JP2009014765A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光ビームの発光タイミングを調整することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置は、LD(発光部)15が発光するレーザー光(光ビーム)をポリゴンミラー(照射手段)16で反射して照射する。画像生成回路(第1発光指示手段)132からの発光データによって感光体入射範囲へ照射すべきレーザー光が発光し、SH信号生成回路(第2発光指示手段)131からのSH信号によって光量調整範囲(所定範囲)へ照射すべきレーザー光が発光する。画像生成回路132からの発光データ及びSH信号生成回路131からのSH信号を排他的に遮断することにより、発光データ又はSH信号によるレーザー光を個別に照射させ、感光体入射範囲と光量調整範囲との間に備えた受光部31でレーザー光を受光したか否かに基づき、発光データ又はSH信号を入力するタイミングの異常を検出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子写真式の画像形成装置に関し、より詳しくは、感光体に静電潜像を作成するためにレーザー光を発光するタイミングを容易に調整することができる画像形成装置に関する。
複写装置又はプリンタ等の電子写真式の画像形成装置には、感光体に静電潜像を作成するための光源としてレーザーダイオードを用いたものがある。画像形成装置で用いるレーザーダイオードは、出力動作中の特性を安定させるために一定時間毎に光量の調整を行う必要がある。光量の調整処理では、画像形成装置は、一定時間間隔で調整指示信号を作成し、調整指示信号の発生タイミングに合わせてレーザーダイオードを発光させ、光量のサンプリング及び光量調整値のホールドを行う。以下、この調整指示信号をサンプルホールド(SH)信号と言う。
図13は、従来の画像形成装置の一部の構成を示したブロック図である。画像形成装置は、全体の制御を行うプロセッサであるCPU51と、画像を読み取る画像読み取り部52と、レーザーダイオード(LD)55と、LD55を動作させるLDドライバ54と、LDドライバ54を制御するLDドライバ制御回路53とを備えている。更に画像形成装置は、回転しながらLD55からのレーザー光を反射するポリゴンミラー56と、レーザー光を集光するレンズ57と、ポリゴンミラー56で反射されたレーザー光を照射される感光体58とを備えている。図中には一個のレンズ57を模式的に示しているが、実際のレンズ57は複数のレンズからなる。
LDドライバ制御回路53は、SH信号生成回路531及び画像生成回路532を備えてなる。SH信号生成回路531は、CPU51に制御されたタイミングでSH信号をLDドライバ54へ入力する。画像生成回路532は、画像読み取り部52から画像データを入力され、画像データを1ドットごとに発光のオン/オフを示す画像用の発光データへ変換し、ポリゴンミラー56の回転とタイミングを合わせて発光データをLDドライバ54へ入力する。LDドライバ54は、入力されたSH信号及び画像用の発光データに従って、LD55を発光させる。
LDドライバ54に画像用の発光データが入力された場合は、LD55は画像生成用のレーザー光を発光し、レーザー光はポリゴンミラー56で反射されて感光体58に照射され、静電潜像が作成される。図13中には、回転するポリゴンミラー56でレーザー光が反射される方向の内、レーザー光が感光体58へ入射する方向の範囲である感光体入射範囲を、破線の矢印で挟んで示している。画像生成回路532は、回転するポリゴンミラー56によってレーザー光が反射される方向が感光体入射範囲に含まれるようなタイミングで、発光データをLDドライバ54へ入力し、画像生成用のレーザー光が感光体58へ入射される。
LDドライバ54にSH信号が入力された場合は、LD55は、レーザー光量の調整を行うためにレーザー光を発光する。発光したレーザー光量は、図示しないフォトダイオード等の検出手段で検出され、サンプルホールドが実行される。光量調整のために発光されたレーザー光は、ポリゴンミラー56によって感光体58には入射しない範囲へ反射される。図13中には、光量調整のために発光されたレーザー光がポリゴンミラー56で反射される方向の範囲である光量調整範囲を示している。特許文献1には、レーザー光量をサンプルホールドし、レーザー光量を安定させる技術が開示されている。
特開平10−288743号公報
SH信号によるレーザー発光中は光量調整のためにデータサンプリングが行われ、また画像用の発光データによるレーザー発光中は感光体58で静電潜像の生成が行われるので、LDドライバ54へのSH信号の入力と画像用の発光データの入力とは排他的に行う必要がある。仮に、光量調整のためのレーザー発光中に画像用の発光データがLDドライバ54へ入力された場合は、レーザー光に画像生成用のレーザー光が重畳され、光量調整結果が不良となる不具合が発生する。また画像生成用のレーザー発光中にSH信号がLDドライバ54へ入力された場合は、光量調整のためのレーザー光に起因する黒い筋が画像中に生成される不具合が発生する。
図14は、LDドライバ54への入力とLD55の発光とのタイミングチャートである。図中の横軸は時間であり、ハイは入力又は発光がオンであることを示す。図14(a)は、SH信号の入力と画像用の発光データの入力とが重複していない場合のタイミングチャートを示している。SH信号と画像用の発光データとは排他的に入力されており、SH信号による発光と画像用の発光データによる発光とは重複しておらず、この場合は不具合は発生しない。図中に示したSH領域は、SH信号生成回路531がSH信号をLDドライバ54へ入力する期間である。また図中に示した画像領域は、画像読み取り部52から画像データを入力された画像生成回路532が画像用の発光データをLDドライバ54へ入力できる期間であり、レーザー光が感光体入射範囲内の方向へポリゴンミラー56によって反射されるタイミングに対応している。
ところで、感光体入射範囲の大きさ及び位置は、感光体58の大きさ及びレンズ57の倍率等、画像形成装置内の各種部品の構成によって定まる。例えば、感光体58の長さが大きければ感光体入射範囲も大きくなり、レンズ57又は感光体58の位置が異なれば感光体入射範囲の位置も異なる。またレンズ57の倍率が異なれば、レンズ57を通過した光の照射範囲が異なるので、感光体入射範囲の大きさ及び位置が異なることとなる。従って、画像形成装置内の各種部品の構成が異なれば、感光体入射範囲の大きさ又は位置が異なり、これに伴って図14中の画像領域の大きさ又は時間的位置も異なる可能性がある。このため、画像形成装置内の各種部品の構成によっては、SH信号の入力と画像用の発光データの入力とが重複する虞がある。
図14(b)は、SH信号の入力と画像用の発光データの入力とが重複している場合のタイミングチャートを示している。画像領域の大きさが変化し、SH信号と画像用の発光データとが重複して入力することが可能となっている。このため、図中に示したように、SH信号による発光と画像用の発光データによる発光とが重複しており、不具合が発生することとなる。
画像形成装置内の各種部品の構成は、画像形成装置の設計によって異なり、また製造時のバラツキ及び経年変化によっても異なってくる。従って、SH信号による発光と画像用の発光データによる発光との重複を回避する為には、画像形成装置毎に発光のタイミングを調整する必要がある。
しかしながら、SH信号による発光も画像用の発光データによる発光も同じLD55のレーザー発光であるので、レーザー光を観測したとしても、SH信号による発光と画像用の発光データによる発光とを区別することはできない。従って、レーザー光を観測することによってレーザー光の発光のタイミングを調整することは困難である。また、調整したタイミングでレーザー光の発光を制御するための制御プログラムを、個別の画像形成装置毎に用意する必要があるという問題がある。特許文献1には、このような問題を解決するための技術は開示されていない。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、2種類の光ビーム(レーザー光)を個別に照射し、感光体入射範囲と光量調整範囲との境界で光ビームを受光することにより、光ビームの発光のタイミングを調整することができる画像形成装置を提供することにある。
本発明に係る画像形成装置は、光ビームを発光する発光部と、光ビームを照射されて静電潜像を表面に生成する感光体と、前記発光部が発光する光ビームの方向を連続的に変更することによって、前記感光体を含む範囲内へ光ビームを逐次照射する照射手段とを備える画像形成装置において、前記照射手段によって光ビームを前記感光体へ照射させるためのタイミングで前記発光部に発光を指示する第1発光指示手段と、前記照射手段によって光ビームを前記感光体から外れた所定範囲へ照射させるためのタイミングで前記発光部に発光を指示する第2発光指示手段と、前記照射手段によって光ビームが照射される範囲の内、前記感光体と前記所定範囲との間に位置する範囲へ照射される光ビームを受光する受光部と、前記第1発光指示手段からの指示に従った前記発光部の発光を許可し、前記第2発光指示手段からの指示に従った前記発光部の発光を禁止し、前記受光部での受光結果を取得する第1取得手段と、前記第2発光指示手段からの指示に従った前記発光部の発光を許可し、前記第1発光指示手段からの指示に従った前記発光部の発光を禁止し、前記受光部での受光結果を取得する第2取得手段と、前記第1取得手段及び/又は前記第2取得手段が取得した受光結果が光ビームを受光したことを示しているか否かに基づいて、前記第1発光指示手段及び/又は前記第2発光指示手段が前記発光部に発光を指示するタイミングの異常を判定する判定手段とを備えることを特徴とする。
本発明においては、感光体を含む範囲内へ光ビーム(レーザー光)を逐次照射する画像形成装置は、感光体へ光ビームを照射するために光ビームの発光を指示する第1発光指示手段、及び光量調整時に感光体から外れた所定範囲へ光ビームを照射するために光ビームの発光を指示する第2発光指示手段を備え、更に感光体と所定範囲との間に受光部を備える。第1発光指示手段からの指示に従った発光と第2発光指示手段からの指示に従った発光とを排他的に禁止することによって、第1発光指示手段又は第2発光指示手段から発光を指示された光ビームを個別に照射させ、受光部の受光結果に基づいて第1発光指示手段又は第2発光指示手段が発光を指示するタイミングの異常を検出する。
本発明に係る画像形成装置は、前記判定手段は、前記第1取得手段及び前記第2取得手段が取得した受光結果が、共に光ビームを受光したことを示している場合に、前記第1発光指示手段及び前記第2発光指示手段が前記発光部に発光を指示するタイミングが異常であると判定する手段を有することを特徴とする。
また本発明においては、第1発光指示手段及び第2発光指示手段から発光を指示された光ビームを、共に受光部で受光した場合に、第1発光指示手段及び第2発光指示手段が発光を指示するタイミングが異常であると判定する。この場合、第1発光指示手段及び第2発光指示手段からの指示に従って発光する光ビームの発光タイミングが重複しており、不具合が発生する虞がある。
本発明に係る画像形成装置は、前記判定手段が、前記第1発光指示手段及び前記第2発光指示手段が前記発光部に発光を指示するタイミングが異常であると判定した場合に、前記第1発光指示手段又は前記第2発光指示手段が前記発光部に発光を指示するタイミングを変更する手段を更に備えることを特徴とする。
また本発明においては、第1発光指示手段及び第2発光指示手段が発光を指示するタイミングが異常である場合に、発光を指示するタイミングが互いに重複しないように、第1発光指示手段及び第2発光指示手段が発光を指示するタイミングを調整する。
本発明に係る画像形成装置は、前記判定手段は、前記第1取得手段が取得した受光結果が、光ビームを受光したことを示している場合に、前記第1発光指示手段が前記発光部に発光を指示するタイミングが異常であると判定する手段を有し、前記判定手段が、前記第1発光指示手段が前記発光部に発光を指示するタイミングが異常であると判定した場合に、前記第1発光手段が前記発光部に発光を指示するタイミングを変更する手段を更に備えることを特徴とする。
また本発明においては、第1発光指示手段から発光を指示された光ビームを受光部で受光した場合に、第1発光指示手段が発光を指示するタイミングが異常であると判定し、光ビームが受光部で受光されないように、第1発光指示手段が発光を指示するタイミングを調整する。
本発明に係る画像形成装置は、前記判定手段は、前記第2取得手段が取得した受光結果が、光ビームを受光したことを示している場合に、前記第2発光指示手段が前記発光部に発光を指示するタイミングが異常であると判定する手段を有し、前記判定手段が、前記第2発光指示手段が前記発光部に発光を指示するタイミングが異常であると判定した場合に、前記第2発光手段が前記発光部に発光を指示するタイミングを変更する手段を更に備えることを特徴とする。
また本発明においては、第2発光指示手段から発光を指示された光ビームを受光部で受光した場合に、第2発光指示手段が発光を指示するタイミングが異常であると判定し、光ビームが受光部で受光されないように、第2発光指示手段が発光を指示するタイミングを調整する。
本発明に係る画像形成装置は、前記第1取得手段、前記第2取得手段、及び前記判定手段による処理を繰り返させる手段と、前記第1発光指示手段又は前記第2発光指示手段が前記発光部に発光を指示するタイミングの異常を、前記判定手段が所定回数繰り返して判定した場合に、エラーを出力する手段とを更に備えることを特徴とする。
また本発明においては、光ビームの発光タイミングの異常を検出する処理と、光ビームの発光タイミングを調整する処理とを繰り返し、異常の検出回数をカウントし、異常の検出回数が所定回数となった場合にエラーを出力する。
本発明に係る画像形成装置は、所定の処理の実行を検知する手段と、該手段が所定の処理の実行を検知した場合に、前記第1取得手段、前記第2取得手段、及び前記判定手段による処理を禁止する手段とを更に備えることを特徴とする。
また本発明においては、画像を形成する処理等の所定の処理の実行を検知した場合に、光ビームの発光タイミングの異常を検出する処理を禁止することにより、異常を検出する処理が所定の処理に影響を及ぼすことを防止する。
本発明に係る画像形成装置は、前記第1取得手段、前記第2取得手段、及び前記判定手段による処理を実行させるべき時機を定める手段と、該手段が定めた時機に前記第1取得手段、前記第2取得手段、及び前記判定手段による処理を実行させる手段とを更に備えることを特徴とする。
また本発明においては、光ビームの発光タイミングの異常を検出する処理を実行すべき時機を、所定の一定時間間隔又は所定の日時に定めておき、定めた時機に光ビームの発光タイミングの異常を検出する処理を実行することにより、画像形成装置の経時劣化による異常を検出する。
本発明にあっては、第1発光指示手段又は第2発光指示手段から発光を指示された光ビームを個別に照射するので、互いの発光を区別することは容易であり、各光ビームを受光部で受光したか否かに基づいて、第1発光指示手段又は第2発光指示手段が光ビームの発光を指示するタイミングの異常を容易に検出することができる。また発光タイミングの異常が検出できるので、各光ビームが適切な範囲へ照射されるように、第1発光指示手段又は第2発光指示手段が光ビームの発光を指示するタイミングを調整することが可能となる。これにより、光ビームの発光タイミングの異常による不具合の発生を抑制することができる。また画像形成装置毎に、設計の違い、製造時のバラツキ又は経年劣化に応じて光ビームの発光タイミングを調整し、画像形成装置の状態に適切なタイミングで光ビームを発光させることが可能となる。従って、光ビームの発光を制御するための制御プログラムに発光を指示するタイミングを調整する機能を組み込んでおくことにより、画像形成装置の個別の状態に対応した制御プログラムを画像形成装置毎に用意する必要が無くなる等、本発明は優れた効果を奏する。
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づき具体的に説明する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係る本発明の画像形成装置の一部の構成を示したブロック図である。本発明の画像形成装置は、複写装置又はファクシミリ装置等、電子写真方式により画像を用紙に形成する装置である。画像形成装置は、画像形成装置全体の制御を行うプロセッサであるCPU11と、画像を読み取って画像データを生成する画像読み取り部12と、レーザー光(光ビーム)レーザーダイオード(LD)15と、LD15を動作させるLDドライバ14と、LDドライバ14を制御するLDドライバ制御回路13とを備えている。CPU11は、図示しないROMに記憶された制御プログラムに従って、画像形成装置の動作を制御する処理を実行する。更に画像形成装置は、回転しながらLD15からのレーザー光を反射するポリゴンミラー16と、レーザー光を集光するレンズ17と、ポリゴンミラー16で反射されたレーザー光を照射される感光体18とを備えている。ポリゴンミラー16は、回転しながらレーザー光を反射することにより、レーザー光の方向を連続的に変更する。LD15は本発明における発光部に対応し、ポリゴンミラー16は本発明における照射手段に対応する。なお、図中には一個のレンズ17を模式的に示しているが、実際のレンズ17は、LD15とポリゴンミラー16との間、及びポリゴンミラー16と感光体18との間に配置された複数のレンズからなる。
LDドライバ制御回路13は、SH信号生成回路(第2発光指示手段)131、画像生成回路(第1発光指示手段)132、及びレーザー光が発光するタイミングの異常を検出する異常検出回路2を備えてなる。SH信号生成回路131は、CPU11に動作を制御されて、レーザー光量の調整を指示するSH信号をCPU11に制御されたタイミングで生成し、異常検出回路2を介してSH信号をLDドライバ14へ入力する。画像生成回路132は、画像読み取り部12から画像データを入力され、画像データを1ドットごとに発光のオン/オフを示す画像用の発光データへ変換し、ポリゴンミラー16の回転とタイミングを合わせて、異常検出回路2を介して発光データをLDドライバ14へ入力する。
LDドライバ14は、入力されたSH信号及び画像用の発光データに従って、LD15を発光させる。LDドライバ14に画像用の発光データが入力された場合は、LD15は画像生成用のレーザー光を発光し、レーザー光はポリゴンミラー16で反射され、レンズ17を通して感光体18に照射され、静電潜像が作成される。画像形成装置では、静電潜像にトナーを供給してトナー像を顕像化し、トナー像を用紙に転写することによって画像を形成する。図1中には、回転するポリゴンミラー16でレーザー光が反射される方向の内、レーザー光が感光体18へ入射する方向の範囲である感光体入射範囲を、一点鎖線の矢印で挟んで示している。画像生成回路132は、回転するポリゴンミラー16によってレーザー光が反射される方向が感光体入射範囲に含まれるようなタイミングで、発光データをLDドライバ14へ入力し、画像生成用のレーザー光が感光体18へ入射される。
LDドライバ14にSH信号が入力された場合は、LD15は、レーザー光量の調整を行うためにレーザー光を発光する。発光したレーザー光量は、図示しないフォトダイオード等の検出手段で検出され、サンプルホールドが実行される。光量調整のために発光されたレーザー光は、ポリゴンミラー16によって、感光体18には入射しない光量調整範囲へ反射される。図1中には、光量調整範囲を示している。
更に画像形成装置は、レーザー光を受光する受光部31を備えている。受光部31は、ポリゴンミラー16でレーザー光が反射される方向の内、受光部31に受光されるレーザー光の方向の範囲である受光範囲が感光体入射範囲と光量調整範囲との間に位置するように配置されている。ポリゴンミラー16で反射されるレーザー光の内、感光体入射範囲から光量調整範囲の方へ方向がずれたレーザー光、及び光量調整範囲から感光体入射範囲の方へ方向がずれたレーザー光が、受光部31の受光範囲へ入射されることとなる。受光部31は、LDドライバ制御回路13の異常検出回路2に接続されており、異常検出回路2へ受光結果を入力する。
図2は、異常検出回路2の内部構成を示すブロック図である。異常検出回路2は、SH信号生成回路131が出力したSH信号がLDドライバ14へ入力される途中でSH信号を遮断することが可能なマスク回路22と、画像生成回路132が出力した画像用の発光データがLDドライバ14へ入力される途中で画像用の発光データを遮断することが可能なマスク回路23とを備えている。また異常検出回路2は、受光部31に接続された記憶メモリ24及び25を備えている。記憶メモリ24及び25は、受光部31から受光結果を入力され、入力された受光結果を記憶する。
また異常検出回路2は、マスク回路22,23及び記憶メモリ24,25の動作を制御する制御回路21を備えている。制御回路21は、CPU11に接続されており、CPU11に動作を制御される。制御回路21は、マスク回路22及び23を排他的に動作させてSH信号及び画像用の発光データを排他的に遮断する制御を行う。即ち、制御回路21は、マスク回路22及び23の内のマスク回路23のみを動作させることにより、SH信号をLDドライバ14へ入力可能にしながら画像用の発光データを遮断する処理と、マスク回路22及び23の内のマスク回路22のみを動作させることにより、画像用の発光データをLDドライバ14へ入力可能にしながらSH信号を遮断する処理とを行う。
また制御回路21は、マスク回路23に画像用の発光データを遮断させている間に受光部31からの受光結果を記憶メモリ24に記憶させる処理と、マスク回路23にSH信号を遮断させている間に受光部31からの受光結果を記憶メモリ25に記憶させる処理とを行う。即ち、記憶メモリ24には、SH信号によりLD15が発光した場合における受光部31での受光結果が記憶され、記憶メモリ25には、画像用の発光データによりLD15が発光した場合における受光部31での受光結果が記憶される。
また記憶メモリ24及び25には論理積回路26が接続されており、論理積回路26は更にCPU11に接続されている。制御回路21は、記憶メモリ24及び25の記憶内容を読み出して論理積回路26へ入力する処理を行う。論理積回路26は、受光部31での受光結果がレーザー光を受光したことを示すことを真として記憶メモリ24及び25の記憶内容の論理積をとり、論理積の結果をCPU11へ入力する。CPU11は、論理積回路26から入力された論理積の結果が真である場合に、レーザー光が発光するタイミングが異常であると判定する処理を行う。
次に、以上の構成でなる画像形成装置の動作を説明する。図3は、実施の形態1に係る画像形成装置が行う発光タイミングの異常検出処理の手順を示すフローチャートである。まず、CPU11は、制御回路21及びポリゴンミラー16を動作させ、制御回路21は、SH信号及び画像用の発光データを排他的に遮断しながら受光部31での受光結果を取得する受光結果取得処理を実行する(S11)。
図4は、受光結果取得処理のサブルーチンの手順を示すフローチャートである。ポリゴンミラー16は一定の角速度で回転し、制御回路21は、マスク回路23を動作させずにマスク回路22を動作させることにより、SH信号生成回路131がLDドライバ14へ入力するSH信号を遮断する(S21)。これにより、画像用の発光データによるLD15の発光が許可され、SH信号によるLD15の発光が禁止される。CPU11は、画像生成回路132を制御し、画像生成回路132はCPU11に制御されたタイミングで画像用の発光データをLDドライバ14へ入力する(S22)。画像用の発光データは遮断されずにLDドライバ14へ入力され、LDドライバ14はLD15を発光させる。受光部31での受光結果が異常検出回路2へ入力され、制御回路21は、記憶メモリ25を制御し、記憶メモリ25に受光部31での受光結果を記憶させる(S23)。このとき、受光部31はレーザー光を受光したか否かに対応した信号を異常検出回路2へ入力し、記憶メモリ25は、受光部31がレーザー光を受光したか否かを示す情報を記憶する。ステップS21〜S23の処理は、本発明における第1取得手段に対応する。
制御回路21は、次に、マスク回路22を停止させ、マスク回路23を動作させることにより、画像生成回路132がLDドライバ14へ入力する画像用の発光データを遮断する(S24)。これにより、SH信号によるLD15の発光が許可され、画像用の発光データによるLD15の発光が禁止される。CPU11は、SH信号生成回路131を制御し、SH信号生成回路131はCPU11に制御されたタイミングでSH信号をLDドライバ14へ入力する(S25)。SH信号は遮断されずにLDドライバ14へ入力され、LDドライバ14はLD15を発光させる。受光部31での受光結果が異常検出回路2へ入力され、制御回路21は、記憶メモリ24を制御し、記憶メモリ24に受光部31での受光結果を記憶させる(S26)。記憶メモリ24は、受光部31がレーザー光を受光したか否かを示す情報を記憶する。ステップS24〜S26の処理は、本発明における第2取得手段に対応する。
以上で制御回路21は受光結果取得処理のサブルーチンを終了し、処理をメインへ戻す。なお、制御回路21は、ステップS21〜S23の処理とステップS24〜S26とを逆の順番で実行してもよい。また受光部31での受光結果を確実に取得できるように、S21〜S26の処理を複数回繰り返しても良い。
制御回路21は、次に、記憶メモリ24及び25を制御し、記憶メモリ24及び25が記憶する受光部31での受光結果を読み出し(S12)、論理積回路26へ入力させる。このとき、制御回路21は記憶メモリ24及び25の記憶内容をクリアする。論理積回路26は、受光結果の論理積を取ることにより、記憶メモリ24及び25から読み出した受光部31での受光結果が、両方ともレーザー光を受光したことを示しているか否かを判定する(S13)。論理積回路26は論理積の結果をCPU11へ入力する。論理積の結果は、両方ともレーザー光を受光したことを示しているか否かを示している。
記憶メモリ24及び25から読み出した受光部31での受光結果が、両方ともレーザー光を受光したことを示している場合は(S13:YES)、CPU11は、SH信号生成回路131によるSH信号の入力及び画像生成回路132による画像用の発光データの入力のタイミングが異常であると判定する(S14)。この状態は、SH信号によりLD15が発光したレーザー光と、画像用の発光データによりLD15が発光したレーザー光との両方を受光部31が受光している状態である。このことは、レーザー光が受光部31に入力されるタイミングでSH信号と画像用の発光データとが入力されていることを示しているので、SH信号生成回路131がSH信号を入力するタイミングと、画像生成回路132が画像用の発光データを入力するタイミングとが異常であることが判定される。この状態で画像形成の処理を行うと、図14(b)に示すようにSH信号と画像用の発光データとが重複し、不具合が発生する。CPU11は、次に、SH信号と画像用の発光データとが重複しないように、SH信号生成回路131にSH信号をLDドライバ14へ入力させるタイミングと、画像生成回路132に画像用の発光データをLDドライバ14へ入力させるタイミングとを変更し(S15)、処理を終了する。
ステップS13で、記憶メモリ24及び25から読み出した受光部31での受光結果のいずれかが、レーザー光を受光したことを示していない場合は(S13:NO)、CPU11は、SH信号生成回路131によるSH信号の入力及び画像生成回路132による画像用の発光データの入力のタイミングに異常はないと判定し(S16)、処理を終了する。なお、ステップS15が終了した後、処理をステップS11へ戻し、タイミングの異常が解消されるまでステップS11〜S15を繰り返す処理を実行してもよい。
以上詳述した如く、本実施の形態においては、画像形成装置は、感光体入射範囲と光量調整範囲との間に受光部31を備え、SH信号及び画像用の発光データを排他的に遮断することによって、SH信号により発光したレーザー光と画像用の発光データにより発光したレーザー光とを個別に照射させ、受光部31の受光結果に基づいてSH信号及び画像用の発光データをLDドライバ14へ入力するタイミングの異常を判定する。SH信号により発光したレーザー光と画像用の発光データにより発光したレーザー光とを個別に照射するので、互いの発光を区別することは容易であり、レーザー光の発光のタイミングが重複していることを容易に検出することができる。また、タイミングの重複を検出できるので、SH信号による発光と画像用の発光データによる発光とのタイミングが重複しないようにレーザー光の発光のタイミングを調整することが可能となる。これにより、発光のタイミングが重複することによる不具合の発生を抑制することができる。また、画像形成装置毎に、設計の違い、製造時のバラツキ又は経年劣化に応じて発光のタイミングを調整し、画像形成装置の状態に適切なタイミングでレーザー光を発光させることが可能となる。従って、レーザー光の発光を制御するための制御プログラムに、本発明を用いてレーザー光の発光のタイミングを調整する機能を組み込んでおくことにより、画像形成装置の個別の状態に対応した制御プログラムを画像形成装置毎に用意する必要が無くなる。
またCPU11は、異常検出回路2が行う処理の許可及び禁止を行う。異常検出回路2が処理を実行する場合、マスク回路23が画像用の発光データを遮断する処理を行うので、画像形成装置は画像を形成することができない。従って、画像形成装置が画像形成の処理を実行する間は、異常検出回路2での処理を禁止する必要がある。図5は、画像形成装置が行う異常検出回路2での処理を禁止する処理の手順を示すフローチャートである。CPU11は、画像形成装置が画像形成の処理を実行することを随時監視している(S31)。画像形成装置が画像形成の処理を実行することが検知できない場合は(S31:NO)、CPU11は、画像形成の処理の実行の監視を続行する。
画像形成装置が画像形成の処理を実行することを検知した場合は(S31:YES)、CPU11は、処理の禁止を指示する禁止信号を異常検出回路2の制御回路21へ入力することにより、異常検出回路2での処理の実行を禁止する(S32)。制御回路21は、CPU11からの禁止信号に従って、処理の実行を禁止する。CPU11は、以上で処理を終了する。画像形成装置が画像形成の処理を終了した後は、CPU11は、処理の許可を指示する許可信号を制御回路21へ入力し、異常検出回路2は処理を実行することが可能となる。このように、画像形成装置が画像形成の処理を実行する間は異常検出回路2での処理を禁止することにより、異常検出回路2の動作を原因とする不具合の発生を防止し、確実に画像形成の処理を実行することが可能となる。
(実施の形態2)
図6は、実施の形態2に係る異常検出回路2の内部構成を示すブロック図である。記憶メモリ24及び25は、CPU11に接続されている。制御回路21は、記憶メモリ24及び25を制御し、記憶メモリ24及び25が記憶する受光部31での受光結果を読み出し、夫々の受光結果をCPU11へ入力させる。異常検出回路2のその他の構成、及び画像形成装置のその他の構成は、実施の形態1と同様であり、対応する部分に同符号を付してその説明を省略する。
図7は、実施の形態2に係る画像形成装置が行う発光タイミングの異常検出処理の手順を示すフローチャートである。まず、CPU11は、制御回路21及びポリゴンミラー16を動作させ、制御回路21は、SH信号及び画像用の発光データを排他的に遮断しながら受光部31での受光結果を取得する受光結果取得処理を実行する(S41)。受光結果取得処理のサブルーチンでの処理内容は、図4のフローチャートを用いて説明した処理内容と同様であるので、その説明を省略する。
制御回路21は、次に、記憶メモリ24及び25を制御し、記憶メモリ24及び25が記憶する受光部31での受光結果を読み出し(S42)、CPU11へ入力させる。このとき、制御回路21は記憶メモリ24及び25の記憶内容をクリアする。CPU11は、次に、記憶メモリ24から読み出した受光結果がレーザー光を受光したことを示しているか否かを判定することにより、SH信号によるレーザー光を受光部31が受光したか否かを判定する(S43)。SH信号によるレーザー光を受光部31が受光している場合は(S43:YES)、CPU11は、SH信号生成回路131がLDドライバ14へSH信号を入力するタイミングが異常であると判定する(S44)。
この状態は、SH信号によりLD15が発光したレーザー光を受光部31が受光している状態であり、レーザー光が受光部31に入力されるタイミングでSH信号がLDドライバ14へ入力されていることを示している。SH信号により発光するレーザー光は、本来光量調整範囲内へ照射されるものであるが、受光部31の受光範囲へ照射されているのであれば、受光部31の受光範囲を越えて感光体入射範囲へも照射されている可能性がある。従って、SH信号生成回路131がSH信号をLDドライバ14へ入力するタイミングが異常であることが判定される。CPU11は、次に、SH信号により発光するレーザー光が受光部31の受光範囲へ照射されないように、SH信号生成回路131にSH信号をLDドライバ14へ入力させるタイミングを変更する(S45)。
ステップS43でSH信号によるレーザー光を受光部31が受光していない場合(S43:NO)、又はステップS45が終了した場合は、CPU11は、次に、記憶メモリ25から読み出した受光結果がレーザー光を受光したことを示しているか否かを判定することにより、画像用の発光データによるレーザー光を受光部31が受光したか否かを判定する(S46)。画像用の発光データによるレーザー光を受光部31が受光している場合は(S46:YES)、CPU11は、画像生成回路132がLDドライバ14へ画像用の発光データを入力するタイミングが異常であると判定する(S47)。
この状態は、画像用の発光データによりLD15が発光したレーザー光を受光部31が受光している状態であり、レーザー光が受光部31に入力されるタイミングで画像用の発光データがLDドライバ14へ入力されていることを示している。画像用の発光データにより発光するレーザー光は、本来感光体入射範囲内へ照射されるものであるが、受光部31の受光範囲へ照射されているのであれば、受光部31の受光範囲を越えて光量調整範囲へも照射されている可能性がある。従って、画像生成回路132が画像用の発光データをLDドライバ14へ入力するタイミングが異常であることが判定される。CPU11は、次に、画像用の発光データにより発光するレーザー光が受光部31の受光範囲へ照射されないように、画像生成回路132に画像用の発光データをLDドライバ14へ入力させるタイミングを変更し(S48)、処理を終了する。
ステップS46で、画像用の発光データによるレーザー光を受光部31が受光していない場合は(S46:NO)、CPU11は、画像生成回路132による画像用の発光データの入力のタイミングに異常はないと判定し、処理を終了する。なお、ステップS45を終了した後、又はステップS48を終了した後に処理をステップS41へ戻し、タイミングの異常が解消されるまでステップS41〜S48を繰り返す処理を実行してもよい。
以上詳述した如く、本実施の形態においては、画像形成装置は、SH信号により発光したレーザー光を受光部31で受光した場合に、SH信号による発光のタイミングが異常であると判定し、画像用の発光データにより発光したレーザー光を受光部31で受光した場合に、画像用の発光データによる発光のタイミングが異常であると判定する。前述の如く、SH信号により発光したレーザー光及び画像用の発光データにより発光したレーザー光のいずれかのみが受光部31に受光されている場合でも、不具合が発生する虞があるので、レーザー光が受光部31の受光範囲に照射されないようにレーザー光の発光のタイミングを調整することにより、不具合の発生を抑制することができる。
(実施の形態3)
図8は、実施の形態3に係る異常検出回路2の内部構成を示すブロック図である。論理積回路26には論理積回路26の出力をカウントするカウンタ回路35が接続されており、論理積回路26は論理積の結果をCPU11及びカウンタ回路35へ入力する。カウンタ回路35は、論理積回路26から入力された論理積の結果が真である場合に、レーザー光が発光するタイミングが異常であると判定し、異常の検出をカウントし、カウント数を記憶する。またカウンタ回路35は、CPU11に接続されており、信号をCPU11へ出力することができる。異常検出回路2のその他の構成、及び画像形成装置のその他の構成は、実施の形態1と同様であり、対応する部分に同符号を付してその説明を省略する。
図9は、実施の形態3に係る画像形成装置が行う発光タイミングの異常検出処理の手順を示すフローチャートである。まず、CPU11は、制御回路21及びポリゴンミラー16を動作させ、制御回路21は、SH信号及び画像用の発光データを排他的に遮断しながら受光部31での受光結果を取得する受光結果取得処理を実行する(S51)。受光結果取得処理のサブルーチンでの処理内容は、図4のフローチャートを用いて説明した処理内容と同様であるので、その説明を省略する。
制御回路21は、次に、記憶メモリ24及び25を制御し、記憶メモリ24及び25が記憶する受光部31での受光結果を読み出し(S52)、論理積回路26へ入力させる。論理積回路26は、受光結果の論理積を取ることにより、記憶メモリ24及び25から読み出した受光部31での受光結果が、両方ともレーザー光を受光したことを示しているか否かを判定する(S53)。論理積回路26は論理積の結果をCPU11及びカウンタ回路35へ入力する。論理積の結果は、両方ともレーザー光を受光したことを示しているか否かを示している。
ステップS53で、記憶メモリ24及び25から読み出した受光部31での受光結果のいずれかが、レーザー光を受光したことを示していない場合は(S53:NO)、CPU11は、SH信号生成回路131によるSH信号の入力及び画像生成回路132による画像用の発光データの入力のタイミングに異常はないと判定し、処理を終了する。
記憶メモリ24及び25から読み出した受光部31での受光結果が、両方ともレーザー光を受光したことを示している場合は(S53:YES)、CPU11は、SH信号生成回路131によるSH信号の入力及び画像生成回路132による画像用の発光データの入力のタイミングが異常であると判定し、カウンタ回路35は異常の検出をカウントする(S54)。カウンタ回路35は、次に、カウントした異常の検出回数が、閾値として予め記憶してある所定回数になったか否かを判定する(S55)。異常の検出回数がまだ所定回数になっていない場合は(S55:NO)、CPU11は、SH信号と画像用の発光データとが重複しないように、SH信号生成回路131にSH信号をLDドライバ14へ入力させるタイミングと、画像生成回路132に画像用の発光データをLDドライバ14へ入力させるタイミングとを変更し(S56)、処理をステップS51へ戻す。
ステップS55で、カウントした異常の検出回数が所定回数になっている場合は(S55:YES)、カウンタ回路35は、エラーを示す信号をCPU11へ出力し(S57)、処理を終了する。CPU11は、エラーを示す信号を受け付け、画像形成装置を停止させるか、又は図示しない液晶パネル等の表示部にエラーメッセージを表示させる等のエラー処理を実行する。
以上の如く、本実施の形態においては、発光タイミングの異常検出処理及び発光タイミングの調整を繰り返し、異常の検出回数をカウントし、異常の検出回数が所定回数となった場合にエラーを出力する。発光タイミングの異常検出処理及び発光タイミングの調整を繰り返すことにより、より確実にレーザー光の発光タイミングを調整することができる。また発光タイミングが連続して検出される場合は、故障又は製造不良等の可能性があるので、エラーを出力することにより、故障又は製造不良等の可能性を報知し、画像形成装置の状態に応じたメンテナンス等の適切な対処を促すことができる。
なお、本実施の形態においては、異常検出回路2にカウンタ回路35を備える形態を示したが、これに限るものではなく、CPU11がカウンタ回路35の機能を実行する形態であってもよい。この形態の場合は、CPU11はカウントした異常の検出回数を図示しないメモリに記憶し、検出回数が所定回数になったときに、表示部にエラーメッセージを表示させるか、又は図示しないLEDを点灯させる等の方法でエラーを出力する。また、実施の形態2に示した画像形成装置において、CPU11でカウンタ回路35の機能を実行する形態であってもよい。この形態の場合は、ステップS44及びS47の後で異常の検出をカウントし、ステップS45又はS48の後で処理をステップS41へ戻し、検出回数が所定回数になったときにエラーを出力する処理を行う。これらの形態の場合でも、エラーを出力することにより、故障又は製造不良等の可能性を報知し、画像形成装置の状態に応じたメンテナンス等の適切な対処を促すことができる。
(実施の形態4)
図10は、実施の形態4に係るLDドライバ制御回路13の内部構成を示すブロック図である。LDドライバ制御回路13は、時間経過を計測し、一定時間経過毎に信号を異常検出回路2へ入力するタイマ回路32を備えている。タイマ回路32は、1ヶ月等の一定時間の値を記憶しており、時間経過を計測し、記憶している一定時間が経過する都度、発光タイミングの異常検出処理の実行を指示する信号をCPU11及び異常検出回路2へ入力する。LDドライバ制御回路13のその他の構成、及び画像形成装置のその他の構成は、実施の形態1又は2と同様であり、対応する部分に同符号を付してその説明を省略する。
異常検出回路2の制御回路21は、タイマ回路32から前述の信号を入力された場合に、実施の形態1又は2で説明した発光タイミングの異常検出処理を実行する。このように、タイマ回路32から一定時間経過毎に発光タイミングの異常検出処理の実行を指示することにより、一定時間毎に発光タイミングの異常検出処理を行うことができる。ポリゴンミラー16が時間経過によって劣化した場合等、画像形成装置内の各部分に経時劣化が発生した場合は、画像形成及び光量調整を行うためのレーザー光の発光タイミングが変化して不具合が発生することがある。本発明により定期的に発光タイミングの異常検出処理を行うことにより、経時劣化による異常を検出し、レーザー光の発光タイミングを調整して、経時劣化を原因とする不具合の発生を抑制することが可能となる。
なお、本実施の形態に係る異常検出回路2は実施の形態3で説明したカウンタ回路35を備えた形態であってもよい。またタイマ回路32は、発光タイミングの異常検出処理を実行すべき所定の日時を記憶しており、日時が所定の日時になった場合に発光タイミングの異常検出処理の実行を指示する信号を出力する形態であってもよい。またタイマ回路32は、CPU11からの制御により、記憶する一定時間の値又は日時を定める形態であってもよい。この形態の場合は、画像形成装置の構成又は使用環境等の状況に応じて、発光タイミングの異常検出処理を行う時機を調整することができる。例えば、使用頻度が高い画像形成装置の場合、発光タイミングの異常検出処理を実行する時間間隔を短く設定しておくことにより、不具合の発生を抑制することができる。
(実施の形態5)
図11は、実施の形態5に係るLDドライバ制御回路13の内部構成を示すブロック図である。SH信号生成回路131にメモリ33が接続されており、画像生成回路132にはメモリ34が接続されている。メモリ33は、SH信号生成回路131がSH信号をLDドライバ14へ入力するタイミングを記憶しており、メモリ34は、画像生成回路132が画像用の発光データをLDドライバ14へ入力するタイミングを記憶している。LDドライバ制御回路13のその他の構成、及び画像形成装置のその他の構成は、実施の形態1乃至3のいずれかと同様であり、対応する部分に同符号を付してその説明を省略する。
画像形成装置のその他の構成が実施の形態1と同様の形態では、CPU11は、ステップS15の後に、SH信号をLDドライバ14へ入力させるタイミングをメモリ33に記憶させ、画像用の発光データをLDドライバ14へ入力させるタイミングをメモリ34に記憶させる処理を行う。また画像形成装置のその他の構成が実施の形態2と同様の形態では、CPU11は、ステップS45の後に、SH信号をLDドライバ14へ入力させるタイミングをメモリ33に記憶させる処理を行い、ステップS48の後に、画像用の発光データをLDドライバ14へ入力させるタイミングをメモリ34に記憶させる処理を行う。また画像形成装置のその他の構成が実施の形態3と同様の形態では、CPU11は、ステップS56の後に、SH信号をLDドライバ14へ入力させるタイミングをメモリ33に記憶させ、画像用の発光データをLDドライバ14へ入力させるタイミングをメモリ34に記憶させる処理を行う。
画像形成装置が画像形成の処理を実行する際には、SH信号生成回路131はメモリ33に記憶されたタイミングでSH信号をLDドライバ14へ入力し、画像生成回路132はメモリ34に記憶されたタイミングで画像用の発光データをLDドライバ14へ入力する。本発明によって正しく調整した後のタイミングをメモリ33及び34に記憶し、記憶したタイミングでレーザー光を発光させるので、頻繁に発光タイミングの異常検出処理を実行せずとも、画像形成装置の正常な動作が保証される。従って、画像形成装置の使用期間が経時劣化による不具合の発生が予想される長さとなるまでは、発光タイミングの異常検出処理を実行する頻度を少なくすることができる。なお、LDドライバ制御回路13は、実施の形態3と同様にカウンタ回路35を備えた形態であってもよい。
(実施の形態6)
実施の形態1〜5では、画像形成装置が単色の画像を形成する形態を示したが、実施の形態6では、カラー画像を形成できる画像形成装置の形態を示す。図12は、実施の形態6に係る本発明の画像形成装置の一部の構成を示すブロック図である。画像形成装置は、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)及びK(黒)の4色を用いてカラー画像を形成する構成となっている。画像形成装置は、CMYK夫々の色について、画像を形成する画像形成ユニット41,42,43,44を備える。画像形成ユニット41は、CPU11及び画像読み取り部12に接続されており、LDドライバ制御回路13、LDドライバ14、LD15、ポリゴンミラー16、レンズ17、感光体18及び受光部31を備える。LDドライバ制御回路13の構成は、実施の形態1乃至5のいずれかで示した構成と同様である。画像形成ユニット42,43,44も、図示していないものの、画像形成ユニット41と同様の構成となっている。
画像形成ユニット41,42,43,44は、CPU11からの制御により夫々にレーザー光の発光タイミングの異常検出処理を行い、画像形成処理を行う際には、CMYK各色の画像を形成する処理を行う。画像形成装置は、画像形成ユニット41,42,43,44で形成する各色の画像を用紙上に重ねることにより、カラー画像を形成する。以上の構成とすることにより、カラー画像を形成する画像形成装置においても、レーザー光の発光タイミングの異常を検出し、不具合の発生を抑制することが可能となる。
なお、本実施の形態においては、CMYKの各色毎に画像形成ユニットを備えた形態を示したが、これに限るものではなく、本発明の画像形成装置は、図12に示した画像形成ユニット41中の一部の部分を各色で共通に利用する形態であってもよい。例えば、一の異常検出回路2を各色で共通に利用する形態であってもよい。
また、以上の実施の形態1〜6においては、画像読み取り部12が生成した画像データに基づいた画像を形成する形態を示したが、これに限るものではなく、本発明の画像形成装置は、外部から送信された画像データを受信し、受信した画像データを画像生成回路132へ入力され、受信した画像データに基づいた画像を形成するプリンタであってもよい。また本発明の画像形成装置は、複写装置、プリンタ又はファクシミリ装置等の複数種類の装置の機能を兼ね備えた複合機であってもよい。
実施の形態1に係る本発明の画像形成装置の一部の構成を示したブロック図である。 異常検出回路の内部構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る画像形成装置が行う発光タイミングの異常検出処理の手順を示すフローチャートである。 受光結果取得処理のサブルーチンの手順を示すフローチャートである。 画像形成装置が行う異常検出回路での処理を禁止する処理の手順を示すフローチャートである。 実施の形態2に係る異常検出回路の内部構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係る画像形成装置が行う発光タイミングの異常検出処理の手順を示すフローチャートである。 実施の形態3に係る異常検出回路の内部構成を示すブロック図である。 実施の形態3に係る画像形成装置が行う発光タイミングの異常検出処理の手順を示すフローチャートである。 実施の形態4に係るLDドライバ制御回路の内部構成を示すブロック図である。 実施の形態5に係るLDドライバ制御回路の内部構成を示すブロック図である。 実施の形態6に係る本発明の画像形成装置の一部の構成を示すブロック図である。 従来の画像形成装置の一部の構成を示したブロック図である。 LDドライバへの入力とLDの発光とのタイミングチャートである。
符号の説明
11 CPU
12 画像読み取り部
13 LDドライバ制御回路
131 SH信号生成回路(第2発光指示手段)
132 画像生成回路(第1発光指示手段)
14 LDドライバ
15 LD(発光部)
16 ポリゴンミラー(照射手段)
18 感光体
2 異常検出回路
21 制御回路
22、23 マスク回路
24、25 記憶メモリ
26 論理積回路
31 受光部
32 タイマ回路
35 カウンタ回路

Claims (8)

  1. 光ビームを発光する発光部と、光ビームを照射されて静電潜像を表面に生成する感光体と、前記発光部が発光する光ビームの方向を連続的に変更することによって、前記感光体を含む範囲内へ光ビームを逐次照射する照射手段とを備える画像形成装置において、
    前記照射手段によって光ビームを前記感光体へ照射させるためのタイミングで前記発光部に発光を指示する第1発光指示手段と、
    前記照射手段によって光ビームを前記感光体から外れた所定範囲へ照射させるためのタイミングで前記発光部に発光を指示する第2発光指示手段と、
    前記照射手段によって光ビームが照射される範囲の内、前記感光体と前記所定範囲との間に位置する範囲へ照射される光ビームを受光する受光部と、
    前記第1発光指示手段からの指示に従った前記発光部の発光を許可し、前記第2発光指示手段からの指示に従った前記発光部の発光を禁止し、前記受光部での受光結果を取得する第1取得手段と、
    前記第2発光指示手段からの指示に従った前記発光部の発光を許可し、前記第1発光指示手段からの指示に従った前記発光部の発光を禁止し、前記受光部での受光結果を取得する第2取得手段と、
    前記第1取得手段及び/又は前記第2取得手段が取得した受光結果が光ビームを受光したことを示しているか否かに基づいて、前記第1発光指示手段及び/又は前記第2発光指示手段が前記発光部に発光を指示するタイミングの異常を判定する判定手段と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記判定手段は、
    前記第1取得手段及び前記第2取得手段が取得した受光結果が、共に光ビームを受光したことを示している場合に、前記第1発光指示手段及び前記第2発光指示手段が前記発光部に発光を指示するタイミングが異常であると判定する手段を有すること
    を特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記判定手段が、前記第1発光指示手段及び前記第2発光指示手段が前記発光部に発光を指示するタイミングが異常であると判定した場合に、前記第1発光指示手段又は前記第2発光指示手段が前記発光部に発光を指示するタイミングを変更する手段を更に備えること
    を特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記判定手段は、
    前記第1取得手段が取得した受光結果が、光ビームを受光したことを示している場合に、前記第1発光指示手段が前記発光部に発光を指示するタイミングが異常であると判定する手段を有し、
    前記判定手段が、前記第1発光指示手段が前記発光部に発光を指示するタイミングが異常であると判定した場合に、前記第1発光手段が前記発光部に発光を指示するタイミングを変更する手段を更に備えること
    を特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記判定手段は、
    前記第2取得手段が取得した受光結果が、光ビームを受光したことを示している場合に、前記第2発光指示手段が前記発光部に発光を指示するタイミングが異常であると判定する手段を有し、
    前記判定手段が、前記第2発光指示手段が前記発光部に発光を指示するタイミングが異常であると判定した場合に、前記第2発光手段が前記発光部に発光を指示するタイミングを変更する手段を更に備えること
    を特徴とする請求項1又は4に記載の画像形成装置。
  6. 前記第1取得手段、前記第2取得手段、及び前記判定手段による処理を繰り返させる手段と、
    前記第1発光指示手段又は前記第2発光指示手段が前記発光部に発光を指示するタイミングの異常を、前記判定手段が所定回数繰り返して判定した場合に、エラーを出力する手段と
    を更に備えることを特徴とする請求項3乃至5のいずれか一つに記載の画像形成装置。
  7. 所定の処理の実行を検知する手段と、
    該手段が所定の処理の実行を検知した場合に、前記第1取得手段、前記第2取得手段、及び前記判定手段による処理を禁止する手段と
    を更に備えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一つに記載の画像形成装置。
  8. 前記第1取得手段、前記第2取得手段、及び前記判定手段による処理を実行させるべき時機を定める手段と、
    該手段が定めた時機に前記第1取得手段、前記第2取得手段、及び前記判定手段による処理を実行させる手段と
    を更に備えることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一つに記載の画像形成装置。
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