JP2010014954A - ディスプレイ用光学フィルタ、これを備えたディスプレイ及びプラズマディスプレイパネル - Google Patents

ディスプレイ用光学フィルタ、これを備えたディスプレイ及びプラズマディスプレイパネル Download PDF

Info

Publication number
JP2010014954A
JP2010014954A JP2008174601A JP2008174601A JP2010014954A JP 2010014954 A JP2010014954 A JP 2010014954A JP 2008174601 A JP2008174601 A JP 2008174601A JP 2008174601 A JP2008174601 A JP 2008174601A JP 2010014954 A JP2010014954 A JP 2010014954A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
optical filter
display
refractive index
transparent film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008174601A
Other languages
English (en)
Inventor
Masato Sugimachi
正登 杉町
Masashi Kai
雅志 甲斐
Motomine Takano
元峰 高野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP2008174601A priority Critical patent/JP2010014954A/ja
Publication of JP2010014954A publication Critical patent/JP2010014954A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Surface Treatment Of Optical Elements (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
  • Optical Filters (AREA)

Abstract

【課題】 電磁波シールド性、視認性及び反射防止性に優れたディスプレイ用光学フィルタを提供すること。
【解決手段】 透明フィルムの一方の表面にメッシュ状導電層及びハードコート層がこの順で設けられ、他方の表面に近赤外線吸収層が設けられてなるディスプレイ用光学フィルタであって、透明フィルムとメッシュ状導電層との間に中間層が設けられ、且つ透明フィルム、中間層及びハードコート層の屈折率が、下記の関係:n1≦n2≦n3(但し、n1が透明フィルムの屈折率を表し、n2が中間層の屈折率を表し、そしてn3がハードコート層の屈折率を表す。)を満足することを特徴とするディスプレイ用光学フィルタ。
【選択図】 図2

Description

本発明は、プラズマディスプレイパネル(PDP)、ブラウン管(CRT)ディスプレイ、液晶ディスプレイ、有機EL(電界発光)ディスプレイ、表面電界型ディスプレイ(SED)を含む電界放出型ディスプレイ(FED)等の各種ディスプレイに対して反射防止、近赤外線遮断、電磁波遮蔽等の各種機能を有する光学フィルタ、及びこの光学フィルタを備えたディスプレイ、特にPDPに関する。
液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ(PDP)、ELディスプレイ等のフラットパネルディスプレイ、及びCRTディスプレイにおいては、外部からの光が表面で反射し、内部の視覚情報が見えにくいとの問題は、従来から知られており、反射防止層等を含む光学フィルムの設置等、種々対策がなされている。
近年、ディスプレイは大画面表示が主流となり、大画面表示デバイスとして、液晶ディスプレイと共にPDPが一般的になってきている。PDPは液晶ディスプレイに比べて応答速度が早い等の利点を有する。しかしながら、このPDPでは画像表示のため発光部に高周波パルス放電を行っているため、不要な電磁波の輻射や赤外線リモコン等の誤動作の原因ともなる赤外線の輻射のおそれがあり、このため、これらを防止する目的で、PDPに対して、導電性を有する種々のPDPフィルタ(電磁波シールド性光透過窓材)が提案されている。この電磁波シールド性光透過窓材の導電層としては、例えば、(1)金属銀を含む透明導電薄膜、(2)金属線又は導電性繊維を網状にした導電メッシュ、(3)透明フィルム上の銅箔等の層を網状にエッチング加工し、開口部を設けたもの、(4)透明フィルム上に導電性インクをメッシュ状に印刷したもの、等が知られている。
しかしながら、(1)の透明導電薄膜は導電性が十分得られないこと、また(2)の導電メッシュは、一般に、良好な光透過性を得ることができないとの欠点があった。(3)のエッチング加工及び(4)パターン印刷により、所望のメッシュ状の導電層を形成することができることから、線幅や間隔、網目形状の自由度は導電性メッシュに比べて格段に大きく、線幅200μm以下、開口率75%以上という細線で開口率の高いメッシュ状の導電層であっても形成可能である。
従って、(3)のエッチング加工及び(4)パターン印刷による導電層は、優れた導電性と透明性を兼ね備えているが、一般に、このような電磁波シールドのための導電層を設けた透明基板を、PDP等の表示画面の前面に設置した場合、PDPより放出される光の透明基板での反射量が増加すると映像の不鮮明化等が発生することが多い。このような不具合を改良するため、一般に、屈折率の異なる光学的薄膜を透明基板上に複数積層する対策(いわゆる反射防止層の設置)がとられている。
しかしながら、例えば、金属パターンを形成した基板上に上記反射防止のため反射防止剤を塗布すると、金属パターンによる基板との凹凸により反射防止剤の塗りムラが生じる。また反射防止フィルムをラミネートした場合は、金属パターンによる凹凸が原因で気泡が発生することになる。塗りムラや気泡が発生すると、反射防止効果を低下させるという不具合が生じる。
上記問題点を解決するために、特許文献1(特開平11−337702号公報)には、透明基板上に、前記導電性メッシュ(メッシュ状の金属箔)の金属パターン層を設け、その上にさらに金属パターン層と透明基板との凹凸を平坦化する平坦化層を設け、その後、反射防止層を形成した光学フィルタが提案されている。これにより、金属パターン層上に直接反射防止剤を塗布した場合にできる塗りムラ、反射防止フィルムを貼付した場合に発生する気泡を防ぐことができ、反射防止効果を向上させることができる。
特開平11−337702号公報
特許文献1に記載の平坦化層の設置により、メッシュ状導電層(金属パターン層)の平坦化はある程度可能であるが、十分とは言えず、メッシュ状導電層上に設けられる反射防止層の効果を効率よく引き出すことができなかった。このため、このような反射防止フィルムをPDPの表示面に貼付しても、鮮明な画像が得難く、視認性が十分でなく、さらに反射防止効果も十分とは言えなかった。
従って、本発明は、電磁波シールド性、視認性及び反射防止性に優れたディスプレイ用光学フィルタを提供することを目的とする。
また、本発明は、製造が容易で、軽量で薄く、電磁波シールド性、視認性及び反射防止性に優れたディスプレイ用光学フィルタを提供することを目的とする。
さらに、本発明は、上記優れた特性の光学フィルタが画像表示ガラス板の表面に貼り合わされたディスプレイを提供することを目的とする。
さらにまた、本発明は、上記優れた特性の光学フィルタが画像表示ガラス板の表面に貼り合わされたPDPを提供することを目的とする。
本発明者等の検討によれば、特許文献1の平坦化層(本発明のハードコート層に当たる)を形成する前に、即ち、メッシュ状導電層と透明フィルムとの間に、中間層を設けることによりメッシュ状導電層の接着性が向上するとともに、ハードコート層の平坦化が著しく向上して視認性が大幅に改善され、さらに透明フィルム、中間層及びハードコート層の屈折率を特定の範囲に設定することにより、反射防止効果も格段に向上することを見いだした。
従って、本発明は、
透明フィルム、その上に設けられたメッシュ状導電層、及びメッシュ状導電層上に設けられたハードコート層を含むディスプレイ用光学フィルタであって、
透明フィルムとメッシュ状導電層との間に中間層が設けられ、且つ透明フィルム、中間層及びハードコート層の屈折率が、下記の関係:
1≦n2≦n3
(但し、n1が透明フィルムの屈折率を表し、n2が中間層の屈折率を表し、そしてn3がハードコート層の屈折率を表す。)
を満足することを特徴とするディスプレイ用光学フィルタ;及び
透明フィルムの一方の表面にメッシュ状導電層及びハードコート層がこの順で設けられ、他方の表面に近赤外線吸収層が設けられてなるディスプレイ用光学フィルタであって、
透明フィルムとメッシュ状導電層との間に中間層が設けられ、且つ透明フィルム、中間層及びハードコート層の屈折率が、下記の関係:
1≦n2≦n3
(但し、n1が透明フィルムの屈折率を表し、n2が中間層の屈折率を表し、そしてn3がハードコート層の屈折率を表す。)
を満足することを特徴とするディスプレイ用光学フィルタ;
にある。
尚、上記屈折率はJIS−Z−8120(2001年)に従い測定される。
本発明のディスプレイ用光学フィルタの好適態様は以下の通りである。
(1)中間層が、ポリマーとポリマー中に分散された屈折率1.5以上の無機微粒子とを含む層であることが好ましい。中間層の屈折率の調整が容易である。所定の屈折率を満たせば無機微粒子を含まないポリマーを含む層でも良い。
(2)ポリマーが、ポリエステル樹脂、ポリエステル樹脂ポリオール、アクリル樹脂、アクリル樹脂ポリオール及び/又はエポキシ樹脂を含んでいる。
(3)ポリマーが、ポリエステル樹脂ポリオール、アクリル樹脂ポリオール及び/又はエポキシ樹脂と、硬化剤とを含んでいる。強靭な膜が得られる。
(4)ポリマーのガラス転移温度が、20℃以下である。ハードコート層の平坦性の確保に有利である。
(5)中間層の屈折率が1.50〜1.70の範囲(特に1.63〜1.70の範囲)にある。反射防止効果が向上し易い。
(6)メッシュ状導電層の層厚が、0.01〜15μm(好ましくは0.01〜12μm、特に0.01〜5μm)である。ハードコート層が、メッシュ状導電層の凹部を完全に覆うことが容易である。ハードコート層の平坦性の確保にも有利である。
上記メッシュ状導電層は、一般に金属導電層である。エッチング法による金属導電層或いは下記の印刷メッシュ法による金属蒸着膜であることが好ましい。また金属メッシュを接着しても良い。或いはメッシュ状に印刷された導電層(例、ポリマー中に無機化合物の導電性粒子が分散された塗工層)でも良い。さらに金属蒸着膜又は印刷された導電層とその上に設けられたメッキ層とであってもよい。特に印刷された導電層上にはメッキ層を設けることが好ましい。メッキ層の表面を黒化処理し、黒化層を設けることが好ましい。視認性が向上する。
上記印刷メッシュ法は、透明フィルム表面に、溶剤に対して可溶な物質によってドットを形成し、フィルム面に溶剤に対して不溶な導電材料よりなる導電材料層の塗工層又は導電材料の蒸着層を形成し、フィルム面を上記溶剤を用いてドット及びドット上の導電材料層又は蒸着層を除去する方法である。
(7)ハードコート層の上に、さらにハードコート層より屈折率の低い低屈折率層が形成されている。良好な反射防止性が得られる。
(7)近赤外線吸収層の、透明フィルムと反対側の表面に粘着剤層が設けられている。ディスプレイへの装着が容易となる。近赤外線吸収層が粘着性を有していても良い。
(8)透明フィルムがプラスチックフィルムである。紫外線吸収機能を有する(一般に紫外線吸収材を含有する)プラスチックフィルムであることが好ましい。簡便に、耐光性、耐候性を向上させることができる。
(9)粘着剤層又は粘着性近赤外線吸収層の上に剥離シートが設けられている。ディスプレイへの装着が容易となる。
(10)プラズマディスプレイパネル用フィルタである。
さらに、本発明は、
上記のディスプレイ用光学フィルタが画像表示ガラス板の表面に貼り合わされていることを特徴とするディスプレイ;及び
上記のディスプレイ用光学フィルタが画像表示ガラス板の表面に貼り合わされていることを特徴とするプラズマディスプレイパネルにもある。
本発明のディスプレイ用光学フィルタは、透明フィルム上に中間層を介してメッシュ状導電層及びハードコート層が設けられ、且つ透明フィルム(n1)、中間層(n2)及びハードコート層(n1)の屈折率が、n1≦n2≦n3の関係を満足する光学フィルタであり、これによりメッシュ状導電層の接着性が向上するとともに、ハードコート層の平坦化が著しく向上して、視認性が大幅に改善され、さらに反射防止効果も格段に向上している。従って、本発明のディスプレイ用光学フィルタは電磁波シールド性、視認性及び反射防止性に優れた光学フィルタということができる。
このため、本発明のディスプレイ用光学フィルタは、プラズマディスプレイパネル(PDP)、ブラウン管(CRT)ディスプレイ、液晶ディスプレイ、有機EL(電界発光)ディスプレイ、表面電界型ディスプレイ(SED)を含む電界放出型ディスプレイ(FED)等の各種ディスプレイに対して反射防止、電磁波遮蔽等の各種機能が優れた光学フィルタということができる。
本発明の、電磁波シールド性、視認性及び反射防止性に優れたディスプレイ用光学フィルタについて、以下に詳細に説明する。
本発明のディスプレイ用光学フィルタの基本構成の1例を描いた概略断面図を図1に示す。図1において、透明フィルム12の一方の表面に、中間層13、メッシュ状導電層14、ハードコート層15及び低屈折率層等の反射防止層16がこの順で設けられている。この構成において、反射防止性がやや劣るが、反射防止層16が無くても良い。ハードコート層15は、中間層13の存在により優れた平坦性を有しており、これによりディスプレイに貼付した時の視認性(例、画像の鮮明性、画像のフィルタへの写り込み)が向上しており、また透明フィルム、中間層及びハードコート層の屈折率が上記特定の関係を満足していることもあって、反射防止機能も向上している。上記メッシュ状導電層14の凹部をハードコート層15が完全に覆っており、メッシュ状導電層13は一般に露出していないので、さらに平坦性が向上し、視認性が格段に向上している。
本発明のディスプレイ用光学フィルタの好ましい構成の1例を描いた概略断面図を図2に示す。図2において、透明フィルム22の一方の表面に、中間層23、メッシュ状導電層24、ハードコート層25及び低屈折率層等の反射防止層26がこの順で設けられ、他方の表面には近赤外線吸収層27及びその上に粘着剤層28が設けられている。図2の構成では、図1の構成に加えて、近赤外線吸収層27及びその上に粘着剤層28が設けられ、このため近赤外線遮蔽機能を有し、さらにディスプレイ表面に貼付するための粘着剤層も有しており、好ましい。粘着剤層28は無くても良い。
また、この構成において、反射防止性がやや劣るが、反射防止層26が無くても良い。ハードコート層25は、図1と同様、中間層23の存在により優れた平坦性を有しており、これによりディスプレイに貼付した時の視認性(例、画像の鮮明性)が向上しており、また本発明の特定の屈折率の関係を有していることもあって反射防止機能も向上している。上記メッシュ状導電層24の凹部をハードコート層25が完全に覆っており、メッシュ状導電層24は一般に露出していないので、さらに平坦性が向上し、視認性が格段に向上している。
本発明のディスプレイ用光学フィルタにおいては、前述のように、透明フィルム、中間層及びハードコート層の屈折率が、下記の関係:
1≦n2≦n3
(但し、n1が透明フィルムの屈折率を表し、n2が中間層の屈折率を表し、そしてn3がハードコート層の屈折率を表す。)
を満足しており、これにより優れた反射防止機能を獲得している。
中間層13、23は、上記屈折率の関係を満たすために、ポリマーとポリマー中に分散された屈折率1.5以上の無機微粒子とを含む層であることが好ましい。反射防止効果が向上し易い中間層の屈折率の調整が容易である。中間層の屈折率は、上記屈折率の関係を満たし、1.50〜1.70の範囲(特に1.63〜1.70の範囲)にあることが好ましい。これにより反射防止機能が向上する。ポリマーとしては、ポリエステル樹脂、ポリエステル樹脂ポリオール、アクリル樹脂、アクリル樹脂ポリオール及び/又はエポキシ樹脂が好ましく、所望により硬化剤を含んでいても良い。ポリマーのガラス転移温度は、20℃以下が好ましい。これによりハードコート層の平坦性の確保が有利である。中間層の層厚は、一般に、10〜1000nmである。
メッシュ導電層14、24は、一般に金属導電層であり、エッチング法による金属導電層或いは印刷メッシュ法による金属蒸着膜であることが好ましい。また金属メッシュを透明フィルムに接着して形成しても良い。或いはメッシュ状に印刷された導電層(例、ポリマー中に無機化合物の導電性粒子が分散された塗工層)でも良い。さらに金属蒸着膜又は印刷された導電層とその上に設けられたメッキ層とであってもよい。特に印刷された導電層上にはメッキ層を設けることが好ましい。メッキ層の表面を黒化処理し、黒化層を設けることが好ましい。視認性が向上する。一般に、メッシュ状の金属層又は金属含有層のメッシュの凹部(空隙)は、一般に、上記の図1及び図2に示すように、ハードコート層で完全に埋められている。これにより平滑性、透明性が向上する。
メッシュ状導電層の層厚は、一般に0.01〜15μm、好ましくは0.01〜12μm、特に0.01〜5μmが好ましい。このようなメッシュ状導電層は、開口部を大きくすることができ、ディスプレイの画面をより明るくすることができる。またハードコート層等の機能層が、容易に、メッシュ状導電層の凹部を完全に覆うのにも有利である。
反射防止層16、26は、一般に低屈折率層である。即ち、ハードコート層15、25とその上に設けられた低屈折率層との複合膜により反射防止効果を示す。この低屈折率層とハードコート層15、25との間に高屈折率層を設けても良い。これにより反射防止機能は向上する。
また反射防止層16、26は設けなくても良く、中間層の屈折率と同じか又は高いハードコート層15、25のみであっても良い。ハードコート層15、25、反射防止層16、26は、いずれも塗工により形成されていることが、生産性、経済性の観点から好ましい。
近赤外線吸収層27は、PDPのネオン発光等の不要な光を遮断する機能を有する。一般に800〜1200nmに吸収極大を有する色素を含む層である。粘着材層28は一般にディスプレイへの容易に装着するために設けられている。粘着剤層28の上に剥離シートを設けても良い。
上述のディスプレイ用光学フィルタは、例えば、長尺状のプラスチックフィルムの一方の表面に、中間層、メッシュ状導電層、ハードコート層及び反射防止層を形成し、他方の表面に近赤外線吸収層、粘着剤層を形成することにより長尺状の光学フィルタを得、その後、作製されたフィルタを、各ディスプレイの全面の表示部の形状に合わせて矩形状に裁断して得られる。
矩形の透明フィルムの場合、各層はバッチ式で形成されても良いが、上記のように連続フィルム上に、各層を連続式、一般にロールトゥロール方式で形成し、裁断することが好ましい。
本発明のディスプレイ用光学フィルタに使用される材料について以下に詳細に説明する。
透明フィルムは、その材料としては、透明(「可視光に対して透明」を意味する。)であれば特に制限はないが、一般にプラスチックフィルムが使用される。例えば、ポリエステル{例、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート}、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、アクリル樹脂、ポリカーボネート(PC)、ポリスチレン、トリアセテート樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール、金属イオン架橋エチレン−メタクリル酸共重合体、ポリウレタン、セロファン等を挙げることができる。これらの中でも、加工時の負荷(熱、溶剤、折り曲げ等)に対する耐性が高く、透明性が特に高い等の点で、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート(PC)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)等が好ましい。特に、PETが、加工性に優れているので好ましい。
透明フィルムの厚さとしては、光学フィルタの用途等によっても異なるが、一般に1μm〜10mm、1μm〜5mm、特に25〜250μmが好ましい。
本発明の導電層は、得られる光学フィルタの表面抵抗値が、一般に10Ω/□以下、好ましくは0.5Ω/□以下、特に0.2Ω/□以下となるように設定される。0.5Ω/□以下とすることにより特にPDP用光学フィルタの電磁シールド性を確保できる。
メッシュ状の導電層としては、前述のように、印刷メッシュ法により形成されたもの、透明フィルム上の銅箔等の層を網状にエッチング加工し、開口部を設けたもの、透明フィルム上に導電性インクをメッシュ状に印刷したもの、等を挙げることができる。
メッシュ状の導電層の場合、メッシュとしては、線径1μm〜1mm、開口率40〜95%のものが好ましい。より好ましい線径は10〜500μm、開口率は50〜95%である。メッシュ状の導電層において、線径が1mmを超えると電磁波シールド性が向上するが、開口率が低下し両立させることができない。1μm未満では、メッシュとしての強度が下がり取扱いが困難となる。また開口率が95%を超えるとメッシュとしての形状を維持することが困難であり、40%未満では光透過性が低下し、ディスプレイからの光量も低下する。
なお、導電性メッシュの開口率とは、当該導電性メッシュの投影面積における開口部分が占める面積割合を言う。
金属箔等の導電性の箔をパターンエッチングしたものの場合、金属箔の金属としては、銅、ステンレス、アルミニウム、ニッケル、鉄、真鍮、或いはこれらの合金、好ましくは銅、ステンレス、アルミニウムが用いられる。
金属箔の厚さは、薄過ぎると取扱い性やパターンエッチングの作業性等の面で好ましくなく、厚過ぎると得られるフィルムの厚さに影響を及ぼし、エッチング工程の所要時間が長くなることから、0.01〜15μmとするのが好ましい。
エッチングパターンの形状には特に制限はなく、例えば四角形の孔が形成された格子状の金属箔や、円形、六角形、三角形又は楕円形の孔が形成されたパンチングメタル状の金属箔等が挙げられる。また、孔は規則的に並んだものに限らず、ランダムパターンとしても良い。この金属箔の投影面における開口部分の面積割合は、20〜95%であることが好ましい。
或いは、メッシュ状の導電層を、透明基板に導電性インキをパターン印刷して形成しても良い。次のような導電性インキを用い、スクリーン印刷法、インクジェット印刷法、静電印刷法等により透明基板の表面に印刷することができる。
一般に、粒径100μm以下のカーボンブラック粒子、或いは銅、アルミニウム、ニッケル等の金属又は合金の粒子等の導電性材料の粒子を50〜90重量%濃度にPMMA、ポリ酢酸ビニル、エポキシ樹脂等のバインダ樹脂に分散させたものである。このインクは、トルエン、キシレン、塩化メチレン、水等の溶媒に適当な濃度に希釈または分散させて透明基板の板面に印刷により塗布し、その後必要に応じ室温〜120℃で乾燥させ基板上に塗着させる。上記と同様の導電性材料の粒子をバインダ樹脂で覆った粒子を静電印刷法により直接塗布し熱等で固着させる。
このようにして形成される印刷膜の厚さは、薄過ぎると電磁波シールド性が不足するので好ましくなく、厚過ぎると得られるフィルムの厚さに影響を及ぼすことから、0.5〜100μm(特に1〜15μm)とするのが好ましい。
このようなパターン印刷によれば、パターンの自由度が大きく、任意の線径、間隔及び開口形状の導電層を形成することができ、従って、所望の電磁波遮断性と光透過性を有するプラスチックフィルムを容易に形成することができる。
導電層のパターン印刷の形状には特に制限はなく、例えば四角形の開口部が形成された格子状の印刷膜や、円形、六角形、三角形又は楕円形の開口部が形成されたパンチングメタル状の印刷膜等が挙げられる。また、開口部は規則的に並んだものに限らず、ランダムパターンとしても良い。この印刷膜の投影面における開口部分の面積割合は、20〜95%であることが好ましい。
本発明では、メッシュ状の導電層として、前記したように印刷メッシュ法で行うこともできる。
まず透明フィルム上に中間層形成用塗工液を塗工し、乾燥、適宜硬化させて中間層を形成し、次いで中間層上に水等の溶剤に対して可溶な材料を用いてドットを印刷する。次いで、透明フィルムのドットの上及びドットの間の中間層の露出面のすべてを覆うように導電材料層を形成する。ドット上にも導電材料層が設けられるが、余り厚すぎると後の洗浄でドットを除去できなくなる。次に、この透明フィルム1を水等の溶剤によって洗浄する。この際、必要に応じ、超音波照射やブラシ、スポンジ等で擦るなどの溶解促進手段を併用してもよい。導電材料層は、金属を蒸着することにより形成することが、低抵抗が得られやすく好ましい。
上記洗浄により、可溶性のドットが溶解し、このドット上の導電材料も透明フィルムから剥れて除去される。そして、ドット同士の間の領域に形成された導電材料よりなる導電性パターン(メッシュ状導電層)が透明フィルム上に残る。この導電性パターンは、ドット間の領域を占めるものであるから、全体としてはメッシュ状(格子状)となる。
従って、ドット間の間隙を狭くしておくことにより、線幅の小さい格子状の導電性パターンが形成される。また、各ドットの面積を広くすることにより、開口率の大きなメッシュ状の導電性パターンが形成される。ドットを形成するための前記水等に対して可溶な印刷材料は、微粒子を分散させる必要のないものであり、低粘性のものでも充分使用できる。この低粘性の印刷材料を使用することにより、微細なドットパターンとなるようにドットを印刷することができる。
なお、上記の工程後、必要に応じ仕上げ洗浄(リンス)し、乾燥することにより、導電層が得られる。
上記印刷メッシュ法において形成される塗工による導電層としては、ポリマー中に無機化合物の導電性粒子が分散された塗工層を挙げることができる。
導電性粒子を構成する無機化合物としては、例えば、アルミニウム、ニッケル、インジウム、クロム、金、バナジウム、スズ、カドミウム、銀、プラチナ、銅、チタン、コバルト、鉛等の金属、合金;或いはITO、酸化インジウム、酸化スズ、酸化亜鉛、酸化インジウム−酸化スズ(ITO、いわゆるインジウムドープ酸化スズ)、酸化スズ−酸化アンチモン(ATO、いわゆるアンチモンドープ酸化スズ)、酸化亜鉛−酸化アルミニウム(ZAO;いわゆるアルミニウムドープ酸化亜鉛)等の導電性酸化物等を挙げることができる。特に、ITOが好ましい。平均粒径は10〜10000nm、特に10〜50nmが好ましい。
ポリマーの例としては、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、マレイン酸樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂、ポリイミド樹脂、含ケイ素樹脂等を挙げることができる。さらに、これらの樹脂のうち熱硬化性樹脂であることが好ましい。
上記塗工による導電層の形成は、ポリマー(必要により溶剤を用いて)中に上記導電性微粒子を混合等により分散させて塗工液を作製し、この塗工液を、透明基板上に塗工し、適宜乾燥、硬化させる。熱可塑性樹脂を用いた場合は、塗工後乾燥することにより、熱硬化型の場合は、乾燥、熱硬化することにより得られる。紫外線硬化性樹脂を用いた場合は、塗工後、必要に応じて乾燥し、紫外線照射することにより得られる。
上記塗工形成された導電層の厚さとしては、一般に0.01〜5μm、特に0.05〜3μmが好ましい。前記厚さが、0.01μm未満であると、電磁波シールド性が充分でないことがあり、一方5μmを超えると、得られるフィルムの透明性を低下させる場合がある。
前記の印刷メッシュ法において、導電層を気相成膜法により形成する場合(金属蒸着膜)、その形成方法としては、特に制限はないが、スパッタリング、イオンプレーティング、電子ビーム蒸着、真空蒸着、化学蒸着等の気相製膜法や、印刷、塗工等が挙げることができるが、気相製膜法(スパッタリング、イオンプレーティング、電子ビーム蒸着、真空蒸着、化学蒸着)が好ましい。前記の導電性粒子を構成する無機化合物を用いて導電層を形成することができる。導電層を気相成膜法で形成した場合は、その層厚は、0.1〜12μm、さらに1〜8μm、特に1〜5μmが好ましい。
導電層上に、さらに金属メッキ層を、導電性を向上させるためは設けても良い。金属メッキ層は、公知の電解メッキ法、無電解メッキ法により形成することができる。メッキに使用される金属としては、一般に銅、銅合金、ニッケル、アルミ、銀、金、亜鉛又はスズ等を使用することが可能であり、好ましくは銅、銅合金、銀、又はニッケルであり、特に経済性、導電性の点から、銅又は銅合金を使用することが好ましい。
また、防眩性能を付与させても良い。この防眩化処理を行う場合、(メッシュ)導電層の表面に黒化処理を行っても良い。例えば、金属膜の酸化処理、クロム合金等の黒色メッキ、黒又は暗色系のインクの塗布等を行うことができる。
本発明の中間層13、23は、
1≦n2≦n3
(但し、n1が透明フィルムの屈折率を表し、n2が中間層の屈折率を表し、そしてn3がハードコート層の屈折率を表す。)
を満足しており、これにより優れた反射防止機能を獲得している。中間層の屈折率は、上記屈折率の関係を満たし、1.50〜1.70の範囲(特に1.63〜1.70の範囲)にあることが好ましい。これにより反射防止機能が向上する。
中間層13、23は、上記屈折率の関係を満たすために、ポリマーとポリマー中に分散された屈折率1.5以上の無機微粒子とを主成分とする層であることが好ましい。またポリマーのガラス転移温度は、20℃以下が好ましい。これによりハードコート層の平坦性の確保が有利である。中間層の層厚は、一般に10〜1000nm、好ましくは10〜500nm、特に10〜200nmである。上限を超えても、下限未満でも、反射防止機能が不十分となる。
中間層を形成する材料は、上述のように、1)ポリマー及び2)屈折率を調節(一般に上昇)する成分から基本的に構成される。ポリマーが、2)の機能を有する場合は、その成分の使用を省略することができる。
1)ポリマーとしては、アクリル樹脂(好ましくはアクリル樹脂ポリオール等のOH基を有するアクリル樹脂)、ポリエステル樹脂(好ましくはポリエステル樹脂ポリオール等のOH基を有するポリエステル樹脂)、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、スチレン−マレイン酸グラフトポリエステル樹脂、アクリルグラフトポリエステル樹脂、シリコーン樹脂等を挙げることができる。アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂が好ましく、特にアクリル樹脂ポリオール、ポリエステル樹脂ポリオールが好ましい。これらは熱可塑性樹脂でも熱硬化性樹脂でも良いが、熱硬化性樹脂が好ましい。
熱硬化性樹脂の場合、好ましい樹脂としては、OH基を有するアクリル樹脂及び/又はポリエステル樹脂と硬化剤であるポリイソシアネートとの組合せ、エポキシ樹脂と硬化剤である酸無水物、ポリアミン等との組合せを挙げることができる。特に、ポリエステル樹脂とポリイソシアネートの組合せが好ましい。
上記ポリエステル樹脂は、一般にグリコールと多価(一般に二価)のカルボン酸との重縮合により得られる。グリコールの例としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオール、ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール(ネオペンチルグリコール)、2−メチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、2−メチル−2−ブチル−1,3−プロパンジオール、2−メチル−2−プロピル−1,3−プロパンジオール、2−メチル−2−イソプロピル−1,3−プロパンジオール、2−メチル−2−n−ヘキシル−1,3−プロパンジオール、2、2−ジエチル−1,3−プロパンジオール、2−エチル−2−n−ブチル−1,3−プロパンジオール、2−エチル−2−n−ヘキシル−1,3−プロパンジオール、2、2−ジ−n−ブチル−1,3−プロパンジオール、2−n−ブチル−2−プロピル−1,3−プロパンジオール、2、2−ジ−n−ヘキシル−1,3−プロパンジオールを挙げることができる。エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオール、ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオールが好ましい。OH基を有するポリエステルを作製する場合は、一般に3官能性以上の多価アルコール(例、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール)をグリコールの一部と置換して使用することにより得られる。
多価(一般に二価)のカルボン酸の例としては、テレフタル酸、イソフタル酸、ジフェニルカルボン酸、2,6−ナルタレンジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸;アジピン酸、コハク酸、マロン酸、グルタル酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、フマル酸、マレイン酸を挙げることができる。テレフタル酸、イソフタル酸、アジピン酸、コハク酸、アゼライン酸、セバシン酸が好ましい。
アクリル樹脂は、一般に(メタ)アクリルモノマーの重合(一般にラジカル重合)により得られる。(メタ)アクリルモノマーの例としては、メチルメタクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート等を挙げることができる。
OH基を有するアクリル樹脂は、例えばアルコール残基がヒドロキシル基を有する炭素原子数2〜4個のアルキルの(メタ)アクリル酸エステル(例えば2−ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレート)を上記アクリルモノマーの一部と置換して使用することにより得られる。
エポキシ樹脂としては、一般にビスフェノールAとエピクロルヒドリンの共重合体が使用される。エポキシ樹脂は、その分子量、エポキシ当量等により適宜選択して使用することができる。
上記OH基を有するポリエステル樹脂、アクリル樹脂等の硬化剤として好ましいポリイソシアネートとしては、トルイレンジイソシアネートの異性体類、4,4−ジフェニルメタンジイソシアネート等の芳香族ジイソシアネート類;キシリレンジイソシアネート等の芳香族脂肪族ジイソシアネート類;イソホロンジイソシアネート、4,4−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート等の脂環式ジイソシアネート類;ヘキサメチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート等の脂肪族ジイソシアネート類;又はこれらの化合物を単一あるいは複数混合して、トリメチロールプロパン等に付加させたポリイソシアネート類;等を挙げることができる。
上記ポリマーのガラス転移温度(Tg)は、20℃以下、特に15℃以下が好ましい。一般に、硬化剤は低分子のため、硬化前のこれらの混合物のTgはポリマーより低下する。
2)屈折率を調節する(一般に上昇させる)成分として、高屈折率(好ましくは1.5以上)の無機化合物(好ましくは金属酸化物)を使用することが好ましい。金属酸化物の例としては、ITO(n=2.1)、ATO(n=2.0)、Sb25(n=1.6)、Sb23(n=1.6)、SbO2(n=1.6)、In23(n=2.0)、SnO2(n=2.0)、ZnO(n=1.9)、ZrO2(n=2.2)、AlをドープしたZnO(n=1.9)、TiO2(n=2.6)等の導電性金属酸化物微粒子(無機化合物)を挙げることができる。但し、屈折率が高ければ非導電性金属酸化物微粒子も使用可能である。Sb25、Sb23、SbO2、ZrO2、AlをドープしたZnO、TiO2が好ましく、特にSb25、ZrO2、AlをドープしたZnO、TiO2が好ましい。これらの金属酸化物のゾルも有用である。金属酸化物微粒子としては、平均粒径10〜10000nm、好ましくは10〜100nm、特に10〜50nmのものが好ましい。
中間層を構成する1)ポリマー、2)屈折率を上昇させる成分の構成比率は、質量比で1):2)が、100:50〜100:500、さらに100:50〜100:300が好ましい。
本発明の反射防止効果は、一般に基板である透明フィルム上の中間層上に設けられたハードコート層とその上に設けられた低屈折率層との複合膜により、或いはハードコート層と低屈折率層との間にさらに高屈折率層が設けられた複合膜により得られる。反射防止効果は、ハードコート層のみであっても得ることができる。
ハードコート層としては、アクリル樹脂層、エポキシ樹脂層、ウレタン樹脂層、シリコーン樹脂層等を挙げることができ、通常その厚さは1〜50μm、好ましくは1〜10μmである。熱硬化性樹脂、紫外線硬化性樹脂のいずれでもよいが、紫外線硬化性樹脂が好ましい。
熱硬化性樹脂としては、フェノール樹脂、レゾルシノール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、フラン樹脂、シリコーン樹脂などを挙げることができる。
紫外線硬化性樹脂(モノマー、オリゴマー)としては、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシルポリエトキシ(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、フェニルオキシエチル(メタ)アクリレート、トリシクロデカンモノ(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、アクリロイルモルホリン、N−ビニルカプロラクタム、2−ヒドロキシ−3−フェニルオキシプロピル(メタ)アクリレート、o−フェニルフェニルオキシエチル(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジプロポキシジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメチロールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、トリス〔(メタ)アクリロキシエチル〕イソシアヌレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリレートモノマー類;ポリオール化合物(例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,9−ノナンジオール、2−エチル−2−ブチル−1,3−プロパンジオール、トリメチロールプロパン、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,4−ジメチロールシクロヘキサン、ビスフェノールAポリエトキシジオール、ポリテトラメチレングリコール等のポリオール類、前記ポリオール類とコハク酸、マレイン酸、イタコン酸、アジピン酸、水添ダイマー酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸等の多塩基酸又はこれらの酸無水物類との反応物であるポリエステルポリオール類、前記ポリオール類とε−カプロラクトンとの反応物であるポリカプロラクトンポリオール類、前記ポリオール類と前記、多塩基酸又はこれらの酸無水物類のε−カプロラクトンとの反応物、ポリカーボネートポリオール、ポリマーポリオール等)と有機ポリイソシアネート(例えば、トリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ジフェニルメタン−4,4′−ジイソシアネート、ジシクロペンタニルジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、2,4,4′−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、2,2′−4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート等)と水酸基含有(メタ)アクリレート(例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェニルオキシプロピル(メタ)アクリレート、シクロヘキサン−1,4−ジメチロールモノ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリレート等)の反応物であるポリウレタン(メタ)アクリレート、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂等のビスフェノール型エポキシ樹脂と(メタ)アクリル酸の反応物であるビスフェノール型エポキシ(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリレートオリゴマー類等を挙げることができる。これら化合物は1種又は2種以上、混合して使用することができる。これらの紫外線硬化性樹脂を、熱重合開始剤とともに用いて熱硬化性樹脂として使用してもよい。
紫外線硬化性樹脂の光重合開始剤として、紫外線硬化性樹脂の性質に適した任意の化合物を使用することができる。例えば、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−1−(4−(メチルチオ)フェニル)−2−モルホリノプロパン−1などのアセトフェノン系、ベンジルジメチルケタールなどのベンゾイン系、ベンゾフェノン、4−フェニルベンゾフェノン、ヒドロキシベンゾフェノンなどのベンゾフェノン系、イソプロピルチオキサントン、2−4−ジエチルチオキサントンなどのチオキサントン系、その他特殊なものとしては、メチルフェニルグリオキシレートなどが使用できる。特に好ましくは、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−1−(4−(メチルチオ)フェニル)−2−モルホリノプロパン−1、ベンゾフェノン等が挙げられる。これら光重合開始剤は、必要に応じて、4−ジメチルアミノ安息香酸のごとき安息香酸系叉は、第3級アミン系などの公知慣用の光重合促進剤の1種または2種以上を任意の割合で混合して使用することができる。また、光重合開始剤のみの1種または2種以上の混合で使用することができる。特に1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(チバ・スペシャリティケミカルズ社製、イルガキュア184)が好ましい。
光重合開始剤の量は、樹脂組成物に対して0.1〜10質量%、好ましくは0.1〜5質量%である。
ハードコート層とするには、上記の紫外線硬化性樹脂(モノマー、オリゴマー)の内、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、トリス〔(メタ)アクリロキシエチル〕イソシアヌレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート等の硬質の多官能モノマーを主に使用することが好ましい。
本発明では、ハードコート層は、前記中間層の屈折率同じか高いことが必要であり、このため必要により、以下の高屈折率層、低屈折率層の材料を使用することにより屈折率を調整して得ることができる。
高屈折率層は、ポリマー(好ましくは紫外線硬化性樹脂)中に、ITO、ATO、Sb25、Sb23、SbO2、In23、SnO2、ZnO、ZrO2、AlをドープしたZnO、TiO2等の導電性金属酸化物微粒子(無機化合物)が分散した層とすることが好ましい。金属酸化物微粒子としては、平均粒径10〜10000nm、好ましくは10〜50nmのものが好ましい。特にITO(特に平均粒径10〜50nmのもの)が好ましい。屈折率を1.64以上としたものが好適である。膜厚は一般に10〜500nmの範囲、好ましくは20〜200nmである。
なお、この高屈折率層の屈折率を1.64以上とすることにより反射防止フィルムの表面反射率の最小反射率を1.5%以内にすることができ、1.69以上、好ましくは1.69〜1.82とすることにより反射防止フィルムの表面反射率の最小反射率を1.0%以内にすることができる。
低屈折率層は、シリカ、フッ素樹脂等の微粒子、好ましくは中空シリカを10〜60重量%(好ましくは10〜50質量%)がポリマー(好ましくは紫外線硬化性樹脂)中に分散した層(硬化層)であることが好ましい。この低屈折率層の屈折率は、1.40〜1.51が好ましい。この屈折率が1.51超であると、反射防止フィルムの反射防止特性が低下する。膜厚は一般に10〜500nmの範囲、好ましくは20〜200nmである。
中空シリカとしては、平均粒径10〜100nm、好ましくは10〜50nm、比重0.5〜1.0、好ましくは0.8〜0.9のものが好ましい。
ハードコート層は、可視光線透過率が85%以上であることが好ましい。高屈折率層及び低屈折率層の可視光線透過率も、いずれも85%以上であることが好ましい。
反射防止層が上記3層より構成される場合、例えば、ハードコート層の厚さは2〜20μm、高屈折率層の厚さは75〜200nm、低屈折率層の厚さは75〜200nmであることが好ましい。
中間層、又はハードコート層及び反射防止層の各層を形成するには、前記の通り、ポリマー(好ましくは紫外線硬化性樹脂)に必要に応じ上記の微粒子等を配合し、得られた塗工液を塗工し、次いで乾燥、必要により熱硬化させるか、或いは塗工後、必要により乾燥し、紫外線を照射する。この場合、各層を1層ずつ塗工し硬化させてもよく、全層を塗工した後、まとめて硬化させてもよい。
塗工の具体的な方法としては、アクリル系モノマー等を含む紫外線硬化性樹脂をトルエン等の溶媒で溶液にした塗工液をグラビアコータ等によりコーティングし、その後乾燥し、次いで紫外線により硬化する方法を挙げることができる。このウェットコーティング法であれば、高速で均一に且つ安価に成膜できるという利点がある。このコーティング後に例えば紫外線を照射して硬化することにより密着性の向上、膜の硬度の上昇という効果が得られる。前記導電層も同様に形成することができる。
紫外線硬化の場合は、光源として紫外〜可視領域に発光する多くのものが採用でき、例えば超高圧、高圧、低圧水銀灯、ケミカルランプ、キセノンランプ、ハロゲンランプ、マーキュリーハロゲンランプ、カーボンアーク灯、白熱灯、レーザー光等を挙げることができる。照射時間は、ランプの種類、光源の強さによって一概には決められないが、数秒〜数分程度である。また、硬化促進のために、予め積層体を40〜120℃に加熱し、これに紫外線を照射してもよい。
反射防止層は、上記のように塗工により形成することが好ましいが、気相成膜法により形成しても良い。通常、高屈折率層及び低屈折率層を、物理蒸着法または化学蒸着法により成膜することができる。物理蒸着法としては、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、レーザーアブレーション法が挙げられるが、一般的にはスパッタリング法で成膜するのが好ましい。化学蒸着法としては、常圧CVD法、減圧CVD法、プラズマCVD法が挙げられる。
高屈折率層及び低屈折率層等の組合せの例としては、下記のものを挙げることができる。
(a) 高屈折率層/低屈折率層の順で各1層ずつ、合計2層に積層したもの、(b) 高屈折率層/低屈折率層を2層ずつ交互に、合計4層に積層したもの、(c) 中屈折率層/高屈折率層/低屈折率層の順で各1層ずつ、合計3層に積層したもの、(d) 高屈折率層/低屈折率層の順で各層を交互に3層ずつ、合計6層に積層したもの。高屈折率層としては、ITO(スズインジウム酸化物)又はZnO、AlをドープしたZnO、TiO2、SnO2、ZrO等の薄膜を採用することができる。また、低屈折折率層としては、SiO2、MgF2、Al23等の屈折率が1.6以下の薄膜を用いることができる。
上記高屈折率層及び低屈折率層等は、物理蒸着法または化学蒸着法により成膜することができる。物理蒸着法としては、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、レーザーアブレーション法が挙げられるが、一般的にはスパッタリング法で成膜するのが好ましい。化学蒸着法としては、常圧CVD法、減圧CVD法、プラズマCVD法が挙げられる。
近赤外線吸収層は、一般に、透明フィルムの表面に色素等を含む層が形成することにより得られる。近赤外線吸収層は、例えば上記色素及びバインダ樹脂又は紫外線硬化性又は電子線硬化性の樹脂を含む塗工液を塗工、必要により乾燥、そして硬化させることにより得られる。フィルムとして使用する場合は、一般に近赤外線カットフィルムであり、例えば色素等を含有するフィルムである。色素としては、一般に800〜1200nmの波長に吸収極大を有するもので、例としては、フタロシアニン系色素、金属錯体系色素、ニッケルジチオレン錯体系色素、シアニン系色素、スクアリリウム系色素、ポリメチン系色素、アゾメチン系色素、アゾ系色素、ポリアゾ系色素、ジイモニウム系色素、アミニウム系色素、アントラキノン系色素、を挙げることができ、特にシアニン系色素又はスクアリリウム系色素が好ましい。これらの色素は、単独又は組み合わせて使用することができる。バインダ樹脂の例としては、アクリル樹脂等の熱可塑性樹脂を挙げることができる。
本発明では、近赤外線吸収層に、ネオン発光の吸収機能を付与することにより色調の調節機能を持たせても良い。このために、ネオン発光の吸収層を設けても良いが、近赤外線吸収層にネオン発光の選択吸収色素を含有させても良い。
ネオン発光の選択吸収色素としては、シアニン系色素、スクアリリウム系色素、アントラキノン系色素、フタロシアニン系色素、ポリメチン系色素、ポリアゾ系色素、アズレニウム系色素、ジフェニルメタン系色素、トリフェニルメタン系色素を挙げることができる。このような選択吸収色素は、585nm付近のネオン発光の選択吸収性とそれ以外の可視光波長において吸収が小さいことが必要であるため、吸収極大波長が575〜595nmであり、吸収スペクトル半値幅が40nm以下であるものが好ましい。
また、近赤外線やネオン発光の吸収色素を複数種組み合わせる場合、色素の溶解性に問題がある場合、混合による色素間の反応ある場合、耐熱性、耐湿性等の低下が認められる場合には、すべての近赤外線吸収色素を同一の層に含有させる必要はなく、別の層に含有させても良い。
また、光学特性に大きな影響を与えない限り、さらに着色用の色素、紫外線吸収剤、酸化防止剤等を加えても良い。
本発明の光学フィルタの近赤外線吸収特性としては、850〜1000nmの透過率を、20%以下、さらに15%するのが好ましい。また選択吸収性としては、585nmの透過率が50%以下であることが好ましい。特に前者の場合には、周辺機器のリモコン等の誤作動が指摘されている波長領域の透過度を減少させる効果があり、後者の場合は、575〜595nmにピークを持つオレンジ色が色再現性を悪化させる原因であることから、このオレンジ色の波長を吸収させる効果があり、これにより真赤性を高めて色の再現性を向上させたものである。
近赤外線吸収層の層厚は、0.5〜50μmが一般的である。
本発明の粘着剤層は、本発明の光学フィルムをディスプレイに接着するための層であり、接着機能を有するものであればどのような樹脂でも使用することができる。例えば、ブチルアクリレート等から形成されたアクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、SEBS(スチレン/エチレン/ブチレン/スチレン)及びSBS(スチレン/ブタジエン/スチレン)等の熱可塑性エラストマー(TPE)を主成分とするTPE系粘着剤及び接着剤等も用いることができる。
その層厚は、一般に5〜500μm、特に10〜100μmの範囲が好ましい。光学フィルタは、一般に上記粘着剤層をディスプレイのガラス板に加熱圧着することによる装備することができる。
本発明において透明フィルム2枚を使用する場合(例えば、近赤外線吸収層を近赤外線カットフィルムとして使用する場合等)、これらの接着には、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸メチル共重合体、アクリル樹脂(例、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸エチル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸メチル共重合体、金属イオン架橋エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体)、部分鹸化エチレン−酢酸ビニル共重合体、カルボキシル化エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル−無水マレイン酸共重合体、エチレン−酢酸ビニル−(メタ)アクリレート共重合体等のエチレン系共重合体を挙げることができる(なお、「(メタ)アクリル」は「アクリル又はメタクリル」を示す。)。その他、ポリビニルブチラール(PVB)樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、シリコーン樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、ゴム系粘着剤、SEBS及びSBS等の熱可塑性エラストマー等も用いることができるが、良好な接着性が得られやすいのはアクリル樹脂系粘着剤、エポキシ樹脂である。
その層厚は、一般に10〜50μm、好ましくは、20〜30μmの範囲が好ましい。光学フィルタは、一般に上記粘着剤層をディスプレイのガラス板に加熱圧着することによる装備することができる。
上記粘着剤層の材料として、EVAも使用する場合、EVAとしては酢酸ビニル含有量が5〜50重量%、好ましくは15〜40重量%のものが使用される。酢酸ビニル含有量が5重量%より少ないと透明性に問題があり、また40重量%を超すと機械的性質が著しく低下する上に、成膜が困難となり、フィルム相互のブロッキングが生じ易い。
架橋剤としては加熱架橋する場合は、有機過酸化物が適当であり、シート加工温度、架橋温度、貯蔵安定性等を考慮して選ばれる。使用可能な過酸化物としては、例えば2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジハイドロパーオキサイド;2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン−3;ジーt−ブチルパーオキサイド;t−ブチルクミルパーオキサイド;2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン;ジクミルパーオキサイド;α,α’−ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン;n−ブチル−4,4−ビス(t−ブチルパーオキシ)バレレート;2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタン;1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン;1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン;t−ブチルパーオキシベンゾエート;ベンゾイルパーオキサイド;第3ブチルパーオキシアセテート;2,5−ジメチル−2,5−ビス(第3ブチルパーオキシ)ヘキシン−3;1,1−ビス(第3ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン;1,1−ビス(第3ブチルパーオキシ)シクロヘキサン;メチルエチルケトンパーオキサイド;2,5−ジメチルヘキシル−2,5−ビスパーオキシベンゾエート;第3ブチルハイドロパーオキサイド;p−メンタンハイドロパーオキサイド;p−クロルベンゾイルパーオキサイド;第3ブチルパーオキシイソブチレート;ヒドロキシヘプチルパーオキサイド;クロルヘキサノンパーオキサイド等を挙げることができる。これらの過酸化物は1種を単独で又は2種以上を混合して、通常EVA100重量部に対して、5質量部以下、好ましくは0.5〜5.0質量部の割合で使用される。
有機過酸化物は通常EVAに対し押出機、ロールミル等で混練されるが、有機溶媒、可塑剤、ビニルモノマー等に溶解し、EVAのフィルムに含浸法により添加しても良い。
なお、EVAの物性(機械的強度、光学的特性、接着性、耐候性、耐白化性、架橋速度など)改良のために、各種アクリロキシ基又はメタクリロキシ基及びアリル基含有化合物を添加することができる。この目的で用いられる化合物としてはアクリル酸又はメタクリル酸誘導体、例えばそのエステル及びアミドが最も一般的であり、エステル残基としてはメチル、エチル、ドデシル、ステアリル、ラウリル等のアルキル基の他、シクロヘキシル基、テトラヒドロフルフリル基、アミノエチル基、2−ヒドロキシエチル基、3−ヒドロキシプロピル基、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル基などが挙げられる。また、エチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等の多官能アルコールとのエステルを用いることもできる。アミドとしてはダイアセトンアクリルアミドが代表的である。
その例としては、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、グリセリン等のアクリル又はメタクリル酸エステル等の多官能エステルや、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、フタル酸ジアリル、イソフタル酸ジアリル、マレイン酸ジアリル等のアリル基含有化合物が挙げられ、これらは1種を単独で或いは2種以上を混合して、通常EVA100質量部に対して0.1〜2質量部、好ましくは0.5〜5質量部用いられる。
EVAを光により架橋する場合、上記過酸化物の代りに光増感剤が通常EVA100質量部に対して5質量部以下、好ましくは0.1〜3.0質量部使用される。
この場合、使用可能な光増感剤としては、例えばベンゾイン、ベンゾフェノン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、ジベンジル、5−ニトロアセナフテン、ヘキサクロロシクロペンタジエン、p−ニトロジフェニル、p−ニトロアニリン、2,4,6−トリニトロアニリン、1,2−ベンズアントラキノン、3−メチル−1,3−ジアザ−1,9−ベンズアンスロンなどが挙げられ、これらは1種を単独で或いは2種以上を混合して用いることができる。
また、接着促進剤としてシランカップリング剤が併用される。このシランカップリング剤としては、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−クロロプロピルメトキシシラン、ビニルトリクロロシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−β(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシランなどが挙げられる。
シランカップリング剤は、一般にEVA100質量部に対して0.001〜10質量部、好ましくは0.001〜5質量部の割合で1種又は2種以上が混合使用される。
なお、本発明に係るEVA接着層には、その他、紫外線吸収剤、赤外線吸収剤、老化防止剤、塗料加工助剤、着色剤等を少量含んでいてもよく、また、場合によってはカーボンブラック、疎水性シリカ、炭酸カルシウム等の充填剤を少量含んでも良い。
上記粘着剤層は、例えばEVAと上述の添加剤とを混合し、押出機、ロール等で混練した後、カレンダー、ロール、Tダイ押出、インフレーション等の成膜法により所定の形状にシート成形することにより製造される。
反射防止層上には、保護層を設けても良い。保護層は、前記ハードコート層と同様にして形成することが好ましい。
粘着剤層上に設けられる剥離シートの材料としては、ガラス転移温度が50℃以上の透明のポリマーが好ましく、このような材料としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリシクロヘキシレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル系樹脂、ナイロン46、変性ナイロン6T、ナイロンMXD6、ポリフタルアミド等のポリアミド系樹脂、ポリフェニレンスルフィド、ポリチオエーテルサルフォン等のケトン系樹脂、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン等のサルフォン系樹脂の他に、ポリエーテルニトリル、ポリアリレート、ポリエーテルイミド、ポリアミドイミド、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、トリアセチルセルロース、ポリスチレン、ポリビニルクロライド等のポリマーを主成分とする樹脂を用いることができる。これら中で、ポリカーボネート、ポリメチルメタアクリレート、ポリビニルクロライド、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレートが好適に用いることができる。厚さは10〜200μmが好ましく、特に30〜100μmが好ましい。
本発明の光学フィルタは、例えば、長尺状の透明フィルムの一方の表面に、メッシュ状導電層、ハードコート層及び反射防止層等を順次設け、次いで、透明フィルムの他方の表面に、近赤外線吸収層及び粘着剤層を設けることにより製造することができる。各層の設置は、連続的に行っても、バッチで行っても良い。このようにして得られた長尺状の積層体を、裁断し、その端面に前記のように電極部を設ければよい。長尺状の透明フィルムに、各層を塗工(塗布)する際に使用される塗工機としては、スリットダイ、リップダイレクト、リップリバース等使用することができる。また両面を同時に塗布する場合は、リップダイを両面に配置した両面同時塗工機が一般に使用される。
このようにして得られる本発明のディスプレイ用光学フィルタは、PDP等のディスプレイの画像表示ガラス板の表面に貼り合わされて使用される。
本発明のPDP表示装置は、透明フィルムとしてプラスチックフィルムを通常1枚使用しているので、本発明の光学フィルタをその表面であるガラス板表面に直接容易に貼り合わせることができるため、PDP自体の軽量化、薄型化、低コスト化に寄与できる。また、PDPの前面側に透明成形体からなる前面板を設置する場合に比べると、PDPとPDP用フィルタとの間に屈折率の低い空気層をなくすことができるため、界面反射による可視光反射率の増加、二重反射などの問題を解決でき、PDPの視認性をより向上させることができる。
従って、本発明の光学フィルタを有するディスプレイは、反射防止効果、帯電防止性に優れ、危険な電磁波の放射もほとんどなく、見やすく、ホコリ等が付きにくいディスプレイということができる。
以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
<ディスプレイ用光学フィルタの作製>
(1)中間層の形成
透明フィルムとして紫外線吸収剤(CYASORB UV−3638、サイテック(CYTEC)社製)を5質量%含有するPETフィルム(屈折率1.65、150μm厚)の製膜直後に、このPETフィルム上に下記の配合の中間層形成用塗工液を塗工し、これを硬化(100℃、5分)して、屈折率1.65で厚さ100nmの中間層を形成した。
中間層形成用塗工液(配合)
ポリエステル樹脂(AD335−AE、東洋インキ(株)製;
Tg15℃;樹脂40質量%、
トルエン30質量%、酢酸エチル30質量%) 50質量部
ポリイソシアネート(CAT−10L、東洋インキ(株)製
ポリイソシアネート52.5質量%、MEK47.5質量%) 5質量部
ZrO2メタノール分散液
(サンコロイドHZ−307M6、日産化学(株)製;
不揮発分30.5質量%) 205質量部
シクロヘキサノン 2000質量部
(2)メッシュ状導電層の形成
上記で得られた中間層の表面に、厚さ10μmの銅箔を付着させた。この銅箔を、フォトリソグラフィー法によりドットパターンを形成して銅箔露出部分をエッチングし、そして次亜塩素酸ナトリウムを含有する黒化処理液を用いて黒化処理することにより、厚さ10μmの少なくとも表面側(視聴者側)が黒化処理され格子パターン(メッシュ状)の銅箔(線幅12μm、ピッチ168μm、開口率:86)を形成した。
(3)ハードコート層(高屈折率)及び低屈折率層の形成
次に、下記配合:
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(DPHA)
(日本化薬(株)製、商品名DPHA) 75質量部
ジルコニア(平均粒径:40nm) 25質量部
MEK 100質量部
トルエン 100質量部
光重合開始剤
(チバ・スペシャリティー・ケミカルズ(株)製、イルガキュア184) 4質量部
からなるハードコート層形成用コート液を調製して、上述の中間層の上に塗布した。次いで80℃で約1分間乾燥処理した後に、紫外線照射(光量200mJ/cm2)により硬化させて、高屈折率のハードコート層(屈折率1.65、厚さ15μm)を形成した。
この上に、フッ素樹脂層(屈折率1.42、厚さ90nm)を含む塗布液を、塗布、乾燥する(80℃、5分)ことにより、低屈折率層を形成した。
(4)近赤外線吸収層の形成
次いで、下記の配合:
ポリメチルメタクリレート 30質量部
TAP−2(山田化学工業(株)製) 0.4質量部
Plast Red 8380(有本化学工業(株)製) 0.1質量部
CIR−1085(日本カーリット(株)製) 1.3質量部
IR−10A((株)日本触媒製) 0.6質量部
メチルエチルケトン 152質量部
メチルイソブチルケトン 18質量部
を混合して得た塗工液を、上記PETフィルムの裏面にグラビアコート法により塗布し、80℃のオーブン中で5分間乾燥させた。これにより、PETフィルム上に厚さ5μmの近赤外線吸収層(色調補正機能を有する)を形成した。
(5)粘着剤層の形成
下記の配合:
SKダイン1811L(綜研化学(株)製) 100質量部
硬化剤L−45(綜研化学(株)製) 0.45質量部
トルエン 15質量部
酢酸エチル 4質量部
を混合して得た塗工液を、上記近赤外線吸収層上にバーコータを用いて塗布し、80℃のオーブン中で5分間乾燥させた。これにより、近赤外線吸収層上に厚さ25μmの粘着剤層を形成した。
こうしてPDP光学フィルタ用光学フィルタを作製した。
[実施例2]
実施例1において、メッシュ状導電層の形成を下記のように行い、ハードコート層の層厚を4.5μmにした以外は同様にしてPDP光学フィルタ用光学フィルタを作成した。
(3)メッシュ状導電層の形成
実施例1で得られた中間層の表面に、銅粒子(平均粒径:2μm)78質量%含む塗布液(樹脂としてポリエステル樹脂6質量%含有)を用いてグラビア印刷法により、線幅25μm、ピッチ168μmの格子(メッシュ)状模様を形成した。このメッシュ状模様に、電解メッキにより厚さ3μの銅層を形成した。さらに得られたフィルムを、次亜塩素酸ナトリウム水溶液に浸漬し、表面の銅を酸化することにより銅層の表面に黒化層を形成し、表面に黒化層を有する銅の導電層(合計厚さ3μm)を形成した。
[実施例3]
実施例1において、近赤外線吸収層及び粘着剤層の代わりに下記の配合の近赤外線吸収機能付き粘着剤層を形成した以外は同様にしてPDP光学フィルタ用光学フィルタを作成した。
(4)近赤外線吸収機能付き粘着剤層の形成
次いで、下記の配合:
SKダイン1811L(綜研化学(株)製) 100質量部
硬化剤L−45(綜研化学(株)製) 0.45質量部
TAP−2(山田化学工業(株)製) 0.4質量部
Plast Red 8380(有本化学工業(株)製) 0.1質量部
CIR−1085(日本カーリット(株)製) 1.3質量部
IR−10A((株)日本触媒製) 0.6質量部
メチルエチルケトン 152質量部
メチルイソブチルケトン 18質量部
を混合して得た塗工液を、PETフィルムの裏面にグラビアコート法により塗布し、80℃のオーブン中で5分間乾燥させた。これにより、PETフィルムの裏面上に厚さ25μmの近赤外線吸収機能付き粘着剤層を形成した。
こうしてPDP光学フィルタ用光学フィルタを作製した。
[実施例4]
実施例2において、近赤外線吸収層及び粘着剤層の代わりに下記の配合の近赤外線吸収機能付き粘着剤層を形成した以外は同様にしてPDP光学フィルタ用光学フィルタを作成した。
(4)近赤外線吸収機能付き粘着剤層の形成
次いで、下記の配合:
SKダイン1811L(綜研化学(株)製) 100質量部
硬化剤L−45(綜研化学(株)製) 0.45質量部
TAP−2(山田化学工業(株)製) 0.4質量部
Plast Red 8380(有本化学工業(株)製) 0.1質量部
CIR−1085(日本カーリット(株)製) 1.3質量部
IR−10A((株)日本触媒製) 0.6質量部
メチルエチルケトン 152質量部
メチルイソブチルケトン 18質量部
を混合して得た塗工液を、PETフィルムの裏面にグラビアコート法により塗布し、80℃のオーブン中で5分間乾燥させた。これにより、PETフィルムの裏面上に厚さ25μmの近赤外線吸収機能付き粘着剤層を形成した。
こうしてPDP光学フィルタ用光学フィルタを作製した。
[比較例1〜4]
実施例1〜4において、中間層の形成しなかった以外同様にしてディスプレイ用光学フィルタを得た。
得られたディスプレイ用光学フィルタを下記のように評価した。
[光学フィルタの評価]
(1)屈折率
実施例及び比較例の各層を、同様にしてガラス板に形成し、剥離してサンプルを得、そのサンプルについて屈折率を測定する。屈折率はJIS−Z−8120(2001年)に従い測定する。
(2)開口率
開口率とは、当該導電性メッシュの面積に対する、その面積からメッシュ金属部分の面積を除く開口部面積が占める面積の割合を求めたものである。
(3)視認性
得られた光学フィルタの裏面を粘着剤を用いてPDPに貼付し、3波長形の蛍光灯(東芝(株)製、商品名FHF32EX−N)で画面を照射し、視認性を目視で以下のように評価する。
○:画像のフィルタへの写り込みがほとんど無く、画像も鮮明であり、干渉縞も見られない
×:画像のフィルタへの写り込みがあり、画像も不鮮明である
(4)反射防止性
得られた光学フィルタの裏面を粘着剤を用いてPDPに貼付し、3波長形の蛍光灯(東芝(株)製、商品名FHF32EX−N)で画面を照射し、反射防止性を目視で以下のように評価する。
○:ほとんど眩しさを感じることなく画像見ることができる
×:眩しく画像見ることが困難である
上記結果を表1に示す。
Figure 2010014954
実施例1〜4で得られたPDPフィルタは、視認性においても、反射防止性においても優れたものであった。
本発明の光学フィルタの基本構成の1例を示す概略断面図である。 本発明の光学フィルタの基本構成の好ましい1例を示す概略断面図である。
符号の説明
11、21 ディスプレイ用光学フィルタ
12、22 透明フィルム
13、23 中間層
14、24 メッシュ状導電層
15、25 ハードコート層
16、26 反射防止層
27 近赤外線吸収層
28 粘着剤層

Claims (17)

  1. 透明フィルム、その上に設けられたメッシュ状導電層、及びメッシュ状導電層上に設けられたハードコート層を含むディスプレイ用光学フィルタであって、
    透明フィルムとメッシュ状導電層との間に中間層が設けられ、且つ透明フィルム、中間層及びハードコート層の屈折率が、下記の関係:
    1≦n2≦n3
    (但し、n1が透明フィルムの屈折率を表し、n2が中間層の屈折率を表し、そしてn3がハードコート層の屈折率を表す。)
    を満足することを特徴とするディスプレイ用光学フィルタ。
  2. 透明フィルムの一方の表面にメッシュ状導電層及びハードコート層がこの順で設けられ、他方の表面に近赤外線吸収層が設けられてなるディスプレイ用光学フィルタであって、
    透明フィルムとメッシュ状導電層との間に中間層が設けられ、且つ透明フィルム、中間層及びハードコート層の屈折率が、下記の関係:
    1≦n2≦n3
    (但し、n1が透明フィルムの屈折率を表し、n2が中間層の屈折率を表し、そしてn3がハードコート層の屈折率を表す。)
    を満足することを特徴とするディスプレイ用光学フィルタ。
  3. 中間層が、ポリマーを含む層であるか、或いはポリマーとポリマー中に分散された屈折率1.5以上の無機微粒子とを含む層である請求項1に記載のディスプレイ用光学フィルタ。
  4. ポリマーが、ポリエステル樹脂、ポリエステル樹脂ポリオール、アクリル樹脂、アクリル樹脂ポリオール及びエポキシ樹脂から選択される少なくとも1種を含む請求項3に記載のディスプレイ用光学フィルタ。
  5. ポリマーが、ポリエステル樹脂ポリオール、アクリル樹脂ポリオール及びエポキシ樹脂から選択される少なくとも1種と、硬化剤とを含む請求項2に記載のディスプレイ用光学フィルタ。
  6. ポリマーのガラス転移温度が、20℃以下である請求項2〜4のいずれか1項に記載のディスプレイ用光学フィルタ。
  7. 中間層の屈折率が1.50〜1.70の範囲にある請求項1〜5のいずれか1項に記載のディスプレイ用光学フィルタ。
  8. メッシュ状導電層の層厚が、0.01〜15μmである請求項1〜5のいずれか1項に記載のディスプレイ用光学フィルタ。
  9. ハードコート層の上に、さらにハードコート層より屈折率の低い低屈折率層が形成されている請求項1〜7のいずれか1項に記載のディスプレイ用光学フィルタ。
  10. 近赤外線吸収層の、透明フィルムと反対側の表面に粘着剤層が設けられている請求項2〜8のいずれか1項に記載のディスプレイ用光学フィルタ。
  11. 近赤外線吸収層が粘着性を有する請求項2〜9のいずれか1項に記載のディスプレイ用光学フィルタ。
  12. 透明フィルムがプラスチックフィルムである請求項1〜10のいずれか1項に記載のディスプレイ用光学フィルタ。
  13. 透明フィルムが紫外線吸収機能を有するプラスチックフィルムである請求項1〜11のいずれか1項に記載のディスプレイ用光学フィルタ。
  14. 粘着剤層又は粘着性近赤外線吸収層の上に剥離シートが設けられている請求項9〜12のいずれか1項に記載のディスプレイ用光学フィルタ。
  15. プラズマディスプレイパネル用フィルタである請求項1〜13のいずれか1項に記載のディスプレイ用光学フィルタ。
  16. 請求項1〜13のいずれか1項に記載のディスプレイ用光学フィルタが画像表示ガラス板の表面に貼り合わされていることを特徴とするディスプレイ。
  17. 請求項1〜13のいずれか1項に記載のディスプレイ用光学フィルタが画像表示ガラス板の表面に貼り合わされていることを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
JP2008174601A 2008-07-03 2008-07-03 ディスプレイ用光学フィルタ、これを備えたディスプレイ及びプラズマディスプレイパネル Pending JP2010014954A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008174601A JP2010014954A (ja) 2008-07-03 2008-07-03 ディスプレイ用光学フィルタ、これを備えたディスプレイ及びプラズマディスプレイパネル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008174601A JP2010014954A (ja) 2008-07-03 2008-07-03 ディスプレイ用光学フィルタ、これを備えたディスプレイ及びプラズマディスプレイパネル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010014954A true JP2010014954A (ja) 2010-01-21

Family

ID=41701124

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008174601A Pending JP2010014954A (ja) 2008-07-03 2008-07-03 ディスプレイ用光学フィルタ、これを備えたディスプレイ及びプラズマディスプレイパネル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010014954A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015231677A (ja) * 2014-06-09 2015-12-24 株式会社麗光 ノンホルムアルデヒドグリッター
JP2016005908A (ja) * 2014-05-30 2016-01-14 トッパン・フォームズ株式会社 積層体及び電子機器
JP2016142750A (ja) * 2015-01-29 2016-08-08 京セラ株式会社 光学フィルタおよび光学素子用パッケージ
KR20160140208A (ko) * 2015-05-29 2016-12-07 엘지디스플레이 주식회사 반사방지 필름 및 이를 구비한 편광판과 표시장치

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008070708A (ja) * 2006-09-15 2008-03-27 Bridgestone Corp 反射防止・近赤外線遮断フィルタ、これを用いたプラズマディスプレイパネル用光学フィルタ及びプラズマディスプレイパネル
JP2008139839A (ja) * 2006-11-02 2008-06-19 Bridgestone Corp ディスプレイ用光学フィルタ、これを備えたディスプレイ及びプラズマディスプレイパネル

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008070708A (ja) * 2006-09-15 2008-03-27 Bridgestone Corp 反射防止・近赤外線遮断フィルタ、これを用いたプラズマディスプレイパネル用光学フィルタ及びプラズマディスプレイパネル
JP2008139839A (ja) * 2006-11-02 2008-06-19 Bridgestone Corp ディスプレイ用光学フィルタ、これを備えたディスプレイ及びプラズマディスプレイパネル

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016005908A (ja) * 2014-05-30 2016-01-14 トッパン・フォームズ株式会社 積層体及び電子機器
JP2015231677A (ja) * 2014-06-09 2015-12-24 株式会社麗光 ノンホルムアルデヒドグリッター
JP2016142750A (ja) * 2015-01-29 2016-08-08 京セラ株式会社 光学フィルタおよび光学素子用パッケージ
KR20160140208A (ko) * 2015-05-29 2016-12-07 엘지디스플레이 주식회사 반사방지 필름 및 이를 구비한 편광판과 표시장치
KR102377180B1 (ko) * 2015-05-29 2022-03-21 엘지디스플레이 주식회사 반사방지 필름 및 이를 구비한 편광판과 표시장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008139839A (ja) ディスプレイ用光学フィルタ、これを備えたディスプレイ及びプラズマディスプレイパネル
JP4783301B2 (ja) ディスプレイ用光学フィルタの製造方法、ディスプレイ用光学フィルタ、これを備えたディスプレイ及びプラズマディスプレイパネル
WO2009119674A1 (ja) ディスプレイ用光学フィルタ、その製造方法、及びディスプレイ用光学フィルタを備えたディスプレイ並びにプラズマディスプレイパネル
JPWO2008153139A1 (ja) ディスプレイ用光学フィルタ、これを備えたディスプレイ及びプラズマディスプレイパネル
JP2012118305A (ja) 紫外線吸収剤含有ハードコートフィルム及びこれを備えたディスプレイ用光学フィルタ
JP2008052088A (ja) ディスプレイ用反射防止フィルム、および、これを用いたディスプレイ
JP2006293239A (ja) 光学フィルタ、これを備えたディスプレイ及びプラズマディスプレイパネル
JP4972368B2 (ja) ディスプレイ用光学フィルタ、これを備えたディスプレイ及びプラズマディスプレイパネル
JP2008041810A (ja) ディスプレイ用光学フィルタ、その製造方法及びこれを備えたディスプレイ及びプラズマディスプレイパネル
JP2008304798A (ja) 近赤外線遮蔽フィルタ、ディスプレイ用光学フィルタ、これを用いたディスプレイ及びプラズマディスプレイパネル
JP2011187978A (ja) ディスプレイ用光学フィルタの製造方法、ディスプレイ用光学フィルタ、これを備えたディスプレイ及びプラズマディスプレイパネル
JP2010014954A (ja) ディスプレイ用光学フィルタ、これを備えたディスプレイ及びプラズマディスプレイパネル
JP2010099835A (ja) 紫外線吸収剤含有ハードコートフィルム及びこれを備えたディスプレイ用光学フィルタ
JP2007266565A (ja) ディスプレイ用光学フィルタ、これを備えたディスプレイ及びプラズマディスプレイパネル
JP4825023B2 (ja) ディスプレイ用光学フィルタ、その製造方法及びこのフィルタを備えたディスプレイ並びにプラズマディスプレイパネル
JP2007234947A (ja) ディスプレイ用光学フィルタ、これを備えたディスプレイ及びプラズマディスプレイパネル
JP2008151831A (ja) ディスプレイ用光学フィルタ、これを備えたディスプレイ及びプラズマディスプレイパネル
JP2007328284A (ja) ディスプレイ用光学フィルタの製造方法、ディスプレイ用光学フィルタ、これを備えたディスプレイ及びプラズマディスプレイパネル
JP2008197539A (ja) ディスプレイ用光学フィルタの製造方法、ディスプレイ用光学フィルタ、これを備えたディスプレイ及びプラズマディスプレイパネル
JP2010021480A (ja) ディスプレイ用光学フィルタ、及びこれを用いたディスプレイ
JP2008034512A (ja) ディスプレイパネル用フィルターの製造方法
JP2007233134A (ja) ディスプレイ用光学フィルタ、その製造方法及びこれを備えたディスプレイ及びプラズマディスプレイパネル
JP2009015155A (ja) ディスプレイ用光学フィルタ、および、これを用いたディスプレイ
JP2009037237A (ja) ディスプレイ用フィルタ及びこれを備えたディスプレイ
JP2008108877A (ja) ディスプレイ用光学フィルタの製造方法、ディスプレイ用光学フィルタ、これを備えたディスプレイ及びプラズマディスプレイパネル

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110701

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120924

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130709

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20131112