JP2009015016A - 液晶表示装置、及び、液晶表示装置の製造方法 - Google Patents

液晶表示装置、及び、液晶表示装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】遮断状態における局所的な光漏れによるコントラストの低下を軽減した、垂直配向モードの液晶表示装置を実現する。
【解決手段】液晶表示装置100の第1基板110は、液晶層に添加された重合性化合物を局所的に重合させることにより形成された高分子構造体114を備えている。高分子構造体114は、第1基板110に垂直な方向から平面視すると、線対称な形状であって、対称軸L方向の幅Hが対称軸Lに垂直な方向の幅Wより大きい形状を有しており、基板間に電圧を印加したときに液晶分子131が傾斜する方向を対称軸Lと平行な方向に規制する。
【選択図】図1

Description

本発明は、液晶表示装置に関し、特に、垂直配向モードの液晶表示装置に関する。
液晶表示装置は、CRT(Cathode Ray Tube)に比べて薄くて軽量であり、また、駆動電圧が低く消費電力が小さいという利点がある。このため、液晶表示装置は、テレビ、ノート型PC(Personal Computer)、デスクトップ型PC、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話など、種々の機器に用いられている。特に、高コントラストかつ広視野角な液晶表示装置として、垂直配向モードの液晶表示装置が知られている。
垂直配向モードの液晶表示装置は、配向膜が形成された一対の基板と、それらの基板間に挟持された液晶層とからなり、液晶層を構成する液晶分子が電圧無印加状態で上記基板に対して略垂直な方向に配向するように構成されている。基板間に電圧を印加すると、液晶層を構成する液晶分子が傾斜(チルト)し、一方の基板に設けられた偏光膜(ポラライザ)を透過した光が、他方の基板に設けられた偏光膜(アナライザ)を透過する透過状態となる。
垂直配向モードの液晶表示装置においては、従来、高コントラスト化、および、広視野角化を図るために、電極にカットアウトパターンを形成したり、あるいは、電極上にレジストパターンを形成したりすることによって、電圧印加時に液晶分子が傾斜する方向を規制していた(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、このような液晶表示装置を製造するためには、カットアウトパターンやレジストパターンを電極に形成する必要があり、製造コストの上昇が避けられないという問題があった。また、このような液晶表示装置では、基板界面の液晶配向規制力が弱いため、応答速度が遅いという問題があった。
このような問題を解決するものとして、特許文献2には、液晶層内に形成されたリブ(土手)によって、液晶分子の傾斜方向を規制する技術が開示されている。特許文献2に記載の液晶表示装置においては、格子状、十字状、または、ストライプ状のリブを、液晶層に添加した重合性化合物を重合して形成することによって、リブ近傍の液晶分子をリブの延伸方向と垂直な方向に傾斜させている。たとえば、リブを格子状に形成した場合、そのリブにより区分された各矩形領域にある液晶分子は、基板間に電圧が印加されると、その矩形領域の中心に向かって傾斜するようになる。
特開2002−107730号公報(2002年4月10日公開) 国際公開番号WO2004/083947(2004年9月30日公開)
しかしながら、特許文献2に記載の液晶表示装置においては、遮断状態においてもリブ近傍で局所的な光漏れが生じ、コントラストが低下するという問題があった。これは、電圧を印加していない状態であっても、リブ近傍の液晶分子が、大きく傾斜して基板に略水平に傾いているためである。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、遮断状態における局所的な光漏れによるコントラストの低下を軽減した、垂直配向モードの液晶表示装置を実現することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る液晶表示装置は、一対の基板と該一対の基板間に挟持された液晶層とを備え、上記一対の基板に対して略垂直な方向に配向した液晶分子を上記一対の基板間に生じた電界より傾斜させる液晶表示装置において、上記一対の基板のうち少なくとも何れか一方の基板の上記液晶層に対向する液晶層対向面に、高分子構造体が形成されており、上記高分子構造体を上記一対の基板に垂直な方向から平面視した形状は、線対称な形状であって、対称軸方向の幅が対称軸に垂直な方向の幅より大きい形状である、ことを特徴としている。
上記のように構成された高分子構造体により、上記液晶層を構成する液晶分子が上記一対の基板間に生じた電界により傾斜する方向を、上記高分子構造体の対称軸と平行な方向に規制することができる。しかも、格子状、十字状、または、ストライプ状のリブを基板上に形成した場合のように、上記一対の基板間に電界が生じていない状態で高分子構造体近傍の液晶分子が大きく傾斜することがないので、遮断状態における局所的な光漏れを生じることがない。すなわち、上記の構成によれば、遮断状態における局所的な光漏れによるコントラストの低下を軽減するという効果を奏する。
なお、上記高分子構造体は、上記液晶層に添加された重合性化合物を重合して得られた高分子構造体であってよく、特に、上記一対の基板間に電圧が印加されていない状態で、上記液晶層に添加された重合性化合物を重合して得られた高分子構造体であってよい。
本発明に係る液晶表示装置においては、上記液晶層対向面に、上記液晶層に添加された重合性化合物が上記一対の基板間に電圧が印加された状態で重合してなる高分子膜が形成されている、ことが好ましい。
上記の構成によれば、上記液晶層を構成する液晶分子を、上記高分子構造体の対称軸方向に傾斜した状態で、上記高分子膜によりアンカリングすることができる。換言すれば、上記液晶層を構成する液晶分子に、上記高分子構造体の対称軸方向に傾斜した状態を記憶させることができる。このため、上記液晶層を構成する液晶分子は、上記高分子膜が形成されていない場合と比べ、上記一対の基板間に生じた電界によって、より速やかに上記高分子構造の対称軸方向に傾斜するようになる。すなわち、上記の構成によれば、当該液晶表示装置の応答速度を向上させるという、更なる効果を奏する。
本発明に係る液晶表示装置においては、上記高分子構造体が画素毎に少なくとも1つずつ形成されている、ことが好ましい。
上記の構成によれば、上記一対の基板間に生じた電界により、各画素に含まれる液晶分子をより確実に上記高分子構造体の対称軸方向に傾斜させることができるという更なる効果を奏する。
本発明に係る液晶表示装置においては、上記液晶層対向面において1つの画素に対応する画素領域が複数の小領域に分割されており、該複数の小領域の各々に対称軸の方向が互いに異なる上記高分子構造体が少なくとも1つずつ形成されている、ことが好ましい。
上記の構成によれば、上記一対の基板間に生じた電界により、各小領域にある液晶分子を、その小領域に形成された高分子構造体の対称軸方向に傾斜させることができる。しかも、上記のとおり、各小領域に形成された高分子構造体の対称軸の方向は互いに異なる。したがって、上記一対の基板間に生じた電界により、各小領域にある液晶分子を互いに異なる方向に傾斜させることができる。すなわち、マルチドメイン化による広視野角化を実現することができるという更なる効果を奏する。
一対の基板と該一対の基板間に挟持された液晶層とを備え、上記一対の基板に対して略垂直な方向に配向した液晶分子を上記基板間に生じた電界より傾斜させる液晶表示装置の製造方法であって、
上記液晶層の特定領域に活性エネルギー線を選択的に照射することによって、上記液晶層に添加された重合性化合物を局所的に重合させる選択照射工程を含み、
上記特定領域を上記一対の基板に垂直な方向から平面視した形状は、線対称な形状であって、対称軸方向の幅が対称軸に垂直な方向の幅より大きい形状である、
ことを特徴とする、液晶表示装置の製造方法。
上記の構成によれば、上記一対の基板のうち少なくとも何れか一方の基板の上記液晶層に対向する液晶層対向面に、上記液晶層に添加された重合性化合物が重合してなる高分子構造体を形成することができる。形成された高分子構造体を上記一対の基板に垂直な方向から平面視した形状は、上記特定領域の形状に略一致するので、線対称な形状であって、対称軸方向の幅が対称軸に垂直な方向の幅より大きい形状となる。したがって、遮断状態における局所的な光漏れによるコントラストの低下が軽減された液晶表示装置を製造することができる。しかも、上記基板に含まれる電極にカットアウトパターンやレジストパターンを形成する必要がないので、製造コストを低下させることができる。
なお、上記液晶装置の製造方法は、上記選択照射工程の後、上記一対の基板間に電圧を印加した状態で上液晶層全体に活性エネルギー線を照射することによって、上記液晶層に添加された重合性化合物を一様に重合させる全体照射工程を更に含んでいてもよい。
また、上記液晶表示装置の製造方法の上記選択照射工程においては、画素毎に上記特定領域が少なくとも1つずつ配置するようにしてもよい。
また、上記液晶表示装置の製造方法の上記選択照射工程においては、上記液晶層対向面において1つの画素に対応する画素領域が複数の小領域に分割されており、該複数の小領域の各々に対称軸の方向が互いに異なる上記特定領域を少なくとも1つずつ配置するようにしてもよい。
本発明に係る液晶表示装置は、以上のように、一対の基板のうち少なくとも何れか一方の基板の液晶層に対向する液晶層対向面に、上記液晶層に添加された重合性化合物が重合してなる高分子構造体が形成されており、上記高分子構造体を上記一対の基板に垂直な方向から平面視した形状は、線対称な形状であって、対称軸方向の幅が対称軸に垂直な方向の幅より大きい形状である。
したがって、遮断状態における局所的な光漏れによるコントラストの低下を軽減することができる。
また、本発明に係る液晶表示装置の製造方法は、以上のように、上記液晶層の特定領域に活性エネルギー線を選択的に照射することによって、上記液晶層に添加された重合性化合物を局所的に重合させる選択照射工程を含み、上記特定領域を上記一対の基板に垂直な方向から平面視した形状は、線対称な形状であって、対称軸方向の幅が対称軸に垂直な方向の幅より大きい形状である。
したがって、遮断状態における局所的な光漏れによるコントラストの低下が軽減された液晶表示装置を、低い製造コストで製造することができる。
本発明の一実施形態に係る液晶表示装置100について、図面に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
まず、液晶表示装置100の要部構成について、図2を参照して説明する。図2は、液晶表示装置100の要部構成を示す断面図である。
図2に示したように、液晶表示装置100は、概略的に言えば、第1基板110と、第1基板110に対向する第2基板120と、第1基板110と第2基板120との間に挟持された液晶層130とを備えた、垂直配向モードの液晶表示装置である。液晶層130を構成する液晶分子は、負の誘電率異方性を有しており、後述するように、第1基板110と第2基板120との間に電圧が印加されていない状態で、第1基板110に対して略垂直な方向に配向するようになされている。
図2に示したように、第1基板110は、ガラス基板111と、ガラス基板111上に形成された電極112と、電極112を覆うように形成された配向膜113とを備えている。また、第2基板120は、ガラス基板121と、ガラス基板121上に形成された電極122と、電極122を覆うように形成された配向膜123とを備えている。
なお、液晶表示装置100の第1基板110は、マトリクス状に配置されたゲートバスラインおよびデータバスライン、ならびに、該データバスラインおよび該ゲートバスラインに接続されたTFT(Thin Film Transistor:薄膜トランジスタ)を備え、該TFTにより電極(画素電極)112を駆動するTFT基板として構成されていてもよい。また、第2基板120は、ガラス基板121上に形成されたカラーフィルタを更に備えた、CF(Color Filter)基板として構成されていてもよい。さらに、第1基板110の液晶層130に対向する面とは反対側の面と、第2基板120の液晶装置130に対向する面とは反対側の面とには、互いにクロスニコルに配置された偏光素子が形成されていてもよい。
第1基板110上に、図示した高分子構造体114および高分子膜115が形成されておらず、配向膜113が液晶層130に対して露出している場合、液晶層130を構成する液晶分子は、配向膜113の作用により、第1基板110に対して略垂直な方向に配向する。第2基板120に形成された配向膜123も同様に作用する。基板間に電圧を印加すると、すなわち、電極112と電極122との間に電位差を与えると、液晶層130内に電界が生じ、液晶層を構成する液晶分子は所定の方向に傾斜する。
図2に示したように、第1基板110の液晶層130と対向する面上、すなわち、配向膜113上には、高分子構造体114が形成されている。この高分子構造体114は、後述するように、基板間に電圧を印加していない状態で、すなわち、液晶分子が第1基板110に略垂直な方向に配向した状態で、液晶層130に添加された重合性化合物を局所的に重合させることにより形成された構造物である。高分子構造体114の形成には、後述するように、例えば、PSA(Polymer Sustained Alignment)技術が用いられる。基板間に電圧を印加したときに液晶分子が傾斜する方向は、後述するように、この高分子構造体114により規制される。
また、図2に示したように、第1基板110の液晶層130と対向する面上には、配向膜113および高分子構造体114を覆うように、高分子膜115が形成されている。また、第2基板120の液晶層130と対向する面上には、配向膜123を覆うように、高分子膜125が形成されている。高分子膜115および125の形成には、後述するように、例えば、PSA(Polymer Sustained Alignment)技術が用いられる。これらの高分子膜は、図示したように、第1基板110と第2基板120との両方に形成されていてもよいし、何れか一方にのみ形成されていてもよい。
高分子膜115および125は、後述するように、基板間に電圧を印加した状態で、すなわち、液晶分子が高分子構造体114により規制された方向に傾斜した状態で、液晶層130に添加された重合性化合物を一様に重合させることにより形成された膜である。このため、液晶層130を構成する液晶分子は、高分子構造体114により規制された方向に傾斜した状態で、高分子膜115および125よってアンカリングされる。
図2に示したように、高分子膜115および125を形成することにより、高分子膜115および125が存在していない場合と比較して、基板間に電圧を印加したときに、液晶層130を構成する液晶分子をより速やかに傾斜させることができる。すなわち、電圧印加時の応答速度をより高速化することができる。ただし、液晶分子が傾斜する方向は、上述したとおり、高分子膜115および125の有無によらず、高分子構造体114により規制される。したがって、液晶分子が傾斜する方向を規制するだけであれば、高分子膜115および125は省略してもよい。
次に、液晶表示装置100の第1基板に形成された高分子構造体114の形状および配置について、図1、図3、および、図4を参照して説明する。
図1は、液晶表示装置100の第1基板110を、第1基板110に垂直な方向から平面視した平面図である。なお、図2に示した液晶表示装置100の断面図は、図1のAA´断面に対応する断面図である。
図1に示したように、第1基板110の液晶層130に対向する面(液晶層対向面)上には、複数の微細な高分子構造体114が形成されており、各高分子構造体114を基板110に垂直な方向から平面視した形状は、線対称な形状であって、対称軸L方向の幅Hが対称軸Lに垂直な方向の幅Wより大きい形状である。具体的には、互いに鋭角的に交わる2つの線分状領域からなるV字形である。なお、対称軸に垂直な方向の幅Wは、画素の一辺の長さより小さければよく、例えば、画素の一辺の長さの10分の1、100分の1、あるいは、1000分の1などである。
上記のような形状を有する高分子構造体114は、図1に示したように、基板間に電圧を印加したとき液晶分子131が傾斜する方向を、その対称軸方向に規制するように作用する。ここで、基板間に電圧を印加したとき液晶分子131が傾斜する向き(すなわち、液晶分子131の第2基板120側の端部が倒れ込む向きが高分子構造体114の向きと一致するか否か)は、高分子構造体114を構成する高分子の物性、および、液晶層130を構成する液晶分子131の物性に依存して決まる。
なお、液晶表示装置100の第1基板110に形成された高分子構造体114の形状は、線対称な形状であって、対称軸方向の幅が対称軸に垂直な方向の幅より大きい形状であればよく、図1に示したV字形状に限定されるものではない。すなわち、高分子構造体114は、例えば、各高分子構造体114を基板110に垂直な方向から平面視して、例えば、T字形状、U字形状、Y字形状、鍵穴形状などの形状を有するように形成されていてもよい。
図3の(a)〜(g)は、それぞれ、図1に示した高分子構造体114と置換可能な、各種形状の高分子構造体を例示した図である。図3の(a)は、T字形状に形成された高分子構造体を例示している。図3の(b)および(c)は、V字形状に形成された他の高分子構造体を例示している。図3の(d)は、U字形状に形成された高分子構造体を例示している。図3の(f)は、Y字形状に形成された高分子構造体を例示している。図3の(g)は、鍵穴状に形成された高分子構造体を例示している。
また、高分子構造体114は、図1に示したように、その対称軸の方向および向きを一致させて周期的に配置されていてもよいが、高分子構造体114の配置はこれに限定されるものではない。たとえば、画素領域(第1基板110の液晶層対向面における1つの画素に対応する領域)が分割されてなる複数の小領域の各々に、対称軸の方向が互いに異なる上記高分子構造体が少なくとも1つずつ配置することにより、マルチドメイン化による広視野角化を達成することができる。
図4は、液晶表示装置100の第1基板110を、第1基板110に垂直な方向から平面視した平面図であり、高分子構造体114の好ましい配置例を示す。
図4において、画素領域150は、4つの小領域(サブドメイン)151、152、153、および154に分割されている。第1の小領域151に形成された高分子構造体114の対称軸の方向を第1の方向とすると、第2の小領域152に形成された高分子構造体114の対称軸は、第1の方向を時計回りに90°回転してなる第2の方向を向き、第3の小領域153に形成された高分子構造体114の対称軸は、第1の方向を時計回りに180°回転してなる第3の方向を向き、第4の小領域154に形成された高分子構造体114の対称軸は、第1の方向を時計回りに270°回転してなる第4の方向を向いている。このように、各小領域に形成された高分子構造体114の対称軸の向きを互いに異ならせることにより、基板間に電圧を印加したとき各小領域にある液晶分子が傾斜する方向が互いに異なるようになり、広視野角化を図ることができる。
なお、以上では、高分子構造体114は、第1基板110の配向膜113上に形成されているものとして説明したが、第2基板120の配向膜123上に形成されていてもよい。この場合も、高分子構造体114が第1基板110の配向膜113上に形成された場合と全く同様に液晶分子が傾斜する方向を規制することができる。
また、液晶表示装置100においては、以上のように、基板間に電圧を印加したときに液晶分子が傾斜する方向を規制するために、画素電極にスリットパターンやレジストパターンを形成したり、リブやリベットなどの画素内構造物を形成したりする必要はない。しかし、これらを高分子構造体114と併用することにより、基板間に電圧を印加したときに液晶分子が傾斜する方向を規制するようにしてもよい。
次に、PSA(Polymer Sustained Alignment)技術を利用した液晶表示装置100の製造方法について、特に、高分子構造体114、および、高分子膜115の形成方法について、図5、および、図6を参照して説明する。
まず、公知の方法により、ガラス基板111上に電極112および配向膜11が形成されてなる第1基板110と、ガラス基板121上に電極122および配向膜123が形成されてなる第2基板110と、第1基板110と第2基板120とに挟持された液晶層130であって、重合性化合物が添加された液晶層130と、を含む液晶表示装置を製造する。ここで、液晶層130に添加する重合性化合物としては、例えば、ジアクリレート系化合物などを用いることができる。
基板間に電圧を印加しない状態の上記液晶表示装置の液晶層130一部に、活性エネルギー線を選択的に照射することにより、高分子構造体114を形成することができる。活性エネルギー線を選択的に照射する方法としては、液晶層130の特定領域にのみに活性エネルギー線を照射し得る方法であれば任意の方法を利用することができ、例えば、マスク露光法、または、干渉露光法などを利用することができる。また、照射する活性エネルギー線としては、液晶層130に添加した重合性化合物を重合し得るものであれば任意の活性エネルギー線を利用することができ、例えば、紫外線などを利用することができる。
図5の(a)および図6の(a)に、マスク露光法により高分子構造体114を形成する工程を示す。フォトマスク200には、高分子構造体114を形成しようとする特定領域に対応した開口部201が形成されており、マスク200を介して活性エネルギー線を照射すると、高分子構造体114を形成しようとする特定領域に活性エネルギー線が選択的に照射される。上述したとおり、液晶層130には重合性化合物が添加されているので、活性エネルギー線が照射された特定領域において局所的な重合が起こり、図5の(b)および図6の(b)に示したように高分子構造体114が形成される。高分子構造体114を形成しようとする特定領域の形状、すなわち、開口部201の形状は、線対称な形状であって、対称軸方向の幅が対称軸に垂直な方向の幅Wより大きい形状である。
なお、上記のような活性エネルギー線の選択的照射により形成された高分子構造体114は、図5の(b)に示したように、第1基板110の配向膜113上に形成されることもあるし、図6の(b)に示したように、第2基板120の配向膜123上に形成されることもある。
高分子構造体114が第1基板110または第2基板120の何れの側に形成されるかは、液晶層130に添加した重合性化合物を含む各種材料の種類および量、ならびに、照射した活性エネルギー線の種類、照射強度、および、照射時間などの諸条件に依存する。ただし、上述したとおり、高分子構造体114が何れの基板に形成されたとしても、高分子構造体114により液晶分子が傾斜する方向が規定されることに変わりはない。
上記のようにして高分子構造体114が形成された液晶表示装置であって、基板間に電圧を印加した状態の液晶表示装置の液晶層130全体に、活性エネルギー線を一様に照射することにより、高分子膜115および125を形成することができる。ここで照射する活性エネルギー線も、液晶層130に添加した重合性化合物を重合し得るものなら何でもよく、例えば、紫外線などを用いることができる。
図5の(c)および図6の(c)に、活性エネルギー線の一様照射により高分子膜115および125を形成する工程を示す。活性エネルギー線を液晶層130の全体に一様に照射すると、図5の(d)に示したように、第1基板110においては、配向膜113および高分子構造体114を覆うように高分子膜115が形成され、また、第2基板120においては、配向膜123を覆うように高分子膜125が形成される。あるいは、図6の(d)に示したように、第1基板110においては、配向膜113を覆うように高分子膜115が形成され、第120においては、配向膜123および高分子構造体114を覆うように高分子膜125が形成される。
この際、基板間に電圧を印加した状態で、すなわち、液晶分子が高分子構造体114の対称軸方向に傾斜した状態で、高分子膜115および125が形成されるので、液晶層130を構成する液晶分子は、高分子構造体114の対称軸方向に傾斜した状態でアンカリングされる。したがって、高分子膜115および125が存在していない場合と比較して、電圧印加時の液晶分子の応答速度が速くなる。
なお、高分子膜が第1基板110側に形成されるか、第2基板120側に形成されるか、あるいは、図5の(d)および図6の(d)に示したように両方の基板に形成されるかは、液晶層130に添加した重合性化合物を含む各種材料の種類および量、ならびに、照射した活性エネルギー線の種類、照射強度、および、照射時間などの諸条件に依存する。これら諸条件を適宜調整することにより、高分子膜を第1基板110側のみに形成しても、あるいは、第2基板120側のみに形成してもよく、何れの場合であっても、高分子膜が形成されていない場合と比べて、電圧印加時の液晶分子の応答速度が速くなる。
本発明は、垂直配向モードの液晶表示装置に好適に利用することができる。
本発明の実施形態を示すものであり、液晶表示装置の第1基板を平面視した平面図である。 本発明の実施形態を示すものであり、液晶表示装置の断面図である。 本発明の実施形態を示すものであり、高分子構造体の変形例を示す平面図である。(a)は、T字状に形成された高分子構造体を示す。(b)、および、(c)は、V字状に形成された他の高分子構造体を示す。(d)は、U字状に形成された高分子構造体を示す。(f)は、Y字状に形成された高分子構造体を示す。(g)は、鍵穴状に形成された高分子構造体を示す。 本発明の実施形態を示すものであり、高分子構造体の好ましい配置例を示す平面図である。 本発明の実施形態を示すものであり、液晶表示装置の製造方法を示す図である。(a)は、高分子構造体を形成する工程を示し、(b)は高分子構造体が形成された液晶表示装置を示す。(c)は、高分子膜を形成する工程を示し、(d)は、高分子膜が形成された液晶表示装置を示す。 本発明の実施形態を示すものであり、液晶表示装置の製造方法を示す図である。(a)は、高分子構造体を形成する工程を示し、(b)は高分子構造体が形成された液晶表示装置を示す。(c)は、高分子膜を形成する工程を示し、(d)は、高分子膜が形成された液晶表示装置を示す。
符号の説明
100 液晶表示装置
110 第1基板
111 ガラス基板
112 電極
113 配向膜
114 高分子構造体
115 高分子膜
120 第2基板
121 ガラス基板
122 電極
123 配向膜
124 高分子膜
130 液晶層

Claims (5)

  1. 一対の基板と該一対の基板間に挟持された液晶層とを備え、上記一対の基板に対して略垂直な方向に配向した液晶分子を上記一対の基板間に生じた電界により傾斜させる液晶表示装置において、
    上記一対の基板のうち少なくとも何れか一方の基板の上記液晶層に対向する液晶層対向面に、高分子構造体が形成されており、
    上記高分子構造体を上記一対の基板に垂直な方向から平面視した形状は、線対称な形状であって、対称軸方向の幅が対称軸に垂直な方向の幅より大きい形状である、
    ことを特徴とする液晶表示装置。
  2. 上記液晶層対向面に、上記液晶層に添加された重合性化合物を上記一対の基板間に電圧が印加された状態で重合して得られた高分子膜が形成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 上記高分子構造体が画素毎に少なくとも1つずつ形成されている、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の液晶表示装置。
  4. 上記液晶層対向面において1つの画素に対応する画素領域が複数の小領域に分割されており、該複数の小領域の各々に対称軸の方向が互いに異なる上記高分子構造体が少なくとも1つずつ形成されている、
    ことを特徴とする請求項1から3までの何れか1項に記載の液晶表示装置。
  5. 一対の基板と該一対の基板間に挟持された液晶層とを備え、上記一対の基板に対して略垂直な方向に配向した液晶分子を上記基板間に生じた電界により傾斜させる液晶表示装置の製造方法であって、
    上記液晶層の特定領域に活性エネルギー線を選択的に照射することによって、上記液晶層に添加された重合性化合物を局所的に重合させる選択照射工程を含み、
    上記特定領域を上記一対の基板に垂直な方向から平面視した形状は、線対称な形状であって、対称軸方向の幅が対称軸に垂直な方向の幅より大きい形状である、
    ことを特徴とする、液晶表示装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2013008852A1 (ja) * 2011-07-12 2013-01-17 日産化学工業株式会社 組成物、液晶配向処理剤、液晶配向膜及び液晶表示素子

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