポリアミドイミド、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、トリアセチルセルロース、ポリスチレン、ポリビニルクロライド等のポリマーを主成分とする樹脂を用いることができる。これら中で、ポリカーボネート、ポリメチルメタアクリレート、ポリビニルクロライド、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレートが好適に用いることができる。厚さは10〜200μmが好ましく、特に30〜100μmが好ましい。
上述した透明接着層を有する粘着性ディスプレイ用光学フィルタは、ディスプレイの画像表示ガラス板の表面に透明粘着層を介して貼り合わされて使用されるのが好ましい。ディスプレイとしては、表面電界型ディスプレイ(SED)を含む電界放出型ディスプレイ(FED)、液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマディスプレイパネル(PDP)、ELディスプレイ等のフラットパネルディスプレイ(FPD)、及びCRTディスプレイなどが挙げられる。
以下、本発明を実施例により説明する。本発明は、以下の実施例により制限されるものではない。
(実施例1)
1.ハードコート層の形成
下記の配合:
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(DPHA) 80質量部
ITO(平均粒径150nm) 20質量部
メチルエチルケトン 100質量部
トルエン 100質量部
イルガキュア184(チバスペシャリティケミカル社製) 4質量部
を混合して得た塗工液を、透明フィルムとしての長尺状ポリエチレンテレフタレートフィルム(600mm、長さ100m、厚さ100μm、屈折率1.65)上にバーコータを用いて塗布し、紫外線照射により硬化させた。これにより、透明フィルム上にハードコート層(屈折率1.52、厚さ11μm)を形成した。
2.低屈折率層の形成
下記の配合:
オプスターJN―7212(JSR(株)製) 100質量部
メチルエチルケトン 117質量部
メチルイソブチルケトン 117質量部
を混合して得た塗工液を、上記ハードコート層上にバーコータを用いて塗布し、80℃のオーブン中で5分間乾燥させ、次いでその紫外線照射により硬化させた。これにより、ハードコート層上に低屈折率層(屈折率1.42、厚さ90nm)を形成した。
3.近赤外線吸収層の形成
ポリエステル樹脂100質量部、メチルエチルケトン(MEK)100質量部、シクロヘキサノン100質量部、ジイモニウム系近赤外線吸収色素(日本カーリット株式会社製、CIR−1085)5質量部、アクリル樹脂粒子(屈折率1.49、平均粒子径8μm)0.5質量部を含む組成物を、上記透明フィルムの低屈折率層が形成された逆面に塗布し、100℃、1分間、乾燥させて、近赤外線吸収層(屈折率1.49、厚さ4μm)を形成し、ディスプレイ用光学フィルタを得た。
(比較例1)
アクリル樹脂粒子を用いなかった以外は、実施例1と同様にしてディスプレイ用光学フィルタを作製した。
(比較例2)
アクリル樹脂粒子に代わってシリカ粒子(平均粒子径8μm)を用いた以外は、実施例1と同様にしてディスプレイ用光学フィルタを作製した。
(評価)
上記で作製したディスプレイ用光学フィルタにおいて、静摩擦係数、屈折率、巻取性、および、ヘイズ値の測定を下記手順に従って行った。
1.静摩擦係数の測定
重ね合わせた2枚のディスプレイ用光学フィルタの下側に固定したガラス板を置き、重ね合わせたフィルタの下側のフィルタを、低速ロール(東洋精機製作所社製 ストログラフ V1−C)を用いて、23℃、50RH%雰囲気下、スレッドを200mm/分の速度で引張り、上側のフィルタの一端(下側フィルタの引張り方向と逆端)に検出器を固定してフィルタ間のスタート時の引張力を検出する。なお、その時に用いるスレッドは、重さ1kg、下側面積100cm2のものを使用する。静摩擦係数(μs)は次式より求めた。結果をまとめて表1に示す。
Figure 2009015155
2.屈折率の測定
反射分光膜厚計(大塚電子社製、商品名「FE−3000」)により、230nmから760nmの範囲で反射率を測定し、代表的な屈折率の波長分散の近似式としてnk_Cauchyの分散式を引用し、未知のパラメーターを絶対反射率のスペクトルの実測値から非線形最小二乗法によって求めて、波長550nmでの屈折率を求めた。
3.巻取性の測定
ディスプレイ用光学フィルタを、幅550mm、長さ100mとし、これをロール状に巻き上げた際に、2mmφ以上の大きさのブツ状欠陥の発生状況を観察した。結果をまとめて表1に示す。
4.ヘイズ値の測定
ディスプレイ用光学フィルタの厚さ方向のヘイズ値(%)は、JIS K 7105(1981年)の手法に従って測定した。この際、全自動直読ヘイズコンピューターHGM−2DP(スガ試験機株式会社製)を用いた。結果をまとめて表1に示す。
Figure 2009015155
このように本願発明によれば、ヘイズ値、巻取性の双方に優れるディスプレイ用光学フィルタを提供することが可能となる。
本発明のディスプレイの好適な一実施形態の概略断面図である。 本発明のディスプレイの好適な一実施形態の概略断面図である。
符号の説明
11 透明フィルム、
12 ハードコート層、
13 近赤外線吸収層、
14 色調調整層、
15 透明樹脂層。

Claims (12)

  1. 透明フィルムの表面側に、ハードコート層を有し、かつ、
    前記透明フィルムの裏面側に、近赤外線吸収層を有する、または、近赤外線吸収層と色調調整層および/または透明樹脂層とを有するディスプレイ用光学フィルタにおいて、
    前記透明フィルムの裏面側の最表層が、ポリマー微粒子を含むことを特徴とするディスプレイ用光学フィルタ。
  2. 前記ハードコート層上に、さらに、低屈折率層を有することを特徴とする請求項1に記載のディスプレイ用光学フィルタ。
  3. 前記透明フィルムの表面側の最表層が、さらに、酸化物微粒子、導電性金属酸化物微粒子、およびフッ素樹脂微粒子よりなる群から選択される少なくとも一種の屈折率調整用微粒子を含むことを特徴とする請求項1または2に記載のディスプレイ用光学フィルタ。
  4. 前記ポリマー微粒子の平均粒子径が、前記屈折率調整用微粒子の平均粒子径よりも大きいことを特徴とする請求項3に記載のディスプレイ用光学フィルタ。
  5. 前記ポリマー微粒子の平均粒子径(P1)に対する、前記屈折率調整用微粒子の平均粒子径(P2)の差(P1−P2)が、0.1μm以上であることを特徴とする請求項3または4に記載のディスプレイフィルタ。
  6. 前記透明フィルムの表面側の最表層と、前記透明フィルムの表面側の最表層とを重ね合わせた際の静摩擦係数が、0.7以下であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のディスプレイ用光学フィルタ。
  7. 前記透明フィルムの裏面側の最表層がバインダーとして合成樹脂をさらに含み、
    前記合成樹脂と、前記ポリマー微粒子との屈折率の差が、0.05以下であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のディスプレイ用光学フィルタ。
  8. 前記ポリマー微粒子の平均粒子径が、0.1〜20μmであることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のディスプレイ用光学フィルタ。
  9. 前記ポリマー微粒子が、アクリル樹脂粒子、シリコーン樹脂粒子、ナイロン樹脂粒子、スチレン樹脂粒子、ポリエチレン樹脂粒子、ベンゾグアナミン樹脂粒子、およびウレタン樹脂粒子よりなる群から選択される少なくとも一種であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のディスプレイ用光学フィルタ。
  10. 前記ポリマー微粒子が、アクリル樹脂粒子であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載のディスプレイ用光学フィルタ。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載のディスプレイ用光学フィルタの透明フィルムの裏面側の最表層上に透明粘着層を有し、
    前記透明フィルムの裏面側の最表層と、前記透明粘着層との屈折率の差が、0.05以下であることを特徴とする接着性ディスプレイ用光学フィルタ。
  12. 請求項11に記載の接着性ディスプレイ用光学フィルタが画像表示ガラス板の表面に貼り合わされていることを特徴とするディスプレイ。
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